JP2016115234A - プロパティ制御プログラム及びプロパティ制御方法並びに共通ファイル作成システム - Google Patents

プロパティ制御プログラム及びプロパティ制御方法並びに共通ファイル作成システム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザが煩雑な作業をすることなく、個々のユーザの意図を反映させつつ、統一感のある共通ファイルを作成する。
【解決手段】オブジェクトを含む書き込みデータを作成する複数の端末と接続され、複数の書き込みデータを用いて共通ファイルを作成する処理装置で動作するプロパティ制御プログラムであって、処理装置に、端末から受信した書き込みデータに含まれる各々のオブジェクトのプロパティを抽出して共通ファイルのプロパティと比較し、抽出したプロパティの内、共通ファイルのプロパティと異なる特定のプロパティは、予め定めた条件に合致するか否かに応じて、特定のプロパティを維持又は共通ファイルのプロパティに変換するプロパティ判定処理、書き込みデータに含まれる各々のオブジェクトを、プロパティ判定処理の結果に応じたプロパティで共通ファイルに書き込むデータ書き込み処理、を実行させる。
【選択図】図10

Description

本発明は、プロパティ制御プログラム及びプロパティ制御方法並びに共通ファイル作成システムに関し、特に、複数のデータを結合して共通ファイルを作成する際のプロパティを制御するプロパティ制御プログラム及びプロパティ制御方法並びに共通ファイルを作成する処理装置を含む共通ファイル作成システムに関する。
複数のユーザが各々アイデアを出しながら作業し、それらのアイデアを共通ファイルにまとめるといった共同作業において、各々のユーザが個別の端末で作業しているときには、所望のプロパティ(サイズや色、文字のフォント等)で文字や図形、画像などのオブジェクトを作成したいというニーズがある。さらに、特に重要と思うオブジェクトについては、サイズを変えたり、色を変えたり、文字のフォントを変えるなど、特別なプロパティを使用した場合がある。
このような共同作業においては、最終的にそれぞれの作業内容をひとつにまとめる作業(各ユーザが作成したオブジェクトをまとめて1つファイルを作成する処理)が必要となる。その際、各々のユーザが使用したプロパティをそのまま反映させると、作成したファイル(共通ファイルと呼ぶ。)の統一感が損なわれてしまう。このような背景から、プロパティ(属性情報)を制御する様々な技術が提案されている。
例えば、下記特許文献1には、複数の文書を結合して一つの文書とする画像処理装置であって、結合される文書毎に、当該文書を所定の分類項目に基づき文書領域に切り分ける切分手段と、前記切分手段が切り分けた文書領域を、前記分類項目が共通する共通文書領域毎に抽出する抽出手段と、前記抽出された共通文書領域の属性から、結合後の文書の前記分類項目毎に使用する属性を決定する属性決定手段と、を備える画像処理装置が開示されている。
特開2006−350959号公報
複数のオブジェクトをまとめて共通ファイルを作成する場合、ユーザが手作業で各々のオブジェクトのプロパティを修正することも可能であるが、この方法では作業が煩雑になり、ユーザの負担が大きくなる。また、特許文献1のように自動的に全てのプロパティを統一する方法もあるが、この方法では、オブジェクトのプロパティに込めたユーザの意図(意見、意思、独自の視点など)を共通ファイルに反映させることができず、複数のユーザが各々アイデアを出しながらまとめ上げる共同作業の意義が損なわれてしまう。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、ユーザが煩雑な作業をすることなく、個々のユーザの意図を反映させつつ、統一感のある共通ファイルを作成することができる共通ファイル作成システム及びプロパティ制御プログラム並びにプロパティ制御方法を提供することにある。
本発明の一側面は、オブジェクトを含む書き込みデータを作成する複数の端末と通信ネットワークで接続され、前記複数の端末で作成した複数の前記書き込みデータを用いて共通ファイルを作成する処理装置で動作するプロパティ制御プログラムであって、前記処理装置に、前記端末から受信した前記書き込みデータを解析して、当該書き込みデータに含まれる各々のオブジェクトのプロパティを抽出し、前記抽出したプロパティと前記共通ファイルのプロパティとを比較し、前記抽出したプロパティの内、前記共通ファイルのプロパティと同じプロパティは、当該プロパティを維持し、前記共通ファイルのプロパティと異なる特定のプロパティは、予め定めた条件に合致するか否かに応じて、当該特定のプロパティを維持又は前記共通ファイルのプロパティに変換するプロパティ判定処理、前記書き込みデータに含まれる各々のオブジェクトを、前記プロパティ判定処理の結果に応じたプロパティで前記共通ファイルに書き込み、当該共通ファイルを記憶部に記憶するデータ書き込み処理、を実行させることを特徴とする。
本発明の一側面は、オブジェクトを含む書き込みデータを作成する複数の端末と通信ネットワークで接続され、前記複数の端末で作成した複数の前記書き込みデータを用いて共通ファイルを作成する処理装置におけるプロパティ制御方法であって、前記端末から前記書き込みデータを受信するデータ受信処理と、前記書き込みデータを解析して、当該書き込みデータに含まれる各々のオブジェクトのプロパティを抽出し、前記抽出したプロパティと前記共通ファイルのプロパティとを比較し、前記抽出したプロパティの内、前記共通ファイルのプロパティと同じプロパティは、当該プロパティを維持し、前記共通ファイルのプロパティと異なる特定のプロパティは、予め定めた条件に合致するか否かに応じて、当該特定のプロパティを維持又は前記共通ファイルのプロパティに変換するプロパティ判定処理と、前記書き込みデータに含まれる各々のオブジェクトを、前記プロパティ判定処理の結果に応じたプロパティで前記共通ファイルに書き込み、当該共通ファイルを記憶部に記憶するデータ書き込み処理と、を実行することを特徴とする。
本発明の一側面は、オブジェクトを含む書き込みデータを作成する複数の端末と通信ネットワークで接続され、前記複数の端末で作成した複数の前記書き込みデータを用いて共通ファイルを作成する処理装置であって、前記処理装置の制御部は、前記端末から前記書き込みデータを受信するデータ受信処理と、前記書き込みデータを解析して、当該書き込みデータに含まれる各々のオブジェクトのプロパティを抽出し、前記抽出したプロパティと前記共通ファイルのプロパティとを比較し、前記抽出したプロパティの内、前記共通ファイルのプロパティと同じプロパティは、当該プロパティを維持し、前記共通ファイルのプロパティと異なる特定のプロパティは、予め定めた条件に合致するか否かに応じて、当該特定のプロパティを維持又は前記共通ファイルのプロパティに変換するプロパティ判定処理と、前記書き込みデータに含まれる各々のオブジェクトを、前記プロパティ判定処理の結果に応じたプロパティで前記共通ファイルに書き込み、当該共通ファイルを記憶部に記憶するデータ書き込み処理と、を実行することを特徴とする。
本発明のプロパティ制御プログラム及びプロパティ制御方法並びに共通ファイル作成システムによれば、ユーザが煩雑な作業をすることなく、個々のユーザの意図を反映させつつ、統一感のある共通ファイルを作成することができる。
その理由は、処理装置(プロパティ制御プログラム)は、端末から送信される書き込みデータに含まれるオブジェクトのプロパティの中に、共通ファイルのデフォルトのプロパティ又は予め設定されたプロパティとは異なる特定のプロパティが存在するかを判断し、特定のプロパティが存在する場合は、その混合割合や変更履歴、利用頻度などに基づいて、特定のプロパティを維持するか共通ファイルのデフォルトのプロパティ又は予め設定されたプロパティに変換するかを判定し、判定結果に応じたプロパティで各オブジェクトを共通ファイルに書き込む制御を行うからである。
また、端末から送信される書き込みデータにオブジェクトのレイアウト情報が含まれている場合は、レイアウト情報で指示された位置にオブジェクトを書き込めるかを判定し、書き込み済のオブジェクトとの競合が生じる場合は、競合が生じない位置にオブジェクトを書き込む制御を行うからである。
本発明の第1の実施例に係る共通ファイル作成システムの構成を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る処理装置の機能を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る処理装置の全体動作を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施例に係る処理装置の動作(書き込みデータのプロパティの判定及び変換処理)を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施例に係る処理装置を用いたオブジェクトの書き込み(共通ファイルの作成)例を示す模式図である。 図6の書き込みデータのXML記述例を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る処理装置を用いたオブジェクトの書き込み(共通ファイルの編集)例を示す模式図である。 図8の書き込みデータのXML記述例を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る処理装置を用いたオブジェクトの書き込み(共通ファイルの編集)例を示す模式図である。 図10の書き込みデータのXML記述例を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る処理装置の機能を示すブロック図である。 本発明の第2の実施例に係る処理装置の全体動作を示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施例に係る処理装置を用いたオブジェクトの書き込み(共通ファイルの作成)例を示す模式図である。 本発明の第2の実施例に係る処理装置を用いたオブジェクトの書き込み(共通ファイルの編集)例を示す模式図である。 本発明の第2の実施例に係る処理装置を用いたオブジェクトの書き込み(共通ファイルの編集)例を示す模式図である。
背景技術で示したように、共同作業においては、各々のユーザ(操作者)が作成したオブジェクトをまとめて共通ファイルを作成する処理が必要となる。その際、各々のユーザが使用したプロパティをそのまま反映させると、共通ファイルの統一感が損なわれてしまい、共通ファイルとしての価値が失われてしまう。
この問題に対して、ユーザが手作業でオブジェクトのプロパティを修正することも可能ではあるが、この方法ではユーザの負担が大きくなる。また、特許文献1のように、自動的に全てのプロパティを統一する方法もあるが、この方法では、オブジェクトのプロパティに込めたユーザの意図を共通ファイルに反映させることができず、共同作業の意義が損なわれてしまう。
ここで、共通ファイルのデフォルトのプロパティや予め設定されたプロパティ(以下、統一プロパティと呼ぶ。)と異なる特定のプロパティの中には、ユーザ個々の意図を反映させたものと、そうでないものとがあり、複数のユーザがアイデアを出し合ってまとめ上げる共同作業においては、ユーザ個々の意図を明確にすることが重要である。
そこで、本発明の一実施の形態では、全てのオブジェクトのプロパティを統一するのではなく、各々のオブジェクトのプロパティに込められたユーザの意図を識別し、所定の条件に合致するか否かに応じてプロパティを変換するか否かを判定し、その判定結果に従ってプロパティの変換を行って、共通ファイルにおけるプロパティの統一を図るようにする。
具体的には、共通ファイルを管理する処理装置は、共通ファイルに書き込むデータ(書き込みデータと呼ぶ。)を端末から受信すると(以下、データ受信処理と呼ぶ。)、書き込みデータに含まれる各々のオブジェクトのプロパティを抽出し、抽出したプロパティと統一プロパティとを比較する。統一プロパティと異なる特定のプロパティが存在する場合は、特定のプロパティの混合割合を算出し、混合割合が閾値以下の場合はそのままのプロパティで共通ファイルに書き込み、混合割合が閾値よりも大きい場合は共通ファイルの統一感が損なわれることから、統一プロパティに変換して共通ファイルに書き込む。また、特定のプロパティの混合割合が閾値以下の場合は、特定のプロパティの変更履歴(変更されたプロパティであるか否か)を確認し、変更履歴がない場合は特別なプロパティではないと考えられることから、統一プロパティに変換して共通ファイルに書き込む。また、特定のプロパティに変更履歴がある場合は、特定のプロパティの利用頻度を算出し、利用頻度が閾値未満の場合はそのままのプロパティで共通ファイルに書き込み、利用頻度が閾値以上の場合は特別なプロパティではないと考えられることから、統一プロパティに変換して共通ファイルに書き込む。また、統一プロパティに変換する際に、統一プロパティに変換した状態のプレビュー画像を端末に送信し、統一プロパティに変換するか否かをユーザに判断させ、その判断結果に従ってプロパティの変換を行う。なお、以下の説明において、共通ファイルのプロパティと異なる特定のプロパティが、予め定めた条件に合致するか否かに応じて、当該特定のプロパティを維持又は共通ファイルのプロパティに変換する処理を、プロパティ判定処理と呼ぶことがある。
このように、ユーザの意図が反映されているプロパティは維持して共通ファイルに書き込み、ユーザの意図が反映されていないプロパティは、必要に応じてユーザに確認した後、統一プロパティに変換して共通ファイルに書き込む制御を処理装置で自動的に行うことにより、ユーザが煩雑な作業をすることなく、個々のユーザの意図を反映させつつ、統一感のある共通ファイルを作成することができる。
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係るプロパティ制御プログラム及びプロパティ制御方法並びに共通ファイル作成システムについて、図1乃至図11を参照して説明する。図1は、本実施例の共通ファイル作成システムの構成を示す図であり、図2は、本実施例の処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。また、図3は、本実施例の処理装置の機能を示すブロック図であり、図4及び図5は、処理装置の動作を示すフローチャート図である。また、図6、図8、図10は、オブジェクトの書き込み例を示す模式図であり、図7、図9、図11は、書き込みデータのXML記述例(オブジェクトのプロパティに関する部分の抜粋)を示す図である。
図1に示すように、本実施例の共通ファイル作成システムは、複数のユーザが共同作業で使用する共通ファイルに書き込む書き込みデータを作成する1又は複数の端末10と、端末10と有線又は無線の通信ネットワークによって接続され、書き込みデータを用いて共通ファイルを作成/編集する処理装置20と、で構成される。
端末10は、デスクトップPC(personal computer)やノートPC、スレートPC、タブレット端末、スマートフォンなどであり、図示しない制御部と記憶部と通信I/F部と表示部と操作部などを備える。そして、Windows(登録商標)やAndroid(登録商標)などのOS(Operating System)上で動作するアプリケーションを用いてオブジェクトを作成し、1又は複数のオブジェクトを含む書き込みデータを処理装置20に送信したり、処理装置20から共通ファイルのデータを受信したりする。
処理装置20は、コンピュータ装置やサーバ装置、演算機能を備えた表示パネル、電子黒板などであり、共通ファイルを管理すると共に、書き込みデータの各オブジェクトを所定のプロパティで共通ファイルに書き込む。この処理装置20は、図2に示すように、制御部21と記憶部25と通信I/F部26と表示部27と操作部28などで構成される。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)22とROM(Flash ROM)23やRAM(Random Access Memory)24などのメモリとで構成され、CPU22は、ROM23に記憶したプログラム(後述するプロパティ制御プログラムを含む。)をRAM24に展開して実行することにより、処理装置20の全体動作を制御する。
記憶部25は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などであり、共通ファイルのデータ、端末10から受信した書き込みデータ、共通ファイルのデフォルトのプロパティや予め設定されたプロパティ(統一プロパティ)の情報などを記憶する。
通信I/F部26は、NIC(Network Interface Card)やモデムなどであり、端末10との接続を確立し、端末10から書き込みデータを受信したり、端末10に共通ファイルのデータを送信したりする。また、書き込みデータのプロパティの変換処理に際して、統一プロパティに変換したプレビュー画像のデータを端末10に送信したり、端末10から統一プロパティに変換するか否かの指示情報を受信したりする。
表示部27は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどで構成され、共通ファイルなどを表示する。操作部28は、表示部27上に配置された格子状の電極からなるタッチセンサ、ハードキーなどで構成され、共通ファイルに対する各種操作を受け付ける。なお、処理装置20が自動で共通ファイルの作成/編集を行う場合は、上記表示部27及び操作部28は省略することができる。
図3は、処理装置20の制御部21の機能を示しており、処理装置20の制御部21は、共通ファイル管理部21a、プロパティ判定部21b、データ書き込み部21cなどとして機能する。
共通ファイル管理部21aは、共通ファイルのデータを管理し、端末10から書き込みデータを受け取り、プロパティ判定部21bに転送する。また、データ書き込み部21cから書き込み済の共通ファイルのデータを受け取り、所定のタイミングで(例えば、端末10からのデータ取得要求を受け取った時やデータ書き込み部21cから書き込み済の共通ファイルのデータを受け取った時に)、書き込み済の共通ファイルのデータを端末10に出力する。
プロパティ判定部21bは、書き込みデータを解析して、書き込みデータに含まれる各オブジェクトのプロパティを抽出し、抽出したプロパティと共通ファイルのデフォルトのプロパティや予め設定されたプロパティ(統一プロパティ)とを比較する。抽出したプロパティの中に、統一プロパティと異なる特定のプロパティが存在する場合は、共通ファイルにおける特定のプロパティの混合割合を算出し、混合割合が予め定めた第1閾値以下であるかを判断する。混合割合が第1閾値よりも大きい場合は、共通ファイルの統一感を維持するために、書き込みデータの全オブジェクトのプロパティを統一プロパティに変換する。その際、必要に応じて、書き込みデータの全オブジェクトのプロパティを統一プロパティに変換した場合のプレビュー画像を生成し、そのプレビュー画像のデータを端末10に送信して、統一プロパティに変換するか否かをユーザに選択させる。上記混合割合とは、例えば、共通ファイルに設定されているプロパティの数に対する特定のプロパティの数の比率であり、共通ファイルに設定されているプロパティの数は、初期状態ではデフォルトのプロパティの数、書き込みデータの書き込み後は、統一プロパティに変換しなかった特定のプロパティを追加した数である。また、第1閾値は、共通ファイルの統一感を確保可能な混合割合であり、任意に設定することができる。
特定のプロパティの混合割合が第1閾値以下の場合は、特定のプロパティの変更履歴の有無を確認する。変更履歴がない(すなわち、書き込みデータのデフォルトのプロパティを変更していない)場合は、特別なプロパティではないと判断して、特定のプロパティを統一プロパティに変換する。その際、必要に応じて、特定のプロパティを統一プロパティに変換した場合のプレビュー画像を生成し、そのプレビュー画像のデータを端末10に送信して、統一プロパティに変換するか否かをユーザに選択させる。
特定のプロパティに変更履歴がある(すなわち、書き込みデータのデフォルトのプロパティを変更した)場合は、特定のプロパティの利用頻度を算出し、利用頻度が予め定めた第2閾値以上であるかを判断する。利用頻度が第2閾値以上(頻繁に使用されている)場合は、特別なプロパティではないと判断して、特定のプロパティを統一プロパティに変換する。その際、必要に応じて、特定のプロパティを統一プロパティに変換した場合のプレビュー画像を生成し、そのプレビュー画像のデータを端末10に送信して、統一プロパティに変換するか否かをユーザに選択させる。上記特定のプロパティの利用頻度とは、書き込みデータの中で特定のプロパティがどの程度利用されているかを示す指標であり、例えば、書き込みデータがテキストオブジェクトで構成されている場合は、全テキストオブジェクトの文字数に対する特定のプロパティの文字数の比率である。
なお、抽出したプロパティの中に統一プロパティと異なる特定のプロパティが存在しない場合、特定のプロパティの混合割合が第1閾値以下の場合、特定のプロパティに変更履歴があり、かつ、特定のプロパティの利用頻度が第2閾値未満の場合は、そのプロパティを維持し、統一プロパティへの変換は行わない。
データ書き込み部21cは、プロパティ判定部21bがプロパティの変換処理を行った書き込みデータの各オブジェクトを共通ファイルに書き込み、書き込み済の共通ファイルのデータを共通ファイル管理部21aに転送する。
なお、上記共通ファイル管理部21a、プロパティ判定部21b、データ書き込み部21cはハードウェアとして構成してもよいし、処理装置20の制御部21を、共通ファイル管理部21a、プロパティ判定部21b、データ書き込み部21cなどとして機能させるプログラム(プロパティ制御プログラムと呼ぶ。)として構成し、当該プロパティ制御プログラムをCPU22に実行させる構成としてもよい。
以下、上記構成の処理装置20の動作について説明する。CPU22は、ROM23に記憶したプロパティ制御プログラムをRAM24に展開して実行することにより、図4及び図5のフローチャート図に示す各ステップの処理を実行する。なお、以下の説明において、混合割合を判断するための第1閾値、利用頻度を判断するための第2閾値は予め設定されているものとする。
まず、ユーザは端末10を用いて書き込みデータを作成する。この書き込みデータの形式は特に限定されないが、例えば、Microsoft(登録商標、以下省略)のWord(登録商標、以下省略)、Excel(登録商標、以下省略)、PowerPoint(登録商標、以下省略)などのアプリケーションで作成したOOXML(Office Open XML)形式のデータ、Acrobat(登録商標)などのアプリケーションで作成したPDF(Portable Document Format)データ、画像処理アプリケーションで作成したBitmapやJPEG(Joint Photographic Experts Group)などの画像データ、手書きアプリケーションで作成した手書きデータなどである。そして、作成した書き込みデータを処理装置20に送信すると、処理装置20の制御部21(共通ファイル管理部21a)は、書き込みデータを受信する(S101)。
次に、制御部21(プロパティ判定部21b)は、書き込みデータのプロパティの判定及び変換処理を行う(S102)。具体的には、書き込みデータの解析、書き込みデータに含まれる各オブジェクトのプロパティの抽出、混合割合の判定、変更履歴の判定、利用頻度の判定などを行い、判定結果に従ってプロパティの変換などの処理を行う。このプロパティの判定及び変換処理については後述する。
次に、制御部21(データ書き込み部21c)は、プロパティの判定及び変換処理を行った書き込みデータを共通ファイルに書き込む(S103)。この共通ファイルの形式も特に限定されないが、例えば、OOXML(Office Open XML)形式のWordデータ(拡張子が「.docx」のデータ)などとすることができ、Wordデータの階層化構造ルールに従って各オブジェクト及びそのオブジェクトのプロパティをXML形式で記述することによって、書き込みデータを共通ファイルに書き込むことができる。
その後、制御部21(データ書き込み部21c)は、書き込み済の共通ファイルを制御部21(共通ファイル管理部21a)に転送し、制御部21(共通ファイル管理部21a)は当該共通ファイルを記憶部25に保存し、必要に応じて、共通ファイルのデータを端末10に送信する(S104)。そして、再度、端末10から書き込みデータを受信したら、S101〜S104の処理を繰り返し実行する。
一方、端末10では、共通ファイルのデータを受信したら、共通ファイルに書き込まれたオブジェクトを表示部に表示するが、その際、各々のオブジェクトは
次に、上記S102のプロパティの判定及び変換処理について、図5を参照して説明する。なお、以下の説明において、統一プロパティは予め設定されているものとする。
まず、制御部21(プロパティ判定部21b)は、書き込みデータを解析して、書き込みデータに含まれる各オブジェクトのプロパティを抽出する(S201)。具体的には、書き込みデータがOOXML形式のWordデータの場合は、書き込みデータは以下のようなパートで構成される。
<pkg:package>
+ <pkg:part pkg:name="/_rels/.rels"…
+ <pkg:part pkg:name="/word/_rels/document.xml.rels"…
- <pkg:part pkg:name="/word/document.xml"…
- <pkg:xmlData>
- <w:document mc:Ignorable="w14 w15 wp14">
+ <w:body>
+ <pkg:part pkg:name="/word/footnotes.xml"…
+ <pkg:part pkg:name="/word/endnotes.xml"…
+ <pkg:part pkg:name="/word/footer1.xml"…
+ <pkg:part pkg:name="/word/theme/theme1.xml"…
+ <pkg:part pkg:name="/word/_rels/settings.xml.rels"…
+ <pkg:part pkg:name="/word/settings.xml"…
+ <pkg:part pkg:name="/word/fontTable.xml"…
+ <pkg:part pkg:name="/word/webSettings.xml"…
+ <pkg:part pkg:name="/customXml/_rels/item1.xml.rels"…
+ <pkg:part pkg:name="/customXml/itemProps1.xml"…
+ <pkg:part pkg:name="/word/styles.xml"…
+ <pkg:part pkg:name="/docProps/app.xml"…
+ <pkg:part pkg:name="/docProps/core.xml"…
+ <pkg:part pkg:name="/customXml/item1.xml"…
オブジェクトのプロパティは、<pkg:package> - <pkg:part pkg:name="/word/document.xml"…> - <pkg:xmlData>の中の<w:document…>の直下や、<w:document…> - <w:body> - <w:rPr>などのパートに記述されることから、プロパティ判定部21bは、この場所の記述を参照することによって書き込みデータの各オブジェクトのプロパティを抽出する。
例えば、図6のユーザAの端末10から送信される書き込みデータがOOXML形式のWordデータの場合、「売上100億突破」、「1.7000万」、「2.1200万」のテキストオブジェクトは、例えば図7のように記述される。図7中の細かい破線で囲んだ<w:b />が「太字」、<w:i />が「斜体」のプロパティであり、「売上100億突破」が太字の斜体で記載されていることを示している。また、一点鎖線で囲んだ<w:sz w:val=…>がサイズのプロパティ、粗い破線で囲んだ<w:rFonts w:ascii=…>がフォントのプロパティであり、「売上100億突破」がMSゴシックを用いて28ポイントで記載され、「1.7000万」、「2.1200万」がMS明朝を用いて22ポイントで記載されていることを示している。
また、図8のユーザBの端末10から送信される書き込みデータがOOXML形式のWordデータの場合、「次の目標?」のテキストオブジェクトは、例えば図9のように記述される。図9中の細かい破線で囲んだ<w:background w:color=…>が背景色のプロパティ、粗い破線で囲んだ<w:color w:val=…>が文字色のプロパティであり、「次の目標は?」が黒の背景に白字で記載されていることを示している。
また、図10のユーザCの端末10から送信される書き込みデータがOOXML形式のWordデータの場合、「ABCDE」のテキストオブジェクトは、例えば図11のように記述される。図11中の細かい破線で囲んだ<w:color w:val=…>が文字色のプロパティであり、「ABCDE」の「A」が黒字、「B」が緑字(色を薄くして表現)、「CDE」が黒字で記載されていることを示している。
図5のフローチャート図に戻って、制御部21(プロパティ判定部21b)は、予め設定された統一プロパティと書き込みデータの各オブジェクトのプロパティとを比較し、書き込みデータの各オブジェクトのプロパティの中に統一プロパティと異なる特定のプロパティが存在するかを確認する(S202)。
統一プロパティと異なる特定のプロパティが存在しない場合は、プロパティを変更する必要がないため、書き込みデータのプロパティの判定及び変換処理を終了する。一方、統一プロパティと異なる特定のプロパティが存在する場合は、制御部21(プロパティ判定部21b)は、特定のプロパティの混合割合が予め定めた第1閾値(例えば、50%)以下であるかを確認する(S203)。
特定のプロパティの混合割合が大きい場合は、統一プロパティと異なるプロパティが多数存在することになり、共通ファイルの統一感が損なわれる。そのような場合は、統一プロパティに統一した方が共通ファイルの見栄えがよくなることから、統一プロパティへの変換処理を行う。その際、統一プロパティへの変換によってユーザの意図が失われてしまう可能性があるため、制御部21(プロパティ判定部21b)は、書き込みデータの全てのオブジェクトの全てのプロパティを統一プロパティに変換したプレビュー画像を生成し、そのプレビュー画像のデータを書き込みデータの送信元の端末10に送信し(S204)、統一プロパティに変換するか否かをユーザに選択させる(S205)。そして、統一プロパティへの変換をユーザが指示した(指示情報を受信した)場合は、制御部21(プロパティ判定部21b)は、書き込みデータの全てのオブジェクトの全てのプロパティを統一プロパティに変換し(S206)、一連の処理を終了する。
一方、S203で特定のプロパティの混合割合が閾値以下の場合、及び、S205で統一プロパティへの変換をユーザが指示しなかった(指示情報を受信しなかった)場合は、制御部21(プロパティ判定部21b)は、特定のプロパティに変更履歴があるかどうかを判断する(S207)。例えば、テキストオブジェクトの場合は、特定のフォントがユーザによって変更されたものでなければ、そのフォントは特別な意味文脈はないと判定する。同様に、特定の文字サイズがユーザによって変更されたものでなければ、その文字サイズは特別な意味文脈はないと判定する。上記変更履歴の有無は、特定のプロパティに関する記述の有無や記述場所に基づいて判断することができる。例えば、書き込みデータがOOXML形式のWordデータの場合、ユーザがプロパティを変更すると、変更したプロパティはオブジェクトに関連付けて記述(<pkg:part pkg:name="/word/document.xml"…>の<pkg:xmlData>のパート内に記述)されるが、デフォルトのプロパティは予め定められた特定の場所に記述されることから、プロパティに関する記述の有無や記述場所に基づいて変更履歴の有無を判断することができる。
そして、特定のプロパティに変更履歴がない場合は、制御部21(プロパティ判定部21b)は、統一プロパティへの変換処理を行う。その際、統一プロパティへの変換によってユーザの意図が失われてしまう可能性があるため、上記と同様に、制御部21(プロパティ判定部21b)は、特定のプロパティを統一プロパティに変換したプレビュー画像を生成し、そのプレビュー画像のデータを書き込みデータの送信元の端末10に送信し(S209)、統一プロパティに変換するか否かをユーザに選択させる(S210)。そして、統一プロパティへの変換をユーザが指示しなかった場合は、S212に遷移し、統一プロパティへの変換をユーザが指示した場合は、制御部21(プロパティ判定部21b)は、当該特定のプロパティを統一プロパティに変換した後(S211)、S212に遷移する。
一方、特定のプロパティに変更履歴がある場合は、制御部21(プロパティ判定部21b)は、特定のプロパティの利用頻度が予め定めた第2閾値以上であるかを判断する(S208)。例えば、テキストオブジェクトの場合は、特定のフォントの文字数をカウントし、特定のフォントが書き込みデータの中で最も使われているフォントであれば、そのフォントは特別な意味文脈はないと判定する。同様に、特定の文字サイズの文字数をカウントし、特定の文字サイズが書き込みデータの中で最も使われている文字サイズであれば、その文字サイズは特別な意味文脈はないと判定する。
そして、特定のプロパティの利用頻度が第2閾値以上の場合は、制御部21(プロパティ判定部21b)は、統一プロパティへの変換処理を行う。その際、統一プロパティへの変換によってユーザの意図が失われてしまう可能性があるため、上記と同様に、制御部21(プロパティ判定部21b)は、特定のプロパティを統一プロパティに変換したプレビュー画像を生成し、そのプレビュー画像のデータを書き込みデータの送信元の端末10に送信し(S209)、統一プロパティに変換するか否かをユーザに選択させる(S210)。そして、選択結果に応じた指示情報を処理装置20に送信する。具体的には、統一プロパティへの変換をユーザが指示しなかった場合は、S212に遷移し、統一プロパティへの変換をユーザが指示した場合は、制御部21(プロパティ判定部21b)は、特定のプロパティを統一プロパティに変換した後(S211)、S212に遷移する。
次に、制御部21(プロパティ判定部21b)は、統一プロパティと異なる全ての特定のプロパティについての処理が終了したかを判断し(S212)、未処理の特定のプロパティがある場合は、S207に戻って同様の処理を繰り返し、全ての特定のプロパティについての処理が終了したら、一連の処理を終了する。
上記フローについて、図6乃至図11を参照して具体的に説明する。なお、図6のユーザAの端末10からの書き込みデータによって共通ファイルが生成され、その共通ファイルに図8、図10の書き込みデータが追加されるものとして説明する。また、書き込みデータはテキストオブジェクトで構成されているものとし、プロパティはフォント、サイズ、文字色、背景色、スタイルの5つとし、統一プロパティは、フォントが「MSゴシック」、サイズが「24」、文字色が「黒」、背景色が「白」、スタイルが「標準」に設定されているものとする。また、共通ファイルに設定されているプロパティの数は10、第1閾値及び第2閾値は50%とする。また、書き込みデータの書き込み位置は特に限定されないが、左上から左下、右上から右下のように予め定めたルールに従って書き込まれるものとする。
図6は、ユーザAの端末10から受信した書き込みデータを用いて共通ファイルを作成する様子を示しており、書き込みデータの「売上100億突破」のオブジェクトは統一プロパティとは異なる特定のプロパティ(スタイル(太字斜体)/サイズ(28pt))が存在し、「1.7000万」、「2.1200万」のオブジェクトは統一プロパティとは異なる特定のプロパティ(フォント(MS明朝)/サイズ(22pt))が存在する。特定のプロパティの混合割合は4/10であり、第1閾値(50%)以下である。また、「売上100億突破」の特定のプロパティはユーザによって変更(オブジェクトに関連付けて記述)されており、利用頻度(8文字/22文字)は第2閾値(50%)未満であるため、そのままのプロパティで共通ファイルに書き込まれる(S202のYes、S203のYes、S207のYes、S208のNo)。一方、「1.7000万」、「2.1200万」の特定のプロパティはユーザによって変更(オブジェクトに関連付けて記述)されているが、その利用頻度(14文字/22文字)は第2閾値(50%)以上であるため、統一プロパティ(フォント(MSゴシック)/サイズ(24pt))に変換されて共通ファイルに書き込まれる(S202のYes、S203のYes、S207のYes、S208のYes、S211)。
なお、上記では、「売上100億突破」のオブジェクトは元のサイズ(28pt)のままとし、「1.7000万」、「2.1200万」のオブジェクトは統一プロパティのサイズ(24pt)に変換したが、1つの書き込みデータの中に複数のオブジェクトがあり、その一部のオブジェクトのサイズを統一プロパティのサイズに変換する場合は、他のオブジェクトは、上記一部のオブジェクトに対する倍率を維持するように、元のサイズを拡大/縮小したサイズに変換してもよい。例えば、上記の場合は、「売上100億突破」のオブジェクトは、28pt×22pt/24ptのサイズに変換してもよい。
図8は、ユーザBの端末10から受信した書き込みデータを共通ファイルに追加する様子を示しており、書き込みデータの「次の目標?」のオブジェクトは統一プロパティとは異なる特定のプロパティ(背景色(黒)/文字色(白))が存在する。特定のプロパティの混合割合は4(上記「売上100億突破」のスタイル(太字斜体)及びサイズ(28pt)と「次の目標?」の背景色(黒)及び文字色(白))/12(初期値の10とスタイル(太字斜体)とサイズ(28pt))であり、閾値(50%)以下である。また、「次の目標?」の特定のプロパティに変更履歴がない場合、統一プロパティに変換されて書き込まれる(S202のYes、S203のYes、S207のNo、S208のYes、S211)。その際、図8の書き込みデータは、図6の書き込みデータと重ならないように、図6の書き込みデータの下に書き込まれる。
図10は、ユーザCの端末10から受信した書き込みデータを共通ファイルに追加する様子を示しており、書き込みデータの「ABCDE」のオブジェクトは統一プロパティとは異なる特定のプロパティ(「B」の部分の文字色(緑))が存在する。特定のプロパティの混合割合は3(上記「売上100億突破」のスタイル(太字斜体)及びサイズ(28pt)と「B」の文字色(緑))/12であり、閾値(50%)以下である。また、「B」の特定のプロパティはユーザによって変更(オブジェクトに関連付けて記述)されており、その利用頻度(1文字/32文字)は第2閾値(50%)以下であるため、そのままのプロパティで書き込まれる(S202のYes、S203のYes、S207のYes、S208のNo)。その際、図10の書き込みデータは、図6及び図8の書き込みデータと重ならないように、共通ファイルの右上に書き込まれる。
上記ユーザA〜Cは処理装置20の画面を確認できる場所にいるものとして、各々の端末10の画面には書き込みデータのみを表示しているが、ユーザが処理装置20の画面を確認できない場所にいる場合は、図10に示すように、現在の共通ファイルをそのユーザ(ここではユーザD)の端末10の画面に表示し、共通ファイルを確認しながら書き込みデータを作成できるようにしてもよい。
このように、書き込みデータの各オブジェクトのプロパティの中に統一プロパティとは異なる特定のプロパティが存在する場合に、特定のプロパティの混合割合が第1閾値以下であり、特定のプロパティが変更されたものであり、かつ、特定プロパティの利用頻度が第2閾値未満の場合は、そのままのプロパティで共通ファイルに書き込み、上記以外の場合は統一プロパティに変換して共通ファイルに書き込むため、統一感のある共通ファイルを容易に作成することができる。また、統一プロパティに変換する際に、統一プロパティを変換したプレビュー画像を端末10に表示させ、統一プロパティに変換するかどうかをユーザに選択させるため、共通ファイルにユーザの意図を適切に反映させることができる。
次に、本発明の第2の実施例に係るプロパティ制御プログラム及びプロパティ制御方法並びに共通ファイル作成システムについて、図12乃至図16を参照して説明する。図12は、本実施例の処理装置の機能を示すブロック図であり、図13は、処理装置の全体動作を示すフローチャート図である。また、図14乃至図16は、オブジェクトの書き込み例を示す模式図である。
前記した第1の実施例では、共通ファイルに書き込まれるオブジェクトの書き込み位置を指定しない場合について記載したが、書き込みデータの各オブジェクトの書き込み位置を指定することもできる。その場合、処理装置20のハードウェア構成は第1の実施例の図2と同様であるが、制御部21は、図12に示すように、共通ファイル管理部21a、プロパティ判定部21b、データ書き込み部21cに加えて、レイアウト判定部21dとしても機能する。
上記レイアウト判定部21dは、書き込みデータを解析して、書き込みデータの各オブジェクトのレイアウト情報を抽出し、抽出したレイアウト情報に対応する、共通ファイルで定義される座標に、共通ファイルに書き込み済の他のオブジェクトがあるかを判定する。既に書き込み済の他のオブジェクトがある場合は、そのオブジェクトと重ならないように、書き込みデータの各オブジェクトのレイアウト情報を変更する。
なお、上記共通ファイル管理部21a、プロパティ判定部21b、データ書き込み部21c及びレイアウト判定部21dはハードウェアとして構成してもよいし、処理装置20の制御部21を、共通ファイル管理部21a、プロパティ判定部21b、データ書き込み部21c及びレイアウト判定部21dなどとして機能させるプログラム(プロパティ制御プログラムと呼ぶ。)として構成し、当該プロパティ制御プログラムをCPU22に実行させる構成としてもよい。
以下、上記構成の処理装置20の動作について説明する。CPU22は、ROM23に記憶したプロパティ制御プログラムをRAM24に展開して実行することにより、図13のフローチャート図に示す各ステップの処理を実行する。
まず、ユーザは端末10を用いて書き込みデータを作成する。この書き込みデータには、オブジェクトのプロパティに加えて、オブジェクトのレイアウト情報が記述される。書き込みデータにオブジェクトのレイアウト情報を記述する方法としては以下の2つの方法が考えられる。
第1の方法は、図14(a)、図15(a)、図16(a)に示すように、各ユーザの端末10が、処理装置20から共通ファイルのデータを受信して画面に表示し、端末10のタッチパネルやマウスなどを用いてオブジェクトを書き込む位置を指定した後、書き込みデータを作成する方法である。この方法の場合、書き込みデータのヘッダ領域に各オブジェクトのレイアウト情報を書き込んだり、各オブジェクトのレイアウト情報を書き込んだレイアウトデータを作成したりする。
第2の方法は、図14(b)、図15(b)、図16(b)に示すように、書き込みデータ自体にオブジェクトのレイアウト情報を埋め込む方法である。例えば、OOXML形式のWordデータの場合は、オブジェクトを左揃え/中央揃え/右揃えにするコマンドで左右の位置を指定し、空の行を作成して上下の位置を指定して書き込みデータを作成する。また、OOXML形式のPowerPointデータの場合は、スライドのスタイルやレイアウトを選択したり、スライド内で各オブジェクトの位置を移動させたりして上下左右の位置を指定して書き込みデータを作成する。
そして、作成した書き込みデータを処理装置20に送信すると、処理装置20の制御部21(共通ファイル管理部21a)は、書き込みデータを受信する(S301)。
次に、制御部21(レイアウト判定部21d)は、書き込みデータを解析して、書き込みデータの各オブジェクトのレイアウト情報を抽出し、当該オブジェクトの書き込み位置(レイアウト情報に対応する、共通ファイルで定義された座標)を特定する(S302)。例えば、上記第1の方法で書き込みデータのヘッダ又はレイアウトデータにオブジェクトのレイアウト情報を書き込んだ場合は、ヘッダ又はレイアウトデータを参照して書き込みデータの各オブジェクトの書き込み位置を特定する。また、上記第2の方法で書き込みデータ自身にオブジェクトのレイアウト情報を書き込んだ場合は、書き込みデータの所定のパートの記述から各オブジェクトの書き込み位置を特定する。例えば、OOXML形式のWordデータの場合は、<w:body>の中の<w:pPr>〜</w:pPr>や<w:jc w:val=…>などにオブジェクトのレイアウト情報が記述されることから、この場所の記述を参照することによって書き込みデータの各オブジェクトの書き込み位置を特定する。また、OOXML形式のPowerPointデータの場合は、<pkg:part pkg:name="/ppt/slideLayouts…>などにオブジェクトのレイアウト情報が記述されることから、この場所の記述を参照することによって書き込みデータの各オブジェクトの書き込み位置を特定する。
そして、制御部21(レイアウト判定部21d)は、書き込みデータの各オブジェクトの書き込み位置が、書き込み済のオブジェクトの書き込み位置と重なるか(各オブジェクトのレイアウト情報に対応する、共通ファイルで定義された座標に、書き込み済のオブジェクトがあるか)を判断し(S303)、オブジェクトが重なる場合は、オブジェクトの書き込み位置を、書き込み済のオブジェクトと重ならない位置(例えば、書き込み済のオブジェクトの下や左右)に変更する(S304)。ステップS302〜S304が、書き込みデータに含まれる各々のオブジェクトのレイアウト情報を抽出し、レイアウト情報に対応する、共通ファイルで定義される座標に他のオブジェクトがある場合に、他のオブジェクトと重ならないように、オブジェクトのレイアウト情報を変更する処理を行うレイアウト判定処理に相当する。
次に、制御部21(プロパティ判定部21b)は、書き込みデータのプロパティの判定及び変換処理を行う(S305)。具体的には、書き込みデータに含まれる各オブジェクトのプロパティの抽出、混合割合の判定、変更履歴の判定、利用頻度の判定などを行い、判定結果に従ってプロパティの変換などの処理を行う。このプロパティの判定及び変換処理は、前記した第1の実施例と同様であるため、説明を省略する。
次に、制御部21(データ書き込み部21c)は、書き込み位置の変更及びプロパティの判定及び変換処理を行った書き込みデータを共通ファイルに書き込む(S306)。例えば、共通ファイルをOOXML形式のWordデータとした場合は、Wordデータの階層化構造ルールに従って各オブジェクト及びそのオブジェクトの書き込み位置及びプロパティをXMLで記述することによって、書き込みデータを共通ファイルに書き込むことができる。
その後、制御部21(データ書き込み部21c)は、書き込み済の共通ファイルを制御部21(共通ファイル管理部21a)に転送し、制御部21(共通ファイル管理部21a)は当該共通ファイルを記憶部25に保存し、必要に応じて、共通ファイルのデータを端末10に送信する(S307)。そして、再度、端末10から書き込みデータを受信したら、S301〜S307の処理を繰り返し実行する。
このように、本実施例では、第1の実施例の効果に加えて、書き込みデータを解析して各オブジェクトの書き込み位置を特定し、ユーザが指定した位置にオブジェクトが書き込まれるため、ユーザの意図通りに共通ファイルを作成することができる。また、書き込みデータのオブジェクトが書き込み済のオブジェクトと重なる場合に、オブジェクトの書き込み位置を自動的に変更するため、複数のユーザが順次書き込みデータを送信した場合であっても、オブジェクト同士が重なり合うことによる共通ファイルの視認性の悪化を未然に防止することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、処理装置20の構成や制御は適宜変更可能である。
例えば、上記実施例では、テキストオブジェクトのプロパティとして、フォント、サイズ、背景色、文字色、スタイルを例示したが、下線や傍点、文字飾りなどの少なくとも一つのプロパティに対しても同様の制御が可能である。
また、上記実施例では、テキストオブジェクトについて記載したが、グラフィックスオブジェクトやイメージオブジェクトに対しても同様の制御が可能である。その場合は、グラフィックスオブジェクトでは、サイズ、色、線の書式、影の有無などの少なくとも一つのプロパティに対して、イメージオブジェクトでは、サイズ、色、色数、解像度などの少なくとも一つのプロパティに対して同様の制御を行えばよい。
また、上記実施例では、書き込みデータや共通ファイルをOOXML形式のWordデータやPowerPointデータとして説明したが、他の形式のデータに対しても同様の制御が可能である。また、書き込みデータと共通ファイルは形式が異なっていてもよい。
本発明は、端末で作成したデータを処理装置で統合して共通ファイルを作成する共通ファイル作成システム及び処理装置で動作するプロパティ制御プログラム並びに当該プロパティ制御プログラムを記録した記録媒体並びにプロパティ制御方法に利用可能である。
10 端末
20 処理装置
21 制御部
21a 共通ファイル管理部
21b プロパティ判定部
21c データ書き込み部
21d レイアウト判定部
22 CPU
23 ROM
24 RAM
25 記憶部
26 通信I/F部
27 表示部
28 操作部

Claims (21)

  1. オブジェクトを含む書き込みデータを作成する複数の端末と通信ネットワークで接続され、前記複数の端末で作成した複数の前記書き込みデータを用いて共通ファイルを作成する処理装置で動作するプロパティ制御プログラムであって、
    前記処理装置に、
    前記端末から受信した前記書き込みデータを解析して、当該書き込みデータに含まれる各々のオブジェクトのプロパティを抽出し、前記抽出したプロパティと前記共通ファイルのプロパティとを比較し、前記抽出したプロパティの内、前記共通ファイルのプロパティと同じプロパティは、当該プロパティを維持し、前記共通ファイルのプロパティと異なる特定のプロパティは、予め定めた条件に合致するか否かに応じて、当該特定のプロパティを維持又は前記共通ファイルのプロパティに変換するプロパティ判定処理、
    前記書き込みデータに含まれる各々のオブジェクトを、前記プロパティ判定処理の結果に応じたプロパティで前記共通ファイルに書き込み、当該共通ファイルを記憶部に記憶するデータ書き込み処理、を実行させる、
    ことを特徴とするプロパティ制御プログラム。
  2. 前記プロパティ判定処理では、前記共通ファイルに設定されているプロパティの数に対する前記特定のプロパティの数の比率を示す混合割合を算出し、前記混合割合が予め定めた第1閾値を超える場合は、前記書き込みデータの全ての前記特定のプロパティを前記共通ファイルのプロパティに変換する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のプロパティ制御プログラム。
  3. 前記プロパティ判定処理では、前記混合割合が前記第1閾値以下の場合は、各々の前記特定のプロパティが前記書き込みデータのデフォルトのプロパティから変更されたプロパティであるかを判断し、前記特定のプロパティが前記変更されたプロパティでない場合は、前記特定のプロパティを前記共通ファイルのプロパティに変換する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のプロパティ制御プログラム。
  4. 前記プロパティ判定処理では、前記特定のプロパティが前記変更されたプロパティである場合は、前記特定のプロパティの利用頻度が予め定めた第2閾値以上であるかを判断し、前記利用頻度が前記第2閾値以上の場合は、前記特定のプロパティを前記共通ファイルのプロパティに変換する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のプロパティ制御プログラム。
  5. 前記利用頻度は、前記書き込みデータの総文字数に対する前記特定のプロパティの文字数の比率である、
    ことを特徴とする請求項4に記載のプロパティ制御プログラム。
  6. 前記プロパティ判定処理では、前記特定のプロパティを前記共通ファイルのプロパティに変換する際に、前記特定のプロパティを前記共通ファイルのプロパティに変換した場合のプレビュー画像を生成し、前記プレビュー画像のデータを前記書き込みデータの送信元の前記端末に送信する、
    ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一に記載のプロパティ制御プログラム。
  7. 前記処理装置に、更に、
    前記書き込みデータに含まれる各々のオブジェクトのレイアウト情報を抽出し、前記レイアウト情報に対応する、前記共通ファイルで定義される座標に他のオブジェクトがあるかを判断し、前記他のオブジェクトがある場合は、前記他のオブジェクトと重ならないように、前記オブジェクトのレイアウト情報を変更するレイアウト判定処理を実行させ、
    前記データ書き込み処理では、前記書き込みデータに含まれる各々のオブジェクトを、前記レイアウト判定処理の結果に応じて変更したレイアウト情報に従って前記共通ファイルに書き込む、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載のプロパティ制御プログラム。
  8. 前記オブジェクトのプロパティは、テキストオブジェクトのフォント、サイズ、背景色、文字色、スタイル、文字飾り、下線及び/又は傍点の有無、グラフィックスオブジェクトのサイズ、色、線の書式、影の有無、イメージオブジェクトのサイズ、色、色数、解像度の中から選択される少なくとも1つの属性情報である、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一に記載のプロパティ制御プログラム。
  9. 前記共通ファイルのプロパティは、デフォルトで設定されたプロパティ、又は、ユーザに設定されたプロパティである、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一に記載のプロパティ制御プログラム。
  10. オブジェクトを含む書き込みデータを作成する複数の端末と通信ネットワークで接続され、前記複数の端末で作成した複数の前記書き込みデータを用いて共通ファイルを作成する処理装置におけるプロパティ制御方法であって、
    前記端末から前記書き込みデータを受信するデータ受信処理と、
    前記書き込みデータを解析して、当該書き込みデータに含まれる各々のオブジェクトのプロパティを抽出し、前記抽出したプロパティと前記共通ファイルのプロパティとを比較し、前記抽出したプロパティの内、前記共通ファイルのプロパティと同じプロパティは、当該プロパティを維持し、前記共通ファイルのプロパティと異なる特定のプロパティは、予め定めた条件に合致するか否かに応じて、当該特定のプロパティを維持又は前記共通ファイルのプロパティに変換するプロパティ判定処理と、
    前記書き込みデータに含まれる各々のオブジェクトを、前記プロパティ判定処理の結果に応じたプロパティで前記共通ファイルに書き込み、当該共通ファイルを記憶部に記憶するデータ書き込み処理と、を実行する、
    ことを特徴とするプロパティ制御方法。
  11. 前記書き込みデータに含まれる各々のオブジェクトのレイアウト情報を抽出し、前記レイアウト情報で特定される書き込み位置に他のオブジェクトが既に書き込まれているかを判断し、前記他のオブジェクトが既に書き込まれている場合は、前記他のオブジェクトと重ならないようにレイアウトを変更するレイアウト判定処理を更に実行し、
    前記データ書き込み処理では、前記書き込みデータに含まれる各々のオブジェクトを、前記レイアウト判定処理の結果に応じたレイアウトで前記共通ファイルに書き込む、
    ことを特徴とする請求項10に記載のプロパティ制御方法。
  12. オブジェクトを含む書き込みデータを作成する複数の端末と通信ネットワークで接続され、前記複数の端末で作成した複数の前記書き込みデータを用いて共通ファイルを作成する処理装置であって、
    前記処理装置の制御部は、
    前記端末から前記書き込みデータを受信するデータ受信処理と、
    前記書き込みデータを解析して、当該書き込みデータに含まれる各々のオブジェクトのプロパティを抽出し、前記抽出したプロパティと前記共通ファイルのプロパティとを比較し、前記抽出したプロパティの内、前記共通ファイルのプロパティと同じプロパティは、当該プロパティを維持し、前記共通ファイルのプロパティと異なる特定のプロパティは、予め定めた条件に合致するか否かに応じて、当該特定のプロパティを維持又は前記共通ファイルのプロパティに変換するプロパティ判定処理と、
    前記書き込みデータに含まれる各々のオブジェクトを、前記プロパティ判定処理の結果に応じたプロパティで前記共通ファイルに書き込み、当該共通ファイルを記憶部に記憶するデータ書き込み処理と、を実行する、
    ことを特徴とする処理装置。
  13. 前記プロパティ判定処理では、前記共通ファイルに設定されているプロパティの数に対する前記特定のプロパティの数の比率を示す混合割合を算出し、前記混合割合が予め定めた第1閾値を超える場合は、前記書き込みデータの全ての前記特定のプロパティを前記共通ファイルのプロパティに変換する、
    ことを特徴とする請求項12に記載の処理装置。
  14. 前記プロパティ判定処理では、前記混合割合が前記第1閾値以下の場合は、各々の前記特定のプロパティが前記書き込みデータのデフォルトのプロパティから変更されたプロパティであるかを判断し、前記特定のプロパティが前記変更されたプロパティでない場合は、前記特定のプロパティを前記共通ファイルのプロパティに変換する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の処理装置。
  15. 前記プロパティ判定処理では、前記特定のプロパティが前記変更されたプロパティである場合は、前記特定のプロパティの利用頻度が予め定めた第2閾値以上であるかを判断し、前記利用頻度が前記第2閾値以上の場合は、前記特定のプロパティを前記共通ファイルのプロパティに変換する、
    ことを特徴とする請求項14に記載の処理装置。
  16. 前記利用頻度は、前記書き込みデータの総文字数に対する前記特定のプロパティの文字数の比率である、
    ことを特徴とする請求項15に記載の処理装置。
  17. 前記処理装置の制御部は、更に、
    前記書き込みデータに含まれる各々のオブジェクトのレイアウト情報を抽出し、前記レイアウト情報に対応する、前記共通ファイルで定義される座標に他のオブジェクトがあるかを判断し、前記他のオブジェクトがある場合は、前記他のオブジェクトと重ならないように、前記オブジェクトのレイアウト情報を変更するレイアウト判定処理を実行し、
    前記データ書き込み処理では、前記書き込みデータに含まれる各々のオブジェクトを、前記レイアウト判定処理の結果に応じて変更したレイアウト情報に従って前記共通ファイルに書き込む、
    ことを特徴とする請求項12乃至16のいずれか一に記載の処理装置。
  18. 前記オブジェクトのプロパティは、テキストオブジェクトのフォント、サイズ、背景色、文字色、スタイル、文字飾り、下線及び/又は傍点の有無、グラフィックスオブジェクトのサイズ、色、線の書式、影の有無、イメージオブジェクトのサイズ、色、色数、解像度の中から選択される少なくとも1つの属性情報である、
    ことを特徴とする請求項12乃至17のいずれか一に記載の処理装置。
  19. 前記共通ファイルのプロパティは、デフォルトで設定されたプロパティ、又は、ユーザに設定されたプロパティである、
    ことを特徴とする請求項12乃至18のいずれか一に記載の処理装置。
  20. 請求項12乃至19のいずれか一に記載の前記処理装置及び前記端末を備える共通ファイル作成システムであって、
    前記処理装置は、前記共通ファイルのデータを前記端末に送信し、
    前記端末は、前記処理装置から受信した前記共通ファイルのデータに基づいて、前記書き込みデータを作成する画面上に、前記共通ファイルに書き込み済のオブジェクトを表示する、
    ことを特徴とする共通ファイル作成システム。
  21. 前記処理装置は、前記特定のプロパティを前記共通ファイルのプロパティに変換する際に、前記特定のプロパティを前記共通ファイルのプロパティに変換した場合のプレビュー画像を生成し、前記プレビュー画像のデータを前記端末に送信し、
    前記端末は、前記処理装置から受信した前記プレビュー画像のデータに基づいて、当該プレビュー画像を表示部に表示し、前記特定のプロパティを前記共通ファイルのプロパティに変換するか否かを操作者に選択させ、選択結果に応じた指示情報を前記処理装置に送信し、
    前記処理装置は、前記端末から受信した前記指示情報に従って、前記特定のプロパティを維持又は前記共通ファイルのプロパティに変換する、
    ことを特徴とする請求項20に記載の共通ファイル作成システム。
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