JP2016125610A - 管内移動装置 - Google Patents

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Yasuaki Tokunaga
泰明 徳永
和 渡邉
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和 渡邉
久士 穂積
Hisashi Hozumi
久士 穂積
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Abstract

【課題】管内移動装置の移動方向に関わらず、推進媒体の噴射による推進力を得て、様々な配置の配管内を移動させることができる管内移動装置を提供する。【解決手段】本体ケース12内に封入した液体に圧力タンク1を浮かべ、圧力タンク1内に供給した圧縮媒体2によって圧力タンク1の内圧を調整し、圧力タンク1内に供給した推進媒体3を噴射口8から噴射する。これにより、管内移動装置10の推進力を得る。推進媒体3の噴射は、弁25による出口5の開閉操作により行う。圧力タンク1が液体に浮いている状態のため、配管15bが水平状態でも垂直状態でも推進媒体を噴射させることができる。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、推進媒体を噴射したときの推進力で管内を移動して検査、作業等が行える管内移動装置に関する。
事故等が発生したプラント等の設備内部の状況を把握するために、当該プラント等に接続されている配管を使い、この配管内を通って設備内に検査・作業装置を挿入させて行く方法が考えられる。
一般的な管内移動装置としては、配管内点検用の移動ロボットを備えた噴射式ケーブル処理機構(特許文献1参照)が提案されている。
特開平9−264486号公報
一般に、プラント等に接続されている配管には曲がりやT字状等の分岐部、また垂直に配設された部分が存在するほか、配管の内部に逆止弁等が設けられていることがある。特に、逆止弁が設けられる部位は、逆止弁の弁座等によって口径が急激に変化する。特許文献1のような管内移動装置を逆止弁を有するような配管内で使用するには、口径が急激に変化した場所も通過できる構成にしておくことが必要になる。
しかしながら、特許文献1に記載された移動ロボットには、配管の内壁面に摺接させながら走行する走行輪が設けられており、移動ロボットの大きさは、走行輪によって制限されるため、口径が急激に変化する配管内の部位を通過させるのは難しく、また配管の曲がり部分の移動や、垂直に配設された部分の昇降、あるいはT字状等の分岐部においての任意の方向への移動などを行うことは困難であった。
また、垂直に配設された部分の配管を昇降する管内移動装置の構成としては、例えば、図14に示すような圧縮空気53の圧力によって推進液体54を噴射口52から噴射して推進力を得る構成が考えられる。
このような噴射により推進力を得る構成では、配管56内を垂直方向に移動するときには、本体ケース51に形成した噴射口52は、上下方向を向いた本体ケース51の底部側に配されるので、圧縮空気53の圧力によって推進液体54を噴射口52から噴射することができる。
しかし、図14に示すように、管内移動装置50を水平方向に配管されている配管56内で移動させようとしたときには、噴射口52は横方向を向いた本体ケース51によって、水平方向側に位置することになる。そして、推進液体54の液面55は、噴射口52の高さ位置よりも低位に位置して噴射口52には圧縮空気53の層が触れた状態になってしまう。このようになると、圧縮空気53の圧力により推進液体54を噴射口52から噴射させることはできず、管内移動装置50を走行させるための推進力を得ることはできない。
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、推進媒体の噴射により推進力を得て、さまざまな形状や配置となっている配管内の移動が可能な管内移動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る管内移動装置の実施形態は、噴射した推進媒体の推進力で管内を移動する管内移動装置であって、圧力タンクを浮かべた液体が封入された本体ケースと、前記推進媒体および前記圧力タンクの内圧を高める圧縮媒体をそれぞれ前記圧力タンクに供給する第1供給チューブおよび第2供給チューブと、前記圧力タンクの底部に設けた出口と前記本体ケースに設けた推進媒体の噴射口とを接続する噴出チューブと、前記推進媒体の噴射を制御する弁と、を備え、
前記第1供給チューブ、前記第2供給チューブおよび前記噴出チューブにおける少なくとも前記本体ケース内に配管されたそれぞれの部位が、フレキシブルチューブとして構成されていることを特徴とする。
本発明に係る管内移動装置の実施形態では、推進媒体の噴射により推進力を得て、さまざまな配置の配管内を移動させることができる管内移動装置が提供される。
垂直管内における管内移動装置の構成を示す説明図である。(実施形態1) 水平管内における管内移動装置の構成を示す説明図である。(実施形態1) 管内移動装置の保持状態を示す説明図である。(実施形態2) 管内移動装置の保持解除状態を示す説明図である。(実施形態2) 管内移動装置の保持状態を拡大した縦断面における要部概要図(a)、(a)におけるA−A断面図(b)である。(実施形態2) 管内移動装置の保持解除状態を拡大した縦断面における要部概要図(a)、(a)におけるB−B断面図(b)である。(実施形態2) 管内移動装置における弁の閉塞状態を示す説明図である。(実施形態3) 管内移動装置における弁の開放状態を示す説明図である。(実施形態3) 管内移動装置における弁の閉塞状態を示す説明図である。(実施形態4) 管内移動装置における弁の開放状態を示す説明図である。(実施形態4) 流路切換装置を設けた管内移動装置の構成を示す説明図である。(実施形態5) 流路切換装置において、第2供給チューブと第1チューブとが連通した状態(a)、第2供給チューブと第2チューブとが連通した状態(b)、第2供給チューブが非連通している状態(c)を示す説明図である。(実施形態5) 発電機を設けた管内移動装置の構成を示す説明図である。(実施形態6) 実施形態に係る管内移動装置の課題を示す説明図である。(課題説明図)
以下、本発明に係る管内移動装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、以下では、図1〜図13で示した構成を用いて説明を行うが、管内移動装置の構成を分かり易く説明するため、一部の構成についてその構成の図示を省略した図面を用いている。
また、管内移動装置が移動する配管として、例えば、図1に示すような垂直に配設された配管15aと、図2に示すような水平に配設された配管15bとを例に挙げて説明を行うが、配管15の構成としては、この2つの構成に限定されるものではなく曲がり配管や傾斜して配設された配管、らせん状に捩れた配管等を用いることができる。
[実施形態1]
(構成)
図1、図2を用いて実施形態1の構成について説明する。検査・作業装置11を備えた管内移動装置10は、配管15a、15b内を移動可能に構成されている。検査・作業装置としては、各種検査用装置、修理・点検用の各種作業装置を用いることができる。
管内移動装置10の本体ケース12内には、液体13が封入されており、圧力タンク1を液体13に浮かせた状態に構成している。圧力タンク1には、推進媒体3を供給する第1供給チューブ6と、圧力タンク1の内圧を高める圧縮媒体2を供給する第2供給チューブ7とが接続している。第1供給チューブ6と第2供給チューブ7とは、それぞれ配管15aの端部に設けた推進媒体3の供給源と圧縮媒体2の供給源とに接続している。
配管15a内には、気体、液体または気体と液体の混成体を充満させておくことができ、推進媒体3としては、配管15a内に充満している気体、液体または気体と液体の混成体と同じ物質のものを用いることも、異なる物質のものを用いることもできる。
以下で説明する実施形態1〜6においては、推進媒体3として液体を用いた構成を例に挙げて説明を行うが、推進媒体3としては、本体ケース12が上下左右、斜め等の各種移動方向によって、本体ケース12が任意の方向に傾いても、圧力タンク1の底部に貯めておくことができる物質を用いている。そして、圧力タンク1の底部には、推進媒体3を流出させる出口5を形成している。後述するように、圧力タンク1の出口5から推進媒体3を高速で流出させることで、推進力が得られる物質を推進媒体3として用いることができる。
配管15a、15b内に液体が充満している場合には、推進媒体3として配管15a、15b内に満たされている液体と同じ液体を用いることもできる。例えば、管内移動装置10が石油パイプ内を移動する場合には、推進媒体3として石油パイプ内を流れている石油を用いることができる。
本体ケース12の傾き状態に係らず、本体ケース12内の液体13に浮かんでいる圧力タンク1は、その底部が下方側に向いた状態になる。そして、圧力タンク1の底部を強制的に下方側を向かせておく構成としては、圧力タンク1の底部側に重錘17を設けておく構成や、圧力タンク1の底部側の板厚を厚くした構成を採用することができる。
また必要に応じて、圧力タンク1に重錘17を設けない構成や、底部の板厚を厚くしない構成にしておくこともできるが、この場合には、圧力タンク1の底部に溜まっている推進媒体3の重量によって、圧力タンク1の底部を下方側に向かせておくことができる。
圧縮媒体2としては、推進媒体3よりも比重が軽い物質のものを用いることが望ましいが、推進媒体3と同じ物質のものを用いることもできる。圧縮媒体2としては、例えば、圧縮空気を用いることができる。
出口5には、出口5の開閉を行う弁25が設けられており、弁25は適宜の操作手段によって出口5の開閉制御を行うことができる。例えば、推進媒体3として液体を用いた場合には、弁体25aの自重と液体である推進媒体3における弁体25aの比重とによって、推進媒体3上面の高さ位置に応じて弁体25aの位置を調整することができ、出口5の開閉操作を行うことができる。
弁25を開放状態にしたときには、圧縮媒体2によって内圧が高められた圧力タンク1から推進媒体3は高速流となって出口5から流出する。また、弁25の開放量を調整することによって、出口5から流出する推進媒体3の流出量を調整することもできる。
圧力タンク1には弁25を、例えば、出口5に対して鉛直方向への移動を規制するガイド部材を設けた構成や、弁体25aにおける一端側を中心にして、弁体25aが回動する構成にしておくことができる。弁体25aを回動させる構成のときには、出口5を閉塞する方向に弁体25aを付勢するバネを設けておくこともできる。
ガイド部材や弁体25aを回動可能に構成しておくことにより、弁25による出口5の開閉動作をスムーズに、しかも確実に行える。また、弁25の開閉を行う操作手段としては、例えば、フレキシブルのワイヤを第1供給チューブ6又は第2供給チューブ7内に挿通させておき、フレキシブルワイヤの先端部を弁体25aに結合することで、出口5の開放操作を遠隔制御で行うことができる。
出口5を閉塞するための弁25の構成としては、圧力タンク1内に貯められた推進媒体の高さ位置や、バネ等の付勢力によって閉塞させる構成にしておくことができる。
出口5には、噴出チューブ9が接続しており、噴出チューブ9の自由端部側には、噴射口8が形成されている。噴射口8は、管内移動装置10の移動方向に推進力を与えることができる本体ケース12の部位に設けられている。また、推進力を調整するため、噴射口8にはノズル等を形成しておくことができる。ノズルの向きの調整は適宜の手段により、遠隔操作で行うように構成しておくこともできる。
図1に示すように、管内移動装置10が垂直に配された配管15a内での移動から、図2に示すような水平方向に配された配管15b内を移動する際には、液体13中に浮いていた圧力タンク1は、重錘17の重みによって回転を行って底部に形成した出口5を常に鉛直方向の下方を向かせることができる。配管15a、15bの状態に応じて回転する圧力タンク1を同じ位置で回転させるため、図1の紙面に垂直な方向に回転軸を本体ケース12内に設けておき、圧力タンク1がこの回転軸回りで自由回転可能となるように構成しておくこともできる。
圧力タンク1が液体13中で自由に回転して、底部を鉛直方向の下方に位置させるため、第1供給チューブ6、第2供給チューブ7および噴出チューブ9における本体ケース12内に配設されている部位を、少なくともフレキシブルチューブ(可撓性チューブ)として構成しておくことが望ましい構成になる。
また、第1供給チューブ6および第2供給チューブ7の全長をフレキシブルチューブとして構成しておくこともできる。第1供給チューブ6および第2供給チューブ7の全長をフレキシブルチューブとして構成しておくことにより、管内移動装置10が屈曲部等を通過する際に、第1供給チューブ6および第2供給チューブ7によって屈曲部の通過が妨げられない。
上述した構成では、噴射口8からの噴射によって、前進方向の推力を得ることができるが、後進方向の推力を得るため、本体ケース内に浮かせた圧力タンクと、圧力タンクに推進媒体と圧縮媒体とをそれぞれ供給する供給チューブと、この圧力タンクに接続した噴出チューブとを管内移動装置10に別途設けておくこともできる。また、この圧力タンクを本体ケース12の液体13に浮かせた構成にしておくこともできる。
(作用)
第1供給チューブ6から推進媒体3を圧力タンク1に供給するとともに、第2供給チューブ7から圧縮媒体2を圧力タンク1に供給することにより、圧力タンク1内の圧力は高まる。この状態で、出口5を閉塞していた弁25が開くと、内圧が高い圧力タンク1の出口5から推進媒体3が勢い良く流出して、噴出チューブ9を通って噴射口8から外部に噴射される。
推進媒体3が噴射されるときの反力によって管内移動装置10は、噴射方向とは逆方向に移動する推進力が得られる。また、噴射を行った後にも、第1供給チューブ6と第2供給チューブ7から推進媒体3と圧縮媒体2を圧力タンク1内に再封入することにより、繰返し推進力を得ることができる。
あるいは、推進媒体3を噴射させながら、圧力タンク1内に噴射口8からの噴射量よりも多い流量の推進媒体3を供給し続け、圧力タンク1内の内圧を所定の内圧以上に保っておくことで、推進媒体3の噴射を連続的に行わせることができる。これにより、管内移動装置10を連続的に移動させることができる。
図2では、管内移動装置10が水平方向の配管15bを移動する場合を示している。本体ケース12内に封入した液体13には圧力タンク1が浮かべられており、さらに重錘17が圧力タンク1に取り付けられているので、管内移動装置10が水平方向の向きになった場合でも、圧力タンク1の内部は上方に圧縮媒体2の層があり、下方に噴射される推進媒体3の層を持つ二層構造が保たれる。しかも、推進媒体3の層の下方に、圧力タンク1の出口5が位置している。
この状態から、圧力タンク1の出口5を閉塞している弁25を開放させることで、推進媒体3は高速流となって出口5から流出して、噴出チューブ9を通って噴射口8からは外部に噴射される。そして、噴射流3bとなって管内移動装置10に対して水平方向への推進力を得ることができる。
また、第2供給チューブ7を介して圧力タンク1に供給する圧縮媒体2の流量を調整して、圧力タンク1内の内圧を調整することで、管内移動装置10の配管15a、15b内での移動を停止させることができる。例えば、推進媒体3の噴射による推進力と管内移動装置10の重量とをバランスさせることで、上昇時の移動を停止させることができる。また、推進媒体3の噴射による推進力を管内移動装置10の重量を支える場合よりも弱い力に設定することで、管内移動装置10を下降させることもできる。
(効果)
本発明に係る管内移動装置10の実施形態によれば、一つの圧力タンク1を用い、圧力タンク1内に圧縮媒体2および推進媒体3を供給することによって、管内移動装置10を垂直方向に移動させることも、水平方向に移動させることもできる。即ち、管内移動装置10の移動方向に関わらず必要な推進力を推進媒体3の噴射によって得ることができる。このとき得られる推進力としては、移動と停止とを繰り返していく構成にすることも、連続的に移動が行える構成にすることもできる。
また、第1供給チューブ6と第2供給チューブ7を一本化した構成にすることもできる。この場合には、推進媒体3と圧縮媒体2とを混合させた状態で圧力タンク1に供給することができる。例えば、推進媒体3として液体を用い、圧縮媒体2として空気を用いて、これを混合した状態で圧力タンク1内に供給することができる。あるいは、一本化した供給チューブの始端側において、圧縮媒体2である空気と推進媒体3である液体とを交互に切り替えながら順番に供給する構成にしておくこともできる。
本発明に係る実施形態の管内移動装置10では、推進媒体3を噴射させることによって得られる推進力で管内移動装置10を移動させることができる構成のため、配管15の中心軸に沿っての走行が可能になり、従来のように配管56内を走行するために、車輪等を管路の内壁面に押し付けておく構成が必要ない。
しかも、口径の異なる複数の配管に対しては、異なる口径部を通過する際に管内移動装置の大きさを制限している車輪等を設けていない構成にできるので、車輪等を設けない分だけ管内移動装置10の大きさを大きく構成することができる。
[実施形態2]
(構成)
次に、実施形態2の構成について、図3〜図6を用いて説明する。なお、実施形態1の構成と同一の構成については、同一の符号を付すことで重複する説明は省略する。
図3は、鉛直方向の配管15aに挿入された管内移動装置10が、保持機構20によって配管15a内で保持されている状態を示している。図4は、図3に示した保持状態から推進媒体3を噴射して、移動を行っている状態を示している。
図5(a)は、管内移動装置10を配管15内で保持した状態を説明するため、保持機構20の構成を拡大した概略図であり、図5(b)は、図5(a)におけるA−A断面図を示している。
図6(a)は、管内移動装置10が移動して、配管15内での保持が解除された状態を説明するため、保持解除時の保持機構20の構成を拡大した概略図であり、図6(b)は、図6(a)におけるB−B断面図を示している。
図5、図6に示すように、管内移動装置10を配管15内に保持する保持機構20は、配管15の内壁面に圧接する弾性変形可能な保持片21と、保持片21を変形させて配管15の内壁面への圧接状態を解除する膨張部22を備えた構成になっている。膨張部22は、噴出チューブ9の一部として構成されている。
図5に示すように保持片21の内面側に対して膨張部22からの負荷が作用しないとき、あるいは作用したとしてもその負荷が小さくて保持片21を変形させることができないときには、保持片21は、平面視において楕円形状を呈しており、楕円形状の長軸側が配管15の内壁面に圧接している。また、図6に示すように膨張部22が膨張して保持片21の内面側に対して内側から拡張する方向に負荷が作用したときには、保持片21は、短軸側を伸張させ、逆に長軸側を縮小させた形状に変形する。このときには、保持片21としては、配管15の内壁面との圧接状態が解除される。
保持片21は、弾性を備えた軟質の高分子物質から構成されており、天然ゴムや合成ゴム、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアセタール等を用いて中実状態または中空状態に構成されている。膨張部22は、噴出チューブ9の一部として構成されており、推進媒体3を噴射口8から噴射する際の噴出チューブ9内の圧力上昇によって、図6に示すように膨張部22は膨張状態になる。
また、噴射口8からの推進媒体3の噴出が終了すると、噴出チューブ9内の圧力が低下して、膨張部22は図5に示すように縮小状態になる。膨張部22の構成としては、膨張・縮小を行うことが可能な従来から公知の材料、例えば、可撓性の軟質合成樹脂等を用いて構成されている。
保持片21と膨張部22とは、保持片21の短軸側の内面において一体的に固定した構成にしておくことができる。あるいは、本体ケース12の底面側における周面における、例えば等間隔に配された4か所に、周方向に沿って保持片21が収納できる凹溝を形成しておき、短軸側における隣接する凹溝間の部位には、膨張部22が露出することができる空間部を形成した構成にしておくこともできる。
このように構成しておくことにより、保持片21が本体ケース12から離間して落下することが防止でき、しかも、膨張部22が膨張した際には、図6(b)に示すように、保持片21の長軸側を狭め、短軸側を拡張させることができる。
(作用)
図3、図5に示すように、推進媒体3を噴射していない状態では、噴出チューブ9内の圧力は低く、膨張部22は縮んだ状態になっている。このとき、保持機構20の保持片21は、長軸側の端面が配管15aの内壁面に圧接した状態になっている。図4、図6に示すように、推進媒体3が噴射されている状態では、噴出チューブ9内の圧力が上昇して、膨張部22は膨張を行う。そして、膨張部22の膨張によって、保持片21の短軸側は拡張し、長軸側は縮小する変形が生じる。
これによって、配管15aの内壁面に圧接していた長軸側の端面は、内壁面から離間する。そして、管内移動装置10は、推進媒体3が噴射口8から噴射されるときの反力によって推進力を得て、配管15a内を移動する。
(効果)
本発明の実施形態2によれば、上述したように、保持機構20により管内移動装置10を配管15内で保持して停止させておくことや、保持機構20による保持状態を解除して管内移動装置10を推進媒体3の噴射によって配管15内で移動させることができる。しかも、管内移動装置10の移動、停止操作は、推進媒体3を噴射する操作と、推進媒体3の噴射を停止させる操作とを連動して行うことができる。
しかも、推進媒体3の噴射が行われていないときには、保持機構20の保持片21は弾性復帰して配管15aの内壁面を押圧する。これによって、管内移動装置10は、配管15内の任意の位置に停止して、その状態を保持する。そして、管内移動装置10が鉛直な配管15a内で停止した場合であっても、停止位置から落下することがない。これによって、配管15内の任意の位置において、検査や修理点検作業等を管内移動装置10に設けた検査・作業装置11で行える。
また、推進媒体3を噴射して管内移動装置10が移動する際には、保持機構20の保持片21が配管15aの内壁面から離間した状態になるので、推進媒体3を噴射したことによる推進力で管内移動装置10は、配管15内を自由に移動することができる。特に、移動と停止位置での保持とを切り替えるために、特別な動力を必要とする機構を管内移動装置10に追加して設けておく必要がない。
[実施形態3]
(構成)
次に、実施形態3の構成について、図7、図8を用いて説明する。なお、実施形態1、2の構成と同一の構成については、同一の符号を付すことで重複する説明は省略する。
圧力タンク1の出口5を開閉して推進媒体3の噴射を制御する弁25の構成として、弁体25aには浮き26が接続されている。浮き26は、推進媒体3よりも比重の軽い部材から構成されており、圧力タンク1内に供給された推進媒体3の上面3a(推進媒体3が液体のときには液面)の高さに応じて上下方向に移動することができる。
浮き26の上下方向の移動によって、弁体25aも上下方向に移動することができ、出口5の開閉動を行う。弁体25aが上下方向に移動するのを案内するため、圧力タンク1の内部には、弁体25aを案内するガイド部材を設けておくことができる。
また、図示を省略しているが、弁体25aの一端側を中心として回動自在な構成にしておき、弁体25aの他端側に浮き26を接続した構成にしておくことができる。浮き26が上下動することに伴って、弁体25aは一端側を中心として回動を行い、弁25の開閉を行う。
(作用)
図7には、推進媒体3の上面3aが低くなった状態を示しており、弁体25aは出口5を閉塞した状態に位置している。図8には、圧縮媒体2によって圧力タンク1内の内圧が高められ、また、推進媒体3が圧力タンク1内に十分供給されており、推進媒体3の上面3aが高くなった状態を示している。この状態では、推進媒体3の上面3aが上昇するのに伴って浮き26は上方に移動を行い、弁体25aを引き上げて出口5から離間させる。そして、出口5を閉塞していた弁25を開放状態にする。
これにより、出口5から流出した推進媒体3は、圧力タンク1内の内圧によって高速流となって噴出チューブ9内に流出する。そして、高速流となった推進媒体3は、噴射口8から噴射流3bとなって噴射されることになる。これにより、管内移動装置10は、推進力を得て、配管15a内を移動する。
また、第1供給チューブ6を介して圧力タンク1内に供給している推進媒体3の供給を遮断して、第2供給チューブ7を介して圧力タンク1から圧縮媒体2を吸引することで、圧力タンク1内の推進媒体3の上面3aを下降させるとともに、圧力タンク1内の内圧を低下させることができる。これにより、弁体25aが下降して出口5を閉塞すると、推進媒体3の噴射が停止される。そして、実施形態2に開示した保持機構20を作動させることにより、管内移動装置10を停止した位置に保持できる。
また、必要に応じて、推進媒体3の噴射を停止させずに、管内移動装置10の重量と推進媒体3による推進力とをバランスさせた状態を保ちながら、ホバーリング状態で管内移動装置10を停止位置に停止させておくこともできる。
(効果)
本実施形態3によれば、推進媒体3の上面3aを調節することによって、自動的に弁25の開閉操作を行うことができる。そして、圧力タンク1内に所望の量の推進媒体3を充填させた状態で、弁25を開放させることができるので、所望の推進力を得ることができる。しかも、噴射口8から噴射される推進媒体3の噴射量と同量かそれ以上の量の推進媒体3を、第1供給チューブ6を介して圧力タンク1内に供給し続けることで、管内移動装置10の推進力を連続的に維持しておくことができる。
[実施形態4]
(構成)
次に、実施形態4の構成について、図9、図10を用いて説明する。なお、実施形態1〜3の構成と同一の構成については、同一の符号を付すことで重複する説明は省略する。
実施形態4では、推進媒体3の噴射を制御する弁25の構成として、弁25は噴出チューブ9に設けられており、図示例では、出口5と噴射口8との間に設けられている。
弁25は、弁体25aと、弁体25aを出口5側に付勢するバネ27と、弁体25aおよびバネ27を収納した弁ケース28と、を備えた構成になっている。
バネ27は、予圧縮された圧縮バネとして構成されており、図9に示すように、弁体25aを出口側に付勢している。そして、噴出チューブ9内での推進媒体3の流れを遮断している。図10に示すように、弁体25aの上流側における圧力がバネ27の付勢力よりも高まると、弁体25aはバネ27を圧縮する方向に移動を行い、弁25としては閉塞状態から開放状態に切り換る。
(作用)
弁体25aの上流側における圧力、即ち、圧力タンク1内の内圧がバネ27の付勢力よりも高い状態か、低い状態かによって噴出チューブ9の開閉操作を行うことができる。そして、圧力タンク1の内圧を高めることによって、即ち、噴射口8から噴射される推進媒体3によって得られる推進力が、所望の推進力となる状態になったとき、弁25を開放させることができる。
(効果)
実施形態4では、圧縮媒体2の圧力を調整して、圧力タンク1内の内圧を調整することで、自動的に弁25を開放させて推進力を得ることができる。そして、管内移動装置10を配管15内で移動させることができる。
実施形態3、実施形態4では、推進媒体3の噴射を制御する弁25を圧力タンク1の出口5、噴出チューブ9に設けた構成について説明を行ったが、弁25の構成としては、第2供給チューブ7に開閉制御弁として構成しておくこともできる。弁25を構成する第2供給チューブ7の部位としては、圧力タンク1の上流側であれば、第2供給チューブ7の始端側等に構成しておくことができる。
例えば、図示は省略しているが、第2供給チューブ7の始端側に開閉制御弁とした弁25を配設することができる。そして、第1供給チューブ6を介して圧力タンク1に供給される推進媒体3の供給量を、噴射口8から噴射される噴射量よりも多く設定しておき、推進媒体3の供給制御と弁25の開閉制御を連動して行うことで、圧縮媒体2の供給量を制御して圧力タンク1内の内圧を調整することができる。これにより、推進媒体3の噴射によって得られる管内移動装置10の推進力が、所望の推進力となるように制御できる。
この構成では、第2供給チューブ7の上流側において、開閉制御弁とした弁25を制御することで、圧力タンク1内における圧縮媒体2の圧力を調整できる。そして、管内移動装置10が配管15内を移動するときの推進力が所望の推進力となるように調整できる。
[実施形態5]
(構成)
次に、実施形態5の構成について、図11、図12を用いて説明する。
実施形態5では、圧縮媒体2を圧力タンク1に供給する第2供給チューブ7に流路切換装置30を設けている。流路切換装置30により流路を切換えることで、圧縮媒体2を圧力タンク1と、圧力タンク1とは異なる装置等とに選択的に供給できる。流路切換装置30を設けた構成以外の他の構成は、実施形態1〜4における構成と同様の構成になっている。そのため、実施形態1〜4の構成と同一の構成については、同一の符号を付すことで重複する説明は省略する。
流路切換装置30は、図12(a)〜(c)に示すように、切換ケース30aと、切換ケース30aとの間が液密状態にシールされた切換面板31と、から構成されている。切換面板31は、切換ケース30a内で回転可能に配設されている。切換ケース30aの下流側には、第1チューブ34aと第2チューブ34bとが接続している。第1チューブ34aは、圧力タンク1に接続しており、第2チューブ34bは、圧力タンク1とは異なる装置等に接続している。
第2チューブ34bが接続した圧力タンク1とは異なる装置等としては、流路切換装置30で切換えて供給した圧縮媒体2を駆動源として利用できる各種装置等を用いることができる。
切換面板31には、流路切換装置30の上流側に配した第2供給チューブ7と第1チューブ34aとを接続する第1供給通路38と、第2供給チューブ7と第2チューブ34bとを接続する第2供給通路39とが形成されている。切換面板31の外周面には、切換面板31の回転位置決めを行う切欠き33が2か所で形成されている。切換面板31の外周面に対向する切換ケース30aの部位には、ストッパ32が配設されており、ストッパ32は、切欠き33に係合する方向に回動するように回転バネ32aによって付勢されている。
切欠き33と、切欠き33に係合するストッパ32とによって一方向クラッチが構成されており、図示例では、切換面板31は矢印35で示す時計回り方向にのみ回転が許容されている。
図12(a)は、第2供給チューブ7と第1チューブ34aとが連通した状態を示しており、図12(b)は、第2供給チューブ7と第2チューブ34bとが連通した状態を示している。図12(c)は、第2供給チューブが、第1チューブ34aおよび第2チューブ34bの何れにも接続していない状態を示している。また、図12(a)〜(c)において、切換面板31の中心に示した黒丸は、切換面板31の回転中心を示している。
流路切換装置30で第1チューブ34aと第2チューブ34bとの2つのチューブに流路を切換える構成を説明したが、流路切換装置30で切換えられる流路数は、2つに限定されるものではなく複数の流路に切換える構成にしておくこともできる。複数の流路に切換える構成にしたときには、切欠き33の形成個数もその流路数に対応した数に形成しておくことができる。
(作用)
図12(a)〜図12(c)に示すように、切換面板31は切換ケース30aに対して回転自由に装着されており、ストッパ32と切欠き33とによって矢印35に示す方向にのみ回転できる。図12(a)の矢印36で示すように、第2供給チューブ7から供給された圧縮媒体2が第1供給通路38を通って第1チューブ34aに流入することで、圧縮媒体2は圧力タンク1に供給される。
第1供給通路38内での通路形状によって、矢印36で示す方向に圧縮媒体2が流れるときには、圧縮媒体2は切換面板31に対して矢印35で示す回転方向とは反対方向に回す回転モーメントを作用させる。しかしこのとき、矢印35とは反対の方向への切換面板31の回転は、ストッパ32に係合した切欠き33によってその回転方向への回転が阻止されている。
図12(a)に示すように、第1供給通路38内での圧縮媒体2の流れが矢印37で示す方向に切換わると、矢印37方向に流れる圧縮媒体2によって、切換面板31には矢印35方向への回転モーメントが作用する。そして、図12(c)で示すように、切換面板31の側面によってストッパ32は回転バネ32aの付勢力に抗して反時計回り方向に回動して、切欠き33との係合状態が解除される。これにより、切換面板31は、矢印35方向への回転が許容される。
切換面板31の矢印35方向への回転は、図12(a)の状態から第2供給チューブ7の上流側を負圧にすることにより行わせることができる。即ち、このとき矢印37で示す方向に流れる圧縮媒体2は、第1供給通路38内において、図12において黒丸で示した切換面板31の回転中心から離れた位置において、時計回り方向への回転モーメントを作用する。これによって、第2供給チューブ7の上流側を負圧にすることで、切換面板31は矢印35方向への回転を開始する。
更に矢印37方向への圧縮媒体2の流れによって、切換面板31の回転が加速すると、第2供給チューブ7と第1供給通路38との連通状態が遮断した状態になっても切換面板31は、慣性力によって矢印35方向への回転を継続する。第2供給チューブ7と第1供給通路38との連通状態が遮断した状態において、第2供給チューブ7の上流側における負圧状態を停止することができる。
その後、慣性力で回転していた切換面板31の第2供給通路39における一端側が、第2供給チューブ7との接続位置を通過した状態において、今度は第2供給チューブ7の上流側において加圧した圧縮媒体2を第2供給チューブ7に供給する制御を行う。
慣性力で回転していた切換面板31の第2供給通路39における他端側が第2供給チューブ7に接続すると、第2供給チューブ7から供給された圧縮媒体2によって切換面板31は、矢印35方向とは逆向きの回転モーメントが作用することになる。
そして、切欠き33がストッパ32との係合位置から矢印35方向に回転し過ぎていても、圧縮媒体2が第2供給通路39内に流入することで、切換面板31は矢印35とは逆方向に回転を行う。このようにして、切欠き33はストッパ32に係合した状態になる。そして、切換面板31の回転は停止して、図12(b)で示した状態に保持される。
図12(b)に示す状態から、第2供給チューブ7の上流側を負圧にすることで、切換面板31は、矢印35で示す方向に回転することができる。そして、第2供給チューブ7と第2供給通路39との接続状態が外れると、第2供給チューブ7の上流側における負圧状態を停止する。慣性力で回転を続けている切換面板31の第1供給通路38の一端部側が、第2供給通路39との接続位置を通過した時点で、第2供給チューブ7の上流側を加圧して圧縮媒体2を第2供給チューブ7内に供給する。
第1供給通路38の他端側が第2供給チューブ7と接続すると切換面板31には、矢印35とは逆向きの回転力が作用して、図12(a)で示す状態に停止することができる。
(効果)
第2供給チューブ7の上流側を負圧にして、圧縮媒体2を第2供給チューブ7の上流側に吸引することで、流路切換装置30の流路を切換えることができる。しかも、流路切換装置30の流路を切換えるのに、第2供給チューブ7を増設することなく、圧縮媒体2の供給先を変更することができる。
これにより、圧力タンク1に圧縮媒体2を供給すれば管内移動装置10の推進力を得ることができ、例えば、検査・作業装置11が圧縮媒体2で駆動できる装置の場合には、検査・作業装置11を駆動するため、流路切換装置30を切換えて圧縮媒体2を供給できる。
なお、実施形態5の構成において、第1供給チューブ6にも流路切換装置30を配設しておき、第1供給チューブ6から供給される推進媒体3を別に設けた圧力タンクに供給する構成にしておくこともできる。その際、第2チューブ34bの接続先として、上述した別に設けた圧力タンクに接続させておくことができる。
このように構成しておくことにより、管内移動装置10に独立した2つの噴射口を形成することができ、この2つの噴射口の向きを逆向きに配置させることで、管内移動装置10に対して前進方向の推進力と後進方向への推進力とを選択的に与えることができる。
[実施形態6]
(構成)
次に、実施形態6の構成について、図13を用いて説明する。
実施形態6では、推進媒体3を圧力タンク1に供給する第1供給チューブ6に発電機40を設けている。
発電機40を設けた構成以外の他の構成は、実施形態1〜4における構成と同様の構成になっている。そのため、実施形態1〜4の構成と同一の構成については、同一の符号を付すことで重複する説明は省略する。また、図示例は省略しているが、第1供給チューブ6に発電機40を設ける構成の代わりに、第2供給チューブ7に発電機40を設けた構成にしておくこともできる。この場合には、例えば、風力発電機のように圧縮媒体2によって発電が行われる。
発電機40内には、導入された推進媒体3によって回転駆動される羽根車40aが設けられており、羽根車40aの回転軸には、図示せぬ発電用のロータが直結している。羽根車40aを回転駆動した推進媒体3は、第2供給チューブ7を通って圧力タンク1内に供給される。
(作用)
第1供給チューブ6内を流れる圧縮媒体2によって、発電機40の羽根車40aは回転駆動される。そして、羽根車40aの回転軸に連結したロータが、羽根車40aの回転によって回転駆動され、回転駆動されたロータとロータの周囲に配したステータとの間で発電が行われる。発電機40で発電した電力は、検査・作業装置11における駆動電源として使用することができる。
(効果)
圧力タンクに供給する推進媒体3の流量を使って、発電機40を駆動して発電を行っているので、電力が必要な装置に対しての供給が可能となる。そのため、検査・作業装置11が、カメラや照明といった電力で駆動する装置の場合であっても、電力を供給するための配線を別途増設することなく、これらの装置を使用することが可能となる。
また、電力供給用の配線を、配管15の始端側から配線することが必要ないので、管内移動装置10が配管15内を移動する際に、第1供給チューブ6や第2供給チューブ7に電力供給用の配線が絡み付くことがない。
以上、本発明に係るいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、組み合わせ、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…圧力タンク、2…圧縮媒体、3…推進媒体、5…出口、6…第1供給チューブ、7…第2供給チューブ、8…噴射口、9…噴出チューブ、10…管内移動装置、11…検査・作業装置、12…本体ケース、13…液体、15…配管、15a…垂直配管、15b…水平配管、17…重錘、20…保持機構、21…保持片、22…膨張部、25…弁、26…浮き、27…バネ、28…弁ケース、30…流路切換装置、31…切換面板、38…第1供給通路、39…第2供給通路、40…発電機、40a…羽根車、50…管内移動装置、52…噴射口、53…圧縮空気、54…推進液体、56…配管、57a、57b…供給チューブ、58…弁体

Claims (7)

  1. 噴射した推進媒体の推進力で管内を移動する管内移動装置であって、
    圧力タンクを浮かべた液体が封入された本体ケースと、
    前記推進媒体および前記圧力タンクの内圧を高める圧縮媒体をそれぞれ前記圧力タンクに供給する第1供給チューブおよび第2供給チューブと、
    前記圧力タンクの底部に設けた出口と前記本体ケースに設けた推進媒体の噴射口とを接続する噴出チューブと、
    前記推進媒体の噴射を制御する弁と、
    を備え、
    前記第1供給チューブ、前記第2供給チューブおよび前記噴出チューブにおける少なくとも前記本体ケース内に配管されたそれぞれの部位が、フレキシブルチューブとして構成されていることを特徴とする管内移動装置。
  2. 弾性保持力によって前記管内移動装置を管内の任意の位置に保持する保持機構が、前記噴出チューブに設けられ、
    前記保持機構の弾性保持力は、前記噴出チューブの内圧によって調整され、前記噴射口から前記推進媒体を噴射しているときには保持状態が解除され、噴射していないときには保持状態が維持されることを特徴とする請求項1に記載の管内移動装置。
  3. 前記弁が、前記圧力タンク内の前記液体に浮いた浮きに接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の管内移動装置。
  4. 前記弁が、バネの付勢力により閉止する弁として前記噴出チューブに設けられ、
    前記弁の上流側の圧力増加によって、閉止状態が開放されることを特徴とする請求項1または2に記載の管内移動装置。
  5. 前記弁が、前記第2供給チューブの上流側に設けられた開閉制御弁として構成され、
    前記第1供給チューブを介して前記圧力タンク内に供給される前記推進媒体の供給量が、前記噴出チューブから推進力として噴射される前記推進媒体の噴射量よりも多く設定され、
    前記開閉制御弁の開閉制御により、前記圧力タンクの内圧が調整されることを特徴とする請求項1または2に記載の管内移動装置。
  6. 前記第2供給チューブに、流路切換装置が設けられ、
    前記流路切換装置の下流側には、前記圧縮媒体を前記圧力タンクに供給する第1チューブと、前記圧力タンクとは異なる部材に供給する第2チューブとが接続し、
    前記流路切換装置は、前記流路切換装置の上流側から前記圧縮媒体が供給されるときには、流路の切換えが行われず、前記圧縮媒体が前記流路切換装置の上流側に吸引されるときには、流路の切換えが行われる構成であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の管内移動装置。
  7. 電力で駆動される装置と発電機とを備え、
    前記第1供給チューブまたは前記第2供給チューブに配された前記発電機が、前記推進媒体または前記圧縮媒体の供給によって回転駆動され、
    前記発電機で発電した電力が、電力を必要とする前記装置に供給されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の管内移動装置。

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