JP2016119846A - 培養用ポケット部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】培養液中の細胞等の培養対象を確実に凝集でき、かつ凝集物を容易に取り出し可能とする。【解決手段】培養用ポケット部材20は、培養液を容れるポケット室20aと、底面23aに形成された微細孔23cを有している。ポケット室20aの内周面は、底面23aへ向けて縮径するように延びるとともに全域に亘って滑らかな内周滑曲面部25を含む。内周滑曲面部25の下端部が、底面23aと交差して微細孔23cに連なっている。【選択図】図4

Description

本発明は、例えば細胞や微生物等の生体の培養に用いる培養用ポケット部材に関し、特に培養液から細胞凝集体などの沈降物を得るのに適した培養用ポケット部材に関する。
例えば、特許文献1では、細胞培養容器のウェル内の培養液で細胞凝集体を作っている。ウェルの内底面が、漏斗状(逆さ円錐面状)や半球面状になっている。
特許文献2では、ウェルの内底面にくぼみが形成されている。
特許文献3では、ウェルの底部が、漏斗状(逆さ円錐面状)になっており、かつ内底面の中央部分は部分球面状になっている。
特許第3270286号公報 特開2009−50194号公報 国際公開WO2013/183777号公報
前掲特許文献1〜3の培養容器では、細胞凝集体を凝集させた後、取り出すのが容易でなかった。
本発明は、かかる事情に鑑み、培養液中の細胞等の培養対象を確実に凝集でき、かつ凝集物を容易に取り出し可能とすることを目的とする。
前記問題点を解決するために、本発明は、
培養液を容れるポケット室と、
底面に形成された微細孔と、
を有し、前記ポケット室の内周面が、前記底面へ向けて縮径するように延びるとともに全域に亘って滑らかな内周滑曲面部を含み、前記内周滑曲面部の下端部が、前記底面と交差して前記微細孔に連なっている培養用ポケット部材を特徴とする。
この培養用ポケット部材のポケット室に培養液を入れることで、培養液中の細胞や微生物等の培養対象をポケット室の底部まで沈降させて確実に凝集させることができる。滑らかな内周滑曲面部によって、培養対象がポケット室の内壁に引っ掛かるのを防止又は抑制できる。また、ポケット室から凝集物を取り出す際は、例えば、培養用ポケット部材に遠心力や内外気圧差等を加える。これによって、凝集物を微細孔から吐出させることができ、簡単かつ確実に取り出すことができる。
ここで、「全域に亘って滑らかな」とは、内周滑曲面部にはどこにも、段差、エッジ、稜線部、小突起、凸角部、凹角部、小凹部、角溝等の、接線が不連続的に変化する非滑部分が形成されていないことを言う。なお、表面粗さによる例えばミクロンオーダー〜ナノオーダー、若しくはオングストロームオーダーの微細凹凸(ないしは細胞等の培養対象が引っ掛からない程度の微細凹凸)は、前記非滑部分には該当せず、「滑らか」の範囲に含まれる。
前記ポケット室の上下方向の中間部より下側における前記内周滑曲面部が、前記底面に近づくにしたがって縮径されるとともに傾斜が漸次急になる下側滑曲面部分を含み、前記下側滑曲面部分の下端が、前記底面に達して前記微細孔を構成していることが好ましい。
これによって、培養対象をポケット室の底部へ確実に沈降させて凝集させることができる。かつ凝集物を微細孔から確実に取り出すことができる。
前記ポケット室の前記中間部より上側における前記内周滑曲面部が、前記下側滑曲面部分に近づくにしたがって縮径されるとともに傾斜が漸次緩やかになる上側滑曲面部分を含み、前記上側滑曲面部分及び前記下側滑曲面部分が、前記中間部における変曲部を介して滑らかに連なっていることが好ましい。
これによって、培養液をポケット室に容易に滴下できる。また、培養対象がポケット室の内壁に引っ掛かるのを確実に防止できる。
前記底面が、下方へ凸の曲面であり、かつ該底面の中央部に前記微細孔が配置されていることが好ましい。
これによって、微細孔から出た培養液が培養用ポケット部材の底面に付着して残ったり液ダレが出来たりするのを抑制又は防止できる。
上端部に環状の鍔部が形成され、前記鍔部に通気路が形成されていることが好ましい。
この種の培養用ポケット部材は、例えばマルチプレート等の細胞培養容器のウェルの上端部に装着されて使用される。培養用ポケット部材とウェルの内周面との間に培養室が形成される。この培養室が前記通気路を介して外部と連通される。これによって、培養液及び凝集物を微細孔から培養室に移す際に、培養室の内圧が上昇するのを回避できる。したがって、培養液及び凝集物を培養室に確実に移送させることができる。
本発明によれば、培養液中の細胞等の培養対象を確実に凝集でき、かつ凝集物を容易に取り出すことができる。
図1(a)は、本発明の第1実施形態に係る培養用ポケット部材を含む培養モジュールの平面図である。図1(b)は、前記培養モジュールの斜視図である。 図2は、図1のII−II線に沿う、前記培養モジュールの断面図である。 図3(a)は、前記培養用ポケット部材の平面図である。図3(b)は、前記培養用ポケット部材の正面図である。図3(c)は、前記培養用ポケット部材の底面図である。 図4は、図3(b)のIV−IV線に沿う、前記培養用ポケット部材の断面図である。 図5は、前記培養用ポケット部材の下側部分を拡大して示す断面図である。 図6は、前記培養用ポケット部材の鍔をマルチプレートの上面に載せた状態における、図3(a)のVI−VI線に沿う拡大断面図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る培養用ポケット部材を含む培養モジュールの断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は、培養モジュール1を示したものである。培養モジュール1は、マルチプレート10(細胞培養容器)と、複数の培養用ポケット部材20,20…とを備えている。マルチプレート10の材質は、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン等の透明な樹脂であり、好ましくはポリスチレンである。マルチプレート10は、複数のウェル11,11…を有している。図1(a)に示すように、複数のウェル11,11…は、縦横に整列して配置されている。
なお、同図のマルチプレート10におけるウェル11の縦横の各並び数は、作図の便宜を考慮したものであり、実際のウェル11の縦横の各並び数は、図示した数より多くてもよく少なくてもよく、もちろん図示した数と同数でもよい。
図2に示すように、各ウェル11は、周壁部11a及び底面部11bを有する有底穴である。周壁部11aは、マルチプレート10の上面に開口するとともに真っ直ぐ下方への延びる円筒状になっている。周壁部11aの下端部が、底面部11bにて塞がれている。底面部11bは、下方へ凸の半球面状になっている。
図2に示すように、各ウェル11の上端部に培養用ポケット部材20が着脱可能に装着されている。培養用ポケット部材20の材質は、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン等の透明な樹脂であり、好ましくはポリスチレンである。図3(b)に示すように、培養用ポケット部材20は、周壁21と、鍔部22と、隆起部23と、側突起24を有している。周壁21は、下方へ向かって先細の概略逆さ円錐筒形状ないしは擂鉢形状になっている。
図4に示すように、周壁21の内部にポケット室20aが形成されている。ポケット室20aは、上方へ向かって拡開されるとともに、下方へ向かうにしたがって縮径されている。図3(a)に示すように、培養用ポケット部材20の上面に開口部20eが形成されている。開口部20eは、円形になっており、その直径は、ウェル11の大きさにも依るが、例えば5mm〜10mm程度、好ましくは7mm程度である。図2に示すように、ポケット室20aには培養液9が容れられる。培養液9には培養対象の細胞8が多数分散されている。細胞8の大きさは、例えば数μm〜数十μm程度であり、小さいもので10μm程度である。
図3(a)に示すように、培養用ポケット部材20の上端の外周部には、鍔部22が形成されている。鍔部22は、周壁21から径方向外側へ突出されるとともに、周壁21の全周にわたる環状になっている。図3(c)に示すように、鍔部22には、3つ(複数)の通気路22bが形成されている。これら通気路22bは、鍔部22の周方向に好ましくは等間隔置きに離れて配置されている。各通気路22bは、鍔部22の下面及び外端面に開口する溝状になっている。
なお、通気路22bの数は、3つに限られず、1つだけでもよく、2つでもよく、4つ以上でもよい。
図2に示すように、培養用ポケット部材20の周壁21をウェル11の上端部に挿し入れると、鍔部22が、マルチプレート10の上面に引っ掛かる。これによって、培養用ポケット部材20がマルチプレート10によって支持される。ウェル11の内周面と周壁21の外周面との間には、培養室12が画成される。また、図6に示すように、通気路22bの下部開口の一部(外周側の部分)が、マルチプレート10の上面によって塞がれる。これによって、マルチプレート10の上面が通気路22bの底面を構成する。この通気路22bを介して、培養室12が外部と連通される。したがって、培養室12の内圧は、常時、大気圧に維持されている。
図3(c)に示すように、培養用ポケット部材20の周側部には、3つ(複数)の側突起24が形成されている。側突起24は、周壁21の外周面から突出されるとともに、上下方向へ延びている。3つの側突起24は、周壁21の周方向に好ましくは等間隔置きに離れて配置されている。図2に示すように、周壁21をウェル11の上端部に挿し入れると、側突起24の上側部分がウェル11の内周面に圧接される。これによって、培養用ポケット部材20がマルチプレート10に安定的に保持される。
なお、側突起24の数は、3つに限られず、1つだけでもよく、2つでもよく、4つ以上でもよい。
図3(b)に示すように、培養用ポケット部材20の先細の下端部には、隆起部23が設けられている。図3(c)に示すように、隆起部23の外径は、培養用ポケット部材20全体の外径(鍔部22の外径)に対して十分に小さい。図5に示すように、隆起部23は、中央部に向かうにしたがって下方へ隆起している。隆起部23の外表面が底面23aを構成している。底面23aは、下方へ凸の曲面になっている。底面23aの中央部に微細孔23cが形成されている。
追って詳述するように、ポケット室20aの下端部が微細孔23cに連なっている。したがって、ポケット室20aの底部は開口されている。微細孔23cは、開口部20eに比べて十分に小さい。好ましくは、図5に示すように、微細孔23cの大きさは、ポケット室20aの底部に集まった細胞8(細胞凝集物8A)が自然落下するのを阻止でき、かつ遠心力や吸引力や押出気圧等を加えることで細胞凝集物8Aを吐出し得る程度に設定されている。具体的には、微細孔23cの直径は、0.05mm〜5mm程度が好ましく、0.3mm程度がより好ましい。
図4に示すように、ポケット室20aの内周面には、内周滑曲面部25が設定されている。内周滑曲面部25は、その全域に亘って滑らかになっている。好ましくは、ポケット室20aの内周面の全体が、内周滑曲面部25となっている。すなわち、ポケット室20aの内周面(内周滑曲面部25)には、どこにも、エッジ、稜線部、小突起、凸角部、凹角部、小凹部、角溝、段差等の、接線が不連続的に変化する非滑部分が形成されていない。
ポケット室20aの内周面すなわち内周滑曲面部25は、下端の隆起部23へ向けて縮径するように延びており、概略逆さ円錐面形状になっている。詳しくは、図4に示すように、内周滑曲面部25は、上側滑曲面部分25aと、下側滑曲面部分25bを含む。上側滑曲面部分25aは、ポケット室20aの上下方向の中間部より上側に配置されている。下側滑曲面部分25bは、ポケット室20aの上下方向の中間部より下側に配置されている。
上側滑曲面部分25aは、環状をなし、その上端部が開口部20eに連なっている。上側滑曲面部分25aは、開口部20eから下方の下側滑曲面部分25bへ向かって漸次縮径されている。しかも、上側滑曲面部分25aの傾斜は、下方へ向かう(下側滑曲面部分25bに近づく)にしたがって漸次緩やかになっている。したがって、上側滑曲面部分25aは、上下方向(経線方向)に沿って径方向外側へ凸となる環状曲面となっている。
ポケット室20aの上下方向の中間部における内周滑曲面部25は、変曲部25cとなっている。この変曲部25cにおいて、内周滑曲面部25が変曲している。上側滑曲面部分25a及び下側滑曲面部分25bが、変曲部25cを介して滑らかに連なっている。なお、変曲部25cは、ポケット室20aの上下方向のちょうど中間の高さに配置されている必要はなく、多少上下にずれていてもよい。
下側滑曲面部分25bは、環状をなし、かつ変曲部25cから下方の微細孔23cへ向かって漸次縮径されている。下側滑曲面部分25bの傾斜は、下方へ向かう(微細孔23cに近づく)にしたがって急になっている。したがって、下側滑曲面部分25bは、上下方向(経線方向)に沿って径方向内側へ凸となる環状曲面となっている。
図5に拡大して示すように、下側滑曲面部分25bの下側部分の傾斜は、ほぼ垂直になっている。かつ、下側滑曲面部分25bの下側部分は、十分に縮径され、微細径の円筒面形状に収束している。この下側滑曲面部分25bの下端が、底面23aの中央部に達して開口している。下側滑曲面部分25bの下端開口が、微細孔23cを構成している。言い換えると、内周滑曲面部25の下端部が、底面23aと交差して、微細孔23cに連なっている。内周滑曲面部25の下端部と底面23aとは略直交(交差)している。ポケット室20aには、底面が設けられていない。別言すれば、ポケット室20aの底面には、これと同じ大きさの微細孔23cが形成されており、これによって、ポケット室20aの底面の全体が開口されている。
培養用ポケット部材20は、外周面及び内周面共にアンダーカット部が無いから射出成型用金型の作製が容易である。ひいては、培養用ポケット部材20を容易に成形することができる。
培養モジュール1は、例えば次のようにして使用される。
<滴下工程>
マルチプレート10の各ウェル11の上端部に培養用ポケット部材20を装着する。そして、各培養用ポケット部材20のポケット室20aに培養液9を滴下する。上側滑曲面部分25aが、開口部20eに向かって拡開されるとともに径方向外側へ凸の曲面になっているため、ピペット等の滴下器具の先端を開口部20eからポケット室20aに差し入れやすい。これによって、滴下操作を容易に行なうことができる。
<凝集工程>
図5に示すように、ポケット室20aにおける培養液9中の細胞8は、自重によって培養液9内を沈降する。
培養液9は、表面張力や粘性によって微細孔23cからの流出を阻止され、ポケット室20a内に溜まるようになっている。
細胞8は、沈降しながら内周滑曲面部25に沿って集められる。集まった細胞8は、微細孔23cを塞ぐことで、ポケット室20aの下側部分に溜まる。これによって、ポケット室20aの下側部分に細胞凝集物8Aを確実に形成することができる。
ポケット室20aの内周面を滑らかな内周滑曲面部25とすることによって、細胞8を内周滑曲面部25に沿ってスムーズに沈降させることができる。すなわち、細胞8が、ポケット室20aの途中でエッジや角部等の非滑部分に引っ掛かって残留するのを防止できる。さらに、ポケット室20aの下側滑曲面部分25bが、下方に向かうにしたがって急傾斜になり、かつ十分に縮径されているため、細胞8をより確実に沈降させて凝集させることができる。これによって、細胞凝集物8Aをより確実に形成することができる。
<排出工程>
その後、培養モジュール1を遠心分離機(図示せず)にセットして、ウェル11の底部へ向かう遠心力Fをかける。この遠心力Fによって、ポケット室20a内の細胞凝集物8Aを、微細孔23cから排出させることができる。これによって、培養用ポケット部材20から細胞凝集物8Aを容易かつ確実に取り出すことができる。
また、細胞凝集物8Aの上側の培養液9(上澄み)も、前記遠心力によって微細孔23cから排出できる。
培養用ポケット部材20の最下端が、微細孔23cの周縁の狭小な面積に狭められているため、微細孔23cから出た培養液9が培養用ポケット部材20の下端に付着して残ったり液ダレが出来たりするのを防止又は抑制できる。
微細孔23cから排出された細胞凝集物8A及び培養液9は、培養室12内に移される。培養室12は、通気路22bを介して外部と連通しているために、常時、大気圧に維持されている。したがって、培養室12内に細胞凝集物8Aや培養液9が導入されても、培養室12の内圧が上昇することはない。よって、細胞凝集物8Aを培養用ポケット部材20から一層確実に排出させることができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において、既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して、説明を簡略化する。
図7は、本発明の第2実施形態を示したものである。第2実施形態では、一列に並ぶ複数の培養用ポケット部材20,20…によって培養用ポケットアレイ20Aが構成されている。培養用ポケットアレイ20Aにおける、隣接する培養用ポケット部材20,20の鍔部22どうしが、連結部26を介して一体に連なっている。ひいては、培養用ポケットアレイ20Aの培養用ポケット部材20,20…どうしが一列に連なっている。この培養用ポケットアレイ20Aが、マルチプレート10の一列をなすウェル11,11…に装着されている。
第2実施形態によれば、培養モジュール1の部品点数を少なくできる。また、培養用ポケット部材20のマルチプレート10への着脱を効率的に行うことができる。
なお、図7においては、培養用ポケットアレイ20Aを構成する培養用ポケット部材20の数は、5つであるが、これに限られず、2つ〜4つでもよく、6つ以上であってもよい。
本発明は、前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改変をなすことができる。
例えば、培養用ポケット部材20のポケット室20aの内周面の全体が、内周滑曲面部25を構成していなくてもよく、ポケット室20aの内周部の一部(好ましくは中間部より下側部分)だけが内周滑曲面部25を構成していてもよい。ポケット室20aの例えば上側の内周面には、エッジや稜線部等の非滑部分が設けられていてもよい。
通気路22bは、溝状に限られず、鍔部22の内部を貫通する貫通孔状であってもよい。
第2実施形態(図7)の変形例として、複数の培養用ポケットアレイ20Aどうしが横方向(図7の紙面直交方向)にも一体に連なっていてもよい。
排出工程では、ポケット室20aの内圧を培養室12の内圧より高くすることで、細胞凝集物8Aを微細孔23cから吐出するようにしてもよい。
培養対象は、細胞8に限られず、細菌、その他の微生物であってもよい。
本発明は、例えば細胞凝集物を生成する技術に適用できる。
9 培養液
20 培養用ポケット部材
20a ポケット室
20e 開口部
22 鍔部
22b 通気路
23a 底面
23c 微細孔
25 内周滑曲面部(内周面)
25a 上側滑曲面部分
25b 下側滑曲面部分
25c 変曲部

Claims (5)

  1. 培養液を容れるポケット室と、
    底面に形成された微細孔と、
    を有し、前記ポケット室の内周面が、前記底面へ向けて縮径するように延びるとともに全域に亘って滑らかな内周滑曲面部を含み、前記内周滑曲面部の下端部が、前記底面と交差して前記微細孔に連なっていることを特徴とする培養用ポケット部材。
  2. 前記ポケット室の上下方向の中間部より下側における前記内周滑曲面部が、前記底面に近づくにしたがって縮径されるとともに傾斜が漸次急になる下側滑曲面部分を含み、前記下側滑曲面部分の下端が、前記底面に達して前記微細孔を構成していることを特徴とする請求項1に記載の培養用ポケット部材。
  3. 前記ポケット室の前記中間部より上側における前記内周滑曲面部が、前記下側滑曲面部分に近づくにしたがって縮径されるとともに傾斜が漸次緩やかになる上側滑曲面部分を含み、前記上側滑曲面部分及び前記下側滑曲面部分が、前記中間部における変曲部を介して滑らかに連なっていることを特徴とする請求項2に記載の培養用ポケット部材。
  4. 前記底面が、下方へ凸の曲面であり、かつ該底面の中央部に前記微細孔が配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の培養用ポケット部材。
  5. 上端部に環状の鍔部が形成され、前記鍔部に通気路が形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の培養用ポケット部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2014010297A1 (ja) * 2012-07-11 2016-06-20 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ

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