JP2016113738A - ロープ状構造体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】マイクロサイズのロープ状の折りたたみ構造体やロープ状の螺旋構造体を簡易に製造する。【解決手段】第1流体の吐出口の直径dと第2流体の流路断面とを決定し、第2流体の流量Q2に対する第1流体の流量Q1の比である流量比(Q1/Q2)を対数軸による縦軸とすると共に第2流体の粘度を右向きに小さくなる実数軸による横軸とした片対数グラフとして作製した流量比粘度形状設定用マップの右下がりの第1所定線L1により区分けされる領域のうち右上領域の流量比(Q1/Q2)と第2流体の粘度を求め、求めた粘度に調整した第2流体を流量Q2として供給している流路に第1流体を流量Q1で吐出口から吐出する。すると、第1流体によるロープ状の折りたたみ(folding)の構造体やロープ状のコイル(coilling)の構造体を得ることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、ロープ状構造体の製造方法に関し、詳しくは、第1流体中に第2流体を吐出することにより第2流体によるロープ状の折りたたみ構造体またはロープ状の螺旋構造体を製造するロープ状構造体の製造方法に関する。
従来、この種の技術としては、アルギン酸ゲルによるマイクロゲルファイバをコイル状にしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、マイクロゲルファイバを直径1mmのガラス管に巻き取った後にガラス管から外すことにより、マイクロゲルファイバによる螺旋構造体を形成する。
国際公開WO2011/046105A1、図5
しかしながら、上述の技術では、マイクロゲルファイバをガラス管に巻き取ったり、巻き取ったマイクロゲルファイバをガラス管から外す作業が必要となるため、螺旋構造のマイクロゲルファイバの製造に多くの工程を要する。また、ガラス管に巻き取るため、螺旋の直径が小さな螺旋構造のマイクロゲルファイバを製造するのは困難なものとなる。
本発明のロープ状構造体の製造方法は、マイクロサイズのロープ状の折りたたみ構造体やロープ状の螺旋構造体を簡易に製造することを主目的とする。
本発明のロープ状構造体の製造方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のロープ状構造体の製造方法は、
第1流体を第2流体中に吐出することにより前記第1流体によるロープ状の折りたたみ構造体またはロープ状の螺旋構造体を製造するロープ状構造体の製造方法であって、
前記第1流体を所定断面流路内で吐出径が500μm以下の吐出口から第1流量で吐出すると共に前記第2流体を前記所定断面流路に前記第1流体の流向と同一方向に第2流量で供給する際に、
前記第2流量に対する前記第1流量の流量比を対数軸による縦軸とすると共に前記第2流体の粘度を右向きに小さくなる実数軸による横軸とした片対数グラフとしたときに、前記流量比と前記第2流体の粘度が右下がりの第1所定線により区分けされる2つの領域のうち前記第1所定線より右上領域に属するようにする、
ことを特徴とする。
この本発明のロープ状構造体の製造方法では、第2流体を所定断面流路に第2流量で供給し、第1流体を所定断面流路内で吐出径が500μm以下の吐出口から第2流体の流向と同一方向に第1流量で吐出する。このとき、第2流量に対する第1流量の流量比(第1流量/第2流量)を対数軸による縦軸とすると共に第2流体の粘度を右向きに小さくなる実数軸(正の値の範囲)による横軸とした片対数グラフにおいて、流量比と第2流体の粘度が右下がりの第1所定線により区分けされる2つの領域のうち第1所定線より右上領域に属するようにする。すると、第1流体は、第2流体中でロープ状の折りたたみ構造体やロープ状の螺旋構造体となる。したがって、流量比と第2流体の粘度とを調整して第1流体を第2流体中に吐出するだけでロープ状の折りたたみ構造体やロープ状の螺旋構造体を製造することができる。ここで、「折りたたみ構造」としては、同一平面内で略一定の幅でつづら折り状に折れ曲がっている構造を意味している。
こうした本発明のロープ状構造体の製造方法において、前記第1所定線は、前記流量比と前記第2流体の粘度とを変更して前記第1流体を前記第2流体中に吐出したときにロープ状の直線構造体が形成されるかロープ状の折りたたみ構造体が形成されるかの境界線として用いられる線であるものとすることもできる。こうすれば、ロープ状の折りたたみ構造体やロープ状の螺旋構造体を製造することができる。
また、本発明のロープ状構造体の製造方法において、前記片対数グラフにおいて、前記流量比と前記第2流体の粘度が前記第1所定線より右上の領域で右下がりの第2所定線により区分けされる2つの領域のうち前記第2所定線より右上領域に属するようにするものとしてもよい。この場合、前記第2所定線は、前記流量比と前記第2流体の粘度とを変更して前記第2流体に前記第2流体を吐出したときにロープ状の折りたたみ構造体が形成されるかロープ状の螺旋構造体が形成されるかの境界線として用いられる線であるものとすることもできる。こうすれば、ロープ状の螺旋構造体を製造することができる。
本発明のロープ状構造体の製造方法において、前記第1流体はアルギン酸ナトリウムとクエン酸ナトリウムを含む溶液であり、前記第2流体は塩化カルシウムとポリエチレングリコールとを含む溶液であるものとすることもできる。アルギン酸ナトリウムと塩化カルシウムは反応によりアルギン酸カルシウムハイドロゲルとなるから、アルギン酸カルシウムハイドロゲルによるロープ状の折りたたみ構造体やロープ状の螺旋構造体を製造することができる。ここで、クエン酸ナトリウムは、アルギン酸ナトリウムと塩化カルシウムとの反応を遅くするために用いられている。また、ポリエチレングリコールは、アルギン酸ナトリウムと塩化カルシウムとの反応を遅くするためと、第2流体の粘度調整のために用いられている。なお、第2流体の粘度調節としては、第2流体におけるポリエチレングリコールの組成比が大きくなるほど粘度が大きくなることに基づいている。なお、得られたアルギン酸カルシウムハイドロゲルによるロープ状の折りたたみ構造体やロープ状の螺旋構造体に細胞を付着させて培養すれば、細胞組織体によるロープ状の折りたたみ構造体やロープ状の螺旋構造体を得ることができる。
このアルギン酸カルシウムハイドロゲルによるロープ状構造体を製造する態様の本発明のロープ状構造体の製造方法において、前記第1流体は、所定の第1溶液をアルギン酸ナトリウムとクエン酸ナトリウムとを含む第2溶液で被覆した状態として吐出される流体であるものとしてもよい。こうすれば、ロープ状の折りたたみ構造体やロープ状の螺旋構造体をコア−シェル構造により製造することができる。この場合、前記第1溶液は、細胞と該細胞を培養するための培養液とを含む溶液であるものとすることもできる。こうすれば、アルギン酸カルシウムハイドロゲルの管に細胞と培養液とが内在するロープ状の折りたたみ構造体やロープ状の螺旋構造体を製造することができる。これを用いて細胞を培養すれば、細胞組織体によるロープ状の折りたたみ構造体やロープ状の螺旋構造体を得ることができる。
本発明のロープ状構造体の製造方法において、前記第2流体中に形成された前記第1流体によるロープ状の構造体を前記第2流体と共に第3流体中に吐出することによりロープ状構造体を製造するものとすることもできる。こうすれば、第3流体中にロープ状の構造体、即ち、ロープ状の折りたたみ構造体またはロープ状の螺旋構造体あるいはロープ状の螺旋構造体による螺旋構造体を製造することができる。
この第2流体中に形成された第1流体によるロープ状の構造体を第2流体と共に第3流体中に吐出する態様の本発明のロープ状構造体の製造方法において、前記第2流体中に前記第1流体によるロープ状の螺旋構造体が形成されている状態で前記第3流体に吐出する際に、前記第3流体の前記第1流体の流向と同一方向の流量を調節することにより前記ロープ状の螺旋構造体のピッチを調整するものとすることもできる。この場合、第3流体の流量が大きいほどピッチも大きくなる。こうすれば、ロープ状の螺旋構造体のピッチを自在に調節することができる。
また、第2流体中に形成された第1流体によるロープ状の構造体を第2流体と共に第3流体中に吐出する態様の本発明のロープ状構造体の製造方法において、前記第2流体中に前記第1流体によるロープ状の直線構造体が形成されている状態で前記第3流体中に吐出することにより、前記第1流体によるロープ状の螺旋構造体とするものとすることもできる。こうすれば、第2流体中ではロープ状の直線構造体を第3流体中でロープ状の螺旋構造体とすることができる。
さらに、第2流体中に形成された第1流体によるロープ状の構造体を第2流体と共に第3流体中に吐出する態様の本発明のロープ状構造体の製造方法において、前記第2流体中に前記第1流体によるロープ状の螺旋構造体が形成されている状態で前記第3流体中に吐出することにより、前記第1流体によるロープ状の螺旋構造体の更なる螺旋構造体とするものとすることもできる。こうすれば、ロープ状の螺旋構造体による螺旋構造体を得ることができる。
本発明の実施形態としてのロープ状構造体の製造方法の一例を示す工程図である。 第1流体の吐出口や第2流体の流路の一例を示す説明図である。 図2のB−B面における断面図である。 ロープ状の構造体の一例を示す説明図である。 流量比粘度形状設定用マップの一例を示す説明図である。 流量比粘度形状設定用マップの作製の様子の一例を示す説明図である。 流量比(Q1/Q2)を変化させたときのロープ状構造体の形状の変化の様子を示す説明図である。 流量比(Q1/Q2)を変化させたときのロープ状構造体の形状の変化の様子を示す説明図である。 ロープ状の構造体の寸法を説明する説明図である。 直線(straight),折りたたみ(folding),コイル(coilling)のロープ状構造体におけるロープの直径T1と吐出口からの距離との関係を示すグラフである。 折りたたみ(folding),コイル(coilling)のロープ状構造体におけるコイル径(折り返し径)Aと吐出口からの距離との関係を示すグラフである。 第1流体の吐出径dに対するコイルのピッチpの比(p/d)と流量比(Q1/Q2)との関係を示すグラフである。 2層構造の第1流体によるロープ状構造体を製造する手法を説明する説明図である。 第1流体および第2流体の流路を第3流体の流路内に構成した流路の一例を示す説明図である。 図14のC−C面における断面図である。 第2流体の流路および第3流体の流路におけるコイルを示す説明図である。 第3流体の流量Q3により第3流体中のコイルのピッチpが変化する様子を説明する説明図である。 条件を変更して第1流体によるロープ状構造体を第2流体と共に流速が値0の第3流体に吐出したときの一例を示す説明図である。 図18の一例の各条件を示す一覧表である。 図18の(d)の実際の写真を示す説明図である。 第1流体と第2流体との吐出口を移動させながらシャーレ内に2重コイル構造体を形成している様子の一例を説明する説明図である。
次に、本発明を実施するための形態について説明する。図1は、本発明の実施形態としてのロープ状構造体の製造方法の一例を示す工程図である。実施形態のロープ状構造体の製造方法は、まず、ロープ状の構造体を形成する第1流体の吐出口の直径や第2流体の流路断面を決定する(工程S100)。第1流体の吐出口や第2流体の流路の一例を図2および図3に示す。図3は、図2のB−B面における断面図である。図示するように、第2流体の流路は、一辺が長さWの正方形断面の管として形成されており、第1流体の吐出口は、流路の中央に直径d(500μm以下)の円形断面として形成されている。なお、第2流体の流路は、一辺が長さWの正方形断面の管である必要はなく、第1流体の吐出口の断面に比して充分に大きいものであればよいから、直径がWの円形断面の管や、長径がWの楕円断面の管、長さがW1,W2の長方形断面、一辺が長さWの三角形断面などの種々の断面形状としてもよい。また、第1流体の吐出口は、直径dの円形断面である必要はなく第2流体の断面に比して充分に小さいものであればよいから、長径dの楕円断面や、一辺が長さdの正方形断面、長さがd1,d2の長方形断面、一辺がdの三角形断面、星形断面などの種々の断面形状としてもよい。また、第1流体の吐出口は、第2流体の流路の中央に配置される必要はなく、第2流体の流路の中央から偏心した位置に配置されるものとしても構わない。
次に、ロープ状の構造体の形状を設定する(工程S110)。ロープ状の構造体としては、直線(straight)、折りたたみ(folding)、コイル(coilling)のうちから設定する。図4にロープ状の構造体の一例を示す。図4(a1),(a2)は直線(straight)のロープ状構造体を示し、図4(b1),(b2)は折りたたみ(folding)のロープ状構造体を示し、図4(c1),(c2)はコイル(coilling)のロープ状構造体を示す。図4の左側の(a1),(b1),(c1)は模式図であり、右の(a2),(b2),(c2)は、第1流体としてアルギン酸ナトリウムとクエン酸ナトリウムの水溶液を用いると共に第2流体として塩化カルシウムとポリエチレングリコールの水溶液を用いたときに形成された直線(straight)、折りたたみ(folding)、コイル(coilling)のロープ状構造体の写真である。図としては、写真だけでもよいが、写真の視認性が低いため、模式図を並記した。
ロープ状の構造体の形状を設定すると、第2流体の流量Q2に対する第1流体の流量Q1の比としての流量比(Q1/Q2)と第2流体の粘度とロープ状の構造体の形状との関係を示すマップ(以下、「流量比粘度形状設定用マップ」という。)から、第1流体の流量Q1,第2流体の流量Q2,第2流体の粘度を設定する(工程S120)。流量比粘度形状設定用マップの一例を図5に示す。流量比粘度形状設定用マップは、図示するように、第2流体の流量Q2に対する第1流体の流量Q1の流量比(Q1/Q2)を対数軸による縦軸とすると共に第2流体の粘度を右向きに小さくなる実数軸による横軸とした片対数グラフが用いられている。そして、右下がりの第1所定線L1および第2所定線L2により3つの領域が区分けされており、3つの領域のうち第1所定線L1より左下の領域が直線(straight)の領域、第1所定線L1より右上で第2所定線L2より左下の領域が折りたたみ(folding)の領域、第2所定線L2より右上の領域がコイル(coilling)の領域である。こうした流量比粘度形状設定用マップは、設定した第1流体の吐出口の直径および第2流体の流路断面を用いて第1流体に対して流量比(Q1/Q2)と第2流体の粘度を変化させて得られるロープ状の構造体の形状を片対数グラフにマッピングし、直線(straight)と折りたたみ(folding)との境界線を第1所定線L1として設定すると共に折りたたみ(folding)とコイル(coilling)との境界線を第2所定線L2として設定することにより作製することができる。図6に、流量比粘度形状設定用マップの作製の様子の一例を示す。図6の流量比粘度形状設定用マップは、第1流体としてアルギン酸ナトリウムとクエン酸ナトリウムの水溶液を用いると共に第2流体として塩化カルシウムとポリエチレングリコールの水溶液を用い、第1流体の吐出口の直径dは88μm、第2流体の流路断面は一辺W=1mmの正方形断面を用いた。第2流体の粘度の調整は、ポリエチレングリコールの濃度を変化させることにより行なった。図6中、黒四角印はロープ状構造体の形状が直線(straight)であったことを示し、三角印はロープ状構造体の形状が折りたたみ(folding)であったことを示し、黒丸印はロープ状構造体の形状がコイル(coilling)であったことを示す。図示するように、黒四角印の直線(straight)と三角印の折りたたみ(folding)との境界線として第1所定線L1を設定することができ、三角印の折りたたみ(folding)と黒丸印のコイル(coilling)との境界線として第2所定線L2を設定することができる。第2流体の粘度を一定とし、流量比(Q1/Q2)を変化させたときのロープ状構造体の形状を図7および図8に示す。図7は写真であり、図8は図7の写真にロープ状構造体を線として示したものである。図示するように、流量比(Q1/Q2)が大きくなるにしたがって、ロープ状構造体の形状は、直線(straight)から折りたたみ(folding)に、折りたたみ(folding)からコイル(coilling)に変化するのが解る。
流量比(Q1/Q2)と第2流体の粘度とを設定すると、第1流体を調製すると共に設定した粘度となるように第2流体を調製し(工程S130)、決定した流路断面の流路に第2流体を流量Q2となるように供給すると共に決定した吐出口の直径の吐出口から第1流体を流量Q1となるように吐出して(工程S140)、設定した形状のロープ状構造体の製造を完了する。
上述した流量比粘度形状設定用マップの作製の際に以下の知見が得られた。これらの知見はロープ状の構造体を製造する際に参考となる。図9は、ロープ状の構造体の寸法を説明する説明図である。図9に示すように、第1流体の吐出口の直径をd、ロープの直径をT1、コイル径(折り返し径)をA、コイルのピッチをp、第2流体の正方形の流路断面の一辺の長さをWとした。図10および図11では、第2流体の正方形の流路断面の一辺の長さWは1mmであり、第1流体の吐出口の直径dは88μmである。また、第1流体としてはアルギン酸ナトリウムが4wt%でクエン酸ナトリウムが200mMの水溶液を用い、第2流体としてはポリエチレングリコールが100g/Lの水溶液を用いた。図10は、直線(straight),折りたたみ(folding),コイル(coilling)のロープ状構造体におけるロープの直径T1と吐出口からの距離との関係を示すグラフであり、図11は、折りたたみ(folding),コイル(coilling)のロープ状構造体におけるコイル径(折り返し径)Aと吐出口からの距離との関係を示すグラフである。図中、黒ダイヤ印は、第1流体の流量Q1を10μL/minで第2流体の流量Q2を50μL/minとして得られたロープ状構造体が圧縮されたコイル(coilling)(例えば、図7および図8のg,hの状態)であることを示し、黒四角印は、第1流体の流量Q1を10μL/minで第2流体の流量Q2を100μL/minとして得られたロープ状構造体が圧縮されていないコイル(coilling)(例えば、図7および図8のfの状態)であることを示す。また、丸印は、第1流体の流量Q1を10μL/minで第2流体の流量Q2を200μL/minとして得られたロープ状構造体が折りたたみ(folding)(例えば、図7および図8のd,eの状態)であることを示し、三角印は、第1流体の流量Q1を10μL/minで第2流体の流量Q2を1000μL/minとして得られたロープ状構造体が直線(straight)(例えば、図7および図8のa,bの状態)であることを示す。黒ダイヤ印の圧縮されたコイル(coilling)は、第1流体の吐出口からの距離が大きくなるにしたがってコイル径Aが大きくなり、これにしたがってロープの直径T1は小さくなる。黒四角印の圧縮されていないコイル(coilling)や丸印の折りたたみ(folding)では、第1流体の吐出口からの距離が1000μm以上では、コイル径(折り返し径)Aがほぼ一定となり、ロープの直径T1もほぼ一定となる。
図12は、第1流体の吐出径dに対するコイルのピッチpの比(p/d)と流量比(Q1/Q2)との関係を示すグラフである。図中、黒ダイヤ印は、吐出径dが88μm、第1流体がアルギン酸ナトリウムが4wt%でクエン酸ナトリウムが200mMの水溶液、第2流体がポリエチレングリコールが100g/Lの水溶液としたものである。四角印は、吐出径dが88μm、第1流体はアルギン酸ナトリウムが4wt%でクエン酸ナトリウムが200mMの水溶液、第2流体はポリエチレングリコールが150g/Lの水溶液としたものである。丸印は、吐出径dが56μm、第1流体はアルギン酸ナトリウムが5wt%でクエン酸ナトリウムが200mMの水溶液、第2流体はポリエチレングリコールが100g/Lの水溶液としたものである。黒丸印は、吐出径dが33μm、第1流体はアルギン酸ナトリウムが4wt%でクエン酸ナトリウムが200mMの水溶液、第2流体はポリエチレングリコールが100g/Lの水溶液としたものである。図示するように、吐出径dに拘わらず、吐出径dに対するピッチpの比(p/d)は、流量比(Q1/Q2)が大きくなるにしたがって小さくなる。
以上説明した実施形態のロープ状構造体の製造方法によれば、第1流体の吐出口の直径dと第2流体の流路断面とを決定し、第2流体の流量Q2に対する第1流体の流量Q1の比である流量比(Q1/Q2)を対数軸による縦軸とすると共に第2流体の粘度を右向きに小さくなる実数軸による横軸とした片対数グラフとして作製した流量比粘度形状設定用マップの右下がりの第1所定線L1により区分けされる領域のうち右上領域の流量比(Q1/Q2)と第2流体の粘度を求め、求めた粘度に調整された第2流体を流量Q2として供給している流路に第1流体を流量Q1で決定した吐出口から吐出することにより、第1流体によるロープ状の折りたたみ(folding)の構造体やロープ状のコイル(coilling)の構造体を製造することができる。即ち、決定した流路に粘度調整した第2流体を流量Q2で供給し、この流路の中央の吐出口から第1流体を流量Q1で吐出するだけマイクロサイズのロープ状の折りたたみ(folding)の構造体やロープ状のコイル(coilling)の構造体を容易に製造することができるのである。しかも、流量比粘度形状設定用マップの右下がりの第2所定線L2により区分けされる領域のうち右上領域の流量比(Q1/Q2)と第2流体の粘度とすれば、第1流体によるロープ状のコイル(coilling)の構造体を製造することができる。
実施形態のロープ状構造体の製造方法では、第2流体の流量Q2に対する第1流体の流量Q1の比である流量比(Q1/Q2)を対数軸による縦軸とすると共に第2流体の粘度を右向きに小さくなる実数軸による横軸とした片対数グラフにおいて右下がりの第1所定線L1や第2所定線L2を設定した流量比粘度形状設定用マップを用いるものとしたが、片対数グラフに変換したときに右下がりの第1所定線L1や第2所定線L2となればよいから、流量比(Q1/Q2)を実数軸による縦軸とすると共に第2流体の粘度を右向きに小さくなる実数軸による横軸としたグラフにおいて第1所定線や第2所定線を設定したマップや、流量比(Q1/Q2)を実数軸による縦軸とすると共に第2流体の粘度を右向きに大きくなる実数軸による横軸としたグラフにおいて第1所定線や第2所定線を設定したマップなどを用いるものとしても構わない。
実施形態のロープ状構造体の製造方法では、第2流体の流量Q2に対する第1流体の流量Q1の比である流量比(Q1/Q2)を対数軸による縦軸とすると共に第2流体の粘度を右向きに小さくなる実数軸による横軸とした片対数グラフにおいて右下がりの第1所定線L1や第2所定線L2を設定した流量比粘度形状設定用マップを用いるものとしたが、流量比(Q1/Q2)に代えて流速比(V1/V2)を用いるものとしてもよい。この場合、第1流体の流速V1については流量Q1/吐出口の断面積として計算し、第2流体の流速V2については流量Q2/第2流体の流路断面積(W×W−吐出口の断面積)として計算すればよい。また、図6に例示するように、第2流体の粘度に代えて第2流体の粘度を調整可能な成分の第2流体における濃度を用いるものとしてもよい。
次に、実施形態のロープ状構造体の製造方法により製造されたロープ状の折りたたみ(folding)の構造体やロープ状のコイル(coilling)の構造体の用途の一例について説明する。第1流体としてアルギン酸ナトリウムとクエン酸ナトリウムの水溶液を用いると共に第2流体として塩化カルシウムとポリエチレングリコールの水溶液を用いると、第1流体のアルギン酸ナトリウムは第2流体の塩化カルシウムと反応してアルギン酸カルシウムハイドロゲルとなる。ここで、第1流体中のクエン酸ナトリウムは、アルギン酸ナトリウムと塩化カルシウムとの反応をロープ状の折りたたみ(folding)の構造体やロープ状のコイル(coilling)の構造体を構成した後に生じさせるよう反応を遅らせるために用いられている。また、第2流体中のポリエチレングリコールは、アルギン酸ナトリウムと塩化カルシウムとの反応をロープ状の折りたたみ(folding)の構造体やロープ状のコイル(coilling)の構造体を構成した後に生じさせるよう反応を遅らせるために用いられていると共に、第2流体の粘度調整のために用いられている。こうした第1流体に細胞を混在させると、細胞が混在した第1流体によるロープ状の折りたたみ(folding)の構造体やロープ状のコイル(coilling)の構造体を製造することができる。そして、この構造体を培養することにより、細胞組織体によるロープ状の折りたたみ構造体やロープ状の螺旋構造体を製造することができる。また、製造されたアルギン酸カルシウムハイドロゲルによるロープ状の折りたたみ(folding)の構造体やロープ状のコイル(coilling)の構造体に細胞を付着させて培養することによっても、細胞組織体によるロープ状の折りたたみ構造体やロープ状の螺旋構造体を製造することができる。
また、第1流体はコア−シェル構造の2つの溶液による2層構造としたり、コア−第1シェル−第2シェルの3つの溶液の3層以上の構造としてもよい。コア−シェル構造の2つの溶液による2層構造とする場合、例えば、図13に例示する手法を用いることができる。溶液LQ1を溶液LQ2の中央部に吐出し、溶液LQ2を溶液LQ2によって管状に被覆したものとして第1流体を構成し、この第1流体を第2流体LQ3の中央に吐出することにより、第1流体によるロープ状の折りたたみ(folding)の構造体やロープ状のコイル(coilling)の構造体を製造することができる。このように、第1流体を2層構造とする場合、溶液LQ1として細胞を含む培養液を用い、溶液LQ2としてアルギン酸ナトリウムとクエン酸ナトリウムの水溶液を用い、第2流体として塩化カルシウムとポリエチレングリコールの水溶液を用いるものとすれば、細胞を含む培養液を内側に含むアルギン酸カルシウムハイドロゲルの管によるロープ状の折りたたみ(folding)の構造体やロープ状のコイル(coilling)の構造体を製造することができる。この構造体の細胞を培養することにより、細胞組織体によるロープ状の折りたたみ構造体やロープ状のコイル構造体を製造することができる。
以上の説明では、第1流体としてアルギン酸ナトリウムとクエン酸ナトリウムの水溶液を用い、第2流体として塩化カルシウムとポリエチレングリコールの水溶液を用いるものとしたが、用途として細胞組織体によるロープ状の折りたたみ構造体やロープ状のコイル構造体を製造する場合を想定したものであるため、第1流体はアルギン酸ナトリウムとクエン酸ナトリウムの水溶液に限定されるものではなく、また、第2流体は塩化カルシウムとポリエチレングリコールの水溶液に限定されるものではないことは勿論である。即ち、ロープ状の折りたたみ構造体やロープ状のコイル構造体の用途によって、第1流体の組成や第2流体の組成を考慮すればよいのである。
次に、上述の実施形態としてのロープ状構造体の製造方法において、更なる知見が得られたので以下に記載する。図14は、図2および図3に示した第1流体および第2流体の流路を第3流体の流路内に構成した流路の一例であり、図15は図14のC−C面における断面図である。図示するように、第3流体の流路は、一辺が長さW2の正方形断面の管として形成されており、その中央に一辺が長さWの正方形断面の管として第2流体の流路が形成されており、更にその中央に直径d(500μm以下)の円形断面として第1流体の吐出口が形成されている。ここで、第3流体の流路は、一辺が長さW2の正方形断面の管である必要はなく、第2流体の流路の断面に比して充分に大きいものであればよいから、直径がW2の円形断面の管や、長径がW2の楕円断面の管、長方形断面、三角形断面などの種々の断面形状としてもよい。また、第2流体の流路は、第3流体の流路の中央に配置される必要はなく、第3流体の流路の中央から偏心した位置に配置されるものとしても構わない。なお、第2流体の流路の形状や第1流体の吐出口の位置については上述した。
図5の流量比粘度形状設定用マップにおける第2所定線L2より右上の領域がコイル(coilling)の領域となるように第1流体と第2流体の流量Q1,Q2および第2流体の粘度を調整して第2流体中に第1流体のコイルを形成し、この第1流体のコイルを第2流体と共に第3流体に吐出する。この際、第1流体や第2流体の流向と同一方向の第3流体の流量Qを調整することによりコイルのピッチpを調節する。第2流体の流路および第3流体の流路におけるコイルの写真を図16に示し、第3流体の流量Q3により第3流体中のコイルのピッチpが変化する様子を図17に示す。図17の(a1),(b1),(c1)は説明用の模式図であり、(a2),(b2),(c2)は(a1),(b1),(c1)における第3流体中のコイルに対応する実際の写真である。図17の(a2),(b2),(c2)における第1流体の流量Q1と第2流体の流量Q2と第3流体の流量Q3は、Q1/Q2/Q3として表わすと、(a2)36μL/65μL/130μL,(b2)36μL/80μL/160μL,(c2)36μL/100μL/200μLである。このように、第3流体の流量Q3を大きくすることによりコイルのピッチpを大きくすることができる。即ち、第3流体の流量Q3によりコイルのピッチpを調節することができるのである。なお、図17の(a2),(b2),(c2)の第2流体の流量Q2はこの順に大きくなっているが、第2流体の流量Q2を同一としても良好な結果が得られる。なお、図16の右下のスケールバーは1mmを示しており、図17の(a2),(b2),(c2)のスケールバーは500μmを示している。
次に、第1流体によるロープ状構造体を第2流体と共に流速が値0の第3流体に吐出したときの様子について説明する。図18は、条件を変更して第1流体によるロープ状構造体を第2流体と共に流速が値0の第3流体に吐出したときの一例を示す説明図であり、図19は図18の一例の各条件を示す一覧表である。図18の(a)では、第1流体としてアルギン酸ナトリウムが4wt%の水溶液を用い、その流量Q1を10μL/minとし、第2流体としてポリエチレングリコール(製品名PEG−1000)が80g/Lの水溶液を用い、その流量Q2を150μL/minとし、第3流体として塩化カルシウム(CaCl2)が100mMの水溶液を用いた。この条件では、ロープ状構造体は、第2流体中も第3流体中も直線(straight)となった。
図18の(b)では、第1流体としてアルギン酸ナトリウムが4wt%でクエン酸塩(例えばクエン酸ナトリウムなど)が200mMの水溶液を用い、その流量Q1を6μL/minとし、第2流体としてポリエチレングリコール(製品名PEG−6000)が80g/Lで塩化カルシウム(CaCl2)が250mMの水溶液を用い、その流量Q2を150〜220μL/minとし、第3流体として超純水を用いた。この条件では、ロープ状構造体は、第2流体中も第3流体中も同一径のコイル(coilling)となった。
図18の(c)では、第1流体としてアルギン酸ナトリウムが3wt%でクエン酸塩(例えばクエン酸ナトリウムなど)が250mMの水溶液を用い、その流量Q1を10μL/minとし、第2流体としてポリエチレングリコール(製品名PEG−6000)が80g/Lで塩化カルシウム(CaCl2)が100mMの水溶液を用い、その流量Q2を1mL/minとし、第3流体として超純水を用いた。この条件では、ロープ状構造体は、第2流体中では直線(straight)となり、第3流体中では途中からコイル(coilling)となった。これは、第3流体の途中で第2流体と第3流体との混合溶液と第1流体との関係が図5の流量比粘度形状設定用マップにおける第2所定線L2より右上のコイル(coilling)の領域となる条件に至ったことによると考えられる。
図18の(d)では、第1流体としてアルギン酸ナトリウムが3wt%でクエン酸塩(例えばクエン酸ナトリウムなど)が150mMの水溶液を用い、その流量Q1を10μL/minとし、第2流体としてポリエチレングリコール(製品名PEG−6000)が80g/Lで塩化カルシウム(CaCl2)が200mMの水溶液を用い、その流量Q2を200〜300μL/minとし、第3流体として超純水を用いた。この条件では、ロープ状構造体は、第2流体中でコイル(coilling)となり、第3流体中でコイル状のロープがその形状を維持したまま全体としてコイル(coilling)となった。これは、第2流体中で生じたコイルをコイル状の第1流体としたときに、第3流体の途中で第2流体と第3流体との混合溶液とコイル状の第1流体との関係が図5の流量比粘度形状設定用マップにおける第2所定線L2より右上のコイル(coilling)の領域となる条件に至ったことによると考えられる。図18の(d)の実際の写真を図20に示す。図20に示すように、コイル状の第1流体がその形状を維持したまま全体としてコイルとなっている。以下、この状体を2重コイル構造体と称する。
図18の(d)における第3流体をシャーレ内に構成し、第1流体と第2流体との吐出口を移動可能に構成し、この吐出口を移動させながらシャーレ内に2重コイル構造体を形成している様子を図21に示す。図示するように、第1流体と第2流体との吐出口を移動させることにより、シャーレ内に立体的に自在に2重コイル構造体を形成することができる。上述したように、第1流体に細胞を混在させて培養することによって細胞組織体によるロープ状の構造体とすることができるから、第1流体に細胞を混在させて第1流体と第2流体との吐出口を移動させることと組み合わせることにより、高密度で3次元的な細胞組織体による2重コイル構造体を製造することができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ロープ状構造体の製造産業などに利用可能である。

Claims (11)

  1. 第1流体を第2流体中に吐出することにより前記第1流体によるロープ状の折りたたみ構造体またはロープ状の螺旋構造体を製造するロープ状構造体の製造方法であって、
    前記第1流体を所定断面流路内で吐出径が500μm以下の吐出口から第1流量で吐出すると共に前記第2流体を前記所定断面流路に前記第1流体の流向と同一方向に第2流量で供給する際に、
    前記第2流量に対する前記第1流量の流量比を対数軸による縦軸とすると共に前記第2流体の粘度を右向きに小さくなる実数軸による横軸とした片対数グラフとしたときに、前記流量比と前記第2流体の粘度が右下がりの第1所定線により区分けされる2つの領域のうち前記第1所定線より右上領域に属するようにする、
    ことを特徴とするロープ状構造体の製造方法。
  2. 請求項1記載のロープ状構造体の製造方法であって、
    前記第1所定線は、前記流量比と前記第2流体の粘度とを変更して前記第1流体を前記第2流体中に吐出したときにロープ状の直線構造体が形成されるかロープ状の折りたたみ構造体が形成されるかの境界線として用いられる線である、
    ロープ状構造体の製造方法。
  3. 請求項1または2記載のロープ状構造体の製造方法であって、
    前記片対数グラフにおいて、前記流量比と前記第2流体の粘度が前記第1所定線より右上の領域で右下がりの第2所定線により区分けされる2つの領域のうち前記第2所定線より右上領域に属するようにする、
    ロープ状構造体の製造方法。
  4. 請求項3記載のロープ状構造体の製造方法であって、
    前記第2所定線は、前記流量比と前記第2流体の粘度とを変更して前記第2流体に前記第2流体を吐出したときにロープ状の折りたたみ構造体が形成されるかロープ状の螺旋構造体が形成されるかの境界線として用いられる線である、
    ロープ状構造体の製造方法。
  5. 請求項1ないし4のうちのいずれか1つの請求項に記載のロープ状構造体の製造方法であって、
    前記第1流体は、アルギン酸ナトリウムとクエン酸ナトリウムを含む溶液であり、
    前記第2流体は、塩化カルシウムとポリエチレングリコールとを含む溶液である、
    ロープ状構造体の製造方法。
  6. 請求項5記載のロープ状構造体の製造方法であって、
    前記第1流体は、所定の第1溶液をアルギン酸ナトリウムとクエン酸ナトリウムとを含む第2溶液で被覆した状態として吐出される流体である、
    ロープ状構造体の製造方法。
  7. 請求項6記載のロープ状構造体の製造方法であって、
    前記第1溶液は、細胞と該細胞を培養するための培養液とを含む溶液である、
    ロープ状構造体の製造方法。
  8. 請求項1ないし6のうちのいずれか1つの請求項に記載のロープ状構造体の製造方法であって、
    前記第2流体中に形成された前記第1流体によるロープ状の構造体を前記第2流体と共に第3流体中に吐出することによりロープ状構造体を製造する、
    ロープ状構造体の製造方法。
  9. 請求項8記載のロープ状構造体の製造方法であって、
    前記第2流体中に前記第1流体によるロープ状の螺旋構造体が形成されている状態で前記第3流体に吐出する際に、前記第3流体の前記第1流体の流向と同一方向の流量を調節することにより前記ロープ状の螺旋構造体のピッチを調整する、
    ロープ状構造体の製造方法。
  10. 請求項8記載のロープ状構造体の製造方法であって、
    前記第2流体中に前記第1流体によるロープ状の直線構造体が形成されている状態で前記第3流体中に吐出することにより、前記第1流体によるロープ状の螺旋構造体とする、
    ロープ状構造体の製造方法。
  11. 請求項8記載のロープ状構造体の製造方法であって、
    前記第2流体中に前記第1流体によるロープ状の螺旋構造体が形成されている状態で前記第3流体中に吐出することにより、前記第1流体によるロープ状の螺旋構造体の更なる螺旋構造体とする、
    ロープ状構造体の製造方法。
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