JP2016092901A

JP2016092901A - 盤用除湿器

Info

Publication number: JP2016092901A
Application number: JP2014222223A
Authority: JP
Inventors: 伊佐治　範幸; Noriyuki Isaji; 範幸伊佐治; 祐司服部; Yuji Hattori
Original assignee: Nitto Kogyo Co Ltd
Current assignee: Nitto Kogyo Co Ltd
Priority date: 2014-10-31
Filing date: 2014-10-31
Publication date: 2016-05-23
Anticipated expiration: 2034-10-31
Also published as: JP6508915B2

Abstract

【課題】上方にファン交換用の作業スペースを必要としない盤用除湿器を提供する。
【解決手段】筐体１の内部に、ペルチェ素子の除湿フィンと放熱フィンとからなる除湿部と、除湿部からの結露水を受けるドレンパンとを配置し、除湿部の上方位置に除湿部を通過した空気を吸引するファン９を配置した盤用除湿器である。ファン９の垂直方向の移動をカバー３の天井面１４によって規制するとともに、ファン９の水平方向の移動を規制する規制部１３を設けた。カバー３を取り外せば、ファン９を容易に交換することができる。
【選択図】図２

Description

本発明は、配電盤、制御盤などに取付けられる盤用除湿器に関するものである。

配電盤、制御盤などでは内部の環境によって結露が発生したり、高湿度となると内部機器に悪影響が及ぶおそれがあるため、結露防止、及び高湿度対策のために盤用除湿器が設けられることがある。

盤用除湿器としては、特許文献１に示すように、ペルチェ素子を用いた電子式の除湿器が広く用いられている。このペルチェ素子を用いた除湿器では、ペルチェ素子の除湿フィン（冷却フィン）と放熱フィンに盤内空気を接触させるためのファンが設けられている。このファンによって盤内空気を吸い込んで除湿フィンに接触させ、水蒸気を結露させて取り除き除湿する。また放熱フィンからの空気もファンによって吸引し、除湿フィンに接触することにより温度が低下した盤内空気を加温して盤内に戻すようになっている。

このような盤用除湿器では、除湿フィンから滴下する結露水を下方に落下させる関係上、特許文献１に示すように、下部に結露水を受けるドレンパンを配置し、中央部に除湿フィンと放熱フィンとを配置し、最上部にファンを配置した構造が一般的である。

このファンは使用寿命が来ると交換する必要がある。最上部に配置されているファンを交換するためには、カバーを外したうえでねじ止めされているファンを取り外すこととなる。ねじは垂直上方から締結されているため、ねじを外すためには上方に作業空間が必要となる。しかし盤の内部に様々な内部機器が収納されている場合には、十分な作業空間を確保できず、ファンの交換作業性が行いにくかった。このため、ファン交換用の作業スペースには内部機器を取付けないようにしなければならなかった。また既に内部機器が取付けられている盤内に後から除湿器を取付ける場合には、設置場所が制約されるなどの問題があった。

実開平１−１５６７２７号公報

従って本発明の目的は上記した従来の問題点を解決し、上方にファン交換用の作業スペースを必要としない盤用除湿器を提供することである。

上記の課題を解決するためになされた本発明は、筐体の内部に、ペルチェ素子の除湿フィンと放熱フィンとからなる除湿部と、除湿部からの結露水を受けるドレンパンとを配置し、除湿部の上方位置に除湿部を通過した空気を吸引するファンを配置した盤用除湿器であって、ファンの垂直方向の移動を筐体のカバーによって規制するとともに、ファンの水平方向の移動を規制する規制部を設けたことを特徴とするものである。

なお請求項２に記載したように、前記規制部はファンに形成された取付孔に嵌まり込む突起とすることができる。また請求項３に記載したように、前記カバーは側部に筐体の固定部との係合部を備えたものとすることができる。

本発明の盤用除湿器は、ファンの垂直方向の移動を筐体のカバーによって規制するとともに、ファンの水平方向の移動を規制する規制部を設けた構造であるので、カバーを前面や側面から操作して水平方向に引き出して筐体から取り外せば、ファンを僅かに上方に浮かせて取り外すことができる。このため従来のように盤用除湿器の上方にファン交換用の作業スペースを必要とすることなく、ファンの交換を行なうことができる。

また、請求項２のように規制部をファンに形成された取付孔に嵌まり込む突起とすれば、簡単な構造でファンの位置規制をすることができる。さらに請求項３のように、カバーの側部に筐体の固定部との係合部を設けておけば、カバーの着脱の作業性が良い利点がある。

実施形態の盤用除湿器を示す上面斜視図である。実施形態の盤用除湿器を示す分解斜視図である。背面下方からの斜視図である。背面下方からの分解斜視図である。断面図である。

以下に本発明の実施形態を示す。
図１は実施形態の盤用除湿器を示す上面斜視図、図２はその分解斜視図、図３は背面下方からの斜視図、図４はその分解斜視図である。

これらの図において、１は盤用除湿器の筐体であり、この筐体１は背面板２とカバー３とによって構成されている。カバー３は背面と底面がない箱状体であり、背面板２の前方から水平に取り付けられて略直方体の筐体１を構成している。なおカバー３は、その側部に筐体１の固定部１ａとの係合部を備えた構造とすることが好ましい。

背面板２の前面には機器取付ベース４が設けられており、図２に示すように、その垂直部の外側面には電源基板５が取付けられている。また図５の断面図に示すように、機器取付ベース４にはペルチェ素子（図示せず）とその放熱フィン６が取付けられており、その側方には除湿フィン２４が取付けられている。周知の通りこれらの放熱フィン６と除湿フィンはペルチェ素子の両側に位置するものであり、除湿部を構成している。

図３、図４に示すように、筐体１の底部には除湿部からの結露水を受けるドレンパン７が形成されている。ドレンパン７に滴下した結露水は流出口８から外部に排出される。

除湿部の上方位置には、これらの除湿フィン２４と放熱フィン６とから構成される除湿部に盤内空気を通過させるために、ファン９が配置されている。図２に示されるように、ファン９は角枠状の外郭１０を備え、その内部に回転羽根とモータとを収納した公知のものである。ファン９の外郭１０には四隅に取付孔１１が形成されている。一方、機器取付ベース４の上部の水平なファン固定面１２にはこれらの取付孔１１のうちの対角にある２箇所に対応させて突起状の規制部１３が形成されている。このため、ファン９をファン固定面１２の上方から、取付孔１１をこれらの規制部１３に係合させるように落とし込むことにより、ファン９の水平方向に移動を規制することができる。

なお規制部１３の構造はファン９の水平方向に移動を規制することができるものであればこれに限定されるものではなく、例えばファン９の外郭１０に当接するようにファン固定面１２に当接部を形成してもよく、あるいはこれらを併用してもよい。

カバー３の天井面１４には通風口１５が形成されている。また天井面１４の裏面には、図５に示すようにパッキン１６が形成されている。このため、ファン９をファン固定面１２に嵌め込んだ状態でカバー３を下方向にスライドさせて背面板２に取付れば、パッキン１６がファン９の外郭１０の上面に接し、ファン９の垂直方向の移動はカバー３によって規制されることとなる。

図３、図４に示されるように、カバー３の両側下部には下向きの係合爪１７が設けられ、背面板２の両側にはこれらに対応する被係合部１８が形成されている。また図２に示されるように、カバー３の上部中央には貫通孔１９が形成されており、ファン固定面１２の前面の折曲片２０にはねじ孔２１が形成されている。従ってカバー３を前方から水平方向に取付け、下方向にスライドさせて背面板２に嵌め込んだうえ、固定ねじ２２を貫通孔１９から挿入してねじ孔２１に固定すれば、カバー３は安定的に固定される。

図３、図４に示されるように、筐体１の底面を構成する機器取付ベース４の底板、カバー３の前面下部には、盤内空気の吸引口２３が形成されている。

このように構成された本発明の盤用除湿器は、ファン９によって吸引口２３から盤内空気を吸引し、ペルチェ素子によって冷却された下部の除湿フィン２４と接触させて水蒸気を結露させ、結露水を下方のドレンパン７に滴下させて取り除くとともに、水分が除かれた盤内空気を上方の放熱フィン６と接触させて昇温したうえ、カバー３の天井面１４の通風口１５から盤内に吐出するものであり、この作動原理は従来の盤用除湿器と同様である。

このファン９を交換する際には、先ず固定ねじ２２を取り外してカバー３を上方向にスライドさせ、手前側に取外してカバー３を背面板２から分離する。そしてファン９を少し持ち上げて規制部１３から取り外せば、ファン９を容易に取り外すことができる。また新しいファン９を規制部１３に嵌め込んだうえでカバー１３を取付ければ、ファン９は上下方向にも水平方向にも動くことなく、固定される。

このように、本発明の盤用除湿器は従来のように盤用除湿器の上方にファン交換用の作業スペースを必要とすることなく、ファンの交換を行なうことができる。なおカバー３のスライド方向は実施形態のように上下方向だけでなく、横方向とすることもできる。

１筐体
１ａ固定部
２背面板
３カバー
４機器取付ベース
５電源基板
６放熱フィン
７ドレンパン
８流出口
９ファン
１０外郭
１１取付孔
１２ファン固定面
１３規制部
１４天井面
１５通風口
１６パッキン
１７係合爪
１８被係合部
１９貫通孔
２０折曲片
２１ねじ孔
２２固定ねじ
２３吸引口
２４除湿フィン（冷却フィン）

Claims

筐体の内部に、ペルチェ素子の除湿フィンと放熱フィンとからなる除湿部と、除湿部からの結露水を受けるドレンパンとを配置し、除湿部の上方位置に除湿部を通過した空気を吸引するファンを配置した盤用除湿器であって、ファンの垂直方向の移動を筐体のカバーによって規制するとともに、ファンの水平方向の移動を規制する規制部を設けたことを特徴とする盤用除湿器。
前記規制部は、ファンに形成された取付孔に嵌まり込む突起であることを特徴とする請求項１に記載の盤用除湿器。
前記カバーは、側部に筐体の固定部との係合部を備えたものであることを特徴とする請求項２に記載の盤用除湿器。