JP2016116286A - 回転電機 - Google Patents

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Yudai Fujioka
雄大 藤岡
琢磨 野見山
Takuma Nomiyama
琢磨 野見山
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Abstract

【課題】回転子と固定子との間の空隙を管理しやすく、且つ固定子が備えるコイルの銅損による損失を抑制することができる回転電機を提供すること。【解決手段】本発明の回転電機の一実施形態であるPMモータ100の固定子2が備えるステータコア6は、ステータコイル9が巻回され、回転子1との間に所定の空隙Gを隔てて固定配置される複数の第1ステータ片7と、固定子2の径方向に移動可能に配置される複数の第2ステータ片8とに分割されている。複数の第2ステータ片8を前記径方向に移動させることで磁気回路の磁気抵抗を調整する。【選択図】図5B

Description

本発明は、回転子と固定子とを備える回転電機に関する。
近年、車載モータをはじめとして各種機械の動力の電動化が進んでいる。動力源として用いる電動機(モータ)の中でも注目されているのが回転子に永久磁石を使用した永久磁石型同期電動機(PMモータ)である。
ここで、例えば車載モータは車のエンジンの代わりとなるものであるため、広い回転速度域での運転が要求される。一方、PMモータは低回転速度域では安定して高トルクを出せるが、高回転速度域ではトルクが下がってしまう。これは、永久磁石の界磁が電機子に及ぼす電磁誘導作用により、回転磁界を作ろうとする起電力とは逆向きの起電力(逆起電力)が電機子コイルに生じ、電機子コイルに電流を流せなくなってしまうためである。
回転速度域を広げる方法として種々の方法があるが、その中の一つとして磁気回路の磁気抵抗を調整するという方法がある。磁束は末端を有さず、必ずループ(磁束ループ)を形成する。PMモータにおいて磁束は、回転子→永久磁石→ギャップ(空隙)→固定子→ギャップ(空隙)→永久磁石→回転子というループをたどる。ここで、空気は磁束を通しにくいため、上記のループに空隙が多く含まれるほど磁束が通りにくくなる。この空隙が磁気回路における抵抗、すなわち、磁気抵抗となり、この空隙の量を変化させれば磁束の量が変化するので、上記逆起電力を下げることが可能となる。
磁気回路の磁気抵抗を調整する手段を備える回転電機として、例えば特許文献1、2に記載のものがある。なお、回転電機とは、電動機、発電機、電動機兼発電機の総称である。また、磁気回路の磁気抵抗を調整することができる回転電機は、可変界磁回転電機と呼ばれる。
特許文献1に記載の回転電機では、ステータコア(34a)を複数のティース片(28)とヨーク片(27)とに分割するとともに、ティース片(28)を径方向に移動可能に構成している。ティース片(28)を径方向に移動させることで、ティース片(28)と回転子(11)(ロータコア(14))との間の空隙の量を変化させ、これにより磁束の量を変化させている(調整している)。
特許文献2に記載の回転電気機械では、固定子(3)の歯部(30)を第一歯部(31)と第二歯部(32)とに分割するとともに、固定子(3)にギア部(51)を設けて第一歯部(31)に対して第二歯部(32)を相対移動可能に構成している。第二歯部(32)を周方向に移動(回転)させることで、第二歯部(32)と第一歯部(31)とが対向する面の面積を変化させ、これにより磁束の量を変化させている(調整している)。
特開2013−66251号公報 特開2013−150538号公報
特許文献1に記載の回転電機には、次のような問題がある。コイル(29)の周りは絶縁材(30)で覆われており、ティース片(28)が径方向に移動する際は、この絶縁材(30)がティース片(28)移動のガイドとなる。ここで、ティース片(28)のロータコア(14)と対向する面のモータ軸に対する真円度を保つためには、ティース片(28)と絶縁材(30)との隙間を可能な限り小さくする必要がある。しかしながら、この隙間を小さくすると、ティース片(28)が径方向に移動する際のティース片(28)と絶縁材(30)との摩擦接触が大きくなり双方が摩耗する恐れがある。双方が摩耗すると真円度は保たれにくい。真円度が保たれない場合、ロータコア(14)とティース片(28)との間に生じる吸引力が不均一になり、振動および騒音が発生してしまう。すなわち、特許文献1に記載の回転電機では、回転子と固定子との間の空隙を管理しにくい。
また、真円度を保つためにティース片(28)移動のガイドとなるコイル(29)および絶縁材(30)の強度を高くしようとすると、絶縁材(30)の厚みを大きくしなければならず、コイル(29)の占積率を小さくせざるをえなくなる。
特許文献2に記載の回転電気機械には、次のような問題がある。第二歯部(32)を周方向に移動させて第二歯部(32)と第一歯部(31)とが対向する面の面積を小さくすると、磁束の通り道がこの部分で狭くなるため、当該部分で磁束が集中する。これにより、第二歯部(32)と第一歯部(31)との対向部にて鉄損による集中的な発熱が起こってしまう。その発熱の影響により、第一歯部(31)に巻回された巻線(40)へ熱が伝わることで巻線(40)の銅損の増加を招来してしまう。
また、内側に向かって突出する形態の第二歯部(32)を周方向に移動(回転)させるためには、第二歯部(32)の回転方向両側に巻線(40)を位置させることができないため、巻線(40)の占積率を小さくせざるをえない。
本発明の目的は、回転子と固定子との間の空隙を管理しやすく、且つ固定子が備えるコイルの銅損による損失を抑制することができる回転電機を提供することである。
本発明は、回転子と、ステータコアとコイルを備え前記回転子に対して対向配置される固定子と、前記回転子または前記固定子のいずれか一方に設けられ、前記回転子と前記固定子との間で形成される磁気回路上に配置される永久磁石と、を有する回転電機である。前記ステータコアは、前記コイルが巻回され、前記回転子との間に所定の空隙を隔てて固定配置される複数の第1ステータ片と、前記固定子の径方向に移動可能に配置される複数の第2ステータ片と、に分割されて、前記複数の第2ステータ片を前記径方向に移動させることで前記磁気回路の磁気抵抗を調整することを特徴とする。
この構成によると、回転子と固定子との間の空隙は、複数の第1ステータ片と回転子との間の所定の空隙であり、これら複数の第1ステータ片は固定であるので、回転子と固定子との間の空隙、および第1ステータ片の回転子と対向する面の真円度は、回転電機組立て時に一度調整すれば、基本的に変化することはない。すなわち、回転子と固定子との間の空隙を管理しやすい。
また、本発明の回転電機では、磁気回路の磁気抵抗を調整するために第2ステータ片を周方向ではなく径方向に移動させている。この構成によると、第1ステータ片と第2ステータ片との対向面積の減少率を少なくすることができる。また、第2ステータ片の径方向への移動に伴い第1ステータ片と第2ステータ片の対向部が徐々に回転中心から離れることで磁束の集中箇所がコイルの配置位置から遠ざかるため、コイルの銅損の増加を抑制することができる。
また本発明において、前記複数の第1ステータ片がリング状部材で相互に固定されていることが好ましい。
この構成によると、第1ステータ片の回転子と対向する面の真円度を調整しやすい。すなわち、回転子と固定子との間の空隙をより管理しやすい。
さらに本発明において、前記第2ステータ片は、隣り合う前記第1ステータ片の間に配置されており、当該回転電機の軸方向に直交する断面視において、前記第1ステータ片と前記第2ステータ片との接触面が、回転中心から延びる径方向の直線に対して、前記第2ステータ片が前記径方向に移動可能となる向きに所定角度傾斜していることが好ましい。
この構成によると、第1ステータ片と第2ステータ片との対向面積の減少率をより少なくすることができるため、対向部における磁束の過度な集中を避けることで局所的な発熱を抑制することができる。
本発明によれば、回転子と固定子との間の空隙を管理しやすく、且つ固定子が備えるコイルの銅損による損失を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るPMモータの斜視図である。 図1に示すPMモータの固定子の部分分解図である。 図1に示すPMモータの固定子を構成するステータコアの断面図である。 図1に示すPMモータの固定子を構成するリング状部材の平面図である。 図1のA−A断面の半分を示す図である。 図5Aにおいて、第2ステータ片が径方向外方に移動した状態の図である。 第2ステータ片の移動機構を説明するためのPMモータの模式図である。 第2ステータ片の移動機構を説明するためのPMモータの模式図である。 図3に示すステータコアとは別の形態のステータコアを示す平面図である。 図3に示すステータコアとは別の形態のステータコアを示す平面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本発明の回転電機は、車載用の電動機、航空機に搭載される発電機など、様々な機械の電動機、発電機、電動機兼発電機として利用することができる。
図1から図6Bを参照しつつ、本発明の回転電機の一実施形態に係るPMモータ100について説明する。
(PMモータの構造)
図1等に示すように、PMモータ100は、回転子1と、回転子1の径方向外側において当該回転子1に対して対向配置される筒状の固定子2とを備える。なお、モータケースの図示はいずれの図においても省略している。
回転子1は、筒状のロータコア4を有し、このロータコア4の外周面には、断面円弧形状の複数の永久磁石5が取り付けられている。ロータコア4の孔4aにはロータ軸3(図6A、B参照)が挿入されて固定される。ロータ軸3は軸受15(図6A、B参照)によって回転可能に支持される。ロータコア4は、例えば、リング板状の電磁鋼板が軸方向に積層されてなる積層体である。なお、PMモータには、ロータコアの内部に永久磁石5が埋め込まれたタイプのものもある。永久磁石5は、回転子1と固定子2との間で形成される磁気回路上に配置されている。なお、本実施形態では、回転子と固定子との間で形成される磁気回路上に配置される永久磁石を回転子に設けているが、当該永久磁石を固定子に設けてもよい。
固定子2は、全体として筒状のステータコア6と、図1では図示を省略しているステータコイル9(コイル)と、リング板状のリング状部材10とを具備してなる。ステータコイル9は、図5A、Bに図示している。
回転子1の径方向外側に配置されるステータコア6は、複数の第1ステータ片7と複数の第2ステータ片8とに分割されている。第2ステータ片8は、隣り合う第1ステータ片7の間に配置されており、第1ステータ片7と第2ステータ片8とは、当該ステータコア6の周方向に沿って交互に配置されている。第1ステータ片7および第2ステータ片8は、例えば、電磁鋼板が軸方向に積層されてなる積層体である。
図3、図5A,Bに符号を付して示すように、第1ステータ片7は、第2ステータ片8と接する基部14と、基部14から突出する形態のコイル保持部13とを有する。ステータコイル9はコイル保持部13(第1ステータ片7)に巻回されて固定される。また、コイル保持部13の内方向の端面は円弧形状の面とされており、回転子1を構成する永久磁石5の外周面との間に所定の空隙G(ギャップ)を隔てて第1ステータ片7が配置される。
ここで、第1ステータ片7は固定配置のピースであり、リング状部材10を介して相互に連結されて固定される。図4に示すように、リング状部材10には、その径方向に沿って並ぶ2つの円形の孔10aを1つの組として当該1組の孔10aが周方向に等間隔で開けられている。
図3に示すように、第1ステータ片7の基部14の中央には2つの孔7aが並んで開けられている。複数の第1ステータ片7を挟持するように2枚のリング状部材10を第1ステータ片7の軸方向両端に配置し、第1ステータ片7に開けられた孔7aおよびリング状部材10に開けられた孔10aに挿入された長尺のピン11にリング状部材10の軸方向外方からボルト(不図示)を捻じ込んで、複数の第1ステータ片7をリング状部材10を介して相互に連結固定する(図2参照)。このとき、円弧形状の面とされた複数の第1ステータ片7のコイル保持部13の端面同士で真円を形成するよう調整される。複数の第1ステータ片7を挟持して連結固定する2枚のリング状部材10はモータケース(不図示)に固定される。なお、第1ステータ片7とリング状部材10との固定は、ボルトによる固定に限られるものではない。
第2ステータ片8は、ステータコア6(固定子2)の径方向に沿って移動可能に配置され、且つ前記した第1ステータ片7との間隔(対向面の間隔)が可変とされるピースである。図3に示すように、第2ステータ片8の中央には2つの孔8aが並んで開けられている。また、図4に示すように、リング状部材10には、その径方向に沿って延びる長孔10bが周方向に等間隔で開けられている。第2ステータ片8に開けられた2つの孔8aそれぞれに挿入された長尺のピン12はリング状部材10に開けられた長孔10bに挿入され、これにより、第2ステータ片8は、ステータコア6(固定子2)の径方向に沿って移動可能な態様でリング状部材10に係止される。長孔10bの長さは、第2ステータ片8が所定距離移動可能な長さとされている。なお、第2ステータ片8は、回転子1を構成する永久磁石5の外周面との間で所定の空隙G(ギャップ)を形成する第1ステータ片7のコイル保持部13よりも径方向外方に配置されるピースであり、前記所定の空隙G(ギャップ)を形成するピースではない。
また、図3に示すように、PMモータ100の軸方向に直交する断面視において、第1ステータ片7と第2ステータ片8との接触面Sが、PMモータ100の回転中心Oから延びる径方向の直線Lに対して、第2ステータ片8が径方向に沿って移動可能となる向きにα°(所定角度)傾斜するように、ステータコア6は第1ステータ片7と第2ステータ片8とに分割形成されている。αは、例えば、0度以上、且つ90度以下とされる。特に、傾斜角度が大きいほど対向面積の減少率をより低減できる。
次に、図6A、Bを参照しつつ、第2ステータ片8を径方向に移動させるための手段の一例を説明する。図6Aは、電磁クラッチ20が非通電状態のときのPMモータ100の模式図であり、図6Bは、電磁クラッチ20が通電状態のときのPMモータ100の模式図である。
図6A、Bに示すように、第2ステータ片8は、電磁クラッチ20、および第2ステータ片8を径方向外方に付勢するバネ26によって、径外方向および径内方向へ移動させられる。
電磁クラッチ20は、コイル22を有する環状の磁極体21、テーパ面を有する環状の押付部材23、磁極体21と押付部材23との間に配置されるバネ25、および押付部材23によって軸方向に押されてロータ軸3側に移動するブロック24を具備してなる。ブロック24は、押付部材23のテーパ面が押し付けられるテーパ面を有する。
ブロック24は、リング状部材10の長孔10bから突出するピン12の端に固定される。ブロック24は、複数の第2ステータ片8それぞれに設けられる。
(ステータコア部分の動作(磁気抵抗の調整))
図5A〜図6Bを参照しつつ、ステータコア6部分の動作(磁気抵抗の調整)について説明する。
図5A、B中に記載の矢印Bは、磁束ループを示す。図5A、B中に矢印Bで示したように、磁束は、ロータコア4→永久磁石5→ギャップ(空隙G)→第1ステータ片7→第2ステータ片8→第1ステータ片7→ギャップ(空隙G)→永久磁石→ロータコア4というループをたどる。
モータの回転速度が小さい時は、図6Aに示すように、電磁クラッチ20を非通電状態にして、電磁クラッチ20を構成するバネ25の弾性復元力にてブロック24をロータ軸3側に付勢し、図5Aに示したように第1ステータ片7と第2ステータ片8とが面接触した状態とする(第1ステータ片7と第2ステータ片8との間隔はゼロ)。この状態は磁束量が大の状態である。
一方、モータの回転速度が大きい時は、図6Bに示すように、電磁クラッチ20を通電状態にして、押付部材23を磁極体21に引き寄せることで第2ステータ片8を移動可能とし、バネ26の弾性復元力にて第2ステータ片8を径方向外方に移動させ、図5Bに示したように第1ステータ片7と第2ステータ片8との間に所定の空隙G2を形成させる(間隔をとる)。空気は磁束を通しにくいため、第1ステータ片7と第2ステータ片8とが接触していた図5Aに示す状態に比べて磁気抵抗が大きくなり、磁束量が減少する。磁束量が減少すると、ステータコイル9に多くの電流を流すことができるので、高回転速度域でのモータ出力を高めることができる。これにより、高回転速度域でのモータの運転が可能となるので、モータの回転速度域が広がる。
(ステータコアの他の実施形態)
図7A、Bは、図3に示すステータコア6とは別の形態のステータコア31を示す平面図(固定子の軸方向から視た図)である。図7Aは、ステータコア31を構成するステータ片33、34が接触した状態、すなわち、磁束量が大の状態を示す図であり、図7Bは、ステータ片33、34が離間した状態、すなわち、磁束量が小の状態を示す図である。
ステータコア31は、複数の第1ステータ片32と複数の第2ステータ片33とに分割されている。本実施形態では、第2ステータ片33は、第1ステータ片32の外側(図示を省略する回転子に対して径方向外側)に配置される。第1ステータ片32および第2ステータ片33は、例えば、電磁鋼板が軸方向に積層されてなる積層体である。
ここで、第1ステータ片32は固定配置のピースであり、前記した第1ステータ片7と同様に2枚のリング状部材を介して相互に連結されて固定される。また、リング状部材はモータケース(不図示)に固定される。なお、図示を省略するステータコイルは、第1ステータ片32に巻回されて固定される。
第2ステータ片33は、ステータコア31(固定子)の径方向に沿って移動可能に配置されるピースである。第2ステータ片33を径方向に移動させるための手段は、第1ステータ片32に巻回された巻線35、および第2ステータ片33を径方向外方に付勢するバネ34である。巻線35には直流電流が流される。
モータの回転速度が小さい時は、巻線35に通電して、第2ステータ片33を第1ステータ片32に引き寄せて、第1ステータ片32と第2ステータ片33とを図7Aに示すように面接触させる。この状態は磁束量が大の状態である。
一方、モータの回転速度が大きい時は、巻線35への通電をやめて(非通電状態)、バネ34の弾性復元力にて第2ステータ片33を径方向外方に移動させ、図7Bに示したように第1ステータ片32と第2ステータ片33との間に所定の空隙を形成させる(間隔をとる)。この状態は磁束量が小の状態である。
なお、モータを回転させるためにステータコイルに通電すると、第1ステータ片32と第2ステータ片33とは互いに引き寄せ合う。第1ステータ片32と第2ステータ片33とが互いに引き寄せ合う引寄せ力は、モータの回転速度が大きい時は、モータの回転速度が小さい時よりも小さい。そのため、巻線35を配置せず、モータの回転速度が小さい時は、この引寄せ力にて、図7Aに示すように第1ステータ片32と第2ステータ片33とを面接触させ、モータの回転速度が大きい時は、引寄せ力に打ち勝つバネ34の弾性復元力にて、第1ステータ片32と第2ステータ片33とを離間させてもよい。すなわち、図7A、Bにおいて、巻線35を配置せず、バネ34を配置するのみで、第2ステータ片33を径方向外方へも径方向内方へも移動させることができる。バネ34を配置するのみでよいのは、図6A、Bにおいても同様である。すなわち、電磁クラッチ20を配置せず、バネ26を配置するのみで、第2ステータ片8を径方向外方へも径方向内方へも移動させることができる。
(発明の作用・効果)
本発明の回転電機では、固定子のステータコアを、コイルが巻回され回転子との間に所定の空隙を隔てて固定配置される複数の第1ステータ片と、当該固定子の径方向に移動可能に配置される複数の第2ステータ片とに分割している。そして、複数の第2ステータ片を前記径方向に移動させることで磁気回路の磁気抵抗を調整する。
この構成によると、回転子と固定子との間の空隙は、複数の第1ステータ片と回転子との間の所定の空隙であり、これら複数の第1ステータ片は固定であるので、回転子と固定子との間の空隙、および第1ステータ片の回転子と対向する面の真円度は、回転電機組立て時に一度調整すれば、基本的に変化することはない。すなわち、回転子と固定子との間の空隙を管理しやすい。
また、本発明の回転電機では、磁気回路の磁気抵抗を調整するために第2ステータ片を周方向ではなく径方向に移動させている。この構成によると、第1ステータ片と第2ステータ片との対向面積の減少率を少なくすることができる。また、第2ステータ片の径方向への移動に伴い第1ステータ片と第2ステータ片の対向部が徐々に回転中心から離れることで磁束の集中箇所がコイルの配置位置から遠ざかるため、コイルの銅損の増加を抑制することができる。
また、前記したPMモータ100では、固定配置の第1ステータ片7にステータコイル9を巻回して固定しており、このステータコイル9は、特許文献1に記載の回転電機のステータコイルのように、ティース片(ステータ片)移動のガイドとなるものではないので、特許文献1に記載のステータコイルのように強度が要求されるものではない。また、特許文献2に記載の回転電気機械のように、ステータコイルの占積率を小さくせざるをえない、という問題は、前記したPMモータ100にはそもそも存在しない。
本発明では、複数の第1ステータ片がリング状部材で相互に固定されていることが好ましい。この構成によると、第1ステータ片の回転子と対向する面の真円度を調整しやすい。すなわち、回転子と固定子との間の空隙をより管理しやすい。
また、隣り合う第1ステータ片の間に第2ステータ片を配置し、当該回転電機の軸方向に直交する断面視において、第1ステータ片と第2ステータ片との接触面Sが、回転中心から延びる径方向の直線に対して、第2ステータ片が径方向に移動可能となる向きに所定角度傾斜させられていることが好ましい。この構成によると、第1ステータ片と第2ステータ片との対向面積の減少率をより少なくすることができるため、対向部における磁束の過度な集中を避けることで局所的な発熱を抑制することができる。
1:回転子
2:固定子
3:ロータ軸
4:ロータコア
5:永久磁石
6:ステータコア
7:第1ステータ片
8:第2ステータ片
9:ステータコイル
10:リング状部材
11、12:ピン
100:PMモータ(回転電機)

Claims (3)

  1. 回転子と、ステータコアとコイルを備え前記回転子に対して対向配置される固定子と、
    前記回転子または前記固定子のいずれか一方に設けられ、前記回転子と前記固定子との間で形成される磁気回路上に配置される永久磁石と、を有する回転電機であって、
    前記ステータコアは、
    前記コイルが巻回され、前記回転子との間に所定の空隙を隔てて固定配置される複数の第1ステータ片と、
    前記固定子の径方向に移動可能に配置される複数の第2ステータ片と、
    に分割されて、
    前記複数の第2ステータ片を前記径方向に移動させることで前記磁気回路の磁気抵抗を調整することを特徴とする、回転電機。
  2. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記複数の第1ステータ片がリング状部材で相互に固定されていることを特徴とする、回転電機。
  3. 請求項1または2に記載の回転電機において、
    前記第2ステータ片は、隣り合う前記第1ステータ片の間に配置されており、
    当該回転電機の軸方向に直交する断面視において、前記第1ステータ片と前記第2ステータ片との接触面が、回転中心から延びる径方向の直線に対して、前記第2ステータ片が前記径方向に移動可能となる向きに所定角度傾斜していることを特徴とする、回転電機。
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