JP2016118418A - 電子天秤 - Google Patents

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Yuichiro Ikeda
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Abstract

【課題】組立時の作業を簡略化することができる電子天秤を提供する。【解決手段】電磁コイル5が、可動部2に取り付けられている。回路基板6が、可動部2に取り付けられ、電磁コイル5に接続されている。無線送電部72が、固定部1に取り付けられ、無線で電力を送電する。無線受電部71が、可動部2に取り付けられ、無線送電部72から無線で受電した電力を回路基板6に供給する。固定部1に回路基板6が取り付けられ、可動部2に電磁コイル5が取り付けられた構成とは異なり、回路基板6と電磁コイル5との間を組立時に半田付けする必要がないため、組立時の作業を簡略化することができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、固定部に対する可動部の変位に基づいて測定対象物の重量を測定するための電子天秤に関するものである。
電子天秤には、固定部と、当該固定部に対して変位可能な可動部とが備えられている。測定対象物を載置するための秤量皿は、可動部に取り付けられている。秤量皿に測定対象物を載置した場合には、固定部に対して可動部が変位し、その変位に基づいて測定対象物の重量が測定される。電子天秤の一例としては、可動部に電磁コイルが取り付けられ、当該電磁コイルに供給する電流を制御することにより測定対象物の重量を測定する電磁力平衡方式の電子天秤が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
図5は、従来の電子天秤の構成例を示した概略斜視図である。この電子天秤には、固定部101と、当該固定部101に設けられた支点102を中心に揺動可能な可動部103とが備えられている。当該電子天秤は、電磁力平衡方式であり、可動部103に電磁コイル104が取り付けられている。
この例では、可動部103における支点102に対して一方側に電磁コイル104が取り付けられており、他方側に秤量皿105が取り付けられている。また、可動部103における電磁コイル104側には、スリット板106が取り付けられている。固定部101には、スリット板106を挟んで発光素子107及び受光素子108が取り付けられており、スリット板106に形成されているスリット109を介して、発光素子107からの光を受光素子108で受光することができるようになっている。受光素子108は、例えば上下に2分割された2つのフォトダイオードにより構成されている。
秤量皿105に測定対象物Wを載置した場合には、秤量皿105が下方に変位するのに伴い、可動部103が支点102を中心に揺動し、電磁コイル104及びスリット板106が上方に変位する。このとき、発光素子107及び受光素子108に対するスリット109の相対位置がずれて、発光素子107からの光がスリット板106により遮られるため、受光素子108を構成している2つのフォトダイオードにおける発光素子107からの光の受光量の配分が変化する。したがって、2つのフォトダイオードにおける受光配分の変化に基づいて可動部103の変位を検出することができる。
電磁コイル104内には、永久磁石(図示せず)が設けられることにより磁界が形成されている。これにより、電磁コイル104に電流が供給された場合には、その電流量に応じたローレンツ力が電磁コイル104に作用し、可動部103が変位するようになっている。したがって、可動部103の変位が検出された場合に、電磁コイル104に供給する電流を制御して、可動部103を平衡状態に保つことにより、そのときの電流量に基づいて測定対象物Wの重量を測定することができる。
電磁コイル104には、固定部101に取り付けられた回路基板(図示せず)から電流が供給される。具体的には、電磁コイル104から支点102の近傍まで延びるように可動部103に取り付けられたワイヤ110と、固定部101に取り付けられた回路基板から延びるワイヤ111とが、極細のワイヤ112により接続されている。このように、極細のワイヤ112を用いることにより、可動部103が変位する際の抵抗を抑制することを目的としている。
特開2013−124893号公報
しかしながら、上記のような従来の構成では、可動部103側のワイヤ110と、固定部101側のワイヤ111とが、ワイヤ112により有線で接続されているため、極細のワイヤ112を用いたとしても、可動部103が変位する際の抵抗を完全に排除することはできない。また、ワイヤ112の両端をワイヤ110,111に接続する際に半田付けを行う必要があるため、組立時の作業が煩雑である。
さらに、上記のような従来の構成では、可動部103に取り付けられたスリット板106と、固定部101に取り付けられた発光素子107及び受光素子108とを用いて、可動部103の変位を検出するような構成であるため、組立時に各部材106,107,108の相対位置を調整する作業が煩雑である。また、可動部103を取り外したときなどには、その後に可動部103を取り付ける際に、各部材106,107,108の相対位置を再調整する必要がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、組立時の作業を簡略化することができる電子天秤を提供することを目的とする。また、本発明は、可動部が変位する際の抵抗を低減することができる電子天秤を提供することを目的とする。
本発明に係る電子天秤は、固定部に対する可動部の変位に基づいて測定対象物の重量を測定するための電子天秤であって、電磁コイルと、回路基板と、無線送電部と、無線受電部とを備える。前記電磁コイルは、前記可動部に取り付けられている。前記回路基板は、前記可動部に取り付けられ、前記電磁コイルに接続されている。前記無線送電部は、前記固定部に取り付けられ、無線で電力を送電する。前記無線受電部は、前記可動部に取り付けられ、前記無線送電部から無線で受電した電力を前記回路基板に供給する。
前記回路基板は、変位検出回路と、コイル電流制御回路とを有している。前記変位検出回路は、前記可動部の変位を検出する。前記コイル電流制御回路は、前記変位検出回路により検出される前記可動部の変位に基づいて前記電磁コイルに供給する電流を制御することにより、その電流量に応じたローレンツ力を発生させる。
このような構成によれば、可動部に回路基板が取り付けられており、同じく可動部に取り付けられた電磁コイルに回路基板が接続されている。したがって、固定部に回路基板が取り付けられ、可動部に電磁コイルが取り付けられた構成とは異なり、回路基板と電磁コイルとの間を組立時に半田付けする必要がないため、組立時の作業を簡略化することができる。
また、固定部に取り付けられた無線送電部から、可動部に取り付けられた無線受電部に無線で電力を送電し、その電力を回路基板に供給することができる。このようにして無線で受電した電力を、回路基板から電磁コイルに供給することにより、可動部側の部材と固定部側の部材との間を電力供給のためにワイヤで接続する必要がない。したがって、可動部が変位する際の抵抗を低減することができる。
前記可動部は、前記固定部に対して軸線を中心に揺動可能となっていてもよい。この場合、前記無線送電部及び前記無線受電部は、前記軸線上又は前記軸線の近傍に設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、固定部に対する可動部の変位量が少ない軸線上又は軸線の近傍に、無線送電部及び無線受電部が設けられているため、無線送電部と無線受電部との間の位置ずれが生じにくい。したがって、無線送電部及び無線受電部を互いに近接させることができるとともに、その状態を可動部が変位したときでも維持することができるため、安定して効率よく電力を供給することができる。
前記回路基板は、前記電磁コイルに供給される電流を検出するコイル電流検出回路を有している。この場合、前記電子天秤は、信号送信部を備えていてもよい。前記信号送信部は、前記コイル電流検出回路により検出された電流値を無線で送信するものであってもよい。
このような構成によれば、コイル電流検出回路により検出された電流値を信号送信部から無線で送信することにより、可動部側の部材と固定部側の部材との間を信号送信のためにワイヤで接続する必要がない。したがって、可動部が変位する際の抵抗をさらに低減することができる。
前記信号送信部は、前記軸線上又は前記軸線の近傍に設けられ、前記コイル電流検出回路により検出された電流値を光通信で送信するものであってもよい。
このような構成によれば、コイル電流検出回路により検出された電流値を信号送信部から光通信で送信することにより、可動部側の部材と固定部側の部材との間を信号送信のためにワイヤで接続する必要がない。したがって、可動部が変位する際の抵抗をさらに低減することができる。
特に、固定部に対する可動部の変位量が少ない軸線上又は軸線の近傍に、信号送信部が設けられているため、信号送信部と、当該信号送信部からの信号を光通信で受信する信号受信部との間の位置ずれが生じにくい。したがって、光通信用の信号送信部及び信号受信部を互いに近接させることができるとともに、その状態を可動部が変位したときでも維持することができるため、安定して効率よく信号を送信することができる。
前記電子天秤は、それぞれ前記可動部に取り付けられた発光素子及び受光素子、並びに、前記固定部に取り付けられ、前記発光素子からの光を前記受光素子に導く導光部材を有する変位検出機構をさらに備えていてもよい。この場合、前記変位検出回路は、前記受光素子における受光強度に基づいて前記可動部の変位を検出してもよい。
このような構成によれば、発光素子及び受光素子がいずれも可動部に取り付けられているため、発光素子及び受光素子がいずれも固定部に取り付けられた構成とは異なり、組立時における各部材間の相対位置の調整や、可動部を取り外した後の再調整などの作業を省略又は簡略化することができる。
前記変位検出機構は、少なくとも一部が前記固定部に取り付けられ、前記発光素子から前記受光素子に導かれる光の経路を形成する光路部材を有していてもよい。
このような構成によれば、少なくとも一部が固定部に取り付けられた光路部材により形成される経路に沿って、発光素子から受光素子に光を導くことができる。これにより、発光素子から受光素子までの経路で余分な光が散乱するのを防止することができるため、受光素子における受光強度に基づいて可動部の変位を精度よく検出することができる。
前記受光素子は、複数設けられていてもよい。この場合、前記変位検出回路は、各受光素子における受光強度の割合に基づいて前記可動部の変位を検出してもよい。
このような構成によれば、発光素子からの光が広がって複数の受光素子に入射した場合であっても、各受光素子における受光強度の割合に基づいて可動部の変位を精度よく検出することができる。
本発明によれば、回路基板と電磁コイルとの間を組立時に半田付けする必要がないため、組立時の作業を簡略化することができる。また、可動部側の部材と固定部側の部材との間を電力供給のためにワイヤで接続する必要がないため、可動部が変位する際の抵抗を低減することができる。
また、本発明によれば、発光素子及び受光素子がいずれも可動部に取り付けられていることにより、組立時における各部材間の相対位置の調整や、可動部を取り外した後の再調整などの作業を省略又は簡略化することができる。
本発明の一実施形態に係る電子天秤の構成例を示した概略斜視図である。 図1の電子天秤の電気的構成を示したブロック図である。 変位検出機構の具体的構成について説明するための概略斜視図である。 変位検出回路が可動部の変位を検出する際の態様について説明するための図である。 従来の電子天秤の構成例を示した概略斜視図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子天秤の構成例を示した概略斜視図である。図2は、図1の電子天秤の電気的構成を示したブロック図である。この電子天秤は、電磁力平衡方式のものであり、固定部1及び可動部2を備えている。図1では、固定部1及び可動部2を簡略化して示しているが、例えば1つの母材をくり抜いて形成されたブロック状機構体に固定部1及び可動部2が備えられた構成などのように、固定部1及び可動部2は任意の形状に形成することができる。また、固定部1及び可動部2は、それぞれ1つの部材により形成された構成に限らず、複数の部材に分割された構成であってもよい。
固定部1は、電子天秤の本体(図示せず)に固定されている。可動部2は、固定部1に対して変位可能となっており、測定対象物Wを載置するための秤量皿3が取り付けられている。この例では、可動部2が支点4を介して固定部1により支持されており、これにより、可動部2が固定部1に対して軸線Lを中心に揺動可能となっている。本実施形態に係る電子天秤では、固定部1に対する可動部2の変位(揺動)に基づいて測定対象物Wの重量を測定することができる。
可動部2には、上記秤量皿3の他に、電磁コイル5、回路基板6、無線受電部71、信号送信部81、発光素子91及び受光素子92などが取り付けられている。この例では、無線受電部71、信号送信部81、発光素子91及び受光素子92が、いずれも回路基板6により保持されている。ただし、上記各部71,81,91,92は、可動部2に取り付けられた構成であれば、回路基板6により保持された構成に限らず、少なくとも1つが可動部2に直接取り付けられた構成であってもよい。また、回路基板6は、1つではなく、複数に分割されていてもよい。
無線受電部71は、固定部1に取り付けられた無線送電部72から無線で送電される電力を受電する。無線受電部71及び無線送電部72は、それぞれワイヤがコイル状に巻回されることにより形成されており、互いに近接して配置されることにより、磁界共鳴方式を用いて無線電力伝送が実現される。ただし、無線受電部71及び無線送電部72は、コイルを用いた構成に限られるものではなく、磁界共鳴方式以外の方式で無線電力伝送が実現されるような構成であってもよい。
回路基板6には、コイル電流制御回路61が設けられている(図2参照)。無線受電部71により無線で受電された電力は、回路基板6のコイル電流制御回路61に供給され、当該コイル電流制御回路61を介して回路基板6に接続された電磁コイル5に供給される。無線受電部71により無線で受電された電力を電磁コイル5に直接供給した場合には、電流にリップル(脈動成分)が含まれるため好ましくないが、コイル電流制御回路61を介して電磁コイル5に電流を供給することにより、安定した電力供給が可能になる。
図1に示すように、電磁コイル5は、可動部2における支点4に対して一方側に取り付けられており、他方側に秤量皿3が取り付けられている。電磁コイル5は、ワイヤがコイル状に巻回されることにより形成され、電磁コイル5内には、永久磁石(図示せず)が設けられることにより磁界が形成されている。
これにより、電磁コイル5に電流が供給された場合には、その電流量に応じたローレンツ力が電磁コイル5に作用し、可動部2が変位するようになっている。したがって、秤量皿3に測定対象物Wが載置された場合には、その測定対象物Wの荷重に対応するローレンツ力が作用するように、コイル電流制御回路61が電磁コイル5に供給する電流を制御することにより、可動部2を平衡状態に保つことができる。
本実施形態では、可動部2に回路基板6が取り付けられており、同じく可動部2に取り付けられた電磁コイル5に回路基板6が接続されている。したがって、固定部1に回路基板6が取り付けられ、可動部2に電磁コイル5が取り付けられた構成とは異なり、回路基板6と電磁コイル5との間を組立時に半田付けする必要がないため、組立時の作業を簡略化することができる。
また、固定部1に取り付けられた無線送電部72から、可動部2に取り付けられた無線受電部71に無線で電力を送電し、その電力を回路基板6に供給することができる。このようにして無線で受電した電力を、回路基板6から電磁コイル5に供給することにより、可動部2側の部材と固定部1側の部材との間を電力供給のためにワイヤで接続する必要がない。したがって、可動部2が変位する際の抵抗を低減することができる。
発光素子91は、例えば発光ダイオードにより構成されている。受光素子92は、例えばフォトダイオードにより構成されている。発光素子91から照射された光は、固定部1に取り付けられたミラー93で反射して受光素子92に導かれる。この例では、可動部2にもミラー94が取り付けられており、発光素子91からの光が2つのミラー93,94間で複数回反射して受光素子92に導かれるようになっている。
このように、発光素子91及び受光素子92が可動部2に取り付けられているのに対して、ミラー93が固定部1に取り付けられているため、固定部1に対して可動部2が変位したときには、発光素子91から受光素子92までの光の経路が変化し、受光素子92における受光強度が変化する。
回路基板6には、受光素子92に接続された変位検出回路62が設けられており(図2参照)、当該変位検出回路62が、受光素子92における受光強度に基づいて可動部2の変位を検出する。上記のように、発光素子91からの光を複数回反射させて受光素子92に導くような構成とすれば、光の経路を長くすることができるため、可動部2の変位を検出する際の分解能が向上する。
発光素子91、受光素子92及びミラー93,94は、変位検出機構9を構成している。本実施形態では、発光素子91及び受光素子92がいずれも可動部2に取り付けられているため、発光素子91及び受光素子92がいずれも固定部1に取り付けられた構成とは異なり、組立時における各部材間の相対位置の調整や、可動部2を取り外した後の再調整などの作業を省略又は簡略化することができる。
ただし、発光素子91からの光を反射させて受光素子92に導くためのミラーは、1つであってもよいし、3つ以上設けられていてもよい。
さらに、発光ダイオード及びフォトダイオードに限らず、例えばレーザなど、他の発光素子91及び受光素子92を用いて変位検出機構9が構成されていてもよい。また、変位検出機構9は、発光素子91及び受光素子92を用いた光学式のものに限らず、例えば機械式又は磁気式などの他の方式を用いたものであってもよい。
本実施形態では、コイル電流制御回路61が、変位検出回路62により検出される可動部2の変位に基づいて電磁コイル5に供給する電流を制御することにより、その電流量に応じたローレンツ力を発生させる。具体的には、可動部2の変位が検出された場合に、コイル電流制御回路61が電磁コイル5に供給する電流を制御して、可動部2を平衡状態に保つことにより、そのときの電流量に基づいて測定対象物Wの重量が測定される。このとき、電磁コイル5に供給される電流は、回路基板6に設けられたコイル電流検出回路63により検出される(図2参照)。
コイル電流検出回路63により検出された電流値は、信号送信部81から信号受信部82に送信される。信号送信部81は可動部2に取り付けられているのに対して、信号受信部82は固定部1に取り付けられている。信号送信部81と信号受信部82との間の通信は、無線や光通信など、任意の通信方式により実現することができる。本実施形態では、信号送信部81と信号受信部82との間の通信が光通信で行われるようになっている。
このように、コイル電流検出回路63により検出された電流値を信号送信部81から光通信で送信することにより、可動部2側の部材と固定部1側の部材との間を信号送信のためにワイヤで接続する必要がない。したがって、可動部2が変位する際の抵抗をさらに低減することができる。
図1に示すように、本実施形態では、信号送信部81が軸線L上に設けられている。このように、固定部1に対する可動部2の変位量が少ない軸線L上に、信号送信部81が設けられているため、信号送信部81と信号受信部82との間の位置ずれが生じにくい。したがって、光通信用の信号送信部81及び信号受信部82を互いに近接させることができるとともに、その状態を可動部2が変位したときでも維持することができるため、安定して効率よく信号を送信することができる。
また、本実施形態では、無線送電部72及び無線受電部71も軸線L上に設けられている。このように、固定部1に対する可動部2の変位量が少ない軸線Lに、無線送電部72及び無線受電部71が設けられているため、無線送電部72と無線受電部71との間の位置ずれが生じにくい。したがって、無線送電部72及び無線受電部71を互いに近接させることができるとともに、その状態を可動部2が変位したときでも維持することができるため、安定して効率よく電力を供給することができる。
無線受電部71及び無線送電部72の各コイル(受電コイル及び送電コイル)には、コアが挿入されていてもよい。この場合、各コアを互いに対向した状態で近接させることにより、無線電力伝送を効率よく行うことができる。また、コアを用いた構成では、対向する各コアの位置ずれにより無線電力伝送の効率が大きく低下するという特性があるが、本実施形態のように無線送電部72及び無線受電部71が軸線L上に設けられた構成では、各コアの位置ずれが生じにくいため、無線電力伝送の効率の低下を防止することができる。
ただし、信号送信部81は、軸線L上に設けられた構成に限らず、軸線Lの近傍に設けられた構成であってもよい。同様に、無線送電部72及び無線受電部71は、軸線L上に設けられた構成に限らず、軸線Lの近傍に設けられた構成であってもよい。ここで、軸線Lの近傍とは、軸線Lに対して10mm以内であることが好ましく、5mm以内であればより好ましく、3mm以内であればさらに好ましい。なお、信号送信部81、無線送電部72及び無線受電部71は、電磁コイル5から十分に離間させて配置することが好ましい。また、信号送信部81と信号受信部82との間の通信が無線で行われるような構成の場合には、信号送信部81が軸線L上に設けられている必要はなく、軸線Lからの距離も限定されない。例えば、Bluetooth(登録商標)やZigBee(登録商標)といった一般的な無線通信規格であれば、アンテナの位置関係について、同軸上になければならないというような制約はなく、軸線Lからの距離は問題とならない。
図3は、変位検出機構9の具体的構成について説明するための概略斜視図である。変位検出機構9には、上述の発光素子91、受光素子92及びミラー93,94の他、遮光板95、遮光筒96及び遮光ボックス97などが備えられている。
遮光板95は、例えばミラー93,94の間や、ミラー94と受光素子92との間などに複数設けられている。遮光筒96は、発光素子91の周囲に設けられている。遮光ボックス97は、その内部に発光素子91、受光素子92及びミラー93,94が設けられることにより、発光素子91から受光素子92までの光の経路の外側を覆っている。
これらの遮光板95、遮光筒96及び遮光ボックス97などは、導光部材を構成しており、発光素子91から受光素子92に導かれる光の経路を形成している。すなわち、発光素子91から照射される光のうち、受光素子92に向かう光以外の余分な光を遮光板95、遮光筒96及び遮光ボックス97などで遮光することにより、所定の経路に沿って受光素子92に光を導くことができる。
この例では、遮光板95及び遮光ボックス97が固定部1に取り付けられており、遮光筒96が可動部2(例えば回路基板6)に取り付けられている。このように、本実施形態では、少なくとも一部(例えば遮光板95及び遮光ボックス97)が固定部1に取り付けられた導光部材により形成される経路に沿って、発光素子91から受光素子92に光を導くことができる。これにより、発光素子91から受光素子92までの経路で余分な光が散乱するのを防止することができるため、受光素子92における受光強度に基づいて可動部2の変位を精度よく検出することができる。
ただし、遮光板95は、複数設けられた構成に限らず、1つの部材により複数の遮光板95が構成されていてもよい。また、遮光筒96又は遮光ボックス97の少なくとも一方が省略された構成であってもよいし、遮光板95の少なくとも一部が遮光筒96又は遮光ボックス97と一体的に形成された構成などであってもよい。
本実施形態では、受光素子92が複数設けられている。具体的には、発光素子91から受光素子92に入射する光の位置が、可動部2の変位に伴って所定方向Dに移動するような構成となっており、当該所定方向Dに並べて複数の受光素子92が配置されている。したがって、各受光素子92における受光強度は、可動部2の変位に伴って変化することとなる。
図4は、変位検出回路62が可動部2の変位を検出する際の態様について説明するための図である。この例では、10個の受光素子920〜929が設けられている。各受光素子920〜929は、例えば同一の面積からなる受光面を有しており、各受光面が互いに隙間なく所定方向Dに並べて配置されている。各受光面は、上記所定方向Dに直交する方向に沿って細長い形状を有している。
例えば、発光素子91が発光ダイオードである場合のように、発光素子91からの光が指向性を有し、光の中心位置(光軸)に近いほど光量が多い場合には、各受光素子920〜929における受光強度に基づいて、光の中心位置を検出することができる。すなわち、発光素子91からの光の照射範囲Rが、図4に二点鎖線で示すような範囲である場合には、光の中心位置に最も近い受光素子924における受光強度が最も高くなる。したがって、各受光素子920〜929における受光強度の割合に基づいて、光の中心位置を検出することができる。
例えば可動部2が平衡状態のときに、図4に示すように、各受光素子920〜929における受光強度の割合が、受光素子920は「0.00」、受光素子921は「0.04」、受光素子922は「0.16」、受光素子923は「0.20」、受光素子924は「0.21」、受光素子925は「0.19」、受光素子926は「0.14」、受光素子927は「0.06」、受光素子928は「0.00」、受光素子929は「0.00」であったとする。この場合、各受光素子920〜929に「1」〜「10」の番号を割り当てると、下記式により光の中心位置を算出することができる。
1×0.00+2×0.04+3×0.16+4×0.20+5×0.21+6×0.19+7×0.14+8×0.06+9×0.00+10×0.00=5.01
上記のようにして算出された光の中心位置を表す数値を記憶しておき、秤量皿3に測定対象物Wが載置されたときには、変位検出回路62が各受光素子920〜929における受光強度に基づいて光の中心位置の変位を検出する。そして、検出される光の中心位置が予め記憶されている数値と一致するように、コイル電流制御回路61が電磁コイル5に供給する電力を制御することにより、可動部2を平衡状態に保つことができる。
このように、本実施形態では、変位検出回路62が、各受光素子920〜929における受光強度の割合に基づいて可動部2の変位を検出する。これにより、発光素子91からの光が広がって複数の受光素子920〜929に入射した場合であっても、各受光素子920〜929における受光強度の割合に基づいて可動部2の変位を精度よく検出することができる。
ただし、受光素子92の数は10個に限られるものではなく、9個以下であってもよいし、11個以上であってもよい。また、各受光素子92の受光面の形状や配置態様などについても、図4に例示されるような態様に限られるものではない。
以上の実施形態では、固定部1に対して可動部2が揺動するような構成について説明した。しかし、このような構成に限らず、例えばスライドなどの他の態様で、固定部1に対して可動部2が変位するような構成であってもよい。
装置の組み立て容易性の観点やワイヤ接続により抵抗をなくす観点では、図3及び図4に示した検出系は、図1及び図2に例示されるような電子天秤に用いられることが好ましい。しかし、図3及び図4に示した検出系は、コイル電流検出回路63により検出された電流値を有線で送信及び受信したり、回路基板に供給される電力を有線で送電及び受電したりするような従来の電子天秤にも適用できる。このように、図3及び図4に示した検出系を、図5に例示するような従来の電子天秤に適用する場合には、回路基板(図示せず)、発光素子91及び受光素子92が可動部103側ではなく固定部101側に設けられるとともに、発光素子91からの光を受光素子92に導く導光部材(例えば遮光板95及び遮光ボックス97など)が可動部103側に設けられることとなる。ここで回路基板は、従来装置において有する機能である、電磁コイルに電流を供給するコイル電流供給部、受光素子からの信号から変位を検出する変位検出回路、コイル電流の検出部、コイル電流制御回路やコイル電流検出回路などを有するが、これらに限定されない。
この場合、電子天秤は、固定部に対する可動部の変位に基づいて測定対象物の重量を測定するための電子天秤であって、電磁コイルと、回路基板と、変位検出機構とを備えていてもよい。前記電磁コイルは、前記可動部に取り付けられていてもよい。前記回路基板は、前記固定部に取り付けられ、前記電磁コイルに接続されていてもよい。前記変位検出機構は、それぞれ前記固定部に取り付けられた発光素子及び受光素子、並びに、前記可動部に取り付けられ、前記発光素子からの光を前記受光素子に導く導光部材を有していてもよい。前記回路基板は、前記受光素子における受光強度に基づいて前記可動部の変位を検出する変位検出回路と、前記変位検出回路により検出される前記可動部の変位に基づいて前記電磁コイルに供給する電流を制御することにより、その電流量に応じたローレンツ力を発生させるコイル電流制御回路とを有していてもよい。
1 固定部
2 可動部
3 秤量皿
4 支点
5 電磁コイル
6 回路基板
9 変位検出機構
61 コイル電流制御回路
62 変位検出回路
63 コイル電流検出回路
71 無線受電部
72 無線送電部
81 信号送信部
82 信号受信部
91 発光素子
92 受光素子
93 ミラー
94 ミラー
95 遮光板
96 遮光筒
97 遮光ボックス

Claims (7)

  1. 固定部に対する可動部の変位に基づいて測定対象物の重量を測定するための電子天秤であって、
    前記可動部に取り付けられた電磁コイルと、
    前記可動部に取り付けられ、前記電磁コイルに接続された回路基板と、
    前記固定部に取り付けられ、無線で電力を送電する無線送電部と、
    前記可動部に取り付けられ、前記無線送電部から無線で受電した電力を前記回路基板に供給する無線受電部とを備え、
    前記回路基板は、
    前記可動部の変位を検出する変位検出回路と、
    前記変位検出回路により検出される前記可動部の変位に基づいて前記電磁コイルに供給する電流を制御することにより、その電流量に応じたローレンツ力を発生させるコイル電流制御回路とを有することを特徴とする電子天秤。
  2. 前記可動部は、前記固定部に対して軸線を中心に揺動可能となっており、
    前記無線送電部及び前記無線受電部は、前記軸線上又は前記軸線の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子天秤。
  3. 前記回路基板は、前記電磁コイルに供給される電流を検出するコイル電流検出回路を有し、
    前記コイル電流検出回路により検出された電流値を無線で送信する信号送信部をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の電子天秤。
  4. 前記回路基板は、前記電磁コイルに供給される電流を検出するコイル電流検出回路を有し、
    前記軸線上又は前記軸線の近傍に設けられ、前記コイル電流検出回路により検出された電流値を光通信で送信する信号送信部をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の電子天秤。
  5. それぞれ前記可動部に取り付けられた発光素子及び受光素子、並びに、前記固定部に取り付けられ、前記発光素子からの光を前記受光素子に導く導光部材を有する変位検出機構をさらに備え、
    前記変位検出回路は、前記受光素子における受光強度に基づいて前記可動部の変位を検出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子天秤。
  6. 前記変位検出機構は、少なくとも一部が前記固定部に取り付けられ、前記発光素子から前記受光素子に導かれる光の経路を形成する光路部材を有することを特徴とする請求項5に記載の電子天秤。
  7. 前記受光素子は、複数設けられており、
    前記変位検出回路は、各受光素子における受光強度の割合に基づいて前記可動部の変位を検出することを特徴とする請求項5又は6に記載の電子天秤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109238408A (zh) * 2018-09-20 2019-01-18 南京至泰生物医药科技有限公司 生物制药用高精准原辅料称量装置
CN109642816A (zh) * 2016-07-27 2019-04-16 费森尤斯医疗护理德国有限责任公司 用于检验血液治疗设备的称重系统的装置和方法
CN112748034A (zh) * 2019-10-31 2021-05-04 中国石油化工股份有限公司 一种材料表面酸性定量测定的装置及测定方法

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