JP2016128859A - 内蔵ストロボのバウンス機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】内蔵ストロボにおいて小型で縦位置撮影時にも撮影者の任意のバウンス撮影が可能な撮像装置を提供する。【解決手段】ストロボユニット4が収納された第一の状態と、ストロボユニット4のアップ角度が所定角度となる第二の状態と、ストロボユニット4のアップ角度を第一と第二の状態の間で調整可能な第三の状態とで切替え可能であり、ストロボユニット4をアップさせるねじりコイルばね30と、ねじりコイルばね30を係留する支持部材28と、支持部材28の移動によりギア部10dとの接触、非接触を切り替え可能なクリックばね31を有し、第二の状態から第三の状態への移行において、支持部材28の移動とねじりコイルばね30の支持位置の移動によりクリックばね31がギア部10dに接触する。【選択図】図7(b)
Description
本発明は、内蔵ストロボにおけるバウンス撮影に関し、特に小型で縦位置撮影時にもバウンス撮影が可能なストロボ機構に関する。
従来より、ストロボからの直接光による撮影の場合、不自然な明るさの画像が撮影されてしまう撮影シーンがあり、その対策として天井や壁などにストロボ光を反射させて撮影を行うバウンスという技法が用いられている。外部接続のストロボの多くは、上記バウンス撮影に対応しストロボ発光方向を任意で変更できる機構が盛り込まれている。
内蔵ストロボにおいても特許文献1に示すように、ストロボ発光部を発光管に平行なヒンジ軸によって回転可能とし、発光方向を変更することでバウンス撮影に対応している。また、特許文献2に示すように、ストロボ発光部の前方に異形レンズを配置し、ストロボの光を屈折および反射させることで、発光方向を変更する技術も紹介されている。
しかしながら、特許文献1及び2に示す技術では、縦位置による撮影時に、撮影者の側面側に対するバウンス撮影にしか対応できず、撮影の自由度を損ねることとなる。また、特許文献1においては複雑な構成となっており部品点数増加及び機器の大型化を招く。特許文献2においては反射および屈折を可能とするレンズを配置している。よって、小型化が難しく、内蔵ストロボにおいて有効なバウンス技術とは言えない。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、内蔵ストロボにおいて小型で縦位置撮影時にも撮影者の任意のバウンス撮影が可能な撮像装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、
第一のヒンジ部(5)周りに回動可能なストロボユニット(4)を備えた撮像装置(1)であって、
ストロボユニット(4)が収納された第一の状態と、
ストロボユニット(4)のアップ角度が所定角度となる第二の状態と、
ストロボユニット(4)のアップ角度を第一と第二の状態の間で調整可能な第三の状態と
で切り替え可能であり、
ストロボユニット(4)をアップさせるためのねじりコイルばね(30)と、
ねじりコイルばね(30)を係留する支持部材(28)と、
支持部材(28)の移動により、ストロボユニット(4)に配設されたギア部(10d)との接触、非接触を切り替え可能なクリックばね(31)を有し、
第二の状態から第三の状態への移行を、支持部材(28)を移動させることで行い、
これに連動してねじりコイルばね(30)の支持位置が移動し、
クリックばね(31)がストロボユニットのギア部(10d)に接触する
ことを特徴とする。
第一のヒンジ部(5)周りに回動可能なストロボユニット(4)を備えた撮像装置(1)であって、
ストロボユニット(4)が収納された第一の状態と、
ストロボユニット(4)のアップ角度が所定角度となる第二の状態と、
ストロボユニット(4)のアップ角度を第一と第二の状態の間で調整可能な第三の状態と
で切り替え可能であり、
ストロボユニット(4)をアップさせるためのねじりコイルばね(30)と、
ねじりコイルばね(30)を係留する支持部材(28)と、
支持部材(28)の移動により、ストロボユニット(4)に配設されたギア部(10d)との接触、非接触を切り替え可能なクリックばね(31)を有し、
第二の状態から第三の状態への移行を、支持部材(28)を移動させることで行い、
これに連動してねじりコイルばね(30)の支持位置が移動し、
クリックばね(31)がストロボユニットのギア部(10d)に接触する
ことを特徴とする。
本発明の撮像装置によれば、内蔵ストロボにおいて、小型で縦位置撮影時にもバウンス撮影が可能なストロボ機構を得ることができる。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4を用いて、本実施の形態に係る撮像装置の構成について説明する。なお、図中で共通する部分には同一の符号を付す。
まず、図1を参照して本実施の形態に係る撮像装置の本体構成について説明する。図1(a)は撮像装置の外観正面斜視図、図1(b)はストロボ撮影時の本実施の形態に係る撮像装置の外観正面斜視図を表す。
図1(a)、図1(b)において、1は撮像装置本体、2は撮影レンズ、2aは撮影光軸、3はグリップ部、4はストロボユニット、5は第一のヒンジ部、6は係止部材、7はストロボSW、8は引掛け部を示す。
撮像装置本体1の内部には撮像部21が配置されており、撮影レンズ2を通過した光は撮像部21に投影され、画像として出力される。撮像部21に関しては後に説明する。グリップ部3は撮影者が撮影時に撮像装置本体1を保持する部位である。ストロボユニット4は撮影光軸2aと略交差する方向に回転軸を持つ第一のヒンジ部5によって撮像装置本体1と接続されており、ストロボ撮影を行わない場合は係止部材6がストロボユニット4の外形に成形された引掛け部8に引っかかることで図1(a)のようにストロボダウン状態で係止されている。
ストロボSW7は、係止部材6をストロボユニット4の引掛け部8から外れる方向に可動させ、ストロボユニット4は係止部材6が外れることで第一のヒンジ部5に配置されたバネ(不図示)により図1(b)のようにストロボアップ状態に可動する。
次に図2を参照して、ストロボユニット4の詳細な構成について説明する。図2(a)はストロボユニットの外観斜視図、図2(b)は図2(a)のA−A断面図、図2(c)は図2(a)のB−B断面図、図2(d)は発光部11を180度回転させ、バウンス撮影状態にした時の図2(a)のB−B断面図である。発光部11に関しては次に説明する。
図2(a)、図2(b)、図2(c)、図2(d)において、10はベース部、10aはベース部10の内面、10bはベース部10の穴形状、11は発光部、11aは発光部11の当接面、12は第二のヒンジ部、13は発光管、14は反射部材、15は透過部材、16はラチェット軸、16aはラチェット軸16の略筒形状、16bはラチェット軸16の突起形状、16cはラチェット軸16の板形状、17は引っ張りバネ、18はラチェット歯、18aはラチェット歯18の溝部を示す。
ベース部10は第一のヒンジ部5を備え、ストロボユニット4を支持する。またベース部10と発光部11の間には、第一のヒンジ部5の回転軸に略直交する方向に回転軸を持った第二のヒンジ部12が配置されており、発光部11を支持し、ベース部10に対して発光部11を回転可能にする。また、第二のヒンジ部12には回転角度を検知する回転角度検知部23を備える。回転角度検知部23に関しては後に説明する。
発光部11は内部に発光管13、反射部材14、透過部材15を備え、電力供給により発光した発光管13の光は反射部材14によって透過部材15の方向に集光され、透過部材15を透過して撮像装置本体1の外空間に放出される。第一のヒンジ部5および第二のヒンジ部12は略筒形状をしており、前記撮像装置本体1の内部から電力供給のために配線されるケーブルがベース部10内を這いまわされ、発光管13へと接続されるための経路となる。
ベース部10内部にはラチェット軸16、引っ張りバネ17、ラチェット歯18が配置され、ラチェット機構を備えている。ラチェット軸16は一方の端部にラチェッ歯18を取り囲むように略筒形状16aを備えており、略筒形状16aの内面側にはラチェット歯18の溝部18aに勘合するよう形成された突起形状16bを有する。ラチェット歯18は第一のヒンジ部5の撮像装置本体1側の軸に形成され、なおかつストロボユニット4内のラチェット機構が配置されている側のみに形成されている。ラチェット軸16の他方の端部には引っ張りバネ17と接触する面を有する板形状16cと略球形状16dを有する。
引っ張りバネ17は一方の端面をラチェット軸16の板形状16cに固定され、他方の端面をベース部10の内面10aに固定されている。
ベース部10の引っ張りバネ17と接触する面の壁には、ラチェット軸16の略球形状16dが通過することができる穴形状10bを有する。発光部11が図2(c)のように通常撮影状態の場合、ラチェット軸16の略球形状16dは発光部11の当接面11aに当接し、ベース部10内に押し込まれた状態になる。この際引っ張りバネ17は引っ張り方向に延ばされるとともに、ラチェット軸16の突起形状16bはラチェット歯18に接触しない位置に移動する。よって、ラチェット歯18は自由可動可能となり、前記係止部材6が前記引掛け部8から外れる可動をした際にバネ力によってストロボアップ状態までラチェット機構が作動することなく回転可能となる。
発光部11が図2(d)のように、第二のヒンジ部の軸を中心に通常撮影状態から180度回転したバウンス状態の場合、ラチェット軸16の略球形状16dは発光部11の当接面11aから解放され、引っ張りバネ17の収縮によりラチェット軸16の突起形状16bがラチェット歯18の溝部18aに勘合する。よって、前記第一のヒンジ部5の軸中心の回転可動時にラチェット機構を有する可動を行うことができる。上記ラチェット機構は本実施形態の一例であり、これに限定するものではない。
上記構成により、撮影者は発光部11を回転させることでバウンス撮影が可能となる。また、前記ラチェット機構により第一のヒンジ部5のストロボアップ角度を調整し、第二のヒンジ部12の回転角度を任意の角度に調整することで、縦位置撮影時にも撮影者の任意の方向へのバウンス撮影が可能となる。
次に図3を参照して、撮像装置内部の構成について説明する。図3は本実施の形態に係る撮像装置の主要な電気的構成を示すブロック図である。
図3において、20は制御部、21は撮像部、22はレンズ通信部、23は回転角検知部、24はSTUP検知部を示す。
撮像装置本体1に内蔵されたマイクロコンピュータからなる制御部20は、カメラの動作制御および記憶を司るものであり、各要素からの情報の処理や各要素に対する指示および各情報の記憶を行う。また制御部20には、撮像部21、レンズ通信部22、回転角検知部23、STUP検知部24、発光管13が電気的に接続されている。制御部20は、レンズ通信部22を介して撮影レンズ2と通信を行う。
撮像部21は、被写体像を光電変換する撮像素子を有し、本実施の形態ではCMOSセンサが用いられるが、その他にもCCD型、CMOS型及びCID型等様々な形態があり、いずれの形態の撮像デバイスを採用してもよい。
制御部20は前記発光部11が回転した場合、回転角検知部23に前記第二のヒンジ部12の回転角を検知させ、記憶する(本実施形態において、発光部の位置が通常撮影状態での時場合を回転角0°とする)。また、制御部20はSTUP検知部24にストロボユニット4がポップアップ状態かどうかの検知をさせる。制御部20は回転角検知部23の回転角情報および、STUP検知部24のSTUP情報に基づき、発光管13の発光を許可または禁止する。
次に図4は、本実施形態に係る撮像装置に関する、ストロボ発光方法に関するフローチャートである。なお、上記と同記号の説明は割愛する。図1、図2、図3、図4を参照して、ストロボ発光制御方法に関して説明する。
制御部20は、S101において回転検知部23に発光部11の回転角度を検知させる。回転角度が0°の場合、制御部20はS102においてSTUP検知部24にストロボユニット4がポップアップ状態かどうかの検知をさせ、ポップアップ状態でなかった場合、S103にて発光管13への発光禁止を行う。S101にて回転角度が0°以外の角度、もしくはS102にてポップアップ状態であった場合、制御部20はS104にて発光管13へ発光許可を行う。
実施例1中では、第一のヒンジ部5に形成されたラチェット歯18とラチェット軸16によるラチェット機構によって、ストロボアップ角度を調整する例を説明した。実施例2では、実施例1とは異なる方法でストロボユニット4の角度を調整し、バウンス撮影を可能とする例を説明する。なお、図中で実施例1と共通する部分には同一の符号を記し、説明は省略する。
図5は実施例2における撮像装置の外観斜視図であり、図5(a)はストロボユニット4が収納された状態、図5(b)はストロボアップ時の状態である。以降図5(a)のストロボユニット4が収納された状態を第一の状態、図5(b)のストロボユニット4が所定の角度にアップされた状態を第二の状態と呼ぶ。
実施例2の撮像装置である図5と実施例1の撮像装置である図1との違いは、係止部材6と、ストロボユニットの引っ掛け部8が、撮影光軸2aに対して略対称の位置にあることと、係止部材6の近傍にストロボSW7が配されていることである。
実施例1と同じように、第一のヒンジ部5に対し略直交する方向に回転軸を有した第二のヒンジ部12があり、発光管13、反射部材14、透過部材15を備えた発光部11が第二のヒンジ部12周りに回転できるようになっている。ただし、ストロボユニット4の内部にはラチェット軸16、引っ張りバネ17、ラチェット歯18、および回転角検知部23は設けられていない。
24は実施例1中では不図示であったSTUP検知部である。STUP検知部24は第一のヒンジ部5付近に配設されたプッシュスイッチである。STUP検知部24の具体的手段は本実施例のようにプッシュスイッチでなくてもよい。なお、このような検知方法は公知の技術である。
図6は実施例2における、ストロボSW7の構成を説明するための分解斜視図(a)と、中央断面図(b)である。
ストロボSW7はスイッチ部材25、ゴム部材26、フレキシブルプリント基板27、スイッチベース部材28によって構成される。スイッチベース部材28は請求項中の支持部材に該当する。スイッチベース部材28の位置決め軸28aに対し、スイッチ部材の穴部25a(図6(a)中では隠れるため破線で示す)、ゴム部材の穴部26a、フレキシブルプリント基板の穴部27aが嵌合することでストロボSW7を構成している。
ストロボSW7はスイッチ部材25、ゴム部材26、フレキシブルプリント基板27、スイッチベース部材28によって構成される。スイッチベース部材28は請求項中の支持部材に該当する。スイッチベース部材28の位置決め軸28aに対し、スイッチ部材の穴部25a(図6(a)中では隠れるため破線で示す)、ゴム部材の穴部26a、フレキシブルプリント基板の穴部27aが嵌合することでストロボSW7を構成している。
スイッチ部材25には突出した操作部25bが設けられており、反対側のゴム部材26には導電部26bと、その周囲にはばね部26c設けられている。スイッチ部材25が押圧されると、ゴム部材のばね部26cが変形し、ゴム部材の導電部26bも押圧されてフレキシブルプリント基板27に接触する。フレキシブルプリント基板27のゴム部材の導電部26bが接触する部分には開口パターン(不図示)が設けられており、ゴム部材の導電部26bが接触することで、電気信号を検知することが可能である。スイッチ部材25の押圧を解除すると、ゴム部材のばね部26cによる復元力でスイッチ部材25とゴム部材26はもとの位置へと戻る。これは公知のプッシュ式スイッチの構成である。
スイッチベース部材28にある二か所の長穴部28bは、撮像装置本体1に対してストロボSW7を取り付けるための形状であり、二つの段付きねじ29によって撮像装置本体1へと締結されている。その他の部分である、ばね係止部28c、第一凸部28d、第二凸部28e、腕部28fについては後述する。
ここから図7を参照しつつ、実施例2における、先に述べたストロボSW7と第一のヒンジ部5の近傍における構成について詳細に説明する。
図7(a)は実施例2における撮像装置の上面図と側面図であり、C−C断面とD−D断面の位置を説明するための図である。
図7(b)はストロボユニット4が収納された状態におけるC−C断面とD−D断面の図である。図7(c)はストロボユニット4が所定の角度となる状態におけるC−C断面とD−D断面の図である。図8(d)はストロボユニット4の角度を調整できる状態におけるC−C断面とD−D断面の図である。図8(a)、(b)、(c)の状態は、それぞれ請求項中における第一、第二、第三の状態に該当する。
まず、図7(b)を参照しつつ、第一のヒンジ部5の構造について説明する。30はねじりコイルばねであり、実施例1中では省略していた、ストロボユニット4をストロボアップ状態へと移動させる付勢手段である。ねじりコイルばね30の一端はストロボユニットのベース部10にあるばね係止部10cに、もう一端はスイッチベース部材28にあるばね係止部28cに、それぞれ係止されている。ねじりコイルばね30のコイル部は、第一のヒンジ部5に係止される。このようにねじりコイルばね30を係止することにより、ストロボベース部10を介してストロボユニット4には常に図7(b)C−C断面図中の矢印方向に付勢力がはたらくことになる。
31は板金の曲げ加工にて作製したクリックばねであり、これは撮像装置本体1に対して締結されている。クリックばね31は二か所のばね動作部を有する。第一ばね部31aは、スイッチベース部材28にある第一凸部28dとの接触により、ストロボベース部10にあるギア部10dと噛み合う。第二ばね部31bはスイッチベース部材28にある第二凸部28eと噛み合う。図7(b)の段階では、これらのばね部は噛み合っていない状態である。
32は第三の状態であることを検知するためのバウンス検知部である。本実施例中ではプッシュスイッチを用いており、図7(b)の状態ではスイッチが押圧されていない状態である。
図7(b)の状態では、ストロボベース部10は係止部材6により係止されており、ストロボユニット4を第一のヒンジ部5の周りに回動させることはできない。
ここから、ストロボユニット4を第一の状態から第二の状態へ移行させる際の動作と各部のはたらきについて説明する。
図7(b)の状態から、図7(b)D−D断面中にある矢印方向へスイッチ部材25を操作する(押す)ことにより、先に説明したように、ゴム部材の導電部25bがフレキシブルプリント基板と接触する。接触による電気信号を検知した撮像装置の制御部20は、係止部材6をその回転軸6a周りに駆動させることで、ストロボユニット4の緊締を解除する。本実施例中では係止部材6を駆動させるための機構については特に説明しないが、係止部材6を駆動させる方法は、モーターを利用した駆動や、プランジャーによる駆動など、その方法は限定されない。なお、これらの係止部材6を駆動させる方法は公知の技術である。
緊締が解除されることで、ねじりコイルばね30の付勢力によりストロボユニット4は第一のヒンジ部5の周りに回転する。やがてストロボベース部10は不図示のストロボアップ位置決め部材に接触することで停止し、所定の角度に到達する。これが図7(c)の状態である。
ストロボユニット4が所定の角度に到達することで、第一のヒンジ部5の近傍に設けられたSTUP検知部24がONとなる。なお、図7中ではSTUP検知部24は不図示である。
続いて、第二の状態から第三の状態への移行について説明する。
図7(c)の状態から、図7(c)D−D断面中の矢印方向へスイッチ部材25を操作する(スライドさせる)ことにより、図7(d)の状態となる。ここで、撮像装置本体1のストロボSWスライドストッパー1bからスイッチ部材25が外れることで、スイッチ部材25のスライド移動が可能となる。すなわち、ストロボSW7を押圧しながらスライドさせないと、第三の状態へ移行することができない。
スイッチベース部材28のスライド移動に伴い、スイッチベース部材の第一凸部28dがクリックばねの第一ばね部31aに接触する。クリックばね31は図7(d)C−C断面図中の上方向へ変形し、クリックばねの第一ばね部31aの先端がストロボベース部に設けられたギア部10dと噛み合う。
また、スイッチベース部材のばね係止部28cが移動することで、ねじりコイルばね30の支持位置が変化し、ねじりコイルばね30による付勢力が低下することになる。
ストロボベース部材のギア部10dとクリックばね31の噛み合いと、ねじりコイルばね30の付勢力低下により、ストロボユニット4は、第一のヒンジ部5周りに、第一と第二の状態の間の角度で停止させることが可能となる。このようにねじりコイルばね30の付勢力を低下させることは、不必要にクリックばね31のばね荷重を上げることなく、ひいてはクリックばね31や周辺機構の大型化を抑える効果もある。
クリックばねの第二ばね部31bは、ストロボSW7をスライド移動させた際に、ストロボSWが移動しないようにする係止部材としての役割を担う。それと同時に、撮影者に明確なクリック感を与えることで、第二と第三の状態の切り換えを認知させるためのものでもある。さらに、検知スイッチとしての役割を持つ。クリックばねの第二ばね部31bが図7(d)の状態になったとき、バウンス検知部32が押されることで、電気信号として第三の状態であることを制御部20が検知する。この信号に基づき、制御部20は発光許可を制御する。バウンス検知部32の詳細な構成はここでは説明しないが、クリックばね31を利用したレバースイッチや、プッシュ検知スイッチを用いることが可能である。検知方法はこれらに限定されるものではない。
係止部材6の近傍に伸びた腕部28fの役割について説明する。図7(d)の状態では、腕部28fは係止部材6が回転中心6aまわりに回転運動するのを規制する状態となっている。すなわち、この状態では、ストロボユニット4を係止部材6に係止することができない。
これは第三の状態において、ストロボユニット4が係止部材6により緊締されるのを防ぐためである。例えば、図5(b)の状態から第二のヒンジ部12まわりに発光部11を180゜回転させた状態でバウンス撮影を行う場合、ストロボユニット4は第一の状態と同じ位置まで移動する可能性がある。この状態で係止部材6による緊締がなされた場合、再度ストロボユニット4を任意の位置に調整するには、第三の状態にあるストロボSW7を操作して一旦第二の状態とし、緊締解除の機構を動作させなければならない。このような手間を省くため、第三の状態においては緊締機構を動作させないよう、係止部材6を退避させる機構を設けている。
図8は実施例2における撮像装置の主要な電気構成を示すブロック図である。これまでに述べたように、実施例2中では回転角検知部23がなく、バウンス検知部32がある。
次に図9を用いて、実施例2における制御部20による発光管13の制御について説明する。
S202にて、まずバウンス検知部32の信号を確認する。バウンス検知部32の信号がONであれば、ストロボユニット4は第三の状態にあると判断し、STUP検知部24の状態によらず発光管13の発光を許可する(S203)。
S202において、バウンス検知部32の信号がOFFであった場合は、STUP検知部24の信号を確認する(S204)。STUP検知部の信号がONであれば、第二の状態にあると判断し、発光管13の発光を許可する。STUP検知部の信号がOFFであれば、第一の状態、もしくは第二の状態であるもののストロボユニット4がアップ動作途中であると判断し、発光管13の発光を許可しない。
このように、ストロボSW7のスライド動作によって第三の状態であることを検知することで、実施例1のような回転検知を用いずとも発光制御することが可能となる。これにより、第二のヒンジ部12の周りに回転角検知部23を配置する必要がなくなり、ストロボユニット4の大型化を抑えることができる。もちろん、制約がなければ回転角検知部23のような検知方法を用いることも可能である。
以上、実施例2についてその好ましい形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば図12に示すような、第一のヒンジ部5と第二のヒンジ部12が略平行に配された形態であっても、本実施例は適応可能である。
1 撮像装置、4 ストロボユニット、5 第一のヒンジ部、6 係止部材、
7 ストロボSW、10 ストロボベース部、10d ギア部、12 第二のヒンジ部、
24 STUP検知部、28 スイッチベース部材、30 ねじりコイルばね、
31 クリックばね
7 ストロボSW、10 ストロボベース部、10d ギア部、12 第二のヒンジ部、
24 STUP検知部、28 スイッチベース部材、30 ねじりコイルばね、
31 クリックばね
Claims (4)
- 第一のヒンジ部(5)周りに回動可能なストロボユニット(4)を備えた撮像装置(1)であって、
ストロボユニット(4)が収納された第一の状態と、
ストロボユニット(4)のアップ角度が所定角度となる第二の状態と、
ストロボユニット(4)のアップ角度を第一と第二の状態の間で調整可能な第三の状態と
で切り替え可能であり、
ストロボユニット(4)をアップさせるためのねじりコイルばね(30)と、
ねじりコイルばね(30)を係留する支持部材(28)と、
支持部材(28)の移動により、ストロボユニット(4)に配設されたギア部(10d)との接触、非接触を切り替え可能なクリックばね(31)を有し、
第二の状態から第三の状態への移行を、支持部材(28)を移動させることで行い、
これに連動してねじりコイルばね(30)の支持位置が移動し、
クリックばね(31)がストロボユニットのギア部(10d)に接触することを特徴とする撮像装置。 - ストロボユニット(4)を第一、第二、第三の状態で切り替え可能な一つの操作部材(7)を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 第一の状態において、ストロボユニット(4)を収納するための係止部材(6)を有し、
第三の状態では係止部材(6)がストロボユニット(4)を係留しないよう退避することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像装置。 - 第一のヒンジ部(5)の近傍にストロボアップ検知部(24)を有し、
ストロボアップ検知部(24)により第二の状態であることを検知してストロボ発光を許可し、
第三の状態であるときは、ストロボアップ検知部(24)の検知状態によらずストロボ発光を許可することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の撮像装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015002847A JP2016128859A (ja) | 2015-01-09 | 2015-01-09 | 内蔵ストロボのバウンス機構 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015002847A JP2016128859A (ja) | 2015-01-09 | 2015-01-09 | 内蔵ストロボのバウンス機構 |
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ID=56384301
Family Applications (1)
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JP2015002847A Pending JP2016128859A (ja) | 2015-01-09 | 2015-01-09 | 内蔵ストロボのバウンス機構 |
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2015
- 2015-01-09 JP JP2015002847A patent/JP2016128859A/ja active Pending
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