JP2016109381A - 熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】凍結割れによる冷媒の流出を防止することのできる熱交換器を提供する。【解決手段】この熱交換器10は、第1部材110と第2部材120との間のろう材BDにおいて水の凍結による膨張が生じると、当該膨張に伴う第2部材120の変形量が、第1部材110の変形量よりも大きくなるように構成されている。【選択図】図5
Description
本発明は、冷媒が通る冷媒流路を有する熱交換器に関する。
例えば空調装置の室外機等に用いられる熱交換器には、内部を冷媒が通るチューブや、当該チューブに冷媒を供給するためのタンクが備えられている。このような熱交換器が、外気から熱を回収するための蒸発器(エバポレータ)として機能する場合には、低温となった冷媒がチューブやタンク内の空間、すなわち冷媒流路を通り、それに伴ってチューブ及びタンク等も低温となる。
熱交換器を外気が通過する際には、低温となったチューブ及びタンク等の外表面において結露が生じることがある。また、外気の通過に伴って、外部から侵入した雨水等の水滴が直接熱交換器にかかってしまうこともある。
冷媒の温度が水の凍結温度よりも低くなると、熱交換器の表面に付着した水は凍結する。また、冬期において外気温が凍結温度以下となった場合には、熱交換器の表面に付着した水が、当該外気に触れることにより凍結することもある。
ところで、熱交換器の冷媒流路を区画する部品は、単一の部材によって形成されるのではなく、複数の部材をろう接することによって形成されるのが一般的である。例えば、冷媒に直接触れる第1の部材のうち冷媒側とは反対側の表面の一部に、第2の部材を外側から重ねた状態で、これら第1の部材と第2の部材とを互いにろう接してなる接合部を有する構成の熱交換器が知られている(例えば、下記特許文献1及び下記特許文献2を参照)。
上記第1の部材と第2の部材との間に介在するろう材には、接合時における温度の不均一やフラックスの気化等に起因して、ボイド(巣)が形成されていることが多い。当該ボイドに結露水等が浸入して凍結すると、凍結に伴う膨張によって第1の部材と第2の部材との間が押し広げられて、部材の変形が生じてしまう。特に、冷媒に直接触れる第1の部材が大きく変形してしまうと、変形による破断(所謂「凍結割れ」)が生じ、破断箇所から冷媒が外部に流出してしまう恐れがある。
このような冷媒の流出を防止するために、上記特許文献1に記載の熱交換器では、接合される部材の接合面、すなわち、ろう材に直接触れる部分に、予め突起を形成している。当該突起により、接合時におけるろう材の温度分布を均一化してボイドの形成を抑制し、これにより凍結割れの発生を防止している。
また、上記特許文献2に記載の熱交換器では、熱交換器を構成する部材の外表面に凸部を形成して排水性を向上させている。つまり、ろう接部に水が滞留しにくい構成とすることによって凍結の発生自体を抑制し、これにより凍結割れの発生を防止している。
しかしながら、上記特許文献1に記載されているような対策を施したとしても、接合時におけるボイドの発生を完全には抑制し得ない可能性がある。また、上記特許文献2に記載されているような対策を施したとしても、外表面の形状による工夫だけでは、ろう接部への水の到達を完全には防止できない可能性もある。これらに鑑みれば、ろう接部において水の凍結に伴う膨張が仮に生じた場合であっても、凍結割れに起因した冷媒の流出を確実に防止し得るような構造、としておくことが望ましい。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、凍結割れによる冷媒の流出を防止することのできる熱交換器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る熱交換器は、冷媒が通る冷媒流路(SP)を有する熱交換器(10)であって、冷媒流路を区画する第1部材(110)と、第1部材のうち冷媒側とは反対側の面に対してろう接される第2部材(120)と、を備え、第1部材と第2部材との間のろう接部分(BD)において水の凍結による膨張が生じると、当該膨張に伴う第2部材の変形量が、第1部材の変形量よりも大きくなるように構成されている。
水の凍結による膨張が生じた際には、接合部において冷媒に直接接している第1部材よりも、その外側(冷媒とは反対側)にある第2部材の方が大きく変形するので、第1部材における応力が低減される。また、大きな膨張が生じた際や、膨張及び収縮が何度も繰り返された際には部材の凍結割れが生じるのであるが、その際は第1部材が破断するよりも前に、(変形量の大きな)第2部材の方が先に破断することとなる。また、外側の第2部材が破断した以降は、膨張に伴う応力は解放される。このように、凍結割れが生じた場合であっても、冷媒に直接触れている第1部材において大きな応力が生じてしまうことがないため、第1部材の破断及びこれに伴う冷媒の流出が防止される。
本発明によれば、凍結割れによる冷媒の流出を防止することのできる熱交換器が提供される。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本発明の第1実施形態に係る熱交換器10は、車両用の空調装置として構成されたヒートポンプシステムの蒸発器(エバポレータ)として機能する熱交換器である。熱交換器10は、ヒートポンプシステムを冷媒が循環する経路の一部に配置される。
車室の暖房が行われる場合、熱交換器10では、内部を通る冷媒と外気(車外から導入された空気)との間で熱交換がなされることにより、冷媒が加熱される。外気からの熱によって加熱された冷媒は、ヒートポンプシステムの圧縮機(不図示)によって圧縮され、その温度を上昇させながら下流側の凝縮器(不図示)に到達する。凝縮器では、車室内に供給される空気と冷媒との熱交換がなされることにより、空気が加熱される。
図1及び図2に示されるように、熱交換器10は、第1タンク100と、第2タンク200と、チューブ300と、フィン400とを有している。
第1タンク100は、熱交換器10に対して外部から供給される冷媒を貯留し、当該冷媒を後述のチューブ300に供給するための容器である。第1タンク100は、断面が略円形であり、細長い棒状の容器として形成されている。第1タンク100は、その長手方向を水平に向けた状態で、熱交換器10のうち下方側に配置されている。
第1タンク100は、供給ポート150と、排出ポート160とを有している。供給ポート150は、熱交換器10の外部から供給される冷媒の入口となる部分であって、第1タンク100のうち長手方向の一端側に形成されている。排出ポート160は、熱交換器10から外部(凝縮器側)に排出される冷媒の出口となる部分であって、第1タンク100のうち長手方向の他端側に形成されている。
尚、第1タンク100の内部空間は、長手方向に沿って少なくとも1ヶ所以上に配置された不図示の仕切板によって、二つ以上に分けられている。このため、供給ポート150から供給された冷媒が、第1タンク100の内部空間を通って直接排出ポート160に到達することはできなくなっている。
図1においては、水平方向であり且つ供給ポート150から排出ポート160に向かう方向をx方向としてx軸を設定している。また、鉛直上方に向かう方向をy方向としてy軸を設定している。更に、x方向とy方向のいずれに対しても垂直な方向で会って、紙面奥側から手前側に向かう方向をz方向としてz軸を設定している。以降の図面においても、同様にしてx軸、y軸、z軸を設定している。
第2タンク200は、第1タンク100と略同一形状の容器である。第2タンク200には、供給ポート150及び排出ポート160は形成されていない。第2タンク200は、第1タンク100と平行な状態で、熱交換器10のうち上方側に配置されている。
チューブ300は、扁平形状の断面を有する細長い配管であって、熱交換器10に複数備えられている。それぞれのチューブ300は、その長手方向をy軸に沿わせており、互いに平行な状態でx方向に沿って並ぶように配置されている。
それぞれのチューブ300は、その上端が第2タンク200に接続されており、その下端が第1タンク100に接続されている。このような構成により、第1タンク100の内部空間と、第2タンク200の内部空間とは、それぞれのチューブ300によって連通されている。
フィン400(図2参照)は、所謂コルゲートフィンであって、それぞれのチューブ300の間に配置されている。尚、図1においては、フィン400の図示を省略している。フィン400は、その左右両側に配置された一対のチューブ300のそれぞれに対して当接しており、且つろう接により固定されている。
供給ポート150から供給された冷媒は、まず第1タンク100の内部空間のうち最も−x方向側の部分に流入し、貯留される。その後、冷媒は、チューブ300の内部空間をy方向に向かって流れて、第2タンク200の内部空間に到達する。
第2タンク200の内部空間に到達した冷媒は、当該内部空間をx方向に向かって流れる。その後、チューブ300の内部空間を−y方向に向かって流れて、第1タンク100の内部空間に到達する。冷媒は、第1タンク100の内部空間と第2タンク200の内部空間との間を1回又は複数回往復した後、第1タンク100の内部空間のうち最もx方向側の部分に流入する。その後、排出ポート160から熱交換器10の外部に排出される。
ヒートポンプシステムは不図示の送風ファンを備えており、当該送風ファンによって車外から導入された空気(外気)が熱交換器10に向けて送り込まれている。当該空気は、各チューブ300の間をz方向に向かって通過する。このとき、チューブ300の内部空間を通る冷媒と空気との熱交換が行われ、空気の熱が冷媒に伝達される。
また、空気の熱はフィン400を介しても冷媒に伝達される。つまり、通過する空気との接触面積がフィン400によって大きくなっており、冷媒と空気との熱交換が効率よく行われる構成となっている。
図3及び図4を参照しながら、第1タンク100の具体的な構成について説明する。図3は、第1タンク100をx軸に対して垂直な面で切断した場合の断面を模式的に示す図である。図4は、図3におけるB部を拡大して示す図である。尚、図3及び図4は模式的な図であるから、第1タンク100を構成する部材の板厚や寸法の比率等は実際のものと異なる。
第1タンク100は、断面が略C字形状である二つの部材(第1部材110、第2部材120)をろう接することにより形成されている。第1部材110はy方向側に配置された部材であり、第2部材120は−y方向側に配置された部材である。第1部材110と第2部材120とにより、冷媒が流れる流路である空間SPが区画されている。本実施形態では、第1部材110と第2部材120とは同一の材料(アルミニウム)によって形成されている。
第1部材110の下端近傍の部分(以下、「第1ろう接部111」とも表記する)と、第2部材120の上端近傍の部分(以下、「第2ろう接部121」とも表記する)とは、z方向に沿って互いに重ねられており、ろう材BDによって接合されている。具体的には、第1ろう接部111が内側、すなわち空間SP側に配置され、第2ろう接部121が第1ろう接部111を外側から覆うように配置された状態で、第1ろう接部111と第2ろう接部121とがろう材BDによって接合されている。
第2部材120のうち上方側部分においては、第2ろう接部121が他の部分よりも外側に突出しており、これにより段部122(図4参照)が形成されている。第1タンク100は、その下端を段部122に当接させている。
第1部材110は、その板厚が全体で均一となっている。一方、第2部材120は、第2ろう接部121の板厚とそれ以外の部分の板厚とが異なっている。具体的には、第2ろう接部121の板厚T2が、第2ろう接部121以外の部分の板厚T3よりも薄くなっている。板厚T3は、第1部材110の板厚T1と同一である。
「凍結割れ」という現象について説明する。熱交換器10を構成する各部品(第1タンク100やチューブ300等)の表面には、結露により生じた水(結露水)や、外気と共に車外から侵入した水が付着している場合がある。
熱交換器10は蒸発器として機能するものであるから、内部を通る冷媒の温度は外気温よりも低くなっており、0℃以下となることもある。また、冬期においては、熱交換器10を通過する外気の温度が0℃以下となることもある。このような状態では、第1タンク100等の表面に付着していた水が凍結してしまう。
この時、第1部材110と第2部材120との間に介在しているろう材BDが、水の凍結に伴って膨張する場合がある。これは、ろう材BDの内部に生じているボイド(巣)に侵入した水が凍結してその体積を増加させ、ボイドの内側からろう材BDを押し広げてしまうことに起因する。以下、このようにろう材BDが膨張する現象のことを「凍結膨張」とも表記する。
凍結膨張が生じると、図5に示されるように、第2ろう接部121は外側(−z方向側)に向かって押し広げられるような力をろう材BDから受けて、大きく変形する。一方、第1ろう接部111にも、ろう材BDからの力が内側(z方向側)に向けて加わる。しかしながら、第1ろう接部111の板厚T1は第2ろう接部121の板厚T2よりも厚いため、第1ろう接部111の変形量は、第2ろう接部121の変形量よりも小さく、ほぼ0となっている。
尚、ここでいう「変形量」とは、凍結膨張による変形に伴って第2ろう接部121等の各部が移動する距離のうち、最も大きいものをいう。例えば、図5に示されるような変形が生じた場合において、第2ろう接部121の「変形量」とは、第2ろう接部121の先端(y方向側の端部)が−z方向に移動する距離、に該当する。
凍結膨張に伴って第2ろう接部121が大きく変形すると、第2ろう接部121の根元部分で破断(亀裂FS)が生じる。しかしながら、第2ろう接部121は、空間SPを通る冷媒に直接触れる部分ではないので、亀裂FSから冷媒が流出してしまうことはない。尚、このような亀裂FSは、大きな凍結膨張が発生した場合の他、小さな凍結膨張及びその後の収縮が繰り返し発生した場合にも生じる。
また、第2ろう接部121が破断した以降は、凍結膨張により生じていた応力が解放されることになるので、第1ろう接部111、すなわち、冷媒に直接触れている部分に対して大きな応力が加わることはなく、当該部分に亀裂が生じてしまうこともない。
ここで、本発明の比較例として、第1ろう接部111の板厚T1と、第2ろう接部121の板厚T2とが同一である場合の例を図14に示した。このような場合において、ろう材BDの凍結膨張が生じると、第2ろう接部121と同程度の変形が第1ろう接部111でも生じることとなる。つまり、第2ろう接部121が−z方向側に押し広げられることによる変形と、第1ろう接部111がz方向側に押し広げられることによる変形とが同程度になってしまう。
第1ろう接部111の変形量と、第2ろう接部121の変形量とが同程度であるので、亀裂FSは第2ろう接部121側で生じるとは限られず、図14に示されるように第1ろう接部111側で生じる可能性もある。冷媒に直接触れる部分に亀裂FSが生じると、亀裂FSから冷媒が外部に流出してしまい、空調機器の性能は著しく低下してしまうこととなる。
これに対し、本実施形態では図5に示されるように、第2ろう接部121の板厚T2の方が薄くなっているので、亀裂FSは確実に第2ろう接部121側で生じることとなる。このように、凍結膨張による破断が、冷媒に直接触れない部分で常に生じるので、冷媒が外部に流出してしまうようなことは確実に防止される。
ろう接部において冷媒に直接触れている部分(第1ろう接部111)を、外側から覆っている第2ろう接部121は、凍結膨張が生じた場合において第1ろう接部111よりも先に(積極的に)破断するように形成された部分、ということもできる。
尚、板厚T2は、板厚T1よりも薄く、且つ板厚T1の0.9倍以上の厚さとすることが望ましい。板厚T2をこのような厚さとしておけば、第1部材110において破断が生じることを防止しながらも、第2ろう接部121の強度を十分に確保することができる。
本発明の第2実施形態に係る熱交換器について、図6を参照しながら説明する。尚、本実施形態に係る熱交換器は、第1タンク100aの形状においてのみ熱交換器10と異なっており、他の構成については熱交換器10と同一である。このため、第1タンク100a以外の構成については説明を省略する。
図6は、第1タンク100aをx軸に対して垂直な面で切断した場合の断面を模式的に示す図である。図3等と同様に、図6は模式的な図であるから、第1タンク100aを構成する部材の板厚や寸法の比率等は実際のものと異なる。
第1タンク100aも、断面が略C字形状である二つの部材(第1部材110a、第2部材120a)をろう接することにより形成されている。第1部材110aと第2部材120aとにより、冷媒が流れる流路である空間SPが区画されている。第1部材110aと第2部材120aとは同一の材料(アルミニウム)によって形成されている。
第1部材110aの下端近傍の部分(第1ろう接部111a)と、第2部材120aの上端近傍の部分(第2ろう接部121a)とは、z方向に沿って互いに重ねられており、ろう材BDによって接合されている。具体的には、第1ろう接部111aが内側、すなわち空間SP側に配置され、第2ろう接部121aが第1ろう接部111aを外側から覆うように配置された状態で、第1ろう接部111aと第2ろう接部121aとがろう材BDによって接合されている。
本実施形態においては、第2部材120aには図4の段部122のようなものが形成されておらず、第2部材120aの板厚T12は(第2ろう接部121aも含めて)全体で均一となっている。また、第1部材110aの板厚T11も(第1ろう接部111aも含めて)全体で均一となっている。第2部材120aの板厚T12は、第2部材120aの板厚T11よりも薄い。
このような構成であっても、ろう材BDが凍結膨張した場合には、第2部材120a(第2ろう接部121a)の方が第1部材110a(第1ろう接部111a)よりも大きく変形し、先に破断する。つまり、第1実施形態の場合と同一の効果を奏する。
尚、板厚T12は、板厚T11よりも薄く、且つ板厚T11の0.9倍以上の厚さとすることが望ましい。板厚T12をこのような厚さとしておけば、第1部材110aにおいて破断が生じることを防止しながらも、第1タンク100aの強度(耐圧性)を十分に確保することができる。
本発明の第3実施形態に係る熱交換器について、図7を参照しながら説明する。尚、本実施形態に係る熱交換器は、第1タンク100bの形状においてのみ熱交換器10と異なっており、他の構成については熱交換器10と同一である。このため、第1タンク100b以外の構成については説明を省略する。
図7は、第1タンク100bをx軸に対して垂直な面で切断した場合の断面を模式的に示す図である。図3等と同様に、図7は模式的な図であるから、第1タンク100bを構成する部材の板厚や寸法の比率等は実際のものと異なる。
第1タンク100bも、断面が略C字形状である二つの部材(第1部材110b、第2部材120b)をろう接することにより形成されている。第1部材110bと第2部材120bとにより、冷媒が流れる流路である空間SPが区画されている。
第1タンク100bの形状は、第2実施形態に係る第1タンク100aの形状と略同一である。ただし、本実施形態においては、第1部材110bの板厚T21と、第2部材120bの板厚T22とが互いに同一となっている。更に、第1部材110aと第2部材120aとは同一の材料によって形成されておらず、互いに異なる材料で形成されている。具体的には、第1部材110bがJIS呼称3000番台のアルミニウムで形成されており、第2部材120bがJIS呼称1000番台のアルミニウムで形成されている。つまり、第2ろう接部121bを含む第2部材120bは、第1ろう接部111bを含む第1部材110bよりもヤング率の小さな材料(且つ、引っ張り強さが小さい材料)により形成されている。
このような構成であっても、ろう材BDが凍結膨張した場合には、第2部材120b(第2ろう接部121a)の方が第1部材110b(第1ろう接部111b)よりも大きく変形し、先に破断する。つまり、第1実施形態の場合と同一の効果を奏する。
このように、凍結膨張が生じた際には大きく変形して先に破断が生じるべき部材である第2部材120bを、第1部材110bよりもヤング率の小さな材料、又は引張強度の小さい材料(破断点における応力が小さな材料)により形成すれば、板厚T21と板厚T22とが同一であっても、第1実施形態の場合と同一の効果を奏することができる。
本発明の第4実施形態に係る熱交換器について、図8及び図9を参照しながら説明する。尚、本実施形態に係る熱交換器は、第1タンク100cの形状においてのみ熱交換器10と異なっており、他の構成については熱交換器10と同一である。このため、第1タンク100c以外の構成については説明を省略する。
図8は、第1タンク100cをx軸に対して垂直な面で切断した場合の断面を模式的に示す図である。図9は、図8のC部を拡大して示した図である。図3等と同様に、図8及び図9は模式的な図であるから、第1タンク100cを構成する部材の板厚や寸法の比率等は実際のものと異なる。
第1タンク100cは3つの部材(第1部材110c、第2部材120c、第3部材130c)により形成されている。第1部材110c、第2部材120c、及び第3部材130cは、いずれも同一の材料(アルミニウム)によって形成されている。このうち、第1部材110cは、第1実施形態の第1部材110と略同一形状の部材である。また、第2部材120cは、第1実施形態の第2部材120と略同一形状の部材である。
第3部材130cは、第1タンク100cの内部空間をy方向に沿って二つに分けるように配置された板状の部材である。第1タンク100cの内部では、第1部材110cと第3部材130cとによって空間SP1が区画されており、第2部材120cと第3部材130cとによって空間SP2が区画されている。空間SP1及び空間SP2は、いずれも冷媒が通る流路となっている。
第3部材130cは、そのz方向側及び−z方向側のそれぞれにおいて、端部が上方(y方向側)に向かって伸びるように曲げ加工が施されている。このように上方に向かって伸びる部分を、以下では「第3ろう接部131c」と表記する。図8及び図9に示されるように、第3ろう接部131cは、第1部材110cの第1ろう接部111cを外側から覆うように配置されている。また、第3ろう接部131cは、第2部材120cの第2ろう接部121cによって更に外側から覆われている。
第1ろう接部111cと第3ろう接部131cとの間、及び、第2ろう接部121cと第3ろう接部131cとの間には、それぞれろう材BDが介在している。また、本実施形態においては、第1ろう接部111cの下端と第3部材130cの上面との間、及び、第2部材120cの段部122cと第3部材130cの下面との間にも、それぞれろう材BDが介在している。
図9に示されるように、第2ろう接部121cと第3ろう接部131c(及び両者に間に介在するろう材BD)の全体の板厚T32は、第1ろう接部111cの板厚T31よりも薄くなっている。このため、凍結膨張が生じた際には、冷媒に直接触れる部分である第1ろう接部111cが破断するよりも前に、冷媒には直接触れない部分である第2ろう接部121c又は第3ろう接部131cのいずれかにおいて破断が生じることになる。つまり、本実施形態においても、第1実施形態の場合と同一の効果を奏する。
本発明の第5実施形態に係る熱交換器について、図10を参照しながら説明する。尚、本実施形態に係る熱交換器は、第1タンク100dの形状においてのみ熱交換器10と異なっており、他の構成については熱交換器10と同一である。このため、第1タンク100d以外の構成については説明を省略する。
図10は、第1タンク100dをx軸に対して垂直な面で切断した場合の断面を模式的に示す図である。図3等と同様に、図10は模式的な図であるから、第1タンク100dを構成する部材の板厚や寸法の比率等は実際のものと異なる。
第1タンク100dは、単一の板材を曲げ加工によって円管状とし、端部同士をろう接することによって形成された管である。ろう接部の構成は、図4に示されるろう接部の構成と同じである。
つまり、内側に配置された一方(図10では上方側)の端部である第1ろう接部111dが、第1実施形態における第1ろう接部111と同一の形状となっている。また、外側に配置された他方(図10では下方側)の端部である第2ろう接部121dが、第1実施形態における第2ろう接部121と同一の形状となっている。第1ろう接部111dは、その下端を段部122dに当接させた状態で、第2ろう接部121dに対して内側からろう接されている。
本実施形態でも、第2ろう接部121dの板厚T42は、第1ろう接部111dの板厚T41よりも薄い。ろう材BDが凍結膨張した場合には、第2ろう接部121dの方が第1ろう接部111dよりも大きく変形し、先に破断する。つまり、第1実施形態の場合と同一の効果を奏する。
このように、互いにろう接される二つの部材(第1ろう接部111d、第2ろう接部121d)は、それぞれが(分離可能な)別部品の一部である必要はない。つまり、全体としては一つの部品であって、その互いに異なる部分同士をろう接する場合であっても、本発明を適用することができる。
本発明の第6実施形態に係る熱交換器について、図11を参照しながら説明する。尚、本実施形態に係る熱交換器は、チューブ300eの形状においてのみ熱交換器10と異なっており、他の構成については熱交換器10と同一である。このため、チューブ300e以外の構成については説明を省略する。
図11は、チューブ300eをy軸に対して垂直な面で切断した場合の断面を模式的に示す図である。図11は模式的な図であるから、チューブ300eを構成する部材の板厚や寸法の比率等は実際のものと異なる。
チューブ300eは、単一の板材を曲げ加工によって扁平な円管状とし、端部同士をろう接することによって形成された管である。その内部の空間SP10には、板材と冷媒との間の伝熱を促進するためのフィン310eが配置されている。
ろう接部において、一方の端部である第1ろう接部311eが内側に配置されており、他方の端部である第2ろう接部321eが外側に配置されている。ろう接部では第1ろう接部311eと第2ろう接部321eとが重ねられており、両者の間にろう材BDが介在している。第1ろう接部311eを含め、チューブ300eを構成する部材の板厚は全体で略同一なのであるが、第2ろう接部321eにおいてのみ板厚が薄くなっている。
つまり、第2ろう接部321eの板厚T52は、第1ろう接部311eの他部における板厚T31よりも薄くなっている。ろう材BDが凍結膨張した場合には、冷媒には直接触れない部分である第2ろう接部321eの方が、冷媒に直接触れる部分である第1ろう接部311eよりも大きく変形し、先に破断する。このため、チューブ300eから冷媒が外部に流出することが防止される。
このように、本発明の適用対象は熱交換器のタンク(第1タンク100等)に限定されるものではなく、チューブにも適用することができる。また、これらの他、冷媒に直接触れる部材と、直接触れない部材とを重ね合わせてろう接してなる接合部を有する部品であれば、本発明を適用することができる。
本発明の第7実施形態に係る熱交換器について、図12及び図13を参照しながら説明する。本実施形態に係る熱交換器では、第1タンク100fと、ブラケットBLとのろう接部分において本発明を適用している。ブラケットBLとは、車両内において熱交換器を固定するための板状の部品である。第1タンク100fに対してブラケットBLがろう接により外側から固定され、当該ブラケットBLがボルト締結などによって車室内に固定される。
図12は、第1タンク100f及びブラケットBLを、x軸に対して垂直な面で切断した場合の断面を模式的に示す図である。図13は、図12のD部を拡大して示した図である。図12及び図13は模式的な図であるから、第1タンク100f等を構成する部材の板厚や寸法の比率等は実際のものと異なる。
第1タンク100fは、金属により形成された円管である。ブラケットBLは、その一部が第1タンク100fの外周面に沿うように形成された板状の部材であり、第1タンク100fと同一の金属によって形成されている。
図13に示されるように、ろう接部におけるブラケットBLの板厚T62は、ろう接部における第1タンク100fの板厚T61よりも薄くなっている。両者の間に介在するろう材BDが凍結膨張した場合には、ブラケットBLの方が第1タンク100fよりも大きく変形し、先に破断する。このため、第1タンク100fが破断することはなく、第1タンク100fから冷媒が流出してしまうことが防止される。このように、本実施形態においても、第1実施形態の場合と同一の効果を奏する。
以上の説明においては、車両用の空調装置の蒸発器として機能する熱交換器の各部に、本発明を適用した例を説明した。ただし、本発明の適用範囲はこのような熱交換器に限定されず、様々な種類の熱交換器に本発明を適用することができる。例えば、車両用のラジエータ、コンデンサ、定置式のヒートポンプ用蒸発器等として用いられる熱交換器にも、本発明を適用することができる。つまり、結露又は外部からの被水によってろう材に水が付着し、当該水の凍結が生じるような環境に設置される熱交換器であれば、本発明を適用することができる。
以上の説明においては、チューブ300の長手方向をy軸(鉛直軸)に沿わせた態様の熱交換器について説明したが、本発明の適用範囲はこのようなものに限定されない。例えば、チューブ300の長手方向をx軸(水平軸)に沿わせた態様の熱交換器に対しても、本発明を適用することが出来る。
以上の説明においては、第2部材120のうちろう付け部における板厚を薄くした態様の熱交換器について説明したが、本発明の実施態様はこのようなものに限定されない。例えば、第1部材110の板厚の方を厚くしてもよい。つまり、ろう接部において、第2部材120の方が第1部材110よりも相対的に薄くなっているのであれば、本発明の効果を奏することができる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10:熱交換器
100,100a,100b,100c,100d,100f:第1タンク
110,110a,110b,110c:第1部材
111,111a,111b,111c,111d:第1ろう接部
120,120a,120b,120c:第2部材
121,121a,121b,121c,121d:第2ろう接部
BD:ろう材
BL:ブラケット
100,100a,100b,100c,100d,100f:第1タンク
110,110a,110b,110c:第1部材
111,111a,111b,111c,111d:第1ろう接部
120,120a,120b,120c:第2部材
121,121a,121b,121c,121d:第2ろう接部
BD:ろう材
BL:ブラケット
Claims (9)
- 冷媒が通る冷媒流路(SP)を有する熱交換器(10)であって、
前記冷媒流路を区画する第1部材(110)と、
前記第1部材のうち前記冷媒側とは反対側の面に対してろう接される第2部材(120)と、を備え、
前記第1部材と前記第2部材との間のろう接部分(BD)において水の凍結による膨張が生じると、
当該膨張に伴う前記第2部材の変形量が、前記第1部材の変形量よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする熱交換器。 - 前記第2部材のうち、前記第1部材にろう接される部分である第2ろう接部(121)の厚さは、
前記第1部材のうち、前記第2部材がろう接される部分である第1ろう接部(111)の厚さよりも薄いことを特徴とする、請求項1に記載の熱交換器。 - 前記第2部材のうち、少なくとも前記第2ろう接部における厚さ(T2)は、前記第1ろう接部の厚さ(T1)の0.9倍以上であることを特徴とする、請求項2に記載の熱交換器。
- 前記第2部材のうち、前記第2ろう接部以外の部分の厚さは、
前記第1部材のうち、前記第1ろう接部以外の部分の厚さと同一であることを特徴とする、請求項3に記載の熱交換器。 - 前記第2ろう接部は、複数の部材(131c,121c)が互いに接合された構成となっていることを特徴とする、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の熱交換器。
- 前記第2部材のうち、前記第1部材にろう接される部分である第2ろう接部(121b)の材料は、
前記第1部材のうち、前記第2部材がろう接される部分である第1ろう接部(111b)の材料よりも、ヤング率が小さいことを特徴とする、請求項1に記載の熱交換器。 - 前記第2部材のうち、前記第1部材にろう接される部分である第2ろう接部(121b)の材料は、
前記第1部材のうち、前記第2部材がろう接される部分である第1ろう接部(111b)の材料よりも、引張強さが小さいことを特徴とする、請求項1に記載の熱交換器。 - 前記第1部材は、複数のチューブに前記冷媒を供給するためのタンク(100)を構成する部品であることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の熱交換器。
- 前記第2部材は、前記タンクを外側から固定するためのブラケット(BL)であることを特徴とする、請求項8に記載の熱交換器。
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- 2014-12-09 JP JP2014249146A patent/JP2016109381A/ja active Pending
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