JP2016109637A - 装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】端末装置の高度をより高い精度で推定することを可能にする。【解決手段】端末装置により測定された気圧を示す気圧情報、上記端末装置により測定された温度を示す温度情報、及び、上記端末装置により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報を取得する取得部と、上記気圧情報、上記温度情報、及び上記依存性情報に基づいて、補正された気圧を算出する補正部と、を備える装置が提供される。【選択図】図8

Description

本開示は、装置及び方法に関する。
エディンバラ(Edinburgh)でのRAN(Radio Access Network) Plenaryにおいて、3GPP(third Generation Partnership Project)リリース13のRAN1の検討事項(study item)として、UTRA(UMTS(Universal Mobile Telecommunications System) Terrestrial Radio Access)及びLTE(Long Term Evolution)のための屋内測位強化の検討(study on Indoor Positioning Enhancements for UTRA and LTE)を開始することが決定された。
この検討事項の中の重要事項のひとつとして、緊急時の人命救助(例えば、災害時の人命救助)のために人(例えば、救護を必要とする人)の位置を特定するための技術が挙げられる。例えば、ビル火災における人命救助において、ビル内にいる人の正確な位置(例えば、人がいるフロア)を特定することは極めて重要である。一般的に、GPS(Global Positioning System)受信機が、測位手段として最もよく使用されるが、屋内にあるGPS受信機にはGPS信号が届きにくい。そのため、屋内では、GPS受信機を使用して精度の高い測位を行うこが難しい。さらに、GPS受信機による高さ方向の測位(即ち、高度の測定)の精度は、必ずしも高くない。よって、GPS受信機は、高層ビルに位置する端末装置の測位には向いていない。このような背景の下で、屋内測位強化の検討が行われることになった。
近年、半導体技術の進歩に応じて、極めて小型のワンチップ気圧センサが実用化されている。そのため、今後、気圧センサを搭載する端末装置(例えば、スマートフォンなど)が増加し、気圧センサによる測位の結果を利用するサービスが出現すると考えられる。
例えば、特許文献1には、端末装置において、気圧を測定し、当該気圧に基づいて高度を導出し、当該高度をネットワークノードに報告することが、記載されている。また、特許文献1には、気圧の測定についてキャリブレーションが行われることが記載されている。さらに、特許文献1には、上記高度に基づいて、高度情報のマップを含む地理的領域定義を決定することが、記載されている。
特表2010−512103号公報
気圧センサ(とりわけ、端末装置に適した小型の気圧センサ)により測定される気圧は、周囲の温度に応じて変動し得る。そのため、例えば、端末装置内の温度の変動に応じて、当該端末装置の気圧センサにより測定される気圧は変動し得る。一例として、端末装置の高度が変わっていなくても、当該端末装置内の熱源(例えば、プロセッサ)の状況に応じて、当該端末装置内の温度が変動し得る。その結果、当該端末装置の気圧センサにより測定される気圧は変動し得る。別の例として、室内の温度と室外の温度との差が大きい場合には、端末装置の高度が変わっていなくても、当該端末装置が室内に位置するか室外に位置するかに応じて、当該端末装置内の温度が変動し得る。その結果、当該端末装置の気圧センサにより測定される気圧は変動し得る。このように、端末装置により測定される気圧に誤差が生じ得る。
そこで、端末装置の高度をより高い精度で推定することを可能にする仕組みが提供されることが望ましい。
本開示によれば、端末装置により測定された気圧を示す気圧情報、上記端末装置により測定された温度を示す温度情報、及び、上記端末装置により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報を取得する取得部と、上記気圧情報、上記温度情報、及び上記依存性情報に基づいて、補正された気圧を算出する補正部と、を備える装置が提供される。
また、本開示によれば、プロセッサにより、端末装置により測定された気圧を示す気圧情報、上記端末装置により測定された温度を示す温度情報、及び、上記端末装置により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報を取得することと、上記気圧情報、上記温度情報、及び上記依存性情報に基づいて、補正された気圧を算出することと、
を含む方法が提供される。
また、本開示によれば、端末装置により測定された気圧を示す気圧情報、及び、端末装置により測定された温度を示す温度情報を取得する取得部と、上記気圧情報、上記温度情報、及び、上記端末装置により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報に基づいて、補正された気圧を算出するネットワークに、上記気圧情報及び上記温度情報を報告する報告部と、を備える装置が提供される。
また、本開示によれば、プロセッサにより、端末装置により測定された気圧を示す気圧情報、及び、端末装置により測定された温度を示す温度情報を取得することと、上記気圧情報、上記温度情報、及び、上記端末装置により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報に基づいて、補正された気圧を算出するネットワークに、上記気圧情報及び上記温度情報を報告することと、を含む方法が提供される。
以上説明したように本開示によれば、端末装置の高度をより高い精度で推定することが可能になる。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記効果とともに、又は上記効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、又は本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
測定される気圧と温度との関係を説明するための説明図である。 本開示の実施形態に係るシステムの概略的な構成の一例を示す説明図である。 第1の実施形態に係るネットワークノードの構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態における依存性情報の取得に係る処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態における依存性情報の取得に係る処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態における依存性情報の取得に係る処理の概略的な流れの第3の例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態における高度の推定に係る処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態における緊急通信時の高度の推定に係る処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態における緊急通信時の高度の推定に係る処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。 第2の実施形態に係る基地局の構成の一例を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 第3の実施形態における依存性情報の生成に係る処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態における高度の推定に係る処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態における緊急通信時の高度の推定に係る処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。 第3の実施形態における緊急通信時の高度の推定に係る処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。 第4の実施形態に係る端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 第4の実施形態における高度の推定に係る処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 第4の実施形態における緊急通信時の高度の推定に係る処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。 第4の実施形態における緊急通信時の高度の推定に係る処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。 サーバの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 eNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。 eNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付の図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.はじめに
2.システムの概略的な構成
3.本開示の実施形態に係る特徴と各実施形態の位置付け
4.第1の実施形態
4.1.ネットワークノードの構成
4.2.端末装置の構成
4.3.技術的特徴
4.4.処理の流れ
5.第2の実施形態
5.1.基地局の構成
5.2.端末装置の構成
5.3.技術的特徴
5.4.処理の流れ
6.第3の実施形態
6.1.端末装置の構成
6.2.技術的特徴
6.3.処理の流れ
7.第4の実施形態
7.1.端末装置の構成
7.2.技術的特徴
7.3.処理の流れ
8.応用例
8.1.ネットワークノードに関する応用例
8.2.基地局に関する応用例
8.3.端末装置に関する応用例
9.まとめ
<<1.はじめに>>
まず、図1を参照して、気圧センサを用いた高度の測定、及び測定される気圧の温度への依存性を説明する。
(1)気圧センサを用いた高度の測定
(a)高い精度の気圧の必要性
近年、半導体技術の進歩に応じて、極めて小型のワンチップ気圧センサが実用化されている。そのため、今後、気圧センサを搭載する端末装置(例えば、スマートフォンなど)が増加し、気圧センサによる測位の結果を利用するサービスが出現すると考えられる。
一般に、気圧と地上高との間には単調増加の関係があるので、周囲の気圧を測定することにより(例えば海面からの)高度を推定することができる。典型的な小型の気圧センサは、圧電素子と、極めて高い分解能のA/D変換器とを含み、極めて高い測定分解能を有する。例えば、このような気圧センサの測定分解能は、高度換算で10センチ程度に達する。
気圧センサを用いた高度の測定では、測定時の天候(例えば、大気圧の変化)及び室内環境(例えば、室温)などの影響により測定誤差が生じる。例えば、台風の接近時には、周囲の気圧は大きく低下する。例えば、測定点での気圧が20〜30ヘクトパスカルだけ低下すると、気圧情報に基づいて測定される高度は200メートル以上低下し得る。
より高い精度で高度を測定するために、より高い精度の気圧を得ることが望ましい。例えば、ビル火災における人命救助において、ビル内にいる人のより正確な位置(例えば、人がいるフロア)を特定するためには、より高い精度で高度を測定することが望ましく、さらにそのためには、より高い精度の気圧を得ることが望ましい。
(b)高度の測定手法
理想気体の状態方程式から、気圧と高度との関係のモデル式が導かれる。具体的には、当該モデル式は、ある地点での高度h(m)、気圧P(hPa)及び温度T(K)、並びに高度が0である地点での気圧P(hPa)を用いて、以下のように表される。
Figure 2016109637
当該モデル式により、ある地点での気圧P(hPa)及び温度T(K)と、高度が0である地点での気圧P(hPa)とに基づいて、当該ある地点での高度h(m)を算出することができる。
(2)測定される気圧の温度への依存性
気圧センサ(とりわけ、端末装置に適した小型の気圧センサ)により測定される気圧は、周囲の温度に応じて変動し得る。そのため、例えば、端末装置内の温度の変動に応じて、端末装置の気圧センサにより測定される気圧は変動し得る。その結果、当該気圧に基づいて推定される高度も変動し得る。以下、この点について、図1を参照して具体例を説明する。
図1は、測定される気圧と温度との関係を説明するための説明図である。図1を参照すると、温度がTである場合の高度と測定される気圧との関係91、温度がTである場合の高度と測定される気圧との関係93、及び、温度がTである場合の高度と測定される気圧との関係95が、示されている。このように、高度が下がるにつれて、気圧は上昇し、高度が上がるにつれて、気圧は低下する。例えば、高度hにおいて、温度がTからTに変化すると、測定される気圧は△Pだけ増加する。その結果、測定される気圧に基づいて算出される高度は、△hだけ下がる。例えば、高度hにおいて、温度がTからTに変化すると、測定される気圧は△Pだけ増加する。その結果、測定される気圧に基づいて算出される高度は、△hだけ下がる。以上のように、温度の変動に応じて、気圧センサにより測定される気圧の誤差が生じ、その結果、当該気圧に基づいて推定される高度も誤差も生じる。
<<2.システムの概略的な構成>>
続いて、図2を参照して、本開示の実施形態に係るシステム1の概略的な構成を説明する。図2は、本開示の実施形態に係るシステム1の概略的な構成の一例を示す説明図である。図2を参照すると、システム1は、ネットワークノード100、基地局200及び端末装置300を含む。
(ネットワークノード100)
ネットワークノード100は、ネットワークに含まれるノードである。例えば、当該ネットワークは、移動体通信システム(例えば、セルラーシステム)のネットワークである。より具体的には、ネットワークノード100は、コアネットワークに含まれるコアネットワークノードであってもよく、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)に含まれる、基地局以外のノードであってもよい。
例えば、ネットワークノード100は、基地局200と通信する。さらに、例えば、ネットワークノード100は、基地局200を介して、端末装置300と通信する。
(基地局200)
基地局200は、上記ネットワークに含まれるノードである。上述したように、例えば、上記ネットワークは、移動体通信システム(例えば、セルラーシステム)のネットワークである。
例えば、基地局200は、端末装置(例えば、端末装置300)との無線通信を行う。具体的には、例えば、基地局200は、基地局200のカバレッジエリア20内に位置する端末装置との無線通信を行う。
(端末装置300)
端末装置300は、上記無線通信システムのネットワークに接続可能な装置である。
例えば、端末装置300は、基地局(例えば、基地局200)との無線通信を行う。具体的には、例えば、端末装置300は、基地局のカバレッジエリア内に位置する場合に、当該基地局との無線通信を行う。
図2に示されるように、端末装置300は、高層ビルディング30に位置し得る。
<<3.本開示の実施形態に係る特徴と各実施形態の位置付け>>
続いて、本開示の実施形態に係る特徴と、各実施形態の位置付けとを説明する。
(1)本開示の実施形態に係る特徴
本開示の実施形態では、システム1において、端末装置300により測定された気圧を示す気圧情報、端末装置300により測定された温度を示す温度情報、及び、端末装置300により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報に基づいて、補正された気圧(以下、「補正気圧」と呼ぶ)が算出される。これにより、例えば、端末装置300の高度をより高い精度で推定することが可能になる。
さらに、例えば、上記補正気圧を示す補正気圧情報に基づいて、端末装置300の高度が推定される。
(2)各実施形態の位置付け
各実施形態において、上記補正気圧を算出する主体と、端末装置300の上記高度を算出する主体とは、以下のとおりである。
Figure 2016109637
なお、第4の実施形態では、ネットワークノード100が上記高度を推定してもよく、又は基地局200が上記高度を推定してもよい。
<<4.第1の実施形態>>
続いて、図3〜図10を参照して、本開示の第1の実施形態を説明する。
<4.1.ネットワークノードの構成>
まず、図3を参照して、第1の実施形態に係るネットワークノード100の構成の一例を説明する。図3は、第1の実施形態に係るネットワークノード100の構成の一例を示すブロック図である。図3を参照すると、ネットワークノード100は、通信部110、記憶部120及び処理部130を備える。
(通信部110)
通信部110は、情報を送受信する。例えば、通信部110は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、上記他のノードは、基地局200を含む。
(記憶部120)
記憶部120は、ネットワークノード100の動作のためのプログラム及びデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(処理部130)
処理部130は、ネットワークノード100の様々な機能を提供する。処理部130は、通知部131、情報取得部133、気圧補正部135及び高度推定部137を含む。なお、処理部130は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部130は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
通知部131、情報取得部133、気圧補正部135及び高度推定部137の動作は、後に説明する。
<4.2.端末装置の構成>
次に、図4を参照して、第1の実施形態に係る端末装置300の構成の一例を説明する。図4は、第1の実施形態に係る端末装置300の構成の一例を示すブロック図である。図4を参照すると、端末装置300は、アンテナ部310、無線通信部320、記憶部330、気圧測定部340、温度測定部350、位置測定部360及び処理部370を備える。
(アンテナ部310)
アンテナ部310は、無線通信部320により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部310は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部320へ出力する。
(無線通信部320)
無線通信部320は、信号を送受信する。例えば、無線通信部320は、基地局(例えば、基地局200)からのダウンリンク信号を受信し、基地局(例えば、基地局200)へのアップリンク信号を送信する。
(記憶部330)
記憶部330は、端末装置300の動作のためのプログラム及びデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(気圧測定部340)
気圧測定部340は、気圧を測定する。
(温度測定部350)
温度測定部350は、温度を測定する。
(位置測定部360)
位置測定部360は、端末装置300の位置を測定する。当該位置は、水平方向の位置を含む。当該位置は、高さ方向の位置(即ち、高度)をさらに含んでもよい。
(処理部370)
処理部370は、端末装置300の様々な機能を提供する。処理部370は、測定制御部371、情報取得部373及び報告部375を含む。なお、処理部370は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部370は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
測定制御部371、情報取得部373及び報告部375の動作は、後に説明する。
<4.3.技術的特徴>
次に、第1の実施形態に係る技術的特徴を説明する。
第1の実施形態では、ネットワークノード100(情報取得部133)は、端末装置300により測定された気圧を示す気圧情報、端末装置300により測定された温度を示す温度情報、及び、端末装置300により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報を取得する。そして、ネットワークノード100(気圧補正部135)は、上記気圧情報、上記温度情報、及び上記依存性情報に基づいて、補正気圧を算出する。さらに、例えば、ネットワークノード100(高度推定部137)は、上記補正気圧を示す補正気圧情報に基づいて、端末装置300の高度を推定する。
第1の実施形態では、端末装置300(情報取得部373)は、上記気圧情報及び上記温度情報を取得する。そして、端末装置300(報告部375)は、ネットワークに上記気圧情報及び上記温度情報を報告する。当該ネットワークは、ネットワークノード100を含む。即ち、上記ネットワークは、上記気圧情報、上記温度情報、及び上記依存性情報に基づいて、補正気圧を算出するネットワークである。上記ネットワークは、上記気圧情報、上記温度情報及び上記依存性情報に基づいて端末装置300の高度を推定するネットワークとも言える。
(1)気圧情報及び温度情報
(a)測定
端末装置300(気圧測定部340)は、気圧を測定する。また、端末装置300(温度測定部350)は、温度を測定する。そして、端末装置300は、上記気圧を示す気圧情報、及び上記温度を示す温度情報を生成する。
(a−1)測定のタイミング
例えば、端末装置300は、同じタイミングで気圧及び温度の両方を測定する。この場合に、例えば、端末装置300の測定制御部371は、同じタイミングで気圧及び温度が測定されるように、気圧及び温度の測定を制御する。即ち、測定制御部371は、気圧測定部340及び温度測定部350に、同じタイミングで気圧及び温度を測定させる。
あるいは、端末装置300は、所定時間内に気圧及び温度の両方を測定してもよい。この場合に、端末装置300の測定制御部371は、所定時間内に気圧及び温度が測定されるように、気圧及び温度の測定を制御してもよい。即ち、測定制御部371は、気圧測定部340及び温度測定部350に、所定時間内に気圧及び温度を測定させてもよい。
(a−2)気圧及び温度を測定する条件
−測定条件情報の通知
例えば、ネットワークノード100(通知部131)は、気圧及び温度を測定する条件(以下、「測定条件」と呼ぶ)に関する測定条件情報を端末装置300に通知する。
より具体的には、例えば、ネットワークノード100は、上記測定条件情報を基地局200へ送信し、基地局200は、上記測定条件情報を端末装置300へ送信する。一例として、基地局200は、上記測定条件情報を含むシステム情報を送信する。即ち、上記測定条件情報は、システム情報の中で端末装置300に通知される情報である。別の例として、基地局200は、上記測定条件情報を含むシグナリングメッセージを端末装置300へ送信してもよい。即ち、上記測定条件情報は、端末装置300へのシグナリングメッセージの中で端末装置300に通知さる情報であってもよい。
−測定条件情報に基づく測定
例えば、端末装置300(測定制御部371)は、ネットワーク(具体的には、ネットワークノード100)が端末装置300に通知する上記測定条件情報に基づいて、端末装置300による気圧及び温度の測定を制御する。より具体的には、例えば、端末装置300の測定制御部371は、上記測定条件が満たされる場合に、気圧測定部340及び温度測定部350に気圧及び温度を測定させる。
−測定条件
−−位置条件
第1の例として、上記測定条件は、端末装置の位置に関する位置条件が満たされることを含む。当該位置条件は、上記測定条件の十分条件であってもよく、上記測定条件の必要条件であってもよい。
例えば、上記位置条件は、端末装置300が所定位置に又は所定領域内に位置することである。即ち、上記測定条件は、端末装置300が当該所定位置に又は当該所定領域内に位置することを含む。この場合に、例えば、上記測定条件情報は、上記所定位置又は上記所定領域を示す情報を含む。
−−時間条件
第2の例として、上記測定条件は、時間に関する時間条件が満たされることを含む。当該時間条件は、上記測定条件の十分条件であってもよく、上記測定条件の必要条件であってもよい。
例えば、上記時間条件は、周期的なタイミングが到来することである。即ち、上記測定条件は、周期的なタイミングが到来することを含む。この場合に、例えば、上記測定条件情報は、測定の周期を示す情報を含む。
上記時間条件は、所定のシステムフレーム番号を有するシステムフレームが到来することであってもよい。即ち、上記測定条件は、当該システムフレームが到来することを含んでもよい。この場合に、上記測定条件情報は、上記所定のシステムフレーム番号を示す情報を含んでもよい。
上記時間条件は、端末装置300のモードが接続モード及びアイドルモードの一方から他方へ切り替えられてから所定時間が経過することであってもよい。即ち、上記測定条件は、上記モードが接続モード及びアイドルモードの一方から他方へ切り替えられてから上記所定時間が経過することであってもよい。この場合に、上記測定条件情報は、上記所定時間を示す情報を含んでもよい。
上記時間条件は、ネットワークからの要求から所定時間が経過することであってもよい。即ち、上記測定条件は、上記要求から上記所定時間が経過することであってもよい。この場合に、上記測定条件情報は、上記所定時間を示す情報を含んでもよい。
−−信号条件
第3の例として、上記測定条件は、端末装置300における受信信号に関する信号条件が満たされることを含む。当該信号条件は、上記測定条件の十分条件であってもよく、上記測定条件の必要条件であってもよい。
例えば、上記信号条件は、端末装置300における受信電力のレベルが所定レベルを超えることである。即ち、上記測定条件は、端末装置300における受信電力のレベルが所定レベルを超えることを含む。この場合に、例えば、上記測定条件情報は、上記所定レベルを示す情報を含む。
上記信号条件は、端末装置300における受信電力のレベルが所定範囲内のレベルであることであってもよい。即ち、上記測定条件は、端末装置300における受信電力のレベルが所定範囲内のレベルであることを含んでもよい。この場合に、例えば、上記測定条件情報は、上記所定範囲を示す情報を含む。
(a−3)要求に応じた測定
例えば、ネットワークノード100(通知部131)は、気圧及び温度の測定を端末装置300に要求する。
例えば、端末装置300(気圧測定部340及び温度測定部350)は、上記ネットワークからの要求に応じて、気圧及び温度を測定する。例えば、端末装置300の測定制御部371は、上記要求に応じて、気圧測定部340及び温度測定部350に気圧及び温度を測定させる。
(a−4)自主的な測定
端末装置300(気圧測定部340及び温度測定部350)は、自主的に、気圧及び温度を測定してもよい。一例として、端末装置300は、所定の周期で、気圧及び温度を測定してもよい。
(b)報告
上述したように、端末装置300(報告部375)は、上記ネットワークに上記気圧情報及び上記温度情報を報告する。
(b−1)条件に基づく報告
−報告条件情報の通知
例えば、ネットワークノード100(通知部131)は、気圧情報及び温度情報を報告する条件(以下、「報告条件」と呼ぶ)に関する報告条件情報を、端末装置300に通知する。
より具体的には、例えば、ネットワークノード100は、上記報告条件情報を基地局200へ送信し、基地局200は、上記報告条件情報を端末装置300へ送信する。一例として、基地局200は、上記報告条件情報を含むシステム情報を送信する。即ち、上記報告条件情報は、システム情報の中で端末装置300に通知される情報である。別の例として、基地局200は、上記報告条件情報を含むシグナリングメッセージを端末装置300へ送信してもよい。即ち、上記報告条件情報は、端末装置300へのシグナリングメッセージの中で端末装置300に通知さる情報であってもよい。
−報告条件情報に基づく報告
例えば、端末装置300(報告部375)は、上記ネットワークが端末装置300に通知する上記報告条件情報に基づいて、上記ネットワークに上記気圧情報及び上記温度情報を報告する。より具体的には、例えば、端末装置300の報告部375は、上記報告条件が満たされる場合に、上記ネットワークに上記気圧情報及び上記温度情報を報告する。
−報告条件
−−位置条件、時間条件、及び信号条件
第1の例として、上記報告条件は、端末装置の位置に関する位置条件が満たされることを含む。
第2の例として、上記報告条件は、時間に関する時間条件が満たされることを含む。
第3の例として、上記報告条件は、端末装置300における受信信号に関する信号条件が満たされることを含む。
上記位置条件、上記時間条件及び上記信号条件についての説明は、上記報告条件と上記測定条件との間に特段の差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
−−測定結果条件
第4の例として、上記報告条件は、測定される気圧又は温度に関する測定結果条件が満たされることを含む。当該測定結果条件は、上記報告条件の十分条件であってもよく、上記測定条件の必要条件であってもよい。
例えば、上記測定結果条件は、測定される気圧又は温度の変化が所定の程度を超えること(例えば、当該変化の量が所定の閾値を超えること)である。即ち、上記報告条件は、測定される気圧又は温度の変化が所定の程度を超えることを含む。この場合に、例えば、上記測定結果情報は、上記所定の程度を示す情報を含む。
上記測定結果条件は、端末装置により測定される気圧及び温度のセットの数が所定数を超えることであってもよい。即ち、上記報告条件は、上記セットの数が上記所定数を超えることを含んでもよい。この場合に、例えば、上記測定結果情報は、上記所定数を示す情報を含む。
−−その他
第5の例として、上記報告条件は、端末装置が同じ位置に又は同じ領域内に所定時間以上位置することを含む。この場合に、例えば、上記測定結果情報は、上記所定時間を示す情報を含む。
第6の例として、上記報告条件は、新たな位置又は領域で気圧及び温度の測定が行われることを含む。
第7の例として、上記報告条件は、端末装置のモードが接続モード及びアイドルモードの一方から他方へ切り替えられることを含む。
第8の例として、上記報告条件は、端末装置のハンドオーバが行われることを含む。
第9の例として、上記報告条件は、端末装置が緊急通信を行うことを含む。
(b−2)要求に応じた報告
例えば、ネットワークノード100(通知部131)は、気圧情報及び温度情報の報告を端末装置300に要求する。
例えば、端末装置300(報告部375)は、上記ネットワークからの要求に応じて、上記ネットワークに上記気圧情報及び上記温度情報を報告する。
(b−3)報告される気圧情報及び温度情報
上記気圧情報及び上記温度情報のセットは、気圧情報及び温度情報の複数のセットの中から選択されたセットであってもよい。一例として、値が同一の又は類似する2つ以上のセットがある場合に、当該2つ以上のセットのうちの1つが選択されてもよい。これにより、報告に関するオーバーヘッドがより小さくなり得る。
(2)依存性情報
(a)依存性情報の例
例えば、上記依存性情報は、測定される気圧が温度の変動に応じてどの程度変動するかを示す温度係数である。一例として、当該温度係数は、1ケルビンの増加に応じて増加する気圧(hPa/K)を示す。
なお、上記温度係数は、上記依存性情報の一例であり、上記依存性情報は、他の情報であってもよい。例えば、上記依存性情報は、測定される気圧と温度との関係を示す式における係数のセットであってもよい。
(b)取得手法
(b−1)生成
例えば、上記依存性情報は、端末装置300により測定された気圧を示す気圧情報と、端末装置300により測定された温度を示す温度情報とに基づいて生成された情報である。より具体的には、例えば、上記依存性情報は、当該気圧情報及び当該温度情報の複数のセットに基づいて生成される情報である。
−温度係数の生成の例
上述したように、一例として、上記依存性情報は、上記温度係数である。この場合に、例えば、端末装置300により測定された気圧Pと端末装置300により測定された温度Tとの2つのセット(PT1,TT1)、(PT2,TT2)に基づいて、温度係数(依存性情報)aが以下のように生成される。
Figure 2016109637
この温度係数aは、1ケルビンの増加に応じて増加する気圧(hPa/K)を示す。なお、気圧PT1及び温度TT1、並びに、気圧PT2及び温度TT2は、端末装置300が同じ高度に位置する際に測定されたものである。
温度係数aは、気圧P及び温度Tのより多くのセットを用いて生成されてもよい。例えば、平均化処理、又はより複雑な統計処理を用いて、温度係数aが算出されてもよい。
−生成の主体
例えば、端末装置300が、上記気圧情報及び上記温度情報をネットワークに報告し、
ネットワークノード100が、上記気圧情報及び上記温度情報に基づいて、上記依存性情報を生成する。
あるいは、端末装置300が、上記気圧情報及び上記温度情報に基づいて上記依存性情報を生成し、上記依存性情報をネットワークに報告してもよい。
(b−2)記憶
上記依存性情報は、端末装置300において記憶されている情報であってもよい。この場合に、端末装置300は、上記依存性情報を上記ネットワークに報告してもよい。そして、ネットワークノード100は、上記依存性情報を取得してもよい。
(3)補正気圧の算出
上述したように、ネットワークノード100(気圧補正部135)は、上記気圧情報、上記温度情報及び上記依存性情報に基づいて、補正気圧を算出する。
(a)基準温度情報
例えば、ネットワークノード100(気圧補正部135)は、上記気圧情報、上記温度情報、上記依存性情報、及び、端末装置300が位置するエリア内の位置で測定された温度(以下、「基準温度)と呼ぶ)を示す他の温度情報(以下、「基準温度情報」と呼ぶ)に基づいて、補正気圧を算出する。
例えば、上記エリアは、基地局200のカバレッジエリア20であり、上記位置は、カバレッジエリア20内の位置である。例えば、上記位置は、室外であり、上記基準温度は、室外で測定された温度である。一例として、上記位置は、基地局200の付近の位置である。上記位置に、温度センサが設置され、当該温度センサが、上記基準温度を測定する。
このような基準温度の利用により、例えば、端末装置300により測定された温度がどの程度変動しているかを知ることが可能になる。
(b)算出の例
一例として、ネットワークノード100(気圧補正部135)は、端末装置300により測定された気圧P、端末装置300により測定された温度T、基準温度T及び温度係数aに基づいて、以下のように補正気圧Pを算出する。
Figure 2016109637
例えば以上のように、補正気圧が算出される。これにより、例えば、端末装置300の高度をより高い精度で推定することが可能になる。より具体的には、例えば、端末装置300内の温度に起因して、端末装置300により測定される気圧に誤差が生じている場合でも、より誤差の小さい気圧(補正気圧)が得られる。そのため、より誤差の小さい気圧に基づいて、より高い精度で端末装置300の高度が推定され得る。
(4)高度の推定
上述したように、例えば、ネットワークノード100(高度推定部137)は、上記補正気圧を示す補正気圧情報に基づいて、端末装置300の高度を推定する。
(a)基準温度情報
例えば、ネットワークノード100(高度推定部137)は、上記補正気圧情報、及び、端末装置300が位置するエリア内の位置で測定された温度(即ち、基準温度)を示す他の温度情報(即ち、基準温度情報)に基づいて、上記高度を推定する。
上記エリア、上記位置及び上記基準温度についての説明は、上記補正気圧の算出に関連して上述したとおりである。
(b)算出の例
一例として、ネットワークノード100(高度推定部137)は、上述した気圧と高度との関係のモデル式を用いて、補正気圧P及び基準温度Tに基づいて、以下のように端末装置300の高度hを推定する。
Figure 2016109637
−気圧P
気圧Pは、端末装置300が位置するエリア内の位置で測定された基準温度T、当該位置で測定された基準気圧P、及び当該位置の基準高度hと、以下のような関係を有する。
Figure 2016109637
例えば、ネットワークノード100は、基準温度T、基準気圧P及び基準高度hに基づいて、気圧Pを算出する。
−気圧Pの置換え
基準温度T、基準気圧P及び基準高度hを用いて気圧Pを置き換えることにより、ネットワークノード100(高度推定部137)は、以下のように、高度hを推定してもよい。
Figure 2016109637
(5)緊急通信のケース
(a)要求
例えば、ネットワークノード100(通知部131)は、端末装置300に関連する緊急通信が行われる場合に、気圧及び温度の測定、並びに/又は、気圧情報及び温度情報の報告を、端末装置300に要求する。
一例として、上記緊急通信として、救護者の端末装置が、火災などの発生に応じて、救護を必要とする人の端末装置300に関する情報を要求する。この場合に、ネットワークノード100(通知部131)は、気圧及び温度の測定、並びに、気圧情報及び温度情報の報告を、端末装置300に要求する。
(b)報告
例えば、端末装置300(報告部375)は、緊急通信が行われる場合に、上記ネットワークに上記気圧情報(即ち、端末装置300により測定された気圧を示す情報)及び上記温度情報(即ち、端末装置300により測定された温度を示す情報)を報告する。
一例として、上述したように、ネットワークノード100(通知部131)が、気圧及び温度の測定、並びに、気圧情報及び温度情報の報告を、端末装置300に要求する。すると、端末装置300(気圧測定部340及び温度測定部350)は、上記ネットワーク(具体的には、ネットワークノード100)からの要求に応じて、気圧及び温度を測定し、当該気圧を示す気圧情報、及び当該温度を示す温度情報を、上記ネットワークノードへ報告する。
別の例として、上記緊急通信として、救護を必要とする人の端末装置300が、火災などの発生に応じて、緊急発信を行う。この場合に、端末装置300は、気圧及び温度を測定し、当該気圧を示す気圧情報、及び当該温度を示す温度情報を、上記ネットワークノードへ報告する。
(c)位置情報の報告
例えば、端末装置300(報告部375)は、緊急通信が行われる場合に、上記気圧情報及び上記温度情報に加えて、端末装置300の位置を示す位置情報を上記ネットワークに報告する。
より具体的には、例えば、端末装置300(位置測定部360)は、端末装置300の位置を測定する。そして、端末装置300(報告部375)は、当該位置を示す位置情報を上記ネットワークに報告する。
(6)その他の情報
端末装置300(報告部375)は、上記気圧情報及び上記温度情報に加えて、他の情報も上記ネットワークに報告してもよい。
第1の例として、端末装置300は、端末装置300の位置を示す位置情報を報告してもよい。
第2の例として、端末装置300は、所定時間内での端末装置300の動作の有無を示す情報を報告してもよい。例えば、当該情報は、加速度センサによる動作の検出の有無を示す情報であってもよい。
第3の例として、端末装置300は、履歴情報を報告してもよい。当該履歴情報は、端末装置300の移動の履歴を示す移動履歴情報、端末装置300の高度の履歴を示す高度履歴情報、端末装置300における受信電力の履歴を示す電力履歴情報、端末装置300により測定された気圧の履歴を示す気圧履歴情報、及び/又は端末装置300により測定された温度の履歴を示す温度履歴情報などであってもよい。
第4の例として、端末装置300は、上述したいずれかの履歴情報に基づいて生成される統計情報を報告してもよい。
(7)例外処理
(a)測定された温度が異常な温度であるケース
例えば、端末装置300の温度センサの故障などに起因して、端末装置300により異常な温度が測定される可能性がある。このような場合に、ネットワークノード100は、例外処理を行ってもよい。
第1の例として、測定される温度の異常が一時的なものである場合には、ネットワークノード100は、異常な温度を示す温度情報を破棄し、正常な温度を示す温度情報に基づいて、補正気圧を算出してもよい。
第2の例として、測定される温度の異常が一時的なものでない場合には、ネットワークノード100は、補正気圧を算出しなくてもよい。ネットワークノード100は、補正気圧情報ではなく、端末装置300により測定された気圧を示す気圧情報に基づいて、端末装置300の高度を測定してもよい。このような場合に、ネットワークノード100は、上記高度を示す高度情報を生成し、上記高度の信頼性が低いことを示す信頼性情報を当該高度情報に付加してもよい。あるいは、ネットワークノード100は、単一の高度ではなく高度のレンジを示す高度情報を生成してもよい。
第3の例として、端末装置300が、基地局200の近くに位置する場合に、推定される端末装置300の高度は、基地局200の高度(例えば、基準高度)であってもよい。
(b)温度測定のケイパビリティを有しない端末装置のケース
例えば、端末装置300以外の端末装置は、温度測定のケイパビリティを有しない可能性もある。このような場合にも、ネットワークノード100は、例外処理を行ってもよい。
第1の例として、ネットワークノード100は、補正気圧を算出しなくてもよい。ネットワークノード100は、補正気圧情報ではなく、上記ケイパビリティを有しない端末装置により測定された気圧を示す気圧情報に基づいて、端末装置300の高度を測定してもよい。このような場合に、ネットワークノード100は、上記高度を示す高度情報を生成し、上記高度の信頼性が低いことを示す信頼性情報を当該高度情報に付加してもよい。あるいは、ネットワークノード100は、単一の高度ではなく高度のレンジを示す高度情報を生成してもよい。
第2の例として、端末装置300が、基地局200の近くに位置する場合に、上記ケイパビリティを有しない端末装置の推定される高度は、基地局200の高度(例えば、基準高度)であってもよい。
(c)端末装置のユーザによる入力
端末装置300は、ユーザに入力を促す画面を表示してもよい。一例として、端末装置300は、建物の階数をユーザに入力させるための画面を表示してもよい。そして、端末装置300は、上記階数を示す情報をネットワークに報告してもよい。これにより、例えば、端末装置300のユーザがどの階にいるかを特定することが可能になる。
<4.4.処理の流れ>
次に、図5〜図10を参照して、第1の実施形態に係る処理の流れを説明する。
(1)依存性情報の取得に係る処理
(a)第1の例:ネットワークにおける生成
図5は、第1の実施形態における依存性情報の取得に係る処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。当該第1の例では、依存性情報がネットワークにおいて生成される。
端末装置300は、気圧を測定し(S401)、温度を測定する(S403)。そして、端末装置300は、上記気圧を示す気圧情報、及び上記温度を示す温度情報を、ネットワークに報告する(S405、S407)。
ネットワークノード100は、当該気圧情報及び当該温度情報を取得する。そして、ネットワークノード100は、上記気圧情報及び上記温度情報(並びに基準温度情報)に基づいて、端末装置300により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報を生成する(S409)。
なお、端末装置300は、気圧及び温度を複数回測定し、気圧情報及び温度情報の複数のセットを上記ネットワークに報告してもよい。そして、ネットワークノード100は、当該複数のセットに基づいて、上記依存性情報を生成してもよい。端末装置300は、上記ネットワークに、上記複数のセットを一度に報告してもよく、上記複数のセットの各々を別々に報告してもよい。
(b)第2の例:端末装置における生成
図6は、第1の実施形態における依存性情報の取得に係る処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。当該第2の例では、依存性情報が端末装置300により生成される。
端末装置300は、気圧を測定し(S421)、温度を測定する(S423)。そして、端末装置300は、上記気圧を示す気圧情報、及び上記温度を示す温度情報に基づいて、端末装置300により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報を生成する(S425)。そして、端末装置300は、上記依存性情報をネットワークに報告する(S427、S429)。
そして、ネットワークノードは、上記依存性情報を取得する。
なお、端末装置300は、気圧及び温度を複数回測定し、気圧情報及び温度情報の複数のセットに基づいて、上記依存性情報を生成してもよい。
(c)第3の例:端末装置における記憶
図7は、第1の実施形態における依存性情報の取得に係る処理の概略的な流れの第3の例を示すシーケンス図である。当該第3の例では、依存性情報が端末装置300において記憶されている。
端末装置300は、端末装置300において記憶されている依存性情報(即ち、端末装置300により測定される気圧の温度への依存性を示す情報)を取得し(S441)、当該依存性情報をネットワークに報告する(S443、S445)。
そして、ネットワークノードは、上記依存性情報を取得する。
(2)高度の推定
(a)基本的な処理
図8は、第1の実施形態における高度の推定に係る処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。
ネットワークノード100は、気圧及び温度を測定する条件(即ち、測定条件)に関する測定条件情報、及び、気圧情報及び温度情報を報告する条件(即ち、報告条件)に関する報告条件情報を、基地局200を介して端末装置300に通知する(S461、S463)。
端末装置300は、例えば上記測定条件が満たされる場合に、気圧を測定し(S465)、温度を測定する(S467)。そして、端末装置300は、例えば上記報告条件が満たされる場合に、上記気圧を示す気圧情報と、上記温度を示す温度情報とを、ネットワークに報告する(S469、S471)。
ネットワークノード100は、上記気圧情報、上記温度情報及び依存性情報(即ち、端末装置300により測定される気圧の温度への依存性を示す情報)(並びに基準温度情報)を取得する。そして、ネットワークノード100は、上記気圧情報、上記温度情報及び上記依存性情報(並びに基準温度情報)に基づいて、補正気圧を算出する(S473)。さらに、ネットワークノード100は、上記補正気圧を示す補正気圧情報(及び基準温度情報など)に基づいて、端末装置300の高度を推定する(S475)。
なお、端末装置300は、ネットワーク(例えばネットワークノード100)からの要求に応じて、気圧及び温度の測定、並びに/又は、気圧情報及び温度情報の報告を行ってもよい。
(b)緊急通信時の処理(第1の例)
図9は、第1の実施形態における緊急通信時の高度の推定に係る処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。当該第1の例は、端末装置300が緊急発信を行う場合の例である。
(例えば救護を必要とする人の)端末装置300は、緊急発信を行う(S481、S483)。(例えば救護者の)端末装置400は、当該緊急発信を受信する。
端末装置300は、気圧を測定し(S485)、温度を測定する(S487)。さらに、端末装置300は、端末装置300の位置も測定する(S489)。そして、端末装置300は、上記気圧を示す気圧情報、上記温度を示す温度情報、及び上記位置を示す位置情報を、ネットワークに報告する(S491、S493)。
ネットワークノード100は、上記気圧情報、上記温度情報及び依存性情報(即ち、端末装置300により測定される気圧の温度への依存性を示す情報)(並びに基準温度情報)を取得する。そして、ネットワークノード100は、上記気圧情報、上記温度情報及び上記依存性情報(並びに基準温度情報)に基づいて、補正気圧を算出する(S495)。さらに、ネットワークノード100は、上記補正気圧を示す補正気圧情報(及び基準温度情報など)に基づいて、端末装置300の高度を推定する(S497)。
端末装置400は、端末装置300に関する情報(例えば、位置情報及び高度情報など)をネットワークに要求する(S499、S501)。そして、ネットワークノード100は、上記位置情報、及び上記高度を示す高度情報を、基地局200を介して端末装置400に通知する(S503、S505)。
(c)緊急時の処理(第2の例)
図10は、第1の実施形態における緊急通信時の高度の推定に係る処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。当該第2の例は、緊急通信の中で端末装置400が端末装置300に関する情報を要求する場合の例である。
(例えば救護者の)端末装置400は、(例えば救護を必要とする人の)端末装置300に関する情報(例えば、位置情報及び高度情報など)をネットワークに要求する(S521、S523)。
その後、ネットワークノード100は、気圧及び温度の測定、及び/又は気圧情報及び温度情報の報告を、基地局200を介して端末装置300に要求する(S525、S527)。
端末装置300は、ネットワークからの要求に応じて、気圧を測定し(S529)、温度を測定する(S531)。さらに、端末装置300は、端末装置300の位置も測定する(S533)。そして、端末装置300は、上記気圧を示す気圧情報、上記温度を示す温度情報、及び上記位置を示す位置情報を、ネットワークに報告する(S535、S537)。
ネットワークノード100は、上記気圧情報、上記温度情報及び依存性情報(即ち、端末装置300により測定される気圧の温度への依存性を示す情報)(並びに基準温度情報)を取得する。そして、ネットワークノード100は、上記気圧情報、上記温度情報及び上記依存性情報(並びに基準温度情報)に基づいて、補正気圧を算出する(S539)。さらに、ネットワークノード100は、上記補正気圧を示す補正気圧情報(及び基準温度情報など)に基づいて、端末装置300の高度を推定する(S541)。そして、ネットワークノード100は、上記位置情報、及び上記高度を示す高度情報を、基地局200を介して端末装置400に通知する(S543、S545)。
以上、第1の実施形態を説明した。とりわけ第1の実施形態では、ネットワーク(具体的には、ネットワークノード100)が、補正気圧の算出及び高度の推定を行う。そのため、例えば、端末装置300にとっての処理の負荷の増加が抑えられ得る。また、例えば、ダウンリンクにおいて端末装置300に通知すべき情報が限られるので、ダウンリンクのオーバーヘッドが抑えられ得る。
なお、第1の実施形態に係るネットワークノード100の上述した動作の一部を、他のノード(例えば、基地局200など)が行ってもよい。
<<5.第2の実施形態>>
続いて、図11を参照して、本開示の第2の実施形態を説明する。
<5.1.基地局の構成>
まず、図11を参照して、第2の実施形態に係る基地局200の構成の一例を説明する。図11は、第2の実施形態に係る基地局200の構成の一例を示すブロック図である。図11を参照すると、基地局200は、アンテナ部210、無線通信部220、ネットワーク通信部230、記憶部240及び処理部250を備える。
(アンテナ部210)
アンテナ部210は、無線通信部220により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部210は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部220へ出力する。
(無線通信部220)
無線通信部220は、信号を送受信する。例えば、無線通信部220は、端末装置へのダウンリンク信号を送信し、端末装置からのアップリンク信号を受信する。
(ネットワーク通信部230)
ネットワーク通信部230は、情報を送受信する。例えば、ネットワーク通信部230は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、上記他のノードは、コアネットワークノード及び他の基地局を含む。
(記憶部240)
記憶部240は、基地局200の動作のためのプログラム及びデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(処理部250)
処理部250は、基地局200の様々な機能を提供する。処理部250は、通知部251、情報取得部253、気圧補正部255及び高度推定部257を含む。なお、処理部250は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部250は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
<5.2.端末装置の構成>
第2の実施形態に係る端末装置300の構成の説明は、第1の実施形態に係る端末装置300の構成の説明と同じである。よって、ここでは重複する記載を省略する。
<5.3.技術的特徴>
次に、第2の実施形態に係る技術的特徴を説明する。
第2の実施形態では、基地局200(情報取得部253)は、端末装置300により測定された気圧を示す気圧情報、端末装置300により測定された温度を示す温度情報、及び、端末装置300により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報を取得する。そして、基地局200(気圧補正部255)は、上記気圧情報、上記温度情報、及び上記依存性情報に基づいて、補正気圧を算出する。さらに、例えば、基地局200(高度推定部257)は、上記補正気圧を示す補正気圧情報に基づいて、端末装置300の高度を推定する。
第2の実施形態では、端末装置300(情報取得部373)は、上記気圧情報及び上記温度情報を取得する。そして、端末装置300(報告部375)は、ネットワークに上記気圧情報及び上記温度情報を報告する。当該ネットワークは、基地局200を含む。即ち、上記ネットワークは、上記気圧情報、上記温度情報、及び上記依存性情報に基づいて、補正気圧を算出するネットワークである。上記ネットワークは、上記気圧情報、上記温度情報及び上記依存性情報に基づいて端末装置300の高度を推定するネットワークとも言える。
なお、第2の実施形態に係る技術的特徴の説明は、動作の主体の相違(即ち、第1の実施形態に係る主体はネットワークノード100であり、第2の実施形態に係る主体は基地局200であること)を除き、第1の実施形態に係る技術的特徴の説明と同じである。よって、ここでは重複する記載を省略する。
第2の実施形態に係る通知部251、情報取得部253、気圧補正部255及び高度推定部257は、第1の実施形態に係る通知部131、情報取得部133、気圧補正部135及び高度推定部137にそれぞれ対応する。
<5.4.処理の流れ>
第2の実施形態に係る処理の流れの説明は、動作の主体の相違(即ち、第1の実施形態に係る主体はネットワークノード100であり、第2の実施形態に係る主体は基地局200であること)を除き、第1の実施形態に係る処理の流れの説明と同じである。よって、ここでは重複する記載を省略する。
以上、第2の実施形態を説明した。なお、第2の実施形態に係る基地局200の上述した動作の一部を、他のノード(例えば、ネットワークノード100など)が行ってもよい。
<<6.第3の実施形態>>
続いて、図12〜図16を参照して、本開示の第3の実施形態を説明する。
<6.1.端末装置の構成>
まず、図12を参照して、第3の実施形態に係る端末装置300の構成の一例を説明する。図12は、第3の実施形態に係る端末装置300の構成の一例を示すブロック図である。図12を参照すると、端末装置300は、アンテナ部310、無線通信部320、記憶部330、気圧測定部340、温度測定部350、位置測定部360及び処理部380を備える。
アンテナ部310、無線通信部320、記憶部330、気圧測定部340、温度測定部350及び位置測定部360についての説明は、第1の実施形態と第3の実施形態との間に差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
(処理部380)
処理部380は、端末装置300の様々な機能を提供する。処理部380は、測定制御部381、情報取得部383、気圧補正部385、高度推定部387及び報告部389を含む。なお、処理部380は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部380は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
<6.2.技術的特徴>
次に、第3の実施形態に係る技術的特徴を説明する。
第3の実施形態では、端末装置300(情報取得部383)は、端末装置300により測定された気圧を示す気圧情報、端末装置300により測定された温度を示す温度情報、及び、端末装置300により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報を取得する。そして、端末装置300(気圧補正部385)は、上記気圧情報、上記温度情報、及び上記依存性情報に基づいて、補正気圧を算出する。さらに、例えば、端末装置300(高度推定部387)は、上記補正気圧を示す補正気圧情報に基づいて、端末装置300の高度を推定する。
(1)気圧情報及び温度情報
端末装置300(気圧測定部340)は、気圧を測定する。また、端末装置300(温度測定部350)は、温度を測定する。そして、端末装置300は、端末装置300により測定された気圧を示す気圧情報、及び端末装置300により測定された温度を示す温度情報を生成する。
気圧及び温度の測定についての説明は、第1の実施形態と第3の実施形態との間に特段の差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
(2)依存性情報
上記依存性情報についての説明は、第1の実施形態と第3の実施形態との間に特段の差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
(3)補正気圧の算出
上述したように、端末装置300(気圧補正部385)は、上記気圧情報、上記温度情報及び上記依存性情報に基づいて、補正気圧を算出する。
補正気圧の算出の説明は、動作の主体の相違(即ち、第1の実施形態に係る主体はネットワークノード100であり、第3の実施形態に係る主体は端末装置300であること)を除き、第1の実施形態と第3の実施形態との間に特段の差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
なお、第3の実施形態では、例えば、ネットワークが、端末装置300に基準温度情報を通知し、端末装置300は、当該基準温度情報に基づいて、補正気圧を算出する。
(4)高度の推定
上述したように、例えば、端末装置300(高度推定部387)は、上記補正気圧を示す補正気圧情報に基づいて、端末装置300の高度を推定する。
端末装置300の高度の推定の説明は、動作の主体の相違(即ち、第1の実施形態に係る主体はネットワークノード100であり、第3の実施形態に係る主体は端末装置300であること)を除き、第1の実施形態と第3の実施形態との間に特段の差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
なお、第3の実施形態では、例えば、ネットワークが、端末装置300に基準温度情報を通知し、端末装置300は、当該基準温度情報に基づいて、端末装置300の高度を推定する。
(5)高度情報の報告
例えば、端末装置300(報告部389)は、端末装置300の上記高度を示す高度情報をネットワークに報告する。
(a)条件に基づく報告
(a−1)報告条件情報の通知
例えば、ネットワーク(例えば、ネットワークノード100又は基地局200)は、高度情報を報告する条件(以下、「報告条件」と呼ぶ)に関する報告条件情報を、端末装置300に通知する。
一例として、基地局200は、上記報告条件情報を含むシステム情報を送信する。即ち、上記報告条件情報は、システム情報の中で端末装置300に通知される情報である。別の例として、基地局200は、上記報告条件情報を含むシグナリングメッセージを端末装置300へ送信してもよい。即ち、上記報告条件情報は、端末装置300へのシグナリングメッセージの中で端末装置300に通知さる情報であってもよい。
(a−2)報告条件情報に基づく報告
例えば、端末装置300(報告部389)は、上記ネットワークが端末装置300に通知する上記報告条件情報に基づいて、上記ネットワークに上記高度情報を報告する。より具体的には、例えば、端末装置300の報告部389は、上記報告条件が満たされる場合に、上記ネットワークに上記高度情報を報告する。
(a−3)報告条件
高度情報を報告する報告条件についての説明は、第1の実施形態に係る気圧情報及び温度情報を報告する報告条件についての説明と同様である。よって、ここでは重複する記載を省略する。
(b)要求に応じた報告
例えば、上記ネットワークは、高度情報の報告を端末装置300に要求する。すると、端末装置300(報告部389)は、上記ネットワークからの要求に応じて、上記ネットワークに上記高度情報を報告する。
(c)報告される高度情報
上記高度情報は、推定された複数の高度のうちの選択された高度を示す情報であってもよい。一例として、値が同一の又は類似する2つ以上の高度が推定される場合に、当該2つ以上の高度のうちの1つを示す高度情報が報告されてもよい。これにより、報告に関するオーバーヘッドがより小さくなり得る。
(6)緊急通信のケース
(a)報告
例えば、端末装置300(報告部389)は、緊急通信が行われる場合に、上記ネットワークに上記高度情報を報告する。
一例として、上記緊急通信として、救護者の端末装置が、火災などの発生に応じて、救護を必要とする人の端末装置300に関する情報をネットワークに要求する。この場合に、当該ネットワーク(例えば、ネットワークノード100又は基地局200)は、高度情報の報告を端末装置300に要求する。すると、端末装置300は、上記ネットワークからの要求に応じて、気圧及び温度の測定、補正気圧の算出、及び高度の推定を行い、高度情報を上記ネットワークに報告する。そして、上記ネットワークは、救護者の上記端末装置に上記高度情報を通知する。
別の例として、上記緊急通信として、救護を必要とする人の端末装置300が、火災などの発生に応じて、緊急発信を行う。この場合に、端末装置300は、気圧及び温度の測定、補正気圧の算出、及び高度の推定を行い、高度情報を上記ネットワークに報告する。
(b)位置情報の報告
例えば、端末装置300(報告部389)は、緊急通信が行われる場合に、上記高度情報に加えて、端末装置300の位置を示す位置情報を上記ネットワークに報告する。
より具体的には、例えば、端末装置300(位置測定部360)は、端末装置300の位置を測定する。そして、端末装置300(報告部389)は、当該位置を示す位置情報を上記ネットワークに報告する。
(7)その他の情報
端末装置300(報告部389)は、上記高度情報に加えて、他の情報も上記ネットワークに報告してもよい。当該他の情報についての説明は、第1の実施形態と第3の実施形態との間に特段の差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
(8)例外処理
(a)測定された温度が異常な温度であるケース
例えば、端末装置300の温度センサの故障などに起因して、端末装置300により異常な温度が測定される可能性がある。このような場合に、端末装置300は、例外処理を行ってもよい。
上記例外処理についての説明は、動作の主体の相違(即ち、第1の実施形態に係る主体はネットワークノード100であり、第3の実施形態に係る主体は端末装置300であること)を除き、第1の実施形態と第3の実施形態との間に特段の差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
(b)端末装置のユーザによる入力
端末装置300は、ユーザに入力を促す画面を表示してもよい。一例として、端末装置300は、建物の階数をユーザに入力させるための画面を表示してもよい。そして、端末装置300は、上記階数を示す情報をネットワークに報告してもよい。これにより、例えば、端末装置300のユーザがどの階にいるかを特定することが可能になる。
<6.3.処理の流れ>
次に、図13〜図16を参照して、第3の実施形態に係る処理の流れを説明する。
(1)依存性情報の生成に係る処理
図13は、第3の実施形態における依存性情報の生成に係る処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
端末装置300(気圧測定部340)は、気圧を測定する(S551)。また、端末装置300(温度測定部350)は、温度を測定する(S553)。
端末装置300(気圧補正部385)は、端末装置300により測定された気圧を示す気圧情報、及び端末装置300により測定された温度を示す温度情報に基づいて、端末装置300により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報を生成する(S555)。
その後、端末装置300は、上記依存性情報を(例えば記憶部330に)記憶する(S557)。そして、処理は終了する。
なお、端末装置300は、気圧及び温度を複数回測定し、気圧情報及び温度情報の複数のセットに基づいて、上記依存性情報を生成してもよい。
(2)高度の推定
(a)基本的な処理
図14は、第3の実施形態における高度の推定に係る処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
端末装置300(気圧測定部340)は、気圧を測定する(S561)。また、端末装置300(温度測定部350)は、温度を測定する(S563)。
端末装置300(情報取得部383)は、上記気圧を示す気圧情報、上記温度を示す温度情報、及び端末装置300により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報(並びに基準温度情報)を取得する(S565)。そして、端末装置300は、上記気圧情報、上記温度情報及び上記依存性情報(並びに、上記基準温度情報)に基づいて、補正気圧を算出する(S567)。
さらに、端末装置300(高度推定部387)は、上記補正気圧を示す補正気圧情報(及び基準温度情報など)に基づいて、端末装置300の高度を推定する(S569)。
端末装置300(報告部389)は、(例えば、高度情報を報告する報告条件が満たされる場合に、)上記高度を示す高度情報をネットワークに報告する(S571)。
なお、端末装置300は、上記ネットワークからの要求に応じて、上記高度情報をネットワークに報告してもよい。
(b)緊急通信時の処理(第1の例)
図15は、第3の実施形態における緊急通信時の高度の推定に係る処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。当該第1の例は、端末装置300が緊急発信を行う場合の例である。
(例えば救護を必要とする人の)端末装置300は、緊急発信を行う(S581、S583)。(例えば救護者の)端末装置400は、当該緊急発信を受信する。
端末装置300は、気圧を測定し(S585)、温度を測定する(S587)。そして、端末装置300は、上記気圧を示す気圧情報、上記温度を示す温度情報、及び端末装置300により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報(並びに基準温度情報)に基づいて、補正気圧を算出する(S589)。さらに、端末装置300は、上記補正気圧を示す補正気圧情報(及び基準温度情報など)に基づいて、端末装置300の高度を推定する(S591)。また、端末装置300は、端末装置300の位置を測定する(S593)。そして、端末装置300は、上記位置を示す位置情報、及び上記高度を示す高度情報をネットワークに報告する(S595)。
端末装置400は、端末装置300に関する情報(例えば、位置情報及び高度情報など)を上記ネットワークに要求し(S597)、上記ネットワークは、上記位置情報及び上記高度情報を端末装置400に通知する(S599)。
(c)緊急時の処理(第2の例)
図16は、第3の実施形態における緊急通信時の高度の推定に係る処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。当該第2の例は、緊急通信の中で端末装置400が端末装置300に関する情報を要求する場合の例である。
(例えば救護者の)端末装置400は、(例えば救護を必要とする人の)端末装置300に関する情報(例えば、位置情報及び高度情報など)をネットワークに要求する(S621)。そして、当該ネットワークは、位置情報及び高度情報の報告を端末装置300に要求する(S623)。
端末装置300は、ネットワークからの要求に応じて、気圧を測定し(S625)、温度を測定する(S627)。そして、端末装置300は、上記気圧を示す気圧情報、上記温度を示す温度情報、及び端末装置300により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報(並びに基準温度情報)に基づいて、補正気圧を算出する(SS629)。さらに、端末装置300は、上記補正気圧を示す補正気圧情報(及び基準温度情報など)に基づいて、端末装置300の高度を推定する(S631)。また、端末装置300は、端末装置300の位置を測定する(S633)。
端末装置300は、上記位置を示す位置情報、及び上記高度を示す高度情報をネットワークに報告する(S635)。さらに、上記ネットワークは、上記位置情報及び上記高度情報を端末装置400に通知する(S637)。
以上、第3の実施形態を説明した。とりわけ第3の実施形態では、端末装置300が、補正気圧の算出及び高度の推定を行う。そのため、例えば、ネットワークにとっての処理の負荷の増加が抑えられ得る。
<<7.第4の実施形態>>
続いて、図17〜図20を参照して、本開示の第4の実施形態を説明する。
<7.1.端末装置の構成>
まず、図17を参照して、第4の実施形態に係る端末装置300の構成の一例を説明する。図17は、第4の実施形態に係る端末装置300の構成の一例を示すブロック図である。図17を参照すると、端末装置300は、アンテナ部310、無線通信部320、記憶部330、気圧測定部340、温度測定部350、位置測定部360及び処理部390を備える。
アンテナ部310、無線通信部320、記憶部330、気圧測定部340、温度測定部350、位置測定部360についての説明は、第1の実施形態と第4の実施形態との間に差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
(処理部390)
処理部390は、端末装置300の様々な機能を提供する。処理部390は、測定制御部391、情報取得部393、気圧補正部395及び報告部397を含む。なお、処理部390は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部390は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
<7.2.技術的特徴>
次に、第4の実施形態に係る技術的特徴を説明する。
第4の実施形態では、端末装置300(情報取得部393)は、端末装置300により測定された気圧を示す気圧情報、端末装置300により測定された温度を示す温度情報、及び、端末装置300により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報を取得する。そして、端末装置300(気圧補正部395)は、上記気圧情報、上記温度情報、及び上記依存性情報に基づいて、補正気圧を算出する。さらに、例えば、端末装置300(報告部397)は、上記補正気圧を示す補正気圧情報を、当該補正気圧情報に基づいて端末装置300の高度を推定するネットワークに報告する。
(1)気圧情報及び温度情報
気圧及び温度の測定についての説明は、第1の実施形態と第4の実施形態との間に特段の差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
(2)依存性情報
上記依存性情報についての説明は、第3の実施形態(又は第1の実施形態)と第4の実施形態との間に特段の差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
(3)補正気圧の算出
補正気圧の算出についての説明は、第3の実施形態と第4の実施形態との間に特段の差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
(4)補正気圧情報の報告
上述したように、端末装置300(報告部397)は、上記補正気圧を示す補正気圧情報を、当該補正気圧情報に基づいて端末装置300の高度を推定するネットワークに報告する。
(a)条件に基づく報告
(a−1)報告条件情報の通知
例えば、ネットワーク(例えば、ネットワークノード100又は基地局200)は、気圧情報を報告する条件(以下、「報告条件」と呼ぶ)に関する報告条件情報を、端末装置300に通知する。
一例として、基地局200は、上記報告条件情報を含むシステム情報を送信する。即ち、上記報告条件情報は、システム情報の中で端末装置300に通知される情報である。別の例として、基地局200は、上記報告条件情報を含むシグナリングメッセージを端末装置300へ送信してもよい。即ち、上記報告条件情報は、端末装置300へのシグナリングメッセージの中で端末装置300に通知さる情報であってもよい。
(a−2)報告条件情報に基づく報告
例えば、端末装置300(報告部397)は、上記ネットワークが端末装置300に通知する上記報告条件情報に基づいて、上記ネットワークに上記補正気圧情報を報告する。より具体的には、例えば、端末装置300の報告部397は、上記報告条件が満たされる場合に、上記ネットワークに上記補正気圧情報を報告する。
(a−3)報告条件
気圧情報を報告する報告条件についての説明は、第3の実施形態に係る高度情報を報告する報告条件についての説明(又は、第1の実施形態に係る気圧情報及び温度情報を報告する報告条件についての説明)と同様である。よって、ここでは重複する記載を省略する。
(b)要求に応じた報告
例えば、上記ネットワークは、気圧情報の報告を端末装置300に要求する。すると、端末装置300(報告部397)は、上記ネットワークからの要求に応じて、上記ネットワークに上記補正気圧情報を報告する。
(c)報告される補正気圧情報
上記補正気圧情報は、算出された複数の補正気圧のうちの選択された補正気圧を示す情報であってもよい。一例として、値が同一の又は類似する2つ以上の補正気圧が算出される場合に、当該2つ以上の補正気圧のうちの1つを示す補正気圧情報が報告されてもよい。これにより、報告に関するオーバーヘッドがより小さくなり得る。
(5)緊急通信のケース
緊急通信が行われる場合の動作については、端末装置300により報告される情報の相違(第3の実施形態では高度情報が報告され、第4の実施形態では補正気圧情報が報告されること)を除き、第3の実施形態と第4の実施形態との間に特段の差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
なお、第4の実施形態では、ネットワーク(例えば、ネットワークノード100又は基地局200)が、上記補正気圧情報に基づいて、端末装置300の高度を推定する。
(6)その他の情報
端末装置300(報告部397)は、上記高度情報に加えて、他の情報も上記ネットワークに報告してもよい。当該他の情報についての説明は、第3の実施形態(又は第1の実施形態)と第4の実施形態との間に特段の差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
(7)例外処理
例外処理についての説明は、第3の実施形態と第4の実施形態との間に特段の差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
<7.3.処理の流れ>
次に、図18〜図20を参照して、第4の実施形態に係る処理の流れを説明する。
(1)依存性情報の生成に係る処理
依存性情報の生成に係る処理についての説明は、第3の実施形態と第4の実施形態との間に差異はない。よって、ここでは重複する記載を省略する。
(2)高度の推定
(a)基本的な処理
図18は、第4の実施形態における高度の推定に係る処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。
ネットワーク(例えば、ネットワークノード100又は基地局200)は、気圧を測定する条件(即ち、測定条件)に関する測定条件情報、及び、気圧情報を報告する条件(即ち、報告条件)に関する報告条件情報を、端末装置300に通知する(S641)。
端末装置300は、例えば上記測定条件が満たされる場合に、気圧を測定し(S643)、温度を測定する(S645)。そして、端末装置300は、上記気圧を示す気圧情報、上記温度を示す温度情報、及び、端末装置300により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報(並びに基準温度情報)に基づいて、補正気圧を算出する(S647)。そして、端末装置300は、例えば上記報告条件が満たされる場合に、上記補正気圧を示す補正気圧情報を上記ネットワークに報告する(S649)
上記ネットワーク(例えば、ネットワークノード100又は基地局200)は、上記補正気圧情報(及び基準温度情報など)に基づいて、端末装置300の高度を推定する(S651)。
なお、端末装置300は、上記ネットワークからの要求に応じて、上記補正気圧情報を上記ネットワークに報告してもよい。
(b)緊急通信時の処理(第1の例)
図19は、第4の実施形態における緊急通信時の高度の推定に係る処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。当該第1の例は、端末装置300が緊急発信を行う場合の例である。
(例えば救護を必要とする人の)端末装置300は、緊急発信を行う(S661、S663)。(例えば救護者の)端末装置400は、当該緊急発信を受信する。
端末装置300は、気圧を測定し(S665)、温度を測定する(S667)。そして、端末装置300は、上記気圧を示す気圧情報、上記温度を示す温度情報、及び端末装置300により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報(並びに基準温度情報)に基づいて、補正気圧を算出する(S669)。また、端末装置300は、端末装置300の位置を測定する(S671)。そして、端末装置300は、上記位置を示す位置情報、及び上記補正気圧を示す補正気圧情報をネットワークに報告する(S673)。
上記ネットワーク(例えば、ネットワークノード100又は基地局200)は、上記補正気圧情報(及び基準温度情報など)に基づいて、端末装置300の高度を推定する(S675)。
端末装置400は、端末装置300に関する情報(例えば、位置情報及び高度情報など)を上記ネットワークに要求し(S677)、上記ネットワークは、上記位置情報、及び上記高度を示す高度情報を、端末装置400に通知する(S679)。
(c)緊急時の処理(第2の例)
図20は、第4の実施形態における緊急通信時の高度の推定に係る処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。当該第2の例は、緊急通信の中で端末装置400が端末装置300に関する情報を要求する場合の例である。
(例えば救護者の)端末装置400は、(例えば救護を必要とする人の)端末装置300に関する情報(例えば、位置情報及び高度情報など)をネットワークに要求する(S681)。そして、当該ネットワークは、位置情報及び気圧情報の報告を端末装置300に要求する(S683)。
端末装置300は、気圧を測定し(S685)、温度を測定する(S687)。そして、端末装置300は、上記気圧を示す気圧情報、上記温度を示す温度情報、及び端末装置300により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報(並びに基準温度情報)に基づいて、補正気圧を算出する(S689)。また、端末装置300は、端末装置300の位置を測定する(S691)。そして、端末装置300は、上記位置を示す位置情報、及び上記補正気圧を示す補正気圧情報をネットワークに報告する(S693)。
上記ネットワーク(例えば、ネットワークノード100又は基地局200)は、上記補正気圧情報(及び基準温度情報など)に基づいて、端末装置300の高度を推定する(S695)。そして、上記ネットワークは、上記位置情報、及び上記高度を示す高度情報を、端末装置400に通知する(S697)。
以上、第4の実施形態を説明した。とりわけ第4の実施形態では、端末装置300が、補正気圧を算出し、ネットワークが高度を推定する。そのため、例えば、ネットワークと端末装置との間で処理の付加が分散され得る。
<<8.応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、ネットワークノード100は、タワーサーバ、ラックサーバ、又はブレードサーバなどのいずれかの種類のサーバとして実現されてもよい。また、ネットワークノード100の少なくとも一部の構成要素は、サーバに搭載されるモジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール、又はブレードサーバのスロットに挿入されるカード若しくはブレード)において実現されてもよい。
また、例えば、基地局200は、マクロeNB又はスモールeNBなどのいずれかの種類のeNB(evolved Node B)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB又はホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであってよい。その代わりに、基地局200は、NodeB又はBTS(Base Transceiver Station)などの他の種類の基地局として実現されてもよい。基地局200は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、基地局200として動作してもよい。さらに、基地局200の少なくとも一部の構成要素は、基地局装置又は基地局装置のためのモジュールにおいて実現されてもよい。
また、例えば、端末装置300は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、端末装置300は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、端末装置300の少なくとも一部の構成要素は、これら端末に搭載されるモジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)において実現されてもよい。
<8.1.ネットワークノードに関する応用例>
図21は、本開示に係る技術が適用され得るサーバ700の概略的な構成の一例を示すブロック図である。サーバ700は、プロセッサ701、メモリ702、ストレージ703、ネットワークインタフェース704及びバス706を備える。
プロセッサ701は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)であってよく、サーバ700の各種機能を制御する。メモリ702は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ701により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ703は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。
ネットワークインタフェース704は、サーバ700を有線通信ネットワーク705に接続するための有線通信インタフェースである。有線通信ネットワーク705は、EPC(Evolved Packet Core)などのコアネットワークであってもよく、又はインターネットなどのPDN(Packet Data Network)であってもよい。
バス706は、プロセッサ701、メモリ702、ストレージ703及びネットワークインタフェース704を互いに接続する。バス706は、速度の異なる2つ以上のバス(例えば、高速バス及び低速バス)を含んでもよい。
図21に示したサーバ700において、図3を参照して説明した処理部130に含まれる1つ以上の構成要素(通知部131、情報取得部133、気圧補正部135及び/又は高度推定部137)は、プロセッサ701において実装されてもよい。一例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)がサーバ700にインストールされ、プロセッサ701が当該プログラムを実行してもよい。別の例として、サーバ700は、プロセッサ701及びメモリ702を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムをメモリ702に記憶し、当該プログラムをプロセッサ701により実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてサーバ700又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるための上記プログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
<8.2.基地局に関する応用例>
(第1の応用例)
図22は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図22に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図22にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
無線通信インタフェース825は、図22に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図22に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図22には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
図22に示したeNB800において、図11を参照して説明した処理部250に含まれる1つ以上の構成要素(通知部251、情報取得部253、気圧補正部255及び/又は高度推定部257)は、無線通信インタフェース825において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ821において実装されてもよい。一例として、eNB800は、無線通信インタフェース825の一部(例えば、BBプロセッサ826)若しくは全部、及び/又はコントローラ821を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB800にインストールされ、無線通信インタフェース825(例えば、BBプロセッサ826)及び/又はコントローラ821が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB800、基地局装置820又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図22に示したeNB800において、図11を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース825(例えば、RF回路827)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ810において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部230は、コントローラ821及び/又はネットワークインタフェース823において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図23は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図23に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図23にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図22を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図22を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図23に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図23には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図23に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図23には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
図23に示したeNB830において、図11を参照して説明した処理部250に含まれる1つ以上の構成要素(通知部251、情報取得部253、気圧補正部255及び/又は高度推定部257)は、無線通信インタフェース855及び/又は無線通信インタフェース863において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ851において実装されてもよい。一例として、eNB830は、無線通信インタフェース855の一部(例えば、BBプロセッサ856)若しくは全部、及び/又はコントローラ851を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB830にインストールされ、無線通信インタフェース855(例えば、BBプロセッサ856)及び/又はコントローラ851が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB830、基地局装置850又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図23に示したeNB830において、例えば、図11を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース863(例えば、RF回路864)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ840において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部230は、コントローラ851及び/又はネットワークインタフェース853において実装されてもよい。
<8.3.端末装置に関する応用例>
(第1の応用例)
図24は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、加速度センサ、気圧センサ及び温度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図24に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図24には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図24に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図24にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図24に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図24に示したスマートフォン900において、図4を参照して説明した処理部370に含まれる1つ以上の構成要素(測定制御部371、情報取得部373及び/又は報告部375)は、無線通信インタフェース912において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。一例として、スマートフォン900は、無線通信インタフェース912の一部(例えば、BBプロセッサ913)若しくは全部、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがスマートフォン900にインストールされ、無線通信インタフェース912(例えば、BBプロセッサ913)、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてスマートフォン900又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。これらの点については、図12を参照して説明した処理部380に含まれる1つ以上の構成要素(測定制御部381、情報取得部383、気圧補正部385、高度推定部387及び/又は報告部389)、並びに、図17を参照して説明した処理部390に含まれる1つ以上の構成要素(測定制御部391、情報取得部393、気圧補正部395及び/又は報告部397)も、処理部370に含まれる上記1つ以上の構成要素と同様である。
また、図24に示したスマートフォン900において、例えば、図4を参照して説明した無線通信部320は、無線通信インタフェース912(例えば、RF回路914)において実装されてもよい。また、アンテナ部310は、アンテナ916において実装されてもよい。また、気圧測定部340、温度測定部350及び位置測定部360は、センサ907において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図25は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ、気圧センサ及び温度センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図25に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図25には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図25に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図25にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図25に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図25に示したカーナビゲーション装置920において、図4を参照して説明した処理部370に含まれる1つ以上の構成要素(測定制御部371、情報取得部373及び/又は報告部375)は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。一例として、カーナビゲーション装置920は、無線通信インタフェース933の一部(例えば、BBプロセッサ934)若しくは全部及び/又はプロセッサ921を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがカーナビゲーション装置920にインストールされ、無線通信インタフェース933(例えば、BBプロセッサ934)及び/又はプロセッサ921が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてカーナビゲーション装置920又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。これらの点については、図12を参照して説明した処理部380に含まれる1つ以上の構成要素(測定制御部381、情報取得部383、気圧補正部385、高度推定部387及び/又は報告部389)、並びに、図17を参照して説明した処理部390に含まれる1つ以上の構成要素(測定制御部391、情報取得部393、気圧補正部395及び/又は報告部397)も、処理部370に含まれる上記1つ以上の構成要素と同様である。
また、図25に示したカーナビゲーション装置920において、例えば、図4を参照して説明した無線通信部320は、無線通信インタフェース933(例えば、RF回路935)において実装されてもよい。また、アンテナ部310は、アンテナ937において実装されてもよい。また、気圧測定部340及び温度測定部350は、センサ925において実装されてもよい。また、位置測定部360は、GPSモジュール924において実装されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。即ち、処理部370(又は処理部380若しくは処理部390)に含まれる上記1つ以上の構成要素を備える装置として車載システム(又は車両)940が提供されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<<9.まとめ>>
ここまで、図2〜図25を参照して、本開示の実施形態に係る装置及び処理を説明した。
本開示に係る実施形態によれば、端末装置300により測定された気圧を示す気圧情報、端末装置300により測定された温度を示す温度情報、及び、端末装置300により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報を取得する情報取得部と、上記気圧情報、上記温度情報、及び上記依存性情報に基づいて、補正された気圧を算出する気圧補正部と、を備える装置が提供される。
これにより、例えば、端末装置300の高度をより高い精度で推定することが可能になる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態を説明したが、本開示は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、端末装置の高度として海面を基準とする高度を推定する例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。端末装置の高度として、端末装置の高度として別の地点を基準とする高度が推定されてもよい。
また、例えば、本明細書の処理における処理ステップは、必ずしもフローチャート又はシーケンス図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、処理における処理ステップは、フローチャート又はシーケンス図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。
また、本明細書の装置(例えば、ネットワークノード若しくはネットワークノードのためのモジュール、基地局、基地局装置若しくは基地局装置のためのモジュール、又は、端末装置若しくは端末装置のためのモジュール)に備えられるプロセッサ(例えば、CPU、DSPなど)を上記装置の構成要素(例えば、情報取得部、気圧補正部及び/又は高度推定部など)として機能させるためのコンピュータプログラム(換言すると、上記プロセッサに上記装置の構成要素の動作を実行させるためのコンピュータプログラム)も作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記録した記録媒体も提供されてもよい。また、上記コンピュータプログラムを記憶するメモリと、上記コンピュータプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを備える装置(例えば、ネットワークノード若しくはネットワークノードのためのモジュール、基地局、基地局装置若しくは基地局装置のためのモジュール、又は、端末装置若しくは端末装置のためのモジュール)も提供されてもよい。また、上記装置の構成要素(例えば、情報取得部、気圧補正部及び/又は高度推定部など)の動作を含む方法も、本開示に係る技術に含まれる。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的又は例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記効果とともに、又は上記効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
端末装置により測定された気圧を示す気圧情報、前記端末装置により測定された温度を示す温度情報、及び、前記端末装置により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報を取得する取得部と、
前記気圧情報、前記温度情報、及び前記依存性情報に基づいて、補正された気圧を算出する補正部と、
を備える装置。
(2)
前記補正部は、前記気圧情報、前記温度情報、前記依存性情報、及び、前記端末装置が位置するエリア内の位置で測定された温度を示す他の温度情報に基づいて、前記補正された気圧を算出する、前記(1)に記載の装置。
(3)
前記依存性情報は、前記端末装置により測定された気圧を示す情報と、前記端末装置により測定された温度を示す情報とに基づいて生成された情報、又は、前記端末装置において記憶されている情報である、前記(1)又は(2)に記載の装置。
(4)
前記補正された気圧を示す補正気圧情報に基づいて、前記端末装置の高度を推定する推定部、をさらに備える、前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の装置。
(5)
前記推定部は、前記補正気圧情報、及び、前記端末装置が位置するエリア内の位置で測定された温度を示す他の温度情報に基づいて、前記高度を推定する、前記(4)に記載の装置。
(6)
前記装置は、前記端末装置、又は前記端末装置のためのモジュールであり、
前記装置は、
前記高度を示す高度情報をネットワークに報告する報告部、
をさらに備える、前記(4)又は(5)に記載の装置。
(7)
前記装置は、前記端末装置、又は前記端末装置のためのモジュールであり、
前記装置は、
前記補正された気圧を示す補正気圧情報を、当該補正気圧情報に基づいて前記端末装置の高度を推定するネットワークに報告する報告部、
をさらに備える、前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の装置。
(8)
前記装置は、ネットワークノード、又はネットワークノードのためのモジュールであり、
前記装置は、
気圧及び温度を測定する条件に関する測定条件情報、又は、気圧情報及び温度情報を報告する条件に関する報告条件情報を、前記端末装置に通知する通知部、
をさらに備える、前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の装置。
(9)
気圧及び温度を測定する前記条件は、
端末装置の位置に関する位置条件が満たされること、
時間に関する時間条件が満たされること、又は、
端末装置における受信信号に関する信号条件が満たされること
を含む、
前記(8)に記載の装置。
(10)
気圧情報及び温度情報を報告する前記条件は、
端末装置の位置に関する位置条件が満たされること、
時間に関する時間条件が満たされること、
端末装置における受信信号に関する信号条件が満たされること、
測定される気圧又は温度に関する測定結果条件が満たされること、
端末装置が同じ位置に又は同じ領域内に所定時間以上位置すること、
新たな位置又は領域で気圧及び温度の測定が行われること、
端末装置のモードが接続モード及びアイドルモードの一方から他方へ切り替えられること、
端末装置のハンドオーバが行われること、又は、
端末装置が緊急通信を行うこと
を含む、
前記(8)又は(9)に記載の装置。
(11)
前記装置は、ネットワークノード、又はネットワークノードのためのモジュールであり、
前記装置は、
気圧及び温度の測定、又は気圧情報及び温度情報の報告を、前記端末装置に要求する通知部、
をさらに備える、前記(1)〜(5)及び(8)〜(10)のいずれか1項に記載の装置。
(12)
前記通知部は、前記端末装置に関連する緊急通信が行われる場合に、前記測定又は前記報告を前記端末装置に要求する、前記(11)に記載の装置。
(13)
プロセッサにより、
端末装置により測定された気圧を示す気圧情報、前記端末装置により測定された温度を示す温度情報、及び、前記端末装置により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報を取得することと、
前記気圧情報、前記温度情報、及び前記依存性情報に基づいて、補正された気圧を算出することと、
を含む方法。
(14)
端末装置により測定された気圧を示す気圧情報、及び、端末装置により測定された温度を示す温度情報を取得する取得部と、
前記気圧情報、前記温度情報、及び、前記端末装置により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報に基づいて、補正された気圧を算出するネットワークに、前記気圧情報及び前記温度情報を報告する報告部と、
を備える装置。
(15)
前記報告部は、気温情報及び温度情報を報告する条件に関する報告条件情報であって、前記ネットワークが前記端末装置に通知する前記報告条件情報に基づいて、前記ネットワークに前記気圧情報及び前記温度情報を報告する、前記(14)に記載の装置。
(16)
気圧及び温度を測定する条件に関する測定条件情報であって、前記ネットワークが前記端末装置に通知する前記測定条件情報に基づいて、前記端末装置による気圧及び温度の測定を制御する測定制御部、をさらに備える、前記(14)又は(15)に記載の装置。
(17)
前記報告部は、前記ネットワークからの要求に応じて、前記ネットワークに前記気圧情報及び前記温度情報を報告する、前記(14)〜(16)のいずれか1項に記載の装置。
(18)
前記報告部は、緊急通信が行われる場合に、前記ネットワークに前記気圧情報及び前記温度情報を報告する、前記(14)〜(17)のいずれか1項に記載の装置。
(19)
前記報告部は、緊急通信が行われる場合に、前記気圧情報及び前記温度情報に加えて、前記端末装置の位置を示す位置情報を前記ネットワークに報告する、前記(18)に記載の装置。
(20)
プロセッサにより、
端末装置により測定された気圧を示す気圧情報、及び、端末装置により測定された温度を示す温度情報を取得することと、
前記気圧情報、前記温度情報、及び、前記端末装置により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報に基づいて、補正された気圧を算出するネットワークに、前記気圧情報及び前記温度情報を報告することと、
を含む方法。
(21)
端末装置により測定された気圧を示す気圧情報、前記端末装置により測定された温度を示す温度情報、及び、前記端末装置により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報を取得することと、
前記気圧情報、前記温度情報、及び前記依存性情報に基づいて、補正された気圧を算出することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラム。
(22)
端末装置により測定された気圧を示す気圧情報、前記端末装置により測定された温度を示す温度情報、及び、前記端末装置により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報を取得することと、
前記気圧情報、前記温度情報、及び前記依存性情報に基づいて、補正された気圧を算出することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録した読み取り可能な記録媒体。
(23)
端末装置により測定された気圧を示す気圧情報、及び、端末装置により測定された温度を示す温度情報を取得することと、
前記気圧情報、前記温度情報、及び、前記端末装置により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報に基づいて、補正された気圧を算出するネットワークに、前記気圧情報及び前記温度情報を報告することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラム。
(24)
端末装置により測定された気圧を示す気圧情報、及び、端末装置により測定された温度を示す温度情報を取得することと、
前記気圧情報、前記温度情報、及び、前記端末装置により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報に基づいて、補正された気圧を算出するネットワークに、前記気圧情報及び前記温度情報を報告することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録した読み取り可能な記録媒体。
1 システム
100 ネットワークノード
131 通知部
133 情報取得部
135 気圧補正部
137 高度推定部
200 基地局
251 通知部
253 情報取得部
255 気圧補正部
257 高度推定部
300 端末装置
371、381、391 測定制御部
373、383、393 情報取得部
375、389、397 報告部
385、395 気圧補正部
387 高度推定部


Claims (20)

  1. 端末装置により測定された気圧を示す気圧情報、前記端末装置により測定された温度を示す温度情報、及び、前記端末装置により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報を取得する取得部と、
    前記気圧情報、前記温度情報、及び前記依存性情報に基づいて、補正された気圧を算出する補正部と、
    を備える装置。
  2. 前記補正部は、前記気圧情報、前記温度情報、前記依存性情報、及び、前記端末装置が位置するエリア内の位置で測定された温度を示す他の温度情報に基づいて、前記補正された気圧を算出する、請求項1に記載の装置。
  3. 前記依存性情報は、前記端末装置により測定された気圧を示す情報と、前記端末装置により測定された温度を示す情報とに基づいて生成された情報、又は、前記端末装置において記憶されている情報である、請求項1に記載の装置。
  4. 前記補正された気圧を示す補正気圧情報に基づいて、前記端末装置の高度を推定する推定部、をさらに備える、請求項1に記載の装置。
  5. 前記推定部は、前記補正気圧情報、及び、前記端末装置が位置するエリア内の位置で測定された温度を示す他の温度情報に基づいて、前記高度を推定する、請求項4に記載の装置。
  6. 前記装置は、前記端末装置、又は前記端末装置のためのモジュールであり、
    前記装置は、
    前記高度を示す高度情報をネットワークに報告する報告部、
    をさらに備える、請求項4に記載の装置。
  7. 前記装置は、前記端末装置、又は前記端末装置のためのモジュールであり、
    前記装置は、
    前記補正された気圧を示す補正気圧情報を、当該補正気圧情報に基づいて前記端末装置の高度を推定するネットワークに報告する報告部、
    をさらに備える、請求項1に記載の装置。
  8. 前記装置は、ネットワークノード、又はネットワークノードのためのモジュールであり、
    前記装置は、
    気圧及び温度を測定する条件に関する測定条件情報、又は、気圧情報及び温度情報を報告する条件に関する報告条件情報を、前記端末装置に通知する通知部、
    をさらに備える、請求項1に記載の装置。
  9. 気圧及び温度を測定する前記条件は、
    端末装置の位置に関する位置条件が満たされること、
    時間に関する時間条件が満たされること、又は、
    端末装置における受信信号に関する信号条件が満たされること
    を含む、
    請求項8に記載の装置。
  10. 気圧情報及び温度情報を報告する前記条件は、
    端末装置の位置に関する位置条件が満たされること、
    時間に関する時間条件が満たされること、
    端末装置における受信信号に関する信号条件が満たされること、
    測定される気圧又は温度に関する測定結果条件が満たされること、
    端末装置が同じ位置に又は同じ領域内に所定時間以上位置すること、
    新たな位置又は領域で気圧及び温度の測定が行われること、
    端末装置のモードが接続モード及びアイドルモードの一方から他方へ切り替えられること、
    端末装置のハンドオーバが行われること、又は、
    端末装置が緊急通信を行うこと
    を含む、
    請求項8に記載の装置。
  11. 前記装置は、ネットワークノード、又はネットワークノードのためのモジュールであり、
    前記装置は、
    気圧及び温度の測定、又は気圧情報及び温度情報の報告を、前記端末装置に要求する通知部、
    をさらに備える、請求項1に記載の装置。
  12. 前記通知部は、前記端末装置に関連する緊急通信が行われる場合に、前記測定又は前記報告を前記端末装置に要求する、請求項11に記載の装置。
  13. プロセッサにより、
    端末装置により測定された気圧を示す気圧情報、前記端末装置により測定された温度を示す温度情報、及び、前記端末装置により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報を取得することと、
    前記気圧情報、前記温度情報、及び前記依存性情報に基づいて、補正された気圧を算出することと、
    を含む方法。
  14. 端末装置により測定された気圧を示す気圧情報、及び、端末装置により測定された温度を示す温度情報を取得する取得部と、
    前記気圧情報、前記温度情報、及び、前記端末装置により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報に基づいて、補正された気圧を算出するネットワークに、前記気圧情報及び前記温度情報を報告する報告部と、
    を備える装置。
  15. 前記報告部は、気温情報及び温度情報を報告する条件に関する報告条件情報であって、前記ネットワークが前記端末装置に通知する前記報告条件情報に基づいて、前記ネットワークに前記気圧情報及び前記温度情報を報告する、請求項14に記載の装置。
  16. 気圧及び温度を測定する条件に関する測定条件情報であって、前記ネットワークが前記端末装置に通知する前記測定条件情報に基づいて、前記端末装置による気圧及び温度の測定を制御する測定制御部、をさらに備える、請求項14に記載の装置。
  17. 前記報告部は、前記ネットワークからの要求に応じて、前記ネットワークに前記気圧情報及び前記温度情報を報告する、請求項14に記載の装置。
  18. 前記報告部は、緊急通信が行われる場合に、前記ネットワークに前記気圧情報及び前記温度情報を報告する、請求項14に記載の装置。
  19. 前記報告部は、緊急通信が行われる場合に、前記気圧情報及び前記温度情報に加えて、前記端末装置の位置を示す位置情報を前記ネットワークに報告する、請求項18に記載の装置。
  20. プロセッサにより、
    端末装置により測定された気圧を示す気圧情報、及び、端末装置により測定された温度を示す温度情報を取得することと、
    前記気圧情報、前記温度情報、及び、前記端末装置により測定される気圧の温度への依存性を示す依存性情報に基づいて、補正された気圧を算出するネットワークに、前記気圧情報及び前記温度情報を報告することと、
    を含む方法。

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