JP2016111252A - 避雷器 - Google Patents

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Abstract

【課題】シールドリングによる電位分布の補正効果が改善された避雷器を提供すること。【解決手段】避雷器1の上部電極3に取り付けられたシールド体5は、絶縁容器9aの周りを周回する金属製で環状のシールドリング21と、シールドリング21よりも径が大きくかつ下方に配置され、絶縁容器9aの周りを周回する金属製で環状のシールドリング22と、一端部が上部電極3に取り付けられ、他端部がシールドリング21に取り付けられた複数本の金属製の枝材23と、一端部が上部電極3に取り付けられ、他端部がシールドリング22に取り付けられると共に、中間部がシールドリング21に取り付けられた複数本の金属製の枝材24と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、気中絶縁用の避雷器に関するものである。
避雷器は、非直線抵抗素子が複数積層された内部要素を磁器碍管又はポリマー碍管から成る絶縁容器内に収容して構成される。また、大気で絶縁される避雷器は、気中絶縁用の避雷器と呼ばれることがある。
避雷器では、非直線抵抗素子の電位分布を補正し均一化するために主にシールドリングが用いられるが(特許文献1参照)、500kV用のように高い定格電圧用の避雷器の場合は、避雷器の全長が長く、シールドリングのみでは補正が困難になる場合がある。このような場合には、非直線抵抗素子と並列にコンデンサを接続することで電位分布を補正する対策が取られることがある。なお、シールドリングは、均圧管とも呼ばれる。
特開昭57−100704号公報
しかしながら、非直線抵抗素子の電位分布の補正にコンデンサを用いた場合は、避雷器の内部構造が複雑化し、製造コストも増大するという問題がある。
従って、電位分布の補正には、コンデンサを使用しないか、あるいはコンデンサを使用する場合でもできる限りコンデンサの使用数を低減することが望ましい。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、シールドリングによる電位分布の補正効果が改善された避雷器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る避雷器は、直列に積層された複数の非直線抵抗素子から成る非直線抵抗体を有する柱状積層体と、内部に前記非直線抵抗体が配置される絶縁容器と、前記柱状積層体の上端に接続された課電側である上部電極と、前記柱状積層体の下端に接続された接地側である下部電極と、前記上部電極に取り付けられたシールド体とを備えた避雷器であって、前記シールド体は、前記絶縁容器の周りを周回する金属製で環状の第1のシールドリングと、前記第1のシールドリングよりも径が大きくかつ下方に配置され、前記絶縁容器の周りを周回する金属製で環状の第2のシールドリングと、一端部が前記上部電極に取り付けられ、他端部が前記第1のシールドリングに取り付けられた複数本の金属製の第1の枝材と、一端部が前記上部電極に取り付けられ、他端部が前記第2のシールドリングに取り付けられると共に、中間部が前記第1のシールドリングに取り付けられた複数本の金属製の第2の枝材と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、シールドリングによる電位分布の補正効果が改善された避雷器を提供することができる、という効果を奏する。
実施の形態に係る避雷器の構成を示す側面図 実施の形態に係るシールド体の構成を示す図 比較例1に係る避雷器の構成を示す側面図 比較例1に係るシールド体の構成を示す図 比較例1における非直線抵抗素子の電圧分担率を示したグラフ 比較例2に係るシールド体の構成を示す図 比較例2における非直線抵抗素子の電圧分担率と比較例1における非直線抵抗素子の電圧分担率を示したグラフ 比較例3に係るシールド体の構成を示す図 実施の形態における非直線抵抗素子の電圧分担率と比較例3における非直線抵抗素子の電圧分担率を示したグラフ 比較例4に係る避雷器の構成を示す側面図 比較例4に係るシールド体の構成を示す図 実施の形態における非直線抵抗素子の電圧分担率と比較例4における非直線抵抗素子の電圧分担率を示したグラフ
以下に、本発明に係る避雷器の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本実施の形態に係る避雷器の構成を示す側面図である。図1に示すように、避雷器1は、直列に積層された複数の非直線抵抗素子6から成る非直線抵抗体7a,7bを有する柱状積層体2と、内部に非直線抵抗体7aが配置される絶縁容器9aと、内部に非直線抵抗体7bが配置される絶縁容器9bと、柱状積層体2の上端に接続された課電側である上部電極3と、柱状積層体2の下端に接続された接地側である下部電極4と、上部電極3に取り付けられたシールド体5と、を備えている。なお、避雷器1は、大気中で絶縁されたいわゆる気中絶縁用の避雷器である。以下では、避雷器1からシールド体5を除いた部分を避雷器本体という。
非直線抵抗体7aは、避雷器1の内部要素を構成し、複数の非直線抵抗素子6が直列に積層されて構成される。同様に、非直線抵抗体7bは、避雷器1の内部要素を構成し、複数の非直線抵抗素子6が直列に積層されて構成される。ここで、非直線抵抗素子6は、酸化亜鉛素子である。なお、非直線抵抗素子6は、酸化亜鉛以外の非直線抵抗材料から形成してもよい。
柱状積層体2は、非直線抵抗体7a,7bおよび中間電極8を備えている。非直線抵抗体7aと非直線抵抗体7bとは中間電極8を介して電気的に接続される。すなわち、非直線抵抗体7aの下端は、中間電極8の上端と接触し、非直線抵抗体7bの上端は、中間電極8の下端と接触する。中間電極8は、金属製の中間フランジである。
非直線抵抗体7aは、絶縁容器9a内に収容され、非直線抵抗体7bは、絶縁容器9b内に収容される。絶縁容器9a,9bは、それぞれ碍管である。ここで、碍管は、磁器碍管でもよいし、あるいはポリマー碍管でもよい。絶縁容器9a,9bには、それぞれ沿面距離を確保するためにヒダが設けられている。
避雷器1は、上部電極3を下部電極4よりも上方にして配置される。すなわち、避雷器1の軸11は鉛直方向に伸びている。上部電極3は、金属製の上部フランジであり、非直線抵抗体7aと電気的に接続される。上部電極3には、端子10が取り付けられる。端子10には系統電圧が印加される。上部電極3は、図示しない電気機器に接続され、系統電圧が印加される。下部電極4は、金属製の下部フランジであり、非直線抵抗体7bと電気的に接続されると共に接地される。
シールド体5は、上部電極3に取り付けられ、上部電極3と電気的に接続される。シールド体5は、絶縁容器9aを周回するように配置されている。
次に、図1および図2を参照して、シールド体5の構成について説明する。図2は、本実施の形態に係るシールド体5の構成を示す図であり、詳細には、図2(a)は、シールド体5の上面図、図2(b)はシールド体5の縦断面矢視図である。
シールド体5は、絶縁容器9aの周りを周回する金属製で環状の第1のシールドリングであるシールドリング21と、シールドリング21よりも径が大きくかつ下方に配置され、絶縁容器9aの周りを周回する金属製で環状の第2のシールドリングであるシールドリング22と、一端部が上部電極3に取り付けられ、他端部がシールドリング21に取り付けられた複数本の金属製の第1の枝材である枝材23と、一端部が上部電極3に取り付けられ、他端部がシールドリング22に取り付けられると共に、中間部がシールドリング21に取り付けられた複数本の金属製の第2の枝材である枝材24と、を備えている。
シールドリング21は、円環状の中実なリングとすることができる。シールドリング21は、中心を軸11に一致させ、軸11に対して垂直に配置することができる。同様に、シールドリング22は、円環状の中実なリングとすることができる。シールドリング22は、中心を軸11に一致させ、軸11に対して垂直に配置することができる。
枝材23の一端部は、上部電極3の上端面に取り付けられたシールド体5の一部を成す連結板20に取り付けられている。ここで、連結板20は、金属製の板材であり、ボルトにより上部電極3の上端面に固定することができる。なお、端子10は、連結板20の上面に取り付けられる。また、枝材23の一端部は、溶接により連結板20に取り付けることができる。このように、枝材23の一端部は、連結板20を介して上部電極3に取り付けられる。他方、枝材23の他端部は、シールドリング21に溶接により取り付けることができる。枝材23の他端部は、シールドリング21の内周側に取り付けられているが、シールドリング21の外周側に取り付けることもできる。
図示例では、枝材23の本数は4本であり、枝材23の形状はいずれも同一の形状および大きさである。枝材23は、連結板20とシールドリング21とを接続する方向に長寸の板状とすることができる。複数本の枝材23は、軸11の周りに周方向に等角度で配置され、上面視でそれぞれシールドリング21の径方向に伸びている。
枝材24の一端部は、連結板20に取り付けられている。枝材24の一端部は、溶接により連結板20に取り付けることができる。すなわち、枝材24の一端部は、連結板20を介して上部電極3に取り付けられる。他方、枝材23の他端部は、シールドリング22に溶接により取り付けることができる。枝材23の他端部は、シールドリング22の内周側に取り付けられているが、シールドリング22の外周側に取り付けることもできる。また、枝材24の中間部は、シールドリング21に溶接により取り付けることができる。枝材24の中間部とシールドリング21との接合部25は、シールドリング21の内周側に設けられているが、シールドリング21の外周側に設けることもできる。
図示例では、枝材24の本数は4本であり、枝材24の形状はいずれも同一の形状および大きさである。枝材24は、連結板20とシールドリング21とを接続する方向に長寸の板状とすることができる。複数本の枝材24は、軸11の周りに周方向に等角度で配置され、上面視でそれぞれシールドリング22の径方向に伸びている。
また、枝材23の幅は、枝材24の幅よりも大きい。この場合の幅は、図2(a)のように上面視したときの幅である。また、枝材23と枝材24は、周方向に交互に配置することができる。
このように、本実施の形態では、シールド体5は、シールドリング21,22を備えた二重リング構造である。シールドリング21,22は、複数本の枝材24によって連結板20に取り付けられている。枝材24の本数は、シールドリング21,22を支持するために機械強度上必要な本数とすることができる。他方、シールドリング21は、複数本の枝材23によっても連結板20に取り付けられているが、これらの枝材23は、電位分布補正用に追加されたものである。なお、シールドリング22はシールドリング21よりも重量が大きいので、重量の軽いシールドリング21のみに接続された枝材23は、機械的な支持用を目的としたものではなく、専ら電位分布の補正用であることがわかる。このような枝材23,24の配置構成により、シールド体5のうちシールドリング21よりも上側が、シールド体5のうちシールドリング21よりも下側よりも、より絶縁容器9aを覆うこととなる。
避雷器1には、上部電極3に系統電圧が課電されるが、この系統電圧は避雷器1の内部に積層された非直線抵抗素子6によって分担される。非直線抵抗素子6の電位分布は、シールド体5を設けない場合には、非直線抵抗素子6の静電容量と対地容量とで決まり、非直線抵抗素子6の電圧分担は課電側で大きく接地側で小さくなる。避雷器1にシールド体5を設けた場合には、電位分布の不均一性が補正される。すなわち、課電側にシールド体5を配置することで、シールド体5で覆われる非直線抵抗素子6に付加容量を与え、シールド体5から非直線抵抗素子6へ容量性の電流を流すことで、非直線抵抗素子6から対地へ流れる電流を補償し、非直線抵抗素子6の電位分布を均一化するように補正することができる。本実施の形態では、シールド体5をシールドリング21,22および枝材23,24で構成することで電位分布の補正効果を高めると共に、シールドリング21と上部電極3との間の枝材本数をシールドリング21,22間の枝材本数よりも多くすることで、以下に説明するように過補償を抑制することができ、電位分布の補正効果をより一層高めることができる。以下、比較のために比較例1から4について説明し、本実施の形態の効果について説明する。
図3は、比較例1に係る避雷器30の構成を示す側面図である。図4は、比較例1に係るシールド体31の構成を示す図であり、詳細には、図4(a)は、シールド体31の上面図、図4(b)はシールド体31の縦断面矢視図である。なお、図3および図4では、図1および図2に示した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。
図3に示すように、避雷器30は、避雷器本体の上部電極3に取り付けられたシールド体31を備えている。なお、避雷器30の避雷器本体は、図1の避雷器1の避雷器本体と同じ構成である。
図4に示すように、シールド体31は、一重リング構造である。すなわち、シールド体31は、上部電極3の上端面に取り付けられる連結板20と、絶縁容器9aの周りを周回する金属製で環状のシールドリング22と、一端部が連結板20に取り付けられ、他端部がシールドリング22に取り付けられた複数本の金属製の枝材24と、を備えている。枝材24の本数は、4本とされているが、これはシールドリング22を支持するために機械強度上必要な本数である。
図5は、比較例1における非直線抵抗素子6の電圧分担率を示したグラフである。横軸は非直線抵抗素子6の位置である素子位置を示しており、課電側から接地側に向かって値が増大するように設定している。縦軸は電位分布を表す電圧分担率であり、課電される電圧を非直線抵抗素子6の総数で割った平均値を分担するときに1となるように規格化され、1より大きいときは平均値よりも大きい電圧を分担し、1より小さいときは平均値よりも小さい電圧を分担することを表す。図5では、二つの曲線が示されているが、C1が比較例1における非直線抵抗素子6の電圧分担率を示している。他方、C2は、比較例1の非直線抵抗素子6にさらに図示しないコンデンサを並列に接続した場合の電圧分担率を示している。C1,C2ともに電圧分担率が1となる素子位置は中間電極8が設けられた位置に対応する。
図5に示すように、電圧分担率はC1よりもC2でより均一化されている。これは、コンデンサの有無による電位分布の補正効果の大小によるものであるが、コンデンサを用いた場合は、避雷器の内部構造が複雑化し、製造コストも増大するという問題がある。
次に、比較例2について説明する。図6は、比較例2に係るシールド体32の構成を示す図であり、詳細には、図6(a)は、シールド体32の上面図、図6(b)はシールド体32の縦断面矢視図である。なお、図6では、図2に示した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。また、シールド体32は、図3のシールド体31と同様にして避雷器本体に取り付けられ、避雷器本体の構成は図3と同じであるので、避雷器全体の構成図については省略する。
図6に示すように、シールド体32は、上部電極3の上端面に取り付けられる連結板20と、絶縁容器9aの周りを周回する金属製で環状のシールドリング22と、一端部が連結板20に取り付けられ、他端部がシールドリング22に取り付けられた複数本の金属製の枝材24と、一端部が連結板20に取り付けられ、他端部がシールドリング22に取り付けられた複数本の金属製の枝材33と、を備えている。すなわち、比較例2に係るシールド体32と比較例1に係るシールド体31との違いは、シールド体32は、さらに複数本の枝材33を備えている点である。なお、枝材33は、枝材24よりも幅が広い点を除けば枝材24と差異はない。枝材24は、機械強度を確保する観点から必要な本数を考慮して設けられているのに対し、枝材33は、電位分布の補正効果をより高める観点から幅と本数を考慮して設けられている。
図7は、比較例2における非直線抵抗素子6の電圧分担率と比較例1における非直線抵抗素子6の電圧分担率を示したグラフである。横軸および縦軸は図5と同じである。C1は、比較例1における非直線抵抗素子6の電圧分担率を示し、C3は、比較例2における非直線抵抗素子6の電圧分担率を示している。C1,C3ともに電圧分担率が1となる素子位置は中間電極8が設けられた位置に対応する。
図7に示すように、電圧分担率はC1よりもC3でより均一化されている。これは、比較例2では、電位分布の補正用に枝材33を追加したことによる。
次に、比較例3について説明する。図8は、比較例3に係るシールド体40の構成を示す図であり、詳細には、図8(a)は、シールド体40の上面図、図8(b)はシールド体40の縦断面矢視図である。なお、図8では、図2に示した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。また、シールド体40は、図3のシールド体31と同様にして避雷器本体に取り付けられ、避雷器本体の構成は図3と同じであるので、避雷器全体の構成図については省略する。
図8に示すように、シールド体40は、二重リング構造である。すなわち、シールド体40は、上部電極3の上端面に取り付けられる連結板20と、絶縁容器9aの周りを周回する金属製で環状のシールドリング21と、シールドリング21よりも径が大きくかつ下方に配置され、絶縁容器9aの周りを周回する金属製で環状のシールドリング22と、一端部が連結板20に取り付けられ、他端部がシールドリング22に取り付けられると共に、中間部がシールドリング21に取り付けられた複数本の金属製の枝材24と、を備えている。枝材24の本数は、4本とされているが、これはシールドリング21,22を支持するために機械強度上必要な本数である。枝材24の中間部とシールドリング21との接合部25は、シールドリング21の内周側に設けられているが、シールドリング21の外周側に設けることもできる。
図9は、本実施の形態における非直線抵抗素子6の電圧分担率と比較例3における非直線抵抗素子6の電圧分担率を示したグラフである。横軸および縦軸は図5と同じである。Lは、本実施の形態における非直線抵抗素子6の電圧分担率を示し、C4は、比較例3における非直線抵抗素子6の電圧分担率を示している。L,C4ともに電圧分担率が1となる素子位置は中間電極8が設けられた位置に対応する。
まず、図9と図7との比較からわかるように、電圧分担率はC3よりもC4でより均一化されている。これは、比較例3では、電位分布の補正用に二重リング構造としたことによる。
また、図9に示すように、電圧分担率はC4よりもLでより均一化されている。これは、本実施の形態では、電位分布の補正用に枝材23を追加したことによる。
次に、比較例4について説明する。図10は、比較例4に係る避雷器41の構成を示す側面図である。図11は、比較例4に係るシールド体42の構成を示す図であり、詳細には、図11(a)は、シールド体42の上面図、図11(b)はシールド体42の縦断面矢視図である。なお、図10および図11では、図1および図2に示した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。
図10に示すように、避雷器41は、避雷器本体の上部電極3に取り付けられたシールド体42を備えている。なお、避雷器41の避雷器本体は、図1の避雷器1の避雷器本体と同じ構成である。
図11に示すように、シールド体42は、上部電極3の上端面に取り付けられる連結板20と、絶縁容器9aの周りを周回する金属製で環状のシールドリング21と、シールドリング21よりも径が大きくかつ下方に配置され、絶縁容器9aの周りを周回する金属製で環状のシールドリング22と、一端部が連結板20に取り付けられ、他端部がシールドリング22に取り付けられると共に、中間部がシールドリング21に取り付けられた複数本の金属製の枝材24と、一端部が連結板20に取り付けられ、他端部がシールドリング22に取り付けられると共に、中間部がシールドリング21に取り付けられた複数本の金属製の枝材43と、を備えている。
シールド体42は、二重リング構造である。枝材24の本数は、4本とされているが、これはシールドリング21,22を支持するために機械強度上必要な本数である。枝材24の中間部とシールドリング21との接合部44は、シールドリング21の内周側に設けられているが、シールドリング21の外周側に設けることもできる。枝材43は、電位分布の補正効果をより高める観点から幅と本数を考慮して設けられている。図示例では、枝材43の本数は4本である。また、枝材43の中間部とシールドリング21との接合部44は、シールドリング21の内周側に設けられているが、シールドリング21の外周側に設けることもできる。
比較例4と比較例3の違いは、比較例4では、複数本の枝材43が追加された点である。また、本実施の形態と比較例4との相違は、本実施の形態では、複数本の枝材23は連結板20とシールドリング21とを接続するように配置されるのに対し、比較例4では、複数本の枝材43は連結板20とシールドリング21とシールドリング22を接続するように配置される点である。つまり、本実施の形態では、複数の枝材23は、シールド体5の上側のみに配置されるのに対し、比較例4では、複数の枝材43は、シールド体42の上側および下側の双方にわたって配置される。
図12は、本実施の形態における非直線抵抗素子6の電圧分担率と比較例4における非直線抵抗素子6の電圧分担率を示したグラフである。横軸および縦軸は図5と同じである。Lは、本実施の形態における非直線抵抗素子6の電圧分担率を示し、C5は、比較例4における非直線抵抗素子6の電圧分担率を示している。L,C5ともに電圧分担率が1となる素子位置は中間電極8が設けられた位置に対応する。
まず、図12と図9との比較からわかるように、電圧分担率はC4よりもC5でより均一化されている。これは、比較例4では、比較例3にさらに電位分布の補正用に複数本の枝材43を追加したことによる。
また、図12に示すように、電圧分担率はC5よりもLでより均一化されている。詳細には、P1で示したLの最大分担率は、P2で示したC5の最大分担率よりも小さくなり、避雷器1の上側では避雷器41の上側よりも電圧分担率がより平坦で均一化されている。これは、比較例4では、複数の枝材43がシールド体42の上側および下側の双方にわたって配置されるので、非直線抵抗素子6から対地へ流れる電流を過補償することになり、最大分担率の増大を招くのに対し、本実施の形態では、複数の枝材23がシールド体5の上側のみに配置されるので、上記過補償を抑制することができるからである。
以上に説明したように、本実施の形態では、シールド体5をシールドリング21,22による二重リング構造とし、シールド体5にシールドリング21,22を上部電極3から支持する複数本の枝材24を設けると共に上部電極3とシールドリング21とを接続する複数本の枝材23を設けるようにしている。この構成により、シールド体5のうちシールドリング21よりも上側の部分による電位分布の補正効果がシールドリング21よりも下側の部分による電位分布の補正効果よりも高くすることができるので、過補償も抑制され、従来よりも電位分布の補正効果がより高くなる。
また、本実施の形態では、柱状積層体2は、2個の非直線抵抗体7a,7bと、非直線抵抗体7a,7b間に配置された中間電極8とを備える。中間電極8を設けることにより、避雷器1の機械的強度が増し、避雷器1をより長寸化することができる。なお、非直線抵抗体の個数を3個以上とし、隣接する非直線抵抗体間に中間電極8を設ける構成とすることもできる。また、中間電極8を設けない構成も可能である。
本実施の形態では、枝材23,24はそれぞれ板状であり、上面視で、枝材23の幅は、枝材24の幅よりも大きい。こうすることで、枝材23による電位分布の補正効果をより高めることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、シールドリング21,22による電位分布の補正効果が改善された避雷器1を提供することができる。
なお、本実施の形態では、枝材23の本数を4本としたが、枝材23の本数は電位分布の補正の効果に応じて決めることができ、軸11の周りに均等に配置するために複数本であることが望ましい。なお、枝材23の本数を一本とすることも可能である。また、本実施の形態では、複数本の枝材23の形状および大きさはすべて同じとしたが、一部または全部が異なることも可能である。
また、本実施の形態では、枝材24の本数を4本としたが、枝材24の本数は機械的強度に応じて決めることができ、軸11の周りに均等に配置するため複数本であることが望ましい。なお、枝材24の本数を一本とすることも可能である。また、本実施の形態では、複数本の枝材24の形状および大きさはすべて同じとしたが、一部または全部が異なることも可能である。
本実施の形態では、枝材23,24は連結板20を介して上部電極3に取り付けられているとしたが、上部電極3に直接取り付けられていてもよい。
また、本実施の形態では、シールド体5は二重リング構造としたが、三重構造とすることもできる。詳細には、シールド体は、絶縁容器の周りを周回する金属製で環状の第1のシールドリングと、前記第1のシールドリングよりも径が大きくかつ下方に配置され、前記絶縁容器の周りを周回する金属製で環状の第2のシールドリングと、前記第2のシールドリングよりも径が大きくかつ下方に配置され、前記絶縁容器の周りを周回する金属製で環状の第3のシールドリングと、一端部が上部電極に取り付けられ、他端部が前記第1のシールドリングに取り付けられた複数本の金属製の第1の枝材と、一端部が前記上部電極に取り付けられ、他端部が前記第2のシールドリングに取り付けられると共に、中間部が前記第1のシールドリングに取り付けられた複数本の金属製の第2の枝材と、一端部が前記上部電極に取り付けられ、他端部が前記第3のシールドリングに取り付けられ、第1の中間部が前記第1のシールドリングに取り付けられると共に、第2の中間部が前記第2のシールドリングに取り付けられた複数本の金属製の第3の枝材と、を備える構成とすることもできる。同様にして、シールド体をn重リング構造とすることもできる。ここで、nは4以上の整数である。
また、避雷器1は気中絶縁用の避雷器であるとしたが、六フッ化硫黄ガスのような絶縁ガスで絶縁することもできる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,30,41 避雷器、2 柱状積層体、3 上部電極、4 下部電極、5,31,32,40,42 シールド体、6 非直線抵抗素子、7a,7b 非直線抵抗体、8 中間電極、9a,9b 絶縁容器、10 端子、11 軸、20 連結板、21,22 シールドリング、23,24,33,43 枝材、25,44 接合部。

Claims (3)

  1. 直列に積層された複数の非直線抵抗素子から成る非直線抵抗体を有する柱状積層体と、内部に前記非直線抵抗体が配置される絶縁容器と、前記柱状積層体の上端に接続された課電側である上部電極と、前記柱状積層体の下端に接続された接地側である下部電極と、前記上部電極に取り付けられたシールド体とを備えた避雷器であって、
    前記シールド体は、
    前記絶縁容器の周りを周回する金属製で環状の第1のシールドリングと、
    前記第1のシールドリングよりも径が大きくかつ下方に配置され、前記絶縁容器の周りを周回する金属製で環状の第2のシールドリングと、
    一端部が前記上部電極に取り付けられ、他端部が前記第1のシールドリングに取り付けられた複数本の金属製の第1の枝材と、
    一端部が前記上部電極に取り付けられ、他端部が前記第2のシールドリングに取り付けられると共に、中間部が前記第1のシールドリングに取り付けられた複数本の金属製の第2の枝材と、
    を備えることを特徴とする避雷器。
  2. 前記柱状積層体は、複数個の前記非直線抵抗体と、隣接する前記非直線抵抗体間に配置された中間電極とを備えることを特徴とする請求項1に記載の避雷器。
  3. 前記第1および第2の枝材はそれぞれ板状であり、
    上面視で、前記第1の枝材の幅は、前記第2の枝材の幅よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の避雷器。



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