JP2016097261A - 画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法及び治療システム - Google Patents

画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法及び治療システム Download PDF

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Abstract

【課題】3次元ボリュームデータにおけるROIの設定を容易にすることができる画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法及び治療システムを提供することである。【解決手段】実施形態の画像処理装置は、画像生成部と領域取得部とラベル付与部と持つ。画像生成部は、対象の3次元ボリュームデータに基づいて第1の透視画像を生成する。領域取得部は、第1の透視画像上において指定された領域を取得する。ラベル付与部は、領域取得部により取得された第1の透視画像上の領域と当該第1の透視画像を生成する際の視点とに基づいて定められる錐体と3次元ボリュームデータとの重なる領域に対してラベルを付与する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法及び治療システムに関する。
CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)は、放射線など物体を透過する粒子線を用いて物体を走査して物体内部の画像を構成する。CTで取得した3次元ボリュームデータは物体内部の形状や構成の把握に利用できるので、CTは物体の非破壊検査や医療用途など幅広く利用されている。例えば、物体の任意の断面画像や任意の視点からの物体の透視投影画像を3次元ボリュームデータから再構成することで、物体内部の状態が可視化される。
放射線治療においては、CTで取得した3次元ボリュームデータから再構成するDRR(Digital Reconstructed Radiograph)と、治療直前に患者を撮影して得られたX線画像との画像照合が行われ、病巣と放射線照射領域との位置合わせが画像照合の結果に基づいて行われる。放射線治療は、患者の病巣に対して放射線を照射することで病巣の組織を破壊する治療方法である。そのため、病巣と放射線照射領域との位置合わせにずれが生じた場合、病巣の組織が残ってしまう。病巣と放射線照射領域との位置合わせを正確に行うために、治療の前にCTで患者の3次元ボリュームデータが取得され、病巣の位置が3次元的に把握される。また、3次元的に把握された病巣の位置に基づいて、病巣に対して効率的に放射線を照射する方向や放射強度を定めた治療計画の策定が行われる。
また、治療においては、治療計画に従って放射線を照射するため、治療計画を策定した際の患者の位置と治療を実施する際の患者の位置とを合わせることが必要となる。そのために、治療直前のX線撮影によって得られたX線画像と治療計画に用いられた3次元ボリュームデータから再構成された複数のDRRとの画像照合が行われ、X線画像に最も類似したDRRが探索される。そして、X線画像に最も類似したDRRの生成条件から、治療計画を策定した際の患者の位置と治療直前の患者の位置とのずれが算出され、算出されたずれに基づいて、患者を乗せた寝台を移動させる。この位置合わせは、3次元空間で行われるため、複数の方向から撮影したX線画像それぞれとDRRとの画像照合が行われる。
X線画像を撮影した時刻と、DRRの元になる3次元ボリュームデータを取得した時刻とが異なるため、患者の姿勢などにずれが生じていることがある。例えば、患者の顎の開き具合が異なるなど関節においてずれが生じることがある。また、体内の軟部組織など変形が生じやすいためにずれが生じることがある。関節及び形状のずれは、画像照合に対して悪影響を与える要因になりうる。そこで、画像照合に用いる画像上の領域又は画像照合に用いない画像上の領域、あるいは両方をユーザが設定することで、位置合わせの精度が向上することがある。以下、本明細書においてユーザが設定する領域をROI(Region Of Interest)という。
ROIは、位置合わせの際に多数再構成されるDRRではなく、X線画像においてユーザによって設定されることが考えられる。しかし、X線画像においてROIが設定されると、複数回に亘って行われる放射線治療では、治療の度にROIを設定しなければいけないことになる。一方、3次元ボリュームデータに対してROIを設定すれば、治療の度にROIを設定することを省略できるので、3次元ボリュームデータに対してROIを設定することが望ましい。また。CTで得られた3次元ボリュームデータは患者の内部構成を表しているので、病巣や患部を直接ROIに設定することができる。
3次元ボリュームデータにROIを設定するためには、断面画像上にROIを断面画像上にROIを指定することにより3次元ボリュームデータにROIを設定することができるが、3次元の領域をROIとして設定するには多数の断面画像上にROIを指定する必要があるため手間が掛かる場合があった。
特許第5416845号公報
本発明が解決しようとする課題は、3次元ボリュームデータにおけるROIの設定を容易にすることができる画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法及び治療システムを提供することである。
実施形態の画像処理装置は、画像生成部と領域取得部とラベル付与部と持つ。画像生成部は、対象の3次元ボリュームデータに基づいて第1の透視画像を生成する。領域取得部は、第1の透視画像上において指定された領域を取得する。ラベル付与部は、領域取得部により取得された第1の透視画像上の領域と当該第1の透視画像を生成する際の視点とに基づいて定められる錐体と3次元ボリュームデータとの重なる領域に対してラベルを付与する。
第1の実施形態の治療システムの構成を示すブロック図。 DRRを生成する際の処理を示す図。 第1の実施形態における画像処理装置の構成を示すブロック図。 第1の実施形態におけるラベル付与部が行う動作の概要を示す図。 第1の実施形態におけるラベル付与部が行う異なる動作の概要を示す図。 第1の実施形態における画像処理装置が行うラベル付与の処理を示すフローチャート。 第2の実施形態における画像処理装置の構成を示すブロック図。 異なる2方向から対象Aを撮影する撮像装置における第1線源部及び第2線源部と第1撮像部及び第2撮像部との位置関係を示す図。 第3の実施形態における画像処理装置の構成を示すブロック図。 画像処理装置が行う処理の概要を示す図。 第4の実施形態における画像処理装置の構成を示すブロック図。 画像処理装置における画像の表示例を示す図。
以下、実施形態の画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法及び治療システムを、図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作を行うものとして、重複する説明を適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における治療システム10の構成を示すブロック図である。治療システム10は、画像処理装置100、制御装置200、計画装置300及び撮像装置400を備える。治療システム10は、治療装置500及び寝台装置600を更に備えてもよい。治療システム10では、計画装置300を用いて策定された治療計画に基づいて、技師や医師などのユーザが画像処理装置100、制御装置200、撮像装置400、治療装置500及び寝台装置600を操作して患者Aに対する治療を行う。以下、患者Aを対象という。
計画装置300は、放射線治療、陽子線治療又は粒子線治療などが施される対象Aに対する治療計画を策定する装置である。計画装置300は、対象Aの内部構成を撮影した画像などの情報と、ユーザによる操作入力とに基づいて治療計画を定める。計画装置300において用いられる画像は、対象Aの内部を透視して撮影することが可能な撮像装置により撮像された画像である。このような撮像装置としては、例えばX線装置、CT装置、磁気共鳴画像(Magnetic Resonance Imaging:MRI)装置、PET(Positron Emission Tomography)装置、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置などがある。また、計画装置300において用いられる画像は、2次元画像と3次元画像とのいずれでもよい。本実施形態では、X線CT装置によって収集された3次元ボリュームデータに基づく画像が、治療計画を定める際に用いられる場合について説明する。
計画装置300は、データベース部310、表示部320、操作部330及び制御部340を備える。データベース部310は、対象Aを撮影して得られた3次元ボリュームデータを記憶する。データベース部310に記憶される3次元ボリュームデータは、対象Aを撮影して得られたボクセルデータそのものであってもよいし、撮影して得られたデータに対して、対数変換、オフセット補正、感度補正、ビームハードニング補正、散乱線補正等の補正処理を施したデータからなるボクセルデータであってもよい。また、データベース部310には、ボクセルデータに加えて、ボクセルデータから再構成された2次元画像が記憶されていてもよい。本実施形態では、ボクセルデータの集合が3次元ボリュームデータ(ボリュームデータ)としてデータベース部310に記憶されている場合について説明する。
表示部320は、制御部340による制御に基づいて、再構成画像を表示する。再構成画像はデータベース部310に記憶されているボクセルデータを再構成することにより得られる。本実施形態では、所定方向から対象Aを透視した場合に得られる画像をシミュレーションした画像(DRR:Digitally Reconstructed Radiograph)を再構成画像として用いる場合について説明する。表示部320が表示する再構成画像は、撮像装置400が撮影する画像の種類と対応していることが好ましい。例えば撮像装置400がX線装置である場合、表示部320に表示される再構成画像は、X線装置で撮影した画像をシミュレーションしたDDR画像であることが好ましい。
操作部330は、ユーザによる操作入力を受け付け、受け付けた操作入力に応じた情報を制御部340に送る。制御部340は、操作部330から受けた情報に基づいて、計画装置300が備える各部の動作を制御する。制御部340は、例えば中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)を有する情報処理装置であり、記憶されているプログラムに基づいて制御動作を行う。制御部340は、再構成画像や操作入力に応じた情報に基づいて、治療が施される対象Aの部位を示す情報をデータベース部310に記憶させる。
撮像装置400は、X線装置などであり、治療時における対象Aの内部を透視して撮影する装置である。本実施形態では、撮像装置400がX線装置である場合について説明する。撮像装置400は、制御部410、第1線源部420、第2線源部430、第1撮像部440及び第2撮像部450を備える。
第1撮像部440は、第1線源部420から放出されたX線であって対象Aを透過したX線に基づいて、対象Aを透視した透視画像を生成する。第1撮像部440は、フラット・パネル・ディテクタ(FPD:Flat Panel Detector)を有している。FPDは、対象Aを透過したX線を受けてデジタル信号に変換する。第1撮像部440は、FPDにより得られたデジタル信号に基づいて、透視画像を生成する。
第2撮像部450は、第1撮像部440と同様に、第2線源部430から放出されたX線であって対象Aを透過したX線に基づいて、対象Aを透視した透視画像を生成する。第2撮像部450は、第1撮像部440と同様にFPDを有している。第2撮像部450は、FPDにより得られたデジタル信号に基づいて、透視画像を生成する。
なお、第1撮像部440が対象Aを透視する方向と第2撮像部450が対象Aを透視する方向とは異なっている。例えば、第1撮像部440のFPDの撮像面と第2撮像部450のFPDの撮像面とが直交するように、第1線源部420、第2線源部430、第1撮像部440及び第2撮像部450は配置されている。なお、第1撮像部440及び第2撮像部450は、FPDに代えてイメージ・インテンシファイア(I.I.:Image Intensifier)を有していてもよい。
制御部410は、撮像装置400が備える各部を制御する。制御部410は、例えば中央処理装置(CPU)を有する情報処理装置であり、記憶するプログラムに基づいて制御動作を行う。制御部410は、第1撮像部440及び第2撮像部450が生成した対象Aの一対の透視画像を制御装置200に供給する。以下、撮像装置400から制御装置200へ供給される一対の透視画像を第2の透視画像という。
画像処理装置100は、計画装置300のデータベース部310に記憶されている3次元ボリュームデータを読み出し、3次元ボリュームデータにおける領域をROIに設定する。画像処理装置100は、設定したROIに基づいてラベルを付与した3次元ボリュームデータを制御装置200へ供給する。
制御装置200は、画像処理装置100から取得した3次元ボリュームデータと撮像装置400から取得した第2の透視画像とに基づいて、3次元ボリュームデータを取得したときの対象Aの位置と第2の透視画像を撮影したときの対象Aの位置とのずれを算出する。制御装置200は、算出したずれに基づいて、寝台装置600を制御する。
制御装置200は、表示部210、操作部220及び変位差算出部230を備える。表示部210は、3次元ボリュームデータから再構成するDRRと第2の透視画像とを含む画像を表示する。以下、3次元ボリュームデータから再構成するDRRを第1の透視画像という。操作部220は、ユーザによる操作入力を受け付け、受け付けた操作入力に応じた情報を変位差算出部230へ送る。操作部220は、例えばキーボードや、マウス又はある。表示部210がタッチパネルディスプレイである場合、表示部210と操作部220とは一体として構成されていてもよい。
変位差算出部230は、3次元ボリュームデータから視点が異なる複数の第1の透視画像を生成し、複数の第1の透視画像と一対の第2の透視画像とで画像照合を行う。変位差算出部230は、画像照合の結果に基づいて、一対の第2の透視画像それぞれに最も類似した第1の透視画像を検出する。変位差算出部230は、検出した第1の透視画像を生成した際の生成条件から、3次元ボリュームデータを取得したときの対象Aの位置と第2の透視画像を撮影したときの対象Aの位置とのずれを算出する。変位差算出部230は、算出したずれに基づいて、寝台装置600を制御する。なお、変位差算出部230によるずれの算出は、公知の技術を適用して行ってもよい。
治療装置500は、対象Aに対して放射線治療、陽子線治療又は粒子線治療を施す装置である。治療装置500は、制御部510及び複数の線源部520を備える。制御部510は、治療装置500が備える各部を制御する。制御部510は、例えば中央処理装置(CPU)を有する情報処理装置であり、記憶されたプログラムに基づいて制御動作を行う。制御部510は、寝台装置600が対象Aを移動させたことを検出した後に、線源部520を稼働可能状態にする。複数の線源部520それぞれは、稼働可能状態になるとユーザの制御に基づいて対象Aに向けて放射線、陽子線又は粒子線を照射する。複数の線源部520は、各線源部520から照射される放射線、陽子線又は粒子線が一点(アイソセンタ)で交わるように、配置されている。
寝台装置600は対象Aを乗せる可動台を備えている。寝台装置600は、制御装置200において算出されたずれに基づいて、対象Aを乗せる可動台を移動させる。これにより、治療計画時に定めた対象Aの病巣とアイソセンタとの位置が一致し、治療装置500から治療線が照射されることで病巣の組織が破壊される。なお、可動台には、寝床や椅子などの形状を有するものが用いられる。
ここで、治療システム10において用いられるDRRの生成方法について説明する。DRRは、X線画像をシミュレーションするために生成される画像であるので、まずX線画像の撮影モデルについて説明してから、DRRの生成方法について説明する。
X線画像の撮影モデルについて説明する。X線画像の撮影では、X線源から被写体に向けて照射されたX線が被写体を通過してFPDに到達したときのX線のエネルギーの大小を画素値に変換して画像化が行われる。FPDには2次元平面上にX線検出器が配置されており、各X線検出器が検出するX線のエネルギーが画素値に変換される。X線が被写体を通過してFPDに到達したときのX線のエネルギーは、被写体内の組織に応じて減衰しているため、X線画像は被写体内を透視した画像になる。X線画像における各画素の位置(i∈R)に配置されているX線検出器に到達するX線のエネルギーPは式(1)で表すことができる。
Figure 2016097261
式(1)において、Pは被写体に入射したときのX線のエネルギーである。μ(l,p)は位置lにおける物体の線源弱係数(linear attenuation coefficient)である。線源弱係数は物質を通過するX線のエネルギーPに応じて変化する値である。線源から画素位置iに配置されているX線検出器に到達するまでのX線の経路上にある物質の線源弱係数を線積分して得られた値が、X線検出器に到達するX線のエネルギーである。X線検出器の検出特性はPの対数をとったものに対して線形になるように設計されているので、X線検出器が出力する信号を画素値に線形変換することによりX線画像が得られる。すなわち、X線画像の各画素の画素値Tは式(2)で表すことができる。なお、log(P)は定数である。
Figure 2016097261
上記のように、X線撮影で得られるX線画像の各画素は、線源から照射されるX線がFPDのX線検出器に到達する経路上の対象Aの線源弱係数の積和に応じて画素化される。
DRRの生成方法について説明する。DRRは、例えば3次元ボリュームデータで表される対象Aを寝台装置600上に仮想的に配置したときに、任意の方向から透視投影をして生成される。図2は、DRRを生成する際の処理を示す図である。アイソセンタを原点とする3次元空間座標系における座標を(x,y,z)とし、再構成画像における2次元座標を(u,v)とする。再構成画像の座標(u,v)における画素の画素値I(u,v)は式(3)により算出される。
Figure 2016097261
式(3)において、V(x,y,z)は寝台装置600に仮想的に配置された対象Aの座標(x,y,z)における3次元ボリュームデータの値である。画素値I(u,v)は、光線L上の3次元ボリュームデータの値の積分によって得られることを式(3)は示している。W(V)は、3次元ボリュームデータの値に掛かる重み係数である。重み係数W(V)を制御することにより、特定の3次元ボリュームデータの値を強調したDRRを生成することができる。重み係数W(V)の制御は、DRRとX線画像とを照合する際に注目する組織を強調したり、ユーザが注目する組織を強調して視認性を向上させたりすることができる。
データ値V(x,y,z)は、位置(x,y,z)に位置する物質の線源弱係数に基づく値である。そこで、光線Lの経路上になる物質の線源弱係数の和を用いてDRRを生成した場合、X線画像も式(2)で示すように光線上の線源弱係数の和で画素値が決定されるので、DRRとX線画像とは類似する。
DRRを生成するためには、光線の経路Lと対象Aの3次元ボリュームデータの位置とを定める必要がある。治療システム10において対象Aの位置決めをする際には、治療時に対象Aの透視画像を撮影するときの撮像装置400におけるX線がFPDに到達する経路に基づいて、DRRを生成するための光線の経路Lと対象Aの位置とを定める。
DRR以外の再構成画像としてMIP(Maximum Intensity Projection)画像がある。MIP画像は、最大値投影画像とも呼ばれ、DRRと同様に3次元ボリュームデータから再構成される画像である。MIP画像の各画素値は、DRRと同様に光線の経路上のデータ値V(x,y,z)から求める。DRRとの違いは、光線の経路上のデータ値の積分値ではなく、光線の経路上のデータ値の最大値を画素値とすることである。
前述のように、DRRやMIP画像などの再構成画像は、光線の経路を定める視点及び投影面を定めれば、多数の視線方向からの透視画像を得ることができる。
図3は、第1の実施形態における画像処理装置100の構成を示すブロック図である。同図に示すように、画像処理装置100は、記憶部101、画像生成部102、表示部103、操作部104、領域取得部105及びラベル付与部106を備える。記憶部101は、画像生成部102が3次元ボリュームデータから第1の透視画像を生成する際に用いるパラメータを予め記憶する。記憶部101に記憶されるパラメータは、3次元ボリュームデータに対する視点及び投影面を定める座標を含む情報である。このパラメータに、例えば撮像装置400の第1線源部420と第1撮像部440との位置関係、及び、第2線源部430と第2撮像部450との位置関係に基づいて定められたパラメータを用いてもよい。
画像生成部102は、計画装置300のデータベース部310から対象Aの3次元ボリュームデータを読み出す。画像生成部102は、3次元ボリュームデータとデータベース部310に記憶されているパラメータとに基づいて、前述した方法により第1の透視画像を生成する。画像生成部102は、生成した第1の透視画像を表示部103へ出力する。表示部103は、画像生成部102により生成され第1の透視画像を表示する。表示部103は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)を含み構成され、ユーザが視認できるように第1の透視画像を表示する。
操作部104は、ユーザによる操作入力を受け付け、受け付けた操作入力に応じた情報を領域取得部105へ送る。操作部104は、例えばキーボードや、マウス又はタッチペンなどのポインティングデバイスである。ユーザは、操作部104を通じて、表示部103に表示された第1の透視画像上において領域を指定する。操作部104から領域取得部105へ送られる情報は、ユーザが指定した領域を示す情報である。領域を指定する際には、例えば表示部103に表示されている第1の透視画像上に四角形や円などの基本的な図形を貼り合わせて領域を指定する方法や、第1の透視画像上をポインティングデバイスでなぞった範囲を領域として扱う方法などがある。
領域取得部105は、第1の透視画像においてユーザにより指定された領域を示す情報を操作部104から取得し、取得した情報をラベル付与部106へ出力する。ラベル付与部106は、計画装置300のデータベース部310から対象Aの3次元ボリュームデータを読み出す。ラベル付与部106は、第1の透視画像上に指定された領域と第1の透視画像を生成する際に用いられた視点とで定められる錐体に基づいて、3次元ボリュームデータにおけるROIを定める。ラベル付与部106は、3次元ボリュームデータにおいて定めたROIに基づいて、3次元ボリュームデータを構成する各ボクセルに対してラベルを付与する。ラベル付与部106は、ラベルを含む3次元ボリュームデータを制御装置200へ送る。
図4は、第1の実施形態におけるラベル付与部106が行う動作の概要を示す図である。同図に示すように、第1の透視画像上に四角形状の領域R10が指定された場合、ラベル付与部106は、領域R10と視点V10とを結ぶ錐体C10を算出する。この場合、錐体C10は、四角錐になる。3次元ボリュームデータにおいて錐体C10と交差する面のうち、視点V10側の面を領域R11とし第1の透視画像側の面を領域R12とすると、錐体C10と3次元ボリュームデータとが重なり合う領域は、領域R11と領域R12とを底面とする四角錐台となる。第1の透視画像において領域R10が指定された場合、この四角錐台に含まれるボクセルがROIとして特定される。ラベル付与部106は、四角錐台に含まれるボクセルに対してラベルを付与する。
なお、ラベル付与部106は、特定された領域に含まれるボクセルのうち、予め定められた範囲内のCT値を有するボクセルに対してラベルを付与するようにしてもよい。ボクセルのCT値は当該ボクセル位置における対象Aの組織に応じて値が異なるため、CT値に応じて組織を識別することができる。この性質を利用して、例えば特定された領域に含まれるボクセルのうち、骨を示すCT値の範囲に含まれるCT値を有するボクセルに対してのみラベルを付与するようにしてもよい。
また、第1の透視画像上において指定する領域を、2枚の第1の透視画像それぞれにおいて領域を指定してもよい。図5は、第1の実施形態におけるラベル付与部106が行う異なる動作の概要を示す図である。同図に示す動作では、領域R10の指定に加えて領域20が指定されている。2つの第1の透視画像それぞれにおいて領域R10、R20が指定された場合、ラベル付与部106は、視点V10に基づいて生成された第1の透視画像上に指定された領域R10と視点V10とを結ぶ推定C10を算出する。また、ラベル付与部106は、視点V20に基づいて生成された第1の透視画像上に指定された領域R20と視点V20とを結ぶ推定C20を算出する。
3次元ボリュームデータにおいて錐体C20と交差する面のうち、視点V20側の面を領域R21とし第1の透視画像側の面を領域R22とすると、推定C20と3次元ボリュームデータとが重なり合う領域は、領域R21と領域R22とを底面とする四角錐台となる。ラベル付与部106は、3次元ボリュームデータにおいて錐体C10と錐体C20とが重なり合う領域に含まれるボクセルに対してラベルを付与する。
図6は、第1の実施形態における画像処理装置100が行うラベル付与の処理を示すフローチャートである。画像処理装置100において処理が開始されると、画像生成部102及びラベル付与部106は、計画装置300のデータベース部310から3次元ボリュームデータを取得する(ステップS101)。画像生成部102は、3次元ボリュームデータと記憶部101に記憶されているパラメータとに基づいて、少なくとも1つの第1の透視画像を生成する(ステップS102)。画像生成部102により生成された第1の透視画像は、表示部103に表示される。
領域取得部105は、表示部103に表示される第1の透視画像上においてユーザが指定する領域を示す情報を、操作部104を介して取得する(ステップS103)。ラベル付与部106は、領域取得部105により取得された情報に基づいて、3次元ボリュームデータにおいて情報で示される領域に対応する各ボクセルに対してラベルを付与する(ステップS104)。ラベル付与部106は、ラベルを付与されたボクセルを含む3次元ボリュームデータを制御装置200へ送り(ステップS105)、処理を終了させる。
前述の処理を行う画像処理装置100を用いることにより、ユーザは第1の透視画像において関心のある領域を指定することで、第1の透視画像を生成した際の視点と領域とに基づいて定められる錐体と3次元ボリュームデータとの重なる領域に対してラベルを付与することで、3次元ボリュームデータにおいて関心領域(ROI)を容易に設定することができる。
なお、画像生成部102は、領域取得部105が第1の透視画像上において指定された領域を示す情報を取得すると、当該情報に基づいて錐体を算出して、当該錐体に含まれる領域を重畳した第1の透視画像を生成してもよい。例えば、図5に示した例において、領域R10が指定された場合に、画像生成部102は、錐体C10に対応する領域を、視点V20に基づいて生成された第1の透視画像上に重畳した第1の透視画像を生成してもよい。このように、他の第1の透視画像上に指定した領域に対応する領域が他の第1の透視画像上に示されることにより、ユーザが指定した領域で定まる錐体に対応する領域を他の第1の透視画像上において視認することができる。これにより、ユーザは、複数の第1の透視画像において領域を容易に指定することができる。
また、図4及び図5に示した例では、1つ又は2つの第1の透視画像それぞれに領域を指定する場合を示した。しかし、画像生成部102が3つ以上の第1の透視画像を生成し、ユーザがそれぞれの第1の透視画像上に領域を指定する場合、ラベル付与部106は、3次元ボリュームデータにおいて少なくとも2つの錐体が重なり合う領域のボクセルに対してラベルを付与する。また、この場合、ラベル付与部106は、3次元ボリュームデータにおいてすべての錐体が重なり合う領域のボクセルにラベルを付与してもよい。
また、ラベル付与部106は、3次元ボリュームデータにおいて錐体で特定される領域に含まれるボクセルのうち、予め定められたボクセル値を有するボクセルに対してラベルを付与するようにしてもよい。CT値をボクセル値とする場合、CT値に基づいて内部組織を特定することができるので、特定のCT値を有するボクセルに対してラベルを付与することにより、内部組織を選択してラベルを付与することができる。CT値に基づいて特定できる内部組織には、例えば骨や血管などがある。
(第2の実施形態)
第2の実施形態における画像処理装置は、第1の実施形態における画像処理装置100(図3)と同様に、治療システム10(図1)において用いられる。図7は、第2の実施形態における画像処理装置100Aの構成を示すブロック図である。同図に示すように、画像処理装置100Aは、記憶部101、画像生成部102、表示部103、操作部104、領域取得部105、ラベル付与部116及び画像照合部117を備える。画像処理装置100Aは、ラベル付与部106に代えてラベル付与部116を備えることと、画像照合部117を備えることとが第1の実施形態の画像処理装置100と異なる。
ラベル付与部116は、ラベル付与部106と同様に、第1の透視画像上においてユーザにより定められた領域に基づいて、3次元ボリュームデータに含まれるボクセルに対してラベルを付与する。ラベル付与部116は、ボクセルに対して一つ又は複数の種類のラベルを付与する。
画像照合部117は、撮像装置400において撮影された第2の透視画像を取得する。画像照合部117は、第2の透視画像と、ラベルの付与された3次元ボリュームデータから生成された複数の第1の透視画像それぞれとの類似度を算出する。画像照合部117は、算出した類似度に基づいて、複数の第1の透視画像のうち最も第2の透視画像に類似する第1の透視画像を検出する。画像照合部117は、第2の透視画像に最も類似する第1の透視画像を生成した際の3次元ボリュームデータの位置から、第2の透視画像を撮影したときの対象Aの位置とのずれ(変位量)を算出する。画像照合部117は、算出した変位量を制御装置200へ送る。制御装置200は、取得した変位量に基づいて、寝台装置600を制御する。
前述のように、治療計画を定める際に用いる対象Aの3次元ボリュームデータの位置と、治療をする際に撮像装置400で撮影したときの対象Aの位置とのずれを合わせる位置合わせは、第2の透視画像(DRR)と第1の透視画像(X線画像)との画像照合結果に基づいて行われる。この位置合わせは、3次元空間で行う処理であるため、少なくとも2つの異なる方向から撮影した第1の透視画像が用いられる。
図8は、異なる2方向から対象Aを撮影する撮像装置400における第1線源部及び第2線源部と第1撮像部及び第2撮像部との位置関係を示す図である。同図に示すように、第1線源部420及び第2線源部430それぞれと対をなす第1撮像部440及び第2撮像部450が撮像装置400に備えられる。第2の透視画像を生成する際の投影面に対応する第1撮像部440及び第2撮像部450は、前述のように、FPDを有している。第1線源部420から出力されるX線は、対象Aの内部を通過して第1撮像部440に到達する。第1撮像部440は、対象Aを透過してきたX線のエネルギーに基づいて第2の透視画像を生成する。同様に、第2線源部430から出力されるX線は、対象Aの内部を通過して第2撮像部450に到達する。第2撮像部450は、対象Aを透過してきたX線のエネルギーに基づいて第2の透視画像を生成する。
撮像装置400において、第2の透視画像それぞれを撮像する、第1線源部420及び第1撮像部440の組と第2線源部430及び第2撮像部450の組とは、撮影位置の校正が行われている。撮像装置400において定義される3次元空間座標系と、第1撮像部440と第2撮像部450とにおける投影面との間で座標変換を行うための透視投影行列が予め定められている。
このように、撮像装置400が校正済みである場合、X線の線源と投影面との位置関係、すなわち第1線源部420、第2線源部430、第1撮像部440及び第2撮像部450の位置関係が既知である。この場合、画像処理装置100において、第1の透視画像を生成する際に使用する光線の経路lを、X線の線源の位置を視点としFPDの検出面を投影面として定める。
前述のように、第1の透視画像を生成する際の視点及び投影面を定めることで、CT装置などで3次元ボリュームデータを取得したときの対象Aの位置が、撮像装置400で対象Aの第2の透視画像を撮影したときの位置と一致するならば、第1の透視画像と第2の透視画像とが最も類似する。第1の透視画像を生成する際のパラメータを、第2の透視画像を撮影する撮像装置400に基づいて定めることにより、第1の透視画像と第2の透視画像との間の画像照合が容易になる利点がある。
ラベル付与部116は、図8に示された投影面(第2の透視画像)上において指定された領域と視点とから定まる錐体と、3次元ボリュームデータとが重なる範囲に位置するボクセルに対してラベルを付与する。このとき、ラベルを付与するボクセルは、同一のラベルが付与されるボクセルに限ってもよい。例えば、ラベルを付与するボクセルは、治療計画時に3次元ボリュームデータに付加された情報に基づいて選択してもよい。
例えば、放射線治療の治療計画では、放射線ビームの照射方向及び照射強度を定める。このとき、3次元ボリュームデータにおいて放射線を照射すべき標的の範囲を示すCTV(Clinical Target Volume)、正常な臓器などの放射線を照射すべきでない範囲を示すPRV(Planning organ at Risk Volume)などが設定される。ラベルが付与されるボクセルは、第1の透視画像上において指定された領域により定められる錐体と重なる範囲のボクセルのうち、治療計画においてCTV及びPRVに設定されたボクセルに対してラベルを付与してもよい。
また、画像生成部102は、生成する第1の透視画像上に、治療計画において定められたCTVやPRVの領域を重畳した画像を生成してもよい。これにより、ユーザは、表示部103に表示されるCTVやPRVが重畳された第1の透視画像に基づいて領域することができ、領域の指定が容易になる。
ここで、ラベル付与部116が付与するラベルの種類について説明する。ラベルの種類としては、例えば計算領域ラベルと非計算領域ラベルとを定めることができる。計算領域ラベルは、治療計画で定められたCTVやPRVが含まれるように領域が指定されたときにボクセルに対して付与されるラベルである。非計算領域ラベルは、画像照合において類似度の算出対象外として領域が指定されたときにボクセルに対して付与されるラベルである。ラベルは、数値によって表現されてもよい。例えば、非計算領域ラベルに対しては小さい数値を割り当て、計算領域ラベルに対しては大きい数値を割り当てる。なお、いずれのラベルをボクセルに対して割り当てるかの選択は、ユーザが第1の透視画像上に領域を指定する際に行われる。
画像照合部117は、複数の第1の透視画像と第2の透視画像と類似度を算出し、第2の透視画像に対する類似度が最も高い第1の透視画像を検出する。画像照合部117は、検出した類似度の最も高い第1の透視画像を生成する際に用いたパラメータから対象Aの位置を算出し、算出した位置と第2の透視画像を撮影したときの対象Aの位置とのずれを算出する。画像照合部117は、算出したずれを制御装置200へ送る。制御装置200は、画像照合部117が算出したずれに基づいて寝台装置600を制御し、対象Aの病巣の位置とアイソセンタと合わせる。
画像照合部117は、例えば式(4)を用いて類似度Eを算出する。式(4)で算出される類似度Eは、値が小さいほど類似度が高いことを表す。式(4)において、iは第1の透視画像及び第2の透視画像における画素位置を示す位置ベクトルである。Ωは、第1の透視画像及び第2の透視画像における画素位置すべての集合である。wは画素iに対する重みであり、画像照合における画素iの重要度が高いほど高い値になる。Wは、重みwの総和であり、式(5)で算出される。I(i)は第1の透視画像における画素iの画素値である。T(i)は第2の透視画像における画素iの画素値である。
Figure 2016097261
Figure 2016097261
重みwは、例えば第1の透視画像の画素iを生成する際に使用する光線上に、計算領域ラベルが付与されたボクセルがあれば1が割り当てられ、なければ0が割り当てられる。また、3次元ボリュームデータのボクセルに対して計算領域ラベル、ラベルなし、非計算領域ラベルの3種類のラベルが付与されている場合、計算領域ラベル、ラベルなし、非計算領域ラベルの順に値が小さくなるように重みが割り当てられる。例えば、「計算領域ラベル」に対して1が割り当てられ、「ラベルなし」に対して0.5が割り当てられ、「非計算領域ラベル」に対して0が割り当てられる。ラベルが前述の条件を満たす数値で与えられている場合、その値を重みwとして用いてもよい。また、第1の透視画像を生成する際の光線上に位置するボクセルに複数種類のラベルが付与されている場合、ラベルに対応する重みのうち最も高い重みを用いてもよい。
第2の実施形態における画像処理装置100Aを用いることにより、3次元ボリュームデータに基づいて生成された第1の透視画像上にユーザが領域を指定することで、3次元ボリュームデータに対して関心領域(ROI)を設定することができる。また、3次元ボリュームデータに対して設定した関心領域に基づいた画像照合を行うことにより、関心領域に着目した対象Aのずれを算出することができ、放射線治療に適した位置合わせを行うことができる。
なお、第2の実施形態においては、画像処理装置100Aと制御装置200とが異なる装置として説明したが、画像処理装置100Aと制御装置200とが一つの装置として構成されてもよい。例えば、制御装置200が、画像処理装置100Aの構成要素を備え、画像照合部117が算出したずれを変位差算出部230へ供給するようにしてもよい。
(第3の実施形態)
図9は、第3の実施形態における画像処理装置100Bの構成を示すブロック図である。同図に示すように、画像処理装置100Bは、記憶部101、画像生成部102、表示部103、操作部104、領域取得部105、ラベル付与部106、断面画像生成部127、対象領域検出部128及び線量算出部129を備える。画像処理装置100Bは、断面画像生成部127、対象領域検出部128及び線量算出部129を更に備えることが第1の実施形態の画像処理装置100と異なる。
断面画像生成部127は、3次元ボリュームデータに含まれるボクセルのうち、ラベル付与部106によりラベルが付与されたボクセルが含まれる範囲に対して複数の断面画像を生成する。断面画像生成部127は、断面画像を対象領域検出部128へ送る。対象領域検出部128は、断面画像生成部127から取得した複数の断面画像それぞれに対して領域分割を行う。対象領域検出部128は、分割された領域のうち病巣の腫瘍に対応する領域を対象領域として検出し、腫瘍の輪郭を特定する。対象領域検出部128は、3次元ボリュームデータにおいて、対象領域に対応するボクセルに対して更にラベルを付与する。なお、対象領域検出部128が付与するラベルは、ラベル付与部106が付与するラベルと異なるラベルである。
線量算出部129は、対象領域検出部128によりラベルが付与されたボクセルを腫瘍として線量分布計算を行って、治療計画を決定する。なお、画像処理装置100Bにおいてラベル付与部106に代えてラベル付与部116が備えられる場合、線量算出部129は、ラベル付与部116により付与されたCTV、PRVのラベルに基づいて、治療計画を決定してもよい。例えば、線量算出部129は、CTV、PRVのラベルが付与された3次元ボリュームデータを入力し、CTVの形状及び位置、CTVとPRVとの位置関係に基づいて、放射線ビームの強度及び照射方向などを決定する。更に、線量算出部129は、3次元ボリュームデータを用いて線量分布計算を行って、適切な治療計画を決定する。
図10は、画像処理装置100Bが行う処理の概要を示す図である。ラベル付与部106によりROIが設定された3次元ボリュームデータが生成される。ROIは、第1の透視画像において指定された領域で定まる複数の錐体が3次元ボリュームデータと重なり合う交差領域である。ROIが設定された領域に含まれるボクセルにはラベルが付与されている。また、ROIには、治療において放射線の照射対象となる腫瘍であってCTVの対象となる腫瘍が含まれている。
断面画像生成部127は、所定の方向に平行な複数の面で3次元ボリュームデータを切断した場合の複数の断面画像を含む断面画像群を、3次元ボリュームデータから生成する。断面画像それぞれにおける各画素値は、画素に対応するボクセルのボクセル値から得られる。断面画像生成部127は、生成した断面画像のうち、ラベルが付与されたボクセルに対応する画素を含む断面画像を対象領域検出部128へ供給する。
対象領域検出部128は、断面画像生成部127から取得した複数の断面画像ごとに、断面画像においてラベルが付与されている画素を含む領域に対して領域分割を行う。対象領域検出部128は、領域分割して得られた複数の部分領域のうち腫瘍に対応する部分領域を特定することで、腫瘍の輪郭を検出する。例えば図10において、断面画像01aはラベルが付与された領域であってROIとして指定された領域の断面である錐体断面01bを含み、錐体断面01bは腫瘍の断面である腫瘍断面01cが含まれている。断面画像群のうちROIを含む断面画像すべてにおいて、腫瘍断面の輪郭を示す輪郭情報が得られれば、3次元ボリュームデータにおける腫瘍の輪郭を得ることができる。
断面画像における錐体断面に対する領域分割は、対象領域検出部128が公知の領域分割の方法を錐体断面に対して適用することで行う。例えば領域分割の方法として、各画素の特徴量に応じて2クラスに分割するK−Means法を用いてもよい。K−Means法における特徴量には、画素値を用いることができる。また、推定断面における閉領域の境界を求めるSnakes法を利用してもよい。他の領域分割手法としては、LevelSet法、GraphCut法などを用いてもよい。
なお、対象領域検出部128は、領域分割の結果として、錐体断面において複数の閉領域が検出された場合、複数の閉領域のうち面積が最も大きい閉領域を腫瘍に対応する対象領域として検出してもよい。また、対象領域検出部128は、錐体断面において複数の閉領域が検出された場合、各閉領域に対応するボクセルのボクセル値(CT値)に基づいて、いずれかを選択してもよい。対象領域検出部128は、選択した閉領域を腫瘍に対応する対象領域として検出する。また、対象領域検出部128は、錐体断面において閉領域が検出されなかった場合に、腫瘍に対するROIの設定が不適切である可能性があることをユーザに通知するメッセージを出力するようにしてもよい。
第3の実施形態における画像処理装置100Bを用いることにより、3次元ボリュームデータに基づいて生成された第1の透視画像上にユーザが領域を指定することで、3次元ボリュームデータに対して関心領域(ROI)を設定することができる。更に、3次元ボリュームデータにおけるROIの断面画像に基づいて、病巣の腫瘍の輪郭を特定することができ、適切な治療計画を決定することができる。
なお、第3の実施形態における画像処理装置100Bは、第1及び第2の実施形態における画像処理装置と同様に、治療システムに適用してもよい。この場合、画像処理装置100Bは、対象領域として特定した腫瘍に対応するボクセルに対してROIと異なるラベルを付与するようにしてもよい。
(第4の実施形態)
第4の実施形態における画像処理装置は、第1の実施形態における画像処理装置100(図3)と同様に、治療システム10(図1)において用いられる。図11は、第4の実施形態における画像処理装置100Cの構成を示すブロック図である。同図に示すように、画像処理装置100Cは、記憶部101、画像生成部102、3次元画像表示部133、操作部104、領域取得部105、ラベル付与部106及び3次元画像生成部137を備える。画像処理装置100Cは、表示部103に代えて3次元画像表示部133を備えることと、3次元画像生成部137を備えることとが第1の実施形態の画像処理装置100と異なる。
3次元画像表示部133は、画像を立体表示できる表示装置を含む。立体表示できる表示装置とは、例えば特殊な眼鏡をユーザが装着し、眼鏡を通して表示装置の表示面を見ることにより立体視を可能とする表示装置である。あるいは、3次元画像表示部133が含む表示装置は、特殊な眼鏡を用いずに立体視を可能とする表示装置であってもよい。3次元画像表示部133は、立体視できる画像を表示するとともに、画像生成部102が生成する第1の透視画像を平面画像として表示する。
3次元画像生成部137は、ラベルの付与された3次元ボリュームデータを取得し、3次元ボリュームデータに基づいて立体視のための視差画像を3次元画像として生成する。3次元画像生成部137は、3次元画像を3次元画像表示部133へ供給し、3次元画像表示部133に表示させる。3次元画像生成部137は、3次元ボリュームレンダリング法を用いて、右目と左目とに対応する異なる視点ごとの画像を生成することにより、視差画像を生成する。
3次元ボリュームデータから画像を生成する方法として、ボリュームレンダリング法がある。ボリュームレンダリング法では、画像上に表示するCT値に対して不透明度を与え、画像上に表示しないCT値に対して透明度を割り当てる。その後、特定の視点から見た場合の光線の透過と反射とを計算した陰影付けと色付けとによるレンダリングを行うことで画像を生成する方法である。このようにレンダリングすることで、DRRやMIP画像、断面画像と異なり、より実態に近い画像を得ることができる。
レンダリングを行う際に、同じCT値を有するボクセルであっても、ラベルが付与されているボクセルとラベルが付与されていないボクセルとに対して異なる色を割り当てることにより、ラベルが付与されている領域を、レンダリングで得られる画像において特定することができる。
図12は、画像処理装置100Cにおける画像の表示例を示す図である。同図には、3次元画像表示部133の表示面において、3次元画像生成部137により生成された3次元画像と、画像生成部102により生成された2つの第1の透視画像とが表示されている例が示されている。2つの第1の透視画像は、異なる視点に基づいて生成された画像である。第1の透視画像上においてユーザが領域R41及び領域R42を指定すると、ラベル付与部106が領域R41及び領域R42で定まる錐体それぞれを算出する。ラベル付与部106は、3次元ボリュームデータにおいて2つの錐体が重なり合う領域に含まれるに対してラベルを付与する。3次元ボリュームデータにおいてラベルが付与されたボクセルは、3次元画像生成部137によって不透明度を与えられて、3次元画像において視認できる像として表現され、3次元画像におけるラベルの付与された領域R40として表示される。
第4の実施形態における画像処理装置100Cを用いることにより、3次元ボリュームデータに基づいて生成された第1の透視画像上にユーザが領域を指定することで、3次元ボリュームデータに対して関心領域(ROI)を設定することができる。また、3次元ボリュームデータに対して設定した関心領域における特定のCT値に対応する組織を立体視することにより、適切な関心領域を設定できたか否かをユーザが把握することができる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、第1の透視画像上において指定された領域と第1の透視画像を生成した際の視点とから錐体を算出し、3次元ボリュームデータと錐体とが重なり合う領域を関心領域(ROI)に設定するラベル付与部を持つことにより、3次元ボリュームデータにおけるROIの設定を容易にすることができる。
なお、各実施形態において説明した画像処理装置は、例えば汎用のコンピュータ装置を基本ハードウェアとして用いることでも実現することが可能である。すなわち、画像処理装置が備える各構成要素は、上記のコンピュータ装置に搭載されたプロセッサにプログラムを実行させることにより実現することができる。このとき、画像処理装置は、上記のプログラムをコンピュータ装置に予めインストールすることで実現してもよいし、CD−ROMなどの記憶媒体に記憶して、あるいはネットワークを介して上記のプログラムを配布して、このプログラムをコンピュータ装置に適宜インストールすることで実現してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…治療システム、100,100A,100B,100C…画像処理装置、101…記憶部、102…画像生成部、103…表示部、104…操作部、105…領域取得部、106,116…ラベル付与部、117…画像照合部、127…断面画像生成部、128…対象領域検出部、129…線量算出部、133…3次元画像表示部、137…3次元画像生成部、200…制御装置、210…表示部、220…操作部、230…変位差算出部、300…計画装置、310…データベース部、320…表示部、330…操作部、340…制御部、400…撮像装置、410…制御部、420…第1線源部、430…第2線源部、440…第1撮像部、450…第2撮像部、500…治療装置、510…制御部、520…線源部、600…寝台装置

Claims (13)

  1. 対象の3次元ボリュームデータに基づいて第1の透視画像を生成する画像生成部と、
    前記第1の透視画像上において指定された領域を取得する領域取得部と、
    前記領域取得部により取得された第1の透視画像上の領域と当該第1の透視画像を生成する際の視点とに基づいて定められる錐体と前記3次元ボリュームデータとの重なる領域に対してラベルを付与するラベル付与部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記画像生成部は、
    異なる視点を用いて、前記3次元ボリュームデータに基づいた複数の第1の透視画像を生成する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像生成部が生成した第1の透視画像を表示する表示部を更に備え、
    前記画像生成部は、
    複数の第1の透視画像のうちいずれかの第1の透視画像上において領域が指定されると、ラベルが付与される領域に対応する領域を重畳した他の第1の透視画像を生成して前記表示部に表示させる
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記ラベル付与部は、
    前記領域取得部が異なる前記第1の透視画像上それぞれにおいて領域が指定された場合、指定された領域ごとに錐体を算出し、算出した複数の錐体と前記3次元ボリュームデータとの重なる領域に対してラベルを付与する、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記ラベル付与部は、
    算出した錐体と前記3次元ボリュームデータとの重なる領域に含まれるボクセルのうち、所定のボクセル値を有するボクセルに対してラベルを付与する
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記ラベル付与部は、
    第1の透視画像上において複数の領域が指定されると、当該領域で定められる錐体と前記3次元ボリュームデータとの重なる領域ごとに異なるラベルを付与する
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記対象を透視して撮影する撮像装置で取得した第2の透視画像と、前記ラベル付与部によりラベルの付与された前記3次元ボリュームデータから生成される第1の透視画像との画像照合を行うことにより、第2の透視画像を撮影したときの対象の位置と前記3次元ボリュームデータを取得したときの対象の位置とのずれを算出する画像照合部を更に備える、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記ラベル付与部によりラベルが付与された前記3次元ボリュームデータに基づいて、放射線治療における線量分布を算出する線量算出部を更に備える、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. 前記ラベル付与部によりラベルが付与された前記3次元ボリュームデータに基づいて、ラベルが付与された領域の3次元画像を生成する3次元画像生成部を更に備える、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  10. 対象の3次元ボリュームデータに基づいて第1の透視画像を生成する画像生成部と、
    前記第1の透視画像上において指定された領域を取得する領域取得部と、
    前記領域取得部により取得された第1の透視画像上の領域と当該第1の透視画像を生成する際の視点とに基づいて定められる錐体と前記3次元ボリュームデータとの重なる領域に対してラベルを付与するラベル付与部と、
    を備える画像処理装置としてコンピュータを機能させる画像処理プログラム。
  11. 対象の3次元ボリュームデータに基づいて第1の透視画像を生成する画像生成ステップと、
    前記第1の透視画像上において指定された領域を取得する領域取得ステップと、
    前記領域取得ステップにおいて取得された第1の透視画像上の領域と当該第1の透視画像を生成する際の視点とに基づいて定められる錐体と前記3次元ボリュームデータとの重なる領域に対してラベルを付与するラベル付与ステップと、
    を有する画像処理方法。
  12. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の画像処理装置と、
    前記対象を透視して撮影する撮像装置と、
    治療計画及び前記対象の前記3次元ボリュームデータを記憶する計画装置と、
    前記画像処理装置によりラベルが付与された3次元ボリュームデータから第1の透視画像を生成し、生成した第1の透視画像と前記撮像装置により撮影された第2の透視画像との画像照合を前記ラベルの付与された領域に基づいて行うことにより、治療計画時の前記対象の位置と前記撮像装置による撮影時の対象の位置とのずれを算出する制御装置と、
    を備える治療システム。
  13. 前記対象に対して治療線を照射する治療装置と、
    前記対象を乗せる可動台を有する寝台装置と、
    を更に備え、
    前記制御装置は、算出したずれに基づいて、前記対象の治療が施される部分に前記治療線が照射される位置に前記可動台を移動させる、
    請求項12に記載の治療システム。
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