JP2016125995A - 三次元形状測定装置、三次元形状測定方法、及び、プログラム - Google Patents

三次元形状測定装置、三次元形状測定方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】輝度値が距離の2乗に反比例する理想的な点光源モデルから、輝度値と距離との関係が乖離している場合であっても、被写体の三次元形状の精度を向上させることを可能とする三次元形状測定装置、三次元形状測定方法、及び、プログラムを提供する。【解決手段】生体認証装置は、所定の条件に基づいて、撮像画像の輝度値を光源から該輝度値の測定点までの距離のべき乗の逆数に比例させるモデル式におけるべき乗の指数である係数を設定する係数設定部41Cと、撮像画像の輝度値と係数とに基づいて、被写体の三次元形状を測定する三次元形状測定部41Eと、を備える。【選択図】図9

Description

本発明は、三次元形状測定装置、三次元形状測定方法、及び、プログラムに関する。
撮像した画像(以下、撮像画像という)に基づいて、被写体の三次元形状を測定する技術が知られている。このような技術は、種々の技術分野で適用されている。その一つとして、手のひら静脈認証装置などの生体認証装置がある。
手のひら静脈認証装置では、登録する生体データを撮像する際には、被写体の一例である手の位置を周知の案内部材などで案内する。しかし、照合する際には、手の位置を案内する案内部材が設けられていない場合がある。案内部材により案内されていない手の生体データを撮像する場合、手の位置の違いや傾きなどから登録データと照合データとの相違が大きくなり、本人認証の成功率が低下することがある。
この問題の解決方法の一つとして、傾きなどの手の姿勢を測定し、照合時の手の姿勢のずれを打ち消すように補正する方法がある。この方法の場合、手の姿勢は、例えば、複数の距離センサを用いて各距離センサから手の対応する部分までの距離を測定することで検出することができる。しかし、手の姿勢の測定精度を向上させるためには、多数の距離センサを用いる必要がある。そのため、生体認証装置のコストが増大すると共に、生体認証装置のサイズが増大してしまう。さらに、生体認証装置に大きさなどの物理的な制約がある場合には、手の姿勢の測定精度を一定以上に保ちつつ、制約の範囲内で多数の距離センサを配置することは非常に難しい。
一方、被写体に照明光を照射して撮像した被写体の画像の輝度値分布から、被写体の三次元形状を測定するShape From Shading(SFS)技術が知られている(例えば、非特許文献1〜3を参照)。このSFS技術を手の姿勢の測定に応用することで、多数の距離センサを用いることなく光源から手の多数の点までの距離を測定でき、手の姿勢をより高精度に検出することができる。
特開2007−10346号公報
R.Kimmel et al., "Global Shape from Shading", CVGIP: Image Understanding,pp.120-125,1995 R.Zhang et al., "Shape from Shading: A Survey", IEEE PAMI(Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence),Vol.21, No.8, pp.690-706,August 1999 E.Prados et al., "Shape from Shading: a well-posed problem?", INRIA, No.5297,pp.1-55,August 2004
しかしながら、非特許文献3などの従来のSFS技術では、照明強度が被写体と光源との距離の2乗に反比例することを仮定している場合が多い。より具体的には、撮像画像の被写体上の点Xに対応する位置と光源との距離をD(X)とした場合、点Xにおける輝度値I(X)は以下の式1で求まることを前提としている。なお、式1中のθiはカメラの視線ベクトルと被写体の法線ベクトルとが成す角度であり、Iは定数である。
式1に示されている輝度値I(X)の算出式は、輝度値I(X)が(1/D(X))に従って減衰することから、光源が理想的な点光源である場合の算出式である。一方、実際の装置、例えば、生体認証装置の場合、複数の光源が存在することや内部反射の影響等により、輝度値I(X)は必ずしも(1/D(X))に比例するとは限らない。
特に、生体認証装置の場合、撮像装置と被写体との距離が近接している近接光学系に該当する。例えば、手のひら静脈認証装置の場合、認証距離(撮像素子と被写体との距離)は約5cmと非常に近い距離を想定している。このような近接光学系の場合、輝度値I(X)は、理想的な点光源モデルからの乖離が大きくなり易く、SFS技術を手の姿勢の測定に応用すると、誤差が大きくなってしまうという問題がある。特に、生体認証装置のセンサのサイズ(主に表面積)が大きい程、照明強度(輝度値)の分布が均一に近くなるという利点があるが、点光源モデルからの乖離が大きくなり、誤差が大きくなってしまう。
一つの側面では、本発明は、輝度値が距離の2乗に反比例する理想的な点光源モデルから、輝度値と距離との関係が乖離している場合であっても、被写体の三次元形状の測定精度を向上させることを可能とする三次元形状測定装置、三次元形状測定方法、及び、プログラムを提供することを課題とする。
一態様における三次元形状測定装置は、撮像画像に含まれる被写体の三次元形状を測定する三次元形状測定装置であって、所定の条件に基づいて、撮像画像の輝度値を光源から該輝度値の測定点までの距離のべき乗の逆数に比例させるモデル式におけるべき乗の指数である係数を設定する設定手段と、撮像画像の輝度値と係数とに基づいて、被写体の三次元形状を測定する測定手段と、を備えることを特徴としている。
一態様における三次元形状測定方法は、撮像画像に含まれる被写体の三次元形状を測定する三次元形状測定方法であって、所定の条件に基づいて、撮像画像の輝度値を光源から該輝度値の測定点までの距離のべき乗の逆数に比例させるモデル式におけるべき乗の指数である係数を設定し、撮像画像の輝度値と係数とに基づいて、被写体の三次元形状を測定する、ことを特徴としている。
一態様におけるプログラムは、撮像画像に含まれる被写体の三次元形状を測定する三次元形状測定方法であって、所定の条件に基づいて、撮像画像の輝度値を光源から該輝度値の測定点までの距離のべき乗の逆数に比例させるモデル式におけるべき乗の指数である係数を設定し、撮像画像の輝度値と係数とに基づいて、被写体の三次元形状を測定する処理を実行させることを特徴としている。
一つの側面では、輝度値が距離の2乗に反比例する理想的な点光源モデルから、輝度値と距離との関係が乖離している場合であっても、写体の三次元形状の測定精度を向上させることが可能となる。
認証する際の手のひらの傾きを示す図である。 光源が点光源である場合における輝度値と距離との関係を説明するための図である。 生体認証装置における輝度値と距離との関係を説明するための図である。 非特許文献3で用いられている光学モデルを示す図である。 実施形態1における被写体の高さと係数αとの関係について説明するための図である。 実施形態1における生体認証装置の構成例を示す機能ブロック図である。 実施形態1における係数記憶部が保持するリファレンス物体の高さと係数αとの関係を表す情報の例を示す図である。 実施形態1における係数記憶部が保持するリファレンス物体の高さと係数αとの関係を表す情報の別の例を示す図である。 実施形態1における三次元形状測定処理部の構成例を示す機能ブロック図である。 実施形態1における記憶部が保持する画素ごとに係数の組を対応付けた情報の例を示す図である。 実施形態1における認証処理のフローを説明するためのフローチャートの例である。 実施形態1における三次元形状測定処理のフローを説明するためのフローチャートの例である。 実施形態1における輝度値補正処理のフローを説明するためのフローチャートの例である。 AとBは、いずれも、実施形態2における水平平面上の被写体の位置と係数αとの関係について説明するための図である。 実施形態2における生体認証装置の構成例を示す機能ブロック図である。 実施形態2における三次元形状測定処理部の構成例を示す機能ブロック図である。 実施形態2における係数記憶部が保持する画素ごとに係数αを対応付けた情報の例を示す図である。 実施形態4における生体認証システムの構成例を示す図である。 Aは、実施形態4における生体認証システムの生体認証センサの構成例を、Bは、サーバ装置の構成例を示す機能ブロック図である。 実施形態における生体認証装置のハードウェア構成の例を示す図である。
以下に本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、認証する際の手のひらSTの傾きを示す図である。本実施形態1の生体認証装置100は、生体認証の対象が手のひらの静脈である手のひら静脈認証装置であり、三次元形状測定装置の一例である。本実施形態1における生体認証装置100には、手の位置を案内する案内部材が設けられていないものとする。そのため、図1に示すように、認証する際に手のひらSTが生体認証装置100に対して水平にならず傾いてしまう場合がある。図1の例は、生体認証装置100の光軸(光源と撮像素子との光軸)と直交する水平線(図1中の破線)と手のひらSTとの成す角度がθiである例である。
図2は、光源LSが点光源である場合における輝度値I(X)と距離D(X)との関係を説明するための図である。輝度値I(X)は、上述したように、撮像画像の被写体ST上の点Xにおける輝度値である。点Xは撮像画像の中心を原点とする画像座標系で定義されている。距離D(X)は、上述したように、点Xに対応する被写体ST上の位置と光源LSとの距離である。この場合、光源LSが点光源であるため、輝度値I(X)は(1/D(X))に比例する。
図3は、生体認証装置100における輝度値I(X)と距離D(X)との関係を説明するための図である。実際の生体認証装置100は、図3に示すように、基盤BD上に設けられた複数の光源LSと、導光体TMと、を備えている。複数の光源LSからの照明光ILは、導光体TMにより照明強度の分布が均一となるように被写体STに照明される。図3中の破線で示す矢印は、内部部品などによる内部反射を示している。このように、実際の生体認証装置100は、複数の光源LSを備えており、内部反射の影響もある。つまり、実際の生体認証装置100では、点光源モデルからの乖離が大きいため、輝度値I(X)が必ずしも(1/D(X))に比例するとは限らない。
そこで、本実施形態1においては、輝度値I(X)は、(1/D(X)α)に比例すると仮定する。すなわち、輝度値I(X)は以下の式2にしたがって算出されるものとする。
ここで、係数αは照明強度の距離依存性を表す係数であり、詳しくは後述するが、センサや被写体STの条件に応じて適切な値が設定される。
次に、図4を参照して、非特許文献3における被写体STの三次元形状の計算過程の概要について説明する。図4は、非特許文献3で用いられている光学モデルを示す図である。なお、撮像装置はピンホールカメラモデルであることを、被写体STは完全拡散反射であることを仮定する。また、照明強度は、光源LSと被写体STとの距離の2乗に反比例して減衰し、光源LSはレンズ中心(図4中の原点O)に位置すると仮定する。
通常は撮像素子が存在する素子面(画像平面)、つまり、図4中の点mにおける輝度値を利用するが、非特許文献3では原点Oを中心とする半径fの円上の点m’における輝度値を利用する。半径fはレンズ中心(原点O)と素子面との最短距離、つまり焦点距離であり、点m’は原点Oと点mとを結ぶ直線と原点Oを中心とする半径fの円との交点である。
Ωを画像平面上の点の集合とし、S(X)を画像平面上の点Xに対応する被写体STの物体表面上の点とすると、被写体STの物体表面Sは以下の式3で表すことができる。なお、X=(xi,yi)であり、S(X)は原点Oと点mを結ぶ直線と被写体STの物体表面Sとの交点である。
原点Oから素子面上の点mまでの距離|m|は、m=(X,−f)であることから、以下の式4のように表すことができる。
したがって、点m’は、式4の関係式を用いて、以下の式5のように表すことができる。
また、u(X)はS(X)=u(X)m’を満たす被写体STの物体形状を表す関数として、S(X)は、以下の式6に示すように表すことができる。
次に、撮像画像(画像平面)の点Xにおける輝度値I(X)と物体形状を表す関数u(X)との関係を導出する。輝度値I(X)は、照明強度が光源LSと被写体STとの距離の2乗に反比例して減衰するとの仮定より、以下の式7のように表すことができる。なお、ここでは、定数Iについて考慮しないものとしている。また、式7中のθiはS(X)における物体表面Sの法線ベクトルn(X)と光源LS(原点O)の方向への単位ベクトルL(S(X))との成す角度であり、式7中のD(X)は光源LS(原点O)から物体表面S上の点S(X)までの距離である。
ここで、点S(X)における物体表面Sの法線ベクトルn(X)は、以下の式8のように表すことができる。なお、式8中の∇は微分演算子を、“・”は内積を表している。
また、点S(X)における光源LS(原点O)の方向への単位ベクトルL(S(X))は、点mの座標を用いて、以下の式9のように表すことができる。
cosθiは点S(X)における単位法線ベクトルn(X)/|n(X)|と単位ベクトルL(S(X))との内積から求めることができるので、以下の式10の関係式が成り立つ。
また、式6において両辺の絶対値をとると、|S(X))|=D(X)であることから、以下の式11の関係式を導き出すことができる。
ここで、式7〜式10の関係式より、以下の式12の関係式を導き出すことができる。
すなわち、式11の関係式を用いて、輝度値I(X)は以下の式13のように表すことができる。
ここで、Q(X)を以下の式14のように定義する。
また、|n(X)|を展開すると、式14のQ(X)の定義より、以下の式15の関係式を導き出すことができる。
そして、式13〜式15より、以下の式16の関係式を導き出すことができる。
そして、式16の関係式を変形すると、以下の式17の関係式を導き出すことができる。
ここで、ν(X)を以下の式18のように定義すると、u(X)=еν(X)であり、∇u(X)=еν(X)∇ν(X)である。なお、еはネイピア数である。
したがって、式17の関係式は、以下の式19のように表すことができる。
但し、式19中のpとJ(X)は、それぞれ、式20、式21のように定義されている。
式19の関係式をν(X)について解き、式18よりu(X)を求め、求めたu(X)を式6に代入することで、物体表面S上の点S(X)を算出することができる。つまり、被写体STの物体表面Sを測定することができる。
次に、本実施形態1において適用する距離依存性の係数2.0を係数αに一般化したモデル(以下、距離依存性可変モデルという)における被写体STの三次元形状の計算過程について説明する。
輝度値I(X)は、照明強度が光源LSと被写体STとの距離のα乗に反比例して減衰するとの仮定より、以下の式22のように表すことができる。なお、ここでは、非特許文献3の場合と同様に、定数Iについて考慮しないものとしている。
非特許文献3の場合と同様に、式8〜式10と式22より、以下の式23の関係式を導き出すことができる。
式23の関係式の両辺を(D(X)α)で除し、式11の関係式と式14のQ(X)の定義を適用することで、式23から以下の式24の関係式を導き出すことができる。
また、式15の関係式を代入することで、式24から以下の式25の関係式を導き出すことができる。
式25の関係式を変形すると、以下の式26の関係式を導き出すことができる。
ここで、距離依存性可変モデルにおいては、ν(X)を以下の式27のように定義する。つまり、非特許文献3では式18のように自然対数をとったが、距離依存性可変モデルでは定数b>0を底とした対数をとる。
この場合、u(X)とν(X)との間には以下の式28に示す関係が成り立つ。
ここで、式28の関係式を式26に適用すると、式26から以下の式29の関係式を導き出すことができる。
また、Q’(X)、J’(X)、pを、それぞれ、以下の式30、式31、式32のように定義する。
この場合、式29の関係式から以下の式33の関係式を導き出すことができる。
ここで、非特許文献3における式19と距離依存性可変モデルの式33を比較し、αβ=2を満たすようにβを設定すると、距離依存性可変モデルの式33は以下の式34のように表すことができる。
また、Q’(X)は、以下の式35のように表すことができる。
さらに、式28のu(X)とν(X)との間の関係から、以下の式36の関係式を導き出すことができる。
そして、式36の両辺の自然対数をとると以下の式37の関係式を導き出すことができる。
以上より、距離依存性可変モデルの式34の微分方程式は、係数ν(X)、Q’(X)、J’(X)を除けば、非特許文献3の式19の微分方程式と同じであり、α=2.0とすれば、非特許文献3の式19の微分方程式と完全一致することが分かる。つまり、非特許文献3で検討されている計算方法を距離依存性可変モデルに適用することが可能である。
図5は、本実施形態1における被写体STの高さzと係数αについて説明するための図である。図5中のWは、生体認証装置100の2つの光源LSから照射された照明光ILが重なり合っている部分を示している。被写体STの高さzが高さ範囲(1)にある場合には、図5に示すように、被写体STを照明する照明光ILは1つの光源LSからの照明光ILと近似することができる。つまり、
である。
一方、 被写体STの高さzが高さ範囲(2)にある場合には、図5に示すように、被写体STを照明する照明光ILは2つの光源LSからの照明光ILと近似することができる。つまり、α<2である。
このように、被写体STの高さzにより適切な係数αの値が異なってくる。そこで、本実施形態1においては、被写体STの平均高さに応じて係数αを切り替えることで、SFS技術を用いた被写体STの三次元形状の測定精度を向上させることができる。
図6は、本実施形態1における生体認証装置100の構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態1における生体認証装置100は、図6に示すように、撮像部10と、距離センサ20と、記憶部30と、制御部40と、を備えている。
撮像部10は、例えば、Complementary Metal Oxide Semiconductor(CMOS)イメージセンサなどの撮像素子、Light Emitting Diode(LED)などの照明装置などを備えている。撮像部10は、制御部40の制御の下、被写体(本実施形態1においては手のひら)STを照明し、被写体STを照明している状態で被写体STを撮像する。そして、撮像部10は、制御部40の制御の下、撮像画像を記憶部30のデータエリアに格納する。
距離センサ20は、被写体STの高さzを測定するセンサである。なお、距離センサ20を用いる以外の周知の方法を用いて、被写体STの高さzを測定しても良い。そのような方法の一例として、例えば、特許文献1で提案されている方法がある。特許文献1で提案されている方法は、高さ測定用のスポット画像を利用する方法であり、ビーム状に絞った照明光ILを被写体STに照明し、スポット位置から被写体STまでの高さzを算出するものである。
記憶部30は、例えば、Random Access Memory(RAM)、Read Only Memory(ROM)、フラッシュメモリなどを備えている。記憶部30は、制御部40が備える、例えば、Central Processing Unit(CPU)のワークエリア、生体認証装置100全体を制御するための動作プログラムなどの各種プログラムを格納するプログラムエリア、各種データを格納するデータエリアとして機能する。
また、記憶部30は、図6に示すように、係数記憶部31、データベース部32、として機能する。
係数記憶部31は、リファレンス物体RFの高さzrと係数α(zr)との関係を表す情報を保持する記憶部である。リファレンス物体RFは反射率が一定且つ既知の平面体である。
図7と図8は、いずれも、本実施形態1における係数記憶部31が保持するリファレンス物体RFの高さzrと係数α(zr)との関係を表す情報の例を示す図である。図7に示す例は、リファレンス物体RFの高さzrと係数α(zr)との関係を表す情報が、高さzrk(k=1,2,3,・・・)ごとに係数α(zrk)が対応付けられているテーブルである場合の例である。図8に示す例は、リファレンス物体RFの高さzrと係数α(zr)との関係を表す情報が、リファレンス物体RFの高さzrと係数α(zr)との関係を表す近似関数h(zr)である場合の例である。
次に、リファレンス物体RFの高さzrと係数α(zr)との関係の求め方について説明する。リファレンス物体RFを複数の異なる高さzrで撮像し、その際の輝度値Ir(X)に基づいて係数α(zr)を算出する。リファレンス物体RFの撮像画像の輝度値Ir(X)が距離D(X)のα乗に反比例し、リファレンス物体RFは傾いていない、つまり、視線ベクトルとリファレンス物体RFの法線ベクトルとが成す角度は0度(cos0=1)であるとする。また、リファレンス物体RF上の点Xにおける距離D(X)は高さzrと等しいとする。この場合、式2に示されている関係式の両辺のlogをとると、以下の式38に示されるような線形の関係を得ることができる。
微小な高さΔzを設定し、3つの異なる高さzr1(=zr)、zr2(=zr−Δz)、zr3(=zr+Δz)でリファレンス物体RFを撮像した際の撮像画像上の点Xにおける輝度値Ir(X)を、それぞれ、Ir,z(X)、Ir,z(X)、Ir,z(X)とする。この場合、式38から、以下の式39に示されているような係数αに関する3つの式を得ることができる。
そして、式39に示されている3つの式に対して最も誤差を小さくする係数α(zr)を、例えば、最小2乗法により求めることができる。
図6に戻り、データベース部32は、生体認証に必要なデータを保持する。例えば、データベース部32は、照合の際に用いる登録用画像の特徴データなどを保持する。登録用画像の特徴データは、利用者の生体データを登録する際に撮像された撮像画像から特徴抽出部42(詳しくは後述)により抽出された特徴データである。
制御部40は、例えば、CPUなどを備えており、記憶部30のプログラムエリアに格納されている動作プログラムを実行して、図6に示すように、三次元形状測定処理部41と、特徴抽出部42と、照合処理部43としての機能を実現する。また、制御部40は、動作プログラムを実行して、生体認証装置100全体を制御する制御処理や詳しくは後述の認証処理などの処理を実行する。
三次元形状測定部41については後述するものとし、まず、特徴抽出部42と照合処理部43の機能について説明する。
特徴抽出部42は、周知の方法にしたがって、撮像画像から特徴データを抽出する。より具体的には、生体データを登録する際には、特徴抽出部42は、周知の方法にしたがって、記憶部30のデータエリアに格納されている撮像画像から特徴データを抽出し、抽出した特徴データをデータベース部32に登録する。
一方、照合を行う際には、特徴抽出部42は、詳しくは後述の姿勢補正部41Fにより被写体STの姿勢が補正された撮像画像から特徴データを抽出し、抽出した特徴データを照合処理部43に出力する。
照合処理部43は、特徴抽出部42より入力された照合用の特徴データを、データベース部32に登録されている登録用の特徴データと照合し、照合結果を記憶部30のデータエリアに格納する。ここで、照合結果は、例えば、照合用の特徴データと登録用の特徴データとの類似度である。
図9は、本実施形態1における三次元形状測定処理部41の構成例を示す機能ブロック図である。三次元形状測定処理部41は、被写体STの三次元形状を測定し、測定結果にしたがって、撮像画像における被写体STの姿勢(角度)を補正する処理を行う。三次元形状測定処理部41は、図9に示すように、距離測定部41Aと、反射率推定部41Bと、係数設定部41Cと、輝度値補正部41Dと、三次元形状測定部41Eと、姿勢補正部41Fとして機能する。
距離測定部41Aは、距離センサ20を制御して、光源LSから被写体STまでの高さzを検出させる。この際、距離センサ20が被写体ST上の複数の位置における高さzを検出することが可能であるならば、それらの平均を求め、求めた平均高さを被写体STの高さとする。
反射率推定部41Bは、被写体STの反射率Rを推定し、被写体ST固有の反射率Rをキャンセルする補正を行う。被写体STの反射率Rは、例えば、被写体STが手のひらSTの場合、利用者ごとに異なっている。そこで、被写体STの反射率Rを推定し、被写体ST固有の反射率Rをキャンセルする補正を、撮像画像の輝度値Is(X)に対して行う。こうすることで、被写体STをリファレンス物体RFと同じ反射率の物体とみなすことができる。したがって、被写体STにかかわらず、SFS技術を用いた被写体STの三次元形状の測定を安定して行うことができる。
まず、反射率推定部41Bは、距離センサ20より被写体STの高さzが検出された被写体ST上の位置に対応する点Xにおける撮像画像の輝度値Is(X)を取得する。そして、反射率推定部41Bは、被写体STの高さzと等しい高さにおけるリファレンス物体RFの点Xにおける輝度値Ir,z(X)を取得する。
そして、反射率推定部41Bは、以下の式40にしたがって、リファレンス物体RFの反射率を“1.0”とした場合における被写体STの反射率Rを推定する。
そして、反射率推定部41Bは、以下の式41にしたがって、被写体ST固有の反射率Rをキャンセルする補正を行い、補正後の輝度値Is’(X)を輝度値補正部41Dに出力する。
輝度値Ir,z(X)は、例えば、所定間隔ごとに高さを変えて予め撮像したリファエンス物体RFの撮像画像を記憶部30のデータエリアに格納することで取得することができる。被写体STの高さzと等しい高さにおけるリファレンス物体RFの撮像画像が記憶部30のデータエリアに格納されていない場合には、反射率推定部41Bは、例えば、線形補間により被写体STの高さzと等しい高さにおけるリファレンス物体RFの点Xにおける輝度値Ir,z(X)を推定すればよい。
また、例えば、輝度値Ir,z(X)は、輝度値Ir,z(X)を算出するための関数の係数を記憶部30のデータエリアに格納することで取得(算出)することができる。例えば、3つの異なる高さz1、z2、z3におけるリファレンス物体RFを予め撮像した撮像画像の輝度値に基づいて、曲線近似を行うことで、近似曲線を表す関数を求めることができる。近似曲線を表す関数は、例えば、以下の式42のように表すことができる。
但し、式42中のDr,z(X)は、高さzにリファレンス物体RFが存在する場合の光源LSからリファレンス物体RFの点Xに対応する位置までの距離である。また、式42中のA(X)、B(X)、C(X)はリファレンス物体RFの点Xに対応する近似曲線を表す関数の係数である。理想的な点光源の場合には、上述の式42中の(Dr,z(X)−2)の項のみが有効となるが、実際の生体認証装置100では、理想的な点光源からの乖離が大きいため、(Dr,z(X)−2)の項だけでは表すことができない。そこで、係数B(X)とC(X)も含む関数を、近似曲線を表す関数として想定する。
ここで、本実施形態1における生体認証装置100の撮像装置はピンホールカメラモデルであるとすると、撮像画像上の点X=(xi,yi)に対応する三次元座標系での位置(x,y,z)は、高さzが既知の場合、以下の式43で表すことができる。なお、式43中のfは焦点距離である。
つまり、撮像画像上の点Xに対応するリファレンス物体RF上の座標(x,y,z)を求めることができる。したがって、光源LSからリファレンス物体RFの点Xに対応する座標(x,y,z)までの距離Dr,z(X)は、以下の式44にしたがって、算出することができる。
次に、撮像画像上の点Xにおける係数A(X)、B(X)、C(X)を算出する方法について説明する。3つの異なる高さz1、z2、z3におけるリファレンス物体RFの点Xの輝度値Ir,z(X)、Ir,z(X)、Ir,z(X)は、式42より、以下の式45にしたがって算出することができる。
式45中の距離Dr,z(X)、Dr,z(X)、Dr,z(X)は、撮像画像上の点Xと焦点距離fが決まれば、リファレンス物体RFの高さを適用することで、式43と式44より算出することができる。したがって、式45は、3つの未知係数A(X)、B(X)、C(X)に対する3つの連立方程式である。よって、これらの連立方程式を解くことにより、係数A(X)、B(X)、C(X)を求めることができる。
このようにして求めた係数A(X)、B(X)、C(X)の組を点X(画素X)と対応付けて記憶部30のデータエリアに予め格納しておくことで、反射率推定部41Bは、被写体STの高さzと等しい高さにおけるリファレンス物体RFの点X(画素X)における輝度値Ir,z(X)を取得(算出)することができる。図10は、本実施形態1における記憶部30が保持する画素ごとに係数の組(A(X),B(X),C(X))を対応付けた情報の例を示す図である。
図9に戻り、係数設定部41Cは、輝度値補正処理の際とSFS技術を用いた被写体STの三次元形状を測定する際に用いる係数αを、被写体STの高さzやセンサのサイズなどの諸条件に基づいて設定する。本実施形態1においては、係数設定部41Cは、被写体STの高さzに基づいて、係数αを設定する。
より具体的には、係数設定部41Cは、係数記憶部31に格納されている高さzrと係数α(zr)との関係を表す情報に基づいて、距離測定部41Aにより測定された被写体STの高さzに対応する係数αを特定し、特定した係数αを設定する。この際、係数記憶部31に格納されている高さzrと係数α(zr)との関係を表す情報が図7に例示するようなテーブルであり、そのテーブルに被写体STの高さzに一致する係数α(zr)が登録されていない場合には、係数設定部41Cは、例えば、線形補間などにより被写体STの高さzの係数αを推定し、推定した係数αを設定する。
輝度値補正部41Dは、周辺減光の影響を低減するために、リファレンス物体RFの輝度値Ir,z(X)を用いて、反射率推定部41Bにより入力された輝度値Is’(X)を更に補正する。
より具体的には、輝度値補正部41Dは、被写体STの高さzにおけるリファレンス物体RFの点Xの輝度値Ir,z(X)を上述した方法で取得(算出)する。そして、輝度値補正部41Dは、撮像画像上の各点Xに対して、補正係数δ(X)を以下の式46にしたがって算出する。なお、式46中のPは定数であり、係数αは係数設定部41Cにより設定された係数αである。
そして、輝度値補正部41Dは、撮像画像上の各点Xに対して、以下の式47にしたがって、輝度値Is’(X)を更に補正し、補正後の輝度値Is”(X)を三次元形状測定部41Eに出力する。
ここで、係数k(X)が以下の式48により定義されているとすると、係数k(X)は、リファレンス物体RFの点Xにおける輝度値Ir,z(X)が(1/Dr,z(X)α)に比例するとした場合の周辺減光を表している。したがって、補正係数δ(X)として周辺減光の逆数を適用することで、周辺減光の影響をキャンセルすることができる。このように、周辺減光のような従来のSFS技術では考慮されていない要因を除去することで、被写体STの三次元形状の測定精度を向上させることができる。
三次元形状測定部41Eは、輝度値補正部41Dにより入力された輝度値Is”(X)と係数設定部41Cにより設定された係数αとを用いて、上述の距離依存性可変モデルの微分方程式を計算することで、被写体STの三次元形状(光源LSから撮像画像上の点Xに対応する三次元座標系の位置までの距離)を測定する。
姿勢補正部41Fは、三次元形状測定部41Eにより測定された被写体STの三次元形状に基づいて、撮像画像における被写体STの姿勢を補正する。より具体的には、姿勢補正部41Fは、三次元形状測定部41Eにより測定された被写体STの三次元形状に基づいて、被写体STの基準面に対する傾きの角度を算出する。基準面は、図1を例にすると、破線で示されている水平線と平行な平面である。
被写体STの基準面に対する傾きの角度は、例えば、三次元形状測定部41Eにより測定された被写体STの三次元形状を二次元に投影し、二次元の投影に対して直線近似を行うことで求めることができる。この場合、被写体STの三次元形状をXZ平面に投影し、XZ平面の投影に対して直線近似を行うことで、被写体STのXZ平面に対する傾きを求める。同様にして、被写体STの三次元形状をYZ平面に投影し、YZ平面の投影に対して直線近似を行うことで、被写体STのYZ平面に対する傾きを求める。このように、被写体STのXZ平面に対する傾きとYZ平面に対する傾きを求めることで、被写体STの基準面に対する傾きの角度を求めることができる。なお、被写体STの三次元形状に対して直接的に平面の方程式を当てはめることで、被写体STの基準面に対する傾きの角度を求めても良い。
そして、姿勢補正部41Fは、被写体STの基準面に対する傾きの角度が“0”となるように、つまり、被写体STが基準面と平行になるように、撮像画像における被写体STの姿勢を補正する。そして、姿勢補正部41Fは、補正後の撮像画像を特徴抽出部42に出力する。
次に、図11を参照して、本実施形態1における認証処理の流れについて説明する。図11は、本実施形態1における認証処理のフローを説明するためのフローチャートの例である。
制御部40は、撮像部10を制御して、被写体STを照明させた状態で被写体STを撮像させることで撮像画像を取得し、取得した撮像画像を記憶部30のデータエリアに格納する(ステップS001)。そして、三次元形状測定処理部41は、三次元形状測定処理を実行し、被写体STの三次元形状を測定し、撮像画像における被写体STの姿勢を補正する(ステップS002)。
そして、特徴抽出部42は、被写体STの姿勢が補正された撮像画像から特徴データを抽出する(ステップS003)。そして、照合処理部43は、ステップS003で抽出された特徴データをデータベース部32に登録されている登録用の特徴データと照合し、照合結果を記憶部30のデータエリアに格納する(ステップS004)。そして、本処理は終了する。
次に、図12を参照して、本実施形態1における三次元形状測定処理の流れについて説明する。図12は、本実施形態1における三次元形状測定処理のフローを説明するためのフローチャートの例である。本三次元形状測定処理は、認証処理のステップS002の処理に対応する処理である。
距離測定部41Aは、距離センサ20を制御して、被写体STの高さzを検出させる(ステップS101)。そして、反射率推定部41Bは、上述の式40にしたがって被写体STの反射率Rを推定し、上述の式41にしたがって撮像画像の点Xにおける輝度値Is(X)から被写体ST固有の反射率Rをキャンセルするための補正を行う(ステップS102)。
そして、係数設定部41Cは、被写体STの高さzに対応する係数αを設定する(ステップS103)。そして、輝度値補正部41Dは、輝度値補正処理を実行し、周辺減光の影響をキャンセルするための補正を行う(ステップS104)。
そして、三次元形状測定部41Eは、輝度値補正部41Dにより補正された後の輝度値Is”(X)と係数αとに基づいて、距離依存性可変モデルの微分方程式を計算することで、被写体STの三次元形状を測定する(ステップS105)。そして、姿勢補正部41Fは、被写体STの三次元形状に基づいて、被写体STの姿勢が基準面と平行になるように、撮像画像における被写体STの姿勢を補正する(ステップS106)。そして、本処理は終了し、認証処理のステップS003の処理へと進む。
次の、図13を参照して、本実施形態1における輝度値補正処理の流れについて説明する。図13は、本実施形態1における輝度値補正処理のフローを説明するためのフローチャートの例である。本輝度値補正処理は、三次元形状測定処理のステップS104の処理に対応する処理である。なお、撮像画像の画素数は(2Mx+1)×(2My+1)であるとする。
輝度値補正部41Dは、画素Xのxi座標値を初期化すると共に(ステップS201)、画素Xのyi座標値を初期化する(ステップS202)。つまり、輝度値補正部41Dは、xi=−Mx、yi=−Myとする。
そして、輝度値補正部41Dは、式46にしたがって、画素Xの補正係数δ(X)を算出し(ステップS203)、式47にしたがって、画素Xの輝度値Is’(X)を補正する(ステップS204)。
そして、輝度値補正部41Dは、画素Xのyi座標値をインクリメントし(ステップS205)、インクリメント後のyi座標値がMyより大きいか否かを判定する(ステップS206)。輝度値補正部41により、インクリメント後のyi座標値がMy以下であると判定された場合には(ステップS206;NO)、処理はステップS203の処理へと戻り、前述の処理を繰り返す。
一方、インクリメント後のyi座標値がMyより大きいと判定した場合には(ステップS206;YES)、輝度値補正部41Dは、画素Xのxi座標値をインクリメントする(ステップS207)。そして、輝度値補正部41Dは、インクリメント後のxi座標値がMxより大きいか否かを判定する(ステップS208)。
輝度値補正部41Dにより、インクリメント後のxi座標値がMx以下であると判定された場合には(ステップS208;NO)、処理はステップS202の処理へと戻り、前述の処理を繰り返す。一方、輝度値補正部41Dにより、インクリメント後のxi座標値がMxより大きいと判定された場合には(ステップS208;YES)、本処理は終了し、三次元形状測定処理のステップS105の処理へと進む。
上記実施形態1によれば、生体認証装置100は、被写体STの高さzに基づいて、係数αを設定する。こうすることで、被写体STの高さzに起因して、輝度値と距離との関係が、輝度値が距離の2乗に反比例する理想的な点光源モデルから乖離している場合であっても、SFS技術を用いて測定した被写体STの三次元形状の測定精度を向上させることができる。
また、上記実施形態1によれば、生体認証装置100は、リファレンス物体RFの輝度値と撮像画像の輝度値とに基づいて、被写体STの反射率Rを推定し、推定した反射率Rに基づいて、被写体STの反射率がリファレンス物体RFの反射率と略等しくなるように、撮像画像の輝度値を補正する。こうすることで、被写体STをリファレンス物体RFと同じ反射率の物体とみなすことができるため、被写体STにかかわらず、SFS技術を用いた被写体STの三次元形状の測定を安定して行うことができる。
また、上記実施形態1によれば、生体認証装置100は、撮像画像の輝度値における周辺減光の影響を除去するための補正を、撮像画像の輝度値に対して行う。周辺減光のような従来のSFS技術では考慮されていない要因を除去することで、被写体STの三次元形状の測定精度を向上させることができる。
また、上記実施形態1によれば、生体認証装置100は、測定した被写体STの三次元形状に基づいて、撮像画像における被写体STの傾きを補正する。こうすることで、撮像画像の被写体STの姿勢を、登録用の特徴データを抽出した撮像画像と同じ姿勢にすることができるため、認証精度を向上させることができる。
(実施形態2)
実施形態1においては、被写体STの高さzに応じて係数αが設定される方式について説明した。本実施形態2においては、被写体STの高さzが被写体STの位置を案内する案内部材が生体認証装置100に設けられている場合を想定する。案内部材が生体認証装置100に設けられている場合、被写体STの高さzは固定されるが、xy方向における被写体STの位置は一定の範囲内で変動し、固定されない。そこで、本実施形態2においては、被写体STの高さzが固定されている場合に、被写体STのxy方向の位置に応じて係数αが設定される方式について説明する。このように、被写体STのxy方向の位置に応じて係数αを設定するのは、生体認証装置100が複数の光源LSを有する場合、xy方向の被写体STの位置により被写体STが照明される光源LSの数が異なる場合があるからである。
図14Aと図14Bは、いずれも、本実施形態2における水平平面上の被写体STの位置(xy方向の被写体STの位置)と係数αとの関係について説明するための図である。図14Aに示す例では、高さzの被写体STを照明する照明光ILは1つの光源LSからの照明光ILと近似することができる。つまり、
である。
一方、図14Bに示す例では、被写体STは照明光ILが重なっている部分に位置していることから、被写体STを照明する照明光ILは2つの光源LSからの照明光ILと近似することができる。つまり、α<2である。
図15は、本実施形態2における生体認証装置100の構成例を示す機能ブロック図である。図16は、本実施形態2における三次元形状測定処理部41の構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態2における生体認証装置100の基本的な構成は、実施形態1の場合と同じである。但し、図15に示すように、距離センサ20を備えていない点で実施形態1の場合と異なっている。また、図16に示すように、三次元形状測定処理部41が、距離測定部41Aを備えていない点で実施形態1の場合と異なっている。また、係数記憶部31と係数設定部41Cとがそれぞれ果たす機能が実施形態1の場合と若干異なっている。なお、案内部材により固定される被写体STの高さzの情報は記憶部30のデータエリアに格納されているものとする。
係数記憶部31は、撮像画像上の点X(画素X)に対応する係数αを算出する関数Fα(X)を保持する。つまり、関数Fα(X)は、撮像画像に含まれる被写体ST上の各点Xに対応する係数αを算出することができる関数である。なお、係数記憶部31は、関数Fα(X)ではなく、図17に例示するような画素ごとに係数αを対応付けた情報を保持しても良い。ここで、図17は、本実施形態2における係数記憶部31が保持する画素ごとに係数αを対応付けた情報の例を示す図である。
係数設定部41Aは、本実施形態2においては、被写体STのxy方向の位置に応じて係数αを設定する。つまり、係数設定部41Aは、撮像画像における被写体STの位置に応じて係数αを設定する。より具体的には、係数設定部41Aは、周知の方法にしたがって、撮像画像における被写体STが存在する領域Tを特定し、以下の式49にしたがって、領域T内の各画素に対応する係数αの平均値αAVEを算出する。式49中のNは被写体STが存在する領域Tの画素数である。なお、式49は、係数記憶部31が関数Fα(X)を保持する場合の例である。
そして、係数設定部41Aは、算出した平均値αAVEを、輝度値補正処理の際とSFS技術を用いた被写体STの三次元形状を測定する際に用いる係数αとして設定する。
このように、被写体STが存在する領域Tにおける係数αの平均値αAVEを算出し、算出した平均値αAVEに基づいて被写体STの三次元形状を測定することで、被写体STの三次元形状の測定精度を向上させることができる。なぜなら、最適な係数αは撮像画像上の点Xごとに異なるが、SFS技術を用いた被写体STの三次元形状を測定する際には単一の係数αを使用する必要があるからである。
上記実施形態2によれば、生体認証装置100は、被写体STのxy方向の位置に基づいて、係数αを設定する。こうすることで、被写体STのxy方向における位置ズレに起因して、輝度値と距離との関係が、輝度値が距離の2乗に反比例する理想的な点光源モデルから乖離している場合であっても、SFS技術を用いて測定した被写体STの三次元形状の測定精度を向上させることができる。
(実施形態3)
実施形態1においては、被写体STの高さzに応じて係数αが設定される方式について説明した。また、実施形態2においては、被写体STの高さzが固定されている場合に、被写体STのxy方向の位置に応じて係数αが設定される方式について説明した。
本実施形態3においては、被写体STの高さzとxy方向の位置とに応じて係数αが設定される方式について説明する。
本実施形態3における生体認証装置100の基本的な構成は、実施形態1の場合と同じである。但し、係数記憶部31と係数設定部41Cがそれぞれ果たす機能が実施形態1の場合と若干異なっている。
係数記憶部31は、被写体STの高さzと撮像画像上の点X(画素X)との組に対応した係数αを算出する関数Fα(X,z)を保持する。
係数設定部41Aは、本実施形態3においては、被写体STの高さzとxy方向の位置とに応じて係数αを設定する。より具体的には、係数設定部41Aは、周知の方法にしたがって、撮像画像における被写体STが存在する領域Tを特定し、以下の式50にしたがって、領域T内の各画素に対応する係数αの平均値αAVEを算出する。この際、被写体STの高さzとして、距離測定部41Aにより測定された高さzが用いられる。
そして、係数設定部41Aは、算出した平均値αAVEを、輝度値補正処理の際とSFS技術を用いた被写体STの三次元形状を測定する際に用いる係数αとして設定する。
上記実施形態3によれば、生体認証装置100は、被写体STの高さzとxy方向の位置とに基づいて、係数αを設定する。こうすることで、被写体STの位置を案内する案内部材が生体認証装置100に設けられていない場合であっても、被写体STの高さzとxy方向の位置の両方を考慮した係数αを設定することができる。
(実施形態4)
実施形態1乃至3においては、生体認証装置100自体がデータベース部32を備え、照合用の特徴データをデータベース32に登録されている登録用の特徴データと照合する機能も備えている。本実施形態4においては、1又は複数の生体認証センサ70とサーバ装置80からなる生体認証システム1を例に説明する。なお、実施形態1乃至3のいずれの場合も、生体認証システム1に適用することが可能であるが、ここでは、実施形態1を生体認証システム1に適用した場合について説明する。
図18は、本実施形態4における生体認証システム1の構成例を示す図である。図19Aは、本実施形態4における生体認証システム1の生体認証センサ70の構成例を、図19Bは、サーバ装置80の構成例を示す機能ブロック図である。
本実施形態4における生体認証システム1は、図18に示すように、1又は複数の生体認証センサ70が、ネットワークNWを介して、サーバ装置80と相互に通信可能なように接続されている。
本実施形態4における生体認証センサ70は、図19Aに示すように、撮像部10と、距離センサ20と、記憶部30と、制御部40と、通信部50と、を備えている。本実施形態4における生体認証センサ70の基本的な構成は実施形態1の生体認証装置100と同じである。但し、図19Aに示すように、生体認証センサ70の記憶部30はデータベース部32として機能しない点と、制御部40が照合処理部43として機能しない点で実施形態1の生体認証装置100とは異なっている。本実施形態4においては、照合処理はサーバ装置80側で実行されるからである。また、図19Aに示すように、通信部50を備える点で実施形態1の生体認証装置100とは異なっている。
通信部50は、例えば、通信モジュールなどを備え、サーバ装置80との間で通信を行う。例えば、通信部50は、特徴抽出部42により抽出された特徴データをサーバ装置80に送信する。また、例えば、通信部50は、サーバ装置80により送信される照合結果を受信する。受信された照合結果は、制御部40の制御の下、記憶部30のデータエリアに格納される。
本実施形態4におけるサーバ装置80は、図19Bに示すように、通信部81と、記憶部82と、制御部83と、を備えている。
通信部81は、例えば、通信モジュールなどを備え、生体認証システム1の各生体認証センサ70との間で通信を行う。例えば、通信部81は、生体認証センサ70により送信された特徴データを受信する。また、例えば、通信部81は、照合処理部83Aによる照合結果を特徴データの送信元の生体認証センサ70に送信する。
記憶部82は、例えば、RAM、ROM、Hard Disk Drive(HDD)などを備えている。記憶部82は、制御部83が備える、例えば、CPUのワークエリア、サーバ装置80全体を制御するための動作プログラムなどの各種プログラムを格納するプログラムエリア、各種データを格納するデータエリアとして機能する。また、記憶部82は、図19Bに示すように、データベース部82Aとして機能する。
制御部83は、例えば、CPUなどを備えており、記憶部82のプログラムエリアに格納されている動作プログラムを実行して、図19Bに示すように、照合処理部83Aとしての機能を実現する。また、制御部40は、動作プログラムを実行して、サーバ装置80全体を制御する制御処理などの処理を実行する。
図20は、実施形態における生体認証装置100(あるいは、生体認証センサ70)のハードウェア構成の例を示す図である。図6に示す生体認証装置100(あるいは、図19Aに示す生体認証センサ70)は、例えば、図20に示す各種ハードウェアにより実現されてもよい。図20の例では、生体認証装置100(あるいは、生体認証センサ70)は、CPU201、RAM202、ROM203、フラッシュメモリ204、撮像装置を接続するためのカメラインターフェース205、距離センサ20などを接続するための機器インターフェース206、通信モジュール207、読取装置208を備え、これらのハードウェアはバス209を介して接続されている。
CPU201は、例えば、フラッシュメモリ204に格納されている動作プログラムをRAM202にロードし、RAM202をワーキングメモリとして使いながら各種処理を実行する。CPU201は、動作プログラムを実行することで、図6などに示す制御部40の各機能部を実現することができる。
なお、上記動作を実行するための動作プログラムを、フレキシブルディスク、Compact Disk−Read Only Memory(CD−ROM)、Digital Versatile Disk(DVD)、Magneto Optical disk(MO)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体210に記憶して配布し、これを生体認証装置100(あるいは、生体認証センサ70)の読取装置208で読み取ってコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行するようにしてもよい。さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等に動作プログラムを記憶しておき、通信モジュール207を介して、生体認証装置100(あるいは、生体認証センサ70)のコンピュータに動作プログラムをダウンロード等するものとしてもよい。
なお、実施形態に応じて、RAM202、ROM203、フラッシュメモリ204以外の他の種類の記憶装置が利用されてもよい。例えば、生体認証装置100(あるいは、生体認証センサ70)は、Content Addressable Memory(CAM)、Static Random Access Memory(SRAM)、Synchronous Dynamic Random Access Memory(SDRAM)などの記憶装置を有してもよい。
なお、実施形態に応じて、生体認証装置100(あるいは、生体認証センサ70)のハードウェア構成は図20とは異なっていてもよく、図20に例示した規格・種類以外のその他のハードウェアを生体認証装置100(あるいは、生体認証センサ70)に適用することもできる。
例えば、図6などに示す生体認証装置100(あるいは、生体認証センサ70)の制御部40の各機能部は、ハードウェア回路により実現されてもよい。具体的には、CPU201の代わりに、Field Programmable Gate Array(FPGA)などのリコンフィギュラブル回路や、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)などにより、図6などに示す制御部40の各機能部が実現されてもよい。もちろん、CPU201とハードウェア回路の双方により、これらの機能部が実現されてもよい。
以上において、いくつかの実施形態及びその変形例について説明した。しかしながら、実施形態は上記の実施形態に限定されるものではなく、上述の実施形態の各種変形形態及び代替形態を包含するものとして理解されるべきである。例えば、各種実施形態は、その趣旨及び範囲を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できることが理解されよう。また、前述した実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより、種々の実施形態を成すことができることが理解されよう。更には、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除して又は置換して、或いは実施形態に示される構成要素にいくつかの構成要素を追加して種々の実施形態が実施され得ることが当業者には理解されよう。
以上の実施形態1乃至4を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
撮像画像に含まれる被写体の三次元形状を測定する三次元形状測定装置であって、
所定の条件に基づいて、前記撮像画像の輝度値を光源から該輝度値の測定点までの距離のべき乗の逆数に比例させるモデル式における前記べき乗の指数である係数を設定する設定手段と、
前記撮像画像の輝度値と前記係数とに基づいて、前記被写体の三次元形状を測定する測定手段と、
を備えることを特徴とする三次元形状測定装置。
(付記2)
前記設定手段は、前記被写体の位置に応じて、前記係数を設定することを特徴とする付記1に記載の三次元形状測定装置。
(付記3)
前記設定手段は、前記被写体の前記光源からの高さに基づいて、前記係数を設定する、
ことを特徴とする付記2に記載の三次元形状測定装置。
(付記4)
前記設定手段は、前記被写体の前記撮影画像における位置に基づいて、前記係数を設定する、
ことを特徴とする付記2に記載の三次元形状測定装置。
(付記5)
前記設定手段は、前記撮像画像における前記被写体の領域を特定し、前記領域に含まれる各画素に対応する前記指数の平均値を前記係数とする、
ことを特徴とする付記4に記載の三次元形状測定装置。
(付記6)
予め保持している反射率が一定且つ既知の平面体であるリファレンス物体の輝度値と、前記撮像画像の前記被写体における輝度値と、に基づいて、前記被写体の反射率を推定し、推定した前記反射率に基づいて、前記被写体の反射率を前記リファレンス物体の反射率と略等しくするための補正を、前記撮像画像の前記輝度値に対して行う第1補正手段を、更に、備え、
前記測定手段は、補正後の前記撮像画像の前記輝度値と前記係数とに基づいて、前記被写体の三次元形状を測定する、
ことを特徴とする付記1乃至5のいずれか一に記載の三次元形状測定装置。
(付記7)
前記撮像画像の前記輝度値における周辺減光の影響を除去するための補正を、前記撮像画像の前記輝度値に対して行う第2補正手段を、更に、備え、
前記測定手段は、補正後の前記撮像画像の前記輝度値と前記係数とに基づいて、前記被写体の三次元形状を測定する、
ことを特徴とする付記1乃至5のいずれか一に記載の三次元形状測定装置。
(付記8)
前記第2補正手段は、前記周辺減光が略比例する前記光源からの前記距離のべき乗の指数が前記係数であるとの仮定の下、前記周辺減光の影響を除去するための補正を行う、
ことを特徴とする付記7に記載の三次元形状測定装置。
(付記9)
前記被写体の三次元形状に基づいて、前記撮像画像における前記被写体の傾きを補正する傾き補正手段を、更に、備える、
ことを特徴とする付記1乃至8のいずれか一に記載の三次元形状測定装置。
(付記10)
撮像画像に含まれる被写体の三次元形状を測定する三次元形状測定方法であって、
所定の条件に基づいて、前記撮像画像の輝度値を光源から該輝度値の測定点までの距離のべき乗の逆数に比例させるモデル式における前記べき乗の指数である係数を設定し、
前記撮像画像の輝度値と前記係数とに基づいて、前記被写体の三次元形状を測定する、
ことを特徴とする三次元形状測定方法。
(付記11)
撮像画像に含まれる被写体の三次元形状を測定する三次元形状測定装置のコンピュータに、
所定の条件に基づいて、前記撮像画像の輝度値を光源から該輝度値の測定点までの距離のべき乗の逆数に比例させるモデル式における前記べき乗の指数である係数を設定し、
前記撮像画像の輝度値と前記係数とに基づいて、前記被写体の三次元形状を測定する、
処理を実行させる、
ことを特徴とするプログラム。
(付記12)
撮像画像に含まれる被写体の三次元形状を測定する三次元形状測定装置のコンピュータに、
所定の条件に基づいて、前記撮像画像の輝度値を光源から該輝度値の測定点までの距離のべき乗の逆数に比例させるモデル式における前記べき乗の指数である係数を設定し、
前記撮像画像の輝度値と前記係数とに基づいて、前記被写体の三次元形状を測定する、
処理を実行させる、
ことを特徴とするプログラムを記憶した記録媒体。
100 生体認証装置
10 撮像部
20 距離センサ
30 記憶部
31 係数記憶部
32 データベース部
40 制御部
41 三次元形状測定処理部
41A 距離測定部
41B 反射率推定部
41C 係数設定部
41D 輝度値補正部
41E 三次元形状測定
41F 姿勢補正部
42 特徴抽出部
43 照合処理部
1 生体認証システム
70 生体認証センサ
50 通信部
80 サーバ装置
81 通信部
82 記憶部
82A データベース部
83 制御部
83A 照合処理部
NW ネットワーク
ST 被写体(手のひら)
LS 光源
IL 照明光
TM 導光体
BD 基盤
W 照明光の重なっている部分
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 フラッシュメモリ
205 カメラインターフェース
206 機器インターフェース
207 通信モジュール
208 読取装置
209 バス
210 記録媒体
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Claims (11)

  1. 撮像画像に含まれる被写体の三次元形状を測定する三次元形状測定装置であって、
    所定の条件に基づいて、前記撮像画像の輝度値を光源から該輝度値の測定点までの距離のべき乗の逆数に比例させるモデル式における前記べき乗の指数である係数を設定する設定手段と、
    前記撮像画像の輝度値と前記係数とに基づいて、前記被写体の三次元形状を測定する測定手段と、
    を備えることを特徴とする三次元形状測定装置。
  2. 前記設定手段は、前記被写体の位置に応じて、前記係数を設定することを特徴とする請求項1に記載の三次元形状測定装置。
  3. 前記設定手段は、前記被写体の前記光源からの高さに基づいて、前記係数を設定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の三次元形状測定装置。
  4. 前記設定手段は、前記被写体の前記撮影画像における位置に基づいて、前記係数を設定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の三次元形状測定装置。
  5. 前記設定手段は、前記撮像画像における前記被写体の領域を特定し、前記領域に含まれる各画素に対応する前記指数の平均値を前記係数とする、
    ことを特徴とする請求項4に記載の三次元形状測定装置。
  6. 予め保持している反射率が一定且つ既知の平面体であるリファレンス物体の輝度値と、前記撮像画像の前記被写体における輝度値と、に基づいて、前記被写体の反射率を推定し、推定した前記反射率に基づいて、前記被写体の反射率を前記リファレンス物体の反射率と略等しくするための補正を、前記撮像画像の前記輝度値に対して行う第1補正手段を、更に、備え、
    前記測定手段は、補正後の前記撮像画像の前記輝度値と前記係数とに基づいて、前記被写体の三次元形状を測定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の三次元形状測定装置。
  7. 前記撮像画像の前記輝度値における周辺減光の影響を除去するための補正を、前記撮像画像の前記輝度値に対して行う第2補正手段を、更に、備え、
    前記測定手段は、補正後の前記撮像画像の前記輝度値と前記係数とに基づいて、前記被写体の三次元形状を測定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の三次元形状測定装置。
  8. 前記第2補正手段は、前記周辺減光が略比例する前記光源からの前記距離のべき乗の指数が前記係数であるとの仮定の下、前記周辺減光の影響を除去するための補正を行う、
    ことを特徴とする請求項7に記載の三次元形状測定装置。
  9. 前記被写体の三次元形状に基づいて、前記撮像画像における前記被写体の傾きを補正する傾き補正手段を、更に、備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一に記載の三次元形状測定装置。
  10. 撮像画像に含まれる被写体の三次元形状を測定する三次元形状測定方法であって、
    所定の条件に基づいて、前記撮像画像の輝度値を光源から該輝度値の測定点までの距離のべき乗の逆数に比例させるモデル式における前記べき乗の指数である係数を設定し、
    前記撮像画像の輝度値と前記係数とに基づいて、前記被写体の三次元形状を測定する、
    ことを特徴とする三次元形状測定方法。
  11. 撮像画像に含まれる被写体の三次元形状を測定する三次元形状測定装置のコンピュータに、
    所定の条件に基づいて、前記撮像画像の輝度値を光源から該輝度値の測定点までの距離のべき乗の逆数に比例させるモデル式における前記べき乗の指数である係数を設定し、
    前記撮像画像の輝度値と前記係数とに基づいて、前記被写体の三次元形状を測定する、
    処理を実行させる、
    ことを特徴とするプログラム。
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