JP2016103187A - センサネットワークシステムおよびその動作方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサエレメントおよびセンサノード通信端末の自己診断が可能で、継続的な保守メンテナンスを実行可能なセンサネットワークシステムおよびその動作方法を提供する。
【解決手段】
センサネットワークシステム1は、センサ対象2と、センサ対象2に搭載され、同等の機能を有する複数のセンサエレメントを有する複数のセンサノード通信端末SN1・SN2・…・SNnと、複数のセンサノード通信端末毎の複数のセンサエレメントのセンサ情報を蓄積するデータサーバ90と、データサーバ90に蓄積されたセンサ情報を分析するデータ管理部120とを備え、データ管理部は、故障診断アルゴリズムにしたがって、複数のセンサエレメントおよび複数のセンサノード通信端末の故障の自己診断を実施し、故障と判定されたセンサエレメント若しくはセンサノード通信端末のメンテナンスを実施可能である。
【選択図】図3

Description

本実施形態は、センサネットワークシステムおよびその動作方法に関する。
近年、電源を内蔵した小型の無線機能付センサ端末(センサノード通信端末)が開発されている。このようなセンサノード通信端末は、例えば屋外の建造物(橋梁、道路、鉄道、ビルディング等)などに複数個にわたって設置され、温度、湿度、歪量等の種々の物理量から成る環境情報の測定や分析に利用されている。
このようなセンサノード通信端末を社会インフラの構造物へ導入して、日々サンプリングを行い、インフラの健康状態を監視する応用がある。すなわち、複数のセンサノード通信端末から送信される測定データをホスト通信端末によって受信、格納して、その測定データに基いて建造物等の状態を自動的に測定し、監視する無線センサネットワークシステムが種々提案されている。
ここで、上述のような橋梁、道路、鉄道、ビルディング等の建造物は、建造されてから年数を経るに従って風雨や振動等により徐々に経年変劣化し老朽化していく。
そのため、これらの建造物における老朽化等の進み具合や位置をセンサネットワークシステムを用いて監視し、建造物が破損、破壊等の事態に至る前に補修等のメンテナンスを行うべき時期を予測しようとするいわゆる構造物ヘルスモニタリング(SHM:Structural Health Monitoring)の思想が普及しつつある。
特開2013−34210号公報
対象のインフラ構造物は、数10年の寿命といわれているのに対して、センサノード通信端末を構成する一般の電子部品は、耐用年数が充分でない。
例えば、橋梁等の建造物の耐用年数は数十年程度と考えられるが、各種電子部品で構成されるセンサエレメントの耐用年数は種類にもよるが約5年〜10年程度である。そのため、対象のインフラ構造物等について数10年程度にわたる構造物ヘルスモニタリングを継続して行うには、センサエレメント若しくはセンサノード通信端末自体を劣化状態や故障状態に応じて交換するなどのメンテナンスが必要である。
しかし、従来の各センサノード通信端末は、各物理量を検出するセンサとして1つのセンサエレメントを搭載していたので、そのセンサエレメントが寿命や故障によって動作しなくなった状態しか検出できなかった。
また、連続的または間欠的に各センサノード通信端末から送信されて来るセンサデータ(測定データ)をホスト通信端末で受信する場合に、異常な測定データに対して、対象の構造物に異常がある(即ち、測定データが正しい)のか、測定データが誤っている(即ち、センサノード通信端末に故障が発生している)のかの判定が付き難かった。
また、センサノード通信端末に搭載されるセンサエレメントが故障または寿命によりセンシング不能になったことしか把握できないという問題があった。
そのため、従来においてはセンサエレメントが故障や寿命により動作不能となる前に交換等のメンテナンスを行う時期の予測をすることが困難で、継続的な構造物ヘルスモニタリングに支障を来たすという不都合があった。
本実施の形態は、センサエレメントおよびセンサノード通信端末の自己診断が可能で、継続的な保守メンテナンスを実行可能なセンサネットワークシステムおよびその動作方法を提供する。
本実施の形態の一態様によれば、センサ対象と、前記センサ対象に搭載され、同等の機能を有する複数のセンサエレメントを有する複数のセンサノード通信端末と、前記複数のセンサノード通信端末毎の前記複数のセンサエレメントのセンサ情報を蓄積するデータサーバと、前記データサーバに蓄積された前記複数のセンサノード通信端末毎のセンサ情報を分析するデータ管理部とを備え、前記データ管理部は、故障診断アルゴリズムにしたがって、前記複数のセンサエレメントおよび前記複数のセンサノード通信端末の故障の自己診断を実施し、故障と判定されたセンサエレメント若しくはセンサノード通信端末のメンテナンスを実施可能であるセンサネットワークシステムが提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、センサ対象と、前記センサ対象に搭載され、同等の機能を有する複数のセンサエレメントを備える複数のセンサノード通信端末と、前記複数のセンサエレメントにより得られた前記複数のセンサノード通信端末毎のセンサ情報を収集し蓄積するデータ格納部と、前記データ格納部に蓄積された前記センサ情報を分析するデータ管理部とを備えるホスト通信端末とを備え、前記データ管理部は、故障診断アルゴリズムにしたがって、前記複数のセンサエレメントおよび前記複数のセンサノード通信端末の故障の自己診断を実施し、故障と判定されたセンサエレメント若しくはセンサノード通信端末のメンテナンスを実施可能であるセンサネットワークシステムが提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、センサ対象と、前記センサ対象に搭載され、同等の機能を有する複数のセンサエレメントを有する複数のセンサノード通信端末と、前記複数のセンサエレメントにより得られた前記複数のセンサノード通信端末毎のセンサ情報を収集するホスト通信端末と、前記複数のセンサエレメントにより得られた前記複数のセンサノード通信端末毎の前記センサ情報を蓄積するデータサーバと、前記データサーバに蓄積された前記センサ情報を分析するデータ管理部とを備え、前記データ管理部は、故障診断アルゴリズムにしたがって、前記複数のセンサエレメントおよび前記複数のセンサノード通信端末の故障の自己診断を実施し、故障と判定されたセンサエレメント若しくはセンサノード通信端末のメンテナンスを実施可能であるセンサネットワークシステムが提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、センサ対象と、前記センサ対象に搭載され、同等の機能を有する複数のセンサエレメントを有する複数のセンサノード通信端末と、前記複数のセンサエレメントにより得られた前記複数のセンサノード通信端末毎のセンサ情報を収集するホスト通信端末とを有する複数のグループネットワークシステムと、前記複数のセンサエレメントにより得られた前記複数のセンサノード通信端末毎の前記センサ情報を蓄積するデータサーバと、前記データサーバに蓄積された前記センサ情報を分析するデータ管理部とを備え、前記データ管理部は、故障診断アルゴリズムにしたがって、前記複数のセンサエレメントおよび前記複数のセンサノード通信端末の故障の自己診断を実施し、故障と判定されたセンサエレメント若しくはセンサノード通信端末のメンテナンスを実施可能であるセンサネットワークシステムが提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、センサ対象と、前記センサ対象に搭載され、同等の機能を有する複数のセンサエレメントと、前記複数のセンサエレメントにより得られたセンサ情報を蓄積するメモリと、前記メモリに蓄積された前記センサ情報を分析する制御部とを備える複数のセンサノード通信端末とを備え、前記制御部は、故障診断アルゴリズムにしたがって、前記複数のセンサエレメントおよび前記複数のセンサノード通信端末の故障の自己診断を実施し、故障と判定されたセンサエレメント若しくはセンサノード通信端末のメンテナンスを実施可能であるセンサネットワークシステムが提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、センサ対象と、前記センサ対象に搭載され、同等の機能を有する複数のセンサエレメントを備える複数のセンサノード通信端末とを備え、前記複数のセンサエレメントは、センサと、前記センサにより得られたセンサ情報を蓄積するメモリと、前記メモリに蓄積された前記センサ情報を分析する制御部とを備えると共に、前記制御部は、故障診断アルゴリズムにしたがって、前記複数のセンサエレメントおよび前記複数のセンサノード通信端末の故障の自己診断を実施し、故障と判定されたセンサエレメント若しくはセンサノード通信端末のメンテナンスを実施可能であるセンサネットワークシステムが提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、複数のセンサエレメントの測定値を受信し、保存するステップと、すでに故障しているセンサエレメントを除外して分析するステップと、各測定値のバラツキは関係範囲以内か否かを判定するステップと、判定結果がYESであれば、有効なセンサエレメントの測定値を分析するステップと、判定結果がNOであれば、該当するセンサエレメントを故障と決定し、有効なセンサエレメントの測定値を分析するステップと、故障程度が基準以上か否かを判定するステップと、故障程度が基準未満の場合には、故障判定を終了するステップと、故障程度が基準以上であれば、該当するセンサエレメントのメンテナンスを行うステップと、該当するセンサエレメントの故障情報をリセット後、故障判定を終了するステップとを有するセンサネットワークの動作方法が提供される。
本実施の形態によれば、センサエレメントおよびセンサノード通信端末の自己診断が可能で、継続的な保守メンテナンスを実行可能なセンサネットワークシステムおよびその動作方法を提供することができる。
第1の実施の形態に係るセンサネットワークシステムの模式的概念構成図。 第2の実施の形態に係るセンサネットワークシステムの模式的概念構成図。 第3の実施の形態に係るセンサネットワークシステムの模式的ブロック構成図。 第4の実施の形態に係るセンサネットワークシステムの模式的ブロック構成図。 第5の実施の形態に係るセンサネットワークシステムの模式的ブロック構成図。 実施の形態に係るセンサネットワークシステムに適用可能なセンサノード通信端末であって、(a)センサエレメントを4個備える模式的構成例、(b)センサエレメントをn個備える模式的構成例。 実施の形態に係るセンサネットワークシステムにおいて、環境温度Tの時間変化特性例を示す模式図。 実施の形態に係るセンサネットワークシステムに適用可能なセンサノード通信端末において、4個のセンサエレメントの計測データの時間変化特性例。 実施の形態に係るセンサネットワークシステムで実行されるセンサ故障判定処理のフローチャート。 実施の形態に係るセンサネットワークシステムに適用可能なセンサノード通信端末において、4個のセンサエレメントの計測データの模式図。 (a)実施の形態に係るセンサネットワークシステムの適用例であって、橋梁構造物にセンサノード通信端末を配置した模式図、(b)図11(a)において、橋梁構造物にひずみを生じた状態の模式図。 図11に示す適用例において、センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントが全て正常の場合における(a)隣接するセンサノード通信端末SNi−1の4個のセンサエレメントの計測データの模式図、(b)センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントの計測データの模式図、(c)隣接するセンサノード通信端末SNi+1の4個のセンサエレメントの計測データの模式図。 図11に示す適用例において、センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントの内の1個が故障の場合における(a)隣接するセンサノード通信端末SNi−1の4個のセンサエレメントの計測データの模式図、(b)センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントの計測データの模式図、(c)隣接するセンサノード通信端末SNi+1の4個のセンサエレメントの計測データの模式図。 図11に示す適用例において、センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントの内の2個が故障の場合における(a)隣接するセンサノード通信端末SNi−1の4個のセンサエレメントの計測データの模式図、(b)センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントの計測データの模式図、(c)隣接するセンサノード通信端末SNi+1の4個のセンサエレメントの計測データの模式図。 図11に示す適用例において、センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントの内の3個が故障の場合における(a)隣接するセンサノード通信端末SNi−1の4個のセンサエレメントの計測データの模式図、(b)センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントの計測データの模式図、(c)隣接するセンサノード通信端末SNi+1の4個のセンサエレメントの計測データの模式図。 図11に示す適用例において、センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントの全てが故障の場合における(a)隣接するセンサノード通信端末SNi−1の4個のセンサエレメントの計測データの模式図、(b)センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントの計測データの模式図、(c)隣接するセンサノード通信端末SNi+1の4個のセンサエレメントの計測データの模式図。 実施の形態に係るセンサネットワークシステムに適用可能なセンサノード通信端末であって、4個のセンサエレメントが、それぞれ独立した構成を備える模式的ブロック構成図。 実施の形態に係るセンサネットワークシステムに適用可能なセンサノード通信端末であって、4個のセンサエレメントに制御部・ADC・無線送受信部・アンテナ・メモリが外部接続される模式的ブロック構成図。 実施の形態に係るセンサネットワークシステムに適用可能なセンサノード通信端末であって、4個のセンサエレメントに無線送受信部・アンテナが外部接続される模式的ブロック構成図。 図17に示されたセンサノード通信端末に適用可能なセンサエレメントの模式的ブロック構成図。 図18に示されたセンサノード通信端末に適用可能なセンサエレメントの模式的ブロック構成図。 図19に示されたセンサノード通信端末に適用可能なセンサエレメントの模式的ブロック構成図。 実施の形態に係る無線センサネットワークシステムの概略構成を示す構成ブロック図。 センサノード通信端末に搭載されるセンサエレメント内のセンサの構成例を示す構成ブロック図。 センサノード通信端末若しくはホスト通信端末内の電源部の構成例を示す構成ブロック図。 実施の形態に係る無線センサネットワークシステムの構成例を示す模式的構成図。 センサノード通信端末に搭載可能なセンサエレメントの配置例であって、(a)センサエレメントを4個配置する例を示す模式的平面図、(b)センサエレメントを2個配置する例を示す模式的平面図。 センサノード通信端末に搭載可能なセンサエレメントの配置例であって、(a)センサエレメントを3個配置する例を示す模式的平面図、(b)センサエレメントを4個を直線的に配置する例を示す模式的平面図。 センサノード通信端末に搭載可能なセンサモジュールの構成例を示す一部透視鳥瞰図。 センサノード通信端末に搭載可能なセンサエレメントを搭載した基板の配置例の模式的平面図。 センサノード通信端末に搭載可能なセンサエレメントを搭載した基板の他の配置例の模式的平面図。 センサノード通信端末に搭載可能なセンサエレメントを搭載した基板の他の配置例の模式的平面図。 センサノード通信端末において、センサエレメントを搭載したセンサモジュールの配置例の模式的鳥瞰図。 センサノード通信端末において、センサエレメントを搭載したセンサモジュールの構成例を示す一部透視鳥瞰図。 センサノード通信端末に搭載可能なセンサエレメントの三次元的な配置例を示す模式的鳥瞰構成図。 実施の形態に係るセンサネットワークシステムを適用可能な橋梁用無線センサネットワークシステムの模式的鳥瞰構成図。 実施の形態に係るセンサネットワークシステムを適用可能な他の橋梁用無線センサネットワークシステムの模式的鳥瞰構成図。 実施の形態に係るセンサネットワークシステムを適用可能な農場用無線センサネットワークシステムの模式的構成図。
次に、図面を参照して、実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
又、以下に示す実施の形態は、技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この実施の形態は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係るセンサネットワークシステム1の模式的概念構成は、図1に示すように表される。実施の形態に係るセンサネットワークシステム1は、図1に示すように、センサ対象2と、センサ対象2に搭載され、同等の機能を有する複数のセンサエレメントを備える複数のセンサノード通信端末SN1・SN2・…・SNi−1・SNi・SNi+1・…・SNnとを備え、インターネット300を介してクラウドコンピューティングシステム80に接続可能である。複数のセンサノード通信端末SN1・SN2・…・SNi−1・SNi・SNi+1・…・SNnとインターネット300を介するクラウドコンピューティングシステム80との接続では、有線通信、無線通信のいずれかを適用可能である。
第1の実施の形態に係るセンサネットワークシステム1においては、後述する故障診断アルゴリズムにしたがって、複数のセンサエレメントおよび複数のセンサノード通信端末SN1・SN2・…・SNi−1・SNi・SNi+1・…・SNnの故障の自己診断を実施し、故障と判定されたセンサエレメント若しくはセンサノード通信端末のメンテナンスを実施可能である。
センサ対象2は、例えば、橋梁、道路、鉄道、ビルディング等の建造物等である。さらに、センサ対象2は、建造物に限定されるものではなく、大気汚染、森林火災、ワイン醸造品質管理、野外で遊ぶ児童達のケア、スポーツをする人達のケア、スマートホンの検出、原子力発電所や防衛施設などへの周辺アクセス制御、原子力発電所の放射能レベル検出、電磁界強度レベル制御、交通渋滞などの交通混雑状況の把握、スマート道路、スマート照明、高機能ショッピング、ノイズ環境マップ、船舶の高効率シップメント、水質管理、ごみ処理管理、スマートパーキング、ゴルフコース管理、水漏れ・ガスもれ管理、自動運転管理、都市部における効率的なインフラ配置および管理、および農場など様々な分野である。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係るセンサネットワークシステム1の模式的概念構成は、図2に示すように表される。第2の実施の形態に係るセンサネットワークシステム1は、図2に示すように、センサ対象2と、センサ対象2に搭載された複数のグループネットワークシステムG1・G2・…・Gi・…・Gnを備える。
グループネットワークシステムG1は、ホスト通信端末H1と、ホスト通信端末H1に接続され、同等の機能を有する複数のセンサエレメントを備える複数のセンサノード通信端末SN11・…・SN1i・…・SN1nとを備える。ここで、複数のセンサノード通信端末SN11・…・SN1i・…・SN1nで得られるセンサデータは、ホスト通信端末H1に収集され、ホスト通信端末H1から、インターネット300を介してクラウドコンピューティングシステム80に接続可能である。複数のセンサノード通信端末SN11・…・SN1i・…・SN1nとホスト通信端末H1との通信は、有線通信、無線通信のいずれかを適用可能である。また、ホスト通信端末H1から、インターネット300を介するクラウドコンピューティングシステム80との接続も、有線通信、無線通信のいずれかを適用可能である。
グループネットワークシステムG2は、ホスト通信端末H2と、ホスト通信端末H2に接続され、同等の機能を有する複数のセンサエレメントを備える複数のセンサノード通信端末SN21・…・SN2i・…・SN2nとを備える。
同様に、グループネットワークシステムGiは、ホスト通信端末Hiと、ホスト通信端末Hiに接続され、同等の機能を有する複数のセンサエレメントを備える複数のセンサノード通信端末SNi1・…・SNii・…・SNinとを備える。
同様に、グループネットワークシステムGnは、ホスト通信端末Hnと、ホスト通信端末Hnに接続され、同等の機能を有する複数のセンサエレメントを備える複数のセンサノード通信端末SNn1・…・SNni・…・SNnnとを備える。
他のグループネットワークシステムG2・…・Gi・…・Gnにおいても、複数のセンサノード通信端末で得られるセンサデータは、ホスト通信端末H2・…・Hi・…・Hnに収集され、ホスト通信端末H2・…・Hi・…・Hnから、インターネット300を介してクラウドコンピューティングシステム80に接続可能である。
同様にグループ内の複数のセンサノード通信端末とホスト通信端末H2・…・Hi・…・Hnとの通信は、有線通信、無線通信のいずれかを適用可能である。また、ホスト通信端末H2・…・Hi・…・Hnから、インターネット300を介するクラウドコンピューティングシステム80との接続も、有線通信、無線通信のいずれかを適用可能である。
第2の実施の形態に係るセンサネットワークシステム1においては、後述する故障診断アルゴリズムにしたがって、グループネットワークシステムG1・G2・…・Gi・…・Gn内の複数のセンサエレメントおよび複数のセンサノード通信端末の故障の自己診断を実施し、故障と判定されたセンサエレメント若しくはセンサノード通信端末のメンテナンスを実施可能である。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態に係るセンサネットワークシステム1の模式的ブロック構成は、図3に示すように表される。
第3の実施の形態に係るセンサネットワークシステム1は、図3に示すように、センサ対象2と、センサ対象2に搭載され、同等の機能を有する複数のセンサエレメントを備える複数のセンサノード通信端末SN1・SN2・…・SNi−1・SNi・SNi+1・…・SNnと、複数のセンサエレメントにより得られた複数のセンサノード通信端末毎のセンサ情報を蓄積するデータサーバ90と、データサーバ90に蓄積されたセンサ情報を分析するデータ管理部120とを備える。ここで、データ管理部120は、故障診断アルゴリズムにしたがって、複数のセンサエレメントおよび複数のセンサノード通信端末SN1・SN2・…・SNi−1・SNi・SNi+1・…・SNnの故障の自己診断を実施し、故障と判定されたセンサエレメント若しくはセンサノード通信端末のメンテナンスを実施可能である。
また、図3に示すように、複数のセンサノード通信端末SN1・SN2・…・SNi−1・SNi・SNi+1・…・SNnにインターネット300Aを介して接続可能なクラウドコンピューティングシステムを備え、データ管理部120は、第1専用インターネット300Bを介してクラウドコンピューティングシステム80に接続され、データサーバ90は、第2専用インターネット300Cを介してクラウドコンピューティングシステム80に接続されていても良い。
ここで、データ管理部120は、第1専用インターネット300B、クラウドコンピューティングシステム80および第2専用インターネット300Cを介してデータサーバ90にアクセス可能であり、複数のセンサノード通信端末SN1・SN2・…・SNi−1・SNi・SNi+1・…・SNnからの測定データを分析処理することができる。データ管理部120は、例えば、データ管理会社の計算機などで構成可能である。
また、複数のセンサノード通信端末SN1・SN2・…・SNi−1・SNi・SNi+1・…・SNnと、インターネット300Aを介して接続可能なクラウドコンピューティングシステム80とは、有線通信若しくは無線通信のいずれかにより接続可能である。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態に係るセンサネットワークシステム1の模式的ブロック構成は、図4に示すように表される。
第4の実施の形態に係るセンサネットワークシステム1は、図4に示すように、センサ対象2と、センサ対象2に搭載され、同等の機能を有する複数のセンサエレメントを備える複数のセンサノード通信端末SN1・SN2・…・SNi−1・SNi・SNi+1・…・SNnと、複数のセンサエレメントにより得られた複数のセンサノード通信端末毎のセンサ情報を収集するホスト通信端末Hと、複数のセンサエレメントにより得られた複数のセンサノード通信端末毎のセンサ情報を蓄積するデータサーバ90と、データサーバ90に蓄積されたセンサ情報を分析するデータ管理部120とを備える。ここで、データ管理部120は、故障診断アルゴリズムにしたがって、複数のセンサエレメントおよび複数のセンサノード通信端末SN1・SN2・…・SNi−1・SNi・SNi+1・…・SNnの故障の自己診断を実施し、故障と判定されたセンサエレメント若しくはセンサノード通信端末のメンテナンスを実施可能である。
複数のセンサノード通信端末SN1・SN2・…・SNi−1・SNi・SNi+1・…・SNnとホスト通信端末Hは、有線通信若しくは無線通信のいずれかにより接続可能である。
また、図4に示すように、ホスト通信端末Hにインターネット300Aを介して接続可能なクラウドコンピューティングシステム80を備え、データ管理部120は、第1専用インターネット300Bを介してクラウドコンピューティングシステム80に接続され、データサーバ90は、第2専用インターネット300Cを介してクラウドコンピューティングシステム80に接続されていても良い。
データ管理部120は、第1専用インターネット300B、クラウドコンピューティングシステム80および第2専用インターネット300Cを介してデータサーバ90にアクセス可能である。
ホスト通信端末Hとインターネット300Aを介して接続可能なクラウドコンピューティングシステムとは、有線回線130を介する有線通信若しくは無線通信のいずれかにより接続可能である。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態に係るセンサネットワークシステムの模式的ブロック構成は、図5に示すように表される。第5の実施の形態に係るセンサネットワークシステム1は、図5に示すように、センサ対象2と、センサ対象2に搭載される複数のグループネットワークシステムG1・G2・…・Gi・…・Gnを備える。グループネットワークシステムG1は、図2と同様に、ホスト通信端末H1とホスト通信端末H1に接続された複数のセンサノード通信端末SN11・…・SN1i・…・SN1nを備える。グループネットワークシステムG2は、ホスト通信端末H2とホスト通信端末H2に接続された複数のセンサノード通信端末SN21・…・SN2i・…・SN2nを備える。同様に、グループネットワークシステムGiは、ホスト通信端末Hiとホスト通信端末Hiに接続された複数のセンサノード通信端末SNi1・…・SNii・…・SNinを備える。同様に、グループネットワークシステムGnは、ホスト通信端末Hnとホスト通信端末Hnに接続された複数のセンサノード通信端末SNn1・…・SNni・…・SNnnを備える。
第5の実施の形態に係るセンサネットワークシステム1は、図5に示すように、センサ対象2に搭載され、同等の機能を有する複数のセンサエレメントを備える複数のセンサノード通信端末と、複数のセンサエレメントにより得られた複数のセンサノード通信端末毎のセンサ情報を収集するホスト通信端末とを有する複数のグループネットワークシステムG1・G2・…・Gi・…・Gnと、複数のセンサエレメントにより得られた複数のセンサノード通信端末毎のセンサ情報を蓄積するデータサーバ90と、データサーバ90に蓄積されたセンサ情報を分析するデータ管理部120とを備える。ここで、データ管理部120は、故障診断アルゴリズムにしたがって、複数のセンサエレメントおよび複数のセンサノード通信端末の故障の自己診断を実施し、故障と判定されたセンサエレメント若しくはセンサノード通信端末のメンテナンスを実施可能である。
複数のグループネットワークシステムG1・G2・…・Gi・…・Gn内において、複数のセンサノード通信端末とホスト通信端末は、有線通信若しくは無線通信のいずれかにより接続可能である。
また、図5に示すように、ホスト通信端末にインターネット300Aを介して接続可能なクラウドコンピューティングシステム80を備え、データ管理部120は、専用インターネット300Bを介してクラウドコンピューティングシステム80に接続され、データサーバ90は、クラウドコンピューティングシステム80内に配置されていても良い。
データ管理部120は、専用インターネット300Bを介してデータサーバ90にアクセス可能である。
また、ホスト通信端末と、インターネット300Aを介して接続可能なクラウドコンピューティングシステム80とは、有線回線130を介する有線通信若しくは無線通信のいずれかにより接続可能である。
グループネットワークシステムG1・G2・…・Gi・…・Gnにおいては、グループ内の複数のセンサノード通信端末で得られるセンサデータは、ホスト通信端末H1・H2・…・Hi・…・Hnに収集され、ホスト通信端末H1・H2・…・Hi・…・Hnから、インターネット300Aを介してクラウドコンピューティングシステム80に接続可能である。
(センサエレメントおよびセンサノード通信端末の故障診断)
第1〜第5の実施の形態に係るセンサネットワークシステム1において、センサエレメントおよびセンサノード通信端末の故障診断は、故障診断アルゴリズムにしたがって、統計的処理等により実施される。故障診断は、センサエレメント・センサノード通信端末・ホスト通信端末さらに、上記のデータ管理会社のデータ管理部において実施されても良い。どこで故障診断を実施するかはセンサネットワークの規模・目的に応じて決定される。どこで故障診断を実施するかによって、センサエレメント・センサノード通信端末・ホスト通信端末やデータ管理会社のデータ管理部のそれぞれのハードウェアの構成も異なる。
データ管理会社のデータ管理部に収集されるデータ量は膨大であり、“ビッグデータ”を構成するが、故障診断をデータ管理会社のデータ管理部において実施する場合は、センサエレメント・センサノード通信端末・ホスト通信端末におけるジョブ負担は軽減化される。
一方、故障診断をセンサエレメント・センサノード通信端末・ホスト通信端末において実施しても良く、この場合には、データ管理会社のデータ管理部のジョブ負担は軽減され、データサーバの規模も縮小可能である。
センサエレメント・センサノード通信端末・ホスト通信端末に搭載される電源部には、電池、ソーラー、環境発電など様々な電源手段を適用可能である。センサエレメント・センサノード通信端末・ホスト通信端末と、データ管理会社のデータ管理部とのジョブ負担のバランスを考慮して、どのような電源手段を搭載するかを決定すれば良い。
特に、センサエレメント・センサノード通信端末・ホスト通信端末とデータ管理会社のデータ管理部とが遠く離隔している場合などでは、センサエレメント・センサノード通信端末のメンテナンスを最小限にすることが望ましい。
(故障診断アルゴリズム)
実施の形態に係るセンサネットワークシステム1に適用可能なセンサノード通信端末SNiであって、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4を備える模式的構成例は、図6(a)に示すように表され、n個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・…・SEnを備える模式的構成例は、図6(b)に示すように表される。
センサノード通信端末SNiに搭載されるセンサエレメントSEiの個数は4個に限定されるものではなく、2個、3個、もしくは5個以上であっても良い。なお、センサノード通信端末SNiは、図1・図3・図4に示されるセンサノード通信端末のいずれかに対応している。また、図2・図5に示されるグループネットワークシステムG1・G2・…・Gi・…・Gnの構成を採用する場合には、グループネットワークシステムG1・G2・…・Gi・…・Gn内のセンサノード通信端末のいずれかに対応している。
実施の形態に係るセンサネットワークシステム1において、センサノード通信端末SNiに、図6(a)に示すように、4個の同等の機能を有する同様仕様のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4が搭載される例を用いて処理フローを説明する。
(A)センサノード通信端末SNi上に搭載された4つのセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4からの出力値(計測データ)Di(D1・D2・D3・D4:図10参照)は、これらのセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4がそれぞれ正常に機能しているときは、そのセンサエレメントで正常とされる計測バラツキの範囲ΔMiと、センサエレメントが使用される環境条件の変動範囲ΔAiと、通信に適したデジタル値へ変換する手段の測定誤差ΔCi、ノイズ除去のためのフィルタなどの変動条件ΔViとを勘案してとり得る関係範囲の違いしか(4つのセンサからの出力値は)持たない。
ここで、ΔMiは正常に機能しているセンサで正常とされる計測バラツキの範囲を示し、ΔAiはセンサが使用される環境条件の変動範囲を示し、ΔCiは通信に適したデジタル値へ変換する手段(アナログディジタルコンバータ(ADC:Analog Digital Converter))の測定誤差を示し、ΔViはノイズ除去のためのフィルタなどの変動条件を表す。したがって、4つのセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4からの出力値Di(D1・D2・D3・D4)は、ΔMi,ΔAi,ΔCi,ΔViをパラメータとする誤差関数Δf(ΔMi,ΔAi,ΔCi,ΔVi)で表される関係範囲を備える。
実施の形態に係るセンサネットワークシステム1において、環境温度Tの時間変化特性例を示す模式図は、図7に示すように表される。
実施の形態に係るセンサネットワークシステム1において、環境条件(環境温度T)の変動範囲ΔCiは、図7に示すように、各時刻t1・t2・t3・t4・t5・t6・t7における○で表される関係範囲に収まっている。
(B)ある時、これら4つのセンサエレメントSEiの出力値Diの内、例えば1つがこの関係範囲を超えた値を示したとき、その1つのセンサエレメントは正しい計測が出来なくなった(故障した)と判定する。この時、センサノード通信端末SNiの故障の程度は1/4(25%)と認識し、残りの3つのセンサの出力値を計測結果として採用する。
実施の形態に係るセンサネットワークシステムに適用可能なセンサノード通信端末SNiにおいて、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の計測データの時間変化特性例は、図8に示すように表される。
ある時刻ti1において、これら4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の出力値Diの内、例えばセンサエレメントSE3がこの関係範囲を超えた値を示したとき、そのセンサエレメントSE3は正しい計測が出来なくなった(故障した)と判定する。この時、センサノード通信端末SNiの故障の程度は1/4(25%)と認識し、残りの3個のセンサエレメントSE1・SE2・SE4の出力値を計測結果として採用する。
この様に異常な値の出力が特定のセンサエレメントにおいて複数回続き、何らかの「突発的な理由」により一時的に出力値が異常となりその後復帰した、というわけでは無いことを確定させて、以降は該当のセンサエレメントを故障と扱ってその出力値を採用しないでデータ処理の負荷を軽減させても良い。
ここで、「突発的な理由」には、例えばセンサ値を入力しデジタル値へ変換する系において外来ノイズなどによりその時のその値だけが偶然期待しない値となった場合や、センサノード通信端末SNiからの信号を受信するホスト通信端末H/ゲートウェイ/中継器への通信やさらにその先への情報分析手段への信号送信などで偶発的なエラーが発生した場合など、搭載されているセンサエレメントそのものに原因がなかった場合などが含まれる。
(C)またある時、既に故障した1個のセンサエレメントの出力値を除いた残りの3個のセンサエレメントSEiの出力値Diの内、例えば1個が上記の関係範囲を超えた値を示したとき、その1個のセンサエレメントは正しい計測が出来なくなった(故障した)と判定する。この時、センサノード通信端末SNiの故障の程度は2/4(50%)と認識し、残りの2個のセンサエレメントの出力値を計測結果として採用する。
図8に示すように、ある時刻ti2において、既に故障した1個のセンサエレメントSE3の出力値を除いた残りの3個のセンサエレメントSE1・SE2・SE4の出力の内、例えば1個のセンサエレメントSE4がこの関係範囲を超えた値を示したとき、その1個のセンサエレメントSE4は正しい計測が出来なくなった(故障した)と判定する。この時、センサノード通信端末SNiの故障の程度は2/4(50%)と認識し、残りの2個のセンサエレメントSE1・SE2の出力値を計測結果として採用する。
(D)さらにある時、既に故障した2個のセンサエレメントの出力値を除いた残りの2個のセンサエレメントの出力値Diの内、1個のセンサエレメントの出力値が、前記の関係範囲を超えて異なったときは、当該センサエレメントを故障したと見なし、センサノード通信端末SNiの故障の程度を3/4(75%)と認識する。また、既に故障した2個のセンサエレメントの出力値を除いた残りの2個のセンサエレメントの出力値Diが、前記の関係範囲を超えて異なったときには、例えば、温度センサなど他の種類で近傍に搭載しているセンサの情報やそれらとの今までの関連性、場合によっては近傍に設置した他のセンサノード通信端末SNi−1・SNi+1・SNi−2が計測した値との関連性などから判断して異なる有効な2つのセンサエレメントの出力値の内1つを選ぶことができる場合は、その値を採用して、他方を故障したと見なし、センサノード通信端末SNiの故障の程度を3/4(75%)と認識するようにしても良い。
図8に示すように、ある時刻ti3において、既に故障した2つのセンサエレメントSE3・SE4の出力値を除いた残りの2つのセンサエレメントSE1・SE2の出力値Diの内、センサエレメントSE1の出力値が、前記の関係範囲を超えて異なったときは、センサエレメントSE1を故障したと見なし、センサノード通信端末SNiの故障の程度を3/4(75%)と認識する。また、既に故障した2個のセンサエレメントSE3・SE4の出力値を除いた残りの2個のセンサエレメントSE1・SE2の出力値Diが、前記の関係範囲を超えて異なったときには、例えば、温度センサなど他の種類で近傍に搭載しているセンサの情報やそれらとの今までの関連性、場合によっては近傍に設置した他のセンサノード通信端末SNi−1・SNi+1・SNi−2が計測した値との関連性などから判断して異なる有効な2つのセンサエレメントの出力値の内1つ(SE2)を選ぶことができる場合は、その値を採用して、他方(SE1)を故障したと見なし、センサノード通信端末SNiの故障の程度を3/4(75%)と認識するようにしても良い。
(E)上記の(B)や(C)の場合でも有効な3個または2個のセンサエレメントの出力値Diがそれぞれすべて関係範囲を超えて異なる値としたときも、上記(D)と同様の状態として処理を行う。すなわち、例えば、温度センサなど他の種類で近傍に搭載しているセンサの情報やそれらとの今までの関連性、場合によっては近傍に設置した他のセンサノード通信端末SNi−1・SNi+1・SNi−2が計測した値との関連性などから判断して異なる有効なセンサエレメントの出力値の内1つを選ぶことができる場合は、その値を採用して、他方を故障したと見なし、センサノード通信端末SNiの故障の程度を認識するようにしても良い。
(F)また、最初からセンサエレメントを2個だけ搭載したセンサノード通信端末SNiについては、上記(D)の如く判定を行い、その結果採用可能なセンサエレメントの出力値1つを選べた場合は、その結果、センサノード通信端末SNiの故障の程度を1/2(50%)と認識する。
(G)これにより、あらかじめ決められたセンサノード通信端末の故障の程度の基準にセンサノード通信端末SNiが達したときに、交換または修理などのメンテナンスを行うことができ、またそのような状態であっても採用すべきセンサエレメントの出力値を得ることができる。該当するセンサエレメントのメンテナンスを行った後、該当するセンサエレメントの故障情報をリセットし、終了する。また、あらかじめ決められたセンサノード通信端末の故障の程度の基準にセンサノード通信端末SNiが達しない場合には、そのまま終了する。
(センサエレメントの故障判定について)
実施の形態に係るセンサネットワークシステムにおいては、1つのセンサノード通信端末SNiに対して、センサエレメントSEiおよびその他の機能部品を複数搭載する。
複数のセンサエレメントSEiの全て正常に動作しているときは、センサノード通信端末SNiが健康な状態と判定する。
センサエレメントSEiの1つが故障して、そのセンサエレメントが異常な測定データを通知する事態となった場合は、正常に動作している他のセンサエレメントの結果を採用し、センサノード通信端末SNiのユニットとしては正常な動作を維持しつつ、センサノード通信端末SNiのユニットが故障状態に近付いている事を報告し、修理や交換などのメンテナンスを促す。
これにより、全体のセンサネットワークシステムの正常動作を維持しながら、メンテナンスの時期を知ることができ、支障のない運用が可能となる。
これら複数搭載するセンサエレメントSEiは、出来るだけお互い離した配置を行い、また配線などの共通使いは避けて、出来るだけ独立させて使用すると良い。
これにより、水分などにより電子基板の一部分に腐食が生じた場合や強い衝撃などにより、電子基板に損傷が生じた場合などにおいても1つ以上のセンサエレメントSEiが腐食や損傷を免れて、全体のセンサネットワークシステムとしては正常動作を維持しつつ、一部故障状態にあることを報知可能である。
例えば、1個のセンサノード通信端末にセンサエレメントを4個搭載する場合、工業製品の寿命には差があるため、4個のセンサエレメントが全部同時に故障するのではなく、1個ずつパラパラと故障することが多い。このため、例えば、4個のセンサエレメントをメンテナンスする場合には、センサノード通信端末の故障の程度の基準は、1個故障の場合75%、さらに1個故障の場合50%、さらに1個故障の場合25%、さらに1個故障の場合0%と設定し、上記のように複数のセンサエレメントの測定データの多数決によって、センサノード通信端末の故障の程度を把握し、センサエレメント・センサノード通信端末のメンテナンスのタイミングを図ることができる。
例えば、センサエレメント内に歪センサを搭載し橋を点検する場合、4個のセンサエレメントがあれば、(1)橋の異常か、(2)センサエレメントの異常かを判断することが可能である。すなわち、上記のようにセンサノード通信端末の故障の程度を把握することで、例えば、センサエレメントSE1の異常な測定データに対して、橋に異常がある(センサエレメントSE1の測定データが正しい)のか、センサエレメントSE1の測定データが誤っている(センサエレメントSE1故障、センサエレメントSE2〜SE4の測定データは正しい)のかを判断することが可能である。
実施の形態に係るセンサネットワークシステムによれば、上記の故障診断アルゴリズムにしたがって、複数のセンサエレメントおよび複数のセンサノード通信端末の自己検査(Self-Test)若しくは自己診断(Self-Diagnostics)データを得ることができるため、故障診断を実施可能である。
実施の形態に係るセンサネットワークシステムによれば、上記の故障診断アルゴリズムにしたがって、センサノード通信端末の故障の程度を把握することができるため、複数のセンサエレメントの内、壊れかけているセンサエレメントを把握しつつ、他のセンサエレメントによって、正しいデータを出力可能である。
実施の形態に係るセンサネットワークシステムによれば、上記の故障診断アルゴリズムにしたがって、関係範囲にある複数のセンサエレメント情報(ビッグデータ)を統計的手法によって分析し、グループ外れのセンサエレメントを抽出可能である。次に、過去からの測定データの流れを把握し、複数のセンサエレメント情報(ビッグデータ)が、例えばある種の関数にしたがっているか否かを関連付けることで、センサノード通信端末の故障の程度を判断することができる。さらに、周辺のセンサノード通信端末との関係性により、センサノード通信端末の故障の程度を判断することができる。
(フローチャート)
実施の形態に係るセンサネットワークシステムで実行されるセンサ故障判定処理のフローチャートは、図9に示すように表される。
実施の形態に係るセンサネットワークシステムの動作方法は、図9に示すように、複数のセンサエレメントの測定値を受信し、保存するステップと、すでに故障しているセンサエレメントを除外して分析するステップと、各測定値のバラツキは関係範囲以内か否かを判定するステップと、判定結果がYESであれば、有効なセンサエレメントの測定値を分析するステップと、判定結果がNOであれば、該当するセンサエレメントを故障と決定し、有効なセンサエレメントの測定値を分析するステップと、故障程度が基準以上か否かを判定するステップと、故障程度が基準未満の場合には、故障判定を終了するステップと、故障程度が基準以上であれば、該当するセンサエレメントのメンテナンスを行うステップと、該当するセンサエレメントの故障情報をリセット後、故障判定を終了するステップとを有する。
センサ故障判定処理は、センサエレメント・センサノード通信端末SNi・ホスト通信端末H若しくはその先のデータ分析会社のデータ管理部で実行される。
なお、説明の都合上、4つのセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4を配置した場合について述べる。但し、センサエレメントの設置数を増減した場合でも基本的な故障判定の手法は同様である。
また、4つのセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4からの出力値(測定値)は、これらのセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4がそれぞれ正常に機能しているときは、そのセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4で正常とされる計測ばらつきの範囲と、センサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4が使用される環境条件と、通信に適したデジタル値へ変換する手段の測定誤差のほか、ノイズ除去のためのフィルタなどの変動条件とを勘案して取り得る関係範囲の違いしかないものとする。
(a)まずステップS10において、センサノード通信端末SNi・ホスト通信端末Hのデータ管理部140若しくはデータ分析会社のデータ管理部120においてセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の測定データ(測定値)を受信する。
(b)次に、ステップS11において、すでに故障しているセンサエレメントを除外して分析する。
(c)次に、ステップS12において、各測定値のバラツキは関係範囲以内か否かを判定する。
(d)ステップS12において、判定結果がYESであれば、ステップS14に移行し、有効なセンサエレメントの測定値を分析する。
(e)ステップS12において、判定結果がNOであれば、ステップS13に移行し、該当するセンサエレメントを故障と決定し、ステップS14に移行し、有効なセンサエレメントの測定値を分析する。
(f)次に、ステップS15において、センサノード通信端末SNiの故障の程度が基準以上か否かを判定する。
(g)ステップS15において、センサノード通信端末SNiの故障の程度が基準未満の場合には、故障判定を終了する。
(h)ステップS15において、センサノード通信端末SNiの故障の程度が基準以上であれば、ステップS16に移行し、該当するセンサエレメントのメンテナンスを行う。
(i)次に、ステップS17に移行し、該当するセンサエレメントの故障情報をリセット後、故障判定を終了する。
ステップS12では、各測定データのばらつきは関係範囲以内であるか否かが判定される。4個のセンサエレメントの計測値には、少しずつの計算誤差やバラツキがある。また僅かな計測環境の違いがあるため、それぞれのセンサエレメントの計測値は、計測対象の状態に対して、ある範囲の関係性を保つものの4個とも同じ値となるわけではない。但し、4個のセンサエレメントがそれぞれ正常に動作している間は、お互い近い値の関係範囲に収まる。そして、計測対象の状態が変化すると、4個のセンサエレメントはそれぞれ計測対象の状態に応じて、新たな計測値を出力するので、4個のセンサエレメントが正常動作している間は、新たな計測値であっても、その値はお互い近い値となる。
ところが、1個のセンサエレメントが故障して、計測対象に対する関係性が変化した場合、出力される計測値は、正常で無い関係性によって出力された値であるため、正常に出力される他の3個のセンサエレメントの計測値とは正常な時と比べて近く無いかけ離れた値となる。この「センサ計測値の群(仲間)外れが生じた」とき、その1個のセンサエレメントは、故障したと認識することができる。つまり、センサエレメントSE1〜SE4の各測定データのばらつきが、関係範囲内にあるか否かが判定される。この判定は、例えば受信側ホスト通信端末やデータ管理会社のデータ管理部において、データを収集して計算処理することで、統計的手法によって、群外れのセンサエレメントを検出する。
センサノード通信端末と受信側ホスト通信端末、集結されたデータ類を分析する管理会社のデータ管理部(計算機)、これら各パートでどのようにデータ収集からセンサ故障判定、収集データ分析の工程の流れを分担するのかにより、ハードウェアの構成や必要エネルギー、通信への要求なども変更可能である。
実施の形態に係るセンサネットワークシステムおよびその動作方法の主要部は、「センサエレメントが複数搭載されていること」と、それにより「もたらせる働き」であり、センサノード通信端末、およびホスト通信端末、集結されたデータ類を分析する管理会社のデータ管理部(計算機)などは、それを活かすための構成となる。
実施の形態に係るセンサネットワークシステムにおいて、例えば、以下のようなデータ処理の流れが実行される。すなわち、
(1)複数のセンサエレメントにおいて、センサデータを取得する。
(2)必要に応じてフィルタリングを行い、ノイズを除去する。
(3)センサデータを比較して、センサの故障診断を行う。
(4)故障が予め設定した基準よりも劣悪な場合、メンテナンスを要求する。その基準には満たないが、故障がある場合には、その故障の程度について報知する。
(5)有効なセンサデータを使用して、対象となる構造物やポイントの状態を分析する。
(1)・(2)をセンサノード通信端末が行い、そのセンサデータはホスト通信端末の受信機に送信され、さらにホスト通信端末から、例えば、インターネットや専用回線などを経由して、一旦データストレージ手段(データサーバなど)に貯蔵され、そのデータを参照可能なデータ分析を行う管理会社のデータ管理部(計算機)によって、(3)・(4)・(5)が行われる。
この役割分担としては、センサデータの履歴の保管/参照や統計処理、分析処理など計算負荷の比較的大きな仕事は、計算能力が高く、使用できる電力に制限が少ない、比較的規模の大きな計算機に行わせると良い。
一方、センシングノイズなどを除去して通信データ量を抑制するための比較的小規模な仕事は、センサノード通信端末に行わせると良い。
以上のように役割分担することで、数が多いセンサノード通信端末において、それぞれ個別での動作エネルギーの調達がし易く、省電力化するというシステムコンセプトを達成可能である。
一方、センシングデータの量が多い場合には、センサノード通信端末側である程度のデータ処理を予め進めておいても良い。センサノード通信端末側である程度のデータ処理を予め進めておく方が通信量が減って、センサノード通信端末における消費電力が抑制できる。
(周辺のセンサノード通信端末間の関係性の関連性)
実施の形態に係るセンサネットワークシステムに適用可能なセンサノード通信端末SNiにおいて、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の出力値(計測データ)Di(D1・D2・D3・D4)を模式的に図10に示すように表す。
実施の形態に係るセンサネットワークシステムの適用例であって、橋梁構造物200にセンサノード通信端末SNi−1・SNi・SNi+1・SNi−2を配置した構成例は、模式的に図11(a)に示すように表され、図11(a)において、橋梁構造物200にひずみを生じた状態の構成例は、模式的に図11(b)に示すように表される。センサノード通信端末SNi−2は、センサノード通信端末SNiと橋梁構造物200を隔てた裏面側に配置され、センサノード通信端末SNiと関連付けされた測定データを得られることが期待される。
図11に示す適用例において、センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントが全て正常の場合における隣接するセンサノード通信端末SNi−1の4個のセンサエレメントの計測データは模式的に図12(a)に示すように表され、センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントの計測データは模式的に図12(b)に示すように表され、隣接するセンサノード通信端末SNi+1の4個のセンサエレメントの計測データは模式的に図12(c)に示すように表される。センサノード通信端末SNiにおいて、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の計測データは、D1+/−ΔB・D2+/−ΔB・D3+/−ΔB・D4+/−ΔBで表される。ΔBは橋梁構造物200にひずみを生じたことによる計測データの変動幅に対応している。
隣接するセンサノード通信端末SNi−1・SNi+1においては、変動幅はひずみを生じた点におけるセンサノード通信端末SNiの変動幅ΔBの例えば、半分の変動幅ΔB/2を生じている。
したがって、センサノード通信端末SNi−1において、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の計測データは、D1+/−ΔB/2・D2+/−ΔB/2・D3+/−ΔB/2・D4+/−ΔB/2で表される。同様に、センサノード通信端末SNi+1において、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の計測データは、D1+/−ΔB/2・D2+/−ΔB/2・D3+/−ΔB/2・D4+/−ΔB/2で表される。
図11に示す適用例において、センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントの内の1個が故障の場合における隣接するセンサノード通信端末SNi−1の4個のセンサエレメントの計測データは模式的に図13(a)に示すように表され、センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントの計測データは模式的に図13(b)に示すように表され、隣接するセンサノード通信端末SNi+1の4個のセンサエレメントの計測データは模式的に図13(c)に示すように表される。センサノード通信端末SNiにおいて、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の計測データは、D1+/−ΔE・D2+/−ΔB・D3+/−ΔB・D4+/−ΔBで表される。ΔEは、関係範囲を超える変動幅に対応している。
隣接するセンサノード通信端末SNi−1・SNi+1においては、変動幅はひずみを生じた点におけるセンサノード通信端末SNiの変動幅ΔBの例えば、半分の変動幅ΔB/2を生じている。したがって、センサノード通信端末SNi−1において、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の計測データは、D1+/−ΔB/2・D2+/−ΔB/2・D3+/−ΔB/2・D4+/−ΔB/2で表される。同様に、センサノード通信端末SNi+1において、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の計測データは、D1+/−ΔB/2・D2+/−ΔB/2・D3+/−ΔB/2・D4+/−ΔB/2で表される。以上の結果より、センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントの1個が故障した場合にも、隣接するセンサノード通信端末SNi−1・SNi+1において得られた計測データを参酌して、センサノード通信端末SNiのセンサエレメントSE1が故障していると判断し、他のセンサエレメント情報を正しい計測データとすることができる。
図11に示す適用例において、センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントの内に2個が故障の場合における隣接するセンサノード通信端末SNi−1の4個のセンサエレメントの計測データは模式的に図14(a)に示すように表され、センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントの計測データは模式的に図14(b)に示すように表され、隣接するセンサノード通信端末SNi+1の4個のセンサエレメントの計測データは模式的に図14(c)に示すように表される。センサノード通信端末SNiにおいて、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の計測データは、D1+/−ΔE・D2+/−ΔE・D3+/−ΔB・D4+/−ΔBで表される。ΔEは、関係範囲を超える変動幅に対応している。
隣接するセンサノード通信端末SNi−1・SNi+1においては、変動幅はひずみを生じた点におけるセンサノード通信端末SNiの変動幅ΔBの例えば、半分の変動幅ΔB/2を生じている。したがって、センサノード通信端末SNi−1において、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の計測データは、D1+/−ΔB/2・D2+/−ΔB/2・D3+/−ΔB/2・D4+/−ΔB/2で表される。同様に、センサノード通信端末SNi+1において、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の計測データは、D1+/−ΔB/2・D2+/−ΔB/2・D3+/−ΔB/2・D4+/−ΔB/2で表される。以上の結果より、センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントの2個が故障した場合にも、隣接するセンサノード通信端末SNi−1・SNi+1において得られた計測データを参酌して、センサノード通信端末SNiのセンサエレメントSE1・SE2が故障していると判断し、他のセンサエレメント情報を正しい計測データとすることができる。
図11に示す適用例において、センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントの内の3個が故障の場合における隣接するセンサノード通信端末SNi−1の4個のセンサエレメントの計測データは模式的に図15(a)に示すように表され、センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントの計測データは模式的に図15(b)に示すように表され、隣接するセンサノード通信端末SNi+1の4個のセンサエレメントの計測データは模式的に図15(c)に示すように表される。センサノード通信端末SNiにおいて、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の計測データは、D1+/−ΔE・D2+/−ΔE・D3+/−ΔE・D4+/−ΔBで表される。ΔEは、関係範囲を超える変動幅に対応している。
隣接するセンサノード通信端末SNi−1・SNi+1においては、変動幅はひずみを生じた点におけるセンサノード通信端末SNiの変動幅ΔBの例えば、半分の変動幅ΔB/2を生じている。したがって、センサノード通信端末SNi−1において、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の計測データは、D1+/−ΔB/2・D2+/−ΔB/2・D3+/−ΔB/2・D4+/−ΔB/2で表される。同様に、センサノード通信端末SNi+1において、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の計測データは、D1+/−ΔB/2・D2+/−ΔB/2・D3+/−ΔB/2・D4+/−ΔB/2で表される。以上の結果より、センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントの3個が故障した場合にも、隣接するセンサノード通信端末SNi−1・SNi+1において得られた計測データを参酌して、センサノード通信端末SNiのセンサエレメントSE1・SE2・SE3が故障していると判断し、他のセンサエレメント情報を正しい計測データとすることができる。
図11に示す適用例において、センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントの全てが故障の場合における隣接するセンサノード通信端末SNi−1の4個のセンサエレメントの計測データは模式的に図16(a)に示すように表され、センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントの計測データは模式的に図16(b)に示すように表され、隣接するセンサノード通信端末SNi+1の4個のセンサエレメントの計測データは模式的に図16(c)に示すように表される。センサノード通信端末SNiにおいて、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の計測データは、D1+/−ΔE・D2+/−ΔE・D3+/−ΔE・D4+/−ΔEで表される。ΔEは、関係範囲を超える変動幅に対応している。
隣接するセンサノード通信端末SNi−1・SNi+1においては、変動幅はひずみを生じた点におけるセンサノード通信端末SNiの変動幅ΔBの例えば、半分の変動幅ΔB/2を生じている。したがって、センサノード通信端末SNi−1において、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の計測データは、D1+/−ΔB/2・D2+/−ΔB/2・D3+/−ΔB/2・D4+/−ΔB/2で表される。同様に、センサノード通信端末SNi+1において、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の計測データは、D1+/−ΔB/2・D2+/−ΔB/2・D3+/−ΔB/2・D4+/−ΔB/2で表される。以上の結果より、センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントの4個が故障した場合にも、隣接するセンサノード通信端末SNi−1・SNi+1において得られた計測データを参酌して、センサノード通信端末SNiのセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4が故障していると判断し、隣接するセンサノード通信端末SNi−1・SNi+1において得られた計測データを正しい計測データとすることができる。
センサノード通信端末SNi−2は、センサノード通信端末SNiと橋梁構造物200を隔てた裏面側に配置され、センサノード通信端末SNiと関連付けされた測定データを得ることができるため、センサノード通信端末SNiの4個のセンサエレメントの全てが故障の場合においても、隣接するセンサノード通信端末SNi−1・SNi+1において得られた計測データを参酌し、さらにセンサノード通信端末SNi−2において得られた計測データも参酌すれば、より正確な情報を把握可能である。
(センサエレメント・センサノード通信端末の構成例)
実施の形態に係るセンサネットワークシステムに適用可能なセンサノード通信端末SNiであって、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4が、それぞれ独立した構成を備える模式的ブロック構成は、図17に示すように表される。すなわち、図17においては、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4は、それぞれ自立してセンサネットワークに接続可能である。
また、実施の形態に係るセンサネットワークシステムに適用可能なセンサノード通信端末SNiであって、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4には制御部14i・ADC15i・無線送受信部16i・アンテナ18i・メモリ12iが外部接続される模式的ブロック構成は、図18に示すように表される。すなわち、図18においては、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4は、互いに制御部14i・ADC15i・無線送受信部16i・アンテナ18i・メモリ12iを共通に使用可能である。
また、実施の形態に係るセンサネットワークシステムに適用可能なセンサノード通信端末SNiであって、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4に無線送受信部16i・アンテナ18iが外部接続される模式的ブロック構成は、図19に示すように表される。すなわち、図19においては、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4は、互いに無線送受信部16i・アンテナ18iを共通に使用可能である。
図17に示されたセンサノード通信端末SNiに適用可能なセンサエレメントSEiの模式的ブロック構成は、図20に示すように表される。
図17に示されたセンサノード通信端末SNiに適用可能なセンサエレメントSEiは、図20に示すように、電源部32iと、電源部32iに接続されたパワーコンディショ二ング集積回路(PCIC:Power Conditioning Integrated Circuit)13iと、PCIC13iに接続された制御部(CTR)14iおよびセンサ21iと、センサ21i・CTR14iに接続されたアナログディジタルコンバータ(ADC:Analog Digital Converter)15iと、ADC15iに接続されたメモリ12iと、メモリ12iに接続された中央演算制御装置(CPU:Central Processing Unit)17iと、CTR14iに接続された無線送受信部16iおよびアンテナ18iとを備える。
図18に示されたセンサノード通信端末SNiに適用可能なセンサエレメントSEiの模式的ブロック構成は、図21に示すように表される。
図18に示されたセンサノード通信端末SNiに適用可能なセンサエレメントSEiは、図21に示すように、電源部32iと、電源部32iに接続されたPCIC13iと、PCIC13iに接続されたセンサ21iと、センサ21iに接続されたCPU17iとを備える。センサエレメントSEiの外部には、内部のCPU17iに接続可能なCTR14と、CTR14に接続されるADC15と、CTR14に接続される無線送受信部16・アンテナ18と、ADC15に接続されるメモリ12が共通に配置される。
図19に示されたセンサノード通信端末SNiに適用可能なセンサエレメントSEiの模式的ブロック構成は、図22に示すように表される。
図19に示されたセンサノード通信端末SNiに適用可能なセンサエレメントSEiは、図22に示すように、電源部32iと、電源部32iに接続されたPCIC13iと、PCIC13iに接続されたCTR14iおよびセンサ21iと、センサ21i・CTR14iに接続されたADC15iと、ADC15iに接続されたメモリ12iと、メモリ12iに接続されたCPU17iとを備える。センサエレメントSEiの外部には、内部のCPU17iに接続可能な無線送受信部16・アンテナ18が共通に配置される。
実施の形態に係るセンサネットワークシステムとして、図17若しくは図19示されたセンサノード通信端末SNiおよび図20若しくは図22に示されたセンサエレメントSEiを適用する場合には、例えば、以下の構成を採用しても良い。すなわち、センサ対象と、センサ対象に搭載され、同等の機能を有する複数のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4を備える複数のセンサノード通信端末SNiとを備え、複数のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4は、図20若しくは図22に示すように、センサ21iと、センサ21iにより得られたセンサ情報を蓄積するメモリ12iと、メモリ12iに蓄積されたセンサ情報を分析する制御部14iとを備えると共に、制御部14iが、故障診断アルゴリズムにしたがって、複数のセンサエレメントおよび複数のセンサノード通信端末の故障の自己診断を実施し、故障と判定されたセンサエレメント若しくはセンサノード通信端末のメンテナンスを実施しても良い。
実施の形態に係るセンサネットワークシステムとして、図18示されたセンサノード通信端末SNiおよび図21に示されたセンサエレメントSEiを適用する場合には、例えば、以下の構成を採用しても良い。すなわち、実施の形態に係るセンサネットワークシステムは、センサ対象と、センサ対象に搭載され、同等の機能を有する複数のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4と、複数のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4により得られたセンサ情報を蓄積するメモリ12iと、メモリ12iに蓄積されたセンサ情報を分析する制御部14iとを備える複数のセンサノード通信端末SNiとを備えていても良い。ここで、制御部14iが、故障診断アルゴリズムにしたがって、複数のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4および複数のセンサノード通信端末SNiの故障の自己診断を実施し、故障と判定されたセンサエレメント若しくはセンサノード通信端末のメンテナンスを実施しても良い。
センサエレメントSEiの内部に配置されるセンサ21iの例としては、後述する図24に示すように、サーミスタ等で構成される温度センサ210、湿度を計測する湿度センサ211、COなどの気体の濃度を検出する気体センサ212、ストレインゲージなどで構成される歪センサ213、メムス(MEMS: Micro Electro Mechanical Systems)素子などで形成される振動センサ(加速度センサ)214などを採用可能である。センサ21iとしては、複数かつ異なる種類のセンサを配置すると良い。なお、センサエレメントSEi内に設けられるセンサ21iの種類は、上記例に限定されず、センサノード通信端末SNiの設置目的等に応じて適宜選択することができる。例えば、上記以外のセンシング対象としての物理量としては、光量、風量、傾斜量、圧力、放射線量などが挙げられる。
さらに、上記のセンサ21iの検出動作においては、常時検出動作を実施しても良いが、省電力化のためには間欠的な検出動作をさせることが望ましい。このような間欠的な検出動作により、センサノード通信端末SNiにおけるジョブ負担を軽減することができる。
センサノード通信端末SNiは、容易にはアクセス困難な場所や、メンテナンスを実行するには危険な場所、或いは遠隔地に配置される場合もあるため、省電力化、ジョブ負担の低減化が望まれる。
上記のセンサ21iの検出動作において、間欠的な検出動作をさせることは、複数のセンサノード通信端末SNiからの情報を収集するホスト通信端末Hにおいてもジョブ負担の軽減および省電力化のためには望ましい。故障診断は、ホスト通信端末Hにおいて実施しても良く、或いは、ホスト通信端末Hからの情報を収集し分析するデータ分析会社のデータ管理部において実施してもよい。
(無線センサネットワークシステムの概略構成)
実施の形態に係る無線センサネットワークシステム1の模式的ブロック構成は、図23に示すように表される。
実施の形態に係る無線センサネットワークシステム1は、図23に示すように、同等の機能を有する複数のセンサエレメントSE1・SE2・…を備える複数のセンサノード通信端末SN1・SN2・…と、複数のセンサエレメントSE1・SE2・…により得られた複数のセンサノード通信端末毎のセンサ情報を収集し蓄積するデータ格納部135・データ格納部135に蓄積されたセンサ情報を分析するデータ管理部140を備えるホスト通信端末H1とを備える。ここで、データ管理部140は、故障診断アルゴリズムにしたがって、複数のセンサノード通信端末SN1・SN2・…の複数のセンサエレメントSE1・SE2・…の故障の自己診断を実施し、故障と判定されたセンサエレメント若しくはセンサノード通信端末のメンテナンスを実施可能である。
センサノード通信端末SN1・SN2・…とホスト通信端末H1間のデータ通信は、無線通信により実施される。なお、センサノード通信端末SN1・SN2・…とホスト通信端末H1間のデータ通信は、有線通信を用いても良い。また、センサ対象は図示を省略されているが、センサノード通信端末SN1・SN2・…とホスト通信端末H1は、センサ対象に搭載されている。
なお、図23においては2台のセンサノード通信端末SN1・SN2について図示するが、実際に稼働する無線センサネットワークシステム1では、3台以上のセンサノード通信端末を設けることが可能である。より具体的には、監視対象あるいは測定対象としての建造物等の種類、大きさや規模にもよるが、センサノード通信端末の総設置数は、例えば数十個から数百個あるいは数千個などの単位となる場合も有り得る。
また、センサノード通信端末が多数となる場合などには、受信効率等を考慮して、ホスト通信端末H1を複数台以上設け、各ホスト通信端末H1で受信したデータ等を所定のネットワークを介して統合管理しても良い。
実施の形態に係る無線センサネットワークシステム1に適用可能なセンサノード通信端末SN1・SN2・…は、各種の物理量を測定する複数のセンサエレメントSE1・SE2・…と、センサエレメントSE1・SE2・…で測定した物理量を測定データとしてホスト通信端末H1に対して送信する送信部およびホスト通信端末H1から送信されて来る所定のデータを受信する受信部とを有する無線送受信部(TX,RX)161・162・…とを備える。
また、センサエレメントSE1・SE2・…および無線送受信部161・162・…の動作を制御する制御部141・142・…と、センサエレメントSE1・SE2・…、無線送受信部161・162・…および制御部141・142・…に電力を供給する電源部321・322・…とを備える。無線送受信部161・162・…には、アンテナ181・182・…が接続されている。
ここで、センサエレメントSE1・SE2・…は、一つの事象に関する物理量を略同時に測定可能な範囲内において複数個にわたって設置されている。
なお、「一つの事象に関する物理量」とは、例えば橋梁等の建造物において、それぞれ一つの事象として経時的に発生する振動、温度や湿度の変化、歪みの発生等に対応する物理量をいうものとする。
また、センサエレメントSE1・SE2・…を設置する「一つの事象に関する物理量を略同時に測定可能な範囲」の具体例については後述する。
センサノード通信端末に搭載されるセンサエレメント内の各種センサの模式的ブロック構成例は、図24に示すように表される。
センサエレメントSEiには、図24に示すように、建造物等の外壁部などの温度を計測するサーミスタ等で構成される温度センサ210、建造物等の湿度を計測する湿度センサ211、COなどの気体の濃度を検出する気体センサ212、建造物等の壁部などの歪を検出するストレインゲージなどで構成される歪センサ213、建造物等の振動を検出する振動センサ(加速度センサ)214などのセンサのいずれか若しくは複数搭載可能である。なお、センサエレメントSEiに搭載されるセンサは、上記に限定されず、センサノード通信端末の設置目的等に応じて適宜選択することができる。例えば、上記以外の物理量としては、光量、風量、傾斜量、圧力、放射線量などが挙げられる。
また、各センサノード通信端末SN1・SN2・…のセンサエレメントSE1・SE2・…には、すべて同じセンサを搭載しても良い。或いは各センサノード通信端末SN1・SN2・…毎に搭載するセンサの種類を変えてもよい。
これにより、センサノード通信端末SN1・SN2・…を搭載するセンサ対象である橋、道路、鉄道、ビルディング等の建造物の種類や環境に応じて、各センサエレメントSE1・SE2・…に適切なセンサを搭載して、建造物の継続的な構造物ヘルスモニタリングに必要な各種物理量を測定データとして取得するようにしても良い。
(電源部の構成例)
センサノード通信端末若しくはホスト通信端末内の電源部32(132)の模式的ブロック構成例は、図25に示すように表される。なお、電源部32(132)は、電池や外部より供給される場合もある。図25に示される例では、電源部32は、太陽電池パネル等の光発電装置170と、この光発電装置170で発電された電気を蓄電する蓄電装置171を備える。蓄電装置171は、二次電池や電気二重層コンデンサ等で構成可能である。さらに、蓄電装置171の蓄電量を検出する蓄電量検出器172を備えていても良い。図23に示す制御部141・142・…・140は、条件の1つとして、蓄電量検出器172によって蓄電装置171の蓄電量が所定の閾値(例えば、センサノード通信端末等の無線送受信部161・162・…・161を起動可能な電圧など)を超えていると判定した際に、無線送受信部161・162・…・161を起動して測定データを送信するように制御しても良い。但し、制御部141・142・…・140は、上記の閾値を超えていると判定した際に、必ず無線送受信部161・162・…・161を起動するわけではない。あくまでも条件の1つであり、必要条件である。
図24に示された例では、光発電装置170で発電された電気を有効に利用することができ、省電力化を図ると共に、測定データ等を確実に送信可能な状態でのみ各センサノード通信端末SN1・SN2・…を起動することにより、長期間に渡り測定データを安定して取得することができる。
なお、光発電装置170に代えて、熱(温度差)エネルギー、振動エネルギー、電波エネルギーなど様々な形態で環境中に存在する各種エネルギーを電力に変換するエネルギーハーベスティング技術を適用した各種発電装置を搭載するようにしてもよい。
これにより、電力線等を介して各センサノード通信端末SN1・SN2・…に電力を供給することなく、光発電装置170等から駆動電力を取得することができ、各センサノード通信端末SN1・SN2・…を自立的に運用することが可能となる。
(ホスト通信端末の概略構成)
実施の形態に係る無線センサネットワークシステム1に適用可能なホスト通信端末H1は、図23に示すように、センサノード通信端末SN1・SN2・…から送信されて来る測定データを受信する受信部と、所定の信号をセンサノード通信端末SN1・SN2・…に対して送信する送信部とを備える無線送受信部(TX,RX)132を備える。
また、ホスト通信端末H1は、図23に示すように、複数のセンサエレメントSE1・SE2・…により得られた複数のセンサノード通信端末毎のセンサ情報を収集し蓄積するデータ格納部135と、データ格納部135に蓄積されたセンサ情報を分析するデータ管理部140と、無線送受信部161・データ格納部135・データ管理部140の動作を制御する制御部141と、電源部132とを備える。無線送受信部161には、アンテナ118が接続されている。ここで、データ格納部135は、メモリやハードディスク装置等を備えていても良い。
なお、電源部132は、電池であっても良く、また電力線から電力供給を受ける構成としてもよい。設置環境によっては、図25に示すような光発電装置170および蓄電装置171を備えた構成としてもよい。
ここで、データ管理部140は、故障診断アルゴリズムにしたがって、複数のセンサノード通信端末SN1・SN2・…の複数のセンサエレメントSE1・SE2・…の故障の自己診断を実施し、故障と判定されたセンサエレメント若しくはセンサノード通信端末のメンテナンスを実施可能である。
一方、データ管理部140・データ格納部135をホスト通信端末H1の外部に配置しても良い。すなわち、データ格納部135をデータサーバやクラウドサーバなどで構成し、データサーバやクラウドサーバなどにアクセス可能なデータ管理部140によって、ホスト通信端末H1で受信した測定データ等を統合して管理するようにしても良い。
なお、故障診断アルゴリズムにしたがって実施する判定処理はセンサノード通信端末SN1・SN2・…側の制御部141・142・…で行う場合もある。また、ホスト通信端末H1側の制御部141で行う場合もある。また、ホスト通信端末H1などからデータ送信され、例えばサーバなどに収集されたデータを分析する所(データ分析処理装置を備えるデータ分析管理会社など)で判定をしても良い。その場合は、例えば、1つのセンサノード通信端末にセンサエレメントが4個搭載されていれば、その4個の取得データが当判定処理を行う所まで送られる。すなわち、データ分析処理を行う所(データ分析処理装置を備えるデータ分析管理会社など)で判定処理をする構成の場合は、センサノード通信端末SN1・SN2・…からホスト通信端末H1へのデータ送信、およびホスト通信端末H1からデータ分析処理装置へのデータ送信のいずれにおいても、センサエレメント4個分のデータが送信される。また、上記のようにデータ管理者が行うだけでなく、自動的に行うこともある。
センサエレメントの故障は、“故障している”/“正常である”の2状態であり、例えば、4個のセンサエレメントを備えるセンサノード通信端末の例で説明すると、4個のセンサエレメントの内、何個のセンサエレメントが故障しているのかでセンサノード通信端末の故障の程度を表わす。すなわち、故障の程度は、0%、25%、50%、75%、100%の5状態の内、いずれかになる。0%とは4個のセンサエレメントすべてが正常、25%とは4個のセンサエレメントの内、いずれか1個が故障、50%とは4個のセンサエレメントの内、いずれか2個が故障、75%とは4個のセンサエレメントの内、いずれか3個が故障・1個のみ正常、100%とは4個のセンサエレメントすべてが故障であることを示す。
故障判定処理の詳細な処理手順等については図9を参照して説明した通りである。すなわち、当該センサノード通信端末SN1、SN2・・・が備える各センサエレメントSE1、SE2・・・に対応する測定データのばらつきが、関係範囲以内ではないと判定した場合には、各測定データを分析して、群外れのデータを特定して、該当するセンサエレメントを故障と判定し、該当する測定データを無効としてそれ以外の測定データのみ以降の分析に使用する。更に、故障したセンサエレメントが何個存在するかをもって、当該センサノード通信端末の故障の程度の指標の1つとする。このセンサノード通信端末の故障の程度が予め設定した基準(閾値)以上であると判定した場合(例えば、51%以上の故障)には、該当するセンサエレメント若しくは該当するセンサノード通信端末のメンテナンスを促す報知を行う。ここで、報知は、ホスト通信端末H1のアンテナ(報知部)118でも実施可能である。また、この報知は、データ分析処理を行う所(データ分析処理装置を備えるデータ分析管理会社など)、若しくはそのデータ分析処理結果を参照する機器(管理者が参照可能である)において実行しても良い。
これにより、報知されたセンサエレメントについて、直ちに交換等のメンテナンスを行うことができ、継続的な構造物ヘルスモニタリングを行うことが可能となる。
また、メンテナンス完了後にそのセンサエレメントの故障に関する情報をリセットするように制御するようにしてもよい。
これにより、交換されたセンサエレメントについても、ホスト通信端末H1などで新たに故障等の判定を開始することができる。
(無線センサネットワークシステムの構成例)
実施の形態に係る無線センサネットワークシステム1の模式的構成例は、図26に示すように表される。
図26に示す構成例では、複数のセンサノード通信端末SN1・SN2・…・SNi−1・SNi・…・SNnと、これらのセンサノード通信端末SN1・SN2・…・SNi−1・SNi・…・SNnのセンサエレメントにおける測定データを受信するホスト通信端末H1とを備える。ここで、センサノード通信端末SN1・SN2・…・SNi−1・SNi・…・SNnからホスト通信端末H1に無線送信される測定データは、システム共通の時計による定時刻送信動作に対して、ホスト通信端末H1の受信機が受信窓を開けることで受信する動作を実行しても良い。
実施の形態に係る無線センサネットワークシステム1は、図26に示すように、同等の機能を有する複数のセンサエレメントを備える複数のセンサノード通信端末SN1・SN2・…・SNi−1・SNi・…・SNnと、複数のセンサエレメントにより得られた複数のセンサノード通信端末毎のセンサ情報を収集するホスト通信端末H1とを備える。ここで、ホスト通信端末H1は、複数のセンサノード通信端末毎のセンサ情報を蓄積するデータ格納部と、データ格納部に蓄積されたセンサ情報を分析するデータ管理部とを備える。データ管理部は、故障診断アルゴリズムにしたがって、複数のセンサノード通信端末SN1・SN2・…・SNi−1・SNi・…・SNnの複数のセンサエレメントの故障の自己診断を実施し、故障と判定されたセンサエレメント若しくはセンサノード通信端末のメンテナンスを実施可能である。
各センサノード通信端末SN1・SN2・…・SNi−1・SNi・…・SNnは、例えば、橋梁、道路、鉄道、ビルディング等の建造物等に設置されていても良い。さらに、建造物に限定されるものではなく、大気汚染、森林火災、ワイン醸造品質管理、野外で遊ぶ児童達のケア、スポーツをする人達のケア、スマートホンの検出、原子力発電所や防衛施設などへの周辺アクセス制御、原子力発電所の放射能レベル検出、電磁界強度レベル制御、交通渋滞などの交通混雑状況の把握、スマート道路、スマート照明、高機能ショッピング、ノイズ環境マップ、船舶の高効率シップメント、水質管理、ごみ処理管理、スマートパーキング、ゴルフコース管理、水漏れ・ガスもれ管理、自動運転管理、都市部における効率的なインフラ配置および管理など様々な分野に適用可能である。
なお、上述したように、各センサノード通信端末SN1・SN2・…・SNi−1・SNi・…・SNnは、電源部として、電池、ソーラー光発電装置などを備えることで、自立的に駆動することができる。
ホスト通信端末H1は、例えば、所定に高さを有する支柱や塔の上部に設置される。これにより、各センサノード通信端末SN1・SN2・…・SNi−1・SNi・…・SNnとの間で、信号やデータを確実に送受信することができる。
また、センサノード通信端末が多数となる場合などには、電波的に影となる位置に設置されたセンサノード通信端末との受信効率等を考慮して、ホスト通信端末H1を2台以上設け、各ホスト通信端末H1で受信したデータ等を所定のネットワークを介してデータ管理部で統合するようにしてもよい。
(センサエレメントの配置例とセンサモジュール例)
センサノード通信端末SNiに搭載可能なセンサエレメントの配置例であって、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4を配置する例は模式的に図27(a)に示すように表され、2個のセンサエレメントSE1・SE2を配置する例は模式的に図27(b)に示すように表される。また、3個のンサエレメントSE1・SE2・SE3を配置する例は図28(a)に示すように表され、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4を直線的に配置する例は図28(b)に示すように表される。説明の便宜上、センサエレメントの設置数は最大4個とするが、これに限定されるものではなく、センサエレメントを例えば、2個・3個若しくは5個以上設置する場合にも同様の配置形式を採用することができる。
図27・図28に示すように、センサノード通信端末SNiは基板100を備え、基板100上には、センサエレメントSE1、SE2、…と、制御部14iと、アンテナ18iに接続された無線送受信部16iが配置されている。その他の電源部32i・PCIC13i・センサ21i・ADC15i・メモリ12i・CPU17iなどはセンサエレメント側に搭載されている。
図27〜図28に示す例において、上述の「一つの事象に関する物理量を略同時に測定可能な範囲」とは、基板100上において二次元的に離間した隅部または縁部をいう。
まず、図27(a)に示す配置例では、矩形状の基板100の四隅にそれぞれセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4が配置されている。この構成により、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4は、基板100上において二次元的に離間した隅部に設置され、一つの事象に関する物理量を略同時に測定可能である。
図27(b)に示す配置例では、矩形状の基板100の対角に位置する2隅にセンサエレメントSE1・SE2が配置されている。この構成により、2個のセンサエレメントSE1・SE2は、基板100上において二次元的に離間した隅部に設置され、一つの事象に関する物理量を略同時に測定することとなる。
図28(a)に示す配置例では、矩形状の基板100の縁部に沿ってセンサエレメントSE1・SE2・SE3が配置されている。この構成により、3個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3は、基板100上において二次元的に離間した縁部に設置され、一つの事象に関する物理量を略同時に測定することとなる。
図28(b)に示す配置例では、矩形状の基板100の一つの縁部に沿ってセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4が直線上に所定の距離(例えば、センサエレメントの1個分)だけ離間して配置されている。この構成により、4個のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4は、基板100上において二次元的に離間した一つの縁部に設置され、一つの事象に関する物理量を略同時に測定することとなる。
センサノード通信端末に搭載可能なセンサモジュールM1の構成例を示す一部透視鳥瞰図は、図29に示すように表される。図29には、図27(a)に示す配置例の具体的な構成例が示されている。
センサモジュールM1は、取付穴401を四隅に有する金属製の取付板400と、取付板400上に配置された矩形状の基板100とを備える。
矩形状の基板100上の略中央には制御部14i、蓄電素子としてのコンデンサ180、制御用のクロックを生成する水晶発振器181、無線送受信部16i、アンテナ(アンテナパターン)18iが配置されている。
基板100の四隅には、センサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4が配置されている。図29に示す例では、各センサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4のセンサ(21)には、温度センサ210(湿度センサ211)・振動センサ214が、配置されている。
なお、各センサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4のセンサ(21)は、温度センサ210(湿度センサ211)・振動センサ214の組み合わせに限定されるものではなく、図24に示した各種センサの組み合わせを備えていても良い。
また、基板100は、樹脂やセラミック等で構成される筐体402により覆われて、風雨等から防護されるようになっている。
(センサエレメントを搭載した基板の配置例)
センサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4をそれぞれ搭載した基板250a・250b・250c・250dの配置例は、模式的に図30に示すように表される。また、センサエレメントSE1・SE2・SE3をそれぞれ搭載した基板250a・250b・250cの配置例は、模式的に図31に示すように表される。また、センサエレメントSE1・SE2をそれぞれ搭載した基板250a・250bの配置例は、模式的に図32に示すように表される。
図30〜図32を参照して、センサノード通信端末SNiにおけるセンサエレメントSE1、SE2、…を搭載した基板の配置例について説明する。
また、図30〜図32に示す基板の配置例では、センサノード通信端末SNiは、筐体または枠体151と、筐体または枠体151上に配置された基板110・250a・250b・…を備え、基板110上には、CTR14i・無線送受信部16iが配置され、基板250a・250b・…上には、センサエレメントSE1・SE2・…が配置されている。その他の電源部32i・PCIC13i・センサ21i・ADC15i・メモリ12i・CPU17iなどはセンサエレメント側に搭載されている。
すなわち、図30〜図32に示す基板の配置例では、少なくともセンサエレメントSE1・SE2・…の何れかを搭載する基板250a・250b・…を備え、「一つの事象に関する物理量を略同時に測定可能な範囲」は、複数の基板250a・250b・…を二次元的に所定距離だけ離間させて配置する範囲である。
なお、ここでは説明の便宜上、センサエレメントの設置数は最大4個とするが、これに限定されるものではなく、センサエレメントを例えば、5個以上設置する場合にも同様の配置形式を採用することができる。
図30に示す基板の配置例では、筐体または枠体251内の矩形状の底面の四隅に、センサエレメントSE1を搭載した基板250a、センサエレメントSE2を搭載した基板250b、センサエレメントSE3を搭載した基板250c、センサエレメントSE4を搭載した基板250dが配置されている。また、筐体または枠体251内の底面の略中央には、基板110が配置され、制御部14iよびアンテナ18iに接続される無線送受信部16iが搭載されている。センサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4は、制御部14iに接続される。この構成により、センサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4を搭載する基板250a・250b・250c・250dは二次元的に離間した隅部に設置され、一つの事象に関する物理量を略同時に測定可能である。
図31に示す基板の配置例では、筐体または枠体251内の矩形状の底面の隅部または内縁部に、センサエレメントSE1を搭載した基板250a、センサエレメントSE2を搭載した基板250b、センサエレメントSE3を搭載した基板250cの計3枚が配置されている。また、筐体または枠体251内の底面の略中央には、基板110が配置され、制御部14iよびアンテナ18iに接続される無線送受信部16iが搭載されている。センサエレメントSE1・SE2・SE3は、制御部14iに接続される。この構成により、センサエレメントSE1・SE2・SE3を搭載する基板250a・250b・250cは二次元的に離間した隅部または内縁部に設置され、一つの事象に関する物理量を略同時に測定可能である。
図32に示す基板の配置例では、筐体または枠体251内の矩形状の底面の対角線上に位置する隅部に、センサエレメントSE1を搭載した基板250a、センサエレメントSE2を搭載した基板250bが配置されている。また、筐体または枠体251内の底面の略中央には、基板110が配置され、制御部14iよびアンテナ18iに接続される無線送受信部16iが搭載されている。センサエレメントSE1・SE2は、制御部14iに接続される。この構成により、センサエレメントSE1・SE2を搭載する基板250a、250bは二次元的に離間した対角線上の隅部に設置され、一つの事象に関する物理量を略同時に測定可能である。
(センサエレメントを搭載したセンサモジュールの配置例)
実施の形態に係るセンサノード通信端末SNiにおいて、センサエレメントを搭載したセンサモジュールの配置例は、図33に示すように表される。すなわち、図33においては、センサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4をそれぞれ搭載したセンサモジュールM2a・M2b・M2c・M2dの模式的鳥瞰構成が示されている。
また、実施の形態に係るセンサノード通信端末SNiにおいて、センサエレメントSEiを搭載したセンサモジュールの構成例を示す一部透視鳥瞰構成は、図34に示すように表される。
図33および図34に示す配置例において、「一つの事象に関する物理量を略同時に測定可能な範囲」は、複数のセンサモジュールM2a・M2b・M2c・M2dを二次元的に所定距離だけ離間させて配置する範囲である。
即ち、図33に示す配置例では、板状の設置部500の四隅に、4つのセンサモジュールM2a・M2b・M2c・M2dが配置されている。
この構成により、センサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4をそれぞれ搭載するセンサモジュールM2a・M2b・M2c・M2dは二次元的に離間した隅部に設置され、一つの事象に関する物理量を略同時に測定可能である。
センサモジュールM2は、四隅に取付穴401を有する金属製の取付板400と、取付板400上に配置された基板100とを備える。基板100上にはセンサエレメントSEi、CTR14i、蓄電素子としてのコンデンサ180、制御用のクロックを生成する水晶発振器181、無線送受信部16i、アンテナ(アンテナパターン)18iが配置されている。基板100の一つの隅部には、センサエレメントSEi(SE1・SE2・SE3・SE4の何れか)が配置されている。図34に示す例では、センサとして、温度センサ210若しくは湿度センサ211と振動センサ214が配置されている。なお、センサとしては、温度センサ210若しくは湿度センサ211と振動センサ214の組み合わせに限定されるものではなく、図24に示した各種センサの組み合わせを適用可能である。
基板100上の略中央には制御部14i、蓄電素子としてのコンデンサ180、制御用のクロックを生成する水晶発振器181、無線送受信部16i、アンテナ(アンテナパターン)18iが配置されている。また、基板100は、樹脂やセラミック等で構成される筐体402により覆われて、風雨等から防護されるようになっている。また、センサエレメントSEiの設置位置は、図34に示すような隅部に限らず、基板100上であれば何れの位置に配置されていても良い。
(センサエレメントの三次元的な配置例)
実施の形態に係るセンサノード通信端末に搭載可能なセンサエレメントの三次元的な配置例を示す模式的鳥瞰構成は、図35に示すように表される。
図35に示す例では、直方体型の筐体600内の8つの隅部のそれぞれにセンサエレメントSE1〜SE8を配置している。
なお、各隅部にはセンサエレメントSE1〜SE8自体を配置し、図示しない制御部に接続し、無線送受信部を介して各センサエレメントSE1〜SE8の測定データをホスト通信端末H1に送信するように構成しても良い。
この構成により、センサエレメントSE1〜SE8は三次元的に所定距離だけ離間させて設置され、一つの事象に関する物理量を略同時に測定することとなる。
また、センサエレメントSE1〜SE8を搭載した基板や、モジュールを筐体600内の隅部に配置するようにしてもよい。
また、図35に示す例では、筐体600内の8つの隅部の全てにセンサエレメントSE1〜SE8を配置しているが、これに限定されず、いくつかの隅部にセンサエレメントを配置してもよい。また、隅部に限らず、筐体600内の内縁部に沿ってセンサエレメントSE1〜SE8を離間して配置してもよい。
なお、図35に示すように、三次元的に離間して配置されたセンサエレメントSE1〜SE8の故障判定は、図9を用いて説明したセンサ故障判定処理の処理手順を適用して行うことができる。
これにより、センサエレメントSE1〜SE8等の交換または修理などのメンテナンスを行うことができる。また、正常に動作するセンサエレメントからの測定データを採用して、建造物の継続的な構造物ヘルスモニタリングを行うことが可能となる。
(橋梁用センサネットワークシステム)
実施の形態に係るセンサネットワークシステムを適用可能な橋梁用無線センサネットワークシステムの模式的鳥瞰構成は、図36に示すように表される。
実施の形態に係るセンサネットワークシステム1は、図36に示すように、複数のセンサノード通信端末2011、2012、…・2021、2022、…・2031、2032、…・2041、2042、…(それぞれセンサノード通信端末SNiに相当)と、複数のセンサノード通信端末2011、2012、…・2021、2022、…・2031、2032、…・2041、2042、…からの測定データを常時もしくは定期的に受信可能なホスト通信端末101・102・103・104(それぞれホスト通信端末H1に相当)とを備える。
ホスト通信端末101・102・103・104は、例えば、所定の高さを有する支柱301・302・303・304と道路(もしくは鉄道線路)305との接続部に配置されていてもよい。支柱301・302・303・304と道路(もしくは鉄道線路)305との間には、複数本のワイヤ306が接続されており、支柱301・302・303・304によって、道路(もしくは鉄道線路)305を支えている。
複数のセンサノード通信端末2011、2012、…・2021、2022、…・2031、2032、…・2041、2042、…は、複数本のワイヤ306と道路(もしくは鉄道線路)305との接続部に配置されていてもよい。
複数のセンサノード通信端末2011、2012、…は、例えば、ホスト通信端末101との間で無線送受信可能であり、同様に、複数のセンサノード通信端末2021、2022、…は、ホスト通信端末102との間で無線送受信可能であり、複数のセンサノード通信達末2031、2032、…は、ホスト通信端末103との間で無線送受信可能であり、複数のセンサノード通信端末2041、2042、…は、ホスト通信端末104との間で無線送受信可能である。
各センサノード通信端末2011、2012、…・2021、2022、…・2031、2032、…・2041、2042、…は、それぞれ複数のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4を搭載可能である。
これらのセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の故障判定は、ホスト通信端末101・102・103・104で行っても良い。その判定手法には、図9を用いて説明したセンサ故障判定処理の処理手順を適用することができる。
また、ホスト通信端末101・102・103・104において収集された情報はインターネット回線などを利用してクラウドコンピューティングシステムに供給されて、統合管理可能である。このため、センサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の故障判定は、クラウドコンピューティングシステムにアクセス可能な管理会社において行っても良い。
これにより、センサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4等の交換または修理などのメンテナンスを行うことができる。また、正常に動作するセンサエレメントからの測定データを採用して、建造物の一種としての橋梁について継続的な構造物ヘルスモニタリングを行うことが可能となる。
(他の橋梁用センサネットワークシステム)
実施の形態に係るセンサネットワークシステムを適用可能な他の橋梁用無線センサネットワークシステムの模式的鳥瞰構成は、図37に示すように表される。
実施の形態に係るセンサネットワークシステム1は、図37に示すように、複数のセンサノード通信端末2011、2012、…、2011(H)、2012(H)、…・2021、2022、…、2021(H)、2022(H)、…・2031、2032、…、2031(H)、2032(H)、…・2041、2042、…、2041(H)、2042(H)、…(それぞれセンサノード通信端末SNiに相当)と、複数のセンサノード通信端末2011、2012、…、2011(H)、2012(H)、…・2021、2022、…2021(H)、2022(H)、…・2031、2032、…、2031(H)、2032(H)、…・2041、2042、…、2041(H)、2042(H)、…からの測定データを常時もしくは定期的に受信可能なホスト通信端末101・102・103・104(それぞれホスト通信端末H1に相当)とを備える。
ホスト通信端末101・102・103・104は、例えば、所定の高さを有する支柱301・302・303・304と道路(もしくは鉄道線路)305との接続部に配置されていてもよい。
図37において、吊橋構造のワイヤ307は支柱301・303および302・304間に張られ、かつこの吊橋構造のワイヤ307から略垂直方向に道路(もしくは鉄道線路)305の接続部との間にワイヤ308が配置されて、支柱301・302・303・304によって、道路(もしくは鉄道線路)305を支えている。
複数のセンサノード通信端末2011、2012、…・2021、2022、…・2031、2032、…・2041、2042、…は、複数本のワイヤ307と道路(もしくは鉄道線路)305との接続部(黒丸で表示)に配置されていてもよい。
また、複数のセンサノード通信端末2011(H)、2012(H)、…・2021(H)、2022(H)、…・2031(H)、2032(H)、…・2041(H)、2042(H)、…は、吊橋構造のワイヤ307とワイヤ308との接続部(白丸で表示)に配置されていてもよい。
複数のセンサノード通信端末2011、2012、…、2011(H)、2012(H)、…は、例えば、ホスト通信端末101との間で無線送受信可能であり、同様に、複数のセンサノード通信達末2021、2022、…、2021(H)、2022(H)、…は、ホスト通信端末102との間で無線送受信可能であり、複数のセンサノード通信端末2031、2032、…、2031(H)、2032(H)、…は、ホスト通信端末103との間で無線送受信可能であり、複数のセンサノード通信端末2041、2042、…、2041(H)、2042(H)、…は、ホスト通信端末104との間で無線送受信可能である。
各センサノード通信端末2011、2012、…、2011(H)、2012(H)、…・2021、2022、…、2021(H)、2022(H)、…・2031、2032、…、2031(H)、2032(H)、…・2041、2042、…、2041(H)、2042(H)、…は、それぞれ複数のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4を搭載可能である。
センサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の故障判定は、ホスト通信端末101・102・103・104で行っても良い。その判定手法には、図9を用いて説明したセンサ故障判定処理の処理手順を適用することができる。
また、ホスト通信端末101・102・103・104において収集された情報はインターネット回線などを利用してクラウドコンピューティングシステムに供給されて、統合管理可能である。このため、センサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の故障判定は、クラウドコンピューティングシステムにアクセス可能な管理会社において行っても良い。
これにより、センサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4等の交換または修理などのメンテナンスを行うことができる。また、正常に動作するセンサエレメントからの測定データを採用して、建造物の一種としての橋梁について継続的な構造物ヘルスモニタリングを行うことが可能となる。
(農場用センサネットワークシステム)
実施の形態に係るセンサネットワークシステムを適用可能な農場用無線センサネットワークシステムの模式的構成は、図38に示すように表される。
実施の形態に係るセンサネットワークシステムは、図38に示すように、複数の小規模な農場用無線センサネットワークシステムAG1・AG2・…・AGmから構成されていてもよい。
複数の小規模な農場用無線センサネットワークシステムAG1・AG2・…・AGmは、例えば、栽培される作物単位で分かれていてもよい。
実施の形態に係るセンサネットワークシステム1は、図38に示すように、複数のセンサノード通信端末2011・2012・…・201n、2021・2022・…・202n、・・・、20m1・20m2・…・20mnと、複数のセンサノード通信端末2011・2012・…・201n、2021・2022・…・202n、・・・、20m1・20m2・…・20mnからの測定データを常時もしくは定期的に受信可能な複数のホスト通信端末101・102・…・10mとを備える。
複数のセンサノード通信端末2011・2012・…・201nは、例えば、ホスト通信端末101との間で無線送受信可能であり、同様に、複数のセンサノード通信端末2021・2022・…・202nは、ホスト通信端末102との間で無線送受信可能であり、・・・、複数のセンサノード通信達末20m1・20m2・…・20mnは、ホスト通信端末10mとの間で無線送受信可能である。
複数のセンサノード通信端末2011・2012・…・201n、2021・2022・…・202n、・・・、20m1・20m2・…・20mnは、それぞれの作物に応じたセンサ情報を取得するための複数のセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4を備える。
これらのセンサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の故障判定は、ホスト通信端末101・102・…・10mで行っても良い。その判定手法には、図9を用いて説明したセンサ故障判定処理の処理手順を適用することができる。
また、ホスト通信端末101・102・…・10mにおいて収集された情報はインターネット回線などを利用してクラウドコンピューティングシステムに供給されて、統合管理可能である。このため、センサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4の故障判定は、クラウドコンピューティングシステムにアクセス可能な管理会社において行っても良い。
これにより、センサエレメントSE1・SE2・SE3・SE4等の交換または修理などのメンテナンスを行うことができる。また、正常に動作するセンサエレメントからの測定データを採用して、農場について継続的な監視を行うことが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、センサエレメント若しくはセンサノード通信端末の自己診断が可能で、継続的な保守メンテナンスを実行可能なセンサネットワークシステムおよびその動作方法を提供することができる。
[その他の実施の形態]
上記のように、実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面は例示的なものであり、この実施の形態を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
このように、本実施の形態はここでは記載していない様々な実施の形態などを含む。
本実施の形態のセンサネットワークシステムは、橋梁、道路、鉄道、ビルディング等の各種建造物などのインフラストラクチャモニタリングに適用可能である。さらに、建造物に限定されるものではなく、大気汚染、森林火災、ワイン醸造品質管理、野外で遊ぶ児童達のケア、スポーツをする人達のケア、スマートホンの検出、原子力発電所や防衛施設などへの周辺アクセス制御、原子力発電所の放射能レベル検出、電磁界強度レベル制御、交通渋滞などの交通混雑状況の把握、スマート道路、スマート照明、高機能ショッピング、ノイズ環境マップ、船舶の高効率シップメント、水質管理、ごみ処理管理、スマートパーキング、ゴルフコース管理、水漏れ・ガスもれ管理、自動運転管理、都市部における効率的なインフラ配置および管理、および農場など様々な分野に適用可能である。
1…センサネットワークシステム
2…センサ対象
10、H、H1、H2、…、Hi、…、Hn…ホスト通信端末
12、12i…メモリ
13…パワーコンディショ二ング集積回路(PCIC)
14、14i、141、142、141…制御部(CTR)
15、15i…アナログディジタルコンバータ(ADC)
16、16i、161、162…無線送受信部(TX,RX)
17、17i…中央演算制御装置(CPU:Central Processing Unit)
18、18i、118…アンテナ(報知部)
20、SN1、SN2、…、SNi−1、SNi、…、SNn、SN11、…、SN1i、…、SN1n、SN21、…、SN2i、…、SN2n、SNi1、…、SNii、…、SNin、SNn1、…、SNni、…、SNnn…センサノード通信端末
21、21i…センサ
32、32i、132…電源部
80…クラウドコンピューティングシステム
90…データサーバ(クラウドサーバ)
100、110、250a、250b、250c、250d…基板
130…有線回線
135…データ格納部
120、140…データ管理部
170…光発電装置
171…蓄電装置
172…蓄電量検出器
180…コンデンサ
181…水晶発振器
251…枠体
200…構造物(橋梁)
210…温度センサ
211…湿度センサ
212…気体センサ
213…歪センサ
214…振動センサ
300、300A…インターネット
300B、300C…専用インターネット
301、302、303、304…支柱
305…道路(もしくは鉄道線路)
306、307、308…ワイヤ
400…取付板
401…取付穴
402、600…筐体
500…設置部
G1、G2、…、Gi、…、Gn…グループネットワークシステム
M1、M2、M2a、M2b、M2c、M2d…センサモジュール
SEi、SE1、SE2、SE3、SE4、…、SEn…センサエレメント
AG1、AG2、…、AGm…農場用無線センサネットワークシステム

Claims (18)

  1. センサ対象と、
    前記センサ対象に搭載され、同等の機能を有する複数のセンサエレメントを備える複数のセンサノード通信端末と、
    前記複数のセンサエレメントにより得られた前記複数のセンサノード通信端末毎のセンサ情報を蓄積するデータサーバと、
    前記データサーバに蓄積された前記センサ情報を分析するデータ管理部と
    を備え、前記データ管理部は、故障診断アルゴリズムにしたがって、前記複数のセンサエレメントおよび前記複数のセンサノード通信端末の故障の自己診断を実施し、故障と判定されたセンサエレメント若しくはセンサノード通信端末のメンテナンスを実施可能であることを特徴とするセンサネットワークシステム。
  2. 前記複数のセンサノード通信端末にインターネットを介して接続可能なクラウドコンピューティングシステムを備え、
    前記データ管理部は、第1専用インターネット回線を介して前記クラウドコンピューティングシステムに接続され、
    前記データサーバは、第2専用インターネット回線を介して前記クラウドコンピューティングシステムに接続されることを特徴とする請求項1に記載のセンサネットワークシステム。
  3. 前記データ管理部は、第1専用インターネット回線、前記クラウドコンピューティングシステムおよび前記第2専用インターネット回線を介して前記データサーバにアクセス可能であることを特徴とする請求項2に記載のセンサネットワークシステム。
  4. 前記複数のセンサノード通信端末と前記インターネットを介して接続可能なクラウドコンピューティングシステムとは、有線通信若しくは無線通信のいずれかにより接続可能であることを特徴とする請求項2または3に記載のセンサネットワークシステム。
  5. センサ対象と、
    前記センサ対象に搭載され、同等の機能を有する複数のセンサエレメントを備える複数のセンサノード通信端末と、
    前記複数のセンサエレメントにより得られた前記複数のセンサノード通信端末毎のセンサ情報を収集し蓄積するデータ格納部と、前記データ格納部に蓄積された前記センサ情報を分析するデータ管理部とを備えるホスト通信端末と
    を備え、前記データ管理部は、故障診断アルゴリズムにしたがって、前記複数のセンサエレメントおよび前記複数のセンサノード通信端末の故障の自己診断を実施し、故障と判定されたセンサエレメント若しくはセンサノード通信端末のメンテナンスを実施可能であることを特徴とするセンサネットワークシステム。
  6. センサ対象と、
    前記センサ対象に搭載され、同等の機能を有する複数のセンサエレメントを備える複数のセンサノード通信端末と、
    前記複数のセンサエレメントにより得られた前記複数のセンサノード通信端末毎のセンサ情報を収集するホスト通信端末と、
    前記複数のセンサエレメントにより得られた前記複数のセンサノード通信端末毎の前記センサ情報を蓄積するデータサーバと、
    前記データサーバに蓄積された前記センサ情報を分析するデータ管理部と
    を備え、前記データ管理部は、故障診断アルゴリズムにしたがって、前記複数のセンサエレメントおよび前記複数のセンサノード通信端末の故障の自己診断を実施し、故障と判定されたセンサエレメント若しくはセンサノード通信端末のメンテナンスを実施可能であることを特徴とするセンサネットワークシステム。
  7. 前記複数のセンサノード通信端末と前記ホスト通信端末は、有線通信若しくは無線通信のいずれかにより接続可能であることを特徴とする請求項5または6に記載のセンサネットワークシステム。
  8. 前記ホスト通信端末にインターネットを介して接続可能なクラウドコンピューティングシステムを備え、
    前記データ管理部は、第1専用インターネット回線を介して前記クラウドコンピューティングシステムに接続され、
    前記データサーバは、第2専用インターネット回線を介して前記クラウドコンピューティングシステムに接続されることを特徴とする請求項6または7に記載のセンサネットワークシステム。
  9. 前記データ管理部は、前記第1専用インターネット回線、前記クラウドコンピューティングシステムおよび前記第2専用インターネット回線を介して前記データサーバにアクセス可能であることを特徴とする請求項8に記載のセンサネットワークシステム。
  10. 前記ホスト通信端末と前記インターネットを介して接続可能なクラウドコンピューティングシステムとは、有線通信若しくは無線通信のいずれかにより接続可能であることを特徴とする請求項8または9に記載のセンサネットワークシステム。
  11. センサ対象と、
    前記センサ対象に搭載され、同等の機能を有する複数のセンサエレメントを備える複数のセンサノード通信端末と、前記複数のセンサエレメントにより得られた前記複数のセンサノード通信端末毎のセンサ情報を収集するホスト通信端末とを有する複数のグループネットワークシステムと、
    前記複数のセンサエレメントにより得られた前記複数のセンサノード通信端末毎の前記センサ情報を蓄積するデータサーバと、
    前記データサーバに蓄積された前記センサ情報を分析するデータ管理部と
    を備え、前記データ管理部は、故障診断アルゴリズムにしたがって、前記複数のセンサエレメントおよび前記複数のセンサノード通信端末の故障の自己診断を実施し、故障と判定されたセンサエレメント若しくはセンサノード通信端末のメンテナンスを実施可能であることを特徴とするセンサネットワークシステム。
  12. 前記複数のグループネットワークシステム内において、前記複数のセンサノード通信端末と前記ホスト通信端末は、有線通信若しくは無線通信のいずれかにより接続可能であることを特徴とする請求項11に記載のセンサネットワークシステム。
  13. 前記ホスト通信端末にインターネットを介して接続可能なクラウドコンピューティングシステムを備え、
    前記データ管理部は、第1専用インターネット回線を介して前記クラウドコンピューティングシステムに接続され、
    前記データサーバは、前記クラウドコンピューティングシステム内に配置されることを特徴とする請求項11または12に記載のセンサネットワークシステム。
  14. 前記データ管理部は、第1専用インターネット回線を介して前記データサーバにアクセス可能であることを特徴とする請求項13に記載のセンサネットワークシステム。
  15. 前記ホスト通信端末と前記インターネットを介して接続可能なクラウドコンピューティングシステムとは、有線通信若しくは無線通信のいずれかにより接続可能であることを特徴とする請求項13または14に記載のセンサネットワークシステム。
  16. センサ対象と、
    前記センサ対象に搭載され、同等の機能を有する複数のセンサエレメントと、前記複数のセンサエレメントにより得られたセンサ情報を蓄積するメモリと、前記メモリに蓄積された前記センサ情報を分析する制御部とを備える複数のセンサノード通信端末と
    を備え、前記制御部は、故障診断アルゴリズムにしたがって、前記複数のセンサエレメントおよび前記複数のセンサノード通信端末の故障の自己診断を実施し、故障と判定されたセンサエレメント若しくはセンサノード通信端末のメンテナンスを実施可能であることを特徴とするセンサネットワークシステム。
  17. センサ対象と、
    前記センサ対象に搭載され、同等の機能を有する複数のセンサエレメントを備える複数のセンサノード通信端末と
    を備え、前記複数のセンサエレメントは、センサと、前記センサにより得られたセンサ情報を蓄積するメモリと、前記メモリに蓄積された前記センサ情報を分析する制御部とを備えると共に、前記制御部は、故障診断アルゴリズムにしたがって、前記複数のセンサエレメントおよび前記複数のセンサノード通信端末の故障の自己診断を実施し、故障と判定されたセンサエレメント若しくはセンサノード通信端末のメンテナンスを実施可能であることを特徴とするセンサネットワークシステム。
  18. 複数のセンサエレメントの測定値を受信し、保存するステップと、
    すでに故障しているセンサエレメントを除外して分析するステップと、
    各測定値のバラツキは関係範囲以内か否かを判定するステップと、
    判定結果がYESであれば、有効なセンサエレメントの測定値を分析するステップと、
    判定結果がNOであれば、該当するセンサエレメントを故障と決定し、有効なセンサエレメントの測定値を分析するステップと、
    故障程度が基準以上か否かを判定するステップと、
    故障程度が基準未満の場合には、故障判定を終了するステップと、
    故障程度が基準以上であれば、該当するセンサエレメントのメンテナンスを行うステップと、
    該当するセンサエレメントの故障情報をリセット後、故障判定を終了するステップと
    を有することを特徴とするセンサネットワークの動作方法。
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