JP2016096664A - 圧電素子を利用したエネルギー処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧電素子から出力される電気エネルギーを好適に蓄積することができるエネルギー処理装置を提供すること。【解決手段】エネルギー処理装置43では、スイッチ回路91によって、ノッキングセンサ41の出力の供給先を切り替えることによって、ノッキング検出期間(第1期間)では、エンジン1のノッキングを検出し、エネルギー蓄積期間(第2期間)では、ノッキングセンサ41から出力される電気エネルギーを蓄積する。これによって、ノッキングセンサ41の出力により、好適にノッキングを検出できるとともに、ノッキングを検出しないときには、ノッキングセンサ41の出力の電気エネルギーを蓄積することができる。よって、電気エネルギーの有効利用を図ることができる。【選択図】図3

Description

本発明は、圧電素子から出力される電気エネルギーを蓄積することができるエネルギー処理装置に関する。
従来、複数の圧電薄膜を備えた圧電型発電機を有し、内燃機関(エンジン)が振動した場合には、圧電薄膜に生成する応力によって電流を発生させ、その電流を充電池に充電する装置が知られている(特許文献1参照)。
また、圧電素子に付与された応力により発生する起電力を利用して、発光ダイオード等の発光体を発光させる圧電発光装置、具体的には、自転車のテールライトを発光させる圧電発光装置が知られている(特許文献2参照)。
特開平11−18445号公報 特開2001−351416号公報
しかしながら、上述した従来技術においては、圧電素子によって発生する電気エネルギーの利用方法の検討が十分ではなく、一層の改善が求められていた。
例えば、圧電素子を利用したノッキングセンサの出力は、単にノッキングの検出のみに使用されており、その電気エネルギーが十分に利用されていなかった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ノッキングセンサ等の圧電素子から出力される電気エネルギーを好適に蓄積することができるエネルギー処理装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の第1態様は、圧電型センサの圧電素子から出力される電気エネルギーを蓄積するエネルギー処理装置において、前記圧電素子から出力される電気エネルギーの状態に基づいて前記圧電型センサの検出対象の状態を検出する第1期間と、前記第1期間以外の第2期間と、を設定し、前記第2期間に、前記圧電素子から出力される電気エネルギーを蓄積することを特徴とする。
本第1態様では、第1期間では、圧電型センサの検出対象の状態を検出し、第2期間では、圧電素子から出力される電気エネルギー(電力)を蓄積する。つまり、圧電素子の起電力によって生じる電流の電荷を蓄積する。
これによって、圧電型センサの出力(信号)により、好適に検出対象の状態(例えば内燃機関のノッキングの状態)を検出できるとともに、検出対象の状態を検出しないときには、圧電素子の出力の電気エネルギーを蓄積することができる。これにより、電気エネルギーの有効利用を図ることができる。
なお、圧電型センサとしては、例えば、内燃機関のノッキングを検出するノッキングセンサや、内燃機関の燃焼圧を検出するための燃焼圧センサが挙げられる。
(2)本発明の第2態様では、前記圧電型センサは、内燃機関のノッキングを検出するノッキングセンサである。
本第2態様は、圧電型センサの好適な例を示している。ノッキングセンサからは、内燃機関の振動に伴って、常時、出力がある。従って、ノッキングを検出しない期間には、ノッキングセンサの出力を利用して、電気エネルギーを蓄積することができる。
(3)本発明の第3態様では、前記ノッキングの検出期間か否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって、前記ノッキングの検出期間でないと判定された場合には、前記圧電素子から出力される電気エネルギーを蓄積する蓄積手段と、を備えている。
本第3態様では、ノッキングの検出期間でない場合には、圧電素子から出力される電気エネルギーを蓄積するので、ノッキングの検出に影響を及ぼすことなく、電気エネルギーを有効に利用できる。
(4)本発明の第4態様では、前記圧電素子から出力される電気エネルギーの状態に基づいて、前記ノッキングを検出するノッキング検出回路と、前記圧電素子から出力される電気エネルギーを蓄積するエネルギー蓄積回路と、前記圧電素子から出力される電気エネルギーの供給先を、前記ノッキング検出回路と前記エネルギー蓄積回路とに切り替えるスイッチ回路と、を備えている。
本第4態様では、スイッチ回路により、圧電素子から出力される電気エルギーの供給先を、ノッキング検出回路又はエネルギー蓄積回路に切り替えることができる。
(5)本発明の第5態様では、前記スイッチ回路は、前記内燃機関の回転角に基づいて設定された所定のタイミングで、前記供給先を切り替える。
本第5態様では、スイッチ回路によって、内燃機関の回転角(クランク角)に基づいて設定された所定のタイミングで、供給先を切り替えることができる。
(6)本発明の第6態様では、前記エネルギー処理装置は、前記内燃機関の点火時期に関する信号を生成する外部装置に接続され、該外部装置から送信された前記点火時期に関する信号に基づいて、前記内燃機関の点火時期を制御する。
本第6態様では、エネルギー処理装置は、ノッキングセンサから得られる出力信号(圧電素子から得られる電気エネルギー)と外部装置から得られる点火時期に関する信号と基づいて、適切な点火時期となるように点火時期を調整することができる。とりわけ、従来の外部装置に対し、本発明のエネルギー処理装置を付加するだけで、外部装置に対して点火時期制御を行うための設計見直しが不要となり、その設計見直しのための手間(工数)がコストを低減できるという顕著な効果をもたらすことが可能となる。
なお、前記外部装置とは、本発明のエネルギー処理装置とは別に設けられた電子制御装置であり、例えば内燃機関の動作を総合的に制御する電子制御装置(エンジンコントロールユニット:ECU)が挙げられる。また、前記点火時期に関する信号は、点火時期に関する情報を含む信号であり、例えば点火時期の基準となるタイミングを示す基準点火信号が挙げられる。
実施例1のエネルギー処理装置が用いられる内燃機関のシステム構成を示す説明図である。 (a)は実施例1における複合装置を一部破断して示す断面図、(b)はその複合装置を一部破断して示す正面図である。 実施例1のエネルギー処理装置等の電気的構成を示すブロック図である。 ノッキング信号と切替信号との時間的変化を示す説明図である。 実施例1のエネルギー蓄積回路等の電気的構成を示す回路図である。 電子制御装置で行われる処理のうち、ノッキング検出期間を設定する処理を示すフローチャートである。 実施例2のエネルギー処理装置が用いられる内燃機関のシステム構成を示す説明図である。 実施例2のエネルギー処理装置等の電気的構成を示すブロック図である。
以下では、本発明を実施するための形態(実施例)について説明する。
本実施例1のエネルギー処理装置は、例えば自動車などの各種の内燃機関に用いられるものであり、内燃機関のノッキングを検出する構成と、ノッキングセンサから出力される電気エネルギーを蓄積する構成を備えている。
a)まず、本実施例1のエネルギー処理装置を備えた内燃機関のシステム全体について説明する。
図1に示す様に、内燃機関(エンジン)1は、エンジン本体3と、エンジン本体3に空気を導入する吸気管5と、吸入空気量を検出するエアフローメータ7と、吸入空気量を調整するスロットルバルブ9と、スロットルバルブ9の開度を検出するスロットル開度センサ11と、燃焼室13内に空気を導入する吸気マニホールド15と、燃料を吸気マニホールド15内に噴射する燃料噴射弁17と、エンジン本体3から(燃焼後の)空気を排出する排気マニホールド19と、排気マニホールド19から排出される排気から空燃比を検出する空燃比センサ21(又は酸素センサ21)などを備えている。
また、エンジン本体3のシリンダヘッド23には、点火プラグ25が取り付けられ、エンジン本体3には、エンジン回転数(回転速度)を検出するエンジン回転数センサ27や、クランク角(回転角)を検出するクランク角センサ29が取り付けられている。
更に、エンジン本体3には、後述するノッキングを検出する機能と電気エネルギーを蓄積する機能を有する複合装置31が取り付けられている。
また、内燃機関1には、エンジン本体3等の運転状態(例えばエンジン回転数や空燃比センサ21の出力に基づく空燃比フィードバック制御など)を総合的に制御する内燃機関用制御装置(エンジンコントロールユニット)37が設けられている。この内燃機関用制御装置37は、図示しないが、周知のRAM、ROM、CPU等を有するマイコンを備えた電子制御装置(ECU)である。
内燃機関用制御装置37の入力ポート(図示せず)には、エアフローメータ7、スロットル開度センサ11、空燃比センサ21、エンジン回転数センサ27、クランク角センサ29、複合装置31が接続されており、これらの各機器からの信号(センサ信号等)が入力ポートに入力される。
一方、内燃機関用制御装置37の出力ポート(図示せず)には、燃料噴射弁17、複合装置31、イグナイタ33が接続されており、これらの機器に対して、内燃機関用制御装置37から、各機器の動作を制御するための制御信号が出力される。
なお、イグナイタ33には点火コイル35が接続され、点火コイル35は点火プラグ25に接続されている。
b)次に、複合装置31について説明する。
図2(a)、(b)に示す様に、複合装置31は、ノッキングセンサ41と、ノッキングを検出する機能及び電気エネルギーを蓄積する機能を有するエネルギー処理装置43とが、接続ケーブル45を介して、電気的及び機械的に分離不可能に一体に構成されている。なお、ノッキングセンサ41とエネルギー処理装置43とは、電気的に接続されていればよく、分離可能であってもよい。
ノッキングセンサ41は、周知の圧電素子65を用いた非共振型ノッキングセンサであり、主体金具47の軸孔47aに取付用ボルト(図示せず)が挿入される構造を有し、取付用ボルトによってエンジン本体3のシリンダブロック49(図1参照)に固定されるものである。
詳しくは、ノッキングセンサ41は、ほぼ全体が樹脂成形体51によってモールドさており、略円筒形状の本体部53と、本体部53の側面から突出する略直方体形状のコネクタ部55と、を備えている。
このうち、本体部53は、円筒形状の筒状部57とその一端側(図2(b)の下方)に設けられた環状の鍔部59とからなる主体金具47を有している。筒状部57には、鍔部59側から、環状の第1絶縁板61、環状の第1電極板63、環状の圧電素子65、環状の第2電極板67、環状の第2絶縁板69、環状のウエイト71、環状の皿バネ73、環状のナット75が配置されている。また、第1電極板63と第2電極板67とには、両電極板63、67間に発生した出力信号(電気エネルギー)を取り出すための第1出力端子81と第2出力端子83とが、それぞれ接続されている。
エネルギー処理装置43は、後述するように、ノッキングの検出を行うと共に、ノッキングセンサ41から出力される電気エネルギーを蓄積する装置である。換言すれば、エネルギー装置43は、ノッキングの検出を行うとともに、ノッキングセンサ41の圧電素子65にて発生する電荷を蓄積し、蓄積した電荷を他の用途に利用する装置である。
接続ケーブル45は、内部に第1出力端子81と第2出力端子83とに接続された各電気配線(図示せず)が設けられているケーブルであり、この接続ケーブル45の両端には、両電気配線と接続された第1コネクタ85と第2コネクタ87とが設けられている。
c)次に、エネルギー処理装置43等に関する電気的構成について説明する。
図3に示すように、エネルギー処理装置43は、ノッキングセンサ41から出力された信号(出力信号:電気エネルギー)の供給先を切り替えるスイッチ回路91と、スイッチ回路91を介して入力された出力信号に基づいて、ノッキングの検出を行うノッキング検出回路93と、スイッチ回路91を介して入力された出力信号の電気エネルギー(電荷)を蓄積するエネルギー蓄積回路95とを備えている。
以下、各構成について説明する。
<スイッチ回路91>
スイッチ回路91は、ノッキングセンサ41から出力された信号の供給先を切り替える回路であり、内燃機関用制御装置37からの制御信号に基づいて、出力信号の供給先を、ノッキング検出回路93又はエネルギー蓄積回路95に切り替えることができる。
このスイッチ回路91では、ノッキングを検出するために設定されたノッキング検出期間は、ノッキングセンサ41からの出力信号がノッキング検出回路93に供給されるように切り替える。
ここで、ノッキング検出期間とは、例えば図4に示すように、ノッキングセンサ41の出力信号のうち、ノッキングが発生し易い(従ってノッキングが検出し易い)期間を設定したものである。つまり、ノッキングは、周知のように、エンジン1が点火時期に対応した所定の回転角の期間に発生し易いので、ノッキング検出期間は、エンジン1の回転毎に周期的に設定されている。
なお、ノッキング検出期間としては、例えば、エンジンの圧縮行程上死点(TDC)から10°CA後〜70°CA後(ATDC10°CA〜ATDC70°CA)の間が挙げられる。
従って、内燃機関用制御装置37では、クランク角センサ29からの信号に基づいて、所定回転角毎に制御信号(切替信号)をスイッチ回路91に出力することにより、スイッチ回路91によって、ノッキングセンサ41の出力信号の供給先の切り替えを行う。
詳しくは、ノッキング検出期間の開始タイミングを示す所定回転角になった場合には、ノッキングセンサ41の出力信号(ノッキング信号)をノッキング検出回路93に供給するために、内燃機関用制御装置37からスイッチ回路91に対して、第1切替信号が出力される。これによって、ノッキングセンサ41の出力信号の供給先が、ノッキング検出回路93に設定される。
また、ノッキング検出期間の終了タイミングを示す所定回転角になった場合には、
ノッキングセンサ41の出力信号をエネルギー蓄積回路95に供給するために、内燃機関用制御装置37からスイッチ回路91に対して、第2切替信号が出力される。これによって、ノッキングセンサ41の出力信号の供給先が、エネルギー蓄積回路95に設定される。
なお、前記第1切替信号及び第2切替信号である切替信号としては、周知のノッキング検出期間(即ちノッキング信号をノッキング検出の演算のためにCPUに取り込む期間)を設定するゲート信号(即ちゲートオープン信号及びゲートクローズ信号であるゲート信号)を使用できる。
ここで、ノッキングセンサ41の出力信号がノッキング検出回路93に供給される期間が、第1期間に相当するノッキング検出期間である。また、ノッキング検出期間以外の、ノッキングセンサ41の出力信号がエネルギー蓄積回路95に供給される期間が、第2期間に相当するエネルギー蓄積期間である。
なお、スイッチ回路91にて、出力信号の供給先を切り替えるスイッチ素子(スイッチング素子)としては、例えばアナログスイッチを用いることができる。
<ノッキング検出回路93>
図3に戻り、ノッキング検出回路93は、ノッキングセンサ41からの出力信号に基づいてノッキングを検出する周知の回路である。なお、ノッキング検出回路93としては、例えば、A/D変換器、周知のRAM、ROM、CPU等を有するマイコン(図示せず)等を備えた電子制御装置を採用できる。
このノッキング検出回路93では、例えば、ノッキング検出期間において、ノッキングセンサ41の出力信号のピークを保持し(ピークホールドし)、例えばそのピークが所定の判定値以上の場合には、ノッキングが検出したと判定する。なお、その他の周知のノッキング検出方法によって、ノッキングを検出してもよい。
ノッキングが検出された場合には、ノッキングが検出されたことを示す信号を、内燃機関用制御装置37に出力する。従って、内燃機関用制御装置37では、例えば点火時期を遅角させることにより、ノッキングの発生を抑制することができる。
<エネルギー蓄積回路95>
エネルギー蓄積回路95は、ノッキングセンサ41からの出力信号の電気エネルギーを蓄積することができる回路である。このエネルギー蓄積回路95としては、周知の電気エネルギー(電荷)を蓄積する蓄電池を備えた各種の回路を採用できる。
このエネルギー蓄積回路95の構成としては、例えば図5に示すように、ダイオード101、コンデンサ103、蓄電池105、蓄電スイッチ107の構成を採用できる。このエネルギー蓄積回路95では、例えば、蓄電を行う場合(第2期間)には、蓄電スイッチ107をオンし、蓄電を行わない場合(第1期間)には、蓄電スイッチ107をオフする。
また、エネルギー蓄積回路95に蓄積された電気エネルギーは、ノッキング検出回路93や、LEDやスピーカ等の報知装置97(図3参照)などに、常時又は所定の期間のみ(例えば、複合装置31の構成部品の故障や供給電力遮断のような異常時)に供給することができる。
d)次に、エネルギー処理装置43等の全体の動作について説明する。
エンジン1が作動すると、その振動によって、ノッキングセンサ41からエネルギー処理装置43に対して、出力信号が供給される。
このとき、内燃機関用制御装置37では、切替信号を出力するために、図6に示す処理が実施される。
具体的には、ステップ(S)100では、クランク角センサ29からの信号に基づいて、ノッキング検出期間の開始時期か否か、即ち、内燃機関用制御装置37からスイッチ回路91に対して、ノッキング検出回路93への切替時期を示す第1切替信号を出力するタイミング(即ち第1の回転角)か否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ110に進み、一方否定判断されると後述するステップ120に移行する。
ステップ110では、ノッキング検出期間の開始時期であるので、第1切替信号を、スイッチ回路91に出力する。これによって、ノッキングセンサ41の出力信号の供給先が、ノッキング検出回路93に切り替えられる。
ステップ120では、クランク角センサ29からの信号に基づいて、ノッキング検出期間の終了時期か否か、即ち、エネルギー蓄積回路95への切替時期を示す第2切替信号を出力するタイミング(即ち第2の回転角)か否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ130に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
ステップ130では、ノッキング検出期間の終了時期であるので、第2切替信号を、スイッチ回路91に出力し、一旦本処理を終了する。これによって、ノッキングセンサ41の出力信号の供給先が、エネルギー蓄積回路95に切り替えられる。
従って、上述した処理によって、ノッキング検出期間である場合には、スイッチ回路91によって、ノッキングセンサ41の出力信号はノッキング検出回路93に出力されるように設定される。
この場合には、ノッキング検出回路93にて、ノッキングセンサ41の出力信号に基づいてノッキングの発生の有無の判定が実施される。その結果は、内燃機関用制御装置37に対して出力される。
一方、上述した処理によって、ノッキング検出期間でない場合(即ちエネルギー蓄積期間の場合)には、スイッチ回路91によって、ノッキングセンサ41の出力信号はエネルギー蓄積回路95に出力されるように設定される。
この場合には、エネルギー蓄積回路95にて、ノッキングセンサ41の出力の電気エネルギーが蓄積される。
e)次に、本実施例1の効果を説明する。
本実施例1では、スイッチ回路91によって、ノッキングセンサ41の出力の供給先を切り替えることによって、ノッキング検出期間(第1期間)では、エンジン1のノッキングを検出し、エネルギー蓄積期間(第2期間)では、ノッキングセンサ41から出力される電気エネルギーを蓄積する。
これによって、ノッキングセンサ41の出力により、好適にノッキングを検出できるとともに、ノッキングを検出しないときには、ノッキングセンサ41の出力の電気エネルギーを蓄積することができる。これにより、電気エネルギーの有効利用を図ることができる。
つまり、本実施例1では、ノッキングの検出に影響を及ぼすことなく、電気エネルギーを有効に利用できる。
なお、前記実施例1では、エネルギー処理装置43内にノッキング検出回路93を含む例について述べたが、ノッキング検出回路93を、エネルギー処理装置43外に配置してもよい。例えば、ノッキング検出回路93を、内燃機関用制御装置37内に配置してもよい。つまり、ノッキングを検出するための処理を、内燃機関用制御装置37のマイコン等で実施するようにしてもよい。
また、内燃機関用制御装置37内に、エネルギー処理装置43を配置してもよい。つまり、ノッキングセンサ41の出力信号を、内燃機関用制御装置37にて受信して、内燃機関用制御装置37内で、ノッキングの検出や電気エネルギーの蓄積を行ってもよい。
次に、実施例2について説明するが、前記実施例1と同様な構成については説明を省略する。なお、前記実施例1と同じ構成には同じ番号を用いて説明する。
本実施例2のエネルギー処理装置は、汎用エンジンや2輪車用エンジンなどの各種のエンジンに用いられるものであり、前記実施例1と同様に、エンジンのノッキングを検出する構成と、ノッキングセンサから出力される電気エネルギーを蓄積する構成を備えている。また、本実施例2のエネルギー処理装置は、ノッキングを防止するために、点火時期を制御する機能を有している。なお、以下では、4サイクルの2輪車用エンジンを例に挙げて説明する。
a)まず、本実施例2におけるエンジンのシステムなどについて説明する。
図7に示すように、本実施例2では、エンジン1のシステム構成は、基本的に前記実施例1と同様であり、エンジン本体3、複合装置31、内燃機関用制御装置37などを備えている。
特に本実施例2では、複合装置31にイグナイタ33が接続されており、複合装置31からの信号により、イグナイタ33が駆動されるように構成されている。すなわち、複合装置31(詳しくはエネルギー処理装置43)により、点火時期が制御されるように構成されている。
図8に示すように、複合装置31は、前記実施例1と同様に、ノッキングセンサ41とエネルギー処理装置43とが、接続ケーブル45を介して、一体に(例えば分離不可能に一体に)接続された装置である。
エネルギー処理装置43は、前記実施例1と同様に、スイッチ回路91、ノッキング検出回路93、エネルギー蓄積回路95を備えている。特に、本実施例2では、後述するように、ノッキング検出回路93では、ノッキングの検出を行うとともに、点火時期の調整も行う。
b)次に、本実施例2における前記システムの動作について説明する。
エンジン1が作動すると、その振動によって、ノッキングセンサ41からエネルギー処理装置43に対して、出力信号が供給される。また、以下に述べるように、点火時期の制御やスイッチ回路91の制御などが行われる。
<点火時期の制御>
内燃機関用制御装置37では、周知のように、例えばエンジン回転数や吸入空気量などに基づいて、点火時期となる基準点火時期を決定する。
この基準点火時期とは、エンジン1毎のばらつきや気候変化等を考慮したときにも当該エンジン1が破損しないような十分なマージンを持って設定された点火時期を、エンジン1の運転状態毎に複数設定したマップを用いた上で、このマップと現在の運転状態とを対応(照合)して設定されるベースとなる点火時期(即ち、エネルギー処理装置43のノッキング検出回路93によって調整される対象の点火時期)である。
なお、この基準点火時期を示す信号が、基準点火信号(A)である。そして、この基準点火信号(A)が、ノッキング検出回路93に対して出力される。
基準点火信号(A)を受信するノッキング検出回路93では、ノッキングセンサ41からの信号(ノッキング信号)を受信し、そのノッキング信号に基づいて、ノッキングの発生の有無を検出する。例えば、前記実施例1のように、ノッキング信号のピーク値の大きさに基づいて、ノッキングの有無を判定する。
そして、ノッキング検出回路93では、ノッキングの発生状態等に応じて、基準点火時期にて設定された点火時期を調整(補正)して、補正点火時期を決定する。なお、この補正点火時期を示す信号が、補正点火信号(B)である。
例えば、ノッキングが発生していない場合には、所定期間毎に、点火時期を最大進角に至るまで徐々に進角させ、ノッキングが発生すると基準点火時期に戻すように、補正点火時期を設定する。なお、エンジン起動時や加速時等の運転過渡期といったエンジン回転数の変動が大きな場合には、前記点火時期を補正する処理は行わない。
次に、上述のように補正点火時期が決定されると、ノッキング検出回路93から、イグナイタ33に対して、補正点火信号(B)が出力される。なお、この補正点火信号(B)に基づいて、周知のように、点火コイル35及び点火プラグ25により、点火動作が行われる。
<スイッチ回路91の制御>
ノッキング検出回路93では、上述した点火時期の制御に加えて、スイッチ回路91の動作の制御を行う。
つまり、ノッキング検出回路93では、ノッキング検出期間に対応した切替信号を出力するために、前記実施例1の図6に示す処理とほぼ同様な処理が実施される。
なお、ノッキングは、主として、実際の点火時期に対応した時期(点火時期より所定期間遅れた所定期間)に発生することが知られているので、実際の点火時期である補正点火時期に基づいて、ノッキング検出期間を設定することができる。
このノッキング検出期間は、例えば公知の特許第5432398号公報の図8及びその説明等に記載のノック検知ウィンドウKNWの期間と同じであるので、ノッキング検出期間の設定方法の説明は省略する。
ここでは、前記図6に基づいて、スイッチ回路91の制御について簡単に説明する。
ステップ100では、ノッキング検出期間の開始時期か否かを判定する。
ステップ110では、ノッキング検出期間の開始時期であるので、第1切替信号を、スイッチ回路91に出力する。
続くステップ120では、ノッキング検出期間の終了時期か否かを判定する。
ステップ130では、ノッキング検出期間の終了時期であるので、第2切替信号を、スイッチ回路91に出力し、一旦本処理を終了する。
従って、上述した処理によって、ノッキング検出期間である場合には、前記実施例1と同様に、ノッキング検出回路93にて、ノッキングセンサ41の出力信号に基づいてノッキングの発生の有無の判定が実施される。
一方、上述した処理によって、ノッキング検出期間でない場合(エネルギー蓄積期間の場合)には、前記実施例1と同様に、エネルギー蓄積回路95にて、ノッキングセンサ41の出力の電気エネルギーが蓄積される。
c)このように、本実施例2では、上述した構成によって、前記実施例1と同様な効果を奏する。
また、本実施例2では、エネルギー処理装置43は、ノッキングセンサ41から得られる出力信号と内燃機関用制御装置37から得られる点火時期に関する信号と基づいて、適切な点火時期となるように点火時期を調整することができる。
なお、本実施例2では、ノッキング検出回路93が、ノッキング検出処理のみならず、補正点火時期の算出処理やスイッチ回路91の制御処理を実行する構成について説明したが、ノッキング検出回路93とは別に、補正点火時期の算出処理等を行う点火時期調整装置や、スイッチ回路91を制御するスイッチ制御回路を備えていてもよい。
その場合は、点火時期調整装置が、補正点火時期の算出処理等を行い、スイッチ制御回路が、スイッチ回路91の動作の制御を行うことができる。
[特許請求の範囲との対応関係]
ノッキングセンサが圧電型センサの一例に相当し、第1期間及びノッキングの検出期間がノッキング検出期間の一例に相当し、第2期間がエネルギー蓄積期間の一例に相当し、実施例1の内燃機関用制御装置(ECU)及び実施例2のノッキング検出回路が判定手段の一例に相当し、エネルギー蓄積回路が蓄積手段の一例に相当する。
尚、本発明は、以下の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
(1)例えば、圧電型センサとしては、ノッキングセンサに限らず、圧電素子の出力を利用して、エンジン等の各種の検出対象の状態を検出する各種のセンサが挙げられる。例えば燃焼圧センサなどが挙げられる。
(2)また、ノッキングセンサは、非共振型ノッキングセンサに限らず、共振型ノッキングセンサを使用でき、ノッキングを検出できれば、その種類は限定されない。
(3)更に、上述の実施例のように、シリンダブロックにノッキングセンサを配置したものに限らず、例えば点火プラグの座金等に圧電素子を配置し、その圧電素子の出力からノッキングを検出するノッキングセンサ(例えばプラグ座金型圧力センサ)にも適用できる。
(4)また、本発明は、2サイクルのエンジンに適用することもできる。
1…内燃機関(エンジン)
31…複合装置
37…内燃機関用制御装置(ECU)
41…ノッキングセンサ
43…エネルギー処理装置
65…圧電素子
91…スイッチ回路
93…ノッキング検出回路
95…エネルギー蓄積回路

Claims (6)

  1. 圧電型センサの圧電素子から出力される電気エネルギーを蓄積するエネルギー処理装置において、
    前記圧電素子から出力される電気エネルギーの状態に基づいて前記圧電型センサの検出対象の状態を検出する第1期間と、前記第1期間以外の第2期間と、を設定し、
    前記第2期間に、前記圧電素子から出力される電気エネルギーを蓄積することを特徴とするエネルギー処理装置。
  2. 前記圧電型センサは、内燃機関のノッキングを検出するノッキングセンサであることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー処理装置。
  3. 前記ノッキングの検出期間か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって、前記ノッキングの検出期間でないと判定された場合には、前記圧電素子から出力される電気エネルギーを蓄積する蓄積手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載のエネルギー処理装置。
  4. 前記圧電素子から出力される電気エネルギーの状態に基づいて、前記ノッキングを検出するノッキング検出回路と、
    前記圧電素子から出力される電気エネルギーを蓄積するエネルギー蓄積回路と、
    前記圧電素子から出力される電気エネルギーの供給先を、前記ノッキング検出回路と前記エネルギー蓄積回路とに切り替えるスイッチ回路と、
    を備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載のエネルギー処理装置。
  5. 前記スイッチ回路は、前記内燃機関の回転角に基づいて設定された所定のタイミングで、前記供給先を切り替えることを特徴とする請求項4に記載のエネルギー処理装置。
  6. 前記エネルギー処理装置は、前記内燃機関の点火時期に関する信号を生成する外部装置に接続され、該外部装置から送信された前記点火時期に関する信号に基づいて、前記内燃機関の点火時期を制御すること特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のエネルギー処理装置。
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