JP2016101374A - 衣類乾燥機 - Google Patents

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Yoichi Matsunobu
陽一 松延
智行 奥野
Satoyuki Okuno
智行 奥野
康司 浦井
Yasushi Urai
康司 浦井
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【課題】リントフィルタとスクリューとの間にリントが挟まって詰まるのを抑えつつ、リントを確実に掻き取ることができるようにする。【解決手段】リントフィルタ130の内周面とスクリュー120のフィン122の外周面との間には、軸方向の全体に亘って所定の隙間が設けられている。スクリュー120のフィン122には、突起部124が設けられている。突起部124は、径方向に突出してその先端部がリントフィルタ130の内周面に接触している。【選択図】図6

Description

本発明は、衣類乾燥機に関するものである。
従来より、衣類乾燥機では、ドラムから排出される空気にリント(糸屑)が混入している。そこで、空気流路の途中にフィルタを設けるとともに、フィルタに付着したリントをリント除去装置で除去するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、略半円筒形のメッシュ部を備えたフィルタの内周面にリントが付着しており、メッシュ部の内周面に沿って当接する螺旋形状部としてのスクリューを備えたリント除去装置によってリントを掻き取るようにした構成が開示されている。スクリューによって掻き取られたリントは、リント除去装置の回転軸に沿う方向に移動することで、リント収容領域まで移送される。
特開2013−123444号公報
ところで、従来のリント除去装置では、フィルタの内径とスクリューの外径とが略一致するように、つまり、隙間をできる限り小さくすることで、掻き取ったリントが微細なものであってもリント収容領域まで搬送できるようにしている。
しかしながら、フィルタとスクリューとの隙間が小さい場合には、リントがフィルタとスクリューとの間に挟まって詰まりやすくなり、リントが邪魔になってスクリューが回転し難くなるという問題がある。また、部品の寸法誤差や組立誤差によってフィルタとスクリューとの隙間がほとんど無くなってしまい、フィルタの内周面にスクリューが擦れてフィルタが摩耗しやすくなるという問題もある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、フィルタとスクリューとの間にリントが挟まって詰まるのを抑えつつ、リントを確実に掻き取ることができるようにすることにある。
本発明は、衣類を収容するドラムと、該ドラムの排気口から排気された乾燥用の空気が流通する空気流路と、該空気流路の途中に配設されて衣類から発生したリントを除去するリント除去装置とを備えた衣類乾燥機を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、前記リント除去装置は、
前記空気流路を横切るように配設され、該空気流路の上流側が開口した断面円弧状に形成されることで、空気中のリントを内周面に捕捉するリントフィルタと、
前記リントフィルタの内部に回転可能に配設され、該リントフィルタの内周面に捕捉されたリントを掻き取って該リントフィルタの軸方向に搬送する螺旋状のフィンを有するスクリューとを備え、
前記リントフィルタの内周面と前記スクリューのフィンの外周面との間には、軸方向の全体に亘って所定の隙間が設けられており、
前記スクリューのフィンには、径方向に突出してその先端部が前記リントフィルタの内周面に接触する突起部が少なくとも1つ設けられていることを特徴とするものである。
第1の発明では、リントフィルタの内周面とスクリューのフィンの外周面との間には、軸方向の全体に亘って所定の隙間が設けられ、スクリューのフィンに突起部が設けられる。突起部は、径方向に突出してその先端部がリントフィルタの内周面に接触している。
このような構成とすれば、リントフィルタとスクリューとの間にリントが挟まって詰まるのを抑えつつ、リントを確実に掻き取ることができる。
具体的に、リントは、複数の繊維が互いに絡み合ってバラバラになりにくいという特性を有している。そのため、リントフィルタの内周面に捕捉された薄膜状のリントを、スクリューに設けた突起部によって部分的に剥がしてフィンに巻き込むようにすれば、突起部で剥がされた部分が大きくめくれ上がることにより薄膜状のリントが捻れてリント全体を搬送することができる。
このように、リントフィルタとスクリューとの間に隙間を設けることでリントが挟まり難い構造にしつつ、リントの特性を利用して、スクリューに設けた突起部によってリントを掻き取ることができる。
第2の発明は、第1の発明において、
前記リントフィルタには、該リントフィルタの周方向に沿って延びるフレーム枠部が設けられ、
前記突起部は、前記フレーム枠部に沿って摺動する位置に設けられていることを特徴とするものである。
第2の発明では、リントフィルタの周方向に延びるフレーム枠部に沿って突起部を摺動させるようにしている。これにより、リントフィルタの内周面に捕捉されたリントを突起部で掻き取るのにあたって、網目状のフィルタ部分よりも強度の高いフレーム枠部に沿って突起部を摺動させることで、リントフィルタの摩耗や破損を抑えることができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、
前記所定の隙間は、前記リントフィルタにおける断面円弧状の面と同じ曲率半径で形成された円筒部を軸方向から見たときの筒内の面積A[mm]と、前記スクリューのフィンの面積A’[mm]とが、
A’/A≦0.8
という条件を満たすように設定されていることを特徴とするものである。
第3の発明では、リントフィルタとスクリューとの隙間を、上述した条件を満たすように設定することで、リントフィルタとスクリューとの間にリントが挟まって詰まるのを抑えることができる。
第4の発明は、衣類を収容するドラムと、該ドラムの排気口から排気された乾燥用の空気が流通する空気流路と、該空気流路の途中に配設されて衣類から発生したリントを除去するリント除去装置とを備えた衣類乾燥機を対象とするものであって、
前記リント除去装置は、
前記空気流路を横切るように配設され、該空気流路の上流側が開口した断面円弧状に形成されることで、空気中のリントを内周面に捕捉するリントフィルタと、
前記リントフィルタの内部に回転可能に配設され、該リントフィルタの内周面に捕捉されたリントを掻き取って該リントフィルタの軸方向に搬送する螺旋状のフィンを有するスクリューとを備え、
前記リントフィルタにおける断面円弧状の面と同じ曲率半径で形成された円筒部の全周長さR[mm]と、該リントフィルタの開口の周方向の開口長さR’[mm]とが、R’/R=1/4であるときに、前記スクリューのフィンの角度θ[°]が、
45<θ<70
という条件を満たすように設定されていることを特徴とするものである。
第4の発明では、スクリューのフィンの角度を、上述した条件を満たすように設定することで、スクリューで搬送中のリントがリントフィルタの開口から溢れ出るのを抑えてリントを確実に搬送することができる。
本発明によれば、フィルタとスクリューとの間にリントが挟まって詰まるのを抑えつつ、リントを確実に掻き取ることができる。
本実施形態の衣類乾燥機の外観を示す概略斜視図である。 衣類乾燥機の内部の構造を示す概略断面図である。 衣類乾燥機の主な機器を示す概略斜視図である。 リント除去装置を示す概略斜視図である。 リント除去装置の概略正面図である。 リント除去装置の概略断面図である。 スクリューの突起部の構成を示す斜視図である。 突起部とフレーム枠部との位置関係を示す平面断面図である。 ドラムから流出する空気の流れを説明する概略図である。 リントフィルタとスクリューのフィンとの隙間を示す側面断面図である。 衣類乾燥機のその他の実施形態を示す概略斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。また、説明で用いる上下左右等の方向は、図1に示す矢印に従うものとする。
<衣類乾燥機の全体構造>
図1及び図2に、本実施形態の衣類乾燥機1を示す。この衣類乾燥機1は、やや縦長な略直方体形状をした筐体2を有し、その筐体2の前面の上部に、衣類が出し入れされる投入口3が形成されている。
投入口3は、馬蹄形状の外観を有している。具体的には、投入口3の縁の上側部分は、優弧状に形成されており、投入口3の縁の下端部は、左右幅方向(略水平方向)に延びる弦状に形成されている。
投入口3の上側には、タッチパネル等の操作部4が設置されている。操作部4の後方の筐体2の内部には、基板等の電子部品5が設置されている。筐体2の前面には、扉6がヒンジを介して取り付けられていて、投入口3は、その扉6によって開閉される。
筐体2の前部には、円環状に凹む環状凹部2aと、環状凹部2aの内縁から張り出して投入口3を区画する外フランジ部2b、外フランジ部2bの内縁から筐体2の内部に向かって張り出す筒状の内フランジ部11などが形成されている。
扉6の投入口3側には、環状凹部2a、外フランジ部2b、及び内フランジ部11に嵌まり込む膨出部6aが設けられている。内フランジ部11の下端部には、排気口20が設けられている。
(ドラム)
筐体2の内部には、衣類を収容するドラム30が設置されている。ドラム30は、その前端部に、衣類が出し入れされる開口30aを有する有底円筒状の部材である。ドラム30は、その開口30aを投入口3に向け、前後方向に延びる横軸J回りに回転自在な状態で筐体2に支持されている。
具体的には、ドラム30の後端部の中心部分が筐体2の後部に軸支されており、ドラム30の前端部の周縁部分が筐体2の前部に設置された複数のガイドローラ13に支持されている。
ドラム30の後端部には、メッシュフィルタで覆われた円形の通気口30bが形成されている。ドラム30の内面には、撹拌板30cが取り付けられている。乾燥運転時には、不図示の駆動モータにより、ドラム30は回転駆動される。
(構成機器)
図3に示すように、空調装置40、送風装置50、リント除去装置100などの衣類乾燥機1を構成する主な機器は、衣類乾燥機1の下部に集約して配置されている。
これら機器を衣類乾燥機1の下部に配置することで、十分な設置スペースが確保でき、大型で強力な機器が選択できる。重心が下がって衣類乾燥機1を安定的に設置できるし、乾燥運転時に振動を発生するドラム30の下側に位置するため、その振動が抑制できる効果も得られる。
(空調装置)
空調装置40は、蒸発器41、凝縮器42、圧縮機43などで構成されている。ドラム30の下方には、ダクトカバー44が設置されている。筐体2の床面にダクトカバー44が取り付けられることにより、前後方向に延びる横幅の大きい排気ダクト45が構成されている。
蒸発器41、凝縮器42は、いずれも横幅が大きい直方体状の外観を有し、前後に並んだ状態でダクトカバー44に収容されている。それにより、乾燥運転時に排気口20から流出する空気は、蒸発器41の前側から取り込まれ、蒸発器41で冷却されて除湿された後、凝縮器42で再加熱され、乾燥した状態で排気ダクト45に送り出される。
圧縮機43は、ダクトカバー44の左横に配置されている。なお、空調装置40には、これら以外にも弁や配管等が設置されているが、これらについては図示を省略している。
(送風装置)
送風装置50は、ファンモータ51、送風ファン52、ファンカバー53などで構成されていて、衣類乾燥機1の後部における圧縮機43の後方に配置されている。圧縮機43の前方には、筐体2の内部に外気を取り込む外気取込ファン55が配置されている。
送風ファン52は、例えば遠心ファンなどであり、ファンカバー53で覆われている。ファンカバー53には、吸込口と吐出口とが設けられていて、吸込口が排気ダクト45の後端(下流側)に接続されている。
筐体2の後壁の内面に沿って、給気ダクト56が設けられている。ファンカバー53の吐出口は、給気ダクト56の一端に接続されている。給気ダクト56の他端には、円形の給気口57が形成されている。給気口57がドラム30の通気口30bに突き合わされることにより、給気ダクト56は、給気口57及び通気口30bを通じてドラム30の後部に連通している。
送風ファン52は、乾燥運転時に、ファンモータ51の駆動によって回転し、排気口20から給気口57に向かう空気の流れを発生させる。それにより、ドラム30を経由する空気の循環が形成される(図2の矢印参照)。送風ファン52と空調装置40との協働により、開口30a及び排気口20を通じて湿った空気がドラム30から流出し、給気口57及び通気口30bを通じて乾燥した空気がドラム30に流入する。
内フランジ部11の下側には、空気を受け入れる横長な空気導入口111a(図3参照)が上向きに開口している。空気導入口111aは、空気取込口17(図9参照)を介して排気ダクト45に連通している。
(排気口)
図2に示すように、排気口20は、複数のフィンなどで構成されていて、内フランジ部11の下端部に設けられている。排気口20の上部20aは、横長な矩形に形成されている。排気口20の内側部20bは、弓形に形成されていて、ドラム30の開口30aの下端部と前後に対向するように配置されている。
扉6が閉じられた時には、排気口20の上部20aは、扉6の膨出部6aと隙間を隔てて上下に対向し、排気口20の内側部20bは、ドラム30の内部に臨む。すなわち、排気口20は、扉6が閉じられた状態においてドラム30の前部に連通する。乾燥運転中のドラム30の空気は、主に排気口20の内側部20bを通って下方に向かう。
(リント除去装置)
リント除去装置100は、排気口20から流出する空気中のリントを除去する装置である。
図4〜図6に、リント除去装置100の構成を詳しく示す。リント除去装置100は、枠体110、スクリュー120、リントフィルタ130などで構成されている。
スクリュー120は、回転軸121や螺旋状のフィン122などで横長に構成されている。フィン122の外径は、全域にわたって同一に設計されている。スクリュー120は、図示しないスクリューモータによって回転駆動される。
枠体110は、空気導入部111、リント処理部112、リント導出部113などで構成されている。空気導入部111は、排気口20を通って下方に向かう空気をリント処理部112に導入する横長な筒状部分である。空気導入部111の上部には、空気を受け入れる横長な空気導入口111aが上向きに開口している。
リント処理部112は、空気導入部111の下側に連続して設けられていて、スクリュー120が、空気導入部111に対して右方向にずれて位置するように、オフセットされている。
リント処理部112の上流側及び下流側には、上流側支持部115及び下流側支持部116がそれぞれ配設されている。スクリュー120の回転軸121における上流端及び下流端は、上流側支持部115及び下流側支持部116によってそれぞれ回転可能に支持されている。下流側支持部116は、リント導出部113の天井部分から下方に延びることで、リント導出部113の排出空間113a内に配設されている。
リント処理部112には、空気の流路を横切るようにして、断面U状の横長なリントフィルタ130が脱着可能に装着されている。リントフィルタ130は、リントを通さない孔径のシート状のメッシュフィルタ131と、メッシュフィルタ131を支持する断面U状の横長なフィルタフレーム132とで一体的に構成されている。フィルタフレーム132には、メッシュフィルタ131の周方向に沿って延びるフレーム枠部132aが設けられている。
リントフィルタ130は、その内側の断面円弧状の表面(捕捉面130a)を空気の流路の上流側に向け、その捕捉面130aがスクリュー120に沿うようにして、リント処理部112に装着されている。
捕捉面130aの内径は、フィン122の外径よりも大きく設定されていて、フィン122と捕捉面130aとの間には、図6に示すように、軸方向の全体に亘って所定の隙間Sが設けられている。
図7及び図8に示すように、スクリュー120のフィン122には、径方向に突出する突起部124が設けられている。突起部124は、例えば、ゴム材、樹脂材、ブラシ等で構成されており、その先端部がリントフィルタ130の内周面に接触している。突起部124は、フレーム枠部132aに沿って摺動する位置に設けられている。
ここで、リントは、複数の繊維が互いに絡み合ってバラバラになりにくいという特性を有している。そのため、リントフィルタ130の内周面に捕捉された薄膜状のリントを、スクリュー120に設けた突起部124によって部分的に剥がしてフィン122に巻き込むようにすれば、突起部124で剥がされた部分が大きくめくれ上がることにより薄膜状のリントが捻れてリント全体を搬送することができる。
このように、リントフィルタ130とスクリュー120との間に隙間を設けることでリントが挟まり難い構造にしつつ、リントの特性を利用して、スクリュー120に設けた突起部124によってリントを掻き取ることができる。
また、リントフィルタ130の内周面に捕捉されたリントを突起部124で掻き取るのにあたって、メッシュフィルタ131よりも強度の高いフレーム枠部132aに沿って突起部124を摺動させることで、リントフィルタ130の摩耗や破損を抑えることができる。
このリント除去装置100は、衣類の乾燥運転中は作動せず、衣類の乾燥が行われていない時(例えば、衣類乾燥機1の運転終了後や運転開始前などの送風装置や空調装置が作動していない時)の一定期間に作動するように設定されている。
すなわち、乾燥運転中に循環する空気中のリントは、リントフィルタ130に捕捉され、捕捉面130aに蓄積される。リントフィルタ130は、少なくとも1回の乾燥運転で発生するリント量では目詰まりを生じない大きさ及び形状に設計されている。
その結果、乾燥運転の終了後には、捕捉面130aに残るリントによって膜状のリントの塊が形成される(リント膜LM)。このリント膜LMが、スクリュー120が回転することによってリントフィルタ130から掻き取られ、リントフィルタ130の左側に押し出される。
乾燥運転中に、リント除去装置100が作動することがないうえ、リントを一括して除去できるため、短時間での除去が可能になる。その結果、複雑な制御や高機能な装置が不要になり、部材コストやランニングコストが抑制できる。
リント導出部113は、リント処理部112の左側に隣接し、空気導入部111の左端の下方に位置する筒状の部分であり、内部に排出空間113aを有する。リント導出部113は、リントフィルタ130から押し出されるリント膜LMを受け入れて、そのリント膜LMをリントボックス61へと誘導する。
(リントボックス)
図9に示すように、リントボックス61は、上方が開口した箱形状に形成されており、リント導出部113の下方に配置されている。リントボックス61には、リント導出部113から落下したリント膜LMが蓄積される。
リント膜LMが押し出されるリントフィルタ130の左端部の近くにリントボックス61を配置することで、移送し難いリント膜LMを、複雑な移送機構を設けなくても容易にリントボックス61に送り込むことができる。
リントフィルタ130の左に隣接するリント導出部113の下方にリントボックス61を配置したことで、リントフィルタ130から押し出されたリント膜LMを、そのままリントボックス61に落とし込むことができる。
2次フィルタ64は、排気ダクト45の手前側に開口する空気取込口17を覆う、横長な矩形のシート状のスクリーンフィルタを有する。2次フィルタ64のスクリーンフィルタは、リントフィルタ130よりも孔径の小さなメッシュフィルタを用いて形成されている。
<リントフィルタとスクリューのフィンとの隙間について>
図10に示すように、リントフィルタ130の捕捉面130aの内径は、フィン122の外径よりも大きく設定されていて、フィン122と捕捉面130aとの間には、軸方向の全体に亘って所定の隙間Sが設けられている。そこで、本実施形態では、この隙間Sを適切に設定することで、リントフィルタ130とスクリューのフィン122との間にリントが挟まって詰まるのを抑えるようにしている。
具体的に、図10に示すように、所定の隙間S[mm]は、リントフィルタ130における断面円弧状の面と同じ曲率半径で形成された円筒部を軸方向から見たときの筒内の面積をA[mm]、スクリュー120のフィン122の面積をA’[mm]としたときに、下記の(1)式を満たすように設定されている。
A’/A≦0.8 ・・・(1)
ここで、例えば、スクリュー120のフィン122の半径が25mm(つまり、直径Dが50mm)のときに、隙間Sを3mm確保する場合について検討すると、リントフィルタ130の曲率半径が28mm(つまり、直径が56mm)となり、
A’=625π、A=784π
A’/A=0.797≦0.8
となって、上述した(1)式を満たす。そのため、このような寸法で形成されたリントフィルタ130とスクリュー120とを用いることで、リントフィルタ130とスクリュー120との間にリントが挟まって詰まるのを抑えることができる。
なお、上述したスクリュー120のフィン122の直径や隙間の具体的な数値については、あくまでも一例であり、上述した(1)式を満たすものであれば特にこの数値に限定されない。
<スクリューのフィンの角度について>
図10に示すように、リントフィルタ130の上方は、リントフィルタ130の内部に空気を取り込むために、周方向の一部が開口している。ここで、リントを搬送するスクリュー120のフィン122の角度が小さすぎると、リントフィルタ130の開口から搬送中のリントが溢れ出してしまうことがある。また、フィン122の角度が大きすぎると、フィン122の下流側においてリントが詰まりやすくなる。
そこで、本実施形態では、スクリュー120のフィン122の角度を適切に設定することで、スクリュー120で搬送中のリントがリントフィルタ130の開口から溢れ出たり、リントが詰まるのを抑えるようにしている。
具体的に、図10に示すように、リントフィルタ130の開口の大きさは、リントフィルタ130における断面円弧状の面と同じ曲率半径で形成された円筒部の全周長さRを[mm]、リントフィルタ130の開口の周方向の開口長さをR’[mm]としたときに、下記の(2)式を満たすように設定されている。
R’/R=1/4 ・・・(2)
そして、リントフィルタ130の開口が上述した(2)式を満たす大きさであるときに、図8に示すように、スクリュー120のフィン122の角度をθ[°]としたときに、下記の(3)式を満たすように設定されている。
45<θ<70 ・・・(3)
上述した(3)式を満たすような寸法で形成されたスクリュー120を用いることで、スクリュー120で搬送中のリントがリントフィルタ130の開口から溢れ出るのを抑えてリントを確実に搬送することができる。
なお、フィン122の角度θを60°に設定することが好ましいが、あくまでも一例であり、上述した(3)式を満たすものであれば特にこの数値に限定されない。
《その他の実施形態》
前記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
本実施形態では、突起部124を1つ設けた構成について説明したが、この形態に限定するものではない。例えば、軸方向に離間するフィン122のピッチ毎に突起部124を設けてもよい。また、スクリュー120の周方向に間隔をあけて複数の突起部124を配設してもよい。また、突起部124を複数設けた場合には、複数の突起部124をそれぞれ異なる高さに設定して段差状に形成してもよい。また、突起部124は、スクリュー120のフィン122に対して、嵌合、圧入、又はネジ等によって着脱可能に取り付けるようにすれば、突起部124の交換作業が容易となるため好ましい。
また、本実施形態では、スクリュー120のフィン122とは別の部材で突起部124を構成するようにしたが、例えば、フィン122の外周面の一部を切り欠くことで、切り欠かれていない部分を相対的に突出させて突起部124を形成するようにしてもよい。
また、本実施形態では、ドラム30に空気を循環供給する空気循環型の衣類乾燥機1を説明したが、排気型の衣類乾燥機1であってもよい。
図11にその一例を示す。排気ダクト45の内部には、空調装置40は設置されておらず、排気ダクト45の下流側に、筐体2の外部に通じる排風口45aが形成されている。ファンカバー53の側面には吸込口53aが形成されていて、送風装置50は、吸込口53aを通じてその内部に外気を取り入れる。
給気ダクト56は、排気ダクト45と別個に形成されている。給気ダクト56の内部には、ヒータなどの加熱装置200が設置されており、吸込口53aから取り入れられた空気が加熱装置200で加熱された後、給気口57を通じてドラム30に流入する。
排気ダクト45に流入する空気は、そのまま排風口45aを通じて衣類乾燥機1の外部に流出する。
以上説明したように、本発明は、リントフィルタとスクリューとの間にリントが挟まって詰まるのを抑えつつ、リントを確実に掻き取ることができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
1 衣類乾燥機
20 排気口
30 ドラム
100 リント除去装置
120 スクリュー
122 フィン
124 突起部
130 リントフィルタ
132a フレーム枠部

Claims (4)

  1. 衣類を収容するドラムと、該ドラムの排気口から排気された乾燥用の空気が流通する空気流路と、該空気流路の途中に配設されて衣類から発生したリントを除去するリント除去装置とを備えた衣類乾燥機であって、
    前記リント除去装置は、
    前記空気流路を横切るように配設され、該空気流路の上流側が開口した断面円弧状に形成されることで、空気中のリントを内周面に捕捉するリントフィルタと、
    前記リントフィルタの内部に回転可能に配設され、該リントフィルタの内周面に捕捉されたリントを掻き取って該リントフィルタの軸方向に搬送する螺旋状のフィンを有するスクリューとを備え、
    前記リントフィルタの内周面と前記スクリューのフィンの外周面との間には、軸方向の全体に亘って所定の隙間が設けられており、
    前記スクリューのフィンには、径方向に突出してその先端部が前記リントフィルタの内周面に接触する突起部が少なくとも1つ設けられていることを特徴とする衣類乾燥機。
  2. 請求項1において、
    前記リントフィルタには、該リントフィルタの周方向に沿って延びるフレーム枠部が設けられ、
    前記突起部は、前記フレーム枠部に沿って摺動する位置に設けられていることを特徴とする衣類乾燥機。
  3. 請求項1又は2において、
    前記所定の隙間は、前記リントフィルタにおける断面円弧状の面と同じ曲率半径で形成された円筒部を軸方向から見たときの筒内の面積A[mm]と、前記スクリューのフィンの面積A’[mm]とが、
    A’/A≦0.8
    という条件を満たすように設定されていることを特徴とする衣類乾燥機。
  4. 衣類を収容するドラムと、該ドラムの排気口から排気された乾燥用の空気が流通する空気流路と、該空気流路の途中に配設されて衣類から発生したリントを除去するリント除去装置とを備えた衣類乾燥機であって、
    前記リント除去装置は、
    前記空気流路を横切るように配設され、該空気流路の上流側が開口した断面円弧状に形成されることで、空気中のリントを内周面に捕捉するリントフィルタと、
    前記リントフィルタの内部に回転可能に配設され、該リントフィルタの内周面に捕捉されたリントを掻き取って該リントフィルタの軸方向に搬送する螺旋状のフィンを有するスクリューとを備え、
    前記リントフィルタにおける断面円弧状の面と同じ曲率半径で形成された円筒部の全周長さR[mm]と、該リントフィルタの開口の周方向の開口長さR’[mm]とが、R’/R=1/4であるときに、前記スクリューのフィンの角度θ[°]が、
    45<θ<70
    という条件を満たすように設定されていることを特徴とする衣類乾燥機。
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