JP2016118968A - 資源回収システム - Google Patents

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Abstract

【課題】専門業者である資源回収事業者による効率の良い資源回収システムを提供する。【解決手段】資源回収事業者が運用するシステムサーバと、複数の資源回収作業者にそれぞれ貸与される作業者用端末と、複数の回収センターに回収保管された資源を管理する管理コンピュータと、システムサーバと、作業者用端末及び管理コンピュータとが相互に公衆通信回線網を介して通信可能に接続された資源回収システムであって、システムサーバは、資源回収受付手段と、回収予定決定手段と、回収予定送信手段と、回収結果受信手段と、を備え、作業者用端末は、回収予定受信手段と、回収結果送信手段と、を備え、管理コンピュータは、資源データ送信手段と、出荷指示受信手段と、を備えたことを特徴とする資源回収システムとした。【選択図】図1

Description

本発明は、不要になった古紙、ペットボトル、鉄クズ等の再利用可能な資源を効率よく回収する資源回収システムに関し、詳しくは、ICTシステムを活用した資源回収システムに関する。
近年、環境保護や資源保護のために、古紙(新聞紙、雑誌、段ボール等)、ペットボトル、鉄クズ、アルミ缶、スチール缶等の再利用可能な資源を回収して、新たな製品の資源とするリサイクルの促進が求められている。ところが、事業所等で発生するまとまった量の資源は、回収業者と契約することで、定期的に回収されて資源としてリサイクルされているが、個人宅で発生する少量の資源は、地域団体(例えば、町内会や子供会等)による廃品回収等の行事でもない限りゴミとして捨てられてしまう。
また、従来では、廃品回収業を生業とする個人業者が、軽トラック等で決められた地域を巡回して個人宅で発生した資源を回収していたが、なかなか採算が合わないため、近年では、廃品回収業を生業とする個人業者の数そのものが減少している。
そこで、宅配業業者と提携して、宅配荷物を運ぶサービスの一環として会社や個人宅の資源である古紙を引き取ることで、ごみとして破棄されていた古紙のリサイクルを促進する宅配業業者と連携した資源回収システムが開示されている(特許文献1参照。)。
また、スーパーマーケット等の店内に、資源回収装置を設置し、買い物客が持参した古紙を計量して、買い物の精算時にキャッシュバックを行うことで、資源となる古紙の回収を促進する資源回収装置及び資源回収システムが開示されている(特許文献2参照。)。
特開2008−234611号公報 特開2008−146428号公報
しかしながら、上述した特許文献1の資源回収システムは、宅配業者による宅配荷物の集荷又は配達時にしか回収の機会が訪れないため、集荷時には予め回収してほしい古紙を準備することができるが、配達時にはまとまった量の古紙を回収することは期待できない。また、宅配業者に依頼する用事がない限り資源である古紙の回収機会が発生しないという問題があった。
また、上述した特許文献2の資源回収装置及び資源回収システムは、買い物客が自宅から古紙を持参しなければならず、車等を使用しない買い物客や子供連れの主婦等においては、資源である古紙を持参することが負担になっていた。
本発明は、上記課題を解決するために、専門業者である資源回収事業者による、事務所、工場、地域団体、個人宅から効率よく資源を回収し、製品の原料としてリサイクル工場に提供することにより、環境保護や資源保護を図ることができる資源回収システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、資源回収事業者が運用するシステムサーバと、複数の資源回収作業者にそれぞれ貸与される作業者用端末と、回収センターに回収保管された資源を管理する管理コンピュータと、前記システムサーバと、前記作業者用端末及び前記管理コンピュータとが公衆通信回線網を介して相互に通信可能に接続された資源回収システムであって、前記システムサーバは、資源回収依頼を受け付ける資源回収受付手段と、前記資源回収依頼受付手段により受け付けた資源回収依頼に基づいて、前記資源回収作業者の資源回収予定を決定する回収予定決定手段と、前記回収予定決定手段で決定した資源回収予定を前記作業者用端末に送信する回収予定送信手段と、資源の回収結果を前記作業者用端末から受信する回収結果受信手段と、を備え、前記複数の作業者用端末は、前記回収予定決定手段で決定した資源回収予定を前記システムサーバか受信する回収予定受信手段と、資源の回収結果を前記システムサーバに送信する回収結果送信手段と、を備え、前記管理コンピュータは、前記回収センターに回収保管されている少なくとも資源の種別、重量を含む資源データを前記システムサーバに送信する資源データ送信手段と、前記システムサーバから前記回収センターに回収保管されている資源の出荷指示を受信する出荷指示受信手段と、を備えたことを特徴とする資源回収システムとした。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の資源回収システムにおいて、資源回収作業を実行可能な個人業者に前記作業者用端末を貸与して、前記資源回収作業者として業務委託することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の資源回収システムにおいて、前記資源回収事業者が取引のある複数の個別訪問事業者が資源回収作業の業務委託に応じたことを条件として、複数の個別訪問事業者間において、複数の個別訪問事業者の業務内容を相互に紹介することを特徴とする。
本発明によれば、資源回収を行う資源回収事業者が運用するシステムサーバと、複数の資源回収作業者がそれぞれ有する作業者用端末と、回収センターに回収保管されている資源を管理する管理コンピュータとが公衆通信回線網を介して相互に通信可能に接続された資源回収システムであって、資源回収事業者が運用するシステムサーバは、資源回収依頼を受け付ける資源回収受付手段と、資源回収依頼受付手段により受け付けた資源回収依頼に基づいて、複数の資源回収作業者毎に資源回収予定を決定する回収予定決定手段と、回収予定決定手段で決定した資源回収予定を作業者用端末に送信する回収予定送信手段と、資源回収結果を前記作業者用端末から受信する回収結果受信手段と、を備えている。このため、資源回収を依頼する顧客(以下、資源回収依頼者ともいう。)の資源回収依頼(例えば、資源回収場所、資源回収日時等の指定)に応じて、効率のよい資源回収予定(例えば、資源回収作業者が担当地域の資源回収を効率よく行うためのタイムスケジュール)を決定することができる。そして、決定した資源回収予定を資源回収作業者が所持する作業者用端末(例えば、携帯が容易なタブレット端末)に送信する。資源回収作業者は、作業者用端末に表示された資源回収予定に従って資源回収依頼者のもとに赴き資源回収作業を行う。このように、資源回収作業者が予め決定された資源回収予定に従って資源回収を行うことにより、効率のよい資源回収を可能としている。
また、資源回収作業者にそれぞれ貸与された作業者用端末は、システムサーバの回収予定決定手段で決定した資源回収予定をシステムサーバから受信する回収予定受信手段と、資源の回収結果をシステムサーバに送信する回収結果送信手段と、を備えている。資源回収作業者は、資源運搬用の専用トラック(以下、資源回収トラックという)にてシステムサーバから受信して作業者用端末に表示された資源回収予定に従って資源回収作業を行う。資源回収作業者は、資源回収依頼者からの資源回収が完了すると、作業者用端末から資源回収結果(回収完了報告)としてシステムサーバに送信する。資源回収結果を受信したシステムサーバは、資源回収依頼者毎に資源回収結果を記憶する。このように、システムサーバは、複数の資源回収作業者毎の資源回収予定に従った資源回収結果を作業者用端末から受信することで、資源回収依頼者の資源回収依頼に対する資源回収作業の進捗状況を把握することができる。
資源回収作業者は、システムサーバからの資源回収予定に従って資源回収作業を行うが、この時、資源回収トラックが満杯又は一日分の資源回収予定を終了すると、回収した資源を自身が所属する地域の回収センターに搬送する。本発明における資源回収システムにおいては、資源回収事業者は複数の回収センターを運用しており、この回収センターにおいて、複数の資源回収作業者から回収した資源の重量の測定や、種別の分類作業が行われる。また、回収センターでは、回収した資源を種別毎に出荷可能な状態で梱包し、システムサーバから所定の資源再生工場(例えば、製紙工場等)への資源の出荷指示があるまで保管することになる。
また、複数の回収センターに回収保管されている資源を管理する管理コンピュータは、回収センターに回収保管されている少なくとも資源の種別、重量を含む資源データを前記システムサーバに送信する資源データ送信手段と、システムサーバから回収センターに回収保管されている資源の出荷指示を受信する出荷指示受信手段と、を備えている。
複数の回収センターは、資源回収作業者が回収した資源を受け付けて重量を測定する。回収した資源の重量は、搬送してきた資源回収トラック単位で測定される。すなわち、資源を積んだ資源回収トラックの総重量から資源回収トラックの重量を減算する方法で測定される。このため、計測できる資源の重量の最小単位は略10kg単位である。こののち、回収センターでは、資源の種別(古紙、ペットボトル、屑鉄、アルミ缶、スチール缶等)毎に選別する。なお、資源が古紙の場合は、更に、新聞紙、雑誌、段ボール等に選別される。選別された資源は、梱包装置により所定の重量(例えば、1t)毎に圧縮されて梱包される。種別毎に所定の重量で梱包された資源は、回収センターにて出荷まで保管される。
回収センターの管理コンピュータは、資源を種別毎に梱包した後この梱包した資源の管理(例えば、種別毎に所定の重量で梱包された資源の数量の管理)を行う。管理コンピュータは、回収センターに回収保管されている梱包した資源の数量や種別を資源データとしてシステムサーバに送信する(資源データ送信手段)。このように、複数の回収センターで保管されている資源の種別や所定の重量で梱包した数量(以下、資源データという)をシステムサーバで一括管理することで、資源のリサイクル工場(例えば、製紙工場等)が必要とする種別や数量の資源をリサイクル工場に販売することができる。
また、システムサーバは、予めリサイクル工場が必要とする種類や数量の資源を受注しておき、各回収センターで保管されている資源の種別や数量が受注した数値を満たした場合に、各回収センターに対して保管している資源の出荷指示を送信する。そして、出荷用の搬送トラック(例えば、大型の15tトラック)を手配して、各回収センターで保管されている資源の出荷に向かわせる。回収センターの管理コンピュータは、システムサーバからの出荷指示を受信(出荷指示受信手段)すると、該回収センターで保管している資源のうち指示された種別及び数量の資源を出荷用の搬送トラックにより出荷する。
このように、回収した資源をシステムサーバで一括管理することで、資源のリサイクル工場が必要とする種別や数量の資源をリサイクル工場に販売することができるので、資源のリサイクルビジネスが成立して、採算を向上させることが可能となる。なお、近年では、国内の資源のリサイクル工場だけではなく、外国(例えば、中国等)のリサイクル工場へ資源を輸出する場合がある。この場合は、例えば、港湾近傍に輸出用の倉庫を設け、この輸出用の倉庫に、回収センターで保管している資源を保管しておき、外国のリサイクル工場が必要とする種別や数量の資源を用意することで、資源の輸出ビジネスとして採算が期待できると共に、日本国内だけではなく世界的に環境保護や資源保護を図ることができる資源回収システムを提供することが可能となる。
上述したように、本実施例に係る資源回収システムは、一般に、ICT(Information and Communication Technology)と呼称される情報通信技術(コンピュータやネットワークに関連する様々な技術)を活用して構築されている。
また、本実施例に係る資源回収システムでは、資源回収作業を実行可能な個人業者に作業者用端末を貸与して、資源回収作業者として業務委託することができる。資源回収作業を委託される個人業者は、例えば、過去に個人で廃品回収業(例えば、ちり紙交換等)を行っていた個人業者である。このため、資源回収トラック(廃品回収用トラック)を所持している場合が多く、自身の資源回収トラックにて、貸与された作業者用端末に表示される資源回収予定に従って資源回収を行うことになる。このようにすることで、資源回収事業者は、新たに複数の資源回収作業者を雇用することなく、新たに資源回収事業を展開する地域を広範囲に広げることが可能となる。また、業務委託された個人業者は、資源回収のための営業等を行うことなく、貸与された作業者用端末に表示される資源回収予定に従って資源回収を行うだけで、効率の良い採算が期待できる資源回収作業を行うことが可能となる。
なお、資源回収作業を業務委託する個人業者は、過去に個人で廃品回収業を行っていた経験者だけではなく、例えば、資源の運搬手段(資源回収トラック)を所有していれば、未経験の個人業者でも構わない。つまり、本実施例に係る資源回収システムでは、資源回収の未経験者でも、システムサーバから作業者用端末に送信される一日分の資源回収予定(資源回収場所の位置を示す地図データ等も含む)に従って最適な移動ルートで移動して資源回収作業が行えるので、資源回収作業者の資源回収に係る1件当たりの移動距離を短縮しつつ、一日における回収可能な資源の量を一定に保つことができる。このため、資源回収の未経験者でも効率の良い資源回収作業を行うことが可能となる。さらに、業務委託する個人業者が資源の運搬手段(資源回収トラック)を所有していない場合は、資源回収事業者が上述した資源回収作業者が使用する資源回収トラック又は同様な機能を備えた車両を貸与することもできる。
また、資源回収事業者が取引のある複数の個別訪問事業者が資源回収作業の業務委託に応じたことを条件として、複数の個別訪問事業者間において、複数の個別訪問事業者の業務内容を相互に紹介することができる。この場合の資源回収事業者が取引のある複数の個別訪問事業者とは、例えば、宅配業者、新聞配達業者、牛乳配達業者、郵便配達業者、食糧品配達業者、独居老人等の生活をサポートする訪問介護業者のように、個人宅を訪問して様々なサービスを提供する個別訪問事業者のことである。つまり、資源回収事業者が過去に資源回収の取引を行った複数の個別訪問事業者と提携して資源回収作業を委託することで、個別訪問事業者の作業員が個人宅を個別訪問した際に、自身の業務(例えば、訪問介護業者の場合は、独居老人等の介護等)以外に顧客へのサービスとして資源回収作業も合わせて行う。
このように、資源回収事業者と個別訪問事業者とが資源回収作業の業務委託提携することで、例えば、通常は可燃ごみとして破棄される個人宅の古紙、ペットボトル等の資源をより効率よく回収することができ、さらなる環境保護や資源保護を図ることができる。なお、回収されて個別訪問事業者の事務所等に一時保管された資源は、資源回収事業者が定期的に又は個別訪問事業者からに回収を依頼されことを契機として資源回収作業を行い、上述した複数の回収センターに回収した資源を運搬する。
そして、資源回収事業者と資源回収作業の業務委託した複数の個別訪問事業者には、資源回収事業者がそれぞれの取引事業者の業務内容を相互に紹介することができる。例えば、資源回収事業者は、業務委託した複数の個別訪問事業者の一つである新聞配達業者に、同じく業務委託した複数の個別訪問事業者の一つである訪問介護業者を紹介するのである。このように、資源回収作業の業務委託に応じた複数の取引事業者の業務内容を資源回収事業者が相互に紹介することにより、例えば、訪問介護業者は新聞配達業者の顧客に対して業務内容をアピールすることができるとともに、新聞配達業者は訪問介護業者の顧客に対して自身の業務内容をアピールすることができるので、資源回収事業者が取引のある複数の個別訪問事業者間において、新たなビジネスの展開を構築することが可能となる。
本実施例の資源回収システムの構成を示す説明図である。 本実施例の資源回収システムのシステムサーバの構成を説明する図である。 本実施例の資源回収システムの資源回収処理を説明する図である。 本実施例の資源回収システムの資源管理処理を説明する図である。 本実施例の資源回収システムの資源回収業務委託を説明する図である。
以下、本実施例に係る資源回収システムの一例について、図面を参照して説明する。
[1.資源回収システムの概要]
まず、本実施例における資源回収システムの構成の概要を、図1を参照して説明する。本実施例における資源回収システム1は、資源回収事業者が運用する管理センター10及び複数の回収センター40、複数の資源回収作業者21及び資源回収を依頼する複数の資源回収依頼者30で構成されている。管理センター10には、システムサーバ11、複数の電話12及びFAX13が設置されている。また、管理センター10には、複数の電話12及びFAX13により資源回収依頼者30からの資源回収の依頼を受け付けるために複数のオペレータが常駐している。
管理センター10に設置されたシステムサーバ11、複数の電話12及びFAX13は、公衆通信回線網50を介して、複数の回収センター40有する管理コンピュータ41、電話42及びFAX43、複数の資源回収作業者21がそれぞれ有する作業者用端末20及び複数の資源回収依頼者30が有するコンピュータ31、電話32及びFAX33等が接続されている。なお、公衆通信回線網50は、周知の携帯電話通信回線、電話回線、インターネット回線等である。
管理センター10のシステムサーバ11、回収センター40の管理コンピュータ41及び資源回収依頼者30が有するコンピュータ31としては、周知のコンピュータ(デスクトップ型、ノート型等のパソコンと称される汎用コンピュータ)が好適に用いられる。また、資源回収作業者21が有する作業者用端末20としては、携帯に適した周知のタブレット端末等が好適に用いられる。
そして、詳細は後述するが、資源回収依頼者30がコンピュータ31により公衆通信回線網50(例えば、インターネット回線)を介して直接システムサーバ11にアクセスして資源回収を依頼することで、自動的に資源回収依頼としてシステムサーバ11に登録される場合がある。また、資源回収依頼者30が電話32、FAX33により電話回線を介して、管理センター10の電話12及びFAX13に資源回収を依頼すると、資源回収の依頼を受け付けた管理センター10のオペレータにより資源回収依頼としてシステムサーバ11に登録される場合もある。すなわち、管理センター10のシステムサーバ11、複数の電話12及びFAX13は、本実施例に係る資源回収受付手段として機能する。
システムサーバ11に登録された資源回収依頼は、資源回収依頼者30からの回収依頼をした資源の保管場所(例えば、住所等)や資源回収を希望する日時等の情報で構成されている。システムサーバ11は、この資源回収依頼に基づいて、複数の資源回収作業者毎に、資源回収予定を決定する(回収予定決定手段)。そして、決定した資源回収予定を、公衆通信回線網50を介して複数の資源回収作業者21がそれぞれ所有している作業者用端末20に送信する(回収予定送信手段)。複数の資源回収作業者は、作業者用端末20で受信した資源回収予定に従って、資源回収依頼者30が資源回収依頼で指定した資源回収を希望する日時に合わせて、資源の保管場所(例えば、住所等)に移動して資源回収作業を行い、回収した資源を担当地域の回収センター40に搬送する。
回収センター40に搬送された資源は、種別毎に選別されて所定の重量(例えば、1t)に圧縮されて梱包される。この種別毎に梱包された資源の数量は、回収センター40の管理コンピュータ41からシステムサーバ11へ資源データとして送信され、システムサーバ11は、複数の回収センター40で保管されている資源を一括で管理し、資源のリサイクル工場が必要とする種別や数量の資源をリサイクル工場に提供(販売)することで、本実施例における資源回収システム1が構成されることになる。
[2.システムサーバの構成]
以下、図2を参照して、本実施例の管理センター10におけるシステムサーバ11の構成を説明する。システムサーバ11は、記憶部111、入出力制御部112、制御部113、外部通信制御部114などから構成されている。
記憶部111は、HDD(Hard Disk Draive)などにより構成され、資源回収依頼者30からの資源回収依頼(資源回収を希望する日時、回収依頼をした資源の保管場所等)や、資源回収作業者が行った資源回収結果(つまり、回収完了報告等)などの各種情報が蓄積されて記憶される。
入出力制御部112は、システムサーバ11に接続されている液晶表示装置115や、キーボード/マウス116などの入出力装置を制御する。このキーボード/マウス116などの入出力装置を用いて、管理センター10の電話12及びFAX13で受け付けた資源回収依頼者30からの資源回収依頼を、オペレータがシステムサーバ11に入力することで、記憶部111に資源回収依頼として登録する場合がある。また、メールや所定のフォームで受け付けた資源回収依頼者30からの資源回収依頼を、オペレータがシステムサーバ11に入力することで、記憶部111に登録する場合もある。
制御部113は、図示しないCPU(中央演算装置)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどで構成されている。また、この制御部113のCPUは、ROM及び記憶部111に予め記憶されている各種プログラムを実行することにより、後述の回収予定決定手段等として機能することになる。
外部通信制御部114は、外部の公衆通信回線網50と接続され、制御部113の指示に基づいて、資源回収システム1における複数の回収センター40の管理コンピュータ41、複数の作業者用端末20及び資源回収依頼者30のコンピュータ31との通信を制御する。外部通信制御部114は、詳細は後述するが、制御部113の指示に基づいて、作業者用端末20へ資源回収予定を送信するとともに、作業者用端末20からの資源回収結果(回収完了報告)を受信する制御を行う。ここで受信された資源回収結果は記憶部111に記憶されることになる。また、複数の回収センター40の管理コンピュータ41から回収した資源の種別や所定の重量(例えば、1t)で梱包した数量からなる資源データを受信する制御を行う。
[3.資源回収処理]
以下、図3を参照して、本実施例の資源回収システム1における資源回収処理を説明する。なお、この資源回収処理は上述したシステムサーバ11の制御部113(以下、制御部113という。)において実行される処理である。
図3に示すように、制御部113は、資源回収依頼者からの資源回収依頼を受け付けてシステムサーバ11の記憶部111に登録する(ステップS10)。この資源回収依頼者からの資源回収依頼は、資源回収依頼者が資源回収を希望する日時(以下、資源回収日時という。)、回収依頼をした資源の保管場所(以下、資源回収場所という。)等である。ここで、本実施例における資源の回収を所望する資源回収依頼者は、主に事業所、町内会又は子供会等のまとまった量の資源の発生が定期的に期待できる顧客であるが、これに限らず個人の顧客であってもよい。
資源回収依頼者からの資源回収依頼の受付の一例を具体的に説明すると、図1に示すように、資源回収を依頼する資源回収依頼者30は、コンピュータ31によりシステムサーバ11にアクセスして、資源回収依頼を入力できる所定フォーマットの資源回収入力フォームをシステムサーバ11からコンピュータ31にダウンロードする。そして、コンピュータ31にダウンロードした資源回収入力フォームに必要事項(例えば、顧客名、資源回収日時、資源回収場所等)を入力した後に、資源回収入力フォームをコンピュータ31からシステムサーバ11にアップロードする。システムサーバ11にアップロードされた資源回収入力フォームに入力された必要事項(例えば、顧客名、資源回収日時、資源回収場所等)は、システムサーバ11の記憶部111(図2参照)に資源回収依頼として登録される。このように、資源回収を依頼する資源回収依頼者30がコンピュータ31によりシステムサーバ11にアクセスすることで、システムサーバ11の記憶部111(図2参照)に資源回収依頼として自動で登録できるようにすることができる。
なお、資源回収依頼者による資源回収依頼は、上記に限らず、資源回収を所望する資源回収依頼者が電話32又はFAX33(図1参照)から電話回線を介して、管理センター10の電話12及びFAX13(図1参照)に直接資源回収依頼をすることもできる。この場合は、管理センター10のオペレータが資源回収依頼を受付け、上述したキーボード/マウス116などの入出力装置(図2参照)を用いて、システムサーバ11の記憶部111に資源回収依頼を登録する。
制御部113は、システムサーバ11の記憶部111に登録されている資源回収依頼に基づいて複数の資源回収作業者毎に資源回収予定を決定する(ステップS11)。このステップS11の処理は、本実施例に係る資源回収予定を決定する回収予定決定手段である。ここで決定された資源回収予定は、複数の資源回収作業者がそれぞれ担当している地域における資源回収依頼(顧客名、資源回収日時、資源回収場所)に基づいて決定された複数の資源回収作業者毎の一日単位の資源回収作業のタイムスケジュールである。
制御部113は、上記ステップS11の処理で決定した資源回収予定を、公衆通信回線網50を介して複数の資源回収作業者がそれぞれ有する作業者用端末20に送信する(ステップS12)。このステップS12の処理は、本実施例に係る資源回収予定を送信する回収予定送信手段である。複数の資源回収作業者は、作業者用端末20においてシステムサーバ11から送信された資源回収予定を受信する(回収予定受信手段)。そして、受信した資源回収予定に従って、資源回収依頼者が資源回収依頼で指定した資源回収を希望する資源回収日時に資源回収場所に移動して資源回収作業を行う。
なお、システムサーバ11から作業者用端末20に送信される資源回収予定は、一日分の資源回収作業のタイムスケジュールだけではなく、例えば、資源回収依頼者が依頼した資源回収場所の位置を示す地図データ(例えば、周知のカーナビゲーションのように、資源回収作業者の現在位置から目的地である資源回収場所までの最適な移動ルート(つまり、道順)を示す地図データ)を資源回収予定と一緒に、資源回収作業者の作業者用端末20に送信することもできる。これにより、資源回収作業者の資源回収に係る1件当たりの移動距離を短縮することができるので、一日において回収に巡回する資源回収作業者の移動距離を短縮しても回収可能な資源の量の増加を図ることができる。つまり、本実施例における資源回収予定は、単に資源回収作業者の担当地域内における資源回収依頼者が指定した資源回収場所を指示するのではなく、最短の移動距離でより効率よく資源回収依頼者が指定した資源回収場所を巡回することができるようにタイムスケジュールされたものである。
本実施例における複数の資源回収作業者はそれぞれ資源運搬用の専用トラック(以下、資源回収トラックという)が貸与されている。この資源回収トラックは、一定量の資源を搬送可能な荷台を備えたものである。資源回収作業者は、作業者用端末20に受信した資源回収予定に従って、資源回収依頼者が指定した資源回収場所に移動して資源を回収し、回収完了報告を作業者用端末20に入力して資源回収結果としてシステムサーバ11に送信する(回収結果送信手段)。
制御部113は、複数の資源回収作業者がそれぞれ有する作業者用端末20から送信された資源回収結果を受信する(ステップS13)。そして、制御部113は、受信した資源回収結果をシステムサーバ11の記憶部111に登録する(ステップS14)。
資源回収作業者がそれぞれ有する作業者用端末20からシステムサーバ11に送信された資源回収結果(回収完了報告)は、システムサーバ11の制御部113において、資源回収依頼者毎に集計して登録される。このように、システムサーバ11において複数の資源回収作業者毎の資源回収予定に従った資源回収結果を作業者用端末20から受信することで、資源回収依頼者の資源回収依頼に対する進捗状況を確実に把握することができる。
なお、資源回収作業者に対する支払いは、資源回収事業者が雇用した専属の資源回収作業者に対して月給制として契約することで、資源回収作業者の収入を安定させるようにしてもよいし、また、臨時雇用の資源回収事業者に対しては、回収した資源の重量に応じて歩合制とすることもできる。ここで、本実施例に係る資源回収事業者は、資源回収事業者と雇用契約した専属の資源回収作業者(以下、正規資源回収作業者ともいう)と、資源回収事業者と臨時雇用契約した資源回収作業者(以下、臨時資源回収作業者ともいう)とで構成される。この、臨時資源回収作業者としては、例えば、資源回収事業者が資源を回収する地域の拡大を計画したときに、臨時(又は一時的なアルバイト)として採用された拡大する地域に居住する回収した資源の運搬手段(例えば、資源回収トラック)を有する個人業者である。
このように、回収した資源の運搬手段を有する個人業者を臨時資源回収作業者として雇用した場合でも、臨時資源回収作業者には、資源回収事業者から作業者用端末20が貸与されるので、臨時資源回収作業者は、資源回収のための営業等を行うことなく、貸与された作業者用端末20に表示される資源回収予定に従って資源回収を行うだけで、効率の良い採算が期待できる資源回収作業を行うことが可能となる。このため、臨時資源回収作業者は資源回収作業の経験者(例えば、過去に廃品回収業務を行っていた個人業者)や資源回収作業の未経験者を問わず、正規資源回収作業者と同様に効率の良い資源回収作業を提供することができる。
また、システムサーバ11の記憶部111に、複数の資源回収作業者毎に資源回収結果を日毎に登録することもできる。これにより、資源回収事業者の管理者が、複数の資源回収作業者毎の資源回収の進捗状況を管理把握することができる。つまり、システムサーバ11で決定され、複数の資源回収作業者の作業者用端末20に送信された資源回収予定は、複数の資源回収作業者毎の資源回収作業のタイムスケジュールである。このため、資源回収事業者の管理者は、システムサーバ11の記憶部111に記憶されている複数の資源回収作業者毎の資源回収予定と資源回収結果とにより、複数の資源回収作業者毎に資源回収実績及び資源回収状況を把握することが可能となる。
上述してきた資源回収処理によれば、資源回収依頼者による資源回収依頼(資源回収場所、資源回収日時等の指定)に応じて、効率のよい資源回収予定(複数の資源回収作業者毎の一日単位の資源回収作業のタイムスケジュール)を決定することができる。そして、決定した資源回収予定を資源回収作業者が所持する作業者用端末20に、資源回収場所の住所や地図情報等とともに送信することで、資源回収作業者は、作業者用端末20に表示された資源回収予定に従って資源回収依頼者のもとに赴き資源回収作業を行う。このように、資源回収作業者が予め決定された資源回収予定に従って資源の回収を行うことにより、最短の移動距離でより効率のよい資源回収作業を実現することができる。
[3.資源管理処理]
以下、図4を参照して、本実施例の資源回収システム1における資源管理処理を説明する。なお、この資源管理処理は、上述した資源回収作業者が回収した資源の搬送先である回収センター40において実行される処理である。回収センター40は、資源回収事業者が資源回収サービスを展開する地域の広さに応じて複数個所設置されており、回収した資源の種別や数量を管理/保管する保管倉庫としての機能を有する。
図4に示すように、回収センター40においては、まず、資源回収作業者が回収した資源を受入れる受入手段(ステップS20)を実行する。この受入手段においては、資源回収作業者が回収して資源回収トラックで搬送した資源の重量等を測定する。上述したように回収した資源の重量は、搬送してきた資源回収トラック単位で測定される。
次に、回収センター40においては、受入れた資源を種別毎(例えば、古紙、ペットボトル、屑鉄等)に選別する選別手段(ステップS21)を実行する。また、資源が古紙の場合はさらに古紙の種別毎に選別される。これは、再生される紙(以下、再生紙という)の種類によって、原料として使われる古紙の種類が異なるからである。古紙の種類は、例えば、段ボール、新聞、雑誌、紙パック等に分類される。
一般に再生紙の種類によって、再生紙が段ボールの場合には主に原料としての古紙は段ボールが使用される。再生紙が雑誌の場合には主に原料としての古紙は段ボール及び絵本等の雑誌が使用される。再生紙が新聞の場合には主に原料としての古紙は新聞及び週刊誌等の雑誌が使用される。再生紙がチィッシュペーパーやトイレットペーパーの場合には主に紙 パックが使用される。このように、再生紙の出胃に応じて原料となる古紙の種類は異なるので、製紙工場で製造される再生紙の種類に応じて古紙を種類別に予め分別しておくことで、製紙工場とが必要とする種類や量の古紙を速やかに提供することが可能となる。
古紙の選別においては、古紙の種別を選別するだけではなく、古紙に混入している異物を除去する作業も同時に行われる。この古紙に混入した異物としては、例えば、布、ガラス、金属などの紙以外のもの、防水加工された紙(紙コップ、紙皿、紙製のカップ麺容器、紙製のヨーグルト容器、油紙、ロウ紙等)、インキのたくさんついている紙(宅配便の複写伝票などの裏カーボン紙、ノーカーボン紙、ファクシミリなどの感熱紙)、粘着物のついた紙等である。また、資源が古紙の場合は、回収センター40に設置された紐取り機により回収した古紙を結んだ紐を効率よく除去することができる。
次に、回収センター40においては、受入れた資源を種別毎に梱包する梱包手段(ステップS22)を実行する。この梱包手段においては、専用の梱包機械を用いて所定の重量(例えば1トン)単位で資源をプレスして、ワイヤーがけ(又は、ラッピング)し、所定の大きさの資源の塊を製造する。この梱包機械で梱包される資源は主に古紙であり、ペットボトルの場合は、古紙と同じく圧縮されて所定の重量(例えば、1t)で袋詰めすることで資源の塊を製造することができる。また、資源が屑鉄の場合は、所定に重量(例えば、1t)で箱詰めすることで資源の塊を製造することができる。
そして、所定の重量や大きさに梱包された資源は、保管手段(ステップS23)により回収センター40の所定の場所(以下、保管倉庫という)に保管される。この保管倉庫は、梱包された資源の状態を保つために、一定の温度及び湿度が保たれた場所が好適であるが、すくなくとも梱包された資源が雨露をしのげる場所であればよい。そして、所定の重量及び大きさで保管倉庫に保管された資源の数量は、回収センター40の管理コンピュータ41から管理センター10のシステムサーバ11に送信されて管理されることになる。すなわち、システムサーバ11は、本実施例における資源回収システム1で管理している全ての回収センター40の保管倉庫に保管している資源の種別や数量を管理している。
最後に、資源回収事業者が運用するシステムサーバ11に資源再生工場(例えば、製紙工場)から資源としての古紙の買取依頼があった場合は、システムサーバ11は、管理している複数の回収センター40に保管してある資源の出荷を指示する。資源の出荷を指示された回収センター40は、保管倉庫に保管してある資源を手配された大型トラックに積み込む。
なお、資源としての古紙の買取依頼は、国内の製紙工場だけではなく、海外の製紙工場からの買取依頼も受け付ける場合がある。このように海外の製紙工場に古紙を出荷する場合は、出荷する古紙に対して残留放射能の検査等を更に追加して、海外の製紙会社に安全な古紙であることを証明する必要がある。
[4.資源回収業務委託]
本実施例における資源回収システム1では、資源回収事業者が取引のある複数の個別訪問事業者に資源回収作業を委託(以下、資源回収業務委託という)してさらなる資源の回収効率の向上を図ることができる。以下、本実施例における資源回収業務委託を、図5を参照して説明する。
本実施例における資源回収システム1は、複数の個別訪問事業者に資源回収業務委託することができる。つまり、資源回収システム1の管理センター10を運用する資源回収事業者と、複数の個別訪問事業者との間で資源回収作業の業務を委託する契約をする。本実施例における複数の個別訪問事業者は、個人宅を訪問して様々なサービスを提供する事業者であり、例えば、宅配業者、新聞配達業者、牛乳配達業者、郵便配達業者、食糧品配達業者、独居老人等の生活をサポートする介護業者等である。
図5に示すように、資源回収事業者と資源回収業務委託の契約をした複数の個別訪問事業者の作業者402は、個人宅600を専用車401にて戸別訪問して種々のサービス業務(例えば、訪問介護業者の場合は、独居老人等の介護等)を行う際に、自身のサービス業務の他に資源回収作業を同時にサービスとして提供する。そして、複数の個人宅600から資源を回収し、専用車401により運搬して個別訪問事業者の事務所400に一時保管する。
複数の個別訪問事業者の事務所400に一時保管された資源は、定期的又は個別訪問事業者から回収を依頼されことを契機として、資源回収作業者が資源回収トラック201により回収される。具体的には、個別訪問事業者の事務所400に一時保管された資源の回収は、上述した資源回収処理(図3参照)において、業務提携した個別訪問事業者からの資源回収依頼として処理され、通常の資源回収作業と同様に、資源回収作業者に対する資源回収予定として決定され、資源回収作業者の作業者用端末20に送信される。資源回収作業者は、作業者用端末20に受信した資源回収予定に従って、複数の個別訪問事業者の事務所400から資源を回収して資源回収結果(回収完了報告)を作業者用端末20から管理センター10のシステムサーバ11に送信するとともに、回収した資源を上述した回収センター40に搬送する。
資源回収作業者が複数の個別訪問事業者の事務所400から回収した資源の資源回収結果は、上述した資源回収処理(図3参照)において、管理センター10のシステムサーバ11において、複数の個別訪問事業者毎に集計して登録される。本実施例に係る資源回収システム1では、資源回収事業者が取引のある複数の個別訪問事業者が資源回収作業の業務委託に応じた場合には、業務委託に応じた複数の個別訪問事業者に対して、回収した資源の対価を支払うことはなく、その代わりに、複数の個別訪問事業者間やこの複数の個別訪問事業者の顧客に対して、複数の個別訪問事業者の業務内容を紹介する。
これにより、例えば、資源回収事業者は、業務委託した複数の個別訪問事業者の一つである新聞配達業者に、同じく業務委託した複数の個別訪問事業者の一つである訪問介護業者を紹介するのである。このように、資源回収作業の業務委託に応じた複数の取引事業者の業務内容を資源回収事業者が相互に紹介することにより、例えば、訪問介護業者は新聞配達業者の顧客に対して業務内容を紹介したり、新聞配達業者は訪問介護業者の顧客に対して業務内容を紹介したりすることができるので、資源回収事業者が取引のある複数の個別訪問事業者間において、相互に新たな顧客を開拓できる等の新たなビジネスの展開を構築することが可能となる。
このように、複数の個別訪問事業者と資源回収の業務提携を行うことで、複数の個別訪問事業者は、自身のサービス業務以外にも資源回収サービスという新たなサービスを自身の顧客に提供することが可能となり、通常は可燃ごみとして破棄される個人宅の少量の資源(古紙又はペットボトル等)を効率よく回収することができ、さらなる環境保護や資源保護を図ることができる。
ここで、上述した資源回収依頼者(事業所、個人、町内会又は子供会等)が資源回収事業者に対して資源回収依頼をして、資源回収作業者が資源回収作業を行うために資源回収依頼者を訪問した際に、上述した資源回収事業者と資源回収業務委託の契約をした複数の個別訪問事業者の業務内容を資源回収依頼者に紹介することもできる。
資源回収依頼者がある程度の規模の事業所や、定期的に廃品回収等の行事を行う町内会又は子供会の場合は、ある程度のまとまった量の資源の回収を、定期的に資源回収依頼として資源回収事業者に依頼することができる。しかし、資源回収依頼者が個人の場合は、引越しや年末の大掃除等でもない限り一定量の資源の発生は見込めない。このため、回収する資源の量があまりにも少量の場合は、回収に係る経費が嵩み採算が合わないケースが生じる。また、個人宅では、資源がまとまった量になるまでの保管場所を設けることも負担になるため、少量の資源(古紙やペットボトル)は回収を依頼せずにゴミとして廃棄され焼却されるケースが多いのが現状である。
そこで、上述した資源回収事業者と資源回収業務委託の契約をした複数の個別訪問事業者の業務内容を、資源回収作業者が資源回収作業を行う際に資源回収依頼者(事業所、個人、町内会又は子供会等)に対して紹介するのである。そして、資源回収作業者は、複数の個別訪問事業者の中から、資源回収依頼者が必要とする事業者を紹介することで、紹介された個別訪問事業者は、事業の拡大を図ることができるので、これを理由として資源回収事業者と積極的に資源回収業務委託の契約することになる。
これにより、例えば、近年増加している独居老人等に対して、必要とする種々のサービス(例えば、介護サービス、新聞配達等)を営む個別訪問事業者を紹介することができるとともに、この個別訪問事業者は、資源回収事業者と資源回収業務委託の契約をしているため、介護サービスの際に不要となった資源を回収することができるので、さらに効率の良い資源の回収を行うことができる。
このように、本実施例において、資源回収事業者と資源回収業務委託の契約をした複数の個別訪問事業者の業務内容を資源回収依頼者に紹介することで、複数の個別訪問事業者は業績の向上を図ることができる。また、資源回収事業者は、複数の個別訪問事業者が複数の個人宅から資源を回収することで、一軒あたりは少量でもまとまった量となった資源を回収することができるため、資源の回収に係る経費を節約して資源回収の効率の向上を図ることができるので、さらなる環境保護や資源保護を図ることが可能となる。
以上、上記実施例を通して本発明を説明してきたが、本発明はこれらに限定されるものではない。また、上述した各効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施例に記載されたものに限定されるものではない。
1 資源回収システム
10 管理センター
11 システムサーバ
20 作業者用端末(タブレットパソコン)
30 資源回収依頼者
40 回収センター
41 管理パソコン
50 公衆通信回線網

Claims (3)

  1. 資源回収事業者が運用するシステムサーバと、
    複数の資源回収作業者にそれぞれ貸与される作業者用端末と、
    回収センターに回収保管された資源を管理する管理コンピュータと、
    前記システムサーバと、前記作業者用端末及び前記管理コンピュータとが公衆通信回線網を介して相互に通信可能に接続された資源回収システムであって、
    前記システムサーバは、
    資源回収依頼を受け付ける資源回収受付手段と、
    前記資源回収依頼受付手段により受け付けた資源回収依頼に基づいて、前記資源回収作業者の資源回収予定を決定する回収予定決定手段と、
    前記回収予定決定手段で決定した資源回収予定を前記作業者用端末に送信する回収予定送信手段と、
    資源の回収結果を前記作業者用端末から受信する回収結果受信手段と、を備え、
    前記複数の作業者用端末は、
    前記回収予定決定手段で決定した資源回収予定を前記システムサーバか受信する回収予定受信手段と、
    資源の回収結果を前記システムサーバに送信する回収結果送信手段と、を備え、
    前記管理コンピュータは、
    前記回収センターに回収保管されている少なくとも資源の種別、重量を含む資源データを前記システムサーバに送信する資源データ送信手段と、
    前記システムサーバから前記回収センターに回収保管されている資源の出荷指示を受信する出荷指示受信手段と、
    を備えたことを特徴とする資源回収システム。
  2. 資源回収作業を実行可能な個人業者に前記作業者用端末を貸与して、前記資源回収作業者として業務委託することを特徴とする請求項1に記載の資源回収システム。
  3. 前記資源回収事業者が取引のある複数の個別訪問事業者が資源回収作業の業務委託に応じたことを条件として、複数の個別訪問事業者間において、複数の個別訪問事業者の業務内容を相互に紹介することを特徴とする請求項1又は2に記載の資源回収システム。
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