JP2016097652A - 膨張部ないし破裂部を有する多層フィルム及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】近年用いられることが多い多層フィルムで、バブル(破裂部)を形成しようとすると、成型できない層の存在のため、実際上多層フィルムにバブル(破裂部)を形成することができないことが確認されており、そのままではバブルシールの製造が困難であるという問題が提起されている。【解決手段】本願発明に係る少なくとも1つの破裂部(バブル)を備える包装体の形成のため少なくとも1つの膨張部を有する多層フィルムの製造方法は、複数の層を重ね合わせ多層フィルムを形成し、該多層フィルムの、前記破裂部(バブル)を成型する領域において当該複数の層のうちの少なくとも一部を除去し、当該破裂部(バブル)を形成する部分の、除去された層以外の層を加熱し、少なくとも1つの膨張部を成型することを特徴とする。【選択図】図7

Description

本発明は、破裂部(バブル)を備える包装体の形成のため膨張部を有する多層フィルム及びその製造方法、並びに、破裂部(バブル)を有する包装体を製造するための方法に関する。
従来より、様々な包装体、包装容器が開発されている。包装体・包装容器内の内容物の保護のため、各種のフィルムやアルミ箔などが使用され、また、シール性の観点から、その多くは、内容物の外部への意図しない流出をどのように回避するかに主眼が置かれた。しかしながら、消費者は、これらの容器内に格納された内容物へのアクセスのため、はさみ等により切断するか、開封に過度な力が必要となるという問題があった。この点、各種のイージーピール素材が目的に応じて使用されているが、それでも開封容易性が十分でない包装製品が多いというのが実態である。
こうした状況において、米国特許第4872556号明細書は、貯蔵された液体又は流体製品の排出を制御するための2つの破断シールを備えた容器に係る発明を開示している。貯蔵チャンバ内の製品に提供される圧力は、2つのチャンバの間の内部貯蔵シールを破断させ、貯蔵チャンバから排出チャンバへの流体流れを生ぜしめ、貯蔵チャンバ流体への継続された圧力は、外部排出シールを破断させ、流体を排出チャンバから大気中へ排出させる。しかしながら、やはり貯蔵シール及び排出シールを破断させるために大きな圧力を加える必要があり、開封容易性を担保するのに十分とはいい難いという問題があった。
こうした開封の容易性を高めるため、本願と同じ出願人によるポップパック社特許(例えば日本国特許第4490272号)に開示の発明により、消費者にとり容易に開封することが可能なパッケージ用バブルシールを提供することが可能となった。また、当該発明は、バブルが弾ける際の音の発生により包装製品の開封のタイミングを認識するだけでなく、開封自体の面白さ・楽しさをも消費者に伝えることを可能とした。
米国特許第4872556号明細書
しかしながら、近年用いられることが多い多層フィルムで、バブル(破裂部)を形成しようとすると、成型できない層の存在のため、実際上多層フィルムにバブル(破裂部)を形成することができないことが確認されており、技術的にポップパック社特許発明を具現化するバブルシールの製造が困難であるという問題が提起されている。
そこで、本願発明は、消費者にとり容易に開封することが可能なパッケージ用バブルシールを形成するため、近年用いられることの多い多層フィルムを用いた場合においても、バブル(破裂部)を形成することが可能な多層フィルム及びその製造方法、並びに、包装体の製造方法を提供することを目的とする。
前述の課題を解決するため、本願発明に係る少なくとも1つの破裂部(バブル)を備える包装体の形成のため少なくとも1つの膨張部を有する多層フィルムの製造方法は、複数の層を重ね合わせ多層フィルムを形成し、該多層フィルムの、前記破裂部(バブル)を成型する領域において当該複数の層のうちの少なくとも一部を除去し、当該破裂部(バブル)を形成する部分の、除去された層以外の層を加熱し、少なくとも1つの膨張部を成型することを特徴とする。
また、本願発明に係る少なくとも1つの破裂部(バブル)を有する包装体を製造するための方法は、複数の層を重ね合わせ多層フィルムを形成し、該多層フィルムの、前記破裂部(バブル)を成型する領域の少なくとも一部の領域において当該複数の層のうちの少なくとも一部を除去し、当該破裂部(バブル)を形成する部分の、除去された層以外の層を加熱し、膨張部を成型し、該膨張部の開放側端部を覆うことにより少なくとも1つの当該破裂部(バブル)を形成することを特徴とする。当該破裂部(バブル)の面積と膨張部に成型された底面積は、必ずしも同じである必要性はなく、底面が丸、楕円、ハート型等任意の形状でも構わない。また、破裂しやすい形状に工夫されてもよい。
本願発明の上記製造方法において、当該複数の層のうちの少なくとも一部の除去は、打ち抜き加工又はレーザー加工により行ってもよい。前記多層フィルムの形成の際、前記破裂部を成型する領域の少なくとも一部の領域において、剥離材が塗布されてもよい。
また、本願発明に係る少なくとも1つの破裂部(バブル)を有する包装体を製造するための方法は、複数の層を重ね合わせ多層フィルムを形成し、該多層フィルムの、前記破裂部(バブル)を成型する領域において当該複数の層のうちの少なくとも一部の層をそれ以外の層から部分的に分離し、当該破裂部(バブル)を形成する部分の、除去された層以外の層を加熱し、少なくとも1つの膨張部を成型し、該膨張部の開放側端部を覆うことにより少なくとも1つの当該破裂部(バブル)を形成することを特徴とする。さらに、包装体に形成する破裂部(バブル)の面積に合わせた、一部の層のそれ以外の層からの部分的な分離は、該一部の層にミシン目を形成することにより行ってもよい。
本願発明に係る多層フィルムにおける当該複数の層は、PET、アルミ箔、紙、印刷層、接着層、共押出し多層フィルム又は貼り合せ複合フィルム、の少なくともいずれかを含む。また、本願発明に係る多層フィルムにおける当該一部の層は、PET、アルミ箔、紙、印刷層、接着層の少なくともいずれかを含む。
本願発明に係る少なくとも1つの破裂部(バブル)を有する包装体を形成するための膨張部を有する多層フィルムは、複数の層により形成された多層フィルムが、該多層フィルムの、前記破裂部(バブル)を成型する領域で当該複数の層のうちの少なくとも一部の層が除去された部分を有し、当該多層フィルムの該部分に当該一部の層以外の層が膨張して成型された少なくとも1つの膨張部が形成されている。
本願発明の少なくとも1つの破裂部(バブル)を有する包装体を形成するための少なくとも1つの膨張部を有する多層フィルム及びその製造方法、並びに、包装体の製造方法により、近年用いられることが多い多層フィルムでバブル(破裂部)を形成することが可能となることで、ポップパック社特許発明に係るバブルシールの実用化を可能ならしめた。これにより、様々な多層フィルムを用いて開封容易性を実現した所望のバブルシールの形成が初めて可能となった。
本発明の多層フィルムの一実施形態を示した断面図である。 本発明の層の一部が取り除かれた多層フィルムの一実施形態を示した断面図である。 本発明の層の一部が部分的に取り除かれた多層フィルムの一実施形態を示した断面図である。 本発明の層の一部が取り除かれた多層フィルムの一実施形態を示した平面図である。 本発明の層の一部が部分的に取り除かれた多層フィルムの一実施形態を示した平面図である。 本発明の2箇所で層の一部が取り除かれた多層フィルムの一実施形態を示した平面図である。 本発明の膨張部を有する多層フィルムの一実施形態を示した断面図である。 本発明の破裂部を有する多層フィルムの一実施形態を示した断面図である。 本発明の破裂部及び膨張部を形成する製袋成型機の一実施形態を示した正面図である。 本発明の破裂部及び膨張部を形成する深絞り成型機の一実施形態を示した正面図である。 本発明の破裂部を有する包装体の一実施形態を示した平面図である。 本発明の破裂部を有する包装体の一実施形態を示した平面図である。 本発明の破裂部を有する包装体の一実施形態を示した平面図である。 本発明の破裂部を有する包装体の一実施形態を示した平面図である。 本発明の破裂部を有する包装体の一実施形態を示した平面図である。 本発明の破裂部を有する包装体の一実施形態を示した平面図である。
本願発明に係る少なくとも1つの破裂部(バブル)を備える包装体の形成のため少なくとも1つの膨張部を有する多層フィルムに用いる多層フィルムとして、包装体の内容物や用途などにより、様々な層を組み合わせた多層フィルムが用いられる。なお、多層フィルムの厚さによっては、これを多層シートと呼ぶ場合がある。本願明細書では、厚さの如何を問わず、多層フィルムとして記載する。そのため、多層フィルムとの記載であっても、厚さにより多層シートをも包含する場合があるものと理解されたい。多層フィルムの一例として、PETフィルム(ポリエステルフィルム)、印刷層、接着剤、共押出し多層フィルムや紙、アルミ箔などをラミネートした層の各層を重ね合わせたものが挙げられるが、多層フィルムの構成はこれに限定されるものではない。共押出し多層フィルムは、例えば、異なる樹脂を2つ以上のスリットから共に押出し、製膜が行われ形成されることができる。
図1に、多層フィルムの横断面の一例を示す。図1には、多層フィルム1を構成する各層が重ね合わされた様子が示されており、上から順に、PETフィルム2、印刷層3、接着剤4、共押出し多層フィルム5が各層として形成されている。共押出し多層フィルムに代えて、貼り合せ複合フィルムであってもよい。また、多層フィルムの構成は任意であり、内容物、目的、用途により数々の組み合わせが存在し得る。多層フィルムにおける各層の組み合わせを表1に示す。言及するまでもなく、本願発明は、これらに限定されるものではない。
Figure 2016097652
表1に示すように、内容物として、スナック、シャンプー・リンス、ジャム、調味料が考えられ、内容物毎に考え得る多層フィルムの各層の構成が右欄に記載されている。例えば、スナックでは、OPP(Oriented Polypropylene、二軸延伸ポリプロピレン)20μm、Print(印刷層)、PE(Polyethylene、ポリエチレン)13μm、VM−PET(アルミ蒸着ポリエチレンテレフタラート)、PE(Polyethylene、ポリエチレン)13μm、CPP(Cast Polypropylene、無延伸ポリプロピレン)18μmの順に各フィルム層が積み重ねられた多層フィルムが用いられる。数字の部分は、層の厚さを表している。また、PET16、印刷層、接着剤層、VM−CPP25μmから構成される多層フィルム、OPP20、印刷層、PE14μm、Al(アルミ箔)9μm、PE20μmから構成される多層フィルムも用いられる。なお、その他の用途では、ON(延伸ナイロン)、Ny(ナイロン)、Ny−EVOH(ナイロン−エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂)などが使用されている。
前述のように、このような多層フィルムが、破裂部を形成するために使用される。このような多層フィルムに膨張部を成型するにあたり、多層フィルムをそのまま加熱成型し、膨張部を成型できればよいが、このような方法により多層フィルムに膨張部を成型することが困難であることが数々の実験により明らかとなっている。様々な実験方法により明らかとなったことは、多層フィルムを構成する各層のうち、膨張部の成型を難しくする層を後述する方法にて取り除き、その上で当該部分を加熱成型することで、残された層により構成される膨張部を成型することが可能となったことである。
図2は、多層フィルムに1つの膨張部を形成するため、該膨張部の大きさ(面積)に合わせた大きさ(必要な面積)に亘って、層の一部が取り除かれた様子を示している。当該一部の層を取り除くべき部分(除去部6)の大きさ(必要な面積)は、成型したい膨張部の大きさ(面積)によるが、通常、膨張部の外周より一回りくらい大きくてよく、数%以上、数十%以下であると良好な結果が得られている。例えば、取り除くべき部分が円形の場合、その直径が円形に成型したい膨張部の直径の大きさに加えて10%前後くらいの直径であると良いが、特に限定するものではない。ここでは、多層フィルム1を構成する各層、PETフィルム2、印刷層3、接着剤4、共押出し多層フィルム5のうち、PETフィルム2、印刷層3が取り除かれた様子が示されている。取り除くべき層の取り除き容易性を確保するため、例えば、PETフィルム2の印刷時に、接着剤からの剥離性を高めるための剥離性インキを印刷することが可能である。剥離インキの性能によっては、PETフィルム2への剥離部のインキの接着が弱くなり取り除きが容易になる。あるいは、剥離性インキのために接着剤の接着力が弱く剥離性インキとの間で剥離しやすく取り除きが容易になる。上記層の一部を取り除く方法は、ハーフカットの装置などを用いて、所定の面積・形状や打ち抜きたい層の深さに合わせて、刃の深さ等を調整し、打ち抜きを行い、その後バキュウムなどで打ち抜きされた部分を剥ぎ取ることで、所望の大きさ及び深さで打ち抜きたい層を取り除くことができる。打ち抜きを行う方法に代えて、レーザカットにより行うことも可能である。その他、適宜その他適切な方法により剥離を行ってもよい。
図3は、多層フィルムに1つの膨張部を形成するため、該膨張部の大きさ(面積)に合わせた大きさ(必要な面積)の一部について、層の一部が取り除かれた様子を示している。すなわち、図3は、図2の場合とは異なり、除去部6が、最終的に取り除くべき面積の一部の領域について、層の一部が取り除かれた場合の様子を示している。前述の通り、最終的に取り除くべき部分の大きさ(必要な面積)は、成型したい膨張部の大きさ(面積)によるが、通常、膨張部の外周より一回りくらい大きくてよく、数%以上、数十%以下であると良好な結果が得られている。例えば、取り除くべき部分が円形の場合、その直径が円形に成型したい膨張部の直径の大きさに加えて10%前後くらいの直径であるとよいが、特に限定するものではない。
図3では、多層フィルム1を構成する各層、PETフィルム2、印刷層3、接着剤4、共押出し多層フィルム5のうち、PETフィルム2、印刷層3、接着剤4が取り除かれた様子が示されている。上記層の一部を取り除く方法も、前述と同様であり、ハーフカットの装置などを用いて、所定の面積・形状や打ち抜きたい層の深さに合わせて、刃の深さ等を調整し、打ち抜きを行い、その後バキュウムなどで打ち抜きされた部分を剥ぎ取ることで、所望の大きさ及び深さで打ち抜きたい層を取り除くことができる。この場合、最終的に膨張部成型のため層の一部を取り除きたい部分の面積と、実際に打ち抜かれた部分の面積は異なることになるが、後述のように、膨張部の成型の際又は成型前に、打ち抜かれていない層も容易に分離できる程度に、打ち抜く部分の面積を決定すればよい。
破裂部(バブル)の面積に合わせた、一部の層のそれ以外の層からの部分的な分離を断続的に行うことで、取り除かれていない層と取り除かれた層が交互にミシン目のように形成することも可能である。また、打ち抜かれていない層の下層からの分離(剥離)は、次のような方法によっても行うことができる。これらの層のそれ以外の層からの剥離を、例えば、多層フィルムに剥離剤を塗布することにより実現可能である。この場合、PET層、印刷層、剥離剤の順となり、接着剤は、剥離剤の面に密着しないため、貼り合わせ(ラミネーション)の際貼り合わされるフィルム面で接着しないため、打ち抜きにより、容易に膨張部を形成する部分におけるPET層、印刷層を剥離し取り除くことができる。
剥離剤を使用する場合のより具体的な方法として、以下の方法が考えられる。
(1)PET12μm、印刷層、ドライラミ接着剤、ナイロン・ポリエチレン多層フィルム100μmの場合
PETに印刷するときに所定のグラフィックデザインの刷り色に剥離性インキを1色分追加して同時に印刷する。膨張部を形成する箇所に剥離性インキを印刷する。通常の印刷方法で印刷するが、印刷の見当合わせのために薄く着色したほうがよい。剥離性のインキは、PET用インキのメジューム(顔料が入っていないインキ)に少量のシリコンなどの剥離剤を配合し、更に印刷の見当合わせのため、若干の薄い色になるよう顔料を添加してもよい。
次の工程のドライラミネーションで印刷されたPETフィルムにドライラミ接着剤をコーティングし、ナイロン・ポリエチレン多層フィルム100μmとドライラミして所定の温度で硬化させる。次にPET12μm、印刷層を打ち抜くために、12μmよりやや深い刃を持った抜きロールでピッチを合わせて所定の膨張部を打ち抜き、真空で抜きかすを取り去る。
(2)PET12μm、印刷層、ドライラミ接着剤、アルミ箔9μm、ドライラミ接着剤、ナイロン・ポリエチレン多層フィルム100μmの場合
まず、PET12μm、印刷層、ドライラミ接着剤、アルミ箔9μmの仕様の巻き取りを作る。次に印刷層の追い刷り装置を使用して、PET12μmに印刷されたデザインと位置を合わせながら、膨張部となるアルミ箔9μmの裏面に剥離性インキを印刷する。この場合、通常のグラビア印刷の見当合わせ精度、例えば、所定のピッチ±0.5mmでなくても±1mmでも構わない。以後、同様にナイロン・ポリエチレン多層フィルム100μmをドライラミして硬化後に、(1)の方法と同様に膨張部のPET12μm、印刷層、ドライラミ接着剤、アルミ箔9μmを打ち抜く。
層を取り除くにあたり、抜き刃による方法以外に、レーザーカット(レーザー加工)の利用も可能である。PET12μm、グラビア印刷、ドライラミ接着剤、ナイロン・ポリエチレン多層フィルム100μmの場合、レーザーの出力と深さを調整して、PET12μm、グラビア印刷の層を取り去ることも可能である。レーザーの出力を調整するために、ナイロン・ポリエチレン多層フィルム100μmの下層にエネルギー吸収層などを置くことも可能である。
図4は、図2において、打ち抜きされた部分を、PETフィルム2の上方からみたものであり、当該打ち抜き部分は円形の形状を有している。後述するば、図5は、図3において、打ち抜きされた部分を、PETフィルム2の上方からみたものであり、当該打ち抜き部分は、円周及び円周の2点を結ぶ3本の直線状に形成されている。無論、いずれの場合においても、打ち抜き部分の形状は、これに限定されるものではなく、所望の破裂部の形状により、種々の形状を取ることができる。
図6は、多層フィルムに複数の膨張部を形成するため、必要な面積に合わせて複数個所において、層の一部が取り除かれた様子を示している。この場合、それぞれの打ち抜き部分6に膨張部が成型されることとなる。例えば、2つの膨張部を有するダブルバブルの場合、2つの膨張部の間は、貫通していてもよい。または、2つの膨張部の間は、貫通し、2つの膨張部の両サイドは、一部が弱シールであってもよい。2つの膨張部の背面同士を重ねて2つの膨張部を同時に潰し、当該膨張部の両サイドの弱シール部が剥離するようにすることも可能である。例えば、包装品が液体、粘体の場合、中身を2箇所の剥離した部分と、貫通部を通して取り出すことができる。この場合、ヒートシールされる内装フィルムは、イージーピール性を片面若しくは両面に有することが望ましい。
図5は、多層フィルムに1つの膨張部を成型するため、必要な面積に合わせて層の一部が部分的に取り除かれた様子をPETフィルム2の上方からみたものである。この例では、図4の場合と比べて、膨張部成型に必要な面積の一部が、打ち抜き部分6として、部分的に打ち抜きされた様子が示されている。この場合、当該面積のうち打ち抜き部分6以外の部分は依然として剥離されずに残されたままであるが、膨張部の加熱成型の際に自然に剥がれ落ちる若しくは少々の力で剥離することを可能ならしめるものである。また、打ち抜かれていない層の下層からの分離(剥離)は、次のような方法によっても行うことができる。これらの層のそれ以外の層からの剥離を、例えば、多層フィルムに剥離剤を塗布することにより実現可能である。図示しないが、複数の膨張部を成型する場合には、その数に合わせて、図6に示す部分的な打ち抜きがなされる。無論、複数の膨張部の場合、その一部は、図4のような態様で打ち抜きを行い、残りの一部に、図6に示す態様で行ってもよく、その組み合わせは適宜行うことができる。
前述のような態様で、多層フィルムに少なくとも1つの膨張部成型のための打ち抜き・剥離若しくは部分的な打ち抜き・剥離又はその組み合わせを形成した後、取り除かれていない残された層を加熱成型し、膨張部を成型することとなる。膨張部を成型するために使用する加熱成型機は、膨張部の成型を達成することが可能なその他考えうる所望の成型機を使用することができる。膨張部を成型する代表的な機械は、現在、広く使用されている真空成形機、圧空成形機、真空・圧空併用機におけるごとく、多層フィルムを加熱するヒーター装置、加熱された多層フィルムを成型する真空あるいは圧空、真空・圧空併用可能な成型部、真空ポンプ、あるいは圧空ポンプを有する通常の機械で成型できる。成型条件は、成型される多層フィルムの厚さにより異なるが、120〜140℃程度の温度で、例えば、ナイロンとポリエチレンの多層フィルムで120ミクロンの場合は、130℃であり、エアー使用量は、0.6MPaで約120L/ショットである。成型型の大きさにより、エアー使用量は異なる。10〜20ショット/分の速度でバブルの成型は可能である。
例えば、バブルの成型法は、深絞り成型品の場合、真空成型機、圧空成型機など従来より使用している深絞り成型機において、成型金型部分に所定の形状のバブルを設けることにより実現可能である。
図7には、上述した成型機を用いて、多層フィルム1に加熱成型を行った後の様子を示している。図7では、多層フィルム1の各層のうち、接着剤3、多層フィルムが、上方に変形し、多層フィルム1の上層から突出することで、膨張部9が成型されている。なお、図示しないが、複数の膨張部が成型機により成型される場合があることはいうまでもない。
図8は、膨張部9が成型された多層フィルム1の共押出し多層フィルム5側を覆うことで、最終的に破裂部(バブル)10が形成された様子を示している。この場合、多層フィルム1を覆う素材として、イージーピール性のあるヒートシール材がよく、ポリエチレンあるいはポリプロピレン他、ヒートシール性のあるフィルムを使用することができる。多層フィルムをヒートシール材(ヒートシール層7)などで覆うだけでなく、さらに、密封包材8で覆うこともできる。当該密封包材8として、ナイロンやイージーピール性のあるヒートシール材(PE層)が挙げられる。その他、PET12μm、イージーピールPE50μm、ON15μm、EVOH15μm、イージーピールPE30μmの多層包材、 OPP20μm、紙 100g/m2、イージーピールPE50μmの多層包材、PET12μm、アルミ箔12μm、イージーピールPE50μmの多層包材など目的・用途により最適に選定できる。いずれにしても、イージーピール性を有するシーラント層を使用することが好ましい。図8では、上記ヒートシール層7及び密封包材8で覆われた多層フィルムを示し、その中心近傍に破裂部10(バルブ部)が形成されている様子を示している。この破裂部10(バブル部)内には、通常空気や窒素ガスが封入されている。目的によっては、液体、粘体、おみくじ等の固体、印刷物が挿入されてもよい。
このような破裂部10(バブル)を形成するため、膨張部9が成型された多層フィルム1に、真空包装機や真空・圧空成形機を用いて、空気や窒素ガスをフラッシュし、多層フィルムの開口側を前述のイージーピール性ヒートシール材で覆うことで、破裂部10(バブル部)を形成するものである。破裂部10に空気や窒素ガス等の封入は必ずしも必要ではないが、破裂部10のより良好な膨らみを確保し、開封時に破裂部を指でより簡単に潰すことができる点でガスの封入は有効である。また、上記ヒートシール材を用いずに、それ以外の密封材料を用いる方法もあるが、開封の容易性や安定性から、ヒートシール材を用いることがより有効であることが判明している。ヒートシール材の強度は、バブルの大きさや包材の形状等により、調整可能である。7〜10N/15mmが好ましいが、使用目的により強度の調整は可能である。
バブルを成型するには、次の方法がある。1つは、膨張部を成型する部分を予め打ち抜き取った状態の多層フィルム(複合ラミネートフィルム)を供給し、膨張部成型機にかける。膨張部成型機は、膨張部を加熱するヒーターを備え、次の工程で加熱された膨張部を真空あるいは圧空あるいは真空と圧空併用で所定の膨張部を成型する。フィルムの成型のし易さに応じこれらの方法は選定出来る。
次に、膨張部を有する多層フィルム(複合ラミネートフィルム)は、凹みの膨張部を閉じるために、膨張部の上に同じ多層フィルム(複合ラミネートフィルム)あるいは、別の巻き取りを繰り出して、膨張部に被せ、熱板でヒートシールする。このときにそのままヒートシールしてもよいが、膨張部をより膨らますためには、エアーあるいは、窒素ガスを封入しながらヒートシールするとよい。一般的に、ガス充填包装されている食品用の深絞り包装機と同じ構造であり、上下から空洞構造体が、成型された膨張部を有するフィルムと被せる多層フィルム(複合ラミネートフィルム)を押さえ込み、エアーあるいは窒素ガスが漏れない空洞構造体(キャビティ)にて行う。このとき、膨張部が成型された多層フィルム(複合ラミネートフィルム)あるいは後から膨張部に被せる多層フィルム(複合ラミネートフィルム)は、どちらかがイージーピール性のシーラントを有することが好ましい。
以下に、製袋成型機20の場合の一例を図9に示す。製袋成型機20は、印刷巻取り部21、膨張成型部のヒーティング及び真空成型部22、膨張部強シール部26、膨張部弱シール部27、パウチ形状打ち抜き部28からなる。印刷巻取り部21では、事前に膨張部成型のため、必要な面積に亘って打ち抜きその他の方法により成型できない層の一部が取り除かれた多層フィルムが印刷巻取り部21にセットされる。多層フィルムは、印刷巻取り部21から、膨張成型部のヒーティング及び真空成型部22に搬送され、ヒーター23及び膨張部成型金型24により、多層フィルムに膨張部9が成型される。次に、当該膨張部9に破裂部10を形成するため、膨張部強シール部26に搬送され、ガス又はエアーフラッシュ部25により、ガス封入を行い、膨張部強シール部26で膨張部9の開口側端部をシール材で覆う。必要に応じて、膨張部弱シール部27により更なるシールを行い、パウチ形状打ち抜き部28で、所望の大きさのパウチに打ち抜く。
もう1つの例として、深絞り成型機30を用いる場合を図10に示す。深絞り成型機30は、印刷巻取り部31、膨張成型部のヒーティング及び真空成型部32、内容物充填部35、強シール部37、弱シール部38、深絞り成型品打ち抜き部39からなる。印刷巻取り部31では、事前に膨張部成型のため、必要な面積に亘って打ち抜きその他の方法により成型できない層の一部が取り除かれた多層フィルムが印刷巻取り部31にセットされる。多層フィルムは、印刷巻取り部31から、膨張成型部のヒーティング及び真空成型部32に搬送され、ヒーター33及び膨張部成型金型34により、多層フィルムに膨張部9が成型される。内容物充填部35において、封入したい内容物の充填が行なわれ、強シール部37で、膨張部シール材29により、内容物のシールが行なわれる。次に、当該膨張部9に破裂部10を形成するため、膨張部弱シール部38に搬送され、ガス又はエアーフラッシュ部36により、ガス封入を行い、膨張部9の開口側端部をシール材で覆う。深絞り成型品打ち抜き部39では、所望の大きさの深絞り成型品に打ち抜く。
なお、破裂部(バブル)は、1つだけでなく、複数個が横に並列あるいは、任意の配列で配置されることもできる。複数個並列の場合は、破裂部(バブル)が破裂すると、開封部の幅が広がり、より開けやすくなる。図9に、破裂部を2つ有する包装体の一例を示す。このように、破裂部(バブル)が2つ距離をおいて設けられていると、リクローズ性の機能も発揮できる。2個のバブルの間隔は、3mmから100mmの範囲であると良好であるが、バブルのサイズや場所など様々な制約を受けるため、任意に決めることができる。
図11において、2個のバブルの両サイドは、一部に弱シール部11があり、バブル10をその間の中心線で折り曲げて重ねて押しつぶすと、バブル10がはじけて、両サイドの弱シール部11が剥離する。2つの弱シール部11の片方はパッケージ(包装体)12の端部を、もう一方のそれは、パッケージ12(包装体)の内容物が出される側を構成する。例えば、内容物格納部13(パウチ)を押すと、剥離したところから内容物が押し出され、2つの貫通部を通り、端部の剥離した弱シールより、押し出すことができる。2つのバブルの間は、ヒートシールされていないことが望ましいが、内容物を取り出すときの力で容易に剥離する程度の弱いシール状態を形成してもよい。
このようなバブル10は、事前に別工程でバブル10の部分だけを製造し、注出スパウトを付ける要領で、パウチ13の孔の開いた部分に挿入してヒートシールで接着させて最終的に包装体を製造することができる。バブル10の大きさは、適用する包装体の大きさなどにより任意に設定してよい。バブル10が2個又はそれ以上形成される場合、バブル10の大きさが全て同じであってもよいし、大きさがそれぞれ又は部分的に異なってもよい。
次に、図12においては、2個のバブル10の両サイドから上下方向に、それぞれ弱シール部11が形成されており、正面左のバブルから下方に1つ、同右のバブルから上方に1つ形成されている。この2つのバブル10を押しつぶすと、バブル10がはじけて、両サイドの当該弱シール部11が剥離する。2つの弱シール部11の片方はパッケージ(包装体)12の端部を、もう一方のそれは、パッケージ12(包装体)の内容物が出される側を構成する。例えば、内容物格納部13(パウチ)を押すと、剥離したところから内容物が押し出され、破裂部を通り、端部の剥離した弱シールより、内容物を押し出すことができる。2つのバブルの間は、貫通していてもよいが、適宜ヒートシールされていないか、内容物を取り出すときの力で容易に剥離する程度の弱いシール状態を形成してもよい。なお、バブル10の位置・大きさ・形・個数はそれぞれ任意に設定すればよい。
図13では、図12とはバブル10の位置、弱シール部の位置11に変更が加えられている。図13では、2個のバブル10の両サイドから上下方向に、それぞれ弱シール部11が形成されており、正面左のバブルから上方に1つ、同右のバブルから下方に1つ形成されている。図12の場合と同様、図13の場合も、この2つのバブル10を押しつぶすと、バブル10がはじけて、両サイドの当該弱シール部11が剥離する。2つの弱シール部11の片方はパッケージ(包装体)12の端部を、もう一方のそれは、パッケージ12(包装体)の内容物が出される側を構成する。同様に、例えば、内容物格納部13(パウチ)を押すと、剥離したところから内容物が押し出され、破裂部を通り、端部の剥離した弱シールより、内容物を押し出すことができる。2つのバブルの間は、貫通していてもよいが、適宜ヒートシールされていないか、内容物を取り出すときの力で容易に剥離する程度の弱いシール状態を形成してもよい。なお、バブル10の位置・大きさ・形・個数はそれぞれ任意に設定すればよい。
図14では、パッケージ12の左上隅に、2つのバブル10が上下に並べられている。下側のバブル10からは下方に弱シール部11が、上側のバブル10から斜め左に弱シール部11が形成されている。図15においても、パッケージ12の左上隅に、2つのバブル10が斜めに並べられている。下側のバブル10からは同じく斜め下右方向に弱シール部11が、上側のバブル10から斜め上左方向に弱シール部11が形成されている。これらにおいても、2つのバブル10を押しつぶすと、バブル10がはじけて、両サイドの当該弱シール部11が剥離する。2つの弱シール部11の片方はパッケージ(包装体)12の端部を、もう一方のそれは、パッケージ12(包装体)の内容物が出される側を構成する。同様に、例えば、内容物格納部13(パウチ)を押すと、剥離したところから内容物が押し出され、破裂部を通り、端部の剥離した弱シールより、内容物を押し出すことができる。2つのバブルの間は、貫通していてもよいが、適宜ヒートシールされていないか、内容物を取り出すときの力で容易に剥離する程度の弱いシール状態を形成してもよい。なお、バブル10の位置・大きさ・形・個数はそれぞれ任意に設定すればよい。
図16においては、バブル10が5つ設けられたパッケージ12を示している。図16では、内容物格納部13の上方側の上段に3つのバブル10が、その下段に2つのバブル10が形成されている。当該上段部分の折り返し線で当該下段部分に折ることで、上段、下段のバブル10を同時に2つ以上潰すこともできる。内容物格納部13の内容物の大きさによっては、このようにバブルを形成することで、取り出しの際内容物が通過可能な程度に十分な大きさの通路を形成せしめることができる点で有効である。もちろん、バブル10の位置・大きさ・形・個数はそれぞれ任意に設定すればよい。また、上段のバブルで開放の容易性を確保すると共に、下段にはバブル(破裂部)を形成せずに、バブルと同様の形状を持って、内容物に混ぜるフレーバーや香辛料などを格納する格納部として構成することもできる。
図16では、上段のバブル10のそれぞれから上方向へ3つの弱シール部11が形成され、下段のバブル10のそれぞれからも下方向へ2つの弱シール部11が形成されている。バブル10と同様、弱シール部11の位置・大きさ・形・個数はそれぞれ任意に設定することが可能である。バブルの間は、完全に閉じられていてもよいが、場合により、貫通しているか、適宜ヒートシールされていないか、内容物を取り出すときの力で容易に剥離する程度の弱いシール状態を形成してもよい。また、上段のバブルと下段のバブルの間においても同様に、完全に閉じられているもよいし、場合により、貫通しているか、適宜ヒートシールされていないか、内容物を取り出すときの力で容易に剥離する程度の弱いシール状態を形成してもよい。
上述のように、破裂部(バブル)を2つ以上形成する場合、各バブルの片側部について、バブルを潰して、内容物を取り出し、利用後にバブルを重ねて内容物が漏れ出すのを防ぐ場合、各バブルの片側を剥離しやすくするためにバブルの周辺のヒートシール強度より弱くシールしておくことが望ましい。この場合、弱シール用のヒートシール部を更に設けるとよい。破裂部(バブル)が2個ある、所謂ダブルバブルを有する包装体を製造する場合は、多層フィルム(複合ラミネートフィルム)の内面のイージーピールシーラントは、ヒートシール温度により、異なる安定した強度を有するシーラント材が望ましい。具体的には、例えば、ヒートシール温度が、90〜120℃では、6N/15mm で、120〜140℃では、10〜40N/15mm の強度を有するシーラント材が使用できる。このようなヒートシール材を使用すると、ダブルバブルを有する包装体では、中身を取り出し更にバブル部を折り曲げて保存するような用途には適している。
また、破裂部(バブル)を容易に抜き取り出来る仕様の多層フィルム(複合ラミネートフィルム)を前述と同じような動作をする前に、その動作の前段階で機械に装備された打ち抜き部で抜き取り、以下前述と同様に破裂部を有する包装体を製造する。予め、破裂部(バブル)を取った巻き取りを供給するか、その機能を有した巻き取りを供給し、インラインで取り去るかの違いである。更に、破裂部(バブル)を予め別工程で成型し、更に上部をヒートシールした、膨張部品として供給し、多層フィルム(複合ラミネートフィルム)の所定の箇所を打ち抜き、その膨張部品を挿入してヒートシールし、バブル部を有する目的の包装体を作ることができる。商品のロットや製造条件によってはこの方法でも破裂部(バブル)を有する包装体を製造することができる。
1 多層フィルム
2 PETフィルム
3 印刷層
4 接着剤
5 共押出し多層フィルム
6 打ち抜き部分
7 ヒートシール層
8 密封包材
9 膨張部
10 破裂部
11 弱シール部
12 パッケージ12
13 内容物格納部
20 製袋成型機
21 印刷巻取り部
22 膨張成型部のヒーティング及び真空成型部
26 膨張部強シール部
27 膨張部弱シール部
28 パウチ形状打ち抜き部
29 膨張部シール材
30 深絞り成型機
31 印刷巻取り部
32 膨張成型部のヒーティング及び真空成型部
33 ヒーター
34 膨張部成型金型
35 内容物充填部
37 強シール部
38 弱シール部
39 深絞り成型品打ち抜き部

Claims (7)

  1. 破裂部を備える包装体の形成のため少なくとも1つの膨張部を有する多層フィルムを製造する方法であって、
    複数の層を重ね合わせ多層フィルムを形成し、
    該多層フィルムの、前記破裂部を成型する領域において前記複数の層のうちの少なくとも一部を除去し、
    前記破裂部を形成する部分の、除去された層以外の層を加熱し、少なくとも1つの膨張部を成型することを特徴とする膨張部を有する多層フィルムを製造する方法。
  2. 少なくとも1つの破裂部を有する多層フィルムを製造するための方法であって、
    複数の層を重ね合わせ多層フィルムを形成し、
    該多層フィルムの、前記破裂部を成型する領域の少なくとも一部の領域において前記複数の層のうちの少なくとも一部を除去し、
    前記破裂部を形成する部分の、除去された層以外の層を加熱し、少なくとも1つの膨張部を成型し、
    該膨張部の開放側端部を覆うことにより少なくとも1つの前記破裂部を形成することを特徴とする少なくとも1つの破裂部を有する多層フィルムを製造するための方法。
  3. 前記複数の層のうちの少なくとも一部の除去は、打ち抜き加工又はレーザー加工により行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記多層フィルムの形成の際、前記破裂部を成型する領域の少なくとも一部の領域において、剥離材が塗布されることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記複数の層は、PET、アルミ箔、紙、印刷層、接着層、共押出し多層フィルム又は貼り合せ複合フィルム、の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記一部の層は、PET、アルミ箔、紙、印刷層、接着層の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の方法。
  7. 少なくとも1つの破裂部を有する包装体を形成するための膨張部を有する多層フィルムであって、
    該多層フィルムの、前記破裂部を形成する領域で前記複数の層のうちの少なくとも一部の層が除去された部分を有し、前記破裂部を形成する領域に前記一部の層以外の層が膨張して成型された少なくとも1つの膨張部が形成されていることを特徴とする少なくとも1つの膨張部を有する多層フィルム。
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