JP2016126645A - 電力供給装置、及びログ保存用プログラム - Google Patents

電力供給装置、及びログ保存用プログラム Download PDF

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隆之 浦川
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Abstract

【課題】データの送信に伴う処理負荷を低減しつつ異常の原因究明に必要なデータを確保する。【解決手段】電力供給装置の制御装置は、複数の計測部と、ログ取得処理部と、異常検出処理部と、送信ログ作成処理部と、ログ送信処理部と、を有する。複数の計測部は、電力供給に関する複数種類のデータをそれぞれ計測することができる。ログ取得処理部は、計測部が計測したデータを計測ログ格納部に格納して計測ログを取得することができる。異常検出処理部は、データに基づいて電力供給に関する複数の異常を検出することができる。送信ログ作成処理部は、異常が検出された場合に、計測ログ格納部に格納されているデータから、検出された異常の種類に対応した送信ログを作成することができる。ログ送信処理部は、異常が検出された場合に、書き換え可能な不揮発性の記憶装置に送信ログを送信することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、外部電源から負荷への電力供給を制御する電力供給装置、及びその電力供給装置のログ保存に用いられるログ保存用プログラムに関する。
例えばハイブリッドカーに搭載されている二次電池の電力を、家庭に設置された家電へ供給することができる電力供給システムがある。この電力供給システムに用いられる電力供給装置は、例えば電流値や電圧値などの電力供給に関する種々のデータを計測し、そのデータを例えば外部の記憶装置に送信して保存しておくことが望ましい。保存された種々のデータは、電力供給に異常が発生した場合に、その異常の原因究明に役立つからである。
しかし、電力供給装置は、電力供給の制御を行っている最中はその制御に大部分の処理能力を割くため、他の処理を行う余裕が少ない。そのため、電力供給の制御を行っている最中に上記のデータを記憶装置へ送信することは難しい。一方、電力供給に異常が発生すると、電力供給装置は、電力供給の制御を停止する。そのため、電力供給の制御を行っていない間であれば、電力供給装置に、上記のデータを記憶装置へ送信する余裕が生じる。
しかし、電力供給に異常が発生すると、安全を確保するために比較的早い段階で電力供給装置の電源が落とされる。そのため、電力供給に異常が発生すると、データを記憶装置へ送信することができる時間が制限され、データの送信が中断されるおそれがある。そのため、異常が発生した後に上記データを送信しようとすると、異常の原因究明に必要又は重要なデータが得られない可能性がある。
特開2013−76680号公報
そこで、データの送信に伴う処理負荷を低減しつつ異常の原因究明に必要又は重要なデータを確保することができる電力供給装置及びログ保存用プログラムを提供する。
(請求項1)
請求項1の電力供給装置は、外部電源から電力の供給を受けて駆動し、外部電源から負荷への電力供給を制御する制御装置を備えている。制御装置は、複数の計測部と、ログ取得処理部と、異常検出処理部と、送信ログ作成処理部と、ログ送信処理部と、を有する。複数の計測部は、電力供給に関する複数種類のデータをそれぞれ計測することができる。ログ取得処理部は、計測部が計測したデータを揮発性の記憶領域である計測ログ格納部に格納して計測ログを取得するログ取得処理を実行することができる。異常検出処理部は、データに基づいて電力供給に関する複数の異常を検出する異常検出処理を実行することができる。送信ログ作成処理部は、異常が検出された場合に、計測ログ格納部に格納されているデータから、検出された異常の種類に対応した送信ログを作成する送信ログ作成処理を実行することができる。ログ送信処理部は、異常が検出された場合に、書き換え可能な不揮発性の記憶装置に送信ログを送信するログ送信処理を実行することができる。なお、ログとは、取得時間情報が付されたデータの集合体を意味する。また、取得時間情報とは、データが取得された時間情報を意味する。
上記構成によれば、電力供給に異常が生じた場合に、送信ログが、記憶装置に送信されて保存される。すなわち、送信ログは、電力供給の制御を行っている最中ではなく、電力供給に異常が発生した後に、記憶装置へ送信される。このように、電力供給の制御時に送信ログを記憶装置へ送信しないようにすることにより、電力供給の制御時における処理負荷の増大を抑制することができる。
また、発生する異常には、それぞれ発生原因が異なる複数の種類がある。したがって、発生原因が異なる複数種類の異常を検出するためには、例えば電流値や電圧値など、電力供給に関する複数種類のデータを計測する必要がある。しかし、異常発生後から電力供給装置の電源が遮断されるまでの限られた時間の中で、計測した大量のデータ全てを記憶装置に送信することは難しい。
そこで、上記構成によれば、電力供給に異常が生じた場合に、その発生した異常に応じた種類の送信ログが、記憶装置に送信されて保存される。すなわち、異常の原因を究明するために必要又は重要なデータの種類や数は、その発生した異常の種類によって異なる。そのため、発生した異常の種類に応じて、その異常の原因究明に必要又は重要なデータを選別して送信することで、記憶装置へ送信するデータ量を削減することができる。これにより、限られた時間の中で必要又は重要なデータを記憶装置へ送信し保存することができる。
これらの結果、上記構成によれば、データの送信に伴う処理負荷を低減しつつ異常の原因究明に必要又は重要なデータを確保することができる。
(請求項2)
また、発生した異常の種類によっては、計測ログ格納部に格納されたデータの中に、その異常の原因究明に不要な種類のデータが含まれていることがある。そこで、請求項2の電力供給装置において送信ログ作成処理は、検出された異常の種類に応じて送信ログを構成するデータの種類を決定する処理を含んでいる。これにより、電力供給装置は、異常の原因究明に不要なデータを記憶装置へ送信しないようにし、異常の原因究明に必要なデータを記憶装置へ送信する、という処理を行うことができる。このように、発生した異常の種類に応じて、その異常の原因究明に必要なデータを選別して送信ログを作成することで、記憶装置へ送信するデータ量を更に削減することができる。その結果、限られた時間の中で効率良く必要なデータを記憶装置へ送信し保存することができる。
(請求項3)
また、発生した異常の種類によっては、原因究明に必要又は重要なデータの数が異なることがある。そこで、請求項3の電力供給装置において送信ログ作成処理は、検出された異常の種類に応じて計測ログのデータを間引いて送信ログを作成する処理を含んでいる。したがって、送信ログ作成処理部は、異常の原因究明に不要又は重要でないデータを間引く、つまり異常の原因究明に必要な数のデータを抽出することで異常の原因究明に不要又は重要でないデータを省いて送信ログを作成することができる。これにより、記憶装置へ送信するデータ量を更に削減することができ、その結果、限られた時間の中で効率良く必要又は重要なデータを記憶装置へ送信し保存することができる。
(請求項4)
請求項4の電力供給装置において、前記送信ログ作成処理は、同一種類の前記計測ログにおいて、その計測ログを構成する前記計測データのサンプリング周期よりも長いサンプリング周期となるように前記計測ログ格納部から前記計測データを抽出することで、前記計測データの数を間引いて前記送信ログを作成する処理を含んでいる。これによれば、記憶装置へ送信するデータ量を極力削減することができる。その結果、発生した異常の原因究明のために必要又は重要なデータの種類が複数ある場合であっても、限られた時間の中でそれら複数種類のデータが記憶装置へ送信される確率を高めることができる。
(請求項5)
また、発生した異常の種類によっては、計測ログ格納部に格納されたデータの中に、その異常の原因究明にさほど重要でない種類のデータが含まれることがある。そこで、請求項5の電力供給装置においてログ送信処理は、検出された異常の種類に応じて記憶装置へ送信する送信ログの順番を決定する処理を含んでいる。したがって、ログ送信処理部は、異常の原因究明にさほど重要でない種類の送信ログに比べて、異常の原因究明に重要な送信ログを優先して記憶装置へ送信することができる。したがって、送信ログの送信の途中でその送信が中断されたとしても、異常の原因究明に重要な送信ログが記憶装置に保存される確率が高まる。その結果、限られた時間の中で効率良く重要なデータを記憶装置へ送信し保存することができる。
(請求項6)
請求項6の電力供給装置によれば、計測部は、データとして電力供給に関する電流値を計測するものを含んでいる。異常検出処理は、電力供給に関する過電流異常を検出する処理を含んでいる。ログ送信処理は、過電流異常が検出された場合に電流値の送信ログを最優先して記憶装置に送信する処理を含んでいる。すなわち、電力供給に関する電流値は、過電流異常の原因を究明するための重要なデータである。そのため、過電流異常が発生した場合、ログ送信処理部は、電流値の送信ログを最優先して記憶装置へ送信し保存する。これにより、途中で送信ログの送信が中断されたとしても、過電流異常の原因を究明するために重要な電流値の送信ログが記憶装置に保存される確率が高まる。その結果、限られた時間の中でも、過電流異常の原因を究明するために重要なデータつまり電流値のログを確保することができる。
(請求項7)
請求項7の電力供給装置によれば、計測部は、データとして電力供給に関する電圧値を計測するものを含んでいる。異常検出処理は、電力供給に関する過電圧異常を検出する処理を含んでいる。ログ送信処理は、過電圧異常が検出された場合に電圧値の送信ログを最優先して記憶装置に送信する処理を含んでいる。すなわち、電力供給に関する電圧値は、過電圧異常の原因を究明するための重要なデータである。そのため、過電圧異常が発生した場合、ログ送信処理部は、電圧値の送信ログを最優先して記憶装置へ送信し保存する。これにより、途中で送信ログの送信が中断されたとしても、過電圧異常の原因を究明するために重要な電圧値の送信ログが記憶装置に保存される確率が高まる。その結果、限られた時間の中でも、過電圧異常の原因を究明するために重要なデータつまり電圧値のログを確保することができる。
(請求項8)
請求項8の電力供給装置によれば、計測部は、データとして電力供給に関する温度を計測するものを含んでいる。異常検出処理は、電力供給に関する温度異常を検出する処理を含んでいる。ログ送信処理は、温度異常が検出された場合に温度の送信ログを最優先して記憶装置に送信する処理を含んでいる。すなわち、電力供給に関する温度は、温度異常の原因を究明するための重要なデータである。そのため、温度異常が発生した場合、ログ送信処理部は、温度の送信ログを最優先して記憶装置へ送信し保存する。これにより、途中で送信ログの送信が中断されたとしても、温度異常の原因を究明するために重要な温度の送信ログが記憶装置に保存される確率が高まる。その結果、限られた時間の中でも、温度異常の原因を究明するために重要なデータつまり温度のログを確保することができる。
(請求項9)
請求項9の電力供給装置によれば、計測部は、データとして電力供給に関する電圧値を計測するものを含んでいる。異常検出処理は、電力供給に関する低電圧異常を検出する処理を含んでいる。ログ送信処理は、低電圧異常が検出された場合に電圧値の送信ログを最優先して記憶装置に送信する処理を含んでいる。すなわち、電力供給に関する電圧値は、低電圧異常の原因を究明するための重要なデータである。そのため、低電圧異常が発生した場合、ログ送信処理部は、電圧値の送信ログを最優先して記憶装置へ送信し保存する。これにより、途中で送信ログの送信が中断されたとしても、低電圧異常の原因を究明するために重要な電圧値の送信ログが記憶装置に保存される確率が高まる。その結果、限られた時間の中でも、低電圧異常の原因を究明するために重要なデータつまり電圧値のログを確保することができる。
(請求項10)
請求項10の電力供給装置によれば、計測部は、データとして電力供給に関する電流値を計測するものを含んでいる。異常検出処理は、外部電源と負荷との間を開閉するリレーの溶着を検出する処理を含んでいる。ログ送信処理は、リレーの溶着が検出された場合に電流値の送信ログを最優先して記憶装置に送信する処理を含んでいる。すなわち、電力供給に関する電流値は、リレー溶着の原因を究明するための重要なデータである。そのため、リレー溶着が発生した場合、ログ送信処理部は、電流値の送信ログを最優先して記憶装置へ送信し保存する。これにより、途中で送信ログの送信が中断されたとしても、リレー溶着の原因を究明するために重要な電流値の送信ログが記憶装置に保存される確率が高まる。その結果、限られた時間の中でも、リレー溶着の原因を究明するために重要なデータつまり電流値のログを確保することができる。
(請求項11)
請求項11のログ保存用プログラムは、請求項1の電力供給装置を実現するものである。これによれば、請求項11のログ保存用プログラムを、例えば既存の電力供給装置によって実行することで、その既存の電力供給装置に請求項1の電力供給装置としての機能を付加することができる。
一実施形態による電力供給システムの概略構成の一例を示す図 一実施形態による計測ログ格納部の概念の一例を示す図 一実施形態について、各計測データのサンプリング周期の一例を示す図 一実施形態について、過電流異常が発生した場合の電流値の一例を示す図 一実施形態について、過電圧異常が発生した場合の電圧値の一例を示す図 一実実施形態について、温度異常が発生した場合の温度の一例を示す図 一実施形態について、各異常と、その異常を引き起こしたと想定される想定原因と、その想定原因を究明するために必要又は重要なデータと、の関係の一例を示す図(その1) 一実施形態について、各異常と、その異常を引き起こしたと想定される想定原因と、その想定原因を究明するために必要又は重要なデータと、の関係の一例を示す図(その2) 一実施形態について、送信ログ作成処理によって作成される送信ログの一例を示す図 一実施形態について、計測ログ格納部に格納されている計測ログから、送信ログを作成する際の概念を示す図 一実施形態について、計測ログ格納部に格納されている計測ログから計測データを間引いて送信ログを作成する際の概念を示す図 一実施形態について、制御部によって実行されるメインフローの処理内容の一例を示すフローチャート 一実施形態について、制御部によって実行されるログ取得処理の一例を示すフローチャート 一実施形態について、制御部によって実行される送信ログ作成処理の一例を示すフローチャート 一実施形態について、制御部によって実行されるログ送信処理の一例を示すフローチャート
一実施形態による電力供給装置及びログ保存用プログラムについて、図面を参照して説明する。
図1に示す電力供給システム10は、電力供給装置20と、車両50と、負荷60と、を含んで構成されている。車両50は、二次電池である車載電池51と、車載電池51の出力を制御する車両制御部52と、を有している。車載電池51は、外部電源として機能する。負荷60は、例えば家庭に設置された家電等である。車両50の車載電池51と、負荷60とは、電力供給装置20を介して接続されている。電力供給装置20は、車両制御部52と通信を行って、車載電池51から負荷60への電力供給を制御するものである。
電力供給装置20は、通信装置30及び制御装置40を有している。この場合、通信装置30を通信基板と称し、制御装置40を制御基板と称してもよい。通信装置30は、車載電池51とは異なる電源から電力の供給を受けて駆動する。通信装置30は、通信制御部31及び記憶装置32を有している。通信制御部31は、図示しないCPU、RAM、ROMなどを有したコンピュータで構成されている。通信制御部31は、車両制御部52と通信を行い、車両制御部52に対して、車載電池51と負荷60との間の接続指示や切断指示を行う。
記憶装置32は、書き換え可能な不揮発性の記憶装置、例えばSDメモリーカードやUSBメモリーカードなどのフラッシュメモリなどである。この場合、記憶装置32は、通信装置30から着脱可能に構成されている。記憶装置32は、制御装置40の外部の記憶装置として機能する。記憶装置32には、通信制御部31によって、例えば電力供給装置20によって行われる電力供給に関するログなどのデータが記憶される。
制御装置40は、車載電池51から電力供給を受けて駆動する。制御装置40は、車載電池51から負荷60への電力供給を制御する。制御装置40は、リレー41と、インバータ部42と、制御部43と、を有している。リレー41は、車載電池51と負荷60との間の電気的接続を開閉するものである。インバータ部42は、例えばPWM制御によって、車載電池51から出力される直流電流を商用の交流電流に変換するものである。なお、インバータ部42に相当する機能が車両50に搭載されている場合には、制御装置40が有するインバータ部42を省略することができる。
制御部43は、図示しないCPU、RAM、ROMなどを有したコンピュータで構成され、リレー41及びインバータ部42の制御を行う。また、制御装置40は、電流計測部44、電圧計測部45、制御Duty計測部46、力率計測部47、及び温度計測部48を有している。電流計測部44は、車載電池51から負荷60へ供給される電力の電流値を計測することができる。電圧計測部45は、車載電池51から負荷60へ供給される電力の電圧値を計測することができる。制御Duty計測部46は、例えばインバータ部42によるPWM制御の制御Duty値を計測することができる。力率計測部47は、インバータ部42で変換された交流電流の力率を計測することができる。温度計測部48は、例えばインバータ部42の周囲の温度や、制御装置40を収納する図示しない筐体内の温度を計測することができる。
電流計測部44、電圧計測部45、制御Duty計測部46、力率計測部47、及び温度計測部48の計測結果は、それぞれ制御部43へ出力される。このように、制御装置40は、電力供給に関する複数種類のデータをそれぞれ計測することができる複数の計測部44〜48を有している。そして、制御部43は、各計測部44〜48で計測された計測結果に基づいて、車載電池51と負荷60との間の電力供給制御を行う。
制御装置40は、計測ログ格納部431及び送信ログバッファ部432を有している。計測ログ格納部431及び送信ログバッファ部432は、例えば書き換え可能な揮発性の記憶領域である。本実施形態の場合、計測ログ格納部431及び送信ログバッファ部432は、例えば制御部43が有するRAMの一部によって構成されている。
制御装置40は、ログ取得処理部433、異常検出処理部434、送信ログ作成処理部435、及びログ送信処理部436を有している。本実施形態の場合、制御部43は、ログ保存用プログラムを記憶している。そして、制御部43は、CPUにおいてログ保存用プログラムを実行することにより、ログ取得処理部433、異常検出処理部434、送信ログ作成処理部435、及びログ送信処理部436を、ソフトウェアによって仮想的に実現することができる。なお、これら処理部433〜436は、例えば制御部43と一体の集積回路としてハードウェア的に実現してもよい。
ログ取得処理部433は、ログ取得処理を実行することができる。ログ取得処理は、各計測部44〜48が計測したデータ(以下、計測データと称する)を計測ログ格納部に格納つまり記憶させて計測ログを取得する処理である。本実施形態において、計測ログとは、各計測部44〜48で取得された計測データに、その計測データが取得された取得時間の情報を付したものの集合体を意味する。ログ取得処理部433は、所定のサンプリング周期で各計測部44〜48から計測データを取得する。そして、ログ取得処理部433は、その計測データに時間情報を付して、取得した順に計測ログ格納部431に格納することで、計測ログを取得つまり作成する。各計測部44〜48によって計測された計測データは、図2に示すように、各計測データに対応した計測ログ格納部431に格納される。
サンプリング周期は、例えば図3に示すように設定されている。例えば電流値のサンプリング周期は、10μsに設定されている。つまり、ログ取得処理部433は、10μs周期で、電流計測部44から電流値の計測データを取得し、その計測データを計測ログ格納部431に格納する。電流値のサンプリング周期を10μsに設定した理由は、次の通りである。すなわち、電力供給に関する異常として、例えば負荷60に過電流が流れる異常つまり過電流異常がある。過電流異常が生じると、例えば図4に示すように、数msの間に大きな電流の変化が生じる。この数msの間に起こる電流の変化を検出するために、電流値のサンプリング周期は、10μsに設定されている。なお、図4の点Pは、過電流異常が発生した時点を示しており、この場合、点Pを、過電流異常の異常発生ポイントと称する。
また、例えば電圧値のサンプリング周期は、図3に示すように1msに設定されている。つまり、ログ取得処理部433は、1ms周期毎に、電圧計測部45から電圧値の計測データを取得して、その計測データを計測ログ格納部431に格納する。電圧値のサンプリング周期を1msに設定した理由は、次の通りである。すなわち、電力供給に関する異常として、例えば負荷60に過電圧が印加される異常つまり過電圧異常がある。過電圧異常が生じると、数十msの間に大きな電圧の変化が生じる。この数十msの間に起こる電圧の変化を検出するために、電圧値のサンプリング周期は、1msに設定されている。なお、図5の点Pは、過電圧異常が発生した時点を示しており、この場合、点Pを、過電圧異常の異常発生ポイントと称する。
また、例えば温度のサンプリング周期は、図3に示すように30sに設定されている。つまり、ログ取得処理部433は、30ms周期毎に、温度計測部48から温度の計測データを取得して、その計測データを計測ログ格納部431に格納する。温度のサンプリング周期を30sに設定した理由は、次の通りである。すなわち、電力供給に関する異常として、例えばインバータ部42の温度が過度に上昇する異常つまり温度異常がある。温度異常が生じると、数分の間に大きな温度の変化が生じる。この数分の間に起こる温度の変化を検出するために、温度のサンプリング周期は、30sに設定されている。なお、図6の点Pは、温度異常が発生した時点を示しており、この場合、点Pを、温度異常の異常発生ポイントと称する。
また、図3に示すように、例えば制御Duty値のサンプリング周期は、1msに設定されている。つまり、ログ取得処理部433は、1ms周期毎に、制御Duty計測部46から制御Duty値の計測データを取得して、その計測データを計測ログ格納部431に格納する。そして、例えば力率のサンプリング周期は、インバータ部42から出力される交流電流の交流1周期に設定されている。つまり、ログ取得処理部433は、交流1周期毎に、力率計測部47から力率の計測データを取得して、その計測データを計測ログ格納部431に格納する。
異常検出処理部434は、異常検出処理を実行することができる。異常検出処理は、各計測部44〜48で計測した計測データに基づいて、電力供給に関する複数の異常を検出する処理である。異常検出処理部434が検出可能な異常には、上述した過電流異常(図4参照)と、過電圧異常(図5参照)と、温度異常(図6参照)とに加え、低電圧異常及びリレー41の溶着による異常(以下、リレー溶着と称する)がある。
低電圧異常とは、例えば負荷60に印加される電圧が負荷60の駆動に必要な電圧よりも低くなり、負荷60を駆動することができなくなる異常である。リレー溶着とは、例えばリレー41に過電流が発生し、リレー41の接点が溶着して、車載電池51と負荷60との間の接続を切断できなくなる異常である。このように、異常検出処理部434が実行する異常検出処理は、過電流異常を検出する処理と、過電圧異常を検出する処理と、温度異常を検出する処理と、低電圧異常を検出する処理と、リレー溶着を検出する処理と、を含んでいる。
ここで、発生した異常の種類によって、その異常を引き起こした原因つまり想定原因が異なる。そして、発生した異常の種類によって、その想定原因を究明するために必要なログつまり計測データの種類や数も異なる。図7及び図8には、異常の種類と、その異常を引き起こしたと想定される想定原因と、その想定原因の究明に必要又は重要なデータの種類及び数を一覧にして示している。
例えば図7に示すように、過電流異常が発生した場合、想定される原因としては、異物混入、制御異常、負荷60の故障つまり家電故障、コンデンサインプット負荷による突入電流の発生、突入防止用抵抗の破損がある。例えば異物混入を究明するためには、電流値及び電圧値のログつまり計測データが有ることが望ましい。電流値のログは、サンプリング間隔を10μsとして異常発生ポイントから前後200μsの計測データであることが望ましい。この場合、電流値の計測データの数は、40個となる。また、電圧値のログは、サンプリング間隔を1msとして異常発生ポイントから前後100msの計測データであることが望ましい。この場合、電圧値の計測データの数は、200個となる。
また、例えば制御異常を究明するためには、制御Duty値及び電流値のログつまり計測データが有ることが望ましい。制御Duty値のログは、サンプリング間隔を1msとして異常発生ポイントから前後100msの計測データであることが望ましい。この場合、制御Duty値の計測データの数は、200個となる。また、電流値のログは、サンプリング間隔を10μsとして異常発生ポイントから前後200μsの計測データであることが望ましい。この場合、電流値の計測データの数は、40個となる。
また、例えば突入電流防止用抵抗の破損を究明するためには、温度及び電流値のログつまり計測データが有ることが望ましい。温度のログは、サンプリング間隔を1分として、温度が一定値以上となった時点つまり異常発生ポイントの前後10分の計測データであることが望ましい。この場合、温度の計測データの数は、20個となる。また、電流値のログは、サンプリング間隔を100μsとして、異常発生ポイントから前後200μsの計測データであることが望ましい。この場合、電流値の計測データの数は、4個となる。
一方、例えば図8に示すように、リレー41の溶着が生じた場合、想定される原因としては、負荷60の短絡により大電流が発生したことによる溶着、過電圧により突入電流が発生したことによる溶着、インバータ部42内部が短絡して大電流が発生したことによる溶着、などが考えられる。この場合、リレー溶着の原因を究明するためには、電流値及び電圧値のログつまり計測データが有れば十分である。すなわち、過電流異常は発生した場合、異常の原因を究明するためには、電流値、電圧値、制御Duty値、力率、温度のログが有ることが望ましい。一方、リレー溶着が発生した場合、図8に示された想定原因を究明するためには、電流値及び電圧値のログが有れば足りる。
このように、発生した異常の種類によって、その想定原因を究明するために必要又は重要なログの種類や数が異なっている。そこで、送信ログ作成処理部435は、送信ログ作成処理を実行することができるようになっている。送信ログ作成処理は、異常検出処理部434で異常が検出された場合に、計測ログ格納部431に格納されている計測データから、検出された異常の種類に対応した送信ログを作成する処理である。なお、本実施形態において送信ログとは、計測ログ格納部431に格納されている計測データの中から、異常の原因究明のために必要又は有ると望ましい種類及び数の計測データを抽出して構成したログを意味する。
例えば過電流異常が検出された場合、送信ログ作成処理部435は、図9のA欄に示すように、過電流異常に対応した送信ログを作成する。過電圧異常が検出された場合、送信ログ作成処理部435は、図9のB欄に示すように、過電圧異常に対応した送信ログを作成する。温度異常が検出された場合、送信ログ作成処理部435は、図9のC欄に示すように、温度異常に対応した送信ログを作成する。低電圧異常が検出された場合、送信ログ作成処理部435は、図9のD欄に示すように、低電圧異常に対応した送信ログを作成する。リレー溶着が検出された場合、送信ログ作成処理部435は、図9のE欄に示すように、リレー溶着に対応した送信ログを作成する。
この場合、発生した異常の種類によっては、その想定原因を究明するために必要なログの種類が異なる。そこで、送信ログ作成処理は、検出された異常の種類に応じて、送信ログを構成する計測データの種類つまり送信ログの種類を決定する処理を含んでいる。例えば図9のA欄に示すように、過電流異常が検出された場合、送信ログ作成処理部435は、電流値、電圧値、制御Duty値、力率、及び温度の送信ログを作成する。図9のB欄に示すように、過電圧異常が検出された場合、送信ログ作成処理部435は、電圧値、電流値、及び制御Duty値の送信ログを作成する。図9のC欄に示すように、温度異常が検出された場合、送信ログ作成処理部435は、温度、電流値、電圧値、制御Duty値の送信ログを作成する。図9のD欄に示すように、低電圧異常が検出された場合、送信ログ作成処理部435は、電圧値、及び制御Duty値の送信ログを作成する。そして、図9のE欄に示すように、リレー41の溶着が検出された場合、送信ログ作成処理部435は、電流値、及び電圧値の送信ログを作成する。
また、図7及び図8からもわかるように、発生した異常の種類によっては、その想定原因を究明するためのログを構成する計測データの数が異なる。そこで、送信ログ作成処理は、検出された異常の種類に応じて、計測ログ格納部に格納されている計測ログの計測データを間引いて送信ログを作成する処理を含んでいる。
例えば図9のA欄に示すように、過電流異常が検出された場合に必要な電流値の送信ログの内容は、サンプリング間隔が10μmで、計測データの範囲が異常発生ポイントPから前後200μsの範囲のものである。この場合のサンプリング間隔10μsは、計測ログ格納部431に格納されている計測ログのサンプリング周期10μsと同一である。そのため、送信ログ作成処理部435は、図10に示すように、計測ログ格納部431に格納されている電流値の計測ログから、異常発生ポイントPの前後200μsの範囲にある全ての計測データを抽出して、送信ログを作成する。なお、図10において、電流値の計測ログ及び送信ログのうち太枠で囲って斜線を付した部分は、送信ログを構成するために抽出された計測データを示している。
これに対し、例えば図9のC欄に示すように、温度異常が検出された場合に必要な電流値の送信ログの内容は、サンプリング間隔が1msで、計測データの範囲が異常発生ポイントP以前の100msの範囲のものである。この場合のサンプリング間隔1msは、計測ログ格納部431に格納されている計測ログのサンプリング周期10μsと異なる。この場合、送信ログ作成処理部435は、図11に示すように、計測ログ格納部431に格納されている電流値の計測ログから、異常発生ポイントP以前100msの範囲にある計測データを1ms間隔で抽出して、送信ログを作成する。
この場合、例えば図11に示す電流値の計測ログの格納位置100から200における1ms間の計測データについて見ると、格納位置101から199間の計測データを間引いて、つまり格納位置101から199間の計測データを省いて送信ログが作成される。このように、送信ログ作成処理部435は、検出された異常の種類に応じて、計測ログ格納部431に格納されている計測ログの計測データを間引いて送信ログを作成する。なお、図11において、電流値の計測ログ及び送信ログのうち太枠で囲って斜線を付した部分は、送信ログを構成するために抽出された計測データを示している。
ログ送信処理部436は、ログ送信処理を実行することができる。ログ送信処理は、異常検出処理部434で異常が検出された場合に、記憶装置32へ送信ログを送信する処理である。本実施形態の場合、ログ送信処理部436は、送信ログ作成処理部435で作成された送信ログを、一旦送信ログバッファ部432に格納する。その後、ログ送信処理部436は、送信ログバッファ部432に格納した送信ログを、通信装置30へ送信する。そして、通信装置30の通信制御部31は、ログ送信処理部436から受け取った送信ログを、記憶装置32に書き込む。これにより、送信ログが、記憶装置32に保存される。
ここで、同じ種類の送信ログつまり計測データであっても、その送信ログの重要度、つまり異常の原因究明に寄与する寄与度は、異常の種類によって異なる。例えば図7に示す過電流異常について見ると、電流値の計測データは、過電流異常が発生した場合に想定される全ての原因を究明するために必要となる。このため、過電流異常が発生した場合においては、電流値の送信ログの重要度は高い。一方、温度の計測データは、過電流異常が発生した場合に想定される原因のうち1つの原因を究明するためにだけ必要となる。このため、過電流異常が発生した場合においては、温度の送信ログの重要度は低い。この場合、異常の原因を究明するためには、温度の送信ログよりも、電流値の送信ログを優先して保存することが望ましい。
そこで、ログ送信処理は、検出された異常の種類に応じて、記憶装置32へ送信する送信ログの順番を決定する処理を含んでいる。すなわち、ログ送信処理部436は、検出された異常の種類に応じて、記憶装置32へ送信する送信ログの優先順位を変更する。図9に示す優先順位は、数字が小さいものほど、優先度が高くなるように設定されている。例えば過電流異常が検出された場合、ログ送信処理部436は、電流値、電圧値、制御Duty値、力率、温度の順で、各送信ログを記憶装置32へ送信する。このように、ログ送信処理部436は、発生した異常の種類に応じて、その異常の原因究明のためにより重要度の高い送信ログを優先して送信することとしている。
各種類の異常における送信ログの優先度は、例えば次のようにして設定することができる。すなわち、ある異常について見た場合、各送信ログについて、その送信ログによって究明できる当該異常に係る想定原因の数を判定する。そして、その数が多い送信ログほど、その異常においては優先度を高く設定する。例えば、図7に示す過電流異常について見ると、電流値の送信ログによって究明することができる想定原因の数は、異物混入、制御異常、家電故障、コンデンサインプット負荷による突入電流、及び突入電流防止用抵抗の破損、の5種類である。一方、温度の送信ログによって究明することができる想定原因の数は、突入電流防止用抵抗の破損の1種類のみである。この場合、過電流異常においては、温度の送信ログよりも、電流値の送信ログの方がその優先度が高くなる。なお、優先度は、上述した送信ログによって究明することができる想定原因の数に、想定原因の発生率を乗じたものに基づいて設定してもよい。
次に、電力供給装置20によって行われる処理内容について説明する。
まず、通信装置30は、ユーザからの操作等に基づいて、車両50の車両制御部52に対して接続指令を送信する。接続指令を受けた車両制御部52は、車載電池51の電力を電力供給装置20の制御装置40へ供給する。これにより、制御装置40に電源が投入され、制御装置40が立ち上がる。
制御装置40に電源が投入されると、制御装置40の制御部43は、図12のステップS11に示すように、異常検出処理部434によって異常が検出されたか否かを判断する。異常の検出が無い場合(ステップS11でNO)、制御部43は、ステップS12へ移行し、リレー41を閉じて車載電池51と負荷60とを接続するとともに、インバータ部42を駆動して電流及び電圧を制御する。これにより、車載電池51から負荷60へ供給される電力供給が開始される。
次に、制御部43は、ステップS13〜ステップS17を実行して、複数種類の計測ログを取得する。制御部43は、ステップS13において電流値の計測ログを取得し、ステップS14において電圧値の計測ログを取得し、ステップS15において制御Duty値の計測ログを取得し、ステップS16において力率の計測ログを取得し、ステップS17において温度の計測ログを取得する。その後、制御部43は、ステップS11へ移行する。このように、制御部43は、異常が検出されていない状態においては、ステップS11〜ステップS17を繰り返すことで、電圧及び電流制御と、各計測データについての計測ログの取得とを行っている。この場合、制御部43は、図3に示す各計測データのサンプリング周期の最も短い周期と同等又はその周期より短い周期で、ステップS11〜ステップS17を繰り返している。
制御部43は、ステップS13〜ステップS17におけるログ取得処理において、図13に示す制御内容を実行する。図13に示す制御内容は、ステップS13〜ステップS17におけるログ取得処理のそれぞれについて実行される。制御部43は、まずステップS31において、制御装置40に電源が投入されてから初めてログ取得処理が実行されたか否かを判断する。電源投入後初めての実行である場合(ステップS31でYES)、制御部43は、ステップS32で計測データの格納位置を初期化する。この格納位置の初期化では、例えば図2に示すように、各計測データについて、初期位置をデータ数1の場所に設定する。その後、制御部43は、ステップS33へ移行する。一方、電源投入後初めての実行でない場合(ステップS31でNO)、制御部43は、ステップS32を実行することなく、ステップS33へ移行する。
次に、制御部43は、ステップS33において、各計測データに対応するサンプリング周期、つまり図3に示すサンプリング周期が経過したか否かを判断する。サンプリング周期が経過していない場合(ステップS33でNO)、制御部43は、対応する種類の計測データのログ取得処理を終了し(リターン)、図12に示す制御内容に戻る。一方、サンプリング周期が経過している場合(ステップS33でYES)、制御部43は、ステップS34において、対応する種類の計測データを、その計測データに対応する計測ログ格納部431に格納する。そして。制御部43は、ステップS35において、対応する種類の計測データの格納位置を更新する。この格納位置の更新では、例えば図2に示す格納位置の数を1ずつ順次増加させる。
次に、制御部43は、ステップS36において、対応する種類の計測データの格納位置が、計測ログ格納部431の最終端に到達したか否かを判断する。制御部43は、計測データの格納位置が最終端に到達した場合(ステップS36でYES)、ステップS37において計測データの格納位置を初期化した後、当該計測データについてのログ取得処理を終了する(リターン)。一方、制御部43は、計測データの格納位置が最終端に到達していない場合(ステップS36でNO)、ステップS37を実行することなく、当該計測データについてのログ取得処理を終了する(リターン)。この場合、計測データは、古いものから順に新しいものに上書きされていく。
これに対し、図12に示すステップS11で異常の検出が有った場合(ステップS11でYES)、制御部43は、ステップS18において、リレー41を開放するとともにインバータ部42の動作を停止して、電圧及び電流制御を停止する。そして、制御部43は、ステップS19において、異常発生信号を通信装置30へ送信する。通信装置30は、制御装置40から異常発生信号を受信すると、車両50の車両制御部52に対して車載電池51と負荷60との間の切断指示を行う。すると、車両制御部52は、制御装置40に対する電力供給を切断しようとする。制御部43が異常発生を検出してから、制御装置40に対する電力供給が切断されるまでには、数ms〜数秒程度の若干の猶予がある。制御部43は、制御部43が異常発生を検出してから制御装置40に対する電力供給が切断されるまでの猶予期間内に、ステップS20の送信ログ作成処理と、ステップS21のログ送信処理をできるだけ行うようにしている。
制御部43は、ステップS20において送信ログ作成処理を実行すると、まず、図14に示すステップS41へ移行する。制御部43は、ステップS41において、異常検出処理部434で検出された異常が過電流異常であるか否かを判断する。過電流異常である場合(ステップS41でYES)、制御部43は、ステップS42において、図9のA欄に示す内容で過電流異常用の送信ログを作成する。一方、過電流異常でなかった場合(ステップS41でNO)、制御部43は、ステップS43へ移行する。
制御部43は、ステップS43において、異常検出処理部434で検出された異常が過電圧異常であるか否かを判断する。過電圧異常である場合(ステップS41でYES)、制御部43は、ステップS44において、図9のB欄に示す内容で過電圧異常用の送信ログを作成する。一方、過電圧異常でなかった場合(ステップS43でNO)、制御部43は、ステップS45へ移行する。
制御部43は、ステップS45において、異常検出処理部434で検出された異常が温度異常であるか否かを判断する。温度異常である場合(ステップS45でYES)、制御部43は、ステップS46において、図9のC欄に示す内容で温度異常用の送信ログを作成する。一方、温度異常でなかった場合(ステップS45でNO)、制御部43は、ステップS47へ移行する。
制御部43は、ステップS47において、異常検出処理部434で検出された異常が低電圧異常であるか否かを判断する。低電圧異常である場合(ステップS47でYES)、制御部43は、ステップS48において、図9のD欄に示す内容で低電圧異常用の送信ログを作成する。一方、低電圧異常でなかった場合(ステップS47でNO)、検出された異常は、リレー41の溶着によるものとなる。そのため、制御部43は、ステップS49へ移行し、図9のE欄に示す内容でリレー溶着用の送信ログを作成する。
制御部43は、ステップS42、ステップS44、ステップS46、ステップS48、又はステップS49において送信ログを作成した後、ステップS50へ移行する。そして、制御部43は、ステップS42、ステップS44、ステップS46、ステップS48、又はステップS49において送信ログを、送信ログバッファ部432に書き込み格納した後、送信ログ作成処理を終了する(リターン)。ちなみに、図14で示した送信ログ作成処理は、制御部43のCPUとRAMとの間で行われるため、非常に短期間で処理される。
その後、制御部43は、図12に示すステップS21へ移行し、ログ送信処理を実行する。制御部43は、ステップS21においてログ送信処理を実行すると、図15に示すステップS61へ移行する。このログ送信処理において、制御部43は、送信ログの優先順位を示す変数Nを有している。変数Nには、正の整数が格納される。制御部43は、ステップS61において、変数N=1に設定して変数Nを初期化する。
次に、制御部43は、ステップS62へ移行して、送信ログバッファ部432に格納されている送信ログのうち、優先順位が第N位である種類の送信ログを選択する。そして、制御部43は、選択した第N位の送信ログを、通信装置30へ送信して記憶装置32に書き込む。これにより、第N位の送信ログが、制御装置40の外部にある記憶装置32に保存される。そして、制御部43は、ステップS63において、変数Nに1を加算する。
次に、制御部43は、ステップS64において、送信ログバッファ部432に優先順位が第N位である送信ログが有るか否かを判断する。送信ログバッファ部432に優先順位が第N位である送信ログが有る(ステップS64でYES)、ステップS62を再度実行し、次の優先順位の送信ログを通信装置30へ送信する。そして、制御部43は、送信ログバッファ部432に送信する送信ログが無くなるまで、ステップS62〜ステップS64を繰り返す。
例えば、過電流異常が検出された場合で、かつ、N=1である場合、制御部43は、送信ログバッファ部432から、図9のA欄の第1位に示す電流値の送信ログを抽出し、通信装置30へ送信する。また、過電流異常が検出された場合で、かつ、N=5である場合、制御部43は、送信ログバッファ部432から、図9のA欄の第5位に示す温度の送信ログを抽出し、通信装置30へ送信する。同様に、温度異常が検出された場合で、かつ、N=1である場合、制御部43は、送信ログバッファ部432から、図9のC欄の第1位に示す温度の送信ログを抽出し、通信装置30へ送信する。また、温度異常が検出された場合で、かつ、N=4である場合、制御部43は、送信ログバッファ部432から、図9のC欄の第4位に示す制御Duty値の送信ログを抽出し、通信装置へ送信する。
この送信ログの送信は、制御装置40と通信装置30との間で通信によって行われる。そのため、送信ログの送信時間は、制御装置40と通信装置30との間の通信速度、つまり記憶装置32の書き込み速度に依存する。この場合、記憶装置32の書き込み速度は、計測ログ格納部431の書き込み速度よりも遅い。すなわち、送信ログを記憶装置32に書き込む処理つまりログ送信処理に要する時間は、送信ログを送信ログバッファ部432に格納する処理つまり送信ログ作成処理に要する時間よりも長い。
そして、送信ログバッファ部432に、送信ログバッファ部432に送信する送信ログが無くなると(ステップS64でNO)、制御部43は、ログ送信処理を終了して(リターン)、一連の制御を終了する。なお、ログ送信処理を実行している最中に制御装置40への電源供給が遮断された場合には、ログ送信処理の途中で制御が終了される。
本実施形態の構成によれば、制御装置40は、車載電池51から負荷60に対する電力供給に異常が生じた場合に、異常の原因究明に必要な計測データとなる送信ログを、制御装置40の外部にある記憶装置32に送信して保存する。この場合、送信ログは、制御装置40が電力供給の制御を行っている最中ではなく、電力供給に異常が発生した後に、記憶装置32へ送信される。このように、制御装置40が電力供給の制御を行っている最中に送信ログを記憶装置32へ送信しないようにすることにより、電力供給の制御時における制御装置40の処理負荷の増大を抑制することができる。
電力供給に関して発生する異常には、例えば過電流異常、過電圧異常、温度異常、低電圧異常、及びリレー41の溶着による異常がある。そして、これらの異常は、それぞれ発生要因が異なっている。したがって、発生要因が異なる複数種類の異常を検出するためには、例えば電流値や電圧値など、電力供給に関する複数種類のデータを計測する必要がある。しかし、異常発生後から制御装置40への電源が遮断されるまでの限られた時間の中で、計測した大量のデータ全てを記憶装置32へ送信することは難しい。
そこで、制御装置40は、異常が生じた場合に、その発生した異常に応じた種類の送信ログを、記憶装置32に送信して保存する。すなわち、異常の原因を究明するために必要なデータの種類や数は、その発生した異常の種類によって異なる。そのため、制御装置40は、異常検出処理部434で検出した異常の種類に応じて、その異常の原因究明に必要な計測データを選別して記憶装置32へ送信する。これにより、制御装置40は、記憶装置32へ送信するデータ量を削減することができるため、限られた時間の中で必要なデータを記憶装置32へ送信し保存することができる。
このように、実施形態の電力供給システム10及び電力供給装置20によれば、データの送信に伴う処理負荷を低減しつつ異常の原因究明に必要なデータを確保することができる。
送信ログ作成処理部435は、異常検出処理部434で検出された異常の種類に応じて、送信ログを構成する計測データの種類を決定する処理を実行することができる。これにより、制御装置40は、異常の原因究明に不要な計測データを記憶装置32へ送信しないようにし、異常の原因究明に重要な計測データを記憶装置32へ送信することができる。このように、制御装置40は、発生した異常の種類に応じて、その異常の原因究明に重要な計測データを選別して送信ログを作成することで、記憶装置32へ送信するデータ量を更に削減することができる。その結果、限られた時間の中で効率良く必要な計測データを記憶装置32へ送信し保存することができる。
送信ログ作成処理部435は、異常検出処理部434で検出された異常の種類に応じて、計測ログ格納部431に格納されている計測ログの計測データを間引いて送信ログを作成する処理を実行することができる。すなわち、送信ログ作成処理部435は、異常の原因究明に不要な計測データを間引く、つまり異常の原因究明に必要な数の計測データを抽出することで異常の原因究明に不要な計測データを省いて送信ログを作成することができる。これにより、制御装置40は、記憶装置32へ送信するデータ量を更に削減することができる。その結果、限られた時間の中で更に効率良く必要な計測データを記憶装置32へ送信し保存することができる。
送信ログ作成処理部435は、同一種類の計測ログにおいて、その計測ログを構成する計測データのサンプリング周期よりも長いサンプリング周期となるように計測ログ格納部431から計測データを抽出することで、計測データの数を間引いて送信ログを作成することができる。例えば異常検出処理部434が温度異常を検出した場合、図11に示すように、送信ログ作成処理部435は、電流値の計測ログにおいて、その電流値の計測データのサンプリング周期(10μs)よりも長いサンプリング周期(1ms)となるように、計測ログ格納部431から電流値の計測データを抽出する。そして、送信ログ作成処理部435は、その抽出した計測データによって電流値の送信ログを作成する。このように、送信ログ作成処理部435は、計測ログ格納部431に格納されている計測データの数を間引いて送信ログを作成する。これによれば、記憶装置へ送信するデータ量を極力削減することができる。その結果、発生した異常の原因究明のために必要又は重要なデータの種類が複数ある場合であっても、限られた時間の中でそれら複数種類の計測データが記憶装置32へ送信される確率を高めることができる。
なお、送信ログ作成処理部435は、例えば格納位置が奇数又は偶数の計測データのみを抽出することで、計測データの数を間引くようにしてもよい。また、送信ログ作成処理部435は、例えば次のようにして計測データの数を間引いてもよい。すなわち、制御部43は、異常検出処理部434で異常が検出されると、その異常発生から制御装置40への電源が遮断されるまでの残された時間を算出し、その残された時間内で送信することができる送信ログのデータ量(以下、送信可能データ量と称する)を算出する。送信ログ作成処理部435は、その異常の種類に応じて記憶装置32へ送信する送信ログの種類を決定する。そして、送信ログ作成処理部435は、決定された種類の送信ログを構成する計測データの総量が送信可能データ量の範囲内に収まるように、計測データを間引いて各種類の送信ログを作成する。これによれば、発生した異常の原因究明のために必要又は重要なデータの種類が複数ある場合であっても、限られた時間の中でそれら複数種類の計測データを記憶装置32へ送信することができる。
ログ送信処理部436は、異常検出処理部434で検出された異常の種類に応じて、記憶装置32へ送信する送信ログの順番つまり送信ログの優先順位を決定する処理を実行することができる。これによれば、ログ送信処理部436は、異常の原因究明にさほど重要でない種類の送信ログに対して、異常の原因究明に重要な送信ログを優先して記憶装置32へ送信することができる。したがって、送信ログの送信の途中でその送信が中断されたとしても、異常の原因究明に重要な送信ログが記憶装置32に保存される確率が高まる。その結果、限られた時間の中で効率良く重要なデータを記憶装置32へ送信し保存することができる。
制御装置40は、計測データとして電力供給に関する電流値を計測することができる電流計測部44を有している。異常検出処理部434は、電力供給に関する過電流異常を検出する処理を実行することができる。ログ送信処理部436は、過電流異常が検出された場合に電流値の送信ログを最優先して記憶装置32に送信する処理を実行することができる。電力供給に関する電流値は、過電流異常の原因を究明するための重要なデータである。
ここで、過電流異常を検出してから間もなくして車載電池51から制御装置40への電力供給が遮断されるため、ログ送信処理の最中に制御装置40の電源が落ちて、送信ログの送信が中断されるおそれがある。しかし、この構成によれば、過電流異常が発生した場合、ログ送信処理部436は、電流値の送信ログを最優先して記憶装置32へ送信し保存する。これにより、過電流異常が発生した場合には、過電流異常の原因を究明するために重要な電流値の送信ログが記憶装置32に保存される確率が高まる。その結果、限られた時間の中でも、過電流異常の原因を究明するために重要な計測データつまり電流値の送信ログを確保することができる。これにより、記憶装置32に記憶された送信ログを、異常の原因究明に役立てることができる。
制御装置40は、計測データとして電力供給に関する電圧値を計測することができる電圧計測部45を有している。異常検出処理部434は、電力供給に関する過電圧異常を検出する処理を実行することができる。ログ送信処理部436は、過電圧異常が検出された場合に電圧値の送信ログを最優先して記憶装置32に送信する処理を実行することができる。電力供給に関する電圧値は、過電圧異常の原因を究明するための重要なデータである。
この場合も、過電圧異常を検出してから間もなくして車載電池51から制御装置40への電力供給が遮断されるため、ログ送信処理の最中に制御装置40の電源が落ちて、送信ログの送信が中断されるおそれがある。しかし、この構成によれば、過電圧異常が発生した場合、ログ送信処理部436は、電圧値の送信ログを最優先して記憶装置32へ送信し保存する。これにより、過電圧異常が発生した場合には、過電圧異常の原因を究明するために重要な電圧値の送信ログが記憶装置32に保存される確率が高まる。その結果、限られた時間の中でも、過電圧異常の原因を究明するために重要な計測データつまり電圧値の送信ログを確保することができる。これにより、記憶装置32に記憶された送信ログを、異常の原因究明に役立てることができる。
制御装置40は、計測データとして電力供給に関する温度を計測することができる温度計測部48を有している。異常検出処理部434は、電力供給に関する温度異常を検出す
処理を実行することができる。ログ送信処理部436は、温度異常が検出された場合に温度の送信ログを最優先して記憶装置32に送信する処理を実行することができる。電力供給に関する温度は、温度異常の原因を究明するための重要なデータである。
この場合も、温度異常を検出してから間もなくして車載電池51から制御装置40への電力供給が遮断されるため、ログ送信処理の最中に制御装置40の電源が落ちて、送信ログの送信が中断されるおそれがある。しかし、この構成によれば、温度異常が発生した場合、ログ送信処理部436は、温度の送信ログを最優先して記憶装置32へ送信し保存する。これにより、温度異常が発生した場合には、温度異常の原因を究明するために重要な温度の送信ログが記憶装置32に保存される確率が高まる。その結果、限られた時間の中でも、温度異常の原因を究明するために重要な計測データつまり温度の送信ログを確保することができる。これにより、記憶装置32に記憶された送信ログを、異常の原因究明に役立てることができる。
制御装置40は、計測データとして電力供給に関する電圧値を計測することができる電圧計測部45を有している。異常検出処理部434は、電力供給に関する低電圧異常を検出する処理を実行することができる。ログ送信処理部436は、低電圧異常が検出された場合に電圧値の送信ログを最優先して記憶装置32に送信する処理を実行することができる。電力供給に関する電圧値は、低電圧異常の原因を究明するための重要なデータである。
この場合も、低電圧異常を検出してから間もなくして車載電池51から制御装置40への電力供給が遮断されるため、ログ送信処理の最中に制御装置40の電源が落ちて、送信ログの送信が中断されるおそれがある。しかし、この構成によれば、低電圧異常が発生した場合、ログ送信処理部436は、電圧値の送信ログを最優先して記憶装置32へ送信し保存する。これにより、低電圧異常が発生した場合には、低電圧異常の原因を究明するために重要な電圧値の送信ログが記憶装置32に保存される確率が高まる。その結果、限られた時間の中でも、低電圧異常の原因を究明するために重要な計測データつまり電圧値の送信ログを確保することができる。これにより、記憶装置32に記憶された送信ログを、異常の原因究明に役立てることができる。
制御装置40は、計測データとして電力供給に関する電流値を計測することができる電流計測部44を有している。異常検出処理部434は、車載電池51と負荷60との間を開閉するリレー41の溶着を検出する処理を実行することができる。ログ送信処理部436は、リレー41の溶着が検出された場合に電流値の送信ログを最優先して記憶装置32に送信する処理を実行することができる。電力供給に関する電流値は、リレー溶着の原因を究明するための重要なデータである。
この場合も、リレー41の溶着を検出してから車載電池51から制御装置40への電力供給が遮断されるため、ログ送信処理の最中に制御装置40の電源が落ちて、送信ログの送信が中断されるおそれがある。しかし、この構成によれば、リレー溶着が発生した場合、ログ送信処理部436は、電流値の送信ログを最優先して記憶装置32へ送信し保存する。これにより、リレー溶着が発生した場合には、リレー溶着の原因を究明するために重要な電流値の送信ログが記憶装置32に保存される確率が高まる。その結果、限られた時間の中でも、リレー溶着の原因を究明するために重要なデータつまり電流値のログを確保することができる。これにより、記憶装置32に記憶された送信ログを、異常の原因究明に役立てることができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で変形または拡張が可能である。
例えば、負荷60に電力を供給する外部電源は、車両50に搭載された車載電池51に限られず、例えば太陽光パネルを備えた太陽電池等でもよい。
上記実施形態の電力供給装置10は、通信装置30と制御装置40とを別体に構成したが、これら通信装置30と制御装置40とは一体に構成してもよい。
記憶装置32は、通信装置30に着脱可能な構成にしたが、通信装置30に着脱不可に取り付けられたものでもよい。
インバータ部42は、制御装置40に設ける構成としたが、車両50側に設けてもよい。
また、電力供給装置20自体を車両50に組み込む構成としてもよい。
また、例えば既存の電力供給装置に、本発明のログ保存用プログラムをインストールすることにより、上記実施形態において説明したような機能と同等の機能を実現することも可能である。
図面中、10は電力供給システム、20は電力供給装置、32は通信装置、40は制御装置、41はリレー、44は電流計測部(計測部)、45は電圧計測部(計測部)、46は温度計測部(計測部)、47は制御Duty計測部(計測部)、48は力率計測部(計測部9、431は計測ログ格納部、433はログ取得処理部、434は異常検出処理部、435は送信ログ作成処理部、436はログ送信処理部、51は車載電池(外部電源)、60は負荷を示す。

Claims (11)

  1. 外部電源から電力の供給を受けて駆動し前記外部電源から負荷への電力供給を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    前記電力供給に関する複数種類のデータをそれぞれ計測することができる複数の計測部と、
    前記計測部が計測したデータを揮発性の記憶領域である計測ログ格納部に格納して計測ログを取得するログ取得処理を実行することができるログ取得処理部と、
    前記データに基づいて前記電力供給に関する複数の異常を検出する異常検出処理を実行することができる異常検出処理部と、
    前記異常が検出された場合に、前記計測ログ格納部に格納されているデータから、検出された前記異常の種類に対応した送信ログを作成する送信ログ作成処理を実行することができる送信ログ作成処理部と、
    前記異常が検出された場合に、書き換え可能な不揮発性の記憶装置に前記送信ログを送信するログ送信処理を実行することができるログ送信処理部と、
    を有する電力供給装置。
  2. 前記送信ログ作成処理は、検出された前記異常の種類に応じて前記送信ログを構成する前記データの種類を決定する処理を含む、
    請求項1に記載の電力供給装置。
  3. 前記送信ログ作成処理は、検出された前記異常の種類に応じて前記計測ログのデータを間引いて前記送信ログを作成する処理を含む、
    請求項1又は2に記載の電力供給装置。
  4. 前記送信ログ作成処理は、同一種類の前記計測ログにおいて、その計測ログを構成する前記計測データのサンプリング周期よりも長いサンプリング周期となるように前記計測ログ格納部から前記計測データを抽出することで、前記計測データの数を間引いて前記送信ログを作成する処理を含む、
    請求項3に記載の電力供給装置。
  5. 前記ログ送信処理は、検出された前記異常の種類に応じて前記記憶装置へ送信する前記送信ログの順番を決定する処理を含む、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の電力供給装置。
  6. 前記計測部は、前記データとして前記電力供給に関する電流値を計測するものを含み、
    前記異常検出処理は、前記電力供給に関する過電流異常を検出する処理を含み、
    前記ログ送信処理は、前記過電流異常が検出された場合に前記電流値の送信ログを最優先して前記記憶装置に送信する処理を含む、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の電力供給装置。
  7. 前記計測部は、前記データとして前記電力供給に関する電圧値を計測するものを含み、
    前記異常検出処理は、前記電力供給に関する過電圧異常を検出する処理を含み、
    前記ログ送信処理は、前記過電圧異常が検出された場合に前記電圧値の送信ログを最優先して前記記憶装置に送信する処理を含む、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の電力供給装置。
  8. 前記計測部は、前記データとして前記電力供給に関する温度を計測するものを含み、
    前記異常検出処理は、前記電力供給に関する温度異常を検出する処理を含み、
    前記ログ送信処理は、前記温度異常が検出された場合に前記温度の送信ログを最優先して前記記憶装置に送信する処理を含む、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の電力供給装置。
  9. 前記計測部は、前記データとして前記電力供給に関する電圧値を計測するものを含み、
    前記異常検出処理は、前記電力供給に関する低電圧異常を検出する処理を含み、
    前記ログ送信処理は、前記低電圧異常が検出された場合に前記電圧値の送信ログを最優先して前記記憶装置に送信する処理を含む、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の電力供給装置。
  10. 前記計測部は、前記データとして前記電力供給に関する電流値を計測するものを含み、
    前記異常検出処理は、前記外部電源と前記負荷との間を開閉するリレーの溶着を検出する処理を含み、
    前記ログ送信処理は、前記リレーの溶着が検出された場合に前記電流値の送信ログを最優先して前記記憶装置に送信する処理を含む、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の電力供給装置。
  11. 外部電源から電力の供給を受けて駆動し前記外部電池から負荷への電力供給を制御する制御装置に組み込まれたコンピュータに実行されるログ保存用プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記電力供給に関する複数種類のデータを揮発性の記憶領域である計測ログ格納部に格納して計測ログを取得するログ取得処理と、
    前記データに基づいて前記電力供給に関する複数種類の異常を検出する異常検出処理と、
    前記異常が検出された場合に、前記計測ログ格納部に格納されているデータから、検出した前記異常の種類に対応した送信ログを作成する送信ログ作成処理と、
    前記異常が検出された場合に、書き換え可能な不揮発性の記憶装置に前記送信ログを送信し書き込むログ送信処理と、
    を実行させることができるログ保存用プログラム。
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