JP2016125515A - 衝撃吸収装置およびベーンポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ピストンおよびベーンが前進、後退する時のいずれかの移動速度を大きくする衝撃吸収装置およびベーンポンプを提供する。
【解決手段】ピストン10は粘性流体が通過する段付穴を有し、ピストンロッドはシリンダ本体9内の二室に連通する第1オリフィス10cおよび第2オリフィス10dを持つつば部11aを有し、ピストン10をつば部11aと一体かつつば部11aに対して移動可能に連結され、さらに段付穴は第2オリフィス10dを閉止可能な形状をなし、ピストン10はシリンダ室9b内を相対的に後退する時につば部11aから離れる構成でなっている。この構成によれば、ピストン10の復帰時の移動速度を衝撃吸収時よりも大きくできる。また、つば部11aの形状変更により、ピストン10の移動速度を容易に変更できる。同様にベーンが円滑に後退できるベーンポンプも提供できる。
【選択図】図18

Description

本発明は、粘性流体が充填される室内でその壁面に沿ってピストンやベーンが相対的に後退する時、前進する時のいずれかの移動速度を大きくすることができる衝撃吸収装置およびベーンポンプに関するものである。
従来、粘性流体が充填される室内でその壁面に沿って前進後退するピストンまたはベーンを備えた機器は各種ある。この種機器の一例として、各種部材に衝撃が加わると、これを粘性流体が充填されたシリンダ室内で移動するピストンにより吸収するようにした衝撃吸収装置がある。この衝撃吸収装置101にあっては、図22(a)に示すようにピストン102は粘性流体が充填されたシリンダ本体103のシリンダ室103a内で前進方向に移動する際に、圧縮室側の粘性流体がピストン102に設けられたオリフィス102aから背圧室に押し出され、その押し出される流量に応じて、減衰特性が得られる構成となっている。そのため、この衝撃吸収装置101では、衝撃が加わると、これを受けてピストン102がシリンダ室103a内を前進し、圧縮室内の粘性流体がピストン102のオリフィス102aから背圧室に流出し、その流量に応じで衝撃が吸収されている。
また、他の機器の例としては図22(b)に示すベーンポンプ151がある。このベーンポンプ151は、流入口152aと流出口152bとを持つポンプ本体152と、ポンプ本体152内で回転自在に配置されかつ粘性流体が充填されたベーン収納室153aを備えるロータ153と、ポンプ本体152の内側のカム壁面152cを倣いながらベーン収納室153aの壁面に沿ってベーン収納室153a内で前進後退するベーン154と、前記ベーン収納穴153aに配置されてベーン154を前進方向に付勢するばね155とを備えている。このベーンポンプ151では、粘性流体はロータ153の回転にともなって流入口152aからポンプ本体152内に流入し、ベーン収納室153aから飛び出る方向に前進するベーン154の隣り合う2枚により形成される容積により決まる単位吐出量毎に流出口152bから排出されている。
前記衝撃吸収装置101の場合には、衝撃を吸収する際にピストン102は粘性流体が充填されるシリンダ室103a内を前進後退する。その際に、粘性流体が移動するオリフィス102aの面積は前進時すなわち作動時も後退時すなわち復帰時も同一であるため、このピストン102の移動速度は作動時も復帰時も同一となっている。そのため、減衰特性を大きくとすると、ピストン102の作動時の移動速度が遅くなってしまって、ピストン102の復帰時の移動速度も遅くなり、連続する衝撃に対応できないという問題が生じている。
また、前記ベーンポンプ151の場合には、粘性流体が流入口152aから流入して流出口152bから排出される際に、ロータ153の回転にともなってベーン154がベーン収納室153a内を前進後退する。ベーン154がベーン収納室153aに後退する際に、ベーン収納室153a内の粘性流体がベーン154と壁面との隙間や対向するベーン収納室153aとの間に設けられた連通穴(図示せず)から流出するものの、残りの粘性流体は圧縮され、その圧力が増大している。そのため、ベーン154が円滑に後退できず、ロータ153の回転時にベーン154との摩擦が大きくなって、ポンプの性能に支障をきたすばかりか、ベーン154の損傷を招くなどの問題が生じている。
本発明の目的は、上記問題を解決することであり、粘性流体が充填される室内を移動するピストンおよびベーンが相対的に前進する時、後退する時のいずれかの移動速度を他方より大きくすることができる衝撃吸収装置およびベーンポンプを提供することである。
本発明は、上記目的を衝撃吸収装置として達成するために、粘性流体が充填されるシリンダ室を備えるシリンダ本体と、このシリンダ室の壁面に沿ってシリンダ室内を相対的に前進後退するピストンと、このピストンを移動自在に保持するピストンロッドとを備え、前記ピストンはシリンダ室内の粘性流体が通過する貫通穴を有し、前記ピストンロッドは前記ピストンに当接するつば部を有し、これらピストンおよびつば部を両者間にオリフィスが形成されるように取付けるとともに、これらピストンおよびつば部の当接または離脱によりオリフィスの面積が可変となることを特徴としている。この構成によれば、ピストンが相対的に前進する時すなわち作動にある時と後退する時すなわち復帰する時との間でオリフィスの面積を変更して、このオリフィスを通過する粘性流体の流量を切り替えることができる。これにより、ピストンが復帰する時の移動速度をピストンが作動時の移動速度よりも大きくすることができ、作動時のピストンの移動速度に関係なく、ピストンを迅速に復帰させ、連続する衝撃の発生に備えることができる。
また、本発明は一体に回転する二つの部材間に相対的な回動が生じて、一方の部材に対する回転方向の衝撃となっても、この衝撃による回転力を直線方向の衝撃に変換してこれを吸収し、衝撃解消後には二つの部材間で遅滞なく回転伝達を行えるようにするため、前記シリンダ本体は相対的に回動する二つの部材の一方に配置されるカムフォロア部材に連結され、このカムフォロア部材は他方の部材と一体に回転するように配置されるカム部材により当該回動の中心線と交差する方向に後退可能に付勢され、さらに前記ピストンロッドはカムフォロア部材が配置される部材に固定され、二つの部材の一方に加わる回転方向の衝撃を直線方向に変えて吸収する構成であることが望ましい。
さらに、本発明は衝撃解消後カム部材が復帰する際にカム部材をカムフォロア部材から一旦離脱させるとともに、カムフォロア部材の復帰を遅滞なく行えるようにするため、前記シリンダ本体は回動する二つの部材の一方に配置されるカムフォロア部材に連結され、このカムフォロア部材は他方の部材と一体に回転するように配置されるカム部材により当該回動の中心線と交差する方向に後退可能に付勢され、さらに前記ピストンロッドはカムフォロア部材が配置される部材に固定され、二つの部材の一方に加わる回転方向の衝撃を直線方向に変えて吸収する衝撃吸収装置であって、前記カム部材はカムフォロア部材との間の相対的な回動を復帰させる方向に作用するコイルばねにより付勢されていることが望ましい。
しかも、本発明はつば部の形状や貫通穴の形状を変更することによりオリフィスの面積を任意に変更し、前記ピストンが作動する時の移動速度を変更して減衰特性を容易に変更するとともに、前記ピストンとピストンロッドのつば部との連結構造を簡単にするため、前記ピストンの貫通穴は段付穴であってピストンはこの段付穴により形成される段部を有し、前記つば部は連続して設けられる係合部を有し、この係合部はその周面に凹部を有し、この凹部に対応してピストンに係止ピンを固定し、この係止ピンを所定の隙間を隔てて凹部に配置してピストンをつば部と一体かつつば部に対して移動可能に連結する構成であることが望ましい。
その上、本発明は粘性流体を任意の粘度にして減衰特性を調整するため、前記つば部はピストンとの間に複数のオリフィスを有し、前記ピストンはその段部により覆われない位置にあるオリフィスに面して埋設される磁性体を有し、シリンダ室に充填される粘性流体はMR流体であることが望ましい。
本発明は、前述の目的をベーンポンプとして達成するため、流入口と流出口とを持つポンプ本体と、ポンプ本体内で回転自在に配置されかつ粘性流体が充填されるベーン収納室を備えるロータと、ポンプ本体の内側のカム壁面を倣いながらベーン収納室の壁面に沿って前進後退するベーンとを備え、前記ベーンはベーン収納室内の粘性流体が通過する貫通穴とこの貫通穴内に取付けられるつば部とを有し、前記ベーンおよびつば部を両者間にオリフィスが形成されるように取付けるとともに、これらベーンおよびつば部の当接または離脱によりオリフィスの面積が可変となることを特徴としている。この構成により、ロータの回転にともなってベーンがベーン収納室に後退する際にベーン収納室内の粘性流体を圧縮する方向に後退する。この時には、ベーン収納室内の粘性流体の圧力が高くなるので、ベーンとつば部とが離脱してオリフィスが全開されているので、粘性流体の圧力増加が抑えられる。これにより、ベーンは円滑に後退でき、ロータ回転時のベーンの摩擦が小さく、ポンプの性能に支障をきたすことがないばかりか、ベーンの損傷を招くことも解消する。
以上説明した本発明によれば、粘性流体が充填される室内をピストンおよびベーンが前進する時、後退する時の粘性流体が通過するオリフィスの面積を切り替えて、いずれかの移動速度を大きくし、ピストンの復帰を迅速にして連続する衝撃に対応できる衝撃吸収装置や、ベーン後退時の粘性流体の圧力上昇を抑えてベーンの後退を円滑にできるベーンポンプを提供することできる。
本発明の第1の実施形態に係る衝撃吸収装置の正面図。 本発明の第1の実施形態に係る衝撃吸収装置の平面図。 本発明の第1の実施形態に係る衝撃吸収装置の分解斜視図。 図2の内部構造を一部省略したIV−IV線断面図。 図2のV−V線要部断面図。 図1のVI−VI線断面図。 本発明の第1の実施形態に係るピストンロッドの形状を示す斜視図。 本発明の第1の実施形態に係るピストンおよびピストンロッドの連結構造を示す一部を切欠いた斜視図。 図6のIX−IX線要部拡大断面図。 図6のX−X線要部拡大断面図。 図6のXI−XI線要部拡大断面図。 図1のXII−XII線断面図。 図1のXIII−XIII線断面図。 本発明の第1の実施形態に係る衝撃吸収装置の動作状態を示す説明図。 図14(a)の要部拡大図。 図14(b)の要部拡大図。 本発明の第1の実施形態に係るピストンの前進開始時(a)およびその後の前進時(b)における粘性流体の流路を示す説明図。 本発明の第1の実施形態に係るピストンの後退開始時(a)およびその後の後退時(b)における粘性流体の流路を示す説明図。 本発明の第1の実施形態に係る衝撃吸収装置のコイルばねの動作状態を示す説明図。 本発明の第2の実施形態に係るベーンポンプの部分断面図。 図20のベーンの要部拡大図(a)および図20の矢視Aから見たベーンの部分拡大図(b)。 粘性流体が充填される室内で前進後退する移動部材を備えた従来の機器例に係る衝撃吸収装置、ベーンポンプをそれぞれ示す説明図。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る衝撃吸収装置を図面に基づき説明する。図1ないし図6に示すように、この衝撃吸収装置1は回転伝達系の駆動側部材の一例である回転駆動源(図示せず)の駆動軸2と、被動側部材の一例である伝達軸(図示せず)との間に連結される。この衝撃吸収装置1は、両軸間に加わる衝撃による両軸の相対的な回転を直線方向の衝撃に変換してこれを吸収するもので、前記駆動軸2が嵌合する係合穴3aを備えた入力軸3と、前記伝達軸が連結される出力軸4とを有している。前記入力軸3は、一端に略長方形状の連結用つば部3bを有し、この連結用つば部3bには概略円柱様の膨径軸部5が一体に回転するように固定されている。この膨径軸部5は、点対称の位置に欠損部5a,5aを有し、その欠損部5a,5aに後記カムフォロア部材6の一部が露出するように取付けられている。また、この膨径軸部5の下面にはその中心に位置して支持軸用穴5bが設けられており、この支持軸用穴5bには出力軸4に植設された後記支持軸18cが位置し、この支持軸18cにより膨径軸部5が回動可能に案内されている。
前記膨径軸部5には、2個のガイド穴5c,5cがそれぞれ欠損部5a,5aに面してかつ入力軸3の軸線を挟みこれと交差する方向に延びるように設けられている。このガイド穴5c,5cには、2個のカムフォロア部材6,6がそれぞれ直進往復移動自在に、かつ入力軸3の軸線を挟む位置で点対称に配置されている。この配置により、入力軸3の回転バランスが保たれる。
前記カムフォロア部材6は、ローラ7と、これを回転自在に保持するローラ取付部9aが設けられたシリンダ部8のシリンダ本体9とを備えている。前記シリンダ本体9は、その内部に粘性流体が充填されたシリンダ室9bを有し、このシリンダ室9bにはこれを第1室9b1および第2室9b2に仕切るピストン10と、このピストン10が係止される後記つば部11aを持つピストンロッド11とが配置されている。また、前記シリンダ本体9には、シリンダ室9bを閉止するシリンダ蓋12が取付けられており、このシリンダ蓋12を前記ピストンロッド11が貫通して、その一端が前記膨径軸部5のガイド穴5cを横切る固定ピン13に固定されている(図3参照)。これにより、前記シリンダ本体9のシリンダ蓋12がピストンロッド11に沿ってシール効果を保持しながら摺動し、シリンダ部8の押圧力を増減する構成が得られている。この構成により、シリンダ部8がローラ7を後記カム部18bのカム面18dに当接するように押圧する弾力付勢手段なしている。
前記ピストン10には、図6、図8ないし図12に示すように前記シリンダ室9bの第1室9b1側が平面視円形状の大円形穴部10a1で、第2室9b2側が平面視円形状の小円形穴部10a2でなる段付穴10aが設けられている。前記大円形穴部10a1にはピストンロッド11のつば部11aが位置し、小円形穴部10a2にはピストンロッド11の後記係合部11dが位置し、このつば部11aが段付穴10aの段部10bに当接可能となっている。また、前記ピストン10には後記凹部11bに対応する位置に係止ピン14が圧入されており、この係止ピン14が凹部11bに係合することにより、ピストン10がピストンロッド11の係合部11dに対して移動可能となっている。さらに、前記段付穴10aの段部10bはシリンダ本体9がピストン10に対して前進する時、言い換えればピストン10がシリンダ本体9に対して相対的に後退、すなわちシリンダ本体9およびピストン10が復帰する時に、シリンダ室9bの圧縮室側、すなわち第1室9b1側に面して設けられている。これにより、ピストン10は復帰時にはつば部11aから離れて位置し(図15参照)、作動時にはつば部11aに当接することができる(図16参照)。
前記ピストンロッド11は、図7および図8に示すようにその端部に前記段付穴10aの小円形穴部10a2に挿入可能な大きさの平面視円形状をした膨径の係合部11dを有している。また、このピストンロッド11は前記係合部11dに連続しかつ前記大円形穴10a1に十分な隙間を持って位置できる平面視円形状の対向する2面を切り落とした形状のつば部11aを有している。この係合部11dとつば部11aとはその全長にわたって対向する2個所が小さく、またこれらと交差する方向の対向する2個所はつば部11aを残して大きく切り落とされた略4角柱形状をなしている。この係合部11dの形状により、その小さく切り落とされた部分の2個所が常時前記小円形穴部10a2と連通して第1オリフィス10cをなし、(図10、図11、図17および図18参照)、大きく切り落とされた部分は小円形穴部10a2との間に第2オリフィス10dを形成している。この第2オリフィス10dは、前記つば部11aが段付穴10aの段部10bに当接する時、閉止される。前記第1オリフィス10cは、ピストン10の移動にともなって移動する粘性流体の流量を制限してピストン10の移動速度を規制し、ピストン10に加わる押圧力を減衰するように作用する。この第1オリフィス10cの作用により、シリンダ部8は第1オリフィス10cの面積により決定される減衰特性を持ったダンパ機能を果たすダンパ部をなしている。
前記係合部11dのつば部11a近くには凹部11bが形成されている。この凹部11bは係合部11dの延びる方向に所定幅を有しており、前記係止ピン14がこの凹部11b内を移動できるように構成されている。また、この凹部11bの位置は、係合部11dに限定されるものではなく、ピストンロッド11のつば部11aの厚くしてこれに設けられてもよい。
前記ピストンロッド11は、図2および図8に示すようにその軸線に沿って穿設された有底穴11cを有し、この有底穴11cにはパイロットロッド15の一端が挿入されている。このパイロットロッド15は、有底穴11cに配置されたばね16により弾力付勢されており、その他端がシリンダ本体9の底部に当接している。これにより、シリンダ本体9はピストン10が非作動である時、すなわちピストン10が後退位置にある時には前記ばね16の弾性力とシリンダ室9bの第1室9b1に充填された粘性流体の圧力とによる押圧力を有している。この押圧力がシリンダ部8の押圧力となってローラ7に後記カム部18bに対する制動力を付与している(図6参照)。
前記シリンダ本体9のシリンダ室9bの第1室9b1および第2室9b2には、粘性流体が充填されており、粘性流体はシリンダ本体9の前進時に第1オリフィス10cおよび第2オリフィス10dを、またシリンダ本体9の後退時に第1オリフィス10cを通過して移動するので、シリンダ本体9の後退時よりも前進時に移動速度が大きくなる構成となっている。また、前記粘性流体はその粘度により前述の第1オリフィス10cの通過速度を変化させることから、この粘度を調整することによりシリンダ本体9の後退時に生じる制動力並びに減衰特性を任意の大きさに設定することができる。
前記衝撃吸収装置1の出力軸4は、図3ないし図5に示すように伝達軸が連結される位置まで延びる連結部17と、入力軸3側に位置する円板様の膨径端部18aと、これと一体に形成されたカム部18bを備えたカム部材18とからなっている。前記膨径端部18aには、その中心位置に支持軸18cが植設されており、この支持軸18cが前記膨径軸部5の下面に設けられた支持軸用穴5bに位置して、膨径軸部5を出力軸4に対して回動可能に案内している。また、前記カム部18bは前記膨径軸部5の一部を囲み、かつ対向する位置に2個配置されている。このカム部18b,18bは、それぞれ出力軸4の軸線を挟んで点対称の円弧でなるカム面18dを有しており、この円弧は図6中に示す正転方向に向かって出力軸4の軸線に徐々に接近する形状をなしている。
前記カム部18bのカム面18dには、入力軸3に保持されたカムフォロア部材6のローラ7が当接しており、シリンダ部8の押圧力によってローラ7からカム部18bに付与される制動力によりカム部18bおよびローラ7、すなわち出力軸4および入力軸3が一体に回転可能に構成されている。この構成により、出力軸4すなわちカム部18bの回転速度が低下して、入力軸3の回転に制動を加える方向の回転トルクが発生し、この回転トルクによる回転力がカム部18bおよびローラ7間の制動力より大きくなると、カム部18bはカムフォロラ部材6に対して回動することができる。また、前記構成により、カム部18bが回動すると、カムフォロア部材6を入力軸3の軸線と交差する方向に、すなわち直線方向に後退させることができる。
前記カム部材18の膨径端部18aには、その外周に沿って弧状に延びるガイド溝18eが対向して設けられており、このガイド溝18eにはそれぞれ前記入力軸3の膨径軸部5の外周付近にその軸線と平行に延びるように植設されたガイドピン5dが係合している。このガイド溝18eとガイドピン5dとの係合により、入力軸3に対する相対的な出力軸4の回動角度すなわち両軸の位相差が規制されている。
前記カム部材18の2個のカム部18b,18bには、図3、図4、図12および図13に示すように軸受プレート19が前記入力軸3の連結用つば部3bおよび膨径軸部5を上方から覆うように固定されており、この軸受プレート19により入力軸3が回転自在に案内されて入力軸3と出力軸4との相対的な回動が案内されている。また、前記軸受プレート19の内面には2個のばね係止ブロック20,20がその中心位置を挟んで点対称の位置に取付けられており、ばね取付けピン5eを介して前記膨径軸部5に取付けられたコイルばね5fの一端を係止している。前記ばね取付けピン5eは、連結用つば部3bに設けられた貫通溝3c内に位置し、この貫通溝3c内にコイルばね5fの他端を位置させて連結用つば部3bに係止させている。これにより、コイルばね5fは軸受プレ−ト19および膨径軸部5間、すなわち前記カム部18bとカムフォロア部材6との間の相対的な回動を復帰させる方向に作用するので、入力軸3と出力軸4との間で相対的な回動が生じて両軸間に位相差が生じても、両軸の位相差が迅速に解消される構成となっている。
上記衝撃吸収装置において、図4および図14(a)に示すように入力軸3が回転駆動源の駆動軸2の回転を受けて正転方向に回転すると、この入力軸3と一体に膨径軸部5およびこれに保持されたカムフォロア部材6が入力軸3の軸線を中心にして回転する。前記カムフォロア部材6の回転にともない、カムフォロア部材6のローラ7に付与される制動力によりカム部18bを持つカム部材18が一体に回転し、このカム部材18とともに出力軸4が一体に正転方向に回転することができる。
前記入力軸3と出力軸4とが一体に回転する間に、被動側の負荷が大きくなって、伝達軸および出力軸4の回転が低下すると、入力軸3の回転に制動を加える方向の回転トルクが発生する。この回転トルクによる回転力がカム部材18のカム部18bおよびカムフォロア部材6のローラ7間の制動力より大きくなると、入力軸3および出力軸4間に相対的な回動を招き、すなわち出力軸4が入力軸3に対して回動し、両軸間に位相差が生じる。この時、当該回動によりカム部材18のカム部18bが回動するので、カムフォロア部材6のローラ7が相対的にカム部18bのカム面18dを倣いながら移動することになる。
前記ローラ7が移動し始めると、これを保持するシリンダ部8のシリンダ本体9がピストンロッド11内で弾力付勢されたパイロットロッド15を相対的に後退させながら、膨径軸部5のガイド穴5c内を入力軸3の軸線と交差する方向に後退、すなわちピストン10が相対的に前進し始める。この時、ピストン10の段部10bは図17(a)に示すようにつば部11aと離れた位置にあって第1オリフィス10cおよび第2オリフィス10dが全開しているので、シリンダ本体9のシリンダ室9bの第2室9b2に充填された粘性流体が移動し易く、ローラ7およびシリンダ本体9は円滑に後退を開始できる。
その後のシリンダ本体9の後退、すなわちピストン10の前進時には、図17(b)および図16に示すように第2室9b2の粘性流体の圧力増加にともなって、ピストン10がつば部11aに当接するまで移動し、第2オリフィス10dを閉止する。これにより、図17(b)に示すように前記第2室9b2の粘性流体の一部が第1オリフィス10cのみからシリンダ室9bの第1室9b1に押し出されて、シリンダ部8は粘性流体の流量に応じた減衰特性を持つダンパ機能を果たす。
同時に、前記シリンダ室9bの第2室9b2に残された粘性流体は図16に示すようにシリンダ本体9が後退する間に一旦圧縮されるので、シリンダ本体9に加わる押圧力が増大し、ローラ7からカム部18bおよびカム部材18に加えられる制動力が増大する。この増大した制動力は、入力軸3および出力軸4間の相対的な回動に対して付与されるので、当該回動が制動されることになり、当該回動をもたらす回転トルクが低減されて入力軸3に伝達される。これにより、出力軸4の回転速度が急激に低下して入力軸3の回転に制動を加える回転トルクが発生しても、この回転トルクにともなう回転力をカム部材18とカムフォロア部材6とにより直線方向の衝撃に変換し、さらにこの回転力がそのまま入力軸3に伝達されずに吸収されて入力軸3に伝達されるので、回転駆動源に悪影響を及ぼすようなことはなくなる。
また、前記入力軸3および出力軸4間に相対的な回動が生じ、両軸間に位相差が生じるにともなって、それぞれと一体に回動する軸受プレート19および膨径軸部5間にも図19(a)に示すように位相差が生じ、膨径軸部5に保持されたコイルばね5fが撓んで、その弾性力が増大する。そのため、入力軸3および出力軸4間に相対的な回動を招く回転トルクがコイルばね5fの弾性力まで低下すると、このコイルばね5fの弾性力の作用により軸受プレート19が膨径軸部5に対して回動前の位置関係に復帰し、膨径軸部5と軸受プレート19との位相差が解消する。これにより、図19(b)に示すように軸受プレート19と一体のカム部材18はカムフォロア部材6のローラ7に対して当該回動前の位置関係を持つように復帰する。この時、図14(b)に示す位置にあるシリンダ部8のシリンダ本体9が図14(a)に示す位置まで復動するに際して遅れが生じるため、ローラ7はカム部18bのカム面18dから一旦離れることができる。その後、ローラ7およびこれを保持するシリンダ本体9も前述の回動前の位置に戻り、当該回動前にローラ7の持つ制動力により、カム部18bとローラ7、すなわち入力軸3と出力軸4とが一体に回転し、入力軸3の回転を出力軸4に伝達することができる。
前記ローラ7が回動前の状態に復帰し始める時には、カム部18bによるシリンダ本体9の押圧量が漸減していくので、シリンダ本体9が膨径軸部5から飛び出す方向に前進する。言い換えれば、ピストン10がシリンダ室9b内を後退し始め、図18(a)に示すようにシリンダ室9bの第1室9b1内の粘性流体が第1オリフィス10cのみから第2室9b2に移動し始める。これにより、シリンダ本体9の復帰が遅れても、シリンダ本体9は円滑に復動を開始できる。
前記ピストン10がその後も後退していくと、図18(b)に示すようにシリンダ本体9との摩擦力および第2シリンダ室9b2内の粘性流体の圧力降下によりわずかだけシリンダ本体9と一体に移動してつば部11aから離れるので、第2オリフィス10dが開放される。これにより、前記ピストン10が作動状時と復帰する時との間で粘性流体が通過するオリフィスの面積が変更されることになって、粘性流体の流量が変わる。そのため、ピストン10が復帰する時の移動速度はピストン10が作動時の移動速度よりも大きくなり、ピストン10を迅速に復帰させることができ、回転方向の衝撃、直線方向の衝撃に拘わらず、連続して発生する衝撃に備えることができる。また、回転方向の衝撃は直線方向の衝撃に変換されて粘性流体の粘性抵抗により吸収されるので、回転方向の衝撃を受けて直進往復動作する部材の摺動部を密閉するだけで済み、Oリング程度の簡単なシール機構で対応することができる。さらに、前記つば部11aの形状や貫通穴の形状を変更することにより粘性流体が通過するオリフィスの面積を任意に変更できるので、前記ピストン10が作動時の移動速度はもとより復帰する時の移動速度を容易に変更することができる。しかも、前記ピストン10とピストンロッド11とは係止ピン14と凹部11bとによる簡単な構成で連結されるので、ピストン10には穴あけ加工、ピストンロッド11にはフライス加工を施すのみでよく、これらの製造コストを低減することができる。
本発明の応用例として、図示はしないが、前記ピストン10にはその段部10bにより覆われない位置にあるオリフィス、すなわち第1オリフィス10cに面して磁性体を埋設し、シリンダ室9bに充填される粘性流体をMR流体としてもよい。これにより、粘性流体は第1オリフィス10cを通過する時に磁性体の磁力により任意の粘度を得ることができるので、磁性体を変更することにより減衰特性を任意に調整することができる。
なお、本発明の第1の実施形態を回転方向の衝撃を吸収する装置について説明したが、二つの部材間に生じる直線方向の衝撃に対しても適用できることはもちろんである。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るベーンポンプを図面に基づき説明する。このベーンポンプは、第1の実施形態に係る第1オリフィス10cおよび第2オリフィス10dの形状をつば部11aに加工施さずに、段付穴10aに加工を施して設けるもので、同一部品については同一番号を付す。前記ベーンポンプ51は、図20に示すように流入口52aと流出口(図示せず)とカム壁面52cとを持つ円筒状のポンプ本体52と、ポンプ本体52内で回転自在に配置されかつ粘性流体が充填される6個のベーン収納室53aを備えるロータ53と、前記カム壁面52cを倣いながらベーン収納室53aの壁面に沿って室内を前進後退するベーン54とを備えている。前記ポンプ本体52には、そのカム壁面52cに接するようにロータ53が偏心して配置され、カム壁面52cとロータ53とによりポンプ室52dが形成されている。このポンプ室52d内では、カム壁面52c、ロータ53および隣り合う2個のベーン54、54により一定の容積が形成され、この容積からベーンポンプ51の単位吐出量が決められている。また、前記ベーンポンプ51は、ロータ53の回転にともなって粘性流体を流入口52aからポンプ室52d内に流入させ、これを単位吐出量毎に流出口から排出するように構成されている。
前記ベーン54は、図20、図21(a)および図21(b)に示すようにベーン収納室53a内の粘性流体が通過する貫通穴の一例として段付穴10aが設けられており、この段付穴10aは前記ベーン収納室53a側を非円形穴部10a1、ベーン54の先端側を円形穴部10a2とする形状をしている。前記円形穴部10a2には、円板様のつば部11aが配置されており、このつば部11aは、対向する2個所を小さく、この2個所と直交する方向で対向する2個所を大きく切り落とした略4角形状をなしている(図11中のつば部11aの外形状参照)。また、このつば部11aの対向する2個所の角部は円形穴部10a2の壁面近くに位置し、その周面には凹部11bが設けられている。この凹部11bには、後記係止ピン14がわずかな隙間をおいて位置しており(図11中、凹部11bおよび係止ピン14参照)、つば部11aがベーン54と一体かつベーン54に対して相対的にわずかに移動可能に連結されている。また、前記つば部11aの小さく切り落された部分は、常時段付穴10aの非円形穴部10a1を経由してポンプ室52dと連通し、粘性流体がベーン収納室53aとポンプ室52dとの間を移動する第1オリフィス10cをなしている(図18(a)および図18(b)中のピストン10とつば部11aとの連結構造参照)。この第1オリフィス10cは、ベーン54の移動にともなって移動する粘性流体の流量を制限してベーン54の移動速度を規制している。
前記段付穴10aの非円形穴部10a1は、図20(b)に示すように円形穴部10a2と同一の円形状から対向する二面を切り落とした非円形穴形状で、しかも後記第2オリフィス(第1オリフィス10cの一部を含んでもよい)10dを閉止可能な形状をしている。また、このベーン54は段付穴10aの非円形穴部10a1により形成される段部10bを有し、この段部10bには前記つば部11aが当接可能となっている。
前記ベーン54には、つば部11aの凹部11bに対応して係止ピン14が固定されており、この係止ピン14の一部が凹部11bに所定の隙間を隔てて係合している。また、このベーン54はベーン収納室53aに配置されたばね55により突出する方向に付勢されており、その先端がポンプ本体52のカム壁面52cに当接している(図20参照)。これにより、前記ベーン54がベーン収納室53a内を前進する時には、粘性流体の圧力が段付穴10aの円形穴部10a2側より非円形穴部10a1側で低くなり、つば部11aが段付穴10aの段部10bに当接して、第2オリフィス10dを閉止状態とする構成が得られる。前記ベーン54がベーン収納室53aに後退する時には、前記つば部11aがベーン収納室53a内の粘性流体の圧力上昇にともなってベーン54に対してわずかに移動して段付穴10aの段部10bから離れて位置する。この時、つば部11aの大きく切り落とされた部分も段部10bとつば部11aとの間に生じる隙間を通じて段付穴10aの円形穴部10a2および非円形穴部10a1間、すなわちベーン収納室53aおよびポンプ室52d間を連通する第2オリフィス10dをなしている(図18(b)中のピストン10とつば部11aとの連結構造参照)。
上記ベーンポンプでは、ロータ53が回転するにともなって、ベーン54がベーン収納室53aから飛び出す方向に前進し、流入口52aから流入する粘性流体が隣り合う2枚のベーン54,54により決まる単位吐出量毎流出口から排出される。前記粘性流体が流入口52aからポンプ室52dに流入する際には、ロータ53の回転にともなってベーン54がベーン収納室53a内を飛び出す方向に前進する。この時、粘性流体の圧力は段付穴10aの円形穴部10a2側よりベーン収納室53a側すなわち非円形穴部10a1側で低くなるので、段付穴10aの円形穴部10a2に配置されたつば部11aがその段部10bに当接するまで移動し、第2オリフィス10dが閉止状態となる。そのため、ベーン収納室53a内の粘性流体は第1オリフィス10cのみからポンプ室52dに移動することとなり、ベーン54は粘性流体の流量に応じてゆっくりと前進することができる。
前記ポンプ室52d内の粘性流体が流出口から排出される際には、ベーン54がポンプ本体52のカム壁面52cを倣って回転するにともなってベーン収納室53a内に後退する。この時、粘性流体の圧力は段付穴10aの円形穴部10a2側よりもベーン収納室53aすなわち非円形穴部10a1側で高くなるので、つば部11aがベーン54に対してわずかに移動して段付穴10aの段部10bから離れて位置する。この時、つば部11aの大きく切り落とされた部分が段部10bとつば部11aとの間に生じる隙間を通じて第2オリフィス10dとなって開放される。これにより、ベーン収納室53a内の粘性流体が第1オリフィス10cと第2オリフィス10dとからポンプ室52dに移動する。そのため、粘性流体が通過するオリフィスの面積が増大してその流量が増大するので、粘性流体の圧力上昇が抑えられる。これにより、ベーン54は円滑に後退でき、ロータ53が回転する時のベーン54の摩擦が小さく、ポンプの性能に支障をきたすことがないばかりか、ベーン54の損傷を招くことも解消する。
なお、本発明の第1の実施形態では、第1オリフィス10cおよび第2オリフィス10dはつば部11aに設けられているが、これらオリフィスはピストン10およびつば部11aまたはベーン54およびつば部11aにより形成されればよく、ピストンまたはベーンに設けられる段付穴10aの非円形穴部の一部をつば部11aよりも大きくして形成されてもよい。この場合でも、これらピストン10およびつば部11aの当接または離脱によりオリフィスの面積を可変とすることができる。また、本発明の各部の具体的な構成は上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…衝撃吸収装置、
2…駆動軸、
3…入力軸、
4…出力軸、
6…カムフォロア部材、
18…カム部材
18d…カム面、
51…ベーンポンプ
54…ベーン

Claims (6)

  1. 粘性流体が充填されるシリンダ室を備えるシリンダ本体と、このシリンダ室の壁面に沿ってシリンダ室内を相対的に前進後退するピストンと、このピストンを移動自在に保持するピストンロッドとを備え、前記ピストンはシリンダ室内の粘性流体が通過する貫通穴を有し、前記ピストンロッドは前記ピストンに当接するつば部を有し、これらピストンおよびつば部を両者間にオリフィスが形成されるように取付けるとともに、これらピストンおよびつば部の当接または離脱によりオリフィスの面積が可変となることを特徴とする衝撃吸収装置。
  2. 前記シリンダ本体は相対的に回動する二つの部材の一方に配置されるカムフォロア部材に連結され、このカムフォロア部材は他方の部材と一体に回転するように配置されるカム部材により当該回動の中心線と交差する方向に後退可能に付勢され、さらに前記ピストンロッドはカムフォロア部材が配置される部材に固定され、二つの部材の一方に加わる回転方向の衝撃を直線方向に変えて吸収することを特徴とする請求項1に記載の衝撃吸収装置。
  3. 前記シリンダ本体は回動する二つの部材の一方に配置されるカムフォロア部材に連結され、このカムフォロア部材は他方の部材と一体に回転するように配置されるカム部材により当該回動の中心線と交差する方向に後退可能に付勢され、さらに前記ピストンロッドはカムフォロア部材が配置される部材に固定され、二つの部材の一方に加わる回転方向の衝撃を直線方向に変えて吸収する衝撃吸収装置であって、
    前記カム部材はカムフォロア部材との間の相対的な回動を復帰させる方向に作用するコイルばねにより付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の衝撃吸収装置。
  4. 前記ピストンの貫通穴は段付穴であってピストンはこの段付穴により形成される段部を有し、
    前記つば部は連続して設けられる係合部を有し、この係合部はその周面に凹部を有し、この凹部に対応してピストンに係止ピンを固定し、この係止ピンを所定の隙間を隔てて凹部に配置してピストンをつば部と一体かつつば部に対して移動可能に連結することを特徴とする請求項1に記載の衝撃吸収装置。
  5. 前記ピストンの貫通穴は段付穴であってピストンはこの段付穴により形成される段部を有し、前記つば部はピストンとの間に複数のオリフィスを有し、
    さらに、前記ピストンはその段部により覆われない位置にあるオリフィスに面して埋設される磁性体を有し、
    シリンダ室に充填される粘性流体はMR流体であることを特徴とする請求項1に記載の衝撃吸収装置。
  6. 流入口と流出口とを持つポンプ本体と、ポンプ本体内で回転自在に配置されかつ粘性流体が充填されるベーン収納室を備えるロータと、ポンプ本体の内側のカム壁面を倣いながらベーン収納室の壁面に沿って前進後退するベーンとを備え、前記ベーンはベーン収納室内の粘性流体が通過する貫通穴とこの貫通穴内に取付けられるつば部とを有し、前記ベーンおよびつば部を両者間にオリフィスが形成されるように取付けるとともに、これらベーンおよびつば部の当接または離脱によりオリフィスの面積が可変となることを特徴とするベーンポンプ。
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