JP2016097221A - 遊技機 - Google Patents

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淳平 藤原
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Abstract

【課題】ステージ上に遊技球がなかなか到達せずに遊技者の遊技意欲が低下してしまうことを回避する。
【解決手段】左打ち領域には第1振分装置200及び第2振分装置300を含む振分ユニット500が配置されている。第1振分装置200は、左打ち領域に向けて発射された全ての遊技球を受け入れ、第1の振り分け割合(1:1の割合=1/2の成功割合)で第2振分装置300に進入する方向又は第2振分装置300に進入しない方向に遊技球を振り分ける。第2振分装置300は、第1振分装置200により第2振分装置300に進入する方向に振り分けられた全ての遊技球を受け入れ、第2の振り分け割合(1:7の割合=1/8の成功割合)でワープ通路40dに進入する方向又はワープ通路40dに進入しない方向に遊技球を振り分ける。これにより、釘や障害物等による運の要素を排除して、16回に1回は必ず転動ステージ400に遊技球を導くことができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、遊技領域に向けて遊技球を発射することにより遊技が進行する遊技機に関する。
従来、この種の遊技機として、第1の方向又は第2の方向に遊技球を振り分ける様々な振分装置が開示されている(例えば、特許文献1〜4)。
このような振分装置は、遊技球の流下方向に変化を与えることができ、遊技者としては遊技球がいずれの方向に振り分けられるかという期待感を持って遊技を見守ることができる。
特開2012−231902号公報 特開2012−223399号公報 特開平8−276050号公報 特開平6−315561号公報
上述した先行技術は、様々な振分装置を用いて遊技性を向上させているものであるが、ワープ通路とステージとの関係については考慮されていない。
この点、従来のワープ通路には、入口付近に遊技釘が配置されており、遊技釘の整備具合や個体差によってステージ上に到達する遊技球の割合が異なっていた。
このため、ワープ通路に多くの遊技球が進入してステージ上に多くの遊技球が到達することもあれば、ワープ通路にあまり遊技球が進入せず、ステージ上にもそれほど遊技球が到達しないということもある。
すなわち、遊技球がステージに到達するか否かは運の要素が強く、場合によってはしばらくの間、ステージ上に1個も遊技球が到達しないということもある。ここで、ステージは、遊技球が始動口に入球することを容易とする役割を果たしているため、ステージ上に遊技球がなかなか到達しないと遊技者の遊技意欲が低下してしまう可能性がある。
そこで本発明は、ステージ上に遊技球がなかなか到達せずに遊技者の遊技意欲が低下してしまうことを回避することができる技術を提供することを課題とするものである。
本発明は、上記の課題を解決するため以下の解決手段を採用する。なお、以下の括弧書中の文言はあくまで例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。
解決手段1:本解決手段の遊技機は、遊技球の流下範囲の区画に基づく特定の領域を含む遊技領域が形成された遊技盤ユニットと、前記遊技領域に向けて遊技球を発射する球発射装置と、前記遊技領域に配置され、所定の抽選の抽選契機を発生させる始動口と、前記始動口の上方に配置され、遊技球が転動可能であり、遊技球が前記始動口に入球することを容易とするステージと、前記特定の領域を流下する遊技球を前記ステージに導くワープ通路と、前記特定の領域に配置され、前記特定の領域に向けて発射された全ての遊技球を受け入れ、受け入れた遊技球を予め定められた振り分け割合で前記ワープ通路に進入する方向又は前記ワープ通路に進入しない方向のいずれかに振り分ける振分装置とを備え、前記振分装置は、予め定められた一定の個数の遊技球を前記球発射装置によって発射した場合、前記一定の個数のうち所定の個数目に対応する遊技球を前記ワープ通路を経由させて前記ステージに到達させるよう規則的に遊技球を振り分けることを特徴とする遊技機である。
本解決手段の遊技機は、例えば以下の構成を備える。
(1)遊技球の流下範囲の区画に基づく特定の領域(左打ち領域)を含む遊技領域が形成された遊技盤ユニットが設けられている。遊技盤ユニットは、合板材や透明板等により構成された遊技板を土台としており、その前面に遊技領域が形成されている。遊技領域には、障害釘(遊技釘)や障害物、電動役物、入賞口、装飾物等が配置される。なお、特定の領域は右打ち領域であってもよい。
(2)上記(1)の遊技領域に向けて遊技球を発射する球発射装置(発射ハンドル)が設けられている。遊技者により球発射装置が操作されると、遊技領域に向けて遊技球が発射され、遊技球は遊技領域を流下していく。この際、所定の発射力(例えば、予め定められた閾値より弱い発射力)で打ち込まれた遊技球は、上記(1)の特定の領域を流下し、所定の発射力よりも強い力(例えば、予め定められた閾値より強い発射力)で打ち込まれた遊技球は、特定の領域以外の領域を流下する。
(3)上記(1)の遊技領域には、所定の抽選の抽選契機(例えば、図柄抽選の抽選契機)を発生させる始動口が配置されている。始動口に遊技球が入球すると所定の抽選が行われ、所定の抽選に基づいて図柄が変動表示され、所定の抽選の結果に基づいて図柄が停止表示される。なお、始動口は、遊技球が入球する入球口であってもよく、遊技球が通過するゲートであってもよい。また、図柄抽選は普通図柄抽選であっても特別図柄抽選であってもよい。
(4)上記(3)の始動口の上方には、遊技球が転動可能であり、遊技球が上記(3)の始動口に入球することを容易とするステージが配置されている。このため、遊技球がステージに到達すると、遊技球が始動口に入球する可能性が高まるチャンス状態となる。
(5)上記(1)の特定の領域を流下する遊技球を上記(4)のステージに導くワープ通路が設けられている。このため、遊技球がワープ通路に進入すると、遊技球は自動的に上記(4)のステージに導かれることになる。
(6)そして、上記(1)の特定の領域には、振分装置が配置されている。振分装置は、上記(1)の特定の領域に向けて発射された全ての遊技球を受け入れ、受け入れた遊技球を予め定められた振り分け割合(一定の割合)で上記(5)のワープ通路に進入する方向又は上記(5)のワープ通路に進入しない方向のいずれかに振り分ける。
(7)また、上記(6)の振分装置は、予め定められた一定の個数(16個)の遊技球を球発射装置によって発射した場合、一定の個数(16個)のうち所定の個数目(例えば16個目)に対応する遊技球をワープ通路を経由させてステージに到達させるよう規則的に遊技球を振り分ける。
このように、本解決手段によれば、特定の領域に振分装置を配置しているため、特定の領域に向けて発射された遊技球を一定の割合でワープ通路に進入させることができる。そして、ワープ通路に進入した遊技球は、ステージに導かれることから、特定の領域に向けて発射された遊技球を一定の割合でステージに導くことができる。
これにより、ステージに導かれる遊技球の数を安定させることができるので、ステージ上に遊技球がなかなか到達せずに遊技者の遊技意欲が低下してしまうことを回避することができる。
また、本解決手段では、特定の領域に向けて発射された遊技球を一定の割合でステージに導くことができるので、始動口に遊技球が入球しやすいチャンス状態が多く発生しているということを遊技者に深く印象付けることができる。
さらに、本解決手段では、遊技球を安定してステージに導くことができるため、ステージ上での遊技球の転動の様子を見る機会を多く与えることができ、遊技球の動きを目で見て楽しむことができる遊技機を提供することができる。
この点、従来の遊技機は、ワープ通路の入口には遊技釘が配置されているため、遊技球がそのワープ通路に進入してステージに到達するか否かは運の要素が強かった。これに対して、本解決手段では、振分装置を介在させて遊技球をワープ通路及びステージに導いているため、運の要素を排除して、何発に1回か(定期的に1回)は、必ず遊技球をステージに導くことができる。これにより、ステージの利用頻度を高めることができ、優秀なステージが配置されているのに利用頻度が低くなってしまうという問題を解消することができる。
なお、先行技術としては、ワープ通路を有する遊技機と、振分装置を有する遊技機との組み合わせが想定されるが、まず、従来のワープ通路の上流側は遊技釘によって遊技球が様々な方向に分散することから、そこに振分装置を配置するという発想がなく、ついで、特定の領域に向けて発射された遊技球を全て受け入れる振分装置は存在しておらず、さらにその振分装置を経由させてワープ通路に遊技球を導くという思想は容易に導かれるものではない。
その上、本解決手段によれば、球発射装置によって発射された一定の個数(16個)のうち所定の個数目(例えば16個目)に対応する遊技球をワープ通路を経由させてステージに到達させることができるので、例えば16球に1球は必ずステージ上に遊技球を到達させることができ、ステージ上に遊技球が到達することの確実性を向上させることができる。
解決手段2:本解決手段の遊技機は、解決手段1において、前記振分装置は、第1振分装置、及び、前記第1振分装置よりも下流に配置された第2振分装置を含み、前記第1振分装置は、前記特定の領域に向けて発射された全ての遊技球を受け入れ、受け入れた遊技球を予め定められた第1の振り分け割合で前記第2振分装置に進入する方向又は前記第2振分装置に進入しない方向のいずれかに振り分け、前記第2振分装置は、前記第1振分装置により前記第2振分装置に進入する方向に振り分けられた全ての遊技球を受け入れ、受け入れた遊技球を予め定められた第2の振り分け割合で前記ワープ通路に進入する方向又は前記ワープ通路に進入しない方向のいずれかに振り分けることを特徴とする遊技機である。
本解決手段の遊技機には、以下の特徴が追加される。
(1)振分装置は、第1振分装置、及び、第1振分装置よりも下流に配置された第2振分装置を含んでいる。なお、振分装置は、3つ以上配置してもよい。
(2)第1振分装置は、特定の領域に向けて発射された全ての遊技球を受け入れ、受け入れた遊技球を予め定められた第1の振り分け割合で第2振分装置に進入する方向又は第2振分装置に進入しない方向のいずれかに振り分ける。このため、第1振分装置での振り分けは、第2振分装置に遊技球を向かわせるか否かの振り分けとなる。
(3)第2振分装置は、上記(2)の第1振分装置により第2振分装置に進入する方向に振り分けられた全ての遊技球を受け入れ、受け入れた遊技球を予め定められた第2の振り分け割合でワープ通路に進入する方向又はワープ通路に進入しない方向のいずれかに振り分ける。このため、第2振分装置での振り分けは、ワープ通路に(その先のステージに)遊技球を向かわせるか否かの振り分けとなる。
このように、本解決手段によれば、2つの振分装置を用いて遊技球の振り分けを実行しているため、1つ1つの振分装置が大型化することを回避することができる。
また、2つの振分装置を用いることにより、各振分装置を小型化することができるので、遊技領域の表側の領域や裏側の領域に振分装置が出っ張りすぎてしまうことを回避することができる。
さらに、2つの振分装置を用いているため、段階的な複数の振り分け動作を実現することができ、遊技球の重みによる振分装置への負荷を軽減させ、振分装置を円滑にかつ安定して動作させることができる。
解決手段3:本解決手段の遊技機は、解決手段2において、前記第1の振り分け割合の値は、前記第2の振り分け割合の値よりも大きいことを特徴とする遊技機である。
本解決手段の遊技機では、第1の振り分け割合(1/2)の値は、第2の振り分け割合(1/8)の値よりも大きい。すなわち、本解決手段では、上流側の第1振分装置よりも、下流側の第2振分装置の振り分け割合が低く設定されている。
そして、本解決手段では、上流側の第1振分装置の振分確率を、下流側の第2振分装置の振分確率よりも大きく設定しているため、振分装置の入口部分では、下流側よりも偏りなく遊技球を左右に散らすことができ、遊技球の動きが単調になることを回避することができる。
また、第1の振り分け割合の値が、第2の振り分け割合の値よりも大きいということは、第1振分装置での振り分けの方が第2振分装置での振り分けよりも、振り分けの偏りが小さいということを意味しており、上流側(入口部分)にて遊技球が連続で同一方向に振り分けられることを軽減させることができ、遊技球の球噛みのリスクを減少させることができる。
解決手段4:本解決手段の遊技機は、解決手段2又は3において、前記第1振分装置によって前記第2振分装置に進入しない方向に振り分けられた遊技球と、前記第2振分装置によって前記ワープ通路に進入しない方向に振り分けられた遊技球とは、それぞれ別の通路を通過して前記特定の領域に放出されることを特徴とする遊技機である。
本解決手段の遊技機では、第1振分装置によって第2振分装置に進入しない方向に振り分けられた遊技球と、第2振分装置によってワープ通路に進入しない方向に振り分けられた遊技球とは、それぞれ別の通路を通過して特定の領域に放出される。
本解決手段では、第1振分装置や第2振分装置によって、ワープ通路に進入しない方向(すなわち、振り分けに失敗した遊技球の排出方向)に振り分けられた遊技球は、それぞれ別の通路を通過して特定の領域に放出されるため、両者は合流しないことになる。
このように、振り分けに失敗した遊技球に関しては、あえて合流させない構成を採用することにより、振り分けに失敗した遊技球の動きの単調さを解消することができる。
この点、振り分けに失敗した遊技球を1つのルートに集めて合流させてしまうと、ほとんどの遊技球が1つのルートから排出されることになり、遊技者の期待感が少なくなるという懸念があるだけでなく、第1振分装置での振り分けで失敗したのか、第2振分装置での振り分けで失敗したのかが、一見して分かりづらくなる。
これに対して、本解決手段では、振り分けに失敗した遊技球のルートを合流させずに分岐させた状態を維持しているため、分岐させたルートによって遊技球を分散させて放出することができ、放出後の遊技球の動きも多彩なものとすることができる。
解決手段5:本解決手段の遊技機は、解決手段1から4のいずれかにおいて、前記ワープ通路は、前記振分装置によって前記ワープ通路の方向に振り分けられた遊技球だけが進入可能な通路であり、前記振分装置によって前記ワープ通路の方向に振り分けられなかった遊技球は進入困難な通路であることを特徴とする遊技機である。
本解決手段では、ワープ通路には、振分装置によってワープ通路の方向に振り分けられた遊技球だけが進入可能である。一方、ワープ通路には、振分装置によってワープ通路の方向に振り分けられなかった遊技球は進入困難(進入不能)である。つまり、ワープ通路は、振分装置を経由しなければ、進入することが困難な通路となっている。
このように、本解決手段では、ワープ通路には振分装置を経由しなければ進入することができないので、すなわち、ワープ通路には別の入口がないため、ステージへの到達確率をより一定の値に保つことができる。この点、ワープ通路に別の入口を形成すると、その入口からも遊技球の進入を可能としてしまうため、ステージへの到達確率が一定の値にならなくなる可能性がある。
解決手段6:本解決手段の遊技機は、解決手段1から5のいずれかにおいて、前記ワープ通路に進入する方向に振り分けられた遊技球は、前記ステージへ進入するときの速度又は進入角度(偶発性)に応じて前記始動口に入球することを容易とする流出部位へ転動可能としていることを特徴とする遊技機である。
ワープ通路に進入するとステージに導かれることになるが、ステージに導かれたとしても始動口に入球するか否かは運次第である。そこで、本解決手段では、ステージは、始動口に入球することを容易とする流出部位(遊技球を下方へ導く窪みや、遊技球を下段のステージ導く開口)へ転動可能としているため、始動口への入球率を向上させることができる。
解決手段7:本解決手段の遊技機は、解決手段1から6のいずれかにおいて、前記ワープ通路には、遊技球の通過を検出する球検知センサが配置されており、前記球検知センサが前記所定の個数目となる遊技球を検知した場合、所定の検知時演出を実行する検知時演出実行手段を備えることを特徴とする遊技機である。
本解決手段によれば、遊技球がワープ通路に進入すると、所定の検知時演出が実行されるため、遊技者に対して遊技球がワープ通路に進入したということを分かり伝達することができる。
解決手段8:本解決手段の遊技機は、解決手段1から7のいずれかにおいて、前記遊技領域における遊技球の流下範囲の区画するガイドレールと、前記球発射装置により特定の発射力(弱力)で発射された際に遊技球が流下する前記特定領域としての第1遊技領域(左打ち領域)と、前記球発射装置により前記特定の発射力とは異なる非特定の発射力(強力)で発射された際に遊技球が流下する非特定領域としての第2遊技領域(右打ち領域)と、前記特定領域の上流に配置され、前記特定の発射力で発射された全ての遊技球を受け入れ、当該全ての遊技球をガイドレールの左右のいずれか一方の方向に向けて誘導するとともに、遊技球の流下速度を減速させて遊技球を下方に誘導する段差を有する誘導路とを備えることを特徴とする遊技機である。
本解決手段において、非特定の発射力(強力)で発射され非特定領域を流下する遊技球は、特定の発射力(弱力)で発射され特定領域を流下する遊技球よりも、可変入賞装置(大入賞口)に誘導されやすくし、可変入賞装置(大入賞口)は、特定の発射力(弱力)で発射され特定領域の流下をし、ワープ通路に進入しない方向へ振り分けられた遊技球の流下先には配置しないようにすることができる。
本解決手段によれば、振分装置を特定領域側だけに配置することができるので、特定領域は振分装置に関する領域とし、非特定領域は可変入賞装置(大入賞口)に関する領域として、領域の役割を明確に区別することができる。
また、本解決手段では、振分装置の上流側に、所定の誘導路が形成されているため、振分装置に対して正確に遊技球を導くことができる。
その他の解決手段:本解決手段の遊技機は、上記のいずれかの解決手段において、前記振分装置は、遊技球を1個ずつ受け入れる複数の周面を有し、遊技球が移動する力を利用して回転する回転体と、前記複数の周面における個々の周面の一方の端部に形成され、遊技球の振り分け方向を定める側壁部とを含むことを特徴とする遊技機である。
本解決手段の遊技機には、以下の特徴が追加される。
(1)遊技球を1個ずつ受け入れる複数の周面を有し、遊技球が移動する力を利用して回転する回転体が設けられている。
(2)上記(1)の複数の周面における個々の周面の一方の端部に形成され、遊技球の振り分け方向を定める側壁部が設けられている。
本解決手段では、回転体と側壁部とを利用して遊技球の振り分けを実行しているため、回転体の周面の数や側壁部の取り付け位置の変更によって振り分け割合を容易に変化させることができる。これにより、製造時における振分装置に関する数値調整(振分率の調整)の容易化を図ることができる。このため、先にステージを製造したとしても、出来上がったステージに合わせて振分装置の振り分け割合を容易に調整し直すことができる。なお、出来上がったステージを一から作り直すのはコスト的にも労力的にも困難なことである。
本発明によれば、ステージ上に遊技球がなかなか到達せずに遊技者の遊技意欲が低下してしまうことを回避することができる。
パチンコ機の正面図である。 パチンコ機の背面図である。 遊技盤ユニットを単独で示す正面図である。 遊技盤ユニットの一部を拡大して示す正面図である。 振分ユニット500の周辺を拡大して示す図である。 第1振分装置200の振分機構部204を単独で示した斜視図である。 第1振分装置200の振分機構部204を分解して示す分解斜視図である。 第1振分装置200の回転体205を複数の角度から示した斜視図である。 第1振分装置200の第1動作例について説明する図である(1/3)。 第1振分装置200の第1動作例について説明する図である(2/3)。 第1振分装置200の第1動作例について説明する図である(3/3)。 第1振分装置200の第2動作例について説明する図である(1/3)。 第1振分装置200の第2動作例について説明する図である(2/3)。 第1振分装置200の第2動作例について説明する図である(3/3)。 第2振分装置300の振分機構部を単独で示した斜視図である。 第2振分装置300の振分機構部304を分解して示す分解斜視図である。 第2振分装置300の回転体305を複数の角度から示した斜視図である。 第2振分装置300の第1動作例について説明する図である(1/3)。 第2振分装置300の第1動作例について説明する図である(2/3)。 第2振分装置300の第1動作例について説明する図である(3/3)。 第2振分装置300の第2動作例について説明する図である(1/3)。 第2振分装置300の第2動作例について説明する図である(2/3)。 第2振分装置300の第2動作例について説明する図である(3/3)。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、パチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と略称する。)1の正面図である。また、図2は、パチンコ機1の背面図である。パチンコ機1は、遊技球を遊技媒体として用いるものであり、遊技者は、遊技場運営者から遊技球を借り受けてパチンコ機1による遊技を行う。なお、パチンコ機1における遊技において、遊技球はその1個1個が遊技価値を有した媒体であり、遊技の成果として遊技者が享受する特典(利益)は、例えば遊技者が獲得した遊技球の数に基づいて遊技価値に換算することができる。以下、図1及び図2を参照しつつパチンコ機1の全体構成について説明する。
〔全体構成〕
パチンコ機1は、その本体として主に外枠ユニット2、一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7(プラ枠、遊技機枠)を備えている。遊技者に相対する正面からみて、その最も前面側には一体扉ユニット4が位置している。一体扉ユニット4の背面側(奥側)には内枠アセンブリ7が位置しており、内枠アセンブリ7の外側を囲むようにして外枠ユニット2が配置されている。
外枠ユニット2は、木材及び金属材を縦長の矩形状に組み合わせた構造体であり、この外枠ユニット2は、遊技場内の島設備(図示されていない)に対してねじ等の締結具を用いて固定されるものである。なお、縦長矩形状の外枠ユニット2において、上下の短辺に相当する部位には木材が用いられており、左右の長辺に相当する部位には金属材が用いられている。
一体扉ユニット4は、その下部位置に受皿ユニット6が一体化された構造である。一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7は、外枠ユニット2を介して島設備に取り付けられ、これらはそれぞれ図示しないヒンジ機構を介して開閉式に動作する。図示しないヒンジ機構の開閉軸線は、パチンコ機1の正面からみて左側端部に沿って垂直方向に延びている。
図1中の正面からみて内枠アセンブリ7の右側縁部(図2では左側縁部)には、その内側に統一錠ユニット9が設けられている。また、これに対応して一体扉ユニット4及び外枠ユニット2の右側縁部(裏側)にも、それぞれ図示しない施錠具が設けられている。図1に示されるように、外枠ユニット2に対して一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7が閉じた状態で、その裏側にある統一錠ユニット9は施錠具とともに一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7の開放を不能にしている。
また、受け皿ユニット6の右側縁部には鍵穴付きのシリンダ錠6aが設けられている。例えば、遊技場の管理者が専用キーを鍵穴に差し込んでシリンダ錠6aを時計回りに捻ると、統一錠ユニット9が作動して内枠アセンブリ7とともに一体扉ユニット4の開放が可能な状態となる。これら全体を外枠ユニット2から前面側へ開放する(扉のように動かす)と、前面側にてパチンコ機1の裏側が露出することになる。
一方、シリンダ錠6aを反時計回りに捻ると、内枠アセンブリ7は施錠されたままで一体扉ユニット4の施錠だけが解除され、一体扉ユニット4が開放可能となる。一体扉ユニット4を前面側へ開放すると遊技盤ユニット8が直に露出し、この状態で遊技場の管理者が盤面内での球詰まり等の障害を取り除くことができる。また、一体扉ユニット4を開放すると、受け皿ユニット6も一緒に前面側へ開放される。
また、パチンコ機1は、遊技用ユニットとして上記の遊技盤ユニット8を備えている。遊技盤ユニット8は、一体扉ユニット4の背後(内側)で上記の内枠アセンブリ7に支持されている。遊技盤ユニット8は、例えば一体扉ユニット4を前面側へ開放した状態で内枠アセンブリ7に対して着脱可能である。一体扉ユニット4には、その中央部に縦長円形状の窓4aが形成されており、この窓4a内にガラスユニット(参照符号なし)が取り付けられている。ガラスユニットは、例えば窓4aの形状に合わせてカットされた2枚の透明板(ガラス板)を組み合わせたものである。ガラスユニットは、一体扉ユニット4の裏側に図示しない取り付け具を介して取り付けられる。遊技盤ユニット8の前面には、遊技球の流下範囲の区画に基づく特定の領域(左打ち領域)を含む遊技領域8a(盤面、遊技盤)が形成されており、この遊技領域8aは窓4aを通じて前面側から遊技者に視認可能である。一体扉ユニット4が閉じられると、ガラスユニットの内面と盤面との間に遊技球が流下できる空間が形成される。
受け皿ユニット6は、全体的に一体扉ユニット4から前面側へ突出した形状をなしており、その上面に上皿6bが形成されている。この上皿6bには、遊技者に貸し出された遊技球(貸球)や入賞により獲得した遊技球(賞球)を貯留することができる。また、受け皿ユニット6には、上皿6bの下段位置に下皿6cが形成されている。この下皿6cには、上皿6bが満杯の状態でさらに払い出された遊技球が貯留される。なお、本実施形態のパチンコ機1はいわゆるCR機(CRユニットに接続する機種)であり、遊技者が借り受けた遊技球は、賞球とは別に裏側の払出装置ユニット172から受け皿ユニット6(上皿6b又は下皿6c)に払い出される。
受け皿ユニット6の上面には貸出操作部14が設けられており、この貸出操作部14には、球貸ボタン10及び返却ボタン12が配置されている。図示しないCRユニットに有価媒体(例えば磁気記録媒体、記憶IC内蔵媒体等)を投入した状態で球貸ボタン10を遊技者が操作すると、予め決められた度数単位(例えば5度数)に対応する個数(例えば125個)分の遊技球が貸し出される。このため貸出操作部14の上面には度数表示部(図示されていない)が配置されており、この度数表示部には、CRユニットに投入されている有価媒体の残存度数が表示される。なお、遊技者は、返却ボタン12を操作することで、度数が残存している有価媒体の返却を受けることができる。本実施形態ではCR機を例に挙げているが、パチンコ機1はCR機とは別の現金機(CRユニットに接続されない機種)であってもよい。
また、受け皿ユニット6の上面には、上段位置にある上皿6bの手前に上皿球抜きボタン6dが設置されており、そして下皿6cの手前でその中央部には下皿球抜きレバー6eが設置されている。遊技者は上皿球抜きボタン6dを例えば押し込み操作することで、上皿6bに貯留された遊技球を下皿6cへ流下させることができる。また、遊技者は、下皿球抜きレバー6eを例えば左方向へスライドさせることで、下皿6cに貯留された遊技球を下方へ落下させて排出することができる。排出された遊技球は、例えば図示しない球受け箱等に受け止められる。
受け皿ユニット6の右下部には、ハンドルユニット16が設置されている。遊技者はこのハンドルユニット16を操作することで発射制御基板セット174を作動させ、遊技領域8a(左打ち領域又は右打ち領域)に向けて遊技球を発射する(打ち込む)ことができる(球発射装置)。発射された遊技球は、遊技盤ユニット8の下縁部から左側縁部に沿って上昇し、図示しない外バンドに案内されて遊技領域8a内に放り込まれる。遊技領域8a内には多数の障害釘や風車(図中参照符号なし)等が配置されており、放り込まれた遊技球は障害釘や風車により誘導・案内されながら遊技領域8a内を流下する。なお、遊技領域8a内(盤面、遊技盤ユニット)の構成については、別の図面を参照しながらさらに後述する。
〔枠前面の構成〕
一体扉ユニット4には、演出用の構成要素として左トップレンズユニット47及び右上電飾ユニット49が設置されている。このうち左トップレンズユニット47にはガラス枠トップランプ46及び左側のガラス枠装飾ランプ48が組み込まれており、右上電飾ユニット49には右側のガラス枠装飾ランプ50が組み込まれている。その他にも一体扉ユニット4には、左トップレンズユニット47及び右上電飾ユニット49の下方にそれぞれ連なるようにして左右のガラス枠装飾ランプ52が設置されており、これらガラス枠装飾ランプ52は、一体扉ユニット4の左右縁部から受皿ユニット6の前面部にまで回り込むようにして延びている。一体扉ユニット4においてガラス枠トップランプ46や左右のガラス枠装飾ランプ48,50,52等は、ガラスユニットを取り巻くようにして配置されている。
上述した各種ランプ46,48,50,52は、例えば内蔵するLEDの発光(点灯や点滅、輝度階調の変化、色調の変化等)により演出を実行する。また、一体扉ユニット4の上部において、左トップレンズユニット47及び右上電飾ユニット49にはそれぞれガラス枠上スピーカ54,55が組み込まれている。一方、外枠ユニット2の左下位置には外枠スピーカ56が組み込まれている。これらスピーカ54,55,56は、効果音やBGM、音声等(音響全般)を出力して演出を実行するものである。
また、受け皿ユニット6の中央には、上皿6bの手前位置に演出切替ボタン45が設置されている。遊技者は、この演出切替ボタン45を押し込み操作することで演出内容(例えば液晶表示器42に表示される背景画面)を切り替えたり、例えば図柄の変動中や大当りの確定表示中、あるいは大当り遊技中に何らかの演出(予告演出、確変昇格演出、大役中の昇格演出等)を発生させたりすることができる。
さらに、演出切替ボタン45の周囲には、演出切替ボタン45を取り囲むようにジョグダイアル45aが設置されている(操作入力受付手段、回転型セレクター)。遊技者は、このジョグダイアル45aを回転させることで、例えば液晶表示部42に表示される演出内容を変化させることができる。
〔裏側の構成〕
図2に示されているように、パチンコ機1の裏側には、電源制御ユニット162や主制御基板ユニット170、払出装置ユニット172、流路ユニット173、発射制御基板セット174、払出制御基板ユニット176、裏カバーユニット178等が設置されている。この他にパチンコ機1の裏側には、パチンコ機1の電源系統や制御系統を構成する各種の電子機器類(図示しない制御コンピュータを含む)や外部端子板160、電源コード(電源プラグ)164、アース線(アース端子)166、図示しない接続配線等が設置されている。
上記の払出装置ユニット172は、例えば賞球タンク172a及び賞球ケース(参照符号なし)を有しており、このうち賞球タンク172aは内枠アセンブリ7の上縁部(裏側)に設置された状態で、図示しない補給経路から補給された遊技球を蓄えることができる。賞球タンク172aに蓄えられた遊技球は、図示しない上側賞球樋を通じて賞球ケースに導かれる。流路ユニット173は、払出装置ユニット172から送り出された遊技球を前面側の受け皿ユニット6に向けて案内する。
また、上記の外部端子板160は、パチンコ機1を外部の電子機器(例えばデータ表示装置、ホールコンピュータ等)に接続するためのものであり、この外部端子板160からは、パチンコ機1の遊技進行状態やメンテナンス状態等を表す各種の外部情報信号(例えば賞球情報、扉開放情報、図柄確定回数情報、大当り情報、始動口情報等)が外部の電子機器に向けて出力されるものとなっている。
電源コード164は、例えば遊技場の島設備に設置された電源装置(例えばAC24V)に接続されることで、パチンコ機1の動作に必要な電源(電力)を確保するものである。また、アース線166は、同じく島設備に設置されたアース端子に接続されることで、パチンコ機1のアース(接地)を確保するものである。
図3は、遊技盤ユニット8を単独で示す正面図である。遊技盤ユニット8は、ベースとなる遊技板8bを備えており、この遊技板8bの前面側に遊技領域8aが形成されている。遊技板8bは、例えば透明樹脂板で構成されており、遊技盤ユニット8が内枠アセンブリ7に固定された状態で、遊技板8bの前面はガラスユニットに平行となる。遊技板8bの前面には、略円形状に設置された発射レール(参照符号なし)の内側に上記の遊技領域8aが形成されている。
遊技領域8a内には、その中央位置に比較的大型の演出ユニット40が配置されており、この演出ユニット40を中心として遊技領域8aが左側部分、右側部分及び下部分に大きく分かれている。遊技領域8aの左側部分は、通常遊技状態(低確率非時間短縮状態)で使用される第1遊技領域(左打ち領域、特定の領域)であり、遊技領域8aの右側部分は、有利遊技状態(大当り遊技状態、小当り遊技状態、低確率時間短縮状態、高確率時間短縮状態等)で使用される第2遊技領域(右打ち領域)である。
第1遊技領域は、遊技球が特定の発射力(弱力)で発射された際に遊技球が流下する領域であり、第2遊技領域は、遊技球が非特定の発射力(強力)で発射された際に遊技球が流下する領域である。
遊技球は、第2遊技領域へ流通させる経路に係る流通領域(発射レールや遊技領域の天井部、誘導路など)によって第2遊技領域に導かれる。また、遊技領域8a内には、演出ユニット40の周辺に中始動入賞口(始動口)26、始動ゲート20、普通入賞口22、可変始動入賞装置28、可変入賞装置30、振分ユニット500(第1振分装置200及び第2振分装置300を含む振分装置)等が分布して設置されている。
このうち、中始動入賞口26は、遊技領域8aの下部分の中央に配置されている。また、振分ユニット500は、遊技領域8aの左側部分に配置されている。さらに、普通入賞口22は遊技領域8aの左側部分の振分ユニット500の下方に配置されている。さらにまた、始動ゲート20、可変始動入賞装置28及び可変入賞装置30は、遊技領域8aの右側部分に上からこの順番で配置されている。ここで、中始動入賞口26は、第1特別図柄抽選の抽選契機を発生させて、第1特別図柄を変動表示させるための始動口となっており、可変始動入賞装置28(右始動入賞口28a)は、第2特別図柄抽選の抽選契機を発生させて、第2特別図柄を変動表示させるための始動口となっている。なお、普通入賞口22は、1つだけ図示しているが、複数の普通入賞口22を配置することができる。
遊技領域8a内に放り込まれた遊技球は、その流下の過程で中始動入賞口26、普通入賞口22に入球したり、始動ゲート20を通過したり、開放中の可変始動入賞装置28や開放中の可変入賞装置30に入球したりする。
ここで、遊技領域8aの左側領域を流下する遊技球は、まず、2つの流入口40iのいずれかに流入し、その後、振分ユニット500に進入し、振分ユニット500にて振り分けが行われた後は、主に中始動入賞口26に入球するか、普通入賞口22に入球する可能性がある。
流入口40iの上流側には誘導路が形成されている。誘導路は、演出ユニット40の上部に形成された遊技球の通路であり、左打ち領域の上流に配置され、特定の発射力(弱力)で発射された全ての遊技球を受け入れ、受け入れた全ての遊技球をガイドレールの左右のいずれか一方の方向に向けて誘導するとともに、遊技球の流下速度を減速させて遊技球を下方に誘導する流入口40i(段差)を有する。ここで、ガイドレールは、遊技領域8aにおける遊技球の流下範囲の区画している。
一方、遊技領域8aの右側領域を流下する遊技球は、主に始動ゲート20を通過するか、開放中の可変始動入賞装置28に入球するか、開放中の可変入賞装置30に入球する可能性がある。
始動ゲート20を通過した遊技球は続けて遊技領域8a内を流下するが、中始動入賞口26、普通入賞口22、可変始動入賞装置28、可変入賞装置30に入球した遊技球は遊技板8b(遊技盤ユニット8を構成する合板材、透明板等)に形成された貫通孔を通じて遊技盤ユニット8の裏側へ回収される。
ここで、本実施形態では、遊技領域8a(盤面)の構成上、振分ユニット500や中始動入賞口26、普通入賞口22に遊技球を入球させる場合は、遊技領域8a内の左側部分の領域(左打ち領域)に遊技球を打ち込む(いわゆる「左打ち」を実行する)必要がある。
一方、可変始動入賞装置28や可変入賞装置30に遊技球を入球させる場合は、遊技領域8a内の右側部分の領域(右打ち領域)に遊技球を打ち込む(いわゆる「右打ち」を実行する)必要がある。
可変始動入賞装置28は、所定の作動条件が満たされた場合(普通図柄が当りの態様で所定の停止表示時間にわたり停止表示された場合)に作動し、それに伴って右始動入賞口28aへの入球を可能にする(普通電動役物)。可変始動入賞装置28は、例えば1つの開閉部材28bを有しており、この開閉部材28bは、例えば図示しないソレノイドを用いたリンク機構の働きにより、盤面に沿って左右方向に往復動作する。すなわち、1つの開閉部材28bは先端が上を向いた状態で閉鎖位置(閉止位置)にあり、このとき右始動入賞口への入球は困難な状態(遊技球が入球できる隙間がない状態)となっている。一方、可変始動入賞装置28が作動すると、図3中に示すように、開閉部材28bは閉鎖位置から開放位置に向けて変位(拡開)し、右側に開口幅を拡大して右始動入賞口28aを開放する。この間に可変始動入賞装置28は遊技球の入球が容易な状態となり、右始動入賞口28aへの入球を発生させることができる(可変始動入賞手段)。なお、このとき開閉部材28bは右始動入賞口28aへの遊技球の入球を案内する部材としても機能する。
また上記の可変入賞装置30は、規定の条件が満たされた場合(特別図柄が大当り又は小当りの態様で停止表示された場合)に作動し、大入賞口(参照符号なし)への入賞を可能にする(特別電動役物、特別入賞事象発生手段)。可変入賞装置30は、例えば1つの開閉部材30aを有しており、この開閉部材30aは、例えば図示しないソレノイドを用いたリンク機構の働きにより、盤面に対して前後方向に往復動作する。図示のように盤面に沿った状態で開閉部材30aは閉位置(閉止状態)にあり、このとき大入賞口への入賞は困難な状態(大入賞口は閉塞中)である。可変入賞装置30が作動すると、開閉部材30aがその下端縁部分をヒンジとして前方へ倒れ込むようにして変位し、大入賞口を開放する(開放状態)。この間に可変入賞装置30は遊技球の流入が容易な状態となり、大入賞口への入賞という事象を発生させることができる。なお、このとき開閉部材30aは大入賞口への遊技球の流入を案内する部材としても機能する。また、可変入賞装置30は1つのみ配置する例で説明しているが、第1可変入賞装置及び第2可変入賞装置といったように複数の可変入賞装置を設けてもよい。その際、一方の可変入賞装置の内部には、特定の領域(例えば高確率状態の移行条件となる確変領域や、大当りの発生領域となるV領域)を配置することもできる。
遊技盤ユニット8に設置されている障害釘の配列や構造物の形状は、基本的に可変始動入賞装置28(開放時の右始動入賞口28a)や可変入賞装置30(開放時の大入賞口)へ向かう遊技球の流下を極端に阻害しない態様となっているが、遊技球が開放中の可変始動入賞装置28(右始動入賞口28a)や可変入賞装置30(大入賞口)に必ず入球するというわけではなく、あくまで入球は無作為に発生する。
〔振分ユニット(振分装置)〕
左打ち領域には、第1振分装置200、及び、第1振分装置200よりも下流に配置された第2振分装置300を含む振分ユニット500が配置されている。振分ユニット500は、左打ち領域に向けて発射された全ての遊技球を受け入れ、受け入れた遊技球を予め定められた振り分け割合でワープ通路40dに進入する方向又はワープ通路40dに進入しない方向のいずれかに振り分ける。振分ユニット500は、予め定められた一定の個数(16個)の遊技球を発射した場合、一定の個数(16個)のうち所定の個数目(例えば16番目)に対応する遊技球をワープ通路40dを経由させて転動ステージ400に到達させるよう規則的に遊技球を振り分ける。また、振分ユニット500内の通路には、3つの演出用スイッチ19a〜19cが配置されており、演出制御装置は、これらの演出用スイッチ19a〜19cからの検出信号に基づいて各種演出を実行することができる。特に、演出用スイッチ19cは、ワープ通路40dに配置され、遊技球の通過を検出する球検知センサであり、演出用スイッチ19cが遊技球の通過を検知した場合、例えば液晶表示器やランプ、スピーカ等を用いて所定の検知時演出を実行することができる(検知時演出実行手段)。なお、振分ユニット500を構成する第1振分装置200及び第2振分装置300の詳細については後述する。
遊技盤ユニット8には、その中央位置から右側部分にかけて上記の演出ユニット40が設置されている。演出ユニット40は、その上縁部40aが遊技球の流下方向を変化させる案内部材として機能する他、その内側に各種の装飾部品40b,40cを備えている。装飾部品40b,40cはその立体的な造形により遊技盤ユニット8の装飾性を高めるとともに、例えば内蔵された発光器(LED等)により透過光を発することで、演出的な動作をすることができる。また、演出ユニット40の内側には液晶表示器42(画像表示器)が設置されており、この液晶表示器42には特別図柄や普通図柄に対応させた演出図柄をはじめ、各種の演出画像が表示される。このように遊技盤ユニット8は、その盤面の構成や演出ユニット40の装飾性に基づいて、遊技者にパチンコ機1の特徴を印象付けている。また、本実施形態のように遊技板8bが透明樹脂板(例えばアクリル板)である場合、前面側だけでなく遊技板8bの背後に配置された各種の装飾体(可動体や発光体を含む)による装飾性を付加することができる。
その他に演出ユニット40の内部には、演出用の可動体40f(例えば魚の形状を模した装飾物)とともに駆動源(例えばモータ、ソレノイド等)が付属している。演出用の可動体40fは、液晶表示器42による画像を用いた演出や発光器による演出に加えて、有形物の動作を伴う演出を実行することができる。これら可動体40fを用いた演出により、二次元の画像を用いた演出とは別の訴求力を発揮することができる。
また、演出ユニット40の下方左側にはワープ通路(球案内通路)40dが形成されており、その下縁部には転動ステージ400が形成されている。ワープ通路40dは振分ユニット500と連結されており、振分ユニット500によって振り分けられた遊技球がワープ通路40dに進入すると、その内部を通過して転動ステージ400上に放出される。
ここで、ワープ通路40dは、振分ユニット500によってワープ通路40dの方向に振り分けられた遊技球だけが進入可能な通路であり、振分ユニット500によってワープ通路40dの方向に振り分けられなかった遊技球は進入困難(進入不可能)な通路である。
転動ステージ400は、中始動入賞口26の上方に配置され、遊技球が転動可能であり、遊技球が中始動入賞口26に入球することを容易とする構造物である。転動ステージ400は、上段ステージ410、中段ステージ420、下段ステージ430及び最終ステージ440を有している。上段ステージ410及び下段ステージ430の上面は滑らかな湾曲面を有しており、ここでは遊技球が左右方向に転動自在である。中段ステージ420は、上段ステージ410の中央付近から落下してきた遊技球を3方向に振り分ける役割を果たしている。
ワープ通路40dに進入する方向に振り分けられた遊技球は、転動ステージ400へ進入するときの速度又は進入角度に応じて中始動入賞口26に入球することを容易とする流出部位(例えば、中段ステージ420、下段ステージ430及び最終ステージ440)へ転動可能としている。
そして、上段ステージ410で転動する遊技球は、手前側に落下して、下段ステージ430に到達する可能性がある。また、下段ステージ430を転動する遊技球は、奥側に落下して、最終ステージ440に到達する可能性がある。そして、最終ステージ440に到達した遊技球は、やがて下方の遊技領域8a内に流下する。最終ステージ440は、2つの凸形状の突起部によって3つのルートに仕切られており、3つのルートのうち中央のルートに案内された遊技球は、その真下にある中始動入賞口26に流入しやすくなる。
その他、遊技領域8a内にはアウト口32が形成されており、各種入賞口に入球(入賞)しなかった遊技球は最終的にアウト口32を通じて遊技盤ユニット8の裏側へ回収される。また、普通入賞口22や中始動入賞口26、右始動入賞口28a、可変入賞装置30に入球した遊技球も含めて、遊技領域8a内に打ち込まれた全ての遊技球は遊技盤ユニット8の裏側へ回収される。回収された遊技球は、図示しないアウト通路アセンブリを通じてパチンコ機1の裏側から枠外へ排出され、さらに図示しない島設備の補給経路に合流する。
図4は、遊技盤ユニット8の一部(窓4a内の左下位置)を拡大して示す正面図である。すなわち遊技盤ユニット8には、例えば窓4a内の左下位置に普通図柄表示装置33及び普通図柄作動記憶ランプ33aが設けられている他、第1特別図柄表示装置34、第2特別図柄表示装置35及び遊技状態表示装置38が設けられている。このうち普通図柄表示装置33は、例えば2つのランプ(LED)を交互に点灯させて普通図柄を変動表示し、そしてランプの点灯又は消灯により普通図柄を停止表示する。普通図柄作動記憶ランプ33aは、例えば2つのランプ(LED)の消灯又は点灯、点滅の組み合わせによって0〜4個の記憶数を表示する。例えば、2つのランプをともに消灯させた表示態様では記憶数0個を表示し、1つのランプを点灯させた表示態様では記憶数1個を表示し、同じ1つのランプを点滅させた表示態様では記憶数2個を表示し、1つのランプの点滅に加えてもう1つのランプを点灯させた表示態様では記憶数3個を表示し、そして2つのランプをともに点滅させた表示態様では記憶数4個を表示する、といった具合である。なお、ここでは2つのランプ(LED)を使用することとしているが、4つのランプ(LED)を使用して普通図柄作動記憶ランプ33aを構成してもよい。この場合、点灯するランプの個数で作動記憶数を表示することができる。
普通図柄作動記憶ランプ33aは、上記の始動ゲート20を遊技球が通過すると、その都度、作動抽選の契機となる通過が発生したことを記憶する意味で1個ずつ増加後の表示態様へと変化していき(最大4個まで)、その通過を契機として普通図柄の変動が開始されるごとに1個ずつ減少後の表示態様へと変化していく。なお、本実施形態では、普通図柄作動記憶ランプ33aが未点灯(記憶数が0個)の場合、普通図柄が既に変動開始可能な状態(停止表示時)で始動ゲート20を遊技球が通過しても表示態様は変化しない。すなわち、普通図柄作動記憶ランプ33aの表示態様によって表される記憶数(最大4個)は、その時点で未だ普通図柄の変動が開始されていない通過の回数を表している。
また、第1特別図柄表示装置34及び第2特別図柄表示装置35は、例えばそれぞれ7セグメントLED(ドット付き)により、対応する第1特別図柄又は第2特別図柄の変動状態と停止状態とを表示することができる(図柄表示手段)。なお、第1特別図柄表示装置34や第2特別図柄表示装置35は、複数のドットLEDを幾何学的(例えば円形状)に配列した形態であってもよい。
また、第1特別図柄作動記憶ランプ34a及び第2特別図柄作動記憶ランプ35aは、例えばそれぞれ2つのランプ(LED)の消灯又は点灯、点滅の組み合わせで構成される表示態様により、それぞれ0〜4個の記憶数を表示する(記憶数表示手段)。例えば、2つのランプをともに消灯させた表示態様では記憶数0個を表示し、1つのランプを点灯させた表示態様では記憶数1個を表示し、同じ1つのランプを点滅させた表示態様では記憶数2個を表示し、1つのランプの点滅に加えてもう1つのランプを点灯させた表示態様では記憶数3個を表示し、そして2つのランプをともに点滅させた表示態様では記憶数4個を表示する、といった具合である。
第1特別図柄作動記憶ランプ34aは、中始動入賞口26に遊技球が入球するごとに、中始動入賞口26に遊技球が入球したことを記憶する意味で1個ずつ増加後の表示態様へと変化していき(最大4個まで)、その入球を契機として特別図柄の変動が開始されるごとに1個ずつ減少後の表示態様へと変化していく。また、第2特別図柄作動記憶ランプ35aは、可変始動入賞装置28に遊技球が入球するごとに、右始動入賞口28aに遊技球が入球したことを記憶する意味で1個ずつ増加後の表示態様へと変化し(最大4個まで)、その入球を契機として特別図柄の変動が開始されるごとに1個ずつ減少後の表示態様へと変化する。なお、本実施形態では、第1特別図柄作動記憶ランプ34aが未点灯(記憶数が0個)の場合、第1特別図柄が既に変動開始可能な状態(停止表示時)で中始動入賞口26に遊技球が入球しても表示態様は変化しない。また、第2特別図柄作動記憶ランプ35aが未点灯(記憶数が0個)の場合、第2特別図柄が既に変動開始可能な状態(停止表示時)で可変始動入賞装置28に遊技球が入球しても表示態様は変化しない。すなわち、各特別図柄作動記憶ランプ34a,35aの表示態様により表される記憶数(最大4個)は、その時点で未だ第1特別図柄又は第2特別図柄の変動が開始されていない入球の回数を表している。
また、遊技状態表示装置38には、例えば大当り種別表示ランプ38a,38b(9R、16R)、確率変動状態表示ランプ38d、時短状態表示ランプ38e、発射位置指定ランプ38fにそれぞれ対応するLEDが含まれている。なお、本実施形態では、上述した普通図柄表示装置33や普通図柄作動記憶ランプ33a、第1特別図柄表示装置34、第2特別図柄表示装置35、第1特別図柄作動記憶ランプ34a、第2特別図柄作動記憶ランプ35a及び遊技状態表示装置38が1枚の統合表示基板89に実装された状態で遊技盤ユニット8に取り付けられている。なお、遊技状態表示装置38に含まれる各種装置や各種ランプは、主制御装置(主制御CPU)によって制御され、主制御装置から送信される情報(コマンド)に基づいて、演出制御装置(演出制御CPU)は、液晶表示器42等に表示する演出の内容を制御する。
図5は、振分ユニット500の周辺を拡大して示す図である。
振分ユニット500は、遊技盤ユニット8の左打ち領域に配置されており、第1振分装置200及び第2振分装置300を含んでいる。第1振分装置200及び第2振分装置300は、流入してきた遊技球を所定の比率で2方向に振り分ける装置である。第1振分装置200の振分率(成功ルート(右側のルート)に振り分ける確率)は1/2となっており、第2振分装置300の振分率(成功ルートに振り分ける確率)は1/8となっている。このため、第1振分装置200及び第2振分装置300の合算の振分率(成功ルートに振り分ける確率)は1/16となっている。
第1振分装置200及び第2振分装置300は、遊技板8bに取り付けられており、表側(遊技者側)が透明な部材により形成されているため、第1振分装置200及び第2振分装置300の内部において遊技球が2方向のうちいずれかの方向に振り分けられる様子が視認できる構造となっている。
〔第1振分装置〕
第1振分装置200は、左打ち領域に向けて発射された全ての遊技球を受け入れ、受け入れた遊技球を予め定められた第1の振り分け割合(1:1の割合=1/2の成功割合)で第2振分装置300に進入する方向又は第2振分装置300に進入しない方向のいずれかに振り分ける。
第1振分装置200には、1つの上流側流入通路200iと、2つの排出通路(上流側第1排出通路200o1及び上流側第2排出通路200o2)とが備えられている。
第1振分装置200の上流側流入通路200iに流入した遊技球は、第1振分装置200の内部に備えられている回転体205に案内される。回転体205に案内された遊技球は、その自重により回転体205を回転させ、回転体205の下部に形成されている上流側第1排出通路200o1又は上流側第2排出通路200o2のいずれかに振り分けられる。ここで、上流側第1排出通路200o1と上流側第2排出通路200o2とは仕切り部200sにより区分けされており、その仕切り部200sの形状は上方に凸形状となっており、その両側に傾斜している面上に落下してきた遊技球を、落下してきた位置に基づいていずれかの方向に誘導する構造になっている。ここで、回転体205から離間する際の遊技球は、上流側第1排出通路200o1よりか、もしくは上流側第2排出通路200o2よりに位置している。したがって、回転体205から離間して仕切り部200s上に落下した遊技球は、回転体205から離間する際の状態に応じて仕切り部200sにより上流側第1排出通路200o1又は上流側第2排出通路200o2のいずれかに誘導される。
回転体205から離間して上流側第1排出通路200o1に誘導された遊技球は、上流側第1排出通路200o1から遊技領域8a(左打ち領域の下方側)に排出される。一方、上流側第2排出通路200o2に誘導された遊技球は、上流側第2排出通路200o2から下流側流入通路300iに案内される。以上のように、第1振分装置200の上流側流入通路200iに流入した遊技球は、2方向のいずれかの方向に振り分けられ(矢印A1の振り分け失敗ルート又は矢印A2の振り分け成功ルート)、最終的に上流側第1排出通路200o1又は上流側第2排出通路200o2のいずれかに案内される。
〔第2振分装置〕
第2振分装置300は、第1振分装置200により第2振分装置300に進入する方向に振り分けられた全ての遊技球を受け入れ、受け入れた遊技球を予め定められた第2の振り分け割合(1:7の割合=1/8の成功割合)でワープ通路40dに進入する方向又はワープ通路40dに進入しない方向のいずれかに振り分ける。ここで、ワープ通路40dは、演出用スイッチ19cから下方に延び、そこから右斜め下方向に延び、左打ち領域を流下する一部の遊技球を転動ステージ400に導く通路である。なお、下流側第2排出通路300o2は、ワープ通路40dの一部を形成しているものと捉えることもできる。
第2振分装置300には、1つの下流側流入通路300iと、2つの排出通路(下流側第1排出通路300o1及び下流側第2排出通路300o2)とが備えられている。
第2振分装置300の下流側流入通路300iに流入した遊技球は、第2振分装置300の内部に備えられている回転体305に案内される。回転体305に案内された遊技球は、その自重により回転体305を回転させ、回転体305の下部に形成されている下流側第1排出通路300o1又は下流側第2排出通路300o2のいずれかに振り分けられる。ここで、下流側第1排出通路300o1と下流側第2排出通路300o2とは仕切り部300sにより区分けされており、その仕切り部300sの形状は上方に凸形状となっており、その両側に傾斜している面上に落下してきた遊技球を、落下してきた位置に基づいていずれかの方向に誘導する構造になっている。ここで、回転体305から離間する際の遊技球は、下流側第1排出通路300o1よりか、もしくは下流側第2排出通路300o2よりに位置している。したがって、回転体305から離間して仕切り部300s上に落下した遊技球は、回転体305から離間する際の状態に応じて仕切り部300sにより下流側第1排出通路300o1又は下流側第2排出通路300o2のいずれかに誘導される。
回転体305から離間して下流側第1排出通路300o1に誘導された遊技球は、下流側第1排出通路300o1から遊技領域8a(左打ち領域の下方側)に排出される。一方、下流側第2排出通路300o2に誘導された遊技球は、下流側第2排出通路300o2からワープ通路40dに案内され、その後、転動ステージ400に案内される。以上のように、第2振分装置300の下流側流入通路300iに流入した遊技球は、2方向のいずれかの方向に振り分けられ(矢印B1の振り分け失敗ルート又は矢印B2の振り分け成功ルート)、最終的に下流側第1排出通路300o1又は下流側第2排出通路300o2のいずれかに案内される。
図6は、第1振分装置200の振分機構部204を単独で示した斜視図である。
第1振分装置200の内部には、振分機構部204が配置されている。
振分機構部204は、回転体205、レバー部材207、不図示のバネ部材、及び、リア部材209から構成されている。なお、リア部材209の前面側は、遊技球の通路を形成する不図示のフロント部材によって覆われている。
振分機構部204の回転体205は、回転軸部材205jを中心軸として回転自在に設けられており、遊技球の自重で回転する構造となっている。また、回転体205は、遊技球を1個ずつ受け入れる複数の周面を有し、遊技球が移動する力を利用して回転する。そして、回転体205の複数の周面における個々の周面の一方の端部には、遊技球の振り分け方向を定める側壁部が形成されている。具体的には、回転体205の側面には、4つの第1側壁部205k1と、4つの第2側壁部205k2とが交互に形成されており、これによって第1側壁部205k1と第2側壁部205k2とは交互に開口部を有している。そして、これらの側壁部205k1、205k2と回転体205の周面の構造を利用して遊技球の振り分けが行われている。
振分機構部204のレバー部材207は、アーム部207aと回転軸部207jとから構成されており、回転軸部207jを中心軸として回転可能に設けられており、回転体205の回転に連動してアーム部207aが押し上げられる構造となっている。また、レバー部材207のアーム部207aの中央には、リア部材209とバネ結合するためのフック部207tが備えられ、フック部207tとリア部材209との間に取り付けられた不図示のバネ部材によりレバー部材207の回転が制限されている。そして、レバー部材207の回転が制御されるのに連動して回転体205の回転も制御される。
レバー部材207が回転体205と接するアーム部207aの断面形状は、回転体205の各周面の断面形状と同じ形状、すなわち、U字形状となっている。また、レバー部材207は、フック部207tに取り付けられる不図示のバネ部材によりリア部材209側に常時引っ張られる態様の構造となっている。したがって、回転体205が回転していない場合(遊技球が乗っていない場合)、回転体205のいずれかの周面のU字形状に沿うようにレバー部材207のアーム部207aが位置することで、回転体205とレバー部材207はそれぞれ安定して停止した状態で位置する構造となっている。一方、遊技球が回転体205に乗り、遊技球の自重で回転体205が回転するとレバー部材207は持ち上げられる。その後、遊技球が回転体205から離間すると回転体205の回転力が落ち、不図示のバネ部材によりレバー部材207が回転体205側に引っ張られるため、回転体205の周面にレバー部材207のアーム部207aが沿った安定した位置で回転が終了する。
図7は、第1振分装置200の振分機構部204を分解して示す分解斜視図である。
振分機構部204は、回転体205、レバー部材207、不図示のバネ部材、及び、リア部材209から構成されている。
リア部材209には、合計4つの収納部209f及び209gがそれぞれ左右に対向して対に形成されている。そして、リア部材209の収納部209fには、回転体205の回転軸部材205jが収納され、収納部209gにはレバー部材207の回転軸部207jが収納されている。
これらの回転軸部材205jや回転軸部207jは、回転可能な状態でリア部材209の収納部209fや209gに収納されている。したがって、回転体205は回転軸部材205jを中心軸として回転自在であり、レバー部材207は回転軸部207jを中心軸として回転自在である。
また、リア部材209の前面側の中央には不図示のフック部が形成されており、レバー部材207の中央にもフック部207tが形成されており、これらのフック部の間に不図示のバネ部材が配置される構造となっている。
図8は、第1振分装置200の回転体205を複数の角度から示した斜視図である。
具体的には、図8中(A)〜図8中(H)は、回転体205をそれぞれ異なる角度で回転軸部材205jを中心軸として回転させた場合において、同一方向から回転体205を見た斜視図である。なお、図8中(A)に示す状態を、例えば、回転軸部材205jを中心軸として回転体205を回転させる場合の基準状態(回転角度:0度の状態)とする。また、図8中(B)に示す状態は、基準状態から回転軸部材205jを中心軸として回転体205を45度回転させた状態を表している。同様に、図8中(C)〜図8中(H)においてそれぞれ示す状態は、回転軸部材205jを中心軸として回転体205を同一方向に順に45度ずつ回転させた状態を表している。
回転体205の周面は、遊技球が乗る凹部が連続して形成されており、具体的には、周面が同一の大きさで8個に区分けされ、中心軸方向から見た区分けされた各周面の断面形状が同一のU形状に形成されている。ここで、8個に区分けされた各周面をそれぞれ順に第1周面205a〜第8周面205hとする。
また、回転体205の区分けされた各周面205a〜205hの端部には側面に沿って突出する形態で左右の端部のいずれか一方に第1側壁部205k1又は第2側壁部205k2が形成されている。すなわち、1つの周面(205a〜205h)に対して1つの壁部(205k1又は205k2)が形成される構造となっている。
図8中(A)〜図8中(H)に示すように、第1周面205aの一方の端部(図中左側の端部)には第1側壁部205k1が形成され、同様に、第3周面205c、第5周面205e、及び、第7周面205gの同じ端部にも第1側壁部205k1が形成されている。一方、第2周面205bの逆方向の端部(図中右側の端部)には第2側壁部205k2が形成され、同様に、第4周面205d、第6周面205f、及び、第8周面205hの同じ端部にも第2側壁部205k2が形成されている。
このため、第1側壁部205k1は、第2周面205b、第4周面205d、第6周面205f、及び、第8周面205hの位置に開口部を有した構造となっている。
また、第2側壁部205k2は、第1周面205a、第3周面205c、第5周面205e、及び、第7周面205gの位置に開口部を有した構造となっている。
したがって、回転体205の周面上に遊技球が乗る場合、いずれかの方に片寄って遊技球が乗ることを表している。例えば、回転体205の第1周面205a、第3周面205c、第5周面205e、及び、第7周面205g上に遊技球が乗る場合、遊技球は第1側壁部205k1に邪魔されて第2側壁部205k2の開口部の方に片寄って乗る。
一方、回転体205の第2周面205b、第4周面205d、第6周面205f、及び、第8周面205h上に遊技球が乗る場合、遊技球は第2側壁部205k2に邪魔されて第1側壁部205k1の開口部の方に片寄って乗る。
ここで、回転体205の周面上での遊技球が滞在する位置状態について、遊技球が第2側壁部205k2の開口部の方に片寄る状態を第2位置状態とし、周面上で第1側壁部205k1の開口部の方に片寄る状態を第1位置状態とする。そうすると、回転体205の第1周面205a、第3周面205c、第5周面205e、及び、第7周面205g上では、遊技球は第2位置状態で転動し、回転体205の第2周面205b、第4周面205d、第6周面205f、及び、第8周面205h上では、遊技球は第1位置状態で転動することを表している。
なお、本実施形態では回転体205の周面を8個に区分しているが、8個に限定せずにそれ以上でも以下でもよい。また、各周面の断面形状をU字形状としたがV字形状でも逆台形形状でもよい。また、1つの周面(205a〜205h)に対応させて第1側壁部205k1や第2側壁部205k2のいずれを形成するかについては、第1振分装置200において実施したい振り分け比率に基づいて決定することができる。具体的には、本実施形態の第1振分装置200では、全8面について4対4(1対1)の比率で各周面に対して側壁部を形成しているが、全8面について別の比率(例えば、5対3等の不均等な比率)で各周面に対して側壁部を形成してもよい。
上述したように、周面を8個に区分して、4つの周面に第1側壁部205k1を形成し、4つの周面に第2側壁部205k2を形成することにより、左側のルートと右側のルートとの振り分け率を「4:4(=1:1)」に設定することができる。
次に、第1振分装置200の動作原理(第1動作例及び第2動作例)について説明する。
図9〜図11は、第1振分装置200により遊技球が最終的に上流側第1排出通路200o1に振り分けられる第1動作例を説明する図であり、図12〜図14は、第1振分装置200により遊技球が最終的に上流側第2排出通路200o2に振り分けられる第2動作例を説明する図である。なお、第1動作例では、回転体205が第8周面205hで遊技球を受け入れる状態で停止している場合を想定し、第2動作例では、回転体205が第1周面205aで遊技球を受け入れる状態で停止している場合を想定している。
ここで、図9及び図12は、遊技球が回転体205に乗る様子を示しており、図11及び図14は、遊技球が回転体205から離間して第1振分装置200により振り分けられた様子を示している。さらに、図10及び図13は、第1振分装置200の回転体205の付近の断面図であり、遊技球が回転体205上で移動する様子を示している。
図9に示すように、第1振分装置200の上流側流入通路200iに遊技球が進入している。上流側流入通路200iを進行する(落下する)遊技球は、回転体205の第2側壁部205k2に当接し、第2側壁部205k2により進行方向が変更される。すなわち、遊技球の進路は、回転体205の第8周面205h上の第1側壁部205k1の開口部(第1位置状態)に向かう方向に変更される。
図10中(A)に示すように、遊技球は、回転体205の第2側壁部205k2の他に、回転体205の前面側を覆うフロント部材に形成されたリブ部201rに当接し、リブ部201rにより進行方向が変更される。すなわち、遊技球はリブ部201r上を進行して、回転体205に向かう進路に変更される。
したがって、上流側流入通路200iを進行する(落下する)遊技球は、回転体205の第2側壁部205k2とリブ部201rにより、回転体205の第8周面205h上の第1側壁部205k1の開口部(第1位置状態)に向かう。
図10中(B)に示すように、回転体205の第2側壁部205k2とリブ部201rにより、遊技球は回転体205の第8周面205h上に乗り上げる。なお、図示していないが、第8周面205h上に乗り上げる遊技球の位置は、第1側壁部205k1の開口部の方に片寄った状態(第1位置状態)となる。そして、遊技球の自重により回転体205は回転軸部材205jを中心軸として回転を開始する。図示の例では、回転体205が9度程度回転している様子が示されている。
図10中(C)に示すように、遊技球の自重により回転体205は回転軸部材205jを中心軸として回転を継続する。図示の例では、回転体205が9度程度(回転開始時から計18度程度)回転している様子が示されている。遊技球の自重により回転体205が回転すると、遊技球はリブ部201rと回転体205の第8周面205hの間に挟まれた状態で下方に変位する。また、回転体205の回転に連動して、レバー部材207のアーム部207aが回転体205に持ち上げられる。
図10中(D)に示すように、回転体205がさらに9度程度(回転開始時から計27度程度)回転すると、遊技球はリブ部201rと回転体205の第8周面205hの間に挟まれた状態でさらに下方に変位する。また、回転体205の回転に連動して、レバー部材207のアーム部207aが回転体205にさらに持ち上げられる。
図10中(E)に示すように、回転体205がさらに9度程度(回転開始時から計36度程度)回転すると、遊技球はリブ部201rと回転体205の第8周面205hの間に挟まれた状態でさらに下方に変位する。また、回転体205の回転に連動して、レバー部材207のアーム部207aが回転体205に持ち上げられた状態で維持される。
そして、図10中(F)に示すように、遊技球の自重により回転体205がさらに9度程度回転すると、すなわち、回転開始時から計45度程度回転すると、遊技球は回転体205の第8周面205hとリブ部201rの間に挟まれた状態から解消され、回転体205の第8周面205h上から離間する。そして、回転体205の下方に配置されている案内部203x上に遊技球が乗り上げ、その後仕切り部200sに案内される。
また、図10中(F)に示すように、回転体205から遊技球が離間すると、遊技球の自重で回転していた回転体205の回転力がなくなる。そして、遊技球が離間しても回転している回転体205にはバネ部材208の引っ張る力がレバー部材207を通して大きく働くため、しばらくすると、レバー部材207のアーム部207aが回転体205の周面に沿った安定した状態で回転体205は停止する。したがって、回転体205の第8周面205h上での振り分けが終了すると、次に第1周面205aで遊技球を受け入れる状態で停止し、次の遊技球を振り分けることが可能となる。
図11に示すように、回転体205から離間した遊技球は案内部203x上から下方に流下する。ここで、仕切り部200sの形状は上方に凸形状となっており、具体的には、仕切り部200sには上流側第1排出通路200o1に向かって傾斜している面と上流側第2排出通路200o2に向かって傾斜している面が形成されており、いずれかの面に遊技球が流下する構造となっている。この例では、案内部203x上において遊技球は第1側壁部205k1の開口部の方に片寄った状態(第1位置状態)で位置していたため、仕切り部200sの上流側第1排出通路200o1に向かって傾斜している面上に遊技球が流下する。そして、仕切り部200sにより上流側第1排出通路200o1に案内された遊技球は、上流側第1排出通路200o1を進行して最終的には遊技領域(左打ち領域)に放出される。
次に、回転体205が第1周面205aで遊技球を受け入れる状態で停止している際に、第1振分装置200により振り分けられる遊技球の第2動作例について説明する。
図12に示すように、第1振分装置200の上流側流入通路200iに遊技球が進入している。上流側流入通路200iを進行する(落下する)遊技球は、回転体205の第1側壁部205k1に当接し、第1側壁部205k1により進行方向が変更される。すなわち、遊技球の進路は、回転体205の第1周面205a上の第2側壁部205k2の開口部(第2位置状態)に向かう方向に変更される。
図13中(A)に示すように、遊技球は、回転体205の第1側壁部205k1の他に、回転体205の前面側を覆うフロント部材に形成されたリブ部201rに当接し、リブ部201rにより進行方向が変更される。すなわち、遊技球はリブ部201r上を進行して、回転体205に向かう進路に変更される。
したがって、上流側流入通路200iを進行する(落下する)遊技球は、回転体205の第1側壁部205k1とリブ部201rにより、回転体205の第1周面205a上の第2側壁部205k2の開口部(第2位置状態)に向かう。
図13中(B)に示すように、回転体205の第1側壁部205k1とリブ部201rにより、遊技球は回転体205の第1周面205a上に乗り上げる。なお、図示していないが、第1周面205a上に乗り上げる遊技球の位置は、第2側壁部205k2の開口部の方に片寄った状態(第2位置状態)となる。そして、遊技球の自重により回転体205は回転軸部材205jを中心軸として回転を開始する。図示の例では、回転体205が9度程度回転している様子が示されている。
図13中(C)に示すように、遊技球の自重により回転体205は回転軸部材205jを中心軸として回転を継続する。図示の例では、回転体205が9度程度(回転開始時から計18度程度)回転している様子が示されている。遊技球の自重により回転体205が回転すると、遊技球はリブ部201rと回転体205の第1周面205aの間に挟まれた状態で下方に変位する。また、回転体205の回転に連動して、レバー部材207のアーム部207aが回転体205に持ち上げられる。
図13中(D)に示すように、回転体205がさらに9度程度(回転開始時から計27度程度)回転すると、遊技球はリブ部201rと回転体205の第1周面205aの間に挟まれた状態でさらに下方に変位する。また、回転体205の回転に連動して、レバー部材207のアーム部207aが回転体205にさらに持ち上げられる。
図13中(E)に示すように、回転体205がさらに9度程度(回転開始時から計36度程度)回転すると、遊技球はリブ部201rと回転体205の第1周面205aの間に挟まれた状態でさらに下方に変位する。また、回転体205の回転に連動して、レバー部材207のアーム部207aが回転体205に持ち上げられた状態で維持される。
そして、図13中(F)に示すように、遊技球の自重により回転体205がさらに9度程度回転すると、すなわち、回転開始時から計45度程度回転すると、遊技球は回転体205の第1周面205aとリブ部201rの間に挟まれた状態から解消され、回転体205の第1周面205a上から離間する。そして、回転体205の下方に配置されている案内部203x上に遊技球が乗り上げ、その後仕切り部200sに案内される。
また、図13中(F)に示すように、回転体205から遊技球が離間すると、遊技球の自重で回転していた回転体205の回転力がなくなる。そして、遊技球が離間しても回転している回転体205にはバネ部材208の引っ張る力がレバー部材207を通して大きく働くため、しばらくすると、レバー部材207のアーム部207aが回転体205の周面に沿った安定した状態で回転体205は停止する。したがって、回転体205の第1周面205a上での振り分けが終了すると、次に第2周面205bで遊技球を受け入れる状態で停止し、次の遊技球を振り分けることが可能となる。
図14に示すように、回転体205から離間した遊技球は案内部203x上から下方に流下する。ここで、仕切り部200sの形状は上方に凸形状となっており、具体的には、仕切り部200sには上流側第1排出通路200o1に向かって傾斜している面と上流側第2排出通路200o2に向かって傾斜している面が形成されており、いずれかの面に遊技球が流下する構造となっている。この例では、案内部203x上において遊技球は第2側壁部205k2の開口部の方に片寄った状態(第2位置状態)で位置していたため、仕切り部200sの上流側第2排出通路200o2に向かって傾斜している面上に遊技球が流下する。そして、仕切り部200sにより上流側第2排出通路200o2に案内された遊技球は、上流側第2排出通路200o2を進行して第2振分装置300に向かうことになる。
図15は、第2振分装置300の振分機構部304を単独で示した斜視図である。
第2振分装置300の内部には、振分機構部304が配置されている。
振分機構部304は、回転体305、レバー部材307、不図示のバネ部材、及び、リア部材309から構成されている。なお、リア部材309の前面側は、遊技球の通路を形成する不図示のフロント部材によって覆われている。
振分機構部304の回転体305は、回転軸部材305jを中心軸として回転自在に設けられており、遊技球の自重で回転する構造となっている。また、回転体305は、遊技球を1個ずつ受け入れる複数の周面を有し、遊技球が移動する力を利用して回転する。そして、回転体305の複数の周面における個々の周面の一方の端部には、遊技球の振り分け方向を定める側壁部が形成されている。具体的には、回転体305の側面には、1個分の側壁部を有する第1側壁部305k1と、7個分の側壁部を有する第2側壁部305k2とが形成されており、これによって第1側壁部305k1は7つの周面分の開口を有しており、第2側壁部305k2は1つの周面分の開口部を有している。そして、これらの側壁部305k1、305k2と回転体305の周面の構造を利用して遊技球の振り分けが行われている。なお、第2側壁部305k2は、1つの大きな円盤状の部材となっている。
振分機構部304のレバー部材307は、アーム部307aと回転軸部307jとから構成されており、回転軸部307jを中心軸として回転可能に設けられており、回転体305の回転に連動してアーム部307aが押し上げられる構造となっている。また、レバー部材307のアーム部307aの中央には、リア部材309とバネ結合するためのフック部307tが備えられ、フック部307tとリア部材309との間に取り付けられた不図示のバネ部材によりレバー部材307の回転が制限されている。そして、レバー部材307の回転が制御されるのに連動して回転体305の回転も制御される。
レバー部材307が回転体305と接するアーム部307aの断面形状は、回転体305の各周面の断面形状と同じ形状、すなわち、U字形状となっている。また、レバー部材307は、フック部307tに取り付けられる不図示のバネ部材によりリア部材309側に常時引っ張られる態様の構造となっている。したがって、回転体305が回転していない場合(遊技球が乗っていない場合)、回転体305のいずれかの周面のU字形状に沿うようにレバー部材307のアーム部307aが位置することで、回転体305とレバー部材307はそれぞれ安定して停止した状態で位置する構造となっている。一方、遊技球が回転体305に乗り、遊技球の自重で回転体305が回転するとレバー部材307は持ち上げられる。その後、遊技球が回転体305から離間すると回転体305の回転力が落ち、不図示のバネ部材によりレバー部材307が回転体305側に引っ張られるため、回転体305の周面にレバー部材307のアーム部307aが沿った安定した位置で回転が終了する。
図16は、第2振分装置300の振分機構部304を分解して示す分解斜視図である。
振分機構部304は、回転体305、レバー部材307、不図示のバネ部材、及び、リア部材309から構成されている。
リア部材309には、合計4つの収納部309f及び309gがそれぞれ左右に対向して対に形成されている。そして、リア部材309の収納部309fには、回転体305の回転軸部材305jが収納され、収納部309gにはレバー部材307の回転軸部307jが収納されている。
これらの回転軸部材305jや回転軸部307jは、回転可能な状態でリア部材309の収納部309fや309fに収納されている。したがって、回転体305は回転軸部材305jを中心軸として回転自在であり、レバー部材307は回転軸部307jを中心軸として回転自在である。
また、リア部材309の前面側の中央には不図示のフック部が形成されており、レバー部材307の中央にもフック部307tが形成されており、これらのフック部の間に不図示のバネ部材が配置される構造となっている。
図17は、第2振分装置300の回転体305を複数の角度から示した斜視図である。
具体的には、図17中(A)〜図17中(H)は、回転体305をそれぞれ異なる角度で回転軸部材305jを中心軸として回転させた場合において、同一方向から回転体305を見た斜視図である。なお、図17中(A)に示す状態を、例えば、回転軸部材305jを中心軸として回転体305を回転させる場合の基準状態(回転角度:0度の状態)とする。また、図17中(B)に示す状態は、基準状態から回転軸部材305jを中心軸として回転体305を45度回転させた状態を表している。同様に、図17中(C)〜図17中(H)においてそれぞれ示す状態は、回転軸部材305jを中心軸として回転体305を同一方向に順に45度ずつ回転させた状態を表している。
回転体305の周面は、遊技球が乗る凹部が連続して形成されており、具体的には、周面が同一の大きさで8個に区分けされ、中心軸方向から見た区分けされた各周面の断面形状が同一のU字形状に形成されている。ここで、8個に区分けされた各周面をそれぞれ順に第1周面305a〜第8周面305hとする。
また、回転体305の区分けされた各周面305a〜305hの端部には側面に沿って突出する形態で左右の端部のいずれか一方に第1側壁部305k1又は第2側壁部305k2が形成されている。すなわち、1つの周面(305a〜305h)に対して1つの壁部(305k1又は305k2)が形成される構造となっている。
図17中(A)〜図17中(H)に示すように、第2周面305bの一方の端部(図中左側の端部)には第1側壁部305k1が形成されている。一方、第1周面305a、第3周面305c〜第8周面305hの逆方向の端部(図中右側の端部)には第2側壁部305k2が形成されている。
このため、第1側壁部305k1は、第2周面305bの位置にしか形成されておらず、第1周面305a、第3周面305c〜第8周面305hの位置に開口部を有した構造となっている。
また、第2側壁部305k2は、第2周面305bの位置に開口部を有した構造となっている。
したがって、回転体305の周面上に遊技球が乗る場合、いずれかの方に片寄って遊技球が乗ることを表している。例えば、回転体305の第2周面305b上に遊技球が乗る場合、遊技球は第1側壁部305k1に邪魔されて第2側壁部305k2の開口部の方に片寄って乗る。
一方、回転体305の第1周面305a、第3周面305c〜第8周面305h上に遊技球が乗る場合、遊技球は第2側壁部305k2に邪魔されて第1側壁部305k1の開口部の方に片寄って乗る。
ここで、回転体305の周面上での遊技球が滞在する位置状態について、遊技球が第2側壁部305k2の開口部の方に片寄る状態を第2位置状態とし、周面上で第1側壁部305k1の開口部の方に片寄る状態を第1位置状態とする。そうすると、回転体305の第2周面305b上では、遊技球は第2位置状態で転動し、回転体305の第1周面305a、第3周面305c〜第8周面305h上では、遊技球は第1位置状態で転動することを表している。
なお、本実施形態では回転体305の周面を8個に区分しているが、8個に限定せずにそれ以上でも以下でもよい。また、各周面の断面形状をU字形状としたがV字形状でも逆台形形状でもよい。また、1つの周面(305a〜305h)に対応させて第1側壁部305k1や第2側壁部305k2のいずれを形成するかについては、第2振分装置300において実施したい振り分け比率に基づいて決定することができる。具体的には、本実施形態の第2振分装置300では、全8面について1対7の比率で各周面に対して側壁部を形成しているが、全8面について別の比率(例えば、4対4等の均等な比率)で各周面に対して側壁部を形成してもよい。
上述したように、周面を8個に区分して、1つの周面に第1側壁部305k1を形成し、7つの周面に第2側壁部205k2を形成することにより、左側のルートと右側のルートとの振り分け率を「7:1」に設定することができる。
次に、第2振分装置300の動作原理(第1動作例及び第2動作例)について説明する。
図18〜図20は、第2振分装置300により遊技球が最終的に下流側第1排出通路300o1に振り分けられる第1動作例を説明する図であり、図21〜図23は、第2振分装置300により遊技球が最終的に下流側第2排出通路300o2に振り分けられる第2動作例を説明する図である。なお、第1動作例では、回転体305が第1周面305aで遊技球を受け入れる状態で停止している場合を想定し、第2動作例では、回転体305が第2周面305bで遊技球を受け入れる状態で停止している場合を想定している。
ここで、図18及び図21は、遊技球が回転体305に乗る様子を示しており、図20及び図23は、遊技球が回転体305から離間して第2振分装置300により振り分けられた様子を示している。さらに、図19及び図22は、第2振分装置300の回転体305の付近の断面図であり、遊技球が回転体305上で移動する様子を示している。
図18に示すように、第2振分装置300の下流側流入通路300iに遊技球が進入している。下流側流入通路300iを進行する(落下する)遊技球は、回転体305の第2側壁部305k2に当接し、第2側壁部305k2により進行方向が変更される。すなわち、遊技球の進路は、回転体305の第1周面305a上の第1側壁部305k1の開口部(第1位置状態)に向かう方向に変更される。
図19中(A)に示すように、遊技球は、回転体305の第2側壁部305k2の他に、回転体305の前面側を覆うフロント部材に形成されたリブ部301rに当接し、リブ部301rにより進行方向が変更される。すなわち、遊技球はリブ部301r上を進行して、回転体305に向かう進路に変更される。
したがって、下流側流入通路300iを進行する(落下する)遊技球は、回転体305の第2側壁部305k2とリブ部301rにより、回転体305の第1周面305a上の第1側壁部305k1の開口部(第1位置状態)に向かう。
図19中(B)に示すように、回転体305の第2側壁部305k2とリブ部301rにより、遊技球は回転体305の第1周面305a上に乗り上げる。なお、図示していないが、第1周面305a上に乗り上げる遊技球の位置は、第1側壁部305k1の開口部の方に片寄った状態(第1位置状態)となる。そして、遊技球の自重により回転体305は回転軸部材305jを中心軸として回転を開始する。図示の例では、回転体305が9度程度回転している様子が示されている。
図19中(C)に示すように、遊技球の自重により回転体305は回転軸部材305jを中心軸として回転を継続する。図示の例では、回転体305が9度程度(回転開始時から計18度程度)回転している様子が示されている。遊技球の自重により回転体305が回転すると、遊技球はリブ部301rと回転体305の第1周面305aの間に挟まれた状態で下方に変位する。また、回転体305の回転に連動して、レバー部材307のアーム部307aが回転体305に持ち上げられる。
図19中(D)に示すように、回転体305がさらに9度程度(回転開始時から計27度程度)回転すると、遊技球はリブ部301rと回転体305の第1周面305aの間に挟まれた状態でさらに下方に変位する。また、回転体305の回転に連動して、レバー部材307のアーム部307aが回転体305にさらに持ち上げられる。
図19中(E)に示すように、回転体305がさらに9度程度(回転開始時から計36度程度)回転すると、遊技球はリブ部301rと回転体305の第1周面305aの間に挟まれた状態でさらに下方に変位する。また、回転体305の回転に連動して、レバー部材307のアーム部307aが回転体305に持ち上げられた状態で維持される。
そして、図19中(F)に示すように、遊技球の自重により回転体305がさらに9度程度回転すると、すなわち、回転開始時から計45度程度回転すると、遊技球は回転体305の第1周面305aとリブ部301rの間に挟まれた状態から解消され、回転体305の第1周面305a上から離間する。そして、回転体305の下方に配置されている案内部303x上に遊技球が乗り上げ、その後仕切り部300sに案内される。
また、図19中(F)に示すように、回転体305から遊技球が離間すると、遊技球の自重で回転していた回転体305の回転力がなくなる。そして、遊技球が離間しても回転している回転体305にはバネ部材308の引っ張る力がレバー部材307を通して大きく働くため、しばらくすると、レバー部材307のアーム部307aが回転体305の周面に沿った安定した状態で回転体305は停止する。したがって、回転体305の第1周面305a上での振り分けが終了すると、次に第2周面305bで遊技球を受け入れる状態で停止し、次の遊技球を振り分けることが可能となる。
図20に示すように、回転体305から離間した遊技球は案内部303x上から下方に流下する。ここで、仕切り部300sの形状は上方に凸形状となっており、具体的には、仕切り部300sには下流側第1排出通路300o1に向かって傾斜している面と下流側第2排出通路300o2に向かって傾斜している面が形成されており、いずれかの面に遊技球が流下する構造となっている。この例では、案内部303x上において遊技球は第1側壁部305k1の開口部の方に片寄った状態(第1位置状態)で位置していたため、仕切り部300sの下流側第1排出通路300o1に向かって傾斜している面上に遊技球が流下する。そして、仕切り部300sにより下流側第1排出通路300o1に案内された遊技球は、下流側第1排出通路300o1を進行して最終的には遊技領域(左打ち領域)に放出される。
次に、回転体305が第2周面305bで遊技球を受け入れる状態で停止している際に、第2振分装置300により振り分けられる遊技球の第2動作例について説明する。
図21に示すように、第2振分装置300の下流側流入通路300iに遊技球が進入している。下流側流入通路300iを進行する(落下する)遊技球は、回転体305の第1側壁部305k1に当接し、第1側壁部305k1により進行方向が変更される。すなわち、遊技球の進路は、回転体305の第2周面305b上の第2側壁部305k2の開口部(第2位置状態)に向かう方向に変更される。
図22中(A)に示すように、遊技球は、回転体305の第1側壁部305k1の他に、回転体305の前面側を覆うフロント部材に形成されたリブ部301rに当接し、リブ部301rにより進行方向が変更される。すなわち、遊技球はリブ部301r上を進行して、回転体305に向かう進路に変更される。
したがって、下流側流入通路300iを進行する(落下する)遊技球は、回転体305の第1側壁部305k1とリブ部301rにより、回転体305の第2周面305b上の第2側壁部305k2の開口部(第2位置状態)に向かう。
図22中(B)に示すように、回転体305の第1側壁部305k1とリブ部301rにより、遊技球は回転体305の第2周面305b上に乗り上げる。なお、図示していないが、第2周面305b上に乗り上げる遊技球の位置は、第2側壁部305k2の開口部の方に片寄った状態(第2位置状態)となる。そして、遊技球の自重により回転体305は回転軸部材305jを中心軸として回転を開始する。図示の例では、回転体305が9度程度回転している様子が示されている。
図22中(C)に示すように、遊技球の自重により回転体305は回転軸部材305jを中心軸として回転を継続する。図示の例では、回転体305が9度程度(回転開始時から計18度程度)回転している様子が示されている。遊技球の自重により回転体305が回転すると、遊技球はリブ部301rと回転体305の第2周面305bの間に挟まれた状態で下方に変位する。また、回転体305の回転に連動して、レバー部材307のアーム部307aが回転体305に持ち上げられる。
図22中(D)に示すように、回転体305がさらに9度程度(回転開始時から計27度程度)回転すると、遊技球はリブ部301rと回転体305の第2周面305bの間に挟まれた状態でさらに下方に変位する。また、回転体305の回転に連動して、レバー部材307のアーム部307aが回転体305にさらに持ち上げられる。
図22中(E)に示すように、回転体305がさらに9度程度(回転開始時から計36度程度)回転すると、遊技球はリブ部301rと回転体305の第2周面305bの間に挟まれた状態でさらに下方に変位する。また、回転体305の回転に連動して、レバー部材307のアーム部307aが回転体305に持ち上げられた状態で維持される。
そして、図22中(F)に示すように、遊技球の自重により回転体305がさらに9度程度回転すると、すなわち、回転開始時から計45度程度回転すると、遊技球は回転体305の第1周面305aとリブ部301rの間に挟まれた状態から解消され、回転体305の第2周面305b上から離間する。そして、回転体305の下方に配置されている案内部303x上に遊技球が乗り上げ、その後仕切り部300sに案内される。
また、図22中(F)に示すように、回転体305から遊技球が離間すると、遊技球の自重で回転していた回転体305の回転力がなくなる。そして、遊技球が離間しても回転している回転体305にはバネ部材308の引っ張る力がレバー部材307を通して大きく働くため、しばらくすると、レバー部材307のアーム部307aが回転体305の周面に沿った安定した状態で回転体305は停止する。したがって、回転体305の第2周面305b上での振り分けが終了すると、次に第3周面305cで遊技球を受け入れる状態で停止し、次の遊技球を振り分けることが可能となる。
図23に示すように、回転体305から離間した遊技球は案内部303x上から下方に流下する。ここで、仕切り部300sの形状は上方に凸形状となっており、具体的には、仕切り部300sには下流側第1排出通路300o1に向かって傾斜している面と下流側第2排出通路300o2に向かって傾斜している面が形成されており、いずれかの面に遊技球が流下する構造となっている。この例では、案内部303x上において遊技球は第2側壁部305k2の開口部の方に片寄った状態(第2位置状態)で位置していたため、仕切り部300sの下流側第2排出通路300o2に向かって傾斜している面上に遊技球が流下する。そして、仕切り部300sにより下流側第2排出通路300o2に案内された遊技球は、下流側第2排出通路300o2を進行し、ワープ通路40dを経由して、最終的には転動ステージ400に向かうことになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)本実施形態によれば、左打ち領域に振分ユニット500を配置しているため、左打ち領域に向けて発射された遊技球を一定の割合でワープ通路40dに進入させることができる。そして、ワープ通路40dに進入した遊技球は、転動ステージ400に導かれることから、左打ち領域に向けて発射された遊技球を一定の割合(16回に1回の割合)で転動ステージ400に導くことができる。これにより、転動ステージ400に導かれる遊技球の数を安定させることができるので、転動ステージ400上に遊技球がなかなか到達せずに遊技者の遊技意欲が低下してしまうことを回避することができる。
(2)本実施形態では、左打ち領域に向けて発射された遊技球を一定の割合で転動ステージ400に導くことができるので、中始動入賞口26に遊技球が入球しやすいチャンス状態が多く発生しているということを遊技者に深く印象付けることができる。
(3)本実施形態では、遊技球を安定して転動ステージ400に導くことができるため、転動ステージ400上での遊技球の転動の様子を見る機会を多く与えることができ、遊技球の動きを目で見て楽しむことができる遊技機を提供することができる。
(4)本実施形態では、振分ユニット500を介在させて遊技球をワープ通路40d及び転動ステージ400に導いているため、釘や障害物等による運の要素を排除して、何発に1回か(例えば、左打ち領域に遊技球を100個発射した場合には6個程度)は、必ず遊技球を転動ステージ400に導くことができる。これにより、転動ステージ400の利用頻度を高めることができ、優秀なステージが配置されているのに利用頻度が低くなってしまうという問題を解消することができる。
(5)本実施形態によれば、第1振分装置200及び第2振分装置300といった2つの振分装置を用いて遊技球の振り分けを実行しているため、1つ1つの振分装置が大型化することを回避することができ、遊技領域の表側の領域や裏側の領域に振分装置が出っ張りすぎてしまうことを回避することができる。また、2つの振分装置を用いているため、段階的な複数の振り分け動作を実現することができ、遊技球の重みによる振分装置への負荷を軽減させ、振分装置を円滑にかつ安定して動作させることができる。
(6)本実施形態では、第1振分装置200の振り分け割合(1/2)の値は、第2振分装置300の振り分け割合(1/8)の値よりも大きく設定されているため、振分ユニット500の入口部分では、偏りなく遊技球を左右に散らすことができ、遊技球の動きが単調になることを回避することができる。また、第1振分装置200の振り分け割合(1/2)の値が、第2振分装置300の振り分け割合(1/8)の値よりも大きいということは、第1振分装置200での振り分けの方が第2振分装置300での振り分けよりも、振り分けの偏りが小さいということを意味しており、振分ユニット500の上流側(入口部分)にて遊技球が連続で同一方向に振り分けられることを軽減させることができ、遊技球の球噛みのリスクを減少させることができる。
(7)本実施形態では、第1振分装置200や第2振分装置300によって、ワープ通路40dに進入しない方向(図5の矢印A1の振り分け失敗ルート又は矢印B1の振り分け失敗ルート)に振り分けられた遊技球は、それぞれ別の通路(上流側第1排出通路200o1又は下流側第1排出通路300o1)を通過して左打ち領域に放出されるため、失敗ルートを進む遊技球は合流しないことになる。このように、振り分けに失敗した遊技球に関しては、あえて合流させない構成を採用することにより、振り分けに失敗した遊技球の動きの単調さを解消することができる。この点、振り分けに失敗した遊技球を1つのルートに集めて合流させてしまうと、ほとんどの遊技球が1つのルートから排出されることになり、遊技者の期待感が少なくなるという懸念があるだけでなく、第1振分装置200での振り分けで失敗したのか、第2振分装置300での振り分けで失敗したのかが、一見して分かりづらくなる。これに対して、本実施形態では、振り分けに失敗した遊技球のルートを合流させずに分岐させた状態を維持しているため、遊技球の分散性を高めて振り分けルートの認識性を向上させることができるだけでなく、分岐させたルートによって遊技球を分散させて放出することができ、放出後の遊技球の動きも多彩なものとすることができる。
(8)本実施形態では、回転体205,305と側壁部205k1,205k2,305k1,305k2とを利用して遊技球の振り分けを実行しているため、回転体の周面の数や側壁部の取り付け位置の変更によって振り分け割合を容易に変化させることができる。これにより、製造時における第1振分装置200及び第2振分装置300に関する数値調整(振分率の調整)の容易化を図ることができる。このため、先に転動ステージ400を製造したとしても、出来上がった転動ステージ400に合わせて第1振分装置200及び第2振分装置300の振り分け割合を容易に調整し直すことができる。なお、出来上がった転動ステージ400を一から作り直すのはコスト的にも労力的にも困難なことである。
(9)本実施形態では、ワープ通路40dには振分ユニット500を経由しなければ進入することができないので、すなわち、ワープ通路40dには別の入口がないため、転動ステージ400への到達確率を一定の値に保つことができる。
本発明は上述した一実施形態に制約されることなく、種々に変形して実施することができる。一実施形態で挙げた構成の態様は例示であり、上述した構成の態様に限定されるものではない。
上述した実施形態では、振分ユニット500(第1振分装置200及び第2振分装置300)は、左打ち領域に配置する例で説明したが、右打ち領域に配置してもよい。
上述した実施形態では、振分ユニット500は、2つの振分装置(第1振分装置200及び第2振分装置300)を含んでいる例で説明したが、1つの振分装置だけ(例えば、第1振分装置200だけ又は第2振分装置300だけ)を含んでいるユニットとしてもよい。
上述した実施形態では、第1振分装置200及び第2振分装置300は、回転体を用いて遊技球を2方向に振り分ける例で説明したが、その他の機構(例えば、シーソー等の機構)を用いて遊技球を2方向に振り分けてもよい。
上述した実施形態では、第1振分装置200及び第2振分装置300にて、振り分けに失敗した遊技球は合流させない例で説明したが、合流させて1つの通路(1つのルート)から左打ち領域に放出してもよい。
上述した実施形態では、ワープ通路40dには、振分ユニット500を経由しなければ遊技球が進入することができない例で説明したが、ワープ通路40dに別の入口を形成して、振分ユニット500を経由しなくてもワープ通路40dに遊技球を進入させることができる構成としてもよい。
その他、パチンコ機1の構造や盤面構成、具体的な数値等は図示のものも含めて好ましい例示であり、これらは適宜に変形可能である。
1 パチンコ機
8 遊技盤ユニット
8a 遊技領域
20 始動ゲート
26 中始動入賞口
28 可変始動入賞装置
33 普通図柄表示装置
33a 普通図柄作動記憶ランプ
34 第1特別図柄表示装置
35 第2特別図柄表示装置
34a 第1特別図柄作動記憶ランプ
35a 第2特別図柄作動記憶ランプ
38 遊技状態表示装置
40d ワープ通路
42 液晶表示器
45 演出切替ボタン
200 第1振分装置
300 第2振分装置
400 転動ステージ
500 振分ユニット

Claims (8)

  1. 遊技球の流下範囲の区画に基づく特定の領域を含む遊技領域が形成された遊技盤ユニットと、
    前記遊技領域に向けて遊技球を発射する球発射装置と、
    前記遊技領域に配置され、所定の抽選の抽選契機を発生させる始動口と、
    前記始動口の上方に配置され、遊技球が転動可能であり、遊技球が前記始動口に入球することを容易とするステージと、
    前記特定の領域を流下する遊技球を前記ステージに導くワープ通路と、
    前記特定の領域に配置され、前記特定の領域に向けて発射された全ての遊技球を受け入れ、受け入れた遊技球を予め定められた振り分け割合で前記ワープ通路に進入する方向又は前記ワープ通路に進入しない方向のいずれかに振り分ける振分装置とを備え、
    前記振分装置は、
    予め定められた一定の個数の遊技球を前記球発射装置によって発射した場合、前記一定の個数のうち所定の個数目に対応する遊技球を前記ワープ通路を経由させて前記ステージに到達させるよう規則的に遊技球を振り分けることを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記振分装置は、
    第1振分装置、及び、前記第1振分装置よりも下流に配置された第2振分装置を含み、
    前記第1振分装置は、
    前記特定の領域に向けて発射された全ての遊技球を受け入れ、受け入れた遊技球を予め定められた第1の振り分け割合で前記第2振分装置に進入する方向又は前記第2振分装置に進入しない方向のいずれかに振り分け、
    前記第2振分装置は、
    前記第1振分装置により前記第2振分装置に進入する方向に振り分けられた全ての遊技球を受け入れ、受け入れた遊技球を予め定められた第2の振り分け割合で前記ワープ通路に進入する方向又は前記ワープ通路に進入しない方向のいずれかに振り分けることを特徴とする遊技機。
  3. 請求項2に記載の遊技機において、
    前記第1の振り分け割合の値は、
    前記第2の振り分け割合の値よりも大きいことを特徴とする遊技機。
  4. 請求項2又は3に記載の遊技機において、
    前記第1振分装置によって前記第2振分装置に進入しない方向に振り分けられた遊技球と、前記第2振分装置によって前記ワープ通路に進入しない方向に振り分けられた遊技球とは、それぞれ別の通路を通過して前記特定の領域に放出されることを特徴とする遊技機。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の遊技機において、
    前記ワープ通路は、
    前記振分装置によって前記ワープ通路の方向に振り分けられた遊技球だけが進入可能な通路であり、前記振分装置によって前記ワープ通路の方向に振り分けられなかった遊技球は進入困難な通路であることを特徴とする遊技機。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の遊技機において、
    前記ワープ通路に進入する方向に振り分けられた遊技球は、
    前記ステージへ進入するときの速度又は進入角度に応じて前記始動口に入球することを容易とする流出部位へ転動可能としていることを特徴とする遊技機。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の遊技機において、
    前記ワープ通路には、
    遊技球の通過を検出する球検知センサが配置されており、
    前記球検知センサが前記所定の個数目となる遊技球を検知した場合、所定の検知時演出を実行する検知時演出実行手段を備えることを特徴とする遊技機。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の遊技機において、
    前記遊技領域における遊技球の流下範囲の区画するガイドレールと、
    前記球発射装置により特定の発射力で発射された際に遊技球が流下する前記特定領域としての第1遊技領域と、
    前記球発射装置により前記特定の発射力とは異なる非特定の発射力で発射された際に遊技球が流下する非特定領域としての第2遊技領域と、
    前記特定領域の上流に配置され、前記特定の発射力で発射された全ての遊技球を受け入れ、当該全ての遊技球をガイドレールの左右のいずれか一方の方向に向けて誘導するとともに、遊技球の流下速度を減速させて遊技球を下方に誘導する段差を有する誘導路とを備えることを特徴とする遊技機。
JP2014238513A 2014-11-26 2014-11-26 遊技機 Pending JP2016097221A (ja)

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