JP2016116011A - 伝送線路 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の伝送線路部を備えた構成において、クロストークの抑制効果を高めた伝送線路を提供する。【解決手段】伝送線路101は、複数の基材層11,12,13,14を積層してなる積層体10と、基材層に形成される導体パターンとを備える。導体パターンは、第1信号導体パターン41と、第1信号導体パターン41に沿って形成される第2信号導体パターン42と、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42に対し積層方向の第1方向側に配置される第1グランド導体パターン21と、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42に対し積層方向の第2方向側に配置される第2グランド導体パターン22と、積層方向において第1グランド導体パターン21に対し第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42とは反対側に配置され、第1グランド導体パターン21に導通する第1補助グランド導体パターン31を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、高周波信号を伝送する伝送線路に関する。
従来、二種類の高周波信号を並行して伝送することが可能な伝送線路が各種考案されている。例えば、特許文献1には、単一の誘電体素体をベースとして、第1主線路と第2主線路とを、幅方向に間隔を空けて配置したストリップライン構造の伝送線路が示されている。第1主線路および第2主線路は、信号導体、基準グランド導体、格子状グランド導体、基準グランド導体と格子状グランド導体とを接続する厚み方向接続導体で構成され、第1主線路の信号導体と第2主線路の信号導体との間には、厚み方向接続導体が配置されている。
この構成により、第1主線路と第2主線路のアイソレーションを確保し、第1主線路および第2主線路を伝送する高周波信号同士のクロストークが抑制される。
国際公開第2014/115607号
しかしながら、特許文献1に記載の伝送線路のように、隣り合う伝送線路間の間隔が狭いと、隣り合う伝送線路間でのアイソレーションが充分に確保できず、隣り合う伝送線路を伝送する高周波信号のクロストークを充分に抑制できない場合がある。
本発明の目的は、複数の伝送線路部を備えた構成において、クロストークの抑制効果を高めた伝送線路を提供することにある。
(1)本発明の伝送線路は、
複数の基材層を積層してなる積層体と、
前記基材層に形成される導体パターンと、
を備え、
前記導体パターンは、
第1信号導体パターンと、
前記基材層の積層方向から視て前記第1信号導体パターンに沿って形成される第2信号導体パターンと、
前記第1信号導体パターンおよび前記第2信号導体パターンに対して積層方向の第1方向側に配置され、前記第1信号導体パターンおよび前記第2信号導体パターンに対向する第1グランド導体パターンと、
前記第1信号導体パターンおよび前記第2信号導体パターンに対して積層方向の第2方向側に配置され、前記第1信号導体パターンおよび前記第2信号導体パターンに対向する第2グランド導体パターンと、
積層方向において前記第1グランド導体パターンに対して前記第1信号導体パターンおよび前記第2信号導体パターンとは反対側に配置され、前記第1グランド導体パターンに導通する第1補助グランド導体パターンと、を含む、
ことを特徴とする。
この構成により、第1グランド導体パターン、第2グランド導体パターンおよび第1信号導体パターンにより第1伝送線路が構成され、第1グランド導体パターン、第2グランド導体パターンおよび第2信号導体パターンにより第2伝送線路が構成される。そして、この第1補助グランド導体パターンは、積層方向において第1グランド導体パターンに対して第1信号導体パターンおよび第2信号導体パターンとは反対側を経由しながら回り込んで第1信号導体パターンと第2信号導体パターンとに鎖交する磁界を遮蔽する。そのため、第1伝送線路部と第2伝送線路部との間のアイソレーションを高め、クロストークの抑制効果を高めることができる。
(2)前記導体パターンは、第3グランド導体パターンをさらに含み、前記第3グランド導体パターンは、積層方向において前記第1グランド導体パターンと前記第2グランド導体パターンとの間で、かつ、積層方向から視て前記第1信号導体パターンと前記第2信号導体パターンとの間に配置され、前記伝送線路は、前記第1グランド導体パターンと前記第3グランド導体パターンとを接続する第1層間接続導体と、前記第2グランド導体パターンと前記第3グランド導体パターンとを接続する第2層間接続導体と、前記第1グランド導体パターンと前記第1補助グランド導体パターンとを接続する第3層間接続導体と、をさらに備えることが好ましい。この構成により、第1信号導体パターンと第2信号導体パターンとの間の電界および磁界のシールド効果を高めることができる。
(3)前記第1層間接続導体、前記第2層間接続導体および前記第3層間接続導体は、前記基材層の積層方向から視て、互いに重ならないことが好ましい。この構成により、製造時における加圧の際に層間接続導体に加わる応力が分散される。したがって、製造時における加圧の際に積層体が破損することが抑制される。
(4)前記第1グランド導体パターンは、積層方向から視て、前記第1信号導体パターンおよび前記第2信号導体パターンと重なる位置に開口部を有し、前記第1補助グランド導体パターンは、積層方向から視て、前記第1グランド導体パターンの前記開口部に重ならないように形成されていることが好ましい。この構成では、第1信号導体パターンおよび第2信号導体パターンと第1グランド導体パターンとの間の容量が軽減されるので、第1信号導体パターンおよび第2信号導体パターンと第1グランド導体パターンとをより近付けて配置することができ、伝送線路の薄型化を図れる。また、この構成により、第1信号導体パターンおよび第2信号導体パターンと第1補助グランド導体パターンとの間の容量の発生を抑制でき、第1グランド導体パターンの開口部から漏れた電界を介する電界結合が抑制される。
(5)前記第1補助グランド導体パターンが形成された前記基材層は、積層方向から視て、前記第1グランド導体パターンの前記開口部を避けて形成されていることが好ましい。この構成により、第1信号導体パターンおよび第2信号導体パターンと第1補助グランド導体パターンとの間の容量の発生を抑制でき、第1グランド導体パターンの開口部から漏れた電界を介する電界結合が抑制される。
(6)前記導体パターンは、第2補助グランド導体パターンをさらに含み、前記第2補助グランド導体パターンは、積層方向において前記第2グランド導体パターンに対して前記第1信号導体パターンおよび前記第2信号導体パターンとは反対側に配置され、前記第2グランド導体パターンに導通することが好ましい。この構成では、第2補助グランド導体パターンが、積層方向において第2グランド導体パターンに対して第1信号導体パターンおよび第2信号導体パターンとは反対側を経由しながら回り込んで第1信号導体パターンと第2信号導体パターンとに鎖交する磁界を遮蔽する。したがって、第1伝送線路部と第2伝送線路部との間のアイソレーションをさらに高める、クロストークの抑制効果をさらに高めることができる。
本発明によれば、1つの積層体に複数の伝送線路部を備えながら、アイソレーションを高く確保し、クロストークの抑制効果を高めた伝送線路を実現できる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るフラットケーブル201の外観斜視図である。 図2(A)は本発明の第1の実施形態に係る伝送線路101の分解斜視図であり、図2(B)は伝送線路101の外観斜視図である。 図3は、図1におけるA−A断面図である。 図4は、第1の実施形態に係るフラットケーブル201が備える引き出し部分の構造を示す分解平面図である。 図5(A)は第1の本実施形態に係るフラットケーブル201の実装状態を示す、携帯電子機器の断面図であり、図5(B)は当該携帯電子機器の筐体内部の平面図である。 図6(A)は本発明の第2の実施形態に係る伝送線路102の分解斜視図であり、図6(B)は伝送線路102の外観斜視図である。 図7は、伝送線路102の断面図である。 図8は本発明の第3の実施形態に係る伝送線路103の外観斜視図である。 図9(A)は、図8におけるB−B断面図であり、図9(B)は、図8におけるC−C断面図である。 図10は本発明の第4の実施形態に係る伝送線路104の外観斜視図である。 図11(A)は、図10におけるD−D断面図であり、図11(B)は、図7におけるE−E断面図である。 図12は本発明の第5の実施形態に係る伝送線路105の外観斜視図である。 図13は本発明の第6の実施形態に係る伝送線路106の外観斜視図である。 図14は、本発明の第7の実施形態に係る伝送線路107の製造工程を順に示す断面図である。
以降、図を参照していくつかの具体的な例を挙げて、本発明を実施するための複数の形態を示す。各図中には同一箇所に同一符号を付している。各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能である。
《第1の実施形態》
本発明の第1の実施形態に係る伝送線路について、図を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るフラットケーブル201の外観斜視図である。
フラットケーブル201は伝送線路101、引き出し伝送線路91A,91B,92A,92B、この伝送線路101に搭載される同軸コネクタ51A,51B,52A,52Bを備える。
図2(A)は本発明の第1の実施形態に係る伝送線路101の分解斜視図であり、図2(B)は伝送線路101の外観斜視図である。図3は、図1におけるA−A断面図である。図3では、図および原理を分かりやすくするために、伝送線路101の構造を簡略化して図示している。
伝送線路101は、平板状であり、かつ長尺状である。この長尺方向が伝送線路101の長手方向であり、高周波信号の伝送方向(X方向)に相当する。また、平板面に平行で、かつ長尺方向(すなわち、伝送方向)に直交する方向が幅方向(Y方向)である。さらに、伝送方向および幅方向に直交する方向が、厚み方向(Z方向)である。
図2および図3に示すように、伝送線路101は、複数の基材層11,12,13,14を積層してなる積層体10と、複数の基材層11,12,13,14に形成される各種導体パターンとを備える。導体パターンは、導電性が高い材料、例えば銅(Cu)等からなる。なお、複数の基材層11,12,13,14の積層方向は、伝送線路101における厚み方向(Z方向)と一致する。
上記導体パターンは、第1信号導体パターン41と、第2信号導体パターン42と、第1グランド導体パターン21と、第2グランド導体パターン22と、第3グランド導体パターン23と、第1補助グランド導体パターン31とを含む。
第1信号導体パターン41は、基材層13に形成され、伝送方向(X方向)に延伸配置されている。第2信号導体パターン42は、基材層13に形成され、伝送方向(X方向)に延伸配置され、基材層の積層方向(Z方向)から視て第1信号導体パターン41に沿って形成される。つまり、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターンは互いに並行している。
第1グランド導体パターン21は、基材層12の略全面に形成され、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42に対して積層方向の第1方向(図3における+Z方向)側に配置され、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42に対向している。
第2グランド導体パターン22は、基材層14の略全面に形成され、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42に対して積層方向(Z方向)の第2方向(図3における−Z方向)側に配置され、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42に対向している。
第1補助グランド導体パターン31は、基材層11の略全面に形成され、積層方向(Z方向)において第1グランド導体パターン21に対して第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42とは反対側に配置されている。また、第1補助グランド導体パターン31は、第1グランド導体パターン21と導通している。
伝送線路101では、基材層11が、積層体10の幅方向(Y方向)の略中央の位置に配置され、伝送方向(X方向)に延伸配置されている。基材層11がこのような形状に形成されることにより、図3に示すように、伝送線路101には基材層11が形成されていない部分(図3中のCP1)が存在する。この基材層11が形成されていない部分は、相対的に誘電率が低い部分であり、本願明細書中ではこれ以降「低誘電率部CP1」という。なお、伝送線路101において、低誘電率部CP1は、空気で構成されているが、基材層11よりも低誘電率の他の材料で構成されていてもよい。
第3グランド導体パターン23は、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42と並行していて、基材層13の幅方向(Y方向)の略中央の位置に配置され、伝送方向(X方向)に延伸配置されている。また、第3グランド導体パターン23は、積層方向(Z方向)において第1グランド導体パターン21と第2グランド導体パターン22との間で、かつ、積層方向から視て第1信号導体パターン41と第2信号導体パターン42との間に配置されている。
第1グランド導体パターン21と第3グランド導体パターン23とは第1層間接続導体VG1を介して電気的に接続される。第2グランド導体パターン22と第3グランド導体パターン23とは第2層間接続導体VG2を介して電気的に接続される。第1グランド導体パターン21と第1補助グランド導体パターン31とは第3層間接続導体VG3を介して電気的に接続される。第1層間接続導体VG1、第2層間接続導体VG2および第3層間接続導体VG3は、例えば、ビア導体である。
第1層間接続導体VG1、第2層間接続導体VG2および第3層間接続導体VG3は、基材層の積層方向(Z方向)に延伸する導体であり、伝送方向(X方向)に沿って周期的に配置される。また、図2(A)に示すように、第1層間接続導体VG1、第2層間接続導体VG2および第3層間接続導体VG3は、基材層の積層方向(Z方向)から視て、互いに重なっていない。
上記構成により、第1信号導体パターン41、第1グランド導体パターン21および第2グランド導体パターン22により、ストリップライン型の第1伝送線路部SL1が構成される。また、第2信号導体パターン42、第1グランド導体パターン21および第2グランド導体パターン22により、ストリップライン型の第2伝送線路部SL2が構成される。なお、導体パターン以外の部材も含めれば、第1信号導体パターン41、第1グランド導体パターン21および第2グランド導体パターン22と共に、誘電体層および支持層としての基材層12,13も第1伝送線路部SL1の構成要素である。同様に、第2信号導体パターン42、第1グランド導体パターン21および第2グランド導体パターン22と共に、基材層12,13も第2伝送線路部SL2の構成要素である。
図4は、第1の実施形態に係るフラットケーブル201が備える引き出し部分の構造を示す分解平面図である。
基材層12,13には、同軸コネクタ搭載用内導体パターン61,62および同軸コネクタ搭載用外導体パターン71,72がそれぞれ形成される。基材層13には、第1信号導体パターン41、第2信号導体パターン42および第3グランド導体パターン23が形成され、基材層12には第1グランド導体パターン21が形成され、基材層14には第2グランド導体パターン22が形成される。
基材層12,13に形成される同軸コネクタ搭載用内導体パターン61はそれぞれビア導体VS11を介して導通し、基材層12,13に形成される同軸コネクタ搭載用内導体パターン62はそれぞれビア導体VS12を介して導通する。また、基材層12に形成される同軸コネクタ搭載用外導体パターン71(第1グランド導体パターン21)と第2グランド導体パターン22とは、ビア導体VG11を介して導通する。基材層12に形成される同軸コネクタ搭載用外導体パターン72(第1グランド導体パターン21)と第2グランド導体パターン22とは、ビア導体VG12を介して導通する。同軸コネクタ51A(図1参照)は同軸コネクタ搭載用内導体パターン61および同軸コネクタ搭載用外導体パターン71に搭載され、電気的に接合される。また、同軸コネクタ52Aは同軸コネクタ搭載用内導体パターン62および同軸コネクタ搭載用外導体パターン72に搭載され、電気的に接合される。図4では、伝送線路101の実質的に半分の領域について図示したが、残る半分の領域の構成も同様である。つまり、伝送線路101は第1伝送線路部SL1と第2伝送線路部SL2を備えており、第1伝送線路部SL1の両端に同軸コネクタ51A,51Bが設けられ、第2伝送線路部SL2の両端に同軸コネクタ52A,52Bが設けられる。
上記の各種導体パターンを形成した複数の基材層11,12,13,14を積層して加熱圧着することで、図3に示される断面構造を有する積層体10が構成される。そして、積層体10の同軸コネクタ搭載部に同軸コネクタが搭載されることにより、フレキシブルなフラットケーブル201が構成される。
以上のように、伝送線路101は、積層方向(Z方向)において第1グランド導体パターン21に対して第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42とは反対側に配置され、第1グランド導体パターン21に導通する第1補助グランド導体パターン31を備える。この第1補助グランド導体パターン31は、積層方向(Z方向)において第1グランド導体パターン21に対して第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42とは反対側を経由しながら回り込んで第1信号導体パターン41と第2信号導体パターン42とに鎖交する磁界を遮蔽する(図3の破線の矢印φ1参照)。そのため、第1伝送線路部SL1と第2伝送線路部SL2との間のアイソレーションを高め、クロストークの抑制効果を高めることができる。
また、伝送線路101は、積層方向(Z方向)において第1グランド導体パターン21と第2グランド導体パターン22との間で、かつ、積層方向(Z方向)から視て第1信号導体パターン41と第2信号導体パターン42との間に第3グランド導体パターン23を備える。そのため、第1信号導体パターン41と第2信号導体パターン42との間の電界および磁界のシールド効果を高めることができる。また、第3グランド導体パターン23は基材層13に面状に形成されるため、第3グランド導体パターン23を備えることにより、第1層間接続導体VG1および第2層間接続導体VG2のY方向における形成位置の自由度が高まる。
伝送線路101は、伝送方向(X方向)に沿って周期的に配置される第1層間接続導体VG1、第2層間接続導体VG2および第3層間接続導体VG3を備える。この構成により、第1信号導体パターン41と第2信号導体パターン42との間の電界のシールド効果を高めることができる。また、第1グランド導体パターン21、第3グランド導体パターン23、第2グランド導体パターン22および第1補助グランド導体パターン31の電位を、同電位(グランド電位)に保つことができる。
なお、第1層間接続導体VG1および第2層間接続導体VG2の配置間隔を狭くすることにより、第1信号導体パターンと第2信号導体パターンとの間の電界のシールド効果をさらに高めることができる。
伝送線路101では、第1層間接続導体VG1、第2層間接続導体VG2および第3層間接続導体VG3が、基材層の積層方向(Z方向)から視て、互いに重ならないため、製造時における加圧の際に層間接続導体に加わる応力が分散される。したがって、製造時における加圧の際に積層体10が破損することが抑制される。
また、伝送線路101では、基材層11が形成されていない部分(図3中のCP1)が低誘電率部CP1を構成している。そのため、積層方向(Z方向)において第1グランド導体パターン21に対して第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42とは反対側を経由して生じる、第1信号導体パターン41または第2信号導体パターン42と第1補助グランド導体パターン31との間の容量(図3における矢印E1参照)を低減できる。
図5(A)は、第1の本実施形態に係るフラットケーブル201の実装状態を示す、携帯電子機器の断面図であり、図5(B)は当該携帯電子機器の筐体内部の平面図である。
携帯電子機器1は、薄型の筐体2を備える。筐体2内には、回路基板3A,3Bと、バッテリーパック4等が配置される。回路基板3A,3Bの表面には、複数のIC5およびチップ部品6が実装される。回路基板3A,3Bおよびバッテリーパック4は、筐体2を平面視して、回路基板3A,3B間にバッテリーパック4が配置されるように、筐体2に配置される。筐体2はできる限り薄型に形成されるので、筐体2の厚み方向での、バッテリーパック4と筐体2との間隔は極狭い。したがって、この間に通常の同軸ケーブルを配置することはできない。
本実施形態に係るフラットケーブル201は、その厚み方向と、筐体2の厚み方向とが一致するように配置することで、バッテリーパック4と筐体2との間に、フラットケーブル201を通すことができる。これにより、バッテリーパック4を中間に配して離間された回路基板3A,3Bをフラットケーブル201で接続できる。
さらに、フラットケーブル201の回路基板3A,3Bへの接続位置と、バッテリーパック4へのフラットケーブル201の設置面が、筐体2の厚み方向で異なり、フラットケーブル201を湾曲させて接続しなければならない場合であっても適用できる。
《第2の実施形態》
次に、第2の実施形態に係る伝送線路について、図を参照して説明する。図6(A)は本発明の第2の実施形態に係る伝送線路102の分解斜視図であり、図6(B)は伝送線路102の外観斜視図である。図7は伝送線路102の断面図である。
本実施形態に係る伝送線路102は、第1の実施形態に係る伝送線路101に対して、基材層15をさらに備える点で異なる。また、第1グランド導体パターン21および第2グランド導体パターン22の構成が異なる。他の構成については、第1の実施形態に係る伝送線路101と同じである。
図6および図7に示すように、本実施形態に係る伝送線路102は、複数の基材層11,12,13,14,15を積層してなる積層体10Aと、複数の基材層11,12,13,14,15に形成される各種導体パターンとを備える。上記導体パターンには、第1の実施形態に係る伝送線路101に含まれる導体パターンに加えて、基材層15に沿って形成される第2補助グランド導体パターン32をさらに含む。
本実施形態に係る伝送線路102の第1グランド導体パターン21は、積層方向(Z方向)から視て、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42と重なる位置に開口部300を有している。また、第2グランド導体パターン22は、第1の実施形態に係る伝送線路101と異なり、図6における基材層14の下側主面の略全面に形成されている。
第2補助グランド導体パターン32は、基材層15の略全面に形成され、積層方向(Z方向)において第2グランド導体パターン22に対して第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42とは反対側に配置されている。また、第2補助グランド導体パターン32は、第2グランド導体パターン22と導通している。
伝送線路102では、基材層15が、積層体10Aの幅方向(Y方向)の略中央の位置に配置され、伝送方向(X方向)に延伸配置されている。基材層15がこのような形状に形成されることにより、図7に示すように、伝送線路102には基材層15が形成されていない部分(図7中のCP2)が存在する。この基材層15が形成されていない部分は、相対的に誘電率が低い部分であり、本願明細書中ではこれ以降「低誘電率部CP2」という。なお、伝送線路102において、低誘電率部CP2は、空気で構成されているが基材層11よりも低誘電率の他の材料で構成されていてもよい。
第2グランド導体パターン22と第2補助グランド導体パターン32とは第4層間接続導体VG4を介して電気的に接続される。第4層間接続導体VG4は、例えば、ビア導体である。第4層間接続導体VG4は、基材層の積層方向(Z方向)に延伸する導体であり、伝送方向(X方向)に沿って周期的に配置される。また、図6(A)に示すように、第1層間接続導体VG1、第2層間接続導体VG2、第3層間接続導体VG3および第4層間接続導体VG4は、基材層の積層方向(Z方向)から視て、互いに重なっていない。
このような構成であっても、第1の実施形態に係る伝送線路101と同様に、第1信号導体パターン41、第1グランド導体パターン21および第2グランド導体パターン22により、ストリップライン型の第1伝送線路部SL1が構成される。また、第2信号導体パターン42、第1グランド導体パターン21および第2グランド導体パターン22により、ストリップライン型の第2伝送線路部SL2が構成される。そして、第1の実施形態に係る伝送線路101と同様に、伝送線路102は、積層方向(Z方向)において第1グランド導体パターン21に対して第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42とは反対側に配置され、第1グランド導体パターン21に導通するに第1補助グランド導体パターン31を備える。
したがって、第1の実施形態に係る伝送線路101と同様の作用・効果を奏する。
また、伝送線路102は、積層方向において前記第2グランド導体パターン22に対して前記第1信号導体パターン41および前記第2信号導体パターン42とは反対側に配置され、前記第2グランド導体パターン22に導通する第2補助グランド導体パターン32を備える。この第2補助グランド導体パターン32は、積層方向(Z方向)において第2グランド導体パターン22に対して第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42とは反対側を経由しながら回り込んで第1信号導体パターン41と第2信号導体パターン42とに鎖交する磁界を遮蔽する(図7の破線の矢印φ2参照)。したがって、第1伝送線路部SL1と第2伝送線路部SL2との間のアイソレーションをさらに高めることができる。
伝送線路102では、基材層15が形成されていない部分(図7中のCP2)が低誘電率部CP2を構成している。そのため、積層方向(Z方向)において第1グランド導体パターン21に対して第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42とは反対側を経由して生じる、第1信号導体パターン41または第2信号導体パターン42と第2補助グランド導体パターン32との間の容量(図7における矢印E2参照)を低減できる。
また、伝送線路102では、第1層間接続導体VG1、第2層間接続導体VG2、第3層間接続導体VG3および第4層間接続導体VG4が、基材層の積層方向(Z方向)から視て、互いに重ならないため、製造時における加圧の際に層間接続導体に加わる応力が分散される。したがって、製造時における加圧の際に積層体10Aが破損することが抑制される。
さらに図6および図7に示すように、伝送線路102の第1グランド導体パターン21は、積層方向(Z方向)から視て、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42と重なる位置に開口部300を有している。したがって、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42と重なる位置と第1グランド導体パターン21との間の容量を低減できる。そのため、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42と第1グランド導体パターン21とをより近づけて配置することができ、伝送線路の薄型化を図れる。
また、伝送線路102の第1補助グランド導体パターン31は、積層方向(Z方向)から視て、第1グランド導体パターン21の開口部300に重ならないように形成されている。この構成により、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42と第1補助グランド導体パターン31との間の容量を低減でき、第1グランド導体パターン21の開口部300から漏れた電界を介する電界結合が抑制される。
なお、第1グランド導体パターン21に開口部300を有する場合、第1補助グランド導体パターン31は、基材層の積層方向(Z方向)から視て、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42と重ならない範囲において、Y方向の幅を広くすることが好ましい。第1補助グランド導体パターン31のY方向の幅を広くすることにより、第1伝送線路部SL1および第2伝送線路部SL2のインピーダンスを大きく変化させることなく、アイソレーションを高めることができるためである。
さらに、図6および図7に示すように、伝送線路102の基材層11は、積層方向(Z方向)から視て、第1グランド導体パターン21の開口部300を避けて形成されている。この構成により、積層方向(Z方向)において低誘電率部CP1と開口部300とが重なるので、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42と第1補助グランド導体パターン31との間の容量を低減でき、第1グランド導体パターン21の開口部300から漏れた電界を介する電界結合(図7における矢印E3参照)が抑制される。
なお、本実施形態に係る伝送線路102では、第1グランド導体パターン21のみ開口部300を有する構成であるが、この構成に限るものではない。開口部300は、第2グランド導体パターン22のみ有する構成であってもよく、第1グランド導体パターン21および第2グランド導体パターン22の両方に有する構成であってもよい。第2グランド導体パターン22に開口部を有する構成の場合も本実施形態の場合と同様に、低誘電率部CP2と開口部とが、積層方向(Z方向)から視て、重なることが好ましい。その構成により、第2グランド導体パターン22の開口部から漏れた電界を介する電界結合が抑制される。
《第3の実施形態》
次に、第3の実施形態に係る伝送線路について、図を参照して説明する。図8は本発明の第3の実施形態に係る伝送線路103の外観斜視図である。図9(A)は、図8におけるB−B断面図であり、図9(B)は、図8におけるC−C断面図である。
本実施形態に係る伝送線路103は、第1の実施形態に係る伝送線路101に対して、第1グランド導体パターン21、第1補助グランド導体パターン31および基材層11の構成が異なる。他の構成については、第1の実施形態に係る伝送線路101と同じである。
本実施形態に係る伝送線路103は、複数の基材層11,12,13,14を積層してなる積層体10Bを備える。図8に示すように、基材層11は、積層体10Bの幅方向(Y方向)の略中央の位置に配置され、伝送方向(X方向)に延伸配置される枝状の基材層である。第1補助グランド導体パターン31は、基材層11の略全面に形成される導体パターンであり、基材層の積層方向(Z方向)から視て、基材層11と略同じ形状で重なっている。
第1グランド導体パターン21は、積層方向(Z方向)から視て、第1補助グランド導体パターン31と略重なる導体パターンと、積層体10Bの幅方向(Y方向)の両端部に配置され、伝送方向(X方向)に延伸配置される導体パターンとで構成される。言い換えると、本実施形態に係る伝送線路103の第1グランド導体パターン21は、伝送方向(X方向)に周期的に配置した開口部300を、積層体10Bの幅方向(Y方向)に2つ並べ、一方を伝送方向(X方向)にずらした構成である。
伝送線路103では、図9(A)に示すように、積層方向(Z方向)から視て、積層体10Bの幅方向(Y方向)の両端部に配置される第1グランド導体パターン21と第1補助グランド導体パターン31とが重なる部分にも、第3層間接続導体VG3が配置されている。
このような構成であっても、第1の実施形態に係る伝送線路101と同様に、第1伝送線路部SL1および第2伝送線路部SL2が構成される。そして、伝送線路103は、積層方向(Z方向)において第1グランド導体パターン21に対して第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42とは反対側に配置され、第1グランド導体パターン21に導通する第1補助グランド導体パターン31を備える。
したがって、第1の実施形態に係る伝送線路101と同様の作用・効果を奏する。
さらに、本実施形態に係る伝送線路103の第1グランド導体パターン21は、積層方向(Z方向)から視て、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42と重なる位置に開口部300を有している。したがって、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42と重なる位置と第1グランド導体パターン21との間の線間容量が軽減される。そのため、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42と第1グランド導体パターン21とをより近づけて配置することができ、伝送線路の薄型化を図れる。
また、伝送線路103の第1補助グランド導体パターン31は、積層方向(Z方向)から視て、第1グランド導体パターン21の開口部300に重ならないように形成されている。この構成により、第1グランド導体パターン21の開口部300から漏れた電界を介する電界結合が抑制される。
さらに、図8および図9に示すように、伝送線路103の基材層11は、積層方向(Z方向)から視て、第1グランド導体パターン21の開口部300を避けて形成されている。この構成により、積層方向(Z方向)において低誘電率部CP1と開口部300とが重なるので、第1グランド導体パターン21の開口部300から漏れた電界を介する電界結合がさらに抑制される。
このように基材層11の形状、第1補助グランド導体パターン31および第1グランド導体パターンの開口部300の形状、数量等は、上記構成を満たす範囲で適宜変更可能である。
《第4の実施形態》
次に、第4の実施形態に係る伝送線路について、図を参照して説明する。図10は本発明の第4の実施形態に係る伝送線路104の外観斜視図である。図11(A)は、図10におけるD−D断面図であり、図11(B)は、図7におけるE−E断面図である。
本実施形態に係る伝送線路104は、第3の実施形態に係る伝送線路103に対して、第1補助グランド導体パターン31および基材層11の構成が異なる。他の構成については、第3の実施形態に係る伝送線路103と同じである。
本実施形態に係る伝送線路104は、複数の基材層11,12,13,14を積層してなる積層体10Cを備える。基材層11は、図10に示すように、伝送方向(X方向)に周期的に配置した開口(低誘電率部CP1)を、積層体10Cの幅方向(Y方向)に2つ並べ、一方を伝送方向(X方向)にずらした構成である。
第1補助グランド導体パターン31は、基材層11の略全面に形成される導体パターンであり、積層方向(Z方向)から視て、基材層11と略同じ形状で重なっている。また、第1グランド導体パターン21も、第1補助グランド導体パターン31と略同じ形状であり、基材層の積層方向(Z方向)から視て、第1補助グランド導体パターン31および基材層11と重なっている。
図10および図11に示すように、本実施形態に係る伝送線路104では、積層方向(Z方向)から視て、第1補助グランド導体パターン31、基材層11、第1グランド電極パターン21の形状が略同じである。したがって、伝送線路104の第1グランド導体パターン21は、積層方向(Z方向)から視て、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42と重なる位置に開口部を有している。また、伝送線路104の第1補助グランド導体パターン31は、積層方向(Z方向)から視て、第1グランド導体パターン21の開口部300に重ならないように形成されている。さらに、伝送線路104の基材層11は、積層方向(Z方向)から視て、第1グランド導体パターン21の開口部300を避けて形成されている。
このような構成であっても、第1の実施形態に係る伝送線路101および第3の実施形態に係る伝送線路103と同様の作用・効果を奏する。
《第5の実施形態》
次に、第5の実施形態に係る伝送線路について、図を参照して説明する。図12は本発明の第5の実施形態に係る伝送線路105の外観斜視図である。
本実施形態に係る伝送線路105は、第2の実施形態に係る伝送線路102に対して、第1グランド導体パターン21の構成が異なる。他の構成については、第2の実施形態に係る伝送線路102と同じである。
本実施形態に係る伝送線路105は、複数の基材層11,12,13,14を積層してなる積層体10Dを備える。基材層11、第1補助グランド導体パターン31および第1グランド導体パターン21は、積層体10Dの幅方向(Y方向)の略中央の位置に配置され、伝送方向(X方向)に延伸配置されている。
伝送線路105では、積層方向(Z方向)から視て、第1補助グランド導体パターン31、基材層11、第1グランド電極パターン21の形状は略同じである。したがって、伝送線路105の第1グランド導体パターン21は、積層方向(Z方向)から視て、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42と重なる位置には形成されていない。また、伝送線路105の第1補助グランド導体パターン31は、積層方向(Z方向)から視て、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42に重ならないように形成されている。さらに、伝送線路105の基材層11は、積層方向(Z方向)から視て、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42に重ならないように形成されている。
このような構成であっても、第2の実施形態に係る伝送線路102と同様の作用・効果を奏する。
《第6の実施形態》
次に、第6の実施形態に係る伝送線路について、図を参照して説明する。図13は本発明の第6の実施形態に係る伝送線路106の外観斜視図である。
本実施形態に係る伝送線路106は、第1の実施形態に係る伝送線路101に対して、第1補助グランド導体パターン31および基材層11の構成が異なる。他の構成については、第1の実施形態に係る伝送線路101と同じである。
本実施形態に係る伝送線路106は、複数の基材層11,12,13,14を積層してなる積層体10Eを備える。伝送線路106では、第1グランド導体パターン21と第1補助グランド導体パターン31との間の基材層11、および第1補助グランド導体パターン31が、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42の延伸方向(X方向)に沿って断続的に配置されている。第1補助グランド導体パターン31と第1グランド導体パターン21とは、第3層間接続導体を介して電気的に接続される。
この構成により、第1の実施形態に係る伝送線路101と同様の作用・効果を奏するほか、第1信号導体パターン41および第2信号導体パターン42の延伸方向(X方向)に沿って可撓性に優れた伝送線路を実現できる。
《第7の実施形態》
第7の実施形態では、伝送線路の製造方法について、図を参照して説明する。図14は、本発明の第7の実施形態に係る伝送線路107の製造工程を順に示す断面図である。伝送線路107は、例えば次の工程で製造される。
まず図14中の(1)に示すように、Cu箔ラミネートLPC(液晶ポリマー)シートを用意し、Cu箔をフォトリソグラフィ法でパターニングし、複数の基材層11A,12A,13A,14A,15Aの主面に導体パターンを形成する。
なお、基材層11Aの主面には第1補助グランド導体パターン31を形成する。第1補助グランド導体パターン31は、基材層11Aの全面ではなく、積層体の幅方向(Y方向)の略中央の位置にのみ形成している。基材層12Aの主面には第1グランド導体パターン21を形成し、基材層13Aの主面には第1信号導体パターン41、第2信号導体パターン42および第3グランド導体パターン23を形成し、基材層14Aの主面には第2グランド導体パターン22を形成する。基材層15Aの主面には第2補助グランド導体パターン32を形成する。第2補助グランド導体パターン32も、基材層11Aの全面ではなく、積層体の幅方向(Y方向)の略中央の位置にのみ形成している。
なお、本実施形態に係る伝送線路107の複数の基材層11A,12A,13A,14A,15Aは、いずれも加熱加圧時に流動性を有する熱可塑性樹脂の層である。
また、基材層11Aに第3層間接続導体VG3を形成し、基材層12Aに第1層間接続導体VG1を形成し、基材層13Aに第2層間接続導体VG2を形成し、基材層14Aおよび基材層15Aにそれぞれ第4層間接続導体VG4を形成する。
次に、図14中の(2)に示すように、基材層の積層方向(Z方向)に対し、基材層15A、基材層14A、基材層13A、基材層12A、基材層11Aの順に積層し、積層体10Fを形成する。
次に、図14中の(3)に示すように、上部金型81および下部金型82を用いて、基材層の積層方向(Z方向)に向かって、積層体10Fを加熱加圧する(図14中の(3)の矢印参照)。なお、本実施形態において、上部金型81および下部金型82は、第1補助グランド導体パターン31および第2補助グランド導体パターン32の形成領域に凹部を備える構造である。
次に、図14中の(4)に示すように、基材層の熱可塑性樹脂が冷えて固化した後、上部金型81および下部金型82から積層体10F’を取り外す。
上述の通り、複数の基材層11A,12A,13A,14A,15Aは、いずれも加熱加圧時に流動性を有する熱可塑性樹脂の層である。したがって、上部金型81および下部金型82を用いて、積層体10Fを加熱加圧することによって、基材層11Aには低誘電率部CP1が形成され、基材層15Aには低誘電率部CP2が形成される。
なお、図14では、単一の伝送線路を製造する方法について示したが、マザー基板状態の積層体から各伝送線路を切り出すことにより、多数の伝送線路を一括製造することもできる。
本実施形態によれば、一様なサイズに形成された積層体を加熱加圧時に金型を用いて変形するため、複数の基材層を導体パターンの形状に形成する作業を省略することができる。
また、本実施形態では、積層体を変形させたい形状に凹部を形成した上部金型81,下部金型82を用いた製造方法について記載したが、この製造方法に限るものではない。上部金型81および下部金型82の間に柔軟性を有する部材を介して凹部を形成することもできる。この場合、導体パターンは、基材層に比べて相対的に剛性が高いため、柔軟性を有する部材を介して積層体を加圧することにより、積層体の内部の導体パターンの層数(密度)に応じて、図14中の(4)に示した形状の積層体を得ることができる。
CP1,CP2…低誘電率部
SL1…第1伝送線路部
SL2…第2伝送線路部
VG1…第1層間接続導体
VG2…第2層間接続導体
VG3…第3層間接続導体
VG4…第4層間接続導体
VG11,VG12,VS11,VS12…ビア導体
1…携帯電子機器
2…筐体
3A,3B…回路基板
4…バッテリーパック
5…IC
6…チップ部品
10,10A,10B,10C,10F…積層体
11,12,13,14,15,11A,12A,13A,14A,15A…基材層
21…第1グランド導体パターン
22…第2グランド導体パターン
23…第3グランド導体パターン
31…第1補助グランド導体パターン
32…第2補助グランド導体パターン
41…第1信号導体パターン
42…第2信号導体パターン
51A,51B,52A,52B…同軸コネクタ
61,62…同軸コネクタ搭載用内導体パターン
71,72…同軸コネクタ搭載用外導体パターン
81…上部金型
82…下部金型
91A,91B,92A,92B…引き出し伝送線路
101,102,103,104,105,106,107…伝送線路
201…フラットケーブル
300…開口部

Claims (6)

  1. 複数の基材層を積層してなる積層体と、
    前記基材層に形成される導体パターンと、
    を備え、
    前記導体パターンは、
    第1信号導体パターンと、
    前記基材層の積層方向から視て前記第1信号導体パターンに沿って形成される第2信号導体パターンと、
    前記第1信号導体パターンおよび前記第2信号導体パターンに対して積層方向の第1方向側に配置され、前記第1信号導体パターンおよび前記第2信号導体パターンに対向する第1グランド導体パターンと、
    前記第1信号導体パターンおよび前記第2信号導体パターンに対して積層方向の第2方向側に配置され、前記第1信号導体パターンおよび前記第2信号導体パターンに対向する第2グランド導体パターンと、
    積層方向において前記第1グランド導体パターンに対して前記第1信号導体パターンおよび前記第2信号導体パターンとは反対側に配置され、前記第1グランド導体パターンに導通する第1補助グランド導体パターンと、を含む、
    ことを特徴とする伝送線路。
  2. 前記導体パターンは、第3グランド導体パターンをさらに含み、
    前記第3グランド導体パターンは、積層方向において前記第1グランド導体パターンと前記第2グランド導体パターンとの間で、かつ、積層方向から視て前記第1信号導体パターンと前記第2信号導体パターンとの間に配置され、
    前記伝送線路は、
    前記第1グランド導体パターンと前記第3グランド導体パターンとを接続する第1層間接続導体と、前記第2グランド導体パターンと前記第3グランド導体パターンとを接続する第2層間接続導体と、前記第1グランド導体パターンと前記第1補助グランド導体パターンとを接続する第3層間接続導体と、をさらに備える、
    請求項1に記載の伝送線路。
  3. 前記第1層間接続導体、前記第2層間接続導体および前記第3層間接続導体は、前記基材層の積層方向から視て、互いに重ならない、請求項2に記載の伝送線路。
  4. 前記第1グランド導体パターンは、積層方向から視て、前記第1信号導体パターンおよび前記第2信号導体パターンと重なる位置に開口部を有し、
    前記第1補助グランド導体パターンは、積層方向から視て、前記第1グランド導体パターンの前記開口部に重ならないように形成されている、請求項1から請求項3のいずれかに記載の伝送線路。
  5. 前記第1補助グランド導体パターンが形成された前記基材層は、積層方向から視て、前記第1グランド導体パターンの前記開口部を避けて形成されている、請求項4に記載の伝送線路。
  6. 前記導体パターンは、第2補助グランド導体パターンをさらに含み、
    前記第2補助グランド導体パターンは、積層方向において前記第2グランド導体パターンに対して前記第1信号導体パターンおよび前記第2信号導体パターンとは反対側に配置され、前記第2グランド導体パターンに導通する、請求項1から請求項5のいずれかに記載の伝送線路。
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