以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態におけるチェックアウトシステムは、例えばスーパーマーケットなどの店舗に設置される。
図1は、本実施形態のチェックアウトシステムにおける商品登録装置11と決済装置12(12−1,12−2)の配置を示す平面図である。商品登録装置11及び決済装置12は、スーパーマーケットなどの店舗のチェックアウトコーナーに設置される。
商品登録装置11は、買物客4−1が購入しようとする買上商品を登録して決済情報を生成するための装置である。また、商品登録装置11は、決済情報に基づいて、チェッカーの操作により決済装置12と同様の決済処理をする機能も有している。商品登録装置11は、チェッカーと呼ばれる商品登録操作の役割を担った従業員2によって操作される。
決済装置12は、商品登録装置11により生成された決済情報を受信し、この決済情報に基づく決済処理をするための装置である。決済装置12は、買物客4(4−2,4−3)により操作される。なお、決済装置12は、従業員2により操作される場合もある。
商品登録装置11は、図1においては、作業テーブルに取り付けられている。作業テーブルは、例えば矩形の天板を有している。従業員2は、作業テーブル上で、買物客4が購入しようとする商品についてのスキャン操作(商品登録操作)をする。
決済装置12は、例えば商品登録装置11が取り付けられた作業テーブルの近くに配置される。図1では、2台の決済装置12−1,12−2が配置された例を示している。3台以上の決済装置12が設けられていても良い。
図1に示すように、決済装置12を商品登録装置11の近くに配置することにより、従業員2(チェッカー)は、作業的に余裕があれば、決済装置12−1,12−2を操作する買物客4−2,4−3の様子を確認することができる。
また本実施形態におけるチェックアウトシステムでは、買物客4と従業員2の状況を確認することができる画像を撮影するためのカメラ14(14−1,14−2,14−3)が設けられる。本実施形態では、3台のカメラ14−1,14−2,14−3が設けられた例を示している。
カメラ14−3は、商品登録装置11により商品登録操作をする従業員2と、買物客4−1を撮影範囲とするように設置される。カメラ14−1は、決済装置12−1を操作する買物客4−2と、買物客4−2が操作する決済装置12−1の操作面(操作パネルや釣銭払い出し口などを含む)を撮影範囲とするように設置される。カメラ14−2は、決済装置12−2を操作する買物客4−3と、買物客4−3が操作する決済装置12−2の操作面(操作パネルや釣銭払い出し口などを含む)を撮影範囲とするように設置される。
なお、図1は、3台のカメラ14を設置した例を示しているが、4台以上のカメラ14を設置しても良い。例えば、商品登録装置11の商品登録を待っている(レジ待ちしている買物客4)を撮影するカメラ、商品登録装置11と決済装置12−1,12−2の周囲を含む範囲を撮影するカメラ、決済装置12−1,12−2を通過して店舗出口に向かう買物客4を撮影するカメラなどを設けることが可能である。商品登録装置11と決済装置12−1,12−2の周囲を含む範囲を撮影するカメラは、買物客4が商品登録装置11前から決済装置12へ移動する様子(動線)を撮影することができる。
なお、図1では、1台の商品登録装置11に対応する決済装置12の配置例を示しているが、2台以上の商品登録装置11を設けることが可能である。また、1台の商品登録装置11に対応する決済装置12は、2台に限らず、3台以上であっても良い。
図2は、本実施形態におけるチェックアウトシステムの構成を示すブロック図である。なお、図2に示す各ブロックは、図1に示す同じ名称が付されたブロックに相当する。
図2に示す例では、2台の商品登録装置11A,11Bが設けられた例を示している。図2において、商品登録装置11Aを含む構成を第1チェックアウト部6、商品登録装置11Bを含む構成を第2チェックアウト部8と称する。
第1チェックアウト部6は、商品登録装置11A、決済装置12−1A,12−2A、カメラ14−1A,14−2A,14−3Aを含む。商品登録装置11Aと決済装置12−1A,12−2Aは、LAN(Local Area Network)13などのネットワークを介して接続される。また、商品登録装置11Aと決済装置12−1A,12−2Aは、LAN13を介して、POS(Point of Sales)サーバ(ストアサーバ)20と接続される。
また、カメラ14−1A,14−2A,14−3Aは、映像信号を伝送するネットワークを介して、映像サーバ30と接続される。カメラ14−1A〜14−3Aは、商品登録装置11Aや決済装置12−1A,12−2Aによる処理とは関係なく、継続して映像を撮影する。カメラ14−1A〜14−3Aにより撮影された映像は、映像サーバ30に映像データ30d1として記憶される。
第2チェックアウト部8は、商品登録装置11B、決済装置12−1B,12−2B、カメラ14−1B,14−2B,14−3Bを含む。商品登録装置11Bと決済装置12−1B,12−2Bは、LAN13などのネットワークを介して接続される。また、商品登録装置11Bと決済装置12−1B,12−2Bは、LAN13を介して、POSサーバ20と接続される。
また、カメラ14−1B,14−2B,14−3Bは、映像信号を伝送するネットワークを介して、映像サーバ30と接続される。カメラ14−1B〜14−3Bは、商品登録装置11Bや決済装置12−1B,12−2Bによる処理とは関係なく、継続して映像を撮影する。カメラ14−1B〜14−3Bにより撮影された映像は、映像サーバ30に映像データ30d1として記憶される。
なお、前述した説明では、第1チェックアウト部6と第2チェックアウト部8において、それぞれ独立して商品登録処理と決済処理をするとしているが、商品登録装置11A,11Bと、決済装置12−1A,12−2A,12−1B,12−2Bとの組み合わせを不特定としても良い。すなわち、商品登録装置11A,11Bにより生成された決済情報は、従業員2の操作によって選択された決済装置12−1A,12−2A,12−1B,12−2Bの何れかに送信できるものとする。従業員2は、買物客4による操作がされていない(決済情報が送信されていない)空き状態の決済装置12を選択して、この決済装置12において決済処理をするように買物客4を促すことができる。
POSサーバ20は、チェックアウトシステム全体を管理する。POSサーバ20は、商品登録装置11A,11Bにより生成された決済情報に応じたジャーナルデータを、LAN13を通じて受信して、ジャーナルデータ20d1として蓄積する。また、POSサーバ20は、ジャーナルデータ20d1(30d2)を映像サーバ30に保存することができる。POSサーバ20は、ジャーナルデータ20d1(30d2)を利用した映像検索機能を有し、従業員(店舗の責任者(店長)など)が入力したキーワードに関連する、映像サーバ30に記憶された映像を閲覧表示させることができる。
本部サーバ40は、インターネットなどのネットワーク42を介して接続される。本部サーバ40は、複数の店舗に設けられたチェックアウトシステムを管理する。本部サーバ40は、POSサーバ20の映像検索機能を利用して、本部サーバ40を操作する管理者等が入力したキーワードに関連する、映像サーバ30に記憶された映像を閲覧表示させることができる。
図3は、本実施形態における商品登録装置11A及び決済装置12−1Aの構成を示すブロック図である。なお、商品登録装置11Bは、商品登録装置11Aと同様の構成を有するものとして詳細な説明を省略する。また、決済装置12−2A,12−1B,12−2Bは、決済装置12A−1と同様の構成を有するものとして詳細な説明を省略する。
商品登録装置11A及び決済装置12−1aは、何れもLAN13に接続されている。LAN13に代えて、インターネットや無線LANなどの別の通信網を用いることもできる。あるいは商品登録装置11Aと決済装置12−1Aとの間でサーバ(POSサーバ20)を介して情報を授受する構成としても良い。
商品登録装置11Aは、CPU(central processing unit)11a、ROM(read-only memory)11b、RAM(random-access memory)11c、補助記憶ユニット11d、ドロワ開放ユニット11e、スキャナ11f、タッチパネル11g、プリンタ11h、カードリーダライタ11i、通信ユニット11j、伝送システム11k、及びディスプレイ11mを含む。商品登録装置11Aは、コンピュータの機能を有する。
CPU11aは、ROM11b及びRAM11cに記憶されたオペレーティングシステム、ミドルウェア及びアプリケーションプログラムに基づいて、商品登録装置11Aとしての各種の動作を実現するべく各部を制御する。
ROM11b及びRAM11cは、CPU11aにより実行される各種プログラムの他、CPU11aが各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する。
CPU11aにより実行されるプログラムには、買上商品を登録する処理、買上商品の登録に応じた決済情報を生成する処理、決済処理をもとにした決済処理、決済情報に応じたジャーナルデータを生成する処理を実行するための制御プログラムが含まれる。本実施形態におけるジャーナルデータを作成する制御プログラムは、レシートに印刷される一般的なデータ(日時、買上商品名、金額、小計、合計など)に、決済処理をする必要がある買物客4の状況を表す情報を追加する機能を実現する。例えば、CPU11aは、制御プログラムに基づいて、買物客4の状況を表す情報として、買物客4による決済処理が予め決められた時間が経過しても完了しない場合に、この状況を表すキーワード(例えば「会計遅延」のテキストデータ)をジャーナルデータに追加する。
補助記憶ユニット11dは、コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶ユニット11dは、CPU11aが各種の処理を行う上で使用するデータ、あるいはCPU11aでの処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶ユニット11dとしては、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disk drive)、あるいはSSD(solid state drive)などを使用できる。
ドロワ開放ユニット11eは、貨幣を収容するためのドロワを自動的に開放する。
スキャナ11fは、商品の情報を読み取って、商品の商品コードを入力する。スキャナ11fとしては、周知の種々のタイプのものをそのまま利用できる。スキャナ11fは、周知の種々のタイプうちの1つのみに対応していても良いし、複数のタイプに対応していても良い。すなわちスキャナ11fは、固定式またはハンディ式の2次元コードスキャナを含み得る。またスキャナ11fとしては、商品の画像から画像認識技術を利用して商品を識別するタイプのものを含み得る。
タッチパネル11gは、表示デバイス及びタッチセンサを含む。表示デバイスは、その表示画面を、GUI画面などの任意の画面とする。表示デバイスとしては、例えばカラーLCD(Liquid Crystal Display)等の周知のデバイスを利用できる。タッチセンサは、表示デバイスの表示面に重ねて配置されている。タッチセンサは、表示デバイスの表示面への操作者のタッチ位置を検出し、その位置情報をCPU11aへと送る。タッチセンサとしては、周知のデバイスを利用できる。
プリンタ11hは、例えばサーマルプリンタやドットインパクトプリンタなどであり、レシート用紙に対して各種の文字列や画像などを印刷することにより、レシートを発行する。
カードリーダライタ11iは、カードに記憶されたデータを読み取るとともに、カードへデータを書き込む。カードは、クレジットカード、デビットカード、電子マネーカード、プリペイドカードなどの決済用カードの他に、メンバーズカードやポイントカードなどの決済処理に関わる情報を記憶する各種のカードを含み得る。カードリーダライタ11iは、磁気式、接触式、あるいは非接触式の何れのデバイスであっても良いし、また複数種のデバイスを含んでいても良い。
通信ユニット11jは、LAN13を介した通信を行う。
伝送システム11kは、CPU11a、ROM11b、RAM11c、補助記憶ユニット11d、ドロワ開放ユニット11e、スキャナ11f、タッチパネル11g、プリンタ11h、カードリーダライタ11i及び通信ユニット11jの間で授受されるデータを伝送する。伝送システム11kは、システムバスなどの各種のバスと、これらのバスと各部とを接続する各種のインタフェース回路とを含む周知のものが利用できる。
ディスプレイ11mは、例えばカラーLCD等の周知のデバイスを利用できる。ディスプレイ11mは、買物客4に情報を提示するために使用される。
なお、商品登録装置11Aのハードウェアとしては、例えば既存のPOS端末を利用することが可能である。
決済装置12−1Aは、CPU12a、ROM12b、RAM12c、補助記憶ユニット12d、自動釣銭機12e、スキャナ12f、タッチパネル12g、プリンタ12h、カードリーダライタ12i、通信ユニット12j及び伝送システム12kを含む。決済装置12−1Aは、コンピュータの機能を有する。
CPU12aは、コンピュータの中枢部分に相当する。CPU12aは、ROM12b及びRAM12cに記憶されたオペレーティングシステム、ミドルウェア及びアプリケーションプログラムに基づいて、決済装置12としての各種の動作を実現するべく各部を制御する。
ROM12b及びRAM12cは、各種プログラムの他、CPU12aが各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する。
CPU12aにより実行されるプログラムには、商品登録装置11Aから決済情報を受信して、この決済情報に基づいた買物客4の操作による決済処理をする機能、買物客4による決済処理のための操作の開始と完了を商品登録装置11Aに通知する処理などを実行するための制御プログラムが含まれる。
補助記憶ユニット12dは、コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶ユニット12dは、CPU12aが各種の処理を行う上で使用するデータ、あるいはCPU12aでの処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶ユニット12dとしては、例えばEEPROM、HDD、あるいはSSDなどを使用できる。
自動釣銭機12eは、投入される硬貨及び紙幣を収受する。また自動釣銭機12eは、釣銭としての硬貨及び紙幣を排出する。
スキャナ12fは、商品の情報を読み取って、当該商品の商品コードを得る。スキャナ12fとしては、周知の種々のタイプのものをそのまま利用できる。スキャナ12fは、周知の種々のタイプうちの1つのみに対応していても良いし、複数のタイプに対応していても良い。すなわちスキャナ12fは、固定式またはハンディ式の2次元コードスキャナを含み得る。またスキャナ12fとしては、商品の画像から画像認識技術を利用して商品を識別するタイプのものを含み得る。
タッチパネル12gは、表示デバイス及びタッチセンサを含む。表示デバイスは、その画面を、GUI画面などの任意の画面とする。表示デバイスとしては、例えばカラーLCD等の周知のデバイスを利用できる。タッチセンサは、表示デバイスの表示面に重ねて配置されている。タッチセンサは、表示デバイスの表示面への操作者のタッチ位置を検出し、その位置情報をCPU12aへと送る。タッチセンサとしては、周知のデバイスを利用できる。
プリンタ12hは、例えばサーマルプリンタやドットインパクトプリンタなどであり、レシート用紙に対して各種の文字列や画像などを印刷することにより、レシートを発行する。
カードリーダライタ12iは、カードに記憶されたデータを読み取るとともに、カードへデータを書き込む。カードは、クレジットカード、デビットカード、電子マネーカード、プリペイドカードなどの決済用カードの他に、メンバーズカードやポイントカードなどの決済処理に関わる情報を記憶する各種のカードを含み得る。カードリーダライタ12iは、磁気式、接触式、あるいは非接触式の何れのデバイスであっても良いし、また複数種のデバイスを含んでいても良い。
通信ユニット12jは、LAN13を介した通信を行う。
伝送システム12kは、CPU12a、ROM12b、RAM12c、補助記憶ユニット12d、自動釣銭機12e、スキャナ12f、タッチパネル12g、プリンタ12h、カードリーダライタ12i及び通信ユニット12jの間で授受されるデータを伝送する。伝送システム12kは、システムバスなどの各種のバスと、これらのバスと各部とを接続する各種のインタフェース回路とを含む周知のものが利用できる。
また、決済装置12−1Aには、買物客4が近づいたことを検知することができる人感センサなどを設けても良い。
なお、決済装置12のハードウェアとしては、例えば既存のセルフPOS端末を利用することが可能である。
図4は、本実施形態におけるPOSサーバ20と映像サーバ30の構成を示すブロック図である。
POSサーバ20は、CPU20a、ROM20b、RAM20c、補助記憶ユニット20d、ディスプレイ20f、キーボード20g、プリンタ20h、通信ユニット20j及び伝送システム20kを含む。POSサーバ20は、コンピュータの機能を有する。
CPU20aは、ROM20b及びRAM20cに記憶されたオペレーティングシステム、ミドルウェア及びアプリケーションプログラムに基づいて、POSサーバ20としての各種の動作を実現するべく各部を制御する。
ROM20b及びRAM20cは、CPU20aにより実行されるオペレーティングシステム、ミドルウェア、アプリケーションプログラムなどのプログラムの他、CPU20aが各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する。
CPU20aにより実行されるプログラムには、商品販売に関するPOS機能を実現するためのPOSプログラムの他、ジャーナルデータ20d1(30d2)を利用した映像検索機能を実現するための制御プログラムなどが含まれる。映像検索機能では、従業員(店長など)によるキーボード20gの操作によって入力されたキーワードをもとに、入力されたキーワードを含むジャーナルデータ20d1(30d2)を検索し、この検索されたジャーナルデータに対応する映像を読み出して表示させることができる。
補助記憶ユニット20dは、CPU20aが各種の処理を行う上で使用するデータ、あるいはCPU20aでの処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶ユニット20dは、通信ユニット20jを通じて商品登録装置11から受信されるジャーナルデータ20d1が記憶される。補助記憶ユニット20dとしては、例えばEEPROM、HDD、あるいはSSDなどを使用できる。
ディスプレイ20fは、CPU20aにより実行されるPOS機能や映像検索機能に応じた画面を表示する。
キーボード20gは、POSサーバ20に対するデータを従業員による操作に応じて入力する。
プリンタ20hは、例えばサーマルプリンタやレーザビームプリンタなどである。
通信ユニット20jは、LAN13を介した商品登録装置11や決済装置12との通信、及びネットワーク42を介した本部サーバ40などの外部装置との通信を制御する。
映像サーバ30は、CPU30a、メモリ30b、通信ユニット30c、記憶ユニット30d、及び伝送システム30Eを含む。
CPU30aは、メモリ30bに記憶された各種プログラムに基づいて、各種の動作を実現するべく各部を制御する。
メモリ30bは、CPU30aにより実行されるオペレーティングシステム、ミドルウェア、アプリケーションプログラムなどのプログラムの他、CPU30aが各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する。
CPU30aにより実行されるプログラムには、カメラ14から映像データを受信して記憶ユニット30dに記憶する機能、POSサーバ20を通じて入力されるジャーナルデータ30d1を記憶する機能、POSサーバ20の映像検索機能によって指定されるキーワードに該当する映像データを出力する機能を実現するための制御プログラムなどが含まれる。
補助記憶ユニット30dは、CPU30aが各種の処理を行う上で使用するデータ、あるいはCPU30aでの処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶ユニット30dは、映像データ30d1、ジャーナルデータ30d2などが記憶される。補助記憶ユニット30dとしては、例えばEEPROM、HDD、あるいはSSDなどを使用できる。
通信ユニット30cは、POSサーバ20との通信、カメラ14からの映像データの受信を制御する。
次に、本実施形態におけるチェックアウトシステムの動作について、図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。
本実施形態におけるチェックアウトシステムは、図1に示すように、商品登録装置11において買上商品について登録処理がされている買物客4−1の様子や、決済装置12−1,12−2を操作する買物客4−2,4−3の様子を、カメラ14−1〜14−3により撮影している。カメラ14−1〜14−3により撮影される映像の映像データ30d1は、映像サーバ30に継続して記憶される。
なお、カメラ14は、買物客4がカメラ14の撮影範囲に入ったことがセンサなどにより検出された場合に、このセンサにより検出されている間に映像を撮影するようにしても良い。これにより、映像サーバ30の記憶ユニット30dに記憶される映像データ30d1のデータ量を、継続して記憶させる場合よりも少なくすることができる。
まず、商品登録装置11は、従業員2(キャッシャー)の操作により、買物客4が購入しようとする商品についての商品登録処理を実行する(ACT A1)。すなわち、商品登録装置11のCPU11aは、例えば従業員2の操作により、スキャナ11fにより商品に付された商品コードを読み取る。CPU11aは、買上登録がなされた商品に関する商品名、個数および単価と、その商品を登録した後の買上商品の合計個数および合計金額とを含む登録商品テーブルを生成してディスプレイ11mに表示させる。
従業員2は、買物客4が購入しようとする全ての商品についての買上登録が完了すると、例えばタッチパネル11gの画面中に表示された小計ボタンをタッチする。CPU11aは、小計ボタンのタッチが検出されると、買上登録すべき商品の商品コードが登録された登録商品テーブルを更新する。また、CPU11aは、登録商品テーブルの内容に基づいて、登録商品テーブルに記述された登録商品に関する決済のための決済情報を生成する。決済情報は、登録商品のリストや、買上商品の合計個数および合計金額などの情報を含む。
CPU11aは、従業員2の操作によって指定された、決済装置12−1または決済装置12−2に決済情報を送信する(ACT A2)。従業員2は、決済情報の送信先として選択した決済装置12−1または決済装置12−2での決済処理を買物客4に促す。
一方、CPU11aは、決済情報を決済装置12に送信すると、買物客4の操作により行われる決済処理が、想定する時間内に完了したか判別するために時間計測を開始する(ACT A3)。なお、以下の処理は、次の買物客4についての登録処理と並行して実行される。
通常、買物客4は、従業員2により促された決済装置12に移動して決済処理を開始する。決済装置12は、買物客4による決済処理のための手続き開始を検知する。手続き開始は、例えば決済装置12の操作パネルに対する操作の開始、支払いのための硬貨や紙幣の投入、クレジットカードなどの挿入があった場合とする。また、決済装置12は、人感センサにより装置近くに買物客4が移動したことを検知して手続き開始と判断しても良い。
決済装置12のCPU12aは、決済処理の手続き開始を検知すると商品登録装置11に通知する。また、買物客4の操作による決済処理が完了すると商品登録装置11に通知する。商品登録装置11のCPU11aは、決済装置12から手続き開始が通知されると(ACT A4、Yes)、決済処理の完了の通知を待つ。
ここで、CPU11aは、時間計測開始から第1設定時間が経過するまでに決済処理の完了の通知が決済装置12から受信されると(ACT A9、Yes)、決済装置12に送信した決済情報に応じたジャーナルデータを生成してPOSサーバ20に送信する(ACT A13)。ジャーナルデータには、基本的に、日時、買上商品名、金額、小計、合計などが含まれる。なお、決済装置12では、決済処理が完了すると、ジャーナルデータに応じてプリンタ12hによりレシートを印刷出力する。
次に、決済装置12において、買物客4の操作による決済処理が想定する時間内に完了しない場合(第1、第2)について説明する。
第1に、決済処理が完了するまでに、予め設定された第1設定時間以上を要する場合がある。
商品登録装置11は、決済装置12における決済処理が開始されたものの、時間計測開始から第1設定時間が経過したと判別される場合(ACT A10、Yes)、第1設定時間に対して設定された第1キーワードを、決済装置12に送信した決済情報に対応するジャーナルデータに追加する。
この場合、CPU11aは、例えば「会計遅延」のキーワードをジャーナルデータに追加する(ACT A11)。
図6には、本実施形態における各設定時間に対して設定されるキーワード(買物客の状況を表す情報)の一例を示している。図6に示す例では、例えば第1設定時間「xxx1」(例えば30秒)に対して「会計遅延」のテキストデータ、第2設定時間「xxx2」(例えば1分)に対して「会計抜け」のテキストデータが設定されていることを示している。
なお、各設定時間と、それぞれに対応するキーワードは、POSサーバ20において従業員2の操作によって変更とする。例えば、POSサーバ20は、設定変更処理の実行が指示された場合に、設定時間と、それぞれに対応するキーワードを変更するための画面を表示する。POSサーバ20は、キーボード20gの操作によって入力された設定時間とキーワードに応じて設定内容を変更して、変更後の設定内容を各商品登録装置11に送信する。
これにより、店舗毎の状況に応じた設定時間とキーワードを任意に設定することができる。例えば、決済装置12の操作に慣れていない年配の顧客が多いため、設定時間を経過する買物客数が多い場合には、設定時間を長くするなどの対応をとることが可能となる。
また、CPU11aは、第1設定時間の超過(会計遅延)が発生した場合には、ディスプレイ11mに会計遅延が発生したことを表示して、従業員2に通知する(ACT A12)。
図7は、本実施形態における会計遅延が発生した場合のディスプレイ11mにおける画面SC1の一例を示している。図7に示す画面SC1には、次の顧客についての会計処理の状況を示す登録商品テーブル40が表示されている。会計遅延が発生した場合には、ディスプレイ11mは、さらに、会計遅延が発生した決済装置12を示す数字(例えば、決済装置12−2を示す「2」)と、会計遅延のメッセージ41を表示する。
これにより、従業員2は、決済装置12−2において決済処理の操作をしている買物客4−3の様子を直接確認して、決済処理を補助したり、他の従業員2に連絡したりすることができる。
その後、決済装置12における会計処理が完了すると、CPU11aは、第1キーワードが追加されたジャーナルデータをPOSサーバ20に送信する(ACT A13)。
第2に、登録処理を完了した買物客4が従業員2により指定された決済装置12に移動しない場合がある。すなわち、決済処理をすることなく店舗外に移動しようとする会計抜けのおそれがある状況である。
商品登録装置11は、時間計測開始から第2設定時間が経過しても決済装置12から手続き開始が通知されない場合(ACT A5、Yes)、第2設定時間に対して設定された第2キーワードを、決済装置12に送信した決済情報に対応するジャーナルデータに追加する(ACT A6)。この場合、CPU11aは、例えば「会計抜け」のキーワードをジャーナルデータに追加する(図6参照)。
CPU11aは、決済処理が完了していない決済処理を、一時保留状態にするための決済保留処理を実行する。保留状態にされた決済情報は、買物客4が戻ってきた場合に読み出して、再度、商品登録装置11あるいは決済装置12において決済処理をすることができる。また、保留状態にされた決済情報の送信先である決済装置12は、決裁待ちの状態を解除して、次の買物客4についての決済処理ができる状態にする。
CPU11aは、第2設定時間の超過(会計抜け)が発生した場合には、ディスプレイ11mに会計抜けが発生したことを表示して、従業員2に通知する(ACT A8)。なお、「会計抜け」が発生した場合の画面は、メッセージ内容が異なるだけで、図7と同様にして行われるものとして説明を省略する。
これにより、従業員2は、決済装置12から離れた場所にいる買物客4を探して決済処理を促したり、他の従業員2に連絡したりすることができる。
その後、CPU11aは、第2キーワードが追加された、決済装置12に送信した決済情報に応じたジャーナルデータを生成してPOSサーバ20に送信する(ACT A13)。
POSサーバ20は、決済装置12から受信したジャーナルデータ20d1を記憶する。また、POSサーバ20は、映像サーバ30において記憶される映像データ30d1と共に、ジャーナルデータ30d2を記憶させることができる。
なお、決済装置12は、前述したように、各買物客4についての処理が完了する毎に、ジャーナルデータをPOSサーバ20に送信しても良いし、例えば1日分を蓄積しておき、業務を終了する時点で一括して送信するようにしても良い。
このようにして、本実施形態における商品登録装置11は、買物客4決済処理に要する時間をもとに、買物客4の状況を表すキーワードをジャーナルデータに追加してPOSサーバ20に記憶させることができる。従って、追加されたキーワードをもとに、特定の状況(例えば「会計遅延」「会計抜け」)の買物客4を集計することが可能となる。また、後述するように、追加したキーワードをもとに買物客4の映像を検索して閲覧することが可能となる。
なお、前述した説明では、2つの設定時間(第1設定時間、第2設定時間)をもとに、2種類のキーワードをジャーナルデータに追加する例を示しているが、その他の設定時間をもとに、図6に示す以外のキーワードを追加するようにしても良い。
また、前述した説明では、決済処理が正常に行われない状況を時間経過に基づいて判別しているが、他の条件をもとに判別するようにしても良い。
例えば、買物客4の動線軌跡(どのように移動しているか)をもとにキーワードほ追加することができる。例えば、商品登録装置11と決済装置12の周囲を含む範囲をカメラにより撮影し、この撮影された画像から買物客4を抽出して、買物客4の動線軌跡を検出する。これにより、商品登録装置11における登録処理が完了した後に、例えば、決済処理をすべき決済装置12から離れていく動線軌跡が検出された場合に、この状況を表すキーワードをジャーナルデータに追加する。
なお、映像をもとに買物客4の動線を検出する動線検出機能は、POSサーバ20あるいは映像サーバ30において設けることができる。この場合、商品登録装置11においてジャーナルデータに対してキーワードを追加するのではなく、POSサーバ20において商品登録装置11から受信したジャーナルデータにキーワードを追加して記録する。
なお、買物客4の動線は、前述したように、映像に対する解析により検出するだけでなく、商品登録装置11や決済装置12に設けられたセンサ等の検出結果をもとに判別しても良い。この場合、商品登録装置11において、ジャーナルデータに対してキーワードを追加することが可能となる。
また、前述したように買物客4の動線軌跡をもとにキーワードを追加するのではなく、従業員2の動作をもとにキーワードを追加するようにしても良い。例えば、商品登録装置11における登録処理が完了した場合、買物客4が購入しようとする商品が収納された買い物かごを、従業員2が決済装置12に置くことが決められているものとする。この場合、カメラ14−3によって撮影される従業員2を含む映像をもとに、従業員2が買い物かごを決済装置12に置く動作を検出できなかった場合に、前述と同様にしてキーワードを追加する。また、従業員2の動作を映像に対する解析ではなく、商品登録装置11及び決済装置12に設けられたセンサ等によって検出するようにしても良い。
また、前述した説明では、商品登録装置11から決済装置12に対して決済情報を送信したタイミングで時間計測を開始しているが、従業員2が買い物かごを決済装置12に置く動作を検出したタイミングで時間計測を開始するようにしても良い。
次に、本実施形態におけるPOSサーバ20における映像検索機能による映像検索処理について、図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
POSサーバ20のCPU20aは、映像検索機能の実行が指示されると、映像検索用の画面を表示する。
図9は、本実施形態における映像検索用の画面SC2の一例を示す図である。映像検索用の画面SC2は、例えば、映像表示する映像領域50の他、ジャーナルデータを検索する条件を入力するための、検索期間入力領域51、キーワード入力領域52、及び商品登録装置指定領域53が含まれる。
また、映像検索用の画面SC2には、検索実行を指示するための検索ボタン54、検索されたジャーナルデータを表示するジャーナル表示領域55、ジャーナル表示領域55に表示されるジャーナルデータの主要データを表示する主要データ表示領域56、映像の表示を指示するための映像確認ボタン57が設けられている。
まず、CPU20aは、キーボード20gの操作に応じて、映像検索用の画面SC2の検索期間入力領域51、キーワード入力領域52、商品登録装置指定領域53に対する検索条件を入力する(ACT B1)。検索期間入力領域51、キーワード入力領域52、商品登録装置指定領域53には、選択的に、検索対象とするジャーナルデータを絞り込むことができるデータが任意に入力される。
図10は、本実施形態における検索期間入力領域51とキーワード入力領域52の詳細を示す図である。図10に示すように、検索期間入力領域51では、検索期間の開始と終了の年月日と、取引番号(ジャーナルデータ毎に付される識別番号)、キャッシャー番号(商品登録装置11を識別する番号)を入力することができる。図10に示す例では、検索期間を示す年月日「2014年06月07日〜2014年10月18日」と、キーワード「会計遅延」が入力されている例を示している。
図11は、本実施形態における商品登録装置指定領域53の詳細を示す図である。図11に示すように、商品登録装置指定領域53では、チェックアウトシステムに設けられた商品登録装置11のそれぞれに付された番号(レジ番号)が一覧表示されており、この一覧から全て、あるいは1つ以上のレジ番号を選択することができる。図11に示す例では、レジ番号「110」が付された商品登録装置11が選択された例を示している。
この場合、「2014年06月07日〜2014年10月18日」の間に、レジ番号「110」の商品登録装置11により生成されたジャーナルデータを検索範囲として、キーワード「会計遅延」を含むジャーナルデータの検索を指示したことを示している。
ここで、検索ボタン54が従業員2の操作により選択されて、検索実行が指示されると、CPU20aは、映像検索用の画面SC2を通じて入力された検索条件に応じて、ジャーナルデータ20d1(あるいは映像サーバ30に記憶されたジャーナルデータ30d2)を検索する(ACT B2)。
CPU20aは、検索条件に該当するジャーナルデータが検索されると、検索結果を映像検索用の画面SC2において表示させる(ACT B3)。
図12は、本実施形態における検索結果の表示例を示す図である。図12に示す例では、検索条件に該当するジャーナルデータの一部を一覧表示領域58に表示する。一覧表示領域58では、例えばジャーナルデータに含まれる、例えばレジ番号、日付、時間、レシート番号(取引番号)、キャッシャー名(従業員2の識別番号など)のみを表示する。図12では、検索条件に基づいて検索された1件のジャーナルデータ58Aが表示された例を示している。
また、CPU20aは、一覧表示領域58において選択されたジャーナルデータに含まれる全データをジャーナル表示領域55に表示する。また、CPU20aは、主要データ表示領域56において、ジャーナル表示領域55に表示したジャーナルデータについて、例えばレジ番号、取引番号、発行時間を表示する。ジャーナル表示領域55に表示されたジャーナルデータは、全てが1画面中に表示できない場合には、スクロールさせることができる。
検索条件に該当するジャーナルデータが複数ある場合には、一覧表示領域58に表示される一覧から何れかを選択して、全てのデータをジャーナル表示領域55に表示させて内容を確認することができる。図13は、本実施形態におけるジャーナル表示領域55に表示されるジャーナルデータ55Aの詳細を示す図である。図13に示すジャーナルデータ55Aは、キーワード入力領域52によって指定されたキーワード「会計遅延」の文字列56が含まれている。
ここで、ジャーナル表示領域55に表示されたジャーナルデータ55Aに対応する映像を閲覧する場合、映像確認ボタン57が操作される。CPU20aは、映像確認ボタン57に対する操作により映像の表示が指示されると(ACT b4)、該当するジャーナルデータ55Aに対応する映像データを映像サーバ30から読み出して、映像検索用の画面SC2の映像領域50に表示させる(ACT b5)。
例えば、ジャーナルデータ55Aが生成された時刻(発行時間)に基づいて、この時間に対応する映像データ30d1を読み出す。映像サーバ30は、例えば撮影された時刻を示すタイムスタンプを付加して映像データ30d1を記憶する。これにより、ジャーナルデータ55Aの発行時間に対応する映像データを読み出すことができる。
こうして、POSサーバ20では、例えば検索条件として指定したキーワード「会計遅延」が発生した時の買物客4の状況を映像によって確認することができる。従業員2は、ディスプレイ20fに必要される映像を確認して、例えば「会計遅延」が発生しないようにするための対応を検討することができる。
なお、前述した説明では、映像サーバ30に記憶された映像は、POSサーバ20による映像検索機能によって閲覧できるとしているが、従業員2の操作により商品登録装置11において閲覧できるようにしても良い。この場合、商品登録装置11に映像検索機能を設けて、POSサーバ20を通じて映像サーバ30に記憶された映像データ30d1を読み出す。あるいは、商品登録装置11にジャーナルデータと映像データとを記憶しておき、この記憶されたデータを対象として映像検索処理を実行しても良い。
また、POSサーバ20とネットワーク40を介して接続された本部サーバ40からのアクセスにより、映像サーバ30に記憶された映像データを検索できるようにしても良い。本部サーバ40は、前述したPOSサーバ20における検索処理と同様にして検索条件を入力して、POSサーバ20に通知する。本部サーバ40は、POSサーバ20を通じて検索条件に該当するジャーナルデータを一覧表示し、さらに特定のジャーナルデータを選択して映像閲覧を指定することができる。本部サーバ40は、映像閲覧の対象とする映像データを、POSサーバ20を通じて受信して、本部サーバ40のディスプレイにおいて表示させる。
このようにして、本実施形態におけるチェックアウトシステムは、セミセルフシステムにおいて買物客4の決済処理に要する時間をもとに、ジャーナルデータに買物客4の状況を表すキーワードを追加することができる。従って、キーワードをもとにジャーナルデータを検索して、特定の状況(会計遅延、会計抜けなど)にある買物客4の様子を映像によって確認することができる。
なお、前述した説明では、カメラ14により撮影される映像は、商品登録装置11における登録処理、決済装置12における決済処理が終了した後に閲覧するために利用されているが、登録処理の前に利用することができる。例えば、カメラ14により撮影された映像に対する顔認識機能をPOSサーバ20あるいは映像サーバ30に設ける。顔認識機能は、既存の技術を利用することができる。例えば、顔認識機能は、映像中から抽出される買物客の顔部分の画像から顔の特徴を解析して、顔の特徴を示す特徴データをデータベースに記憶させる。映像サーバ30は、ジャーナルデータにキーワードが追加された買物客4について、顔認識機能によって特徴データをデータベースに記憶させておく。
一方、商品登録装置11において登録処理をしている買物客4−1を撮影するカメラ14−3により撮影される映像、あるいはレジ待ちをしている買物客4を撮影するカメラにより撮影される映像を対象として顔認識機能により特徴データを検出する。POSサーバ20は、データベースに登録された特徴データと、買物客4の映像から検出された特徴データとを照合する。この結果、特徴データが一致すると判定される場合、POSサーバ20は、映像を撮影したカメラに対応する商品登録装置11に対して、顔認識機能の結果を通知する。例えば、POSサーバ20は、過去に「会計抜け」と判断された買物客4であることを通知する。
商品登録装置11は、POSサーバ20からの通知に応じて、例えば「会計抜けの履歴有り」などのメッセージを表示して従業員2に注意を促す。これにより、従業員2は、該当する買物客4に対して、より丁寧に決済装置12における決済処理を案内したり、商品登録装置11において決済処理をしたりするなどの対応を取ることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
また、前述した実施の形態において記載した処理は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記憶媒体に書き込んで各種装置に提供することができる。また、通信媒体により伝送して各種装置に提供することも可能である。コンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムを読み込み、または通信媒体を介してプログラムを受信し、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。