JP2016124031A - 抵抗溶接方法 - Google Patents

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【課題】抵抗溶接を繰り返し行っても、電極が損傷しにくい抵抗溶接方法の提供。【解決手段】タングステン、又は、タングステン合金からなる一対の電極(1、2)の間に、被溶接部材(W)を挟み込んで加圧する加圧工程(S3)と、一対の電極(1、2)を通電させて抵抗溶接を行う抵抗溶接工程(S4)とを含む抵抗溶接方法である。抵抗溶接方法は、加圧工程(S3)の前において、一対の電極(1、2)を予熱温度(Te1)に予熱する予熱工程(S2)を更に含む。予熱温度(Te1)は、電極(1、2)の延性破面率が80%となる温度から、電極(1、2)の延性破面率が95%となる温度までの範囲内にある。【選択図】図2

Description

本発明は、抵抗溶接方法に関する。
二次電池の製造方法では、各部材を溶接するために抵抗溶接が利用される。例えば、特許文献1に開示されている抵抗溶接方法では、電極を予め加熱しておき、その電極を被溶接部材に接触させて通電させることで、抵抗溶接を行う。
特開2014−121723号公報
特許文献1で開示されるような抵抗溶接方法では、タングステン、又はタングステン合金からなる一対の電極を用いて、繰り返して抵抗溶接を行うことがある。このような場合、亀裂が電極表面に発生したり、微小クラックが電極表面に発生したりするなど、電極が損傷した。このような損傷が生じると、抵抗溶接を継続して行えなくなることがある。
本発明は、抵抗溶接を繰り返し行っても、電極が損傷しにくい抵抗溶接方法を提供するものである。
本発明にかかる抵抗溶接方法は、
タングステン、又は、タングステン合金からなる一対の電極の間に、被溶接部材を挟み込んで加圧する加圧工程と、該一対の電極を通電させて抵抗溶接を行う抵抗溶接工程とを含む抵抗溶接方法であって、
前記加圧工程の前において、前記一対の電極を予熱温度に予熱する工程を更に含み、
前記予熱温度は、前記電極の延性破面率が80%となる温度から、前記電極の延性破面率が95%となる温度までの範囲内にある。
このような構成によれば、安定した延性を有しつつ、強度を維持するので、抵抗溶接を繰り返し行っても、電極が損傷しにくいのである。
本発明によれば、抵抗溶接を繰り返し行っても、電極が損傷しにくい抵抗溶接方法を提供することができる。
抵抗溶接装置の模式図である。 電極温度、電極位置、及び、通電信号を示す図である。 通電条件の一例を示すグラフである。 温度に対する延性破面率を示すグラフである。 実施例の電極の一例を示す写真である。
実施の形態1.
図1〜図3を用いて、実施の形態1にかかる抵抗溶接方法について説明する。図1は、抵抗溶接装置の模式図である。図2は、電極温度、電極位置、及び、通電信号を示す図である。図3は、通電条件の一例を示すグラフである。図4は、温度に対する延性破面率を示すグラフである。
実施の形態1にかかる抵抗溶接方法では、抵抗溶接装置10を用いる。図1に示すように、抵抗溶接装置10は、固定電極1と、可動電極2と、加圧ユニット3と、通電ユニット4とを含む。
固定電極1は、所定の箇所に固定されている。固定電極1は、タングステン、タングステン合金からなる。可動電極2は、固定電極1と同じ種類の材料からなる。可動電極2と固定電極1とは、抵抗溶接装置10において、一対となって、用いられる。
加圧ユニット3は、可動電極2を固定電極1に接近させる、又は、固定電極1から離す方向(図1ではY軸方向)に移動させる。加圧ユニット3は、可動電極2を固定電極1に向かって接近させることで、固定電極1と可動電極2との間に溶接対象となる被溶接部材Wを挟み込ませる。ここでは、被溶接部材Wは、端子W1と複数枚の箔W2とを含み、端子W1と複数枚の箔W2とは、重ね合わされる。加圧ユニット3が被溶接部材Wに対して与える加圧力は、所定の範囲内において変更することができる。加圧ユニット3の動力源は、油圧、ばね、空圧などを利用することができる。
通電ユニット4は、例えば、導線を介して、可動電極2と固定電極1とに電気的に接続されている。通電ユニット4は、予熱時の通電条件と加工時の通電条件との2パターン以上の通電条件に基づいて、可動電極2と固定電極1とに電流を供給する。この通電条件は、例えば、電流値及び通電時間である。なお、通電ユニット4は、固定電極1と可動電極2との温度を計測する温度計測ユニットを有してもよい。
次に、図2を参照しつつ、実施の形態1にかかる抵抗溶接方法について説明する。
まず、可動電極2を固定電極1に接近させるように移動させる(可動電極移動工程S1)。可動電極2は、位置P1まで移動する。すると、可動電極2と固定電極1とが、被溶接部材Wを挟み込み、電気的に接続する。
続いて、可動電極2及び固定電極1を予熱温度Te1に達するまで予熱する(予熱工程S2)。図3に示すように、まず、電流値V1の電流を時間0(ゼロ)からTi1までの間に供給する。時間0(ゼロ)は、予熱工程S2の開始時点、言い換えると、通電信号がOFFからONになる時点に相当する。電流値V1及び時間Ti1は、予熱温度Te1に応じて、変更してもよい。また、予熱温度Te1は、固定電極1及び可動電極2の製造方法、及び、固定電極1及び可動電極2を構成する材料の組成に応じて、変更してもよい。具体的には、予熱温度Te1は、固定電極1及び可動電極2の延性破面率が80%となる温度から、固定電極1及び可動電極2の延性破面率が95%となる温度までの範囲内である。
続いて、通電しつつ、可動電極2を押込んで被溶接部材Wを加圧する(加圧工程S3)。具体的には、可動電極2は、被溶接部材Wを加圧するため、位置P1から位置P2までに移動することになる。位置P2は、位置P1よりも固定電極1に近い位置である。被溶接部材Wに与えられる加圧は、可動電極2と被溶接部材Wとの接触界面、及び、固定電極1と被溶接部材Wとの接触界面が安定するのに必要な大きさであればよい。被溶接部材Wに与えられる加圧がこのような大きさを有すると、次工程である抵抗溶接工程S4において、抵抗溶接を良好に行うことができる。
続いて、被溶接部材Wを加圧したまま、抵抗溶接を行う(抵抗溶接工程S4)。図3に示すように、電流値V1より高い電流値V2の電流を時間Ti2まで、通電させて、予熱温度Te1よりも高い加工点温度Te2まで電極温度を高める。電流値V2及び時間Ti2は、加工点温度Te2に応じて変更してもよく、また、その際に、予熱工程S2による予熱を考慮して決定すると好ましい。加工点温度Te2に達するように十分に通電した後は、通電を停止する。また、被溶接部材Wの接合が十分に進行するように、被溶接部材Wへの加圧を継続する。なお、加圧工程S3と抵抗溶接工程S4とは、ほぼ同時に進行させても構わない。加工点温度Te2は、端子W1と複数枚の箔W2とが固相接合するような高さを有するとよい。
最後に、可動電極2を固定電極1から離間させて、加工された被溶接部材Wを取り出す(取出工程S5)。加工された被溶接部材Wでは、端子W1と複数枚の箔W2とが、接合し、具体的には、固相接合している。
次に、図5を用いて、実施の形態1にかかる抵抗溶接方法を用いて溶接実験について説明する。図5は、実施例の電極の一例を示す写真である。
実施例1では、実施の形態1にかかる抵抗溶接方法を用いて、下記の表1に示す条件、つまり、抵抗溶接を連続して行なった。なお、比較例1及び比較例2では、目標予熱温度を除いて実施の形態1にかかる抵抗溶接方法と同じ抵抗溶接方法を用いて、下記の表1に示す条件で、抵抗溶接を連続して行なった。予熱温度は、実施例1、比較例1及び比較例2でそれぞれ用いた固定電極の延性破面率及び可動電極の延性破面率に対応する温度である。予熱温度を変化させることで、実施例1、比較例1及び比較例2でそれぞれ用いた固定電極の延性破面率及び可動電極の延性破面率を設定した。
実施例1、比較例1及び比較例2では、寿命を測定した。比較例1及び比較例2の寿命は、亀裂が電極に生じて、抵抗溶接の継続が困難になったときの、電極の使用回数とした。一方、実施例1の寿命は、亀裂が電極に殆ど生じておらず、抵抗溶接の継続が可能であることを確認したときの、電極の最大使用回数である。ここで、電極の使用回数は、抵抗溶接の回数である。
表1に示すように、実施例1では、寿命が7634回と、比較例1及び比較例2と比較して2倍以上であった。また、図4に示すように、実施例1で、亀裂が電極にまだほとんど生じておらず、良好な表面形状を維持していると言える。そのため、亀裂が電極に生じて、抵抗溶接の継続が困難になったときの、実施例1の電極の使用回数は、7634回よりも大きいと考えられる。
比較例1では、寿命が実施例1と比較して短く、また、予熱温度に相当する延性破面率が75%と実施例1と比較して低い。延性が不足し、電極が脆性破壊したため、寿命が短かったと考えられる。
比較例2では、寿命が実施例1と比較して短く、一方、予熱温度に相当する延性破面率が90%と実施例1と比較して高い。比較例2では、微小なクラックが電極に発生した。延性が増加したものの強度が低下し、塑性変形が生じため、寿命が短かったと考えられる。
ここで、予熱温度Te1が、固定電極1の延性破面率及び可動電極2の延性破面率が80%となる温度から、固定電極1の延性破面率及び可動電極2の延性破面率が95%となる温度までの範囲内とした理由について述べる。
図4に示すように、温度が脆性延性遷移温度Trより低いと、電極は脆性破壊する傾向にある。その一方で、温度が脆性延性遷移温度Trより高いと、電極は延性破壊する傾向にある。延性破面率が80%以上であるとき、その温度は脆性延性遷移温度Trよりも安定的に高く、具体的には、脆性延性遷移温度Trの1割以上も高いと考えられる。そのため、電極が延性を安定して有し、電極が脆性破壊することを安定して抑制すると考えられる。一方、延性破面率が95%以下であると、電極が、強度を安定して維持することができ、電極が強度不足のために損傷することを安定して抑制すると考えられる。
以上、実施の形態1にかかる抵抗溶接方法によれば、安定した延性を有しつつ、強度を維持するため、電極の亀裂の発生を抑制することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、実施の形態1にかかる抵抗溶接装置では、通電ユニットを用いて予熱工程S2を行ったが、予熱ユニットを用いて、被溶接部材を一対の電極に挟ませる前に、一対の電極を予熱してもよい。例えば、予熱ユニットは、コイルを用いて、一対の電極をそれぞれ電磁誘導加熱する。この予熱ユニットを用いる場合、一対の電極に、チラーと水配管とを設置してもよい。この場合、通電ユニットは、加工時の通電条件だけ設定できるものであってもよい。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1 固定電極 2 可動電極
W 被溶接部材
S2 予熱工程 S3 加圧工程
S4 抵抗溶接工程
Te1 予熱温度

Claims (1)

  1. タングステン、又は、タングステン合金からなる一対の電極の間に、被溶接部材を挟み込んで加圧する加圧工程と、該一対の電極を通電させて抵抗溶接を行う抵抗溶接工程とを含む抵抗溶接方法であって、
    前記加圧工程の前において、前記一対の電極を予熱温度に予熱する工程を更に含み、
    前記予熱温度は、前記電極の延性破面率が80%となる温度から、前記電極の延性破面率が95%となる温度までの範囲内にある抵抗溶接方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007239625A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Seki Tateo 携帯型送風装置

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