JP2016105569A - 電力線通信用フィルタ回路、電力線通信装置、及び、電力メーター - Google Patents

電力線通信用フィルタ回路、電力線通信装置、及び、電力メーター Download PDF

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Yoshihisa Asao
芳久 浅尾
下口 剛史
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Abstract

【課題】電力線通信装置に対する特定ノイズの影響を抑制する。【解決手段】電力線通信用フィルタ回路及びこれを含む電力線通信装置は、1次コイル24pに電力線が接続され、2次コイル24sに通信回路26が接続されるカップリングトランス24と、1次コイル24pの両端に接続される少なくとも一方の電路に設けられ、商用交流電流の侵入を阻止するコンデンサ21,22と、これらのコンデンサよりも1次コイル24p寄りにあって、1次コイル24pに対して並列に接続され、コンデンサ21,22を通過する電力線通信の信号及びノイズのうち、信号の周波数帯域より低い周波数の特定ノイズを減衰させるインダクタ23と、を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、電力線通信装置及びこれを搭載する電力メーター等の機器におけるノイズ対策に関する。
電力線通信(PLC:Power Line Communication)は、電力線を利用して通信信号を伝送する通信方式である。例えば、家屋内で、複数箇所のコンセントにPLCモデムのプラグを差し込むことによって、各PLCモデムに接続されたパソコン等の情報処理装置間で容易にネットワークを構成することができる。
一方、近年、スマートメーターと呼ばれる、通信機能を備えた電力メーターが普及している。このような電力メーターでは、電力量の自動検針が可能となる(例えば、特許文献1参照。)。
マンション等の集合住宅では、各戸に設けられた電力メーターと、例えば共用設備である電気室等に設けられたコンセントレーターとの間で通信を行い、コンセントレーターに、各戸で使用される電力量の検針データを集約することができる(例えば、特許文献2参照。)。コンセントレーターに集約された検針データは、光ファイバや無線通信により、電力供給元(電力会社)の情報処理装置に送信される。
各戸に設けられた電力メーターとコンセントレーターとの通信方式は、電力線通信が好適である(例えば、特許文献3,4,5参照。)。電力線通信用のコンセントレーターは、例えば、電気室内に引き込まれた6.6kVの高圧を200/100Vの低圧に変圧する変圧器の低圧側の電力線に接続されている。電力線通信により、コンセントレーターと、多数の電力メーターとは、低圧の配電線を信号伝送路として、変圧器の傘下で、ローカルなネットワークを構成する。
上記のような電力線通信に用いられるPLCモデム(電力線通信装置)は、電力線の交流電圧と絶縁しつつ、電気信号を送受信するために、コンデンサやトランスを含むフィルタ回路を用いている(例えば、特許文献6,7参照。)。
特開2009−32012号公報(図1) 特開2013−21516号公報(図1) 特開2010−28788号公報(図2) 特開2005−295501号公報(図1) 特開2009−213051号公報(図1) 特開2006−33082号公報(図1) 特開2013−157708号公報(図2)
しかしながら、近年、いわゆるキッチン家電を中心に多くのIH(Induction Heating)調理器具(電磁誘導加熱調理器具)が使用されており、これらは一般に、商用周波数より格段に高い20kHz程度の高周波ノイズを発生する。しかも、一部の器具は非常に電圧レベルの高いノイズを発生する場合がある。このような特定ノイズは、電力線通信の通信品質を損なわせる可能性がある。
かかる課題に鑑み、本発明は、電力線通信装置に対する特定ノイズの影響を抑制することを目的とする。
本発明の電力線通信用フィルタ回路は、商用交流の電力線と電力線通信の通信回路との間に介在させるものであって、1次コイルに前記電力線が接続され、2次コイルに前記通信回路が接続されるカップリングトランスと、前記1次コイルの両端に接続される少なくとも一方の電路に設けられ、商用交流電流の侵入を阻止するコンデンサと、前記コンデンサよりも前記1次コイル寄りにあって、前記1次コイルに対して並列に接続され、前記コンデンサを通過する電力線通信の信号及びノイズのうち、前記信号の周波数帯域より低い周波数の特定ノイズを減衰させるインダクタと、を備えている。
また、本発明の電力線通信装置は、商用交流の電力線を信号伝送路とするものであって、電力線通信の通信回路と、1次コイルに前記電力線が接続され、2次コイルに前記通信回路が接続されるカップリングトランスと、前記1次コイルの両端に接続される少なくとも一方の電路に設けられ、商用交流電流の侵入を阻止するコンデンサと、前記コンデンサよりも前記1次コイル寄りにあって、前記1次コイルに対して並列に接続され、前記コンデンサを通過する電力線通信の信号及びノイズのうち、前記信号の周波数帯域より低い周波数の特定ノイズを減衰させるインダクタと、を備えている。
なお、上記の電力線通信装置は電力メーターにも搭載することができる。
本発明によれば、電力線通信装置に対する特定ノイズの影響を抑制することができる。
一例として、集合住宅の各戸に設けられた電力メーターの接続形態を示す単線接続図である。 1台の電力メーターに着目した回路図である。 PLCモデムの内部回路構成を示す図である。
[実施形態の要旨]
本発明の実施形態の要旨としては、少なくとも以下のものが含まれる。
(1)まず、商用交流の電力線と電力線通信の通信回路との間に介在させる電力線通信用フィルタ回路としては、1次コイルに前記電力線が接続され、2次コイルに前記通信回路が接続されるカップリングトランスと、前記1次コイルの両端に接続される少なくとも一方の電路に設けられ、商用交流電流の侵入を阻止するコンデンサと、前記コンデンサよりも前記1次コイル寄りにあって、前記1次コイルに対して並列に接続され、前記コンデンサを通過する電力線通信の信号及びノイズのうち、前記信号の周波数帯域より低い周波数の特定ノイズを減衰させるインダクタと、を備えている。
上記(1)のように構成された電力線通信用フィルタ回路では、商用交流電流はコンデンサにブロックされて、カップリングトランスには流入しない。一方、商用交流に比べて格段に周波数の高い電力線通信の信号やその他のノイズは、コンデンサを通過する。しかし、電力線通信の信号の周波数帯域より低い周波数の特定ノイズ、例えば電磁誘導加熱調理機器のノイズは、インダクタがフィルタとなってブロックされ、カップリングトランスへ特定ノイズが流入することは抑制される。従って、電力線通信装置に対する特定ノイズの影響を抑制することができる。
(2)また、(1)の電力線通信用フィルタ回路において、前記特定ノイズが電磁誘導加熱調理器具の発生するノイズであるとすると、前記インダクタのインダクタンスは10μH〜100μHの範囲にあることが好ましい。
この場合、電磁誘導加熱調理器具が一般的に発生することの多い20kHz程度のノイズに対して優れたノイズ抑制効果が得られた。また、この範囲内の周波数とすることにより、インダクタの存在による電力線通信の信号減衰を抑制することができる。すなわち、インダクタンスが10μH未満では電力線通信の信号識別に影響が出る。インダクタンスが100μHを超えると、ノイズ抑制効果が低下する。なお、この範囲内でも特に、50μH及びその近傍が好適である。
(3)一方、商用交流の電力線を信号伝送路とする電力線通信装置としては、電力線通信の通信回路と、1次コイルに前記電力線が接続され、2次コイルに前記通信回路が接続されるカップリングトランスと、前記1次コイルの両端に接続される少なくとも一方の電路に設けられ、商用交流電流の侵入を阻止するコンデンサと、前記コンデンサよりも前記1次コイル寄りにあって、前記1次コイルに対して並列に接続され、前記コンデンサを通過する電力線通信の信号及びノイズのうち、前記信号の周波数帯域より低い周波数の特定ノイズを減衰させるインダクタと、を備えている。
上記(3)のように構成された電力線通信装置では、商用交流電流はコンデンサにブロックされて、カップリングトランスには流入しない。一方、商用交流に比べて格段に周波数の高い電力線通信の信号やその他のノイズは、コンデンサを通過する。しかし、電力線通信の信号の周波数帯域より低い周波数の特定ノイズ、例えば電磁誘導加熱調理機器のノイズは、インダクタがフィルタとなってブロックされ、カップリングトランスへ特定ノイズが流入することは抑制される。従って、特定ノイズの影響を抑制する電力線通信装置を提供することができる。
なお、電力線通信装置とは、例えば、基板に搭載された回路や、独立した完成品ユニットの他、種々の形態を含む。
(4)また、(3)の電力線通信装置において、前記特定ノイズが電磁誘導加熱調理器具の発生するノイズであるとすると、前記インダクタのインダクタンスは10μH〜100μHの範囲にあることが好ましい。
この場合、電磁誘導加熱調理器具が一般的に発生することの多い20kHz程度のノイズに対して優れたノイズ抑制効果が得られた。また、この範囲内の周波数とすることにより、インダクタの存在による電力線通信の信号減衰を抑制することができる。すなわち、インダクタンスが10μH未満では電力線通信の信号識別に影響が出る。インダクタンスが100μHを超えると、ノイズ抑制効果が低下する。なお、この範囲内でも特に、50μH及びその近傍が好適である。
(5)また、電力メーターとしては、(3)又は(4)の電力線通信装置を搭載した電力メーターとすることができる。
このような電力メーターは、需要家内の電磁誘導加熱調理器具から特定ノイズを受けても、その影響を抑制することができるので、コンセントレーターとの通信や、需要家内のHEMSゲートウェイとの通信に支障を生じない。
[実施形態の詳細]
以下、実施形態の詳細について図面を参照して説明する。
《電力線通信を用いたネットワークの構成例》
まず、電力線通信を用いたネットワークの構成例について説明する。ここで、電力線通信の信号の周波数帯域は、150kHz〜400kHzである。
図1は、一例として、集合住宅1の各戸に設けられた通信機能付き電力メーター2の接続形態を示す単線接続図である。この電力メーター2は、いわゆるスマートメーターであり、図ではSMと表記する。図において、集合住宅1の電気室には、6.6kVの高圧ケーブル3が引き込まれている。変圧器4は、6.6kVを、200/100V(単相3線)の低圧に変圧する。低圧複数系統の配電線5a,5b,5cには、総戸数分の電力メーター2(一部のみ図示)が接続されている。変圧器4の低圧側には、電力線通信装置(以下、PLCモデムと言う。)を内蔵するコンセントレーター6が、接続されている。
電力メーター2はPLCモデムを内蔵し、コンセントレーター6と電力線通信を行うことができる。コンセントレーター6と各電力メーター2とは、変圧器4の傘下で、低圧の配電線5(5a,5b,5c)を信号伝送路とする電力線通信のローカルなネットワークを構成している。このネットワークを利用して、各電力メーター2による電力量の検針データをコンセントレーター6に集約することができる。コンセントレーター6はさらに、光通信や無線通信により、電力供給元(電力会社)に検針データを送信することができる。
一方、電力メーター2のその先は、需要家7すなわち各戸の屋内配線となる。電力メーター2には分電盤71が接続され、この分電盤71から多数(3個のみ図示)のコンセント72,73,74に屋内電力線が配線されている。
ここで、例えば、コンセント72にはIH調理器具(電磁誘導加熱調理器具)76が接続されているとする。
また、分電盤71若しくはコンセント(例えば73,74)には、需要家7内のエネルギー管理機器としてHEMS(Home Energy Management System)ゲートウェイ75が接続されている場合がある。HEMSゲートウェイ75は、有線又は無線で、当該需要家用の電力メーター2と通信を行うことができる。ここでは例えば、HEMSゲートウェイ75はPLCモデムを内蔵し、電力メーター2と電力線通信を行うことができるものとする。すなわち、電力メーター2は、コンセントレーター6と通信を行うことができるとともに、HEMSゲートウェイ75とも通信を行うことができる。
図2は、1台の電力メーター2に着目した回路図である。他の電力メーター2についても同様である。図1と対応する部分には同一符号を付している。図2において、電力メーター2は、計量部2A、記憶部2B、及び、PLCモデム2Cを備えている。なお、計量部2A、記憶部2B、及び、PLCモデム2Cは、機能部として存在すればよく、物理的にこのように分かれている必要は必ずしも無い。例えば、相互に任意に一体化していてもよい。
計量部2Aには、配電線5の電圧線L1,L2及び中性線Nが接続されている。電圧線L1,L2及び中性線Nは、計量部2Aを通過して、屋内配線5xとなる。計量部2Aは、通過する電流及び電圧に基づいて、電力量を測定する。
計量部2Aは、測定した電力量の情報を、記憶部2Bに保存する。PLCモデム2Cは、電力量の情報の他、通信に必要な情報を、記憶部2Bから取得する。PLCモデム2Cは、電路2Dにより、例えば電圧線L1,L2と接続されており、電力量の情報その他を、電力線通信の信号として配電線5及び屋内配線5xに重畳することができる。コンセントレーター6は、配電線5から電力線通信の信号を抽出し、各電力メーター2からの電力量の情報を取得する。
例えば、コンセントレーター6から特定の電力メーター2にポーリングを行い、その電力メーター2が電力量の情報をコンセントレーター6に送信する、という過程を各電力メーター2について行うことにより、電力量の情報収集を行うことができる。
コンセントレーター6は、例えば光ファイバや携帯無線(3G)を用いて、WAN(Wide Area Network)9経由で、電力供給元8と通信を行うことができる。
ここで、図1に戻り、前述のように、IH調理器具76は一般的に20kHz程度のノイズを発生することがわかっている。このノイズは、電力線を伝って伝搬するので、HEMSゲートウェイ75に内蔵されるPLCモデム、及び、電力メーター2のPLCモデム2Cに対して、良好な電力線通信を妨げる可能性がある。また、コンセントレーター6に内蔵されるPLCモデムにも影響を与える可能性がある。
なお、PLCモデムとは、例えば、基板に搭載された回路や、独立した完成品ユニットの他、種々の形態を含むものとする。
《PLCモデムの回路構成》
図3は、上述のPLCモデム2Cの内部回路構成を示す図である。なお、HEMSゲートウェイ75,コンセントレーター6に内蔵されるPLCモデムについても同様の内部回路構成となる。
図3において、PLCモデム2Cは、主として、フィルタ回路25と、通信回路26とを備えている。なお、PLCモデム2Cとしての、その他の既知の詳細は省略する。フィルタ回路25は、コンデンサ21,22、インダクタ23、及び、カップリングトランス24を備えている。カップリングトランス24は、1次コイル24p及び2次コイル24sを備えている。2次コイル24sには、電力線通信の通信回路26が接続されている。通信回路26は、送信回路26sと、受信回路26rとを備えている。
上記カップリングトランス24の1次コイル24pの両端にはそれぞれ、コンデンサ21,22を介して電力線(ここでは電圧線L1,L2)が接続されている。すなわち、コンデンサ21,22は、電力線2線のそれぞれに対して直列に挿入されている。なお、コンデンサ21,22は、それらの一方を省略することも可能である。
また、インダクタ23は、コンデンサ21,22よりも1次コイル24p寄りにあって、1次コイル24pに対して並列に接続されている。1次コイル24pのインダクタンスは、例えば約600μHである。
《フィルタ回路の作用》
上記フィルタ回路25において、コンデンサ21,22は、ハイパスフィルタとして機能し、電力線側からの、50Hz又は60Hzの商用交流電流の侵入を阻止する。一方、商用交流に比べて格段に周波数の高い電力線通信の信号(周波数帯域:150kHz〜400kHz)やその他のノイズは、コンデンサ21,22を通過する。なお、コンデンサ21,22のキャパシタンスとしては、例えば0.1μF〜0.5μFが好適である。
また、インダクタ23は、高周波領域での相対的なハイパスフィルタとして機能する。すなわち、ここにインダクタ23が存在することによって、IH調理器具76から発生する20kHz程度の特定ノイズはカットオフされ(又は大きく減衰させられ)、その一方で、当該特定ノイズよりも周波数の高い電力線通信の信号は、影響を受けずにカップリングトランス24に導かれる。
なお、カットオフ周波数を適切に設定することにより、減衰させる対象の周波数帯域をある程度広く取ることができるので、例えば30kHzのノイズであっても充分に減衰させることが可能である。
このようなフィルタ機能を発揮させるインダクタ23のインダクタンスとしては、50μH及びその近傍(例えば±10%)が特に好適であった。電力線通信の信号識別に影響を与えない観点からインダクタンスの許容範囲を規定すると、10μH〜100μHである。すなわち、インダクタンスが10μH未満では電力線通信の信号識別に影響が出る。また、インダクタンスが100μHを超えると、ノイズ抑制効果が低下する。
以上のように、上記フィルタ回路25を備えたPLCモデム2Cによれば、電力線通信の信号の周波数帯域より低い周波数の特定ノイズ、例えば電磁誘導加熱調理機器のノイズは、インダクタ23がフィルタとなってブロックされ、カップリングトランス24へ特定ノイズが流入することは抑制される。従って、PLCモデム2Cに対する特定ノイズの影響を抑制することができる。
また、インダクタ23のインダクタンスを10μH〜100μHの範囲内とすることにより、IH調理器具76が一般的に発生することの多い20kHz程度のノイズに対して優れたノイズ抑制効果が得られた。また、この範囲内の周波数とすることにより、インダクタ23の存在による電力線通信の信号減衰を抑制することができる。なお、前述のように、この範囲内でも特に、50μH及びその近傍が好適である。
また、このようなPLCモデム2Cを搭載する電力メーター2は、需要家7内のIH調理器具から特定ノイズを受けても、その影響を抑制することができるので、コンセントレーター6との通信や、需要家7内のHEMSゲートウェイ75との通信に支障を生じない。
《その他の形態》
なお、上記実施形態ではフィルタ回路25はPLCモデム2Cの一部であるが、フィルタ回路25は、PLCモデム2Cから分離独立した電力線通信用フィルタとしても存在し得る。
また、インダクタ23についての上記インダクタンスの好適範囲は、現状のIH調理器具76から発生する20kHz程度の特定ノイズを想定したものであり、将来的にノイズの周波数が大きく変わる場合には、インダクタンスの好適範囲もそれに応じて変わり得ることになる。
《補記》
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 集合住宅
2 電力メーター
2A 計量部
2B 記憶部
2C PLCモデム
2D 電路
3 高圧ケーブル
4 変圧器
5,5a,5b,5c 配電線
5x 屋内配線
6 コンセントレーター
7 需要家
8 電力供給元
9 WAN
21,22 コンデンサ
23 インダクタ
24 カップリングトランス
24p 1次コイル
24s 2次コイル
25 フィルタ回路
26 通信回路
26s 送信回路
26r 受信回路
71 分電盤
72,73,74 コンセント
75 HEMSゲートウェイ
76 IH調理器具
L1,L2 電圧線
N 中性線

Claims (5)

  1. 商用交流の電力線と電力線通信の通信回路との間に介在させる電力線通信用フィルタ回路であって、
    1次コイルに前記電力線が接続され、2次コイルに前記通信回路が接続されるカップリングトランスと、
    前記1次コイルの両端に接続される少なくとも一方の電路に設けられ、商用交流電流の侵入を阻止するコンデンサと、
    前記コンデンサよりも前記1次コイル寄りにあって、前記1次コイルに対して並列に接続され、前記コンデンサを通過する電力線通信の信号及びノイズのうち、前記信号の周波数帯域より低い周波数の特定ノイズを減衰させるインダクタと、
    を備えている電力線通信用フィルタ回路。
  2. 前記特定ノイズは電磁誘導加熱調理器具の発生するノイズであり、前記インダクタのインダクタンスは10μH〜100μHの範囲にある請求項1に記載の電力線通信用フィルタ回路。
  3. 商用交流の電力線を信号伝送路とする電力線通信装置であって、
    電力線通信の通信回路と、
    1次コイルに前記電力線が接続され、2次コイルに前記通信回路が接続されるカップリングトランスと、
    前記1次コイルの両端に接続される少なくとも一方の電路に設けられ、商用交流電流の侵入を阻止するコンデンサと、
    前記コンデンサよりも前記1次コイル寄りにあって、前記1次コイルに対して並列に接続され、前記コンデンサを通過する電力線通信の信号及びノイズのうち、前記信号の周波数帯域より低い周波数の特定ノイズを減衰させるインダクタと、
    を備えている電力線通信装置。
  4. 前記特定ノイズは電磁誘導加熱調理器具の発生するノイズであり、前記インダクタのインダクタンスは10μH〜100μHの範囲にある請求項3に記載の電力線通信装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の電力線通信装置を搭載した電力メーター。
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