JP2016110701A - 電流遮断機構の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】反転板およびリベット間の溶接不良を抑制する電流遮断機構の製造方法、を提供する。【解決手段】電流遮断機構の製造方法は、リベット40の段差部45に反転板30の外周縁部33を載置する工程を備える。外周縁部33の壁面33a、または、壁面33aおよび底面33bには、高融点層71が設けられる。壁面33aに設けられる高融点層71の幅hは、0.05mmを超え0.2mm未満の範囲である。電流遮断機構の製造方法は、外周縁部33および段差部45を仮溶接する工程と、外周縁部33および段差部45を、本溶接する工程とを備える。仮溶接時のレーザ出力は、高融点層71が壁面33aに設けられる場合、1200W以上1500W未満の範囲であり、高融点層71が壁面33aおよび底面33bに設けられる場合、1200W以上1800W未満の範囲である。本溶接時のレーザ出力は、1200W以上1800W未満の範囲である。【選択図】図7
Description
この発明は、一般的には、電流遮断機構の製造方法であり、より特定的には、2次電池に用いられ、電池要素を収容するケース内の圧力上昇時に電流を遮断する電流遮断機構の製造方法に関する。
従来の2次電池の電流遮断機構に関して、たとえば、特開2013−157200号公報には、溶接不良がある場合にもシール性を確保することを目的とした、密閉型2次電池の電流遮断装置が開示されている(特許文献1)。特許文献1に開示された電流遮断装置は、リチウムイオン2次電池の電池ケース内の圧力が設定圧力より高くなった場合に電流を遮断する装置である。電流遮断装置は、アルミニウムを素材とし、円盤形状に構成される反転板と、全周溶接により反転板に固定されるリベットとを有する。
このほか、国際公開第2013/2173号公報(特許文献2)、特開平2−247094号公報(特許文献3)、特開2013−188787号公報(特許文献4)および特開2013−211178号公報(特許文献5)にも、各種の2次電池やその製造方法が開示されている。
上述の特許文献1に開示されるように、2次電池のケース内の圧力上昇時に電流を遮断するための電流遮断機構が知られている。このような電流遮断機構の製造方法において、リベットの段差部に反転板の外周縁部を載置し、段差部および外周縁部を溶接する場合に、予め、外周縁部の周方向に間隔を隔てた複数個所でレーザ溶接し(仮溶接工程)、そのあと、外周縁部の全周においてレーザ溶接する(本溶接工程)方法を想定する。
上記製造方法では、本溶接工程時に、段差部と外周縁部との間の間隙にある空気が、レーザ溶接の走査方向に向けて押し出される。しかしながら、この押し出された空気の進行先には、予め仮溶接工程により設けられた溶接部が存在するため、空気の移動がその溶接部によって阻害される。この場合、ブローホール(気孔)が発生して、溶接不良の原因となるおそれが生じる。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、反転板およびリベット間の溶接不良を抑制する電流遮断機構の製造方法を提供することである。
この発明に従った電流遮断機構の製造方法は、2次電池に用いられ、電池要素を収容するケース内の圧力上昇時に電流を遮断する電流遮断機構の製造方法である。電流遮断機構の製造方法は、外周縁部を含む反転板と、反転板の板厚方向に段差を有する段差部を含むリベットとを準備し、段差部に外周縁部を載置する工程を備える。外周縁部には、その外周側に面し、段差部と当接する壁面と、反転板の板厚方向に面し、段差部と当接する底面とが形成される。壁面、または、壁面および底面には、反転板よりも高い融点を有する金属または金属酸化物からなる高融点層が設けられる。壁面に設けられる高融点層の、反転板の板厚方向における幅は、0.05mmを超え0.2mm未満の範囲である。電流遮断機構の製造方法は、外周縁部および段差部を、外周縁部の周方向に間隔を設けた複数個所でレーザ溶接することにより、反転板をリベットに仮に固定する工程と、反転板をリベットを仮に固定する工程の後、外周縁部および段差部を、外周縁部の全周においてレーザ溶接することにより、反転板をリベットに固定する工程とを備える。反転板をリベットに仮に固定する工程時のレーザ出力は、高融点層が壁面および底面のうち壁面にのみ設けられる場合、1200W以上1500W未満の範囲であり、高融点層が壁面および底面に設けられる場合、1200W以上1800W未満の範囲である。反転板をリベットに固定する工程時のレーザ出力は、1200W以上1800W未満の範囲である。
このように構成された電流遮断機構の製造方法によれば、反転板の外周縁部の壁面、または、反転板の外周縁部の壁面および底面に、反転板と比較して溶融し難い高融点層を設けるとともに、特定範囲内のレーザ出力で外周縁部および段差部をレーザ溶接する。これにより、レーザ溶接による溶け込みが反転板の厚み以上となることを防ぎ、溶接部の直下に空気の逃げ道を確保することができる。結果、ブローホールの発生を抑えて、反転板およびリベット間の溶接不良を抑制することができる。
以上に説明したように、この発明に従えば、反転板およびリベット間の溶接不良を抑制する電流遮断機構の製造方法を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態)
図1は、2次電池の外観を示す平面図である。図2は、図1中の2次電池を示す縦断面図である。
図1は、2次電池の外観を示す平面図である。図2は、図1中の2次電池を示す縦断面図である。
図1および図2を参照して、まず、2次電池100の全体構造について説明する。2次電池100は、非水電解質2次電池である。一例として、2次電池100は、複数個が直列に組み合わされて組電池とされ、ハイブリッド自動車に搭載される。その組電池は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関とともにハイブリッド自動車の動力源とされる。
2次電池100は、ケースとしての外装体10と、電池要素としての電極体13と、正極用の外部端子20および集電端子21と、負極用の外部端子24および集電端子25と、負極用の電流遮断機構200とを有する。
外装体10は、収容部11および封口板12が組み合わさって構成されている。外装体10は、有底の筒形状を有し、その内部には電極体13が収容されている。封口板12は、外装体10の開口部を塞ぐように設けられている。外部端子20,24は、封口板12に取り付けられる。電極体13は、正極芯体、負極芯体およびセパレータ(いずれも図示せず)を有する。正極芯体および負極芯体は、セパレータを介して巻回されている。電極体13の両端には、正極芯体露出部14および負極芯体露出部15がそれぞれ設けられている。
正極芯体露出部14は、集電端子21を介して、外部端子20に電気的に接続されている。負極芯体露出部15は、集電端子25および電流遮断機構200を介して、外部端子24に電気的に接続されている。電流遮断機構200は、外装体10の内圧が上昇した場合に、電極体13および外部端子24の間の電流の流れを遮断するための装置である。なお、負極用に設けられる電流遮断機構200に替えて、正極用の電流遮断機構が設けられてもよい。
図3は、図1中のIII−III線に沿った電流遮断機構を示す断面図である。図4は、図3中の電流遮断機構の分解組み立て図である。
図3および図4を参照して、続いて、2次電池100が有する電流遮断機構200の構造について説明する。電流遮断機構200は、導電板19と、反転板(ダイヤフラムともいう)30と、リベット40と、ガスケット16,17,18とを有する。
封口板12には、貫通孔12Hが形成されている。貫通孔12Hは、外装体10の内外の空間を連通させるように形成されている。ガスケット17,18は、外装体10の内部に配置され、リベット40と封口板12との間に介挿されている。導電板19は、外装体10の外部に配置され、ガスケット16を介して封口板12の直上に設けられている。集電端子21は、反転板30、リベット40および導電板19を介して、図2中の外部端子20に電気的に接続されている。
リベット40は、導電性材料から形成されている。リベット40は、アルミニウムなどの金属から形成されている。リベット40は、外装体10の外部で導電板19に接続され、外装体10の内部で反転板30に接続されている。リベット40は、外部端子20と反転板30との間を電気的に接続する接続部材として設けられている。
リベット40は、その構成部位として、かしめ部41、小径部42、接続部43、大径部44および段差部45を有する。
小径部42は、円筒形状を有し、貫通孔12Hに挿通されている。かしめ部41は、外装体10の外部に向けて延びる小径部42の先端に設けられている。かしめ部41は、小径部42の先端から鍔状に広がる形状を有する。接続部43は、外装体10の内部に向けて延びる小径部42の先端に設けられている。かしめ部41および接続部43の間で、導電板19と、ガスケット16と、封口板12と、ガスケット17およびガスケット18とが、かしめ固定されている。
大径部44は、接続部43の外周縁から折れ曲がり、小径部42よりも大径の筒形状をなしている。接続部43は、小径部42および大径部44を接続するように設けられている。段差部45は、大径部44の先端に設けられている。段差部45は、筒形状をなす大径部44の周方向に沿って環状に設けられている。段差部45は、反転板30を受けるための段差形状を有する。
反転板30は、アルミニウムなどの金属から形成されている。反転板30は、全体として、円形の平板形状を有する。反転板30は、その構成部位として、天面部31、傾斜部32および外周縁部33を有する。
天面部31は、反転板30の平面視における中央に設けられている。天面部31は、集電端子21に接続されている。外周縁部33は、反転板30の平面視における外周縁に設けられている。好ましくは、外周縁部33の厚みは、リベット40における段差部45の深さとほぼ等しい。好ましくは、外周縁部33は、0.3mm以上の厚みを有する。傾斜部32は、天面部31から、天面部31が配置される平面に斜め方向に延在しながら外周縁部33に連なっている。
電流遮断機構200の製造方法においては、外周縁部33が段差部45に載置され、外周縁部33および段差部45がレーザ溶接されることにより、反転板30がリベット40に固定される。
集電端子21は、アルミニウム合金などの金属から形成されている。集電端子21は、その構成部位として、厚肉部22と、薄肉部23と、集電タブ24とを有する。薄肉部23は、厚肉部22よりも小さい厚みを有する。反転板30の天面部31は、レーザ溶接によって薄肉部23に接続されている。集電タブ24は、図2中の正極芯体露出部14に接続されている。
外装体10の内圧が上昇すると、反転板30が、集電端子21から離れる方向に反転変形する。このとき、集電端子21の薄肉部23および反転板30の天面部31の接続が解除されて、電極体13および外部端子20の間の電流の流れが遮断される。
続いて、電流遮断機構200の製造方法において、反転板30をリベット40に固定する工程について説明する。
図5は、この発明の実施の形態における電流遮断機構の製造方法における第1工程を示す斜視図である。図6は、反転板の外周縁部およびリベットの段差部の当接部を示す断面図である。
図5および図6を参照して、まず、外周縁部33を有する反転板30と、段差部45を有するリベット40とを準備し、段差部45に外周縁部33を載置する。
段差部45は、反転板30の板厚方向(図6中の矢印101に示す方向)に段差を有する。段差部45には、壁面45aおよび段差面45bが形成されている。壁面45aは、段差部45の側部をなし、反転板30の平面視における中心に対して環状に延在する内周面である。段差面45bは、段差部45の底部をなし、反転板30の平面視における中心に対して環状に延在する平面である。
外周縁部33には、壁面33aおよび底面33bが形成されている。壁面33aは、外周縁部33の外周側に面し、段差部45(壁面45a)と当接する。底面33bは、外周縁部33の板厚方向に面し、段差部45(段差面45b)と当接する。壁面33aは、反転板30の平面視における中心に対して環状に延在する外周面であり、底面33bは、反転板30の平面視における中心に対して環状に延在する平面である。
壁面33aおよび壁面45aの当接面と、底面33bおよび段差面45bの当接面とにより、外周縁部33および段差部45の当接部が構成されている。
図7は、図6中の2点鎖線VIIで囲まれた範囲を拡大して示す断面図である。図7を参照して、外周縁部33の壁面33aおよび底面33bには、それぞれ、高融点層71pおよび高融点層71qが設けられている。高融点層71pおよび高融点層71qは、壁面33aおよび底面33bの表層に設けられている。
高融点層71pは、反転板30の板厚方向(図7中の矢印101に示す方向)において底面33bから所定の範囲に渡って設けられている。高融点層71の、反転板30の板厚方向における幅hは、0.05mmを超え0.2mm未満の範囲である(0.05mm<h<0.2mm)。
さらに本実施の形態では、段差部45の壁面45aおよび段差面45bに、それぞれ、高融点層71rおよび高融点層71sが設けられている(以下、高融点層71p、高融点層71q、高融点層71rおよび高融点層71sを特に区別しない場合には、高融点層71という)。
高融点層71は、反転板30よりも高い融点を有する金属または金属酸化物から形成されている。たとえば、反転板30がアルミニウムから形成されている場合、高融点層71は、アルミニウムよりも高い融点を有する酸化アルミニウム、窒化アルミニウムまたはニッケルなどから形成されている。
なお、本発明において、段差部45に設けられる高融点層71rおよび高融点層71sは、必須の構成ではない。また、外周縁部33の壁面33aおよび底面33bのうち壁面33aにのみ高融点層71が設けられる構成としてもよい。
図8は、この発明の実施の形態における電流遮断機構の製造方法における第2工程を示す斜視図である。図9は、外周縁部および段差部の溶接部を示す断面図である。
図8を参照して、次に、外周縁部33および段差部45を、外周縁部33の周方向に間隔を設けた複数個所でレーザ溶接することにより、反転板30をリベット40に仮に固定する(仮溶接工程)。より具体的には、壁面33aおよび壁面45aの当接面の直上から外周縁部33および段差部45にレーザビームを点状に照射することによって、第1溶接部50jを設ける。
外周縁部33の壁面33aおよび底面33bに高融点層71が設けられている場合、仮溶接工程時におけるレーザ出力を、1200W以上1800W未満の範囲とする。外周縁部33の壁面33aおよび底面33bのうち壁面33aにのみ高融点層71が設けられている場合、仮溶接工程時におけるレーザ出力を、1200W以上1500W未満の範囲とする。
本実施の形態では、外周縁部33の周方向に間隔を設けた4箇所に、仮溶接工程による第1溶接部50jを設ける。この第1溶接部50jの数量は4箇所に限定されず、反転板30の仮固定に最適な数量を適宜選択してもよい。第1溶接部50jを設ける複数個所は、等間隔であってもよいし、不等間隔であってもよい。
図8および図9を参照して、次に、外周縁部33および段差部45を、外周縁部33の全周においてレーザ溶接することにより、反転板30をリベット40に固定する(本溶接工程)。より具体的には、壁面33aおよび壁面45aの当接面の直上から外周縁部33および段差部45にレーザビームLBを照射しながら外周縁部33の周方向に走査することによって、第2溶接部50kを設ける。第1溶接部50jおよび第2溶接部50kからなる溶接部50によって、外周縁部33および段差部45を互いに結合する。
本溶接工程時におけるレーザ出力を、1200W以上1800W未満の範囲とする。
続いて、溶接部におけるブローホールの原因となる爆飛の発生のメカニズムと、本実施の形態における電流遮断機構の製造方法によってそのような爆飛の発生を抑制する作用効果とについて説明する。
続いて、溶接部におけるブローホールの原因となる爆飛の発生のメカニズムと、本実施の形態における電流遮断機構の製造方法によってそのような爆飛の発生を抑制する作用効果とについて説明する。
図6および図8を参照して、上記のとおり、電流遮断機構の製造方法において、予め、外周縁部33および段差部45の当接部に点状の溶接を施す仮溶接工程を実施し、そのあと、外周縁部33および段差部45の当接部に全周溶接を施す本溶接工程を実施する溶接方法が用いられる。
本溶接工程前の段階では、反転板30は段差部45に載置された状態にあり、反転板30および段差部45の当接部には、微小な間隙が存在する。この間隙は、反転板30および段差部45を溶接し、一体化する本溶接工程により消失するが、この際、間隙中の空気は、未溶接部位の間隙から押し出される。このため、本溶接工程時、仮溶接工程により溶接が施された箇所を除いた位置では、間隙中の空気は、順次、外部空間に押し出されるため、不具合は生じないが、仮溶接工程により溶接が施された箇所では、第1溶接部50jが空気の移動を阻害する。
より詳細に説明すると、本溶接工程時、間隙中の空気は、外周縁部33の壁面33aおよび底面33bと、段差部45の壁面45aおよび段差面45bとにより囲まれ、さらにレーザビームLBの走査方向を基準に後方となる位置には、レーザ照射による溶融池が存在する。このため、間隙中の空気は、レーザビームLBの走査方向を基準に前方となる位置で第1溶接部50jによって堰き止められた状態となり、空気溜まりが発生する。この空気溜まりでは、空気の逃げ場がなくなり、レーザビームLBの走査が進むと空気が圧縮されるとともに、溶接時の熱による急激な膨張により爆飛が生じる。
図10は、図8中のX−X線上に沿った、本溶接工程時における外周縁部および段差部を示す断面図である。図11は、比較のための、反転板の外周縁部およびリベットの段差部の溶接部を示す断面図である。
図9から図11を参照して、本実施の形態における電流遮断機構の製造方法においては、上記爆飛のメカニズムに鑑みて、外周縁部33の壁面33a、または、壁面33aおよび底面33bに高融点層71を設けるとともに、特定範囲内のレーザ出力で外周縁部33および段差部45をレーザ溶接する。これにより、仮溶接工程および本溶接工程において、レーザ照射による溶け込み部位の深さが、反転板30の板厚以上となることを防ぐ。たとえば、図10中の本溶接工程時における外周縁部33および段差部45を示す断面において、仮溶接工程によって設けられた第1溶接部50jの深さは、反転板30の板厚H1よりも小さくなり、レーザ照射による溶け込み部位82の深さは、反転板30の板厚H1よりも小さくなる。これにより、本溶接工程時、溶け込み部位82および第1溶接部50jの直下の非溶接部83に空気の逃げ道を確保することが可能となり、爆飛の発生を抑制することができる。
この際、高融点層71pは、外周縁部33の壁面33aの全面に設けられておらず、高融点層71pの、反転板30の板厚方向における幅hが、0.05mmを超え0.2mm未満の範囲に設定されている。高融点層71pの幅hを0.05mmを超える範囲とすることにより、空気の逃げ道の確保に必要な非溶接部83の形成が可能となる。また、壁面33aにおける高融点層71pの未形成部位は、本溶接工程時に溶融、一体化することにより、外周縁部33および段差部45の溶接強度、反転板30およびリベット40間の導通性、リベット40内部の気密性の確保に寄与する。高融点層71pの幅hを0.2mm未満の範囲とすることにより、これら溶接強度、導電性および気密性を十分に確保することができる。
図11中に示すように、外周縁部33に高融点層71が設けられない場合、反転板30の外周縁部33の板厚H1以上の深さH2を有する溶接部50が得られ(H2≧H1)、爆飛の発生が顕著となる。これに対して、本実施の形態における電流遮断機構の製造方法によれば、図9中に示すように、反転板30の外周縁部33の板厚H1よりも小さい深さH2を有する溶接部50を得ることができ(H2<H1)、爆飛の発生を効果的に抑制することができる。
このように構成された、この発明の実施の形態における電流遮断機構の製造方法によれば、ブローホールの発生を抑えつつ、十分な溶接強度を備えた反転板30およびリベット40間の溶接構造を得ることができる。
(比較例)
図12は、実施例1〜6および比較例1〜10において、高融点層の形成条件および溶接条件と、作成された電流遮断機構の評価結果とを示す表である。図12を参照して、続いて、本実施の形態における電流遮断機構の製造方法の実施例について説明する。
図12は、実施例1〜6および比較例1〜10において、高融点層の形成条件および溶接条件と、作成された電流遮断機構の評価結果とを示す表である。図12を参照して、続いて、本実施の形態における電流遮断機構の製造方法の実施例について説明する。
本実施例では、反転板30に、板厚0.3mmのアルミニウム(A1050)を用いた。リベット40には、板厚1.0mmのアルミニウム(A1050)を用いた。外周縁部33の外径および段差部45の内径(直径)を、18mmとし、段差部45の深さを、0.3mmとした。
仮溶接工程では、外周縁部33および段差部45を、等間隔の6箇所でレーザ溶接(キーホール溶接)することにより、第1溶接部50jを設けた。本溶接工程における溶接条件として、加工速度を300mm/secとし、ビーム径を80μmとした。
各実施例および比較例における高融点層71の形成箇所を、図12中に示した。段差部45の壁面45aに高融点層71rが設けられた場合を「A」とし、外周縁部33の底面33bに高融点層71qが設けられた場合を「B」とし、段差部45の段差面45bに高融点層71sが設けられた場合を「C」とし、外周縁部33の壁面33aに高融点層71pが設けられた場合を「D」とした。
各実施例および比較例において、高融点層71pおよび高融点層71rの幅を、0.05mm〜0.2mmの範囲で変化させた。高融点層71の材質として、酸化アルミニウム(アルミナ)またはニッケルを用いた。仮溶接時のレーザ出力を、1200W〜1800Wの範囲で変化させ、本溶接時のレーザ出力を、750W〜1800Wの範囲で変化させた。
上記条件により作成された20個の電流遮断機構について、以下の評価を行なった。まず、Heリーク検査による気密性の確認を行ない、気密性の不良が認められた電流遮断機構の個数を図12に示した(20個中の気密不良数)。次に、外観上のブローホールの発生状況の確認を行ない、確認されたブローホール数を図12に示した(120箇所中の発生頻度)。次に、破壊検査による溶接強度の確認を行ない、溶接強度が不良と認められた電流遮断機構の個数を図12に示した(20個中の溶接強度不良数)。
比較例1および比較例2を参照して、溶接部50が外周縁部33の板厚以上の深さまで達しており、多数のブローホールが確認された。また、本溶接工程時のレーザ出力を上げると、ブローホールの発生数も増加した。
比較例3および比較例4を参照して、本溶接工程時のレーザ出力を下げることにより、ブローホールの発生数が減少したものの、溶接深さの不足から十分な溶接強度が得られなかった。
比較例5および比較例6を参照して、仮溶接工程時のレーザ出力が高すぎたために、高融点層71まで溶融してしまい、ブローホールの発生数が多くなった。また、外周縁部33の底面33bおよび段差部45の段差面45bに高融点層71が設けられた実施例5では、外周縁部33の底面33bおよび段差部45の段差面45bに高融点層71が設けられない比較例5と比較して、仮溶接工程時におけるレーザ出力の上限のマージンが上がった。
比較例7では、本溶接工程時のレーザ出力が高すぎたために、高融点層71まで溶融してしまい、ブローホールの発生数が多くなった。比較例7および実施例6においては、ブローホールの発生箇所は、第1溶接部50jではなく、第2溶接部50kの溶接開始箇所(一部は第1溶接部50jと重なる箇所)となった。
比較例8では、高融点層71pおよび高融点層71rの幅hが大きすぎたため、溶接時の溶融深さが不足した。その結果、十分な溶接強度が得られなかった。
比較例9は、外周縁部33の底面33bおよび段差部45の段差面45bにのみ高融点層71が設けられている場合で、ブローホールの発生を十分に抑えることができなかった。
比較例10では、高融点層71pおよび高融点層71rの幅hが小さすぎたため、ブローホールの発生を十分に抑えることができなかった。
一方、本実施の形態における電流遮断機構の製造方法に従った実施例1〜6では、ブローホールの発生を抑えつつ、十分な溶接強度を得ることができた。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、主に、2次電池に用いられる電流遮断機構の製造方法に利用される。
10 外装体、11 収容部、12 封口板、12H 貫通孔、13 電極体、14 正極芯体露出部、15 負極芯体露出部、16,17,18 ガスケット、19 導電板、20,24 外部端子、21,25 集電端子、22 厚肉部、23 薄肉部、24 集電タブ、30 反転板、31 天面部、32 傾斜部、33 外周縁部、33a,45a 壁面、33b 底面、40 リベット、41 かしめ部、42 小径部、43 接続部、44 大径部、45 段差部、45b 段差面、50 溶接部、50j 第1溶接部、50k 第2溶接部、71,71p,71q,71r,71s 高融点層、82 溶け込み部位、83 非溶接部、100 2次電池、200 電流遮断機構。
Claims (1)
- 2次電池に用いられ、電池要素を収容するケース内の圧力上昇時に電流を遮断する電流遮断機構の製造方法であって、
外周縁部を含む反転板と、前記反転板の板厚方向に段差を有する段差部を含むリベットとを準備し、前記段差部に前記外周縁部を載置する工程を備え、
前記外周縁部には、その外周側に面し、前記段差部と当接する壁面と、前記反転板の板厚方向に面し、前記段差部と当接する底面とが形成され、
前記壁面、または、前記壁面および前記底面には、前記反転板よりも高い融点を有する金属または金属酸化物からなる高融点層が設けられ、
前記壁面に設けられる前記高融点層の、前記反転板の板厚方向における幅は、0.05mmを超え0.2mm未満の範囲であり、さらに、
前記外周縁部および前記段差部を、前記外周縁部の周方向に間隔を設けた複数個所でレーザ溶接することにより、前記反転板を前記リベットに仮に固定する工程と、
前記反転板をリベットを仮に固定する工程の後、前記外周縁部および前記段差部を、前記外周縁部の全周においてレーザ溶接することにより、前記反転板を前記リベットに固定する工程とを備え、
前記反転板をリベットに仮に固定する工程時のレーザ出力は、前記高融点層が前記壁面および前記底面のうち前記壁面にのみ設けられる場合、1200W以上1500W未満の範囲であり、前記高融点層が前記壁面および前記底面に設けられる場合、1200W以上1800W未満の範囲であり、
前記反転板をリベットに固定する工程時のレーザ出力は、1200W以上1800W未満の範囲である、電流遮断機構の製造方法。
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|---|---|---|---|---|
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