図1は、ドキュメント閲覧システム100の全体的な構成の例を示す図である。図2は、ドキュメントサーバ1のハードウェア構成の例を示す図である。図3は、タブレット型端末装置2Tのハードウェア構成の例を示す図である。図4は、眼鏡型端末装置2Mのハードウェア構成の例を示す図である。図5は、印刷物5の例を示す図である。
ドキュメント閲覧システム100は、図1に示すように、ドキュメントサーバ1、複数台の端末装置2、画像形成装置3、および通信回線4などによって構成される。ドキュメント閲覧システム100は、ドキュメント(文書)に関するデータを管理し、ドキュメントの閲覧のサービスをユーザに提供する。
以下、ある会社においてドキュメント閲覧システム100が使用される場合を例に説明する。この会社の各従業員つまり各ユーザには、予め、ユニークなユーザコードが与えられている。
ドキュメントサーバ1、端末装置2、および画像形成装置3は、通信回線4を介して互いに通信を行うことができる。通信回線4として、インターネット、いわゆるLAN(Local Area Network)回線、または携帯電話回線などが用いられる。
ドキュメントサーバ1は、ドキュメントを表示するためのデータを記憶し、適宜、端末装置2へ提供する。ドキュメントサーバ1として、いわゆるサーバ機が用いられる。または、いわゆるクラウドサーバを用いてもよい。以下、ドキュメントサーバ1としてサーバ機が用いられる場合を例に説明する。
ドキュメントサーバ1は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)10a、RAM(Random Access Memory)10b、ROM(Read Only Memory)10c、大容量記憶装置10d、およびNIC(Network Interface Card)10eなどによって構成される。
NIC10eは、TCP/IPなどのプロトコルによっては端末装置2または画像形成装置3と通信を行う。
ROM10cまたは大容量記憶装置10dには、ドキュメント管理プログラム10Pが記憶されている。ドキュメント管理プログラム10Pは、RAM10bにロードされ、CPU10aによって実行される。大容量記憶装置10dとして、ハードディスクまたはSSD(Solid State Drive)などが用いられる。
画像形成装置3は、一般にMFP(Multi Function Peripherals)または複合機と呼ばれる画像処理装置であって、コピー、PCプリント(ネットワークプリンティング)、ファックス、およびスキャンなどの機能を集約した装置である。
端末装置2は、ドキュメントサーバ1から提供されるデータに基づいてドキュメントを表示する。端末装置2として、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン、または眼鏡型コンピュータなどが用いられる。
「眼鏡型コンピュータ」は、ウェアラブルコンピュータの一種であり、グーグル社のグーグルグラスのような、眼鏡のように顔に装着するタイプのコンピュータである。
以下、端末装置2として、タブレットコンピュータまたは眼鏡型コンピュータが用いられる場合を例に説明する。前者および後者をそれぞれ「タブレット型端末装置2T」および「眼鏡型端末装置2M」と区別して記載することがある。
タブレット型端末装置2Tは、図3に示すように、CPU20a、RAM20b、ROM20c、フラッシュメモリ20d、タッチパネルディスプレイ20e、操作ボタン群20f、デジタルカメラ20g、および無線通信装置20hなどが用いられる。
タッチパネルディスプレイ20eは、フラット型ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ)およびタッチパネルによって構成される。フラット型ディスプレイは、種々の画像を表示する。特にドキュメントを表示するために用いられる。タッチパネルは、ユーザがタッチした位置を検知し、その位置をCPU20aへ通知する。
操作ボタン群20fは、ホーム画面に戻るためのボタン、何かを確定するためのボタン、音量を調整するためのボタン、および電源のオン/オフを切り換えるためのボタンなどによって構成される。
デジタルカメラ20gは、種々の画像を撮影する。特にドキュメントの閲覧用の用紙を撮影するために用いられる。
無線通信装置20hは、通信回線4を構成する基地局を介してTCP/IPなどのプロトコルによって画像形成装置3またはドキュメントサーバ1と通信を行う。無線通信装置20hの通信方式として、例えば、Wi−Fi、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)、またはPHS(Personal Handy-phone System)などが用いられる。
ROM20cまたはフラッシュメモリ20dには、クライアントプログラム20Pが記憶されている。クライアントプログラム20Pは、RAM20bにロードされ、CPU20aによって実行される。
眼鏡型端末装置2Mは、図4に示すように、CPU21a、RAM21b、ROM21c、フラッシュメモリ21d、ディスプレイ21e、操作ボタン群21f、デジタルカメラ21g、および無線通信装置21hなどが用いられる。
CPU21a、RAM21b、ROM21c、フラッシュメモリ21d、ディスプレイ21e、操作ボタン群21f、デジタルカメラ21g、および無線通信装置21hの役割は、それぞれ、タブレット型端末装置2TのCPU20a、RAM20b、ROM20c、フラッシュメモリ20d、タッチパネルディスプレイ20e、操作ボタン群20f、デジタルカメラ20g、および無線通信装置20hと基本的に同様である。
ただし、画像を再現する方式が、タッチパネルディスプレイ20eとディスプレイ21eとでは、相違する。タッチパネルディスプレイ20eは、上述の通り、液晶ディスプレイのような平面型のディスプレイが用いられる。一方、ディスプレイ21eは、柄の根元に設けられたプロジェクタからレンズの端部付近に設けられたプリズムへ光を発することによって、画像を再現する。
クライアントプログラム20Pが、ROM21cまたはフラッシュメモリ21dに記憶されており、RAM21bにロードされ、CPU21aによって実行される。
ところで、ドキュメント閲覧システム100は、PDF(Portable Document Format)などのファイルを単に提供するだけでなく、AR(Augmented Reality)の技術によってドキュメントを再現することができる。この際に、印刷物5が用いられる。印刷物5は、複数のユーザに配付される。
印刷物5には、図5(A)のように、ドキュメントを構成する複数のコンテンツ(オブジェクト)のうちの一部のほか、呼出用マーカ51が印刷されている。呼出用マーカ51は、ドキュメントサーバ1から、印刷物5に印刷されていないコンテンツを呼び出すためのものである。
ユーザが眼鏡型端末装置2Mを掛けて印刷物5を見ると、呼出用マーカ51に基づいてコンテンツの画像データがドキュメントサーバ1からダウンロードされる。そして、図5(B)のように、このコンテンツが印刷物5に印刷されているかのように見える。タブレット型端末装置2Tで印刷物5を撮影しながら見た場合も、同様に見える。
このように、ドキュメント閲覧システム100によると、ARが実現される。呼出用マーカ51として、ARマーカが用いられる。以下、ARによって一部のコンテンツが再現され得るドキュメントを「ドキュメント50」と記載する。ドキュメント50を構成するコンテンツのうち、印刷物5に印刷されているものを「印刷コンテンツ52」と記載し、端末装置2によってユーザに見えるものを「ARコンテンツ53」と記載する。
このようにARコンテンツ53が印刷物5に印刷されているように見える仕組みは、ドキュメント管理プログラム10Pおよびクライアントプログラム20Pによって実現される。さらに、印刷物5を見るユーザに応じて、ARコンテンツ53を変えることができる。以下、この仕組みについて、説明する。
図6は、ドキュメントサーバ1の機能的構成の例を示す図である。図7は、端末装置2の機能的構成の例を示す図である。
ドキュメント管理プログラム10Pによると、図6に示すドキュメントデータベース101、アクセス権データベース102、ドキュメント登録部103、アクセス権登録部104、印刷データ送信部105、署名登録部106、コンテンツ提供部107、変更フラグ更新部108、およびアクセス権変更部109などの機能がドキュメントサーバ1に実現される。
クライアントプログラム20Pによると、図7に示すドキュメントアップロード部201、メッセージ表示制御部202、署名画像アップロード部203、コンテンツダウンロード部204、コンテンツ表示制御部205、一時開放要求部206、アクセス権変更要求部207、および変更許否通知部208などの機能が端末装置2に実現される。
〔ドキュメント50の閲覧のための準備〕
図8は、ドキュメントデータベース101およびそれに記憶されるコンテンツ再現用レコード6Rの例を示す図である。図9は、アクセス権データベース102およびそれに記憶されるアクセス権レコード6Kの例を示す図である。図10は、ドキュメント50および代替コンテンツ53dの例を示す図である。図11は、ドキュメント登録画面71および権限設定画面72の例を示す図である。図12は、ドキュメント登録処理の流れの例を説明するフローチャートである。図13は、署名画像登録処理の流れの例を説明するフローチャートである。図14は、印刷物5への署名54の配置の例を示す図である。図15は、署名画像登録処理の流れの変形例を説明するフローチャートである。
ドキュメントサーバ1において、図6のドキュメントデータベース101には、図8に示すように、ドキュメントごとに、コンテンツ再現用レコード6Rが記憶されている。コンテンツ再現用レコード6Rが示す内容については、後述する。
アクセス権データベース102には、図9に示すように、ドキュメント50とユーザとの組合せごとに、アクセス権レコード6Kが記憶されている。アクセス権レコード6Kが示す内容については、後述する。
コンテンツ再現用レコード6Rおよびアクセス権レコード6Kは、ドキュメント登録部103、アクセス権登録部104、および端末装置2のドキュメントアップロード部201によって生成され、ドキュメントデータベース101またはアクセス権データベース102に登録される。
ここで、あるユーザUaがタブレット型端末装置2Tを使用して図10(A)のようなドキュメント50のレコードを登録する場合を例に、これらのレコードを登録する際の各部の処理およびユーザによる操作を説明する。
ユーザUaは、タブレット型端末装置2Tにインストールされている表計算または描画などのアプリケーションを用いて、ドキュメント50の画像データを用意しておく。ドキュメント50が記された用紙を画像形成装置3に読み取らせることによって、画像データを用意してもよい。さらに、ドキュメント50の中の、機密にすべきコンテンツと置き換えたいコンテンツの画像データを、アプリケーションまたは画像形成装置3を用いるなどして用意しておく。例えば、図10(B)のようなコンテンツの画像データを用意しておく。以下、機密にすべきコンテンツを「機密コンテンツ53k」と記載し、その代替のコンテンツを「代替コンテンツ53d」と記載する。後述するように、機密コンテンツ53kおよび代替コンテンツ53dは、いずれも、ARコンテンツ53の1つとして取り扱われる。
代替コンテンツ53dは、用意しなくても構わないし、複数用意しても構わない。以下、2つのコンテンツが代替コンテンツ53dとして用意された場合を例に説明する。
さらに、ユーザUaは、クライアントプログラム20Pをタブレット型端末装置2Tに起動させる。そして、登録モードに切り換えるコマンドを入力する。
すると、タブレット型端末装置2Tにおいて、ドキュメントアップロード部201は、ドキュメント50をドキュメントサーバ1へアップロードする処理を次のように実行する。
ドキュメントアップロード部201は、図11のようにドキュメント登録画面71および権限設定画面72を並べてタッチパネルディスプレイ20eに表示させる。
ドキュメント登録画面71には、ドキュメント50のほか、登録ボタン71aおよび機密指定ボタン71bが配置されている。
ユーザUaは、ドキュメント50のコンテンツ(オブジェクト)の中から機密コンテンツ53kにするものを、それが位置する範囲を指でなぞるなどして指定する。さらに、ドキュメント50を機密情報として取り扱いたい場合は、機密指定ボタン71bをタップする。
権限設定画面72には、各ユーザのユーザコードが示されている。さらに、それぞれに対応するように真っ直ぐ右側に、上位閲覧権ボタン72aと、代替コンテンツ53dごとの下位閲覧権ボタン72bとが、配置される。本例では、上述の通り代替コンテンツ53dが2つ用意されるので、下位閲覧権ボタン72bが2つずつ配置される。
ユーザUaは、ドキュメント50の上位閲覧権を与えるユーザを、そのユーザのユーザコードに対応する(右横にある)上位閲覧権ボタン72aをタップするなどして指定する。ドキュメント50の登録者であるユーザUa自身のユーザコードを指定するのが望ましい。
「上位閲覧権」は、機密コンテンツ53kを閲覧することができる権限(アクセス権)である。
さらに、ユーザUaは、上位閲覧権を与えないユーザの中から、ドキュメント50の下位閲覧権を与えるユーザを決める。そして、与えると決めたユーザのユーザコードに対応する下位閲覧権ボタン72bをタップするなどして指定する。
「下位閲覧権」は、機密コンテンツ53kを閲覧することができないが、その代わりに代替コンテンツ53dを閲覧することができる権限(アクセス権)である。
本例では、上述の通り、代替コンテンツ53dが2つ用意される。そこで、ユーザごとに、どちらの代替コンテンツ53dを閲覧することができるのかを、それに対応する下位閲覧権ボタン72bをタップすることによって指定する。
そして、ユーザUaは、機密コンテンツ53kにするコンテンツ、上位閲覧権を与えるユーザ、および下位閲覧権を与えるユーザを指定し終えたら、登録ボタン71aをタップする。
すると、ドキュメントアップロード部201は、上記の指定の内容を示す指定データ6Sを生成する。
指定データ6Sには、具体的には、ユーザごとのユーザコードおよび与えられたアクセス権が示される。アクセス権は、所定の符号によって表わされる。本例では、「2」が上位閲覧権を表わし、「1」が下位閲覧権を表わす。代替コンテンツ53dが複数ある場合は、1つ目の代替コンテンツ53dから順に「1A」、「1B」、…、のように「1」の後ろにアルファベットが付される。さらに、指定データ6Sには、指定された範囲(機密コンテンツ53kの位置)と、ドキュメント50を機密情報として取り扱うか否かが示される。
そして、ドキュメントアップロード部201は、ドキュメント50の画像データ、代替コンテンツ53dの画像データ、および指定データ6Sをドキュメントサーバ1へ送信する。これにより、ドキュメント50に関するデータがドキュメントサーバ1へアップロードされる。
ドキュメントサーバ1において、ドキュメント登録部103、アクセス権登録部104、印刷データ送信部105、および署名登録部106は、これらのデータを受信すると、図12に示す手順で、ドキュメント50に関する登録の処理を行う。
ドキュメント登録部103は、ユニークなドキュメントコードおよびユニークなARマーカを発行する(#801)。コンテンツ再現用レコード6Rを1つ生成し(#802)、ドキュメントデータベース101に格納する(#803)。
コンテンツ再現用レコード6Rは、図8に示したように、ドキュメントコード、ドキュメントデータ、呼出用マーカ、コンテンツ位置、機密コンテンツデータ、代替コンテンツデータ、および機密フラグなどによって構成される。
ドキュメントコードおよび呼出用マーカは、それぞれ、ステップ#801で発行したドキュメントコードおよびARマーカである。
ドキュメントデータは、受信した、ドキュメント50の画像データである。機密コンテンツデータは、機密コンテンツ53kの画像データである。これは、ドキュメント50から、指定データ6Sに示される範囲(機密コンテンツ53kの位置)の画像を抽出することによって得られる。
代替コンテンツデータは、受信した、代替コンテンツ53dの画像データである。本例では、2つの画像データが受信されるので、このコンテンツ再現用レコード6Rには2つの画像データが含まれる。そして、各代替コンテンツ53dの画像データには、先頭から順に「1A」、「1B」、…という下位閲覧権を表わす符号が対応付けられている。
コンテンツ位置は、印刷物5における、呼出用マーカ51を基準としたARコンテンツ53(機密コンテンツ53kまたは代替コンテンツ53d)の位置である。これは、後述するステップ#804の処理の際に定められる。
機密フラグは、ドキュメント50を機密情報として取り扱うか否かを示すフラグであって、「1」は機密情報として取り扱うことを表わし、「0」は機密情報として取り扱わないことを表わす。機密フラグの値は、指定データ6Sに基づいている。
ドキュメント登録部103による処理と前後してまたは並行して、印刷データ送信部105は、発行されたARコードをドキュメント50の中のコンテンツの配置されていない位置に呼出用マーカ51として配置し、機密コンテンツ53kをドキュメント50から削除することによって、機密化ドキュメント50Sを生成する(#804)。そして、機密化ドキュメント50Sを印刷するための印刷データを印刷の指令とともに画像形成装置3へ送信する(#805)。画像形成装置3は、この印刷データに基づいて機密化ドキュメント50Sを用紙に印刷する。これにより、図5(A)に示したような印刷物5が得られる。
なお、印刷データは、ユーザUaのタブレット型端末装置2Tへ送信してもよい。そして、ユーザUaがタブレット型端末装置2Tを操作して画像形成装置3に対して印刷の指令を与えてもよい。
ドキュメント登録部103および印刷データ送信部105それぞれの処理と前後してまたは並行して、アクセス権登録部104は、指定データ6Sに示されるユーザコードごとに1つずつアクセス権レコード6Kを生成し(#806)、アクセス権データベース102に格納する(#807)。
アクセス権レコード6Kは、図9に示したように、ドキュメントコード、ユーザコード、アクセス権、有効期限、署名画像データ、署名位置、および変更フラグなどによって構成される。
ドキュメントコードは、画像データなどを受信した際に発行したドキュメントコードである。ユーザコードおよびアクセス権は、指定データ6Sに示されるユーザコードおよびアクセス権である。
変更フラグは、このアクセス権を一時的に変更してもよいか否かを示すフラグである。初期値は、変更を禁止することを表わす「0」である。
有効期限、署名画像データ、および署名位置は、アクセス権レコード6Kが生成された時点では、未だアクセス権レコード6Kに含まれない。これらについては、後に順次、説明する。
そして、ドキュメント登録部103は、ドキュメント50に関する登録の処理が完了した旨のメッセージおよび署名54の登録の要否を問い合せるメッセージをユーザUaのタブレット型端末装置2Tへ通知する(#808、#809)。
署名54は、上位閲覧権を有するユーザを証明するための画像であって、他のユーザに対して機密コンテンツ53kの閲覧を一時的に許可するために用いられる。
タブレット型端末装置2Tにおいて、メッセージ表示制御部202は、これらのメッセージをタッチパネルディスプレイ20eに表示させる。なお、メッセージ表示制御部202は、適宜、後述する他のメッセージをもタッチパネルディスプレイ20eに表示させる。
ユーザUaは、署名54を登録したい場合は、所定のコマンドを入力する。すると、署名画像アップロード部203および署名登録部106によって署名54の登録の処理が行われる。
署名画像アップロード部203は、デジタルカメラ20gで署名54を撮影するように促すメッセージをタッチパネルディスプレイ20eに表示させる。ここで、ユーザUaは、署名54を撮影する。署名54は、ユーザUaがペンで用紙に記入したもので構わないが、物体の画像を署名54として使用することができる。以下、特定の形状を有するペンの画像を署名54として使用する場合を例に説明する。
署名54が撮影されると、署名画像アップロード部203は、署名位置を指定するように促すメッセージを表示させる。「署名位置」は、印刷物5における呼出用マーカ51に対する署名54の位置である。署名位置がどのように使用されるかは、後に説明する。本実施形態では、署名位置として、上、下、右、左、右上、右下、左上、および左下の8つのうちのいずれかを指定することができる。
署名位置が指定されると、署名画像アップロード部203は、署名54の画像データおよび指定された署名位置をドキュメントサーバ1へ送信する。これにより、署名54の画像データがアップロードされる。
ドキュメントサーバ1において、署名登録部106は、署名54の画像データおよび指定された署名位置を受信すると(図12の#810でYes)、図13に示す手順で処理を行う。
署名登録部106は、ユーザUaのユーザコードおよびドキュメント50のドキュメントコードを示すアクセス権レコード6K(図9参照)に、この署名位置を格納するとともに、この画像データを署名画像データとして格納する(図10の#821)。そして、署名54の登録が完了した旨のメッセージをタブレット型端末装置2Tへ送信する(#822)。タブレット型端末装置2Tのメッセージ表示制御部202は、このメッセージをタッチパネルディスプレイ20eに表示させる。
または、署名54の登録を次の方法によって行ってもよい。ユーザUaは、図14のように、印刷物5の上の指定したい署名位置にペンを置くことによって署名54を配置する。そして、印刷物5を、少なくとも呼出用マーカ51およびペンの両方が撮影範囲に入るようにして撮影する。
すると、署名画像アップロード部203は、撮影された画像の画像データをドキュメントサーバ1へ送信する。
ドキュメントサーバ1において、署名登録部106は、画像データを受信すると(図12の#810でYes)、図15に示す手順で処理を行う。
署名登録部106は、受信した画像データに基づいて、撮影された画像の中から署名54(ペンの画像)および呼出用マーカ51を検出する(図15の#831)。呼出用マーカ51に対する、署名54の位置を判別する(#832)。この位置が、署名位置である。
そして、署名登録部106は、ユーザUaのユーザコードおよびドキュメント50のドキュメントコードを示すアクセス権レコード6Kに、判別した署名位置を格納するとともに、検出した署名54の画像データを署名画像データとして格納する(#833)。これにより、署名54の登録が完了する。以下、図13の場合と同様に、署名54の登録が完了した旨のメッセージをタブレット型端末装置2Tへ送信する(#834)。タブレット型端末装置2Tのメッセージ表示制御部202は、このメッセージをタッチパネルディスプレイ20eに表示させる。
なお、署名54の登録は、ドキュメント50の登録の際に行う必要はない。その後、上位閲覧権がないユーザに対して機密コンテンツ53kを閲覧させる必要が生じた際に行ってもよい。
また、タブレット型端末装置2Tの代わりにパーソナルコンピュータまたは画像形成装置3によって、登録の作業および処理を行ってもよい。
〔ドキュメント50の閲覧〕
図16は、コンテンツ提供処理の流れの例を説明するフローチャートである。
次に、ユーザがドキュメント50を閲覧する際の、ユーザの操作および各部の処理について、説明する。
ユーザは、自分のユーザコードを入力して端末装置2にログインする。クライアントプログラム20Pを端末装置2に起動させ、閲覧モードに切り換えるコマンドを入力する。そして、端末装置2のデジタルカメラ20gまたは21gを印刷物5の印刷面の方へ向ける。すると、デジタルカメラ20gまたは21gによって印刷面の画像が撮影される。なお、タブレット型端末装置2Tにおいては、撮影された画像がタッチパネルディスプレイ20eに表示される。
端末装置2のコンテンツダウンロード部204は、撮影された画像に呼出用マーカ51が含まれていると、この呼出用マーカ51を検知する。そして、この呼出用マーカ51に対応するコンテンツを、次のようにダウンロードする。ドキュメントサーバ1に対してARコンテンツ53を要求する。この際に、撮影された画像の画像データおよびこのユーザのユーザコードをドキュメントサーバ1へ送信する。
すると、ドキュメントサーバ1において、コンテンツ提供部107は、印刷物5に印刷されていないコンテンツすなわちARコンテンツ53を配信するための処理を、図16に示す手順で実行する。
コンテンツ提供部107は、撮影された画像の中から呼出用マーカ51を検出する(#841)。この呼出用マーカ51に対応するドキュメント50を特定する(#842)。
特定することができたら(#843でYes)、コンテンツ提供部107は、このユーザのアクセス権をチェックする(#844)。具体的には、特定したドキュメント50のドキュメントコードおよび送信されてきたユーザコードに対応するアクセス権レコード6Kをアクセス権データベース102から読み出し、このアクセス権レコード6Kに格納されているアクセス権をチェックする。
そして、アクセス権があれば(#845でYes)、コンテンツ提供部107は、このアクセス権に応じてARコンテンツ53の画像データを端末装置2へ送信する(#846)。例えば、アクセス権が「2」であれば、機密コンテンツ53kの画像データを送信する。または、アクセス権が「1A」であれば、1つ目の代替コンテンツ53dの画像データを送信する。または、アクセス権が「1B」であれば、2つ目の代替コンテンツ53dの画像データを送信する。さらに、コンテンツ位置を送信する。
そして、端末装置2において、コンテンツダウンロード部204は、ドキュメントサーバ1からARコンテンツ53(機密コンテンツ53kまたは代替コンテンツ53d)の画像データおよびコンテンツ位置を受信する。
コンテンツ表示制御部205は、画像データおよびコンテンツ位置がコンテンツダウンロード部204によって受信(ダウンロード)されると、これらに基づいてARコンテンツ53をタッチパネルディスプレイ20eまたはディスプレイ21eによって次のように表示する。
タブレット型端末装置2Tの場合は、コンテンツ表示制御部205は、デジタルカメラ20gによって撮影されタッチパネルディスプレイ20eによって表示された画像(図5(A)のような、印刷物5の画像)の中の、呼出用マーカ51の位置を検知する。そして、この位置を基準として、撮影された画像の上の、このコンテンツ位置に、この画像データが表わすARコンテンツ53を重ねて表示させる。
これにより、例えば、図5(A)に示した印刷物5の全体が撮影され、かつ、ユーザが上位閲覧権を有している場合は、図5(B)に示したように、印刷物5の画像の上にARコンテンツ53として機密コンテンツ53kが表示される。なお、下位閲覧権を有している場合は、機密コンテンツ53kの代わりに、図10(B)のような代替コンテンツ53dが表示される。
一方、眼鏡型端末装置2Mの場合は、コンテンツ表示制御部205は、デジタルカメラ21gによって撮影された画像の中の、呼出用マーカ51の位置を検知する。そして、この位置を基準として、このコンテンツ位置に重なって見えるように、この画像データが表わすARコンテンツ53をディスプレイ21eに表示させる。
これにより、例えば、図5(A)に示した印刷物5の全体を、上位閲覧権を有するユーザが眼鏡型端末装置2Mを掛けて見た場合は、図5(B)に示した状態とほぼ同じように、印刷物5が見える。下位閲覧権を有している場合は、機密コンテンツ53kの代わりに、図10(B)のような代替コンテンツ53dが表示される。
〔アクセス権の変更〕
図17は、変更フラグ更新処理の流れの例を説明するフローチャートである。図18は、上位閲覧権付与処理の流れの例を説明するフローチャートである。
複数のユーザが同じドキュメント50を見ながら作業を行うのが好ましいことがある。しかし、ユーザごとにアクセス権が異なると、ユーザごとに見えるARコンテンツ53が異なる場合がある。そうすると、作業に支障を来すことがある。
そこで、上位閲覧権を有するユーザは、下位閲覧権を有するユーザに対して一時的に上位閲覧権を与えることができる。以下、上位閲覧権を有するユーザUaが下位閲覧権を有するユーザUbに対して一時的に上位閲覧権を与える場合を例に、各ユーザの操作および各部の処理について説明する。
ユーザUaは、自分の端末装置2(以下、「端末装置2A」と記載する。)にクライアントプログラム20Pを起動させ、アクセス権変更モードに切り換えるコマンドを入力する。そして、印刷物5に署名用のペンを置き、呼出用マーカ51およびペンの両方が撮影範囲に入るように撮影する。なお、ペンの位置は、このドキュメント50について事前に登録した署名位置である。
すると、端末装置2Aにおいて、一時開放要求部206は、このドキュメント50のアクセス権を一時的に変更できるようにドキュメントサーバ1に対して要求する。この際に、撮影された画像の画像データおよびユーザUaのユーザコードをドキュメントサーバ1へ送信する。
ドキュメントサーバ1において、変更フラグ更新部108は、端末装置2Aからの要求に応じて、このドキュメント50の下位閲覧権を有するユーザへ一時的に上位閲覧権を与える準備を、図17に示す手順で実行する。
変更フラグ更新部108は、受信した画像データに基づいて、撮影された画像の中から署名54(ペンの画像)および呼出用マーカ51を検出する(図17の#851)。そして、ユーザUaのアクセス権が上位閲覧権であるか否かをチェックする(#852)。アクセス権は、検出した呼出用マーカ51に対応するドキュメント50のドキュメントコードおよび受信したユーザコードを示すアクセス権レコード6K(図9参照)に示されている。
このアクセス権が上位閲覧権であれば(#853でYes)、変更フラグ更新部108は、検出した署名54が、このアクセス権レコード6Kの署名画像データが表わす画像と一致するか否かを判別する(#854)。
一致すれば(#855でYes)、変更フラグ更新部108は、検出した呼出用マーカ51に対する、検出した署名54の位置が、このアクセス権レコード6Kの署名位置と一致するか否かを判別する(#856)。
一致すれば(#857でYes)、変更フラグ更新部108は、このドキュメントコードを示しかつ下位閲覧権を有するユーザのアクセス権レコード6Kの変更フラグを「1」に更新する(#858)。これにより、下位閲覧権を有するユーザの、このドキュメント50のアクセス権を、一時的に変更することができるようになる。
なお、ステップ#852の処理およびステップ#854〜#856の処理を同時に行ってもよいし、順番を変えてもよい。
そして、変更フラグ更新部108は、アクセス権を一時的に変更できるようになった旨のメッセージを端末装置2Aへ通知する(#859)。
端末装置2Aにおいて、メッセージ表示制御部202は、このメッセージをタッチパネルディスプレイ20eまたはディスプレイ21eに表示させる。
ここで、ユーザUaは、ペンを印刷物5に置いたまま、これを撮影するようにユーザUbに促す。
ユーザUbは、自分の端末装置2(以下、「端末装置2B」と記載する。)にクライアントプログラム20Pを起動させ、アクセス権要求モードに切り換えるコマンドを入力する。そして、印刷物5を呼出用マーカ51およびペンの両方が撮影範囲に入るように撮影する。なお、ユーザUaからペンを借り、ユーザUb自身に配付されている印刷物5の署名位置にペンを置いて撮影してもよい。
すると、端末装置2Bにおいて、アクセス権変更要求部207は、上位閲覧権を与えるようにドキュメントサーバ1に対して要求する。この際に、撮影された画像の画像データおよびユーザUbのユーザコードをドキュメントサーバ1へ送信する。
ドキュメントサーバ1において、アクセス権変更部109は、端末装置2Bからの要求に応じて、このドキュメント50の上位閲覧権を一時的に端末装置2Bへ与える処理を、図18に示す手順で実行する。
アクセス権変更部109は、受信した画像データに基づいて、撮影された画像の中に署名54(ペンの画像)および呼出用マーカ51を検出する(#861)。検出した署名54が、検出した呼出用マーカ51に対応するドキュメント50の上位閲覧権を有するユーザ(本例では、ユーザUa)のアクセス権レコード6Kの署名画像データが表わす画像と一致するか否かを判別する(#862)。
一致すれば(#863でYes)、アクセス権変更部109は、検出した呼出用マーカ51に対する、検出した署名54の位置が、このアクセス権レコード6Kの署名位置と一致するか否かを判別する(#864)。
一致すれば(#865でYes)、アクセス権変更部109は、このドキュメント50のドキュメントコードおよびユーザUbのユーザコードを示すアクセス権レコード6Kの変更フラグが「1」であるか否かをチェックする(#866)。
「1」である場合は(#867でYes)、アクセス権変更部109は、上位閲覧権を一時的に与えるように端末装置2Aへ要求する(#868)。この際に、ユーザUbのユーザコードを端末装置2Aへ通知する。
すると、端末装置2Aにおいて、メッセージ表示制御部202は、上位閲覧権を一時的に与えるように促すメッセージを、通知されたユーザコードとともに表示させる。
ここで、ユーザUaは、上位閲覧権を与えるか否かを入力する。与える場合は、さらに、上位閲覧権の有効期限を任意に入力する。
変更許否通知部208は、ユーザUaが入力した内容をドキュメントサーバ1へ通知する。
ドキュメントサーバ1において、アクセス権変更部109は、上位閲覧権を与える旨を端末装置2Aから通知された場合は(#869でYes)、このアクセス権レコード6Kのアクセス権を「上位閲覧権」に更新するとともに、通知された有効期限をこのアクセス権レコード6Kに反映させる(#870)。
以上の処理によって、ユーザUbに対して、このドキュメント50の上位閲覧権が一時的に付与される。
その後、端末装置2Bは、「ドキュメント50の閲覧」の欄で説明した通り、ARコンテンツ53のダウンロードを試みる。すると、ユーザUbに対して与えられているアクセス権が上位閲覧権なので、ARコンテンツ53として機密コンテンツ53kがドキュメントサーバ1から端末装置2Bへ送信される。
なお、アクセス権変更部109は、常時、上位閲覧権の有効期限が切れたアクセス権レコード6Kがないかどうかを監視している。そして、そのようなアクセス権レコード6Kが見つかった場合は、元のアクセス権に戻す。
図19は、ドキュメント50に関する全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。
次に、ドキュメントサーバ1における全体的な処理の流れを、図19に示すフローチャートを参照しながら説明する。
ドキュメントサーバ1は、端末装置2からデータなどを受信するごとに、それに応じた処理を次のように実行する。
ドキュメント50の画像データ、代替コンテンツ53dの画像データ、および指定データ6Sを受信した場合は(図19の#11)、ドキュメントサーバ1は、このドキュメント50のコンテンツ再現用レコード6R(図8参照)およびアクセス権レコード6K(図9参照)を登録する処理を実行する(#12)。この処理の手順は、前に図12で説明した通りである。
または、コンテンツ再現用レコード6Rなどの登録の処理とは独立して、署名54の画像データなどを受信した場合は(#13でYes)、ドキュメントサーバ1は、この画像データの送信元である端末装置2のユーザのアクセス権レコード6Kに、署名54の画像データなどを付加する処理を行う(#14)。この処理の手順は、前に図13で説明した通りである。図15で説明した手順で行ってもよい。
または、ARコンテンツ53の要求を受信した場合は(#15でYes)、ドキュメントサーバ1は、要求元に対してARコンテンツ53を提供する処理を行う(#16)。この処理の手順は、前に図16で説明した通りである。
または、上位閲覧権を有するユーザの端末装置2からドキュメント50のアクセス権を一時的に変更できるように要求された場合は(#17でYes)、ドキュメントサーバ1は、このドキュメント50のアクセス権レコード6Kのうち、下位閲覧権を有するユーザのアクセス権レコード6Kの変更フラグを「1」に更新する処理を行う(#18)。この処理の手順は、前に図17で説明した通りである。
または、ドキュメント50の下位閲覧権を有するユーザの端末装置2から上位閲覧権を与えるように要求された場合は(#19でYes)、ドキュメントサーバ1は、このユーザに対して、このドキュメント50の上位閲覧権を与える処理を行う(#20)。この処理の手順は、前に図18で説明した通りである。
ドキュメントサーバ1は、電源がオンである間(#21でNo)、ステップ#11〜#20の処理を適宜、実行する。
本実施形態によると、ARにおけるコンテンツへのアクセス権を従来よりも容易に変更することができる。
本実施形態では、署名54が呼出用マーカ51の上、下、右、左、右上、右下、左上、および左下のうちの特定のいずれか1つに置かれて撮影することを、下位閲覧権を有するユーザに対して上位閲覧権を与える条件の1つとした。しかし、右上、右下、左上、および左下のうちの特定のいずれか1つに置かれて撮影することを条件としてもよい。または、上、下、右、および左のうちの特定のいずれか1つに置かれて撮影することを条件としてもよい。
または、署名54の向きを所定の向きにして撮影することを、下位閲覧権を有するユーザに対して上位閲覧権を与える条件の1つとしてもよい。例えば、ペンの長手方向を印刷物5の右上端から左下端の方向へ合わせて置いて撮影することを、条件としてもよい。
本実施形態では、呼出用マーカ51が記される媒体として用紙を用いたが、壁面、ホワイトボード、または机の天板などを用いてもよい。
本実施形態では、下位閲覧権を有するユーザの端末装置2において、閲覧モードおよびアクセス権要求モードは、このユーザの操作によって切り換えられた。しかし、閲覧モードにおいてもアクセス権要求モードにおいても、デジタルカメラ20gまたはデジタルカメラ21gによって撮影された画像の画像データおよびこのユーザのユーザコードをドキュメントサーバ1へ送信した。そこで、端末装置2においては、閲覧モードに統一してもよい。そして、ドキュメントサーバ1において、閲覧モードの処理を行うべきか、アクセス権要求モードを行うべきかを判別すればよい。
この場合は、ドキュメントサーバ1は、送信されてきた画像データに基づいて、撮影された画像に署名54が含まれているか否かをチェックする。そして、含まれている場合は、アクセス権要求モードであると判別する。ただし、その後は、有効期限になるまで、閲覧モードであると判別する。含まれていない場合は、閲覧モードであると判別する。
上位閲覧権を有するユーザの端末装置2が撮影した画像から署名54がなくなった場合は、有効期限になったか否かに関わらず、下位閲覧権を有するユーザに与えている上位閲覧権を無効にしてもよい。つまり、上位閲覧権を有するユーザがペンを印刷物5に置いてドキュメント50を閲覧している間だけ、下位閲覧権を有するユーザへ上位閲覧権を与えるようにしてもよい。
下位閲覧権を有するユーザの変更フラグを「1」に更新してから所定の時間(例えば、3分)を経過しても、このユーザに対して上位閲覧権が与えられなかった場合は、この変更フラグを「0」に戻してもよい。
本実施形態では、上位閲覧権を一時的にユーザに与えるための様々な条件を課したが、すべての条件を課す必要はない。
例えば、署名54を配置して撮影するのは、上位閲覧権を与えられる側のユーザに限ってもよい。または、上位閲覧権を与える側のユーザに限ってもよい。
または、上位閲覧権を有するユーザおよび有しないユーザが同時期に同じ呼出用マーカ51を撮影したことを条件に、後者に対して一時的に上位閲覧権を与えてもよい。
または、他の条件を満たしているのであれば、上位閲覧権を有するユーザの許可を求めることなく上位閲覧権を与えてもよい。
その他、ドキュメント閲覧システム100、ドキュメントサーバ1、端末装置2の全体または各部の構成、処理内容、処理順序、データの構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。