以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
(遊技機1の構成)
まず、図1乃至図3を参照して、遊技機1の構成について具体的に説明する。図1は、本発明の実施形態における遊技機1の正面図の一例である。また、図2は、本発明の実施形態におけるガラス枠を開放させた状態の遊技機1の斜視図の一例である。また、図3は、本発明の実施形態における遊技機1の裏面側の斜視図である。
遊技機1は、遊技店の島設備に取り付けられる外枠60と、その外枠60と回動可能に支持されたガラス枠50とが備えられている(図1、図2参照)。また、外枠60には、遊技球200が流下する遊技領域6が形成された遊技盤2が設けられている。
ガラス枠50には、スピーカからなる音声出力装置32と、複数のランプ(LED)を有する枠用照明装置34bと、押圧操作により演出態様を変更させるための演出ボタン35と、少なくとも2方向(通常4方向)へ押圧操作が可能な十字キー36とが設けられている。
音声出力装置32は、BGM(バックグランドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力し、サウンドによる演出を行っている。また、枠用照明装置34bは、各ランプの光の照射方向や発光色を変更して、照明による演出を行うようにしたものであって複数の位置に設けられている。
演出ボタン35には、演出ボタン検出スイッチ35aが設けられており、この演出ボタン検出スイッチ35aが遊技者の操作を検出すると、この操作に応じてさらなる演出を実行することになる。同様にして、十字キー36にも、十字キー検出スイッチ36bが設けられており、遊技者が遊技機1へ所定の情報を入力することができるように構成されている(図4参照)。
特に、本実施形態では、演出ボタン35は、演出ボタン駆動モータ35bによって上下方向に移動することが可能に構成されている(図4参照)。
また、ガラス枠50には、回動操作されることにより遊技領域6に向けて遊技球を発射させる操作ハンドル3と、複数の遊技球を貯留する受け皿40が設けられており、この受け皿40は、操作ハンドル3の方向側に遊技球が流下するように下りの傾斜を有している(図2参照)。この受け皿40の下りの傾斜の端部には、遊技球を受け入れる受入口が設けられており、この受入口に受け入れられた遊技球は、玉送りソレノイド4bが駆動することにより、ガラス枠50の裏面に設けられた玉送り開口部41へ遊技球が1個ずつ送り出される。
そして、玉送り開口部41へ送り出された遊技球は、打出部材4cの方向に向けて下り傾斜を有している発射レール42により、発射レール42の下り傾斜の端部に誘導される。発射レール42の下り傾斜の端部の上方には、遊技球を停留させる停止するストッパー43が設けられており、玉送り開口部41から送り出された遊技球は、発射レール42の下り傾斜の端部で1個の遊技球が停留されることになる(図2参照)。
そして、遊技者が操作ハンドル3に触れることで、操作ハンドル3の内部に設けられているタッチセンサ3a(図4参照)が、操作ハンドル3と遊技者とが接触していることを検知する。その後、遊技者が操作ハンドル3を回動させると、操作ハンドル3に直結している発射ボリューム3bも回動し、発射ボリューム3bにより遊技球の発射強度が調整され、調整された発射強度で発射用ソレノイド4aに直結された打出部材4cが回転する。この打出部材4cが回転することで、打出部材4cにより発射レール42の下り傾斜の端部に貯留されている遊技球200が打ち出され、遊技球が遊技領域6に発射されることとなる。
上記のようにして発射された遊技球は、発射レール42からレール5a、5b間を上昇して玉戻り防止片5cを超えると、遊技領域6に到達し、その後遊技領域6内を自由落下する。このとき、遊技領域6に設けられた複数の釘や風車によって、遊技球は予測不能に落下することとなる。
遊技盤2の遊技領域6内には、各種の入賞口(一般入賞口12、普通図柄ゲート13、第1始動口14、第2始動口15、第1大入賞口16、第2大入賞口17)と、画像表示装置31と、その画像表示装置31の表示領域を取り囲むようにして飾り部材7とが設けられている。
これに対して、遊技盤2の遊技領域6外には、第1特別図柄表示装置20と、第2特別図柄表示装置21と、普通図柄表示装置22と、第1特別図柄保留表示器23と、第2特別図柄保留表示器24と、普通図柄保留表示器25とが設けられている。
遊技領域6には、遊技球が入球(進入)可能な一般入賞口12が複数設けられており、これらの一般入賞口12には、一般入賞口検出スイッチ12aが設けられている。この一般入賞口検出スイッチ12aが遊技球の入球を検出すると、所定の賞球(例えば10個の遊技球)が払い出されることになる。
また、上記遊技領域6の中央下側の領域には、遊技球が入球(進入)可能な始動領域を構成する第1始動口14および第2始動口15が設けられている。
この第2始動口15は、始動可動片15bを有しており、始動可動片15bが垂直に立った状態となる閉鎖態様と、始動可動片15bが前に倒れた状態となる開放態様とに可動制御される。このとき、第2始動口15が上記開放態様に制御されているときには、始動可動片15bが受け皿として機能し、第2始動口15への遊技球の入球が容易となる。つまり、第2始動口15は、閉鎖態様にあるときには遊技球の入球機会がなく、閉鎖態様にあるときには開放態様に比べて遊技球の入球機会が増すこととなる。
ここで、第1始動口14には遊技球の入球を検出する第1始動口検出スイッチ14aが設けられ、第2始動口15には遊技球の入球を検出する第2始動口検出スイッチ15aが設けられている。そして、第1始動口検出スイッチ14aまたは第2始動口検出スイッチ15aが遊技球の入球を検出すると、後述する「大当たり抽選」を行うための特別図柄判定用乱数値を取得する。
なお、第1始動口検出スイッチ14aまたは第2始動口検出スイッチ15aが遊技球の入球を検出した場合には、上記特別図柄判定用乱数値の他にも、停止表示する特別図柄を決定するための大当たり図柄用乱数値、特別図柄の変動時間を決定するためのリーチ判定用乱数値・特図変動用乱数値も取得される。
さらに、第1始動口検出スイッチ14aまたは第2始動口検出スイッチ15aが遊技球の入球を検出した場合にも、一般入賞口検出スイッチ12aが遊技球の入賞を検知したときと同様に、所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
また、上記遊技領域6の左右の領域には、遊技球が通過可能な普通領域を構成する普通図柄ゲート13が設けられている。
この普通図柄ゲート13には、遊技球の通過(進入)を検出するゲート検出スイッチ13aが設けられている。そして、普通図柄ゲート13に遊技球が通過すると、ゲート検出スイッチ13aが遊技球の通過を検出し、後述する「普通図柄抽選」を行うための普通図柄判定用乱数値を取得する。
なお、ゲート検出スイッチ13aが遊技球の通過を検出した場合には、上記普通図柄判定用乱数値の他にも、停止表示する普通図柄を決定するための普図停止用乱数値、普通図柄の変動時間を決定するための普図時間用乱数値も取得される。
さらに、上記遊技領域6の右側の領域には、遊技球が通過可能な普通領域を構成する普通図柄ゲート13に加え、遊技球が入球可能な第1大入賞口16と、遊技球が入球可能な第2大入賞口17も設けられている。
このため、操作ハンドル3を大きく回動させ、強い力で打ち出された遊技球でないと、第1大入賞口16および第2大入賞口17には遊技球が入賞しないように構成されている。
第1大入賞口16は、通常は第1大入賞口開閉扉16bによって閉状態に維持されており、遊技球の入球を不可能としている。これに対して、後述する特別遊技が開始されると、第1大入賞口開閉扉16bが開放されるとともに、この第1大入賞口開閉扉16bが遊技球を第1大入賞口16内に導く受け皿として機能し、遊技球が第1大入賞口16に入球可能となる。この第1大入賞口16には第1大入賞口検出スイッチ16aが設けられており、この第1大入賞口検出スイッチ16aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
第2大入賞口17の右端には、第2大入賞口開閉扉17bが設けられており、この第2大入賞口開閉扉17bの一方を支点として可動することによって第2大入賞口17への入賞を容易にする開放状態と入賞ができない閉鎖状態とを制御する。そして、第2大入賞口開閉扉17bが開放状態となると、その第2大入賞口開閉扉17bが遊技球を第2大入賞口17内に導く受け皿として機能し、遊技球が第2大入賞口17に入球可能となる。この第2大入賞口17には、第2大入賞口検出スイッチ17aが設けられており、この第2大入賞口検出スイッチ17aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
さらには、遊技領域6の最下部の領域には、一般入賞口12、第1始動口14、第2始動口15、第1大入賞口16および第2大入賞口17のいずれにも入球しなかった遊技球を排出するためのアウト口11が設けられている。
また、遊技領域6の中央には、LCD(Liquid Crystal Display)等によって構成された画像表示装置31が設けられている。
この画像表示装置31は、遊技が行われていない待機中に画像を表示したり、遊技の進行に応じた画像を表示したりする。なかでも、後述する大当たりの抽選結果を報知するための3個の演出図柄38が上から下に向かって変動表示され、最終的に特定の演出図柄38の組合せ(例えば、777等)が停止表示されることにより、大当たりの抽選結果として大当たりが報知される。演出図柄38は、四角の枠領域を背景領域として当該枠内に数字を納めた形態のものであり(但し、疑似変動に発展することを示す場合は「NEXT」図柄となる)、数字以外の背景領域の色(背景色)を変化させ得るものとなっている。
この演出図柄38は、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したときには、後述する特別図柄の変動表示に合わせて変動表示するとともに、所定の変動時間経過後に後述する特別図柄の停止表示に合わせて停止表示する。すなわち、演出図柄38と特別図柄との変動表示のタイミング、演出図柄38と特別図柄との停止表示のタイミングは、それぞれが対応している(同じ時間になっている)。
さらに、本実施形態では、この演出図柄38は、第1始動口14に遊技球が入球したときであっても、第2始動口15に遊技球が入球したときであっても、同じ種類の演出図柄38が変動表示又は停止表示されるようになっている。ただし、第1始動口14に遊技球が入球したときと、第2始動口15に遊技球が入球したときとで異なる種類の演出図柄38が変動表示又は停止表示されるように構成しても構わない。
また、画像表示装置31の表示領域には、現在の第1特別図柄保留数(U1)および、第2特別図柄保留数(U2)を遊技者が把握しやすいようにアイコン表示するための保留アイコン表示領域、および現在変動中の変動表示に関連した表示をアイコン表示するための当該変動アイコン表示領域が設けられている。
また、以降の説明において保留アイコン表示領域に表示されるアイコンのことを「保留アイコン」、当該変動アイコン表示領域に表示されるアイコンのことを「当該変動アイコン」という。
また、保留アイコン表示領域及び当該変動アイコン表示領域の前面側に0.5秒間だけ遮蔽画像が表示されることがあり、遮蔽画像が表示されると保留アイコン表示領域及び当該変動アイコン表示領域が視認不能となる。遮蔽画像の表示開始タイミングとしては、各回の変動表示の開始と、第1停止図柄の仮停止とがある。
そして、画像表示装置31の表示領域を取り囲んだ飾り部材7には、画像表示装置31の表示領域の前面に遊技球が通過しないように、その外周に遊技盤2から立設した壁部が設けられている。
また飾り部材7の左右両側には、複数のランプ(LED等)を有する盤用照明装置34aが設けられており、飾り部材7の上部には、遊技機のタイトルの「看板」を模した第1装飾部材33aが設けられ、飾り部材7の右部には、「刀」を模した第2装飾部材33bが設けられている。
この第1装飾部材33aは、ソレノイドやモータ等によって構成される盤用駆動装置33によって駆動され、上下方向に移動することが可能であって、この上下方向の移動によって画像表示装置31の前面に移動することができる。同様に、第2装飾部材33bも、盤用駆動装置33によって駆動され、第2装飾部材33bの下方を支点として左側に倒れて、画像表示装置31の前面に移動することができる。
遊技盤2の遊技領域6外に設けられている第1特別図柄表示装置20は、第1始動口14に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選の抽選結果を、特別図柄として報知するものであり、LED等によって構成される複数の点灯部材によって構成されている。大当たりの抽選の抽選結果に対応する特別図柄は、すぐに報知されるものではなく、所定時間に亘って変動表示(点滅)された後に、停止表示(点灯)されるようにしている。
なお、第2特別図柄表示装置21は、第2始動口15に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たり抽選の抽選結果を、特別図柄として報知するためのもので、その機能は、上記第1特別図柄表示装置20と同一である。
また、第1特別図柄表示装置20および/又は第2特別図柄表示装置21は、7セグメントのLEDによっても構成することができる。例えば、大当たりに当選した場合には「7」を停止表示し、ハズレであった場合には「−」を停止表示するように構成してもよい。
ここで、「大当たり抽選」とは、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したときに、特別図柄判定用乱数値を取得し、取得した特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるかの判定する処理をいう。
また、本実施形態において「大当たり」というのは、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、大当たり遊技を実行する権利を獲得したことをいう。「大当たり遊技」においては、第1大入賞口16または第2大入賞口17が開放されるラウンド遊技を所定回数(例えば、4回または16回)行う。各ラウンド遊技における第1大入賞口16または第2大入賞口17の最大開放時間については予め定められた時間が設定されており、この間に第1大入賞口16または第2大入賞口17に所定個数の遊技球(例えば9個)が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となる。つまり、「大当たり遊技」は、第1大入賞口16または第2大入賞口17に遊技球が入球するとともに、当該入球に応じた賞球を遊技者が獲得できる遊技である。
なお、この大当たり遊技には、複数種類の大当たりが設けられているが、詳しくは後述する。
また、特別図柄の変動表示中や後述する特別遊技中等、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球して、即座に大当たり抽選が行えない場合には、一定の条件のもとで、大当たり抽選の権利が保留される。
より具体的には、第1始動口14に遊技球が入球したときに取得された特別図柄判定用乱数値等を第1保留として記憶し、第2始動口15に遊技球が入球したときに取得された特別図柄判定用乱数値等を第2保留として記憶する。これら両保留は、それぞれ上限保留個数を4個に設定し、その保留個数は、それぞれ第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24とに表示される。
なお、第1保留が1つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の最左端のLEDが点灯し、第1保留が2つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の最左端から2つのLEDが点灯する。また、第1保留が3つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の最左端から3つのLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、第1保留が4つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の最左端から4つのLEDが点灯する。また、第2特別図柄保留表示器24においても、上記と同様に第2保留の保留個数が表示されることになる。
また、遊技盤2の遊技領域6外に設けられている普通図柄表示装置22は、普通図柄ゲート13を遊技球が通過したことを契機として行われる普通図柄抽選の抽選結果を報知するためのものである。
ここで、「普通図柄抽選」とは、普通図柄ゲート13に遊技球が通過したときに、普通図柄判定用乱数値を取得し、取得した普通図柄判定用乱数値が「当たり」に対応する乱数値であるかどうかの判定する処理をいう。この普通図柄抽選の抽選結果についても、普通図柄ゲート13を遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、普通図柄表示装置22において普通図柄が点滅等の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、普通図柄抽選の抽選結果に対応する普通図柄が停止表示して、遊技者に抽選結果が報知されるようにしている。そして、この普通図柄抽選によって当たりに当選すると普通図柄表示装置22の特定の普通図柄(例えば「○」)が点灯し、その後、上記第2始動口15が所定時間、開放態様に制御される。
また、特別図柄と同様に、即座に普通図柄抽選が行えない場合には、一定の条件のもとで、普通図柄抽選の権利が保留される。この普通図柄の上限保留個数も4個に設定されており、その保留個数が、上記第1特別図柄保留表示器23および第2特別図柄保留表示器24と同様の態様によって、普通図柄保留表示器25において表示される。
また、図2に示すように、ガラス枠50は、遊技盤2の前方(遊技者側)において遊技領域6を視認可能に覆うガラス板52を支持している。なお、ガラス板52は、ガラス枠50に対して着脱可能に固定されている。
そして、ガラス枠50は、左右方向の一端側(たとえば遊技機1に正対して左側)においてヒンジ機構部51を介して外枠60に連結されており、ヒンジ機構部51を支点として左右方向の他端側(たとえば遊技機1に正対して右側)を外枠60から開放させる方向に回動可能とされている。ガラス枠50は、ガラス板52とともに遊技盤2を覆い、ヒンジ機構部51を支点として扉のように回動することによって、遊技盤2を含む外枠60の内側部分を開放することができる。
ガラス枠50における左右方向の他端側には、ガラス枠50の他端側を外枠60に固定するロック機構が設けられている。ロック機構による固定は、専用の鍵によって解除することが可能とされている。また、ガラス枠50には、ガラス枠50が外枠60から開放されているか否かを検出する扉開放スイッチ133も設けられている。
そして、図3に示すように、遊技機1の裏面には、主制御基板110、演出制御基板120、払出制御基板130、電源基板140、遊技情報出力端子板30等が設けられている。また、電源基板140に遊技機1に電力を給電するための電源プラグ141、図示しない枠制御基板180や電源スイッチが設けられている。
(遊技機1の全体のブロック図)
次に、図4の遊技機1の全体のブロック図を用いて、遊技の進行を制御する制御手段について説明する。図4は、遊技機1の全体のブロック図である。
主制御基板110は、遊技の基本動作を制御し、第1始動口検出スイッチ14a等の各種検出信号を入力して、第1特別図柄表示装置20や第1大入賞口開閉ソレノイド16c等を駆動させて遊技を制御するものである。
この主制御基板110は、演出制御基板120と、払出制御基板130と、電源基板140とに接続されている。
ここで、主制御基板110と演出制御基板120との通信は、主制御基板110から演出制御基板120への一方向のみにデータを通信可能に構成されており、主制御基板110と払出制御基板130との通信は、双方向にデータを通信可能に構成されている。また、主制御基板110は、電源基板140から電源電圧を入力している。
また、主制御基板110は、メインCPU110a、メインROM110bおよびメインRAM110cから構成されるワンチップマイコン110mと、主制御用の入力ポートと出力ポート(図示せず)とを少なくとも備えている。
この主制御用の入力ポートには、払出制御基板130、一般入賞口12に遊技球が入球したことを検知する一般入賞口検出スイッチ12a、普通図柄ゲート13に遊技球が通過したことを検知するゲート検出スイッチ13a、第1始動口14に遊技球が入球したことを検知する第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口15に遊技球が入球したことを検知する第2始動口検出スイッチ15a、第1大入賞口16に遊技球が入球したことを検知する第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口17に遊技球が入球したことを検知する第2大入賞口検出スイッチ17aが接続されている。この主制御用の入力ポートによって、各種信号が主制御基板110に入力される。
また、主制御用の出力ポートには、演出制御基板120、払出制御基板130、第2始動口15の始動可動片15bを開閉動作させる始動口開閉ソレノイド15c、第1大入賞口開閉扉16bを動作させる第1大入賞口開閉ソレノイド16c、第2大入賞口開閉扉17bを動作させる第2大入賞口開閉ソレノイド17c、特別図柄を表示する第1特別図柄表示装置20と第2特別図柄表示装置21、普通図柄を表示する普通図柄表示装置22、特別図柄の保留球数を表示する第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24、普通図柄の保留球数を表示する普通図柄保留表示器25、外部情報信号を出力する遊技情報出力端子板30が接続されている。この主制御用の出力ポートによって、各種信号が出力される。
メインCPU110aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM110bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。
主制御基板110のメインROM110bには、遊技制御用のプログラムや各種の遊技に決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
具体的には、大当たり抽選に用いられる大当たり判定テーブル(図5参照)、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブル(図6参照)、大当たり終了後の遊技状態を決定するための大当たり遊技終了時設定データテーブル(図7参照)、大入賞口開閉扉の開閉条件を決定する特別電動役物作動態様決定テーブル(図8参照)、大入賞口開放態様テーブル(図9参照)、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブル(図10参照)、大当たり抽選の事前判定テーブル(図11参照)、普通図柄抽選に参照される当り判定テーブル(図12参照)等がメインROM110bに記憶されている。
なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
主制御基板110のメインRAM110cは、メインCPU110aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。
例えば、メインRAM110cには、特図特電処理データ記憶領域、普図普電処理データ記憶領域、普通図柄保留数(G)記憶領域、普通図柄保留記憶領域、停止普図データ記憶領域、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域、第1特別図柄乱数値記憶領域、第2特別図柄乱数値記憶領域、ラウンド遊技回数(R)記憶領域、開放回数(K)記憶領域、大入賞口入球数(C)記憶領域、始動開放回数カウンタ、遊技状態記憶領域(高確率遊技フラグ記憶領域と時短遊技フラグ記憶領域)、高確率遊技回数(X)カウンタ、時短回数(J)カウンタ、遊技状態バッファ、停止図柄データ記憶領域、停止普図データ記憶領域、演出用伝送データ格納領域、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、始動開放タイマカウンタ、始動閉鎖タイマカウンタ、始動インターバルタイマカウンタなど各種のタイマカウンタが設けられている。
なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
遊技情報出力端子板30は、主制御基板110において生成された外部情報信号を遊技店のホールコンピュータ等に出力するための基板である。遊技情報出力端子板30は、主制御基板110と配線接続され、外部情報を遊技店のホールコンピュータ等と接続をするためのコネクタが設けられている。
演出制御基板120は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御し、遊技の演出の内容を総合して管理する演出制御部120mと、画像表示装置31における画像の表示制御を行う画像制御部150と、盤用駆動装置33におけるソレノイドやモータ等の駆動制御を行う駆動制御部160と、盤用照明装置34aにおけるLED等の点灯制御を行うランプ制御部170とを備えている。
この演出制御基板120は、主制御基板110と、電源基板140と、枠制御基板180と接続されている。
上述したように、演出制御基板120と主制御基板110との通信は、主制御基板110から演出制御基板120への一方向のみにデータを通信可能に構成されている。すなわち、演出制御基板120は、主制御基板110からのデータを受信可能であるものの、主制御基板110へはデータを送信不可能に構成されている。
また、演出制御基板120と枠制御基板180との通信は、双方向にデータを通信可能に構成されており、演出制御基板120は、電源基板140から電源電圧を入力している。
演出制御部120mは、サブCPU120a、サブROM120b、サブRAM120cを備えている。
サブCPU120aは、主制御基板110から受信したコマンド、または、後述する枠制御基板180から受信した演出ボタン検出スイッチ35a、十字キー検出スイッチ36b等からの入力信号に基づいて、サブROM120bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、画像制御部150、駆動制御部160と、ランプ制御部170および枠制御基板180に各種の演出を実行させるための指示を行う(データを送信する)。
例えば、サブCPU120aは、主制御基板110から特別図柄の変動態様を示す変動パターン指定コマンドを受信すると、受信した変動パターン指定コマンドの内容を解析して、画像表示装置31、音声出力装置32、盤用駆動装置33、盤用照明装置34a、枠用照明装置34b、演出ボタン駆動モータ35bに所定の演出を実行させるための演出用データ(後述する演出パターン指定コマンド等)を決定する。そして、決定した演出用データを画像制御部150、駆動制御部160と、ランプ制御部170および枠制御基板180へ送信する。
サブROM120bには、演出制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
具体的には、保留アイコンおよび当該変動アイコンの表示態様を決定するためのアイコン表示態様決定テーブル(図32参照)、アイコン表示態様を変化させる対象変動を決定するための対象変動決定テーブル(図33、図34参照)、当該変動アイコンを変化させるタイミングを決定するための対象疑似変動決定テーブル(図35、図36参照)等がサブROM120bに記憶されている。
なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
サブRAM120cは、サブCPU120aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。
画像制御部150は、画像表示装置31と接続しており、演出制御部120m(サブCPU120a)から送信された各種の演出用データに基づいて、画像表示装置31における画像の表示制御を行う。
このとき、画像制御部150と、画像表示装置31との間には、画像データを表示させる際に所定の画像形式に変換して出力するブリッジ機能を有する汎用基板39が設けられている。
この汎用基板39は、画像データを表示する画像表示装置31の性能に対応する画像形式に変換するブリッジ機能を有しており、例えば、SXGA(1280ドット×1080ドット)の19インチの液晶表示装置を画像表示装置31として接続したときと、XGA(1024ドット×768ドット)の17インチの液晶表示装置を画像表示装置31として接続したときとの解像度の違い等を吸収する。
画像制御部150は、液晶制御CPU150a、液晶制御RAM150b、液晶制御ROM150c、CGROM151、水晶発振器152、VRAM153、描画制御部(VDP(Video Display Processor)159(以下、「VDP159」と称する)とを備えている。
液晶制御CPU150aは、演出制御部120mから送信された演出用データ(演出パターン指定コマンド等)に基づいて、描画制御コマンド群から構成されるディスプレイリストを作成し、このディスプレイリストをVDP159に対して送信することによってCGROM151に記憶されている画像データを画像表示装置31に表示させる指示を行う。
また、液晶制御CPU150aは、VDP159からVブランク割込信号や描画終了信号を受信すると、適宜割り込み処理を行う。
液晶制御RAM150bは、液晶制御CPU150aに内蔵されており、液晶制御CPU150aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、液晶制御ROM150cから読み出されたデータを一時的に記憶するものである。
また、液晶制御ROM150cは、マスクROM等で構成されており、液晶制御CPU150aの制御処理のプログラム、ディスプレイリストを生成するためのディスプレイリスト生成プログラム、演出用データに対応する画像を用いた演出のアニメーションを表示するためのアニメパターン、アニメシーン情報等が記憶されている。
このアニメパターンは、アニメーションを表示するにあたり参照され、その演出用データに対応する画像のアニメシーン情報の組み合わせや各アニメシーン情報の表示順序等を記憶している。また、アニメシーン情報には、ウェイトフレーム(表示時間)、対象データ(スプライトの識別番号、転送元アドレス等)、パラメータ(スプライトの表示位置、転送先アドレス等)、描画方法、演出画像を表示する表示装置を指定した情報等などの情報を記憶している。
CGROM151は、フラッシュメモリ、EEPROM、EPROM、マスクROM等から構成され、所定範囲の画素(例えば、32ピクセル×32ピクセル)における画素情報の集まりからなる画像データ(スプライト、ムービー)等を圧縮して記憶している。なお、この画素情報は、それぞれの画素毎に色番号を指定する色番号情報と画像の透明度を示すα値とから構成されている。このCGROM151は、VDP159によって画像データ単位で読み出しが行われ、このフレームの画像データ単位で画像処理が行われる。
さらに、CGROM151には、色番号を指定する色番号情報と実際に色を表示するための表示色情報とが対応づけられたパレットデータを圧縮せずに記憶している。なお、CGROM151は、全ての画像データを圧縮せずとも、一部のみ圧縮している構成でもよい。また、ムービーの圧縮方式としては、MPEG4等の公知の種々の圧縮方式を用いることができる。
水晶発振器152は、パルス信号をVDP159に出力し、このパルス信号を分周することで、VDP159が制御を行うためのシステムクロック、画像表示装置31と同期を図るための同期信号等が生成される。
VRAM153は、画像データの書込みまたは読み出しが高速なSRAMで構成されている。このVRAM153は、液晶制御CPU150aから出力されたディスプレイリストを一時的に記憶するディスプレイリスト記憶領域、画像表示装置31に対応するフレームバッファ領域等を有している。
このフレームバッファ領域は、画像を描画または表示するための記憶領域であり、第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とを更に有している。そして、第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とは、描画の開始毎に、「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とに交互に切り替わるものである。
VDP159は、いわゆる画像プロセッサであり、液晶制御CPU150aからの指示(ディスプレイリスト)に基づいて、CGROM151に記憶された画像データをVRAM153のフレームバッファ領域の「描画用フレームバッファ」に描画する。さらに、VDP159は、フレームバッファ領域の「表示用フレームバッファ」から画像データを読み出す。そして、読み出した画像データに基づいて、映像信号(LVDS信号やRGB信号等)を生成して、画像表示装置31に出力して表示させる。
駆動制御部160は、盤用駆動装置33と接続しており、演出制御部120m(サブCPU120a)から送信された各種の演出用データに基づいて、盤用駆動装置33におけるソレノイドやモータ等の駆動制御を行う。そして、この盤用駆動装置33を駆動制御することにより、遊技盤2に設けられた第1装飾部材33aおよび第2装飾部材33bが駆動することになる。
ランプ制御部170は、盤用照明装置34aと接続しており、演出制御部120m(サブCPU120a)から送信された各種の演出用データに基づいて、盤用照明装置34aにおけるLED等の点灯制御を行う。そして、この盤用照明装置34aを点灯制御することにより、遊技盤2に設けられた盤用照明装置34aが点灯・消灯することになる。
枠制御基板180は、ガラス枠50に設けられた音声出力装置32と、枠用照明装置34bと、演出ボタン35との演出を制御する。
この枠制御基板180は、演出制御基板120と、電源基板140と接続されており、上述したように、枠制御基板180と演出制御基板120との通信は、双方向にデータを通信可能に構成されており、枠制御基板180は、電源基板140から電源電圧を入力している。
枠制御基板180は、演出制御基板120から送信された各種の演出用データに基づいて、所定の音声データを音声出力装置32に出力する制御を行うとともに、枠用照明装置34bにおけるLED等の点灯制御を行い、演出ボタン駆動モータ35bの駆動制御を行う。この枠制御基板180の制御により、ガラス枠50に設けられた音声出力装置32が音声を出力するとともに、枠用照明装置34bが点灯・消灯し、演出ボタン35が上下方向に移動することになる。
さらに、枠制御基板180は、演出ボタン検出スイッチ35aと、十字キー検出スイッチ36bとからの入力信号を入力すると、その入力信号を演出制御基板120に送信する。すなわち、演出制御基板120は、演出ボタン検出スイッチ35aと、十字キー検出スイッチ36bとからの入力信号を、枠制御基板180を介して入力することになる。
払出制御基板130は、遊技球の払い出し制御を行う払出制御部131と、遊技球の発射制御を行う発射制御部132とを備えている。
この払出制御基板130は、主制御基板110と、電源基板140と接続されており、上述したように、払出制御基板130と主制御基板110との通信は、双方向にデータを通信可能に構成されており、払出制御基板130は、電源基板140から電源電圧を入力している。
払出制御部131は、払出CPU131a、払出ROM131b、払出RAM131cから構成されるワンチップマイコンから構成されている。
払出CPU131aは、遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計数検知スイッチ135、扉開放スイッチ133、タイマからの入力信号に基づいて、払出ROM131bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応する払出データを主制御基板110に送信する。
また、払出制御基板130の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の遊技球を払い出すための払出装置の払出モータ134が接続されている。払出CPU131aは、主制御基板110から送信された払出個数指定コマンドに基づいて、払出ROM131bから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、払出装置の払出モータ134を制御して所定の遊技球を払い出す。このとき、払出RAM131cは、払出CPU131aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
発射制御部132は、入力側にタッチセンサ3aおよび発射ボリューム3bが接続されており、出力側に発射用ソレノイド4aおよび玉送りソレノイド4bを接続している。発射制御部132は、タッチセンサ3aからのタッチ信号を入力するとともに、発射ボリューム3bから供給された電圧に基づいて、発射用ソレノイド4aや玉送りソレノイド4bを通電させる制御を行う。
タッチセンサ3aは、操作ハンドル3の内部に設けられ、遊技者が操作ハンドル3に触れたことによる静電容量の変化を利用した静電容量型の近接スイッチから構成される。タッチセンサ3aは、遊技者が操作ハンドル3に触れたことを検知すると、発射制御部132に発射用ソレノイド4aの通電を許可するタッチ信号を出力する。発射制御部132は、大前提としてタッチセンサ3aからタッチ信号の入力がなければ、遊技球200を遊技領域6に発射させないように構成されている。
発射ボリューム3bは、操作ハンドル3が回動する回動部に直結して設けられ、可変抵抗器から構成される。発射ボリューム3bは、その発射ボリューム3bに印加された定電圧(例えば5V)を可変抵抗器により分圧して、分圧した電圧を発射制御部132に供給する(発射制御部132に供給する電圧を可変させる)。発射制御部132は、発射ボリューム3bにより分圧された電圧に基づいて、発射用ソレノイド4aを通電して、発射用ソレノイド4aに直結された打出部材4cを回転させることで、遊技球200を遊技領域6に発射させる。
発射用ソレノイド4aは、ロータリーソレノイドから構成され、発射用ソレノイド4aには打出部材4cが直結されており、発射用ソレノイド4aが回転することで、打出部材4cを回転させる。
ここで、発射用ソレノイド4aの回転速度は、発射制御部132に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。これにより、1分間における発射遊技数は、発射ソレノイドが1回転する毎に1個発射されるため、約99.9(個/分)となる。すなわち、1個の遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
玉送りソレノイド4bは、直進ソレノイドから構成され、受け皿40にある遊技球を、発射用ソレノイド4aに直結された打出部材4cに向けて1個ずつ送り出している。
電源基板140は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機1に電源電圧を供給するとともに、遊技機1に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板110に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU110aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU110aは動作停止状態になる。なお、バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
(遊技状態の説明)
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。本実施形態においては、大当たり抽選に関する状態として「低確率遊技状態」と「高確率遊技状態」とを有し、第2始動口15が有する始動可動片15bに関する状態として「非時短遊技状態」と「時短遊技状態」とを有する。この大当たり抽選に関する状態(低確率遊技状態、高確率遊技状態)と始動可動片15bに関する状態(非時短遊技状態、時短遊技状態)とは、それぞれの状態を関連させることもでき、独立させることもできる。つまり、
(1)「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」である場合と、
(2)「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」である場合と、
(3)「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」である場合と、
(4)「高確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」である場合と、を設けることが可能になる。
なお、遊技を開始したときの遊技状態、すなわち遊技機1の初期の遊技状態は、「低確率遊技状態」であって「非時短遊技状態」に設定されており、この遊技状態を本実施形態においては「通常遊技状態」と称することとする。
本実施形態において「低確率遊技状態」というのは、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たり抽選において、大当たりの当選確率が、例えば1/399と低く設定された遊技状態をいう。これに対して「高確率遊技状態」というのは、低確率遊技状態と比べて大当たりの当選確率が向上し、大当たりの当選確率が、例えば1/53.2と高く設定された遊技状態をいう。したがって、「高確率遊技状態」では、「低確率遊技状態」よりも、大当たりに当選しやすいこととなる。なお、低確率遊技状態から高確率遊技状態に変更するのは、後述する大当たり遊技を終了した後である。
本実施形態では、高確率遊技状態への移行の契機となる大当たりを「確変大当たり」といい、低確率遊技状態への移行の契機となる大当たりを「通常大当たり」という。
本実施形態において「非時短遊技状態」というのは、普通図柄ゲート13を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「時短遊技状態」よりも長く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口15の開放時間が短く設定されやすい遊技状態をいう。例えば、普通図柄ゲート13を遊技球が通過すると、普通図柄抽選が行われて、普通図柄表示装置22において普通図柄の変動表示が行われるが、普通図柄は変動表示が開始されてから、例えば30秒後に停止表示する。そして、抽選結果が当たりであった場合には、普通図柄の停止表示後に、第2始動口15が0.2秒間、開放態様に制御される。
これに対して「時短遊技状態」というのは、普通図柄ゲート13を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「非時短遊技状態」よりも短く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口15の開放時間が例えば3秒と、「非時短遊技状態」よりも長く設定された遊技状態をいう。さらに、「非時短遊技状態」においては普通図柄抽選において当たりに当選する確率が例えば1/16と低く設定され、「時短遊技状態」においては普通図柄抽選において当たりに当選する確率が例えば15/16と高く設定される。したがって、「時短遊技状態」においては、「非時短遊技状態」よりも、普通図柄ゲート13を遊技球が通過すると、第2始動口15が開放態様に制御されやすくなる。これにより、「時短遊技状態」では、遊技者は遊技球を消費せずに遊技を進行することが可能となる。
なお、実施形態において、「時短遊技状態」は、「非時短遊技状態」と比べて、普通図柄の変動時間、第2始動口15の開放時間および普通図柄抽選の当選確率が有利になるよう設定されている。しかしながら、「時短遊技状態」は、普通図柄の変動時間、第2始動口15の開放時間および普通図柄抽選の当選確率のいずれか1つのみが有利になるように設定されていてもよい。
次に、図5乃至図12を参照して、メインROM110bに記憶されている各種テーブルの詳細について説明する。
(大当たり抽選の大当たり判定テーブル)
図5は、大当たり判定テーブルを示す図である。具体的には、図5(a)は、第1始動口14への遊技球の入球を契機とする大当たり抽選の大当たり判定テーブルであり、図5(b)は、第2始動口15への遊技球の入球を契機とする大当たり抽選の大当たり判定テーブルである。図5(a)と図5(b)とのテーブルでは、小当たりの当選確率が相違しているものの、大当たり確率は同一である。
図5(a)、図5(b)に示すように大当たり判定テーブルには、確率遊技状態、特別図柄判定用乱数値と、大当たり抽選の抽選結果とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図5(a)、図5(b)に示す大当たり抽選の大当たり判定テーブルを参照し、現在の確率遊技状態と取得された特別図柄判定用乱数値に基づいて、「大当たり」か「小当たり」か「ハズレ」か、を判定する。
例えば、図5(a)に示す大当たり抽選の大当たり判定テーブルによれば、低確率遊技状態であるときには、「7」、「8」という2個の特別図柄判定用乱数値が大当たりと判定される。一方、高確率遊技状態であるときには、「7」から「21」の15個の特別図柄判定用乱数値が大当たりと判定される。また、図5(a)に示す第1特別図柄表示装置用の大当たり判定テーブルによれば、低確率遊技状態であっても高確率遊技状態であっても、特別図柄判定用乱数値が「50」、「100」、「150」の3個の特別図柄判定用乱数値であった場合に「小当たり」と判定される。なお、上記以外の乱数値であった場合には、「ハズレ」と判定される。
従って、特別図柄判定用乱数値の乱数範囲が0から797であるから、低確率遊技状態のときに大当たりと判定される確率は1/399であり、高確率遊技状態のときに大当たりと判定される確率は7.5倍アップして1/53.2である。また、第1特別図柄表示装置においては、小当たりと判定される確率は、低確率遊技状態であっても高確率遊技状態であっても1/266となる。
(図柄決定テーブル)
図6は、大当たり抽選の抽選結果に対応する特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブルを示す図である。具体的には、図6(a)は、ハズレのときに特別図柄の停止図柄を決定するために参照される図柄決定テーブルであり、図6(b)は、大当たりのときに特別図柄の停止図柄を決定するために参照される図柄決定テーブルであり、図6(c)は、小当たりのときに特別図柄の停止図柄を決定するために参照される図柄決定テーブルである。
図6(a)に示すようにハズレにおける図柄決定テーブルには、特別図柄表示装置の種別と、特別図柄(停止図柄データ)とが対応付けられている。なお、ハズレにおいても複数の特別図柄が決定可能なように、ハズレ図柄用乱数値を備え、複数の特別図柄とハズレ図柄用乱数値とを対応付けて構成してもよい。
また、図6(b)に示すように大当たりにおける図柄決定テーブルには、特別図柄表示装置の種別(遊技球が入賞した始動口の種別)と、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したときに取得される大当たり図柄用乱数値と、特別図柄(停止図柄データ)とが対応付けられている。
図6(c)に示すように小当たりにおける図柄決定テーブルについても、特別図柄表示装置の種別(遊技球が入賞した始動口の種別)と、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したときに取得される小当たり図柄用乱数値と、特別図柄(停止図柄データ)とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図6に示す図柄決定テーブルを参照し、特別図柄表示装置の種別と、大当たり図柄用乱数値等とに基づいて、特別図柄の種類(停止図柄データ)を決定する。
そして、特別図柄の変動開始時には、決定した特別図柄の種類(停止図柄データ)に基づいて、特別図柄の情報としての演出図柄指定コマンドを決定する。ここで、演出図柄指定コマンドは、1コマンドが2バイトのデータで構成されており、制御コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEデータと、実行される制御コマンドの内容を示す1バイトのDATAデータとから構成される。このことは、後述する変動パターン指定コマンド等についても同様である。
ここで、後述するように、特別図柄の種類(停止図柄データ)によって、大当たり遊技終了後の遊技状態(図7参照)、および大当たり遊技の種類(図8参照)が決定されることから、特別図柄の種類が大当たり遊技終了後の遊技状態と大当たり遊技の種類を決定するものといえる。
このため、図6(b)における特別図柄には、大当たり遊技の種類に対応する説明を補足的に記載している。
(大当たり遊技終了時設定データテーブル)
図7は、大当たり遊技終了後の遊技状態を決定するための大当たり遊技終了時設定データテーブルである。
図7に示すように大当たり遊技終了時設定データテーブルには、特別図柄の停止図柄データと、遊技状態バッファと、時短遊技状態と、時短回数(J)と、確率遊技状態と、高確率遊技回数(X)とが対応付けられている。
ここで、「遊技状態バッファ」とは、大当たり当選時の遊技状態を示す情報である。そして、遊技状態は、時短遊技状態(又は非時短遊技状態)および高確率遊技状態(又は低確率遊技状態)の組合せから構成されている。
具体的には、遊技状態バッファが「00H」であれば、時短遊技フラグと高確率遊技フラグの両方がセットされていない低確率遊技状態かつ非時短遊技状態の遊技状態情報を示す。遊技状態バッファが「01H」であれば、時短遊技フラグはセットされていないが高確率遊技フラグはセットされている高確率遊技状態かつ非時短遊技状態の遊技状態情報を示す。遊技状態バッファが「02H」であれば、時短遊技フラグがセットされているが高確率遊技フラグがセットされていない低確率遊技状態かつ時短遊技状態の遊技状態情報を示す。遊技状態バッファが「03H」であれば、時短遊技フラグと高確率遊技フラグとの両方がセットされている高確率遊技状態かつ時短遊技状態の遊技状態情報を示す。
メインCPU110aは、図7に示す大当たり遊技終了時設定データテーブルを参照し、特別図柄の停止図柄データと、遊技状態バッファとに基づいて、時短遊技状態と、時短回数(J)と、確率遊技状態と、高確率遊技回数(X)を決定する。
本実施形態における図7に示す大当たり遊技終了時設定データテーブルの特徴としては、全ての大当たり遊技終了後には、大当たり抽選が84回行われるまでの高確率遊技状態を決定するように構成されている。
さらに、図7に示す大当たり遊技終了時設定データテーブルの特徴としては、同じ特別図柄の停止図柄データであっても、遊技状態バッファに記憶された情報(大当たり当選時の遊技状態)に基づいて、時短遊技フラグの設定や時短回数(J)を異ならせることを可能にしている。
例えば、特別図柄の停止図柄データが停止図柄データ04(特別図柄4)の場合には、時短遊技フラグおよび時短回数(J)に関して、遊技状態バッファに低確率遊技状態かつ非時短遊技状態を示す遊技状態情報(00H)が記憶されていれば、大当たり終了後には時短遊技フラグのセットは行わず、時短回数(J)も0回にセットする。これに対して、上記以外の遊技状態情報(02H、03Hまたは04H)が遊技状態バッファに記憶されていれば、大当たり遊技終了後には時短遊技フラグをセットして、時短回数(J)を80回にセットする。
これにより、大当たり当選時の遊技状態によって時短回数(J)を変化させ、大当たり当選時の遊技状態に対する興味を遊技者に持たせることができる。
(特別電動役物作動態様決定テーブル)
図8は、大入賞口開放態様テーブルを決定するための特別電動役物作動態様決定テーブルである。後述するように、この大入賞口開放態様テーブルに基づいて、大当たり遊技または小当たり遊技が実行されることから、大入賞口開放態様テーブルが大当たり遊技または小当たり遊技の種類を示すものといえる。なお、本実施形態では、「テーブル」のことを適宜省略して「TBL」と記載することにする。
図8に示すように特別電動役物作動態様決定テーブルには、特別図柄の停止図柄データと、大入賞口開放態様テーブルとが対応付けられている。
メインCPU110aは、図8に示す特別電動役物作動態様決定テーブルを参照し、特別図柄の停止図柄データに基づいて、大入賞口開放態様テーブルを決定することになる。
(大入賞口開放態様テーブル)
図9は、図8で決定された大入賞口開放態様テーブルの構成を示す図であり、大入賞口開放態様テーブルによって第1大入賞口開閉扉16bまたは第2大入賞口開閉扉17bの開閉条件が決定される。
具体的には、図9(a)は、大当たり遊技のときに参照される大当たり用の大入賞口開放態様決定テーブル群であり、第1大当たりテーブル、第2大当たりテーブル、第3大当たりテーブル、および第4大当たりテーブルから構成されている。図9(b)は、小当たり遊技のときに決定される小当たり用の大入賞口開放態様決定テーブルを示している。
図9(a)に示す大入賞口開放態様決定テーブルには、開放する大入賞口の種類(第1大入賞口16または第2大入賞口17)と、1回の大当たり遊技における最大ラウンド遊技回数(R)と、1つのラウンドにおける大入賞口への最大入賞個数を示す規定個数と、大当たり遊技の開始から最初のラウンド遊技を実行するまでの開始インターバル時間と、各ラウンド遊技における大入賞口の最大開放回数(K)と、各ラウンド遊技の1回の開放に対しての大入賞口の開放時間と、各ラウンド遊技の1回の開放に対しての大入賞口の閉鎖時間と、1つのラウンド遊技の終了から次のラウンド遊技を実行するまでの大入賞口の閉鎖インターバル時間と、最後のラウンド遊技の終了から大当たり遊技の終了までの終了インターバル時間とが対応付けられている。
これに対して、図9(b)に示す小当たり用の大入賞口開放態様決定テーブルには、開放する大入賞口の種類(第1大入賞口16)と、1回の小当たり遊技における最大開放回数(K)と、1回の小当たり遊技における大入賞口への最大入賞個数を示す規定個数と、小当たり遊技の開始から最初に大入賞口が開放するまでの開始インターバル時間と、各開放回数における大入賞口の開放時間と、各開放回数における大入賞口の閉鎖時間と、最後の大入賞口の閉鎖時間の終了から小当たり遊技の終了までの終了インターバル時間とが対応付けられている。
メインCPU110aは、第1大当たりテーブルに基づいて第1大当たり遊技を実行し、第2大当たりテーブルに基づいて第2大当たり遊技を実行し、第3大当たりテーブルに基づいて第3大当たり遊技を実行し、第4大当たりテーブルに基づいて第4大当たり遊技を実行し、小当たりテーブルに基づいて小当たり遊技を実行することになる。
図9(a)に示す第1大当たりテーブルによれば、第1大入賞口開閉扉16bを作動させて、遊技領域6の右側にある第1大入賞口16を、1つのラウンドあたり最大29秒まで開放させる第1大当たり遊技を実行することができる。ただし、開放時間が29秒を経過するまでに、規定個数(9個)の遊技球が第1大入賞口16に入賞すると、1つのラウンドの遊技が終了することになる。そして、16ラウンド遊技が終了すると、第1大当たり遊技が終了することになる。
また、図9(a)に示す第2大当たりテーブルによれば、第2大入賞口開閉扉17bを作動させて、第2大入賞口17を1つのラウンドに対して複数回(K=3)の開閉動作を行わせる(第2大入賞口17が3秒の開放と1秒の閉鎖とを繰り返す)第2大当たり遊技を実行することができる。ただし、最大開放回数(K)になるまでに、規定個数(9個)の遊技球が第2大入賞口17に入賞すると、1つのラウンドの遊技が終了することになる。そして、4ラウンド遊技が終了すると、第2大当たり遊技が終了することになる。
また、図9(a)に示す第3大当たりテーブルは、第3大当たりテーブルと同様にデータが設定されているが、第3大当たりテーブルと比べて、最大ラウンド遊技回数(R)が大きく設定されている点で異なっている。このため、第3大当たり遊技は、第2大当たり遊技よりも有利な大当たり遊技となる。
図9(a)に示す第4大当たりテーブルによれば、第1大入賞口開閉扉16bを作動させて、遊技領域6の右側にある第1大入賞口16を、2ラウンド分(2回)の最大0.052秒の開放を行わせる第4大当たり遊技を実行することができる。ただし、開放時間が0.052秒を経過するまでに、規定個数(9個)の遊技球が第1大入賞口16に入賞すると、1つのラウンドの遊技が終了することになる。そして、2ラウンド遊技が終了すると、第4大当たり遊技が終了することになる。
図9(b)に示す小当たりテーブルによれば、第1大入賞口開閉扉16bを作動させて、遊技領域6の右側にある第1大入賞口16を、2回の最大0.052秒の開放を行わせることができる。ただし、最大0.052秒の2回の開放までに、規定個数(9個)の遊技球が第1大入賞口16に入賞すると、小当たり遊技が終了することになる。
このように、本実施形態においては、第1大当たり遊技から第4大当たり遊技の4種類の「大当たり遊技」と、1種類の「小当たり遊技」とが設けられている。なお、本実施形態においては、「大当たり遊技」と上記「小当たり遊技」とを総称して「特別遊技」という。
そして、開放する大入賞口、大入賞口の開放動作が異なる第1大当たり遊技から第4大当たり遊技、小当たり遊技を実行可能であることから、遊技者にさまざまな特別遊技を楽しませることができる。
また、図9(a)に示す第4大当たりテーブルと図9(b)に示す小当たりテーブルとは、最大ラウンド遊技回数(R)と最大開放回数(K)、閉鎖インターバル時間と各開放回数における大入賞口の閉鎖時間において、データの差異こそあるものの、同じ第1大入賞口16が同じ開閉動作を行い(第1大入賞口16が0.052秒の開放と2.0秒の閉鎖とを2回繰り返す)、遊技者は外見から第4大当たり遊技であるのか小当たり遊技であるのか判別することはできない。これにより、遊技者に第4大当たり遊技であるのか小当たり遊技であるのかということを推測させる楽しみを付与させることができる。
なお、本実施形態では、第4大当たり遊技の開放時間と小当たり遊技の開放時間とを全く同じ開放時間(0.052秒)に設定し、第4大当たり遊技の閉鎖時間と小当たり遊技の閉鎖時間とを全く同じ閉鎖時間(2秒)に設定した。しかしながら、全く同じ時間に設定せずとも、第4大当たり遊技であるのか小当たり遊技であるのかを遊技者が判別不能な時間の差異を設けても構わない。
また、第4大当たり遊技と小当たり遊技の開放時間(0.052秒)は、上述したように遊技球が1個発射される時間(約0.6秒)よりも短いため、第1大入賞口開閉扉16bが作動したとしても、第1大入賞口16に入賞することが困難である。
このため、第4大当たり遊技と小当たり遊技とは「不利な開放態様」といえる。一方、第1大当たり遊技の開放時間(29秒)、第2、3大当たり遊技の開放時間(3秒)は、遊技球が1個発射される時間(約0.6秒)よりも長いため、「有利な開放態様」といえる。
(特別図柄の変動パターン決定テーブル)
図10は、後述するように特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブルを示す図である。
図10に示すように変動パターン決定テーブルには、特別図柄表示装置(始動口の種別)、大当たり抽選の抽選結果と、特別図柄(停止図柄データ)と、リーチ判定用乱数値と、特別図柄の保留球数(U1またはU2)と、特図変動用乱数値と、特別図柄の変動パターンと、特別図柄の変動時間とが対応付けられている。
従って、「特別図柄の変動パターン」とは、少なくとも大当たりの判定結果および特別図柄の変動時間を定めるものといえる。また、大当たりのときには、必ずリーチを行うように構成しているため、大当たりのときにはリーチ判定用乱数値は参照されないように構成されている。なお、リーチ判定用乱数値は、乱数範囲が97(0〜96)に設定されており、特図変動用乱数値は、乱数範囲が100(0〜99)に設定されている。
また、図10に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルでは、特別図柄の保留球数(U1またはU2)が多くなると、特別図柄の平均変動時間が短くなるように、変動パターン(1)(通常変動)の変動時間(T1)よりも、変動パターン(2)(短縮変動)の変動時間(T2)の方が短くなるように設定されている。例えば、変動パターン(1)(通常変動)の変動時間(T1)は12秒に設定され、変動パターン(2)(短縮変動)の変動時間(T2)は3秒に設定されている。なお、特別図柄の保留球数としては最大球数の「4」が記憶されることはあるものの、特別図柄の変動パターンは、特別図柄の保留球数から1を減算した後に決定されるものであることから、保留球数として「4」は参照されないことになる。
メインCPU110aは、図10に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルを参照し、特別図柄表示装置(始動口の種別)、大当たり抽選の抽選結果、停止する特別図柄、特別図柄保留球数(U1またはU2)、リーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値に基づいて、特別図柄の変動パターンと特別図柄の変動時間を決定する。
そして、決定した特別図柄の変動パターンに基づいて、特別図柄の変動パターン指定コマンドが生成され、演出制御基板120に特別図柄の変動パターンの情報が送信される。
ここで、特別図柄の変動パターン指定コマンドは、コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEデータと、コマンドの内容(機能)を示す1バイトのDATAデータとから構成されている。本実施形態では、MODEデータとして「E6H」であるときには第1始動口14に遊技球が入賞したことに対応する第1特別図柄表示装置20の特別図柄の変動パターン指定コマンドを示し、MODEデータとして「E7H」であるときには、第2始動口15に遊技球が入賞したことに対応する第2特別図柄表示装置21の特別図柄の変動パターン指定コマンドを示している。
また、演出制御基板120では、後述するように、特別図柄の変動パターン(変動パターン指定コマンド)に基づいて、演出図柄38等の演出内容が決定される。図10に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルの最右欄には、参考として演出図柄38等の演出内容を記載している。
ここで、演出内容として、ここで、「通常変動」、「短縮変動」とは、複数の演出図柄38がバラバラに高速で変動して、リーチとならずに停止することを意味しており、通常変動と短縮変動とは、短縮変動が通常変動に比べて短い変動時間で終了する点で相違している。
また、「リーチ」とは、大当たりを報知する演出図柄38の組合せの一部が仮停止して、他の演出図柄38が変動を行うような、遊技者に大当たりの期待感を付与する変動態様を意味する。例えば、大当たりを報知する演出図柄38の組合せとして「777」の3桁の演出図柄38の組み合わせが設定されている場合に、2つの演出図柄38が「7」で仮停止して、残りの演出図柄38が変動を行っている態様をいう。
なお、「仮停止」とは、演出図柄38が最終停止する前に、仮停止位置(演出図柄38の最終停止位置と同じ)においてその位置を(ほとんど)変化させずに演出図柄38が小さく揺れ動いたり、演出図柄38が小さく変形したりして、遊技者に演出図柄38が停止しているかのようにみせている態様をいう。演出図柄38は、仮停止をする前において仮停止位置が近づくに従って変動表示の速度をゆるめ、仮停止位置まで到達すると位置を(ほとんど)変化させずに仮停止の状態となる。
また、「ノーマルリーチ」とは、2つの演出図柄38が仮停止し、残り1つの演出図柄38が変動する大当たりの期待度が低いリーチを意味している。なお、本実施形態においては、「ノーマルリーチ」によって大当たりしないものの、「ノーマルリーチ」によって大当たりするように構成してもよい。
また、「SPリーチ」とは、ノーマルリーチよりも大当たりの期待度が高いスーパーリーチを意味している。例えば、仮停止していない演出図柄38が特殊な変動をしたり、特殊なキャラクタが表示されたりする態様をいう。
また、「SPSPリーチ」とは、スーパーリーチの後に行われ、スーパーリーチよりも大当たりの期待度が高いスペシャルリーチを意味している。
また、「全回転リーチ」とは、大当たりを報知する複数の演出図柄38の組合せが全て揃った状態で低速に変動する態様を意味し、本実施形態においては、大当たり抽選において当選したときにのみ実行されるリーチを意味している。
また、「疑似連回数」とは、「疑似連続予告の実行回数」を意味しており、「疑似連続予告」とは、1回の大当たりの抽選に対応する特別図柄の変動表示中に、全ての演出図柄38を一旦仮停止させた後に、停止した全ての演出図柄38を再び変動させて、演出図柄38の変動と仮停止とを複数回行う変動態様による予告を意味している。なお、疑似連続予告において全ての演出図柄38が一旦仮停止させる際には、最後に仮停止される中央の演出図柄38には、通常の図柄(「0」〜「9」の数字)とは異なる特殊図柄である「NEXT」図柄への差し替えが行われ、その「NEXT」図柄が仮停止する。つまり、演出図柄38として特殊図柄である「NEXT」図柄の仮停止が、疑似連続予告の再変動表示を報知するものとなる。
なお、いずれの変動パターンが指定された場合においても、3個の演出図柄38の変動表示が開始されてから第1停止図柄(1番最初に停止される演出図柄38:通常は左図柄)が仮停止されるまでの時間は0.5秒よりも長く、第1停止図柄が仮停止されてから第2停止図柄(2番目に停止される演出図柄38:通常は右図柄)が仮停止されるまでの時間も0.5秒よりも長い。従って、遮蔽画像の表示は、変動表示の開始と同時に開始され第1停止図柄が仮停止するよりも前に終了するか、第1停止図柄の仮停止と同時に開始され第2停止図柄が仮停止するよりも前に終了するかの何れかとなる。
(特別図柄の事前判定テーブル)
図11は、大当たり抽選の結果を事前に判定するための事前判定テーブルを示す図である。
図11に示すように事前判定テーブルには、特別図柄表示装置(始動口の種別)、特別図柄判定用乱数値と、大当たり図柄用乱数値と、リーチ判定用乱数値と、特図変動用乱数値と、始動入賞情報とが対応付けられている。
ここで、遊技球の始動口への入球時に取得された特別図柄判定用乱数値によって「大当たり」、「小当たり」、「ハズレ」か、を事前に判定でき、大当たり図柄用乱数値によって特別遊技の種類と、高確率遊技状態への移行の有無も事前に判定できる。
さらに、リーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値によって演出内容(リーチの発生の有無、リーチの種類)等が事前に判定可能になるので、始動入賞情報(始動入賞指定コマンドのDATA)には、大当たりの種別、演出内容(予定される変動パターン)の情報を定めることができることになる。
メインCPU110aは、図11に示す事前判定テーブルを参照し、特別図柄表示装置(始動口の種別)、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値に基づいて、「始動入賞情報」を決定する。そして、決定した始動入賞情報に基づいて、大当たり抽選の結果を事前に判定するための始動入賞指定コマンドが生成される。
この始動入賞指定コマンドは、コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEデータと、コマンドの内容(機能)を示す1バイトのDATAデータとから構成される。本実施形態では、MODEデータとして「E8H」であるときには第1始動口14に遊技球が入賞したことに対応する始動入賞指定コマンドを示し、MODEデータとして「E9H」であるときには、第2始動口15に遊技球が入賞したことに対応する始動入賞指定コマンドを示している。
なお、図11に示す事前判定テーブルは、図10に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルと類似しているものである。ただし、図11に示す事前判定テーブルは遊技球の始動口への入球時に用いられるに対し、図10に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルは特別図柄の変動開始時に用いられると点で相違している。加えて、「保留球数」を参照するかしないかでも相違している。
このため、図11に示す事前判定テーブルでは、大当たりやリーチの種別は判別可能であるが、「通常変動」と「短縮変動」との判別のみが不可能となっている(図11に示す「始動入賞情報(1)」参照)。
また、図11に示す事前判定テーブルは、低確率遊技状態で参照される大当たり抽選の事前判定テーブルであるが、図示は省略するものの、高確率遊技状態で参照される大当たり抽選の事前判定テーブルもメインROM110bに記憶されている。
なお、高確率遊技状態で参照される大当たり抽選の事前判定テーブルでは、図11に示す事前判定テーブルと同様に構成されているが、「大当たり」、「小当たり」、「ハズレ」か、を事前に判定するための特別図柄判定用乱数値の値が異なっている。
図12は、普通図柄および第2始動口15の始動可動片15bに関するテーブルを示す図である。具体的には、図12(a)は、普通図柄抽選に用いられる当り判定テーブルを示す図であり、図12(b)は、普通図柄抽選の抽選結果に対応する普通図柄の停止図柄を決定する停止図柄決定テーブルを示す図である。また、図12(c)は、普通図柄の変動時間を決定する変動時間決定テーブルであり、図12(d)は、普通図柄抽選に当選したときの始動可動片15bの開放態様を決定するための始動口開放態様決定テーブルを示す図である。
(普通図柄抽選の当たり判定テーブル)
図12(a)に示すように当り判定テーブルには、時短遊技状態の有無と、普通図柄判定用乱数値と、普通図柄抽選の抽選結果とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図12(a)に示す当り判定テーブルを参照し、現在の時短遊技状態と取得された普通図柄判定用乱数値とに基づいて、「当たり」か「ハズレ」か、を判定する。
例えば、図12(a)に示す当り判定テーブルによれば、非時短遊技状態であるときには、「0」という1個の特定の普通図柄判定用乱数値が当たりと判定される。一方、時短遊技状態であるときには、「0」から「14」の15個の特定の普通図柄判定用乱数値が当たりと判定される。なお、上記以外の乱数値であった場合には、「ハズレ」と判定される。従って、普通図柄判定用乱数値の乱数範囲が0から15であるから、非時短遊技状態のときに当たりと判定される確率は1/16であり、時短遊技状態のときに当たりと判定される確率は15/16である。
(普通図柄の停止図柄決定テーブル)
図12(b)に示すように停止図柄決定テーブルには、時短遊技状態の有無と、普通図柄抽選の抽選結果と、普図停止用乱数値と、普通図柄(停止普図データ)とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図12(b)に示す停止図柄決定テーブルを参照し、現在の時短遊技状態と、普通図柄抽選の抽選結果と、取得された普図停止用乱数値とに基づいて、停止表示する普通図柄(停止普図データ)を決定する。
そして、メインCPU110aは、普通図柄の変動開始時には、決定した普通図柄の種類(停止普図データ)に基づいて、普通図柄の情報としての普図指定コマンドを決定して、決定した普図指定コマンドを演出制御基板120に送信することになる。
ここで、図12(d)に示すように、普通図柄(停止普図データ)によって、始動可動片15bの開放態様が決定されることから、普通図柄の種類が始動可動片15bの開放態様を決定するものといえる。
(普通図柄の変動時間決定テーブル)
図12(c)に示すように変動時間決定テーブルには、時短遊技状態の有無と、普通図柄抽選の抽選結果と、普図時間用乱数値と、普通図柄の変動時間とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図12(c)に示す変動時間決定テーブルを参照し、現在の時短遊技状態と、普通図柄抽選の抽選結果と、取得された普図時間用乱数値とに基づいて、普通図柄の変動時間を決定する。
そして、メインCPU110aは、普通図柄の変動開始時には、決定した普通図柄の変動時間に基づいて、普通図柄の変動時間の情報としての普図変動指定コマンドを決定して、決定した普図変動指定コマンドを演出制御基板120に送信することになる。
図12(c)に示す変動時間決定テーブルの特徴として、時短遊技状態の変動時間(3秒または5秒)は、非時短遊技状態の変動時間(30秒または40秒)よりも短くなるように構成されている。
(始動可動片の始動口開放態様決定テーブル)
図12(d)に示すように始動口開放態様決定テーブルには、停止普図データ(普通図柄)と、始動可動片15bの最大開放回数(S)と、始動可動片15bの開放時間と、始動可動片15bの閉鎖時間とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図12(d)に示す始動口開放態様決定テーブルを参照し、停止普図データに基づいて、始動可動片15bの最大開放回数(S)、開放時間、閉鎖時間、インターバル時間を決定する。
本実施形態では、図12(d)に示す始動口開放態様決定テーブルでは、停止普図データ=02に基づく始動口開放態様が、停止普図データ=01に基づく始動口開放態様よりも有利な開放態様となっており、停止普図データ=03に基づく始動口開放態様が、停止普図データ=02に基づく始動口開放態様よりも有利な開放態様となっている。
そして、図12(b)の停止図柄決定テーブルの普図停止用乱数値に示すように、時短遊技状態において当たりとなったときに、最も有利な開放態様となる停止普図データ=03が選択されることになる。これにより、時短遊技状態では、非時短遊技状態よりも遊技者に有利に始動可動片15bが作動することになる。
次に、遊技機1における遊技の進行について、フローチャートを用いて説明する。
(主制御基板のメイン処理)
図13を用いて、主制御基板110のメイン処理を説明する。図13は、主制御基板110におけるメイン処理を示す図である。
電源基板140により電源が供給されると、メインCPU110aにシステムリセットが発生し、メインCPU110aは、以下のメイン処理を行う。
まず、ステップS10において、メインCPU110aは、初期化処理を行う。この処理において、メインCPU110aは、電源投入に応じて、メインROM110bから起動プログラムを読み込むとともに、メインRAM110cに記憶されるフラグなどを初期化する処理を行う。
ステップS20において、メインCPU110aは、特別図柄の変動態様(変動時間)を決定するためのリーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値を更新する処理を行う。
ステップS30において、メインCPU110aは、特別図柄判定用初期乱数値、大当たり図柄用初期乱数値、小当たり図柄用初期値乱数値、普通図柄判定用初期乱数値、普図停止用初期乱数値の更新を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、ステップS20とステップS30との処理を繰り返し行う。
(主制御基板のタイマ割込処理)
図14を用いて、主制御基板110のタイマ割込処理を説明する。図14は、主制御基板110におけるタイマ割込処理を示す図である。
主制御基板110に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
まず、ステップS100において、メインCPU110aは、メインCPU110aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS110において、メインCPU110aは、特別図柄時間カウンタの更新処理、特別電動役物の開放時間等などの特別遊技タイマカウンタの更新処理、普通図柄時間カウンタの更新処理、始動可動片15bの開閉時間の更新処理等の各種タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。具体的には、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、始動開放タイマカウンタ、始動閉鎖タイマカウンタから1を減算する処理を行う。
ステップS120において、メインCPU110aは、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、普通図柄判定用乱数値、普図停止用乱数値、普図時間用乱数値の乱数更新処理を行う。
具体的には、それぞれの乱数値および乱数カウンタを+1加算して更新する。なお、加算した乱数カウンタが乱数範囲の最大値を超えた場合(乱数カウンタが1周した場合)には、乱数カウンタを0に戻し、その時の初期乱数値からそれぞれの乱数値を新たに更新する。
ステップS130において、メインCPU110aは、ステップS30と同様に、特別図柄判定用初期乱数値、大当たり図柄用初期乱数値、小当たり図柄用初期値乱数値、普通図柄判定用初期乱数値、普図停止用初期乱数値を更新する初期乱数値更新処理を行う。
ステップS200において、メインCPU110aは、入力制御処理を行う。この処理において、メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ12a、第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口検出スイッチ17a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15a、ゲート検出スイッチ13aの各種スイッチに入力があったか否か判定し、入力があった場合には所定のデータをセットする入力制御処理を行う。詳しくは、図15を用いて後述する。
ステップS300において、メインCPU110aは、大当たり抽選、特別図柄の表示制御、第1大入賞口16または第2大入賞口17の開閉制御、遊技状態の制御を行うための特図特電制御処理を行う。詳しくは、図17を用いて後述する。
ステップS400において、メインCPU110aは、普通図柄抽選、普通図柄の表示制御、始動可動片15bの開閉制御を行うための普図普電制御処理を行う。詳しくは、図25を用いて後述する。
ステップS500において、メインCPU110aは、払出制御処理を行う。この払出制御処理において、メインCPU110aは、それぞれの賞球カウンタを参照し、各種入賞口に対応する払出個数指定コマンドを生成して、生成した払出個数指定コマンドを払出制御基板130に送信する。
ステップS600において、メインCPU110aは、外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、第1大入賞口開閉ソレノイドデータ、第2大入賞口開閉ソレノイドデータ、特別図柄表示装置データ、普通図柄表示装置データ、記憶数指定コマンドのデータ作成処理を行う。
ステップS700において、メインCPU110aは、出力制御処理を行う。この処理において、上記S600で作成した外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、第1大入賞口開閉ソレノイドデータ、第2大入賞口開閉ソレノイドデータの信号を出力させるポート出力処理を行う。
また、ステップS700において、メインCPU110aは、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21および普通図柄表示装置22の各LEDを点灯させるために、上記S600で作成した特別図柄表示装置データと普通図柄表示装置データとを出力する表示装置出力処理を行う。
さらに、ステップS700において、メインCPU110aは、メインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを演出制御基板120に送信するコマンド送信処理も行う。なお、演出制御基板120に送信されるコマンドの種別については、図28を用いて後述する。
ステップS800において、メインCPU110aは、ステップS100で退避した情報をメインCPU110aのレジスタに復帰させる。
(主制御基板の入力制御処理)
図15を用いて、主制御基板110の入力制御処理を説明する。図15は、主制御基板110における入力制御処理を示す図である。
ステップS210において、メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ入力処理を行う。
この一般入賞口検出スイッチ入力処理では、一般入賞口検出スイッチ12aから検出信号を入力したか否かの判定を行う。一般入賞口検出スイッチ12aから検出信号の入力がなければ、そのまま次のステップに処理を移す。
一般入賞口検出スイッチ12aから検出信号を入力した場合には、一般入賞口用の賞球カウンタに所定のデータを加算して更新した後、次のステップに処理を移す。
ステップS220において、メインCPU110aは、大入賞口検出スイッチ入力処理を行う。
この大入賞口検出スイッチ入力処理では、第1大入賞口検出スイッチ16aまたは第2大入賞口検出スイッチ17aから検出信号を入力したか否かの判定を行う。第1大入賞口検出スイッチ16aまたは第2大入賞口検出スイッチ17aから検出信号の入力がなければ、そのまま次のステップに処理を移す。
第1大入賞口検出スイッチ16aまたは第2大入賞口検出スイッチ17aからの検出信号を入力した場合には、大入賞口用の賞球カウンタに所定のデータを加算して更新するとともに、第1大入賞口16または第2大入賞口17に入賞した遊技球を計数するための大入賞口入球数(C)記憶領域に1を加算して更新した後、次のステップに処理を移す。
ステップS230において、メインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ入力処理を行う。この第1始動口検出スイッチ入力処理では、第1始動口検出スイッチ14aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が第1始動口14に入賞したか否かを判定して、所定のデータをセットする。詳しくは、図16を用いて後述する。
ステップS240において、メインCPU110aは、第2始動口検出スイッチ入力処理を行う。この第2始動口検出スイッチ入力処理では、後述する図16に示す第1始動口検出スイッチ入力処理と同様の処理を行う。
ただし、第1始動口検出スイッチ入力処理と第2始動口検出スイッチ入力処理と比較すると、データを記憶する領域が相違している。すなわち、第1始動口検出スイッチ入力処理における第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が、第2始動口検出スイッチ入力処理では第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に代わり、第1始動口検出スイッチ入力処理における第1特別図柄乱数値記憶領域が、第2始動口検出スイッチ入力処理では第2特別図柄乱数値記憶領域に代わって構成されている。
ステップS250において、メインCPU110aは、ゲート検出スイッチ入力処理を行う。
このゲート検出スイッチ入力処理は、まずゲート検出スイッチ13aから検出信号を入力したか否かの判定を行う。ゲート検出スイッチ13aから検出信号を入力していなければ、ゲート検出スイッチ入力処理を終了して、今回の入力制御処理を終了する。
ゲート検出スイッチ13aから検出信号を入力した場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域にセットされているデータが4未満であるか否かを判定して、普通図柄保留数(G)記憶領域が4未満であれば、普通図柄保留数(G)記憶領域に1を加算する。また、普通図柄保留数(G)記憶領域が4未満でなければ、ゲート検出スイッチ入力処理を終了し、今回の入力制御処理を終了する。
普通図柄保留数(G)記憶領域に1を加算した後には、普通図柄判定用乱数値、普図停止用乱数値、普図時間用乱数値をそれぞれ取得して、取得した各種乱数値を普通図柄保留記憶領域にある所定の記憶部(第0記憶部〜第4記憶部)に記憶する。
(主制御基板の第1始動口検出スイッチ入力処理)
図16を用いて、主制御基板110の第1始動口検出スイッチ入力処理を説明する。図16は、主制御基板110における第1始動口検出スイッチ入力処理を示す図である。
まず、ステップS230−1において、メインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ14aからの検出信号を入力したか否かを判定する。第1始動口検出スイッチ14aからの検出信号を入力した場合にはステップS230−2に処理を移し、第1始動口検出スイッチ14aからの検出信号を入力しなかった場合には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS230−2において、メインCPU110aは、賞球のために用いる始動口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する処理を行う。
ステップS230−3において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされているデータが4未満であるか否かを判定する。第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされているデータが4未満であった場合には、ステップS230−4に処理を移し、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされているデータが4未満でない場合には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS230−4において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に「1」を加算して記憶する。
ステップS230−5において、メインCPU110aは、特別図柄判定用乱数値を取得して、第1特別図柄乱数値記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した特別図柄判定用乱数値を記憶する。
ステップS230−6において、メインCPU110aは、大当たり図柄用乱数値を取得して、第1特別図柄乱数値記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した大当たり図柄用乱数値を記憶する。
ステップS230−7において、メインCPU110aは、小当たり図柄用乱数値を取得して、第1特別図柄乱数値記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した小当たり図柄用乱数値を記憶する。
ステップS230−8において、メインCPU110aは、リーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値を取得して、第1特別図柄乱数値記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得したリーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値を記憶する。
以上より、第1特別図柄乱数値記憶領域の所定の記憶部には、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値が記憶されることとなる。
ステップS230−9において、メインCPU110aは、事前判定処理を行う。この事前判定処理では、図11に示す大当たり抽選の事前判定テーブルを参照し、特別図柄表示装置の種類、今回取得した特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値に基づいて、始動口の判定情報を事前に示すための始動入賞情報を決定する。
ステップS230−10において、メインCPU110aは、上記ステップS230−9の事前判定処理で決定された始動入賞情報に基づいた始動入賞指定コマンドを決定し、決定した始動入賞指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
これにより、始動入賞情報を始動入賞指定コマンドとして演出制御基板120へ送信することができ、始動入賞指定コマンドを受信した演出制御基板120のサブCPU120aは、始動入賞指定コマンドを解析し、今回の第1始動口への遊技球の入賞を契機とする特別図柄の変動表示が開始される前から、事前に所定の演出を実行することができる。
ステップS230−11において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている値を参照し、上記ステップS230−4で更新された第1特別図柄保留数(U1)に対応する第1特別図柄記憶指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットして、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
なお、第2始動口検出スイッチ入力処理においても、ステップS230−9からS230−11と同様に、図11に示す事前判定テーブルを参照して入賞情報が生成され、入賞情報に基づいた始動入賞指定コマンド、第2特別図柄保留数(U2)に対応する特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板120へ送信される。
(主制御基板の特図特電制御処理)
図17を用いて、主制御基板110の特図特電制御処理を説明する。図17は、主制御基板110における特図特電制御処理を示す図である。
まず、ステップS301において特図特電処理データの値をロードし、ステップS302においてロードした特図特電処理データから分岐アドレスを参照し、特図特電処理データ=0であれば特別図柄記憶判定処理(ステップS310)に処理を移し、特図特電処理データ=1であれば特別図柄変動処理(ステップS320)に処理を移し、特図特電処理データ=2であれば特別図柄停止処理(ステップS330)に処理を移し、特図特電処理データ=3であれば大当たり遊技処理(ステップS340)に処理を移し、特図特電処理データ=4であれば大当たり遊技終了処理(ステップS350)に処理を移し、特図特電処理データ=5であれば小当たり遊技処理(ステップS360)に処理を移す。
この「特図特電処理データ」は、後述するように特図特電制御処理の各サブルーチンの中で必要に応じてセットされていくので、その遊技において必要なサブルーチンが適宜処理されていくことになる。
ステップS310の特別図柄記憶判定処理においては、メインCPU110aは、大当たり判定処理、停止表示する特別図柄の決定をする特別図柄決定処理、特別図柄の変動時間を決定する変動時間決定処理等を行う。この特別図柄記憶判定処理については、詳しくは図18を用いて、後述することにする。
ステップS320の特別図柄変動処理においては、メインCPU110aは、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定する処理を行い、特別図柄の変動時間が経過した場合には、ステップS330の特別図柄停止処理に移行させる処理を行う。この特別図柄変動処理については、詳しくは図20を用いて、後述することにする。
ステップS330の特別図柄停止処理においては、メインCPU110aは、停止表示された特別図柄(大当たり図柄、小当たり図柄、ハズレ図柄)に対応する処理を行うとともに、時短回数(J)、時短遊技フラグ、高確率遊技回数(X)、高確率遊技フラグの設定処理を行う。この特別図柄停止処理については、詳しくは図21を用いて、後述することにする。
ステップS340の大当たり遊技処理においては、メインCPU110aは、大当たり遊技を制御する処理を行う。この大当たり遊技処理については、詳しくは図22を用いて、後述することにする。
ステップS350の大当たり遊技終了処理においては、メインCPU110aは、高確率遊技状態または低確率遊技状態のいずれかの確率遊技状態を決定するとともに、時短遊技状態または非時短遊技状態のいずれかの遊技状態を決定する処理を行う。この大当たり遊技終了処理については、詳しくは図23を用いて、後述することにする。
ステップS360の小当たり遊技処理においては、メインCPU110aは、小当たり遊技を制御する処理を行う。この小当たり遊技処理については、詳しくは図24を用いて、後述することにする。
(主制御基板の特別図柄記憶判定処理)
図18を用いて、主制御基板110の特別図柄記憶判定処理を説明する。図18は、主制御基板110における特別図柄記憶判定処理を示す図である。
ステップS310−1において、メインCPU110aは、特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する。ここで、特別図柄の変動表示中であれば(特別図柄時間カウンタ≠0)、今回の特別図柄記憶判定処理を終了し、特別図柄の変動表示中でなければ(特別図柄時間カウンタ=0)、ステップS310−2に処理を移す。
ステップS310−2において、メインCPU110aは、特別図柄の変動中ではない場合には、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域が1以上であるかを判定する。
メインCPU110aは、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域が1以上であると判定した場合にはステップS310−3に処理を移し、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域が1以上でない場合にはステップS310−4に処理を移す。
ステップS310−3において、メインCPU110aは、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている値から1を減算して更新する。
ステップS310−4において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が1以上であるかを判定する。
メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が1以上であると判定した場合にはステップS310−5に処理を移し、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が1以上でない場合には、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
ステップS310−5において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている値から1を減算して更新する。
ステップS310−6において、メインCPU110aは、上記ステップS310−2からS310−5において減算された特別図柄保留数(U)記憶領域に対応する特別図柄保留記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行う。具体的には、第1特別図柄乱数値記憶領域または第2特別図柄記憶領域にある第1記憶部から第4記憶部に記憶された各データを1つ前の記憶部にシフトさせる。ここで、第1記憶部に記憶されているデータは、判定記憶領域(第0記憶部)にシフトさせる。このとき、第1記憶部に記憶されているデータは、判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれるとともに、既に判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれていたデータは特別図柄保留記憶領域からは消去されることとなる。これにより、前回の遊技で用いた特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値、特図変動用乱数値が消去される。
なお、本実施形態では、ステップS310−2からS310−6において第2特別図柄記憶領域を第1特別図柄乱数値記憶領域よりも優先させてシフトさせることとしたが、始動口に入賞した順序で、第1特別図柄乱数値記憶領域、又は第2特別図柄記憶領域をシフトさせてもよいし、第1特別図柄乱数値記憶領域を第2特別図柄記憶領域よりも優先させてシフトさせてもよい。
ステップS310−7において、メインCPU110aは、上記ステップS310−2またはステップS310−4で減算された第1特別図柄保留数(U1)記憶領域または第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に基づいて、特別図柄記憶数指定コマンドを決定し、決定した特別図柄記憶指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS311において、メインCPU110aは、上記ステップS310−6において特別図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれたデータ(特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値)に基づいて、大当たり判定処理を実行する。詳しくは、図19を用いて、後述する。
ステップS312においては、メインCPU110aは、変動パターン決定処理を行う。変動パターン決定処理は、図10に示す変動パターン決定テーブルを参照して、特別図柄表示装置(始動口の種別)、大当たり抽選の結果、特別図柄、特別図柄保留数(U)、取得したリーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値に基づいて、変動パターンを決定する。
ステップS313において、メインCPU110aは、決定した変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS314において、メインCPU110aは、変動開始時の遊技状態を確認し、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS315において、メインCPU110aは、上記ステップS312において決定した変動パターンに基づいた特別図柄の変動時間(カウンタ値)を特別図柄時間カウンタにセットする。なお、特別図柄時間カウンタは上記S110において4ms毎に減算処理されていく。
ステップS316において、メインCPU110aは、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に特別図柄の変動表示(LEDの点滅)を行わせるための変動表示データを所定の処理領域にセットする。これにより、所定の処理領域に変動表示データがセットされていると、上記ステップS600でLEDの点灯または消灯のデータが適宜作成され、作成されたデータがステップS700において出力されることで、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21の変動表示が行われる。
ステップS317において、メインCPU110aは、特図特電処理データ=1をセットし、図20に示す特別図柄変動処理に移す準備を行い、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
(主制御基板の大当たり判定処理)
図19を用いて、主制御基板110の大当たり判定処理を説明する。図19は、主制御基板110における大当たり判定処理を示す図である。
ステップS311−1において、メインCPU110aは、確率遊技状態に基づいて、上記ステップS310−6において特別図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれた特別図柄判定用乱数値が「大当たり」の乱数値であるか否かを判定する。
具体的には、上記ステップS310−6においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第1特別図柄乱数値記憶領域である場合には、図5(a)に示す大当たり抽選の大当たり判定テーブルを参照し、上記ステップS310−6においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第2特別図柄記憶領域である場合には、図5(b)に示す大当たり抽選の大当たり判定テーブルを参照して、特別図柄判定用乱数値が「大当たり」であるか否かを判定する。その判定結果として、大当たりと判定された場合にはステップS311−2に処理を移し、大当たりと判定されなかった場合にはステップS311−5に処理を移す。
ステップS311−2において、メインCPU110aは、上記ステップS310−6において特別図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれた大当たり図柄用乱数値を判定して、特別図柄の種類(停止図柄データ)を決定し、決定した停止図柄データを停止図柄データ記憶領域にセットする大当たり図柄決定処理を行う。
具体的には、図6(b)に示す大当たりにおける図柄決定テーブルを参照し、判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれた大当たり図柄用乱数値に基づいて、停止する特別図柄の種類を示す停止図柄データを決定し、決定した停止図柄データを停止図柄データ記憶領域にセットする。
なお、決定された特別図柄は、後述するように図21の特別図柄停止処理において「大当たり」か「小当たり」を決定するのに用いられるとともに、図22の大当たり遊技処理や図24の小当たり遊技処理において大入賞口の作動態様を決定するのにも用いられ、図23の大当たり遊技終了処理において大当たり終了後の遊技状態を決定するためにも用いられる。
ステップS311−3において、メインCPU110aは、上記ステップS311−2で決定された大当たりの停止図柄データに基づいて演出図柄指定コマンドを決定し、決定した演出図柄指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS311−4において、メインCPU110aは、遊技状態記憶領域(時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域)にセットされた情報から大当たり当選時の遊技状態を判定し、大当たり当選時の遊技状態を示す遊技状態情報を遊技状態バッファにセットする。具体的には、時短遊技フラグと高確率遊技フラグの両方がセットされていなければ00Hをセットし、時短遊技フラグはセットされていないが高確率遊技フラグはセットされていれば01Hをセットし、時短遊技フラグがセットされているが高確率遊技フラグがセットされていなければ02Hをセットし、時短遊技フラグと高確率遊技フラグとの両方がセットされていれば03Hをセットする。
このように遊技状態記憶領域(時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域)とは別に、遊技状態バッファに大当たり当選時の遊技状態をセットすることとしたのは、大当たり遊技中には遊技状態記憶領域(時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域)にある高確率遊技フラグや時短遊技フラグがリセットされてしまうため、大当たり終了後に大当たりの当選時の遊技状態に基づいて、新たに大当たり終了時の遊技状態を決定する場合には、遊技状態記憶領域を参照することができないからである。このため、遊技状態記憶領域とは別に、大当たり当選時の遊技状態を示す遊技情報を記憶するための遊技状態バッファを設けることにより、大当たり終了後に遊技状態バッファにある遊技情報を参照することで、大当たり当選時の遊技状態に基づいて新たに大当たり終了後の遊技状態(時短遊技状態や時短回数など)を設定できる。
ステップS311−5において、メインCPU110aは、小当たりと判定されたか否かの判定を行う。小当たりと判定された場合には、ステップS311−6に処理を移し、小当たりと判定されなかった場合には、ステップS311−8に処理を移す。
具体的には、上記ステップS310−6においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第1特別図柄乱数値記憶領域である場合には、図5(a)に示す大当たり抽選の大当たり判定テーブルを参照し、上記ステップS310−6においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第2特別図柄記憶領域である場合には、図5(b)に示す大当たり抽選の大当たり判定テーブルを参照して、特別図柄判定用乱数値が「小当たり」であるか否かを判定することとなる。
ステップS311−6において、メインCPU110aは、上記ステップS310−6において特別図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれた小当たり図柄用乱数値を判定して、特別図柄の種類を決定し、決定した停止図柄データを停止図柄データ記憶領域にセットする小当たり図柄決定処理を行う。
具体的には、図6(c)の図柄決定テーブルを参照して、小当たり図柄用乱数値に基づいて、特別図柄の種類を示す停止図柄データを決定し、決定した停止図柄データを停止図柄データ記憶領域にセットする。
ステップS311−7において、メインCPU110aは、上記ステップS311−6で決定された小当たりの停止図柄データに基づいて演出図柄指定コマンドを決定し、決定した演出図柄指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットして、今回の大当たり判定処理を終了する。
ステップS311−8において、メインCPU110aは、図6(a)の図柄決定テーブルを参照してハズレ用の特別図柄を決定し、決定したハズレ用の停止図柄データを停止図柄データ記憶領域にセットする。
ステップS311−9において、メインCPU110aは、上記ステップS311−8で決定されたハズレの停止図柄データに基づいて演出図柄指定コマンドを決定し、決定した演出図柄指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットして、今回の大当たり判定処理を終了する。
(主制御基板の特別図柄変動処理)
図20を用いて、特別図柄変動処理を説明する。図20は、主制御基板110における特別図柄変動処理を示す図である。
ステップS320−1において、メインCPU110aは、ステップS315においてセットされた変動時間が経過したか否か(特別図柄時間カウンタ=0か?)を判定する。その結果、変動時間を経過していないと判定した場合には、特別図柄変動処理を終了し、次のサブルーチンを実行する。
ステップS320−2において、メインCPU110aは、セットされた時間を経過したと判定した場合には、上記ステップS316でセットされた変動表示データをクリアして、上記ステップS311−2、S311−6、S311−8でセットされた特別図柄を第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に停止表示させるための、停止図柄データを所定の処理領域にセットする。これにより、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に特別図柄が停止表示され、遊技者に大当たりの判定結果が報知されることとなる。
ステップS320−3において、メインCPU110aは、図柄確定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS320−4において、メインCPU110aは、上記のようにして特別図柄の停止表示を開始したら、特別図柄時間カウンタに図柄停止時間(0.5秒=125カウンタ)をセットする。なお、特別図柄時間カウンタは上記S110において4ms毎に1を減算して更新されていく。
ステップS320−5において、メインCPU110aは、特図特電処理データに2をセットし、図21に示す特別図柄停止処理に移す準備を行い、今回の特別図柄変動処理を終了する。
(主制御基板の特別図柄停止処理)
図21を用いて、特別図柄停止処理を説明する。図21は、主制御基板110における特別図柄停止処理を示す図である。
ステップS330−1において、メインCPU110aは、ステップS320−4においてセットされた図柄停止時間が経過したか否か(特別図柄時間カウンタ=0か?)を判定する。その結果、図柄停止時間を経過していると判定した場合には、ステップS330−2に処理を移し、図柄停止時間を経過していないと判定した場合には、今回の特別図柄停止処理を終了する。
ステップS330−2において、メインCPU110aは、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがセットされているか否かを判定し、時短遊技フラグ記憶領域にフラグがセットされている場合には、時短回数(J)記憶領域に記憶されている時短回数(J)から1を減算して更新し、新たな時短回数(J)が「0」か、否かを判定する。その結果、時短回数(J)が「0」である場合には、時短遊技フラグ記憶領域にセットされている時短遊技フラグをクリアし、時短回数(J)が「0」でない場合には、時短遊技フラグ記憶領域に記憶されている時短遊技フラグをセットしたまま、ステップS330−3に処理を移す。一方、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがセットされていない場合には、そのままステップS330−3に処理を移す。
ステップS330−3において、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグがセットされているか否かを判定し、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグがセットされている場合には、高確率遊技回数(X)記憶領域に記憶されている高確率遊技回数(X)から1を減算して更新し、新たな高確率遊技回数(X)が「0」か、否かを判定する。その結果、高確率遊技回数(X)が「0」である場合には、高確率遊技フラグ記憶領域に記憶されている高確率遊技フラグをクリアし、高確率遊技回数(X)が「0」でない場合には、高確率遊技フラグ記憶領域に記憶されている高確率遊技フラグをセットしたまま、ステップS330−4に処理を移す。一方、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグがセットされていない場合には、そのままステップS330−4に処理を移す。
ステップS330−4において、メインCPU110aは、現在の遊技状態を確認し、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS330−5において、メインCPU110aは、大当たり図柄であるか否かを判定する。具体的には停止図柄データ記憶領域に記憶されている停止図柄データが大当たり図柄(停止図柄データ=01〜07?)のものであるか否かを判定する。ここで、大当たり図柄と判定された場合には、ステップS330−10に処理を移し、大当たり図柄と判定されなかった場合には、ステップS330−6に処理を移す。
ステップS330−6において、メインCPU110aは、小当たり図柄であるか否かを判定する。具体的には停止図柄データ記憶領域に記憶されている停止図柄データが小当たり図柄(停止図柄データ=20、21、30、31)であるか否かを判定する。ここで、小当たり図柄と判定された場合には、ステップS330−7に処理を移し、小当たり図柄と判定されなかった場合には、ステップS330−9に処理を移す。
ステップS330−7において、メインCPU110aは、特図特電処理データに5をセットし、図24に示す小当たり遊技処理に移す準備を行う。
ステップS330−8において、メインCPU110aは、小当たり開始準備設定処理を行う。
この小当たり開始準備設定処理では、図8に示す特別電動役物作動態様決定テーブルを参照して、停止図柄データに基づいて、小当たりの開放態様を決定するための図9(b)に示す小当たり用の大入賞口開放態様決定テーブル(「小当たりテーブル」)を決定する。
ステップS330−9において、メインCPU110aは、特図特電処理データに0をセットし、図18に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移す準備を行い、今回の特別図柄停止処理を終了する。
ステップS330−10において、メインCPU110aは、特図特電処理データに3をセットし、図22に示す大当たり遊技処理に移す準備を行う。
ステップS330−11において、メインCPU110aは、遊技状態や時短回数をリセットする。具体的には、高確率遊技フラグ記憶領域、高確率遊技回数(X)記憶領域、時短遊技フラグ記憶領域、時短回数(J)記憶領域に記憶されているデータをクリアする。
ステップS330−12において、メインCPU110aは、大当たり開始準備設定処理を行う。
この大当たり開始準備設定処理では、図8に示す特別電動役物作動態様決定テーブルを参照して、停止図柄データに基づいて、図9(a)に示す大当たり用の大入賞口開放態様決定テーブル群から、「第1大当たりテーブル」、「第2大当たりテーブル」、「第3大当たりテーブル」、「第4大当たりテーブル」のいずれかの大入賞口開放態様決定テーブルを決定する。
ステップS330−13において、メインCPU110aは、上記ステップS330−8または上記ステップS330−12で決定された大入賞口開放態様決定テーブルに基づいて、特別遊技の種類(第1大当たり遊技〜第4大当たり遊技、小当たり遊技)を判定し、特別遊技の種類に応じたオープニング指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS330−14において、メインCPU110aは、上記ステップS330−8または上記ステップS330−12で決定された大入賞口開放態様決定テーブルに基づいて、開始インターバル時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。なお、特別遊技タイマカウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に減算処理される。本処理を終了したら、今回の特別図柄停止処理を終了する。
(主制御基板の大当たり遊技処理)
図22を用いて、大当たり遊技処理を説明する。図22は、主制御基板110における大当たり遊技処理を示す図である。
まず、ステップS340−1において、メインCPU110aは、現在オープニング中であるか否かを判定する。具体的には、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に「0」が記憶されていれば、現在オープニング中であるので、ラウンド遊技回数(R)記憶領域を参照し、現在オープニング中であるか判定する。現在オープニング中であると判定した場合には、ステップS340−2に処理を移し、現在オープニング中でないと判定した場合には、S340−6に処理を移す。
ステップS340−2において、メインCPU110aは、上記ステップS330−14で決定された開始インターバル時間を経過したか否かを判定する。すなわち、特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かを判定し、特別遊技タイマカウンタ=0となったら、開始インターバル時間を経過したと判定する。その結果、開始インターバル時間を経過していない場合には、今回の大当たり遊技処理を終了し、開始インターバル時間を経過している場合にはステップS340−3に処理を移す。
ステップS340−3において、メインCPU110aは、大当たり開始設定処理を行う。
大当たり開始設定処理は、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に、記憶されている現在のラウンド遊技回数(R)に「1」を加算して記憶する。ここでは、まだラウンド遊技が1回も行われていないので、ラウンド遊技回数(R)記憶領域には「1」が記憶されることとなる。
ステップS340−4において、メインCPU110aは、大入賞口開放処理を行う。
大入賞口開放処理は、まず開放回数(K)記憶領域に記憶されている開放回数(K)に「1」を加算して更新する。また、第1大入賞口開閉扉16bまたは第2大入賞口開閉扉17bを開放するために、第1大入賞口開閉ソレノイド16cまたは第2大入賞口開閉ソレノイド17cを通電させる通電データをセットするとともに、上記ステップS330−12で決定された大入賞口開放態様決定テーブル(図9(a)参照)を参照して、現在のラウンド遊技回数(R)および開放回数(K)に基づいて、第1大入賞口16または第2大入賞口17の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS340−5において、メインCPU110aは、K=1であるか否かを判定し、K=1であった場合には、演出制御基板120にラウンド回数の情報を送信するため、ラウンド遊技回数(R)に応じて大入賞口開放(R)ラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。例えば、大当たりの1ラウンド目の開始においては、ラウンド遊技回数(R)が「1」にセットされ、K=1となっているので、大入賞口開放1ラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。一方、K=1でない場合には、大入賞口開放(R)ラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットせずに、大当たり遊技処理を終了する。すなわち、K=1である場合というのはラウンドの開始を意味するので、ラウンドの開始のときのみ、大入賞口開放(R)ラウンド指定コマンドを送信するようにしている。
ステップS340−6において、メインCPU110aは、現在エンディング中であるか否かを判定する。ここでいうエンディングとは、予め設定されたラウンド遊技を全て終了した後の処理をいうものである。したがって、現在エンディング中であると判定した場合には、ステップS340−18に処理を移し、現在エンディング中でないと判定した場合には、ステップS340−7に処理が移される。
ステップS340−7において、メインCPU110aは、大入賞口の閉鎖中であるか否かを判定する。具体的には、第1大入賞口開閉ソレノイド16cまたは第2大入賞口開閉ソレノイド17cを通電させる通電データがセットされている否かが判定される。その結果、大入賞口の閉鎖中と判定された場合には、ステップS340−8に処理を移し、大入賞口の閉鎖中でないと判定された場合には、ステップS340−9に処理を移す。
ステップS340−8において、メインCPU110aは、後述するステップS340−10において設定された閉鎖時間が経過したか判定される。なお、閉鎖時間は、後述するステップS340−10において開始インターバル時間と同様に特別遊技タイマカウンタにセットされ、特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かで判定される。その結果、閉鎖時間を経過していない場合には、大入賞口の閉鎖を維持するため大当たり遊技処理を終了し、閉鎖時間を経過している場合には大入賞口を開放させるためステップS340−4に処理を移す。
ステップS340−9において、メインCPU110aは、大入賞口の開放を終了させるための「開放終了条件」が成立したか否かを判定する。
この「開放終了条件」は、大入賞口入球カウンタ(C)の値が規定個数(9個)に達したこと、または開放回数(K)における1回あたりの開放時間が経過したこと(特別遊技タイマカウンタ=0となったこと)が該当する。
そして、「開放終了条件」が成立したと判定した場合にはステップS340−10に処理を移し、「開放終了条件」が成立しないと判定した場合には、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−10において、メインCPU110aは、大入賞口閉鎖処理を行う。
大入賞口閉鎖処理は、第1大入賞口開閉扉16bまたは第2大入賞口開閉扉17bを閉鎖するために、第1大入賞口開閉ソレノイド16cまたは第2大入賞口開閉ソレノイド17cを通電させる通電データを停止する。次に、上記ステップS330−12で決定された大入賞口開放態様決定テーブル(図9(a))を参照して、現在のラウンド遊技回数(R)および開放回数(K)に基づいて、第1大入賞口16または第2大入賞口17の閉鎖時間(閉鎖インターバル時間または1回の閉鎖時間)を特別遊技タイマカウンタにセットする。これにより、大入賞口が閉鎖することになる。
ステップS340−11において、メインCPU110aは、1回のラウンドが終了したか否かを判定する。具体的には、1回のラウンドは、大入賞口入球カウンタ(C)の値が規定個数(9個)に達したこと、または開放回数(K)が最大開放回数となることを条件に終了するので、かかる条件が成立したか否かを判定する。
そして、1回のラウンドが終了したと判定した場合にはステップS340−12に処理を移し、1回のラウンドが終了していないと判定した場合には、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−12において、メインCPU110aは、開放回数(K)記憶領域に0をセットするとともに、大入賞口入球数(C)記憶領域に0をセットするラウンドデータ初期化処理を行う。すなわち、開放回数(K)記憶領域および大入賞口入球数(C)記憶領域をクリアする。ただし、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されたラウンド遊技回数(R)はクリアしない。
ステップS340−13において、メインCPU110aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されたラウンド遊技回数(R)が最大値であるか否かを判定する。ラウンド遊技回数(R)が最大である場合には、ステップS340−15に処理を移し、ラウンド遊技回数(R)が最大でない場合には、ステップS340−14に処理を移す。
ステップS340−14において、メインCPU110aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に、記憶されている現在のラウンド遊技回数(R)に「1」を加算して記憶して、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−15において、メインCPU110aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されたラウンド遊技回数(R)をリセットする。
ステップS340−16において、メインCPU110aは、上記ステップS330−12で決定された大入賞口開放態様決定テーブル(図9(a)参照)に基づいて、特別遊技の種類(長当たり遊技、短当たり遊技、発展当たり遊技)を判定し、特別遊技の種類に応じたエンディング指定コマンドを演出制御基板120に送信するために演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS340−17において、メインCPU110aは、上記ステップS330−12で決定された大入賞口開放態様決定テーブル(図9(a)参照)に基づいて、大当たりの種別に応じた終了インターバル時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS340−18において、メインCPU110aは、設定された終了インターバル時間を経過したか否かを判定し、終了インターバル時間を経過したと判定した場合にはステップS340−19において、メインCPU110aは、特図特電処理データに4をセットし、図23に示す大当たり遊技終了処理に移す準備を行う。一方、終了インターバル時間を経過していないと判定した場合には、今回の大当たり遊技処理を終了する。
(主制御基板の大当たり遊技終了処理)
図23を用いて、大当たり遊技終了処理を説明する。図23は、主制御基板110における大当たり遊技終了処理を示す図である。
ステップS350−1において、メインCPU110aは、停止図柄データ記憶領域にセットされた停止図柄データおよび遊技状態バッファにある遊技情報をロードする。
ステップS350−2において、メインCPU110aは、図7に示す大当たり終了時設定データテーブルを参照し、上記ステップS350−1においてロードした停止図柄データおよび遊技状態バッファにある遊技情報に基づいて、大当たり終了時に高確率遊技フラグ記憶領域に高確率フラグをセットさせるか否かの処理を行う。例えば、停止図柄データが「01」であれば、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率フラグをセットする。
ステップS350−3において、メインCPU110aは、図7に示す大当たり終了時設定データテーブルを参照し、上記ステップS350−1においてロードした停止図柄データおよび遊技状態バッファにある遊技情報に基づいて、高確率遊技状態の残り変動回数(X)記憶領域に所定の回数をセットさせる。例えば、停止図柄データが「01」であれば、高確率遊技状態の残り変動回数(X)記憶領域に84回をセットする。
ステップS350−4において、メインCPU110aは、図7に示す大当たり終了時設定データテーブルを参照し、上記ステップS350−1においてロードした停止図柄データおよび遊技状態バッファにある遊技情報に基づいて、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグをセットさせるか否かの処理を行う。例えば、停止図柄データが「04」の場合に、遊技状態バッファにある遊技情報が00Hのときには時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグをセットしないが、遊技状態バッファにある遊技情報が01H、02Hまたは03Hのときには時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグをセットする。
ステップS350−5において、メインCPU110aは、図7に示す大当たり終了時設定データテーブルを参照し、上記ステップS350−1においてロードした停止図柄データおよび遊技状態バッファにある遊技情報に基づいて、時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に所定の回数をセットさせる。例えば、停止図柄データが「04」の場合に、遊技状態バッファにある遊技情報が00Hのときには時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に0回をセットし、遊技状態バッファにある遊技情報が01H、02Hまたは03Hのときには時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に80回をセットする。
ステップS350−6において、メインCPU110aは、遊技状態を確認し、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS350−7において、メインCPU110aは、特図特電処理データに0をセットし、図18に示す特別図柄記憶判定処理に移す準備を行い、今回の大当たり遊技終了処理を終了する。
(主制御基板の小当たり遊技処理)
図24を用いて、小当たり遊技処理を説明する。図24は、主制御基板110における小当たり遊技処理を示す図である。
まず、ステップS360−1において、メインCPU110aは、現在オープニング中であるか否かを判定する。現在オープニング中であると判定した場合には、ステップS360−2に処理を移し、現在オープニング中でないと判定した場合には、ステップS360−4に処理を移す。
ステップS360−2において、メインCPU110aは、上記ステップS330−14で決定された開始インターバル時間を経過したか否かを判定する。すなわち、特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かを判定し、特別遊技タイマカウンタ=0となったら、開始インターバル時間を経過したと判定する。その結果、開始インターバル時間を経過していない場合には、今回の小当たり遊技処理を終了し、開始インターバル時間を経過している場合にはステップS360−3に処理を移す。
ステップS360−3において、メインCPU110aは、大入賞口開放処理を行う。具体的には、この処理において、メインCPU110aは、まず開放回数(K)記憶領域に記憶されている開放回数(K)に「1」を加算して記憶する。また、第1大入賞口16を開放するために、第1大入賞口開閉ソレノイド16cを通電させる通電データをセットするとともに、上記ステップS330−8で決定された開放態様決定テーブル(図9(b)参照)を参照して、開放回数(K)に基づいて、第1大入賞口16の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS360−4において、メインCPU110aは、現在エンディング中であるか否かを判定する。ここでいうエンディングとは、予め設定された開放回数(K)の遊技を全て終了した後の処理をいうものである。したがって、現在エンディング中であると判定した場合には、ステップS360−13に処理を移し、現在エンディング中でないと判定した場合には、ステップS360−5に処理が移される。
ステップS360−5において、メインCPU110aは、第1大入賞口16の閉鎖中であるか否かを判定する。具体的には、第1大入賞口開閉ソレノイド16cを通電させる通電データがセットされている否かが判定される。第1大入賞口16の閉鎖中と判定された場合には、ステップS360−6に処理を移し、第1大入賞口16の閉鎖中でないと判定された場合には、ステップS360−7に処理を移す。
ステップS360−6において、メインCPU110aは、後述するステップS360−8において設定された閉鎖時間が経過したか判定される。なお、閉鎖時間は、後述するステップS360−8において開始インターバル時間と同様に特別遊技タイマカウンタにセットされ、特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かで判定される。その結果、閉鎖時間を経過していない場合には、第1大入賞口16の閉鎖を維持するため当該小当たり遊技処理を終了し、閉鎖時間を経過している場合には第1大入賞口16を開放させるためステップS360−3に処理を移す。
ステップS360−7において、メインCPU110aは、第1大入賞口16の開放を終了させるための「開放終了条件」が成立したか否かを判定する。
この「開放終了条件」は、大入賞口入球カウンタ(C)の値が規定個数(9個)に達したこと、または開放回数(K)における1回あたりの開放時間が経過したこと(特別遊技タイマカウンタ=0となったこと)が該当する。
そして、「開放終了条件」が成立したと判定した場合にはステップS360−8に処理を移し、「開放終了条件」が成立しないと判定した場合には、今回の小当たり遊技処理を終了する。
ステップS360−8において、メインCPU110aは、大入賞口閉鎖処理を行う。具体的には、この処理において、メインCPU110aは、第1大入賞口16を閉鎖するために、第1大入賞口開閉ソレノイド16cを通電させる通電データを停止するとともに、上記ステップS330−8で決定された開放態様決定テーブル(図9(b)参照)を参照して、現在の開放回数(K)に基づいて、第1大入賞口16の閉鎖時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。これにより、第1大入賞口16が閉鎖することになる。
ステップS360−9において、メインCPU110aは、小当たり終了条件が成立したか否かを判定する。具体的には、1回の小当たりは、大入賞口入球カウンタ(C)の値が規定個数(例えば9個)に達したこと、または開放回数(K)が最大開放回数となることを条件に終了するので、かかる条件が成立したか否かを判定する。
そして、小当たり終了条件が成立したと判定した場合にはステップS360−10に処理を移し、小当たり終了条件が成立していないと判定した場合には当該小当たり遊技処理を終了する。
ステップS360−10において、メインCPU110aは、開放回数(K)記憶領域に0をセットするとともに、大入賞口入球数(C)記憶領域に0をセットする。すなわち、開放回数(K)記憶領域および大入賞口入球数(C)記憶領域をクリアする。
ステップS360−11において、メインCPU110aは、小当たりの種別に応じたエンディング指定コマンドを演出制御基板120に送信するために演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS360−12において、メインCPU110aは、上記ステップS330−8で決定された開放態様決定テーブル(図9(b)参照)を参照して、小当たりの種別に応じた終了インターバル時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS360−13において、メインCPU110aは、設定された終了インターバル時間を経過したか否かを判定し、終了インターバル時間を経過したと判定した場合には、ステップS360−14において、メインCPU110aは、特図特電処理データに0をセットし、図18に示す特別図柄記憶判定処理に移す準備を行い、終了インターバル時間を経過していないと判定した場合には、今回の小当たり遊技処理を終了する。
(主制御基板の普図普電制御処理)
図25を用いて、普図普電制御処理を説明する。図25は、主制御基板110における普図普電制御処理を示す図である。
まず、ステップS401において普図普電処理データの値をロードし、ステップS402においてロードした普図普電処理データから分岐先アドレスを参照し、普図普電処理データ=0であれば普通図柄変動処理(ステップS410)に処理を移し、普図普電処理データ=1であれば普通電動役物制御処理(ステップS420)に処理を移す。詳しくは、図26および図27を用いて後述する。
(主制御基板の普通図柄変動処理)
図26を用いて、普通図柄変動処理を説明する。図26は、主制御基板110における普通図柄変動処理を示す図である。
ステップS410−1において、メインCPU110aは、普通図柄の変動表示中であるか否かを判定する。普通図柄の変動表示中であればステップS410−9に処理を移し、普通図柄の変動表示中でなければステップS410−2に処理を移す。
ステップS410−2において、メインCPU110aは、普通図柄の変動表示中でない場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域に記憶された普通図柄の保留数(G)が1以上であるかを判定する。保留数(G)が「0」の場合には普通図柄の変動表示は行われないため、今回の普通図柄変動処理を終了する。
ステップS410−3において、メインCPU110aは、ステップS410−2において、普通図柄の保留数(G)が「1」以上であると判定した場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域に記憶されている値(G)から「1」を減算した新たな保留数(G)を記憶する。
ステップS410−4において、メインCPU110aは、普通図柄保留記憶領域に記憶された普通図柄判定用乱数値のシフト処理を行う。具体的には、第1記憶部から第4記憶部に記憶された各乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。このとき、普通図柄保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている普通図柄判定用乱数値は、普通図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれるとともに、既に判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれていた乱数値は普通図柄保留記憶領域からは消去されることとなる。
ステップS410−5において、メインCPU110aは、普通図柄保留記憶領域の判定記憶部(第0記憶部)に記憶された普通図柄判定用乱数値が「当たり」のものであるかの判定を行う。
具体的には、図12(a)に示す当たり判定テーブルを参照し、取得した普通図柄判定用乱数値を上記のテーブルに照らし合わせて当たりか否かの判定を行う。例えば、上記テーブルによれば、非時短遊技状態であれば「0」から「15」の当たり乱数のうち「0」の1個の普通図柄判定用乱数値が当たりと判定され、時短遊技状態であれば「0」から「15」の当たり乱数のうち「0」から「14」の15個の普通図柄判定用乱数値が当たりと判定され、その他の乱数値はハズレと判定される。
ステップS410−6において、メインCPU110aは、上記ステップS410−5の当たり判定処理の判定の結果を参照して、普通図柄決定処理を行う。
この普通図柄決定処理は、図12(b)に示す停止図柄決定テーブルを参照し、現在の時短遊技状態と、普通図柄抽選の抽選結果と、取得された普図停止用乱数値とに基づいて、停止表示する普通図柄(停止普図データ)を決定し、決定した停止普図データを停止普図データ記憶領域にセットする。そして、メインCPU110aは、決定した停止普図データに基づいた普図指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットして、停止普図データの情報を演出制御基板120に送信する。
ステップS410−7において、メインCPU110aは、普通図柄の変動時間決定処理を行う。
この普通図柄の変動時間決定処理は、図12(c)に示す変動時間決定テーブルを参照し、現在の時短遊技状態と、普通図柄抽選の抽選結果と、取得された普図時間用乱数値とに基づいて、普通図柄の変動時間を決定する。そして、決定した普通図柄の変動時間に対応するカウンタを普通図柄時間カウンタにセットする。なお、普通図柄時間カウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に減算処理される。
さらに、普通図柄の変動時間決定処理では、普通図柄の変動時間が決定された後、決定した普通図柄の変動時間に基づいた普図変動指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットして、普通図柄の変動時間の情報を演出制御基板120に送信する。
ステップS410−8において、メインCPU110aは、普通図柄表示装置22において普通図柄の変動表示を開始する。普通図柄の変動表示というのは、普通図柄表示装置22においてLEDを所定の間隔で点滅させるものである。この普通図柄の変動表示は、上記ステップS410−7において設定された時間だけ継続して行われることとなる。本処理を終了すると、今回の普通図柄変動処理が終了する。
ステップS410−9において、メインCPU110aは、上記ステップS410−1において普通図柄の変動表示中であると判定した場合、設定された変動時間を経過したか否かを判定する。すなわち、普通図柄時間カウンタ=0であるか否かを判定する。その結果、設定された変動時間を経過していないと判定した場合には、そのまま変動表示を継続して行う必要があるため、今回の普通図柄変動処理を終了する。
ステップS410−10において、メインCPU110aは、設定された変動時間を経過したと判定した場合には、普通図柄表示装置22における普通図柄の変動を停止する。このとき、普通図柄表示装置22には、ステップS410−6において停止普図データ記憶領域にセットされた普通図柄のデータに対応する普通図柄(当たり図柄またはハズレ図柄)が停止表示する。これにより、普通図柄抽選の抽選結果が遊技者に報知されることとなる。
ステップS410−11において、メインCPU110aは、停止普図データ記憶領域にセットされた普通図柄のデータが当たり図柄であるか否かを判定し、普通図柄が当たり図柄であった場合には、ステップS410−12に処理を移し、設定されていた普通図柄がハズレ図柄であった場合には、今回の普通図柄変動処理を終了する。
ステップS410−12において、メインCPU110aは、普図普電処理データ=1をセットし、普通電動役物制御処理に処理を移す。
ステップS410−13において、メインCPU110aは、第2始動口15の始動可動片15bの開放態様を決定するための開放態様決定処理を行う。
この開放時間設定処理は、図12(d)に示す始動口開放態様決定テーブルを参照し、停止普図データに基づいて、始動可動片15bの最大開放回数(S)、開放時間、閉鎖時間、インターバル時間を決定する。
ステップS410−14において、メインCPU110aは、上記ステップS410−13で決定された始動可動片15bの開放時間を、メインRAM110cの始動開放タイマカウンタにセットする。
ステップS410−15において、メインCPU110aは、始動口開閉ソレノイド15cに通電を開始して、今回の普通図柄変動処理を終了する。これにより、始動可動片15bが作動して第2始動口15が開放することとなる。
(主制御基板の普通電動役物制御処理)
図27を用いて、普通電動役物制御処理を説明する。図27は、主制御基板110における普通電動役物制御処理を示す図である。
ステップS420−1において、メインCPU110aは、当該普通電動役物制御処理中において、第2始動口15に予め設定された最大入賞個数(例えば10個)の入賞があったか否かを判定する。
最大入賞個数(例えば10個)の入賞があったと判定した場合には、ステップS420−14に処理を移し、最大入賞個数(例えば10個)の入賞があったと判定しなかった場合には、ステップS420−2に処理を移す。
ステップS420−2において、メインCPU110aは、第2始動口15の開放時間が経過したか否かを判定する。すなわち、始動開放タイマカウンタ=0であるか否かを判定する。
第2始動口15の開放時間が経過したと判定した場合には、ステップS420−3に処理を移し、第2始動口15の開放時間が経過したと判定しなかった場合には、今回の普通電動役物制御処理を終了する。
ステップS420−3において、メインCPU110aは、第2始動口15が閉鎖中か否かを判定する。すなわち、始動口開閉ソレノイド15cに通電開始データがセットされているかを判定する。
第2始動口15が閉鎖中であると判定した場合には、ステップS420−6に処理を移し、第2始動口15が閉鎖中でないと判定した場合には、ステップS420−4に処理を移す。
ステップS420−4において、メインCPU110aは、始動口開閉ソレノイド15cの通電を停止する。これにより、第2始動口15は閉鎖態様に復帰し、再び遊技球の入球が不可能または困難となる。
ステップS420−5において、メインCPU110aは、上記ステップS410−13で決定された始動可動片15bの閉鎖時間を、メインRAM110cの始動閉鎖タイマカウンタにセットする。
ステップS420−6において、メインCPU110aは、第2始動口15の閉鎖時間が経過したか否かを判定する。すなわち、始動閉鎖タイマカウンタ=0であるか否かを判定する。
第2始動口15の閉鎖時間が経過したと判定した場合には、ステップS420−7に処理を移し、第2始動口15の閉鎖時間が経過したと判定しなかった場合には、今回の普通電動役物制御処理を終了する。
ステップS420−7において、メインCPU110aは、メインRAM110cの始動開放回数カウンタに記憶されている回数が、上記ステップS410−13で決定された始動可動片15bの最大開放回数となったか否かを判定する。
最大開放回数となったと判定した場合には、ステップS420−14に処理を移し、最大開放回数となっていないと判定した場合には、ステップS420−8に処理を移す。
ステップS420−8において、メインCPU110aは、インターバル時間が開始(計時)されているか否かを判定する。すなわち、ステップS420−10で後述するインターバル開始済フラグがセットされているか否かを判定する。
インターバル時間が開始されていると判定した場合には、ステップS420−11に処理を移し、インターバル時間が開始されていないと判定した場合には、ステップS420−9に処理を移す。
ステップS420−9において、メインCPU110aは、メインRAM110cの始動開放回数カウンタに1を加算する開放回数の更新処理を行う。
ステップS420−10において、メインCPU110aは、メインRAM110cの始動インターバルタイマカウンタに、上記ステップS410−13で決定された始動可動片15bのインターバル時間をセットするとともに、インターバル時間が開始されていることを示すインターバル開始済フラグをメインRAM110cの所定の記憶領域にセットして、今回の普通電動役物制御処理を終了する。
ステップS420−11において、メインCPU110aは、インターバル時間が経過したか否かを判定する。すなわち、始動インターバルタイマカウンタ=0であるか否かを判定する。
インターバル時間が経過したと判定した場合には、ステップS420−12に処理を移し、インターバル時間が経過していないと判定した場合には、今回の普通電動役物制御処理を終了する。
ステップS420−12において、メインCPU110aは、メインRAM110cの始動開放タイマカウンタに、上記ステップS410−13で決定された始動可動片15bの開放時間をセットするとともに、インターバル開始済フラグをクリアする。
ステップS420−13において、メインCPU110aは、始動口開閉ソレノイド15cに通電を開始して、今回の普通電動役物制御処理を終了する。これにより、始動可動片15bが再度作動して第2始動口15が再び開放することとなる。
ステップS420−14において、メインCPU110aは、メインRAM110cの始動開放回数カウンタ、始動開放タイマカウンタ、始動閉鎖タイマカウンタ等に記憶されている各種のデータを初期化する開放態様の初期化処理を行う。
ステップS420−15において、メインCPU110aは、普図普電処理データ=0をセットして図26の普通図柄変動処理に移す準備を行い、今回の普通電動役物制御処理を終了する。
(コマンドの説明)
上述の主制御基板110におけるフローチャートでは一部説明を省略した主制御基板110から演出制御基板120に送信されるコマンドの種別について、図28を用いて説明する。図28は、主制御基板110から演出制御基板120に送信されるコマンドの種別を示す図である。
主制御基板110から演出制御基板120に送信されるコマンドは、1コマンドが2バイトのデータで構成されており、制御コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEの情報と、実行される制御コマンドの内容を示す1バイトのDATAの情報とから構成されている。
「演出図柄指定コマンド」は、停止表示される特別図柄の種別を示すものであり、「MODE」が「E0H」で設定され、特別図柄の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。なお、特別図柄の種別が結果的に大当たりの種別や高確率遊技状態を決定するものであるから、演出図柄指定コマンドは、大当たりの種別や、遊技状態を示すものともいえる。
この演出図柄指定コマンドは、各種の特別図柄が決定され、特別図柄の変動表示が開始されるときに、決定された特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドが演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS311−3、S311−7、S311−9において特別図柄の変動表示が開始されるときに、決定された特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている演出図柄指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「第1特別図柄記憶指定コマンド」は、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている保留記憶数を示すものであり、「MODE」が「E1H」で設定され、保留記憶数に合わせてDATAの情報が設定されている。
この第1特別図柄記憶指定コマンドは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている保留記憶数が切り替わるときに、保留記憶数に対応する第1特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS230−11または上記ステップS310−7において第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている値が増減したときに、増減後の保留記憶数に対応する第1特別図柄記憶指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている第1特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「第2特別図柄記憶指定コマンド」は、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている保留記憶数を示すものであり、「MODE」が「E2H」で設定され、保留記憶数に合わせてDATAの情報が設定されている。
この第2特別図柄記憶指定コマンドは、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている保留記憶数が切り替わるときに、保留記憶数に対応する第2特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS240または上記ステップS310−7において第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている値が増減したときに、増減後の保留記憶数に対応する第2特別図柄記憶指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている第2特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
なお、本実施形態では、「第1特別図柄記憶指定コマンド」と「第2特別図柄記憶指定コマンド」とをまとめて「特別図柄記憶指定コマンド」という。
「図柄確定コマンド」は、特別図柄が停止表示されていることを示すものであり、「MODE」が「E3H」で設定され、「DATA」が「00H」に設定されている。
この図柄確定コマンドは、特別図柄が停止表示されているときに演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS320−3において特別図柄を第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に停止表示させるときに、図柄確定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている図柄確定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「第1特別図柄用変動パターン指定コマンド」は、第1特別図柄表示装置20における特別図柄の変動時間(変動態様)を示すものであり、「MODE」が「E6H」で設定され、各種の変動パターンに合わせてDATAの情報が設定されている。
この第1特別図柄用変動パターン指定コマンドは、第1特別図柄表示装置20の特別図柄の変動表示が開始されるときに、決定された特別図柄の変動パターンに対応する第1特別図柄用変動パターン指定コマンドが演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS313において特別図柄の変動表示が開始されるときに、決定された特別図柄の変動パターンに対応する第1特別図柄用変動パターン指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている第1特別図柄用変動パターン指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「第2特別図柄用変動パターン指定コマンド」は、第2特別図柄表示装置21における特別図柄の変動時間(変動態様)を示すものであり、「MODE」が「E7H」で設定され、各種の変動パターンに合わせてDATAの情報が設定されている。
この第2特別図柄用変動パターン指定コマンドは、第2特別図柄表示装置21の特別図柄の変動表示が開始されるときに、決定された特別図柄の変動パターンに対応する第2特別図柄用変動パターン指定コマンドが演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS313において特別図柄の変動表示が開始されるときに、決定された特別図柄の変動パターンに対応する第2特別図柄用変動パターン指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている第2特別図柄用変動パターン指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
なお、本実施形態では、「第1特別図柄用変動パターン指定コマンド」と「第2特別図柄用変動パターン指定コマンド」とをまとめて、「変動パターン指定コマンド」という。
「始動入賞指定コマンド」は、大当たり抽選の結果を事前に判定するための情報であり、特別図柄表示装置に応じて「MODE」が「E8H」または「E9H」で設定され、各種の入賞情報に合わせてDATAの情報が設定されている。
この始動入賞指定コマンドは、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入賞したときに、決定された始動入賞情報に対応する始動入賞指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS230−10またはS240において第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入賞したときに、決定された入賞情報に対応する始動入賞指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている始動入賞指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「大入賞口開放指定コマンド」は、各種大当りの種別に合わせた大当たりのラウンド数を示すものであり、「MODE」が「EAH」で設定され、大当たりのラウンド数に合わせてDATAの情報が設定されている。
この大入賞口開放指定コマンドは、大当りラウンドが開始されるときに、開始されたラウンド数に対応する大入賞口開放指定コマンドが演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS340−5において第1大入賞口開閉扉16b(または第2大入賞口開閉扉17b)を開放させるときに、開放させるときのラウンド数に対応する大入賞口開放指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている大入賞口開放指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「オープニング指定コマンド」は、各種の大当りが開始することを示すものであり、「MODE」が「EBH」で設定され、大当たりの種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
このオープニング指定コマンドは、各種の大当りが開始するときに、大当たりの種別に対応するオープニング指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS330−13の大当たり遊技処理の開始のときに、大当たりの種別に対応するオープニング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされているオープニング指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「エンディング指定コマンド」は、各種の大当りが終了したことを示すものであり、「MODE」が「ECH」で設定され、大当たりの種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
このエンディング指定コマンドは、各種の大当りが終了するときに、大当たりの種別に対応するエンディング指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS340−16の大当り遊技終了処理の開始のときに、大当たりの種別に対応するエンディング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされているエンディング指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「普図指定コマンド」は、普通図柄表示装置22に停止表示される普通図柄の種別を示すものであり、「MODE」が「EDH」で設定され、普通図柄の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
この普図指定コマンドは、各種の普通図柄が決定され、普通図柄の変動表示が開始されるときに、決定された普通図柄に対応する普図指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS410−6において普通図柄の変動表示が開始されるときに、決定された普通図柄に対応する普図指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている普図指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「普図変動指定コマンド」は、普通図柄表示装置22における普通図柄の変動時間を示すものであり、「MODE」が「EEH」で設定され、各種の普通図柄の変動時間に合わせてDATAの情報が設定されている。
この普図変動指定コマンドは、普通図柄表示装置22の普通図柄の変動表示が開始されるときに、決定された普通図柄の変動時間に対応する普図変動指定コマンドが演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS410−7において普通図柄の変動表示が開始されるときに、決定された普通図柄の変動時間に対応する普図変動指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている普図変動指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「遊技状態指定コマンド」は、時短遊技状態であるか非時短遊技状態であるかを示すものであり、「MODE」が「EFH」で設定され、非時短遊技状態であれば「DATA」が「00H」に設定され、時短遊技状態であれば「DATA」が「01H」に設定されている。
この遊技状態指定コマンドは、特別図柄の変動開始時、特別図柄の変動終了時、大当り遊技の開始時および大当りの終了時に、遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS314において特別図柄の変動表示が開始されるとき、上記ステップS330−4において高確率遊技フラグ、高確率遊技回数、時短遊技フラグおよび時短回数(J)が変更した可能性があるとき、上記ステップS350−6において高確率遊技フラグ、高確率遊技回数、時短遊技フラグおよび時短回数(J)の設定を行ったときに、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている遊技状態指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
次に、図29乃至図36を参照して、サブROM120bに記憶されている各種テーブル、データの詳細について説明する。
なお、以降の説明において、新たな始動入賞が発生したときに、既に実行中の変動表示、および、この新たな始動入賞よりも先に始動入賞した保留記憶に基づく変動表示のことを「事前変動」、そして、この新たな始動入賞に基づく変動表示のことを「当該変動」という。
(図柄色変化決定テーブル)
図29は、図柄色変化決定テーブル(ハズレ用)の一例を示す図である。図30は、図柄色変化決定テーブル(大当たり)の一例を示す図である。図31は、図柄色変化決定テーブル(大当たり・小当たり用)の一例を示す図である。図29から図31に示す図柄色変化決定テーブルでは、変動パターン指定コマンド、対応する演出内容(疑似回数を含む)、対象の疑似変動、右図柄色変化パターン(選択率、色変化対応を含む)、左図柄色変化パターン(選択率、色変化対応を含む)が対応付けられている。
サブCPU120aは、メインCPU110aから変動パターン指定コマンドを受信した際に、図29から図31の図柄色変化決定テーブルを参照して、2番目に仮停止される右の演出図柄38が仮停止位置に近づく際の右図柄色変化パターンと、3番目に仮停止される中の演出図柄が仮停止位置に近づく際の中図柄色変化パターンとを各々の選択率に応じて決定している。受信した変動パターン指定コマンドに対応する変動演出が疑似連続予告を実行する演出であった場合には、全ての演出図柄38が変動表示を開始(再開)してから全ての演出図柄38が仮停止するまでの各疑似変動毎に割当てられた選択率に応じて、各疑似変動における右図柄色変化パターンと中図柄色変化パターンとを決定している。
右図柄色変化パターンと中図柄色変化パターンとは、何れも演出図柄38の変動表示そのもののパターンとは独立して決定されており、仮停止の際に右の演出図柄38および/または中の演出図柄38の背景色が変化しても、変動表示全体に要する時間に変化は生じない。
本実施形態では、右の演出図柄38を仮停止させる際の背景色の色変化パターンとして、右図柄色変化パターン(01)と、右図柄色変化パターン(02)と、右図柄色変化パターン(03)と、右図柄色変化パターン(04)とが、定められている。右図柄色変化パターン(01)は、右の演出図柄38が仮停止位置に近づいても背景色が変化しない(「白」のまま)パターンである。右図柄色変化パターン(02)は、右の演出図柄38が仮停止位置に近づくにつれて、背景色が通常の「白」から「青」に変化し、仮停止後には変化しないパターンである。右図柄色変化パターン(03)は、右の演出図柄38が仮停止位置に近づくにつれて、背景色が通常の「白」から「青」を経て「赤」に変化し、仮停止後には変化しないパターンである。右図柄色変化パターン(04)は、右の演出図柄38が仮停止位置に近づくにつれて、背景色が通常の「白」から「青」を経て「赤」に変化し、仮停止後に「ゼブラ」にまで変化するパターンである。
中の演出図柄38を仮停止させる際の背景色の色変化パターンとして、中図柄色変化パターン(11)と、中図柄色変化パターン(12)と、中図柄色変化パターン(13)と、中図柄色変化パターン(14)とが、定められている。中図柄色変化パターン(11)は、中の演出図柄38が仮停止位置に近づいても背景色が変化しない(「白」のまま)パターンである。中図柄色変化パターン(12)は、中の演出図柄38が仮停止位置に近づくにつれて、背景色が通常の「白」から「青」に変化するパターンである。中図柄色変化パターン(13)は、中の演出図柄38が仮停止位置に近づくにつれて、背景色が通常の「白」から「青」を経て「赤」に変化するパターンである。中図柄色変化パターン(14)は、中の演出図柄38が仮停止位置に近づくにつれて、背景色が通常の「白」から「青」と「赤」を経て「ゼブラ」にまで変化するパターンである。
一例を示すと、変動パターン指定コマンドのDATAが「01H」である場合には、当該回の変動表示は、疑似回数が0回の通常変動または短縮変動という演出内容となる。この場合には、右の演出図柄38の色変化パターンとして右図柄色変化パターン(01)が99%の選択率、右図柄色変化パターン(02)が1%の選択率で選択され、中の演出図柄38の色変化パターンとして中図柄色変化パターン(01)が99%、中図柄色変化パターン(02)が1%の選択率で選択されるものとなっている。
また、変動パターン指定コマンドのDATAが「06H」または「0CH」である場合には、当該回の変動表示は、疑似回数が1回のSPリーチという演出内容となる。この場合には、演出図柄38が変動開始してから全ての演出図柄38が最初に仮停止されるまでの1回目の疑似変動と、仮停止された全ての演出図柄38が変動再開してから全ての演出図柄が再び仮停止されるまでの2回目の疑似変動のそれぞれについて、右図柄色変化パターンと中図柄色変化パターンとが選択される。
1回目の疑似変動については、変動パターン指定コマンドのDATAが「06H」と「0CH」の何れの場合も、右の演出図柄38の色変化パターンとして右図柄色変化パターン(01)が100%の選択率で選択され、中の演出図柄38の色変化パターンとして中図柄色変化パターン(11)が40%、中図柄色変化パターン(12)が60%の選択率で選択されるものとなっている。2回目の疑似変動については、変動パターン指定コマンドのDATAが「06H」と「0CH」の何れの場合も、右の演出図柄38の色変化パターンとして右図柄色変化パターン(01)が30%の選択率、右図柄色変化パターン(02)が50%の選択率、右図柄変動パターン(03)が20%の選択率で選択され、中の演出図柄38の色変化パターンとして中図柄色変化パターン(11)が100%の選択率で選択されるものとなっている。
また、変動パターン指定コマンドのDATAが「08H」または「0EH」である場合には、当該回の変動表示は、疑似回数が0回のSPSPリーチという演出内容となる。
右の演出図柄38の色変化パターンとしては、変動パターン指定コマンドのDATAが「08H」であるハズレの場合、右の演出図柄38の色変化パターンとして右図柄色変化パターン(01)が20%の選択率、右図柄色変化パターン(02)が30%の選択率、右図柄色変化パターン(03)が40%の選択率で選択され、右図柄色変化パターン(04)が10%の選択率で選択される。
一方、変動パターン指定コマンドのDATAが「0EH」である大当たりの場合、右の演出図柄38の色変化パターンとして右図柄色変化パターン(01)が20%の選択率、右図柄色変化パターン(02)が30%の選択率、右図柄色変化パターン(03)が10%の選択率で選択され、右図柄色変化パターン(04)が40%の選択率で選択される。
そして、変動パターン指定コマンドのDATAが「08H」と「0EH」の何れの場合も、中の演出図柄38の色変化パターンとして中図柄色変化パターン(11)が100%の選択率で選択されるものとなっている。
図29から図31の図柄色決定テーブルを比較すると、
[1]右の演出図柄38の色が変化する右図柄色変化パターン(02)、(03)または(04)は、リーチにもならない通常変動や短縮変動では1%しかないのに対して、ノーマルリーチでは10%、SPリーチでは70%、SPSPリーチでは80%になっている
[2]右の演出図柄38の色が「赤」に変化し得る右図柄色変化パターン(03)または(04)は、通常変動や短縮変動では選択され得ず、SPリーチかSPSPリーチでしか選択され得ない。しかも、SPリーチでは20%であるのに対して、SPSPリーチでは50%になっている
[3]右の演出図柄38の色が仮停止後に「ゼブラ」に変化する右図柄色変化パターン(04)は、SPSPリーチでしか選択され得ない。しかも、SPSPリーチ(ハズレ)では10%であるのに対して、SPSPリーチ(大当たり)では40%になっている
[4]中の演出図柄38の色が変化する中図柄色変化パターン(12)、(13)、(14)は、リーチにもならない通常変動や短縮変動で中図柄色変化パターン(12)が1%だけ選択されることを除いて、疑似連続予告において仮停止した全ての演出図柄38が再度疑似する場合にしか選択され得ない
[5]疑似連続予告において仮停止した全ての演出図柄38が再度変動表示する場合においては、何れの場合においても、中の演出図柄38の色が変化する中図柄色変化パターン(12)、(13)、(14)のいずれかを選択する割合の方が、中の演出図柄38の色が変化しない中図色柄変動パターン(11)を選択する割合よりも高い
[6]中の演出図柄38の色が変化し得る中図柄色変化パターン(12)、(13)、(14)のいずれかを選択する割合は、疑似変動予告における1回目の疑似変動よりも2回目の疑似変動の方が高い
[7]中の演出図柄38の色が「赤」に変化し得る中図柄色変化パターン(13)または(14)は、疑似変動が2回以上ある変動パターンの2回目の疑似変動でしか選択され得ない
[8]中の演出図柄38の色が「ゼブラ」に変化する中図柄色変化パターン(14)は、疑似連回数が3回の全回転リーチにおける3回目の疑似変動でしか選択され得ない
という特徴がある。
したがって、本実施形態では、3つの演出図柄38のうちで2番目に仮停止する右の演出図柄38が仮停止位置に近づくときの背景色の色について、「白」<「青」<「赤」<「ゼブラ」の順にリーチとなる期待感、さらには、より大当たりとなる期待度の高いSPSPリーチとなる期待感が高まるようになっている。リーチとなる期待感、さらにはSPSPリーチとなる期待感が高まるということは、ひいては遊技者の大当たりに対する期待感が高まるものとなっている。
さらに、右の演出図柄38が仮停止位置に到達してから「ゼブラ」に変化するのは、SPSPリーチとなる場合だけであり、しかも、SPSPリーチ(ハズレ)よりもSPSPリーチ(大当たり)の場合の方が選択率が遥かに高いので、少なくともSPSPリーチとなることを遊技者が期待でき、しかも大当たりに対する期待感も非常に高まるものとなっている。また、仮停止位置で仮停止した状態で演出図柄38の色が変わるため、遊技者に意外性を与えるものとなっている。
また、3つの演出図柄38のうちで3番目に仮停止する中の演出図柄38が仮停止位置に近づくときの背景色の色について、「白」<「青」<「赤」<「ゼブラ」の順に「NEXT」図柄が仮停止する、すなわち疑似連が継続する期待感が高まるようになっている。疑似連が継続する、すなわち疑似連続変動の回数が大きくなる期待感が高まるということは、ひいては遊技者の大当たりに対する期待感が高まるものとなっている。
さらに、疑似回数3回は、全回転リーチ(大当たり)のみに設けられているが、3回目の変動が全回転リーチ(大当たり)のものであるか、それとも大当たりとハズレの両方の可能性があるSPリーチまたはSPSPリーチのものであるかは、本来的には中の演出図柄38が「NEXT」図柄で仮停止するまで遊技者には分からないが、「ゼブラ」にまで背景色が変化した場合には、疑似連が継続し、その後に大当たりとなることを遊技者が期待できるものとなっている。
なお、演出図柄38の背景色の変化は、リーチの予告として適用される場合も、疑似連の継続の予告として適用される場合も、白→青→赤→ゼブラの方向でしか変化しない。このため、既に白からの色の変化がある場合も、さらに演出図柄38の背景色が変化していくことに対して遊技者に期待感を持たせるとともに、成り下がることがないので、さらなる色の変化で遊技者を高揚させることがあっても落胆させることがない。
(アイコン表示態様決定テーブル)
図32は、アイコン表示態様決定テーブルの一例を示す図である。図32に示すアイコン表示態様決定テーブルでは、始動入賞情報(始動入賞指定コマンド)、アイコン表示態様決定用乱数値、アイコン表示パターンが対応付けられている。
サブCPU120aは、メインCPU110aから始動入賞指定コマンドを受信した際に、図32に示すアイコン表示態様決定テーブルを参照し、始動入賞情報(始動入賞指定コマンド)および保留表示態様決定用乱数値に基づいて、アイコン表示パターンを決定している。
なお、本実施形態において、アイコン表示パターンとは、画像表示装置31の保留アイコン表示領域に表示される保留アイコン、および、画像表示装置31の当該変動アイコン表示領域に表示される当該変動アイコンの表示態様を特定しており、さらには、画像表示装置31の保留アイコン表示領域に保留アイコンが表示されてから、この保留アイコンが当該変動アイコン表示領域に当該変動アイコンとして表示され、この当該変動アイコンが消去されるまでに、画像表示装置31に最終的に表示される最終表示形態の表示態様を特定するためのデータである。
ここで、保留アイコンとは、現在保留記憶されている第1特別図柄保留数(U1)および第2特別図柄保留数(U2)を遊技者が把握しやすくするためにアイコン化した表示態様である。
この保留アイコンの表示態様には、当該変動が開始されるまでの間に表示態様が変化することがない「通常の保留アイコン」と、当該変動が開始されるまでの間(先の始動入賞による事前変動が行われている間)に表示態様が1または複数段階に変化する「特定の保留アイコン」とがある。
また、当該変動アイコンとは、現在変動中の変動表示(当該変動)に関連した表示をアイコンにより行うためのものである。
この当該変動アイコンの表示態様には、当該変動が開始されてから停止されるまでの間に表示態様が変化することがない「通常の当該変動アイコン」と、当該変動が開始されてから停止されるまでの間に表示態様が1または複数段階に変化する「特定の当該変動アイコン」とがある。
アイコン表示の流れとしては、
[1]保留記憶がない状態において、始動入賞が発生した場合は、当該変動アイコン表示領域に当該変動アイコンが表示されるパターン
[2]保留記憶がある状態または変動表示中において、始動入賞が発生した場合は、保留アイコン表示領域に保留アイコンを表示した後、当該変動の開始に伴い保留アイコン表示領域に表示されていた当該変動の対象となる保留アイコンを当該変動アイコン表示領域にシフトして当該変動アイコンとして表示されるパターン
とがある。
なお、この[1]のパターンについては、保留アイコン表示領域に保留アイコンを一時的に表示した後、保留アイコンを当該変動アイコン表示領域にシフトして当該変動アイコンとして表示されるパターン、としてもよい。
本実施形態では、保留アイコン表示の種類として、「CD保留アイコン」「青キャラ保留アイコン」「赤キャラ保留アイコン」「ゼブラキャラ保留アイコン」があり、「CD保留アイコン」<「青キャラ保留アイコン」<「赤キャラ保留アイコン」<「ゼブラ保留キャラアイコン」の順で、遊技者の大当たりに対する期待感を高めるように設定されている。
また本実施形態では、当該変動アイコン表示の種類として、「CD当該変動アイコン」「青キャラ当該変動アイコン」「赤キャラ当該変動アイコン」「ゼブラキャラ当該変動アイコン」があり、「CD当該変動アイコン」<「青キャラ当該変動アイコン」<「赤キャラ当該変動アイコン」<「ゼブラ当該変動キャラアイコン」の順で、遊技者の大当たりに対する期待感を高めるとともに、当該変動において演出が発展する可能性を示唆するように設定されている。
なお、「ゼブラ保留キャラアイコン」、「ゼブラ当該変動キャラアイコン」については、当該変動がハズレをなるときは表示されない。
本実施形態では、アイコン表示パターンとして、アイコン表示パターン(01)からアイコン表示パターン(04)が定められている。そして、アイコン表示パターン(01)が決定されると、最終的に、画像表示装置31に「CD保留アイコン」が表示される。
なお、このアイコン表示パターン(01)が決定されたときには、保留アイコンおよび当該変動アイコンとしてアイコン表示されている間に変化することがない。よってアイコン表示パターン(01)が決定されたときには、「通常の保留アイコン」であり、かつ、「通常の当該変動アイコン」となる。
また、アイコン表示パターン(02)が決定されると、最終的に、画像表示装置31に「青キャラアイコン」が表示される。また、アイコン表示パターン(03)が決定されると、最終的に、画像表示装置31に「赤キャラアイコン」が表示される。また、アイコン表示パターン(04)が決定されると、最終的に、画像表示装置31に「ゼブラキャラアイコン」が表示される。
なお、このアイコン表示パターン(02)から(04)のいずれかが決定されたときには、保留アイコンおよび/または当該変動アイコンとしてアイコン表示されている間に変化することがある。よってアイコン表示パターン(02)から(04)が決定されたときには、
[1]「特定の保留アイコン」であり、かつ、「通常の当該変動アイコン」となるアイコン表示
[2]「特定の保留アイコン」であり、かつ、「特定の当該変動アイコン」となるアイコン表示
[3]「通常の保留アイコン」であり、かつ、「特定の当該変動アイコン」となるアイコン表示のいずれかとなる。
ここで、図32に示すアイコン表示態様決定テーブルの主たる特徴として、演出内容に応じて、アイコン表示パターンの選択率を異ならせている。始動入賞情報(始動入賞指定コマンド)には、大当たりの当落、大当たりの種別、演出内容(リーチ演出等、疑似回数)の情報が定められている。
具体的には、本実施形態では、始動入賞情報が特定の始動入賞情報である場合、通常の始動入賞情報である場合よりも、アイコン表示パターン(02)からアイコン表示パターン(04)が高い割合で選択されるように、テーブルが構成されている。
なお、本実施形態において、特定の始動入賞情報とは、演出内容がSPリーチである場合、SPSPリーチである場合等をいい、通常の始動入賞情報とは、演出内容が、リーチにならない通常変動又は短縮変動である場合、演出内容がノーマルリーチである場合等をいう。
一例を示すと、始動入賞指定コマンドのDATAが「03H」又は「04H」である場合、演出内容がノーマルリーチの情報が定められている。この場合、本実施形態では、「アイコン表示パターン(01)」が最も高い割合で決定されるように、テーブルが構成されている。
これに対し、始動入賞指定コマンドのDATAが「05H」から「07H」、「0BH」から「0DH」である場合、演出内容がSPリーチの情報が定められている。この場合、本実施形態では、「アイコン表示パターン(02)」が最も高い割合で決定されるように、テーブルが構成されている。
また、始動入賞指定コマンドのDATAが、「08H」から「0AH」、「0EH」から「10H」である場合、演出内容がSPSPリーチの情報が定められている。この場合、本実施形態では、「アイコン表示パターン(03)」が最も高い割合で決定されるように、テーブルが構成されている。
また、図32に示すアイコン表示態様決定テーブルの主たる特徴として、疑似回数に応じて、アイコン表示パターンの選択率を異ならせている。一例を示すと、始動入賞指定コマンドのDATAが「05H」である場合、大当たりの当落がハズレであり、演出内容がSPリーチ、疑似回数「0」回の情報が定められている。この場合、本実施形態では、「アイコン表示パターン(01)」が100%の割合で決定されるように、テーブルが構成されている。
これに対し、始動入賞指定コマンドのDATAが「06H」である場合、大当たりの当落がハズレであり、演出内容がSPリーチ、疑似回数「1」回の情報が定められている。この場合、本実施形態では、「アイコン表示パターン(02)」が100%の割合で決定されるように、テーブルが構成されている。
また、始動入賞指定コマンドのDATAが「07H」である場合、大当たりの当落がハズレであり、演出内容がSPリーチ、疑似回数「2」回の情報が定められている。この場合、本実施形態では、「アイコン表示パターン(03)」が100%の割合で決定されるように、テーブルが構成されている。
すなわち、本実施形態では、始動入賞指定コマンドのDATAが「05H」から「07H」である場合、大当たりの当落がハズレであり、演出内容がSPリーチである点が共通するが、疑似回数が相違しており、この相違点に応じて、異なるアイコン表示パターンが決定されるように、テーブルが構成されている。
(対象変動決定テーブル)
図33は、対象変動決定テーブル(ハズレ用)の一例を示す図である。また、図34は、対象変動決定テーブル(大当たり・小当たり用)の一例を示す図である。図33および図34に示す対象変動決定テーブルでは、始動入賞情報(始動入賞指定コマンド)、保留個数、アイコン表示パターン、選択率、アイコン更新パターンが対応付けられている。
サブCPU120aは、メインCPU110aから始動入賞情報(始動入賞指定コマンド)を受信した際に、図33又は図34に示す対象変動決定テーブルを参照し、始動入賞情報(始動入賞指定コマンド)、保留個数およびアイコン表示パターンに基づいて、アイコン更新パターンを決定している。アイコン更新パターンとは、画像表示装置31の保留アイコン表示領域に保留アイコンとして表示されてから、この保留アイコンが当該変動アイコン表示領域に当該変動アイコンとして表示され、この当該変動アイコンが消去されるまでの間における、変化の過程(変化タイミングや変化段階数等)を特定するためのデータである。保留アイコンおよび当該変動アイコンの表示態様は、新たな変動表示の開始に伴って、第3保留の保留アイコンが第2保留の保留アイコンに移動するタイミング、第2保留の保留アイコンが第1保留の保留アイコンに移動するタイミング、および、第1保留の保留アイコンが当該変動アイコンに移動するタイミングで、変化し得る。
また、決定したアイコン更新パターンによっては、保留アイコンの移動(または態様変化)の際に遮蔽画像(例えば、図47(g)に示すような保留アイコン表示領域31a,31bを遊技者が視認不能に遮蔽する画像)を表示するか否かも決定している。図33および図34においては、保留アイコンの表示態様の下に二段に分けて、当該タイミングで開始される変動表示の結果が大当たりとなる場合とハズレとなる場合(保留表示の対象となる変動表示の大当たりとハズレではない)の遮蔽決定率を示している。ここで、図中で「−」と示しているのは、遮蔽画像を表示するか否かを決定する対象ではない(すなわち、遮蔽画像が表示される確率は0%)ことを表すものである。当該タイミングで開始される変動表示の結果が大当たりとなるかハズレとなるかで遮蔽画像を表示することを決定する確率が異なることとなるのは、第2保留の保留アイコンがCD保留アイコンであり、このCD保留アイコンが第1保留の保留アイコンに移動してもCD保留アイコンとなる場合だけである。
なお、第1保留の保留アイコンが当該変動アイコンに移動する際に遮蔽画像が表示されることはない。
また、保留アイコンも当該変動アイコンも表示されていない状態で始動入賞指定コマンドを受信した場合には、当該始動入賞指定コマンドに対応した変動表示が即座に開始され、当該始動入賞指定コマンドに対して保留アイコンが表示されることはないので、アイコン更新パターンは決定されない。
この図33又は図34に示す対象変動決定テーブルでは、始動入賞情報(始動入賞指定コマンド)と、始動入賞情報受信時の保留個数と、図32のアイコン表示態様決定テーブルにより決定されたアイコン表示パターンにより、決定されたアイコン表示パターンに対応付けられた各アイコン更新パターンに設定された選択率に基づいて、アイコン更新パターンが決定される。
例えば、始動入賞情報(始動入賞指定コマンドのDATA)が04Hであり、始動入賞情報受信時の保留個数が3個であり、アイコン表示態様決定テーブルによりアイコン表示パターン(02)が決定されたときは、80%の選択率によりアイコン更新パターン(04)が選択され、15%の選択率によりアイコン更新パターン(11)が選択され、5%の選択率によりアイコン更新パターン(12)が選択されることになる。
詳述すると、本実施形態では、アイコン更新パターンとして、アイコン更新パターン(01)からアイコン更新パターン(09)、アイコン更新パターン(11)からアイコン更新パターン(12)、アイコン更新パターン(21)からアイコン更新パターン(23)、アイコン更新パターン(31)からアイコン更新パターン(34)が定められている。
そして、アイコン更新パターン(03)からアイコン更新パターン(09)のいずれかが決定されると、アイコン表示を変化させる変化タイミングとして、当該変動が定められている。
つまり、このアイコン更新パターン(03)からアイコン更新パターン(09)が決定されたときは、アイコン表示は保留アイコンのときには変化せず(CD保留アイコン)、当該変動アイコンのときに変化することになる。
よって、図32のアイコン表示態様決定テーブルにより、アイコン表示パターン(02)から(04)のいずれかが決定され、アイコン更新パターン(03)からアイコン更新パターン(09)のいずれかが決定されたときの保留アイコンは、「通常の保留アイコン」となる。
またアイコン更新パターン(03)からアイコン更新パターン(09)のいずれかが決定されたときの当該変動アイコンは、「特定の当該変動アイコン」となる。
なお、この当該変動アイコンのときに変化することになる、アイコン更新パターン(03)からアイコン更新パターン(09)については、図35および図36を用いて後述する。
また、アイコン更新パターン(11)、(12)、アイコン更新パターン(21)からアイコン更新パターン(23)、アイコン更新パターン(31)からアイコン更新パターン(34)のいずれかが決定されると、アイコン表示を変化させる対象変動として、事前変動が定められている。
つまり、このアイコン更新パターン(11)、(12)、アイコン更新パターン(21)からアイコン更新パターン(23)、アイコン更新パターン(31)からアイコン更新パターン(34)のいずれかが決定されたときは、アイコン表示は保留アイコンのときには変化するが、当該変動アイコンのときには変化しないことになる。
よって、図32のアイコン表示態様決定テーブルにより、アイコン表示パターン(02)または(03)が決定され、アイコン更新パターン(11)、(12)、アイコン更新パターン(21)からアイコン更新パターン(23)、アイコン更新パターン(31)からアイコン更新パターン(34)のいずれかが決定されたときの保留アイコンは、「特定の保留アイコン」となる。
一例を示すと、アイコン更新パターン(03)が決定された場合、保留数が記憶されていなければ、第1保留の保留アイコンとして「CD保留アイコン」が表示され、当該変動の開始に伴い「青キャラ当該変動アイコン」に変化させる。保留アイコンとして表示されているうちにアイコンの表示態様の変化はないため、遮蔽画像を表示するか否かがさらに決定されることはない。
アイコン更新パターン(04)が決定された場合、保留数が1つだけであると、第2保留の保留アイコンとして「CD保留アイコン」が表示され、1つ前の始動入賞に基づく新たな変動表示の開始に伴い第1保留の保留アイコンに移動しても「CD保留アイコン」のまま表示される。また、第1保留の保留アイコンへの移動に際して遮蔽画像を表示することが、1%(このタイミングで開始される変動表示の結果が大当たり)または10%(このタイミングで開始される変動表示の結果がハズレ)の割合で決定される。そして、当該変動の開始に伴い「青キャラ当該変動アイコン」に変化させる。
アイコン更新パターン(11)が決定された場合、保留数が1つだけであると、第2保留の保留アイコンとして「CD保留アイコン」が表示され、1つ前の始動入賞に基づく新たな変動表示の開始に伴い第1保留の保留アイコンに移動して「青キャラ保留アイコン」に変化して表示される。また、第1保留の保留アイコンへの移動に際して遮蔽画像を表示することが、このタイミングで開始される変動表示の結果が大当りおよびハズレの何れに関わらず50%(対象変動決定テーブル(ハズレ用))、または60%(対象変動決定テーブル(大当たり・小当たり用))の割合で決定される。そして、当該変動の開始に伴い「青キャラ保留アイコン」として表示されていた保留アイコンが「青キャラ当該変動アイコン」として表示される。
アイコン更新パターン(12)が決定された場合、保留数が2つであると、第3保留の保留アイコンとして「CD保留アイコン」が表示され、2つ前の始動入賞に基づく新たな変動表示の開始に伴い第2保留の保留アイコンに移動して「青キャラ保留アイコン」に変化して表示される。また、第2保留の保留アイコンへの移動に際して遮蔽画像を表示することが、このタイミングで開始される変動表示の結果が大当りおよびハズレの何れに関わらず50%(対象変動決定テーブル(ハズレ用))、または60%(対象変動決定テーブル(大当たり・小当たり用))の割合で決定される。そして、1つ前の始動入賞に基づく新たな変動表示の開始に伴い第1保留の保留アイコンに移動して「青キャラ保留アイコン」として表示される。そして、当該変動の開始に伴い「青キャラ保留アイコン」として表示されていた保留アイコンが「青キャラ当該変動アイコン」として表示される。
アイコン更新パターン(23)が決定された場合、保留数が2つであると、第3保留の保留アイコンとして「CD保留アイコン」が表示され、2つ前の始動入賞に基づく新たな変動表示の開始に伴い第2保留の保留アイコンに移動して「青キャラ保留アイコン」に変化して表示される。また、第2保留の保留アイコンへの移動に際して遮蔽画像を表示することが、このタイミングで開始される変動表示の結果が大当りおよびハズレの何れに関わらず50%(対象変動決定テーブル(ハズレ用))、または60%(対象変動決定テーブル(大当たり・小当たり用))の割合で決定される。さらに、1つ前の始動入賞に基づく新たな変動表示の開始に伴い第2保留の保留アイコンに移動して「赤キャラ保留アイコン」に変化して表示される。また、第1保留の保留アイコンへの移動に際して遮蔽画像を表示することが、このタイミングで開始される変動表示の結果が大当りおよびハズレの何れに関わらず70%(対象変動決定テーブル(ハズレ用))、または80%(対象変動決定テーブル(大当たり・小当たり用))の割合で決定される。
アイコン更新パターン(32)が決定された場合、保留数が1つだけであると、第2保留の保留アイコンとして「CD保留アイコン」が表示され、1つ前の始動入賞に基づく新たな変動表示の開始に伴い第1保留の保留アイコンに移動しても「CD保留アイコン」のまま表示される。そして、1つ前の始動入賞に基づく変動表示で第1停止図柄が仮停止したときという遅延したタイミングで「ゼブラ保留アイコン」に変化して表示されるが、この変化の際に遮蔽画像を表示することが、このタイミングで開始される変動表示の結果が大当りおよびハズレの何れに関わらず100%の割合で決定される。そして、当該変動の開始に伴い「ゼブラ保留アイコン」として表示されていた保留アイコンが「ゼブラ当該変動アイコン」として表示される。
保留アイコンの移動(および/または表示態様の変更)に際して遮蔽画像を表示することが決定された場合には、保留アイコン表示領域及び当該変動アイコン表示領域の前面側に遮蔽画像(例えば、図47(g)に示すような保留アイコン表示領域31a,31bを遊技者が視認不能に遮蔽する画像)が0.5秒間表示され、0.5秒を経過すると遮蔽画像が表示消去される。遮蔽画像が表示されている間は、保留アイコン表示領域の各保留アイコンと当該変動アイコン表示領域の当該変動アイコンが視認不能となる。保留アイコンの移動(および/または表示態様の変更)と遮蔽画像の表示は同時に行われるため、遊技者は、遮蔽画像が表示消去されて各保留アイコンと当該変動アイコンが視認可能となるまで、保留アイコンの移動(および/または表示態様の変更)を確認することができない。
遮蔽画像が表示されている間に新たな始動入賞の発生がなければ、遮蔽画像の後面の保留アイコン表示領域において保留アイコンが移動しているため、遮蔽画像が表示消去されたときには、遮蔽画像が表示される直前に表示されていた保留アイコンよりも1つ少ない数の保留アイコンが表示された(直前に表示されていた保留アイコンが1つだけなら、保留アイコンが表示されない)状態が遊技者に示されるものとなる。但し、アイコン更新パターン(32)、(34)が選択された場合においては、第1停止図柄の仮停止とともに遮蔽画像を表示させる演出(図51(e),(f)参照)が行われるため、このタイミングで遮蔽画像が表示消去されたときには、遮蔽画像が表示される直前に表示されていた保留アイコンと同じ数の保留アイコンが表示された状態が遊技者に示されるものとなる(図51(g)参照)。
一方、遮蔽画像が表示されている間に新たな始動入賞が発生することがあるが、その始動入賞に基づく保留アイコンは、始動入賞の発生に伴って遮蔽画像の後面側の保留アイコン表示領域に表示される。従って、遮蔽画像が表示消去されるまで新たな始動入賞に基づく保留アイコンを遊技者が認識することができず、遮蔽画像が表示消去されると、遮蔽画像が表示される直前に表示されていた保留アイコンよりも1つ少ない数の保留アイコン(但し、直前に表示されていた保留アイコンが1つだけなら、このような保留アイコンはない)に加えて、新たな始動入賞に基づく「CD保留アイコン」が表示された状態が遊技者に示されるものとなる。
なお、図33の対象変動決定テーブル(ハズレ用)と、図34の対象変動決定テーブル(大当たり・小当たり用)との違いとしては、
[1]図34の対象変動決定テーブル(大当たり・小当たり用)では、アイコン更新パターン(07)から(09)が決定されるのに対し、図33の対象変動決定テーブル(ハズレ用)には、アイコン更新パターン(07)から(09)が決定されない
[2]図33の対象変動決定テーブル(ハズレ用)では、アイコン更新パターン(01)と(02)が決定されるのに対し、図34の対象変動決定テーブル(大当たり・小当たり用)では、アイコン更新パターン(01)と(02)が決定されない
[3]図33の対象変動決定テーブル(ハズレ用)よりも図34の対象変動決定テーブル(大当たり・小当たり用)のほうが、事前変動でアイコン表示を変化させる割合が高い
[4]図33の対象変動決定テーブル(ハズレ用)と図34の対象変動決定テーブル(大当たり・小当たり用)とで、同じ割合でアイコン更新パターン(11)と(12)が選択されるのに対して、図33の対象変動決定テーブル(ハズレ用)よりも図34の対象変動決定テーブル(大当たり・小当たり用)では、後者の方が高い割合でアイコン更新パターン(21)から(23)が選択される
[5]図33の対象変動決定テーブル(ハズレ用)では、「青キャラ保留アイコン」、「赤キャラ保留アイコン」に変化する際に遮蔽画像を表示させることが決定される割合がそれぞれ50%、70%であるのに対して、図34の対象変動決定テーブル(大当たり・小当たり用)では、それぞれ60%、80%である
[6]図33の対象変動決定テーブル(ハズレ用)では、保留アイコンが第1保留に移る際に「青キャラ保留アイコン」や「赤キャラ保留アイコン」に変化せずに「CD保留アイコン」のままとされる場合、そのタイミングで開始される当該変動で大当たりとなる場合にはハズレとなる場合よりも遮蔽画像を表示させることが決定される割合が高くなっている
[7]図33の対象変動決定テーブル(ハズレ用)では、第1停止図柄の仮停止後に保留アイコンの表示態様が変化したり、さらには遮蔽画像が表示されたりすることが決定されることが場合のに対して、図34の対象変動決定テーブル(大当たり・小当たり用)では、第1停止図柄の仮停止後に遮蔽画像が表示されてからゼブラ保留アイコンに変化することが決定される場合がある
こと等が挙げられる。
また、図33の対象変動決定テーブル(ハズレ用)と、図34の対象変動決定テーブル(大当たり・小当たり用)に示される遮蔽画像の表示の決定率に関して、
[1]「青キャラ保留アイコン」に変化する際に遮蔽画像を表示させることが決定される割合は、図33の対象変動決定テーブル(ハズレ用)では50%、図34の対象変動決定テーブル(大当たり・小当たり用)では60%であるのに対して、「赤キャラ保留アイコン」に変化する際に遮蔽画像を表示させることが決定される割合は、図33の対象変動決定テーブル(ハズレ用)では70%、図34の対象変動決定テーブル(大当たり・小当たり用)では80%である
[2]「ゼブラ保留アイコン」に変化する際に遮蔽画像を表示させることが決定される割合は、新たな変動表示の開始タイミングで「ゼブラ保留アイコン」に変化する場合には90%であるのに対して、第1停止図柄が仮停止した後に「ゼブラ保留アイコン」に変化する場合には100%である
[3]保留アイコンが「CD保留アイコン」のまま変化しないまま第1保留に移動する際に遮蔽画像を表示させることが決定される割合は、1%または10%であるが、この割合の違いは、保留アイコンに対応した変動表示ではなく、当該タイミングで開始される変動表示(すなわち、保留アイコンに対応した変動表示よりも1つ前の変動表示)の結果が大当たりとなるか否かによっている
という特徴がある。
したがって、本実施形態では、「CD保留アイコン」<「青キャラ保留アイコン」<「赤キャラ保留アイコン」<「ゼブラ保留アイコン」の順に遊技者の大当たりに対する期待感が高まるようになっている。
しかしながら、本実施形態では、事前変動中に保留アイコンが変化せずに、当該変動が開始されたとしても、当該変動において、当該変動アイコンの表示形態が変化することがあるため、当該変動における当該変動アイコンの変化への期待感を低減させないようにすることが可能である。
また、新たな変動表示の開始に伴って保留アイコンが移動する際に、遮蔽画像が表示されたときの方が遮蔽画像が表示されなかったときよりも、保留アイコンの表示態様が変化され易いものとなっている。
また、「青キャラ保留アイコン」、「赤キャラ保留アイコン」に変化する際に遮蔽画像が表示されたときの方が、遮蔽画像が表示されなかったときよりも遊技者の大当たりに対する期待感が高まるようになっている。
また、遮蔽画像が表示されたときには、遮蔽画像が表示されなかったときに比べて、「青キャラ保留アイコン」よりも大当たり期待度が高い「赤キャラ保留アイコン」により変化されやすいようになっている。
また、保留アイコンが第1保留に移る際に表示された遮蔽画像が表示消去されても「CD保留アイコン」のままであった場合には、そのタイミングで開始された当該変動(第1保留よりも1つ前の変動)での大当たりに対する遊技者の期待感が高まるようになっている。
また、第1停止図柄が停止した後に遮蔽画像が表示された場合には、当該遮蔽画像が表示消去されると「ゼブラ保留アイコン」に変化していることとなるので、遊技者の大当たりに対する遊技者の期待感が高まるようになっている。
なお、事前変動において保留アイコンの表示形態を変化させた後、当該変動の開始以降においてさらに当該変動アイコン表示形態が変化するようなアイコン更新パターンを設定するようにしてもよい。これによって、遊技者の保留アイコンおよび当該変動アイコンに対する興味はますます高まるため、遊技の演出に対する興趣の向上を図ることが可能である。
(対象疑似変動決定テーブル)
図35は、対象疑似変動決定テーブル(ハズレ用)の一例を示す図である。また、図36は、対象疑似変動決定テーブル(大当たり・小当たり用)の一例を示す図である。図35および図36に示す対象疑似変動決定テーブルでは、変動パターン指定コマンド、アイコン表示パターン、アイコン更新パターン、選択率、対象疑似変動パターンが対応付けられている。
なお、この図35の対象疑似変動決定テーブル(ハズレ用)および、図36の対象疑似変動決定テーブル(大当たり・小当たり用)は、「特定の当該変動アイコン」専用の決定テーブルである。
サブCPU120aは、メインCPU110aから変動パターン指定コマンドを受信した際に、図35又は図36に示す対象疑似変動決定テーブルを参照し、受信した変動パターン指定コマンドと、各変動パターン指定コマンドに対応付けられたアイコン表示パターンとアイコン更新パターンにより、このアイコン更新パターンに対応付けられた各対象疑似変動パターンに設定された選択率に基づいて、対象疑似変動パターンが決定される。
例えば、変動パターン指定コマンドがE6H07Hであるときは、アイコン表示パターン(03)であり、アイコン更新パターン(05)または(06)であるため、40%の選択率により対象疑似変動パターン(22)が選択され、30%の選択率により対象疑似変動パターン(31)が選択され、30%の選択率により対象疑似変動パターン(12)が選択されることになる。
なお、本実施形態において、対象疑似変動パターンとは、当該変動アイコンの表示形態を変化させる疑似変動が1回目であるのか、2回目であるのか、3回目であるのかを特定している。
詳述すると、本実施形態では、対象疑似変動パターンとして、対象疑似変動パターン(01)、(11)、(12)、(21)、(22)、(23)、(31)、(41)、(42)が定められている。
対象疑似変動パターン(01)が決定されると、当該変動が開始されてから1回目の疑似変動までの間で当該変動アイコンの表示形態が変化する。
したがって、事前変動中において「CD保留アイコン」として既に表示されている状態において対象疑似変動パターン(01)が決定された場合には、当該変動の開始に伴い「CD保留アイコン」が当該変動アイコンにシフトされたときに「青キャラ当該変動アイコン」に変化させて表示させるパターン、または、「CD保留アイコン」が当該変動アイコンにシフトされたときは「CD当該変動アイコン」を表示させた後、1回目の疑似変動までの間に「CD当該変動アイコン」から「青キャラ当該変動アイコン」に変化させて表示させるパターンとなる。
そして、事前変動中において保留アイコンが表示されていない状態(保留記憶数が0)において対象疑似変動パターン(01)が決定された場合には、当該変動の開始に伴い当該変動アイコンを「青キャラ当該変動アイコン」で表示させるパターン、または、当該変動アイコンを「CD当該変動アイコン」で表示させた後、1回目の疑似変動までの間に「CD当該変動アイコン」から「青キャラ当該変動アイコン」に変化させて表示させるパターンとなる。
この対象疑似変動パターン(01)では、「CD当該変動アイコン」から「青キャラ当該変動アイコン」に変化させて表示されたときに、「青キャラ当該変動アイコン」に表示された「青キャラクタ」よって当該変動の演出における今後の演出内容の示唆(この場合は疑似変動1回目となることの発展示唆)がされる。
なお、今後の演出内容の示唆は、上記以外の他の演出内容の示唆を行うようにしてもよい。
なお、事前変動中において保留アイコンが表示されていない状態(保留記憶数が0)において対象疑似変動パターン(01)が決定された場合に、保留アイコンを「CD保留アイコン」で一時的に表示させた後、「CD当該変動アイコン」または「青キャラ当該変動アイコン」を表示させてから、前述したパターンによる表示を行うようにしてもよい。
また、対象疑似変動パターン(11)または(12)が決定されると、当該変動が開始されてから1回目の疑似変動までの間では、当該変動アイコンの表示形態が変化せず、2回目の疑似変動までの間で当該変動アイコンの表示形態が変化する。
したがって、事前変動中において「CD保留アイコン」として既に表示されている状態において対象疑似変動パターン(11)が決定された場合には、当該変動の開始に伴い「CD保留アイコン」が当該変動アイコンにシフトされてから1回目の疑似変動までは、「CD当該変動アイコン」が表示された後、2回目の疑似変動までの間に「CD当該変動アイコン」から「青キャラ当該変動アイコン」に変化させて表示させるパターンとなる。
そして、事前変動中において保留アイコンが表示されていない状態において対象疑似変動パターン(11)が決定された場合(保留記憶数が0)には、当該変動の開始に伴い当該変動アイコンを「CD当該変動アイコン」で表示させた後、1回目の疑似変動までの間に「CD当該変動アイコン」から「青キャラ当該変動アイコン」に変化させて表示させるパターンとなる。
この対象疑似変動パターン(11)では、「CD当該変動アイコン」から「青キャラ当該変動アイコン」に変化させて表示されたときに、「青キャラ当該変動アイコン」に表示された「青キャラクタ」よって当該変動の演出における今後の演出内容の示唆(この場合は疑似変動2回目となることの発展示唆)がされる。
なお、今後の演出内容の示唆は、上記以外の他の演出内容の示唆を行うようにしてもよい。
また、事前変動中において「CD保留アイコン」として既に表示されている状態において対象疑似変動パターン(12)が決定された場合は、
[1]当該変動の開始に伴い「CD保留アイコン」が当該変動アイコンにシフトされてから1回目の疑似変動までは、「CD当該変動アイコン」の表示形態で表示された後、2回目の疑似変動までの間に「CD当該変動アイコン」から「赤キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させるパターン
[2]当該変動の開始に伴い「CD保留アイコン」が当該変動アイコンにシフトされてから1回目の疑似変動までは、「CD当該変動アイコン」の表示形態で表示された後、2回目の疑似変動までの間に「CD当該変動アイコン」→「青キャラ当該変動アイコン」→「赤キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させるパターン
のうち、何れかのパターンが決定される。
そして、事前変動中において保留アイコンが表示されていない状態(保留記憶数が0)において対象疑似変動パターン(12)が決定された場合には、
[1]当該変動の開始に伴い当該変動アイコンを1回目の疑似変動までの間は、「CD当該変動アイコン」の表示形態で表示させ、2回目の疑似変動までの間に「CD当該変動アイコン」から「赤キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させるパターン
[2]当該変動の開始に伴い当該変動アイコンを1回目の疑似変動までの間は、「CD当該変動アイコン」の表示形態で表示させ、2回目の疑似変動までの間に「CD当該変動アイコン」→「青キャラ当該変動アイコン」→「赤キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させるパターン
のうち、何れかのパターンが決定される。
この対象疑似変動パターン(12)では、「CD当該変動アイコン」から「赤キャラ当該変動アイコン」に表示形態が変化させて表示されたときに、「赤キャラ当該変動アイコン」に表示された「赤キャラクタ」よって当該変動の演出における今後の演出内容の示唆(この場合は疑似変動2回目となることの発展示唆および、SPSPリーチとなることの発展示唆)がされる。
なお、今後の演出内容の示唆は上記の何れか1つでもよく、また上記以外の他の演出内容の示唆を行うようにしてもよい。
なお、事前変動中において保留アイコンが表示されていない状態において対象疑似変動パターン(11)、(12)のいずれかが決定された場合(保留記憶数が0)に、保留アイコンを「CD保留アイコン」で一時的に表示させた後、「CD当該変動アイコン」にシフトさせて表示させるようにしてもよい。
そして、対象疑似変動パターン(21)から対象疑似変動パターン(23)が決定されると、変動開始から1回目の疑似変動までの間で当該変動アイコンの表示形態が変化し、2回目の疑似変動までの間(対象疑似変動パターン(22),(23)の場合)、または、3回目の疑似変動までの間(対象疑似変動パターン(23)の場合)、において、当該変動アイコンの表示形態が変化しない。
したがって、事前変動中において「CD保留アイコン」として既に表示されている状態において対象疑似変動パターン(21)が決定された場合には、
[1]当該変動の開始に伴い、「CD保留アイコン」を当該変動アイコンにシフトさせたときには「CD当該変動アイコン」の表示形態により表示させ、1回目の疑似変動までの間に「CD当該変動アイコン」から「青キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させるパターン
[2]当該変動の開始に伴い、「CD保留アイコン」が当該変動アイコンにシフトされたときに「青キャラ当該変動アイコン」の表示形態に変化させて表示させるパターン
のうち、何れかのパターンが決定される。
なお、事前変動中において保留アイコンが表示されていない状態(保留記憶数が0)において対象疑似変動パターン(21)が決定された場合には、
[1]当該変動の開始に伴い当該変動アイコンを「CD当該変動アイコン」の表示形態により表示させた後、1回目の疑似変動までの間に「CD当該変動アイコン」から「青キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させるパターン
[2]当該変動の開始に伴い当該変動アイコンを最初から「青キャラ当該変動アイコン」の表示形態により表示させるパターン
のうち、何れかのパターンが決定される。
この対象疑似変動パターン(21)では、「青キャラ当該変動アイコン」が表示されたときに、「青キャラ当該変動アイコン」に表示された「青キャラクタ」よって当該変動の演出における今後の演出内容の示唆(この場合は疑似変動1回目となることの発展示唆)がされる。
なお、今後の演出内容の示唆は上記以外の他の演出内容の示唆を行うようにしてもよい。
また、対象疑似変動パターン(22)が決定された場合の当該変動アイコンの表示形態は、上記対象疑似変動パターン(21)が決定された場合と基本的には同じであるが、以下の部分が異なる。
対象疑似変動パターン(22)が決定された場合の当該変動アイコンの表示形態は、1回目の疑似変動までの間に、「CD当該変動アイコン」→「青キャラ当該変動アイコン」→「赤キャラ当該変動アイコン」と変化させるパターン、または、「CD当該変動アイコン」→「赤キャラ当該変動アイコン」と変化させるパターン、または、「青キャラ当該変動アイコン」→「赤キャラ当該変動アイコン」と変化させるパターン、または、「赤キャラ当該変動アイコン」が最初から表示されるパターン、のうち何れかのパターンが決定される。
この対象疑似変動パターン(22)では、「赤キャラ当該変動アイコン」が表示されたときに、「赤キャラ当該変動アイコン」に表示された「赤キャラクタ」よって当該変動の演出における今後の演出内容の示唆(この場合は疑似変動1回目となることの発展示唆および、疑似変動2回目となることの発展示唆)がされる。
なお、今後の演出内容の示唆は上記の何れか1つでもよく、また上記以外の他の演出内容の示唆を行うようにしてもよい。
そして、対象疑似変動パターン(23)が決定された場合の当該変動アイコンの表示形態は、上記対象疑似変動パターン(21)が決定された場合と基本的には同じであるが、以下の部分が異なる。
対象疑似変動パターン(23)が決定された場合の当該変動アイコンの表示形態は、1回目の疑似変動までの間に、「CD当該変動アイコン」→「青キャラ当該変動アイコン」→「赤キャラ当該変動アイコン」→「ゼブラキャラ当該変動アイコン」と変化させるパターン、または、「CD当該変動アイコン」→「赤キャラ当該変動アイコン」→「ゼブラキャラ当該変動アイコン」、または、「CD当該変動アイコン」→「青キャラ当該変動アイコン」→「ゼブラキャラ当該変動アイコン」または、「CD当該変動アイコン」→「ゼブラキャラ当該変動アイコン」と変化させるパターン、または、「青キャラ当該変動アイコン」→「ゼブラキャラ当該変動アイコン」と変化させるパターン、または、「赤キャラ当該変動アイコン」→「ゼブラキャラ当該変動アイコン」と変化させるパターン、または、「ゼブラキャラ当該変動アイコン」が最初から表示されるパターン、のうち何れかのパターンが決定される。
さらに対象疑似変動パターン(23)が決定された場合は、3回目の疑似変動までの間、「ゼブラキャラ当該変動アイコン」の表示形態となるところが対象疑似変動パターン(21)または(22)が決定された場合とは異なる部分である。
この対象疑似変動パターン(23)では、「ゼブラキャラ当該変動アイコン」が表示されたときに、「ゼブラキャラ当該変動アイコン」に表示された「ゼブラキャラクタ」よって当該変動の演出における今後の演出内容の示唆(この場合は疑似変動1回目となることの発展示唆および、疑似変動2回目となることの発展示唆、疑似変動3回目となることの発展示唆、全回転リーチとなることの発展示唆、大当たりとなることの示唆)がされる。
なお、今後の演出内容の示唆は上記の何れか1または複数でもよく、また上記以外の他の演出内容の示唆を行うようにしてもよい。
また、事前変動中において保留アイコンが表示されていない状態(保留記憶数が0)において対象疑似変動パターン(21)から(23)のいずれかが決定された場合は、保留アイコンを「CD保留アイコン」の表示形態で一時的に表示させ、「CD当該変動アイコン」にシフトさせた後、または「CD保留アイコン」の表示形態で一時的に表示させ、「青キャラ当該変動アイコン」にシフトさせるとともに表示形態を変化させるようにしてもよい。
または「青キャラ保留アイコン」を一時的に表示させた後、「青キャラ当該変動アイコン」にシフトさせて表示させるようにしてもよい。
また、事前変動中において保留アイコンが表示されていない状態(保留記憶数が0)において対象疑似変動パターン(22)から(23)のいずれかが決定された場合は、保留アイコンを「CD保留アイコン」の表示形態で一時的に表示させ、「CD当該変動アイコン」にシフトさせた後、または「CD保留アイコン」の表示形態で一時的に表示させ、「赤キャラ当該変動アイコン」シフトさせるとともに表示形態を変化させるようにしてもよい。
または「赤キャラ保留アイコン」を一時的に表示させた後、「赤キャラ当該変動アイコン」にシフトさせて表示させるようにしてもよい。
また、事前変動中において保留アイコンが表示されていない状態(保留記憶数が0)において対象疑似変動パターン(23)が決定された場合は、保留アイコンを「CD保留アイコン」の表示形態で一時的に表示させ、「CD当該変動アイコン」にシフトさせた後、または「CD保留アイコン」の表示形態で一時的に表示させ、「ゼブラキャラ当該変動アイコン」シフトさせるとともに表示形態を変化させるようにしてもよい。
または「ゼブラキャラ保留アイコン」を一時的に表示させた後、「ゼブラキャラ当該変動アイコン」にシフトさせて表示させるようにしてもよい。
そして、対象疑似変動パターン(31)が決定されると、変動開始から1回目の疑似変動までの間で当該変動アイコンの表示形態が「CD当該変動アイコン」から「青キャラ当該変動アイコン」に変化し、2回目の疑似変動までの間で当該変動アイコンの表示形態が「青キャラ当該変動アイコン」から「赤キャラ当該変動アイコン」に変化する。
したがって、事前変動中において「CD保留アイコン」として既に表示されている状態において対象疑似変動パターン(31)が決定された場合には、
[1]当該変動の開始に伴い当該変動アイコンを「CD当該変動アイコン」の表示形態により表示させ、1回目の疑似変動までに「青キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させた後、2回目の疑似変動までの間に「青キャラ当該変動アイコン」から「赤キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させるパターン
[2]当該変動の開始に伴い当該変動アイコンを「青当該変動アイコン」の表示形態に変化させて表示させ、1回目の疑似変動までに「青キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させた後、2回目の疑似変動までの間に「青キャラ当該変動アイコン」から「赤キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させるパターン
のうち、何れかのパターンが決定される。
そして、事前変動中において保留アイコンが表示されていない状態(保留記憶数が0)において対象疑似変動パターン(31)が決定された場合には、
[1]当該変動の開始に伴い当該変動アイコンを「青キャラ当該変動アイコン」で1回目の疑似変動までの間表示させた後、2回目の疑似変動までの間に「赤キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させるパターン
[2]当該変動アイコンを「CD当該変動アイコン」で表示させた後、1回目の疑似変動までの間に「CD当該変動アイコン」から「青キャラ当該変動アイコン」に変化させて表示させ、2回目の疑似変動までの間に「青キャラ当該変動アイコン」から「赤キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させるパターン
のうち、何れかのパターンが決定される。
この対象疑似変動パターン(31)では、「CD当該変動アイコン」から「青キャラ当該変動アイコン」に変化させて表示されたときに、「青キャラ当該変動アイコン」に表示された「青キャラクタ」よって当該変動の演出における今後の演出内容の示唆(この場合は疑似変動1回目となることの発展示唆)がされるとともに、「青キャラ当該変動アイコン」から「赤キャラ当該変動アイコン」に変化させて表示されたときに、「赤キャラ当該変動アイコン」に表示された「赤キャラクタ」よって当該変動の演出における今後の演出内容の示唆(この場合は疑似変動2回目となることの発展示唆、SPリーチとなることの発展示唆)がされる。
なお、今後の演出内容の示唆は上記の何れか1または複数でもよく、また上記以外の他の演出内容の示唆を行うようにしてもよい。
また、事前変動中において保留アイコンが表示されていない状態(保留記憶数が0)において対象疑似変動パターン(31)が決定された場合は、保留アイコンを「CD保留アイコン」または「青キャラ保留アイコン」の表示形態で一時的に表示させるようにしてもよい。
そして、対象疑似変動パターン(41)が決定されると、変動開始から1回目の疑似変動までの間で当該変動アイコンの表示形態が変化し、2回目の疑似変動までの間では当該変動アイコンの表示形態がさらに変化し、3回目の疑似変動までの間では当該変動アイコンの表示形態が変化しない。
したがって、事前変動中において「CD保留アイコン」として既に表示されている状態において対象疑似変動パターン(41)が決定された場合には、
[1]当該変動の開始に伴い「CD保留アイコン」が当該変動アイコンにシフトされたときに「CD当該変動アイコン」にて表示させた後、1回目の疑似変動までの間に「赤キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させ、2回目の疑似変動までの間に「赤キャラ当該変動アイコン」から「ゼブラキャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させるパターン
[2]当該変動の開始に伴い「CD保留アイコン」が当該変動アイコンにシフトされたときに「赤キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させた後、1回目の疑似変動までの間は「赤キャラ当該変動アイコン」で表示させ、2回目の疑似変動までの間に「赤キャラ当該変動アイコン」から「ゼブラキャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させるパターン
[3]当該変動の開始に伴い「CD保留アイコン」が当該変動アイコンにシフトされたときは「CD当該変動アイコン」にて表示させた後、1回目の疑似変動までの間に「CD当該変動アイコン」から「青キャラ当該変動アイコン」→「赤キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させ、2回目の疑似変動までの間に「赤キャラ当該変動アイコン」から「ゼブラキャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させるパターン
[4]当該変動の開始に伴い「CD保留アイコン」が当該変動アイコンにシフトされたときは「青キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させた後、1回目の疑似変動までの間に「CD当該変動アイコン」から「青キャラ当該変動アイコン」→「赤キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させ、2回目の疑似変動までの間に「赤キャラ当該変動アイコン」から「ゼブラキャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させるパターン
のうち、何れかのパターンが決定される。
そして、事前変動中において保留アイコンが表示されていない状態(保留記憶数が0)において対象疑似変動パターン(41)が決定された場合には、
[1]当該変動の開始に伴い当該変動アイコンを「赤キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させた後、1回目の疑似変動までの間は「赤キャラ当該変動アイコン」で表示させ、2回目の疑似変動までの間に「赤キャラ当該変動アイコン」から「ゼブラキャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させるパターン
[2]当該変動の開始に伴い当該変動アイコンを「CD当該変動アイコン」で表示させた後、1回目の疑似変動までの間に「CD当該変動アイコン」から「赤キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させ後、1回目の疑似変動までの間は「赤キャラ当該変動アイコン」で表示させ、2回目の疑似変動までの間に「赤キャラ当該変動アイコン」から「ゼブラキャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させるパターン
[3]当該変動の開始に伴い当該変動アイコンを「CD当該変動アイコン」で表示させた後、1回目の疑似変動までの間に「CD当該変動アイコン」から「青キャラ当該変動アイコン」→「赤キャラ当該変動アイコン」に変化させて表示させ、2回目の疑似変動までの間に「赤キャラ当該変動アイコン」から「ゼブラキャラ当該変動アイコン」変化させて表示させ、3回目の疑似変動までの間では「ゼブラキャラ当該変動アイコン」で表示させるパターン
[4]当該変動の開始に伴い当該変動アイコンを「青キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させた後、1回目の疑似変動までの間に「青当該変動アイコン」から「赤キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させ、2回目の疑似変動までの間に「赤キャラ当該変動アイコン」から「ゼブラキャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させるパターン
のうち、何れかのパターンが決定される。
この対象疑似変動パターン(41)では、「赤キャラ当該変動アイコン」が表示されたときに、「赤キャラ当該変動アイコン」に表示された「赤キャラクタ」よって当該変動の演出における今後の演出内容の示唆(この場合は疑似変動2回目となることの発展示唆)がされるとともに、「赤キャラ当該変動アイコン」から「ゼブラキャラ当該変動アイコン」に変化させて表示されたときに、「ゼブラキャラ当該変動アイコン」に表示された「ゼブラキャラクタ」よって当該変動の演出における今後の演出内容の示唆(この場合は疑似変動3回目となることの発展示唆、全回転リーチとなることの示唆、大当たりとなることの示唆)がされる。
なお、今後の演出内容の示唆は上記の何れか1または複数でもよく、また上記以外の他の演出内容の示唆を行うようにしてもよい。
また、事前変動中において保留アイコンが表示されていない状態(保留記憶数が0)において対象疑似変動パターン(41)が決定された場合は、保留アイコンを「CD保留アイコン」または「青キャラ保留アイコン」または「赤キャラ保留アイコン」の表示形態で一時的に表示させるようにしてもよい。
そして、対象疑似変動パターン(42)が決定されると、変動開始から1回目の疑似変動までの間で当該変動アイコンの表示形態が変化し、2回目の疑似変動までの間で当該変動アイコンの表示形態が変化し、3回目の疑似変動までの間で当該変動アイコンの表示形態が変化する。
したがって、事前変動中において「CD保留アイコン」として既に表示されている状態において対象疑似変動パターン(42)が決定された場合には、
[1]当該変動の開始に伴い「CD保留アイコン」が当該変動アイコンにシフトされたときに「CD当該変動アイコン」にて表示させた後、1回目の疑似変動までの間に「青キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させ、2回目の疑似変動までの間に「青キャラ当該変動アイコン」から「赤キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させ、3回目の疑似変動までの間に「赤キャラ当該変動アイコン」から「ゼブラキャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させるパターン
[2]当該変動の開始に伴い「CD保留アイコン」が当該変動アイコンにシフトされたときは「青キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させた後、1回目の疑似変動までの間は「青キャラ当該変動アイコン」を表示させ、2回目の疑似変動までの間に「青キャラ当該変動アイコン」から「赤キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させ、3回目の疑似変動までの間に「赤キャラ当該変動アイコン」から「ゼブラキャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させるパターン
のうち、何れかのパターンが決定される。
そして、事前変動中において保留アイコンが表示されていない状態(保留記憶数が0)において対象疑似変動パターン(42)が決定された場合には、
[1]当該変動の開始に伴い当該変動アイコンを「青キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させた後、1回目の疑似変動までの間は「青キャラ当該変動アイコン」を表示させ、2回目の疑似変動までの間に「青キャラ当該変動アイコン」から「赤キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させ、3回目の疑似変動までの間に「赤キャラ当該変動アイコン」から「ゼブラキャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させるパターン
[2]当該変動の開始に伴い当該変動アイコンを「CD当該変動アイコン」で表示させた後、1回目の疑似変動までの間に「CD当該変動アイコン」から「青キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させ、2回目の疑似変動までの間に「青キャラ当該変動アイコン」から「赤キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させ、3回目の疑似変動までの間に「赤キャラ当該変動アイコン」から「ゼブラキャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示させるパターン
のうち、何れかのパターンが決定される。
この対象疑似変動パターン(42)では、「青キャラ当該変動アイコン」が表示されたときに、「青キャラ当該変動アイコン」に表示された「青キャラクタ」よって当該変動の演出における今後の演出内容の示唆(この場合は疑似変動1回目となることの発展示唆)がされるとともに、「青キャラ当該変動アイコン」から「赤キャラ当該変動アイコン」に変化させて表示されたときに、「赤キャラ当該変動アイコン」に表示された「赤キャラクタ」よって当該変動の演出における今後の演出内容の示唆(この場合は疑似変動2回目となることの発展示唆)がされるとともに、「赤キャラ当該変動アイコン」から「ゼブラキャラ当該変動アイコン」に変化させて表示されたときに、「ゼブラキャラ当該変動アイコン」に表示された「ゼブラキャラクタ」よって当該変動の演出における今後の演出内容の示唆(この場合は疑似変動3回目となることの発展示唆、全回転リーチとなることの示唆、大当たりとなることの示唆)がされる。
なお、今後の演出内容の示唆は上記の何れか1または複数でもよく、また上記以外の他の演出内容の示唆を行うようにしてもよい。
また、事前変動中において保留アイコンが表示されていない状態(保留記憶数が0)において対象疑似変動パターン(42)が決定された場合は、保留アイコンを「CD保留アイコン」または「青キャラ保留アイコン」の表示形態で一時的に表示させるようにしてもよい。
ここで、図35又は図36に示す対象疑似変動決定テーブルの主たる特徴として、当該変動の開始から1回目の疑似変動までの間では、当該変動アイコンの表示形態が「青キャラ当該変動アイコン」に変化する割合を最も高い割合で決定されるように、テーブルが構成されている。
また、1回目の疑似変動から2回目の疑似変動までの間では、当該変動アイコンの表示形態が「赤キャラ当該変動アイコン」に変化する割合を最も高い割合で決定されるように、テーブルが構成されている。
したがって、本実施形態では、例えば、当該変動の開始から1回目の疑似変動までの間で当該変動アイコンの表示形態が「青キャラ当該変動アイコン」または「赤キャラ当該変動アイコン」または「ゼブラキャラ当該変動アイコン」が表示されると、遊技者に1回の疑似変動が行われる可能性を示唆することが可能である。
同様に、当該変動の開始から2回目の疑似変動までの間で当該変動アイコンの表示形態が「青キャラ当該変動アイコン」または「赤キャラ当該変動アイコン」または「ゼブラキャラ当該変動アイコン」が表示されると、遊技者に2回の疑似変動が行われる可能性を示唆することが可能である。
同様に、当該変動の開始から3回目の疑似変動までの間で当該変動アイコンの表示形態が「ゼブラキャラ当該変動アイコン」が表示されると、遊技者に3回の疑似変動が行われる可能性を示唆することが可能である。
さらに「ゼブラキャラ当該変動アイコン」が表示されたときは、大当たりとなることが確定するため、遊技者に当該変動が大当りとなることを示唆することが可能である。
なお、図35の対象疑似変動決定テーブル(ハズレ用)、図36の対象疑似変動決定テーブル(大当たり・小当たり用)上記説明したように、変動パターン指定コマンドを受信したことにより、その変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに対応付けられた、アイコン表示パターン、アイコン更新パターン、選択率、対象疑似変動パターンによって当該変動アイコンの表示形態を変化させるための対象疑似変動を決定するようにしていたが、これに限定されない。
例えば、図33の対象変動決定テーブル(ハズレ用)、図34の対象変動決定テーブル(大当たり・小当たり用)において、対象疑似変動パターンと各対象疑似変動パターンの選択率を追加したテーブルにしてもよく、このようにした場合は、始動入賞指定コマンドを受信したことによりその始動入賞指定コマンドに対応付けられた、保留個数、アイコン表示パターン、選択率、アイコン更新パターンにより、保留更新パターン(01)が決定された場合は対象疑似変動パターンが決定されず、アイコン更新パターンにより、アイコン更新パターン(03)から(07)が決定された場合は、各対象疑似変動パターンの選択率によって対象疑似変動パターンを決定することができる。
したがって、当該変動アイコンを通常の当該変動アイコンまたは特定の当該変動アイコンで表示制御を行うことは、上記ステップS311からステップS312の処理(開始前判定処理)より決定された変動パターン指定コマンドでも実行可能であり、またステップS230−9の事前判定処理により決定された始動入賞情報(始動入賞指定コマンド)でも実行可能である。
(演出制御部120mのメイン処理)
演出制御部120mにおけるサブCPU120aにより実行される処理について説明する。まず、図37を用いて、演出制御部120mのメイン処理を説明する。図37は、演出制御部120mにおけるメイン処理を示す図である。
ステップS1000において、サブCPU120aは、初期化処理を行う。この処理において、サブCPU120aは、電源投入に応じて、サブROM120bからメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM120cに記憶されるフラグなどを初期化し、設定する処理を行う。
ステップS1100において、サブCPU120aは、サブ乱数更新処理を行う。この処理において、サブCPU120aは、サブRAM120cに記憶される各種乱数値を更新する処理を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、上記ステップS1100の処理を繰り返し行う。
(演出制御部120mのタイマ割込処理)
図38を用いて、演出制御部120mのタイマ割込処理を説明する。図38は、演出制御部120mにおけるタイマ割込処理を示す図である。なお、図示はしないが、演出制御部120mに設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(2ミリ秒)毎にクロックパルスが発生され、タイマ割込処理プログラムを読み込み、演出制御基板のタイマ割込処理が実行される。
ステップS1300において、サブCPU120aは、サブCPU120aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS1400において、サブCPU120aは、コマンド解析処理を行う。この処理において、サブCPU120aは、サブRAM120cの受信バッファに格納されているコマンドを解析する処理を行う。コマンド解析処理の具体的な説明は、図39および図40を用いて後述する。
なお、演出制御部120mは、主制御基板110から送信されたコマンドを受信すると、図示しない演出制御部120mのコマンド受信割込処理が発生し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。その後、ステップS1400において受信したコマンドの解析処理が行われる。
ステップS1500において、サブCPU120aは、演出制御部120mで用いられる各種タイマカウンタを更新するタイマ更新処理を行う。
ステップS1700において、サブCPU120aは、枠制御基板180を介して演出ボタン検出スイッチ35aおよび十字キー検出スイッチ36bの信号を入力したか否かを判定し、演出ボタン検出スイッチ35a等の信号を入力した場合には、画像制御部150に演出ボタン信号等を送信する演出入力制御処理を行う。
ステップS1800において、サブCPU120aは、サブRAM120cの送信バッファにセットされている各種のコマンドを枠制御基板180や画像制御部150へ送信するデータ出力処理を行う。
ステップS1900において、サブCPU120aは、ステップS1810で退避した情報をサブCPU120aのレジスタに復帰させる。
(演出制御部120mのコマンド解析処理)
図39および図40を用いて、演出制御部120mのコマンド解析処理を説明する。図39は、演出制御部120mにおけるコマンド解析処理(1)を示す図である。また、図40は、演出制御部120mにおけるコマンド解析処理(2)を示す図である。なお、図40のコマンド解析処理(2)は、図39のコマンド解析処理(1)に引き続いて行われるものである。
ステップS1401において、サブCPU120aは、受信バッファにコマンドがあるか否かを確認して、コマンドを受信したかを確認する。この処理において、サブCPU120aは、受信バッファにコマンドがあればステップS1410に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU120aは、受信バッファにコマンドがなければ、今回のコマンド解析処理を終了する。
ステップS1410において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、特別図柄記憶指定コマンドであるか否かを確認する。この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが特別図柄記憶指定コマンドであれば、ステップS1411に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが特別図柄記憶指定コマンドでなければ、ステップS1420に処理を移す。
ステップS1411において、サブCPU120aは、特別図柄記憶指定コマンドから保留記憶数を解析して、解析した保留記憶数をサブRAM120cの保留記憶数カウンタにセットする保留記憶更新処理を行う。
ステップS1420において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが始動入賞指定コマンドであるか否かを判定する。この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが始動入賞指定コマンドであれば、ステップS1421に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが始動入賞指定コマンドでなければ、ステップS1430に処理を移す。
ステップS1421において、サブCPU120aは、始動入賞指定コマンドの内容に基づいて、画像表示装置31に表示される保留アイコンの表示態様を決定するアイコン表示態様決定処理を行う。なお、このアイコン表示態様決定処理の具体的な説明については、図41を用いて後述する。
ステップS1430において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、演出図柄指定コマンドであるか否かを確認する。この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが演出図柄指定コマンドであれば、ステップS1431に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが演出図柄指定コマンドでなければ、ステップS1440に処理を移す。
ステップS1431において、サブCPU120aは、受信した演出図柄指定コマンドの内容に基づいて、画像表示装置31に停止表示させる演出図柄38を決定するための基礎図柄データ決定処理を行う。
この基礎図柄データ決定処理では、演出図柄指定コマンドを解析して、大当たりの有無、大当たりの種別を識別するための基礎図柄データ(第1〜4大当たり図柄データ、小当たり図柄データ、ハズレ図柄データ)を決定し、決定された基礎図柄データをサブRAM120cの基礎図柄記憶領域にセットする。
ステップS1440において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、変動パターン指定コマンドであるか否かを確認する。この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが変動パターン指定コマンドであれば、ステップS1441に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが変動パターン指定コマンドでなければ、ステップS1450に処理を移す。
ステップS1441において、サブCPU120aは、変動演出パターン決定処理を行う。具体的には、この処理において、サブCPU120aは、変動演出パターン決定テーブルを参照して、変動パターン指定コマンド、演出用乱数値に基づいて、演出態様(演出パターン)を決定する。疑似連続予告の場合は、途中で仮停止する3つの演出図柄38の組み合わせも決定する。また、図柄色決定テーブル図29〜31を参照して、変動パターン指定コマンド、演出用乱数値に基づいて、右と中の演出図柄38が仮停止位置に近づく際の背景色の変化のパターン(右図柄色変化パターン、中図柄色変化パターン)を決定する。
そして、サブCPU120aは、決定した演出パターン(疑似連続予告における仮停止図柄の組み合わせ、右図柄色変化パターン、中図柄色変化パターンを含む)をサブRAM120cの図柄演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定された演出パターンを画像制御部150と枠制御基板180に送信するため、演出パターン記憶領域に記憶された演出パターンを示す演出パターンデータをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
ステップS1442において、サブCPU120aは、変動パターン指定コマンドに基づいて、画像表示装置31に表示される保留アイコンの表示態様を決定する変動演出関連表示態様決定処理(保留表示態様更新処理)を行う。なお、この変動演出関連表示態様決定処理(保留表示態様更新処理)の具体的な説明については、図43を用いて後述する。
ステップS1450において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、図柄確定コマンドであるか否かを確認する。この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが図柄確定コマンドであれば、ステップS1451に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが図柄確定コマンドでなければ、ステップS1460に処理を移す。
ステップS1451において、サブCPU120aは、演出図柄38を停止表示させるために、演出図柄を停止表示させるための停止指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする演出図柄停止処理を行う。
ステップS1460において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、遊技状態指定コマンドであるか否かを判定する。この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドであればステップS1461に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドでなければ、ステップS1470に処理を移す。
ステップS1461において、サブCPU120aは、受信した遊技状態指定コマンドに基づいた遊技状態を示すデータをサブRAM120cにある遊技状態記憶領域にセットする。
ステップS1470において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、オープニング指定コマンドであるか否かを確認する。この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドがオープニング指定コマンドであればステップS1471に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドがオープニング指定コマンドでなければ、ステップS1480に処理を移す。
ステップS1471において、サブCPU120aは、当たり開始演出パターンを決定する当たり開始演出パターン決定処理を行う。この当たり開始演出パターン決定処理では、オープニング指定コマンドに基づいて当たり開始演出パターンを決定し、決定した当たり開始演出パターンを演出パターン記憶領域にセットする。
そして、決定した当たり開始演出パターンの情報を画像制御部150と枠制御基板180に送信するため、決定した当たり開始演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
ステップS1480において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、大入賞口開放指定コマンドであるか否かを確認する。この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが大入賞口開放指定コマンドであればステップS1481に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU120aは、大入賞口開放指定コマンドでなければステップS1490に処理を移す。
ステップS1481において、サブCPU120aは、大当たり演出パターンを決定する大当たり演出パターン決定処理を行う。この大当たり演出パターン決定処理では、大入賞口開放指定コマンドに基づいて大当たり演出パターンを決定し、決定した大当たり演出パターンを演出パターン記憶領域にセットする。
そして、決定した大当たり演出パターンの情報を画像制御部150と枠制御基板180に送信するため、決定した大当たり演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
ステップS1490において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、エンディング指定コマンドであるか否かを確認する。この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドがエンディング指定コマンドであればステップS1491に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU120aは、エンディング指定コマンドでなければ、今回のコマンド解析処理を終了する。
ステップS1491において、サブCPU120aは、当たり終了演出パターンを決定する当たり終了演出パターン決定処理を行い、今回のコマンド解析処理を終了する。この当たり終了演出パターン決定処理では、エンディング指定コマンドに基づいて当たり終了演出パターンを決定し、決定した当たり終了演出パターンを演出パターン記憶領域にセットする。
そして、決定した当たり終了演出パターンの情報を画像制御部150と枠制御基板180に送信するため、決定した当たり終了演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
(アイコン表示態様決定処理)
アイコン表示態様決定処理について図41を用いて説明を行う。図41は、演出制御部120mにおけるアイコン表示態様決定処理を示す図である。具体的には、コマンド解析処理におけるステップS1421のサブルーチンを示す図である。
このアイコン表示態様決定処理では、始動入賞指定コマンドを受信した際に、画像表示装置31の当該変動アイコン表示領域に表示されるアイコン表示の最終表示形態を決定している。
ステップS1421−1において、サブCPU120aは、始動入賞指定コマンドを参照する。具体的には、この処理において、サブCPU120aは、受信した始動入賞指定コマンドを解析し、大当たりの当落、大当たりの種別、演出内容(予定される変動パターン)を把握している。
ステップS1421−2において、サブCPU120aは、アイコン表示態様決定用乱数値を取得する。具体的には、この処理において、サブCPU120aは、アイコン表示態様決定用乱数値の範囲である「0」から「99」の中から、一つの乱数値を取得する。
ステップS1421−3において、サブCPU120aは、アイコン表示態様決定テーブルを選択する。なお、本実施形態においては、図32に示すアイコン表示態様決定テーブルが選択されるが、例えば、非時短遊技状態用のアイコン表示態様決定テーブルおよび時短遊技状態用のアイコン表示態様決定テーブルを有し、遊技状態に応じて、何れかのアイコン表示態様決定テーブルを選択しても良い。
ステップS1421−4において、サブCPU120aは、アイコン表示態様(パターン)を決定する。具体的には、この処理において、サブCPU120aは、図32に示すアイコン表示態様決定テーブルを参照し、始動入賞指定コマンド、アイコン表示態様決定用乱数値に基づいて、アイコン表示パターン(アイコン最終表示形態)を決定する。
また、この処理において、サブCPU120aは、決定されたアイコン表示パターン(アイコン最終表示形態)に応じて、アイコン表示態様更新フラグをONにする。一例を示すと、サブCPU120aは、「アイコン表示パターン(02)」又は「アイコン表示パターン(03)」又は「アイコン表示パターン(04)」が決定された場合には、アイコン表示態様更新フラグをONに設定する。
なお、アイコン表示態様更新フラグがONに設定されるアイコン表示パターンは、保留アイコン表示および/または当該変動アイコン表示のときにアイコン表示態様が変化するアイコン表示である。よって表示態様が変化しないアイコン表示パターンである「アイコン表示パターン(01)」のみがOFFに設定される。
これにより、サブCPU120aは、後述する更新対象決定処理において、アイコン表示態様更新フラグのON/OFFに応じて、アイコン表示態様を更新する対象の変動を決定している。
ステップS1421−5において、サブCPU120aは、更新対象決定処理を行う。ここで、一旦、図42を用いて更新対象決定処理について説明する。図42は、演出制御部120mにおける更新対象決定処理について示す図である。
(更新対象決定処理)
この更新対象決定処理では、上記ステップS1421−4において、保留表示態様更新フラグがONにセットされた場合に、アイコン表示態様を更新する対象の変動を決定している。
ステップS1421−51において、サブCPU120aは、アイコン表示態様更新フラグがONであるか否かを判定する。この処理において、サブCPU120aは、アイコン表示態様更新フラグがONであると判定した場合には、ステップS1421−52に処理を移す。
一方、この処理において、サブCPU120aは、アイコン表示態様更新フラグがONではない、すなわち、OFFであると判定した場合には、今回の更新対象決定処理を終了する。つまり、「アイコン表示パターン(01)」のときは終了する。
ステップS1421−52において、サブCPU120aは、対象変動決定処理を行う。具体的には、この処理において、サブCPU120aは、図33および図34に示す対象変動決定テーブルを参照し、始動入賞指定コマンド、アイコン表示パターン、そしてこのアイコン表示に対応付けられた選択率に基づいて、アイコン更新パターンを決定する。アイコン更新パターン(01)以外のアイコン更新パターンが決定された場合には、遮蔽画像を表示するか否かも決定する。
ステップS1421−53において、サブCPU120aは、上記ステップS1421−52で決定されたアイコン更新パターンに基づいて、当該変動が対象であるか否かを判定する。
この処理において、サブCPU120aは、当該変動が対象であると判定した場合には、ステップS1421−54に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU120aは、当該変動が対象であると判定しない場合には、ステップS1421−55に処理を移す。
この処理において、当該変動が対象であると判定されるアイコン更新パターンは、アイコン更新パターン(03)から(07)である。
ステップS1421−54において、サブCPU120aは、当該変動が開始されるまでに実行される事前変動の回数を示す当該変動待機カウンタ(0〜4)と、当該変動更新フラグと、をセットする。
なお、当該変動待機カウンタ(カウンタ値:0〜4)は、上記ステップS1440において変動パターン指定コマンドを受信する毎に1ずつ減算されていく。したがって当該変動待機カウンタの値が1〜4の間は、まだ事前変動中であり、カウンタの値が0になると当該変動が開始されることになる。
また、詳しく説明しないが、この当該変動待機カウンタ(カウンタ値:0〜4)は第1特別図柄用と第2特別図柄用とで別々に設けられており、上記ステップS1440において変動パターン指定コマンドが、第1特別図柄に係る変動パターン指定コマンドであれば第1特別図柄用の当該変動待機カウンタの値を減算し、第2特別図柄に係る変動パターン指定コマンドであれば第2特別図柄用の当該変動待機カウンタの値を減算されるようになっている。
ステップS1421−55において、サブCPU120aは、事前変動が対象であるか否かを判定する。この処理において、サブCPU120aは、事前変動が対象であると判定した場合には、ステップS1421−56に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU120aは、事前変動が対象ではないと判定した場合には、今回の更新対象決定処理を終了する。
この処理において、事前変動が対象であると判定されるアイコン更新パターンは、「特定の保留アイコン」であるアイコン更新パターン(11)、(12)、(21)から(23)、(31)から(34)と、遮蔽画像が表示され得るアイコン更新パターン(02)、(04)、(06)である。
ステップS1421−56において、サブCPU120aは、保留アイコンの更新パターン(遮蔽画像の表示のパターンの有無を含む)を決定し、当該変動までの当該変動待機カウンタと、事前変動フラグと、をセットする。そして、今回の更新対象決定処理を終了する。そして、図41に示すアイコン表示態様決定処理におけるステップS1421−6に処理を戻す。
ステップS1421−6において、サブCPU120aは、上記ステップS1421−4、上記ステップS1421−52、上記ステップS1421−56で決定されたアイコン表示パターン、アイコン更新パターン、保留アイコン更新パターン(特定の保留アイコンの場合)に基づいて、保留アイコン表示領域に表示させる最初の保留アイコンの表示形態を示す表示データを送信バッファにセットする。また、遮蔽画像の表示に関するデータを送信バッファにセットする。
(変動演出関連表示態様決定処理(保留表示態様更新処理))
図43を用いて変動演出関連表示態様決定処理(保留表示態様更新処理)について説明する。図43は、演出制御部120mにおける変動演出関連表示態様決定処理(保留表示態様更新処理)について示す図である。具体的には、コマンド解析処理におけるステップS1442のサブルーチンを示す図である。
ステップS1442−1において、サブCPU120aは、当該変動待機カウンタが「1」から「0」に減算されたか否かを判定する。この処理において、サブCPU120aは、当該変動待機カウンタのカウンタ値が「1」から「0」に減算されていない、すなわち、事前変動カウンタのカウンタ値が「4」から「1」までの範囲内で減算されたと判定した場合には、ステップS1442−2に処理を移す。
一方、この処理において、サブCPU120aは、事前変動カウンタのカウンタ値が「1」から「0」に減算されたと判定した場合には、ステップS1442−5に処理を移す。
ステップS1442−2において、サブCPU120aは、事前変動フラグがONであるか否かを判定する。この処理において、サブCPU120aは、事前変動フラグがONであると判定した場合には、ステップS1442−3に処理を移す。
一方、この処理において、サブCPU120aは、当該変動更新フラグがONではない、すなわち、OFFであると判定した場合には、ステップS1442−5に処理を移す。
この処理において事前変動フラグがONであると判定されるアイコン更新パターンは、「特定の保留アイコン」であるアイコン更新パターン(11)、(12)、(21)から(23)、(31)から(34)である。
ステップS1442−3において、サブCPU120aは、保留アイコン表示形態特定処理を行う。具体的には、上記ステップS1421−56で決定された「特定の保留アイコンに対する表示態様のシナリオ」に基づいて、サブCPU120aは、保留アイコンの表示形態を変化させるタイミングであるか否かを特定し、保留アイコンの表示形態を変化させるタイミングであれば、変化後の保留アイコンの表示形態を示す表示データ(変化させる演出を含む)を特定する一方、保留アイコンの表示形態を変化させるタイミングでなければ、現在表示中の保留アイコンの表示形態を示す表示データ(変化しないガセ演出を含む)を特定する。
ステップS1442−4において、サブCPU120aは、ステップS1442−3の処理において特定した、変化後の保留アイコンの表示形態を示す表示データを送信バッファにセットする。保留アイコンの表示形態を変化させる際に遮蔽画像を表示することとなっているときは、遮蔽画像を示す表示データも送信バッファにセットする。
ステップS1442−5において、サブCPU120aは、当該変動フラグがONであるか否かを判定する。この処理において、サブCPU120aは、当該変動フラグがONであると判定した場合には、ステップS1442−6に処理を移す。
一方、この処理において、サブCPU120aは、当該変動フラグがONではない、すなわち、OFFであると判定した場合には、今回の当該変動アイコン表示態様決定処理(保留アイコン表示態様更新処理)を終了する。
この処理において当該変動フラグがONであると判定されるアイコン更新パターンは、「特定の当該変動アイコン」であるアイコン更新パターン(03)から(07)である。
ステップS1442−6において、サブCPU120aは、対象疑似変動決定処理を行う。具体的には、この処理において、サブCPU120aは、図35および図36に示す対象疑似変動決定テーブルを参照し、上記ステップS1421−4、上記ステップS1421−52で決定されたアイコン表示パターン、アイコン更新パターンに基づき対象疑似変動パターンを決定する。
なお、この対象疑似変動処理において、アイコン更新パターンに対応付けられた対象疑似変動パターンが複数ある場合には、各々の対象疑似変動パターンに対して設定された選択率に応じた抽選をおこなうことにより対象疑似変動パターンを決定する。
ステップS1442−7において、サブCPU120aは、決定した対象疑似変動パターンに対応する表示データを特定する。
ステップS1442−8において、サブCPU120aは、送信バッファに表示データをセットする。
(演出例)
図44〜図46を用いて、変動表示される演出図柄の色の変化に関する演出例について説明する。図44は、画像表示装置31に表示される演出態様の演出例(1)を示した図である。図45は、画像表示装置31に表示される演出態様の演出例(2)を示した図である。図46は、画像表示装置31に表示される演出態様の演出例(3)を示した図である。
なお、図44〜図46に示す画像表示装置31は、遊技者側から正面視した状態を示しているが、保留アイコンの表示形態と当該変動アイコンの表示形態は、CDのまま変化しないものとしている。また、アイコン表示は、保留アイコンよりも当該変動アイコンのほうが大きく表示されるようになっている。
そして、画像表示装置31の表示領域における左下方側には、第1特別図柄に係る保留アイコンが表示される保留アイコン表示領域31aが設けられ、画像表示装置31の表示領域における右下方側には、第2特別図柄に係る保留アイコンが表示される保留アイコン表示領域31bが設けられている。
保留アイコン表示領域31aは、中央から左側に向かって、第1特別図柄に係る1個目の保留アイコンから4個目の保留アイコンが整列表示され、保留アイコン表示領域31bは、中央から右側に向かって、第2特別図柄に係る1個目の保留アイコンから4個目の保留アイコンが整列表示されるようになっている。
最初に図44を用いて演出例(1)について説明する。
この演出例(1)は、変動パターン指定コマンド「E6H0EH」(疑似回数0回のSPSPリーチ(大当たり))を受信したことに基づき、上記のステップS1441の処理において右図柄色変化パターン(04)が決定され、中図柄色変化パターン(11)が決定された場合を示した図である。
まず、図44(a)は、上記の変動パターン指定コマンド「E6H0EH」で指定される変動表示の前の変動表示が終了し、ハズレを報知する演出図柄38の組み合わせとして「542」が停止した状態を示している。ここで、保留アイコン表示領域31aには、2つの保留アイコンが表示されている。
続く図44(b)では、上記の変動パターン指定コマンド「E6H0EH」を受信したことに伴い、新たな変動表示が開始した状態を示している。ここで、保留アイコン表示領域31aには、保留アイコンが1つ減って1つの保留アイコンが表示されている。続く図44(c)では、左の演出図柄38が「7」で仮停止された状態を示している。
続く図44(d)では、左の演出図柄38に続いて右の演出図柄38を同じ「7」で仮停止させるべく、右の演出図柄38の変動が減速を始めた状態を示している。続く図44(e)では、リーチとなることを示唆するために、仮停止に向けて減速している右の演出図柄38(「7」)の背景色が仮停止位置に近づくにつれて、「白」から「青」に変化した状態を示しており、続く図44(f)では、リーチとなる可能性が高まったことを示唆するために、仮停止位置に近づくにつれてさらに、右の演出図柄38(「7」)の背景色が「青」からさらに「赤」に変化した状態を示している。
続く図44(g)では、右の演出図柄38(「7」)の背景色が「赤」に変化させた状態で仮停止し、リーチとなった状態を示している。続く図44(h)では、大当たりとなる可能性が高いことを示唆するために、仮停止している右の演出図柄38(「7」)の背景色が「赤」から「ゼブラ」に変化した状態を示している。
続く図44(i)では、図44(b)において変動開始された変動表示(当該変動)が、その後、SPSPリーチに発展した状態を示しており、さらに続く図44(j)では、大当たりを報知する演出図柄38の組み合わせとして「777」が停止した状態を示している。
次に図45を用いて演出例(2)について説明する。
この演出例(2)は、変動パターン指定コマンド「E6H04H」(疑似回数1回のノーマルリーチ(ハズレ))を受信したことに基づき、上記のステップS1441の処理において、1回目の疑似変動については右図柄色変化パターン(01)と中図柄変動パターン(12)が決定され、2回目の疑似変動については右図柄色変化パターン(01)と中図柄変動パターン(11)が決定された場合を示した図である。
まず、図45(a)は、上記の変動パターン指定コマンド「E6H04H」で指定される変動表示の前の変動表示が終了し、ハズレを報知する演出図柄38の組み合わせとして「063」が停止した状態を示している。ここで、保留アイコン表示領域31aには、3つの保留アイコンが表示されている。
続く図45(b)では、上記の変動パターン指定コマンド「E6H04H」を受信したことに伴い、新たな変動表示(疑似変動の1回目)が開始した状態を示している。ここで、保留アイコン表示領域31aには、保留アイコンが1つ減って2つの保留アイコンが表示されている。続く図45(c)では、左の演出図柄38が「1」で仮停止され、右の演出図柄38が「4」で仮停止された状態を示している。
続く図45(d)では、左と右の演出図柄38に続いて中の演出図柄38を仮停止させるべく、中の演出図柄38の変動の速度が減速を始めた状態を示している。続く図45(e)では、仮停止に向けて減速している中の演出図柄38として、仮停止することにより疑似変動が継続することを示す「NEXT」図柄の背景色が「白」の状態を示しており、続く図45(f)では、中の演出図柄38として背景色を「青」とした「NEXT」図柄が仮停止位置に近づいてきている状態を示している。
続く図45(g)では、中の演出図柄38が背景色を「青」に変化させた状態で、「NEXT」図柄で仮停止した状態を示している。続く図45(h)では、3つの演出図柄38の全てが再び疑似変動開始し、疑似変動の2回目に移行した状態を示している。ここで、保留アイコン表示領域31aには、保留アイコンがそのまま2個表示されている。
続く図45(i)では、左の演出図柄38が「3」で仮停止した状態で、右の演出図柄38が背景色を変化させないまま変動が減速し、左の演出図柄38と同じ「3」が仮停止位置に近づいてきている状態を示している。続く図45(j)では、右の演出図柄38が背景色を変化させないまま、「3」が仮停止位置に到達した状態を示している。
続く図45(k)では、左と右の演出図柄38が「3」で仮停止した状態で、ノーマルリーチが実行され、中の演出図柄38として最終的に停止させる図柄である「9」が仮停止位置に近づいてきている状態を示している。続く図45(l)では、ノーマルリーチを実行後、中の演出図柄38として「9」が仮停止位置に到達した後、ハズレを報知する演出図柄38の組み合わせとして「393」が停止した状態を示している。
次に図46を用いて演出例(3)について説明する。
この演出例(3)は、変動パターン指定コマンド「E6H01H」(通常変動or短縮変動(ハズレ))を2回の変動表示に亘り受信した場合を示した図である。1回目の変動パターン指定コマンド「E6H01H」を受信したことに基づき、上記のステップS1441の処理において、右図柄色変化パターン(01)と中図柄変動パターン(12)が決定され、2回目の変動パターン指定コマンド「E6H01H」を受信したことに基づき、上記のステップS1441の処理において、右図柄色変化パターン(02)と中図柄変動パターン(11)が決定された場合を示した図である。
まず、図46(a)は、上記の1回目の変動パターン指定コマンド「E6H01H」で指定される変動表示の前の変動表示が終了し、ハズレを報知する演出図柄38の組み合わせとして「389」が停止した状態を示している。ここで、保留アイコン表示領域31aには、3つの保留アイコンが表示されている。
続く図46(b)では、上記の最初の変動パターン指定コマンド「E6H01H」を受信したことに伴い、新たな変動表示が開始した状態を示している。ここで、保留アイコン表示領域31aには、保留アイコンが1つ減って2つの保留アイコンが表示されている。続く図46(c)では、左の演出図柄38が「0」で仮停止された状態を示し、さらに続く図46(d)では、右の演出図柄38が「9」で仮停止された状態を示している。
続く図46(e)では、仮停止に向けて減速している中の演出図柄38として、仮停止することにより疑似変動が継続することを示す「NEXT」図柄の背景色が「白」の状態を示している。続く図46(f)では中の演出図柄38として背景色を「青」とした「NEXT」図柄が仮停止位置に近づいてきている状態を示しており、続く図46(g)では、背景色を「青」とした「NEXT」図柄が仮停止位置で仮停止することなく通過して、次の中の演出図柄38である「4」が仮停止した後、ハズレを報知する演出図柄38の組み合わせとして「049」が停止した状態を示している。
続く図46(h)では、上記の2回目の変動パターン指定コマンド「E6H01H」を受信したことに伴い、新たな変動表示が開始した状態を示している。ここで、保留アイコン表示領域31aには、保留アイコンが1つ減って1つの保留アイコンが表示されている。続く図46(i)では、左の演出図柄38が「2」で仮停止された状態で、左の演出図柄38に続いて右の演出図柄38を仮停止させるべく、中の演出図柄38の変動の速度が減速を始めた状態を示している。
続く図46(j)では、リーチとなることを示唆するために、仮停止に向けて減速している右の演出図柄38(「2」)の背景色が「白」から「青」に変化して仮停止位置に近づいてきている状態を示しており、続く図46(k)では、右の演出図柄38(「2」)が背景色を「青」に変化させて「1」が仮停止した状態を示している。続く図46(l)では、背景色を「青」とした右の演出図柄38(「2」)が仮停止位置で仮停止することなく通過して、次の中の演出図柄38である「3」が仮停止した後、中の演出図柄38が背景色を変化させないまま「8」が仮停止位置に到達した後、リーチに発展せずにハズレを報知する演出図柄38の組み合わせとして「283」が停止した状態を示している。
次に、図47〜図49を用いて、変動表示される演出図柄の背景色の変化と、保留アイコン及び当該変動アイコンに関する一連の演出例について説明する。図47〜図49は、画像表示装置31に表示される演出態様の演出例(4)を示した図である。
なお、図47〜図49に示す画像表示装置31も、遊技者側から正面視した状態を示している。
そして、画像表示装置31の表示領域における左下方側には、第1特別図柄に係る保留アイコンが表示される保留アイコン表示領域31aが設けられ、画像表示装置31の表示領域における右下方側には、第2特別図柄に係る保留アイコンが表示される保留アイコン表示領域31bが設けられ、画像表示装置31の表示領域における中央下方側には、当該変動アイコンが表示される当該変動アイコン表示領域31cが設けられている。
保留アイコン表示領域31aは、中央から左側に向かって、第1特別図柄に係る1個目の保留アイコンから4個目の保留アイコンが整列表示され、保留アイコン表示領域31bは、中央から右側に向かって、第2特別図柄に係る1個目の保留アイコンから4個目の保留アイコンが整列表示されるようになっている。
また、アイコン表示は、保留アイコンよりも当該変動アイコンのほうが大きく表示されるようになっている。
この演出例(4)は、当該変動待機カウンタのカウンタ値が2(第1特別図柄保留数(U1)が2)のときに第1始動口において始動入賞が発生し、入賞始動入賞指定コマンド「E8H0DH」を受信したことに基づき、上記ステップS1421−4の処理においてアイコン表示パターン(03)が決定され、上記ステップS1421−52の処理においてアイコン更新パターン(23)が決定されるとともに、第2保留への移行では遮蔽が決定されず、第1保留への移行で遮蔽が決定され、上記ステップS1421−56の処理において「特定の保留アイコンに対する表示態様のシナリオ」が決定された場合を示すとともに、その始動入賞に基づく変動パターンの開始時に変動パターン指定コマンド「E6H0DH」(疑似回数2回のSPリーチ(大当たり))を受信したことに基づき、上記のステップS1441の処理において、1回目の疑似変動については右図柄色変化パターン(01)と中図柄変動パターン(12)が決定され、2回目の疑似変動については右図柄色変化パターン(01)と中図柄変動パターン(13)が決定され、3回目の変動については右図柄変動パターン(03)と中図柄変動パターン(11)が決定された場合を示した図である。
まず、図47(a)は、変動表示中において、第1特別図柄に係る保留アイコンが保留アイコン表示領域31aに「CD保留アイコン」の表示形態で2個保留表示されているとともに、当該変動アイコン表示領域31cには、現在変動表示中である当該変動に係る当該変動アイコンが、「CD当該変動アイコン」の表示形態で表示されている状態を示している。
続く図47(b)では、図47(a)の状態において、変動表示(事前変動)中に第1始動口に始動入賞が発生したことに伴い、第1特別図柄に係る保留アイコンが「CD保留アイコン」の表示形態で3個保留表示されている状態を示している。
続く図47(c)では、図47(b)において変動していた変動表示(事前変動)が終了し、ハズレを報知する演出図柄38の組み合わせとして「742」が停止した状態を示している。
続く図47(d)では、次の保留アイコンに係る変動表示(事前変動)が開始されたことにより、保留アイコン表示領域31a、31bと当該変動アイコン表示領域31cとが遮蔽されることなく、保留アイコンが1つずつ移動された状態を示している。
この状態において、図47(c)では「CD保留アイコン」の表示形態で表示されていた3個目の保留アイコンが、2個目に移動するのに伴い「CD保留アイコン」から「青キャラ保留アイコン」に表示形態を変化させて表示される。
続く図47(e)では、演出図柄38のいずれもが仮停止されていない状態において、第1特別図柄に係る保留アイコンが右から順に保留アイコン表示領域31aに「CD保留アイコン」の表示形態で1個、「青キャラ保留アイコン」の表示形態で1個保留表示されているとともに、当該変動アイコン表示領域31cには、現在変動表示中である当該変動に係る当該変動アイコンが、「CD当該変動アイコン」の表示形態で表示されている状態を示している。
続く図47(f)では、図47(e)において変動していた変動表示(事前変動)が終了し、ハズレを報知する演出図柄38の組み合わせとして「658」が停止した状態を示している。
続く図47(g)では、次の保留アイコンに係る変動表示(事前変動)が開始されたことにより、保留アイコン表示領域31a、31bと当該変動アイコン表示領域31cとが、前面に表示される遮蔽画像31dにより遮蔽され、保留アイコンと当該変動アイコンが視認不能となった状態を示している。
なお、この変動表示が開始されるタイミングで、第1始動口においてさらなる始動入賞が発生し、入賞始動入賞指定コマンド「E8H01H」を受信したことに基づき、上記ステップS1421−4の処理においてアイコン表示パターン(01)が決定され、上記ステップS1421−52の処理においてアイコン更新パターン(01)が決定されている。
続く図47(h)では、演出図柄38のいずれもが仮停止されていない状態において、遮蔽画像31dが表示消去され、保留アイコン表示領域31a、31bと当該変動アイコン表示領域31cとが視認可能となり、その際に図47(f)で表示されていた保留アイコンは1つずつ移動されている。
この状態において、図47(f)では「青キャラ保留アイコン」の表示形態で表示されていた2個目の保留アイコンが、1個目に移動するのに伴い「青キャラ保留アイコン」から「赤キャラ保留アイコン」に表示形態を変化させて表示される。また、さらに発生した始動入賞に基づいて保留アイコンの総数が増加して、2個目に「CD保留アイコン」が表示される
続く図47(i)では、図47(h)において変動していた変動表示(事前変動)が終了し、ハズレを報知する演出図柄38の組み合わせとして「936」が停止した状態を示している。
続く図47(j)では、図47(i)において変動していた変動表示(事前変動)が終了し、「赤キャラ保留アイコン」係る変動表示(当該変動)が開始されたことにより、保留アイコン表示領域31aに表示されていた「赤キャラ保留アイコン」が当該変動アイコン表示領域31cに移動されるとともに、保留アイコンが1つ移動した状態を示している。
この状態において、図47(i)では「赤キャラ保留アイコン」の表示形態で表示されていた1個目の保留アイコンが、この保留アイコンに係る変動表示(当該変動)が開始されたことに伴い、保留アイコン表示領域31aから当該変動アイコン表示領域31cに移動し、この移動により「赤キャラ保留アイコン」から「赤キャラ当該変動アイコン」となって表示される。また、第1特別図柄に係る保留アイコンが保留アイコン表示領域31aに「CD保留アイコン」の表示形態で1個表示されている。
続く図47(k)では、上記の変動パターン指定コマンド「E6H0DH」を受信したことに伴い、新たな変動表示(疑似変動の1回目)が開始した状態を示している。また、演出図柄38のいずれもが仮停止されていない状態において、第1特別図柄に係る保留アイコンが保留アイコン表示領域31aに「CD保留アイコン」の表示形態で1個保留表示されているとともに、当該変動アイコン表示領域31cには、現在変動表示中である当該変動に係る当該変動アイコンが、「青キャラクタ当該変動アイコン」の表示形態で表示されている状態を示している。
続く図47(l)では、左の演出図柄38が「0」で仮停止され、右の演出図柄38が「6」で仮停止された状態を示している。
続く図48(a)では、左と右の演出図柄38に続いて中の演出図柄38を仮停止させるべく、中の演出図柄38の変動の速度が減速を始めた状態を示している。続く図48(b)では疑似連続予告において、仮停止に向けて減速している中の演出図柄38として、仮停止することにより疑似変動が継続することを示す「NEXT」図柄の背景色が「白」の状態を示している。続く図48(c)では中の演出図柄38として背景色が「白」から「青」に変化した「NEXT」図柄が仮停止位置にさらに近づいてきている状態を示している。
続く図48(d)では、中の演出図柄38が背景色を「青」に変化させた状態で、「NEXT」図柄で仮停止した状態を示している。続く図48(e)では、3つの演出図柄38の全てが再び疑似変動開始し、疑似変動の2回目に移行した状態を示している。ここで、保留アイコン表示領域31aには、保留アイコンがそのまま1個表示されている。続く図48(f)では、左の演出図柄38が「7」で仮停止され、右の演出図柄38が「4」で仮停止された状態を示している。
続く図48(g)では、左と右の演出図柄38に続いて中の演出図柄38を仮停止させるべく、中の演出図柄38の変動の速度が減速を始めた状態を示している。続く図48(h)では、仮停止に向けて減速している中の演出図柄38として、仮停止することにより疑似変動が継続することを示す「NEXT」図柄の背景色が「白」の状態を示している。続く図48(i)では中の演出図柄38として背景色が「白」から「青」に変化した「NEXT」図柄が仮停止位置にさらに近づいてきている状態を示している。続く図48(j)では中の演出図柄38として「NEXT」図柄が仮停止位置に仮停止する直前で背景色が「青」から「赤」に変化した状態を示している。
続く図48(k)では、中の演出図柄38が背景色を「赤」に変化させた状態で、「NEXT」図柄で仮停止した状態を示している。続く図48(l)では、3つの演出図柄38の全てが再び疑似変動開始し、疑似変動の2回目に移行した状態を示している。ここで、保留アイコン表示領域31aには、保留アイコンがそのまま1個表示されている。続く図49(a)では、左の演出図柄38が「3」で仮停止された状態を示している。
続く図49(b)では、左の演出図柄38に続いて右の演出図柄38を同じ「3」で仮停止させるべく、右の演出図柄38の変動が減速を始めた状態を示している。続く図49(c)では、仮停止に向けて減速している右の演出図柄38(「3」)の背景色が「白」から「青」に変化した状態を示しており、続く図49(d)では、さらに仮停止位置に近づいてきている右の演出図柄38(「3」)の背景色が「青」からさらに「赤」に変化した状態を示している。続く図49(e)では、右の演出図柄38(「3」)の背景色を「赤」に変化させた状態で、左の演出図柄38と同じ「3」で仮停止し、リーチとなった状態を示している。
続く図49(f)では、図47(j)において変動開始された変動表示(当該変動)が、その後、SPリーチに発展した状態を示しており、さらに続く図49(g)では、大当たりを報知する演出図柄38の組み合わせとして「333」が停止した状態を示している。
なお、中または右の演出図柄38の背景色を変化させるパターンとしては、例えば「白」→「赤」、「青」→「ゼブラ」等のように2段階以上先の背景色に変化(所謂ステップ飛ばし)させるようにしてもよい。
また、中または右の演出図柄38の変化パターンとしては、例えば、演出図柄38を構成するキャラクタの態様(表情、動作、色、変身、変形等)が変化していくパターンであってもよく、また、演出図柄38を構成する数字の色が変化してパターン等であってもよい。
また、例えば、キャラクタが中または右の演出図柄38を停止させるような図柄仮停止演出を実行する場合においては、中または右の演出図柄38を変化させずにキャラクタの態様(表情、動作、色、変身、変形等)が、中または右の演出図柄38が仮停止位置に近づくにつれて変化していくような変化パターンであってもよい。
次に、図50〜図52を用いて、保留アイコン及び当該変動アイコンに関する演出例について説明する。図50は、画像表示装置31に表示される演出態様の演出例(5)を示した図である。図51は、画像表示装置31に表示される演出態様の演出例(6)を示した図である。演出例(5)〜(6)は、保留アイコンに関するものである。
また、図52は、画像表示装置31に表示される演出態様の演出例(7)を示した図である。演出例(7)は、当該変動アイコンに関するものである。
なお、図50〜図52に示す画像表示装置31も、遊技者側から正面視した状態を示しているが、演出図柄38の背景色は変化しないものとしている。
最初に図50を用いて演出例(5)について説明する。
この演出例(5)は、当該変動待機カウンタのカウンタ値が2(第1特別図柄保留数(U1)が2)のときに第1始動口において始動入賞が発生し、入賞始動入賞指定コマンド「E8H01H」を受信したことに基づき、上記ステップS1421−4の処理においてアイコン表示パターン(01)が決定され、上記ステップS1421−52の処理においてアイコン更新パターン(02)が決定されるとともに、第1保留への移行で遮蔽が決定され、上記ステップS1421−56の処理において「特定の保留アイコンに対する表示態様のシナリオ」が決定された場合を示した図である。
まず、図50(a)は、変動表示中において、第1特別図柄に係る保留アイコンが保留アイコン表示領域31aに「CD保留アイコン」の表示形態で2個保留表示されているとともに、当該変動アイコン表示領域31cには、現在変動表示中である当該変動に係る当該変動アイコンが、「CD当該変動アイコン」の表示形態で表示されている状態を示している。
続く図50(b)では、図50(a)の状態において、変動表示(事前変動)中に第1始動口に始動入賞が発生したことに伴い、第1特別図柄に係る保留アイコンが「CD保留アイコン」の表示形態で3個保留表示されている状態を示している。
続く図50(c)では、図50(b)において変動していた変動表示(事前変動)が終了し、ハズレを報知する演出図柄38の組み合わせとして「594」が停止した状態を示している。
続く図50(d)では、次の保留アイコンに係る変動表示(事前変動)が開始されたことにより、保留アイコン表示領域31a、31bと当該変動アイコン表示領域31cとが遮蔽されることなく、保留アイコンが1つずつ移動された状態を示している。
続く図50(e)では、演出図柄38のいずれもが仮停止されていない状態において、第1特別図柄に係る保留アイコンが保留アイコン表示領域31aに「CD保留アイコン」の表示形態で1個保留表示されているとともに、当該変動アイコン表示領域31cには、現在変動表示中である当該変動に係る当該変動アイコンが、「CD当該変動アイコン」の表示形態で表示されている状態を示している。
続く図50(f)では、図50(e)において変動していた変動表示(事前変動)が終了し、ハズレを報知する演出図柄38の組み合わせとして「218」が停止した状態を示している。
続く図50(g)では、次の保留アイコンに係る変動表示(事前変動)が開始されたことにより、保留アイコン表示領域31a、31bと当該変動アイコン表示領域31cとが、前面に表示される遮蔽画像31dにより遮蔽され、保留アイコンと当該変動アイコンが視認不能となった状態を示している。
続く図50(h)では、演出図柄38のいずれもが仮停止されていない状態において、遮蔽画像31dが表示消去され、保留アイコン表示領域31a、31bと当該変動アイコン表示領域31cとが視認可能となり、その際に図50(f)で表示されていた保留アイコンは1つずつ移動されている。
この状態において、図50(f)では「CD保留アイコン」の表示形態で表示されていた2個目の保留アイコンが、1個目に移動しても表示形態を変化させずに「CD保留アイコン」のまま表示される。
続く図50(i)では、図50(h)において変動していた変動表示(事前変動)が終了し、ハズレを報知する演出図柄38の組み合わせとして「447」が停止した状態を示している。
続く図50(j)では、次の保留アイコンに係る変動表示(事前変動)が開始されたことにより、保留アイコン表示領域31a、31bと当該変動アイコン表示領域31cとが遮蔽されることなく、保留アイコンが1つずつ移動された状態を示している。
この状態において、図50(i)では「CDキャラ保留アイコン」の表示形態で表示されていた1個目の保留アイコンが、この保留アイコンに係る変動表示(当該変動)が開始されたことに伴い、保留アイコン表示領域31aから当該変動アイコン表示領域31cに移動し、この移動により「CD保留アイコン」から「CD当該変動アイコン」となって表示される。
続く図50(k)では、演出図柄38のいずれもが仮停止されていない状態において、第1特別図柄に係る保留アイコンが保留アイコン表示領域31aに表示されず、当該変動アイコン表示領域31cには、現在変動表示中である当該変動に係る当該変動アイコンが、「CD当該変動アイコン」の表示形態で表示されている状態を示している。
続く図50(l)では、図50(j)において変動開始された変動表示(当該変動)が(事前変動)が終了し、ハズレを報知する演出図柄38の組み合わせとして「723」が停止した状態を示している。
次に図51を用いて演出例(6)について説明する。
この演出例(6)は、当該変動待機カウンタのカウンタ値が1(第1特別図柄保留数(U1)が1)のときに第1始動口において始動入賞が発生し、入賞始動入賞指定コマンド「E8H11H」を受信したことに基づき、上記ステップS1421−4の処理においてアイコン表示パターン(04)が決定され、上記ステップS1421−52の処理においてアイコン更新パターン(32)が決定されるとともに、ゼブラキャラ保留アイコンへの変更の際に遮蔽が決定され、上記ステップS1421−56の処理において「特定の保留アイコンに対する表示態様のシナリオ」が決定された場合を示した図である。
まず、図51(a)は、変動表示中において、第1特別図柄に係る保留アイコンが保留アイコン表示領域31aに「CD保留アイコン」の表示形態で1個保留表示されているとともに、当該変動アイコン表示領域31cには、現在変動表示中である当該変動に係る当該変動アイコンが、「CD当該変動アイコン」の表示形態で表示されている状態を示している。
続く図51(b)では、図51(a)の状態において、変動表示(事前変動)中に第1始動口に始動入賞が発生したことに伴い、第1特別図柄に係る保留アイコンが「CD保留アイコン」の表示形態で2個保留表示されている状態を示している。
続く図51(c)では、図51(b)において変動していた変動表示(事前変動)が終了し、ハズレを報知する演出図柄38の組み合わせとして「843」が停止した状態を示している。
続く図51(d)では、次の保留アイコンに係る変動表示(事前変動)が開始されたことにより、保留アイコン表示領域31a、31bと当該変動アイコン表示領域31cとが遮蔽されることなく、保留アイコンが1つずつ移動された状態を示している。
続く図51(e)では、演出図柄38のいずれもが仮停止されていない状態において、第1特別図柄に係る保留アイコンが保留アイコン表示領域31aに「CD保留アイコン」の表示形態で1個保留表示されているとともに、当該変動アイコン表示領域31cには、現在変動表示中である当該変動に係る当該変動アイコンが、「CD当該変動アイコン」の表示形態で表示されている状態を示している。
続く図51(f)では、図51(e)において変動していた変動表示(事前変動)で第一停止図柄である左の演出図柄38が「9」で仮停止すると同時に、保留アイコン表示領域31a、31bと当該変動アイコン表示領域31cとが、前面に表示される遮蔽画像31dにより遮蔽され、保留アイコンと当該変動アイコンが視認不能となった状態を示している。
続く図51(g)では、左の演出図柄38が仮停止され、それ以外の図柄が仮停止されていない状態において、遮蔽画像31dが表示消去され、保留アイコン表示領域31a、31bと当該変動アイコン表示領域31cとが視認可能となるが、その際に図51(e)で表示されていた保留アイコンは移動されず、保留アイコンの総数は遮蔽画像31dの表示前と同じになっている。
この状態において、「CD保留アイコン」の表示形態で表示されていた保留アイコンが、図51(g)では「CD保留アイコン」から「ゼブラキャラ保留アイコン」に表示形態を変化させて表示される。
続く図51(h)では、図51(g)において変動していた変動表示(事前変動)が終了し、ハズレを報知する演出図柄38の組み合わせとして「925」が停止した状態を示している。
続く図51(i)では、図51(h)において変動していた変動表示(事前変動)が終了し、「ゼブラキャラ保留アイコン」係る変動表示(当該変動)が開始されたことにより、保留アイコン表示領域31aに表示されていた「ゼブラキャラ保留アイコン」が当該変動アイコン表示領域31cに移動された状態を示している。
この状態において、図51(h)では「ゼブラキャラ保留アイコン」の表示形態で表示されていた1個目の保留アイコンが、この保留アイコンに係る変動表示(当該変動)が開始されたことに伴い、保留アイコン表示領域31aから当該変動アイコン表示領域31cに移動し、この移動により「ゼブラキャラ保留アイコン」から「ゼブラキャラ当該変動アイコン」となって表示される。
続く図51(j)では、演出図柄38のいずれもが変動表示を続けている状態において、3つの演出図柄38として同じ種類の図柄が同期して変動表示されている全回転リーチとなった状態を示している。
続く図51(k)では、図51(j)において変動していた変動表示(事前変動)が終了し、大当たりを報知する演出図柄38の組み合わせとして「777」が停止した状態を示している。
次に図52を用いて、演出例(7)について説明する。
この演出例(7)は、当該変動待機カウンタのカウンタ値が1(第1特別図柄保留数(U1)が1)のときに第1始動口において始動入賞が発生し、入賞始動入賞指定コマンド「E8H0AH」を受信したことに基づき、上記ステップS1421−4の処理においてアイコン表示パターン(03)が決定され、上記ステップS1421−52の処理においてアイコン更新パターン(05)が決定され、変動パターン指定コマンド「E6H0AH」を受信したことに基づき、上記ステップS1442−7の処理において「対象疑似変動パターン(31)」が決定された場合を示した図である。
まず、図52(a)は、変動表示中において、第1特別図柄に係る保留アイコンが保留アイコン表示領域31aに「CD保留アイコン」の表示形態で1個保留表示されているとともに、当該変動アイコン表示領域31cには、現在変動表示中である当該変動に係る当該変動アイコンが、「CD当該変動アイコン」の表示形態で表示されている状態を示している。
続く図52(b)では、図52(a)の状態において、変動表示(事前変動)中に第1始動口に始動入賞が発生したことに伴い、第1特別図柄に係る保留アイコンが「CD保留アイコン」の表示形態で2個保留表示されている状態を示している。
続く図52(c)では、図52(b)において変動していた変動表示(事前変動)が終了し、次の保留アイコンに係る変動表示(事前変動)が開始されたことにより、保留アイコンが1つずつ移動された状態を示している。
この状態において、図52(b)では「CD保留アイコン」の表示形態で表示されていた2個目の保留アイコンが、1個目に移動して「CD保留アイコン」の表示形態で表示される。
続く図52(d)では、図52(c)において変動していた変動表示(事前変動)が終了し、1個目に移動していた「CD保留アイコン」係る変動表示(当該変動)が開始されたことにより、保留アイコン表示領域31aに表示されていた「CD保留アイコン」が当該変動アイコン表示領域31cに移動された状態を示している。
この状態において、図52(d)では「CD保留アイコン」の表示形態で表示されていた1個目の保留アイコンが、この保留アイコンに係る変動表示(当該変動)が開始されたことに伴い、保留アイコン表示領域31aから当該変動アイコン表示領域31cに移動し、この移動により「CD保留アイコン」から「CD当該変動アイコン」の表示形態となって表示された後、変動表示(当該変動)開始から3秒後に「CD当該変動アイコン」から「青キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示される。
続く図52(e)では、図52(d)で開始された変動表示(当該変動)において、左図柄に「7」が仮停止した状態を示している。
この状態において、図52(d)において「青キャラ当該変動アイコン」に表示されている「青キャラクタ」により、疑似変動が続くことを示唆する「つづく」と書かれたプラカードを上に挙げている状態が表示される。
したがって、「CD当該変動アイコン」から「青キャラ当該変動アイコン」に変化したことによって、現在変動表示(当該変動)中の演出の今後の演出内容を示唆(この場合は疑似変動1回目となることの発展示唆)することが可能となる。
続く図52(f)では、図52(e)において「青キャラ当該変動アイコン」に表示されている「青キャラクタ」により、疑似変動が続くことが示唆された後、疑似変動1回目に発展することを示す「NEXT」図柄を中図柄に仮停止させた状態を示している。
続く図52(g)では、疑似変動1回目の変動表示(当該変動)が表示されている状態を示している。
この状態において、図52(f)では、「青キャラ当該変動アイコン」の表示形態で表示されていた当該変動アイコンが疑似変動1回目の変動表示(当該変動)が開始されてから2秒後に、「青キャラ当該変動アイコン」から「赤キャラ当該変動アイコン」に表示形態を変化させて表示されるとともに、「赤キャラ当該変動アイコン」に表示されている「赤キャラクタ」により、まだ疑似変動が続くことを示唆する「まだまだー」と書かれたプラカードを上に挙げている状態が表示される。
したがって、「青キャラ当該変動アイコン」から「赤キャラ当該変動アイコン」に変化したことによって、現在変動表示(当該変動)中の演出における今後の演出内容を示唆(この場合は疑似変動2回目となることの発展示唆)することが可能となる。
続く図52(h)では、図52(g)において「赤キャラ当該変動アイコン」に表示されている「赤キャラクタ」により、疑似変動がまだ続くことが示唆された後、疑似変動2回目に発展することを示す「NEXT」図柄を中図柄に仮停止させた状態を示している。
続く図52(i)では、疑似変動2回目の変動表示(当該変動)が表示されている状態を示している。
この状態において、当該変動アイコンの表示形態は「赤キャラ当該変動アイコン」のままで表示される。
続く図52(j)では、図52(i)で開始された疑似変動2回目の変動表示(当該変動)がノーマルリーチに発展した状態を示している。
この状態において、ノーマルリーチが開始されてから7秒後に、「赤キャラ当該変動アイコン」に表示されている「赤キャラクタ」により、この後SPSPリーチに発展することを示唆する「SPSP」と書かれたプラカードを上に挙げている状態が表示される。
したがって、「赤キャラ当該変動アイコン」に変化したことによって、現在変動表示(当該変動)中の演出における今後の演出内容を示唆(この場合は疑似変動2回目となることの発展示唆および、SPSPリーチとなることの発展示唆)することが可能となる。
このように、本実施形態では、保留アイコン又は当該変動アイコンの表示態様に応じて、実演される演出態様の選択率を異ならせており、遊技者に保留アイコン又は当該変動アイコンの表示態様に応じて、演出内容を示唆させることが可能になる。
なお、本実施形態においては、演出図柄38の背景色は、通常の白から青、赤、ゼブラまで変化することがあり得たが、より多くの段階(例えば、白→青→緑→黄色→赤→ゼブラ)に変化し得るものとしてもよい。また、一段階(例えば、白→青)でしか変化し得ないものであってもよい。
また、本実施形態においては、演出図柄38の形態も、四角の枠領域を背景領域として当該枠内に(数字)を納め、数字以外の背景領域の色(背景色)を変化させ得るものとしていたが、このような背景領域が存在せずに数字などの記号のみで構成されるものとしてもよい。その数字などの記号そのものの色が変化し得るものとしてもよく、また、数字などの記号そのものの色は変化しないが、その数字などの記号の周囲にエフェクトを表示し得るものとし、そのエフェクトの色の変化によって演出図柄の色を変化させるものとしてもよい。色の変化は、色彩の変化だけではなく、明度の変化や彩度の変化を適用することもできる。色の変化は、「白」→「青」→「赤」→「ゼブラ」と順を追っていく場合だけではなく、例えば、「青」を飛ばして「白」→「赤」と変化するようなことがあってもよい。
また、本実施形態においては、演出図柄38が仮停止位置に到達してから背景色が変化するのは、SPSPリーチとなる場合だけであったが、それ以外の場合であっても、演出図柄38が仮停止位置に到達してから背景色が変化し得るようにしてもよい。仮停止位置に到達してから変化される演出図柄38の色は、「ゼブラ」に限らず、「青」や「赤」であってもよい。また、仮停止位置に到達してからの背景色の変化は、リーチの種類を予告する他に、大当たりとなるか否かを予告するものとしたり、疑似連のさらなる継続を予告する(1回目の変動で特殊図柄が仮停止してから色が変化した場合は、特殊図柄で2回目の疑似変動を報知しているので、さらに3回目の疑似変動があることを予告する)ものとしたりすることができる。
また、本実施形態においては、3個の演出図柄38は上から下に向かって変動表示されるものとなっており、例えば、左と右の演出図柄38が「7」で揃ったリーチを表示させる場合には、左の演出図柄38が仮停止位置において「7」で仮停止している状態で、右の演出図柄38として「7」が仮停止位置に到達すると、そのまま仮停止するものとなっていた。これに対して、右の演出図柄38として「7」が仮停止位置に到達した後も変動を続け、仮停止位置を一定程度(一図柄分か半図柄分程度)だけ過ぎた後に変動方向を下から上に反転させ、「7」が戻って再び仮停止位置に到達したときに仮停止させるものとしてもよい。この場合において、仮停止させるべき演出図柄38が仮停止位置を過ぎてから変動方向を反転させ、再び仮停止位置に到達するまでの間において、演出図柄38の色を変化させ得るものとしてもよい。
また、本実施形態においては、演出図柄38の背景色の変化でリーチとなること(さらにはSPSPリーチとなること)、疑似連の継続があることを遊技者に期待させるものであったが、大当たりとなること、よる有利な種類の大当たりとなること、小当たりではなく大当たりとなること、大当たりが示されたのちの再抽選でより有利な種類の大当たりとなることを、演出図柄38の背景色の変化によって遊技者に期待させるものであってもよい。
例えば、左と右の演出図柄38が同一種類の図柄で揃った後、中の演出図柄38が仮停止位置に近づくにつれて背景色を変化させるものとする。この場合の色変化パターンの選択率を、ハズレであるか大当たりであるかによって異ならせるものとしたり、同じ大当たりとなる場合でも、大当たりの種類によって異ならせるものとしたりすればよい。
また、チャンス演出において、最終停止される中の演出図柄38が仮停止位置に近づくにつれて背景色を変化させるものとする。この場合の色変化パターンの選択率を、チャンス演出(大当たり)であるかチャンス演出(小当たり)であるかによって異ならせるものとすればよい。
さらに、再抽選の場合には、左と右の演出図柄38が同一種類の図柄(有利度の低い大当たりを示す)で揃った後、中の演出図柄38が仮停止位置に近づくにつれて背景色を変化させるものとする。この場合の色変化パターンの選択率を、再抽選によって有利度の高い種類の大当たりに昇格するかしないかによって異ならせるものとすればよい。
また、本実施形態においては、「保留アイコン」および「当該変動アイコン」の表示形態は、「CD」、「青キャラ」、「赤キャラ」、「ゼブラキャラ」のように共通の表示形態を用いていたが、これに限らず、例えば「CD」、「青キャラ」、「赤キャラ」、「ゼブラキャラ」は「保留アイコン」における専用の表示形態とし、「当該変動アイコン」では、これらとは異なる「当該変動アイコン」専用の表示形態を用いて表示するようにしてもよいし、また、「CD」、「青キャラ」、「赤キャラ」、「ゼブラキャラ」のうちの一部は、「当該変動アイコン」における表示形態として用いるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、「青キャラ保留アイコン」に変化する際に遮蔽画像が表示される割合、或いは「赤キャラ保留アイコン」に変化する際に遮蔽画像が表示される割合は、当該保留アイコンに対応した変動表示でハズレとなるか大当たりとなるかに応じて異ならせていたが、当該保留アイコンに対応した変動表示の変動パターン、例えば、SPリーチとなるかSPSPリーチとなるかに応じて異ならせるものとしてもよい。
また、本実施形態においては、保留アイコンが「CD保留アイコン」のまま第1保留に移るアイコン更新パターン(02)、(04)、(06)が選ばれている場合に遮蔽画像が表示されることが決定される割合は、1つ前の変動表示(そのような遮蔽画像の表示のタイミングで開始される変動表示)で大当たりになるか否かで異ならせていたが、保留アイコンが「青キャラ保留アイコン」や「赤キャラ保留アイコン」に変化するアイコン更新パターン(11)、(12)、(21)、(22)、(23)が選ばれている場合にも、大当たりになるか否かで遮蔽画像を表示されることが決定される割合を異ならせてもよい。
また、1つ前の変動表示(そのような遮蔽画像の表示のタイミングで開始される変動表示)で大当たりになるか否かで異ならせるのではなく、1つ前の変動表示で所定のリーチや疑似連になるか否かで異ならせてもよい。
また、「青キャラ保留アイコン」や「赤キャラ保留アイコン」に変化する際に遮蔽画像が表示されることが決定される割合も、そのような遮蔽画像の表示のタイミングで開始される変動表示)で大当たりになるか否か、或いは所定のリーチや疑似連になるか否かで異ならせてもよい。
また、本実施形態においては、アイコン更新パターンを選択する際に、保留アイコンの移動に応じて遮蔽画像を表示するか否かを決定していたが、アイコン更新パターンの選択時には遮蔽画像を表示するか否かを決定せず、各回の変動表示が開始するたびに、保留記憶毎のアイコン更新パターンにより、当該タイミングで保留アイコンの表示態様が如何に変化するかと、当該変動で大当たりになるか否か(或いはリーチや疑似連になるか否か)とに応じて、遮蔽画像を表示するか否かを決定するものとしてもよい。
また、各々のアイコン更新パターンは、保留アイコンの表示態様を如何なる態様に如何なるタイミングで変更するかを定めるものであり、遮蔽画像を表示するか否かは、これとは別に決定していたが、保留アイコンの表示態様を如何なる態様に如何なるタイミングで変更するかだけでなく、遮蔽画像を表示するか否かを一体的に定めたアイコン更新パターンを定めるものとし、選択したアイコン更新パターンの種類により遮蔽画像が表示されるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、アイコン更新パターン(32)、(34)が選択されて「ゼブラ保留アイコン」に変化させる場合に、第1停止図柄の仮停止と同時に遮蔽画像を表示させるものとしていたが、第1停止図柄の仮停止以後の任意のタイミング(但し、そのときの変動表示が終了するよりも前に遮蔽画像を表示消去させられるタイミング)のタイミングで、遮蔽画像を表示させるとともに「ゼブラ保留アイコン」に変化させるものとしてもよい。
また、本実施形態においては、保留アイコン表示領域31a、31b、当該変動アイコン表示領域31cの前面側の画像として表示する遮蔽画像は、1種類だけであったが、2種類以上あってもよい。遮蔽画像の種類は、保留アイコンに対応した変動表示で大当たりとなるか否かや保留アイコンに対応した変動表示の変動パターン、遮蔽画像を表示させる際に実行されている当該変動表示で大当たりとなるか否かや当該変動表示の変動パターンに応じて、選択割合を定めることができる。
また、本実施形態においては、保留アイコン表示領域31a、31b、当該変動アイコン表示領域31cは、画像表示装置31おいて前面側に遮蔽画像31dが表示されることで遮蔽され、保留アイコンや当該変動アイコンが視認不能にされていたが、第1装飾部材33aや第2装飾部材33bのようにソレノイドやモータ等によって盤用駆動装置33によって駆動され、保留アイコン表示領域31a、31bや当該変動アイコン表示領域31cの前面に移動することができる可動部材により遮蔽され、保留アイコンや当該変動アイコンが視認不能にされるものとしてもよい。
また、本実施形態において、停止後視認不能化制御および停止後保留変化制御を実行するタイミングとしては、疑似連続予告における疑似変動開始のとき、および/または疑似変動停止(仮停止)のときであってもよい。また、各種リーチの発展タイミング(例えば、ノーマルリーチ→SPリーチへの発展タイミング)であってもよい。
また、本実施形態において、開始時視認不能化制御の実行は事前判定手段による判定結果に基づいて実行されるようにしてもよいし、また、開始前判定手段による判定結果に基づいて実行されるようにしてもよい。また、事前判定手段による判定結果に基づいて実行されるときと、開始前判定手段による判定結果に基づいて実行されるときとが、混在するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、演出図柄38が仮停止位置に近づくに従ってその色を変化させる演出と当該変動アイコンの表示態様を変化させる演出とが、同じ変動表示の期間内で同じ変動表示の結果を示唆する演出として行われていたが、これらのうちの何れか一方のみを行うようにしてもよい。また、保留アイコンの表示態様を変化させる演出のみ、或いは演出図柄38の色を変化させる演出のみを実行する遊技機も、本発明の範囲に含まれるものである。
なお、本実施形態において、メインCPU110aによる第1始動口スイッチ入力処理において、ステップS230−5の特別図柄判定用乱数値を取得する処理が「判定情報取得手段」の一態様を構成する。
また、本実施形態において、メインCPU110aによる第1始動口検出スイッチ入力処理において、ステップS230−3からステップS230−4の第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に「1」を加算して記憶する処理、ステップS230−5の特別図柄判定用乱数値を記憶する処理が「判定情報記憶手段」の一態様を構成する。
また、本実施形態において、メインCPU110aによる特別図柄記憶判定処理において、ステップS311からステップS312により大当たりの当落、変動時間等を決定する処理が「開始前判定手段」の一態様を構成する。
また、本実施形態において、メインCPU110aによる第1始動口検出スイッチ入力処理において、ステップS230−9の事前判定処理が「事前判定手段」の一態様を構成する。
また、本実施形態において、サブCPU120aによるコマンド解析処理において、ステップS1421のアイコン表示態様決定処理、ステップS1441の変動演出パターン決定処理、ステップS1442の当該変動アイコン判定表示態様決定処理(保留アイコン表示態様更新処理)が「演出実行制御手段」の一態様を構成する。
また、本実施形態において、画像表示装置31における「保留アイコン」を表示する保留アイコン表示領域31a,31bが「保留表示領域」の一態様を構成する。保留アイコンのうちの「CD保留アイコン」が「通常の保留表示態様」の一態様を構成し、「青キャラ保留アイコン」、「赤キャラ保留アイコン」及び「ゼブラキャラ保留アイコン」が「特定の保留表示態様」の一態様を構成し、「青キャラ保留アイコン」が「第1の保留表示態様」、「赤キャラ保留アイコン」が「第2の保留表示態様」、「ゼブラキャラ保留アイコン」が「特別の保留表示態様」を構成する。
また、本実施形態において、サブCPU120aによるコマンド解析処理において、ステップS1421のアイコン表示態様決定処理が「保留表示態様制御手段」、「開始時視認不能化制御手段」、「停止後視認不能化制御手段」の一態様を構成する。
そして、本実施形態には以下に示す特徴的な構成が記載されている。
(A1)変動表示は、演出手段において2以上の図柄毎に複数種類の図柄による変動表示を実行させた後に図柄毎に順次仮停止させ、該2以上の図柄が同じ種類の図柄の組合せとなって停止することで特定の変動表示結果を表示するものであり、図柄色変化演出は、図柄の色の変化により、2以上の図柄のうちの一部の図柄が既に仮停止しており、他の一部の図柄が未だ仮停止していない場合において、他の一部の図柄が一部の図柄を同じ種類の図柄で仮停止する期待感を向上させる演出である(図44(e)〜(h))ことによって、2以上の図柄が同じ種類の図柄となること(いわゆるリーチなど)に対する遊技者の期待感を高める演出を、簡潔かつ分かり易く行うことができる。
(A2)変動表示態様は、演出手段において変動表示を実行させた後に全ての図柄を特定の種類の図柄で仮停止させ、該仮停止させた全ての図柄を再度変動表示させてから変動表示結果を表示する変動表示態様であって、仮停止させた全ての図柄が再度変動表示された後に特定の変動表示結果が表示される割合が高められる再変動表示態様を含み、 図柄色変化演出は、図柄の色の変化により、再変動表示態様において特定の種類の図柄で仮停止する期待感を向上させる演出である(図45(d)〜(g))、ことによって、仮停止した全ての図柄を再度変動表示させてから変動表示結果を表示させること(いわゆる疑似連など)に対する遊技者の期待感を高める演出を、簡潔かつ分かり易く行うことができる。
(A3)図柄色変化演出により変化させられる図柄の色は、特定の種類の図柄で仮停止する期待度が異なる複数種類の図柄の色(白、青、赤、ゼブラ)を含み、図柄色変化演出は、仮停止位置に到達したときの図柄の色の種類に応じて、実行される割合が異なる(図29〜図31)、ようにすることによって、仮停止位置に到達する際の図柄の色の種類に対しても遊技者に興味を与えることができる。
(A4)図柄色変化演出により変化させられる図柄の色は、特定の種類の図柄で仮停止する期待度が異なる複数種類の図柄の色(白、青、赤、ゼブラ)を含み、図柄色変化演出は、変動表示実行手段により仮停止される図柄が仮停止位置に近づくのに従って、該図柄の色を複数回変化させることが可能であるとともに、該複数回の変化の度に特定の種類の図柄で仮停止する期待度がより高い種類の図柄の色に変化する(図29〜図31:白→青→赤→ゼブラの順序でのみ変化)、ようにすることによって、既に図柄の色に何らかの変化がある場合も仮停止位置に到達するまでにさらなる色の変化を遊技者に期待させるとともに、さらなる色の変化が遊技者を落胆させることがない。
(A5)期待感向上演出は、変動表示実行手段により仮停止される図柄が仮停止位置に到達した後に、該図柄の色を変化させる仮停止後図柄色変化演出を含む(図44(h):演出図柄38の背景色がゼブラに変化する場合)、ことによって、既に仮停止した図柄の色の変化により遊技者に意外性を与えることができる。
また本実施形態の吉舎に係る他の従来技術1として、特開2004−223051号公報には、リーチが成立すると、保留表示領域を視認困難にする視認困難演出として、保留データ数表示部を遮蔽部材により遮蔽状態にする遮蔽演出を実行する遊技機が開示されており、上記他の従来技術文献1では、変動表示における大当たり期待感が高まるリーチの成立を契機に視認困難演出を行うため、視認困難演出の前後で保留データ数表示部に表示される保留データ数は変更されないため、視認困難演出に対する興趣をより向上させる点で改善の余地がある。
そして上記本実施形態の記載に係る他の従来技術1に対して、本実施形態には以下に示す特徴的な構成が記載されている。
(B1)開始条件が成立したことに基づいて、演出手段(画像表示装置31)により変動表示を実行した後、変動表示結果を表示する遊技機であって、取得条件の成立を契機に、遊技者にとって有利な特別遊技状態とするか否かを判定するための情報を含む判定情報を取得する判定情報取得手段(ステップS230−4の処理)と、前記判定情報取得手段により取得された判定情報のうち前記開始条件が未成立の判定情報を記憶する判定情報記憶手段(ステップS230−3からS230−5の処理)と、前記開始条件が成立したことに基づいて、前記判定情報に基づき、前記特別遊技状態とするか否かを判定する開始前判定手段(ステップS311の処理)と、前記変動表示および、前記開始前判定手段による判定結果に応じた演出を演出手段に実行させる演出実行制御手段(サブCPU120a)と、を備え、前記演出手段は、前記判定情報記憶手段に前記開始条件が未成立の判定情報が記憶されていることを、該未成立の判定情報毎に保留表示態様で表示するための保留表示領域(保留アイコン表示領域31a、31b)を有し、前記演出実行制御手段は、前記保留表示領域に表示されている保留表示態様を視認不能な状態とし、該視認不能な状態とした後に該保留表示態様を再び視認可能に状態とする開始時視認不能化制御を行う開始時視認不能化制御手段(ステップS1421のアイコン表示態様決定処理)を有し、前記開始時視認不能化制御が行われて前記保留表示領域に表示されている保留表示態様を再び視認可能な状態とするときに、前記開始条件の成立前よりも1つ少ない数の保留表示態様を前記保留表示領域に表示させる(図50(f)〜(h))、ようにすることによって、視認困難演出に対する興趣をより向上させることが可能である。
また本実施形態の記載に係る他の従来技術2として、特開2011−156152号公報には、保留表示領域に表示されている保留特定情報の表示態様を先読み予告により変化させるとともに、保留表示領域に重畳し得る可動部材による可動演出を実行するときには、表示中の保留特定情報を消去する遊技機が開示されているが、上記他の従来技術1のような遊技機においては、当該変動表示における大当たり期待感が高まるリーチの成立を契機に行う演出であるため、当該変動表示のための演出であると誤認させる虞があり、また、上記他の従来技術2では、保留特定情報の先読み予告と可動部材による可動演出との関連が十分に考慮されていないため、遊技が単調になりがちであり、遊技の演出に対する興趣をより向上させる点で改善の余地がある。
そして上記本実施形態の記載に係る他の従来技術1および2に対して、本実施形態には以下に示す特徴的な構成が記載されている。
(B2)取得条件の成立を契機に、遊技者にとって有利な特別遊技状態とするか否かを判定するための情報を含む判定情報を取得する判定情報取得手段(ステップS230−4の処理)と、判定情報取得手段により取得された判定情報のうち開始条件が未成立の判定情報を記憶する判定情報記憶手段(ステップS230−3からS230−5の処理)と、開始条件が成立したことに基づいて、判定情報に基づき、特別遊技状態とするか否かを判定する開始前判定手段(ステップS311の処理)と、開始条件が成立するよりも前に、判定情報に基づき、当該判定情報が特定の判定情報であるか否かを判定する事前判定手段(ステップS230−9の事前判定処理)と、変動表示および、事前判定手段による判定結果に応じた演出を演出手段に実行させる演出実行制御手段(サブCPU120a)と、を備え、演出手段は、判定情報記憶手段に開始条件が未成立の判定情報が記憶されていることを、該未成立の判定情報毎に保留表示態様で表示するための保留表示領域(保留アイコン表示領域31a、31b)を有し、演出実行制御手段は、事前判定手段による判定結果に応じて、通常の保留表示態様(CD)、または、該通常の保留態様とは異なる特定の保留表示態様(赤キャラクタ、青キャラクタ、ゼブラキャラクタ)により保留表示態様の表示制御を行う保留表示態様制御手段(ステップS1421のアイコン表示態様決定処理)と、判定情報記憶手段に記憶された何れかの判定情報に基づく開始条件の成立に応じて、保留表示領域に表示されている保留表示態様を視認不能な状態とし、該視認不能な状態とした後に該保留表示態様を再び視認可能に状態とする開始時視認不能化制御を行う開始時視認不能化制御手段(ステップS1421のアイコン表示態様決定処理)と、を有し、保留表示態様制御手段は、何れかの判定情報に基づく開始条件が成立したときにおいて開始時視認不能化制御が行われて保留表示領域に表示されている保留表示態様を再び視認可能な状態とするときに、該開始条件の成立前よりも1つ少ない数の保留表示態様を保留表示領域に表示させるとともに、事前判定手段による判定結果に応じて特定の保留表示態様に保留表示態様を変化させる開始時保留変化制御を行う(図47(f)〜(h))ようにすることによって、遊技の演出に対して誤認を生じさせることなく、遊技の演出に対する興趣をより向上させることができる。
(B3)変動表示は、演出手段において2以上の図柄(3つの演出図柄38)を変動表示させた後に順次停止させ、該2以上の図柄の変動表示が何れも停止されたときの態様で、変動表示結果を表示するものであり、開始時視認不能化制御手段よる開始時視認不能化制御と、保留表示態様制御手段による開始時保留変化制御とは、2以上の図柄のうち最初の図柄が停止されるよりも前に行われる(図47(f)〜(h))ようにすることによって、保留表示領域に表示されている保留表示態様を視認不能な状態とすることでの図柄の変動表示に対する影響を最小限に抑えることができる。
(B4)特定の保留表示態様は、特別遊技状態とすることを示唆する特別の保留表示態様(ゼブラキャラクタ)を含み、演出実行制御手段は、2以上の図柄のうちの最初の図柄が停止された以後において、保留表示領域に表示されている保留表示態様を視認不能な状態とし、該視認不能な状態とした後に該保留表示態様を再び視認可能に状態とする停止後視認不能化制御を行う停止後視認不能化制御手段(ステップS1421のアイコン表示態様決定処理)を、さらに有し、保留表示態様制御手段は、最初の図柄が停止された後において停止後視認不能化制御が行われて保留表示領域に表示されている保留表示態様を再び視認可能な状態とするときに、該保留表示領域に表示されている保留表示態様の数を変化させることなく、事前判定手段による判定結果に応じて特別の保留表示態様に保留表示態様を変化させる停止後保留変化制御を行う(図51(e)〜(g))ようにすることによって、保留表示領域に表示されている保留表示態様を視認不能な状態とすることへの意外性を遊技者に与え、特別遊技状態への遊技者の期待感を高めさせることができる。
(B5)開始時視認不能化制御手段は、判定情報記憶手段に記憶された何れかの判定情報に基づく開始条件が成立したときにおいて、開始時視認不能化制御を行う場合(図47(f)〜(h)、図50(f)〜(h))と開始時視認不能化制御を行わない場合(図50(c)〜(e))とがあり、保留表示態様制御手段は、何れかの判定情報に基づく開始条件が成立したときにおいて開始時視認不能化制御が行われない場合には、開始時視認不能化制御が行われた場合に保留変化制御が行われる割合よりも少ない割合で、事前判定手段による判定結果に応じて開始時保留変化制御を行う(図33と図34の対象変動決定テーブルにおける遮蔽選択率)ようにすることによって、保留表示領域に表示されている保留表示態様を視認不能な状態とするか否かに応じて、特別遊技状態への遊技者の期待感を高めさせることができる。
(B6)特定の保留表示態様は、第1の保留表示態様(青キャラクタ)と、該第1の保留表示態様よりも特別遊技状態となる期待度が高いことを示唆する第2の保留表示態様(赤キャラクタ)とを含み、開始時視認不能化制御手段は、判定情報記憶手段に記憶された何れかの判定情報に基づく開始条件が成立したときにおいて、開始時視認不能化制御を行う場合(図47(f)〜(h)、図50(f)〜(h))と開始時視認不能化制御を行わない場合(図50(c)〜(e))とがあり、保留表示態様制御手段は、何れかの判定情報に基づく開始条件が成立したときにおいて開始時視認不能化制御が行われる場合には、開始時視認不能化制御が行われない場合よりも高い割合で、第2の保留表示態様に保留表示態様を変化させる開始時保留変化制御を行う(図33と図34の対象変動決定テーブルにおける遮蔽選択率)ようにすることによって、保留表示領域に表示されている保留表示態様を視認不能な状態とするか否かに応じて、特別遊技状態への遊技者の期待感を高めさせることができる。
(B7)開始時視認不能化制御手段は、何れかの判定情報に基づく変動表示が特定の変動表示であるか否かに応じて、開始時視認不能化制御を行う(図33と図34の対象変動決定テーブルにおける遮蔽選択率)ようにすることによって、保留表示領域に表示されている保留表示態様を視認不能な状態とすることで、特定の変動表示であるか否かに対しても遊技者に期待感を与えることができる。
(B8)保留表示態様制御手段は、開始時視認不能化制御が行われている間に新たな取得条件が成立したときに、該新たな取得条件の成立前よりも1つ多い数の保留表示態様を保留表示領域に表示させるとともに、該新たな取得条件の成立に基づく保留表示態様を通常の保留表示態様により表示するための制御を行う(図47(f)〜(h))ようにすることによって、保留表示領域に表示されている保留表示態様を視認不能な状態となっている間の新たな取得条件の成立に応じた保留表示態様を、遊技者の混乱を招くことなく表示することができる。