JP2016102874A - 表示装置 - Google Patents

表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016102874A
JP2016102874A JP2014240580A JP2014240580A JP2016102874A JP 2016102874 A JP2016102874 A JP 2016102874A JP 2014240580 A JP2014240580 A JP 2014240580A JP 2014240580 A JP2014240580 A JP 2014240580A JP 2016102874 A JP2016102874 A JP 2016102874A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
image
mirror member
display device
displayed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014240580A
Other languages
English (en)
Inventor
欣也 田村
Kinya Tamura
欣也 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Kansei Corp filed Critical Calsonic Kansei Corp
Priority to JP2014240580A priority Critical patent/JP2016102874A/ja
Publication of JP2016102874A publication Critical patent/JP2016102874A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

【課題】費用を抑えつつ、錯視現象を利用した立体的画像を表示可能な表示装置を提供する。【解決手段】本発明に係る表示装置110は、視認者により視認される立体的画像を表示する表示装置110であって、少なくとも2つの表示領域121及び122を有し、立体的画像に表示される情報を含む二次元の表示画像を表示領域121及び122に表示する表示部120と、視認位置から視認可能に、表示領域121及び122に表示された表示画像を反射させた反射像141及び142を生成するように縦列に配設された少なくとも2枚の反射ミラー部材131及び132とを備え、反射ミラー部材131及び132のうち、最も視認位置に近い反射ミラー部材131は凹面ハーフミラー部材であり、最も視認位置から遠い反射ミラー部材は平面ミラー部材132であることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、三次元の画像として視認される視認画像を表示する表示装置に関する。
従来、1つの視点から見た表示エリアに、ハーフミラーを使用して複数の表示を出力する表示装置が知られている。例えば特許文献1には、ハーフミラー部材及びミラー部材を使用して、車室内方向から情報を視認可能に構成した車両用情報表示装置が開示されている。
また、従来、2つの表示部とハーフミラーとを使用して立体的二次元画像を表示する表示装置が知られている。例えば特許文献2には、第1表示部に表示された二次元画像と、第2表示部に表示された二次元画像をハーフミラーで反射させた二次元画像とにより、立体的二次元画像を表示する立体的二次元画像表示装置が開示されている。
また、従来、錯視現象を利用した立体的画像の表示方法が知られている。例えば非特許文献1には、2つの画像を前後2面に重ね合わせて立体的画像を表示するDFD(Depth-Fused 3D)ディスプレイが開示されている。
特開2004−291731号公報 特許第4576390号公報
高田英明、陶山史郎、伊達宗和、中澤憲二、"前後2面のLCDを席奏したDFDディスプレイ"、[online]、2005年2月、NTT技術ジャーナル 2005.2、[平成26年11月6日検索]、インターネット<URL:http://www.ntt.co.jp/journal/0502/files/jn200502021.pdf>
非特許文献1のように錯視現象を利用した立体的画像を2つの二次元画像で形成させる場合、2つの画像を例えば5mmから10mm程度の比較的短い所定の距離範囲内に配置することにより、画像を視認する視認者は立体的画像を視認しやすくなる。
ここで、錯視現象を利用した立体的画像を表示するために、特許文献2に記載された立体的二次元画像表示装置に類似する構成により、第1表示部に表示された二次元画像と、第2表示部に表示された二次元画像をハーフミラーで反射させた二次元画像とが、所定の距離範囲内に配置されるように表示装置を構成することが考えられる。しかしながら、この場合、複数の表示部が必要となるため、このような表示装置を構成するための費用が増大しやすい。特に、表示部として液晶ディスプレイ(LCD)を使用すると、費用はさらに増大しやすい。
一方で、特許文献1に記載された表示装置に類似する構成により、2枚の平面ハーフミラーを使用して、1つの表示部から2つの像を生成する表示装置を構成すると、生成される2つの像の距離が十分に近くないため、錯視現象が発生しづらく、視認者は2つの像から立体的画像を認識しづらい。
かかる観点に鑑みてなされた本発明の目的は、費用を抑えつつ、錯視現象を利用した立体的画像を表示可能な表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、第1の発明に係る表示装置は、
視認者により視認される立体的画像を表示する表示装置であって、
少なくとも2つの表示領域を有し、前記立体的画像に表示される情報を含む二次元の表示画像を前記表示領域のそれぞれに表示する表示部と、
前記立体的画像を視認する視認位置から視認可能に、前記表示領域のそれぞれに表示された表示画像を反射させた反射像をそれぞれ生成するように前記視認位置に向かって縦列に配設された少なくとも2枚の反射ミラー部材と
を備え、
前記反射ミラー部材のうち、最も前記視認位置に近い反射ミラー部材は凹面ハーフミラー部材であり、最も前記視認位置から遠い反射ミラー部材は平面ミラー部材であることを特徴とする。
また、第2の発明に係る表示装置は、
視認者により視認される立体的画像を表示する表示装置であって、
少なくとも2つの表示領域を有し、前記立体的画像に表示される情報を含む二次元の表示画像を前記表示領域のそれぞれに表示する表示部と、
前記立体的画像を視認する視認位置から視認可能に、前記表示領域のそれぞれに表示された表示画像を反射させた反射像をそれぞれ生成するように前記視認位置に向かって縦列に配設された少なくとも2枚の反射ミラー部材と
を備え、
前記反射ミラー部材のうち、最も前記視認位置に近い反射ミラー部材は平面ハーフミラー部材であり、最も前記視認位置から遠い反射ミラー部材は凸面ミラー部材であることを特徴とする。
また、第3の発明に係る表示装置は、
視認者により視認される立体的画像を表示する表示装置であって、
少なくとも2つの表示領域を有し、前記立体的画像に表示される情報を含む二次元の表示画像を前記表示領域のそれぞれに表示する表示部と、
前記立体的画像を視認する視認位置から視認可能に、前記表示領域のそれぞれに表示された表示画像を反射させた反射像をそれぞれ生成するように前記視認位置に向かって縦列に配設された少なくとも2枚の反射ミラー部材と
を備え、
前記反射ミラー部材のうち、最も前記視認位置に近い反射ミラー部材は凹面ハーフミラー部材であり、最も前記視認位置から遠い反射ミラー部材は凸面ミラー部材であることを特徴とする。
また、第4の発明に係る表示装置は、
前記表示部は、前記視認位置から見た前記反射像のそれぞれが重なるように、前記反射像に対応する表示領域に前記表示画像を表示することを特徴とする。
また、第5の発明に係る表示装置は、
前記反射像のそれぞれの間の距離が5mmから10mmであることを特徴とする。
また、第6の発明に係る表示装置は、
前記表示部は、前記表示画像の輝度を、前記表示領域ごとにそれぞれ独立して変化させることを特徴とする。
また、第7の発明に係る表示装置は、
前記表示部は、前記反射像の結像位置が前記視認位置に近いほど、該反射像に対応する表示領域において、前記立体的画像として表示される対象の位置が手前であるほど、輝度を高く表示することを特徴とする。
また、第8の発明に係る表示装置は、
前記表示部は、前記反射像の結像位置が前記視認位置に近いほど、該反射像に対応する表示領域において、前記立体的画像として表示される対象の位置が奥であるほど、輝度を低く表示することを特徴とする。
第1の発明に係る表示装置によれば、1つの表示部と、少なくとも2枚の反射ミラー部材とにより、錯視を利用した立体的画像を表示できる。そのため、2つ以上の表示部を備える表示装置と比較して、費用を抑えつつ、錯視を利用した立体的画像を表示できる。
また、第2の発明に係る表示装置によれば、1つの表示部と、少なくとも2枚の反射ミラー部材とにより、錯視を利用した立体的画像を表示できる。そのため、2つ以上の表示部を備える表示装置と比較して、費用を抑えつつ、錯視を利用した立体的画像を表示できる。
また、第3の発明に係る表示装置によれば、1つの表示部と、少なくとも2枚の反射ミラー部材とにより、錯視を利用した立体的画像を表示できる。そのため、2つ以上の表示部を備える表示装置と比較して、費用を抑えつつ、錯視を利用した立体的画像を表示できる。最も視認位置に近い反射ミラー部材が生成する反射像と、最も視認位置から遠い反射ミラー部材が生成する反射ミラー部材とが、互いに近づくため、視認者は、錯視を利用した立体的画像を認識しやすくなる。
また、第4の発明に係る表示装置によれば、視認位置から見た反射像がそれぞれ重なるように表示される、視認者は、錯視を利用した立体的画像を認識しやすくなる。
また、第5の発明に係る表示装置によれば、視認者は、錯視現象を利用しやすくなるため、表示装置により表示される画像を立体的画像として認識しやすくなる。
また、第6の発明に係る表示装置によれば、表示装置により表示される立体的画像の遠近感が明確になりうるため、視認者は、錯視現象を利用した立体的画像における立体感をさらに得やすくなる。
また、第7の発明に係る表示装置によれば、表示装置により表示される立体的画像の遠近感がさらに明確になるため、視認者は、錯視現象を利用した立体的画像における立体感をさらに得やすくなる。
また、第8の発明に係る表示装置によれば、表示装置により表示される立体的画像の遠近感がさらに明確になるため、視認者は、錯視現象を利用した立体的画像における立体感をさらに得やすくなる。
本発明の第1の実施形態に係る表示装置の概略構成を示す側面視の模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る表示装置の概略構成を示す側面視の模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る表示装置の概略構成を示す側面視の模式図である。 表示部の配置の変形例を示す図である。 表示部の配置の変形例を示す図である。 表示部の配置の変形例を示す図である。 表示装置が表示する立体的画像の一例を示す図である。 2枚の平面ハーフミラーを使用して、1つの表示部から2つの像を生成する表示装置の概略構成を示す側面視の模式図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
まず、特許文献1に記載された表示装置に類似する構成により、2枚の平面ハーフミラーを使用して、1つの表示部から2つの像を生成する表示装置の構成について説明する。図8は、2枚の平面ハーフミラーを使用して、1つの表示部から2つの像を生成する表示装置の概略構成を示す側面視の模式図である。当該表示装置410は、1つの表示部420と、2枚の反射ミラー部材とを備える。
表示部420は、例えば液晶ディスプレイにより構成される。表示部420は、2つの表示領域421及び422を有する。表示部420は、視認位置から見て2つの表示領域421及び422が縦列(奥行き方向)に並ぶよう配置され、視認位置に近い表示領域を第1表示領域421とし、視認位置から遠い表示領域を第2表示領域422とする。表示部420は、第1表示領域421及び第2表示領域422のそれぞれにおいて、例えば同一の画像を表示する。図8において、表示部420は、下方向に表示面420aを有し、表示面420aにおいて表示画像を表示する。
2枚の反射ミラー部材は、第1表示領域421及び第2表示領域422に表示された表示画像をそれぞれ反射させて、視認位置から視認可能に反射像を生成させる。従って、2枚の反射ミラー部材は、図8において、それぞれ第1表示領域421及び第2表示領域422の下方に、視認位置から見て縦列に配置される。視認位置に近い反射ミラー部材を第1ミラー部材431とし、視認位置から遠い反射ミラー部材を第2ミラー部材432とする。第1ミラー部材431は平面ハーフミラー部材であり、第2ミラー部材432は平面ミラー部材である。
第1ミラー部材431は、反射面431aにおいて、第1表示領域421に表示された画像を反射し、第1反射像441を生成する。第1反射像441は、第1表示領域421が表示する画像を、反射面431aについて面対称な位置に生成される。
また、第2ミラー部材432は、反射面432aにおいて、第2表示領域422に表示された画像を反射し、第2反射像442を生成する。第2反射像442は、第2表示領域422が表示する画像を、反射面432aについて面対称な位置に生成される。
上記構成の表示装置410において、視認者は、第1反射像441を視認するとともに、ハーフミラー部材であるミラー部材431を通して、第2反射像442を視認する。ここで、第1反射像441と第2反射像442との距離Lは、少なくとも第2ミラー部材432の水平方向の長さとなる。この距離Lが、例えば5mmから10mm程度の比較的短い所定の距離範囲内であれば、視認者は錯視により立体的画像を認識できる。しかしながら、距離Lが当該所定の距離範囲内となる場合、表示装置410は、表示装置として有用ではなくなるほど小さな画像を表示することとなる。そのため、図8に示した構成の表示装置は実用性に乏しい。
(第1の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態に係る表示装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置の概略構成を示す側面視の模式図である。図1に示すように、第1の実施形態に係る表示装置110は、表示部120と、2枚の反射ミラー部材とを備える。表示装置110は、錯視現象を利用して、視認者により視認される立体的画像を表示する。
表示部120は、例えば1枚の液晶ディスプレイにより構成される。表示部120は、2つの表示領域121及び122を有する。表示部120は、視認位置から見て表示領域121及び122が縦列になるよう配置され、視認位置に近い表示領域を第1表示領域121とし、視認位置から遠い表示領域を第2表示領域122とする。表示部120は、立体的画像に表示される情報を含む二次元の表示画像を、第1表示領域121及び第2表示領域122のそれぞれに表示する。すなわち、第1表示領域121及び第2表示領域122のそれぞれに表示される表示画像には、同一の情報が含まれる。第1表示領域121及び第2表示領域122のそれぞれに表示される表示画像は、同一の画像であってもよい。図1において、表示部120は、下方向に表示面120aを有し、表示面120aにおいて表示画像を表示する。表示部120による画像の表示は、例えば表示装置110が備える制御部により制御される。図1において、表示部120は、下方向に表示面120aを有し、表示面120aにおいて表示画像を表示する。
2枚の反射ミラー部材は、第1表示領域121及び第2表示領域122に表示された表示画像をそれぞれ反射させて、視認位置から視認可能に反射像を生成させる。従って、2枚の反射ミラー部材は、図8において、それぞれ第1表示領域121及び第2表示領域122の下方に、互いに平行に、視認位置から見て縦列に配置される。視認位置に近い反射ミラー部材を第1ミラー部材131とし、視認位置から遠い反射ミラー部材を第2ミラー部材132とする。また、第1ミラー部材131が生成する反射像を第1反射像141とし、第2ミラー部材132が生成する反射像を第2反射像142とする。
本実施形態において、第2ミラー部材132は平面ミラー部材である。従って、第2反射像142は、第2表示領域122が表示する画像を、反射面132aについて面対称な位置に生成される。
本実施形態において、第1ミラー部材131は凹面ハーフミラー部材である。従って、第1反射像141は、第1ミラー部材131が平面ハーフミラー部材である場合よりも視認者から遠い位置に生成される。第1反射像141が生成される位置は、第1ミラー部材131の曲率により調整可能である。第1反射像141は、第2反射像142との間の距離Lが、例えば5mmから10mm程度の比較的短い所定の距離範囲内に生成されることが好ましい。第1反射像141と第2反射像142との距離が当該所定の距離範囲よりも小さくなると、視認者は、第1反射像141と第2反射像142とを、同一の1つの画像と認識する可能性が高まり、錯視が利用されにくくなる結果、立体的画像を認識しにくくなる。また、第1反射像141と第2反射像142との距離が当該所定の距離範囲よりも大きくなると、視認者は、第1反射像141と第2反射像142とをそれぞれ独立した別の画像として認識する可能性が高まり、錯視が利用されにくくなる結果、立体的画像を認識しにくくなる。第1反射像141と第2反射像142との間の距離が当該所定の距離範囲内に含まれる場合には、視認者は、錯視現象を利用しやすくなるため、表示装置110により表示される画像を立体的画像として認識しやすくなる。
また、第1反射像141は、第1表示領域121に表示された画像が、第1ミラー部材131の曲率に応じて拡大されて生成されたものとなる。表示領域121及び122には、第1ミラー部材131及び第2ミラー部材132のそれぞれによる第1反射像141及び第2反射像142が、視認者から見て重なるように、二次元の表示画像が表示される。すなわち、第1表示領域121には、第1ミラー部材131による反射像への拡大率を考慮した二次元画像が表示される。
本実施形態において、表示部120は、第1表示領域121及び第2表示領域122に表示される表示画像の輝度を、第1表示領域121及び第2表示領域122ごとにそれぞれ独立して変化させる。例えば、図1に示すように第1反射像141の結像位置が第2反射像142の結像位置よりも視認位置に近いとする。この場合、表示部120は、第1反射像141に対応する第1表示領域121において、視認者が視認する立体的画像として表示される対象の位置が手前であるほど、輝度を高く表示する。一方、表示部120は、第1表示領域121において、視認者が視認する立体的画像として表示される対象の位置が奥であるほど、輝度を低く表示する。すなわち、第1表示領域121では、立体的画像において手前に表示させる対象ほど輝度が高く、奥に表示させる対象ほど輝度が低く表示される。反対に、結像位置が視認位置から遠い第2反射像142に対応する第2表示領域122では、立体的画像において手前に表示させる対象ほど輝度が低く、奥に表示させる対象ほど輝度が高く表示される。このように、立体的画像に表示させる対象の表示位置(手前又は奥)に応じて、表示部120の輝度を独立して変化させることにより、視認者は、錯視現象を利用した立体的画像における立体感をさらに得やすくなる。表示部に表示される画像の輝度と、視認者が得る立体感との関係については、例えば非特許文献1に記載されている。
第1の実施形態に係る表示装置110によれば、1枚の液晶ディスプレイにより構成される表示部120と、2枚の反射ミラー部材131及び132とにより、錯視を利用した立体的画像を表示できる。そのため、2枚以上の液晶ディスプレイを使用した表示装置と比較して、費用を抑えつつ、錯視を利用した立体的画像を表示できる。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態に係る表示装置の概略構成を示す側面視の模式図である。図2に示すように、第2の実施形態に係る表示装置210は、表示部220と、2枚の反射ミラー部材とを備える。以下、第1の実施形態と同じ点については説明を省略し、異なる点について説明を行う。
表示部220は、表示面220aにおいて二次元の表示画像をそれぞれ表示する2つの表示領域221及び222を有する。
本実施形態において、第1ミラー部材231は平面ハーフミラー部材である。従って、第1反射像241は、第1表示領域221が表示する画像を、反射面231aについて面対称な位置に生成される。
本実施形態において、第2ミラー部材232は凸面ミラー部材である。従って、第2反射像242は、第2ミラー部材232が平面ミラー部材である場合よりも視認者に近い位置に生成される。第2反射像242が生成される位置は、第2ミラー部材232の曲率により調整可能である。第2反射像242は、第1反射像241との間の距離Lが、例えば5mmから10mm程度の比較的短い所定の距離範囲内に生成されることが好ましい。第1反射像241と第2反射像242との間の距離が当該所定の距離範囲内に含まれる場合には、視認者は、錯視現象を利用しやすくなるため、表示装置210により表示される画像を立体的画像として認識しやすくなる。
また、第2反射像242は、第2表示領域222に表示された画像が、第2ミラー部材232の曲率に応じて縮小されて生成されたものとなる。表示領域221及び222には、第1ミラー部材231及び第2ミラー部材232のそれぞれによる第1反射像241及び第2反射像242が、視認者から見て重なるように、二次元の表示画像が表示される。すなわち、第2表示領域222には、第2ミラー部材232による反射像への縮小率を考慮した二次元画像が表示される。
本実施形態において、表示部220は、第1の実施形態と同様に、第1表示領域221及び第2表示領域222に表示される表示画像の輝度を、第1表示領域221及び第2表示領域222ごとにそれぞれ独立して変化させる。これにより、視認者は、錯視現象を利用した立体的画像における立体感をさらに得やすくなる。
第2の実施形態に係る表示装置210によれば、1枚の液晶ディスプレイにより構成される表示部220と、2枚の反射ミラー部材231及び232とにより、錯視を利用した立体的画像を表示できる。そのため、2枚以上の液晶ディスプレイを使用した表示装置と比較して、費用を抑えつつ、錯視を利用した立体的画像を表示できる。
(第3の実施形態)
図3は、本発明の第3の実施形態に係る表示装置の概略構成を示す側面視の模式図である。図3に示すように、第3の実施形態に係る表示装置310は、表示部320と、2枚の反射ミラー部材とを備える。以下、第1の実施形態と同じ点については説明を省略し、異なる点について説明を行う。
表示部320は、表示面320aにおいて二次元の表示画像をそれぞれ表示する2つの表示領域321及び322を有する。
本実施形態において、第1ミラー部材331は凹面ハーフミラー部材である。従って、第1反射像341は、第1ミラー部材331が平面ハーフミラー部材である場合よりも視認者から遠い位置に生成される。第1反射像341が生成される位置は、第1ミラー部材331の曲率により調整可能である。
本実施形態において、第2ミラー部材332は凸面ミラー部材である。従って、第2反射像342は、第2ミラー部材332が平面ミラー部材である場合よりも視認者に近い位置に生成される。第2反射像342が生成される位置は、第2ミラー部材332の曲率により調整可能である。
第1反射像341と第2反射像342とは、互いの距離Lが、例えば5mmから10mm程度の比較的短い所定の距離範囲内に生成されることが好ましい。第1反射像341と第2反射像342との間の距離が当該所定の距離範囲内に含まれる場合には、視認者は、錯視現象を利用しやすくなるため、表示装置310により表示される画像を立体的画像として認識しやすくなる。
第1反射像341は、第1表示領域321に表示された画像が、第1ミラー部材331の曲率に応じて拡大されて生成されたものとなる。また、第2反射像342は、第2表示領域322に表示された画像が、第2ミラー部材332の曲率に応じて縮小されて生成されたものとなる。表示領域321及び322には、第1ミラー部材331及び第2ミラー部材332のそれぞれによる第1反射像341及び第2反射像342が、視認者から見て重なるように、二次元の表示画像が表示される。すなわち、第1表示領域321及び第2表示領域322には、それぞれ第1ミラー部材331による反射像への拡大率及び第2ミラー部材332による反射像への縮小率を考慮した二次元画像が表示される。
本実施形態において、表示部320は、第1の実施形態と同様に、第1表示領域321及び第2表示領域322に表示される表示画像の輝度を、第1表示領域321及び第2表示領域322ごとにそれぞれ独立して変化させる。これにより、視認者は、錯視現象を利用した立体的画像における立体感をさらに得やすくなる。
第3の実施形態に係る表示装置310によれば、1枚の液晶ディスプレイにより構成される表示部320と、2枚の反射ミラー部材331及び332とにより、錯視を利用した立体的画像を表示できる。そのため、2枚以上の液晶ディスプレイを使用した表示装置と比較して、費用を抑えつつ、錯視を利用した立体的画像を表示できる。また、反射ミラー部材331及び332により、第1反射像341と第2反射像342との間の距離Lを第1及び第2の実施形態と比較して小さくしやすくなる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段等を1つに組み合わせたり、あるいは分割したりすることが可能である。
例えば、上記実施形態において、表示部は、下方向に表示面を有するとして説明したが、表示面は他の方向に表示面を有していてもよい。この場合、表示面の方向に応じて、各ミラー部材の配置及び向きが適宜調整される。図4は、上方向に表示面を有する表示部を備える表示装置を示す図である。図4は、図1に対応する表示装置110を示す図であり、表示部120は、上方向に表示面120aを有する。2枚の反射ミラー部材131及び132は、第1表示領域121及び第2表示領域122に表示された表示画像をそれぞれ反射させて、視認位置から視認可能に反射像を生成させるように、図1と比較して上下に反転した状態で配置される。
図5及び図6は、それぞれ図2及び図3に対応する表示装置を示す図であり、図4における説明と同様に、各反射ミラー部材は、図2及び図3に記載された反射ミラー部材と比較して上下に反転した状態で配置される。なお、表示面の方向は、下方向又は上方向に限られず、視認者が直接視認しない任意の方向とすることができる。
また、上記実施形態においては、表示部は2つの表示領域を有し、表示装置は各表示領域に対応する2枚の反射ミラー部材を備えると説明したが、表示部が有する表示領域の数量及び表示装置が備える反射ミラー部材の枚数は、これに限られない。表示部は、3つ以上の表示領域を有していてもよい。3つ以上の表示領域は、表示部において一列に配置され、表示部は、表示装置において、これら3つ以上の表示領域が視認者から見て縦列になるように配置される。
表示装置は、表示部が3つ以上の表示領域を有する場合、表示領域と同じ枚数の反射ミラー部材を備える。各反射ミラー部材は、対応する各表示領域に表示された表示画像を反射させてそれぞれの反射像を生成する。
3つ以上の反射ミラー部材のうち、最も視認位置に近い反射ミラー部材は凹面ハーフミラー部材であり、最も視認位置から遠い反射ミラー部材は平面ミラー部材であってもよい。これにより、上記第1の実施形態における説明と同様の原理で、少なくとも最も視認位置に近い反射ミラー部材が生成する反射像が最も視認位置から遠い反射ミラー部材が生成する反射像に近づくため、視認者は、錯視を利用した立体的画像を認識しやすくなる。
また、3枚以上の反射ミラー部材のうち、最も視認位置に近い反射ミラー部材は平面ハーフミラー部材であり、最も視認位置から遠い反射ミラー部材は凸面ミラー部材であってもよい。これにより、上記第2の実施形態における説明と同様の原理で、少なくとも最も視認位置から遠い反射ミラー部材が生成する反射像が最も視認位置に近い反射ミラー部材が生成する反射像に近づくため、視認者は、錯視を利用した立体的画像を認識しやすくなる。
また、3枚以上の反射ミラー部材のうち、最も視認位置に近い反射ミラー部材は凹面ハーフミラー部材であり、最も視認位置から遠い反射ミラー部材は凸面ミラー部材であってもよい。これにより、上記第3の実施形態における説明と同様の原理で、最も視認位置に近い反射ミラー部材が生成する反射像と、最も視認位置から遠い反射ミラー部材が生成する反射ミラー部材とが、互いに近づくため、視認者は、錯視を利用した立体的画像を認識しやすくなる。
3枚以上の反射ミラー部材は、各反射ミラー部材により生成される反射像の間の距離が、例えば5mmから10mm程度の比較的短い所定の距離範囲内に生成されるように、凹面、凸面又は平面ミラー部材とすることが好ましい。
また、3つ以上の表示領域を有する表示部は、各表示領域において、独立して輝度を変化させた表示画像を表示してもよい。表示部は、特に、反射像の結像位置が視認位置に近いほど、反射像に対応する表示領域において、立体的画像として表示される対象の位置が手前であるほど、輝度を高く表示する。また、表示部は、反射像の結像位置が視認位置に近いほど、反射像に対応する表示領域において、立体的画像として表示される対象の位置が奥であるほど、輝度を低く表示する。これにより、視認者は、錯視現象を利用した立体的画像における立体感をさらに得やすくなる。
上記第1乃至第3の実施形態において説明した表示装置は、多様な機器に搭載して使用することができる。第1乃至第3の実施形態において説明した表示装置は、例えば、車両のインストルメントパネルに搭載できる。車両に搭載された表示装置は、車両の運転に関連する多様な情報を表示する。
表示装置を車両に搭載する場合、表示装置の視認位置を運転席とすることが好ましい。これにより、視認者は運転席から車両の運転に関する情報を立体的画像として視認できるため、運転中に、表示装置による表示を確認しやすくなる。
図7は、車両に搭載された表示装置が表示する立体的画像の一例を示す図であり、具体的には、タコメータに関する表示を示す図である。車両に搭載された表示装置による表示により、視認者は、図7に示すようにタコメータを立体的画像として認識できる。
なお、図7に示すタコメータは表示の一例であり、車両に搭載された表示装置による表示は、これに限られない。車両に搭載された表示装置は、例えば、速度計及び燃料計等の他のメータ、車両が備えるナビゲーション装置による案内情報、車両が備えるカメラに基づくアラウンドビュー画像等、車両の運転に関連する他の任意の情報を表示できる。
また、上記第1乃至第3の実施形態において説明した表示装置は、車両以外の他の任意の機器に搭載できる。
110、210、310、410 表示装置
120、220、320、420 表示部
120a、220a、320a、420a 表示面
121、221、321、421 第1表示領域
122、222、322、422 第2表示領域
131、231、331、431 第1ミラー部材
132、232、332、432 第2ミラー部材
132a、231a、431a、432a 反射面
141、241、341、441 第1反射像
142、242、342、442 第2反射像

Claims (8)

  1. 視認者により視認される立体的画像を表示する表示装置であって、
    少なくとも2つの表示領域を有し、前記立体的画像に表示される情報を含む二次元の表示画像を前記表示領域のそれぞれに表示する表示部と、
    前記立体的画像を視認する視認位置から視認可能に、前記表示領域のそれぞれに表示された表示画像を反射させた反射像をそれぞれ生成するように前記視認位置に向かって縦列に配設された少なくとも2枚の反射ミラー部材と
    を備え、
    前記反射ミラー部材のうち、最も前記視認位置に近い反射ミラー部材は凹面ハーフミラー部材であり、最も前記視認位置から遠い反射ミラー部材は平面ミラー部材であることを特徴とする表示装置。
  2. 視認者により視認される立体的画像を表示する表示装置であって、
    少なくとも2つの表示領域を有し、前記立体的画像に表示される情報を含む二次元の表示画像を前記表示領域のそれぞれに表示する表示部と、
    前記立体的画像を視認する視認位置から視認可能に、前記表示領域のそれぞれに表示された表示画像を反射させた反射像をそれぞれ生成するように前記視認位置に向かって縦列に配設された少なくとも2枚の反射ミラー部材と
    を備え、
    前記反射ミラー部材のうち、最も前記視認位置に近い反射ミラー部材は平面ハーフミラー部材であり、最も前記視認位置から遠い反射ミラー部材は凸面ミラー部材であることを特徴とする表示装置。
  3. 視認者により視認される立体的画像を表示する表示装置であって、
    少なくとも2つの表示領域を有し、前記立体的画像に表示される情報を含む二次元の表示画像を前記表示領域のそれぞれに表示する表示部と、
    前記立体的画像を視認する視認位置から視認可能に、前記表示領域のそれぞれに表示された表示画像を反射させた反射像をそれぞれ生成するように前記視認位置に向かって縦列に配設された少なくとも2枚の反射ミラー部材と
    を備え、
    前記反射ミラー部材のうち、最も前記視認位置に近い反射ミラー部材は凹面ハーフミラー部材であり、最も前記視認位置から遠い反射ミラー部材は凸面ミラー部材であることを特徴とする表示装置。
  4. 前記表示部は、前記視認位置から見た前記反射像のそれぞれが重なるように、前記反射像に対応する表示領域に前記表示画像を表示することを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の表示装置。
  5. 前記反射像のそれぞれの間の距離が5mmから10mmであることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 前記表示部は、前記表示画像の輝度を、前記表示領域ごとにそれぞれ独立して変化させることを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の表示装置。
  7. 前記表示部は、前記反射像の結像位置が前記視認位置に近いほど、該反射像に対応する表示領域において、前記立体的画像として表示される対象の位置が手前であるほど、輝度を高く表示することを特徴とする、請求項6に記載の表示装置。
  8. 前記表示部は、前記反射像の結像位置が前記視認位置に近いほど、該反射像に対応する表示領域において、前記立体的画像として表示される対象の位置が奥であるほど、輝度を低く表示することを特徴とする、請求項6又は請求項7に記載の表示装置。
JP2014240580A 2014-11-27 2014-11-27 表示装置 Pending JP2016102874A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014240580A JP2016102874A (ja) 2014-11-27 2014-11-27 表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014240580A JP2016102874A (ja) 2014-11-27 2014-11-27 表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016102874A true JP2016102874A (ja) 2016-06-02

Family

ID=56089352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014240580A Pending JP2016102874A (ja) 2014-11-27 2014-11-27 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016102874A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018168626A1 (ja) * 2017-03-17 2018-09-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 表示装置
CN110727108A (zh) * 2018-07-17 2020-01-24 三星显示有限公司 光学装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018168626A1 (ja) * 2017-03-17 2018-09-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 表示装置
JPWO2018168626A1 (ja) * 2017-03-17 2020-01-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 表示装置
CN110727108A (zh) * 2018-07-17 2020-01-24 三星显示有限公司 光学装置
CN110727108B (zh) * 2018-07-17 2023-09-29 三星显示有限公司 光学装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11880035B2 (en) Adjustable three-dimensional augmented reality heads up display
US9678341B2 (en) Head-up display apparatus
CN106257321B (zh) 3d抬头显示系统和方法
JP4686586B2 (ja) 車載用表示装置及び表示方法
US20160349507A1 (en) Head-up display and movable vehicle
JP6498355B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
US10015480B2 (en) Three-dimensional (3D) display module, 3D display system and 3D display method
JP2006234442A (ja) 車両用表示装置及び方法
WO2019003514A1 (ja) 虚像表示装置
US9715109B2 (en) Display device for vehicle
JP2019090896A (ja) 虚像表示装置
JP2016102874A (ja) 表示装置
JP6105531B2 (ja) 車両用投影表示装置
JP2012083534A (ja) 透過型表示装置
JP2018081276A (ja) 虚像表示装置
JP6780960B2 (ja) 画像表示装置
WO2018199244A1 (ja) 表示システム
JP2015501440A (ja) 特に自動車用のディスプレイ装置
US20190283607A1 (en) Display device and electronic mirror
JP2019056885A (ja) 虚像表示装置
CN105334629A (zh) 光学成像系统、三维显示系统和车载三维显示系统
JP2017203962A (ja) 表示装置
JP2019083385A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
WO2021039579A1 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
TW201701022A (zh) 複合式車用抬頭顯示裝置