JP2016116782A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】回動役物を1周以上回動させることができる遊技機を提供する。【解決手段】遊技を行うことが可能な遊技機である。遊技機は、ベースアーム220と、ベースアーム220に回動可能に取り付けられた回動役物211と、を備える。ベースアーム220及び回動役物211のうち、一方に一周以上の螺旋状の溝260が形成されており、他方に螺旋状の溝260に挿入される突起254aが形成されている。突起254aは、回動役物211がベースアーム220に対して回動する際に、螺旋状の溝260に挿入した状態で溝260に沿って移動する。【選択図】図12

Description

本発明は、遊技を実行可能な遊技機に関する。
パチンコ遊技機等の遊技機においては、遊技の進行にあわせて回動する回動部を有する演出装置を備えたものが存在する。
特許文献1には、プレート部を切り欠いて形成された円弧状のガイド溝に、凸部を挿入させることで回動部材の回動方向及び回動量が規定された演出装置を有する遊技機が開示されている。
特開2011−160981号公報
特許文献1に記載の遊技機では、回動部材は、円弧状のガイド溝が形成された角度分しか回動することができず、その量は、360度にも満たない。そのため、回動部材の動きが単調なものとなりやすかった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、1周以上回動させることができる回動部材を有する遊技機を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するため、本願に係る遊技機は、
遊技を行うことが可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
ベースアーム(例えば、ベースアーム220)と、
前記ベースアームに回動可能に取り付けられた回動役物(例えば、回動役物211)と、を備え、
前記ベースアーム及び前記回動役物のうち、一方に一周以上の螺旋状の溝(例えば、溝260)が形成されており、他方に前記螺旋状の溝に挿入される突起(例えば、突起254a)が形成されており、
前記突起は、前記回動役物が前記ベースアームに対して回動する際に、前記螺旋状の溝に挿入した状態で該溝に沿って移動することを特徴とする。
このような構成によれば、回動役物を1周以上回動させることができる遊技機を提供することができる。
(2)上記(1)の遊技機において、
前記突起は、前記回動役物が回動する際、前記回動役物の回動中心(例えば、回動ギヤ252の中心点252c)と該突起が前記螺旋状の溝に挿入された位置との距離に応じて、前記回動中心と前記突起とを結ぶ方向に沿って移動する(例えば、突起254aと回動ギヤ252の中心点252cとの距離が変化すると、突起254aが形成されたスライド部254は、スライド孔214bの長軸方向(回動ギヤ252の中心252cと突起254aとを結ぶ方向と一致)に沿って移動する)ことを特徴とする。
このような構成によれば、回動役物を1周以上回動させることができる遊技機を提供することができる。
(3)上記(1)又は(2)の遊技機において、
前記突起が所定位置にあることを検出する検出手段(例えば、第1検出センサ256、第2検出センサ257)を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、回動役物の回動状況を正確に検出することができる遊技機を提供することができる。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかの遊技機において、
前記ベースアームには、前記回動役物に連結された、該回動役物を回動させる回動ギヤ(例えば、回動ギヤ252)が設けられており、
前記回動ギヤには、配線を通すための配線挿通孔(例えば、配線挿通孔252a)が形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、回動ギヤに配線が絡みつくことを抑制できる遊技機を提供することができる。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかの遊技機において、
前記配線挿通孔が前記回動ギヤに形成された位置と前記突起との距離は、前記回動ギヤの中心と前記突起の位置との距離よりも長い(例えば、図11(b)に示すように、配線挿通孔252aの中心252dと突起254aとの距離は、回動ギヤ252の中心点252cと突起254aとの距離よりも長い)ことを特徴とする。
このような構成によれば、突起が形成された摺動部材に配線が絡みつくことを抑制できる遊技機を提供することができる。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかの遊技機において、
前記ベースアームを、遊技領域に出現させる進出位置と、前記遊技領域から退避させる退避位置との間で変位させる駆動アーム(例えば、主動アーム240、従動アーム232)を備え、
前記駆動アームは、主動アーム(例えば、主動アーム240)と、前記主動アーム及び前記ベースアームに回動可能に取り付けられて両者を接続する従動アーム(例えば、従動アーム232)と、を有し、
前記ベースアームが進出位置にある場合、従動アームは主動アームに当接した状態にある(例えば、主動アーム240の一端面240dと、従動アーム232の一側面232aとが当接する)ことを特徴とする。
このような構成によれば、従動アームを主動アームに支持させることができるため、進出位置にあるベースアームを安定させることができる遊技機を提供することができる。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかの遊技機において、
前記ベースアームには、前記回動役物を回動させるための回動モータ(例えば、駆動モータ222)が取り付けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、ベースアームを移動させたとしても、回動役物の回動動作に影響を与えることがない遊技機を提供することができる。
(8)上記(1)〜(7)のいずれかの遊技機において、
前記回動役物には屈曲部(例えば、屈曲点214a)が形成されており、
前記ベースアームが前記退避位置にある場合、前記回動役物は劣角(例えば、劣角214c)側を遊技領域の中央に向けて配置されることを特徴とする。
このような構成によれば、ベースアームが退避位置にある場合に、遊技の邪魔となることを抑制することができる遊技機を提供することができる。
(9)上記(4)の遊技機において、
前記ベースアームは、前記回動ギヤまで駆動力を伝達する複数のギヤ(例えば、駆動ギヤ243、従動ギヤ244〜251)が設けられた後ベースアーム(例えば、後ベースアーム223)と、前記後ベースアームを覆う、前記配線挿通孔まで配線を導くための隙間(例えば、空間220b)が形成された前ベースアーム(例えば、前ベースアーム224)と、で構成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、配線を配線挿通孔まで好適に敷くことができる遊技機を提供することができる。
本発明の実施形態に係る遊技機の正面図。 本発明の実施形態に係る遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図。 本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた演出装置を前方からみた斜視図。 本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた演出装置を後方からみた斜視図 本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた演出装置を前方からみた分解斜視図 本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた演出装置を後方からみた分解斜視図 本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた回動演出部を前方からみた分解斜視図。 本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた回動演出部を後方から見た分解斜視図。 本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた回動役物及び回転ベースを前方からみた分解斜視図。 本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた回動役物及び回転ベースを後方からみた分解斜視図。 本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた演出装置の一部を拡大した図であり、(a)は図9中の矢視XIA−XIAからみた前ベースアームの一部に着目した平面図、(b)は図9中の矢視XIB−XIBからみた回動ギヤに着目した平面図。 本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた回動役物の回転状況((a)、(b))を示した概略図。 本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた回動役物の回転状況((a)、(b))を示した概略図。 本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた駆動装置を前方からみた分解斜視図。 本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた駆動装置を後方から見た分解斜視図。 ベースアームが退避位置にある本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた演出装置を前方からみた図。 図16に示す演出装置を後方からみた図。 図16に示す演出装置からベースアーム及び回動役物を回転させた様子を示した図。 図18に示す演出装置を後方からみた図。 ベースアームが進出位置にある本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた演出装置を前方からみた図。 図20に示す演出装置を後方からみた図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、ガイドレールによって囲まれた、ほぼ円形状の遊技領域が形成されている。この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、第1特別図柄表示装置4Aと、第2特別図柄表示装置4Bとが設けられている。第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bはそれぞれ、例えば7セグメントやドットマトリクスのLED(発光ダイオード)等から構成され、可変表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(「特図」ともいう)が、変動可能に表示(可変表示)される。例えば、第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bはそれぞれ、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成される複数種類の特別図柄を可変表示する。
なお、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて表示される特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成されるものに限定されず、例えば7セグメントのLEDにおいて点灯させるものと消灯させるものとの組合せを異ならせた複数種類の点灯パターンが、複数種類の特別図柄として予め設定されていればよい。以下では、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には、画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。画像表示装置5の表示領域では、特図ゲームにおける第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図の可変表示や第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図の可変表示のそれぞれに対応して、例えば3つといった複数の可変表示部となる飾り図柄表示エリアにて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である飾り図柄が可変表示される。この飾り図柄の可変表示も、可変表示ゲームに含まれる。
一例として、画像表示装置5の表示領域には、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリアが配置されている。そして、特図ゲームにおいて第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図の変動と第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図の変動のうち、いずれかが開始されることに対応して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリアにおいて飾り図柄の変動(例えば上下方向のスクロール表示)が開始される。その後、特図ゲームにおける可変表示結果として確定特別図柄が停止表示されるときに、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリアにて、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄(最終停止図柄)が停止表示される。
このように、画像表示装置5の表示領域では、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム、または、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームと同期して、各々が識別可能な複数種類の飾り図柄の可変表示を行い、可変表示結果となる確定飾り図柄を導出表示(あるいは単に「導出」ともいう)する。なお、例えば特別図柄や飾り図柄といった、各種の表示図柄を導出表示するとは、飾り図柄等の識別情報を停止表示(完全停止表示や最終停止表示ともいう)して可変表示を終了させることである。これに対して、飾り図柄の可変表示を開始してから可変表示結果となる確定飾り図柄が導出表示されるまでの可変表示中には、飾り図柄の変動速度が「0」となって、飾り図柄が停留して表示され、例えば微少な揺れや伸縮などを生じさせる表示状態となることがある。このような表示状態は、仮停止表示ともいい、可変表示における表示結果が確定的に表示されていないものの、スクロール表示や更新表示による飾り図柄の変動が進行していないことを遊技者が認識可能となる。なお、仮停止表示には、微少な揺れや伸縮なども生じさせず、所定時間(例えば1秒間)よりも短い時間だけ、飾り図柄を完全停止表示することなどが含まれてもよい。
画像表示装置5の画面上には、始動入賞記憶表示エリア5Hが配置されている。始動入賞記憶表示エリア5Hでは、特図ゲームに対応した可変表示の保留数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。ここで、特図ゲームに対応した可変表示の保留は、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口や、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を、遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生する。すなわち、特図ゲームや飾り図柄の可変表示といった可変表示ゲームを実行するための始動条件(「実行条件」ともいう)は成立したが、先に成立した開始条件に基づく可変表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されていることなどにより、可変表示ゲームの開始を許容する開始条件が成立していないときに、成立した始動条件に対応する可変表示の保留が行われる。
例えば、第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)する第1始動入賞の発生により、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームの始動条件(第1始動条件)が成立したときに、当該第1始動条件の成立に基づく第1特図を用いた特図ゲームを開始するための第1開始条件が成立しなければ、第1特図保留記憶数が1加算(インクリメント)され、第1特図を用いた特図ゲームの実行が保留される。また、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)する第2始動入賞の発生により、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームの始動条件(第2始動条件)が成立したときに、当該第2始動条件の成立に基づく第2特図を用いた特図ゲームを開始するための第2開始条件が成立しなければ、第2特図保留記憶数が1加算(インクリメント)され、第2特図を用いた特図ゲームの実行が保留される。これに対して、第1特図を用いた特図ゲームの実行が開始されるときには、第1特図保留記憶数が1減算(デクリメント)され、第2特図を用いた特図ゲームの実行が開始されるときには、第2特図保留記憶数が1減算(デクリメント)される。
第1特図保留記憶数と第2特図保留記憶数とを加算した可変表示の保留記憶数は、特に、合計保留記憶数ともいう。単に「特図保留記憶数」というときには、通常、第1特図保留記憶数、第2特図保留記憶数及び合計保留記憶数のいずれも含む概念を指すが、特に、これらの一部(例えば第1特図保留記憶数と第2特図保留記憶数を含む一方で合計保留記憶数は除く概念)を指すこともあるものとする。
始動入賞記憶表示エリア5Hとともに、あるいは始動入賞記憶表示5Hエリアに代えて、特図保留記憶数を表示する表示器を設けるようにしてもよい。図1に示す例では、始動入賞記憶表示エリア5Hとともに、第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bの上部に、特図保留記憶数を特定可能に表示するための第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、第1特図保留記憶数を特定可能に表示する。第2保留表示器25Bは、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する。第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bはそれぞれ、例えば第1特図保留記憶数と第2特図保留記憶数のそれぞれにおける上限値(例えば「4」)に対応した個数(例えば4個)のLEDを含んで構成されている。
画像表示装置5の下方には、普通入賞球装置6Aと、普通可変入賞球装置6Bとが設けられている。普通入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる始動領域(第1始動領域)としての第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6Bは、図2に示す普通電動役物用のソレノイド81によって垂直位置となる閉鎖状態と傾動位置となる開放状態とに変化する一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物(普通電動役物)を備え、第2始動入賞口を形成する。
一例として、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)しない閉鎖状態にする。その一方で、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)できる開放状態にする。なお、普通可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオフ状態であるときに通常開放状態となり、第2始動入賞口を遊技球が進入(通過)できる一方、ソレノイド81がオン状態であるときの拡大開放状態よりも遊技球が進入(通過)しにくいように構成してもよい。このように、普通可変入賞球装置6Bは、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)可能な開放状態または拡大開放状態といった第1可変状態と、遊技球が通過(進入)不可能な閉鎖状態または通過(進入)困難な通常開放状態といった第2可変状態とに、変化できるように構成されている。
普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に進入した遊技球は、例えば図2に示す第1始動口スイッチ22Aによって検出される。普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に進入した遊技球は、例えば図2に示す第2始動口スイッチ22Bによって検出される。第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球(景品遊技媒体)として払い出され、第1保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第1始動条件が成立する。第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第2保留記憶数が所定の上限値以下であれば、第2始動条件が成立する。
なお、第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数と、第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数は、互いに同一の個数であってもよいし、異なる個数であってもよい。パチンコ遊技機1は、賞球となる遊技球を直接に払い出すものであってもよいし、賞球となる遊技球の個数に対応した得点を付与するものであってもよい。
普通入賞球装置6Aと普通可変入賞球装置6Bの下方には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、図2に示す大入賞口扉用となるソレノイド82によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口を通過(進入)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口を通過(進入)しやすくなる。このように、特定領域としての大入賞口は、遊技球が通過(進入)しやすく遊技者にとって有利な開放状態と、遊技球が通過(進入)できず遊技者にとって不利な閉鎖状態とに変化する。なお、遊技球が大入賞口を通過(進入)できない閉鎖状態に代えて、あるいは閉鎖状態の他に、遊技球が大入賞口を通過(進入)しにくい一部開放状態を設けてもよい。
大入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば図2に示すカウントスイッチ23によって検出される。カウントスイッチ23によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。こうして、特別可変入賞球装置7において開放状態となった大入賞口を遊技球が通過(進入)したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口といった、他の入賞口を遊技球が通過(進入)したときよりも多くの賞球が払い出される。したがって、特別可変入賞球装置7において大入賞口が開放状態となれば、その大入賞口に遊技球が進入可能となり、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置7において大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることが不可能または困難になり、遊技者にとって不利な第2状態となる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bと同様に7セグメントやドットマトリクスのLED等から構成され、特別図柄とは異なる複数種類の識別情報である普通図柄(「普図」あるいは「普通図」ともいう)を変動可能に表示(可変表示)する。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲーム(「普通図ゲーム」ともいう)と称される。普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、通過ゲート41を通過した有効通過球数としての普図保留記憶数を表示する。
また、遊技領域の右側方には、演出装置200が設けられている。演出装置200は、遊技の進行に伴い、所定の演出を実行する。なお、演出装置200の詳細については、後述する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。また、第1始動入賞口、第2始動入賞口及び大入賞口とは異なる入賞口として、例えば所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる単一または複数の一般入賞口が設けられてもよい。この場合には、一般入賞口のいずれかに進入した遊技球が所定の一般入賞球スイッチによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出されればよい。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果ランプ9が設けられている。パチンコ遊技機1の遊技領域における各構造物(例えば普通入賞球装置6A、普通可変入賞球装置6B、特別可変入賞球装置7等)の周囲には、装飾用LEDが配置されていてもよい。遊技機用枠3の右下部位置には、遊技媒体としての遊技球を遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)が設けられている。例えば、打球操作ハンドルは、遊技者等による操作量(回転量)に応じて遊技球の弾発力を調整する。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する上皿(打球供給皿)が設けられている。遊技機用枠3の下部には、上皿から溢れた余剰球などを、パチンコ遊技機1の外部へと排出可能に保持(貯留)する下皿が設けられている。
下皿を形成する部材には、例えば下皿本体の上面における手前側の所定位置(例えば下皿の中央部分)などに、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aは、遊技者が把持する操作桿を含み、操作桿の所定位置(例えば遊技者が操作桿を把持したときに操作手の人差し指が掛かる位置など)には、トリガボタンが設けられている。トリガボタンは、遊技者がスティックコントローラ31Aの操作桿を操作手(例えば左手など)で把持した状態において、所定の操作指(例えば人差し指など)で押引操作することなどにより所定の指示操作ができるように構成されていればよい。操作桿の内部には、トリガボタンに対する押引操作などによる所定の指示操作を検知するトリガセンサが内蔵されていればよい。
スティックコントローラ31Aの下部における下皿の本体内部などには、操作桿に対する傾倒操作を検知する傾倒方向センサユニットを含むコントローラセンサユニット35Aが設けられていればよい。例えば、傾倒方向センサユニットは、パチンコ遊技機1と正対する遊技者の側からみて操作桿の中心位置よりも左側で遊技盤2の盤面と平行に配置された2つの透過形フォトセンサ(平行センサ対)と、この遊技者の側からみて操作桿の中心位置よりも右側で遊技盤2の盤面と垂直に配置された2つの透過形フォトセンサ(垂直センサ対)とを組み合わせた4つの透過形フォトセンサを含んで構成されていればよい。
上皿を形成する部材には、例えば上皿本体の上面における手前側の所定位置(例えばスティックコントローラ31Aの上方)などに、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bは、遊技者からの押下操作などによる所定の指示操作を、機械的、電気的、あるいは、電磁的に、検出できるように構成されていればよい。プッシュボタン31Bの設置位置における上皿の本体内部などには、プッシュボタン31Bに対してなされた遊技者の操作行為を検知するプッシュセンサ35Bが設けられていればよい。
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、各種の制御基板が搭載されている。また、パチンコ遊技機1には、主基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15なども搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1における遊技盤などの背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、インタフェース基板、タッチセンサ基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板12などからなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板11は、第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bを構成する各LED(例えばセグメントLED)などの点灯/消灯制御を行って第1特図や第2特図の可変表示を制御することや、普通図柄表示器20の点灯/消灯/発色制御などを行って普通図柄表示器20による普通図柄の可変表示を制御することといった、所定の表示図柄の可変表示を制御する機能も備えている。
主基板11には、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100やスイッチ回路110、ソレノイド回路111などが搭載されている。スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチからの検出信号を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板15を介して主基板11から伝送された制御信号を受信して、画像表示装置5、スピーカ8L、8R、遊技効果ランプ9、駆動モータ222、駆動モータ231、装飾用LEDといった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載されている。すなわち、演出制御基板12は、画像表示装置5における表示動作や、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作の全部または一部、遊技効果ランプ9や装飾用LEDなどにおける点灯/消灯動作の全部または一部、駆動モータ222及び駆動モータ231における動作/非動作といった、演出用の電気部品に所定の演出動作を実行させるための制御内容を決定する機能を備えている。
音声制御基板13は、演出制御基板12とは別個に設けられた音声出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データなどに基づき、スピーカ8L、8Rから音声を出力させるための音声信号処理を実行する処理回路などが搭載されている。ランプ制御基板14は、演出制御基板12とは別個に設けられたランプ出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データなどに基づき、遊技効果ランプ9や装飾用LEDなどにおける点灯/消灯駆動を行うランプドライバ回路などが搭載されている。
図2に示すように、主基板11には、ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23といった、各種スイッチからの検出信号を伝送する配線が接続されている。なお、各種スイッチは、例えばセンサと称されるものなどのように、遊技媒体としての遊技球を検出できる任意の構成を有するものであればよい。また、主基板11には、第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20などの表示制御を行うための指令信号を伝送する配線が接続されている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、中継基板15によって中継される。中継基板15を介して主基板11から演出制御基板12に対して伝送される制御コマンドは、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば画像表示装置5における画像表示動作を制御するために用いられる表示制御コマンドや、スピーカ8L、8Rからの音声出力を制御するために用いられる音声制御コマンド、遊技効果ランプ9や装飾用LEDの点灯動作などを制御するために用いられるランプ制御コマンドが含まれている。これらの演出制御コマンドはいずれも、例えば2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を示し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」となり、EXTデータの先頭ビットは「0」となるように、予め設定されていればよい。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM(Read Only Memory)101と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM(Random Access Memory)102と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU(Central Processing Unit)103と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105と、を備えて構成される。
一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。このときには、CPU103がROM101から固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU103がRAM102に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU103がRAM102に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
なお、遊技制御用マイクロコンピュータ100を構成する1チップのマイクロコンピュータは、少なくともCPU103の他にRAM102が内蔵されていればよく、ROM101や乱数回路104、I/O105などは外付けされてもよい。
遊技制御用マイクロコンピュータ100では、例えば乱数回路104などにより、遊技の進行を制御するために用いられる各種の乱数値を示す数値データが更新可能にカウントされる。遊技の進行を制御するために用いられる乱数は、遊技用乱数ともいう。遊技用乱数は、乱数回路104などのハードウェアによって更新されるものであってもよいし、遊技制御用マイクロコンピュータ100のCPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することでソフトウェアによって更新されるものであってもよい。例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるRAM102の所定領域(遊技制御カウンタ設定部など)に設けられたランダムカウンタや、RAM102とは別個の内部レジスタに設けられたランダムカウンタに、所定の乱数値を示す数値データを格納し、CPU103が定期的または不定期的に格納値を更新することで、乱数値の更新が行われるようにしてもよい。
遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるROM101には、ゲーム制御用のプログラムの他にも、遊技の進行を制御するために用いられる各種の選択用データ、テーブルデータなどが格納されている。例えば、ROM101には、CPU103が各種の判定や決定、設定を行うために用意された複数の判定テーブルや決定テーブル、設定テーブルなどを構成するデータが記憶されている。また、ROM101には、CPU103が主基板11から各種の制御コマンドとなる制御信号を送信するために用いられる複数のコマンドテーブルを構成するテーブルデータや、変動パターンを複数種類格納する変動パターンテーブルを構成するテーブルデータなどが、記憶されている。遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるRAM102には、パチンコ遊技機1における遊技の進行などを制御するために用いられる各種データが書換可能に一時記憶される。
演出制御基板12には、プログラムに従って制御動作を行う演出制御用CPU120と、演出制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM121と、演出制御用CPU120のワークエリアを提供するRAM122と、画像表示装置5における表示動作の制御内容を決定するための処理などを実行する表示制御部123と、演出制御用CPU120とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
一例として、演出制御基板12では、演出制御用CPU120がROM121から読み出した演出制御用のプログラムを実行することにより、演出用の電気部品による演出動作を制御するための処理が実行される。このときには、演出制御用CPU120がROM121から固定データを読み出す固定データ読出動作や、演出制御用CPU120がRAM122に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、演出制御用CPU120がRAM122に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
演出制御用CPU120、ROM121、RAM122は、演出制御基板12に搭載された1チップの演出制御用マイクロコンピュータに含まれてもよい。演出制御基板12には、画像表示装置5に対して映像信号を伝送するための配線や、音声制御基板13に対して音番号データを示す情報信号としての効果音信号を伝送するための配線、ランプ制御基板14に対してランプデータを示す情報信号としての電飾信号を伝送するための配線などが接続されている。さらに、演出制御基板12には、スティックコントローラ31Aに対する遊技者の操作行為を検出したことを示す情報信号としての操作検出信号を、コントローラセンサユニット35Aから伝送するための配線、プッシュボタン31Bに対する遊技者の操作行為を検出したことを示す情報信号としての操作検出信号を、プッシュセンサ35Bから伝送するための配線、及び検出センサ256、257、及び検出センサ261、262の検出信号を伝送するための配線も接続されている。
演出制御基板12では、例えば乱数回路124などにより、演出動作を制御するために用いられる各種の乱数値を示す数値データが更新可能にカウントされる。こうした演出動作を制御するために用いられる乱数は、演出用乱数ともいう。
図2に示す演出制御基板12に搭載されたROM121には、演出制御用のプログラムの他にも、演出動作を制御するために用いられる各種のデータテーブルなどが格納されている。例えば、ROM121には、演出制御用CPU120が各種の判定や決定、設定を行うために用意された複数の判定テーブルや決定テーブルを構成するテーブルデータ、各種の演出制御パターンを構成するパターンデータなどが記憶されている。演出制御基板12に搭載されたRAM122には、演出動作を制御するために用いられる各種データが記憶される。
演出制御基板12に搭載された表示制御部123は、演出制御用CPU120からの表示制御指令などに基づき、画像表示装置5における表示動作の制御内容を決定する。例えば、表示制御部123は、画像表示装置5の表示領域内に表示させる演出画像の切換タイミングを決定することなどにより、飾り図柄の可変表示や各種の演出表示を実行させるための制御を行う。一例として、表示制御部121には、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)、LCD駆動回路などが搭載されていればよい。なお、VDPは、GPU(Graphics Processing Unit)、GCL(Graphics Controller LSI)、あるいは、より一般的にDSP(Digital Signal Processor)と称される画像処理用のマイクロプロセッサであってもよい。CGROMは、例えば書換不能な半導体メモリであってもよいし、フラッシュメモリなどの書換可能な半導体メモリであってもよく、あるいは、磁気メモリ、光学メモリといった、不揮発性記録媒体のいずれかを用いて構成されたものであればよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、演出制御基板12の外部へと各種信号を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。例えば、I/O125の出力ポートからは、画像表示装置5へと伝送される映像信号や、音声制御基板13へと伝送される指令(効果音信号)、ランプ制御基板14へと伝送される指令(電飾信号)などが出力される。
パチンコ遊技機1においては、遊技媒体としての遊技球を用いた所定の遊技が行われ、その遊技結果に基づいて所定の遊技価値が付与可能となる。遊技球を用いた遊技の一例として、パチンコ遊技機1における筐体前面の右下方に設置された打球操作ハンドルが遊技者によって所定操作(例えば回転操作)されたことに基づいて、所定の打球発射装置が備える発射モータなどにより、遊技媒体としての遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技領域を流下した遊技球が、普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口(第1始動領域)を通過(進入)すると、図2に示す第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことなどにより第1始動条件が成立する。その後、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第1開始条件が成立したことに基づいて、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームが開始される。
また、遊技球が普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口(第2始動領域)を通過(進入)すると、図2に示す第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことなどにより第2始動条件が成立する。その後、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第2開始条件が成立したことに基づいて、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームが開始される。ただし、普通可変入賞球装置6Bが第2可変状態としての通常開放状態や閉鎖状態であるときには、第2始動入賞口を遊技球が通過困難または通過不可能である。
通過ゲート41を通過した遊技球が図2に示すゲートスイッチ21によって検出されたことに基づいて、普通図柄表示器20にて普通図柄の可変表示を実行するための普図始動条件が成立する。その後、例えば前回の普図ゲームが終了したことといった、普通図柄の可変表示を開始するための普図開始条件が成立したことに基づいて、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。この普図ゲームでは、普通図柄の変動を開始させた後、所定時間が経過すると、普通図柄の可変表示結果となる確定普通図柄を停止表示(導出表示)する。このとき、確定普通図柄として特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として普図当り図柄以外の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図ハズレ」となる。普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となったことに対応して、普通可変入賞球装置6Bを構成する電動チューリップの可動翼片が傾動位置となる開放制御や拡大開放制御が行われ、所定時間が経過すると垂直位置に戻る閉鎖制御や通常開放制御が行われる。
第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームが開始されるときや、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームが開始されるときには、特別図柄の可変表示結果を予め定められた特定表示結果としての「大当り」にするか否かが、その可変表示結果を導出表示する以前に決定(事前決定)される。そして、可変表示結果の決定に基づく所定割合で、変動パターンの決定などが行われ、可変表示結果や変動パターンを指定する演出制御コマンドが、図2に示す主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から演出制御基板12に向けて伝送される。
こうした可変表示結果や変動パターンの決定に基づいて特図ゲームが開始された後、例えば変動パターンに対応して予め定められた可変表示時間が経過したときには、可変表示結果となる確定特別図柄が導出表示される。第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bによる特別図柄の可変表示に対応して、画像表示装置5の表示領域に配置された「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、特別図柄とは異なる飾り図柄(演出図柄)の可変表示が行われる。
第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームや、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームにおいて、特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄が導出表示されるときには、画像表示装置5において飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄が導出表示される。特別図柄の可変表示結果として予め定められた大当り図柄が導出表示されたときには、可変表示結果(特図表示結果)が「大当り」(特定表示結果)となり、遊技者にとって有利な特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。特別図柄の可変表示結果として、大当り図柄が導出表示されず、ハズレ図柄が導出表示されたときには、可変表示結果(特図表示結果)が「ハズレ」となる。
一例として、「3」や「7」の数字を示す特別図柄を大当り図柄とし、「−」の記号を示す特別図柄をハズレ図柄とする。なお、第1特別図柄表示装置4Aによる特図ゲームにおける大当り図柄やハズレ図柄といった各図柄は、第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームにおける各図柄とは異なる特別図柄となるようにしてもよいし、双方の特図ゲームにおいて共通の特別図柄が大当り図柄やハズレ図柄となるようにしてもよい。また、数字や記号として特定の意味を有する点灯パターンの特別図柄を大当り図柄やハズレ図柄とするものに限定されず、例えば7セグメントのLEDにおける任意の点灯パターンの特別図柄を、大当り図柄やハズレ図柄としてもよい。
大当り遊技状態では、大入賞口が開放状態となって特別可変入賞球装置7が遊技者にとって有利な第1状態となる。そして、所定期間(例えば29秒間)あるいは所定個数(例えば9個)の遊技球が大入賞口に進入して入賞球が発生するまでの期間にて、大入賞口を継続して開放状態とするラウンド遊技が実行される。こうしたラウンド遊技の実行期間以外の期間では、大入賞口が閉鎖状態となり、入賞球が発生困難または発生不可能となる。大入賞口に遊技球が進入したときには、カウントスイッチ23により入賞球が検出され、その検出ごとに所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。大当り遊技状態におけるラウンド遊技は、所定の上限回数(例えば「15」)に達するまで繰り返し実行される。
特図表示結果が「大当り」となる場合には、大当り種別が「非確変」または「確変」のいずれかとなる場合が含まれている。例えば、特別図柄の可変表示結果として、「3」の数字を示す大当り図柄が導出表示されたときには大当り種別が「非確変」となり、「7」の数字を示す大当り図柄が導出表示されたときには大当り種別が「確変」となる。大当り種別が「非確変」または「確変」となった場合には、大当り遊技状態におけるラウンド遊技として、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態(大入賞口を開放状態)とする上限時間が比較的に長い時間(例えば29秒など)となる通常開放ラウンドが実行される。なお、大当り遊技状態におけるラウンド遊技として、特別可変入賞球装置7を第1状態(大入賞口を開放状態)とする上限時間が比較的に短い時間(例えば0.1秒など)となる短期開放ラウンドが実行される大当り種別(例えば「突確」など)を設けてもよい。通常開放ラウンドが実行される大当り遊技状態は、第1特定遊技状態ともいう。短期開放ラウンドが実行される大当り遊技状態は、第2特定遊技状態ともいう。
大当り遊技状態が終了した後には、所定の確変制御条件が成立したことに基づいて、可変表示結果が「大当り」となる確率(大当り確率)が通常状態よりも高くなる確変状態に制御されることがある。確変状態は、所定回数の可変表示が実行されること、あるいは次回の大当り遊技状態が開始されることといった、所定の確変終了条件が成立するまで、継続するように制御される。また、大当り遊技状態が終了した後には、平均的な可変表示時間が通常状態よりも短くなる時短状態に制御されることがある。時短状態は、所定回数の可変表示が実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたことのうち、いずれか一方の時短終了条件が先に成立するまで、継続するように制御される。一例として、大当り種別が「非確変」である場合に大当り遊技状態が終了した後には、遊技状態が時短状態となる。一方、大当り種別が「確変」である場合に大当り遊技状態が終了した後には、遊技状態が確変状態となる。
確変状態や時短状態では、通常状態よりも第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)しやすい有利変化態様で、普通可変入賞球装置6Bを第1可変状態(開放状態または拡大開放状態)と第2可変状態(閉鎖状態または通常開放状態)とに変化させる。例えば、普通図柄表示器20による普図ゲームにおける普通図柄の変動時間(普図変動時間)を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、可変表示結果が「普図当り」となったことに基づく普通可変入賞球装置6Bにおける可動翼片の傾動制御を行う傾動制御時間を通常状態のときよりも長くする制御、その傾動回数を通常状態のときよりも増加させる制御により、普通可変入賞球装置6Bを有利変化態様で第1可変状態と第2可変状態とに変化させればよい。なお、これらの制御のいずれか1つが行われるようにしてもよいし、複数の制御が組み合わせられて行われるようにしてもよい。このように、普通可変入賞球装置6Bを有利変化態様で第1可変状態と第2可変状態とに変化させる制御は、高開放制御(「高ベース制御」ともいう)と称される。こうした確変状態や時短状態に制御されることにより、次に可変表示結果が「大当り」となるまでの所要時間が短縮され、通常状態よりも遊技者にとって有利な特別遊技状態となる。
パチンコ遊技機1において遊技媒体として用いられる遊技球や、その個数に対応して付与される得点の記録情報は、例えば数量に応じて特殊景品や一般景品に交換可能な有価価値を有するものであればよい。あるいは、これらの遊技球や得点の記録情報は、特殊景品や一般景品には交換できないものの、パチンコ遊技機1で再度の遊技に使用可能な有価価値を有するものであってもよい。
画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームとのうち、いずれかの特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。そして、飾り図柄の可変表示が開始されてから「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける確定飾り図柄の停止表示により可変表示が終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示態様が所定のリーチ態様となることがある。
ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の表示領域にて停止表示された飾り図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄(「リーチ変動図柄」ともいう)については変動が継続している表示態様、あるいは、全部または一部の飾り図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示態様のことである。具体的には、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける一部(例えば「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rなど)では予め定められた大当り組合せを構成する飾り図柄(例えば「7」の英数字を示す飾り図柄)が停止表示されているときに未だ停止表示していない残りの飾り図柄表示エリア(例えば「中」の飾り図柄表示エリア5Cなど)では飾り図柄が変動している表示態様、あるいは、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部または一部で飾り図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示態様である。
また、リーチ態様となったことに対応して、飾り図柄の変動速度を低下させたり、画像表示装置5の表示領域に飾り図柄とは異なるキャラクタ画像(人物等を模した演出画像)を表示させたり、背景画像の表示態様を変化させたり、飾り図柄とは異なる動画像を再生表示させたり、飾り図柄の変動態様を変化させたりすることで、リーチ態様となる以前とは異なる演出動作が実行される場合がある。このようなキャラクタ画像の表示や背景画像の表示態様の変化、動画像の再生表示、飾り図柄の変動態様の変化といった演出動作を、リーチ演出表示(あるいは単にリーチ演出)という。なお、リーチ演出には、画像表示装置5における表示動作のみならず、スピーカ8L、8Rによる音声出力動作や、遊技効果ランプ9などの発光体における点灯動作(点滅動作)などを、リーチ態様となる以前の動作態様とは異なる動作態様とすることが、含まれていてもよい。
リーチ演出における演出動作としては、互いに動作態様(演出態様)が異なる複数種類の演出パターン(「リーチパターン」ともいう)が、予め用意されていればよい。そして、それぞれのリーチ演出における演出態様に応じて、「大当り」となる可能性(「信頼度」あるいは「大当り信頼度」ともいう)が異なる。すなわち、複数種類のリーチ演出のいずれが実行されるかに応じて、可変表示結果が「大当り」となる可能性を異ならせることができる。この実施の形態では、一例として、ノーマル、スーパーA、スーパーBといったリーチ演出が予め設定されている。そして、スーパーAやスーパーBといったスーパーリーチのリーチ演出が実行された場合には、ノーマルのリーチ演出が実行された場合に比べて、可変表示結果が「大当り」となる可能性(大当り期待度)が高くなる。
飾り図柄の可変表示中には、リーチ演出とは異なり、例えば所定の演出画像を表示することや、メッセージとなる画像表示や音声出力、遊技効果ランプ9や装飾用LEDの点灯動作、あるいは演出用模型の所定動作などのように、飾り図柄の可変表示動作とは異なる演出動作により、例えば飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となる可能性があることや、スーパーリーチによるリーチ演出が実行される可能性があること、可変表示結果が「大当り」となる可能性があることなどといった、パチンコ遊技機1において実行される遊技の有利度を、遊技者に予め告知(示唆)するための予告演出が実行されることがある。
予告演出となる演出動作は、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄の可変表示が開始されてから、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となるより前(「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rにて飾り図柄が仮停止表示されるより前)に実行(開始)されるものであればよい。また、可変表示結果が「大当り」となる可能性があることを報知する予告演出には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となった後に実行されるものが含まれていてもよい。このように、予告演出は、特別図柄や飾り図柄の可変表示が開始されてから可変表示結果となる確定特別図柄や確定飾り図柄が導出されるまでの所定タイミングにて、大当り遊技状態となる可能性を予告できるものであればよい。こうした予告演出を実行する場合における演出動作の内容(演出態様)に対応して、複数の予告パターンが予め用意されている。
この実施の形態では、「ボタン予告」や「ウィンドウ予告」といった複数種類の予告演出が実行可能に設定されている。予告演出となる演出動作は、それが実行されるか否かによっては特別図柄の可変表示時間に変化が生じないものであればよい。
「ボタン予告」となる予告演出が実行される場合には、全図柄変動が開始されてから、2つ以上の飾り図柄表示部(例えば「左」及び「右」の飾り図柄表示部5L、5Rなど)にて飾り図柄が導出表示されるより前に、操作有効期間中演出となる所定の演出動作が行われる。操作有効期間中演出は、例えば画像表示装置5の表示画面における所定位置に、予め用意されたキャラクタ画像やメッセージ画像といった演出画像を表示させることなどにより、遊技者によるプッシュボタン31Bの操作を促す演出動作であればよい。このように、遊技者による所定の操作(例えばプッシュボタン31Bの押下操作など)を促す操作有効期間中演出は、操作促進演出ともいう。
遊技者による所定の操作を促す演出動作としては、画像表示装置5に演出画像を表示させるものに限定されず、スピーカ8L、8Rから所定の音声を出力させるもの、遊技効果ランプ9や装飾用LEDを所定の点灯パターンで点灯あるいは点滅させるもの、遊技領域内あるいは遊技領域外に設けられた演出用模型が備える可動部材を所定の動作態様で動作させるもの、あるいは、これらのいずれかを組み合わせたものであってもよい。
操作有効期間中演出が行われるときには、遊技者によるプッシュボタン31Bなどの操作を有効に検出する操作有効期間となる。そして、操作有効期間内に遊技者によるプッシュボタン31Bの押下操作などが検出されると、その操作が検出されたタイミングにて、操作有効期間中演出の実行を停止するとともに、ボタン操作時演出となる所定の演出動作が行われる。ボタン操作時演出は、例えば画像表示装置5の表示画面における所定位置に、予め用意されたキャラクタ画像やメッセージ画像といった演出画像を表示させることなどにより、可変表示結果が「大当り」となる可能性などを認識可能に予告する演出動作であればよい。こうして、プッシュボタン31Bに対する押下操作といった所定の操作が、操作有効期間内に検出されたときに、操作有効期間中演出をボタン操作時演出に切り替えることなどにより、演出態様を変化させることができればよい。
「ウィンドウ予告」となる予告演出では、例えば「ボタン予告」となる予告演出に対応して操作有効期間が開始されるよりも後の所定タイミングにて、予め用意された複数種類のキャラクタなどを示す演出画像のうち、いずれかの演出画像を画像表示装置5の表示画面にてウィンドウ内に出現させるように表示させるなどの演出動作が実行される。なお、キャラクタなどを示す演出画像の表示とともに、そのキャラクタからのメッセージを報知するメッセージ画像を表示させたり、メッセージを報知する所定の音声をスピーカ8L、8Rから出力させるといった、各種の演出動作が行われてもよい。
特図ゲームにおける特別図柄の可変表示結果である特図表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の表示領域において、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出表示される。一例として、大当り種別が「非確変」または「確変」となる場合には、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄が揃って停止表示されることにより、大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出表示されればよい。
特図表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示態様がリーチ態様とならずに、所定の非リーチ組合せを構成する飾り図柄が停止表示されることにより、非特定表示結果となる確定飾り図柄が導出表示されることがある(非リーチ)。また、特図表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示態様がリーチ態様となった後に、所定のリーチ組合せ(「リーチハズレ組合せ」ともいう)を構成する飾り図柄が停止表示されることにより、非特定表示結果となる確定飾り図柄が導出表示されることもある(リーチハズレ)。
次に、本実施形態に係る遊技機1に設けられた演出装置200の構造詳細について説明する。図3は、本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた演出装置を前方からみた斜視図である。また、図4は、本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた演出装置を後方からみた斜視図である。また、図5は、本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた演出装置を前方からみた分解斜視図である。また、図6は、本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた演出装置を後方からみた分解斜視図である。なお、以下の説明においては、図3、4に示すように、遊技者が位置する側をパチンコ遊技機1の前方とし、その反対の方向を後方とする。また、パチンコ遊技機1の前方に位置する遊技者から見て上下左右の方向を、そのままパチンコ遊技機1の上下左右の方向と定義して説明する。
図3に示すように、遊技中の遊技者が本実施形態に係るパチンコ遊技機1を見ると、前面装飾体201と、前面装飾体201から左方へ延びたベースアーム220及び主動アーム240と、ベースアーム220に取り付けられた回動役物211とを視認することができる。
前面装飾体201は、例えば、透光性を有する合成樹脂から構成されており、その前面にはパチンコ遊技機1特有の装飾が施されている。図1に示すように、前面装飾体201は遊技盤2の右方に設けられ、パチンコ遊技機1を装飾する。後述するように、図1に示す演出装置200においては、主動アーム240及びベースアーム220は、下方を向いて、前面装飾体201の後方に隠れた位置にある。以下の記載において、主動アーム240及びベースアーム220のこのような位置を、「退避位置」と記載する。一方、図3に示す演出装置200においては、主動アーム240及びベースアーム220は、左方を向いて、前面装飾体201から飛び出した位置にある。以下の記載において、主動アーム240及びベースアーム220のこのような位置を、「進出位置」と記載する。
図5、6に示すように、前面装飾体201の後方には、LED基板202が設けられている。LED基板202には、複数のLED素子208が取り付けられている。LED素子208から出射された光は、前面装飾体201を透光して、遊技者に視認される。このように、前面装飾体201から光を出射することにより、演出効果を高め、遊技の興趣を高めることが可能となる。なお、LED基板202の後方には、装飾体保持部203が設けられている。前面装飾体201及びLED基板202は、この装飾体保持部203に取り付けられている。
装飾体保持部203は、前面装飾体201及びLED基板202を保持するとともに、駆動装置230の第1駆動ベース233に図示しないねじ等により固定されている。装飾体保持部203には、押えプレート204の突出部204aが後方から挿通される挿通口203aと、回動演出部210の回動軸210aが挿通される回動軸挿通孔203bとが形成されている。
押えプレート204は、回動演出部210を前方から回動可能に支持する。押えプレート204は、回動演出部210の回動軸210aが挿通される挿通口204cが形成された突出部204aと、突出部204aから二股に分かれた定着部204bとを有している。図示しないねじ等によって、定着部204bは第1駆動ベース233に定着されている。また、押えプレート204は、その突出部204aが挿通口203aに後方から挿通されるとともに、その挿通口204cが装飾体保持部203に形成された回動軸挿通孔203bに一致するように設けられている。一致した回動軸挿通孔203b及び挿通口204cに、回動軸210a(図5)が連通され、摺動リング205を介してねじ等により締結されている。また、回動演出部210の後面には、回動軸210b(図6)が形成されている。この回動軸210b(図6)は、第1駆動ベース233に形成された回動軸挿通孔233aに挿通されている。これにより、回動演出部210は、回動軸210a、210bを中心に回動自在に軸支されている。
演出装置200は、主動アーム240を有する駆動装置230と、回動役物211が回動可能に取り付けられた回動演出部210と、回動演出部210及び駆動装置230に回動可能に取り付けられた従動アーム232と、を有している。
従動アーム232の一端は、主動アーム240の後面に形成された取付突起240a(図6)に、摺動リング241を介して回動可能に取り付けられている。また、従動アーム232の他端は、ベースアーム220の後面に形成された取付突起220a(図6)に、摺動リング242を介して回動可能に取り付けられている。このような構成により、主動アーム240が回動すると、従動アーム232を介して回動演出部210は回動する。
次に、駆動装置230に回動可能に取り付けられた回動演出部210の構造詳細について説明する。図7は、本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた回動演出部を前方からみた分解斜視図である。また、図8は、本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた回動演出部を後方から見た分解斜視図である。また、図9は、本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた回動役物及び回動ベースを前方からみた分解斜視図である。また、図10は、本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた回動役物及び回動ベースを後方からみた分解斜視図である。また、図11は、本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた演出装置の一部を拡大した図であり、(a)は図9中の矢視XIA−XIAからみた前ベースアームの一部に着目した平面図、(b)は図9中の矢視XIB−XIBからみた回動ギヤに着目した平面図である。なお、図11(a)において、溝260が形成された様子を容易に理解できるように、前ベースアーム224に形成された溝260の領域には、斜線によるハッチングを施している。
図7、8に示すように、回動演出部210は、ベースアーム220と、ベースアーム220に取り付けられた駆動モータ222と、ベースアーム220に取り付けられて駆動モータ222を覆うモータカバー221と、ベースアーム220の先端に回動可能に取り付けられた回動役物211とを備えている。
駆動モータ222は、例えばステッピングモータであり、演出制御基板12(図2)により動作/非動作が制御される。駆動モータ222は、駆動パルスに同期して回動するため、回動軸222a(図8)を所定の角度だけ回動させることができる。回動軸222aは、ベースアーム220内に設けられた、後述する図9に示す駆動ギヤ243に連結されている。
モータカバー221は、駆動モータ222を覆った状態で、図示しないねじ等により、ベースアーム220に取り付けられている。上述したように、モータカバー221の前面には、回動軸210aが形成されている。回動演出部210は、回動軸210aと、ベースアーム220の後面に形成された回動軸210b(図8)とが軸支されることで、回動自在に支持されている。このように、モータカバー221が、駆動モータ222をカバーする機能だけでなく、回動軸としての機能も兼ね備えていることにより、演出装置200の構成部品を減らして簡単な構成とすることができるとともに、演出装置200の小型化を実現することができる。
ベースアーム220上を回動する回動役物211は、回動装飾体212と、LED基板213と、回動ベース214とを有している。
回動装飾体212は、例えば、透光性を有する透明樹脂から構成されており、その前面にパチンコ遊技機1特有の装飾(不図示)が施されている。回動装飾体212は、図示しないねじ等の締結手段により、回動ベース214に取り付けられている。
LED基板213は、回動装飾体212の後方に設けられており、図示しないねじ等の締結手段により、回動ベース214に取り付けられている。LED基板213には、複数のLED素子215が取り付けられている。LED素子215から出射された光は、回動装飾体212を透光して、遊技者に視認される。これにより、回動装飾体212の装飾に、光を照射することができ、遊技者の興味を惹きつける演出を実行することができる。
回動ベース214は、ベースアーム220上に回動可能に取り付けられている。回動ベース214を前方から見ると、屈曲点214aが1箇所設定された、略くの字状を呈している。そのため、回動ベース214は、劣角214c(180度未満の角度)を有している。なお、回動装飾体212も同様に、前方から見ると略くの字状を呈しており、劣角を有している。これにより、回動役物211を、前面装飾体201(図5)の後方に隠しやすい形状とすることができる。なお、前面装飾体201は、パチンコ遊技機1(図1)に設けられた遊技領域の外縁の一部を構成している。言い換えれば、回動役物211の形状は、遊技領域の外縁に合致した形状であると言える。これにより、回動役物211を遊技領域に出現させる必要がない場合に、回動役物211を前面装飾体201(図5)の後方に隠し、遊技者から見えないようにすることが可能となる。
図9、10に示すように、ベースアーム220は、前方に配された前ベースアーム224と、後方に配された後ベースアーム223とが組み合わされて、その外観が概略構成されている。前ベースアーム224には、挿通口224aが形成されている。駆動モータ222(図8)の駆動軸222a(図8)は、この挿通口224aに挿通されて、駆動ギヤ243と連結されている。これにより、駆動ギヤ243は、駆動モータ222(図8)の駆動を受けて回動する。
また、前ベースアーム224には、後述する回動ギヤ252が回動する際に、回動ベース取付突起252bが動作可能な範囲を確保するための円形状の開口224bが形成されている。この開口224bの周囲には、螺旋状の溝260が形成されている。
図11(a)に示すように、溝260は、始端部260aから終端部260bまで、時計回りに形成された有底溝である。溝260は、開口224bの中心点Cを基準にして、始端部260aから徐々に半径が大きくなるように形成されている。このように始端部260aから終端部260bにまで延びる溝260は、開口224bを一周半以上取り囲むように形成されている。なお、溝260は、その中心点Cの正面位置が、回動ギヤ252の中心点252c(図11(b))の正面位置と一致するとともに、回動ベース214の回動中心の正面位置とも一致するように形成されている。
図9に示すように、ベースアーム220の内部には、駆動ギヤ243に作用する駆動力を、回動ギヤ252にまで伝達する複数の従動ギヤ244〜251がベースアーム220内に配列されている。また、ベースアーム220の左方側の端部近傍には、従動ギヤ251に噛み合う回動ギヤ252が設けられている。これにより、駆動モータ222(図8)の駆動力を回動ギヤ252にまで伝達させることができる。
なお、前ベースアーム224の上下方向の幅は、後ベースアーム223の上下方向の幅よりも広い。これにより、図8に示すように、ベースアーム220の後面に、配線を通すための空間220bを確保することができる。また、後ベースアーム223には、空間220bに通された配線を押えるための押え部223aが突出されているとともに、配線を結束するための結束材を引掛けるための引掛部223bが形成されている。これにより、配線を通すために適した空間220bをベースアーム220に設けることができる。
回動ギヤ252には、ベースアーム220の後面に形成された空間220bに通された配線を通すための開口であって、略楕円状の配線挿通孔252aが形成されている。後述するように、回動役物211が回動することにより、溝260に沿って移動する突起254aが回動役物211に形成されている。図11(b)に示すように、配線挿通孔252aの中心252d(配線挿通孔252aの形成位置ともいう)は、回動ギヤ252の中心点252cに対して、所定の距離Lだけずれている。この配線挿通孔252aのずれは、突起254aの位置から遠ざかる方向に設定されている。すなわち、突起254aと配線挿通孔252aの中心252dとの距離は、突起254aと回動ギヤ252の中心点252cとの距離も長い。
このように、回動ギヤ252に配線を通すための配線挿通孔252aを形成することで、回動ギヤ252に配線が絡むことを抑制することができる。また、配線挿通孔252aを突起254aから遠ざける位置に形成することにより、突起254aに配線が絡むことを抑制することができる。これにより、好適に配線を通すことが可能となる。
また、図9に示すように、回動ギヤ252の前面には回動ベース214を取り付けるための突起である回動ベース取付突起252bが形成されている。回動ベース取付突起252bは、前ベースアーム224に形成された開口224bから突出し、図示しないねじ等により回動ベース214に固定されている。これにより、駆動モータ222(図8)の駆動により回動ギヤ252が回動すると、回動ギヤ252の回動にあわせて回動ベース214が回動する。
なお、前ベースアーム224と回動ベース214との間には、3つの摺動リング253が介在している。摺動リング253は、回動ベース214の回動をスムーズに行えるようにするとともに、回動ベース214を多点支持して、回動ベース214をぐらつかせることなく安定した状態で回動させる。
回動ベース214には、後方に突出した円形の突起254aが形成されたスライド部254と、回動ベース214を挟み込むようにスライド部254に固定された検出部255と、第1検出センサ256及び第2検出センサ257と、が取り付けられている。
また、回動ベース214には、1方向に長軸を有する長孔状のスライド孔214bが形成されている。スライド部254及び検出部255は、スライド孔214bを挟みこむように、互いに組み合わされている。これにより、スライド部254及び検出部255は、一体となってスライド孔214bの長軸方向に移動することができる。なお、スライド孔214bは、その長軸を延長すると、回動ベース214の回動中心(回動ギヤ252の中心点252c(図11)と一致)を通過するように形成されている。
スライド部254に形成された突起254aは、前ベースアーム224に形成された溝260に挿入されている。駆動モータ222(図8)が駆動して回動ベース214が回動すると、突起254aは、溝260に挿入されたまま溝260に沿って移動する。上述したように、溝260は、螺旋状に形成されている。そのため、溝260に沿って突起254aが移動すると、突起254aの位置と、回動ベース214の回動中心との距離は徐々に変化する。例えば、回動ベース214が前方からみて時計回りに回動したとすると、突起254aは溝260の終端部260b(図11(a))に向けて移動する。これにより、突起254aの位置は、溝260の中心点Cから徐々に遠ざかっていき、回動ベース214においては、突起254aが形成されたスライド部254及び検出部255が、スライド孔214bの長軸方向に沿って移動していく。なお、回動スライド孔214bの長軸方向は、回動ギヤ252の中心252cと突起254aとを結ぶ方向と一致するように形成されているが、必ずしも両者を一致させることはなく、平行な関係となるように設定してもよい。そのため、スライド孔214bの長軸方向に沿って移動するとは、スライド孔214bの長軸上を移動するだけではなく、スライド孔214bの長軸方向に平行な方向に移動することを含むものとする。
検出部255は、スライド部254とともにスライド孔214bの長軸方向に沿って移動可能である。検出部255は、突出片である検出片255aを有している。この検出片255aは、回動ベース214に取り付けられた第1検出センサ256及び第2検出センサ257により検出される。
第1検出センサ256及び第2検出センサ257は、例えば、フォトセンサであり、発光部から出射された光を検出片255aが遮るのを受光部が検出することによって、検出片255aの有無を判定する。本実施形態においては、突起254aが溝260の始端部260a(図11(a))に位置する場合には、検出片255aは第1検出センサ256により検出される。また、突起254aが溝260の終端部260b(図11(a))に位置する場合には、検出片255aは第2検出センサ257により検出される。
なお、上述したように、駆動モータ222(図7)は、ベースアーム220に取り付けられている。そのため、ベースアーム220の動作に影響を受けることなく、駆動モータ222を駆動させて回動役物211を回動させることができる。
次に、回動役物211の動きについて詳細に説明する。図12は、本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた回動役物の回動状況((a)、(b))を示した概略図である。また、図13は、本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた回動役物の回動状況((a)、(b))を示した概略図である。図12、13においては、図面の理解が容易にできるように、回動役物211を実線で記載するとともに、ベースアーム220と駆動モータ222とを二点鎖線で記載する。また、図11(a)と同様、溝260が形成されている領域にはハッチングを付加している。また、溝260に挿入した突起254aを実線とハッチングで記載し、突起254aがどの位置にあるのかを明確にしている。
図12(a)に示す回動役物211は、突起254aが溝260の始端部260a(図11(a))に位置している状態にある。このように、突起254aが始端部260a(図11(a))に位置している場合、突起254aと開口224bの中心点Cとの距離は最も近い。上述したように、開口224bの中心点Cは、回動役物211の回動中心と一致するため、突起254aと連動する検出部255も、中心点Cに最も寄った状態にある。このように、検出部255が中心点Cに最も寄った状態の時、検出部255に形成された検出片255aは、中心点Cに近い位置に配された第1検出センサ256により検出される。このように、第1検出センサ256の検出状況から、突起254aが、溝260の始端部260a(図11(a))にあるか否かを判断することが可能である。
図12(a)に示す状態から、駆動モータ222を駆動させることで、回動役物211を時計回りに回動させることができる。図12(b)に示す回動役物211は、図12(a)に示す回動役物211を時計回りにおおよそ270度回動させた状態を示している。
回動役物211が中心点Cを基準にして回動すると、突起254aは溝260に沿って移動する。上述したように、溝260は、形成方向に沿って始端部260a(図11(a))から終端部260b(図11(b))に進むにつれ、中心点Cから徐々に遠ざかっていく螺旋状に形成されている。そのため、溝260に沿って移動する突起254aも、回動役物211が時計回りに回動するにしたがい、徐々に中心点Cから遠ざかっていく。これにより、検出部255も、スライド孔214bの長軸方向に沿って、中心点Cから遠ざかる方向へ徐々にスライドしていく。図12(b)においては、検出片255aは、第1検出センサ256と第2検出センサ257との間に位置するため、いずれの検出センサによっても検出されることはない。
図12(b)に示す状態から、駆動モータ222を駆動させることで、回動役物211をさらに時計回りに回動させることができる。図13(a)に示す回動役物211は、図12(b)に示す回動役物211を時計回りにおおよそ270度回動させた状態を示している。
突起254aは、図12(b)に示す状態から、溝260に沿って移動したため、さらに中心点Cから離れた位置にある。そのため、検出部255も、スライド孔214bの長軸方向に、中心点Cから離れる方向へ移動する。そのため、検出片255aは、より第2検出センサ257に近づくことになる。しかしながら、図13(a)に示す状態の場合も、検出片255aは第1検出センサ256及び第2検出センサ257に検出させることはない。
図13(a)に示す状態から、駆動モータ222を駆動させることで、回動役物211をさらに時計回りに回動させることができる。図13(b)に示す回動役物211は、図13(a)に示す回動役物211を時計回りにおおよそ90度回動させた状態を示している。
突起254aは、図13(a)に示す状態から、溝260に沿って移動したため、さらに中心点Cから離れた位置にあり、溝260の終端部260b(図11(a))に位置している。このように、突起254aが溝260の終端部260b(図11(a))に位置することにより、回動役物211は、これ以上時計回りに回動することができない。このように、ベースアーム220に形成された溝260は、回動役物211の回動を規制するストッパとしても機能する。
このように、突起254aが終端部260b(図11(a))に位置している状態は、突起254aと開口224bの中心点Cとの距離が最も離れた状態である。そのため、突起254aと連動する検出部255も、中心点Cから最も離れた位置にある。この時、検出部255に形成された検出片255aは、中心点Cから離れた位置に配置された第2検出センサ257によって検出される。このように、第2検出センサ257の検出状況から、突起254aが、溝260の終端部260b(図11(a))にあるか否かを判断することができる。
なお、上述では、駆動モータ222を駆動させて、回動役物211を前方からみて時計回りに回動させる場合について説明したが、駆動モータ222を逆方向に駆動させて、回動役物211を前方からみて反時計回りに回動させることも可能である。
例えば、図13(b)に示す状態から、駆動モータ22を駆動させて、回動役物211を反時計回りに回動させることで、突起254aを溝260の形成方向に沿って、終端部260b(図11(a))から、始端部260a(図11(b))まで移動させることができる。突起254aが溝260の始端部260a(図11(b))まで到達すると、回動役物211は、それ以上の反時計回りの回動が制限される。このように、回動役物211を時計回り、反時計回りに回動させることで、遊技者の視線を惹きつける演出を実行することが可能となる。
本実施形態においては、突起254aを始端部260a(図11(a))から終端部260b(図11(b))まで移動させるだけの回動量、すなわち、おおよそ630度、回動役物211を1方向に回動させることが可能である。そして、回動役物211の回動状況は、回動ベース214に形成されたスライド孔214bをスライドする検出部255を検出することにより、把握することが可能である。
このように、ベースアーム220に形成された溝260を螺旋状に形成し、この溝260に沿って突起254aを移動させることにより、回動役物211の回動状態を、突起254aと連動する検出部255の移動としてあらわすことができる。そして、検出部255の移動方向である、スライド孔214bの長軸方向に並べた第1検出センサ256及び第2検出センサ257で検出部255を検出することで、回動役物211の回動状況を把握することができる。このように、回動役物211の回動状況は、比較的に近接して配置した第1検出センサ256及び第2検出センサ257で把握することができため、演出装置200をコンパクトで簡単な構成とすることができる。
次に、駆動装置230の詳細について説明する。図14は、本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた駆動装置を前方からみた分解斜視図である。また、図15は、本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた駆動装置を後方から見た分解斜視図である。
駆動装置230は、演出装置200をパチンコ遊技機1に取り付けるためのベース体である第1駆動ベース233及び第2駆動ベース234と、第1駆動ベース233に取り付けられた駆動モータ231と、駆動モータ231の駆動を受けて回動する主動アーム240と、を備えている。
第1駆動ベース233には、上述したように、回動演出部210(図8)から後方に突出した回動軸210b(図8)が挿入され、回動演出部210(図8)を回動可能に支持する回動軸挿通孔233aが形成されているとともに、駆動モータ231の駆動軸231a(図15)が挿通される駆動軸挿通孔233bが形成されている。第1駆動ベース233には、駆動モータ231が、図示しないねじ等により取り付けられている。また、第1駆動ベース233の後面には、第1検出センサ261及び第2検出センサ262が取り付けられている。このように各部品が取り付けられた第1駆動ベース233は、図示しないねじ等により第2駆動ベース234に取り付けられている。このようにして一体化された第1駆動ベース233及び第2駆動ベース234によって、演出装置200のベース体が構成されている。
駆動モータ231は、例えばステッピングモータであり、演出制御基板12(図2)により動作/非動作が制御される。駆動モータ231は、駆動パルスに同期して回動するため、回動軸231a(図15)を所定の角度だけ回動させることができる。回動軸231aは、第1駆動ベース233に形成された回動軸挿通孔233bに挿通され、回動体263に連結されている。これにより、回動体263は駆動モータ231の駆動を受けて回動する。
主動アーム240は、駆動モータ231の駆動を受けて回動する。主動アーム240は、回動することで、従動アーム232を介して回動演出部210を回動させる。主動アーム240には、第1駆動ベース233に形成された主動アーム取付軸233c(図15)が挿通される挿通孔240bが形成されているとともに、回動体263を摺動材264及び摺動材265を介して取り付けるための長孔240cが形成されている。
また、主動アーム240には、円形状の検出体266が取り付けられている。検出体266には、その外周面から突出した第1検出片266a及び第2検出片266bが形成されている。また、検出体266の中央には、主動アーム取付軸233c(図15)が挿通される挿通孔266cが形成されている。主動アーム取付軸233c(図15)は、挿通孔266c、及び主動アーム240に形成された挿通孔240bに連通される。これにより、主動アーム240は、検出体266とともに、主動アーム取付軸233cを中心に回動することが可能である。
主動アーム240は、駆動モータ231の駆動を受けた回動体263の回動により、主動アーム取付軸233c(図15)を中心に回動する。主動アーム240の回動状況は、第1検出センサ261及び第2検出センサ262が、検出体266に形成された第1検出片266a及び第2検出片266bを検出するか否かにより判断することが可能である。
第1検出センサ261及び第2検出センサ262は、例えば、フォトセンサであり、発光部から出射された光を、第1検出片266a、あるいは第2検出片266bが遮るのを受光部で検出することによって、第1検出片266a、あるいは第2検出片266bの有無を判定する。本実施形態においては、図1に示すように、主動アーム240及びベースアーム220が、下方を向き、前面装飾体201の後方に隠れた状態にある(退避位置にある)場合に、第2検出片266bが第1検出センサ261に検出される。また、図3に示すように、主動アーム240及びベースアーム220が左方を向き、前面装飾体201から飛び出した状態にある(進出位置にある)場合、第1検出片266aが第2検出センサ262に検出される。このように、第1検出センサ261及び第2検出センサ262の検出状況によって、主動アーム240の回動状況を把握することができる。
なお、主動アーム240が退避位置にある場合、主動アーム240は、その一辺240eを、第1駆動ベース233に形成された主動アーム受部233dに当接して支持される。このように、主動アーム240と第1駆動ベース233と間に、十分な長さを確保した当接箇所が設けられているため、主動アーム240を退避位置で安定して待機させることができる。
次に、演出装置200の演出動作について、より詳細に説明する。図16は、ベースアームが退避位置にある本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた演出装置を前方からみた図である。また、図17は、図16に示す演出装置を後方からみた図である。また、図18は、図16に示す演出装置からベースアーム及び回動役物を回動させた様子を示した図である。また、図19は、図18に示す演出装置を後方からみた図である。また、図20は、ベースアームが進出位置にある本発明の実施形態に係る遊技機に設けられた演出装置を前方からみた図である。また、図21は、図20に示す演出装置を後方からみた図である。
図16に示すように、ベースアーム220が退避位置にある場合、ベースアーム220、従動アーム232、及び主動アーム240は、前面装飾体201の後方に位置し、前方から視認することができない。また、回動役物211も、その一部は前面装飾体201の後方に位置しているため前方から視認することはできない。また、回動役物211のその他の部分も、遊技盤2(図1)の外縁を構成する枠体の後方に位置し、前方から視認できないようになっている。
図17に示すように、主動アーム240は略下方を向いており、このとき検出体266に形成された第2検出片266b(図15)は、第1検出センサ261により検出される。ベースアーム220は、主動アーム240及びベースアーム220に回動可能に接続された従動アーム232により、略下方を向いた姿勢で保持されている。
図16、図17に示す回動役物211は、図13(b)に示す回動役物211と同様の状態にある。すなわち、突起254aが、溝260の終端部260b(図11(a))に位置した状態にある。そのため、検出部255に形成された検出片255aは、中心点Cから離れた位置に配された第2検出センサ257により検出される。回動役物211をこのような状態とすることにより、回動役物211の一部を前面装飾体201の後方に位置させて、前方から視認できないようにすることができる。
また、突起254aを、溝260の終端部260b(図11(a))に位置させているため、回動役物211の回動中心から最も離れた箇所に位置させることができる。これにより、回動役物211を支持する部材である回動ベース取付突起252bと、突起254aとの間隔を十分に確保でき、回動役物211を支持することによって生じる、回動ベース突起252b及び突起254aに作用する力を、十分に小さなものとすることができる。これにより、回動役物211を、前方から視認できない位置で、ぐらつかせることなく安定した状態で保持することができる。
なお、回動役物211は、上述したように、屈曲点214aで折れ曲がった形状を有しており、劣角214c(図7)を有している。図16、図17に示す回動役物211においては、劣角214cがパチンコ遊技機1(図1)の遊技領域の中央側を向くように設けられる。これにより、回動役物211を、前面装飾体201及びパチンコ遊技機1の枠体で覆い隠すことができる。
図16、図17に示す状態から、駆動モータ231(図5)を駆動させて、主動アーム240を前方からみて時計周りに回動させる。これにより、ベースアーム220は、従動アーム232を介して、前方からみて時計回りに回動する。このように、主動アーム240が時計回りに回動すると、第1検出センサ261により検出されていた第2検出片266b(図15)は、検出されなくなる。これにより、ベースアーム220が退避位置にないと判断することができる。
なお、駆動モータ231(図5)を駆動させてベースアーム220を回動させている際に、ベースアーム220に取り付けられた駆動モータ222(図7)を駆動させることができる。これにより、ベースアーム220の回動と、回動役物211の回動とを同時に実行することができる。これにより、遊技者の興味を引く演出を実行することができる。図16、図17に示す演出装置200の状態から、主動アーム240、ベースアーム220、及び回動役物211を回動させた演出装置200を図18、図19に示す。
図18、図19に示す演出装置200では、主動アーム240及びベースアーム220は、左下方を向いており、前面装飾体201から飛び出した状態にある。この時、検出体266に形成された第1検出片266a、及び第2検出片266b(図15)は、いずれも、第1検出センサ261及び第2検出センサ262に検出されることはない。
また、主動アーム240及びベースアーム220の回動と同時に、回動役物211も回動させているため、図18に示す回動役物211は、図13(b)に示す突起254aを、溝260の終端部260b(図11(a))と始端部260a(図11(a))との間に位置させた状態にある。この時、図9に示す検出片255aは、第1検出センサ256及び第2検出センサ257のいずれにも検出されることはない。
図18、図19に示す状態から、さらに駆動モータ231(図5)を駆動させて、主動アーム240を前方からみて時計周りに回動させるとともに、駆動モータ222(図7)を駆動させて、回動役物211を回動させる。このようにして、ベースアーム220及び主動アーム240を遊技領域に進出する進出位置まで到達させた演出装置200を図20、図21に示す。
図20、図21に示す演出装置200において、主動アーム240は、前面装飾体201から左方へ大きく突出して遊技領域に進出した進出位置にある。主動アーム240が進出位置にある場合、検出体266に形成された第1検出片266aは、第2検出センサ262によって検出される。一方、第2検出片266bは、第1検出センサ261及び第2検出センサ262のいずれのセンサにも検出されることはない。すなわち、第2検出センサ262が検出片を検出することにより、主動アーム240及びベースアーム220が、進出位置にあると判断することができる。そのため、第2検出センサ262が第1検出片266aを検出したことを条件に、駆動モータ231(図5)の駆動を停止して、主動アーム240及びベースアーム220を進出位置で停止させることができる。
このように、進出位置まで移動した主動アーム240及びベースアーム220は、左方を向いて互いに平行に配されることとなる。これにより、主動アーム240及びベースアーム220の前面に付加された装飾を、連続的な模様として遊技者に視認させることができる。
また、図20、図21に示す回動役物211は、図12(a)に示す回動役物211と同様の状態にある。すなわち、突起254aが、溝260の始端部260a(図11(a))に位置した状態にある。そのため、検出部255に形成された検出片255aは、中心点Cの近くに配された第1検出センサ256により検出される。そのため、第1検出センサ256が検出片255aを検出したことを条件に、駆動モータ222の駆動を停止することで、図20、図21に示す回動役物211の状態で回動役物211を停止させることができる。
なお、主動アーム240及びベースアーム220が退避位置にある場合、図17に示すように、主動アーム240の先端にある一端面240dと、従動アーム232の一側面232aとの間には、隙間が存在する。この状態から、主動アーム240が、後方から見て反時計回り(前方から見ると時計回り)に回動すると、従動アーム220は、主動アーム240に近づくように回動軸241aを中心に回動する。そして、主動アーム240及びベースアーム220が進出位置に到達すると、図21に示すように、主動アーム240の一端面240dと、従動アーム232の一側面232aとが当接する。これにより、主動アーム240及びベースアーム220が、それ以上回動しなくなり、主動アーム240及びベースアーム220を進出位置に正確に停止させることができる。
また、主動アーム240と従動アーム232とは、図21に示すように、長さLの範囲で当接させることができる。そのため、進出位置にある主動アーム240と従動アーム232との当接状態を、がたつかせることなく安定して保持することができる。また、ベースアーム220は、安定した状態にある従動アーム232に支持されているため、その姿勢を安定させることができる。
また、主動アーム240及び従動アーム232が進出位置から退避位置へ移動させる場合には、駆動モータ231(図14)を逆方向に駆動させればよい。主動アーム240及び従動アーム232が退避位置へ移動したことは、検出体266に形成された第2検出片266b(図15)が第1検出センサ261により検出されたことに基づいて判断することが可能である。また、主動アーム240が回動し、退避位置に位置すると、図14に示すように、主動アーム240の一辺240eが、第1駆動ベース233の主動アーム受部233dに当接し、主動アーム240はそれ以上回動しなくなる。そのため、主動アーム240を正確に退避位置で停止させることができる。
なお、回動役物211を、図12(a)に示す状態から、図13(b)に示す状態に移動させるためには、駆動モータ222の駆動を逆方向に駆動させればよい。回動役物211が、図13(b)に示す状態に移動したことは、検出部255に形成された検出片255aが、第2検出センサ257に検出されたことに基づいて判断することが可能である。また、回動役物211が回動し、図13(b)に示す位置へ移動すると、突起254aが終端部260b(図11(a))に位置し、それ以上、回動役物211が回動しなくなる。そのため、回動役物211を正確に、図13(b)の状態に復帰させることができる。
なお、主動アーム240の回動と、回動役物211の回動とを、同時に実行してもよいし、一方の回動を停止させた後に他方の回動を開始するようにしてもよい。また、主動アーム240を、退避位置と、進出位置との間で往復するように動作をさせてもよいし、移動方向を小刻みに変更させるようにして動作させてもよい。また、前面装飾体210(図5)の後方に設けられたLED素子208や、回動装飾体212(図7)の後方に設けられたLED素子215から光を出射させながら、主動アーム240や、回動役物211を回動させてもよい。この時、LED素子208やLED素子215による光の出射態様を点滅させたり、時間によって点灯させるLED素子を異ならせるようにする出射態様であってもよい。
なお、演出装置200の主動アーム240及び回動役物211を回動させるタイミングとしては、リーチ演出時や、遊技が行われておらず、パチンコ遊技機1がデモンストレーション状態時である場合等である。リーチ演出における演出動作としては、互いに動作態様(演出態様)が異なる複数種類の演出パターン(「リーチパターン」ともいう)が、予め用意されている。リーチ演出時に、演出装置200を動作させるタイミングとしては、スーパーAやスーパーBといったスーパーリーチのリーチ演出が実行された場合である。これらのリーチ演出が実行させると、ノーマルのリーチ演出が実行された場合に比べて、可変表示結果が「大当り」となる可能性(大当り期待度)が高くなる。また、リーチ演出におけるチャンスアップ予告の際にも、演出装置200による演出を行ってもよい。このように、リーチ演出に、演出装置200による演出が加わることにより、遊技者を魅了する演出が可能となる。
その他、演出装置200は、擬似連の場合や、大当たり確定の場合に動作させるようにしてもよい。また、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図の変動と第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図の変動のうち、いずれかが開始されることに対応して演出装置を動作させてもよい。また、遊技媒体が遊技領域に向けて発射されている間、演出装置200を動作させ続けてもよい。また、パチンコ遊技機1の電源をONしてから、電源をOFFするまでの間、演出装置200を動作させ続けてもよい。
また、画像表示装置5による演出画像の表示と演出装置200による動作とを連動させることにより演出の向上を図ってもよい。例えば、演出装置200による演出と連動させて、画像表示装置5の表示領域に飾り図柄とは異なるキャラクタ画像(人物等を模した演出画像)を表示させたり、背景画像の表示態様を変化させたり、飾り図柄とは異なる動画像を再生表示させたり、飾り図柄の変動態様を変化させてもよい。さらに、演出装置200による演出時に、スピーカ8L、8Rによる音声出力動作や、遊技効果ランプ9などの発光体における点灯動作(点滅動作)などを、通常の動作態様と異なる動作態様としてもよい。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る遊技機においては、ベースアーム220に、おおよそ630度分の螺旋状の溝260を形成し、回動役物211に設けられた突起254aを溝260に沿って移動させながら、回動役物211を回動させる構成としている。これにより、回動役物211を1周以上(630度)の回動させることができ、演出効果を高めることができる。
また、ベースアーム220に形成された溝260を螺旋状に形成し、この溝260に沿って突起254aを移動させることにより、回動役物211の回動状態を、突起254aと連動する検出部255の移動状態と関連づけることができる。検出部255は、回動役物211の回動中心と、突起254aとを結ぶ方向に沿って移動する。これにより、回動役物211の回動状態を表す検出部255の移動を小さなものとすることができ、コンパクトな演出装置を実現でき、回動役物を1周以上回動させることができる遊技機を提供することができる。
また、検出部255の移動方向である、スライド孔214bの長軸方向に設けた第1検出センサ256及び第2検出センサ257によって、移動する検出部255を検出することができる。これにより、回動役物211の回動状態を把握することができる。
また、回動役物211に連結する回動ギヤ252には、配線を通すための開口であって、略楕円状の配線挿通孔252aが形成されている。これにより、回動ギヤ252に配線が絡むことを抑制することができる。
また、回動ギヤ252に形成された配線挿通孔252aの中心252dは、回動ギヤ252の中心点252cに対して、所定の距離Lだけずれており、この配線挿通孔252aのずれは、突起254aの位置から遠ざかる方向に設定されている。すなわち、突起254aと配線挿通孔252aの中心252dとの距離は、突起254aと回動ギヤ252の中心点252cとの距離も長い。これにより、突起254aに配線が絡むことを抑制することができ、好適に配線を通すことが可能となる。
また、主動アーム240及びベースアーム220が進出位置に到達した場合、主動アーム240の一端面240dと、従動アーム232の一側面232aとが当接する構成としている。これにより、主動アーム240及びベースアーム220が、それ以上回動しなくなり、主動アーム240及びベースアーム220を進出位置に正確に停止させることができる。また、進出位置にある主動アーム240と従動アーム232との当接状態を、がたつかせることなく安定して保持することができる。さらに、ベースアーム220は、安定した状態にある従動アーム232に支持されているため、その姿勢を安定させることができる。
また、主動アーム240が退避位置にある場合、主動アーム240は、その一辺240eを、第1駆動ベース233に形成された主動アーム受部233dに当接して支持される構成としている。これにより、主動アーム240を退避位置で安定して待機させることができる。
また、駆動モータ222は、ベースアーム220に取り付けられている。そのため、ベースアーム220の動作に影響を受けることなく、駆動モータ222を駆動させて回動役物211を回動させることができる。
また、回動役物211は、屈曲点214aで折れ曲がった形状を有しており、劣角214cを有している。ベースアームが待機状態にある場合、回動役物211の劣角214c側がパチンコ遊技機1の遊技領域の中央側を向くように配置されている。これにより、回動役物211を、前面装飾体201及びパチンコ遊技機1の枠体で覆い隠すことができ、演出を実行しない場合に、回動役物211を目立たなくすることができる。
また、ベースアーム220の後面に、配線を通すための空間220bを確保しているとともに、空間220bに通された配線を押えるための押え部223aが突出形成されている。これにより、ベースアーム220の後面に、配線を好適に通すことができる。
また、ベースアーム220に溝260を形成し、回動役物211に設けられた突起254aを溝260に沿って移動させながら、回動役物211を回動させる構成としている。これにより、溝260の始端部260aと終端部260bとを、移動する突起254aのストッパとして機能させることができ、回動役物211を正確な位置に停止させることができる。
また、ベースアーム220及び主動アーム240が退避位置にある場合、突起254aを、溝260の終端部260b(図11(a))に位置させている。そのため、突起254aを、回動役物211の回動中心から最も離れた箇所に位置させることができる。これにより、回動役物211を支持する部材である回動ベース取付突起252bと、突起254aとの間隔を十分に確保でき、回動役物211を支持することによって生じる、回動ベース突起252b及び突起254aに作用する力を、十分に小さなものとすることができる。これにより、回動役物211を、前方から視認できない位置で、ぐらつかせることなく安定した状態で保持することができる。
この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。上記実施形態においては、螺旋状の溝がおおよそ630度の角度で形成され、それに伴い回動役物211の回動可能な角度はおおよそ630度であると説明した。しかしながら、溝の形成角度は630度で限定されるものではなく、630度よりも大きい角度であってもよいし、小さい角度、例えば360度以下(1周以下)の形成角度であってもよい。
また、上記実施形態で説明したベースアーム220に形成された溝260は、底と二つの側面から構成されたものである。しかし、ベースアームに形成する溝はこのような態様のものに限定されず、例えば、底がなく側面のみを有する無底の溝であってもよいし、底及び側面を有しないスリット状の溝であってもよい。本発明においては、溝とは、これらの態様の溝を含むものとする。
また、上記実施形態では、ベースアーム220に溝260を形成し、回転役物211に突起254aを形成した構成であると説明したが、ベースアームに突起を、回転役物に溝を形成する構成であってもよい。この場合、突起と連動する検出部を検出する第1検出センサ及び第2検出センサは、ベースアームに取り付けられる。
また、上記実施形態では、ベースアーム220にひと続きの螺旋状の溝260が形成され、突起254aが溝260の始端から終端まで移動する構成であると説明した。本発明は、このような態様に限定されず、例えば、中心を共有する径の異なる複数の螺旋状の溝を、互いに接続しない状態で形成し、異なる溝のそれぞれに対応する突起を設けてもよい。このようにして設けた複数の突起を、対応する溝に抜き差し自在な構成とし、回動役物を回動させる際に、溝に挿入する突起を選択するような構成としてもよい。
また、上記実施形態では、回転役物211を、遊技領域の外縁(前面装飾体201の一部)に合致させるために、略くの字状に形成し、前面装飾体201の後方に隠すことが可能な形状としている。回転役物211の形状と、遊技領域の外縁と、をどこまで合致させたものとすればよいか、一律に定義することは困難である。しかしながら、遊技領域の外縁を考慮して、回転役物211を前方から視認できなくなるように、その形状が決定されていることが必要である。
なお、上記実施形態における前面装飾体201の前面には、装飾のための凹凸が複数形成されている。そのため、厳密には、回転役物211の形状と前面装飾体201(遊技領域の外縁)の形状とは、合致したものではない。しかしながら、前面装飾体201の前面の凹凸をならすと、概ね、略くの字状に形成された回転役物211の形状とおおよそ合致する。このようにして、回転役物211の形状を決定することにより、回転役物211を後方に隠すことができる。
また、回転役物の劣角を、より小さな角度として、回転役物をより折れ曲がった形状としてもよい。この場合においても、回転役物の両端部を前面装飾体201に隠すことができさえすれば、回転役物全体を前面装飾体201の後方に隠すことができる。この場合も、回転役物の形状は、前面装飾体201の形状を考慮して決定されたものであると言える。また、遊技領域の外縁を構成する直線区間に回転役物が設けられる場合には、この直線区間に対応する直線部を有するように回転役物を形成すればよい。
また、上記実施形態では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機1を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用された遊技球数が減算されて記憶される、所謂、封入式遊技機にも本発明を適用可能である。
また、上記実施形態では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機が適用されていたが、例えば遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な変動表示装置に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該変動表示装置に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンにも適用可能である。
上記実施形態では、演出装置200による演出は、予告演出や大当り中演出等の各種演出として実行可能とされていたが、スロットマシンの場合、例えば、遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス等)の付与、遊技者にとって有利な押し順が報知されるアシストタイム(以下、ATと略称する)の付与、ATの継続率引き上げやATのストック数上乗せといったより有利なATの付与、ATに移行しやすい状態の付与、特定役の付与などが決定された可能性を示唆する示唆演出として、演出装置200による演出を実行してもよい。
尚、このような場合、ゲームの進行を制御する遊技制御手段から出力された制御情報に基づいて演出の制御を行う演出制御手段は、内部抽選結果がボーナスである場合やATの付与が決定されている場合、ハズレの場合やATの付与が決定されていない場合よりも高い割合(例えば、100%の割合も含む)で前記第1演出パターンを決定し、内部抽選結果がハズレである場合やATの付与が決定されていない場合、ボーナスである場合やATの付与が決定されている場合よりも高い割合(例えば、100%の割合も含む)で前記第2演出パターンを決定するようにしてもよい。
1 パチンコ遊技機
2 遊技盤
9 遊技効果ランプ
200 演出装置
201 前面装飾体
210 回動演出部
211 回動役物
214 回動ベース
214c 劣角
220 ベースアーム
222 駆動モータ
223 後ベースアーム
224 前ベースアーム
230 駆動装置
231 駆動モータ
232 従動アーム
240 主動アーム
243 駆動ギヤ
252 回動ギヤ
252a 配線挿通孔
254a 突起
255 検出部
255a 検出片
256 第1検出センサ
257 第2検出センサ
260 溝

Claims (1)

  1. 遊技を行うことが可能な遊技機であって、
    ベースアームと、
    前記ベースアームに回動可能に取り付けられた回動役物と、を備え、
    前記ベースアーム及び前記回動役物のうち、一方に一周以上の螺旋状の溝が形成されており、他方に前記螺旋状の溝に挿入される突起が形成されており、
    前記突起は、前記回動役物が前記ベースアームに対して回動する際に、前記螺旋状の溝に挿入した状態で該溝に沿って移動することを特徴とする遊技機。
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