JP2016129130A - 点灯装置および照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】調色の範囲を広げることができる点灯装置を提供する。
【解決手段】複数の発光素子列(第一発光素子列LEDG1、第二発光素子列LEDG2)に電流を供給する点灯装置1Aであって、共通端子61と、複数の分岐端子(第一分岐端子62、第二分岐端子63)と、共通端子61から複数の分岐端子の各々に流れる電流の和が一定となるように、共通端子61と複数の分岐端子の各々との間に接続される複数の発光素子列の各々に電流を供給する定電流源30と、共通端子61から複数の分岐端子の少なくとも一つに流れる電流の大きさを調整する電流調整回路10Aとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光素子に電流を供給する点灯装置、および、その点灯装置を備える照明器具に関する。
従来、照明器具には、複数色の発光素子を有する光源部を備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の照明器具の光源は、複数の第一発光素子を直列に接続した第一発光素子列と、複数の第二発光素子を直列に接続した第二発光素子列とが並列に接続されている。第一発光素子と第二発光素子とは色温度が異なる。このような照明器具では、例えば、複数の発光素子列の間で発光比率を変化させることで、様々な調色を行うことができる。
特許第5426802号公報
しかしながら、特許文献1に記載の照明器具では、第一発光素子列に流れる電流をゼロとすることができない。つまり、第一発光素子列だけを消灯することができない。そのため、第一発光素子列からの光が常に存在するため調色の範囲が十分ではないという問題がある。そのため、照明器具において、さらに調色の範囲を広げることが要望されている。
そのため、本発明は、調色の範囲を広げることができる点灯装置および照明器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る点灯装置の一態様は、複数の発光素子列に電流を供給する点灯装置であって、共通端子と、複数の分岐端子と、共通端子から複数の分岐端子の各々に流れる電流の和が一定となるように、共通端子と複数の分岐端子の各々との間に接続される複数の発光素子列の各々に電流を供給する定電流源と、共通端子から複数の分岐端子の少なくとも一つに流れる電流の大きさを調整する電流調整回路とを備える。
本発明によれば、調色の範囲を広げることができる点灯装置および照明器具を提供することができる。
図1は、実施の形態1における照明器具の回路構成を示す回路図である。 図2は、実施の形態1における第一発光素子列に流れる第一電流および第二発光素子列に流れる第二電流と定電流との関係の一例を示すグラフである。 図3は、実施の形態1における照明器具の色温度と照度との関係を示すグラフである。 図4は、実施の形態2における点灯装置の回路構成の一例を示す回路図である。 図5は、実施の形態2における第一発光素子列および第二発光素子列に流れる電流と定電流との関係の一例を示すグラフである。 図6Aは、実施の形態2における調光パターンの一例を示すグラフである。 図6Bは、実施の形態2における調光パターンの他の一例を示すグラフである。 図6Cは、実施の形態2における調光パターンの他の一例を示すグラフである。 図7は、実施の形態2の変形例における点灯装置の回路構成の一例を示す回路図である。 図8は、実施の形態3における点灯装置およびそれを用いた照明器具の回路構成の一例を示す回路図である。 図9Aは、実施の形態3における第一発光素子列に流れる第一電流、第二発光素子列に流れる第二電流および第三発光素子列に流れる第三電流と定電流との関係の一例を示すグラフである。 図9Bは、実施の形態3における第一発光素子列に流れる第一電流、第二発光素子列に流れる第二電流および第三発光素子列に流れる第三電流と定電流との関係の他の一例を示すグラフである。 図10は、実施の形態4における点灯装置の回路構成の一例を示す回路図である。 図11は、実施の形態4における第一発光素子列に流れる第一電流および第二発光素子列に流れる第二電流と定電流との関係の一例を示すグラフである。 図12Aは、実施の形態4における調光パターンの他の一例を示すグラフである。 図12Bは、実施の形態4における調光パターンの他の一例を示すグラフである。 図13は、実施の形態4の変形例における点灯装置の回路構成の一例を示す回路図である。 図14は、実施の形態5に係る照明器具の外観図である。 図15は、定電流検出回路を設けない場合における第一発光素子列および第二発光素子列に流れる電流と定電流との関係(調光パターン)の一例を示すグラフである。
以下、本発明の一態様に係る点灯装置および照明器具について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明する。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
[1−1.照明器具全体の構成]
まず、実施の形態1に係る点灯装置1Aおよびそれを用いた照明器具100Aの構成について説明する。
図1は、実施の形態1における照明器具100Aの回路構成を示す回路図である。なお、本図には、この点灯装置1Aに入力される交流電圧を発生する外部電源である交流電源50(例えば、AC(Alternating Current)100V/50Hzなどの商用電源)も併せて図示されている。
図1に示すように、照明器具100Aは、交流電源50から交流電力が入力されることにより、光源部20Aから照明光を出射する器具であり、点灯装置1Aと、光源部20Aと、調光器40とを備える。以下、これらの構成要素についてそれぞれ説明する。
[1−1−1.調光器]
調光器40は、ここでは、位相制御方式の調光器であり、照明コントローラ(図示せず)からの制御信号に基づいて、点灯装置1Aの定電流源30に入力させる交流電圧の位相(ON位相)の範囲を調整する。位相の範囲が大きいほど、定電流源30から出力される定電流I0の大きさは大きくなる。照明コントローラでは、照明器具の明るさを複数段階に操作でき、ユーザにより操作されたときに変更後の明るさを示す制御信号を調光器40に出力する。調光器40は、当該制御信号に基づいて上述した位相の範囲を調整する。なお、調光器40は、PWM(Pulse Width Modulation)制御方式等、他の制御方式の調光器であっても構わない。また、定電流源30の出力電流を外部から制御信号によって、制御できる場合には、調光器40はなくてもよい。
[1−1−2.光源部]
光源部20Aは、照明器具100Aの照明光放出部であり、複数の発光素子列から構成される。本実施の形態では、光源部20Aは、第一発光素子列LEDG1および第二発光素子列LEDG2から構成される。
第一発光素子列LEDG1は、1以上の第一発光素子が直列に接続される光源である。本実施の形態においては、第一発光素子は、約2700Kの色温度を有する暖色系の光を出力するLED(Light Emitting Diode)から構成される。
以下では、第一発光素子列LEDG1の図1における上端のLEDのアノード端子を第一発光素子列LEDG1のアノード端子と称し、下端のLEDのカソード端子を第一発光素子列LEDG1のカソード端子と称する。また、第一発光素子列LEDG1に流れる電流を第一電流I1とする。
第二発光素子列LEDG2は、1以上の第二発光素子が直列に接続される光源である。本実施の形態においては、第二発光素子は、約5000Kの色温度を有する寒色系の光を出力するLEDから構成される。
以下では、第二発光素子列LEDG2の図1における上端のLEDのアノード端子を第二発光素子列LEDG2のアノード端子と称し、下端のLEDのカソード端子を第二発光素子列LEDG2のカソード端子と称する。また、第二発光素子列LEDG2に流れる電流を第二電流I2とする。
また、本実施の形態では、第一発光素子列LEDG1に属する1以上の第一発光素子の各々の順電圧の和より、第二発光素子列LEDG2に属する1以上の第二発光素子の各々の順電圧の和の方が大きくなるように、各発光素子列が構成される。例えば、第一発光素子列LEDG1を構成するLEDおよび第二発光素子列LEDG2を構成するLEDの順電圧がほぼ等しい場合、第一発光素子列LEDG1より、第二発光素子列LEDG2の方が、直列接続されたLEDの個数が多くなるように構成される。
[1−1−3.点灯装置]
点灯装置1Aは、光源部20Aの複数の発光素子列に電流を供給する装置である。点灯装置1Aは、電力入力端子80と、電流出力端子60と、定電流源30と、制御信号入力端子70と、電流調整回路10Aと、第一検出回路(抵抗素子Rd1)と、定電流検出回路(抵抗素子Rd0)とを備える。
[電力入力端子]
電力入力端子80は、交流電源50から調光器40を介して交流電力が入力される端子である。
[電流出力端子]
電流出力端子60は、光源部20Aを構成する複数の発光素子列に電流を供給する端子であり、共通端子61と、複数の分岐端子とを備える。本実施の形態では、複数の分岐端子は第一分岐端子62および第二分岐端子63から構成される。共通端子61には、第一発光素子列LEDG1および第二発光素子列LEDG2のアノード端子が接続される。また、第一分岐端子62には、第一発光素子列LEDG1のカソード端子が接続される。また、第二分岐端子63には、第二発光素子列LEDG2のカソード端子が接続される。
また、本実施の形態では、電流出力端子60は、光源部20Aを着脱できるように構成されている。これにより、光源部20Aの故障が発生した場合、照明光の色温度を変更する場合などに、光源部20Aだけを交換することができる。
[定電流源]
定電流源30は、交流電源50から調光器40および電力入力端子80を介して電力が入力され、電流出力端子60および電流調整回路10Aを介して光源部20Aに直流の定電流I0を供給する回路である。より詳しくは、定電流源30は、共通端子61から複数の分岐端子の各々に流れる電流の和(すなわち、定電流I0)が一定となるように、共通端子61と複数の分岐端子の各々との間に接続される複数の発光素子列の各々に電流を供給する。定電流源30は、出力電流を外部から制御可能な電流源であり、例えば、バックコンバータ、絶縁式のフライバックコンバータなどで構成される。定電流源30の出力電流の大きさは、制御信号入力端子70に入力される、PWM(Pulse Width Modulation)信号、0〜10VのDC(Direct Current)信号などによって制御される。また、定電流源30の出力電流の大きさは、調光器40によって制御されてもよい。図1に示すように、定電流源30の一方の出力端子は、電流出力端子60の共通端子61、および、電流調整回路10Aの一方の入力端子に接続され、定電流源30の他方の出力端子は、電流調整回路10Aの他方の入力端子に接続される。
[制御信号入力端子]
制御信号入力端子70は、定電流源30に制御信号を入力するための端子であり、例えば、PWM信号、DC信号などが入力される。なお、定電流源30の出力電流が調光器40によって制御される場合には、制御信号入力端子70はなくてもよい。また、定電流源30に入力される制御信号は、リモコンなどから出力される無線信号として定電流源30に入力されてもよい。
[三端子レギュレータ]
三端子レギュレータVregは、定電圧を生成する回路であり、入力端子INが共通端子61に、出力端子OUTがノードN6に接続されている。入力端子INと接地端子GNDとの間にはコンデンサC2が接続されている。出力端子OUTと接地端子GNDとの間にはコンデンサC3が接続されている。コンデンサC2およびC3は、発振防止用の素子であり、三端子レギュレータVregの出力電圧の脈動を抑制する。本実施の形態では、三端子レギュレータVregは、定電流源30から電力が入力されているが、三端子レギュレータVregは、定電流源30以外の電源から電力が入力されてもよい。
[第一検出回路]
第一検出回路は、第一発光素子列LEDG1に流れる第一電流I1の大きさを検出する回路である。第一検出回路は、第一発光素子列LEDG1に直列に接続されている。より詳細には、第一検出回路は、本実施の形態では、一端がノードN4に、他端が第二分岐端子63にそれぞれ接続された抵抗素子Rd1である。
ノードN4は、電流調整回路10Aを構成するトランジスタQ1のソース端子、および、電流調整回路10Aを構成するオペアンプOP1のマイナス側入力端子が接続されているノードである。
つまり、第二分岐端子63の電圧に抵抗素子Rd1の電圧降下に相当する電圧を加算した電圧が、オペアンプOP1のマイナス側入力端子に入力される。抵抗素子Rd1の抵抗値をR1とすると、抵抗素子Rd1における電圧降下に相当する電圧は、R1×I1で表わされるため、オペアンプOP1のマイナス側入力端子に入力される電圧は、第一発光素子列LEDG1に流れる第一電流I1の大きさに依存した電圧となる。抵抗素子Rd1を第一発光素子列LEDG1に直列に接続することで、第一電流I1の大きさを検出することが可能になる。
[定電流検出回路]
定電流検出回路は、定電流I0の大きさを検出する回路である。定電流検出回路は、本実施の形態では、一端が第二分岐端子63に、他端が定電流源30の低電圧側端子(ノードN5)に接続された抵抗素子Rd0である。
第二分岐端子63の電圧は、抵抗素子Rd0の抵抗値をR0とすると、定電流源30の低電圧側端子(ノードN5)の電圧に抵抗素子Rd0における電圧降下に相当する電圧(R0×I0)を加算した電圧となる。本実施の形態では、オペアンプOP1のマイナス側入力端子には、抵抗素子Rd0における電圧降下に相当する電圧と、第一検出回路である抵抗素子Rd1における電圧降下に相当する電圧とを加算した電圧が入力されることになる。抵抗素子Rd0を設けることで、定電流I0を検出することができる。
[電流調整回路]
電流調整回路10Aは、電流出力端子60の共通端子61から複数の分岐端子の少なくとも一つに流れる電流の大きさを調整する回路である。本実施の形態では、電流調整回路10Aは、第一検出回路において検出された第一電流I1の検出値に基づいて第一発光素子列LEDG1に流れる第一電流I1の大きさを調整する。より詳細には、電流調整回路10Aは、第一検出回路において検出された第一電流I1の大きさと基準値とを比較することにより、第一発光素子列LEDG1に流れる第一電流I1の大きさを変化させる。なお、本実施の形態の電流調整回路10Aは、第一発光素子列LEDG1に流れる第一電流I1の大きさに加え、定電流検出回路において検出された定電流I0の大きさに基づいて、第一発光素子列LEDG1に流れる第一電流I1の大きさを調整する。
電流調整回路10Aは、図1に示すように、分圧回路と、トランジスタQ1と、比較演算増幅回路とを備えて構成されている。
分圧回路は、三端子レギュレータVregから出力された定電圧から基準電圧Vrefを生成する回路であり、定電圧を分圧した電圧をオペアンプOP1のプラス側入力端子に出力する。分圧回路は、抵抗素子Ri1およびRi2の直列回路で構成されており、抵抗素子Ri1とRi2との接続ノードであるノードN7が出力ノードとなっている。抵抗素子Ri1は、一端がノードN5に、他端がノードN7にそれぞれ接続されている。抵抗素子Ri2は、一端がノードN6(三端子レギュレータVregの出力端子OUTが接続されたノード)に、他端がノードN7にそれぞれ接続されている。
基準電圧Vrefは、抵抗素子Ri1の抵抗値をR11、抵抗素子Ri2の抵抗値をR12とすると、(三端子レギュレータVregの出力電圧)×R11/(R11+R12)で求められる電圧となる。
トランジスタQ1は、第一発光素子列LEDG1に流れる電流を調整するトランジスタである。トランジスタQ1は、MOSFETであり、ゲート端子が比較演算増幅回路の出力端子(ノードN8)に、ドレイン端子が第一発光素子列LEDG1のカソード端子(第一分岐端子62)に、ソース端子がオペアンプOP1のマイナス側入力端子および抵抗素子Rd1の一端(ノードN4)にそれぞれ接続されている。つまり、第一発光素子列LEDG1と、トランジスタQ1のドレイン端子およびソース端子と、第一検出回路である抵抗素子Rd1とが、共通端子61と第二分岐端子63との間で直列に接続されている。
比較演算増幅回路は、抵抗素子Rd1および抵抗素子Rd0での電圧降下に相当する電圧と基準値とを比較し、当該比較結果に応じた電圧をトランジスタQ1の制御端子(=ゲート端子)に印加する回路である。比較演算増幅回路は、ここでは、プラス側入力端子が分圧回路の出力ノード(ノードN7)に、マイナス側入力端子が第一検出回路の出力ノードであるノードN4に、出力端子がトランジスタQ1のゲート端子にそれぞれ接続されたオペアンプOP1である。オペアンプOP1のマイナス側入力端子と出力端子との間には、抵抗素子Ri3が接続されている。
オペアンプOP1のマイナス側入力端子には、定電流源30の接地電圧に、抵抗素子Rd0における電圧降下に相当する電圧(R0×I0)と、抵抗素子Rd1における電圧降下に相当する電圧(R1×I1)とを加算した電圧が入力される。オペアンプOP1は、抵抗素子Rd1における電圧降下に相当する電圧(Rd1×I1)および抵抗素子Rd0における電圧降下に相当する電圧(R0×I0)と、基準電圧Vref(=基準値)とを比較する。オペアンプOP1は、マイナス側入力端子に入力された電圧が基準電圧Vrefよりも小さい場合は、マイナス側入力端子と基準電圧Vrefとの差分に応じた大きさのHレベルの信号を出力する。オペアンプOP1は、マイナス側入力端子に入力された電圧が基準電圧Vrefよりも大きい場合は、Lレベルの信号を出力する。
[1−2.点灯装置の動作]
次に、上述した点灯装置1Aの動作、特に、電流調整回路10Aの動作について図2を用いて説明する。
図2は、本実施の形態における第一発光素子列LEDG1に流れる第一電流I1および第二発光素子列LEDG2に流れる第二電流I2と定電流I0との関係の一例を示すグラフである。図2では、横軸が定電流I0の大きさ、縦軸が第一電流I1および第二電流I2の大きさを示している。
図2では、第二電流I2が0になる定電流I0の範囲Z1、第一電流I1および第二電流I2の両方が0より大きくなる定電流I0の範囲Z2、第一電流I1が0になる定電流I0の範囲Z3がある。図2に示すように、色温度の異なる第一発光素子列LEDG1及び第二発光素子列LEDG2に流れる電流を定電流I0に応じてそれぞれ調整することにより、定電流I0(すなわち、照度)に対する照明器具100Aの色温度の関係(調色カーブ)を調整することができる。なお、照明器具100Aによって、所望の調色カーブを実現するための、図2に示すような各発光素子列(本実施の形態では、第一発光素子列LEDG1及び第二発光素子列LEDG2)の調光パターンを、以下「調光パターン」と記す。
以下、各範囲における動作について説明する。
(1)範囲Z1
範囲Z1は、定電流I0の大きさが第一閾値以下である範囲である。範囲Z1では、第一発光素子列LEDG1が点灯し、第二発光素子列LEDG2が消灯している。
このとき、Vref≧(R0+R1)×I0となることから、第一閾値は、Vref/(R0+R1)となる。範囲Z1において、電流調整回路10Aは、第二発光素子列LEDG2に流れる第二電流I2が0となるように、第一発光素子列LEDG1に流れる第一電流I1の大きさを変化させる。
範囲Z1では、オペアンプOP1のマイナス側入力端子の電圧Vは、Vrefよりも十分に小さいため、オペアンプOP1の出力電圧はいわゆるHレベルに固定される。これにより、トランジスタQ1は、線形領域で動作する(いわゆるドレインソース間の抵抗値が非常に小さくなる)。
言い換えると、範囲Z1は、第二発光素子列LEDG2の順電圧の和が、第一発光素子列LEDG1の順電圧の和に抵抗素子Rd1における電圧降下に相当する電圧を加算した電圧よりも小さい範囲であり、第二発光素子列LEDG2の第二電流I2が0になっている。
(2)範囲Z2
範囲Z2は、定電流I0の大きさが第一閾値よりも大きく第二閾値よりも小さい範囲である。なお、第二閾値は、第一閾値よりも大きい。範囲Z2では、第一発光素子列LEDG1および第二発光素子列LEDG2の両方が点灯している。
このとき、(R0+R1)×I0>Vref>R0×I0となることから、第二閾値は、Vref/R0となる。範囲Z2において、電流調整回路10Aは、定電流I0が大きくなるほど、第一電流I1が小さく、第二電流I2が大きくなるように、第一発光素子列LEDG1に流れる電流の大きさを制御する。
範囲Z2では、オペアンプOP1のマイナス側入力端子の電圧Vとプラス側入力端子の電圧Vrefとの差が比較的小さくなるため、オペアンプOP1の出力電圧は小さくなる。このため、トランジスタQ1は、飽和領域で動作する(いわゆる可変抵抗素子として動作する)。
具体的には、オペアンプOP1は、基準電圧Vrefが電圧Vよりも大きい場合において、基準電圧Vrefと電圧Vとの差が大きいほど、出力電圧の大きさが大きくなる。ここで、電圧Vは、R1×I1+R0×I0で表わされる。
第一電流I1が小さいほど、抵抗素子Rd0およびRd1における電圧降下が小さくなり、基準電圧Vrefと電圧Vとの差が大きくなる。そうすると、オペアンプOP1の出力電圧、つまり、トランジスタQ1のゲート端子の電圧は大きくなる。トランジスタQ1のゲート端子の電圧が大きくなると、トランジスタQ1の抵抗値が小さくなり、第一電流I1は大きくなる。
第一電流I1が大きいほど、抵抗素子Rd0およびRd1における電圧降下が大きくなり、基準電圧Vrefと電圧Vとの差が小さくなる。そうすると、オペアンプOP1の出力電圧、つまり、トランジスタQ1のゲート端子の電圧は小さくなる。トランジスタQ1のゲート端子の電圧が小さくなると、トランジスタQ1の抵抗値が大きくなり、第一電流I1は小さくなる。
つまり、範囲Z2では、電流調整回路10Aは、電圧Vが基準電圧Vrefになるように、トランジスタQ1のゲート電圧を調整する。言い換えると、電流調整回路10Aは、第一発光素子列LEDG1に流れる第一電流I1が、以下の式1に示す値になるようにトランジスタQ1のゲート電圧を調整する。
I1=(Vref−R0×I0)/R1・・・(式1)
(3)範囲Z3
範囲Z3は、定電流I0の大きさが第二閾値以上となる範囲である。範囲Z3では、第一発光素子列LEDG1が消灯し、第二発光素子列LEDG2が点灯している。
このとき、Vref≦R0×I0となることから、第二閾値は、Vref/R0となる。範囲Z3では、電流調整回路10Aは、第一発光素子列LEDG1に流れる電流の大きさを0にする。
範囲Z3では、定電流検出回路である抵抗素子Rd0における電圧降下に相当する電圧が、基準電圧Vref以上となる。このとき、オペアンプOP1では、プラス側入力端子の電圧(基準電圧Vref)がマイナス側入力端子の電圧Vよりも小さくなり、オペアンプOP1の出力電圧はLレベルに固定される。そのため、トランジスタQ1はオフ状態になり、第一発光素子列LEDG1の第一電流I1が0になる。
図3は、本実施の形態における照明器具100Aの色温度と照度との関係(調色カーブ)を示すグラフである。
図3に示すように、本実施の形態の照明器具100Aは、照度が低い間は、色温度が低く、赤色により近い色の照明となる。照明器具100Aは、照度が高くなるにつれて、色温度が高く、白色により近い色の照明となる。すなわち、照明器具100Aは、調光に同期して調色を行うことができる。
[1−3.効果等]
本実施の形態の点灯装置1Aは、1以上の第一発光素子が直列に接続される第一発光素子列LEDG1、および、1以上の第二発光素子が直列に接続される第二発光素子列LEDG2に電流を供給する点灯装置1Aであって、共通端子61と、第一分岐端子62と、第二分岐端子63と、共通端子61から第一分岐端子62および第二分岐端子63の各々に流れる電流の和(すなわち定電流I0)が一定となるように、共通端子61と第一分岐端子62および第二分岐端子63の各々との間に接続される第一発光素子列LEDG1および第二発光素子列LEDG2の各々に電流を供給する定電流源30と、共通端子61から第一分岐端子62に流れる電流の大きさを調整する電流調整回路10Aとを備える。
これにより、第一発光素子列LEDG1が消灯し、第二発光素子列LEDG2が点灯している状態(範囲Z3)を作り出すことができ、調色の範囲を広げることができる。
さらに、点灯装置1Aでは、第一発光素子列LEDG1における第一発光素子の順電圧の和より、第二発光素子列LEDG2における第二発光素子の順電圧の和の方が大きくなっているため、第一発光素子列LEDG1が点灯し、第二発光素子列LEDG2が消灯している状態を作り出すことができる。これにより、調色の範囲をさらに拡大させることができる。
言い換えると、電流調整回路10Aは、定電流I0の大きさが第一閾値以下の場合に、第二発光素子列LEDG2に流れる第二電流I2が0になるように、第一発光素子列LEDG1に流れる第一電流I1の大きさを調整する。さらに、電流調整回路10Aは、定電流I0の大きさが第二閾値以上の場合に、第一発光素子列LEDG1に流れる第一電流I1が0になるように、第一発光素子列LEDG1に流れる第一電流I1の大きさを調整する。
これにより、第一発光素子列LEDG1だけが点灯している範囲Z1、第一発光素子列LEDG1および第二発光素子列LEDG2の両方が点灯している範囲Z2、第二発光素子列LEDG2だけが点灯している範囲Z3を設けることができる。つまり、上記特許文献1に記載された発明にはない範囲Z1および範囲Z3の状態を作り出すことができ、上記特許文献1に記載された発明よりも調色の範囲を拡大することができている。
さらに、本実施の形態の点灯装置1Aは、図3に示すような色温度が緩やかに変化する調色を実現できるため、人がより快適に感じる調色を実現することができる。
また、本実施の形態の点灯装置1Aでは、光源部20Aを電流出力端子60に接続する構成を備えるため、電流出力端子60に接続する光源を交換することができる。このため、光源部20Aの故障が発生した場合、照明光の色温度を変更する場合などに、光源部20Aだけを交換することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2の点灯装置および当該点灯装置を備えた照明器具について、図4、図5、図6A〜図6Cを用いて説明する。
実施の形態1では、基準電圧Vrefが固定されている場合について説明したが、本実施の形態では、基準電圧Vrefを定電流I0に基づいて変化させる構成について説明する。
[2−1.構成]
図4は、本実施の形態における点灯装置1Bの回路構成の一例を示す回路図である。図4に示す点灯装置1Bにおいて、実施の形態1の電流調整回路10Aとは、電流調整回路10Bの一部、楕円で囲んだ部分が異なっている。なお、図4には示さないが、本実施の形態においても、上記実施の形態1と同様に、共通端子61と第一分岐端子62との間に第一発光素子列LEDG1が接続され、共通端子61と第二分岐端子63との間に第二発光素子列LEDG2が接続される。
電流調整回路10Bは、実施の形態1の電流調整回路10Aに、オペアンプOP2および抵抗素子Ri4〜Ri6が追加された構成となっている。
オペアンプOP2は、基準値調整回路の一例であり、抵抗素子Rd0により検出された定電流I0に対応する電圧を増幅し、抵抗素子Ri4を介してオペアンプOP1のプラス側入力端子に与えている。オペアンプOP2は、プラス側入力端子が第二分岐端子63に、マイナス側入力端子が抵抗素子Ri5の一端およびRi6の一端に、出力端子が抵抗素子Ri4の一端にそれぞれ接続されている。
抵抗素子Ri4は、一端がオペアンプOP2の出力端子に、他端がオペアンプOP1のプラス側入力端子にそれぞれ接続されている。抵抗素子Ri5は、一端がオペアンプOP2のマイナス側入力端子に、他端が定電流源30の接地端子(ノードN5)にそれぞれ接続されている。抵抗素子Ri6は、一端がオペアンプOP2のマイナス側入力端子に、他端がオペアンプOP2の出力端子にそれぞれ接続されている。
なお、本実施の形態では、基準電圧Vrefを定電流I0に基づいて変化させるために、オペアンプOP2を備える場合について説明したが、これに限るものではない。オペアンプOP2ではなく、飽和特性などの非線形特性を有する他の回路を備えていても構わない。
[2−2.動作]
図5は、本実施の形態における第一発光素子列および第二発光素子列にそれぞれ流れる第一電流I1および第二電流I2と定電流I0との関係の一例を示すグラフである。図5の(a)は、オペアンプOP2の出力電圧VO2と定電流I0との関係を示しており、(b)は、基準電圧Vrefと定電流I0との関係を示している。図5の(c)では、第一発光素子列および第二発光素子列に流れる電流と定電流I0との関係を示している。
図2に示す実施の形態1の点灯装置1Aのグラフでは、範囲Z2において、第一電流I1は単調減少し、第二電流I2は単調増加していた。
これに対し、図5に示す本実施の形態の点灯装置1Bのグラフでは、範囲Z2の前半では、第一電流I1は増加し、後半において第一電流I1は減少している。これに伴い、第二電流I2は、範囲Z2の前半の増加率よりも、後半の増加率が大きくなっている。
つまり、電流調整回路10Bは、定電流I0の大きさが第一閾値以上の値を持つ第三閾値以上の場合に(実施の形態1では、範囲Z2の全て、本実施の形態では、範囲Z2の後半部分)、定電流I0が大きくなるほど第一発光素子列LEDG1に流れる電流の大きさが小さくなるように、第一発光素子列LEDG1に流れる電流の大きさを調整している。
図6A〜6Cは、本実施の形態における調光パターンを示すグラフである。抵抗素子Rd0、Rd1、Ri1〜Ri6の大きさを変更することにより、3つの調光パターンを得ることができる。図6Aは、図5の(c)と実質的に同じである。図6Bは、範囲Z2の前半において第一電流I1が一定となり、後半において第一電流I1が減少する調光パターンを示している。図6Cは、範囲Z2において第一電流I1は減少しているが、前半よりも後半における減少率が大きくなっている場合について示している。
[2−3.効果]
本実施の形態では、基準電圧Vrefを定電流I0に基づいて変化させるように構成したので、調光パターンに変化を持たせることができる。これにより、点灯装置1Bの演出効果をさらに高めることが可能になる。
さらに、本実施の形態においても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
[2−4.変形例]
続いて、実施の形態2の変形例における点灯装置について説明する。
実施の形態2では、オペアンプOP2のプラス側入力端子を第二分岐端子63に接続していたが、実施の形態2の電流調整回路10Bにおいて、オペアンプOP2のプラス側入力端子をノードN4に接続してもよい。また、第二分岐端子63と抵抗素子Rd0およびRd1との間に第二発光素子列LEDG2の電流を検出するための抵抗素子を設けて、オペアンプOP2のプラス側入力端子を第二分岐端子63と接続してもよい。
また、図7に示すように、ツェナーダイオードを用いてもよい。
図7は、実施の形態2の変形例における点灯装置1Cの回路構成の一例を示す回路図である。
図7に示す点灯装置1Cでは、実施の形態2の各構成要素に加え、電流調整回路10Cに、抵抗素子Ri7およびツェナーダイオードD1が設けられている。抵抗素子Ri7は、抵抗素子Ri4の他端とノードN7(オペアンプOP1のプラス側入力端子)との間に接続されている。ツェナーダイオードD1は、カソード端子が抵抗素子Ri4と抵抗素子Ri7との接続ノードであるノードN9に、アノード端子がノードN5にそれぞれ接続されている。
上記各変形例の何れの場合でも、調光パターンを柔軟に変化させることができ、点灯装置の演出効果をさらに高めることが可能になる。
(実施の形態3)
実施の形態3の点灯装置および当該点灯装置を備えた照明器具について、図8、図9Aおよび図9Bを用いて説明する。
実施の形態1および2では、照明器具が2つの発光素子列を備える場合について説明したが、発光素子列の数は、2以上の数であれば良い。本実施の形態では、3つの発光素子列を備える場合について説明する。
[3−1.照明器具の構成]
ここでは、照明器具が、実施の形態1と同様に、調光機能を実現する点灯装置を備える照明器具である場合について説明する。
図8は、本実施の形態における点灯装置1Dおよびそれを用いた照明器具100Dの回路構成の一例を示す回路図である。図8に示すように、点灯装置1Dは、定電流源30と、光源部20Dと、三端子レギュレータVregと、第一検出回路(抵抗素子Rd11)と、第二検出回路(抵抗素子Rd12)と、第三検出回路(抵抗素子Rd13)と、定電流検出回路(抵抗素子Rd0)と、電流調整回路10Dとを備える。定電流源30および三端子レギュレータVregの構成は、実施の形態1と同じである。
[光源部]
光源部20Dは、ここでは、第一発光素子列LEDG11、第二発光素子列LEDG12および第三発光素子列LEDG13の3つの発光素子列を備えて構成されている。
第一発光素子列LEDG11は、1以上の第一発光素子が直列に接続される光源である。第二発光素子列LEDG12は、1以上の第二発光素子が直列に接続される光源である。第三発光素子列LEDG13は、1以上の第三発光素子が直列に接続される光源である。なお、1つの発光素子列内では同じ色温度のLEDを備えるが、発光素子列の間では色温度が異なっている。
本実施の形態では、第一発光素子列LEDG11のLEDの個数<第二発光素子列LEDG12のLEDの個数<第三発光素子列LEDG13のLEDの個数となっている。ここで、各発光素子列を構成するLEDの順電圧がほぼ等しい場合、第一発光素子列LEDG11の順電圧の和<第二発光素子列LEDG12の順電圧の和<第三発光素子列LEDG13の順電圧の和となり、3つの発光素子列に電流が流れ始めるタイミングをずらすことができる。
第一発光素子列LEDG11のアノード端子、第二発光素子列LEDG12のアノード端子および第三発光素子列LEDG13のアノード端子は、電流出力端子60の共通端子61に接続されている。第一発光素子列LEDG11のカソード端子は第一分岐端子62に、第二発光素子列LEDG12のカソード端子は第二分岐端子63に、第三発光素子列LEDG13のカソード端子は第三分岐端子64にそれぞれ接続されている。
また、第一発光素子列LEDG11に流れる第一電流をI11、第二発光素子列LEDG12に流れる第二電流をI12、第三発光素子列LEDG13に流れる第三電流をI13とする。
[第一検出回路]
第一検出回路は、第一発光素子列LEDG11に流れる第一電流I11の大きさを検出する抵抗素子Rd11であり、一端がノードN4に(トランジスタQ11を介して第一発光素子列LEDG11のカソード端子に)、他端がノードN2(第一発光素子列LEDG11および第二発光素子列LEDG12のカソード端子側の接続ノード)にそれぞれ接続されている。
[第二検出回路]
第二検出回路は、第二発光素子列LEDG12に流れる第二電流I12の大きさを検出する抵抗素子Rd12であり、一端がノードN12に(トランジスタQ12を介して第二発光素子列LEDG12のカソード端子に)、他端がノードN2にそれぞれ接続されている。
[第三検出回路]
第三検出回路は、第一発光素子列LEDG11に流れる第一電流I11および第二発光素子列LEDG12に流れる第二電流I12の大きさを検出する抵抗素子Rd13であり、一端がノードN2に、他端が第三分岐端子64にそれぞれ接続されている。
[定電流検出回路]
定電流検出回路は、定電流I0の大きさを検出する抵抗素子Rd0であり、一端がノードN10に、他端が定電流源30の低電圧側端子(ノードN5)に接続されている。
なお、第一発光素子列LEDG11の制御に用いられるノードN4の電圧は、抵抗素子Rd0の抵抗値をR0、抵抗素子Rd11の抵抗値をR1、抵抗素子Rd13の抵抗値をR3、定電流源30の低電圧側端子(ノードN5)の電圧を接地電圧とすると、R0×I0+R3×(I11+I12)+R1×I11となる。
また、第二発光素子列LEDG12の制御に用いられるノードN12の電圧は、抵抗素子Rd12の抵抗値をR2とすると、R0×I0+R3×(I11+I12)+R2×I12となる。
[電流調整回路]
電流調整回路10Dは、第一検出回路において検出された電流の大きさに依存して第一発光素子列LEDG11に流れる電流の大きさを調整し、第二検出回路において検出された電流の大きさに依存して第二発光素子列LEDG12に流れる電流の大きさを調整する回路である。
なお、光源部が3段以上の発光素子列を備える場合、電流調整回路が設けられる発光素子列と設けられない発光素子列とが有れば良い。ここでは、第一発光素子列LEDG11および第二発光素子列LEDG12について、電流調整回路が設けられ、第三発光素子列LEDG13については電流調整回路が設けられていない。
電流調整回路10Dは、第一発光素子列LEDG11に流れる第一電流I11の大きさを調整する第一電流調整回路として、図8に示すように、抵抗素子Ri11およびRi12により構成される第一分圧回路と、トランジスタQ11と、オペアンプOP1および抵抗素子Ri13により構成される第一比較演算増幅回路とを備える。第一分圧回路、トランジスタQ11および第一比較演算増幅回路の構成は、実施の形態1の電流調整回路10Aの構成と同じである。
さらに、電流調整回路10Dは、第二発光素子列LEDG12に流れる第二電流I12の大きさを調整する第二電流調整回路として、図8に示すように、抵抗素子Ri14およびRi15により構成される第二分圧回路と、トランジスタQ12と、オペアンプOP3および抵抗素子Ri16により構成される第二比較演算増幅回路とを備える。第二電流調整回路の構成は、基本的には、第一電流調整回路の構成と同じである。
第二分圧回路を構成する抵抗素子Ri14は、一端がノードN5に、他端が第二分圧回路の出力ノードであるノードN13にそれぞれ接続されている。抵抗素子Ri15は、一端がノードN13に、他端が三端子レギュレータVregの出力ノードであるノードN6にそれぞれ接続されている。第二分圧回路の出力電圧は、抵抗素子Ri14の抵抗値をR14、抵抗素子Ri15の抵抗値をR15とすると、(三端子レギュレータVregの出力電圧)×R14/(R14+R15)で求められる電圧となる。これが、第二電流調整回路の基準電圧Vrefとなる。なお、第二電流調整回路の基準電圧Vrefは、第一電流調整回路の基準電圧Vrefとは異なっていても構わない。
トランジスタQ12は、第二発光素子列LEDG12に流れる電流を調整するトランジスタである。トランジスタQ12は、MOSFETであり、ゲート端子がオペアンプOP3の出力端子(ノードN14)に、ドレイン端子が第二発光素子列LEDG12のカソード端子(第二分岐端子63)に、ソース端子がオペアンプOP3のマイナス側入力端子および抵抗素子Rd12の一端(ノードN12)にそれぞれ接続されている。
第二比較演算増幅回路は、抵抗素子Rd12、抵抗素子Rd13および抵抗素子Rd0での電圧降下に相当する電圧の合計と基準値とを比較し、当該比較結果に応じた電圧をトランジスタQ12の制御端子に印加する回路である。比較演算増幅回路は、ここでは、プラス側入力端子が第一分圧回路の出力ノード(ノードN13)に、マイナス側入力端子がノードN12に、出力端子がトランジスタQ12のゲート端子にそれぞれ接続されたオペアンプOP3である。オペアンプOP3のマイナス側入力端子と出力端子との間には、抵抗素子Ri16が接続されている。
[3−2.動作]
電流調整回路10Dの動作について、図9Aおよび図9Bを用いて説明する。図9Aおよび図9Bは、本実施の形態における第一発光素子列LEDG11に流れる第一電流I11、第二発光素子列LEDG12に流れる第二電流I12および第三発光素子列LEDG13に流れる第三電流I13と定電流I0との関係の一例を示すグラフである。なお、図9Aでは、抵抗素子Rd13の抵抗値が0の場合(抵抗素子Rd13を使用しない場合)を示している。
図9Aおよび図9Bでは、第二電流I12および第三電流I13が0になる範囲Z11、第三電流I13が0になる範囲Z12、第一電流I11、第二電流I12および第三電流I13が0より大きくなる範囲Z13、第一電流I11および第二電流I12が0になる範囲Z4がある。
例えば、第一発光素子列LEDG11の色温度が2700K、第三発光素子列LEDG13の色温度が5000K、第二発光素子列LEDG2の色温度が第一発光素子列LEDG11の色温度と第三発光素子列LEDG13の色温度との中間の色温度であるとする。
この場合、範囲Z11では、照明器具100Dから赤色の照度が低い照明光が出射される。範囲Z12では、第一発光素子列LEDG11の照度が次第に小さくなり、第二発光素子列LEDG12の照度が次第に大きくなる。範囲Z13では、第一発光素子列LEDG11および第二発光素子列LEDG12の照度が次第に小さくなり、範囲Z14の開始時には0になる。範囲Z13の開始時より、第三発光素子列LEDG13は、照度が次第に大きくなる。範囲Z14では、第三発光素子列LEDG13が点灯し、その他の発光素子列は消灯している。
なお、図9Aに示す抵抗素子Rd13が設けられない場合と図9Bに示す場合とでは、第一電流I11の傾きが範囲Z12とZ13とで異なっている。
[3−3.効果]
本実施の形態では、3つの発光素子列を備える場合について説明した。3つの発光素子列を備える場合でも、図9Aおよび図9Bに示すように、第一発光素子列LEDG11を点灯させ、他の発光素子列を消灯させる範囲Z11、および、第三発光素子列LEDG13を点灯させ、他の発光素子列を消灯させる範囲Z14を実現できるので、調色の範囲を拡大させることができる。
さらに、本実施の形態においても、点灯装置1Dは、図9Aおよび図9Bに示すような色温度が緩やかに変化する調色を実現できるため、人がより快適に感じる調色を実現することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4の点灯装置および当該点灯装置を備えた照明器具について、図10、図11、図12A、図12Bおよび図13を用いて説明する。
本実施の形態では、基準電圧Vrefを定電流I0に基づいて変化させる構成であって、上記実施の形態2と異なる構成について説明する。
[4−1.構成]
図10は、本実施の形態における点灯装置1Eの回路構成の一例を示す回路図である。図10に示すように、点灯装置1Eは、定電流源30と、三端子レギュレータVregと、第一検出回路(抵抗素子Rd1)と、第二検出回路(抵抗素子Rd2)と、定電流検出回路(抵抗素子Rd0)と、電流調整回路10Eと、バイパス回路とを備える。図10に示す点灯装置1Eにおいて、実施の形態1の点灯装置1Aとは、第二分岐端子63とノードN2との間に第二検出回路(抵抗素子Rd2)を備える点、および、第二分岐端子63とノードN4との間にバイパス回路を備える点が異なっている。なお、図10には示さないが、本実施の形態においても、上記実施の形態1と同様に、共通端子61と第一分岐端子62との間に第一発光素子列LEDG1が接続され、共通端子61と第二分岐端子63との間に第二発光素子列LEDG2が接続される。
[第二検出回路]
第二検出回路は、第二発光素子列LEDG2に流れる第二電流I2の大きさを検出する回路である。第二検出回路は、第二発光素子列LEDG2に直列に接続されている。より詳細には、第二検出回路は、本実施の形態では、一端が第二分岐端子63に、他端がノードN2にそれぞれ接続された抵抗素子Rd2である。
[バイパス回路]
バイパス回路は、所定の条件が満たされた場合に、第二発光素子列LEDG2に流れる電流のうちの少なくとも一部を第一検出回路に流す回路である。具体的には、バイパス回路は、ダイオードD2と抵抗素子Rbとを直列に接続した回路である。ダイオードD2は、カソード端子がノードN4に、アノード端子が抵抗素子Rbの一端にそれぞれ接続されている。抵抗素子Rbは、一端がダイオードD2のアノード端子に、他端が第二分岐端子63にそれぞれ接続されている。
上記構成により、所定の条件は、第二分岐端子63の電圧>ノードN4の電圧+ダイオードD2の順電圧となる条件となる。言い換えると、所定の条件は、第二発光素子列における電圧降下に相当する電圧が、第一発光素子列における電圧降下に相当する電圧からダイオードD1の順電圧を引いた値よりも小さくなる条件となる。バイパス回路は、第二分岐端子63の電圧が、ノードN4の電圧とダイオードD2の順電圧との和よりも大きくなった場合に(所定の条件が満たされた場合に)、第二発光素子列LEDG2に流れる電流のうちの少なくとも一部を第一検出回路に流す。
ここで、上記実施の形態1において述べたとおり、定電流検出回路におけるオペアンプOP1のマイナス側入力端子には、定電流源30の低電圧側端子(ノードN5)の電圧に、抵抗素子Rd0における電圧降下に相当する電圧と、第一検出回路である抵抗素子Rd1における電圧降下に相当する電圧とを加算した電圧が入力される。
[電流調整回路]
電流調整回路10Eは、ノードN4にバイパス回路が接続されている点が、実施の形態1の電流調整回路10Aと異なっている。これにより、本実施の形態では、抵抗素子Rd1における電圧降下に相当する電圧は、抵抗素子Rd1の抵抗値をR1、バイパス回路から供給される電流をIbとすると、R1×(I1+Ib)となる。定電流源30の低電圧側端子(ノードN5)の電圧を接地電圧とすると、オペアンプOP1のマイナス側入力端子には、R0×I0+R1×(I1+Ib)の電圧が入力される。
以上のように、本実施の形態では、第一検出回路により、第一電流I1とバイパス電流Ibとの和が検出されるため、電流調整回路10Eは、第一電流だけでなく、第二電流I2にも基づいて第一電流I1を調整する。
[4−2.動作]
電流調整回路10Eの動作について、図11を用いて説明する。図11は、本実施の形態における第一発光素子列LEDG1に流れる第一電流I1および第二発光素子列LEDG2に流れる第二電流I2と定電流I0との関係の一例を示すグラフである。図11では、横軸が定電流I0の大きさ、縦軸が第一電流I1および第二電流I2の大きさを示している。
図11では、第二電流I2が0になる範囲Z1、第一電流I1および第二電流I2の両方が0より大きくなる範囲Z2およびZ3、第一電流I1が0になる範囲Z4がある。
(1)範囲Z1
範囲Z1における電流調整回路10Eの動作は、上記実施の形態1の範囲Z1における電流調整回路10Aの動作と同様である。
(2)範囲Z2
範囲Z2は、定電流I0の大きさが第一閾値よりも大きく第二閾値よりも小さい範囲(範囲Z2+Z3)のうち、バイパス回路から電流が供給されない範囲(所定の条件が満たされない範囲)である。なお、第二閾値は、第一閾値よりも大きい。範囲Z2では、第一発光素子列LEDG1および第二発光素子列LEDG2の両方が点灯している。
範囲Z2では、抵抗素子Rd2の抵抗値をR2、ダイオードD2の順電圧をVdとすると、(R0+R1)×I0>Vref>R0×I0、かつ、R1×I1>R2×I2+Vdとなる。範囲Z2において、電流調整回路10Eは、定電流I0が大きくなるほど、第一電流I1が小さく、第二電流I2が大きくなるように、第一発光素子列LEDG1に流れる電流の大きさを制御する。
範囲Z2では、オペアンプOP1のマイナス側入力端子の電圧Vとプラス側入力端子の電圧Vrefとの差が比較的小さくなるため、オペアンプOP1の出力電圧は小さくなる。このため、トランジスタQ1は、飽和領域で動作する(いわゆる可変抵抗素子として動作する)。
具体的には、オペアンプOP1は、基準電圧Vrefが電圧Vよりも大きい場合において、基準電圧Vrefと電圧Vとの差が大きいほど、出力電圧の大きさが大きくなる。ここで、電圧Vは、R1×I1+R0×I0で表わされる。
第一電流I1が小さいほど、抵抗素子Rd0およびRd1における電圧降下が小さくなり、基準電圧Vrefと電圧Vとの差が大きくなる。そうすると、オペアンプOP1の出力電圧、つまり、トランジスタQ1のゲート端子の電圧は大きくなる。トランジスタQ1のゲート端子の電圧が大きくなると、トランジスタQ1の抵抗値が小さくなり、第一電流I1は大きくなる。
第一電流I1が大きいほど、抵抗素子Rd0およびRd1における電圧降下が大きくなり、基準電圧Vrefと電圧Vとの差が小さくなる。そうすると、オペアンプOP1の出力電圧、つまり、トランジスタQ1のゲート端子の電圧は小さくなる。トランジスタQ1のゲート端子の電圧が小さくなると、トランジスタQ1の抵抗値が大きくなり、第一電流I1は小さくなる。
つまり、範囲Z2では、電流調整回路10Eは、電圧Vが基準電圧Vrefになるように、トランジスタQ1のゲート電圧を調整する。言い換えると、電流調整回路10Eは、第一発光素子列LEDG1に流れる第一電流I1が、上記式1に示す値になるようにトランジスタQ1のゲート電圧を調整する。
(3)範囲Z3
範囲Z3は、定電流I0の大きさが第一閾値よりも大きく第二閾値よりも小さい範囲(範囲Z2+Z3)のうち、バイパス回路から電流が供給される範囲(所定の条件が満たされる範囲)である。範囲Z3では、第一発光素子列LEDG1および第二発光素子列LEDG2の両方が点灯している。
範囲Z3では、(R0+R1)×I0>Vref>R0×I0、かつ、R1×(I1+Ib)≦R2×(I2−Ib)+Vdとなる。範囲Z3では、電流調整回路10Eは、範囲Z2の場合と同様に、定電流I0が大きくなるほど、第一電流I1が小さく、第二電流I2が大きくなるように、第一発光素子列LEDG1に流れる電流の大きさを制御する。なお、範囲Z2とZ3とでは、第一電流I1および第二電流I2のグラフの傾きが異なる。
範囲Z3におけるオペアンプOP1の動作は、基本的には、範囲Z2での動作と同じである。範囲Z3では、電流調整回路10Eは、第一発光素子列LEDG1に流れる第一電流I1が、以下の式2に示す値になるようにトランジスタQ1のゲート電圧を調整する。
I1=(Vref−R0×I0)/R1−Ib・・・(式2)
(4)範囲Z4
範囲Z4における電流調整回路10Eの動作は、上記実施の形態1の範囲Z3における電流調整回路10Aの動作と同様である。
[4−3.効果等]
本実施の形態の点灯装置1Eは、第一発光素子列LEDG1に流れる第一電流I1の大きさを検出する第一検出回路と、第二発光素子列LEDG2に流れる第二電流I2の大きさを検出する第二検出回路と、第二電流I2の一部を第一検出回路に流すバイパス回路と、第一検出回路において検出された電流の大きさに依存して第一発光素子列LEDG1に流れる電流の大きさを調整する電流調整回路10Eとを備えている。
これにより、第一発光素子列LEDG1が消灯し、第二発光素子列LEDG2が点灯している状態(範囲Z4)を作り出すことができ、調色の範囲を広げることができる。
さらに、点灯装置1Aでは、第一発光素子列LEDG1の順電圧の和より、第二発光素子列LEDG2の順電圧の和の方が大きくなっているため、第一発光素子列LEDG1が点灯し、第二発光素子列LEDG2が消灯している状態を作り出すことができる。これにより、調色の範囲をさらに拡大させることができる。
言い換えると、電流調整回路10Eは、定電流I0の大きさが第一閾値以下の場合に、第二発光素子列LEDG2に流れる第二電流I2が0になるように、第一発光素子列LEDG1に流れる第一電流I1の大きさを調整する。さらに、電流調整回路10Eは、定電流I0の大きさが第二閾値以上の場合に、第一発光素子列LEDG1に流れる第一電流I1が0になるように、第一発光素子列LEDG1に流れる第一電流I1の大きさを調整する。
これにより、第一発光素子列LEDG1だけが点灯している範囲Z1、第一発光素子列LEDG1および第二発光素子列LEDG2の両方が点灯している範囲Z2、第二発光素子列LEDG2だけが点灯している範囲Z4を設けることができる。つまり、上記特許文献1に記載された発明にはない範囲Z1および範囲Z4の状態を作り出すことができ、調色の範囲を拡大することができている。
さらに、本実施の形態の点灯装置1Eは、バイパス回路を設けたことにより、図11に示すように、第一発光素子列LEDG1および第二発光素子列LEDG2の両方が点灯している範囲において、照度の変化量を変えることができる。これにより、人がより快適に感じる調色を実現することができる。
図12Aおよび図12Bは、実施の形態における調光パターンの他の一例を示すグラフである。図12Aおよび図12Bは、図11に対し、抵抗素子(Rd0〜Rd2)の抵抗値の値を変化させた場合を例示している。このように、抵抗素子の抵抗値の設定により、照明器具の種類に応じた調光を得ることができる。
[4−4.変形例]
図13は、本実施の形態の変形例における点灯装置1Fの回路構成の一例を示す回路図である。上記実施の形態の電流調整回路10Eでは、バイパス回路のダイオードD2のカソード端子がノードN4に接続されているが、本変形例の点灯装置1Fを構成する電流調整回路10Fでは、オペアンプOP1のプラス側入力端子に接続されている。
また、本実施の形態、および、本実施の形態の変形例において、バイパス回路に増幅回路を追加してもよい。
以上の変形例の場合においても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態5)
次に、実施の形態5に係る照明器具について説明する。
図14は、本実施の形態に係る照明器具100Gの外観図である。この照明器具100Gは、上記実施の形態1〜4に係る点灯装置のいずれかと、その点灯装置から電流の供給を受ける光源部20Gとを備える。ここで、光源部20Gは、上記各実施の形態と同様に複数の発光素子列から構成される。本実施の形態では、照明器具100Gは、ダウンライトであり、点灯装置を収納する回路ボックス91、光源部20Gが装着された灯体92、および、回路ボックス91と灯体92の光源部20Gとを電気的に接続する配線93から構成される。
このような照明器具100Gは、上記実施の形態1〜4に係る点灯装置のいずれかを備えるので、上記各実施の形態に係る点灯装置と同様の効果を得ることができる。
(その他)
以上、本発明に係る点灯装置および照明器具について、上記実施の形態およびその変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
(1)例えば、上記各実施の形態では、発光素子がLEDである場合を例に説明したが、これに限るものではない。発光素子は、有機EL(Electro−Luminescence)素子等、他の発光素子であっても構わない。
(2)上記各実施の形態では、各発光素子の一例であるLEDの順電圧の大きさが全て同じである場合を例に説明したが、これに限るものではない。第一発光素子列の順電圧の和<最終段の発光素子列の順電圧の和となっていることが好ましい。最終段の発光素子列とは、電流調整回路が設けられていない発光素子列であり、実施の形態1、2および4では第二発光素子列LEDG2、実施の形態3では第三発光素子列LEDG13である。
(3)上記各実施の形態では、点灯装置が、色温度が異なる複数の発光素子列を備える場合について説明したが、これに限られるものではない。点灯装置は、例えば、配光性、色温度および配光性が異なる複数の発光素子列を備える等、他の構成であっても構わない。
(4)上記各実施の形態では、定電流検出回路を設けたが、定電流検出回路は必須構成ではない。
図15は、定電流検出回路を設けない場合(実施の形態1の変形例1)における第一発光素子列および第二発光素子列に流れる電流と定電流との関係(調光パターン)の一例を示すグラフである。
この場合には、第一発光素子列LEDG1に流れる第一電流I1が0にはならない(範囲Z3を設けることができない)。しかし、第一発光素子列LEDG1を点灯させ、第二発光素子列LEDG2を消灯させる範囲Z1を設けることができるため、この場合でも、比較例に比べて調色の範囲を広げることができる。
(5)上記実施の形態4では、照明器具がダウンライトである場合を例に説明したが、投光器あるいは室内照明等、任意の器具に適用することができる。
(6)その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1A、1B、1C、1D、1E、1F 点灯装置
10A、10B、10C、10D、10E、10F 電流調整回路
30 定電流源
40 調光器
61 共通端子
62 第一分岐端子
63 第二分岐端子
64 第三分岐端子
70 制御信号入力端子
100A、100D、100G 照明器具
LEDG1、LEDG11 第一発光素子列
LEDG2、LEDG12 第二発光素子列
LEDG13 第三発光素子列
OP1、OP3 オペアンプ(比較演算増幅回路)
OP2 オペアンプ(基準値調整回路)
Rd0 抵抗素子(定電流検出回路)

Claims (16)

  1. 複数の発光素子列に電流を供給する点灯装置であって、
    共通端子と、
    複数の分岐端子と、
    前記共通端子から前記複数の分岐端子の各々に流れる電流の和が一定となるように、前記共通端子と前記複数の分岐端子の各々との間に接続される前記複数の発光素子列の各々に電流を供給する定電流源と、
    前記共通端子から前記複数の分岐端子の少なくとも一つに流れる電流の大きさを調整する電流調整回路とを備える
    点灯装置。
  2. 前記複数の発光素子列は、1以上の第一発光素子が直列に接続される第一発光素子列、および、1以上の第二発光素子が直列に接続される第二発光素子列から構成され、
    前記複数の分岐端子は、第一分岐端子および第二分岐端子から構成され、
    前記第一発光素子列は、前記共通端子と前記第一分岐端子との間に接続されることにより、第一電流が供給され、
    前記第二発光素子列は、前記共通端子と前記第二分岐端子との間に接続されることにより、第二電流が供給され、
    前記電流調整回路は、前記第一電流の大きさを調整する
    請求項1に記載の点灯装置。
  3. 前記電流調整回路は、前記第一電流の検出値に基づいて前記第一電流を調整する
    請求項2に記載の点灯装置。
  4. 前記第一発光素子列に属する前記1以上の第一発光素子の各々の順電圧の和より、前記第二発光素子列に属する前記1以上の第二発光素子の各々の順電圧の和の方が大きい
    請求項2又は3に記載の点灯装置。
  5. 前記電流調整回路は、前記電流の和が第一閾値以下である場合に、前記第二電流の量が0となるように、前記第一電流の大きさを変化させる
    請求項4に記載の点灯装置。
  6. 前記電流調整回路は、前記電流の和が前記第一閾値より大きい第二閾値以上の場合に、前記第一電流の大きさを0にする、
    請求項5に記載の点灯装置。
  7. 前記電流調整回路は、前記電流の和が前記第一閾値以上の値を持つ第三閾値以上の場合に、前記電流の和が大きくなるほど前記第一電流の大きさが小さくなるように、前記第一電流の大きさを調整する
    請求項5又は6に記載の点灯装置。
  8. 前記電流の和の大きさを検出する定電流検出回路をさらに備え、
    前記電流調整回路は、前記定電流検出回路において検出された前記電流の和の大きさに基づいて、前記第一電流の大きさを調整する、
    請求項2〜7のいずれか1項に記載の点灯装置。
  9. 前記電流調整回路は、前記第一電流の大きさと基準値とを比較することにより、前記第一電流の大きさを変化させる
    請求項2〜8のいずれか1項に記載の点灯装置。
  10. さらに、前記基準値を前記電流の和の大きさに基づいて変化させる基準値調整回路を備える
    請求項9に記載の点灯装置。
  11. 前記電流調整回路は、前記第二電流に基づいて、前記第一電流を調整する
    請求項2〜10のいずれか1項に記載の点灯装置。
  12. 前記定電流源が外部から制御されることにより、前記電流の和が制御される
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の点灯装置。
  13. 前記定電流源は、外部から前記電流の和を制御するための制御信号入力端子を有する
    請求項12に記載の点灯装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の点灯装置と、
    前記複数の発光素子列とを備える
    照明器具。
  15. 前記複数の発光素子列は、互いに色温度が異なる
    請求項14に記載の照明器具。
  16. さらに、調光器を備え、
    前記定電流源には、外部電源から前記調光器を介して電力が入力され、前記調光器によって、前記電流の和が制御される
    請求項14又は15に記載の照明器具。
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