JP2016104278A - 椅子の背凭れ、およびそれを備える椅子 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)椅子の背凭れにおいて、左右1対の側枠杆と、該両側枠杆の上部同士を連結する上枠杆とを備える主枠材と、前記上枠杆の背面に固着され、かつ前記上枠杆との間に下方に開口する凹溝を形成する上部補助枠材とを備える背フレームと、前記背フレームの前面に張設された張材であって、上部が、前記主枠材の前面から外周面、並びに前記上部補助枠材の外周面、背面および内周面に沿って順次巻きつけられており、かつ上縁部が、前記凹溝に嵌合された張材とを備えるものとする。
また、張材の上縁部を、上記凹溝に嵌合した状態で、張材を、上部補助枠材の内周面から背面および外周面、並びに主枠材の外周面および前面に順次巻き付けて、張材の他の周縁部を、別の止着手段をもって背フレームに止着することにより、張材を背フレームに簡単に張設することができる。
さらに、張材によって、主枠材の前面から外周面、並びに上部補助枠材の外周面、背面および内周面をすべて覆うことができるので美麗な外観を呈することができる。
図1は、本発明の背凭れを備える椅子の正面図、図2は、同じく側面図である。
この椅子は、先端部にキャスタ1を備える放射状をなす5本の脚杆2を有する脚体3と、脚体3の中央に立設され、内部にガススプリング(図示略)が収容された伸縮式の脚柱4と、脚柱4の上端に後端部が固着された前上方を向く支基5と、支基5の上方に、後述するようにして支持された座6と、前端部が左右方向を向く軸7(図3参照)をもって支基5に枢着された側面視ほぼL字状の背凭れ支持フレーム8の後上部に支持された背凭れ9と、背凭れ9の上下方向の中間部に設けられたランバーサポート装置10と、背凭れ9の上端部に設けられたオプション部材であるハンガー装置11とを備えている。
支基5の上面の開口部は、着脱可能なカバー12によって覆われている。
前方の横杆13aの中間部は、支基5の前部上縁とカバー12の前部下縁とによって形成される後下方に傾斜する長孔16を通って、支基5およびカバー12の前部を左右方向に貫通し、支基5内に設けた上記圧縮コイルばねによって、前方に向けて付勢されている。
なお、前向片37は、背凭れ支持フレーム8に背凭れ9を取付けた際に、その中間連結材20より後方の後半部上面を覆う上カバーとしての機能をも有している。
また、前部の上向縁片48bの左右両側部には、左右の背凭れ支持杆19における前向き部19aの下面に嵌合しうる円弧状の凹部51、51が形成されている。
この際、左右の取付片48cを含む下カバー48の後上部は、下枠杆31の下面の凹部35内に嵌合され、また、図5に示すように、下カバー48の後上縁を、下枠杆31の後端部下面に突設された、凹部35の後方を覆う下向きの後壁57の下端部の内面に当接させることにより、下カバー48を前後方向に位置決めして容易に取り付けることができる。
また、背フレーム27が、中央部が大きく開口する枠状をなしているために、下枠杆31やそれに取り付けられる背凭れ支持杆19の起立部19bの上下寸法を十分に大とすることができなくても、背凭れ9の取付強度が問題となることはない。
また、背凭れ支持フレーム8に背凭れ9を取付けた時点で、上カバーとしての前向片37が自動的に位置決めされるので、背凭れ支持フレーム8への前向片37の装着作業が容易となる。
また、基部58の後面には、前方に向かって凹入する凹溝65が側枠杆29の長手方向に沿うようして設けられている。
また、上枠杆30の前面には、前後方向を向く4個のねじ挿通孔67が、左右方向に適宜の間隔をもって設けられている。
図13に示すように、各ねじ挿通孔67は、前後方向の中間部の小径孔67aの前後に、拡径孔67b、67cが連設されたものよりなり、左右方向の中央寄りの2個のねじ挿通孔67の拡径孔67bは、上枠杆30における段部66の前面のみに開口しているが、左右方向の両側端寄りの2個のねじ挿通孔67の拡径孔67bは、上枠杆30における段部66の前面とその上方における上枠杆30の前面との両方に跨って開口している。
さらに、突起73の凹部73aと対向する凹部74の下部には、ナット76が、ボルト挿通孔75の軸線と一致するように配設されている。
各係合ピン78の後端部には、ほぼ円錐形とした抜け止め用の係止部(図示略)が設けられている。また、各係合ピン78には、十文字状のすり割り(図示略)が設けられ、係止部を受孔70に挿入する際に、係止部が弾性変形により縮径しうるようにしてある。
両側縁材81の内側縁には、各側枠杆29における貫通孔64に嵌合しうるようにした内向き突片81aが設けられている。
すなわち、張材28は、その上縁部に止着した上縁材79の挿通孔82を上部補助枠材33のボス72に、また挿通孔83を同じく突起73にそれぞれ嵌合して、上縁材79を上部補助枠材33の前面に取り付けた状態で、上部補助枠材33を、そのボス72が上枠杆30における各ねじ挿通孔67の拡径孔67cに、また突起73が同じく凹部74にそれぞれ嵌合するようにして、また、上部補助枠材33の凹入段部33aの前面と上枠杆30の後面との間に、上縁材79と張材28の上縁部とが挟まれるようにして、上枠杆30の後面に当接し、図13に示すように、上枠杆30の前方より各ねじ挿通孔67に挿通した固定ねじ84を、各ボス72の中央に設けたねじ孔85に螺合して締め付けることによって、上枠杆30に確実に止着されている。
各内向き突片81aを、対応する貫通孔64に嵌合することによって、各側枠杆29および張材28の両側縁部の上下方向の位置ずれが防止される。
特に、張材28を、主枠材32の前面から外周面、並びに上部補助枠材33の外周面、背面および内周面に沿って順次巻きつけ、張材28の周縁部を、主枠材32の背面に対向する上部補助枠材33の表面に止着してあるので、美麗な外観を呈することができる。
さらに、複雑で高価な金型を用いて、背フレーム27の内周面に張材28を保持するための凹溝を形成する必要がないので、背フレーム27を安価に製造することができる。
しかも、廃棄時に、工具を張材28の前方から突き刺して、固定ねじ84を外すことにより、張材28の縁部を、上部補助枠材33とともに、主枠材32から離脱し、各部材を材質の異なるものごとに分別して廃棄することができる。
このガイド孔102は、背フレーム27の側枠杆29と当接する外側面103との間隔が、下部から上部に向かって漸次大となるようにして、外側面103に対して傾斜している。
ランバーサポート100の上下縁は、上下方向の幅が、左右の側端部から中央に向かって漸次小となるように湾曲している。
なお、上部独立可撓部116および下部独立可撓部117の両方にリブを設けることもでき、この場合は、各リブの左右方向の幅、上下方向の幅、または後方への突出量等を、互いに相違させることにより、可撓性を相違させることもできる。
係合部材121は、ランバーサポート100の側端部における上下方向の中心より、下方に位置するようにして設けられている。
このようにして、ランバーサポート100とともに、左右の保持部材101、101を背フレーム27の内側に装着した後は、左右の保持部材101、101の内方への移動が、ランバーサポート100によって阻止され、各保持部材101が側枠杆29から脱落するのが防止される。
なお、以下の説明においては、上記ランバーサポート装置10との共通部には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
上下方向を向くリブ157の上下部には、前後方向を向くリブ158との間に隙間を設けるようにして、後方を向く上下1対の板状の突片159、159が設けられている。
保持部材152の前面154には、上下方向に互いに間隔を開けて複数の凹部161が設けられている。
上部独立可撓部163および下部独立可撓部164には、上記ランバーサポート100におけるようなリブ118に相当するものは設けられておらず、また、上部独立可撓部163と、下部独立可撓部164との前後方向の厚さはほぼ同一とされている。
上下の係合部材165は、ランバーサポート151の側端部における上下方向のほぼ中心部に、互いに間隔をあけて配設されている。
ランバーサポート151における左右のガイド面168の上下方向のほぼ中心部には、後方に向かって突出する凸部169が設けられている。
また、図23および図25に示すように、ランバーサポート151における上下の係合部材165、165間において、凸部169が、保持部材152における前面154の複数の凹部161のうち、ランバーサポート151の上下方向の位置に応じた、いずれかの凹部161に弾性的に係合する。
オプション部材としては、ハンガー装置11のほかに、ヘッドレスト等の適宜のものを選択することができる。
なお、この実施形態においては、背凭れ9における上枠杆30と、その背面に固着される上部補助枠材33とより、左右の側枠杆29、29同士を連結する連結杆220が形成され、この連結杆220にハンガー装置11が取付けられるものとしてあるが、この連結杆220は、左右の側枠杆29、29の中間部同士を連結する単一の部材からなるものであってもよい。
ハンガー装置11は、ハンガー本体212と、このハンガー本体212から下方に延設された左右1対の支持杆211とよりなり、ハンガー装置11は、支持アーム230における後記する支持部234の支持孔234aに、前記支持杆211が嵌挿されて、上下摺動可能に支持されている。
左右1対の支持杆211は、それぞれ上下方向の縦杆部211aと、両支持杆211を下限係止位置まで下方に移動させた状態において、前記縦杆部211aの上端から上方に向かうに従って左右方向に互いに離間する延杆部211bと、前記両支持杆211を上限係止位置まで上方に移動させた状態において、縦杆部211aの下端から下方に向かうに従って互いに接近する方向に湾曲された連結部211cとよりなり、両支持杆211は、前記連結部211cの下端において、相互に連結されて一体化されている。
図31は、支持アーム230にハンガー装置11を取り付けた状態における、の横断平面図であり、図28(a)のXXXI−XXXI線横断平面図に相当する。
図32は、図31のXXXII−XXXII線縦断側面図である。
このため、ハンガー装置11の上下方向の位置を調節し、縦杆部11aの波形の前端面211aaを、支持孔234aの前向きく字状をなす開口前壁端面242に嵌合させた後に、ボルト260とナット261により締結することにより、ハンガー装置11の上下方向の位置を固定することができる。
再度調節するには、締結をゆるめた後に、同様にして容易に位置を再調節することができる。
また、支持アーム230の上向突片231が上枠杆30の下向突片68の前面に当接し係止されているため、オプション部材が背フレーム27の背面側へ移動することが防止されている。
(1) 背フレーム27の上枠杆30への張材28の上端部の取付構造を、上下反転させて、背フレーム27の下枠杆31への張材28の下端部の取付構造とし、背フレーム27の下枠杆31への張材28の下端部の取付構造を、上下反転させて、背フレーム27の上枠杆30への張材28の上端部の取付構造とする。
(2) 上縁材79の背面に凸部を設け、それに対向する上部補助枠材33の表面に、上記凸部と係合することにより、上部補助枠材33に対する上縁材79の位置ずれを防止するようにした凹部を設ける。
2 脚杆
3 脚体
4 脚柱
5 支基
6 座
7 軸
8 背凭れ支持フレーム
9 背凭れ
10 ランバーサポート装置
11 ハンガー装置
12 カバー
13 座フレーム
13a、13b 横杆
14 座板
15 クッション材
16 長孔
17 連結金具
18 ブラケット
19 背凭れ支持杆
19a前向き部
19b起立部
20 中間連結材
21 後部連結材
22 固定片
23 ブラケット
24 ガススプリング
24aピストンロッド
24bシリンダ
25 支軸
26 支軸
27 背フレーム(枠体)
28 張材
29 側枠杆
30 上枠杆
30a段部
31 下枠杆
32 主枠材
33 上部補助枠材
33a凹入段部
34 下部補助枠材
35 凹部
36 前壁
37 前向片
37a下向縁片
38 開口部
39 カバー
40 リブ
41 凹部
42 逃げ溝
43 下向突部
44 ねじ
45 取付孔
46 ボルト
47 めねじ孔
48 下カバー
48a底板
48b上向縁片
48c取付片
49 取付孔
50 逃げ溝
51 凹部
52 膨出部
53 内向係止片
54 凹入部
55 ボルト
56 めねじ孔
57 後壁
58 基部
59 内向き突片
60 前向き突片
60a前向嵌合凹部
61 段部
62 凹溝
63、64 貫通孔
65 凹溝
65a内向き凸条
66 段部
67 ねじ挿通孔
67a小径孔
67b、67c 拡径孔
68 下向突片
69 切欠き
70 受孔
71 基片
72 ボス
73 突起
73a凹部
74 凹部
75 ボルト挿通孔
76 ナット
77 凹溝
78 係合ピン
79 上縁材
80 下縁材
81 側縁材
81a内向き突片
82、83 挿通孔
84 固定ねじ
84a頭部
85 ねじ孔
100 ランバーサポート
101 保持部材
102 ガイド孔
103 外側面
104 前面
105 前向孔
107 外向孔
108 凹溝
109 前部
110 後部
111 突片
112 凸部
113 内面
114 凹部
115 スリット
116 上部独立可撓部
117 下部独立可撓部
118 リブ
119 操作部
120 ローレット
121 係合部材
122 後向係合片
123 外向係合片
124 係合凸部
150 ランバーサポート装置
151 ランバーサポート
152 保持部材
153 ガイド孔
154 前面
155 前向孔
156 内向孔
157 リブ
158 リブ
159 突片
160 外側面
160a 凸部
161 凹部
162 スリット
163 上部独立可撓部
164 下部独立可撓部
165 係合部材
166 後向係合片
167 内向係合片
168 ガイド面
169 凸部
170 側壁部
211 支持杆
211a 縦杆部
211aa 前端面
211b 延杆部
211c 連結部
212 ハンガー本体
220 連結杆
221 背面側段部
230 支持アーム
231 上向突片
231a ボルト挿通孔
232 基底部
233 傾斜部
234 支持部
234a 支持孔
240 支持アーム前部材
241 凹陥部
241a 奥面板
241b ボルト挿通孔
242 開口前壁端面
250 支持アーム後部材
251 ナット保持部
251a ボルト挿通孔
252 開口後壁端面
260 ボルト
261 ナット
270 ボルト
Claims (5)
- 左右1対の側枠杆と、該両側枠杆の上部同士を連結する上枠杆とを備える主枠材と、前記上枠杆の背面に固着され、かつ前記上枠杆との間に下方に開口する凹溝を形成する上部補助枠材とを備える背フレームと、
前記背フレームの前面に張設された張材であって、上部が、前記主枠材の前面から外周面、並びに前記上部補助枠材の外周面、背面および内周面に沿って順次巻きつけられており、かつ上縁部が、前記凹溝に嵌合された張材
とを備えることを特徴とする椅子の背凭れ。 - 前記上部補助枠材の前面を、前記上枠杆の背面形状と補形をなす形状とし、この前面下部に、後方に凹入し、かつ下方に開口する凹入段部を設けることにより、前記凹溝を形成したことを特徴とする請求項1記載の椅子の背凭れ。
- 前記張材の上縁部は、前記上部補助枠材の前面に止着されていることを特徴とする請求項1または2記載の椅子の背凭れ。
- 前記張材の上縁部に硬質の縁材が止着されており、この縁材が、前記張材の上縁部とともに、前記凹溝に嵌合されており、かつ前記上部補助枠材の前面に設けた前方を向く凸部に、前記縁材に設けた凹部が係合されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の椅子の背凭れ。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の椅子の背凭れを備えていることを特徴とする椅子。
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