JP2016122382A - システム、描画方法、情報処理装置、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】電子ペンが電子ホワイトボードに送信する情報量を増やすことが可能なシステムを提供すること。【解決手段】自機に作用する物理量を取得する機能を備えた第1の装置2と、前記第1の装置による指示位置を検出し、検出した指示位置に基づく情報を表示装置に表示する第2の装置100とを有するシステム400であって、前記第1の装置は、前記物理量を時間間隔ごとに検出する物理量検出手段22と、前記物理量検出手段が検出した時間間隔ごとの物理量を1つの送信データで送信する物理量送信手段41と、を有し、前記第2の装置は、前記送信データを受信する送信データ受信手段51と、前記送信データから時間間隔ごとの物理量を取り出す物理量取り出し手段52と、取り出された前記物理量を前記時間間隔ごとに検出された前記第1の装置による指示位置に基づく情報に反映させて前記表示装置に表示する情報表示手段54、56と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、システム、描画方法、情報処理装置及びプログラムに関する。
従来のホワイトボードに情報の取込機能や表示機能、通信機能等が追加された電子的なホワイトボードが知られている。ユーザが電子ホワイトボードに書き込んだ情報は座標データとして蓄積され、電子ホワイトボードがディスプレイの表示面に描画する。したがって、ユーザは従来のホワイトボードと同様に文字や図形などを描画でき、さらに描画データを保存したり他の電子ホワイトボードや端末に送信するなどして活用することができる。
ユーザが表示面に座標を入力するためのツールとして電子ペンが提供される場合がある。電子ペンが電子ホワイトボードと通信する機能を備える場合、電子ホワイトボードの機能性や操作性などを向上できる。例えば、電子ペンが筆圧の検知機能を有する場合、電子ペンが筆圧を所定の頻度で電子ホワイトボードに送信することで、電子ホワイトボードは筆圧に応じて描画する線の太さを変更できる。ユーザから見ると強く描画した線は太く表示されるので実際にペンで書いているかのような使用感が得られる(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、電子ペンが筆圧情報に応じて赤外線信号における信号幅を変化させて赤外線を送信するペン入力表示装置が開示されている。
ところで、ユーザから見た使用感を向上させるためにためには、電子ペンが筆圧情報を送信する頻度が高い方が好ましい。しかしながら、近年では無線通信機能を搭載している電子機器が増大しており、電子ペンが筆圧情報を送信するための電波と他の電子機器の電波(環境ノイズ)とが干渉するおそれが生じている。このため、電子ペンが高い頻度で筆圧情報を送信するほど環境ノイズと干渉する可能性も増大し、筆圧情報が電子ホワイトボードに届かないという不都合が生じるおそれがある。また、電子ペンが筆圧情報を送信する頻度が高いほど消費電力が大きくなるという不都合も生じる。
このように、従来では電子ペンと電子ホワイトボードの通信頻度を増大しにくいため、電子ホワイトボードに送信する情報量を増やしにくいという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑み、電子ペンが電子ホワイトボードに送信する情報量を増やすことが可能なシステムを提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、自機に作用する物理量を取得する機能を備えた第1の装置と、前記第1の装置による指示位置を検出し、検出した指示位置に基づく情報を表示装置に表示する第2の装置とを有するシステムであって、前記第1の装置は、前記物理量を時間間隔ごとに検出する物理量検出手段と、前記物理量検出手段が検出した前記時間間隔ごとの物理量を1つの送信データで送信する物理量送信手段と、を有し、前記第2の装置は、前記送信データを受信する送信データ受信手段と、前記送信データ受信手段によって受信された前記送信データから前記時間間隔ごとの物理量を取り出す物理量取り出し手段と、前記物理量取り出し手段によって取り出された前記時間間隔ごとの物理量を前記時間間隔ごとに検出された前記第1の装置による指示位置に基づく情報に反映させて前記表示装置に表示する情報表示手段と、を有する。
電子ペンが電子ホワイトボードに送信する情報量を増やすことが可能なシステムを提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。
<本実施例の描画システムの概略>
図1は、本実施形態における描画システム400の概略を示す図の一例である。図1(a)は比較のために図示した筆圧情報の送信を模式的に示す。図1(a)の電子ペン2は1回の送信で1個の筆圧情報Prを電子ホワイトボード300に送信している。このため、電子ホワイトボード300が例えば滑らかに線の太さが変化するように表示するには、高頻度に筆圧情報Prを送信する必要があった。
図1は、本実施形態における描画システム400の概略を示す図の一例である。図1(a)は比較のために図示した筆圧情報の送信を模式的に示す。図1(a)の電子ペン2は1回の送信で1個の筆圧情報Prを電子ホワイトボード300に送信している。このため、電子ホワイトボード300が例えば滑らかに線の太さが変化するように表示するには、高頻度に筆圧情報Prを送信する必要があった。
図1(b)は本実施形態の筆圧情報の送信を模式的に示している。本実施形態の電子ペン2は1回の送信でn個(nは自然数。ここでは3個であるとする)の筆圧情報Prを電子ホワイトボード300に送信する。このため、電子ペン2が高頻度に筆圧情報を送信しなくても、電子ホワイトボード300は筆圧情報を線の太さに反映させ滑らかに線の太さが変化するように表示することができる。
電子ペン2がn個の筆圧情報を送信する間に、電子ホワイトボード300は電子ペン2の複数の座標を検知しているため、n個の筆圧情報Prをそれぞれ別の座標に応づけることが好ましい。電子ホワイトボード300はn個の筆圧情報をt[ms]の時間間隔をおいて線の太さに反映させる。これにより、一度にn個の筆圧情報Prが送信されても、電子ホワイトボード300は筆圧情報が1つずつ送信されている場合と同様に線の太さを変化させて表示できる。
<用語について>
本実施例で用いる用語について説明する。
電子ペン…発光部を有し電子ホワイトボード300と通信する機能を備えたペン状の部材である。ユーザは電子ペン2を用いてディスプレイ200の表示面の位置を指示する。なお、ユーザは電子ペン2でない指やペン状部材を用いてディスプレイ200の表示面を指示しても座標を入力することができる。ディスプレイ200は表示装置の一例である。
n個…本実施形態では主に複数個である。しかし、後述する実施例2,4に示すように1個の筆圧情報が送信される場合が含まれうる。
座標…電子ホワイトボード300のディスプレイ200の表示面における電子ペン2の位置を示す位置情報である。この座標は任意に設定された原点と三次元の座標系において1点を示す世界座標で表される。あるいは、ディスプレイ200のコーナー(例えば、左上)を原点とする二次元の座標系を用いて表されてもよい。
本実施例で用いる用語について説明する。
電子ペン…発光部を有し電子ホワイトボード300と通信する機能を備えたペン状の部材である。ユーザは電子ペン2を用いてディスプレイ200の表示面の位置を指示する。なお、ユーザは電子ペン2でない指やペン状部材を用いてディスプレイ200の表示面を指示しても座標を入力することができる。ディスプレイ200は表示装置の一例である。
n個…本実施形態では主に複数個である。しかし、後述する実施例2,4に示すように1個の筆圧情報が送信される場合が含まれうる。
座標…電子ホワイトボード300のディスプレイ200の表示面における電子ペン2の位置を示す位置情報である。この座標は任意に設定された原点と三次元の座標系において1点を示す世界座標で表される。あるいは、ディスプレイ200のコーナー(例えば、左上)を原点とする二次元の座標系を用いて表されてもよい。
<構成例>
図2は、本実施形態における描画システム400の概略図の一例を示す。描画システム400は、ディスプレイ200、4つの撮像部32a〜32d(以下、4つの撮像部を区別しないで説明する場合は撮像部32という)と、4つの再帰反射板81a〜81d(以下、4つの再帰反射板を区別しないで説明する場合は再帰反射板81という)、及び、コンピュータ100を有する。
図2は、本実施形態における描画システム400の概略図の一例を示す。描画システム400は、ディスプレイ200、4つの撮像部32a〜32d(以下、4つの撮像部を区別しないで説明する場合は撮像部32という)と、4つの再帰反射板81a〜81d(以下、4つの再帰反射板を区別しないで説明する場合は再帰反射板81という)、及び、コンピュータ100を有する。
また、コンピュータ100には画像出力装置70が接続されているが、画像出力装置70はなくてもよい。すなわち、電子ホワイトボード300は少なくともディスプレイ200とコンピュータ100を有し、その他の構成要素を適宜、有していてもよい。
ディスプレイ200は液晶ディスプレイ、プラズマ発光型ディスプレイ、有機EL型ディスプレイ、電気泳動型ディスプレイ、又は、FED(Field Emission Display)などどのようなものでもよく表示方式は問わない。また、自発光するものの他、プロジェクターやリアプロジェクションなどの投影装置で映像を投影してディスプレイを構築してもよい。本実施形態ではディスプレイ200がタッチパネルを有している必要はないが、有していてもよい。
4つの再帰反射板81a〜81dは、ディスプレイ200の周囲に固定されて配置されていてもよく、着脱可能に装着されていてもよい。再帰反射板81は電子ペン2が用いられた描画では必要ないためである。ただし、再帰反射板81が配置されている場合、ユーザは発光部を有さない指やペン状部材を用いて座標を入力できる。
コンピュータ100には、描画システム400に対応した後述の描画システム用プログラム119がインストールされている。コンピュータ100がこの描画システム用プログラム119を実行することで、撮像部32が撮像した画像に基づきユーザが電子ペン2で指示した座標を検出する。コンピュータ100はその座標に基づきディスプレイ200に点や線などの視覚情報を描画する。
また、コンピュータ100は描画システム400への操作を受け付けるためのメニュー(視覚情報の一例)をディスプレイ200に表示するため、座標に基づいてどのメニューが選択されたのかを判定して操作を受け付ける。
例えば、ユーザが線を描画するメニューに触れた後、電子ペン2でディスプレイ200の表示面に図形を描画した場合、コンピュータ100は電子ペン2が触れている位置の座標をリアルタイムに取得して、時系列の座標を作成する。コンピュータ100は時系列の座標を接続して線を作成しディスプレイ200に表示する。
なお、メニューには線の色、太さ、線種等を指定するためのものがあり、ユーザはこれらを選択して描画する線を選択できる。なお、線の太さに関して、ユーザがメニューから太さを選択すればユーザの選択が優先される。ユーザが線の太さを選択していない場合は予め定められた基本となる線の太さに対し、電子ペン2から送信される筆圧情報に応じた太さの線が描画される。また、電子ペン2が筆圧情報をコンピュータ100に送信しない場合(例えば、筆圧を検知する機能がない場合)、予め定められた基本となる太さの線が描画される。
なお、メニューには描画に関するものの他、表示面に描画された内容全体(以下、ページという)の保存、ページの再表示、ページめくり、ページの印刷、ユーザのPC(Personal Computer)などへのページの送信を受け付けるものがある。
例えば、図2では、ユーザが三角形の形状に沿って電子ペン2を移動させたため、コンピュータ100は三角形を構成する一連の座標を記録する。そして、コンピュータ100は画像出力装置70がディスプレイ71に出力する画像と三角形を合成して(画像や三角形が合成された画像は視覚情報の一例である)ディスプレイ200に表示する。ユーザからはディスプレイ200にユーザが三角形を描画しているように見える。
このように、ディスプレイ200がタッチパネルを有していなくても、ユーザは描画システム400に対し様々な操作を行うことができる。また、再帰反射板81を使用することで、ユーザは電子ペン2を用いなくても指やペン状部材を用いて描画システム400を操作することができる。
次に、図3を用いて電子ペン2の概略構成について説明する。図3は電子ペン2の概略構成図の一例を示す。電子ペン2は、LEDなどで赤外光を発する先端部21と、先端部21がディスプレイ200の表示面に物理的に接触した際の筆圧を検知する接触検知部22と、接触検知部22が検知した筆圧の筆圧情報をコンピュータ100に無線により通知する無線通知部23と、電子ペン2の軸方向に稼動する後端部24と、後端部24がディスプレイ200の表示面に物理的に押圧されたことを検知する後端スイッチ25と、電子ペン2の全体を制御するCPU26と、RAM27と、ROM28と、及び、A/D変換部29とを有する。ROM28には電子ペン用プログラムが記憶されており、CPU26は電子ペン用プログラムを実行し、以下のような機能を提供する。なお、電子ペン2は図示する以外にもマイコンなどの情報処理装置が有する一般的な構成を有している。
接触検知部22は高分子圧膜フィルムなどを有しており、接触検知部22が検知した筆圧はA/D変換部29に送信される。A/D変換部29はアナログ信号の筆圧をデジタル信号の筆圧情報に変換する。CPU26は筆圧を閾値と比較して、先端部21が表示面に接触したこと(この場合、CPU26は接触信号を生成する)及び表示面から離れたこと(この場合、CPU26は非接触信号を生成する)を検知することができる。CPU26は先端部21が表示面に接触した場合には先端部21の発光部を発光させ、表示面から離れた場合には発光部を消灯させる。これにより消費電力を低減できる。あるいは先端部21が常時点灯していてもよい。この場合、ユーザの使用状態を推定するための加速度センサ等のセンサを搭載し、その出力によりCPU26が、ユーザが使用しているかどうかを判定し、使用していないときは消灯する。
また、後端部24がディスプレイ200の表示面に押圧されると後端スイッチ25がONになり、CPU26はON情報を検出する。また、後端部24がディスプレイ200の表示面から離れると後端スイッチ25がOFFになり、CPU26はOFF情報を検出する。
また、電子ペン2が固有のIDなどの属性情報をROMなどに格納していることが好ましい。これにより、電子ペン2が複数ある場合でもコンピュータ100は電子ペン2を識別して筆圧情報と対応づけることができる。
無線通知部23は例えばBluetooth(登録商標)によりコンピュータ100と通信するが、赤外線、無線LAN、超音波、可視光通信などで通信してもよい。無線通知部23は、接触信号・非接触信号、ON情報、ID及び筆圧情報を電子ホワイトボード300に送信することができる。
電子ホワイトボード300が接触信号を受信した場合、再帰反射板を照明する光源(次述する)を消灯させ、非接触信号を受信した場合は再帰反射板を照明する光源を点灯させる。再帰反射板を照明する光源の消灯時には撮像部32が電子ペン2の発光部を撮像でき、再帰反射板を照明する光源の点灯時には撮像部32が指やペン状部材を撮像できる。
また、電子ホワイトボード300はON情報を受信した場合、検知した電子ペン2の座標に表示されている描画データを消去する。すなわち、ユーザは電子ペン2の後端部24でディスプレイ200の表示面をこすることで電子ペン2を消しゴムのように使うことができる。
なお、電子ペン2が電子ホワイトボード300にコンピュータ100に送信する情報はこれら(接触信号・非接触信号、ON情報、ID及び筆圧情報)に限られない。
次に、図4を用いて、コンピュータ100のハードウェア構成について説明する。図4はコンピュータ100のハードウェア構成図の一例である。コンピュータ100は、アドレスバスやデータバス等のバスライン118を介して電気的に接続されたCPU101、ROM102、RAM103、SSD(Solid State Drive)104、ネットワークコントローラ105、外部記憶コントローラ106、電子ペンコントローラ116、センサコントローラ114、GPU(Graphics Processor Unit)112、及び、キャプチャデバイス111を備えている。さらに、本実施形態におけるコンピュータ100は、GPU112に接続されたディスプレイコントローラ113を備えている。
CPU101は描画システム用プログラム119を実行して描画システム400の全体的な動作を制御する。ROM102にはIPL(Initial Program Loader)等、主に描画システム400の起動時にCPU101が実行するプログラムが記憶されている。RAM103は、CPU101が描画システム用プログラム119を実行する際の作業メモリである。SSD104は、描画システム用プログラム119や各種データが記憶された不揮発メモリである。
ネットワークコントローラ105は、コンピュータ100がネットワークを介して他の機器と通信する際に通信プロトコルに基づく処理を行う。なお、ネットワークは、LAN又は複数のLANが接続されたWANなどである。WANは例えばインターネット等でもよい。また、ネットワークに携帯電話網が含まれていてもよい。また、ネットワークコントローラ105が専用線で直接、他の機器と接続されていてもよい。他の機器とはサーバなどの他、別の描画システム400が含まれる。ネットワークコントローラ105が別の描画システム400と接続された場合、ユーザは別の描画システム400と描画内容を送受信して各拠点の描画システム400が同じ描画内容をディスプレイ200に表示できる。
外部記憶コントローラ106は、CPU101からの指示により着脱可能な外部メモリ117に対する書き込み又は外部メモリ117からの読み出しを行う。外部メモリ117は、例えばUSBメモリ、SDカード等のフラッシュメモリである。
電子ペンコントローラ116は、電子ペン2の無線通知部23と無線で通信し、接触信号・非接触信号、ON情報、ID及び筆圧情報などを受信する。これにより、コンピュータ100はユーザが電子ペン2を用いて描画しているか否かを検出することができる。なお、コンピュータ100と電子ペン2が通信しない場合には、電子ペンコントローラ116はなくてもよい。
センサコントローラ114には4つの撮像部32a〜32dが接続されている。撮像部32a〜32dは電子ペン2が発光する赤外光及び再帰反射板が反射する赤外等に感度を有している。撮像部32a〜32dは2次元画像を取得するためのCMOSやCCDイメージセンサでもよいし、リニアイメージセンサのように1次元画像を取得するイメージセンサでもよい。また、PSD(position sensitive detector)と呼ばれる位置検知用デバイスのように、光を面的又は線的に検知するデバイス全般を指すものとする。
撮像部32は最低、2つあれば1つ以上の座標を検出できる。図7にも示したように、撮像部32はディスプレイ200のコーナーに、ディスプレイ200の表示面に略平行な方向に光軸を向けて配置される。これにより、表示面の付近(表示面から所定距離内)の指示部材を撮像することができる。このような撮像範囲を周辺部と称する場合がある。撮像部32の数が多いほど同時に検出可能な座標の数が増える。センサコントローラ114は、撮像部32a〜32dが撮像した画像から三角測量方式による座標の検出を行う。
また、センサコントローラ114には4つの光源31が接続されている。光源31は例えば撮像部32に隣接して又は撮像部32と一体に配置されており、再帰反射板81を照明する。光源31は例えば赤外光を照射するものであり、撮像部32は赤外等に感度を有するので室内照明などの光を撮像せずに手やペン状部材の影を撮像できる。上述したように、CPU101は電子ペン2から非接触信号を受信している間だけ光源31を点灯する。したがって、ユーザは電子ペン2を用いても指やペン状部材を用いても座標を入力できる。
キャプチャデバイス111は、画像出力装置70がディスプレイ71に表示している映像を取り込む。
GPU112はディスプレイ200の各ピクセルの画素値を演算する描画専用のプロセッサである。ディスプレイコントローラ113は、GPU112が作成した画像をディスプレイ200に出力する。
なお、描画システム用プログラム119は、外部メモリ117に記憶された状態で配布されてもよいし、ネットワークコントローラ105を介して描画システム400のメーカのサーバやメーカの依頼先の企業のサーバからダウンロードされてもよい。また、描画システム用プログラム119は配布形式で配布されてもよいし実行形式で配布されてもよい。
<<機能について>>
図5は、電子ペン2及びコンピュータ100を有する描画システム400の機能ブロック図の一例を示す。電子ペン2は、筆圧変換部45、信号生成部42、筆圧記録部43、発光制御部44、ペン側送受信部41及び信号数記憶部46を有している。信号数記憶部46はROM28又はRAM27などの記憶装置に構築されており、電子ペン2が1回で送信する筆圧情報の信号数nが記憶されている。信号数記憶部46とコンピュータ100の信号数記憶部57に記憶されている信号数nは同じ値である。よって、コンピュータ100が信号数nを電子ペン2に送信することが好ましい。コンピュータ100は所定のタイミングで(例えば初めて電子ペン2とコンピュータ100が通信する際、定期的等)、コンピュータ100が信号数nを送信する。あるいは、電子ペン2にユーザインタフェースを設け、ユーザが電子ペン2に信号数nを設定してもよい。あるいは、信号数nが電子ペン2の出荷時に予め信号数記憶部46に記憶されていてもよい。
図5は、電子ペン2及びコンピュータ100を有する描画システム400の機能ブロック図の一例を示す。電子ペン2は、筆圧変換部45、信号生成部42、筆圧記録部43、発光制御部44、ペン側送受信部41及び信号数記憶部46を有している。信号数記憶部46はROM28又はRAM27などの記憶装置に構築されており、電子ペン2が1回で送信する筆圧情報の信号数nが記憶されている。信号数記憶部46とコンピュータ100の信号数記憶部57に記憶されている信号数nは同じ値である。よって、コンピュータ100が信号数nを電子ペン2に送信することが好ましい。コンピュータ100は所定のタイミングで(例えば初めて電子ペン2とコンピュータ100が通信する際、定期的等)、コンピュータ100が信号数nを送信する。あるいは、電子ペン2にユーザインタフェースを設け、ユーザが電子ペン2に信号数nを設定してもよい。あるいは、信号数nが電子ペン2の出荷時に予め信号数記憶部46に記憶されていてもよい。
筆圧変換部45はCPU26が電子ペン用プログラムを実行し、電子ペン2の接触検知部22及びA/D変換部29と協働することで実現される機能又は手段である。筆圧変換部45は接触検知部22が検知した筆圧を予め決まった時間間隔tごとに筆圧情報に変換する。
発光制御部44は、CPU26が電子ペン用プログラムを実行し電子ペン2の先端部21と協働することで実現される機能又は手段である。発光制御部44は筆圧変換部45から筆圧情報を取得して閾値と比較し、閾値以上であれば先端部21を発光させ閾値未満であれば先端部21を発光させない(消灯する)。
筆圧記録部43は、CPU26が電子ペン用プログラムを実行しRAM27と協働することで実現される機能又は手段である。筆圧記録部43は信号数記憶部46から信号数nを読み出す。また、筆圧記録部43は筆圧変換部45から筆圧情報を取得すると、信号数nになるまで筆圧情報を例えばRAM27に蓄積しておき、信号数nの筆圧情報を時間間隔tごとに信号生成部42に出力する。
信号生成部42はCPU26が電子ペン用プログラムを実行して実現される機能又は手段である。信号生成部42は信号数nの筆圧情報を例えばBluetoothのパケットフォーマットに格納してペン側送受信部41に出力する。詳細は図6にて説明する。電子ペンから電子ホワイトボードに送信される情報を送信データSdという。
ペン側送受信部41はCPU26が電子ペン用プログラムを実行し無線通知部23と協働することで実現される機能又は手段である。ペン側送受信部41はn個の筆圧情報が含まれる送信データSdを1回の送信で電子ホワイトボード300に送信する。
次に、コンピュータ100の機能について説明する。コンピュータ100は装置側送受信部51、筆圧展開部52、筆圧出力部54、座標算出部53、座標出力部55、描画データ生成部56及び信号数記憶部57を有している。信号数記憶部57は、コンピュータ100のSSD104,ROM102又はRAM103などの記憶装置に構築されており、電子ペン2が1回で送信する筆圧情報の信号数nが記憶されている。信号数記憶部57に記憶される信号数nは電子ホワイトボードの出荷時に予め記憶されていてもよいし、また、ディスプレイ200をユーザインタフェースとしてユーザが信号数nを設定してもよい。また、ネットワークを経由してサーバなどが設定してもよい。
装置側送受信部51はコンピュータ100のCPU101が描画システム用プログラム119を実行し電子ペンコントローラ116と協働することで実現される機能又は手段である。装置側送受信部51は送信データからn個の筆圧情報Prをまとめて取り出し、筆圧展開部52に出力する。
筆圧展開部52はCPU101が描画システム用プログラム119を実行することで実現される機能又は手段である。筆圧展開部52はn個の筆圧情報を展開する。展開とは、n個の筆圧情報を時系列に取り出して1つ1つの独立した筆圧情報Prを生成することをいう。なお、筆圧展開部52は物理量取り出し手段の一例である。
筆圧出力部54はCPU101が描画システム用プログラム119を実行することで実現される機能又は手段である。筆圧出力部54は予め決まった時間間隔tごとに筆圧情報Prを描画データ生成部56に送出する。したがって、筆圧情報が電子ペン2から1つずつ送信される場合と同様に筆圧情報が1つずつ描画データ生成部56に入力される。
座標算出部53はCPU101が描画システム用プログラム119を実行し、撮像部32と協働することで実現される機能又は手段である。座標算出部53は2つの撮像部32が撮像する同じ電子ペン2の発光部の座標Psを三角測量の原理で算出し、座標出力部55に出力する。具体的には、例えば撮像部32aが撮像した画像における水平方向の発光部の位置から撮像部32から見た電子ペン2の方向が分かる。同様に撮像部32bから見た電子ペン2の方向も分かる。この2つの方向が交差する位置が電子ペン2の座標である。なお、座標算出部53は予め定められた周期で座標Psの算出を繰り返す。
座標出力部55はCPU101が描画システム用プログラム119を実行することで実現される機能又は手段である。座標出力部55は座標算出部53が算出した座標Psを順次、描画データ生成部56に出力する。
描画データ生成部56はCPU101が描画システム用プログラム119を実行することで実現される機能又は手段である。描画データ生成部56は座標出力部55が出力する座標を時系列に結ぶ線の描画データを生成する。そして、この時の線の太さを筆圧出力部54が出力した筆圧情報Prに応じて調整する。例えば次の算出式、「太さ=係数×筆圧情報×基本となる太さ」で太さを算出して、筆圧情報が大きいほど太くし、筆圧情報が小さいほど細くなる線の描画データを生成する。係数は筆圧情報を太さに変換するための定数又は変数である。
なお、座標の取得と筆圧情報の受信が同じタイミングであるとは限らないが、本実施例では無視できる時間差で座標が取得され筆圧情報が受信されるものとする。また、座標の取得頻度と筆圧情報の取得頻度が同じであるとは限らない。「座標の取得頻度>筆圧情報の取得頻度」であれば、1つの筆圧情報を2つの座標に対応づけるなどしてコンピュータ100が筆圧情報を補う。「座標の取得頻度<筆圧情報の取得頻度」であれば、コンピュータ100が複数の筆圧情報の平均などを算出し1つの座標に対応づける。
<<送信データ>>
図6(a)は送信データのパケットフォーマットを模式的に説明する図の一例である。図6(a)の送信データは、一例としてBluetooth(登録商標)LEという規格を例にしており、送信データは、主にプリアンプル、アクセスアドレス、ヘッダー、レングス、データ部、及び、CRCを有している。
図6(a)は送信データのパケットフォーマットを模式的に説明する図の一例である。図6(a)の送信データは、一例としてBluetooth(登録商標)LEという規格を例にしており、送信データは、主にプリアンプル、アクセスアドレス、ヘッダー、レングス、データ部、及び、CRCを有している。
なお、Bluetooth(登録商標)LEでは電子ペン2とコンピュータ100がペアリングすることなく通信できる。したがって、複数の電子ペン2はそれぞれがコンピュータ100との通信範囲に接近するだけでコンピュータ100と通信することができる。
プリアンプルはこれから送信データが送信されることを送信側が受信側に伝えるための同期に使われる8ビットの信号である。アクセスアドレスは送信側と受信側が通信時に使うランダムな32ビットの信号である。ヘッダーは送信データの種類を示し、例えばデバイスの発見と接続、接続要求、などを送信側が受信側に伝える8ビットの信号である。レングスはデータ部の長さを示す8ビットの信号である。データ部は送信される情報(例えば筆圧情報)が格納される16〜624ビット(2〜39バイト)の信号である。CRCは24ビットの誤り訂正符号である。本実施形態ではこのプリアンプルからCRCまでを1回で送信される1つの送信データとして説明する。
図6(b)は1つの筆圧情報が含まれる1つの送信データのデータ部を示す。図6(b)では1つの送信データでIDと1つの筆圧情報とが送信される。なお、1つの筆圧情報は例えば16ビット(2バイト)程度である。
図6(c)は送信データのパケットフォーマットであり、図6(d)は3つの筆圧情報が含まれる1つの送信データのデータ部を示す。図6(d)では1つの送信データで1つのIDと3つの筆圧情報が送信される。図6に示すように、データ部には信号の先頭からID、時系列の筆圧情報[0]〜[2]が連続して格納される。なお、IDに近い側の筆圧情報ほど古いものとするが、信号生成部42はIDに近いほど新しい筆圧情報を格納してもよい。
データ部の最大サイズは624ビット(39バイト)なので、IDが含まれなければ最大19個の比較情報を格納可能である。
連続して筆圧情報を格納することで、送信データの全体サイズを小さくすることができる。これにより以下の効果が得られる。
1.送信時間を低減できるので電子ペン2の消費電流が小さくなる。
2.データ部の先頭から順にID,筆圧情報を読み出せば良いので、筆圧情報の展開処理の負荷を低減できる。
1.送信時間を低減できるので電子ペン2の消費電流が小さくなる。
2.データ部の先頭から順にID,筆圧情報を読み出せば良いので、筆圧情報の展開処理の負荷を低減できる。
なお、信号生成部42は筆圧情報だけでなく、各筆圧情報に取得時刻を添付してデータ部を構築してもよい。また、信号生成部42は先頭の筆圧情報に取得時刻を添付して、各筆圧情報に時間間隔tを添付してデータ部を構築してもよい。
また、図6(b)(c)は筆圧情報が送信される送信データを示す例であり、接触信号・非接触信号、又は、ON情報は適宜、筆圧情報とは別に送信される。なお、1つの送信データに、異なる情報が含まれていてもよい。どの情報がデータ部に含まれているかは、例えば筆圧情報、接触信号・非接触信号、及び、ON情報の先頭のビット列で受信側が識別してもよいし、筆圧情報、接触信号・非接触信号、及び、ON情報の区別を示す情報を送信側が付加してもよい。
図6はBluetooth(登録商標)LEのパケットフォーマットであるが、赤外線、無線LAN、超音波又は可視光通信で送信データが送信される場合も、1つの送信データで複数の筆圧情報が送信されるのは同じである。
<動作手順>
図7は、電子ペン2がコンピュータ100に送信データを送信する手順を示すシーケンス図の一例である。図7は、電子ペン2が筆圧取得可能状態となり、コンピュータ100が送信データを受信可能な状態となるとスタートする。
S1:電子ペン2の接触検知部22は時間間隔t[ms]ごとに筆圧の取得をn回行う。まず、接触検知部22は筆圧[0]を取得する。図7では信号数nは「3」である。
S2:接触検知部22は時間間隔t後に筆圧[1]を取得する。
S3:接触検知部22は時間間隔t後に筆圧[2]を取得する。
S4:筆圧変換部45は取得した筆圧を古い順から筆圧情報[0],筆圧情報[1],筆圧情報[2]に変換して、筆圧記録部43は3つの筆圧情報を記録する。信号生成部42は3つの筆圧情報が含まれる送信データを生成する。なお、電子ペン2の処理は図8(a)にて詳細を説明する。
S5:電子ペン2のペン側送受信部41は、筆圧情報[0],筆圧情報[1],筆圧情報[2]が含まれる送信データをコンピュータ100に送信する。
S6:コンピュータ100の装置側送受信部51は、送信データを受信する。コンピュータ100の筆圧展開部52は筆圧情報[0],筆圧情報[1],筆圧情報[2]を時系列に展開する。S7:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、筆圧情報[0]を描画データ生成部56に出力する。
S8:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[0]が反映された線を描画する。
S9:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、時間間隔tの経過後、筆圧情報[1]を描画データ生成部56に出力する。
S10:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[1]が反映された線を描画する。
S11:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、時間間隔tの経過後、筆圧情報[2]を描画データ生成部56に出力する。
S12:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[2]が反映された線を描画する。なお、コンピュータ100の処理は図8(b)にて詳細を説明する。
図7は、電子ペン2がコンピュータ100に送信データを送信する手順を示すシーケンス図の一例である。図7は、電子ペン2が筆圧取得可能状態となり、コンピュータ100が送信データを受信可能な状態となるとスタートする。
S1:電子ペン2の接触検知部22は時間間隔t[ms]ごとに筆圧の取得をn回行う。まず、接触検知部22は筆圧[0]を取得する。図7では信号数nは「3」である。
S2:接触検知部22は時間間隔t後に筆圧[1]を取得する。
S3:接触検知部22は時間間隔t後に筆圧[2]を取得する。
S4:筆圧変換部45は取得した筆圧を古い順から筆圧情報[0],筆圧情報[1],筆圧情報[2]に変換して、筆圧記録部43は3つの筆圧情報を記録する。信号生成部42は3つの筆圧情報が含まれる送信データを生成する。なお、電子ペン2の処理は図8(a)にて詳細を説明する。
S5:電子ペン2のペン側送受信部41は、筆圧情報[0],筆圧情報[1],筆圧情報[2]が含まれる送信データをコンピュータ100に送信する。
S6:コンピュータ100の装置側送受信部51は、送信データを受信する。コンピュータ100の筆圧展開部52は筆圧情報[0],筆圧情報[1],筆圧情報[2]を時系列に展開する。S7:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、筆圧情報[0]を描画データ生成部56に出力する。
S8:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[0]が反映された線を描画する。
S9:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、時間間隔tの経過後、筆圧情報[1]を描画データ生成部56に出力する。
S10:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[1]が反映された線を描画する。
S11:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、時間間隔tの経過後、筆圧情報[2]を描画データ生成部56に出力する。
S12:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[2]が反映された線を描画する。なお、コンピュータ100の処理は図8(b)にて詳細を説明する。
筆圧情報[3]〜[5]についても同様である。
S13:ステップS4で筆圧情報[0],筆圧情報[1],筆圧情報[2]を送信する処理と並列に、接触検知部22は筆圧[3]を取得する。
S14:接触検知部22は時間間隔t後に筆圧[4]を取得する。
S15:接触検知部22は時間間隔t後に筆圧[5]を取得する。
S16:筆圧変換部45は取得した筆圧を古い順から筆圧情報[3],筆圧情報[4],筆圧情報[5]に変換して、筆圧記録部43が3つの筆圧情報を記録する。信号生成部42は3つの筆圧情報が含まれる送信データを生成する。
S17:電子ペン2のペン側送受信部41は筆圧情報[3],筆圧情報[4],筆圧情報[5]が含まれる送信データをコンピュータ100に送信する。
S18:コンピュータ100の装置側送受信部51は、送信データを受信する。コンピュータ100の筆圧展開部52は筆圧情報[3],筆圧情報[4],筆圧情報[5]を時系列に展開する。
S19:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、筆圧情報[3]を描画データ生成部56に出力する。
S20:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[3]が反映された線を描画する。
S21:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、時間間隔tの経過後、筆圧情報[4]を描画データ生成部56に出力する。
S22:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[4]が反映された線を描画する。
S23:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、時間間隔tの経過後、筆圧情報[5]を描画データ生成部56に出力する。
S24:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[5]が反映された線を描画する。
S13:ステップS4で筆圧情報[0],筆圧情報[1],筆圧情報[2]を送信する処理と並列に、接触検知部22は筆圧[3]を取得する。
S14:接触検知部22は時間間隔t後に筆圧[4]を取得する。
S15:接触検知部22は時間間隔t後に筆圧[5]を取得する。
S16:筆圧変換部45は取得した筆圧を古い順から筆圧情報[3],筆圧情報[4],筆圧情報[5]に変換して、筆圧記録部43が3つの筆圧情報を記録する。信号生成部42は3つの筆圧情報が含まれる送信データを生成する。
S17:電子ペン2のペン側送受信部41は筆圧情報[3],筆圧情報[4],筆圧情報[5]が含まれる送信データをコンピュータ100に送信する。
S18:コンピュータ100の装置側送受信部51は、送信データを受信する。コンピュータ100の筆圧展開部52は筆圧情報[3],筆圧情報[4],筆圧情報[5]を時系列に展開する。
S19:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、筆圧情報[3]を描画データ生成部56に出力する。
S20:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[3]が反映された線を描画する。
S21:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、時間間隔tの経過後、筆圧情報[4]を描画データ生成部56に出力する。
S22:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[4]が反映された線を描画する。
S23:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、時間間隔tの経過後、筆圧情報[5]を描画データ生成部56に出力する。
S24:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[5]が反映された線を描画する。
電子ペン2とコンピュータ100は以上のような処理を繰り返し行う。
図8(a)は電子ペン2が送信データを送信する手順を示すフローチャート図の一例である。
電子ペン2が筆圧情報を取得可能になると、筆圧記録部43が変数aを初期化する(S10)。ここでは初期化により変数aはゼロになるものとする。
電子ペン2の接触検知部22が筆圧[a]を検知する(S20)。
筆圧変換部45はステップS20で検知された筆圧にA/D変換などを施し筆圧情報[a]を取得する(S30)。筆圧記録部43は筆圧情報[a]を記録する。
次に、筆圧記録部43は変数aを1つ大きくする(S40)。
筆圧記録部43は変数aが信号数記憶部46に記憶されている信号数nと一致するか否かを判定する(S50)。
ステップS50の判定がNoの場合、筆圧変換部45はt[ms]待機する(S60)。そして、処理はステップS20に戻り次の筆圧が取得される。
ステップS50の判定がYesの場合、信号生成部42は筆圧情報[n-2]〜筆圧[n]を含む送信データを作成し、ペン側送受信部41が送信データをコンピュータ100に送信する(S70)。この後、処理はステップS10に戻り、次の3つの筆圧情報が取得される。
図8(b)はコンピュータ100が送信データを受信する手順を示すフローチャート図の一例である。
装置側送受信部51は送信データを受信したか否かを判定する(S110)。受信していない場合は受信するまで待機する。
ステップS110の判定がYesの場合、筆圧展開部52は3つの筆圧情報[n-2]〜筆圧[n]を展開する(S120)。
筆圧出力部54はカウンタbを初期化する(S130)。ここでは初期化によりカウンタbはゼロになるものとする。
筆圧出力部54は描画データ生成部56に筆圧情報[b]を出力し、描画データ生成部56が座標出力部55が出力した座標に筆圧情報[b]を反映させた描画データを出力する(S140)。
筆圧出力部54は時間間隔t[ms]待機する(S150)。
筆圧出力部54はカウンタbを1つ大きくする(S160)。
そして、筆圧出力部54はカウンタbがnと一致するか否かを判定する(S170)。
ステップS170の判定がNoの場合、処理はステップS140に戻る。ステップS170の判定がYesの場合、処理はステップS110に戻り、送信データの受信までコンピュータ100は待機する。
以上説明したように、本実施例の描画システム400はn個の筆圧情報を1つの送信データで送信できるので、コンピュータ100に送信する情報量を増やす際に送信頻度を上げる必要性を低減できる。例えば、従来はA[Hz]で1回の送信データが送信されていたものとする。例えば、筆圧情報を送信するために3倍の頻度で送信データを送信することが要請されたが、A×3[Hz]の送信頻度では干渉する場合が生じうる。これは、周囲にBluetooth(登録商標)や無線LANなどの電子ペン2と近い周波数帯で通信する機器が存在している場合に生じうる。これに対し本実施例の描画システム400は、A[Hz]の送信頻度のまま3倍の情報を送信できる。
また、周囲にこのような機器が増えたため、A[Hz]での送信データの送信が困難になった場合には、1つの送信データに含まれる信号数nを大きくして、送信頻度を下げることができる。したがって、送信頻度を下げてもコンピュータ100に送信する情報量を減らすことがない。また、送信頻度が低減するので電子ペン2の消費電力を抑制できる。
本実施例では信号数nを動的に変更可能な描画システム400について説明する。本明細書において、同一の符号を付した構成要素については、同様の機能を果たすので、一度説明した構成要素の説明を省略あるいは相違点についてのみ説明する場合がある。
実施例1のように1回の送信でn個の筆圧情報を送信することで多くの利点が得られるが、n個を大きくするとユーザが電子ペン2で座標を入力してから電子ホワイトボード300が筆圧情報を受信するまでの時間差が大きくなる傾向になる。このため、電子ペン2は好ましくは少ないn個で送信頻度を上げて送信データを送信することが好ましい。
そこで、本実施形態では干渉の有無を判断して可能な限り信号数nを小さくしかつ送信頻度を大きくすることができる描画システム400について説明する。
<機能について>
図9は本実施例の電子ペン2及びコンピュータ100を有する描画システム400の機能ブロック図の一例を示す。本実施例の電子ペン2は新たに信号数変更部48及びテーブル記憶部47を有している。テーブル記憶部47はROM28又はRAM27などの記憶装置に構築されており、表1に示す送信頻度・信号数テーブルが記憶されている。
図9は本実施例の電子ペン2及びコンピュータ100を有する描画システム400の機能ブロック図の一例を示す。本実施例の電子ペン2は新たに信号数変更部48及びテーブル記憶部47を有している。テーブル記憶部47はROM28又はRAM27などの記憶装置に構築されており、表1に示す送信頻度・信号数テーブルが記憶されている。
番号1の送信頻度は100[Hz]、信号数nは1個である。したがって、1秒間に100個の筆圧情報が送信される。メーカなどの開発者は1秒間に送信される筆圧情報の数Nを実験的に定めておくことができる。例えば、電子ホワイトボード300が1秒間にどれくらいの筆圧情報を受信できれば、ユーザにとって使用感の優れた描画が可能かを実験する。信号数nが1つの場合、実験的に定めた値が送信頻度になる。
番号2以下の送信頻度と信号数は、実験的に得られた1秒間に送信される筆圧情報の数Nが得られるように設定されている。すなわち、「送信頻度×信号数」はほぼ一定である。なお、必ずしもほぼ一定である必要はなく信号数nが大きくなることで1秒間に送信される筆圧情報の数が小さくなったり大きくなったりしてもよい。
図9に戻って説明する。電子ペン2の信号数変更部48は電子ペン2のCPU26が電子ペン用プログラムを実行することで実現される機能又は手段である。信号数変更部48は、ペン側送受信部41を介してテーブル記憶部47に記憶されている信号数nの番号Noを電子ホワイトボード300に通知する。通知には送信頻度・信号数テーブルの番号Noが用いられる。電子ホワイトボード300も同じ送信頻度・信号数テーブルを有しているため、番号Noにより送信頻度と信号数nを特定できる。信号数変更部48は例えば番号1の信号数nに基づき送信データの送信を開始する。
そして、信号数変更部48は電子ホワイトボード300からの送信データのエラー通知(非受信情報の一例である)Erに基づき、送信頻度・信号数テーブルの番号を1つずつ大きくすることで信号数nを大きくする。信号数変更部48は現在の信号数nを信号数記憶部46に記憶させる。
次に、コンピュータ100について説明する。本実施例のコンピュータ100は新たに信号数取得部59及びテーブル記憶部58を有している。テーブル記憶部58は、コンピュータ100のSSD104,ROM102又はRAM103などの記憶装置に構築されている。コンピュータ100のテーブル記憶部58は、表1の送信頻度・信号数テーブルを記憶している。
テーブル記憶部58はLANなどのネットワーク上に配置しておき、コンピュータ100がダウンロードしてもよい。また、電子ペン2はコンピュータ100から送信頻度・信号数テーブルを取得してもよい。
コンピュータ100の信号数取得部59は、電子ペン2から番号Noの通知を取得すると番号に対応づけられた信号数nを送信頻度・信号数テーブルから読み出して、コンピュータ100の信号数記憶部57に記憶させる。これにより、電子ペン2と電子ホワイトボード300が保持する信号数nを同じ値に維持することができる。
また、信号数取得部59は送信頻度・信号数テーブルから番号に対応づけられた送信頻度を読み出して、該送信頻度で装置側送受信部51が送信データを受信するか否かを監視する。例えば、送信頻度で決まる受信間隔の倍程度まで待機しても装置側送受信部51が送信データを受信しない場合、送信データを受信できないと判定する。そして、信号数取得部59は装置側送受信部51を介して電子ペン2にエラー通知Erを送信する。これにより、電子ペン2は送信頻度を下げ、信号数nを大きくすることができる。
なお、信号数取得部59は、装置側送受信部51が送信データを受信しないことを実施例3で説明する筆圧番号で判断してもよい。筆圧番号は筆圧情報と共に送信される連番(規則的に増減する数値などであれば連番である必要はない)なので信号数取得部59は筆圧番号を監視することで受信できなかった送信データがあることを検知できる。
なお、コンピュータ100は送信頻度・信号数テーブルをネットワークからダウンロードしてもよい。また、電子ペン2は送信頻度・信号数テーブルをネットワークからダウンロードしてもよいし、コンピュータ100から送信頻度・信号数テーブルを取得してもよい。
<動作手順>
図10は、電子ペン2がコンピュータ100に送信データを送信する手順を示すシーケンス図の一例である。図10は、電子ペン2が筆圧取得可能状態となり、コンピュータ100が送信データを受信可能な状態となるとスタートする。なお、初期の送信頻度は100[Hz]、信号数nは「1」であるとする。
S1:接触検知部22は筆圧[0]を取得する。
S2:筆圧変換部45は取得した筆圧を筆圧情報[0]に変換して、筆圧記録部43が筆圧情報[0]を記録する。そして、信号生成部42が送信データを生成する。
S3:電子ペン2のペン側送受信部41は、筆圧情報[0]が含まれる送信データをコンピュータ100に送信する。
S4:コンピュータ100の装置側送受信部51は送信データを受信する。コンピュータ100の筆圧展開部52は筆圧情報[0]を展開する。
S5:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、筆圧情報[0]を描画データ生成部56に出力する。
S6:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[0]が反映された線を描画する。
図10は、電子ペン2がコンピュータ100に送信データを送信する手順を示すシーケンス図の一例である。図10は、電子ペン2が筆圧取得可能状態となり、コンピュータ100が送信データを受信可能な状態となるとスタートする。なお、初期の送信頻度は100[Hz]、信号数nは「1」であるとする。
S1:接触検知部22は筆圧[0]を取得する。
S2:筆圧変換部45は取得した筆圧を筆圧情報[0]に変換して、筆圧記録部43が筆圧情報[0]を記録する。そして、信号生成部42が送信データを生成する。
S3:電子ペン2のペン側送受信部41は、筆圧情報[0]が含まれる送信データをコンピュータ100に送信する。
S4:コンピュータ100の装置側送受信部51は送信データを受信する。コンピュータ100の筆圧展開部52は筆圧情報[0]を展開する。
S5:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、筆圧情報[0]を描画データ生成部56に出力する。
S6:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[0]が反映された線を描画する。
S7:次に、接触検知部22は筆圧[1]を取得する。
S8:筆圧変換部45は取得した筆圧を筆圧情報[1]に変換して、筆圧記録部43が筆圧情報[1]を記録する。そして、信号生成部42が送信データを生成する。
S9:電子ペン2のペン側送受信部41は、筆圧情報[1]が含まれる送信データをコンピュータ100に送信する。しかし、干渉などによりコンピュータ100は受信できない。
S10:接触検知部22は筆圧[2]を取得する。
S11:筆圧変換部45は取得した筆圧を筆圧情報[2]に変換して、筆圧記録部43が筆圧情報[2]を記録する。そして、信号生成部42が送信データを生成する。
S12:電子ペン2のペン側送受信部41は、筆圧情報[2]が含まれる送信データをコンピュータ100に送信する。しかし、干渉などによりコンピュータ100は受信できない。
S13:コンピュータ100の信号数取得部59は送信頻度のタイミングで送信データを受信できないことを検知して、エラー通知を電子ペン2に送信する。
S14:電子ペン2のペン側送受信部41はエラー通知を受信する。
S15:電子ペン2の信号数変更部48は送信頻度・信号数テーブルを参照して送信レートを減らし信号数nを増やす。
S16:また、電子ペン2の信号数変更部48は新たに選択した送信頻度・信号数テーブルの番号をコンピュータ100に通知する。
S17:コンピュータ100の装置側送受信部51は番号を受信し、信号数取得部59が送信頻度・信号数テーブルから信号数nを取得して信号数記憶部57に記憶させる。これにより、電子ペン2とコンピュータ100が保持する信号数nが一致する。
S18:接触検知部22は筆圧[3]を取得する。
S19:接触検知部22は時間間隔t後に筆圧[4]を取得する。
S20:筆圧変換部45は取得した筆圧を古い順から筆圧情報[3],筆圧情報[4]に変換して、筆圧記録部43が筆圧情報を記録する。信号生成部42は送信データを生成する。
S21:電子ペン2のペン側送受信部41は、筆圧情報[3],筆圧情報[4]が含まれる送信データをコンピュータ100に送信する。
S22:コンピュータ100の装置側送受信部51は、送信データを受信する。コンピュータ100の筆圧展開部52は筆圧情報[3],筆圧情報[4]を時系列に展開する。
S23:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、筆圧情報[3]を描画データ生成部56に出力する。
S24:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[3]が反映された線を描画する。
S25:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、時間間隔tの経過後、筆圧情報[4]を描画データ生成部56に出力する。
S26:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[4]が反映された線を描画する。
S8:筆圧変換部45は取得した筆圧を筆圧情報[1]に変換して、筆圧記録部43が筆圧情報[1]を記録する。そして、信号生成部42が送信データを生成する。
S9:電子ペン2のペン側送受信部41は、筆圧情報[1]が含まれる送信データをコンピュータ100に送信する。しかし、干渉などによりコンピュータ100は受信できない。
S10:接触検知部22は筆圧[2]を取得する。
S11:筆圧変換部45は取得した筆圧を筆圧情報[2]に変換して、筆圧記録部43が筆圧情報[2]を記録する。そして、信号生成部42が送信データを生成する。
S12:電子ペン2のペン側送受信部41は、筆圧情報[2]が含まれる送信データをコンピュータ100に送信する。しかし、干渉などによりコンピュータ100は受信できない。
S13:コンピュータ100の信号数取得部59は送信頻度のタイミングで送信データを受信できないことを検知して、エラー通知を電子ペン2に送信する。
S14:電子ペン2のペン側送受信部41はエラー通知を受信する。
S15:電子ペン2の信号数変更部48は送信頻度・信号数テーブルを参照して送信レートを減らし信号数nを増やす。
S16:また、電子ペン2の信号数変更部48は新たに選択した送信頻度・信号数テーブルの番号をコンピュータ100に通知する。
S17:コンピュータ100の装置側送受信部51は番号を受信し、信号数取得部59が送信頻度・信号数テーブルから信号数nを取得して信号数記憶部57に記憶させる。これにより、電子ペン2とコンピュータ100が保持する信号数nが一致する。
S18:接触検知部22は筆圧[3]を取得する。
S19:接触検知部22は時間間隔t後に筆圧[4]を取得する。
S20:筆圧変換部45は取得した筆圧を古い順から筆圧情報[3],筆圧情報[4]に変換して、筆圧記録部43が筆圧情報を記録する。信号生成部42は送信データを生成する。
S21:電子ペン2のペン側送受信部41は、筆圧情報[3],筆圧情報[4]が含まれる送信データをコンピュータ100に送信する。
S22:コンピュータ100の装置側送受信部51は、送信データを受信する。コンピュータ100の筆圧展開部52は筆圧情報[3],筆圧情報[4]を時系列に展開する。
S23:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、筆圧情報[3]を描画データ生成部56に出力する。
S24:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[3]が反映された線を描画する。
S25:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、時間間隔tの経過後、筆圧情報[4]を描画データ生成部56に出力する。
S26:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[4]が反映された線を描画する。
図11(a)は電子ペン2が送信データを送信する手順を示すフローチャート図の一例である。図11(a)は図10のステップS14,15の処理を説明するフローチャート図である。なお、図11(a)は、ステップS80、S81、S90、S91が図8(a)に追加されている。以下、ステップS80、S81、S90、S91について説明する。
ステップS70で送信データを送信すると、電子ペン2の信号数変更部48はエラー通知を受信したか否かを判定する(S80)。エラー通知を受信しない場合、処理はステップS81に進む。
信号数変更部48は安定通知を受信したか否かを判定する(S80)。安定通知を受信しない場合、処理はステップS10に戻る。安定通知についてはコンピュータ100の処理である図11(b)で説明する。
エラー通知を受信した場合(S80のYes)、電子ペン2の信号数変更部48は送信頻度・信号数テーブルの番号をそれまでよりも1つ大きくしてコンピュータ100に通知する(S90)。また、信号数nを信号数記憶部46に記憶させる。この後、処理はステップS10に戻り新しい信号数nで送信データの送信処理が開始される。
また、安定通知を受信した場合(S81のYes)、電子ペン2の信号数変更部48は送信頻度・信号数テーブルの番号をそれまでよりも1つ小さくしてコンピュータ100に通知する(S91)。また、信号数nを信号数記憶部46に記憶させる。この後、処理はステップS10に戻り新しい信号数nで送信データの送信処理が開始される。
図11(b)はコンピュータ100が送信データを受信する手順を示すフローチャート図の一例である。図11(b)は図10のステップS13の処理を説明している。なお、図11(b)は、ステップS180、S181,S182、S190が図8(b)に追加されている。以下、ステップS180、S181,S182、S190について説明する。
ステップS110で装置側送受信部51が送信データを受信しない場合、コンピュータ100の信号数取得部59は送信データを受信しない時間が閾値以上か否かを判定する(S180)。この閾値は現在の送信頻度の逆数の2倍程度である。ステップS180の判定がNoの場合、処理はステップS181に進む。
そして、ステップS180の判定がYesの場合、コンピュータ100の信号数取得部59はエラー通知を電子ペン2に送信する(S190)。
また、コンピュータ100の信号数取得部59が安定して送信データを受信しているか否かを判定する(S181)。安定しているとは、例えば数回から数十回以上、送信データが連続して受信されていることをいう。ステップS181の判定がNoの場合、処理はステップS110に戻る。
そして、ステップS181の判定がYesの場合、コンピュータ100の信号数取得部59は安定通知を電子ペン2に送信する(S182)。
このように、電子ペン2とコンピュータ100は動的に送信頻度と信号数nを変更して、電子ペン2は現在の環境ノイズに対し適切な信号数nで筆圧情報を電子ホワイトボード300に送信できる。段階的に送信頻度を下げることで、周囲の環境ノイズに対し送信可能な最も高い送信頻度で送信できる。電子ペン2がエラー通知を受信せずに通信できれば、送信頻度を上げ信号数nを小さくするので、周囲の電波による干渉状態に対し送信可能な最も高い送信頻度で送信できる。
なお、本実施例では、送信頻度・信号数テーブルの番号1の送信頻度と信号数1で送信データの送信を開始したが、例えば番号3の送信頻度と信号数3で送信データの送信を開始してもよい。
また、本実施例ではエラー通知を受信した電子ペン2が送信頻度と信号数nを決めているが、コンピュータ100の信号数取得部59が送信頻度と信号数nを決定してもよい。すなわち、コンピュータ100の信号数取得部59はエラー通知と共に送信頻度・信号数テーブルの番号を電子ペン2に通知する。電子ペン2の信号数変更部48はコンピュータ100から番号で指示された送信頻度と信号数nで送信データを送信する。
実施例1,2のように1回の送信で複数の筆圧情報が送信される場合、電子ペン2は送信頻度を上げずに電子ホワイトボード300に送信する情報量を増やすことができる。しかしながら、送信頻度を上げない状態でも電波が干渉しないとは限らない。電波が干渉した場合、電子ホワイトボード300は1つの送信データに含まれている全ての筆圧情報を受信できなくなるため、信号数nが大きい状態で干渉が生じると失う筆圧情報の数も多くなってしまう。
そこで、本実施例では干渉が生じた場合に筆圧情報を補間することができる描画システム400について説明する。なお、以下では電子ホワイトボード300が送信データを受信できなかったことをデータロスと称する。
<送信データ>
まず、図12を用いて本実施例の送信データについて説明する。本実施例では筆圧情報のデータロスを電子ホワイトボード300が検知するために、1つの筆圧情報に筆圧番号が添付されて送信される。
まず、図12を用いて本実施例の送信データについて説明する。本実施例では筆圧情報のデータロスを電子ホワイトボード300が検知するために、1つの筆圧情報に筆圧番号が添付されて送信される。
図12は3つの筆圧情報が含まれる1つの送信データのデータ部を示す。図12(a)は送信データのパケットフォーマットを、図12(b)はデータ部に格納されるn個(図12では3つ)の筆圧情報を模式的に示す。図12(b)では図6(d)と同様に、1つの送信データでIDと3つの筆圧情報とが送信されているが、それぞれの筆圧情報の先頭に筆圧番号が格納されている。すなわち、筆圧情報[0]の筆圧番号は「0」、筆圧情報[1]の筆圧番号は「1」、筆圧情報[2]の筆圧番号は「2」である。次回の送信データの筆圧番号は「3」から始まる。筆圧番号は連番である必要はないが、このように規則的に増加又は減少することで、電子ホワイトボード300はデータロスの有無を判断できる。
なお、筆圧番号の格納場所は、各筆圧情報の先頭でなくてもよい。例えば、図12(c)に示すように筆圧情報の後にまとめて3つの筆圧番号が格納されていてもよい。すなわち、筆圧情報[2]の後に筆圧番号「0、1,2」が格納されている。また、例えばIDと筆圧情報[0]の間に、又は、IDよりも前に筆圧番号「0、1,2」が格納されてもよい。
<機能について>
図13は本実施例の電子ペン2及びコンピュータ100を有する描画システム400の機能ブロック図の一例を示す。図13において図5と同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
図13は本実施例の電子ペン2及びコンピュータ100を有する描画システム400の機能ブロック図の一例を示す。図13において図5と同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
本実施例の電子ペン2は実施例1の図5の機能ブロック図と同様である。一方、コンピュータ100はデータ補間部60を有している。データ補間部60はCPU101が描画システム用プログラム119を実行することで実現される機能又は手段である。データ補間部60は最後に取得した筆圧番号を保持しておく。そして、筆圧展開部52が展開した筆圧番号と筆圧情報のうち、筆圧番号が最後に取得した筆圧番号の次に来るべき値になっているか否かを判定する。そして、次に来るべき値になっていない場合、データ補間部60はデータを補間する。
<<筆圧情報の補間>>
図14を用いて筆圧情報の補間について説明する。図14は筆圧情報の補間方法を説明する図の一例である。図14では横軸が時刻、縦軸が筆圧値になっている。電子ペン2が時系列に取得した筆圧が時刻に対し対応づけられている。黒丸はデータロスしなかった筆圧値を、白丸はデータロスした筆圧値をそれぞれ示す。すなわち、筆圧3〜5はデータロスしている。データ補間部60は、データロスした区間に最も近い筆圧2、6及びこれらに隣接した筆圧1,7を少なくとも使って、3次スプライン曲線301を求める。ここではさらに補間の精度を上げるため筆圧0、8も使用するものとする。3次スプライン曲線301は、6つの座標の間にある5つの区間sp1〜sp5が、それぞれ独立した3次曲線で結ばれ、各座標で滑らかに連結されるという考え方に基づく。求める区間は区間sp1〜sp5の5つで、区間sp3が補間対象である。各区間sp1〜sp5のそれぞれの両端の筆圧を通る3次直線の式を5つ求める。
図14を用いて筆圧情報の補間について説明する。図14は筆圧情報の補間方法を説明する図の一例である。図14では横軸が時刻、縦軸が筆圧値になっている。電子ペン2が時系列に取得した筆圧が時刻に対し対応づけられている。黒丸はデータロスしなかった筆圧値を、白丸はデータロスした筆圧値をそれぞれ示す。すなわち、筆圧3〜5はデータロスしている。データ補間部60は、データロスした区間に最も近い筆圧2、6及びこれらに隣接した筆圧1,7を少なくとも使って、3次スプライン曲線301を求める。ここではさらに補間の精度を上げるため筆圧0、8も使用するものとする。3次スプライン曲線301は、6つの座標の間にある5つの区間sp1〜sp5が、それぞれ独立した3次曲線で結ばれ、各座標で滑らかに連結されるという考え方に基づく。求める区間は区間sp1〜sp5の5つで、区間sp3が補間対象である。各区間sp1〜sp5のそれぞれの両端の筆圧を通る3次直線の式を5つ求める。
まず、それぞれの直線の式を以下のように設定する。xは時刻、yは筆圧値である。
y = a1x^3 +b1x^2+c1x+d1
y = a2x^3 +b2x^2+c2x+d2
:
y = a5x^3 +b5x^2+c5x+d5
区間sp1〜sp5の境界点(すなわち筆圧0、1,2,6,7,8)で(x,y)が一致することを使ってa1〜a5,b1〜b5,c1〜c5,d1〜d5を変数とする連立方程式を立てる。1つの式に境界点が2つあるので、10個の式が得られる。
y = a1x^3 +b1x^2+c1x+d1
y = a2x^3 +b2x^2+c2x+d2
:
y = a5x^3 +b5x^2+c5x+d5
区間sp1〜sp5の境界点(すなわち筆圧0、1,2,6,7,8)で(x,y)が一致することを使ってa1〜a5,b1〜b5,c1〜c5,d1〜d5を変数とする連立方程式を立てる。1つの式に境界点が2つあるので、10個の式が得られる。
次に、5つの曲線が筆圧0、1,2,6,7,8で滑らかに接続されるように、それぞれの微分、2階微分が境界点で一致するように式を立てる。これにより変数の数に対し十分な数の連立方程式が得られるので変数a1〜a5,b1〜b5,c1〜c5,d1〜d5を決定できる。したがって、補間対象である区間sp3の式「y=a3x^3+b3x^2+c3x+d3」を求めることができ、データ補間部60は筆圧2から時間間隔t後の筆圧3,さらに時間間隔t後の筆圧4,さらに時間間隔t後の筆圧5を算出できる。
なお、スプライン曲線は4次以上でもよく、例えばコンピュータ100の処理能力等が考慮され決定される。また、採用する筆圧点は変数を決定できる程度にあればよく、筆圧0、8を含めなくてもよい。あるいは、筆圧0よりも前の筆圧及び筆圧8よりも後の筆圧を用いて補間してもよい。
なお、図14で説明したようにデータロスの前後の筆圧情報からデータロスした筆圧情報を補間するのでなく、データロスの前の筆圧情報だけからデータロスした筆圧情報を補間してもよい。すなわち、データ補間部60は筆圧情報0〜2を最小二乗法などで直線又は曲線に近似する。この直線又は曲線を時間間隔t後の筆圧3,さらに時間間隔t後の筆圧4,さらに時間間隔t後の筆圧5の範囲まで外挿することで、筆圧3,4,5を算出できる。
この方法では補間される筆圧情報の精度が下がる可能性があるが、補間のために過去の筆圧しか使わないので、データ補間部60はデータロスの有無を判定する前に筆圧情報を推定しておくことができる。したがって、データロスしない場合と同程度のタイミングで筆圧情報を描画データへ反映させることができる。データロスの有無の判定の結果、データロスしていない場合は、補間した筆圧情報を破棄すればよい。
<筆圧情報の描画データへの反映について>
図15は、描画データへの筆圧情報の反映について説明する図の一例である。例えばユーザが電子ペン2で直線状に座標を入力したものとする。また、説明の便宜上、座標の取得頻度と筆圧情報の取得頻度が同じであるとし、1つの座標には1つの筆圧情報が対応づけられるものとする。
図15は、描画データへの筆圧情報の反映について説明する図の一例である。例えばユーザが電子ペン2で直線状に座標を入力したものとする。また、説明の便宜上、座標の取得頻度と筆圧情報の取得頻度が同じであるとし、1つの座標には1つの筆圧情報が対応づけられるものとする。
図15(a)では0〜8の座標が図示されている。電子ペン2は3つずつ筆圧情報を電子ホワイトボード300に送信するが、筆圧情報3〜5がデータロスしたものとする。電子ホワイトボード300が筆圧情報3〜5のデータロスを検知した時、8番目の座標点近くまで描画されていると考えられ、少なくとも座標3〜5には筆圧情報を反映できていない。座標6〜8に筆圧情報が反映されるか否かは描画のロジックなどによるが、図15(a)では反映されていないものとした。
このため、コンピュータ100の描画データ生成部56は座標3〜5の線の太さには、例えば基本となる太さを反映させるか又は座標0〜2の座標に反映させた筆圧情報を反映させて描画しておく。
そして、図15(b)に示すように、座標3〜5の筆圧情報3〜5が補間されたら、描画データ生成部56は座標3〜5に補間された筆圧情報3〜5を反映させる。このように、筆圧情報が補間され次第、描画データ生成部56が描画データに筆圧情報を反映させることで、線が描画されてからわずかな遅れで線に筆圧が反映される。よって、電子ホワイトボード300はユーザが違和感を感じにくい描画が可能になる。
<動作手順>
図16は、電子ペン2がコンピュータ100に送信データを送信する手順を示すシーケンス図の一例である。図16ではステップS17で筆圧情報[3]〜[5]がデータロスしており、次の送信タイミングで電子ペン2が筆圧情報[6]〜[8]をコンピュータ100に送信している。筆圧情報[3]〜[5]の送信(S17)までの手順は図7と同様なので、以下では筆圧情報[6]〜[8]の送信以降の処理について説明する。
S18:ステップS17で筆圧情報[3],筆圧情報[4],筆圧情報[5]を送信する処理と並列に、接触検知部22は筆圧[6]を取得する。
S19:接触検知部22は時間間隔t後に筆圧[7]を取得する。
S20:接触検知部22は時間間隔t後に筆圧[8]を取得する。
S21:筆圧変換部45は取得した筆圧を古い順から筆圧情報[6],筆圧情報[7],筆圧情報[8]に変換して、筆圧記録部43が筆圧情報を記録する。そして、信号生成部42が送信データを生成する。
S22:電子ペン2のペン側送受信部41は、筆圧情報[6],筆圧情報[7],筆圧情報[8]が含まれる送信データをコンピュータ100に送信する。
S23:コンピュータ100の装置側送受信部51は、送信データを受信する。コンピュータ100の筆圧展開部52は筆圧情報[6],筆圧情報[7],筆圧情報[8]を時系列に展開する。次に、コンピュータ100の筆圧展開部52は筆圧情報[6],筆圧情報[7],筆圧情報[8]をデータ補間部60に出力する。
S24:データ補間部60は、データロスの有無を判断する。筆圧情報[3]〜[5]が受信されていないため、データロスがあると判断される。
S25:データ補間部60は筆圧情報[0]〜[2]、筆圧情報[6]〜[8]を使って筆圧情報[3]〜[5]を補間する。筆圧情報[3]〜[5]を補間したデータ補間部60は筆圧出力部54に筆圧情報[3]〜[5]を出力する。
S26:これにより、描画データ生成部56はすでにディスプレイ200に描画された線の太さに筆圧情報[3]〜[5]を反映させる。
S27:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、時間間隔tの経過後、筆圧情報[6]を描画データ生成部56に出力する。
S28:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[6]が反映された線を描画する。
S29:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、時間間隔tの経過後、筆圧情報[7]を描画データ生成部56に出力する。
S30:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[7]が反映された線を描画する。
S31:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、時間間隔tの経過後、筆圧情報[8]を描画データ生成部56に出力する。
S32:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[8]が反映された線を描画する。
図16は、電子ペン2がコンピュータ100に送信データを送信する手順を示すシーケンス図の一例である。図16ではステップS17で筆圧情報[3]〜[5]がデータロスしており、次の送信タイミングで電子ペン2が筆圧情報[6]〜[8]をコンピュータ100に送信している。筆圧情報[3]〜[5]の送信(S17)までの手順は図7と同様なので、以下では筆圧情報[6]〜[8]の送信以降の処理について説明する。
S18:ステップS17で筆圧情報[3],筆圧情報[4],筆圧情報[5]を送信する処理と並列に、接触検知部22は筆圧[6]を取得する。
S19:接触検知部22は時間間隔t後に筆圧[7]を取得する。
S20:接触検知部22は時間間隔t後に筆圧[8]を取得する。
S21:筆圧変換部45は取得した筆圧を古い順から筆圧情報[6],筆圧情報[7],筆圧情報[8]に変換して、筆圧記録部43が筆圧情報を記録する。そして、信号生成部42が送信データを生成する。
S22:電子ペン2のペン側送受信部41は、筆圧情報[6],筆圧情報[7],筆圧情報[8]が含まれる送信データをコンピュータ100に送信する。
S23:コンピュータ100の装置側送受信部51は、送信データを受信する。コンピュータ100の筆圧展開部52は筆圧情報[6],筆圧情報[7],筆圧情報[8]を時系列に展開する。次に、コンピュータ100の筆圧展開部52は筆圧情報[6],筆圧情報[7],筆圧情報[8]をデータ補間部60に出力する。
S24:データ補間部60は、データロスの有無を判断する。筆圧情報[3]〜[5]が受信されていないため、データロスがあると判断される。
S25:データ補間部60は筆圧情報[0]〜[2]、筆圧情報[6]〜[8]を使って筆圧情報[3]〜[5]を補間する。筆圧情報[3]〜[5]を補間したデータ補間部60は筆圧出力部54に筆圧情報[3]〜[5]を出力する。
S26:これにより、描画データ生成部56はすでにディスプレイ200に描画された線の太さに筆圧情報[3]〜[5]を反映させる。
S27:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、時間間隔tの経過後、筆圧情報[6]を描画データ生成部56に出力する。
S28:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[6]が反映された線を描画する。
S29:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、時間間隔tの経過後、筆圧情報[7]を描画データ生成部56に出力する。
S30:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[7]が反映された線を描画する。
S31:次に、コンピュータ100の筆圧出力部54は、時間間隔tの経過後、筆圧情報[8]を描画データ生成部56に出力する。
S32:これにより、描画データ生成部56はディスプレイ200の電子ペン2が存在する座標に筆圧情報[8]が反映された線を描画する。
図17はコンピュータ100が送信データを受信する手順を示すフローチャート図の一例である。電子ペン2が送信データを送信する手順は図8(a)と同様なので図示を省略する。なお、図17は、ステップS210〜S230が図8(b)に追加されている。以下、ステップS210〜S230について説明する。
ステップS120で筆圧情報が展開されると、データ補間部60はデータロスの有無を判断する(S210)。ステップS210の判定がNoの場合は実施例1と同様にステップS130以降の処理が実行される。
ステップS210の判定がYesの場合、データ補間部60は筆圧情報を補間する(S220)。
そして、筆圧出力部54が補間により得られた筆圧情報を描画データ生成部56に出力することで、描画データ生成部56は補間された筆圧情報をディスプレイ200の線に反映させる(S230)。
この後、処理はステップS130に戻り、最後に受信された筆圧情報に対する処理が行われる。
以上のように、本実施例によれば、データロスした筆圧情報を補間するので、1回の送信で複数の筆圧情報が送信されても、描画データにデータロスした筆圧情報を反映させることができる。
漢字上の線など1ストロークの時間が短く、同一ストロークに対応する筆圧情報が少ない場合、手がかりが少ないために適切な補完が難しい。しかし、本実施例のように複数の筆圧情報が送信されることで、複数の筆圧情報を手がかりにしてより精度の良い補間が可能になる。
なお、本実施例では、信号数nの重複しない複数の筆圧情報が送信されているが、電子ペン2は筆圧情報を重複させて送信してもよい。
図18は、送信データのうちデータ部を模式的に示す図の一例である。図18(a)では筆圧情報[0]〜[3]が、図18(b)では筆圧情報[2]〜[5]がそれぞれ送信される。すなわち、筆圧情報[2][3]が重複して送信されている。4つの筆圧情報のうち2つが重複しているので実質的な送信頻度は50%に低下する。しかし、以下のように1つの筆圧情報を送信する場合の送信頻度よりは小さい送信頻度で、電子ペン2は単位時間あたり同じ数の筆圧情報を送信できる。
1つの筆圧情報を送信する場合の送信頻度…A[Hz]
重複しない4つの筆圧情報を送信する場合の送信頻度…A/4[Hz]
4つの筆圧情報のうち2つの筆圧情報が重複してもA/4[Hz]と時間あたりに同じ数の筆圧情報を送信するにはA/2[Hz]の頻度で送信すればよく、1つの筆圧情報をA[Hz]で送信する場合の送信頻度の半分でよい。したがって、筆圧情報を重複させることでデータロスする筆圧情報の数を少なくして送信頻度を下げることができる。また、データロスする筆圧情報の数が少ないので、補間処理の負荷を低減でき補間結果の精度も向上する。
1つの筆圧情報を送信する場合の送信頻度…A[Hz]
重複しない4つの筆圧情報を送信する場合の送信頻度…A/4[Hz]
4つの筆圧情報のうち2つの筆圧情報が重複してもA/4[Hz]と時間あたりに同じ数の筆圧情報を送信するにはA/2[Hz]の頻度で送信すればよく、1つの筆圧情報をA[Hz]で送信する場合の送信頻度の半分でよい。したがって、筆圧情報を重複させることでデータロスする筆圧情報の数を少なくして送信頻度を下げることができる。また、データロスする筆圧情報の数が少ないので、補間処理の負荷を低減でき補間結果の精度も向上する。
本実施例では1つの電子ホワイトボード(コンピュータ100)300が複数の電子ペン2と通信する描画システム400について説明する。
図19は、本実施例における描画システム400の概略を説明する図の一例である。図19(a)では2本の電子ペン2a、2bが使用されており、電子ホワイトボード300aは2本の電子ペン2a、2bからそれぞれ筆圧情報を受信する。このように、1台の電子ホワイトボード300で複数の電子ペン2が使用される場合、周波数帯などが同じため電波の干渉が発生しやすくなる。
また、図19(b)のように電子ホワイトボード300a,300bが並んで使用される場合がある。電子ホワイトボード300aでは電子ペン2a、2bが、電子ホワイトボード300bでは電子ペン2c、2dがそれぞれ使用されている。2つの電子ホワイトボード300a、300bの間隔や電子ペン2a〜2dの電波の強度にもよるが、電子ホワイトボード300aは電子ペン2a〜2dの4つの電子ペン2から送信データを受信してしまい、電子ホワイトボード300bは電子ペン2a〜2dの4つの電子ペン2から送信データを受信してしまう。
これは、電子ペン2と電子ホワイトボード300にペアリングが不要なために生じるが、ペアリングが必要な場合でも同一の周波数帯の電波が干渉しあうおそれがある点では同じである。したがって、電子ホワイトボード300の周囲の電子ペン2の数が多くなるほど干渉する可能性が高くなる。
そこで、本実施例では電子ホワイトボード300が通信する電子ペン2の数に応じて送信頻度を低減し、信号数nを増やす描画システム400について説明する。
<機能について>
図20は本実施例の電子ペン2及びコンピュータ100を有する描画システム400の機能ブロック図の一例を示す。本実施例において、図5において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。図20の機能ブロック図によれば、電子ペン2は信号数取得部50及び第2テーブル記憶部49を有している。
図20は本実施例の電子ペン2及びコンピュータ100を有する描画システム400の機能ブロック図の一例を示す。本実施例において、図5において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。図20の機能ブロック図によれば、電子ペン2は信号数取得部50及び第2テーブル記憶部49を有している。
電子ペン2の数が多いほど小さい送信頻度と大きな信号数nが対応づけられている。しかしながら、1秒間に送信される筆圧情報の数Nはほぼ一定である。したがって、電子ペン2の数が増えても、1秒間に送信される筆圧情報の数が少なくなることがない。なお、1秒間に送信される筆圧情報の数Nは電子ペン2の数の増大に伴って増減してもよい。
図20に戻って説明する。電子ペン2の信号数取得部50は、電子ペン2のCPU26が電子ペン用プログラムを実行することで実現される機能又は手段である。電子ペン2の信号数取得部50は、コンピュータ100から指示された電子ペン2の数aに対応づけられた送信頻度と信号数nを電子ペン個数テーブルから読み出す。信号数取得部50は信号数記憶部46に信号数nを記憶させる。
次に、コンピュータ100について説明する。コンピュータ100はペン数決定部62及び第2テーブル記憶部61を有している。コンピュータ100のペン数決定部62はコンピュータ100のCPU101が描画システム用プログラム119を実行することで実現される機能又は手段である。ペン数決定部62は、装置側送受信部51が受信する送信データを監視して異なるIDの数を決定する。IDは電子ペン2ごとに異なっているので、IDの数だけコンピュータ100の周囲に電子ペン2が存在することになる。ペン数決定部62はこの電子ペン2の数aを電子ペン2に送信する。
なお、コンピュータ100から電子ペン2の数が送信される対象となる電子ペン2は、自機である電子ホワイトボード300に座標を入力している電子ペン2だけでよい。例えば図20の例では、電子ホワイトボード300aは電子ペン2a、2bにだけ電子ペン2の数を送信する。電子ペン2a、2bの特定方法は図23にて後述する。
また、ペン数決定部62は第2テーブル記憶部61から電子ペン2の数nに対応づけられている信号数nを信号数記憶部57に記憶させる。
なお、ペン数決定部62は電子ペン2の数aではなく、第2テーブル記憶部61の電子ペン個数テーブルから送信頻度と信号数nを読み出して電子ペン2に送信してもよい。この場合、電子ペン2は第2テーブル記憶部49を有していなくてもよい。
また、電子ペン2が周囲の電子ペン2の数を検知してもよく、この場合、電子ペン2が電子ペン個数テーブルから読み出した送信頻度と信号数nをコンピュータ100に送信したり、電子ペン2の数を送信してもよい。
なお、コンピュータ100は電子ペン個数テーブルをネットワークからダウンロードしてもよい。また、電子ペン2は電子ペン個数テーブルをネットワークからダウンロードしてもよいし、コンピュータ100から電子ペン個数テーブルを取得してもよい。
<動作手順>
図21は、電子ペン2がコンピュータ100に送信データを送信する手順を示すシーケンス図の一例である。
S1:コンピュータ100のペン数決定部62は電子ペン2の数を確認する。この処理は通信の開始前及び途中に適宜行えばよい。
S2:ペン数決定部62は装置側送受信部51を介して電子ペン2の数を電子ペン2に送信する。
S3:電子ペン2のペン側送受信部41は電子ペン2の数を受信する。電子ペン2の信号数取得部50は電子ペン個数テーブルから送信頻度と信号数nを読み出す。これにより、電子ペン2の信号数取得部50は送信頻度を変更させ、信号数nを信号数記憶部46に記憶させる。図21では信号数nが「3」であったものとする。
図21は、電子ペン2がコンピュータ100に送信データを送信する手順を示すシーケンス図の一例である。
S1:コンピュータ100のペン数決定部62は電子ペン2の数を確認する。この処理は通信の開始前及び途中に適宜行えばよい。
S2:ペン数決定部62は装置側送受信部51を介して電子ペン2の数を電子ペン2に送信する。
S3:電子ペン2のペン側送受信部41は電子ペン2の数を受信する。電子ペン2の信号数取得部50は電子ペン個数テーブルから送信頻度と信号数nを読み出す。これにより、電子ペン2の信号数取得部50は送信頻度を変更させ、信号数nを信号数記憶部46に記憶させる。図21では信号数nが「3」であったものとする。
ステップS4以降の処理は実施例1と同様である。すなわち、電子ペン2は3つの筆圧情報を1回の送信で電子ホワイトボード300に送信する。
なお、コンピュータ100は実施例3と同様にデータロスを判断して、筆圧情報を補間することができる。また、データロスの有無に応じて、実施例2と同様に送信頻度を増減したり信号数nを増減したりする処理を行うことができる。すなわち、コンピュータ100のペン数決定部62が電子ペン2の数に応じて送信頻度と信号数nの初期値を決めるが、その後の干渉の程度に応じて、送信頻度を下げ(信号数nを上げ)たり、送信頻度を上げ(信号数nを下げ)たりすることができる。
図22(a)は電子ペン2が送信データを送信する手順を示すフローチャート図の一例である。図22(a)は、ステップS2、S4が図8(a)に追加されている。以下、ステップS2、S4について説明する。
ペン側送受信部41は電子ホワイトボード300から電子ペンの数を受信したか否かを判断する(S2)。ステップS2の判定がNoの場合、実施例1と同様にステップS10以降の処理が実行される。
ステップS2の判定がYesの場合、電子ペン2の信号数取得部50は電子ペン個数テーブルから送信頻度と信号数nを読み出し、送信頻度を変更し信号数nを信号数記憶部46に記憶させる(S4)。以降は、信号数nに応じて実施例1と同様にステップS10以降の処理が実行される。
図22(b)はコンピュータ100が送信データを受信する手順を示すフローチャート図の一例である。図22(b)は、ステップS102、S104が図8(b)に追加されている。以下、ステップS102、S104について説明する。
コンピュータ100のペン数決定部62は電子ペン2の数に変更があるか否かを判定する(S102)。ステップS102の判定がNoの場合、実施例1と同様にステップS110以降の処理が実行される。
ステップS102の判定がYesの場合、コンピュータ100のペン数決定部62は電子ペンの数を電子ペン2に送信する(S104)。以降は、送信データの受信に応じて実施例1と同様にステップS110以降の処理が実行される。
本実施例によれば、周囲に複数の電子ペン2が存在する場合に、送信頻度や信号数nを干渉しない最適な値に制御できる。
<座標入力に用いられている電子ペン2の特定について>
図23は複数の電子ペン2がある場合に、コンピュータ100が座標入力に用いられている電子ペン2を特定する方法を説明する図の一例である。図23(a)では電子ペン2と電子ホワイトボード300が通信しているか少なくとも通信可能であるが、電子ペン2aはまだ座標入力に使用されていない。
図23は複数の電子ペン2がある場合に、コンピュータ100が座標入力に用いられている電子ペン2を特定する方法を説明する図の一例である。図23(a)では電子ペン2と電子ホワイトボード300が通信しているか少なくとも通信可能であるが、電子ペン2aはまだ座標入力に使用されていない。
図23(b)では電子ペン2aが座標入力に使用された。この時、コンピュータ100の座標算出部53が座標を検出することで、電子ペン2aが座標の入力に使用されたことを検知する。筆圧展開部52は座標検出と同時、直前又は直後に受信される最初の接触情報の送信データのIDに基づき座標入力に用いられている電子ペン2aを特定する。したがって、コンピュータ100は電子ペンの数を電子ペン2aに送信できる。
図23(c)では2本目の電子ペン2bと電子ホワイトボード300が通信しているか少なくとも通信可能であるが、電子ペン2bがまだ座標入力に使用されていない。したがって、コンピュータ100は電子ペン2の数を電子ペン2bには送信しない(送信してもよい)。
図23(d)では電子ペン2bが座標入力に使用された。同様に、筆圧展開部52は座標検出と同時、直前又は直後に受信される最初の接触情報の送信データのIDに基づき座標入力に用いられている電子ペン2bを特定する。したがって、コンピュータ100は2本目の電子ペン2bに電子ペンの数を送信できる。
なお、座標算出部53が算出する座標にIDが添付され、筆圧情報にもIDを添付されることで、座標と筆圧情報が紐づけられる。描画データ生成部56は電子ペン2aが描画した線に電子ペン2aの筆圧情報を反映させ、電子ペン2bが描画した線に電子ペン2bの筆圧情報を反映させることができる。
<その他の好適例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、電子ペン2の座標は赤外光を撮像して得られた像の三角測量からコンピュータ100が求めるのでなく、電子ペン2が発する超音波に基づきコンピュータ100が座標を決定してもよい。ディスプレイ200の周囲の最低2箇所で超音波を検知すれば、超音波が検知される時間差から電子ペンの座標を検知できる。
また、本実施形態では筆圧情報を線の太さに反映させたが、筆圧情報をその他の描画属性に反映させてもよい。例えば、筆圧情報を階調情報に変換すれば、筆圧に応じて描画オブジェクトの濃淡を変えることができる。また、筆圧情報を色情報に変換すれば、筆圧に応じて色をかえることができる。
また、本実施形態では電子ペン2に作用する物理量として筆圧情報を送信したが、電子ペン2に作用する物理量はこれに限られない。例えば、ユーザの握力(電子ペンを保持する力)、電子ペンに生じる加速度、速度などを送信してもよい。握力が送信された場合、握力を筆圧情報と同様に用いることができる。加速度や速度が送信された場合、電子ペン2がマウスカーソルを操作する場合などに、コンピュータ100がマウスカーソルを移動させる移動速度に反映させることができる。
また、上記の電子ペン又はコンピュータ100の機能の一部又は全部はソフト的に実現されるだけでなく、専用のハードウェア回路(例えば半導体集積回路等)で実現されてもよい。
2 電子ペン
32 撮像部
41 ペン側送受信部
42 信号生成部
43 筆圧記録部
44 発光制御部
45 筆圧変換部
46 信号数記憶部
47、58 テーブル記憶部
48 信号数変更部
49、61 第2テーブル記憶部
50、59 信号数取得部
51 装置側送受信部
52 筆圧展開部
53 座標算出部
54 筆圧出力部
55 座標出力部
56 描画データ生成部
57 信号数記憶部
60 データ補間部
62 ペン数決定部
100 コンピュータ
300 電子ホワイトボード
400 描画システム
32 撮像部
41 ペン側送受信部
42 信号生成部
43 筆圧記録部
44 発光制御部
45 筆圧変換部
46 信号数記憶部
47、58 テーブル記憶部
48 信号数変更部
49、61 第2テーブル記憶部
50、59 信号数取得部
51 装置側送受信部
52 筆圧展開部
53 座標算出部
54 筆圧出力部
55 座標出力部
56 描画データ生成部
57 信号数記憶部
60 データ補間部
62 ペン数決定部
100 コンピュータ
300 電子ホワイトボード
400 描画システム
Claims (14)
- 自機に作用する物理量を取得する機能を備えた第1の装置と、前記第1の装置による指示位置を検出し、検出した指示位置に基づく情報を表示装置に表示する第2の装置とを有するシステムであって、
前記第1の装置は、
前記物理量を時間間隔ごとに検出する物理量検出手段と、
前記物理量検出手段が検出した前記時間間隔ごとの物理量を1つの送信データで送信する物理量送信手段と、を有し、
前記第2の装置は、
前記送信データを受信する送信データ受信手段と、
前記送信データ受信手段によって受信された前記送信データから前記時間間隔ごとの物理量を取り出す物理量取り出し手段と、
前記物理量取り出し手段によって取り出された前記時間間隔ごとの物理量を前記時間間隔ごとに検出された前記第1の装置による指示位置に基づく情報に反映させて前記表示装置に表示する情報表示手段と、を有するシステム。 - 前記第2の装置は、前記送信データが受信されないことを検知した場合、前記第1の装置に非受信情報を通知する通知手段を有し、
前記第1の装置は、前記非受信情報を受信した場合、前記物理量送信手段が1つの前記送信データで送信する前記物理量の数を大きくすると共に前記送信データの送信頻度を低減する送信頻度低減手段を有する請求項1に記載のシステム。 - 前記第2の装置は、前記送信データが受信されないことを検知した場合、前記第1の装置に前記送信データの送信頻度と1つの前記送信データで送信する前記物理量の数を通知する通知手段を有し、
前記第1の装置の前記物理量送信手段は、前記通知手段により通知された送信頻度で、前記通知手段により通知された数の前記物理量を1つの前記送信データに含めて前記第2の装置に送信する請求項1に記載のシステム。 - 前記第2の装置は、前記第2の装置と通信可能な前記第1の装置の数を推定する数推定手段を有し、
前記数推定手段は推定した前記第1の装置の数を前記第1の装置に通知し、
前記第1の装置は、前記第2の装置から受信した前記第1の装置の数に応じて前記送信データの送信頻度及び1つの前記送信データで送信する前記物理量の数を決定する送信頻度決定手段を有し、
前記物理量送信手段は、前記送信頻度決定手段が決定した送信頻度で、前記送信頻度決定手段が決定した数の前記物理量を1つの送信データに含めて前記第2の装置に送信する請求項1に記載のシステム。 - 前記第2の装置は、前記第2の装置と通信可能な前記第1の装置の数を推定する数推定手段を有し、
前記数推定手段は前記第1の装置の数に応じて決定した、1つの前記送信データで送信する前記物理量の数及び前記送信データの送信頻度を前記第1の装置に通知し、
前記第1の装置の前記物理量送信手段は、前記第2の装置から受信した送信頻度で、前記第2の装置から受信した数の前記物理量を1つの前記送信データに含めて前記第1の装置に送信する、請求項1に記載のシステム。 - 前記第2の装置は、前記送信データが受信されないことを検知した場合には、前記第1の装置に対し前記送信データの送信頻度を下げさせ、かつ、1つの送信データで送信する前記物理量の数を増大させ、
前記送信データが安定して受信されている場合には、前記第1の装置に対し前記送信データの送信頻度を上げさせ、かつ、1つの送信データで送信する前記物理量の数を低減させる請求項2〜5いずれか1項に記載のシステム。 - 前記第1の装置の前記物理量送信手段が単位時間あたりに送信する前記物理量の数は、 1つの前記送信データで送信する前記物理量の数及び前記送信データの送信頻度が変更されてもほぼ一定のままである請求項2〜6のいずれか1項に記載のシステム。
- 前記第2の装置は、前記送信データが受信されないことを検知した場合、少なくとも過去に受信された前記物理量を用いて受信されなかった前記物理量を推定する推定手段を有し、
前記情報表示手段は、前記推定手段が推定した前記物理量を前記時間間隔ごとに検出された前記第1の装置による指示位置に基づく情報に反映させる請求項1〜7いずれか1項に記載のシステム。 - 前記情報表示手段は、受信されなかった前記送信データに含まれる前記物理量が反映されずに前記表示装置に表示された、前記時間間隔ごとに検出された前記第1の装置による指示位置に基づく情報に対し、前記推定手段が推定した前記物理量を反映させる請求項8に記載のシステム。
- 前記第1の装置の前記物理量送信手段は、1つ前に送信した前記送信データに含まれていた前記物理量を次回の前記送信データに含めて送信する請求項1〜9いずれか1項に記載のシステム。
- 前記物理量は、筆圧、握力、加速度又は速度である請求項1〜10いずれか1項に記載のシステム。
- 自機に作用する物理量を取得する機能を備えた第1の装置と、前記第1の装置による指示位置を検出し、検出した指示位置に基づく情報を表示装置に表示する第2の装置とを有するシステムによって行われる描画方法であって、
前記第1の装置は、
物理量検出手段が、前記物理量を時間間隔ごとに検出するステップと、
物理量送信手段が、前記物理量検出手段が検出した前記時間間隔ごとの物理量を1つの送信データで送信するステップと、を有し、
前記第2の装置は、
送信データ受信手段が、前記送信データを受信するステップと、
物理量取り出し手段が、前記送信データ受信手段によって受信された前記送信データから前記時間間隔ごとの前記物理量を取り出すステップと、
情報表示手段が、前記物理量取り出し手段によって取り出された前記時間間隔ごとの物理量を前記時間間隔ごとに検出された前記第1の装置による指示位置に基づく情報に反映させて前記表示装置に表示するステップと、を有する描画方法。 - 自機に作用する物理量を時間間隔ごとに検出する物理量検出手段と、
前記物理量検出手段が検出した前記時間間隔ごとの物理量を1つの送信データで送信する物理量送信手段と、を備えた第1の装置から前記送信データを受信する情報処理装置であって、
前記送信データを受信する送信データ受信手段と、
前記送信データ受信手段によって受信された前記送信データから前記時間間隔ごとの前記物理量を取り出す物理量取り出し手段と、
前記物理量取り出し手段によって取り出された前記時間間隔ごとの物理量を前記時間間隔ごとに検出された前記第1の装置による指示位置に基づく情報に反映させて表示装置に表示する情報表示手段と、を有する情報処理装置。 - 自機に作用する物理量を時間間隔ごとに検出する物理量検出手段と、
前記物理量検出手段が検出した前記時間間隔ごとの物理量を1つの送信データで送信する物理量送信手段と、を備えた第1の装置から前記送信データを受信する情報処理装置に、
前記送信データを受信する送信データ受信ステップと、
前記送信データ受信ステップによって受信された前記送信データから前記時間間隔ごとの前記物理量を取り出す物理量取り出しステップと、
前記物理量取り出しステップによって取り出された前記時間間隔ごとの物理量を前記時間間隔ごとに検出された前記第1の装置による指示位置に基づく情報に反映させて表示装置に表示する情報表示ステップと、を実行させるためのプログラム。
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