JP2016103699A - 情報処理装置、端末間隔たり判別システム、および端末間隔たり判別方法 - Google Patents

情報処理装置、端末間隔たり判別システム、および端末間隔たり判別方法 Download PDF

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Abstract

【課題】多数の端末から所定距離以内にある端末を簡便に判別できない。【解決手段】サーバ20は、緯度および経度を含む位置を算出する複数の端末から位置を受信する通信部23と、通信部23が受信した位置に基づき、緯度および経度に基づきあらかじめ定義されたエリアのいずれに端末が属するかを判別するエリア判別処理部21aと、一の端末が属するエリアおよび他の端末が属するエリアの間の隔たりの大きさを算出し、それら端末の間の隔たりの大きさが所定の関係にあることを判別する隔たり判別部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、端末間隔たり判別システム、および端末間隔たり判別方法に関する。
特許文献1には、GPSにより算出した緯度・経度を用いて計算式により端末間の距離をそれぞれ算出し、所定距離以内にある端末を判別するシステムが開示されている。
特表2004−533739
特許文献1に記載されている発明では、判別対象である全ての端末同士の距離を算出して所定距離内にある端末を判別するため、多数の端末から所定距離以内にある端末を簡便に判別できない。
本発明による情報処理装置は、緯度および経度を含む位置を算出する複数の端末から位置を受信する通信部と、通信部が受信した位置に基づき、緯度および経度に基づきあらかじめ定義されたエリアのいずれに端末が属するかを判別するエリア判別部と、一の端末が属するエリアおよび他の端末が属するエリアの間の隔たりの大きさを算出し、それら端末の間の隔たりの大きさが所定の関係にあることを判別する隔たり判別部とを備える。
本発明による端末間隔たり判別システムは、ネットワークを介して接続されたサーバおよび複数の端末を備える。端末間隔たり判別システムは、端末の緯度および経度を含む位置を算出する位置算出部と、緯度および経度に基づき定義される複数のエリアのうち、算出された位置に基づき当該端末の属するエリアを判別するエリア判別部と、端末の属するエリアおよび他の端末の属するエリアの隔たりの大きさに基づき、それら端末の間の隔たりの大きさが所定の関係にあることを判別する隔たり判別部とを備える。
本発明による端末間隔たり判別方法は、端末が算出する緯度および経度を含む位置に基づき、緯度および経度に基づきあらかじめ定義されたエリアのいずれに端末が属するかを判別し、端末の属するエリアおよび他の端末の属するエリアの間の隔たりの大きさを算出し、それら端末の間の隔たりの大きさが所定の関係にあることを判別する。
本発明によれば、端末間距離を演算することなく、多数の端末から所定の隔たりをもつ端末、たとえば所定距離以内にある端末、あるいは所定距離以上離れている端末を簡便に判別できる。
端末間距離判別システムの構成を示すブロック図である。 位置・時刻データベースの一例を示す図である。 位置・時刻・範囲データベースの一例を示す図である。 すれ違い情報データベースの一例を示す図である。 エリア定義の一例を示す図である。 エリアおよびエリア識別子の一例を示す図である。 端末間距離判別システムにおけるデータの流れを示す図である。 エリア判別処理部の動作を表すフローチャートである。 すれ違い判別処理部の動作を表すフローチャートである。 図9に示すフローチャートのサブルーチンである。 変形例2における、すれ違い判別処理部の動作を表すフローチャートである。 変形例3における、すれ違い判別処理部のサブルーチンである。 変形例4における、端末間距離判別システムの構成を示すブロック図である。 変形例5における、エリア識別子の一例を示す図である。
(第1の実施の形態)
以下、図1〜10を参照して、本発明による端末間隔たり判別システムの一実施形態を説明する。
図1は、端末間隔たり判別システムの一実施形態である端末間距離判別システム1の構成を示すブロック図である。端末間距離判別システム1は、複数の携帯端末10と、サーバ20とから構成される。複数の携帯端末10は広範囲に点在している。携帯端末10およびサーバ20はネットワークXに接続されており、相互に通信を行う。
携帯端末10は、たとえば携帯電話であり、処理を統括する演算処理部11と、アプリケーションプログラムを記録する記憶部12と、サーバ20と通信する通信部13と、自己位置、すなわち自己位置算出部14と、操作部15と、表示部16とを備える。演算処理部11と、記憶部12と、通信部13と、自己位置算出部14と、操作部15と、表示部16とは、通信用バスにより接続される。
演算処理部11は、CPU、ROM、およびRAMを備え、記憶部12に記憶されているプログラムをRAMに展開して実行する。演算処理部11は時計機能を有しており、現在時刻を出力できる。自己位置算出部14の有する現在時刻算出機能により時間が適宜補正されるため、演算処理部11が出力する現在時刻は正確である。演算処理部11は、所定時間ごと、たとえば10分ごとに自己位置算出部14に自己位置算出の指令を出力する。演算処理部11は、自己位置算出部14が算出した自己位置、固有の識別子である端末ID、および現在時刻をサーバ20に送信する。
記憶部12はフラッシュメモリから構成され、記憶部12にはアプリケーションプログラム、および個々の携帯端末に固有の識別子である端末IDが保存される。通信部13は、ネットワークXを介してサーバ20および他の携帯端末10と通信を行う。自己位置算出部14は、たとえばGPS受信機である。自己位置算出部14は、演算処理部11からの要求に応じて複数の衛星から電波を受信することにより自己位置、すなわち携帯端末10が位置する緯度および経度を算出する。この緯度および経度は、演算処理部11に出力される。また、自己位置算出部14は、自己位置を算出する過程で正確な現在時刻を取得できるため、この現在時刻により演算処理部11の時計が示す現在時刻を修正する。操作部15は、たとえば押しボタンであり、ユーザの入力を演算処理部11に出力する。表示部16は、たとえば液晶ディスプレイであり、演算処理部11からの指示に従い映像を表示する。
サーバ20は、処理を統括する演算処理部21と、データの集合体であるデータベースが格納される記憶部22と、通信部23とを備える。演算処理部21と、記憶部22と、通信部23とは通信用バスにより接続される。
演算処理部21は、CPU、ROM、およびRAMを備え、ROMに保存されるプログラムをRAMに展開して実行する。図1は、演算処理部21により実行される主な機能を概念的に示す。演算処理部21は、携帯端末10から受信したデータに前処理を施すエリア判別処理部21aと、ある携帯端末10と他の携帯端末10が所定距離内にあるかを判別するすれ違い判別処理部21bと、アプリケーションサービス処理部21cとを備える。
エリア判別処理部21aは、所定時間ごと、たとえば10分ごとに位置・時刻データベース22aを1レコードずつ読込み、各レコードにエリア識別子、および時間識別子を付与して、位置・時刻・範囲データベース22bに保存する。処理が完了したレコードは、位置・時刻データベース22aから削除される。すれ違い判別処理部21bは、アプリケーションサービス処理部21cから所定のデータが入力されると動作を開始する。すれ違い判別処理部21bは、位置・時刻・範囲データベース22bを読込み、携帯端末10同士の距離が所定の距離以下である携帯端末10を判別し、判別結果をすれ違い情報データベース22cに保存する。アプリケーションサービス処理部21cは、すれ違い判別処理部21bに指令を出力して、携帯端末10同士の距離が所定の距離以下である携帯端末10の組合せをすれ違い情報データベース22cに出力させる。そして、すれ違い情報データベース22cに記載された携帯端末10を処理対象としてアプリケーションプログラムを実行する。
記憶部22は、たとえば磁気ディスクであり、記憶部22には、位置・時刻データベース22aと、位置・時刻・範囲データベース22bと、すれ違い情報データベース22cと、エリア定義22dとが保存される。位置・時刻データベース22aと、位置・時刻・範囲データベース22bと、すれ違い情報データベース22cについては、後に図2〜4を参照して詳しく説明する。
位置・時刻データベース22aには、通信部23が携帯端末10から受信した情報が格納される。位置・時刻データベース22aは、所定時間ごとに実行されるエリア判別処理部21aによりその全体が読み込まれ、エリア判別処理部21aによる処理が完了すると読み込まれたデータは削除される。すなわち、位置・時刻データベース22aに格納されるレコード数は、携帯端末10からデータを受信するごとに増加し、所定時間が経過するごとにゼロに戻る。
位置・時刻・範囲データベース22bには、エリア判別処理部21aが作成したレコードが保存される。位置・時刻・範囲データベース22bは、すれ違い判別処理部21bにより一部または全部が読み込まれる。ただし、位置・時刻データベース22aとは異なり、読み込まれてもレコードは削除されない。
すれ違い情報データベース22cには、すれ違い判別処理部21bが作成したレコードである、所定の距離以内にいると判断された携帯端末10の組合せに関する情報が保存される。すれ違い情報データベース22cは、アプリケーションサービス処理部21cにより読み込まれ、不要になるとアプリケーションサービス処理部21cにより格納されたレコード全体が削除される。
エリア定義22dには、エリア、およびエリア識別子の定義が記載される。エリアとは、地図をメッシュ状に分割した領域である。エリア識別子は緯度を表す符号と経度を表す符号の組合せで表現され、符号には数値やアルファベットが用いられる。エリア識別子は、メッシュの配置順に数値やアルファベットを辞書順の並びで使用しているので、エリア間の隔たりの大きさを算出できる。本実施の形態では、エリア間の隔たりの大きさは、緯度方向のエリア間の距離と経度方向のエリア間の距離のうち大きい方と定義する。
通信部23は、ネットワークXを介して携帯端末10と通信を行う。
(データベース)
図2〜4を用いて、位置・時刻データベース22aと、位置・時刻・範囲データベース22bと、すれ違い情報データベース22cの一例を説明する。
図2は、位置・時刻データベース22aの一例を示す図である。位置・時刻データベース22aは、複数のレコードから構成され、1レコードは、端末IDと、位置情報である緯度および経度と、位置取得時刻とから構成される。端末IDは、携帯端末10を特定する固有のIDであり、位置情報は携帯端末10の自己位置算出部14により算出された緯度および経度、位置取得時刻は自己位置算出部14が位置情報を取得した日時である。図2に示す例では、端末IDが10001〜10004である4つの端末に関する4つのレコードが示されている。前述のように、位置・時刻データベース22aに保存されるデータは、所定時間ごとに読み込まれて削除されるため、前回、エリア判別処理部21aによる処理が終了した後に携帯端末10から受信したデータのみが保存される。
図3は、位置・時刻・範囲データベース22bの一例を示す図である。位置・時刻・範囲データベース22bは、複数のレコードから構成され、1レコードは、端末IDと、位置情報と、位置取得時刻と、エリア識別子と、時刻識別子と、から構成される。このうち、端末IDと、位置情報と、位置取得時刻は、位置・時刻データベース22aに保存されるものと同一である。エリア識別子は、当該位置情報により示される位置が属するエリアを示す識別子である。エリア識別子は、エリア判別処理部21aにより算出される。図3に示す例では、緯度をエリア識別子の前半部分、経度をエリア識別子の後半部分に対応させている。後に説明するエリア定義22dの記述にしたがい、緯度は42度から1度大きくなるごとにaaaからaab、aac、と順番に大きくし、経度は140度から1度大きくなるごとに、001、002、003と順番に大きくしている。時刻識別子は、簡易的に時刻の同一性を判断するための識別子であり、エリア判別処理部21aが各レコードに付与する。エリア判別処理部21aは、所定時間ごと、たとえば10分ごとに位置・時刻データベース22aに保存されている全レコードを対象に処理を行い、処理を開始する時刻に基づき識別子を作成する。図3に示す例では、エリア判別処理部21aが10分毎に実行されることから、一番上と一番下に示す8時36分と8時31分に位置が取得されたデータに対して、「2014−10−10_083」という同一の時刻識別子が付与されている。
図4は、すれ違い情報データベース22cの一例を示す図である。すれ違い情報データベース22cは、複数のレコードから構成され、1レコードは、第1端末IDと、第1端末位置と、第2端末IDと、第2端末位置と、位置取得時刻と、から構成される。第1端末IDと、第1端末位置、および位置取得時刻は、第1の端末に関する情報であり、第2端末IDと、第2端末位置は、第1の端末とすれ違い関係にあると判断された第2の端末に関する情報である。
(エリア識別子)
図5〜6を用いてエリア識別子、およびエリア間の隔たりの大きさを説明する。
図5は、エリア定義22dの一例を示す図である。図5の上段は、40.00度が基準となる緯度であり、エリアの緯度方向の幅、すなわちメッシュのピッチは1度であることを示している。また、40度〜41度に対応する符号が「aaa」であり、41度〜42度は「aab」である。図5の下段も同様に経度について140.00度が基準であり、エリアの経度方向の幅は1度であることを示している。また、140度〜141度に対応する符号が「001」であり、141度〜142度は「002」である。
図6は、図5に示すエリア定義22dにしたがって作成されたエリア、およびエリア識別子の例を示す図である。図5に示すとおり、「幅」は緯度および経度の両方が1度なので、図6に示すメッシュの緯度および経度の幅は1度である。そして、緯度が1度大きくなるごとに緯度の符号は「aaa」、「aab」、「aac」、、と変化し、経度が1度大きくなるごとに経度の符号は「001」、「002」、「003」、、と変化する。
本明細書では、エリア間の隔たりの大きさは、緯度方向のエリア間の距離と経度方向のエリア間の距離のうち大きい方と定義する。たとえば、エリア「aaa−001」とエリア「aaa−003」は、緯度の符号が同一で経度の符号が「001」と「003」であり両者には2の差があることから、エリア間の隔たりの大きさは2である。同様に、エリア「aaa−001」とエリア「aad−002」は、経度方向には1の差があり、緯度の符号が「aaa」と「aad」であり辞書順で「a」と「d」は3の差があることから、1と3のうち大きい方の3がエリア間の隔たりの大きさである。すなわち、図3に点線で示すエリア「aad−003」を基準とするエリア間の隔たりの大きさ1の範囲は、図6で一点鎖線で示す「aac−002」〜「aae−004」の範囲であり、9個のエリアが含まれる。
(データの流れ)
図7を用いて端末間距離判別システムにおけるデータの流れを説明する。
図7は、携帯端末10が取得した自己位置を用いてアプリケーションサービス処理部21cが処理を行う際のデータの流れを示す概念図である。
携帯端末10の自己位置算出部14は所定時間ごとに自己位置を算出し、算出した自己位置を通信部13に出力する(図7のP1)。通信部13は、算出された自己位置とともに、自己位置を取得した位置取得時刻、および当該携帯端末10の端末IDをサーバ20に送信する(図7のP2)。
サーバ20の通信部23は、携帯端末10から受信するたびに、受信した自己位置、位置取得時刻、端末IDを位置・時刻データベース22aに保存する(図7のP3)。エリア判別処理部21aは、所定時間ごとに位置・時刻データベース22aの全体を読み込み(図7のP4)、エリア識別子、および時刻識別子を各レコードに付与して位置・時刻・範囲データベース22bに保存する(図7のP5)。
すれ違い判別処理部21bは、アプリケーションサービス処理部21cから端末絞込み条件、およびすれ違い判別条件を入力されると動作を開始する(図7のP6)。すれ違い判別処理部21bは、位置・時刻・範囲データベース22bのデータを読み込み(図7のP7)、所定の条件を満たす携帯端末10の組合せを抽出し、すれ違い情報データベース22cに出力する(図7のP8)。アプリケーションサービス処理部21cの出力する端末絞込み条件とは、携帯端末10の位置取得時刻、または時刻識別子の条件である。アプリケーションサービス処理部21cの出力する、すれ違い判別条件とは、すれ違い状態にあると判断するエリア数、およびすれ違い状態にあると判断する距離である。
アプリケーションサービス処理部21cは、すれ違い情報データベース22cを読込み(図7のP9)、所定の処理を行い携帯端末10へ通信部23を介して各種データを送信する(図7のP10、P11)。
携帯端末10の位置情報、および位置取得時刻は、位置・時刻・範囲データベース22bに識別子が付与された状態で保存されているので、すれ違い判別処理部21bは効率よく条件に該当する携帯端末10を抽出できる。
(エリア判別処理)
図8は、エリア判別処理部21aの動作を表すフローチャートである。以下に説明する各ステップの実行主体は、演算処理部21のCPUである。
ステップS101において、エリア判別処理部21aは、現在時刻を取得しこれをもとに時刻識別子を作成する。時刻識別子は、位置取得時刻の異同および連続性を簡易に識別するものであり、エリア判別処理部21aが一度に処理したデータには同一の時刻識別子を付与する。たとえば、現在時刻が2014年10月10日8時11分である場合に、エリア判別処理部21aの実行間隔が10分ごとであれば、実行するごとに識別子が1ずつ増加するように、たとえば「2014−10−10_083」とする。同様に実行間隔が1時間ごとであれば、たとえば「2014−10−10_08」とする。次にステップS102に進む。
ステップS102において、エリア判別処理部21aは、位置・時刻データベース22aから1レコード、すなわち1組の端末ID、位置情報、位置取得時刻を読み込む。次にステップS103に進む。
ステップS103において、エリア判別処理部21aは、エリア定義22dの記載に基づき、ステップS102において読込んだ位置情報からエリア識別子を算出し、ステップS104に進む。たとえば、エリア定義22dが図5に示すものであり、緯度が41.2度、経度が142.6度の場合は、基準と幅から緯度方向は2エリア目、経度方向は3エリア目なので、エリア識別子は「aab−003」となる。
ステップS104において、エリア判別処理部21aは、ステップS101において決定した時刻識別子、ステップS102において読込んだ端末ID、位置情報、および位置取得時刻、ステップS103において算出したエリア識別子を位置・時刻・範囲データベース22bに格納し、ステップS105に進む。
ステップS105において、エリア判別処理部21aは、位置・時刻データベース22aに格納されている全てのレコードを読み込んだか否かを判断する。全てのレコードを読み込んだと判断する場合は図8のフローチャートで示されるプログラムを終了し、全てのレコードを読み込んでいないと判断する場合はステップS102に戻る。
(すれ違い判別処理)
図9〜10は、すれ違い判別処理部21bの動作を表すフローチャートである。すれ違い判別処理部21bは、動作指令の条件として、アプリケーションサービス処理部21cから、端末絞込み条件、およびすれ違い判別条件を入力されると動作を開始する。端末絞込み条件とは、携帯端末10の位置取得時刻、または時刻識別子の条件である。すれ違い判別条件とは、すれ違い状態にあると判断するエリア数、およびすれ違い状態にあると判断する距離である。以下ではアプリケーションサービス処理部21cから時刻識別子を用いて端末の絞り込み条件が指定されたとして説明する。以下に説明する各ステップの実行主体は、演算処理部21のCPUである。
ステップS201において、すれ違い判別処理部21bは、位置・時刻・範囲データベース22bを検索し、アプリケーションサービス処理部21cから指定された時刻識別子を有するレコードを抽出する。たとえば、時刻識別子が「2014−10−10_080」、「2014−10−10_081」、または「2014−10−10_082」のいずれかであるレコードを抽出する。次に、ステップS202に進む。
ステップS202において、すれ違い判別処理部21bは、ステップS201において抽出したレコードをTargetSetとして一時的に保存し、ステップS203に進む。ここで、ステップS201において抽出されたレコード数、すなわちTargetSetのレコード数はnであるとする。
ステップS203において、すれ違い判別処理部21bは、TargetSetに保存されているレコードのうち、現在の処理対象レコードを表す変数であるiに1を代入し、ステップS204に進む。
ステップS204において、すれ違い判別処理部21bは、TargetSetからi番目のレコードを読込みステップS205に進む。
ステップS205において、すれ違い判別処理部21bは、ステップS204において読込んだレコードのエリア識別子により特定されるエリアを基準として、アプリケーションサービス処理部21cから指定されたエリア数以内のエリア識別子を算出する。たとえば、図3に示す例において、基準となるエリアのエリア識別子が「aad−003」であり、アプリケーションサービス処理部21cから指定されたエリア数が1の場合には、「aac−002」、「aac−003」、「aac−004」、「aad−002」、「aad−003」、「aad−004」、「aae−002」、「aae−003」、「aae−004」、の9個が算出される。
ステップS206において、すれ違い判別処理部21bは、ステップS205において算出したエリア識別子をAreaSetとして一時的に保存し、ステップS207に進む。
ステップS207において、すれ違い判別処理部21bは、TargetSetのi番目より後のレコードを対象にして、エリア識別子がAreaSetのいずれかと一致するレコードを抽出してステップS208に進む。ここで検索対象をi番目より後に限定しているのは、距離が所定距離以内である携帯端末10の組合せが2重に抽出されるのを防止するためである。
ステップS208において、すれ違い判別処理部21bは、ステップ207において抽出したレコードをSubTargetとして一時的に保存し、ステップS209に進む。ここで、SubTargetのレコード数はmとする。
ステップS209において、すれ違い判別処理部21bは、図10のフローチャートにより動作が表される距離判別処理を行い、ステップS210に進む。当該処理は後に図10を用いて説明する。
ステップS210において、すれ違い判別処理部21bは、TargetSetの処理対象レコードを表す変数であるiがTargetSetのレコード数であるnよりも小さいか否かを判断する。nよりも小さいと判断する場合はステップS211に進み、nと同一であると判断する場合は図9のフローチャートを終了する。
ステップS211において、すれ違い判別処理部21bは、変数iに1を追加して、すなわちTargetSetの処理対象のレコードを1つずらして、ステップS204に戻る。
図10は、図9のステップS209で行われる距離判別処理の詳細を表すフローチャートである。
ステップS291において、すれ違い判別処理部21bは、SubTargetの処理対象レコードを表す変数であるjに1を代入してステップS292に進む。
ステップS292において、すれ違い判別処理部21bは、TargetSetのi番目のレコードと、SubTargetのj番目のレコードとから緯度と経度を抽出し、ステップS293に進む。
ステップS293において、すれ違い判別処理部21bは、ステップS292において抽出した2組の緯度と経度、および以下の式1を用いて2点間の距離を算出する。
(式1)
D=sqrt((M*dP)*(M*dP)+(N*cos(P)*dR)*(N*cos(P)*dR))
ただし、式1に用いる変数は以下のとおりである。
D:2点間の距離(m)、P:2点の緯度の平均値、dP:2点の緯度の差、dR:2点の経度差
M=6334834/sqrt((1−0.006674*sin(P)*sin(P))^3)
N=6377397/sqrt(1−0.006674*sin(P)*sin(P))
なお、式1におけるsqrt( )は平方根関数、sin( )は正弦関数、cos( )は余弦関数である。また、Mは子午線曲率半径を、Nは卯酉線曲率半径を表す。
その後、ステップS294に進む。
ステップS294において、すれ違い判別処理部21bは、ステップS293において算出した距離が、アプリケーションサービス処理部21cから指定された、すれ違い状態にあると判断する距離以内か否かを判断する。指定された距離以内であると判断する場合はステップS295に進み、指定された距離、すなわちすれ違いと判断する閾値より大きいと判断する場合はステップS296に進む。
距離が閾値より小さいと判断されたとき、ステップS295において、すれ違い判別処理部21bは、TargetSetのi番目のレコードに記載の端末ID、位置情報、位置取得時刻、およびSubTargetのj番目のレコードに記載の端末ID、位置情報をすれ違い情報データベース22cに格納し、ステップS296に進む。
ステップS296において、すれ違い判別処理部21bは、SubTargetの処理対象レコードを表す変数であるjがSubTargetのレコード数であるm以下であるか否かを判断する。m以下であると判断する場合はステップS297に進み、mより大きいと判断する場合は図10のフローチャートを終了する。
ステップS297において、すれ違い判別処理部21bは、変数jに1を追加して、すなわちSubTargetの処理対象のレコードを1つずらして、ステップS292に戻る。
(アプリケーション)
サーバ20のアプリケーションサービス処理部21cは、携帯端末10の相互の距離を利用した様々なアプリケーションを実行することができる。
たとえば、携帯端末10にインストールされたクライアントプログラムと、サーバ20のアプリケーションサービス処理部21cが協調動作を行って進行するゲームに用いられる。この種のゲームでは、クライアントプログラムを実行している携帯端末10同士がすれ違うと、対戦やアイテム交換が発生する。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)サーバ20は、緯度および経度を含む位置を算出する複数の端末から位置を受信する通信部23と、通信部23が受信した位置に基づき、緯度および経度に基づきあらかじめ定義されたエリアのいずれに端末が属するかを判別するエリア判別処理部21aと、一の端末が属するエリアおよび他の端末が属するエリアの間の隔たりの大きさを算出し、それら端末の間の隔たりの大きさが所定の関係にあることを判別する隔たり判別部(図8のステップS207)とを備える。
このようなサーバ20によれば、各端末の属するエリアの分類に基づき端末同士の隔たりを判断するので、判別対象となる端末が多数であっても所定距離以内にある端末や所定距離以上離れている端末同士を簡便に判別することができる。サーバ20を含む端末間距離判別システム1が対象とする端末数に制限はなく数億の端末同士のすれ違いを判定することもできる。サーバ20を含む端末間距離判別システム1は、端末同士の距離を逐一計算する方式に比べると、処理対象とする端末の数が多いほど計算量を削減できる利点が大きい。
(2)サーバ20のエリア判別処理部21aにより、エリアには、隔たりの大きさが算出可能なエリア識別子が付与される。隔たり判別部は、エリア識別子を用いてエリアの間の隔たりの大きさを算出する(図8のステップS207)。
そのため、エリア識別子の命名規則を利用して数回の和差算によりエリア間の隔たりの大きさを算出できる。
(3)サーバ20は、隔たり判別部(図8のステップS207)が所定の関係にあると判断した一の端末および他の端末の距離をたとえば式1により算出し、算出した距離が所定の関係にあること、すなわち距離他閾値より小さいか大きいかを判別する距離判別部(図8のステップS209)を備える。
そのため、エリア識別子を利用して効率よく候補を絞った上で、詳細な距離を算出して厳密に所定の距離以内にあるかを判断することができる。
以上説明した実施の形態を以下のように変形して実施することができる。
(1)上述した実施の形態では、エリアはエリア定義22dに従い算出されたが、エリアの定義方法はこれに限定されない。各エリアの緯度および経度の最小値、および最大値を記したルックアップテーブルを用意し、これを参照して携帯端末10の属するエリアを決定してもよい。
(2)上述した実施の形態では、距離を算出してすれ違いを判定する端末を絞り込むために、エリア間の隔たりの大きさをエリア数で評価して絞り込むようにしたが、エリア間の隔たりの大きさの評価はこれに限定されない。各エリアの中心の緯度、および経度を算出し、実施の形態において説明した式1を用いてエリア間の隔たりの大きさを具体的な距離として評価してもよい。
(3)上述した実施の形態では、携帯端末10は携帯電話として説明したが、携帯端末10はこれに限定されない。携帯端末10は、タブレット端末、ノート型コンピュータ、車載端末など、持ち運びまたは移動が可能な通信機器であればよい。さらに、自転車や自動車、航空機など、移動体と一体に構成されていてもよい。
(4)上述した実施の形態では、式1を用いて2点間の距離を算出したが、距離の算出方法は式1に限定されない。より簡易な近似式を用いてもよい。
(5)アプリケーションサービス処理部21cにおいて実行されるアプリケーションはゲームに限定されない。すれ違い状態にあるユーザ同士で情報交換を行うアプリケーションでもよいし、過去に所定の位置においてすれ違い状態にあった携帯端末の移動軌跡を追跡可能なアプリケーションでもよい。
(6)上述した実施の形態では、すれ違い判別処理部21bは、アプリケーションサービス処理部21cから、すれ違い状態にあると判断するエリア数を含む情報を入力されると動作を開始したが、すれ違い状態にあると判断するエリア数が入力されない場合にも動作を開始してもよい。すれ違い判別処理部21bは、アプリケーションサービス処理部21cから入力された、すれ違い状態にあると判断する距離、およびエリア定義22dを用いて、すれ違い状態にあると判断するエリア数を算出してもよい。
(7)上述した実施の形態では、隔たりの小さい、あるいは所定の距離以内にある携帯端末の組合せを判別したが、エリアの判別、および距離の判別において大小関係を逆に評価することにより、所定の距離以上離れた位置にある携帯端末の組合せの判別を行ってもよい。
(8)アプリケーションサービス処理部21cは、すれ違い判別処理部21bへ出力する端末絞込み条件に、エリアの条件を含めてもよい。たとえば、図9のステップS201において、抽出するレコードの位置情報が指定されたエリアに含まれることを条件に追加してもよい。すなわち、上述した実施の形態では、位置・時刻・範囲データベース22bに格納されているレコードに時間的条件を設けてTargetSetを作成したが、さらに空間的条件を設けてTargetSetを作成してもよい。
(変形例1)
上述した実施の形態では、サーバ20にエリア判別処理部が備えられていたが、エリア判別処理部の機能を、携帯端末10に備えるようにしてもよい。この例では、携帯端末10のエリア判別処理部は、自己位置、端末ID、および現在時刻に加えて、エリア識別子、および時刻識別子をサーバ20に送信することができる。
この変形例1によれば、以下の作用効果が得られる。
(1)端末間距離判別システム1は、ネットワークXを介して接続されたサーバ20および複数の携帯端末10を備える。このシステムは、携帯端末10の緯度および経度を含む位置を算出する位置算出部14と、緯度および経度に基づき定義される複数のエリアのうち、算出された位置に基づき当該携帯端末10の属するエリアを判別するエリア判別処理部21aと、端末の属するエリアおよび他の端末の属するエリアの隔たりの大きさに基づき、それら端末の間の隔たりの大きさが所定の関係にあることを判別するすれ違い判別処理部21b、すなわち隔たり判別部とを備える。すれ違い判別処理部21bはサーバに備えられ、位置算出部14およびエリア判別処理部21aは端末に設けられ、携帯端末10は判別したエリアをサーバ20に送信する。
そのため、サーバ20が行うべき処理を軽減することができる。
(変形例2)
上述した実施の形態では、図9のフローチャートで示したように、携帯端末同士の距離を具体的に算出して所定範囲内であるか否かを判断したが、すれ違いの判別方法はこれに限定されない。携帯端末同士の距離を算出せず、それぞれの携帯端末が属するエリア同士の隔たり量の大きさのみに基づいて判断してもよい。かかる場合には、上述した実施の形態における図9に示したフローチャートに代えて、図11のフローチャートで示す処理を実行する。
図11は、携帯端末の属するエリア同士の隔たり量の大きさのみに基づいて、すれ違い判別を行う場合の処理を示すフローチャートである。図9からステップS208〜S209を削除し、代わりにステップS208aを設けている。
ステップS208aでは、TargetSetのi番目のレコードに記載の端末ID、位置情報、位置取得時刻、および、ステップS207において抽出したレコードの端末ID、および位置情報をすれ違い情報データベース22cに保存し、ステップS210に進む。
この変形例2によれば、携帯端末の属するエリア同士の隔たり量の大きさのみに基づいてすれ違い判別を行うので、処理が簡便であり、すれ違い判別処理部21bが短い時間で処理できる。
(変形例3)
上述した実施の形態では、すれ違い判別処理部21bは、すれ違い判別を行う際に位置取得時刻を考慮していなかった。すなわち、すれ違い判別処理部21bは、アプリケーションサービス処理部21cから受信した時刻の範囲に関する情報に基づき、すれ違い判別を行うレコードを抽出してTargetSetとして保存し(図9のステップS201、S202)、それ以降は時刻に関する情報を用いずにすれ違い判別処理を行っていた。しかし、すれ違い判別処理部21bは、すれ違い判別を行う際に位置取得時刻を考慮してもよい。
たとえば、アプリケーションサービス処理部21cがすれ違い判別処理部21bへ動作を指令する条件として、さらに許容時間範囲を出力してもよい。この許容時間範囲は、具体的な時間、たとえば30分以内でもよいし、時刻識別子の範囲、たとえば時刻識別子の差が1以内としてもよい。そして、すれ違い判別処理部21bは、2つのレコードの位置取得時刻の差が、指定された許容時間範囲以内である場合のみ、すれ違いデータベースに保存してもよい。位置取得時刻の差を考慮したすれ違い判別処理は、図12のように表される。
図12のフローチャートに示すプログラムは、実施の形態における図10のフローチャートに示すプログラムに代わって、変形例3においてすれ違い判別処理部21bが実行する処理手順を示すものである。図12では、図10においてステップS291の次にステップS292ではなくステップS291aに進むよう変更されている。
ステップS291aにおいて、すれ違い判別処理部21bは、TargetSetのi番目のレコードと、SubTargetのj番目のレコードから位置取得時刻、または時刻識別子を抽出する。アプリケーションサービス処理部21cから許容時間範囲として具体的な時刻の差が指定されている場合は位置取得時刻を取得し、時刻識別子の差が指定されている場合は時刻識別子を取得する。次にステップS291bに進む。
ステップS291aにおいて、すれ違い判別処理部21bは、ステップS291aにおいて取得した時刻の差とアプリケーションサービス処理部21cから指定された許容時間範囲とを比較する。2つのレコードの位置取得時刻の差が、指定された許容時間範囲よりも小さいと判断する場合はステップS292に進み、同一または位置取得時刻の差の方が大きいと判断する場合はステップS296に進む。
この変形例3は、以下の作用効果を奏する。
(1)携帯端末10の送信する自己位置には当該位置を取得した時刻である位置取得時刻が付随している。すれ違い判別処理部21b(図8のステップS201)、すなわち隔たり判別部は、位置取得時刻の差が所定の範囲内であるそれら端末を対象として処理を行う。
そのため、携帯端末10が所定の時間範囲内に所定の距離以内に存在していた場合のみ、すれ違い情報データベース22cに記録されるので、空間的および時間的に近接していた状況を抽出することができる。
(2)サーバ20は、通信部23が受信した位置取得時刻が所定の時間範囲内であれば同一の時刻識別子を付与するエリア判別処理部21a、すなわち時刻識別子付与部を備える。すれ違い判別処理部21b、すなわち隔たり判別部は、時刻識別子付与部の付与した時刻識別子が同一であるそれら端末を対象として処理を行う。
そのため、すれ違い判別処理部21bは、アプリケーションサービス処理部21cから時刻識別子が同一であることを条件として指定されると、各レコードの時刻識別子の一致判別により時刻に関する条件を満たすか否かを判断できるため、処理が簡便となる。
(変形例4)
上述した実施の形態では、サーバ20は、各種データベースを格納し様々な演算処理を行うようにしていたが、サーバ20の形態はこれに限定されない。サーバ20の有していたデータベースおよび機能の1つ又は複数を、1つ又は複数の他のサーバに分担させ、全体としてサーバ20と同様の機能を実現する情報処理装置としてもよい。
図13は、上述した実施の形態におけるサーバ20の機能を複数の中央サーバ20aと、データベースサーバ20bと、アプリケーションサーバ20cとで実現する場合の機能ブロック図である。携帯端末10と、中央サーバ20aと、データベースサーバ20bと、アプリケーションサーバ20cとは、ネットワークXにより接続されている。ただし、図13では携帯端末10の構成は図1と同様なので省略し、各サーバは通信部を省略している。
この変形例4では以下のように、すれ違い情報データベース22cが生成され、利用される。
中央サーバ20aは、携帯端末10から自己位置、固有の識別子である端末ID、および現在時刻を受信すると、受信したデータを位置・時刻データベース22aに保存する。中央サーバ20aのエリア判別処理部21aは、所定時間ごとに位置・時刻データベース22aを読込み、処理結果をデータベースサーバ20bの位置・時刻・範囲データベース22bに保存する。中央サーバ20aは、アプリケーションサーバ20cのアプリケーションサービス処理部21cから動作を開始するための条件が入力されると、すれ違い判別処理部21bがデータベースサーバ20bに保存されている位置・時刻・範囲データベース22bを利用して、すれ違い情報データベース22cを生成する。アプリケーションサーバ20cのアプリケーションサービス処理部21cは、中央サーバ20aのすれ違い情報データベース22cを読込み、たとえば指定した距離以内に近接している携帯端末10を対象とした処理を行う。
この変形例4では、時間の経過とともに大量のデータが蓄積される位置・時刻・範囲データベース22bを中央サーバ20aの内部に保持しないため、中央サーバ20aのメンテナンスが容易になる。また、アプリケーションサービス処理部21cを有するアプリケーションサーバ20cを独立して設けることにより、中央サーバ20a、およびデータベースサーバ20bは、外部からの指令に基づきすれ違い情報を提供することになる。すなわち、アプリケーションサーバ20cに限らず、様々なアプリケーションを実行する他のサーバに対して携帯端末10のすれ違い情報を提供することができる。
(変形例5)
上述した実施の形態では、エリア識別子は、緯度を表す符号と経度を表す符号の組合せで定義し、符号には数字およびアルファベットを用いたが、エリア識別子の定義はこれに限定されない。所定の規則により順番が明らかである他の文字、たとえば平仮名や他の言語の文字を用いてもよい。また、緯度や経度を特定の桁数に丸めたものを符号として用いてもよい。さらには、緯度と経度を別々に表記せず、図14に示すように順番に番号を付与し、列方向には連番とし、行方向には特定の数値差(図14では100)を設けることによりエリア間の隔たりの大きさを算出可能にしてもよい。
(変形例6)
上述した実施の形態では、エリア定義22dはあらかじめ記憶部22に保存されていたが、演算処理部21が、エリア定義22dを編集する定義編集部21dをさらに備えてもよい。この定義編集部21dは、アプリケーションサービス処理部21cからエリア定義22dの編集指令を受付可能であってもよい。さらに定義編集部21dは、サーバ20が備える不図示の入力部を介して、または通信部23を介して、エリア定義22dの編集指令を受付可能であってもよい。
この変形例6によれば以下の作用効果が得られる。
(1)サーバ20は、エリアの大きさを指定するエリアサイズ指定部を備える。
そのため、アプリケーションサービス処理部21cが実行するアプリケーションの要求するすれ違い状態にあると判断する距離に応じてエリアの大きさを変更できる。これにより、すれ違い判別処理部21bが行う処理を軽減することができる。
上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。すなわち、サーバ20において実行される以下の方法も本発明の範囲内に含まれる。
サーバ20において実行される端末間隔たり判別方法は、携帯端末10が算出する緯度および経度を含む位置に基づき、緯度および経度に基づきあらかじめ定義されたエリアのいずれに携帯端末10が属するかを判別し、一の携帯端末の属するエリアおよび他の携帯端末の属するエリアの間の隔たりの大きさを算出し、それら携帯端末の間の隔たりの大きさが所定の関係にあることを判別する。
1 … 端末間距離判別システム
X … ネットワーク
10 … 携帯端末
13 … 通信部
14 … 自己位置算出部
20 … サーバ
21 … 演算処理部
21a … エリア判別処理部
21b … すれ違い判別処理部
21d … 定義編集部
22d … エリア定義
23 … 通信部

Claims (10)

  1. 緯度および経度を含む位置を算出する複数の端末から前記位置を受信する通信部と、
    前記通信部が受信した位置に基づき、緯度および経度に基づきあらかじめ定義されたエリアのいずれに前記端末が属するかを判別するエリア判別部と、
    一の端末が属する前記エリアおよび他の端末が属する前記エリアの間の隔たりの大きさを算出し、それら端末の間の隔たりの大きさが所定の関係にあることを判別する隔たり判別部とを備える、情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    前記エリアには、前記隔たりの大きさが算出可能な識別子が付与され、
    前記隔たり判別部は、前記エリアの識別子を用いて前記エリアの間の隔たりの大きさを算出する情報処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の情報処理装置において、
    前記隔たり判別部が所定の関係にあると判断した前記一の端末および他の端末の距離を算出し、算出した距離が所定の関係にあることを判別する距離判別部をさらに備える情報処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
    前記位置には当該位置を取得した時刻である位置取得時刻が付随しており、
    前記隔たり判別部は、前記位置取得時刻の差が所定の範囲内である前記それら端末を対象として処理を行う情報処理装置。
  5. 請求項4に記載の情報処理装置において、
    前記情報処理装置は、
    前記通信部が受信した位置取得時刻が所定の時間範囲内であれば同一の時刻識別子を付与する時刻識別子付与部をさらに備え、
    前記隔たり判別部は、前記時刻識別子付与部の付与した前記時刻識別子が同一である前記それら端末を対象として処理を行う情報処理装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
    前記エリアの大きさを指定するエリアサイズ指定部をさらに備える情報処理装置。
  7. ネットワークを介して接続されたサーバおよび複数の端末を備える端末間隔たり判別システムであって、
    前記端末の緯度および経度を含む位置を算出する位置算出部と、
    緯度および経度に基づき定義される複数のエリアのうち、算出された前記位置に基づき当該端末の属する前記エリアを判別するエリア判別部と、
    前記端末の属する前記エリアおよび他の前記端末の属する前記エリアの隔たりの大きさに基づき、それら端末の間の隔たりの大きさが所定の関係にあることを判別する隔たり判別部とを備える、端末間隔たり判別システム。
  8. 請求項7に記載の端末間隔たり判別システムにおいて、
    前記隔たり判別部は前記サーバに備えられ、
    前記位置算出部および前記エリア判別部は前記端末に設けられ、
    前記端末は判別した前記エリアを前記サーバに送信する端末間隔たり判別システム。
  9. 請求項7に記載の端末間隔たり判別システムにおいて、
    前記隔たり判別部および前記エリア判別部は前記サーバに備えられ、
    前記位置算出部は前記端末に設けられ、
    前記端末は算出した前記位置を前記サーバに送信する端末間隔たり判別システム。
  10. 端末が算出する緯度および経度を含む位置に基づき、緯度および経度に基づきあらかじめ定義されたエリアのいずれに前記端末が属するかを判別し、
    前記端末の属する前記エリアおよび他の前記端末の属する前記エリアの間の隔たりの大きさを算出し、それら端末の間の隔たりの大きさが所定の関係にあることを判別する、端末間隔たり判別方法。
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