JP2016095601A - 家電製品の稼動状態分析システム - Google Patents

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Abstract

【課題】家電機器の稼動情報から、分析結果を表示するシステムを提供する。【解決手段】家電機器の稼動情報を格納する履歴記憶手段と、前記履歴記憶手段に記憶された前記稼動情報を外部の機器に送信するための通信手段と、前記家電機器の通信手段と通信を行うことで前記稼動情報を取得する通信手段と、前記通信手段により前記家電機器から取得した前記稼動情報を記憶する稼動情報記憶手段と、前記稼動情報記憶手段に記憶した前記稼動情報を分析する分析手段と、前記分析手段により分析した結果を記憶する分析結果記憶手段と、前記稼動情報や分析結果を表示する表示手段と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、家電製品の稼動状態分析システムに関する。
本技術分野の背景技術として、特開2004−5371号公報(特許文献)がある。特許文献の請求項1には、「保守修理サービスセンターと各戸とを情報通信回線網によって接続して成る家電製品保守修理サービスシステムであって、前記保守修理サービスセンターは、前記情報通信回線網に接続され、保守修理サービス登録用のホームページ及び当該登録後の電気製品の診断情報を当該情報通信回線網上に公開するWWWサーバーと、顧客情報を管理する顧客データベースと、前記電気製品に対する故障診断処理に利用する情報を登録する故障診断データベース内の各電気製品の測定箇所の測定情報と、多種類の電気製品それぞれの製品関連情報を登録する電気製品データベース内の各電気製品の測定箇所の測定基準値とに基づいてと、前記各戸から送られてきた自己故障診断情報に対して前記故障診断データベースと前記電気製品データベース該当電気製品の故障診断を実行し、かつ前記各戸から送られてきた顧客情報に対して前記顧客データベースを参照して該当顧客情報を抽出し、必要な修理技術情報と顧客情報とを提示する故障診断装置とを備え、各戸は、家電製品それぞれに組み込まれた自己故障診断回路と当該自己故障診断回路からのデータに該当故障機器固有の情報を付加して出力する送受信回路と、前記自己故障診断回路の自己故障診断情報を収集し、故障発生時に前記情報通信回線網を通じて前記保守サービスセンターに自動的に連絡する機器情報管理装置と、を備えて成る家電製品保守修理サービスシステム。」が記載されている。
特開2004−5371号公報
特許文献1では、「家電製品それぞれに自己故障診断回路を組み込む」との記載がある。しかしながら、自己故障診断回路を組み込むことにより、基板のサイズ拡大やマイコン等の原価の上昇を招くため、価格競争の厳しい家電製品にとっては好ましくない。また、製品の量産後に故障の判断を追加したい場合、制御基板上のマイコンプログラムを書き換える必要がある。数十から数百万台規模で生産する家電製品にとって、家電製品とインターネット等の情報通信回線網に接続する等の環境がない限り、保守のために個々の製品のマイコンプログラムを書き換えるのは現実的とは言えない。
また、「家電製品を情報通信回線網に接続する」との記載がある。しかしながら、インターネットが普及したとはいえ、全ての顧客が情報通信回線網に接続していないのが現状である。更に、家電製品の保守のために新たに情報通信回線網への接続し、接続後も回線使用料を負担する必要がある。また、宅内の配線(無線の含む)も顧客が負担することなり、現実的とはいえない。
そこで本発明は、家電機器の稼動情報から、分析結果を表示するシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、家電機器の稼動情報を格納する履歴記憶手段と、前記履歴記憶手段に記憶された前記稼動情報を外部の機器に送信するための通信手段と、前記家電機器の通信手段と通信を行うことで前記稼動情報を取得する通信手段と、前記通信手段により前記家電機器から取得した前記稼動情報を記憶する稼動情報記憶手段と、前記稼動情報記憶手段に記憶した前記稼動情報を分析する分析手段と、前記分析手段により分析した結果を記憶する分析結果記憶手段と、前記稼動情報や分析結果を表示する表示手段と、を備える。
本発明によれば、家電機器の稼動情報から、分析結果を表示するシステムを提供することができる。
本発明の実施形態におけるシステム構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態における冷蔵庫の制御ブロック図である。 本発明の実施形態における冷蔵庫の稼動データを時系列グラフで示した図である。 本発明の実施形態における冷蔵庫の稼動データを時系列グラフで示した図である。
以下、実施例について図面を用いて説明する。
なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
図1は本実施例における、家電機器診断システム構成を示すブロック図である。図において、10は家電機器であり、稼動情報13aを格納する記憶部13、通信端末1に稼動情報を送信する通信部12とで構成される。
1は通信端末であり、家電機器10の通信部12と通信を行う通信部2、稼動情報3a、分析結果3b、不良状況3c等の各種データを記憶する記憶部3、各種データを表示する表示部5、前記記憶部3に格納されている稼動情報3aや、不良状況3cを分析する分析処理部4、インターネット30を介して外部と通信するネットワーク通信部6とで構成される。20はサービスセンタであり、サーバ21に過去の不良状況23aが格納される。
家電機器10は、一定時間(例えば1時間)毎に、家電機器の各種稼動情報を記憶部13に順次記録する。
サービスセンタ20のサーバ21には、サービスの際に取得した過去の不良状況23aが記憶されている。この不良状況23aは、サービスの際にサービス者が取得した不良状況を手動で入力したり、または、インターネット30を介して通信端末1から取得することにより、不良データを蓄積する。
通信端末1は、通信部2にて家電機器10の通信部12に対し、稼動情報の送信要求を行う。通信部12は通信端末1の通信部2に対し、記憶部13に記憶された稼動情報13aを読み出し、送信する。次に、通信端末1は、前記受信した稼動情報を、記憶部3に稼動情報3aとして記憶する。次に、分析処理部4は、記憶部3に記憶された稼動情報3aを分析し、記憶部3に分析結果3bとして記憶する。次に、不良推測部7は、記憶部3に記憶された稼動情報3aおよび不良状況3cから不良内容を推測し、記憶部3に不良状況3cとして記憶する。表示部5は、記憶部3に記憶された稼動情報3a、分析結果3b、不良状況3c、および操作の際のメニュー等を表示する。
この構成により、家電機器に記憶された稼動情報を通信端末で取得し、稼動情報、分析結果、不良状況を表示することができる。また、不良状況は、通信端末サービスセンタのサーバから常に最新のデータを取得することができる。
なお、家電機器10と通信端末1との通信手段については、有線,無線(赤外線、NFC等)を問わない。
また、通信端末1は、専用に制作したものであっても、パソコン、スマートホン、タブレット端末等、汎用のものであっても良い。
図2は本実施例における、家電機器の一例として冷蔵庫の構成を示すブロック図である。図において、50は冷蔵庫本体であり、制御部53、コントロールパネル54、記憶部13、通信部12とで構成される。53は冷蔵庫全体の制御を行う制御部であり、貯蔵室扉スイッチ60の入力、貯蔵室温度センサ61、冷却器温度センサ62、外気温度センサ63等の各種センサの入力、圧縮機64や冷却ファン65等の各冷却装置への出力等を制御する。54はコントロールパネルであり、冷却温度の設定変更や急速冷凍の運転停止などを切り替える入力部54bおよび、設定された冷却温度や急速冷凍の運転状態、各扉の開放状態等を示す表示部54aとで構成される。
13は記憶部であり、制御部53で取得した稼動情報13aを記憶する。なお、不揮発性メモリやバッテリ等により、停電時においても稼動情報を保持する。
12は通信部であり、通信端末とのデータの送受信を行う。
制御部53は、貯蔵室扉スイッチ60の開閉情報より、単位時間当たりの扉開時間、貯蔵室温度センサ61等の各センサ温度、圧縮機の運転時間や回転数、冷却ファンの運転時間や回転数、コントロールパネル54から取得した冷却温度の設定値等の稼動データを時系列(たとえば1時間毎)に集計して記憶部13に格納する。
図3a、図3b、本実施例における、冷蔵庫の稼動情報の表示例を、時系列でグラフに示した図である。図3aは正常運転時のグラフであり、図3bは不良が発生した場合のグラフである。家電機器10から取得た稼動情報である外気温度、貯蔵室温度、冷却器温度、扉開放時間等を1時間毎に時系列で表示したものである。センサ異常等、家電機器に簡易な故障診断機能が有るあるものについては、その情報も合わせて表示する。図3bの例は、顧客より「冷えが悪い」との問い合わせが発生したものである。12時間前付近から貯蔵室温度が上昇しているが、冷却器温度は特に上昇もなく、貯蔵室の扉開時間も少ない。
次に、冷蔵庫の不良状況の表示例を説明する。まず、分析処理部4にて、図3bに示した稼動情報3aを分析し、分析結果を分析結果3bに記憶すると共に、表示部5に「不良内容」として表示する。本実施例の場合は、貯蔵室温度が予め定められた温度より高温になったと分析した。次に、不良推測部7にて、図3bに示した分析結果3bと不良状況3cと照らし合わせ、不良原因を推測し、表示部5に「不良原因」として表示する。
以上の様に、本発明の家電機器診断システムによれば、家電機器の稼動情報を格納する履歴記憶手段と、前記履歴記憶手段に記憶された前記稼動情報を外部の機器に送信するための通信手段と、前記家電機器の通信手段と通信を行うことで前記稼動情報を取得する通信手段と、前記通信手段により前記家電機器から取得した前記稼動情報を記憶する稼動情報記憶手段と、前記稼動情報記憶手段に記憶した前記稼動情報を分析する分析手段と、前記分析手段により分析した結果を記憶する分析結果記憶手段と、前記稼動情報や分析結果を表示する表示手段と、を備える。
これにより、故障の判定を行う自己故障診断回路を家電製品に搭載しない場合でも、家電製品の外部で詳細な故障診断が可能であるため、家電製品のコストを上げず、使い勝手の良い家電機器の診断システムを提供できる。
また、家電製品と直接診断端末を接続するため、家電製品を情報通信回線網に接続しない場合でも、故障診断が可能である。そのため、顧客に負担をかけない使い勝手の良い家電機器の診断システムを提供できる。
なお、家電製品としては、冷蔵庫が想定される。また、家電製品に限ったものではなく、工業製品や事務用機器にも適用可能である。
1 通信端末
2 通信部(通信端末)
3 記憶部
4 分析処理部
5 表示部
6 ネットワーク通信部
7 不良推測部
10 家電機器
12 通信部(家電機器)
13 記憶部(家電機器)
20 サービスセンタ
21 サーバ
30 インターネット

Claims (4)

  1. 家電機器の稼動情報を格納する履歴記憶手段と、
    前記履歴記憶手段に記憶された前記稼動情報を外部の機器に送信するための通信手段と、
    前記家電機器の通信手段と通信を行うことで前記稼動情報を取得する通信手段と、
    前記通信手段により前記家電機器から取得した前記稼動情報を記憶する稼動情報記憶手段と、
    前記稼動情報記憶手段に記憶した前記稼動情報を分析する分析手段と、
    前記分析手段により分析した結果を記憶する分析結果記憶手段と、
    前記稼動情報や分析結果を表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とする家電機器診断システム。
  2. 予め記憶された過去の不良状況を記憶する不良状況記憶手段と、
    前記分析結果記憶手段に記憶された分析結果から不良を推測する不良推測手段と、を備え、
    前記不良推測手段により推測した不良を前記表示手段に表示することを特徴とする、
    請求項1記載の家電機器診断システム。
  3. 前記不良推測手段により推測した不良を前記不良状況記憶手段に記憶することを特徴とする、請求項2記載の家電機器診断システム。
  4. ネットワークを介してサーバとのデータ送受信を行うネットワーク通信手段を備え、前記サーバに記憶された過去の不良状況を、前記ネットワーク通信手段を介して前記不良状況記憶手段に記憶、または前記不良状況記憶手段に記憶された不良状況を、前記ネットワーク通信手段を介してサーバに蓄積することを特徴とする、請求項2記載の家電機器診断システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018205855A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 日立アプライアンス株式会社 家電機器システム、家電機器の診断方法、及び端末機器

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