JP2016103946A - 充電器 - Google Patents

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森田 秀世
Hideyo Morita
秀世 森田
井上 浩一
Koichi Inoue
浩一 井上
中生 年紀
Toshiki Nakao
年紀 中生
幸司 田鍬
Koji Takuwa
幸司 田鍬
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Abstract

【課題】防水構造としながら発熱部品の熱エネルギを効率よく外部から放熱して温度上昇を少なくする。【解決手段】充電器は、発熱部品を有する充電回路を実装する回路基板2を、下方開口の金属カバー1Aとプラスチック製の底ケース1Bとのケース1内に配置して、底ケース1Bと金属カバー1Aの開口部との間をポッティング樹脂3で閉塞して、金属カバー1Aの開口部を密閉している。さらに、充電器は、ポッティング樹脂3に回路基板2を埋設して、回路基板2の発熱部品をポッティング樹脂3を介して金属カバー1Aに熱結合状態に配置して、発熱部品の熱を金属カバー1Aに伝導して外部に放熱する。【選択図】図2

Description

本発明は、防水構造の充電器に関し、とくに優れた放熱特性を実現しながら防水構造を実現してなる充電器に関する。
充電器は、商用電力の交流を、二次電池を充電する電圧の直流に変換して出力する。この充電器は、商用電力の交流を直流に変換する整流回路と、電池を充電する電圧に降圧するトランスとを装備する。近年の充電器は、トランスを小型、軽量化するために、ほとんど例外なくスイッチング電源が使用される。スイッチング電源は、商用電源の交流を整流回路で直流に変換して、直流を商用電源の交流よりも相当に高い周波数、例えば50kHz以上の高周波でスイッチングしてトランスの1次コイルに入力する。トランスは電圧変換する交流周波数を高くして小型化できる。高周波のトランスは2次コイルに誘導される交流を2次側の整流回路で直流に変換して、二次電池を充電する直流に変換する。この充電器は、整流回路のダイオード、スイッチング素子のFETやトランジスタ、電圧を変換するトランスなどの発熱部品を備える。これ等の発熱部品は、動作状態においてジュール熱で発熱するので、発生する熱エネルギを効率よく放熱して温度上昇を少なくすることが大切である。発熱部品の発熱量は、入力電力から出力電力を減算した電力となるので、電力効率を90%とする充電器は、入力電力の10%を熱エネルギとして発熱する。したがって、入力電力を100W、電力効率を90%とする充電器は10Wの熱エネルギを発生し、200Wの充電器は20Wもの熱エネルギを発生する。
小型の充電器、たとえば100W以下の充電器は、ケースの表面からの自然な放熱で実用化できるが、出力電力が大きくなって、発生する熱エネルギが大きくなると、ケースの表面温度が高くなって効率よく放熱しない限り実用化できない。熱エネルギが出力電力に比例して大きくなるからである。放熱特性を改善するために冷却ファンで内部に強制送風する充電器や、回路基板に実装している電子部品の温度上昇を小さくする充電器は開発されている。(特許文献1及び2参照)
特開2013−192282号公報 特開平6−245393号公報
特許文献1の充電器は、ケースの内部に冷却ファンを設けている。冷却ファンはケースの内部に強制送風して、回路基板に実装している発熱部品を冷却する。この充電器は、冷却ファンで内部の発熱部品を効率よく冷却できる。しかしながら、この充電器は、内部に冷却空気を強制送風するのでケースを防水構造にできない。この充電器は、回路基板の表面をポッティング樹脂で被覆して回路基板を防水構造とするが、内部に配置するトランスやコンデンサ等、充電回路を実現する他の電子部品を防水構造にできない。
特許文献2の充電器は、回路基板に実装している調整抵抗の温度上昇を少なくする独特の構造を備える。この充電器は、ポッティング樹脂を回路基板の表面に注入する前に、金属製のマスキング筒を調整抵抗を囲むように配置し、マスキング筒とプリント基板との間には、弾性と粘性を兼ね備えたシール材を配置して、マスキング筒の外側で回路基板の表面にポッティング樹脂を注入して、調整抵抗の周囲に金属製のマスキング筒を設けて、マスキング筒を回路基板表面のポッティング樹脂に密着している。この充電器は、回路基板に実装している他の発熱部品の熱をマスキング筒で放熱して、調整抵抗の温度上昇を少なくできる。したがって、この充電器は、特定の部品の温度上昇を小さくできるが全体を防水構造にできず、用途が制限される。
本発明は、以上の欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、防水構造としながら発熱部品の熱エネルギを効率よく外部から放熱して温度上昇を少なくできる充電器を提供することにある。
充電器は、発熱部品を有する充電回路を実装してなる回路基板2、52をケース1、31、51内に配置している。ケース1、31、51は、下方開口の金属カバー1A、31A、51Aと、この金属カバー1A、31A、51Aの下方の開口部を閉塞する位置に配置しているプラスチック製の底ケース1B、51Bとを備える。底ケース1B、51Bと金属カバー1A、31A、51Aの開口部との間にポッティング樹脂3が充填されて、ポッティング樹脂3が底ケース1B、51Bと金属カバー1A、31A、51Aとの隙間を閉塞して、金属カバー1A、31A、51Aの開口部を密閉している。さらに、ポッティング樹脂3に回路基板2、52が埋設されて、回路基板2、52に実装してなる充電回路の発熱部品はポッティング樹脂3に熱結合状態に密着されて、発熱部品をポッティング樹脂3を介して金属カバー1A、31A、51Aに熱結合状態に配置している。ポッティング樹脂3は、発熱部品の熱エネルギを金属カバー1A、31A、51Aに伝導して外部に放熱する。
本発明の充電器は、回路基板2に、発熱部品である半導体素子4及びトランス5と、充電回路を実現してなる電子部品の電解コンデンサ6とを固定し、金属カバー31Aをトッププレートの周囲に周壁を設けた箱形として、トッププレートに複数列の放熱溝7を設け、さらに、トランス5と電解コンデンサ6を、トッププレートに設けている放熱溝7の間に長手方向に並べて配置し、金属カバー31Aの周壁と放熱溝7との間に、発熱部品の半導体素子4を配置することができる。
本発明の充電器は、底ケース1Bに、外周よりも内側に沿って内部隔壁8を設けて、内部隔壁8の内側に金属カバー1A、31Aの開口部を挿入し、内部隔壁8の内側にポッティング樹脂3を充填して、内部隔壁8に充填しているポッティング樹脂3で金属カバー1A、31Aの開口部を密閉する構造とすることができる。
本発明の充電器は、回路基板2に実装してなる発熱部品の半導体素子4に熱結合状態に放熱器9を固定して、金属カバー51Aには上部と下部とにポッティング樹脂3を充填して、上部ポッティング樹脂層3Aと下部ポッティング樹脂層3Bとの間にポッティング樹脂3を充填しない中空部を設けて、トランス5と半導体素子4の放熱器9に、上部ポッティング樹脂層3Aを熱結合状態に密着することができる。
本発明の充電器は、充電回路が、入力される商用電力の交流を直流に変換する1次側の整流回路10と、この1次側の整流回路10に半導体素子4のスイッチング素子4Aを介して接続してなる1次コイル5Aを有するトランス5と、このトランス5の2次コイル5Bに接続されて2次コイル5Bに誘導される交流を直流に変換して出力する2次側の整流回路11とを備える回路構成とし、回路基板2には、1次側の整流回路10の発熱部品である半導体素子4の1次側のダイオード4Bとスイッチング素子4Aを固定してなる1次側放熱器9Aを設け、1次側放熱器9Aと金属カバー51Aとの間に絶縁スペーサ12を配置する構造とすることができる。
本発明の充電器は、金属カバー51Aの上部と下部とにポッティング樹脂3を充填して、上部ポッティング樹脂層3Aと下部ポッティング樹脂層3Bとの間にポッティング樹脂3の充填されない中空部を設けると共に、回路基板52には電解コンデンサ6を固定しており、絶縁スペーサ12は、電解コンデンサ6の防爆弁を被覆するキャップ13を一体的に成形して設けてなるプラスチック製として、キャップ13を電解コンデンサ6の防爆弁を覆うように電解コンデンサ6に被着して、キャップ13の外側面を上部ポッティング樹脂層3Aに埋設して、キャップ13の内部に防爆弁を露出させる空隙を設けることができる。
本発明の充電器は、回路基板2にトランス5を固定して、トランス5と金属カバー1A、31Aとの間に熱伝導部材14を熱結合状態に密着して、熱伝導部材14を介してトランス5の熱エネルギを金属カバー1A、31Aに伝導して放熱することができる。
本発明の充電器は、金属カバー51Aにポッティング樹脂3の充填開口15を設けて、この充填開口15を空気を通過させて水を通過させない非透水シート16で閉塞することができる。この充電器の充填開口15は、金属カバー51Aの内側に突出する充填筒25を有する形状として、金属カバー51Aのトッププレートの内面に、充填筒25の下端面までポッティング樹脂3を充填する構造とすることができる。
本発明の充電器は、回路基板2、52に一端を接続している引出線17を、ポッティング樹脂3の埋設部を介して回路基板2、52に接続し、ポッティング樹脂3の埋設部を介して防水構造で外部に引き出す構造にできる。
本発明の充電器は、回路基板52に、金属カバー51Aの周壁の外側に突出してなる突出部52Aを設けて、この突出部52Aをポッティング樹脂3に埋設し、さらに、突出部52Aには引出線17の一端を接続して、ポッティング樹脂3に引出線17の一端を埋設し、引出線17をポッティング樹脂3の埋設部を介して回路基板52に接続することができる。
本発明の充電器は、ケースの全体を防水構造としながら、発熱部品の熱エネルギを効率よく外部から放熱して温度上昇を少なくできる特徴がある。それは、本発明の充電器が、ポッティング樹脂でもって金属カバーと底ケースとの隙間を閉塞して、ポッティング樹脂で金属カバーの開口部を防水構造に閉塞すると共に、このポッティング樹脂に回路基板を埋設して発熱部品を熱結合状態に密着させて、発熱部品の熱エネルギをポッティング樹脂を介して金属カバーに伝導して外部に放熱するからである。とくに、本発明の充電器は、底ケースで金属カバーの開口部を閉塞する状態で、底ケースと金属カバーとの間にポッティング樹脂を注入してケースを防水構造に密閉しているので、金属カバーの開口部を簡単で確実に防水構造に密閉でき、さらに金属カバーの開口部を密閉するポッティング樹脂を発熱部品の熱伝導材に併用して、発熱部品の熱エネルギを金属カバーから外部に効率よく放熱できる。さらに、ポッティング樹脂が金属カバーとベースプレートを水密構造に連結する連結具にも併用されるので、組立を簡単にして、安価に多量生産できる特徴も実現する。
本発明の一実施例にかかる充電器の斜視図である。 図1に示す充電器の垂直縦断面図であって、図4のII−II線断面に相当する図である。 図1に示す充電器の垂直横断面図であって、図4のIII−III線断面に相当する図である。 図1に示す充電器の水平断面図であって、図2のIV−IV線断面に相当する図である。 図1に示す充電器の分解斜視図である。 本発明の一実施例にかかる充電器の回路図である。 本発明の他の実施例にかかる充電器の垂直横断面図であって、図8のVII−VII線断面に相当する図である。 図7に示す充電器の水平断面図であって、図7のVIII−VIII線断面に相当する図である。 図7に示す充電器の金属カバーを示す斜視図である。 本発明の他の実施例にかかる充電器の垂直縦断面図である。 図10に示す充電器の垂直横断面図であって、図10のXI−XI線断面に相当する図である。 図10に示す充電器の分解斜視図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための充電器を例示するものであって、本発明は充電器を以下のものに特定しない。さらに、この明細書は、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図1〜図5に示す充電器101は、発熱部品を有する充電回路を実装している回路基板2をケース1内に配置している。ケース1は下方開口の金属カバー1Aと、この金属カバー1Aの下方開口部を閉塞する位置に配置しているプラスチック製の底ケース1Bとを備える。さらに、図の充電器101は、金属カバー1Aの外側にプラスチック製の外装ケース1Cを設けて、この外装ケース1Cを底ケース1Bに連結している。
回路基板2は、充電回路を実現する電子部品を実装している。充電回路は、図6に示すように、入力される商用電力の交流を直流に変換する半導体素子4のダイオード4Bと電解コンデンサ6からなる1次側の整流回路10と、この1次側の整流回路10にFETやトランジスタ等の半導体素子4であるスイッチング素子4Aを介して接続してなる1次コイル5Aを有するトランス5と、このトランス5の2次コイル5Bに接続されて2次コイル5Bに誘導される交流を直流に変換して出力するダイオード4Cと電解コンデンサ6からなる2次側の整流回路11とを備える。
1次側の整流回路10を構成する1次側の電解コンデンサ6Aは、2次側の整流回路を構成する2次側の電解コンデンサ6Bよりも外形が大きくなる。1次側の整流回路10の1次側の電解コンデンサ6Aが、50Hz又は60Hzと周波数の低い商用電源を整流した脈流のリップルを除いて平滑化するのに対し、2次側の整流回路11の2次側の電解コンデンサ6Bは、トランス5の2次コイル5Bに誘導される50kHzよりも高い高周波を整流した脈流からリップルを除いて平滑化するからである。また、充電器は、ほとんどの用途において、出力電圧が商用電源電圧よりも低くいので、1次側の電解コンデンサ6Aの耐圧は2次側の電解コンデンサ6Bの耐圧よりも高く、このことによっても1次側の電解コンデンサ6Aは2次側の電解コンデンサ6Bよりも大きくなる。
商用電源は、1次側の整流回路10で直流に変換される。1次側の整流回路10から出力される直流はスイッチング素子4Aでスイッチングされてトランス5の1次コイル5Aに入力される。スイッチング素子4Aは50kHz〜1MHzでオンオフにスイッチングされて、1次コイル5Aに高周波電力を入力し、トランス5の2次コイル5Bに所定の電圧に変換された交流を出力する。2次コイル5Bに誘導される交流は2次側の整流回路11で直流に変換して出力される。スイッチング素子4Aの入力側に接続している入力回路22は、2次側の整流回路11の出力電圧をフィードバックして、スイッチング素子4Aに入力する制御信号のデューティーを調整して、出力電圧を一定の電圧に制御する。
図6の充電回路において、1次側のダイオード4B、スイッチング素子4A、トランス5、2次側のダイオード4Cは、出力電流に比例する大きな電流が流れてジュール熱で発熱する発熱部品となる。図4に示すように、1次側のダイオード4Bとスイッチング素子4Aは1次側放熱器9Aを介して回路基板2に固定され、2次側のダイオード4Cは2次側放熱器9Bを介して回路基板2に固定される。1次側のダイオード4Bとスイッチング素子4Aは、別々に分離された1次側放熱器9Aを介して回路基板2に固定される。ただ、1次側のダイオード4Bとスイッチング素子4Aは、絶縁材の熱伝導シートを介して1次側放熱器9Aに固定されるので、ひとつの1次側放熱器9Aに固定することもできる。2次側のダイオード4Cは熱伝導シートを介して2次側放熱器9Bに固定され、2次側放熱器9Bを介して回路基板2に固定される。1次側放熱器9Aと2次側放熱器9Bは、アルミニウムや銅等の金属板をL字状に折曲加工したものである。回路基板2にはトランス5も固定される。
外装ケース1Cは、金属カバー1Aよりも内形を大きく、内側に金属カバー1Aを配置して、外装ケース1Cと金属カバー1Aとの間に冷却空気を通過させる空隙の送風隙間18を設けている。外装ケース1Cと底ケース1Bは周囲に周壁を有し、周壁を互いに連結して内部を密閉しない閉鎖構造としている。外装ケース1Cと底ケース1Bは、両端部に配置している周壁に冷却空気を通過させるスリット状の冷却開口19を設けている。冷却開口19から流入される空隙は、外装ケース1Cの内側の送風隙間18を通過して金属カバー1Aを冷却する。図2、図4、及び図5の充電器101は、外装ケース1Cの内側で長手方向の一端部に送風ファン20を設けている。送風ファン20は、冷却開口19から外気を吸入して送風隙間18に強制送風して金属カバー1Aを強制冷却し、金属カバー1Aを冷却した空気を他方に設けた冷却開口19から外部に排気する。この充電器101は、送風ファン20で強制送風して金属カバー1Aをより効率よく強制冷却できる。ただ、本発明の充電器は、必ずしも送風ファンを設ける必要はなく、空気を自然に対流させて金属カバー1Aを冷却することができる。
外装ケース1Cと底ケース1Bは、両方をプラスチック製として内部に金属カバー1Aを配置している。この充電器101は、金属カバー1Aを外部に露出させず、発熱部品の熱エネルギを放出する金属カバー1Aをプラスチック製の外装ケース1Cの内部に配置する。この充電器101は、プラスチック製のケース表面が高温にならず、また金属に比較して熱容量と比熱の小さいプラスチックを表面に配置するので、ユーザーが安心して安全に使用できる特徴がある。ただ、本発明の充電器は必ずしも外装ケース1Cを設ける必要はなく、金属カバー1Aを外側ケースとして露出させる状態で使用することもできる。この充電器は、金属カバー1Aを表面に露出して効率よく放熱できる。とくに、送風ファン20を使用することなく金属カバー1Aを効率よく放熱できる。
金属カバー1Aは、アルミニウム等の金属板を、トッププレートの周囲に周壁を設けた箱形にプレス加工して製作している。図5の金属カバー1Aは、長手方向の両端の周壁に回路基板2に接続している引出線17を外部に引き出す切欠部23を設けている。この金属カバー1Aは、周壁の内形を回路基板2の外形よりも大きくして、内部に回路基板2を配置している。
金属カバー1Aは、表面積を広くして効率よく放熱できる。金属カバーは、トッププレートに複数列の放熱溝を設けて表面積を大きくできる。図7〜図9に示す充電器102は、ケース31が金属カバー31Aと、底ケース31Bと、外装ケース1Cで構成されている。そして、金属カバー31Aは、四角形のトッププレートの両側部に、長手方向に延びる放熱溝7を設けている。この金属カバー31Aを備える充電器102は、図8に示すように、回路基板2に実装している大きなトランス5及び電解コンデンサ6を、両側の2列の放熱溝7の間に、放熱溝7の方向に並べて配置する。さらに、発熱部品の半導体素子4であるダイオード4B、4Cとスイッチング素子4Aとを、放熱溝7と金属カバー31Aの周壁との間に配置している。この充電器102は、複数列の放熱溝7によって金属カバー31Aの表面積を大きくして放熱量を大きくできる。また、放熱溝7の間に大きな電子部品のトランス5と電解コンデンサ6とを放熱溝7の長手方向に並べて配置するので、大きな電子部品のトランス5と電解コンデンサ6とをスペース効率よく放熱溝7の間に配置できる。また、発熱部品のトランス5の両側に表面積を大きくできる放熱溝7を配置してトランス5の発熱を効率よく放熱できる。さらに、金属カバー31Aの周壁と放熱溝7との間に発熱部品の半導体素子4を配置するので、半導体素子4の熱エネルギを効率よく金属カバー31Aの周壁に伝導して、半導体素子4の温度上昇を小さくできる特徴がある。さらに、この充電器102は、図7の断面図に示すように、トランス5のコアーの上面と金属カバー31Aとの間にシート状またはマット状の熱伝導部材14を配置して、トランス5の熱エネルギを効率よく金属カバー31Aに伝導できる。ケース31において、金属カバー31A以外の底ケース1Bと外装ケース1Cは図2〜図5を同じである。
図示しないが、金属カバーは、外表面に複数の放熱フィンを設け、あるいは内部に貫通するように複数の放熱パイプを設けて放熱面積を大きくできる。放熱パイプは、銅パイプやアルミニウムパイプで、金属カバーに設けた貫通孔に気密に連結されて、金属カバーの内部を防水構造として放熱面積を大きくできる。この金属カバーは、放熱パイプ内に冷却空気を送風してより金属カバー内の熱を効果的に放熱できる。とくに、金属パイプをトランス等の発熱部品に熱結合状態に連結して、発熱部品の熱エネルギを効率よく外部に放熱できる。また、金属カバーの表面を黒化させて、輻射係数を高くすることもできる。
図10〜図12に示す充電器103は、ケース51が金属カバー51Aと、底ケース51Bと、外装ケース51Cで構成されている。そして、金属カバー51Aのトッププレートに充填開口15を設けている。この金属カバー51Aは、ポッティング樹脂3を充填開口15から内部に充填できる。また、金属カバー51Aの外側で底ケース51Bにポッティング樹脂3を充填して、金属カバー51A内の空気を充填開口15から排気して、底ケース51Bに充填するポッティング樹脂3を金属カバー51Aの内部に流入できる。さらにまた、底ケース51Bにポッティング樹脂3を充填する状態で金属カバー51Aの開口部をポッティング樹脂3内に挿入して、金属カバー51Aの内部にポッティング樹脂3を充填して、回路基板52をポッティング樹脂3に埋設できる。このため、ポッティング樹脂3を簡単に金属カバー51A内に充填して、ポッティング樹脂3でもって回路基板52やこれに実装する発熱部品の熱エネルギを金属カバー51Aから効果的に放熱できる。充填開口15は、金属カバー51Aの内部にポッティング樹脂3を充填した後、空気を通過して水を通過させない非透水シート16で閉塞される。非透水シート16は、金属カバー1Aの外側に接着されて、充填開口15を水密に閉塞する。さらに、図10の充電器103は、金属カバー51Aの外側にプラスチック製の外装ケース51Cを設けて、この外装ケース51Cを底ケース51Bに連結している。
図10の金属カバー51Aは、充填開口15を金属カバー51Aの内側に突出する充填筒25としている。この金属カバー51Aは、上下反転してポッティング樹脂3を充填することで、トッププレートの内面にポッティング樹脂3を簡単に充填できる。このため、ポッティング樹脂3を金属カバー1A内の上部に簡単に充填して、上部ポッティング樹脂層3Aでもって金属カバー1Aの上部に溜まる熱エネルギを効率よく金属カバー1Aに伝導して放熱できる。この金属カバー51Aは、上下反転してポッティング樹脂3を充填するときに、充填筒25から漏れないレベルまでポッティング樹脂3を充填できる。この状態でポッティング樹脂3を充填すると、ポッティング樹脂3は充填筒25の突出先端面のレベルまで充填される。したがって、ポッティング樹脂3が硬化して上下反転すると、ポッティング樹脂3は金属カバー51Aの上部に充填されるが、この充填状態では、ポッティング樹脂3は、図10において充填筒25の下端面まで充填される。この金属カバー51Aは、充填筒25を長くしてポッティング樹脂3を厚く充填できる。
図1〜図8に示す充電器101、102は、回路基板2を金属カバー1A、31Aの内部に配置するが、図10〜図12の充電器103は、回路基板52を金属カバー51Aの内側には配置しない。図10〜図12の充電器103は、回路基板52を金属カバー51Aの開口端にも配置する。回路基板52は、引出線17を防水構造で外部に引き出すために、金属カバー51Aの周壁から外側に突出する突出部52Aを設けており、この突出部52Aを金属カバー51Aの周壁に設けた切欠部23から突出させて、突出部52Aに引出線17の先端をハンダ付けして接続している。突出部52Aに接続される引出線17の先端部は、回路基板52を埋設しているポッティング樹脂3に埋設されて、ポッティング樹脂3に埋設部を介して防水状態で回路基板52から外部に引き出される。ポッティング樹脂3は、突出部52Aを含む回路基板52を埋設して、引出線17の先端部を、ポッティング樹脂3に埋設して、引出線17を防水構造で回路基板52から引き出している。ポッティング樹脂3は、引出線17の先端部に密着されて、引出線17を防水構造で外部に引き出すので、この構造は、とくに好ましい状態で引出線17を外部に引き出しできる。とくに、硬化状態でゴム状弾性体を示すウレタン系のポッティング樹脂3は、変形する引出線17の表面に密着するので、より好ましい防水構造で引出線17を外部に引き出しできる。さらに、引出線17は、ブッシュ26を介してケース1、31、51の周壁から外部に引き出される。
図2〜図5、及び図7に示す底ケース1Bは、周壁の内側に沿って内部隔壁8を設けている。この底ケース1Bは、底プレート27と周壁と内部隔壁8とをプラスチックで一体的に成形している。底ケース1Bは、内部隔壁8の内側に金属カバー1A、31Aの下部を挿入する状態で、内部隔壁8の内側にポッティング樹脂3を充填して、ポッティング樹脂3でもって、金属カバー1A、31Aの下端開口部を防水構造に密閉し、さらに回路基板2を埋設して固定する。この充電器101、102は、内部隔壁8の内側にポッティング樹脂3を注入して、ポッティング樹脂3でもって金属カバー1A、31Aの開口部と底ケース1Bとの間の隙間を確実に防水構造に密閉でき、しかも内部隔壁8を底ケース1Bの外形よりも小さくしているので、少量のポッティング樹脂3で金属カバー1A、31Aの開口部を密閉できる。
金属カバー1A、31A内にポッティング樹脂3を侵入させて、回路基板2をポッティング樹脂3に埋設するために、ポッティング樹脂3を充填するときに、金属カバー1A、31A内の空気を排気する必要がある。金属カバー51A内の空気は、図10の断面図に示すように、金属カバー51Aに充填開口15を設けて排気できる。充填開口15は、ポッティング樹脂3を充填した後、空気を通過して、水を通過させないシート材である非透水シート16で閉塞されて、金属カバー51Aを防水構造に閉塞する。図示しないが、金属カバー1A、31Aは、U字パイプを使用して、ポッティング樹脂3を充填するときに内部の空気を排気することもできる。この方法は、U字パイプの一端を金属カバー1A、31Aの内部に、他端を外部に、U曲部を金属カバー1A、31Aと底プレート27との隙間、例えば開口縁部に設けた切欠部に配置する状態で、内部隔壁8の内側にポッティング樹脂3を充填する。内部隔壁8の内側に充填されるポッティング樹脂3は、金属カバー1A、31Aの内部に流入して、金属カバー1A、31A内の空気を排気する。ポッティング樹脂3を充填した後、ポッティング樹脂3が未硬化な状態で、U字パイプを除去してポッティング樹脂3を硬化させる。ポッティング樹脂3を金属カバー1A、31Aの内部に流入させて、回路基板2をポッティング樹脂3に埋設する充電器101、102は、図2、図3及び図7の断面図に示すように、内部隔壁8の上縁を回路基板2の上面よりも高くして、内部隔壁8の上縁レベルまでポッティング樹脂3を充填して回路基板2をポッティング樹脂3に埋設する。
内部隔壁8を設けて、その内側にポッティング樹脂3を充填している充電器101、102は、ポッティング樹脂3の充填量を少なくして製造コストを低減しながら、金属カバー1A、31Aの開口部を防水構造に密閉し、また、回路基板2をポッティング樹脂3に埋設できる。内部隔壁8の外側にポッティング樹脂3を充填しないからである。また、内部隔壁8を設けている底ケース1Bは、その周壁に、より広い面積で冷却開口19を設けることができる。それは、図2の断面図に示すように、内部隔壁8の外側にある周壁の下部に冷却開口19を設けることができるからである。ただし、本発明の充電器は、底ケースに必ずしも内部隔壁を設ける必要はない。内部隔壁を設けない底ケースは、周壁の内側にポッティング樹脂を充填して、ポッティング樹脂で金属カバーの開口部を閉塞し、またポッティング樹脂に回路基板を埋設できるからである。
図10〜図12の充電器103は、1次側放熱器9Aと金属カバー51Aの周壁との間に絶縁スペーサ12を配置している。この充電器103は、金属カバー51Aを確実に商用電源から絶縁して安全性を向上できる特徴がある。それは、商用電源に接続してなる1次側の発熱部品であるダイオード4B及びスイッチング素子4Aに連結してなる1次側放熱器9Aと金属カバー51Aとを絶縁スペーサ12で絶縁しているからである。
絶縁スペーサ12は、1次側放熱器9Aと金属カバー51Aの周壁との間に配置される絶縁プレート部21と、1次側の整流回路10の1次側の電解コンデンサ6Aの上面に設けている防爆弁を被覆するキャップ13を絶縁材のプラスチックで一体的に成形して設けている。キャップ13は、1次側の電解コンデンサ6Aを挿入できる円筒状で、上面を閉塞している。1次側放熱器9Aは、1次側のダイオード4Bを固定している第1の放熱器9Aaと、スイッチング素子4Aを固定している第2の放熱器9Abとからなる。図12の分解斜視図に示す充電器103は、第1の放熱器9Aaと第2の放熱器9Abを回路基板52の両側に配置しているので、キャップ13の両側に絶縁プレート部21を連結している。図11の断面図に示すように、絶縁スペーサ12は、第1の放熱器9Aa及び第2の放熱器9Abと金属カバー51Aの周壁との間に絶縁プレート部21を配置して、1次側放熱器9Aを金属カバー1Aから絶縁する。キャップ13は、1次側の電解コンデンサ6Aの防爆弁を覆うように電解コンデンサ6に被着される。この状態でキャップ13の外側をポッティング樹脂3に埋設して、図10と図11に示すように、キャップ13の内部に防爆弁を露出させる空隙を設けることができる。この充電器103は、図10と図11に示すように、金属カバー51Aの上部にもポッティング樹脂3を充填して、上部ポッティング樹脂層3Aで効率よく発熱部品の熱エネルギを放熱しながら、1次側の電解コンデンサ6Aの防爆弁を閉塞することなく、防爆弁が破壊される状態では内部のガスを排気できる構造にできる。
図12の充電器103は、2次側の電解コンデンサ6Bよりも大きく、すなわち高くなる1次側の電解コンデンサ6Aにのみキャップ13を被着する。2次側の電解コンデンサ6Bは低くて、上部がポッティング樹脂3に埋設されないので、キャップを被着することなく防爆弁を金属カバー51Aの内部に露出できる。図示しないが、2次側の電解コンデンサ6Bについてもその上端部をポッティング樹脂に埋設する構造の充電器は、2次側の電解コンデンサ6Bにも被着するキャップを絶縁スペーサに一体的に成形して設けて、2次側の電解コンデンサ6Bの防爆弁を金属カバー内に露出できる。
ポッティング樹脂3は、ウレタン系あるいはシリコン系の絶縁特性と熱伝導特性とに優れたプラスチックが適している。ウレタン系とシリコン系のポッティング樹脂3は、金属カバー1A、31A、51A、及び回路基板2、52との接着力に優れ、これ等に密着して優れた熱伝導特性を実現する。特にアルミニウム製の金属カバー1A、31A、51Aとの接着力に優れて、金属カバー1A、31A、51Aに効率よく熱エネルギを伝導する。また、長期間にわたって金属カバー1A、31A、51Aから剥離することがなく、金属カバー1A、31A、51Aに密着状態に保持されて、熱エネルギを効率よく伝導する。ただ、本発明の充電器は、ポッティング樹脂をウレタン系とシリコン系のプラスチックには特定せず、絶縁特性と熱伝導特性と接着特性に優れた他の全てのポッティング樹脂を使用できる。
ポッティング樹脂3は、未硬化状態において液状ないしペースト状で、未硬化状態で底ケース1B、51Bと金属カバー1A、31A、51A内に充填されて、回路基板2、52を埋設し、また金属カバー1A、31A、51Aの開口部を防水構造に密閉する。ポッティング樹脂3は、回路基板2、52を埋設して、回路基板2、52の発熱部品を金属カバー1A、31A、51Aに熱結合状態に連結する。このポッティング樹脂3は、発熱部品の熱エネルギを金属カバー1A、31A、51Aに伝導する状態で回路基板2、52を埋設して、金属カバー1A、31A、51Aの下端開口部を防水構造に密閉する。
ポッティング樹脂3は、底ケース1B、51Bに金属カバー1A、31A、51Aを配置する状態で充填される。ただ、底ケース1B、51Bにポッティング樹脂3を充填した後、ポッティング樹脂3が未硬化な状態で、底ケース1B、51Bの定位置に金属カバー1A、31A、51Aを配置してポッティング樹脂3を硬化させることもできる。ポッティング樹脂3は、金属カバー1A、31A、51Aの内部に流入されて回路基板2、52を埋設する。図10と図12の金属カバー51Aは、トッププレートに充填開口15を設けているので、充填開口15から金属カバー51A内の空気を排出して、金属カバー51Aの内部にポッティング樹脂3を流入できる。この充電器103は、金属カバー51Aを底ケース51Bの定位置に配置する状態で、底ケース51Bにポッティング樹脂3を充填し、あるいは充填開口15から金属カバー51Aの内部にポッティング樹脂3を充填して、金属カバー51Aの底部にポッティング樹脂3を充填する。充填されたポッティング樹脂3は、回路基板52を埋設し、金属カバー51Aの下端開口部を防水構造に密閉する。充填開口15は、ポッティング樹脂3を充填した後、非透水シート16で閉塞される。非透水シート16は空気を通過して水を通過させないので、トッププレートの表面に接着されて、金属カバー51Aを防水構造に閉鎖する。
図10と図11に示す充電器103は、金属カバー51Aの上部と下部の両方にポッティング樹脂3を充填している。この金属カバー51Aは、上部と下部とにポッティング樹脂3を充填して、上部ポッティング樹脂層3Aと下部ポッティング樹脂層3Bとの間にポッティング樹脂3を充填しない中空部を設けている。下部ポッティング樹脂層3Bは回路基板52を埋設して、回路基板52に固定している発熱部品の放熱器9に熱結合状態に密着している。
上部ポッティング樹脂層3Aは、トランス5と半導体素子4の放熱器9に熱結合状態に密着している。この構造は、ポッティング樹脂3の充填量を少なくしながら、トランス5と半導体素子4の両方の熱エネルギを金属カバー51Aに伝導して効果的に放熱できる特徴がある。それは、トランス5と半導体素子4の放熱器9を上部ポッティング樹脂層3Aを介して金属カバー51Aに熱結合状態に連結するからである。このように、この充電器103は、上部ポッティング樹脂層3Aと下部ポッティング樹脂層3Bの両方で発熱部品の熱エネルギを金属カバー51Aに伝導するので、熱エネルギを極めて効果的に金属カバー51Aから放熱できる。上部ポッティング樹脂層3Aは、絶縁スペーサ12のキャップ13の下部を除く部分を埋設する。キャップ13は、1次側の電解コンデンサ6Aの上端部に被着されて、1次側の電解コンデンサ6Aの防爆弁の上に空隙を設けている。この構造は、1次側の電解コンデンサ6Aを、その上部が上部ポッティング樹脂層3Aに埋設される高さとしながら、言い換えると、上部ポッティング樹脂層3Aを厚くして発熱部品の熱エネルギを効率よく金属カバー51Aに伝導する構造としながら、防爆弁の上には空隙を設けて、防爆弁が破壊された状態では、ガスなどをスムーズに排気できる構造にできる。
上部ポッティング樹脂層3Aは、金属カバー51Aを上下反転してポッティング樹脂3を充填して、金属カバー51Aの上部に設けられる。上下反転する金属カバー51Aは、底ケース51Bを連結する状態では、充填開口15からU字状のノズルでポッティング樹脂を充填できる。この状態で充填されるポッティング樹脂3は、トランス5と放熱器9に熱結合状態で密着する。
図2〜図5、及び図7〜図9に示す充填開口のない金属カバー1A、31Aの充電器101、102は、金属カバー1A、31Aを底ケース1Bの定位置に配置する状態で、底ケース1Bにポッティング樹脂3を充填し、前述したU字パイプを使用して金属カバー1A、31A内の空気を排気して内部にポッティング樹脂3を充填する。また、この充電器101、102は、金属カバー1A、31A内の空気を真空ポンプで強制的に排気して、底ケース1Bに充填されるポッティング樹脂3を金属カバー1A、31A内に流入させることもできる。この方法は、金属カバー1A、31A内から排気する空気量で金属カバー1A、31Aに流入させるポッティング樹脂3の液面レベルをコントロールできる。したがって、金属カバー1A、31A内に底ケース1Bよりも深くポッティング樹脂3を充填して、回路基板2を深くポッティング樹脂3に埋設して発熱部品の熱エネルギをより効果的に金属カバー1A、31Aに伝導することができる。また、この方法は、金属カバー1A、31A内のほぼ全体にポッティング樹脂3を充填して、発熱部品の熱エネルギを効率よく金属カバー1A、31Aに伝導することもできる。
金属カバー1A、31Aの上部にポッティング樹脂3を充填しない充電器101、102は、図3及び図7の断面図に示すように、トランス5と金属カバー1A、31Aとの間にシート状又はマット状の熱伝導部材14を熱結合状態に密着して、熱伝導部材14を介してトランス5の熱エネルギを金属カバー1A、31Aに伝導して放熱することができる。この充電器101、102は、金属カバー1A、31Aの上部にポッティング樹脂3を充填することなく、トランス5の発熱を極めて効率よく金属カバー1A、31Aのトッププレートに熱伝導して放熱できる。
本発明の充電器は、防水構造としながら優れた放熱特性を実現するので、電動自転車や電動工具等のように屋外で使用される電動機器に使用される充電器であって、大容量の電池を短時間で充電する用途に便利に使用される。
101、102、103…充電器
1、31、51…ケース
1A、31A、51A…金属カバー
1B、51B…底ケース
1C、51C…外装ケース
2、52…回路基板
52A…突出部
3…ポッティング樹脂
3A…上部ポッティング樹脂層
3B…下部ポッティング樹脂層
4…半導体素子
4A…スイッチング素子
4B…ダイオード
4C…ダイオード
5…トランス
5A…1次コイル
5B…2次コイル
6…電解コンデンサ
6A…1次側の電解コンデンサ
6B…2次側の電解コンデンサ
7…放熱溝
8…内部隔壁
9…放熱器
9A…1次側放熱器
9Aa…第1の放熱器
9Ab…第2の放熱器
9B…2次側放熱器
10…1次側の整流回路
11…2次側の整流回路
12…絶縁スペーサ
13…キャップ
14…熱伝導部材
15…充填開口
16…非透水シート
17…引出線
18…送風隙間
19…冷却開口
20…送風ファン
21…絶縁プレート部
22…入力回路
23…切欠部
25…充填筒
26…ブッシュ
27…底プレート

Claims (11)

  1. 発熱部品を有する充電回路を実装してなる回路基板をケース内に配置してなる充電器であって、
    前記ケースが下方開口の金属カバーと、
    この金属カバーの下方の開口部を閉塞する位置に配置してなるプラスチック製の底ケースとを備え、
    前記底ケースと前記金属カバーの開口部との間にポッティング樹脂が充填されて、前記ポッティング樹脂が前記底ケースと前記金属カバーとの隙間を閉塞して、前記金属カバーの開口部を密閉しており、
    さらに、前記ポッティング樹脂に前記回路基板が埋設されて、前記回路基板に実装してなる充電回路の発熱部品が前記ポッティング樹脂に熱結合状態に密着されて、前記発熱部品が前記ポッティング樹脂を介して前記金属カバーに熱結合状態に配置され、
    前記ポッティング樹脂が、前記発熱部品の熱エネルギを前記金属カバーに伝導して外部に放熱するようにしてなる充電器。
  2. 請求項1に記載される充電器であって、
    前記回路基板に、前記発熱部品である半導体素子及びトランスと、前記充電回路を実現してなる電子部品の電解コンデンサとを固定しており、
    前記金属カバーが、トッププレートの周囲に周壁を設けた箱形であって、前記トッププレートに複数列の放熱溝を設けており、
    前記トランスと前記電解コンデンサが、前記トッププレートに設けてなる前記放熱溝の間に長手方向に並べて配置しており、
    前記金属カバーの周壁と前記放熱溝との間に、前記発熱部品の前記半導体素子を配置してなることを特徴とする充電器。
  3. 請求項1又は2に記載される充電器であって、
    前記底ケースが外周よりも内側に沿って内部隔壁を設けており、
    前記内部隔壁の内側に前記金属カバーの開口部が挿入されて、前記内部隔壁の内側に前記ポッティング樹脂が充填されて、前記内部隔壁に充填してなるポッティング樹脂が前記金属カバーの開口部を密閉してなることを特徴とする充電器。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載される充電器であって、
    前記回路基板に実装してなる発熱部品の半導体素子に熱結合状態に放熱器を固定しており、
    前記金属カバーは上部と下部とに前記ポッティング樹脂が充填されて、上部ポッティング樹脂層と下部ポッティング樹脂層との間にポッティング樹脂の充填されない中空部を設けており、
    前記トランスと前記半導体素子の放熱器に前記上部ポッティング樹脂層を熱結合状態に密着してなることを特徴とする充電器。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載される充電器であって、
    前記充電回路が、入力される商用電力の交流を直流に変換する1次側の整流回路と、この1次側の整流回路にスイッチング素子を介して接続してなる1次コイルを有するトランスと、このトランスの2次コイルに接続されて2次コイルに誘導される交流を直流に変換して出力する2次側の整流回路とを備え、
    前記回路基板が、前記1次側整流回路の発熱部品である1次側のダイオードと前記スイッチング素子を固定してなる1次側放熱器を備え、
    前記1次側放熱器と前記金属カバーとの間に絶縁スペーサを配置してなることを特徴とする充電器。
  6. 請求項5に記載される充電器であって、
    前記金属カバーの上部と下部とに前記ポッティング樹脂が充填されて、上部ポッティング樹脂層と下部ポッティング樹脂層との間にポッティング樹脂の充填されない中空部を設けており、
    前記回路基板が電解コンデンサを固定しており、
    前記絶縁スペーサがプラスチック製であって、前記電解コンデンサの防爆弁を被覆するキャップを一体的に成形して設けており、前記キャップが、前記電解コンデンサの前記防爆弁を覆うように前記電解コンデンサに被着されて、外側面を前記上部ポッティング樹脂層に埋設されて、内部に前記防爆弁を露出させる空隙を設けてなることを特徴とする充電器。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載される充電器であって、
    前記回路基板にトランスを固定しており、
    前記トランスと前記金属カバーとの間に熱伝導部材を熱結合状態に密着して、前記熱伝導部材を介して前記トランスの熱エネルギを前記金属カバーに伝導して放熱するようにしてなることを特徴とする充電器。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載される充電器であって、
    前記金属カバーがポッティング樹脂の充填開口を有し、前記充填開口が空気を通過させて水を通過させない非透水シートで閉塞されてなることを特徴とする充電器。
  9. 請求項8に記載される充電器であって、
    前記充填開口が、前記金属カバーの内側に突出する充填筒を有し、
    前記金属カバーのトッププレートの内面に、前記充填筒の下端面まで前記ポッティング樹脂を充填してなることを特徴とする充電器。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載される充電器であって、
    前記回路基板に一端を接続してなる引出線を有し、
    前記引出線が、前記ポッティング樹脂の埋設部を介して前記回路基板に接続され、前記ポッティング樹脂の埋設部を介して防水構造で外部に引き出されてなることを特徴とする充電器。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載される充電器であって、
    前記回路基板が、前記金属カバーの周壁の外側に突出してなる突出部を有し、この突出部が前記ポッティング樹脂に埋設されると共に、外部に引き出してなる引出線の一端を接続して、前記ポッティング樹脂に引出線の一端を埋設しており、
    前記引出線がポッティング樹脂の埋設部を介して前記回路基板に接続されてなることを特徴とする充電器。
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