JP2016116022A - 高出力増幅器 - Google Patents

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新庄 真太郎
Shintaro Shinjo
真太郎 新庄
謙治 向井
Kenji Mukai
謙治 向井
高橋 貴紀
Takanori Takahashi
貴紀 高橋
山中 宏治
Koji Yamanaka
宏治 山中
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Abstract

【課題】エミッタフォロア回路をバイアス回路として装荷した、大信号入力時の出力電力低下を防止する高出力増幅器を提供する。【解決手段】入力信号を増幅するバイポーラトランジスタ3と、第1の電源電圧Vrefが印加され、バイポーラトランジスタ3にバイアス電圧を供給するスイッチ回路200と、第2の電源電圧Vbatが印加される第1のスイッチ(バイポーラトランジスタ101)を介してスイッチ回路に対して並列にバイポーラトランジスタ3に接続され、第1のスイッチの両端間にかかる電圧が閾値を超えると、増幅素子にバイアス電流を供給するエミッタフォロワ回路100とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、地上マイクロ波通信、移動体通信等に使用される高出力増幅器に関する。
地上マイクロ波通信、移動体通信等で使用される高出力増幅器においては、トランジスタに一定電圧を供給するバイアス回路が用いられる。
従来技術の例として、特許文献1にエミッタフォロア回路をバイアス回路として備えた高周波電力増幅器(以下、従来回路とする)が示されている。図6は、従来の高周波電力増幅器の回路図である。従来の高出力増幅器は、入力端子1、入力側DCカット用コンデンサ2、バイポーラトランジスタ3(増幅素子の一例)、DCフィード用インダクタ4、出力側DCカット用コンデンサ5、出力端子6、エミッタフォロア回路100(電圧供給回路の一例)を備える。
エミッタフォロア回路100は、バイポーラトランジスタ101(トランジスタの一例)、抵抗102、抵抗103、ダイオード104及びダイオード105から構成されている。
図6中、Vrefは基準電圧、Vbat(第1の電源電圧の一例)はバイポーラトランジスタ101のコレクタ電圧を示す。Vbiasはバイポーラトランジスタ101のベース電圧、Ibiasはバイポーラトランジスタ101に流れるコレクタ電流、Iout1はエミッタフォロア回路100からバイポーラトランジスタ3に出力されるバイアス電流、Ibはバイポーラトランジスタ3のベース電流、Vccはバイポーラトランジスタ3のコレクタ電圧、Vbはバイポーラトランジスタ3のベース電圧である。
次に、従来の高出力増幅器の動作について説明する。従来の高周波電力増幅器においては、入力端子1から入力された高周波信号は、バイポーラトランジスタ3で増幅された後、出力端子6から出力される。ここで、バイポーラトランジスタ3には、エミッタフォロア回路100からベース電圧(Vb)及びベース電流(Ib)が供給されている。
バイポーラトランジスタ3に電圧を供給するエミッタフォロア回路100の動作について説明する。バイポーラトランジスタ101のベース電圧(Vbias)は、ダイオード104および105、抵抗103と基準電圧(Vref)によって決定される。Vbiasが決まると、Vbias−Vbにより、バイポーラトランジスタ101のベースエミッタ間電圧が決まり、そのベースエミッタ間電圧に対応するIbiasが流れる。これにより、抵抗102及びバイポーラトランジスタ3に電流が流れる。
入力端子1からバイポーラトランジスタ3に入力される信号が小さい場合(以下、小信号入力時という)、バイポーラトランジスタ3に流れるベース電流(Ib)は小さいので、Ibiasは、主に抵抗102に流れる。抵抗102に電流が流れると、Vbが生じ、バイポーラトランジスタ3にVbが印加される。ここで、入力端子1からバイポーラトランジスタ3に入力される信号が小さい場合とは、バイポーラトランジスタ3に対する入力電力が小さいため、バイポーラトランジスタ3が線形動作する場合のことである。
以上のように、エミッタフォロア回路100をバイポーラトランジスタ3に接続することによって、バイポーラトランジスタ3の動作に必要なバイアス電圧を供給することが可能となる。
しかしながら、入力端子1からバイポーラトランジスタ3に入力される信号が大きい場合(以下、大信号入力時という)、以下に示す課題が生じる。ここで、入力端子1からバイポーラトランジスタ3に入力される信号が大きい場合とは、バイポーラトランジスタ3に対する入力電力が大きいため、バイポーラトランジスタ3が非線形動作する場合のことである。大信号入力時には、バイポーラトランジスタ3が有するダイオードの整流作用により、Ibが増加する。Ibが増加すると、Ibを供給するために、エミッタフォロア回路100は、Ibiasを大きくする必要がある。そのために、エミッタフォロア回路100は、Vbias−Vbを大きくしなければならない。
しかし、Vbiasは、ダイオード104および105、抵抗103とVrefによって決定されており、固定されている。したがって、エミッタフォロア回路100は、Ibiasを供給するために、Vbを下げる必要がある。Vbが下がると、バイポーラトランジスタ3に流れるIbは減少する。Ibが減少すると、バイポーラトランジスタ3の出力電流も減少し、出力電力も減少する。
このように、従来回路では、大信号入力時にIbを増やそうとすると、Ibを抑制するように、Vbを下げるフィードバックがかる。これにより、Vbが下がり、Ibが減少するので、バイポーラトランジスタ3の出力電力が低下する。
特開2010−124433
以上のように、エミッタフォロア回路をバイアス回路として装荷した高出力増幅器では、大信号入力時に出力電力が低下するという課題があった。
本発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、エミッタフォロア回路を有する高出力増幅器において、大信号入力時にベース電圧が低下することを抑制し、結果として高出力特性を実現する増幅器を提供することを目的とする。
本発明の高出力増幅器は、入力信号を増幅する増幅素子と、第1の電源電圧が印加され、増幅素子にバイアス電圧を供給する電圧供給回路と、第2の電源電圧が印加される第1のスイッチを介して電圧供給回路に対して並列に増幅素子に接続され、第1のスイッチの両端間にかかる電圧が閾値を超えると、増幅素子にバイアス電流を供給するスイッチ回路とを備える。
本発明によれば、スイッチを介して電源電圧を増幅素子に印可するスイッチ回路を、電源供給回路に対して並列に増幅素子に接続し、スイッチの両端間にかかる電圧が閾値を超えたときに、電源供給回路だけでなく、スイッチ回路からも増幅素子にバイアス電流を供給するので、大信号時において増幅素子のベース電圧が降下することを抑え、出力電力が低下することを防止する効果がある。
実施の形態1に係る高出力増幅器の一構成例を示す構成図 スイッチとして用いるトランジスタの構成例を示す図 Ib、Vb、出力電力に対する従来回路と本回路の比較を示す図 実施の形態2に係る高出力増幅器の一構成例を示す構成図 バイポーラトランジスタ3のIb−Vb特性を示す図 従来の高周波電力増幅器の回路図
実施の形態1
図1は、実施の形態1に係る高出力増幅器の一構成例を示す構成図である。
本高出力増幅器は、入力端子1、入力側DCカット用コンデンサ2、バイポーラトランジスタ3(増幅素子の一例)、DCフィード用インダクタ4、出力側DCカット用コンデンサ5、出力端子6、エミッタフォロア回路100(電圧供給回路の一例)、スイッチ回路200を備える。
図1中、Vrefは基準電圧、Vbatはバッテリ電圧(第1の電源電圧の一例)、Vbiasはバイポーラトランジスタ101のベース電圧、Ibiasはバイポーラトランジスタ101に流れるコレクタ電流である。Iout1はエミッタフォロア回路100からバイポーラトランジスタ3に流れるバイアス電流、Vccはバイポーラトランジスタ3のコレクタ電圧である。Iout2はスイッチ回路200からバイポーラトランジスタ3に流れるバイアス電流、Ibはバイポーラトランジスタ3のベース電流、Vbはバイポーラトランジスタ3のベース電圧である。
入力端子1は、高周波信号が入力される端子である。
入力側DCカット用コンデンサ2は、DC電圧を遮断するためのコンデンサである。
バイポーラトランジスタ3は、入力端子1から入力された高周波信号を増幅し、出力する増幅素子である。
DCフィード用インダクタ4は、Vccに向かう高周波信号を遮断し、Vccをバイポーラトランジスタ3に供給するためのインダクタである。
出力側DCカット用コンデンサ5は、DC電圧を遮断するためのコンデンサである。
出力端子6は、バイポーラトランジスタ3が増幅した高周波信号が出力される端子である。
エミッタフォロア回路100は、バイポーラトランジスタ3に電圧を供給するバイアス回路である。エミッタフォロア回路100は、バイポーラトランジスタ101、抵抗102、抵抗103、ダイオード104及びダイオード105を備える。
エミッタフォロア回路100において、抵抗103の一端は、Vrefに接続され、抵抗103の他端は、ダイオード104のアノードとバイポーラトランジスタ101のベース端子(第1の端子の一例)とに接続される。バイポーラトランジスタ101のコレクタ端子(第2の端子の一例)は、Vbatに接続される。バイポーラトランジスタ101のエミッタ端子(第3の端子の一例)は、一端がGNDに接続された抵抗102と、バイポーラトランジスタ3とに接続される。ダイオード104のカソードはダイオード105のアノードに接続される。ダイオード105のカソードはGNDに接続される。
次に、エミッタフォロア回路100の動作について説明する。エミッタフォロア回路100において、バイポーラトランジスタ101のベース電圧は、Vref、抵抗103、ダイオード104及び105で決定される。バイポーラトランジスタ101の入力インピーダンスが、ダイオード104側を見たインピーダンスより大きく、バイポーラトランジスタ101に電流がほとんど流れないと仮定する。そうすると、Vrefから出力される電流は、抵抗103とダイオード104及び105に流れる。したがって、Vbiasは、抵抗103と、ダイオード104及びダイオード105との抵抗比で決定される。
Ibiasは、バイポーラトランジスタ101のベースエミッタ間電圧で決定される。上記で述べたように、バイポーラトランジスタ101のベース電圧は、抵抗103と、ダイオード104及びダイオード105との抵抗比で決定される。バイポーラトランジスタ101のエミッタ電圧が決定されると、バイポーラトランジスタ101のベースエミッタ間電圧が決まるので、Ibiasは決定する。
Ibiasは、バイポーラトランジスタ101を通り、抵抗102に流れるので、Ibiasと抵抗102の抵抗値により、バイポーラトランジスタ101のエミッタ電圧は決定される。例えば、Ibiasが大きくなるとバイポーラトランジスタ101のエミッタ電圧が大きくなるので、バイポーラトランジスタ101のベースエミッタ間電圧は小さくなる。その結果、Ibiasを小さくするように、バイポーラトランジスタ101は動作する。一方で、Ibiasが小さくなると、バイポーラトランジスタ101のエミッタ電圧が小さくなるので、バイポーラトランジスタ101のベースエミッタ間電圧は大きくなる。その結果、Ibiasを大きくするように、バイポーラトランジスタ101は動作する。
つまり、バイポーラトランジスタ101は、Ibiasが大きくなるとベースエミッタ間電圧を小さくし、Ibiasが小さくなるとベースエミッタ間電圧を大きくするように、フィードバック制御を行なう。
フィードバックがかかる結果、バイポーラトランジスタ101のベースエミッタ電圧は、バイポーラトランジスタ101の閾値電圧に収束する。バイポーラトランジスタ101の閾値電圧をVthとすると、Vbは、Vbatに依存せず、Vbias−Vthとなる。したがって、エミッタフォロア回路100は、Vbatが変動しても、一定電圧をバイポーラトランジスタ3に供給することができる。
なお、バイポーラトランジスタ101には、FET(Field Effect Transistor)を用いても良い。その場合、ゲート端子はベース端子に、ドレイン端子はコレクタ端子に、ソース端子はエミッタ端子に対応する。
スイッチ回路200は、エミッタフォロア回路100に対して並列に、バイポーラトランジスタ3に接続されるバイアス回路である。スイッチ回路200は、抵抗201、ダイオード202(第1のスイッチの一例)、抵抗203を備える。抵抗201は、Vrefに接続され、他端が抵抗203の一端とダイオード202のアノードに接続される。ダイオード202のカソードは、バイポーラトランジスタ3のベース端子に接続される。抵抗203の他端はGND(Ground)に接続される。Vaは、ダイオード202のアノードの電圧である。
スイッチ回路200の動作を説明する。Vrefから流れる電流は、抵抗201と抵抗203を通り、GNDに吸収される。したがって、Vaは抵抗201と抵抗203の抵抗比で決定される。ダイオード202は、両端間にかかる電圧(Va−Vb)が閾値を超えたときに、ONとなり、スイッチ回路200とバイポーラトランジスタ3は電気的に接続される。ここで、ダイオードがONになるとは、ダイオードに電流が流れることを意味する。ダイオード202がONになり、スイッチ回路200とバイポーラトランジスタ3が電気的に接続されることにより、スイッチ回路200から電流がバイポーラトランジスタ3に供給される。
なお、ダイオード202のアノードには基準電圧ではなく、別電源からの電圧(第2の電源電圧の一例)を印加するようにしても良い。また、ダイオード202は、ダイオードの202の両端間にかかる電圧が閾値を超えたときにONになるダイオードであれば、どのような構造のダイオードでも良い。例えば、ダイオード202には、ショットキーダイオード、PINダイオードなどが用いられる。
なお、実施の形態1では、閾値を超えたときにONなるスイッチとして、ダイオードを用いたが、トランジスタを用いても良い。使用するトランジスタには、バイポーラトランジスタ、FETが用いられる。
図2はスイッチとして用いるトランジスタの構成例を示す図である。
図2(a)は、トランジスタのソース端子とエミッタ端子を接続することにより、スイッチを構成した例である。図2(b)は、ゲート端子とドレイン端子を接続し、スイッチを構成した例である。スイッチとしてトランジスタを用いることにより、半導体プロセスにおいてダイオードの作成プロセスを省略でき、半導体プロセスの簡略化が図れる。
次に、実施の形態1に係る高出力増幅器の動作について説明する。まず、小信号入力時の動作について説明する。小信号入力時では、スイッチ回路200は動作しないので、スイッチ回路200は無視して考えて良い。入力端子1から入力された高周波信号は、バイポーラトランジスタ3で増幅された後、出力端子6から出力される。ここで、バイポーラトランジスタ3には、エミッタフォロア回路100からベース電圧(Vb)及びベース電流(Ib)が供給される。
次に、大信号入力時の動作について説明する。入力端子1から、バイポーラトランジスタ3に電力の大きい高周波信号が入力されると、バイポーラトランジスタ3が有するダイオードの整流効果により、Ibは増加する。Ibが増加するとIbiasも増加する。Ibiasは、バイポーラトランジスタ101のベースエミッタ間電圧で決定されるため、小信号入力時に比べて、バイポーラトランジスタ101のベースエミッタ間電圧は大きくなる。しかし、バイポーラトランジスタ101のベース電圧は、Vrefにより固定されているので、バイポーラトランジスタ101のエミッタ電圧が低下することになる。従来回路では、バイポーラトランジスタ101のエミッタ電圧が低下するため、バイポーラトランジスタ3のベース電圧が低下し、出力電力が小さくなる。
本回路では、スイッチ回路200が以下のように動作するため、従来回路に比べてバイポーラトランジスタ3のベース電圧の低下を抑え、出力電力の低下を防ぐことができる。
本回路において、バイポーラトランジスタ3のベース電圧が低下すると、スイッチ回路100においてダイオード202の両端間にかかる電圧が増加する。ダイオード202の両端間にかかる電圧が閾値を超えると、ダイオード202はONになる。ダイオード202がONになると、Vrefが抵抗201とダイオード202を介してバイポーラトランジスタ3に印加され、電流が供給される。
したがって、本回路では、大信号入力時において、エミッタフォロア回路100の電流(Iout1)及びスイッチ回路200の電流(Iout2)がバイポーラトランジスタ3に供給される。このため、エミッタフォロア回路100だけから電流を供給する従来回路と比較して、本回路は、エミッタフォロア回路100から供給される電流(Iout1)を小さくしても、バイポーラトランジスタ3が必要とするベース電流(Ib=Iout1+Iout2)を供給できる。本回路は、スイッチ回路200から電流(Iout2)を供給するからである。
本回路は、従来回路に比べて、Iout1が小さくできるので、エミッタフォロア回路100を流れる電流(Ibias)を小さくできる。よって、本回路は、大信号入力時に、従来回路のようにIbiasを増加させるために、Vbを下げる必要がない。したがって、Vbの低下にともなうIbの低下を防ぐことができる。Ibが低下しないので、バイポーラトランジスタ3の出力電流(コレクタ電流)も低下せず、本回路はバイポーラトランジスタ3の出力電力の低下を防ぐことができる。
図3は、Ib、Vb、出力電力に対する従来回路と本回路の比較を示す図である。
図3(a)は、入力電力に対するベース電圧の変化を示す図である。図3(b)は、入力電力に対するベース電流の変化を示す図である。図3(c)は、入力電力に対する出力電力の変化を示す図である。
図3(a)において、バイポーラトランジスタ3への入力電力が大きくなっても、本回路では、従来回路に比べて、ベース電圧の低下が抑えられていることが分かる。これは、入力電力が大きくなると、スイッチ回路200から電流がトランジスタ3に供給されるからである。
図3(b)において、バイポーラトランジスタ3への入力電力が大きいときに、本回路のベース電流は従来回路のベース電流に比べて大きいことが分かる。これは、入力電力が大きくなると、スイッチ回路200から電流がバイポーラトランジスタ3に供給されるからである。大信号入力時には、エミッタフォロア回路100からの電流とスイッチ回路200からの電流との和が、バイポーラトランジスタ3に供給される。
図3(c)において、大信号入力時に、本回路の出力電力は、従来回路の出力電力に比べて大きいことが分かる。これは、図3(b)に示したように、大信号入力時における本回路のベース電流が従来回路のベース電流より大きいためである。
以上の通り、実施の形態1によれば、スイッチを介して電源電圧を増幅素子に印可するスイッチ回路を、電源供給回路に対して並列に増幅素子に接続し、そのスイッチの両端間にかかる電圧が閾値を超えたときに、電源供給回路だけでなく、そのスイッチ回路からも増幅素子にバイアス電流を供給するので、大信号時において増幅素子のベース電圧が降下することを抑え、出力電力が低下することを防止することができる。
なお、増幅素子としてバイポーラトランジスタを用いた例を説明したが、FETを用いて構成しても良い。また、増幅素子として、増幅器を用いても良い。
また、スイッチ回路100は、小信号入力時からダイオード202をONにし、エミッタフォロア回路100とスイッチ回路200の両方から電圧、電流が供給されるようにしても良い。そのように構成しても、バイポーラトランジスタのベース電圧が下がると、ダイオード202を流れる電流が増加し、スイッチ回路200から電流がより供給されるようになるので、大信号入力時において、ベース電圧の低下を抑え、出力電力の低下を防ぐことができる。
実施の形態2.
図4は、実施の形態2に係る高出力増幅器の一構成例を示す構成図である。
なお、図4中、図1と同一符号は同一又は相当部分を示し、説明を省略する。実施の形態1の構成と比べて、実施の形態2の高出力増幅器は、スイッチ回路200の代わりにスイッチ回路200aを備え、バイポーラトランジスタ3の利得の温度補償を行なうようにした点が異なる。
スイッチ回路200aは、スイッチ回路200と比較して、抵抗203の代わりに、ダイオード203a及び204b(第2のスイッチの一例)を備えた点が異なる。ダイオード203aのアノードは、ダイオード202のアノードに接続され、ダイオード203aのカソードは、ダイオード204bのアノードに接続される。ダイオード204bのカソードはGNDに接続される。GNDに接続されるとは接地されるともいう。ここで、ダイオード203a及び204bは、ダイオード202及びバイポーラトランジスタ3が有するダイオードと同じ材料で構成される。よって、ダイオード203a及び204bは、ダイオード202及びバイポーラトランジスタ3が有するダイオードと同じ閾値をもち、閾値の温度変化も同じである。
次に、実施の形態2に係る高出力増幅器の動作について説明する。大信号入力時に、Vbが低下することを抑制し、出力電力の低下を防ぐときの動作は実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。スイッチ回路200aが、利得の温度補償を行なうときの動作について説明する。
温度が変化しても、バイポーラトランジスタ3の利得を一定に保つためには、バイポーラトランジスタ3のベース電流(Ib)を一定に保つ必要がある。Ibが変化すると、バイポーラトランジスタ3の出力電流も変化し、利得が変化するからである。
図5は、バイポーラトランジスタ3のIb−Vb特性を示す図である。
図5において、Ta及びTbは温度を示し、Ta=25℃、Tb=100℃である。Vth_aはTaのときの閾値(Vth)、Vth_bはTbのときのVthである。Vthは、Ibが流れ出す電圧である。Ib0は、バイポーラトランジスタ3のベース電流値である。
温度がTaからTbに変化すると、閾値(Vth)はVth_aからVth_bに変化する。Ta及びTbにおいて、Ib=Ib0とするためには、温度に合わせて、Vbを変化させる必要がある。Taにおいて、Ib0を与えるベース電圧は近似的にVth_aであり、Tbにおいて、Ib0を与えるベース電圧はVth_bであるとする。そうすると、Ib0を与えるVbの変化は閾値(Vth)の温度変化と一致する。
スイッチ回路200aのダイオード202に電流が流れているとき、スイッチ回路200aからバイポーラトランジスタ3に供給される電圧は、Vb=Va−Vthで表される。Vthはダイオード202の閾値を示し、温度によって変化する。Vthは、バイポーラトランジスタ3の閾値と同じである。バイポーラトランジスタ3の閾値は、バイポーラトランジスタ3が有するダイオードで決定され、バイポーラトランジスタ3が有するダイオード3とダイオード202とは、同じ材料で構成されているためである。
ダイオード203a、204bを用いた場合、Vaはダイオード203a、204bの閾値で決定されるので、Va=2Vthで表される。ここで、ダイオード203a、204bの閾値は、ダイオード202及びバイポーラトランジスタ3の閾値と同じである。
Va=2VthをVb=Va−Vthに代入すると、Vb=Vthが得られる。これは、スイッチ回路200aからバイポーラトランジスタ3に供給される電圧(Vb)は、バイポーラトランジスタ3の閾値(Vth)と一致することを意味している。
したがって、バイポーラトランジスタ3の閾値が温度により変化しても、それに合わせてスイッチ回路200aから供給される電圧も変化するので、バイポーラトランジスタ3には、温度によらず一定の電流(Ib0)が流れる。これにより、バイポーラトランジスタ3の利得は一定に保たれる。
以上の通り、実施の形態2の高出力増幅器によれば、実施の形態1の効果に加えて、利得の温度補償を行なうことができる効果がある。
なお、ダイオード203a及び204bという2個のダイオードを用いた例について説明したが、2以外の個数であっても良い。ただし、バイポーラトランジスタ3の閾値の温度変化と一致させるという観点からは、バイポーラトランジスタ3が有するダイオードとダイオード202とを合わせた数のダイオードを、ダイオード202のアノードとGNDの間に接続するのが好ましい。
もしくは、バイポーラトランジスタ3が有するダイオードの閾値とダイオード202の閾値とを足し合わせた値の閾値をもつダイオードを、ダイオード202のアノードとGNDとの間に接続させても良い。この場合、接続するダイオードの閾値の温度変化は、バイポーラトランジスタ3が有するダイオードの閾値の温度変化と、ダイオード202の閾値の温度変化とを合わせた値に一致していることが好ましい。
もしくは、バイポーラトランジスタ3が有するダイオードの閾値と一致する閾値をもつダイオード(ダイオードA)と、ダイオード202の閾値と一致する閾値をもつダイオード(ダイオードB)とを直列に接続し、その直列に接続したダイオードをダイオード202のアノードとGNDの間に接続させても良い。この場合、ダイオードAの閾値の温度変化は、バイポーラトランジスタ3が有するダイオードの閾値の温度変化と一致し、ダイオードBの閾値の温度変化は、ダイオード202の閾値の温度変化と一致していることが好ましい。
ここでは、ダイオード203a及び204bを用いた例を示したが、ダイオード203a及び204bの代わりにトランジスタを用いても良い。トランジスタを用いる場合は、図2に示した構成を用いる。トランジスタを用いた場合、半導体プロセスにおいてダイオードの作成プロセスを省略でき、半導体プロセスの簡略化が図れる。
1 入力端子、2 入力側DCカット用コンデンサ、3 バイポーラトランジスタ、4 DCフィード用インダクタ、5 出力側DCカット用コンデンサ、6 出力端子、100 エミッタフォロア回路、101 バイポーラトランジスタ、102 103 抵抗、104 105 ダイオード、200 200a スイッチ回路、201 203 抵抗、202 203a 204b ダイオード。

Claims (8)

  1. 入力信号を増幅する増幅素子と、
    第1の電源電圧が印加され、前記増幅素子にバイアス電圧を供給する電圧供給回路と、
    第2の電源電圧が印加される第1のスイッチを介して前記電圧供給回路に対して並列に前記増幅素子に接続され、前記第1のスイッチの両端間にかかる電圧が閾値を超えると、前記増幅素子にバイアス電流を供給するスイッチ回路と、
    を備えた高出力増幅器。
  2. 前記電源供給回路は、トランジスタを有し、前記トランジスタの第1の端子に基準電圧が印加され、前記トランジスタの第2の端子に前記第1の電源電圧が印加され、前記トランジスタの第3の端子から前記増幅素子にバイアス電圧を供給する請求項1に記載の高出力増幅器。
  3. 前記第2の電源電圧は前記基準電圧である請求項2に記載の高出力増幅器。
  4. 一端が接地された第2のスイッチが前記第1のスイッチに接続され、前記第2のスイッチは前記第1のスイッチと同じ材料で構成されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の高出力増幅器。
  5. 前記第2のスイッチはダイオードである請求項4に記載の高出力増幅器。
  6. 前記第2のスイッチはトランジスタである請求項4に記載の高出力増幅器。
  7. 前記第1のスイッチはダイオードである請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の高出力増幅器。
  8. 前記第1のスイッチはトランジスタである請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の高出力増幅器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017217350A (ja) * 2016-06-10 2017-12-14 株式会社大都技研 遊技台
WO2023223793A1 (ja) * 2022-05-17 2023-11-23 株式会社村田製作所 無線周波数増幅回路

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