JP2016105029A - 空調制御装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】より簡素で安価な構成で、より的確な空調制御ができるようにする。【解決手段】空調機器制御部104は、稼働スケジュール作成部102が作成した稼働スケジュールをもとに空調設備111の稼働開始および稼働停止を制御し、稼働スケジュールにおける空調設備111の稼働開始予定時刻および稼働停止予定時刻の前後の判定時間帯は、対応する人感センサ103による人間の所在の検知により空調設備111の稼働を制御する。【選択図】 図1
Description
本発明は、空港ターミナルにおける空調を制御する空調制御装置および方法に関する。
空港ターミナル内の例えばゲートラウンジは、航空機の出発有無により、混雑の度合いが時間帯によって大きく異なる。例えば、出発便が少ない時間帯はほとんど旅客が存在しない。これに対し、搭乗直前の搭乗口近辺は、多くの旅客により混雑している。このため、空調対象の領域の負荷は、常に一定ではない。よく知られているように、省エネルギーなどの観点を含め、混雑に合わせて空調制御をすることが重要である。
このため、航空機の発着の予定をもとに、対象とする出発・到着ゲートおよび使用するゲートラウンジの空調動作を制御することが行われている。例えば、発着の時刻に合わせ、空調装置の動作の開始と停止とを制御している。このようにすることで、発着がない時間帯におけるむだな空調動作が防げ、省エネルギーになる。
しかしながら、上述した空調制御では、発着が少なく発着の間隔が長い時間帯では、より快適な空調制御ができないという問題があった。例えば、発着が多い時間帯では、空調動作を停止している時間が短いため、ゲートラウンジの温度などは大きくは変化しない。このため、空調が動作を開始すると、直ちに快適な状態が得られる。これに対し、発着が少ない時間帯では、空調が停止している時間が長いため、ゲートラウンジの温度などは大きく変化する。夏期や冬期には特に大きく変化する。このため、空調が動作を開始しても、直ちには快適な状態とならず、利用者より空調に関する苦情が発生する場合がある。
これに対し、混雑の度合いを検知し、検知した異なる混雑の度合いに合わせて空調装置を制御することが行われている(特許文献1参照)。特許文献1の技術では、カメラにより撮影した画像の解析により、現時点における混雑度合いを求めている。また、特許文献1の技術では、過去の混雑度合いの結果に基づいて、現時点に加えて将来の混雑度合いを予測し、より的確な空調制御を実現している。しかしながら、この技術では、高度な画像解析技術や予想技術が必要となり、システムが複雑となり、また、コストがかかるものとなる。
以上に説明したように、航空機の発着の予定による出発・到着ゲートおよび使用するゲートラウンジの空調動作制御では、安価にシステムが構成できるが、的確な空調制御ができず、より的確な空調制御が実現できる特許文献1の技術では、システムが複雑になり、コストが上昇するという問題があった。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、より簡素で安価な構成で、より的確な空調制御ができるようにすることを目的とする。
本発明に係る空調制御装置は、航空機の発着スケジュールを取得するスケジュール取得部と、スケジュール取得部が取得した発着スケジュールから出発ゲートと使用するゲートラウンジおよび到着ゲートと使用するゲートラウンジの各々の空調設備の稼働スケジュールを作成する稼働スケジュール作成部と、出発ゲートと使用するゲートラウンジおよび到着ゲートと使用するゲートラウンジの各々に設けられて人間の所在を検知する人感センサと、稼働スケジュール作成部が作成した稼働スケジュールをもとに空調設備の稼働開始および稼働停止を制御し、稼働スケジュールにおける空調設備の稼働開始予定時刻および稼働停止予定時刻の前後の判定時間帯は、対応する人感センサによる人間の所在の検知により空調設備の稼働を制御する空調機器制御部とを備える。
上記空調制御装置において、稼働スケジュール作成部は、稼働スケジュールにおける空調設備の稼働時間帯の間隔により、判定時間帯の長さを調整するようにしてもよい。
また、本発明に係る空調制御方法は、航空機発着スケジュールを取得するスケジュール取得ステップと、スケジュール取得ステップで取得した発着スケジュールから出発ゲートと使用するゲートラウンジおよび到着ゲートと使用するゲートラウンジの各々の空調設備の稼働スケジュールを作成する稼働スケジュール作成ステップと、稼働スケジュールをもとに空調設備の稼働開始および稼働停止を制御し、稼働スケジュールにおける空調設備の稼働開始予定時刻および稼働停止予定時刻の前後の判定時間帯は、出発ゲートと使用するゲートラウンジおよび到着ゲートと使用するゲートラウンジの各々に設けられた対応する人感センサによる人間の所在の検知により空調設備の稼働を制御する空調機器制御ステップとを備える。
以上説明したことにより、本発明によれば、より簡素で安価な構成で、より的確な空調制御ができるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態における空調制御装置100の構成を示す構成図である。空調制御装置100は、スケジュール取得部101、稼働スケジュール作成部102、人感センサ103、空調機器制御部104を備える。
スケジュール取得部101は、航空機の発着スケジュールを、空港施設統合管理システム151より取得する。空港施設統合管理システム151は、空港内の種々の情報が集約されており(特許文献2参照)、発着便などの情報が取得できる。例えば、以下に示すような航空機の発着に関するスケジュールを、出発・到着における各ゲートラウンジの使用に関する使用スケジュールとして取得する。なお、搭乗口毎に、対応するゲートおよびゲートラウンジがある。
稼働スケジュール作成部102は、スケジュール取得部101が取得した使用スケジュールから出発ゲートと使用するゲートラウンジおよび到着ゲートと使用するゲートラウンジの各々の空調設備111の稼働スケジュールを作成する。例えば、出発ロビーの各ゲートラウンジについて、以下に示すような空調設備111の稼働スケジュールが、稼働スケジュール作成部102により作成される。なお、実際には、複数の搭乗口および到着口の領域(ゲートおよびゲートラウンジ)に合わせて複数の空調設備が設けられているが、図1では省略している。
人感センサ103は、出発ゲートと使用するゲートラウンジおよび到着ゲートと使用するゲートラウンジの各々に設けられて人間の所在を検知する。例えば、各ゲートラウンジの各々に人感センサ103が設けられている。人感センサ103は、例えば、赤外線や超音波などを利用して人間の所在を検知する。
空調機器制御部104は、稼働スケジュール作成部102が作成した稼働スケジュールをもとに空調設備111の稼働開始および稼働停止を制御し、稼働スケジュールにおける空調設備111の稼働開始予定時刻および稼働停止予定時刻の前後の判定時間帯は、対応する人感センサ103による人間の所在の検知により空調設備111の稼働を制御する。
例えば、判定時間帯が稼働開始予定時刻前および稼働開始予定時刻後とも「5分」と設定されていた場合、稼働スケジュールの運転開始時刻「06:05」より5分前の「06:00」から5分後の「06:10」までが判定時間帯であり、この時間帯は、対応する人感センサ103が人間の所在を検知すると、空調機器制御部104は、空調設備111の稼働を開始する。言い換えると、この時間帯は、人感センサ103が人間の所在を検知するまでは、空調機器制御部104は、空調設備111の稼働を開始させない。上記の場合、人感センサ103が人間の所在を検知しない場合、空調設備111は、最大で「06:10」まで空調機を稼働させない。
また、稼働スケジュールの運転停止時刻「06:25」の5分前の「06:20」から5分後の「06:30」までも、判定時間帯となる。この時間帯は、人感センサ103が人間の所在を検知している間は、空調機器制御部104は、空調設備111の稼働を継続する。一方、この時間帯は、人感センサ103が人間の所在を検知しなくなると、空調機器制御部104は、空調設備111の稼働を停止する。例えば、「06:20」の時点で、人感センサ103が人間の所在を検知しなくなると、空調機器制御部104は、空調設備111の稼働を停止する。一方、「06:25」から「06:30」の時間帯においても人感センサ103が人間の所在を検知している場合、空調機器制御部104は、空調設備111の稼働を最大で「06:30」まで継続する。
なお、判定時間帯は、予め設定しておけばよい。また、稼働スケジュール作成部102により、稼働スケジュールにおける空調設備の稼働時間帯の間隔により、判定時間帯の長さを調整するようにしてもよい。例えば、出発便の間隔が短い場合、ゲートラウンジの使用時間帯の間隔も短くなり、空調設備の稼働時間帯の間隔も短くなる。このような場合、次の稼働時間帯に重ならないようにするために、判定時間帯を短くする。一方、出発便の間隔が長い場合、判定時間帯をより長くしてもよい。
次に、本発明の実施の形態における空調制御装置の動作(空調制御方法)について、図2のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS201で、スケジュール取得部101が、航空機の発着スケジュールを、空港施設統合管理システム151より取得する。
次に、ステップS202で、稼働スケジュール作成部102が、取得された使用スケジュールから出発ゲートと使用するゲートラウンジおよび到着ゲートと使用するゲートラウンジの各々の空調設備111の稼働スケジュールを作成する。次に、ステップS203で、空調機器制御部104は、空調設備111の稼働を開始するための判定時間帯の開始を確認する。判定時間帯になった場合(ステップS203のy)、ステップS204で、空調機器制御部104は、人感センサ103の出力により人間の所在を確認する。
人間の所在が確認されない場合(ステップS204のn)、ステップS205で、空調機器制御部104は、判定時間帯の終了を確認する。判定時間帯が終了していない場合(ステップS205のn)、ステップS204に戻る。判定時間帯が終了した場合(ステップ205のy)、ステップS206に移行し、空調機器制御部104は、対象とする出発ゲートと使用するゲートラウンジまたは到着ゲートと使用するゲートラウンジの空調設備111の稼働を開始させる。一方、ステップS204の判断で人間の所在が確認された場合(ステップS204のy)、ステップS206に移行し、空調機器制御部104は、対象とする出発ゲートと使用するゲートラウンジまたは到着ゲートと使用するゲートラウンジの空調設備111の稼働を開始させる。
次に、ステップS207で、空調設備111の稼働を停止するための判定時間帯の開始を確認する。判定時間帯になった場合(ステップS207のy)、ステップS208で、空調機器制御部104は、人感センサ103の出力により人間の所在を確認する。人間の所在が確認されている場合(ステップS208のy)、ステップS209で、空調機器制御部104は、判定時間帯の終了を確認する。判定時間帯が終了していない場合(ステップS209のn)。ステップS208に戻る。判定時間帯が終了した場合(ステップ209のy)、ステップS210に移行し、空調機器制御部104は、対象とする出発ゲートと使用するゲートラウンジまたは到着ゲートと使用するゲートラウンジの空調設備111の稼働を停止させる。一方、ステップS208の判断で人間の所在が確認されない場合(ステップS208のn)、ステップS210に移行し、空調機器制御部104は、対象とする出発ゲートと使用するゲートラウンジまたは到着ゲートと使用するゲートラウンジの空調設備111の稼働を停止させる。
以上に説明したように、稼働スケジュールにおける空調設備の稼働開始予定時刻および稼働停止予定時刻の前後の判定時間帯は、人感センサによる人間の所在の検知により空調設備の稼働を制御するようにしたので、利用者がいないときに空調設備の無用な稼働を防止できるようになる。また、早めに到着した利用者の存在や、使用時間帯を過ぎても残っている利用者の存在に合わせ、空調設備を稼働させることができるようになり、利用者における快適性が維持できるようになる。このように、本発明によれば、人感センサというより簡素で安価な構成で、より的確な空調制御ができるようになる。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。
100…空調制御装置、101…スケジュール取得部、102…稼働スケジュール作成部、103…人感センサ、104…空調機器制御部、111…空調設備、151…空港施設統合管理システム。
Claims (3)
- 航空機の発着スケジュールを取得するスケジュール取得部と、
前記スケジュール取得部が取得した前記発着スケジュールから出発ゲートと使用するゲートラウンジおよび到着ゲートと使用するゲートラウンジの各々の空調設備の稼働スケジュールを作成する稼働スケジュール作成部と、
前記出発ゲートと使用するゲートラウンジおよび前記到着ゲートと使用するゲートラウンジの各々に設けられて人間の所在を検知する人感センサと、
前記稼働スケジュール作成部が作成した稼働スケジュールをもとに前記空調設備の稼働開始および稼働停止を制御し、前記稼働スケジュールにおける空調設備の稼働開始予定時刻および稼働停止予定時刻の前後の判定時間帯は、対応する前記人感センサによる人間の所在の検知により前記空調設備の稼働を制御する空調機器制御部と
を備えることを特徴とする空調制御装置。 - 請求項1記載の空調制御装置において、
前記稼働スケジュール作成部は、前記稼働スケジュールにおける前記空調設備の稼働時間帯の間隔により、前記判定時間帯の長さを調整する
ことを特徴とする空調制御装置。 - 航空機発着スケジュールを取得するスケジュール取得ステップと、
前記スケジュール取得ステップで取得した前記発着スケジュールから出発ゲートと使用するゲートラウンジおよび到着ゲートと使用するゲートラウンジの各々の空調設備の稼働スケジュールを作成する稼働スケジュール作成ステップと、
前記稼働スケジュールをもとに前記空調設備の稼働開始および稼働停止を制御し、前記稼働スケジュールにおける空調設備の稼働開始予定時刻および稼働停止予定時刻の前後の判定時間帯は、前記出発ゲートと使用するゲートラウンジおよび前記到着ゲートと使用するゲートラウンジの各々に設けられた対応する人感センサによる人間の所在の検知により前記空調設備の稼働を制御する空調機器制御ステップと
を備えることを特徴とする空調制御方法。
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KR101827654B1 (ko) * | 2016-11-25 | 2018-02-09 | 한국공항공사 | 공항의 공조시스템 |
CN109100962A (zh) * | 2018-10-24 | 2018-12-28 | 珠海格力电器股份有限公司 | 设备控制方法、装置、系统和存储介质 |
WO2021073400A1 (zh) * | 2019-10-17 | 2021-04-22 | 日立楼宇技术(广州)有限公司 | 一种空调控制方法、装置、设备和存储介质 |
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