JP2016102778A - 漏電検知回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路構成を複雑化することなく、漏電検知を的確に行えるようにした漏電検知回路を構成する。
【解決手段】第1比較器2と、零相変流器1の第1端T1が接続される第1接続端子P1と、零相変流器1の第2端T2が接続される第2接続端子P2と、第1接続端子P1と第2接続端子P2との間に接続され、零相変流器1の出力電流を電圧に変換する第1抵抗R1と、第1接続端子P1と第1比較器2の第1入力端に接続される第1減衰器11と、を備え、第1比較器2の出力端から漏電検出信号が出力される。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば電気機器や電子機器に組み込まれる漏電検知回路に関する発明である。
零相変流器(ZCT:Zero-phase-sequence Current Transformer)を用いた漏電検知回路として、例えば特許文献1がある。
特許文献1には、零相変流器より出力される微小漏電信号を増幅する増幅回路と、その増幅された信号と基準電位とを比較する比較器とを備え、その比較器の出力を漏電検知信号とする構成が示されている。
特開2009−142021号公報
特許文献1に示される回路のように、零相変流器、増幅回路および比較器を備える漏電検知回路では、全体の回路構成が複雑である。また、漏電検知を行うための閾値の設定に厳密さが要求される。
本発明の目的は、回路構成を複雑化することなく、漏電検知を的確に行えるようにした漏電検知回路を提供することにある。
(1)本発明の漏電検知回路は、
比較器と、
零相変流器の第1端が接続される第1接続端子と、
前記零相変流器の第2端が接続される第2接続端子と、
前記第1接続端子と第2接続端子との間に接続され、前記零相変流器の出力電流を電圧に変換する第1抵抗と、
前記第1接続端子と前記比較器の第1入力端に接続される第1減衰器と、
を備え、前記比較器の出力端から漏電検出信号が出力されることを特徴とする。
上記構成により、零相変流器の出力を増幅する増幅回路を設ける必要がないので、全体の回路構成が簡素化される。
(2)上記(1)において、前記比較器の第1入力端と基準電位(グランド)との間に接続される第1キャパシタを備え、前記第1減衰器と前記第1キャパシタとで時定数回路が構成されることが好ましい。このことにより、電源投入時等において比較器の第1入力端の電位が過渡的に変化することが防止される。すなわち誤作動が防止される。
(3)上記(1)または(2)において、必要に応じて、前記第2接続端子と前記比較器の第2入力端との間に接続される第2減衰器を備えていてもよい。この構成によれば、第1減衰器と第2減衰器の利得の設定によって、比較器の第2入力端−第1入力端間の電位差と零相変流器の出力との関係を適宜定められる。
(4)上記(3)において、前記比較器の第2入力端と基準電位(グランド)との間に接続される第2キャパシタを備え、前記第2減衰器と前記第2キャパシタとで時定数回路が構成されることが好ましい。このことにより、高周波ノイズが減衰され、高周波ノイズによる誤作動が防止される。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかにおいて、前記第1接続端子と前記第2接続端子との間に接続される双方向ダイオード回路を備えることが好ましい。このことにより、外来ノイズの振幅が、双方向ダイオード回路に含まれるダイオードの順方向電圧以下に抑制される。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかにおいて、前記比較器の出力端に接続されるローパスフィルタを備えることが好ましい。このことにより、比較器の第2入力端および比較器の第1入力端の少なくとも一方に高周波ノイズが重畳された電圧が入力されても、比較器の出力に重畳される高周波ノイズ成分が抑制され、高周波ノイズによる誤作動が防止される。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかにおいて、前記第1接続端子または前記第2接続端子に接続され、基準電位に対する定電圧を印加する定電圧回路を備えることが好ましい。この構成によれば、比較器の第1入力端および第2入力端に入力される電位のバイアス電位が定まるので、比較器に電源電圧を印加する電源として単一極性の電源(単一電源)を用いることができる。したがって、電源回路を含む回路全体の簡素化が図れる。
(8)上記(1)〜(7)のいずれかにおいて、漏電時に前記第1接続端子と前記第2接続端子との間に生じる電圧より高い電圧のノイズを検出するノイズ検出回路と、前記ノイズ検出回路が前記ノイズを検出したときに前記漏電検出信号の出力を禁止するスイッチ回路と、をさらに備えることが好ましい。この構成によれば、ノイズの印加時に誤って漏電検出信号が出力されることを防止できる。
(9)上記(8)において、前記ノイズ検出回路は、第2比較器と、前記第1接続端子と前記第2比較器の第1入力端との間に接続される第3減衰器と、を備え、前記スイッチ回路は、前記第2比較器の出力端から出力されるノイズ検出信号によって、前記第1比較器の前記第1入力端の電位を、前記漏電検出信号の出力を禁止する電位にするスイッチ素子を備えることが好ましい。この構成により、少ない素子数の回路でノイズ検出回路およびスイッチ回路を構成でき、全体の回路構成が簡素化される。
(10)上記(8)または(9)において、前記ノイズ検出回路は、第3比較器と、前記第1接続端子と前記第3比較器の第2入力端との間に接続される第4減衰器と、を備え、前記スイッチ回路は、前記第3比較器の出力端から出力されるノイズ検出信号によって、前記第1比較器の前記第1入力端の電位を、前記漏電検出信号の出力を禁止する電位にするスイッチ素子を備えることが好ましい。この構成により、少ない素子数の回路でノイズ検出回路およびスイッチ回路を構成でき、全体の回路構成が簡素化される。
(11)上記(1)から(10)のいずれかにおいて、前記第1接続端子と前記第1比較器の第2入力端との間に接続され、前記第2入力端の電位に印加される逆極性電圧をバイパスするダイオードを備えることが好ましい。この構成により、第1比較器の第1入力端にノイズによる逆極性電圧が印加されることが防止され、第1比較器の誤動作が防止される。
本発明によれば、零相変流器の出力を増幅する増幅回路を設ける必要がないので、全体の回路構成が簡素化される。また、漏電検知を行うための閾値の設定が容易となる。
図1は第1の実施形態に係る漏電検知回路101の回路図である。 図2は漏電検知回路101の各部の電圧波形図である。 図3は第2の実施形態に係る漏電検知回路102の回路図である。 図4は漏電検知回路102の各部の電圧波形図である。 図5は第3の実施形態に係る漏電検知回路103の回路図である。 図6は第4の実施形態に係る漏電検知回路104の回路図である。 図7は漏電検知回路104の各部の電圧波形図である。 図8は、ノイズ検出回路を備えない比較例の漏電検知回路の各部の電圧波形図である。 図9は第5の実施形態に係る漏電検知回路105の回路図である。
以降、図を参照して幾つかの具体的な例を挙げて、本発明を実施するための複数の形態を示す。各図中には同一箇所に同一符号を付す。第2の実施形態以降では第1の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点について説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
《第1の実施形態》
図1は第1の実施形態に係る漏電検知回路101の回路図である。例えばガス給湯器等の機器の漏電検知のために、その機器に零相変流器1と漏電検知回路101とが組み込まれる。零相変流器1は漏電時に流れる零相電流を検出する変流器である。
漏電検知回路101は、零相変流器1の第1端T1が接続される第1接続端子P1と、零相変流器1の第2端T2が接続される第2接続端子P2と、漏電検知信号を出力する出力端子Poを備える。
また、漏電検知回路101は、第1接続端子P1と第2接続端子P2との間に第1抵抗R1が接続される。第1抵抗R1は零相変流器1の出力電流を電圧に変換する。
また、漏電検知回路101は、第1比較器2と、第1減衰器11と第2減衰器12とを備える。第1減衰器11は、第1接続端子P1と第1比較器2の非反転入力端(第1入力端)との間に接続され、第2減衰器12は、第2接続端子P2と第1比較器2の反転入力端(第2入力端)との間に接続される。
また、漏電検知回路101は、第1接続端子P1に接続される定電圧回路5を備える。この定電圧回路5はレギュレータである。例えば、電源電圧Vccは5Vであり、定電圧回路5は第1接続端子P1を、5Vと0Vの間の任意の値、例えば2.5Vに保つ。
第1減衰器11は抵抗R2,R3で構成され、第1接続端子P1の電圧を所定比で分圧する。第2減衰器12は抵抗R4,R5で構成され、第2接続端子P2の電圧を所定比で分圧する。後述するように、この第2減衰器12は無くてもよい。または第2減衰器12の抵抗R5が無くて(無限大であり)もよい、すなわち第2減衰器12の利得が1であってもよい。
図1に示される漏電検知回路101の動作は次のとおりである。
定電圧回路5の電圧=2.5V
R2=330Ω
R3=110kΩ
とすると、
第1接続端子P1の電位は2500.0mVであり、第1比較器2の非反転入力端であるP3点の電位は2492.5mVである。
零相変流器1は低抵抗のコイルであるので、第2接続端子P2の電位は2500.0mVである。
R5=無限大(第2減衰器12の利得が1)であれば、第1比較器2の反転入力端であるP4点の電位も2500.0mVである。
第1比較器2は、P3点の電位がP4点の電位より高くなると、出力をHighレベルにする。第1比較器2の非反転入力端であるP3点の電位はP4点の電位よりも7.5mV低いため、第1比較器2の出力はLowレベル(0V)を維持する。上記P3点とP4点との電位差が漏電信号電圧感度に対応する。
零相変流器1の出力電流は第1抵抗R1を流れて、第1接続端子P1と第2接続端子P2間に、漏電電流に比例した電圧が重畳される。
図2は漏電検知回路101の各部の電圧波形図である。ここで、VP4はP4点の電位、VP3はP3点の電位である。図2ではVP4とVP3の差電圧、出力端子Poの論理レベルも表されている。
非漏電時は、第1接続端子P1と第2接続端子P2間に交流電圧は重畳されない。そのため、P3点の電位VP3はP4点の電位VP4よりも7.5mV低い状態が維持されて、第1比較器2の出力はLowレベル(0V)となる。
一方、漏電時は、図2に表されるように、商用電源周波数の漏電電流に比例する交流電圧が、第1接続端子P1と第2接続端子P2間に重畳される。この交流電圧が7.5mV(0-P)よりも大きい場合、P4点の電位VP4がP3点の電位VP3よりも低くなる時間領域が発生する。この時間領域で、第1比較器2の出力(出力端子Po)はHighレベルとなる。このHighレベルの信号を漏電検知信号として利用する。すなわち、出力端子Poの電位がLowレベルからHighレベルに立ち上がったとき(時刻t1参照)、漏電があったものと見なし、例えば地絡が生じる電流経路を遮断したり、主電源を遮断したりする等の所定の処理を行う。時刻t2でこれら遮断がなされると、「非漏電時」の状態となる。
抵抗R5の値が無限大ではない所定値であって、第2減衰器12が減衰作用する場合、P4点の電位は第2減衰器12の利得(抵抗分圧比)に応じた値となる。その構成によれば、第1減衰器11の利得と第2減衰器12の利得の設定によって、比較器の反転入力端−非反転入力端間の電位差と零相変流器1の出力との関係を適宜定められる。
上記漏電信号電圧感度は、抵抗R2,R3等の精度、および第1比較器2の入力オフセット電圧、および定電圧回路の電圧によってばらつく。そのため、第1比較器2は、漏電信号電圧感度に比較して無視できる程度の低オフセット電圧品を選択することが好ましい。
本実施形態によれば、漏電信号を増幅する増幅回路を特別に備えることなく、比較器を用いて、簡単な回路構成で漏電検知が可能となる。
《第2の実施形態》
図3は第2の実施形態に係る漏電検知回路102の回路図である。第1の実施形態で図1に示される漏電検知回路101とは異なり、定電圧回路5は第2接続端子P2に接続される。その他の構成は同じである。
図4は漏電検知回路102の各部の電圧波形図である。第2の実施形態では、第1比較器2の反転入力端であるP4点の電位は2500.0mVで一定である。非漏電時は、第1接続端子P1と第2接続端子P2間に交流電圧は重畳されない。そのため、P3点の電位VP3はP4点の電位VP4よりも7.5mV低い状態が維持されて、第1比較器2の出力はLowレベル(0V)となる。
一方、漏電時は、図4に表れるように、商用電源周波数の漏電電流に比例する交流電圧が、第1接続端子P1と第2接続端子P2間に重畳される。この交流電圧が7.5mV(0-P)よりも大きい場合、P3点の電位VP3がP4点の電位VP4よりも高くなる時間領域が発生する。この時間領域で、第1比較器2の出力(出力端子Po)はHighレベルとなる。このHighレベルの信号を漏電検知信号として利用する。
このように、定電圧回路5は第2接続端子P2側に設けてもよい。
《第3の実施形態》
図5は第3の実施形態に係る漏電検知回路103の回路図である。第1の実施形態で示される漏電検知回路101とは、各種ノイズ対策を施された点で異なる。
図5に表れるように、第1比較器2の非反転入力端と基準電位(グランド)との間に第1キャパシタC1が接続される。この構成により、電源投入時に第1比較器2の非反転入力端の電位が反転入力端の電位より過渡的に高まることが防止される。すなわち、漏電でない状態を漏電として誤判定する動作が防止される。
また、第1比較器2の反転入力端と基準電位(グランド)との間に第2キャパシタC2が接続される。この構成により、第2キャパシタC2と第2減衰器12とでローパスフィルタが構成され、高周波ノイズが減衰され、高周波ノイズによる誤作動が防止される。
また、第1接続端子P1と第2接続端子P2との間に双方向ダイオード回路3を備える。このことにより、外来ノイズの振幅が、双方向ダイオード回路3に含まれるダイオードの順方向電圧(約0.6V)以下に抑制される。
また、第1比較器2の出力側にローパスフィルタ4が接続される。この構成によれば、高周波ノイズが重畳された電圧が第1比較器2の反転入力端と非反転入力端間に入力されても、第1比較器2の出力電圧に現れる高周波ノイズ成分が抑制され、高周波ノイズによる誤作動が防止される。
なお、出力端子Poの電圧レベルの変化の回数をカウントし、所定回数変化したときに漏電があったものと見なすようにしてもよい。例えば、図2に示される例では、漏電時に出力端子Poの電圧レベルはLowレベルからHighレベルに立ち上がるが、この最初の立ち上がりで直ちに遮断器を作動させるのではなく、出力端子Poの電圧レベルがLowレベルからHighレベルに所定回数立ち上がった時点で遮断器を作動させるようにしてもよい。このことで、外来ノイズによる誤作動が防止される。
なお、上記3つの実施形態では、非漏電時に第1比較器2の出力がLowレベルになるようにしたが、第1比較器2の反転入力端と非反転入力端への入力を入れ替えて、回路を構成してもよい。その場合には、非漏電時に第1比較器2の出力がHighレベルになり、漏電時にLowレベルへ立ち下がることになる。
《第4の実施形態》
第4の実施形態では、ノイズ検出回路と、ノイズ検出時に漏電検出信号の出力を禁止するスイッチ回路と、を備える、漏電検知回路の例を示す。
図6は第4の実施形態に係る漏電検知回路104の回路図である。この漏電検知回路104は、第2比較器22、第3比較器23、第3減衰器13および第4減衰器14を備える。第3減衰器13は抵抗R6,R7で構成され、第1接続端子P1と第2比較器22の非反転入力端(第1入力端)との間に接続される。第2比較器22の反転入力端(第2入力端)には抵抗R8を介して第2接続端子P2が接続される。第4減衰器14は抵抗R9,R10で構成され、第2接続端子P2と第3比較器23の非反転入力端(第1入力端)との間に接続される。第3比較器23の反転入力端(第2入力端)には抵抗R11を介して第1接続端子P1が接続される。
上記第2比較器22、第3減衰器13および抵抗R8で第1ノイズ検出回路が構成される。また、第3比較器23、第4減衰器14および抵抗R11で第2ノイズ検出回路が構成される。
また、漏電検知回路104は、スイッチ素子61,62を備える。スイッチ素子61,62は第1比較器2の非反転入力端(第1入力端)と基準電位(グランド)との間にそれぞれ接続される。また、第2比較器22の出力端はスイッチ素子61のベース(制御端子)に接続され、第3比較器23の出力端はスイッチ素子62のベース(制御端子)に接続される。なお、第1比較器2の非反転入力端(第1入力端と)基準電位(グランド)との間には第1キャパシタC1が接続されている。この第1キャパシタC1と第1減衰器11とで時定数回路が構成されている。
図6に示した漏電検知回路104の動作説明の前に、ここで、ノイズ検出回路を備えない比較例の漏電検知回路の動作について示す。
図8は、ノイズ検出回路を備えない比較例の漏電検知回路の各部の電圧波形図である。図8において、(VP2−VP1)は第1接続端子P1に対する第2接続端子P2の電圧、(VP3−VP4)はP4点に対するP3点の電圧である。また、図8には出力端子Poの論理レベルも表されている。
非漏電時は、第1接続端子P1と第2接続端子P2間に交流電圧は重畳されない。そのため、P3点の電位VP3はP4点の電位VP4よりも低い状態が維持されて、第1比較器2の出力はLowレベル(0V)となる。しかし、第1接続端子P1と第2接続端子P2間にノイズが印加されると、図8に示す例のように、電圧(VP3−VP4)に高いノイズの電圧が重畳され、電圧(VP3−VP4)が正電圧となる状態がある。電圧(VP3−VP4)が正電圧となると、第1比較器2の出力、すなわち出力端子Poの論理レベルはHighレベルとなる。すなわち、実際には漏電していないにも拘わらずノイズによって、漏電検知信号が出力される。
図7は漏電検知回路104の各部の電圧波形図である。ここで、VP3はP3点の電位である。本実施形態では、第1接続端子P1と第2接続端子P2との間にノイズが印加されると、図6に示した第2比較器22または第3比較器23がハイレベルになる条件を満足し、図7に示すように、P3点の電位VP3はグランド電位となる。
図6に示した第2比較器22の出力がハイレベルになる条件を、図7において、電圧(VP2−VP1)の閾値「+Vth」で表している。すなわち、電圧(VP2−VP1)が+Vthを超えるとき、第2比較器22の反転入力端(第2入力端)に対して非反転入力端(第1入力端)の電位が高くなり、第2比較器22の出力はHighレベルになる。このことにより、第1スイッチ素子61はオンし、P3点をグランド電位にする。
同様に、図6に示した第3比較器23の出力がハイレベルになる条件を、図7において、電圧(VP2−VP1)の閾値「−Vth」で表している。すなわち、電圧(VP2−VP1)が−Vthを下回るとき、第3比較器23の反転入力端(第2入力端)に対して非反転入力端(第1入力端)の電位が高くなり、第3比較器23の出力はHighレベルになる。このことにより、第2スイッチ素子62はオンし、P3点をグランド電位にする。
図7に表れているように、電圧(VP2−VP1)が閾値「+Vth」を超えるとき、または閾値「−Vth」を下回るとき、P3点の電位VP3はグランド電位となる。P3点の電位が一旦グランド電位になれば、第1キャパシタC1と第1減衰器11とで構成される時定数回路の作用により、P3点の電位VP3はその時定数に従って上昇する。
本実施形態においては、上述の通り時定数回路を設けているため、P3点の電位VP3がグランド電位となった後も、すぐには元の電位(P3点の電位VP3がグランド電位となる前の状態)には復帰せず、時定数に従って徐々に上昇する。よって、ノイズを漏電と誤検知してしまうおそれがなくなる安全な時間を確保してから、元の電位に戻すことも可能となる。
このように、本実施形態によれば、第1接続端子P1と第2接続端子P2との間に、漏電時に生じる電圧よりも高い電圧のノイズが印加されても、そのノイズによって電圧(VP3−VP4)が正電圧になることはなく、出力端子Poの論理レベルはLowレベルに維持される。よって、漏電時に生じる電圧よりも高い電圧のノイズが印加されたときに、誤って漏電検出信号が出力されてしまうことを防止できる。
なお、スイッチ素子61,62は電流制御型バイポーラトランジスタに限らず、FET等の電圧制御型トランジスタであってもよい。
本実施形態では、正極性のノイズと負極性のノイズの両方についてノイズを検出する例を示したが、印加されるノイズの極性が予め想定される場合には、上記第1ノイズ検出回路または第2ノイズ検出回路の一方のみを備えてもよい。
《第5の実施形態》
図9は第5の実施形態に係る漏電検知回路105の回路図である。第4の実施形態で図6に示した漏電検知回路104とは、第2減衰器12を備えないこととダイオードD1,D2を備えることで異なる。
本実施形態では、第1接続端子P1と第2接続端子P2との間にダイオードD2を備えることにより、外来ノイズが第1接続端子P1と第2接続端子P2との間に印加されても、第1接続端子P1に対する第2接続端子P2の電圧はダイオードD2の順方向電圧(約0.6V)以下に抑制される。また、第1接続端子P1とP4点との間にダイオードD1を備えることにより、第1接続端子P1に対するP4点の電圧はダイオードD1の順方向電圧(約0.6V)以下に抑制される。
本実施形態によれば、第1比較器2の第1入力端にノイズによる逆極性電圧が印加されることが防止され、第1比較器2の誤動作や破壊が防止される。
なお、本実施形態においては、ダイオードD1とD2双方を設けているが、どちらか一方のみでも構わない。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形および変更が適宜可能であることは明らかである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
C1…第1キャパシタ
C2…第2キャパシタ
D1,D2…ダイオード
P1…第1接続端子
P2…第2接続端子
Po…出力端子
R1…第1抵抗
R2,R3,R4,R5…抵抗
T1…第1端
T2…第2端
Vcc…電源電圧
1…零相変流器
2…第1比較器
3…双方向ダイオード回路
4…ローパスフィルタ
5…定電圧回路
11…第1減衰器
12…第2減衰器
13…第3減衰器
14…第4減衰器
22…第2比較器
23…第3比較器
61,62…スイッチ素子
101〜105…漏電検知回路

Claims (11)

  1. 第1比較器と、
    零相変流器の第1端が接続される第1接続端子と、
    前記零相変流器の第2端が接続される第2接続端子と、
    前記第1接続端子と第2接続端子との間に接続され、前記零相変流器の出力電流を電圧に変換する第1抵抗と、
    前記第1接続端子と前記第1比較器の第1入力端に接続される第1減衰器と、
    を備え、前記第1比較器の出力端から漏電検出信号が出力される漏電検知回路。
  2. 前記第1比較器の第1入力端と基準電位との間に接続される第1キャパシタを備え、前記第1減衰器と前記第1キャパシタとで時定数回路が構成される、請求項1に記載の漏電検知回路。
  3. 前記第2接続端子と前記第1比較器の第2入力端との間に接続される第2減衰器を備える、請求項1または2に記載の漏電検知回路。
  4. 前記第1比較器の第2入力端と基準電位との間に接続される第2キャパシタを備え、前記第2減衰器と前記第2キャパシタとで時定数回路が構成される、請求項3に記載の漏電検知回路。
  5. 前記第1接続端子と前記第2接続端子との間に接続される双方向ダイオード回路を備える、請求項1から4のいずれかに記載の漏電検知回路。
  6. 前記第1比較器の出力端に接続されるローパスフィルタを備える、請求項1から5のいずれかに記載の漏電検知回路。
  7. 前記第1接続端子または前記第2接続端子に接続され、基準電位に対する定電圧を印加する定電圧回路を備える、請求項1から6のいずれかに記載の漏電検知回路。
  8. 漏電時に前記第1接続端子と前記第2接続端子との間に生じる電圧より高い電圧のノイズを検出するノイズ検出回路と、前記ノイズ検出回路が前記ノイズを検出したときに前記漏電検出信号の出力を禁止するスイッチ回路と、をさらに備える、請求項1から7のいずれかに記載の漏電検知回路。
  9. 前記ノイズ検出回路は、第2比較器と、前記第1接続端子と前記第2比較器の第1入力端との間に接続される第3減衰器と、を備え、
    前記スイッチ回路は、前記第2比較器の出力端から出力されるノイズ検出信号によって、前記第1比較器の前記第1入力端の電位を、前記漏電検出信号の出力を禁止する電位にするスイッチ素子を備える、請求項8に記載の漏電検知回路。
  10. 前記ノイズ検出回路は、第3比較器と、前記第1接続端子と前記第3比較器の第2入力端との間に接続される第4減衰器と、を備え、
    前記スイッチ回路は、前記第3比較器の出力端から出力されるノイズ検出信号によって、前記第1比較器の前記第1入力端の電位を、前記漏電検出信号の出力を禁止する電位にするスイッチ素子を備える、請求項8または9に記載の漏電検知回路。
  11. 前記第1接続端子と前記第1比較器の第2入力端との間に接続され、前記第2入力端の電位に印加される逆極性電圧をバイパスするダイオードを備える、請求項1から10のいずれかに記載の漏電検知回路。
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