JP2016097617A - 表示体および表示体付き物品 - Google Patents

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裕子 木瀬
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Abstract

【課題】偽造防止効果や装飾効果、美的効果が得られ、さらに高いセキュリティ性を有する表示体を提供すること。
【解決手段】光学構造形成層および反射層を含む表示体であって、光学構造形成層が少なくとも1つの解像度領域を含み、解像度領域が少なくとも2つの界面領域をそれぞれ含み、第一界面領域には複数の凹部または凸部が設けられ、第二界面領域が最小単位となる単位図形から構成され、かつ単位図形からマイクロ文字が構成され、その画線の太さを変えることによりマイクロ文字の階調が制御され、第一界面領域の見かけ上の面積に対する表面積の比が、第二界面領域の見かけ上の面積に対する表面積の比と比べてより大きく、反射層が、第二界面領域上に形成されている表示体。
【選択図】 図1

Description

本発明は、微細構造を含む光学構造層を形成して光学効果を持たせたことにより、偽造防止や装飾効果及び美的効果を有する表示体および表示体付き物品に関する。
従来、有価証券類や証明書、ブランド品及び個人認証媒体などの物品は、偽造が困難であることが望まれる。そのため、このような物品には、特に偽造防止効果に優れた表示体を支持させることがある。
このような表示体の多くは、回折格子、ホログラム及びレンズアレイなどの光学的微細構造を含んでいる。これらの微細構造は、通常は解析することが困難である。また、これらの微細構造を含んだ表示体を製造するためには、電子線描画装置などの高価な製造設備が必要である。それゆえ、このような表示体は、高い偽造防止効果を発揮し得る。
また、このような表示体の視認性を高めるためと、偽造をより困難とするために、文字、ロゴ、または他のパターンの形をした金属反射層を付与することが知られている。
従来、パターン状の金属反射層を形成する方法としては、金属反射層上にマスク剤をパターン状に印刷し、マスク剤で印刷されていない部分を腐食剤で腐食させることによりパターンを形成するエッチング加工が用いられてきた。(例えば、特許文献1に記載の方法を参照)
また、反射層のパターンを高い位置精度で形成するために、反射層表面の凹凸部の深さ対幅の比が大きな凹凸構造を備えた第一の領域と、平坦であるかまたは深さ対幅の比が第一の領域より小さな凹凸構造を備えた第二の領域とを含んだレリーフ構造形成層を形成する方法を示した特許文献2が知られている。
また、証券印刷物では、肉眼では判別困難であるが拡大鏡など簡易的な器具を用いて確認することの出来る大きさの文字、ロゴ、または他のパターンの形を絵柄に組み込むことにより、真贋判定が行われてきた。特に、このようなデザインに用いられる文字は、マイクロ文字と呼ばれており、一般的に文字高さが0.3mm以下のものを指す。
それだけでなく、絵柄に用いるモチーフや画像そのものを、その画線の太さ・細さに変化をつけることで、階調を表現することと真贋判定の容易さを両立している。
特開2005−7624号公報 国際公開第2010/147185号明細書
近年、証券印刷物に用いられてきたマイクロ文字を、金属反射層のパターンで再現することが試みられてきた。
しかしながら、マイクロ文字のような微細なサイズのものを金属反射層のパターンで再現するには、前述のエッチング加工方法(特許文献1)では、比較的大きな解像度(例え
ば300dpi程度)が加工限界であり、この方法では文字高さとしては約1mm、その画線の幅は約0.1mm程度が限界のサイズであった。
マイクロ文字の一般的な文字高さは0.3mm程度であり、そのため前記の方法では、アルファベット、漢字、数字、記号などをマイクロ文字として表現するには解像度が不十分であり、実現が難しかった。
また、金属反射層で文字をパターンとして形成する方法としては箔押し法が用いられることが多いが、この方法も解像度が十分ではないため、マイクロ文字のような微細な文字や微細パターンを形成するのは難しかった。
また、前記のいずれの方法によっても、細かい画線による濃淡表現や、アルファベット、漢字、数字、記号やロゴ・マーク等のパターンなどの表現には限界があった。すなわち、細かい画線が作れず肉眼で目視可能なサイズのため、金属反射層の有無でしか絵柄を構成できなかった。そのため、単調な絵柄となり、装飾効果や美的効果の点では不満があった。
以上の問題点に鑑み、本発明の目的は、優れた偽造防止効果や装飾効果、美的効果が得られ、さらに高いセキュリティ性を有する表示体を提供することにある。
本発明の課題を解決するために、本発明の請求項1に係る発明は、
光学構造形成層および反射層を含む表示体であって、
前記光学構造形成層が、その表面に少なくとも1つの解像度領域を含み、
前記解像度領域が、少なくとも2つの界面領域をそれぞれ含み、
うち1つの界面領域を第一界面領域、他の界面領域を第二界面領域とすると、
前記第一界面領域には複数の凹部または凸部が設けられ、
前記第二界面領域のうち少なくとも1つの界面領域が最小単位となる単位図形から構成され、
かつ前記単位図形からマイクロ文字が構成されており、その画線の太さを変えることにより前記マイクロ文字の階調が制御されており、
前記第一界面領域の見かけ上の面積に対する表面積の比が、前記第二界面領域の見かけ上の面積に対する表面積の比と比べてより大きく、
前記反射層が、前記第二界面領域上に形成されていることを特徴とする表示体である。
本発明の請求項2に係る発明は、
前記第二界面領域に複数の凹部または凸部が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の表示体である。
本発明の請求項3に係る発明は、
複数の前記マイクロ文字が連続的または非連続的に並べて配置され、かつそれらのマイクロ文字の画線の太さがそれぞれ異なっていることにより、全体として滑らかなグラデーションを表現することを特徴とする、請求項1または2に記載の表示体である。
本発明の請求項4に係る発明は、
前記マイクロ文字において、単位面積当たりの前記第一界面領域の見かけ上の面積の割合を変えることにより、前記マイクロ文字の濃淡を制御することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つに記載の表示体である。
本発明の請求項5に係る発明は、
複数の前記マイクロ文字が連続的または非連続的に並べて配置され、かつそれらの単位面積当たりの前記第一界面領域の見かけ上の面積の割合がそれぞれ異なっていることにより、全体として滑らかなグラデーションを表現することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つに記載の表示体である。
本発明の請求項6に係る発明は、
前記解像度領域が、前記第一界面領域および第二界面領域の他に第三界面領域を含み、前記第三界面領域が鏡面または平坦面として構成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一つに記載の表示体である。
本発明の請求項7に係る発明は、
前記反射層が金属を含む層として構成されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一つに記載の表示体である。
本発明の請求項8に係る発明は、
前記解像度領域において、複数の前記マイクロ文字が隣接あるいは離間して並べて配置され、かつ前記マイクロ文字が単独文字、単語、または文章、あるいはそれらの繰り返しのいずれか一つ以上を含み規則的な配列がされている表示体において、
前記解像度領域内の一定の範囲に、前記配列と一部異なるマイクロ文字が挿入して配置されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一つに記載の表示体である。
本発明の請求項9に係る発明は、
前記一部異なるマイクロ文字として、スペルミス、異体フォント、変形文字、記号、図形、回転文字、左右反転文字等のいずれか一つ以上を含むことを特徴とする、請求項8に記載の表示体である。
本発明の請求項10に係る発明は、
前記マイクロ文字が文字以外のパターンを含むことを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一つに記載の表示体である。
本発明の請求項11に係る発明は、
請求項1〜10のいずれか一つに記載の表示体を転写または貼付したことを特徴とする表示体付き物品である。
本発明によって、偽造防止効果または優れたセキュリティ性を有する表示体を提供することができる。例えば、高解像度の解像度領域をマイクロ文字あるいは微細パターンとして形成することができ、更にその画線幅をコントロールすることで、目視で見た際に濃淡表現をつけることが可能になるだけでなく、なだらかに濃淡を変化させて美麗なグラデーションを表現できるようになり、装飾効果や美的効果をも高めることが可能である。このような効果は従来技術では不可能であり、偽造防止効果のより高い表示体を提供できる。また、文字の配列の一部に異体文字を挿入する等のセキュリティトラップをマイクロ文字で実現でき、偽造防止効果を更に高めることが可能となる。
本発明の表示体の好適な形態の一例を概念的に示す平面図である。 図1のa−a部を概念的に示す断面図である。 本発明の表示体の一例の実施形態を概念的に示す断面図である。 図2の部分の形成過程の一例を示す説明図である。 本発明の表示体の一例を示す平面図である。
以下、本発明を実施するための形態例を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の表示体の好適な形態の一例を概念的に示す平面図である。
図1において、表示体10は、光学構造形成層16、反射層18およびマスク層20をこの順に含んでいる。この図では、表示の一例としてTの文字を象ったパターンを形成している。図2は、図1のa−a部を切り取った断面を概念的に示す断面図である。図3は、本発明の表示体の一例を示す断面図であり、表示体の層構成を概念的に示している。なお、図3においてマスク層は図示省略してある。
以下、本発明の表示体の構成要素のそれぞれについて、説明する。
<支持体>
図3において、表示体10の形成時に光学構造形成層16を支持するため、支持体12を設けている。支持体12は、後述の剥離兼保護層14を介して光学構造形成層16を支持するものである。光学構造形成層16は、図示を省略した基材上に、接着層22を介して接着する。基材は、一般的にはPET等の公知のプラスチックフィルムを用いることができるが、特にこれに限るものではない。
<剥離兼保護層>
剥離兼保護層14は、後述する光学構造形成層16の一方の面に配置し得る層である。例えば、光学構造形成層16と支持体12との間に、剥離兼保護層14を配置することができる。この場合、光学構造形成層16および剥離兼保護層14とで光学層を構成し、光学層は支持体12上に形成される。
剥離兼保護層14は、熱可塑性アクリル樹脂、塩化ゴム樹脂、あるいはこの塩化ゴム樹脂とニトロセルロース、アセチルセルロース、セルロースアセテートブチレート、ポリスチレンまたは塩酢ビ樹脂の混合物等から形成することができる。また、これらの材料にメラミン樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂あるいは尿素樹脂等の熱硬化性樹脂を加えた材料により構成してもよい。剥離兼保護層14は、これらの層構成材料を、例えばグラビア法やマイクログラビア法などの公知のコーティング法を用いて、0.1μmから10μmの厚さで基材上にコーティングすることにより形成できる。
<光学構造形成層>
光学構造形成層16は、例えば光透過性の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、及び紫外線または電子線硬化性樹脂(または光硬化性樹脂ともいう)などの樹脂を使用して形成することができる。光学構造形成層16の材料として熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂を用いると、原版を用いた転写により、光学構造形成層16の一方の主面に、凹構造または凸構造を形成することができる。
光透過性を有する熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、ニトロセルロース、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリルスチレン共重合体、塩化ビニル及びポリメタクリル酸メチルが挙げられる。
光透過性を有する熱硬化性樹脂としては、例えば、ポリイミド、ポリアミド、ポリエステルウレタン、アクリルウレタン、エポキシウレタン、シリコーン、エポキシ及びメラミン樹脂が挙げられる。
光硬化性樹脂とは、紫外線や電子線などの光の照射によって硬化する樹脂をいう。光の照射によってラジカル重合する代表的な樹脂としては、分子中にアクリロイル基を有するアクリル樹脂が挙げられる。アクリル樹脂として、例えば、エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリエステルアクリレート系若しくはポリオールアクリレート系のオリゴマー若しくはポリマー、単官能、2官能若しくは多官能重合性(メタ)アクリル系モノマー(例えば、テトラヒドロフルフリルアクリレート、2−ヒドロキシメチルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリトリトールトリアクリレートまたはペンタエリトリトールテトラアクリレート)またはそのオリゴマー若しくはポリマー、またはこれらの混合物が使用される。
<解像度領域>
光学構造形成層16は、その表面に解像度領域を含む。解像度領域は、典型的には複数の解像度領域として構成される。複数の解像度領域がある場合は、互いに隣接するか、またはその近くに位置するが、互いに離間している場合もある。
図1に示された例において、光学構造形成層16は、その表面に第一解像度領域R1および第一解像度領域R1と異なる第2解像度領域R2を含む。複数の解像度領域が互いに離間している場合、複数の解像度領域間に、例えば図3に示されるような平坦面領域dを配置してもよい。平坦面領域は、反射層18によって入射光が反射し、鏡面効果を持つ。
<界面領域>
解像度領域は、少なくとも2つの界面領域を含む。図2に示されたように、第一解像度領域R1は、第一界面領域I1および第二界面領域I2を含む。このように解像度領域は、界面領域を少なくとも2種類含む。また解像度領域は、異種の界面領域を更に含んでいても良い。ここで異種の界面領域とは、それぞれの界面領域で高さまたは深さの異なる凹部・凸部が形成されていることを意味する。
図2では、2つの界面領域のうちの一方の界面領域である第一界面領域I1に複数の凹部または凸部16aが設けられており、第二界面領域I2には、高さあるいは深さが第一界面領域I1と異なる凹部または凸部16bが形成されている。第一界面領域I1の複数の凹部または凸部16aは、200〜1500nmの範囲内の最小中心間距離で二次元的に配置するのが好ましい。複数の凹部または凸部16aは、典型的には規則的に配置され、各々は、典型的には順テーパ形状を有している。また、複数の凹部または凸部16aの深さまたは高さは、典型的には0.3〜0.5μmの範囲にある。
複数の凹部または凸部16aの最小中心間距離に対する深さまたは高さの比(以下、アスペクト比ともいう)は、例えば、0.5〜1.5の範囲にある。これらの構造は、原版を用いて転写することにより光学構造形成層16の形成時または形成後に形成することができる。
後述する方法によって、第一界面領域I1は表示体形成後に反射層18が除去された構造となり、表示体の表面を外部から目視で見た場合に、第一界面領域I1の凹部または凸部16aが回折格子構造となっており、表示体平面の垂直軸に対して視線の入射角が浅いときには光が吸収されて見た目には暗くなり、深いときには回折光が生じる。
第二界面領域I2は、例えば虹色を呈する回折格子構造、または白っぽく見える光散乱構造、あるいは銀色を呈するアルミの鏡面等の無構造とすることができる。例えば図2のように、高さあるいは深さが第一界面領域I1と異なる凹部または凸部16bが形成されている場合には、回折格子構造とすることができる。また凹凸のない平坦な構造の場合には、鏡面とすることができる。
前記解像度領域に含まれる2つの界面領域の一方が、最小単位となる単位図形から構成されている。ここで、この解像度領域において、前記最小単位となる単位図形から構成された界面領域が、マイクロ文字として構成されていても良く、この場合、マイクロ文字がグラデーション表現を有するグラデーションマイクロ文字として構成されていても良い。なお、本願において「グラデーション」とは、階調、ぼかし、濃淡、および濃淡の段階的変化を意味し、更に、連続的な濃度変化の他、非連続的な濃度変化を呈するステップパターンの変化をも意味し、「グラデーション表現」は、これらを実現する表現を意味するものとする。グラデーション表現は、典型的には、金属で形成された反射層が目で見て階調になっているものおよび混色するもの(並置混色等)すべてを含んでいる。単位図形の見かけ上の大きさとは、当該領域に平行な平面への当該領域の正射影の領域の最大長さまたは幅、あるいは、凹部または凸部を無視した当該領域の最大長さまたは幅を意味する。マイクロ文字とは、本明細書において文字高さ(文字の縦方向の最大距離)が0.3mm以下のものを言う。
図2において、第一界面領域I1は、第二界面領域I2と比較して、より大きな見かけ上の面積に対する表面積の比を有している。ここで、界面領域の見かけ上の面積とは、当該領域に平行な平面への当該領域の正射影の面積、言い換えると、凹部または凸部を無視した当該領域の面積を意味する。また、領域の表面積とは、凹部または凸部を考慮した当該領域の面積を意味する。
図2の第一解像度領域R1において、光学構造形成層16の第一界面領域I1にあたる部分が、光学構造形成層16の第二界面領域I2にあたる部分と比較して、より大きな見かけ上の面積S1に対する表面積の比を有している。この場合、第一界面領域I1の見かけ上の面積S1に対する表面積の比は、第1の凹部または凸部16aの深さまたは高さの値が第二界面領域I2の場合と比較して大きいため、比較的大きくなる。これに対し、第二界面領域I2の見かけ上の面積S2に対する表面積の比は、第2の凹部または凸部16bの深さまたは高さの値が第一界面領域I1の場合と比較して小さいため、比較的小さくなる。
なお、図示しないが、界面領域は上記の2種だけと限らず、同じ解像度領域の中に更に異なる界面領域を含んでいてもよい。例えば、凹凸のない非描画の構造の界面領域を含むこともできる。これを第三界面領域とすると、第三界面領域には非描画構造の反射層18が存在するため、目視では鏡面のように見える。
ここで、界面領域は、最小単位となる単位図形から構成されている。
図1に示された例においては、第一解像度領域R1中の第二界面領域I2が、最小単位となる第1単位図形U1から構成されている。
単位図形は任意の図形に設定できる。前記第1単位図形U1の大きさは特に制限はないが、たとえば一片が1〜160μm、好ましくは1〜80μm、更に好ましくは1〜40μmの正方形とすることができる。
解像度領域が複数の解像度領域として構成される場合には、単位図形の見かけ上の大きさは、前記複数の解像度領域ごとに異なっていてよい。また単位図形内の凹部または凸部の分布は、階調を含んでも良く、一様であっても良い。
<反射層>
反射層18としては光を反射する機能があればよく、その材料は、例えばアルミニウム、銀、錫、クロム、ニッケル、銅、金、およびこれらの合金からなる群から選択された金属を含む層として構成されることができる。この場合、反射層18は、典型的には、真空製膜法を用いて形成する。真空製膜法としては、例えば、真空蒸着法及びスパッタリング法が挙げられる。反射層の厚みは特に制限はないが、例えば、1nm〜100nmの範囲内とすることができる。
反射層18は、表示の際に、視認性がより優れた像を表示させる役割を担っている。また、反射層18を設けることにより、光学構造形成層16の一方の主面に設けられた凹部または凸部の損傷を生じ難くすることも可能となる。
<マスク層>
反射層18を覆うためにマスク層20を設けることができる。マスク層20の材料としては、例えば、MgF、Sn、Cr、ZnS、ZnO、Ni、Cu、Au、Ag、TiO、MgO、SiO及びAl等の無機物を使用することができる。或いは、マスク層20の材料として、例えば、アクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート等の重合性化合物等の重量平均分子量が1500以下の有機物や、これら重合性化合物と開始剤とを混合し、放射線硬化樹脂として気相堆積した後に、放射線照射によって重合させたものを使用することができる。或いは、マスク層20の材料として、金属アルコキシドや、金属アルコキシドを気相堆積した後これを重合させたものを使用してもよい。この際、気相堆積の後、重合させる前に、乾燥処理を行ってもよい。
マスク層20の材料の気相堆積は、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法又はCVD法を用いて行う。この気相堆積は、光学構造形成層16の表面に平行な面内方向について均一な密度で行うことが好ましい。
マスク層20のうち第一界面領域I1に対応した部分は、当該領域の表面形状に対応した表面形状を有するか、又は、当該領域に設けられた複数の凹部又は凸部の配置に対応して部分的に開口しているようにすることができる。
図4に、図2の部分の形成過程の一例を示す。図4に示す例では、マスク層20を形成するための第2材料20aが、反射層18を形成するための第1材料18aの上で、第1の複数の凹部または凸部16aの位置に部分的に開口した不連続膜を形成している。
ここで、第1材料18a上に、第一界面領域I1の見かけ上の面積に対する第一界面領域I1の位置における第2材料20aの量の比と、第二界面領域I2の見かけ上の面積に対する第二界面領域I2の位置における第2材料20aの量との比が互いに等しくなるように、第2材料20aを積層する。
なお、上述したように、第一界面領域I1は、第二界面領域I2と比較して、見かけ上の面積に対する表面積の比がより大きい。従って、マスク層20が第一界面領域I1及び第二界面領域I2の表面形状に対応した表面形状を有するように上記の設定膜厚を定めた場合、第2材料20aのうち第一界面領域I1に対応した部分は、第二界面領域I2に対応した部分と比較して、平均膜厚がより小さくなる。
上記の設定膜厚を更に小さな値に定めることにより、第一界面領域I1に対応した部分では複数の凹部又は凸部16aの配置に対応して部分的に開口しており、且つ第二界面領域I2に対応した部分では第二界面領域I2の表面形状に対応した表面形状を有したマスク層20を形成することができる。
なお、表示体においてマスク層は省略されることもある。
<反応性材料>
本発明においては、マスク層20の前記第2材料20aを反応性材料と反応させることにより、反射層およびマスク層を、2つの界面領域のうち第二界面領域I2上に選択的に形成する。
典型的には、第1材料18aおよび第2材料20aを設けた光学構造形成層18を、反応性材料と反応させる。ここで反応性材料とは、第2材料20aの材料との反応を生じ得る反応性ガス又は液である。反応性材料として、第2材料20aの材料を溶解可能なエッチング液を使用する場合のエッチング液としては、典型的には、水酸化ナトリウム溶液、炭酸ナトリウム溶液及び水酸化カリウム溶液等のアルカリ性溶液を使用する。或いは、エッチング液として、塩酸、硝酸、硫酸及び酢酸等の酸性溶液を使用してもよい。
<具体的な手順>
本発明の表示体は、一例として、次の手順で形成される。
(1)1ピクセル1〜160μmで作成された、階調データを持つ原稿画像を用意する。(2)濃度が20〜80%(256階調の場合、階調は50〜205)のスクリーン画像を用意する。
(3)市販または所定の画像処理ソフトウェアを用いて、上記(1)の原稿画像を元に、上記(2)のスクリーン画像でスクリーニング処理を行う。
(4)スクリーニング処理された画像を、第一界面領域と第二界面領域に分類し、光学構造形成層の界面領域を設定するためのデータ(描画データ)とする。
(5)作成した描画データを用いて原版を作成し、後述する方法によって表示体の光学構造形成層に凹部あるいは凸部を形成する。
上記(1)の原稿画像は、例えばマイクロ文字のデータを含んでいてもよく、マイクロ文字に階調のデータが含まれていてもよい。マイクロ文字の階調は、文字を形成する画線の太さを太くしたり細くしたりすることで階調を変化させることができる。これは、画線の太さを階調と同期するように設定すればよい。即ち、画線を太くすれば高い階調が得られ、画線を細くすれば低い階調が得られる。またこの原稿画像は、画素(ピクセル)を細かく分割し、1ピクセルが1〜160μmの大きさのデジタル画像とすることができる。1ピクセルの大きさは小さいほど高解像度が得られるが、それに比例してデータ量が増大してしまうため、実用的な解像度にすることを勘案して設定することが好ましい。また、原稿画像を複数の領域に分解し、各々の領域ごとに異なる解像度を設定してもよい。この場合はマイクロ文字や微細パターンなどの所望の領域を高解像度領域とし、他の領域をそれよりも低解像度の領域とすれば、合理的なデータ量に抑えることができる。また、カラーの原稿画像はソフトウェア処理によって白黒画像に変換される。
上記(2)のスクリーン画像は、(1)の原稿画像に対して濃淡表現あるいはグラデ―ション表現を与えるための情報を持つもので、例えばマイクロ文字に対応する部分に所望の濃度を設定することができる。そのためのデータ加工処理は、上記(3)に示したソフトウェアを用いて行う。例えば、複数のマイクロ文字が配列されている場合に、各々のマイクロ文字に少しずつ異なる濃度を設定することにより、なだらかに濃度が変化するグラデーション効果を与えることができる。もちろん、この手段はマイクロ文字以外のパターンでも有効な手段である。
上記(3)のスクリーニング処理は、画像データを網点と呼ばれるドットの集合に変換して画像を表現する処理であり、ドットのサイズあるいはドットの密度によって濃淡を表現することができる。ドット密度、すなわち単位面積におけるドットの割合を大きくすると濃度を高くでき、逆にドットの割合を小さくすると濃度を低くできる。そして、例えばこのドットを単位図形として上記の画像データの各ピクセルを当てはめて、画像をスクリ
ーニング処理すれば、(1)の原稿画像に対して濃淡表現やグラデーション表現を加えることができる。
上記(4)では、(3)でスクリーニング処理した画像データに対して、例えばドットの無いピクセルを第一界面領域とし、ドットの有るピクセルを第二界面領域として設定した後、この画像データを描画装置用のデータに変換し、描画を行って原版を作成することができる。この描画データには、前述の第一界面領域I1の凹部または凸部16a、及び第二界面領域I2の凹部または凸部16bを形成するための情報が入っている。また、一部の範囲を前記第三界面領域として指定し、非描画のデータとすることで凹凸のない平坦面を形成するための情報を入れることもできる。
上記(5)では、以下の方法で光学構造形成層に凹部あるいは凸部を形成する。
まず、図2に示すような複数の凹部または凸部16a、16bを含んだ光学構造形成層16を準備する。図2において複数の第1凹部または凸部16aは各々同じ幅と高さ(深さ)の順テーパー形状である。複数の第2凹部または凸部16bも、各々同じ幅と高さ(深さ)の順テーパー形状である。ただし第1凹部または凸部16aと、第2凹部または凸部16bとは、異なる幅と高さ(深さ)を持っている。この光学構造形成層16が、最終的な表示体の表面に対応する表面を有することになる。
次に、図4に示すように、反射層18を形成するための第1材料18aを、第1凹部または凸部16aおよび第2凹部または凸部16bの全体に対して気相堆積させる。第1材料18aは、複数の第1凹部または凸部16aおよび第2凹部または凸部16bに対応した表面形状を有した連続膜を形成している。
更に、マスク層20を形成するための第2材料20aを、第1材料18aの上に気相堆積により積層する。
図4aに示す例では、第2材料20aのうち第一界面領域I1に対応した部分は、第1材料18aの上で、それぞれ複数の第1凹部または凸部16aに対応して部分的に開口した不連続膜を形成している。また、第2材料20aのうち第二界面領域I2に対応した部分は、複数の第2凹部または凸部16bに対応した表面形状を有した連続膜を形成している。
続いて、第1材料18aおよび第2材料20aを、第1材料18aすなわち反射層18の材料との反応を生じ得る反応性材料に曝す。そして、少なくとも第一界面領域I1の位置で、第1材料18aとの反応を生じさせる。ここでは、反応性ガス又は液の一例として、第1材料18aすなわち反射層18の材料を溶解可能なエッチング液を使用する場合について説明する。
図4aに示すように、第2材料20aのうち第二界面領域I2に対応した部分は連続膜を形成しているのに対し、第1、3界面領域I1に対応した部分は、部分的に開口した不連続膜を形成している。これに起因して、第1材料18aのうち第一界面領域I1に対応した部分は、第二界面領域I2に対応した部分と比較してよりエッチングされ易い。
また、第1材料18aのうち第2材料20aによって被覆されていない部分が除去されると、第1材料18aには、第2材料20aの開口に対応した開口が生じる。エッチングを更に続けると、第1材料18aのエッチングは、各開口の位置で面内方向に進行する。その結果、第一界面領域I1上では、第1材料18aのうち第2材料20aを支持している部分が、その上の第2材料20aと共に除去される。
従って、エッチング液の濃度及び温度並びにエッチングの処理時間等を調整することにより、第1材料18aのうち第一界面領域I1に対応した部分のみを除去することができる。なお、この際、第1材料18aのうち第一界面領域I1に対応する部分の除去に伴って、第2材料20aのうち第一界面領域I1に対応した部分も除去される。
以上のようにして、図2に示したような、第一界面領域I1では反射層18及びマスク層20が除去され、第二界面領域I2には反射層18及びマスク層20が残った光学構造形成層16および表示体10が得られる。
図示しないが、上記の手順において第一、第二界面領域の他に、第三界面領域を形成することもでき、その場合第三界面領域を非描画の領域とすれば、第1材料18aおよび第2材料18bが残って凹凸のない面となり、表示体を目視で見た場合には反射により鏡面効果がある領域となる。
本発明において、例えばマイクロ文字や微細なパターン等が美麗な階調表現、濃淡表現あるいはグラデーション表現を実現できることにより、それ自体が高度な技術を要するために偽造の困難性が高く、優れた偽造防止効果を供することができる。
さらに、マイクロ文字が単語や文章、あるいはそれらの繰り返しなど、一定の意味ある配列を配置している場合に、一部の範囲のみに文字の異体フォントや異種パターンを挿入することも可能である。例えばごく一部に故意にスペルミスや異体フォント、変形された文字、左右反転(ミラー反転)、回転文字、記号、図形等を入れ込むことで、本物の製作者以外にはその存在を見つけることが困難なセキュリティトラップを仕掛けることもできる。
以下のようにして、本発明の一例である光学構造形成層と反射層とマスク層との積層体を製造した。
まず、紫外線硬化型樹脂の材料として、50.0質量部のウレタン(メタ)アクリレートと、30.0質量部のメチルエチルケトンと、20.0質量部の酢酸エチルと、1.5質量部の光開始剤とを含んだ組成物を準備した。ウレタン(メタ)アクリレートとしては、多官能性であり且つ分子量が6000であるものを使用した。光開始剤としては、チバスペシャリティー製「イルガキュア184」を使用した。
次に、厚みが23μmである透明PETフィルム上に、上記の組成物を、乾燥膜厚が1μmとなるように、グラビア印刷法によって塗布した。
次いで、複数の凸部が設けられた原版を版胴の円筒面に支持させ、この原版を先の塗膜に押し当てながら、PETフィルム側から紫外線を照射した。これにより、上記の紫外線硬化樹脂を硬化させた。この際、プレス圧力は2kgf/cmとし、プレス温度は80℃とし、プレススピードは10m/分とした。また、紫外線の照射は、高温水銀灯を用いて、300mJ/cmの強度で行った。ここで、上記原版は、光学構造形成層の界面領域を設定するためのデータ(描画データ)を用いて作成されたものである。
以上のようにして、複数の界面領域を含んだ主面を有した光学構造形成層を得た。
この光学構造形成層の一方の界面領域には、その全体に、正方格子状に配列した複数の凹部を形成した。これら凹部の形状は、角錐状とした。また、これら凹部の最小中心間距離は、333nmとした。そして、これら凹部の開口部の幅は333nmとし、深さは333nmとした。即ち、前記一方の界面領域には、溝の開口部の幅に対する深さの比が333nm/333nm=1.0である複数の凹部を形成した。
また、この光学構造形成層の他方の界面領域には、その全体に、規則的に配列した複数の溝を形成した。これら溝の断面形状は、V字形状とした。また、これら溝のピッチは1000nmとした。そして、これら溝の開口部の幅は1000nmとし、深さは100nmとした。即ち、前記他方の界面領域には、溝の開口部の幅に対する深さの比が100nm/1000nm=0.1である複数の溝を形成した。
続いて、光学構造形成層の上記主面上に、反射層を形成するための第1材料として、Al(アルミニウム)を真空蒸着させた。この際、反射層の設定膜厚は、50nmとした。
その後、第1材料の層の光学構造形成層とは反対側の主面上に、マスク層を形成するための第2材料として、MgF(フッ化マグネシウム)を真空蒸着させた。なお、この際、MgFの設定膜厚は、20nmとした。
以上のようにして、光学構造形成層と反射層とマスク層との積層体を得た。
次に、上述の積層体を、エッチング処理に供した。具体的にはこの積層体を、濃度が0.1mol/Lで、液温が60℃の水酸化ナトリウム水溶液に7秒間に亘って曝した。
これにより、第1材料の層及び第2材料の層のうち、前記第一界面領域に対応した部分を除去した。
図5は、実際に作成した表示体の一例を示す平面図である。
図5に示すように、表示体の表面にマイクロ文字が配列され、さらにマイクロ文字の配列と重なるようにして、人物の画像が形成されている。図5の上部に示すように、マイクロ文字の各々は画線の太さがそれぞれ変化しており、画線が細いマイクロ文字が配列されている領域は全体として薄く見える。また画線が太いマイクロ文字が配列されている領域は全体として濃く見える。
さらに、マイクロ文字を構成している単位図形を第一界面領域と第二界面領域に分け、単位面積に対する第一界面領域と第二界面領域の割合を変化させることで、濃淡の変化が観察できる。図5の場合、濃く見える領域では第一界面領域すなわち反射層が除去された領域の割合が大きくなっており、薄く見える領域では第二界面領域すなわち反射層が残る領域の割合が大きくなっている。
なお、マイクロ文字の背景になる部分も、同様に第一界面領域と第二界面領域の割合を変化させることにより、濃淡をつけている。
このようにして、微細なマイクロ文字においても円滑な濃淡表現や豊富なグラデーション表現が可能になった。
本発明は、上記具体的な態様または実施例に記載された記載に限定されない。
本願発明から逸脱しない範囲で、具体的な態様または実施例に記載された内容の各要素の組み合わせや様々な変形が可能である。
10 表示体
12 支持体
14 剥離兼保護層
16 光学構造形成層
16a 複数の第1凹部または凸部
16b 複数の第2凹部または凸部
18 反射層
18a 第1材料
20 マスク層
20a 第2材料
22 接着層
R1 第一解像度領域
I1 第1界面領域
I2 第2界面領域
U1 第1単位図形

Claims (11)

  1. 光学構造形成層および反射層を含む表示体であって、
    前記光学構造形成層が、その表面に少なくとも1つの解像度領域を含み、
    前記解像度領域が、少なくとも2つの界面領域をそれぞれ含み、
    うち1つの界面領域を第一界面領域、他の界面領域を第二界面領域とすると、
    前記第一界面領域には複数の凹部または凸部が設けられ、
    前記第二界面領域のうち少なくとも1つの界面領域が最小単位となる単位図形から構成され、
    かつ前記単位図形からマイクロ文字が構成されており、その画線の太さを変えることにより前記マイクロ文字の階調が制御されており、
    前記第一界面領域の見かけ上の面積に対する表面積の比が、前記第二界面領域の見かけ上の面積に対する表面積の比と比べてより大きく、
    前記反射層が、前記第二界面領域上に形成されていることを特徴とする表示体。
  2. 前記第二界面領域に複数の凹部または凸部が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の表示体。
  3. 複数の前記マイクロ文字が連続的または非連続的に並べて配置され、かつそれらのマイクロ文字の画線の太さがそれぞれ異なっていることにより、全体として滑らかなグラデーションを表現することを特徴とする、請求項1または2に記載の表示体。
  4. 前記マイクロ文字において、単位面積当たりの前記第一界面領域の見かけ上の面積の割合を変えることにより、前記マイクロ文字の濃淡を制御することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つに記載の表示体。
  5. 複数の前記マイクロ文字が連続的または非連続的に並べて配置され、かつそれらの単位面積当たりの前記第一界面領域の見かけ上の面積の割合がそれぞれ異なっていることにより、全体として滑らかなグラデーションを表現することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つに記載の表示体。
  6. 前記解像度領域が、前記第一界面領域および第二界面領域の他に第三界面領域を含み、前記第三界面領域が鏡面または平坦面として構成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一つに記載の表示体。
  7. 前記反射層が金属を含む層として構成されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一つに記載の表示体。
  8. 前記解像度領域において、複数の前記マイクロ文字が隣接あるいは離間して並べて配置され、かつ前記マイクロ文字が単独文字、単語、または文章、あるいはそれらの繰り返しのいずれか一つ以上を含む規則的な配列がされている表示体において、
    前記解像度領域内の一定の範囲に、前記配列と一部異なるマイクロ文字が挿入して配置されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一つに記載の表示体。
  9. 前記一部異なるマイクロ文字として、スペルミス、異体フォント、変形文字、記号、図形、回転文字、左右反転文字等のいずれか一つ以上を含むことを特徴とする、請求項8に記載の表示体。
  10. 前記マイクロ文字が文字以外のパターンを含むことを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一つに記載の表示体。
  11. 請求項1〜10のいずれか一つに記載の表示体を転写または貼付したことを特徴とする表示体付き物品。
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