JP2016113296A - 巻取りパッケージへの下糸搬送の最終段階を空気力式に行う方法並びにこの方法を実施する巻取りユニット及び自動ワインダ - Google Patents

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Abstract

【課題】下糸供給の最終段階を、つまり巻取りパッケージの近傍における、下糸のさらなる取扱いのために直接接近できない領域から、操作員又は自動式の装置によって、下糸を巻取りパッケージの空管に結合させることができる領域への下糸の搬送を、可能な限り安価にかつ/又は低摩擦で実現する。【解決手段】下糸供給の最終段階を実施する方法、つまり下糸29を、自動ワインダの巻取りユニット1の巻取りパッケージ5の空管の近傍における、該下糸のさらなる取扱いのために直接接近可能でない領域から、操作員又は自動式の装置によって、下糸29を巻取りパッケージ5の空管に結合させることができる領域に、搬送する方法であって、下糸供給の最終段階を、巻取りパッケージ5に摩擦接続可能な摩擦ローラ34の回転又は巻取りパッケージ5の回転又は摩擦ローラ34及び巻取りパッケージ5の回転によって実施する。【選択図】図2

Description

本発明は、比較的小さな体積の紡績コップを巻き返す、又は一般的には繰出しボビンから大きな体積の巻取りパッケージに巻き返す巻取りユニット及び該巻取りユニットを有する自動ワインダ、及び巻取りユニット及び該巻取りユニットを有する自動ワインダにおいて、下糸を繰出しボビンから、該下糸を巻き取りパッケージの新たに挿入された空管に固定するために収容することができる空管近傍に搬送する、搬送の最終段階に関する。
いわゆるロット交換時、つまり糸種類が変えられる場合には、新たな巻取りパッケージのための空管を使用する必要があるのみならず、糸交換のために、空管の近傍にある先行する巻取りプロセスの下糸も使用することができない。従って下糸を、巻き返される新たな繰出しボビンから、まず巻管近傍に搬送することが必要である。このことを下糸供給(Unterfadenvorlage)とも呼ぶ。この下糸供給の必要性は、ロット交換の他にも、例えば巻取りパッケージの交換後に、糸種類の変更なしでも、先行する巻取りプロセスの下糸が欠陥に基づいて巻取りパッケージの近傍において固定され得なかった場合のような、他の状況においても生じることがある。
下糸供給は、もちろん完全に手動で操作員によって実施することが可能である。このとき下糸供給は、部分的に自動式の装置によって促進することも、又はすべてのプロセスを完全自動化することも可能である。このような促進又は自動化のために、従来は常に、機械式の搬送システムが、吸込み空気を供給される保持システムとの組合せにおいて使用され、これによって下糸を空管の近傍にもたらすことができ、この空管近傍において下糸は、手によって、又は巻取り機のサービスアセンブリによっても、空管と結合されることができる。この場合例えば、グリッパ管及び吸込みノズルを使用することができ、このグリッパ管及び吸込みノズルは、下糸を繰出しボビンからもしくは上糸を巻取りパッケージから糸継ぎ工程を導入するために例えばスプライサに挿入するために、いずれにせよ巻取りユニットに設けられている。しかしながらまた択一的に又は追加的に、吸込み管、スライダ又は旋回アームのようなさらに別の装置を使用することも可能である。
しかしながら、これらすべての取扱い装置の可動部分は、比較的大きな距離を進むので、これらの可動部分はある程度の摩耗及びある程度の故障しやすさの影響下にある。さらにこれらの可動部分及びその駆動装置は、比較的大きな設置スペースを必要とする。そしてこのことは、巻取り機及びその運転のコストを上昇させ、このコスト上昇は、下糸供給のためにだけ必要な追加的な構成エレメントの使用によって、さらに激しくなる。
グリッパ管及び吸込みノズルの古典的な取扱い装置の代わりに、特許文献1では、機械式の糸搬送装置の代わりに、空気力式の糸搬送装置が、つまり吸込み空気及び圧縮空気が使用されている。そのために主要な手段として、繰出しボビンから巻取りパッケージに到るまで糸走路をほぼ取り囲んでいて複数部分から成る糸案内通路が、使用されており、この糸案内通路内に、糸監視装置及び糸処理装置が挿入されており、この糸案内通路には、糸搬送のために部分的に、確定されて方向付けられた負圧流が供給され得るようになっている。機械式の搬送機構を回避しかつ設置スペースを減じる他に、閉鎖された糸案内通路はさらに、巻取りプロセス時に発生する毛羽及び塵埃を吸い込むことができ、これによって巻取り機の周囲の汚染が大幅に減じられる。
下糸供給に関しては、特許文献1の発明は、糸案内通路の巻取りパッケージ側の端部における吸込み通路によって、下糸を純粋に空気力式にこの吸込み通路までもたらすことに成功している。しかしながら糸案内通路は吸込みのためにこの領域においてシール、つまり閉鎖されねばならないので、下糸を当該領域において操作員又はサービスアセンブリが受け取ることは不可能であり、下糸供給のこの最終段階のために別の搬送装置が必要である。特許文献1にはそのために、機械式に機能する糸フィーダが提案されており、この糸フィーダは、具体的には糸案内エレメントを備えたフィーダロッドであり、これによって下糸は吸込み通路から、操作員もしくはサービスアセンブリの取扱い領域にもたらされる。
独国特許出願公開第102010049515号明細書
上に述べた従来技術を出発点として、本発明の課題は、下糸供給の最終段階を、つまり巻取りパッケージの近傍における、下糸のさらなる取扱いのために直接接近できない領域から、操作員又はサービスアセンブリのような自動式の装置によって、下糸を巻取りパッケージの空管に結合させることができる領域への下糸の搬送を、可能な限り安価にかつ/又は低摩擦で実現することである。
この課題は、下糸供給の最終段階を実施する方法、つまり下糸を、自動ワインダの巻取りユニットの巻取りパッケージの空管の近傍における、該下糸のさらなる取扱いのために直接接近できない領域から、操作員又は自動ワインダのサービスアセンブリのような自動式の装置によって、下糸を巻取りパッケージの空管に結合させることができる領域に、搬送する方法において、
下糸供給のこの最終段階を、巻取りパッケージに摩擦接続可能な摩擦ローラの回転、又は巻取りパッケージの回転、又は摩擦ローラ及び巻取りパッケージの回転によって実施することによって、解決される。
発明者は、摩擦ローラ及び/又は巻取りパッケージの回転は、下糸のために所望の搬送方向への流れを生ぜしめ、この流れは、既に巻取りパッケージの近傍に位置する下糸を捕捉し、この下糸を、さらなる案内エレメントが設けられていない場合でも、巻取りパッケージの横を通して連行し、その後、下糸はその自重及び戻る流れの影響下で、巻取りパッケージの上及び後ろにおいて、つまり巻取りパッケージの他方の側において再び静止する。つまり回転する摩擦ローラ及び/又は巻取りパッケージは、巻取りパッケージを中心にした渦流を生ぜしめ、この渦流は下糸の端部を連行し、巻取りパッケージの一方の側を通過させ、綾巻きパッケージの上又は綾巻きパッケージの他方の側において下ろす。そして綾巻きパッケージの上又は綾巻きパッケージの他方の側において、下糸の端部は、回転の終了後に自重の影響下でそこに留まる。その結果下糸は完全に、繰出しボビンから巻取りパッケージを越えて、つまり操作員又は別の自動式の取扱い装置が良好に接近可能である、綾巻きパッケージの上及び綾巻きパッケージの傍らの領域に案内される。
しかしながらまた本発明の枠内において、下糸供給の最終段階のために、巻取りパッケージを摩擦ローラから持ち上げること及び、摩擦ローラと巻取りパッケージとの間に、例えば湾曲したガイドプレートとして形成された相応の糸案内エレメントを取り付けることも可能である。このような糸案内エレメントは、適宜な形状及びポジションを有している場合に、回転する摩擦ローラによって生ぜしめられた渦流を、摩擦ローラと巻取りパッケージとの間を通して導き、下糸供給時に下糸を、巻取りパッケージの上にではなく、摩擦ローラの上及び後ろに搬送し、そこで下糸は回転の終了後にその自重の影響下で留まる。そしてこの領域においても、下糸は、操作員又は自動式の取扱い装置によって良好に接近可能である。
しかしながらこの後者の態様では、回転する摩擦ローラが下糸を、それ自体に巻き取らないように、ひいては摩擦ローラにおける巻成体を生ぜしめないように、注意が払われねばならない。ここでは場合によっては、糸移動方向で見て、摩擦ローラの直ぐ後ろに別のガイドプレートを配置することができ、このガイドプレートは、渦流によって連行された下糸を捕捉して、下糸が、渦流によって完全に摩擦ローラの周りをさらに連行されることを防止する。
さらなる記載を簡単にするために、実地において通常のほぼ鉛直方向の糸走路形態が、巻取りユニットにおいて想定され、つまり巻取りパッケージがほぼ鉛直方向で繰出しボビンの上に配置されている状況が想定される。しかしながらこのことは、一般性を制限するものではまったくなく、つまり当業者は、以下における記載を、例えば傾斜した又は水平な他の糸走路形態に、難なく置き換えることができる。
巻取りパッケージにおける巻取り装置の構成に対しては、実地において複数の可能性が存在している。例えば巻取りパッケージの駆動は、直接的に又は、巻取りパッケージに接触する摩擦ローラを介して行うことができる。巻取りパッケージが綾巻きパッケージである場合には、糸の綾振りを、別体の往復動する糸ガイドによって又は綾巻きパッケージに接触する溝付ドラムによって実施することができる。後者の場合には、実地においてもまた摩擦ローラ駆動装置が選択され、溝付ドラム及び摩擦ローラは、同一の部材である。一般的ではないが原理的には、パッケージ直接駆動装置と溝付ドラムとの組合せも可能であり、この場合溝付ドラムは、摩擦により巻取りパッケージによって駆動され、従って本明細書の部材名では、(巻取りパッケージと摩擦接続され得る)摩擦ローラとも呼ばれる。
しかしながらまた直接駆動される巻取りパッケージの場合には、通常、別のローラが使用され、このローラは、巻取り運転時に巻取りパッケージと摩擦接続していて、これにより巻取りパッケージによって駆動される。この別のローラは、特に、巻取り時に巻取りパッケージに糸を整然と巻くようにするため及び巻取りパッケージにおける糸層をある程度の範囲内で滑らかにするために働く。本明細書の部材名では、このような別のローラもまた、(巻取りパッケージに摩擦接続され得る)摩擦ローラとも呼ばれる。
実地において頻繁な摩擦ローラ駆動装置の事例において、本発明の別の態様では、まず巻取りパッケージを摩擦ローラから持ち上げ、その後で初めて摩擦ローラを回転させる。巻取りパッケージ及び摩擦ローラは、巻取りパッケージの持上げ後においてもなお隣接して位置しているので、摩擦ローラの回転によって生ぜしめられる渦流は、この場合においてもなお巻取りパッケージの周りを流れ、下糸を所望のように連行する。しかしながら巻取りパッケージは少なくともほぼ停止しているか、又は場合によってはその制動装置によって停止状態に保つことができ、また渦流も摩擦ローラと巻取りパッケージとの間に主要な成分を有していないので、下糸が摩擦ローラと巻取りパッケージとの間に進入すること、又はコントロールされずに巻取りパッケージに巻き上げられることはない。
本発明は、基本的には、下糸供給の第1段階がどのように行われるか、つまり下糸が巻取りユニットの繰出しボビンから、そのさらなる取扱い装置に直に接近できない領域に、どのように搬送されるか、というような形式とは無関係である。すなわちこのような第1の搬送段階は、完全に、例えばクリッパ管及び/又は吸込みノズルのような公知の機械式の搬送手段を使用することができる。しかしながら、本発明を、その他の主として空気力式の、つまり負圧流及び/又は圧縮空気流に基づく下糸搬送形態と組み合わせることが好適であり、このとき「空気」という概念は、すべての適宜な流体を代表する表現であり、しかしながら通常は、自動ワインダの周囲空気が使用される。このような主として空気力式の搬送は、残りの搬送段階に対しても、構成エレメントによってさもないと乗り切らねばならない比較的長い搬送路を回避し、その結果、典型的には絞りとして形成された単純な弁を操作するために、さもないと必要な嵩張る駆動装置が省かれる。
独国特許出願公開第102010049515号明細書に基づいて公知のように、第1段階におけるこのような純然たる空気力式の搬送は、最も好ましくは、閉鎖された糸案内通路において実現することができ、従ってこのような糸案内通路は、本発明の別の好適な態様である。しかしながらまた基本的には、閉鎖された糸案内通路において、例えばスライダとして形成された機械式の搬送システムを実現することも可能である。従って本発明は、第1の搬送段階のために任意の搬送機構を備えた糸案内通路の使用にも関連する。
糸案内通路の使用によって、糸走路の周囲における汚染が僅かになるという、冒頭に述べた利点のみならず、最後の搬送段階中に下糸を案内するための糸案内通路の巻取り側の端部を形成することができるという可能性も得られる。一方では、摩擦ローラ及び/又は巻取りパッケージの回転は、このような相応の構成によって、下糸のさらなる取扱いにおいて直に接近不能な領域に位置している下糸に対する、強い吸引力を生ぜしめる。しかしながらまた他方において、巻取りパッケージへの下糸のための確実な案内が得られるように、糸案内通路を巻取りパッケージ側において、延長しかつ成形することができる。
さらなる改良は、第1の搬送段階を少なくとも部分的に促進しかつ最後の搬送段階をも促進する圧縮空気流を使用することによって得られる。すなわち、下糸を、場合によっては負圧流との組合せで、巻取りパッケージに向かって、かつ可能な限り巻取りパッケージの近傍にまでもたらす圧縮空気流を用いると、この圧縮空気流は、それが相応に強力であると、巻取りパッケージの領域においても、なお所望の搬送方向における成分を有していて、そこで、摩擦ローラ及び/又は巻取りパッケージの回転によって生ぜしめられる渦流を促進する。そのためには、巻取りパッケージの近傍において、巻取りパッケージに向かって方向付けられた圧力成分が、残りの流れ成分に対して優勢であると、さらに好適である。つまり追加的に例えば横方向に向けられた負圧流が使用されると、負圧流の強さ及び/又はポジション及び/又は方向を相応に選択することができる。
どのくらいの量の下糸が、主として空気力式の搬送時に、所望の直に接近可能な取扱い領域に搬送されるかは、使用される負圧流及び/又は圧縮空気流の正確な調節に関連している。このとき、負圧流及び/又は圧縮空気流の強さ、つまり調節された負圧又は正圧の高さ、及びそのノズルのポジションのみならず、特にその投入接続時間が重要である。圧縮空気流が新しい下糸を繰出しボビンから巻取りパッケージに向かって搬送する時間が長ければ長いほど、より多くの下糸が、巻取りパッケージの上及びそばに到達する。
それに対して、摩擦ローラ及び/又は巻取りパッケージの回転の正確なタイミングは、問題にならない。それというのは、摩擦ローラ及び/又は巻取りパッケージによって生ぜしめられる渦流は主として、その他の搬送手段によって供給される下糸量をさらに搬送するためにしか働かないからである。従ってこれに関連して、本発明の最も臨界的でない構成では、摩擦ローラ及び/又は巻取りパッケージを可能な限り早期にかつ最も簡単な場合には、他のすべてのアクチュエータ作動の前に回転させ、他のすべてのアクチュエータが再び停止するまで長く回転状態に保つ。
しかしながらまた本発明は、巻取りパッケージ又は自動ワインダの制御装置が、上に述べた本発明に係る方法を実施するように構成されている、自動ワインダの巻取りパッケージ又は巻取りパッケージを備えた自動ワインダに関する。
この場合本発明の別の態様では、このような巻取りパッケージは、操作エレメントを備えていて、該操作エレメントは、自動ワインダの操作員が、下糸供給の段階の1つ又は複数を、特に下糸供給のすべてのプロセスをも手動で実施することを、つまり巻取りパッケージもしくは自動ワインダの制御装置に対する相応の命令を発することを、操作員に可能にしている。このことは、一方では、下糸供給に続く、巻取りパッケージにおける下糸の固定が自動的に行われず、操作員によって実施されねばならない場合に好適である。このような場合には、下糸供給も、その他の手動操作の枠内において、1つの動作で実施することが可能になる。このことは、さらなる取扱いのために接近可能な領域における下糸の仕掛け(Ablage)と、次いで行われる手による作業開始との間における時間を、可能な限り短く保ち、ひいては、この時間において場合によっては発生する障害のリスクを減じる。
このような手動式の操作エレメントは、しかしながら一般的であるが、全自動式の自動ワインダにおいて有効である。例えば障害を解消するため及び保守作業時には、巻取りユニットの個々の構成エレメントを接近可能にすることが必要であり、そのためには部分的に、このような構成エレメントのコントロールされた移動が必要である。最後に、次いですべての部材が申し分なく機能することを検査しなくてはならず、これは、下糸供給の段階の1つ又は複数を簡単に手動で実施できることによって、大幅に簡単になる。
負圧及び圧縮空気を確定して供給可能でかつ糸走路を取り囲んでいて複数部分から成る糸案内通路を備えた、自動ワインダの巻取りユニットを示す斜視図である。 図2a〜図2dにおいて、下糸供給の最終段階の4つの連続した瞬間を概略的に示す側面図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態及びその変化形態を詳しく説明する。
図面において同一部材には、同一符号が付されている。
独国特許出願公開第102010049515号明細書におけるとほぼ同じ(かつそこでも同じ番号を有する)図1には、自動ワインダの巻取りユニット1が、概略的に斜視図で示されている。この巻取りユニット1は、糸走路を取り囲む、複数部分から成る糸案内通路6を備えており、この糸案内通路6には確定されて負圧及び圧縮空気が供給可能である。本発明を理解するための主要な構成エレメント及びその作業形式は以下において記載されているが、巻取りユニット1の作業形式に対するさらなる詳細は、独国特許出願公開第102010049515号明細書においても読み取ることができる。
繰出し箇所ASに位置する繰出しボビン2からの下糸29は、糸走行方向Fにおいて糸案内通路6を通して導かれ、綾巻きパッケージとして形成された巻取りパッケージ5に巻き返される。この巻取りパッケージ5は、旋回軸線30を中心にして旋回可能なパッケージフレーム11に保持され、摩擦ローラ34によって駆動される。この摩擦ローラ34は、同時に、綾巻きパッケージを形成するのに必要な糸綾振りのための溝付ドラムとして機能する。巻取りパッケージ5、パッケージフレーム11及び摩擦ローラ34は、一緒に巻取り装置4を形成している。
糸案内通路6は、特定のエレメントを収容するために働く複数の部分から成っている:すなわちこれらの部分は、テレスコープ式に伸縮可能な、つまり両方向36において移動可能な吸込みベース19を備え、この吸込みベース19が閉鎖オリフィス20によって閉鎖可能でかつ圧縮空気ノズル装置40を有している、繰出し補助装置3、糸テンショナ9を収容する収容部分33、糸継ぎ装置8及び圧縮空気ノズル41を収容するための収容ハウジング18、糸クリアラ10を収容するための収容部分32、糸張力センサ35及び追加的にパラフィン塗布装置のための収容ハウジング(図示せず)を収容するための収容部分31、糸吸込み装置21、吸込みヘッド22、制御フラップ23である。
機械長さにわたって延在する吸込み空気通路17と糸案内通路6との間には、吸込み空気管片12,13,14が延びており、これらの吸込み空気管片12,13,14は、オリフィスディスク15の回転によって吸込み空気通路17に接続することができ、このときオリフィスディスク15の吸込み開口16は、吸込み空気管片12,13,14のうちの開放される吸込み空気管片と合致させられる。最後に、さらに下糸センサ37及び上糸センサ38並びに吸込み空気管片14の吸込み開口28が、糸案内通路6に示されている。
下糸供給(Unterfadenvorlage)に関して言えば、下糸29はまず繰出しボビン2から解離されねばならない。そのために吸込みベース19は、閉鎖オリフィス20の開放状態でテレスコープ式に繰出しボビン2の上端部の上に伸ばされる。その後で、基本的には、糸案内通路6における純然たる負圧流で作業を行うことができ、この場合吸込み空気管片12,13,14のうちの幾つか又はすべてが、吸込み空気通路17に接続される。最適なタイミングにおいて、場合によっては、吸い込まれた下糸29のポジションを通知する、糸案内通路6におけるセンサにおいてトリガされて、下糸29を、摩擦ローラ34の直ぐ下にまでもたらすことができる。しかしながらこのような純然たる負圧使用時には、下糸が吸込み空気管片12,13,14のうちの1つに過度に深く吸い込まれ、特に吸込み空気通路17内にまで吸い込まれることは、回避されねばならない。それというのは、下糸は空気通路17においてほとんど解離することができないからである。つまりこのときタイミングは臨界的である。
少なくとも繰出しボビン2から下糸29を解離するために、ここに示したように圧縮空気ノズル装置40によって生ぜしめることができる適宜な圧縮空気流を使用すると、前記臨界的なタイミングを大幅に緩和することができる。つまりこの圧縮空気流は、適宜な強さの場合、糸案内通路6の上側の出口に向けられていて吸込み空気管片12,13,14の所を通過する主要な流れ成分を発生させる。ゆえに好適な態様において、本発明は、負圧流をまったく使用せず、下糸供給中には吸込み空気管片12,13,14を閉鎖する。
閉鎖された糸案内通路6は、圧縮空気ノズル装置40によって生ぜしめられた圧縮空気流を、摩擦ローラ34の直ぐ下まで誘導し、このことは下糸供給のために有利である。しかしながらまた本発明は、閉鎖された糸案内通路6なしに構成されてもよい。なぜならば重要なのは、摩擦ローラ34に目標を定める、圧縮空気ノズル装置40の圧縮空気衝撃だけであり、この圧縮空気衝撃は、下糸29を摩擦ローラ34の近傍まで連行し、そこで下糸29は回転する摩擦ローラ34の渦流によって引き受けられる。しかしながらまた、このように方向付けられた圧縮空気衝撃は、糸案内通路6なしでも生ぜしめることができる。場合によっては、接続する短い案内管によって助成されて、適宜な圧縮空気ノズル装置40だけで十分である。
下糸供給の第1段階、つまり繰出しボビン2から摩擦ローラ34の直ぐ下までの下糸29の搬送は、繰出しボビン2と摩擦ローラ34との間に位置する糸走路においてさらなる圧縮空気衝撃が使用されると、さらにより確実に行うことができる。図1においてはそのために、糸案内通路6の収容部分18に、1つ又は複数の圧縮空気ノズル41が使用される。このような圧縮空気ノズル41も、基本的には、繰出しボビン2と摩擦ローラ34との間における全糸走路を取り囲む閉鎖された糸案内通路6において使用される必要はなく、空間に設けられたノズルであっても、又はこのように設けられたノズル装置であってもよい。重要なことは、繰出しボビン2から摩擦ローラ34への糸走路において、糸に、所望の糸走行方向Fにおけるさらなる駆動エネルギが供給されることだけである。このとき両方の場合において注意しなくてはならないことは、下糸29が圧縮空気ノズル41に又はその保持体に絡まらないもしくは引っ掛からないことである。閉鎖された糸案内通路6の場合には、このことは通路壁における面一の取付けによって特に簡単である。このことはまた、例えば圧縮空気ノズル41の前における適宜な糸案内プレートの使用によって、閉鎖されていない自由な取付け形態においても問題なく解決することができる。
圧縮空気ノズル41及び/又は接続する流れ案内部の適宜な配置及び/又は構成時に、ここでは特に糸案内通路6の使用時に、圧縮空気ノズル41の圧縮空気衝撃は、摩擦ローラ34のそばを流れる流れ成分をも生ぜしめる。この流れ成分は、回転する摩擦ローラ34によって生ぜしめられる渦流と合流し、これにより下糸供給の第1段階の一部だけを、つまり摩擦ローラ34の直下までの圧縮空気ノズル41による下糸29の搬送を促進するのみならず、下糸供給の最終段階をも、つまり摩擦ローラ34のそばにおける下糸29のさらなる搬送をも促進する。
しかしながらまた、下糸供給の最終段階のために本発明において重要なこととしては、本実施の形態では摩擦ローラ34の回転が挙げられる。なぜならば、下糸29を摩擦ローラ34のそばにおいて連行する、摩擦ローラ34によって生ぜしめられる渦流なしでは、圧縮空気衝撃は下糸29を単に摩擦ローラ34に向かって、又は摩擦ローラ34の近傍に位置する他の部材に向かって加速させるだけになり、その結果、下糸29は圧縮空気の遮断後に再び下方の繰出しボビン2に向かって落下してしまうというおそれが常に存在するからである。摩擦ローラ34の回転によって引き起こされる渦流を用いて摩擦ローラ34に沿って下糸29を通過案内させるだけで、下糸29は確実に巻取りパッケージ5の上及びその後ろに、つまり、操作員又は自動式の装置による下糸29の収容まで該下糸29を静止させておくことができる領域に、もたらされる。
下糸供給の終了後に巻取りパッケージ5の上及び後ろにおいて静止している下糸29の量は、主として、圧縮空気ノズル装置40の制御、及び場合によっては繰出し補助装置3のその他のコンポーネントの制御によって確定される。そのために好ましくは、圧縮空気ノズル装置40には、単数又は複数の短い圧縮空気衝撃が供給され、このとき圧縮空気衝撃の数は、静止ゾーンに送り込まれる下糸量のための良好な尺度である。さらに続く糸走路における1つ又は複数の圧縮空気ノズル41の使用時においても、同様に、圧縮空気ノズル41に短い圧縮空気衝撃を供給することが可能であり、この圧縮空気衝撃は、圧縮空気ノズル装置40における圧縮空気衝撃とほぼ同時に、又はそれよりも僅かに遅らされて加えられると好適である。
しかしながらまた択一的に、下糸供給の間中、圧縮空気ノズル41に圧縮空気を供給することも可能である。
既に述べたように、摩擦ローラ34の回転のタイミングは、確実な下糸供給のために臨界的ではなく、従って最も簡単な場合には、摩擦ローラ34を下糸供給の間中、回転させることができる。下糸供給のための典型的なプロセスフローは下記の通りである:
1. 巻取りパッケージ5の空の巻管を、パッケージフレーム11の上昇によって摩擦ローラ34から持ち上げて離す;
2. 摩擦ローラ34を巻取り方向に回転させる;
3. 単数又は複数の圧縮空気衝撃を、圧縮空気ノズル装置40及び1つ又は複数の圧縮空気ノズル41に加える;
4. 下糸29を糸案内通路6の下側領域において(図示されていない下糸クランプを用いて)クランプする;
5. 摩擦ローラ34を停止させる;
6. 巻取りパッケージ5の空管を、再びパッケージフレーム11の降下によって摩擦ローラ34に下ろして接触させる。
このプロセスは、好ましくは巻取りユニット1の制御装置53によって制御される。この場合制御装置53は、制御ライン53a,53b,53c,53dを介して、そのために必要なアクチュエータを、つまりパッケージフレーム11の調節モータ、摩擦ローラ34の駆動モータ並びに圧縮空気ノズル装置40及び圧縮空気ノズル41の弁を、制御する。しかしながらまた択一的に、制御を、自動ワインダの中央制御装置55によって行うことも可能であり、この中央制御装置55は、図面では接続ライン54を介して巻取りユニット制御装置53に接続されている。
この制御は、一方では、全自動式に、例えば巻取りユニット制御装置53に記憶されたプログラムによって、巻取りユニット1の運転状態に関連して実施することができる。しかしながら少なくとも補足的に手動制御も可能であり、この手動制御は一般的に、欠陥排除のため及び保守作業のために有利であり、特に半自動式の自動ワインダでは、通常の手動による作業工程に良好に順応する。このような手動制御のためには、ここではボタンとして形成された、操作パネル50の操作エレメント51を使用することができる。
接続ライン52を介して、巻取りユニット制御装置53は操作ボタン51の操作によって指示を受け、これにより要求されたアクションを実行する。
図2a〜図2dには、下糸供給の最終段階の4つの連続する瞬間が側面図で略示されている。図面にはまず巻取り装置4のうち、巻取りパッケージ5の空管と摩擦ローラ34だけが示され、糸案内通路6のうち、その巻取りパッケージ側の部分、つまりここでは使用されていない、ゆえに閉鎖された吸込み空気管片14を備えた糸吸込み装置21、吸込みヘッド22及び制御フラップ23だけが示されている。吸込みヘッド22は、巻取りパッケージ5から(図面において右に向かって)離反旋回させられていて、制御フラップ23もまた、糸吸込み装置21から(図面において左に向かって)離反旋回させられている。これによって、糸吸込み装置21の巻取りパッケージ側の開口47から、ひいては糸案内通路6から巻取りパッケージ5への経路は、十分に障害物から解放され、糸案内通路6のこの上側部分は、その形状付与によって、糸案内通路6から空気流を導き、このとき空気気流は、糸案内通路6の巻取りパッケージ側の開口47から、摩擦ローラ34及び巻取りパッケージ5の側部(図面では右側)を通して導かれる。
既に述べたように、下糸供給を導入するために、巻取りパッケージ5は摩擦ローラ34から持ち上げられ、摩擦ローラ34は巻取り方向に回転させられる(矢印43)。これによって、摩擦ローラ34及び巻取りパッケージ5の周りに(図面においては単に略示された)渦流42が発生する。圧縮空気ノズル装置40の単数又は複数の圧縮空気衝撃は、繰出しボビン2から下糸29を解離させ、この下糸29を糸案内通路6内において上方に摩擦ローラ34に向かって吹き上げる。圧縮空気ノズル41の単数又は複数の同時の又は短時間遅延させられた圧縮空気衝撃は、下糸29の前進運動を促進する。つまり圧縮空気ノズル装置40及び圧縮空気ノズル41のこのような圧縮空気衝撃は、糸案内通路6内において、上方の摩擦ローラ34に向けられた空気流を生ぜしめ、この空気流は、下糸29を上方に向かって搬送する。図2において矢印46によって略示された空気流は、糸吸込み装置21の巻取りパッケージ側の開口47を通って糸吸込み装置21から流出し、次いで、回転する摩擦ローラ34によって生ぜしめられた渦流42と合流する。
部分的には既に繰出しボビン2からの解離時に、しかしながらさらに一層後で、糸案内通路6における搬送プロセス時の空気流と糸自重の相互作用によって、このとき典型的に、下糸29はルーズで乱雑な集合体を形成する。このような集合体は、以下において糸玉44,44′,44′′と呼ばれる。このような糸集合体は、空気流に、個別糸に比べて大きな抵抗を提供するので、このような糸玉によって糸搬送が確定される。しかしながらこのとき、糸玉は定性の構造を有しているのではなく、単にルーズな集合体を形成しているだけであり、このような集合体において糸は、流れによって常に転位するので、糸玉は常に変化し、再び解れることもある。
図2aには、典型的に糸玉44として現れる、下糸29の巻取りパッケージ側の端部が、糸吸込み装置21の巻取りパッケージ側の開口47の直前に位置している状況が示されている。次いで圧縮空気流46は、下糸29の糸玉44を、糸吸込み装置21の巻取りパッケージ側の開口47から搬出し、その後で糸玉44は、回転する摩擦ローラ34によって生ぜしめられた渦流42の領域に達する。この渦流42は糸玉44を引き受けて、摩擦ローラ34の(図面において右)側に添ってさらに上方に向かって搬送する(図2b参照)。図2bにおいてはさらに、なお糸吸込み装置21内に位置している別の糸玉44′が示されている。
本実施の形態では、つまり圧縮空気流46は、糸案内通路6内における下糸29を糸吸込み装置21の巻取りパッケージ側の開口47にまで搬送することを促進するのみならず、さらに、摩擦ローラ34に添った下糸29のさらなる搬送をも促進する。つまり糸吸込み装置21の巻取りパッケージ側の開口47の上まで圧縮空気流46を延長させることは、下糸提供の最終段階のために有利である。
しかしながら本発明は、このように延長された圧縮空気流46に依存するものではない。それというのは、回転する摩擦ローラ34によって生ぜしめられた渦流42は、既に、糸吸込み装置21の巻取りパッケージ側の開口47の上において負圧を形成するからである。そしてこの負圧は多くの場合、下糸提供の第1段階の終わりにおいて糸吸込み装置21の巻取りパッケージ側の開口47の直ぐ下に位置する下糸29を捕捉し、十分に大きく上方に向かって引っ張るのに十分であり、これによって下糸29は、完全に渦流42内に進入し、この渦流42は、下糸29を、以下に記載のように次いで巻取りパッケージ5の上及び後ろに搬送する。
さらなる経過において、渦流42は、下糸29の、渦流42によって捕捉された糸玉44,44′を連行して、これらの糸玉44,44′をさらに加速させる。次いで、最前位の糸玉44は、さらにその質量慣性に基づいて、巻取りパッケージ5を越えて飛び出す(図2c参照)。図2cには、なお糸吸込み装置21内に位置している第3の糸玉44′′も示されている。
圧縮空気ノズル装置40及び圧縮空気ノズル41の圧縮空気衝撃の停止及び次いで行われる摩擦ローラ34の回転43の停止後に、圧縮空気流46は停止し、その後で渦流42も停止する。これによって下糸29及び下糸29によって形成された糸玉44,44′,糸玉44′′は、その自重の影響を受けて下方に落下する(図2d参照)。このとき特に、下糸29の巻取りパッケージ側の端部によって形成された糸玉44は、巻取りパッケージ5の空管の上又は後ろに位置することになる。図2dに示されているように、この第1の糸玉44に続く第2の糸玉44′も巻取りパッケージ5の上に位置し、これに対して糸玉44′′は糸吸込み装置21内においてさらに下方に向かって落下している。
しかしながら、下糸29及びその糸玉44,44′,44′′の正確な位置は、重要ではない。重要なのは、摩擦ローラ34の回転によって生ぜしめられた渦流42が、下糸29の一部を巻取りパッケージ5の空管の上に置いたということだけである。この下糸29の一部が置かれたパッケージ5の空管の上には、作業員又は自動式の取扱い装置が容易に接近可能であり、次いで、作業員又は自動式の取扱い装置は下糸29の一部を巻取りパッケージ5の空管に固定することができる。
上においては、本発明に係る方法及び該方法を実施するように構成された装置が、特定の態様で記載されているが、当業者にとって自明であるように、個々の構成は大部分互いに自由に組合せ可能であり、かつ個々に使用可能であり、さらに別の変化態様も可能である。例えば、巻取りパッケージの空管の周囲における渦流は、必ずしも摩擦ローラによって生ぜしめられる必要はなく、空管をそれ自体直接駆動装置によって回転させることも可能である。
さらに完全を期すために付言しておくと、不定冠詞は、それによって示された部材が複数存在してよいことを排除するものではない。また、1つの特定の部材の記載は、その機能が複数の択一的な部材に分配され得ないということを必ずしも意味するものではなく、又は、記載された複数の部材の機能をただ1つの部材にまとめられ得ないことを必ずしも意味するものではない。
1 巻取りユニット、 2 繰出しボビン、 3 繰出し補助装置、 4 巻取り装置、 5 巻取りパッケージ、 6 糸案内通路、 8 糸継ぎ装置、 9 糸テンショナ、 10 糸クリアラ、 11 パッケージフレーム、 12,13,14 吸込み空気管片、 15 オリフィスディスク、 16 吸込み開口、 17 吸込み空気通路、 18 収容ハウジング、 19 吸込みベース、 20 閉鎖オリフィス、 21 糸吸込み装置、 22 吸込みヘッド、 23 制御フラップ、 28 吸込み開口、 29 下糸、 30 旋回軸線、 31,32,33 収容部分、 34 摩擦ローラ、 35 糸張力センサ、 36 移動方向、 37 下糸センサ、 38 上糸センサ、 40 圧縮空気ノズル装置、 41 圧縮空気ノズル、 42 渦流、 43 矢印、 44,44′,44′′ 糸玉、 46 矢印(圧縮空気流)、 47 開口、 50 操作パネル、 51 操作エレメント、 52 接続ライン、 53 制御装置、 53a,53b,53c,53d 制御ライン、 54 接続ライン、 55 中央制御装置、 AS 繰出し箇所、 F 糸走行方向

Claims (8)

  1. 下糸供給の最終段階を実施する方法、つまり下糸(29)を、自動ワインダの巻取りユニット(1)の巻取りパッケージ(5)の空管の近傍における、該下糸(29)のさらなる取扱いのために直接接近可能でない領域から、操作員又は自動ワインダのサービスアセンブリのような自動式の装置によって、前記下糸(29)を前記巻取りパッケージ(5)の前記空管に結合させることができる領域に、搬送する方法であって、
    下糸供給のこの最終段階を、前記巻取りパッケージ(5)に摩擦接続可能な摩擦ローラ(34)の回転、又は前記巻取りパッケージ(5)の回転、又は前記摩擦ローラ(34)及び前記巻取りパッケージ(5)の回転によって実施することを特徴とする、下糸供給の最終段階を実施する方法。
  2. 下糸供給の最終段階を実施するために、前記巻取りパッケージ(5)を前記摩擦ローラ(34)から持ち上げている間に、該摩擦ローラ(34)を回転させる、請求項1記載の方法。
  3. 下糸供給の第1段階、つまり前記巻取りユニット(1)の繰出しボビン(2)から、前記下糸(29)のさらなる取扱いのために直接接近可能でない領域への前記下糸(29)の搬送を、負圧流及び/又は圧縮空気流(46)の供給によって空気力式に行う、請求項1又は2記載の方法。
  4. 下糸供給の前記第1段階を、閉鎖された糸案内通路(6)内において行う、請求項1又は2記載の方法。
  5. 下糸供給の前記第1段階を少なくとも部分的に促進する圧縮空気流(46)が、下糸供給の前記最終段階をも促進する、請求項3記載の方法。
  6. 負圧流及び圧縮空気流(46)を、前記下糸(29)の所望の量が、該下糸(29)を前記巻取りパッケージ(5)の前記空管に直接結合することができる領域に搬送されるように、選択する、請求項3記載の方法。
  7. 自動ワインダの巻取りユニット(1)又は巻取りユニット(1)を備えた自動ワインダであって、前記巻取りユニット(1)又は自動ワインダの制御装置が、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法を実施するように構成されていることを特徴とする、自動ワインダの巻取りユニット(1)又は巻取りユニット(1)を備えた自動ワインダ。
  8. 前記巻取りユニット(1)は1つ又は複数の操作エレメントを有していて、該操作エレメントの操作を前記巻取りユニット(1)又は前記自動ワインダの制御装置が、下糸提供の段階のうちの1つ又は複数を実施するように指示する、請求項7記載の自動ワインダの巻取りユニット(1)又は巻取りユニット(1)を備えた自動ワインダ。
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