JP2016092430A - 撮影システム、情報処理装置、撮影方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

撮影システム、情報処理装置、撮影方法、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】少ない負担でユーザの嗜好に応じた撮影又は画像変換が可能な撮影システムを提供すること。
【解決手段】被写体を撮影して画像データを取得する撮影手段20と、前記画像データを表示装置に表示する表示手段203と、前記表示手段が表示した前記画像データに対する画像変換の指示を受け付ける指示受け付け手段25と、前記指示受け付け手段が受け付けた前記指示に従って前記画像データに画像変換を施す第1の画像変換手段26と、前記第1の画像変換手段が施した画像変換の内容から画像に関する嗜好性情報を作成する嗜好性情報作成手段23と、有する撮影システム3を提供する。
【選択図】図20

Description

本発明は、撮影システム、情報処理装置、撮影方法、プログラム及び記憶媒体に関する。
デジタルカメラやカメラ付きスマートフォンが普及することでユーザが各種の被写体を撮影する機会が増えている。ユーザとしてはある程度は画質がよい画像が得られることを望んでいる。
しかしながら、どのような画像を高画質と感じるかはユーザによって異なることが多い。例えば、被写体が人物の場合、顔が大きく撮影されるように構図を取り、被写界深度を浅くして背景を強めにぼかすような技法を好む人もいれば、人物のほぼ全体が撮影されるような構図を好む人もいる。
また、最近では画像変換ツールも入手しやすくなり、好みの画像が得られなかった場合でも、ユーザは手軽に好ましい画像へ修正することも可能である。ユーザによって嗜好が異なるためユーザがこの画像変換ツールでどのように画像変換するかもユーザによって異なると考えられる。すなわち、仮に同じ画像を別々のユーザが変換処理したとしても、ユーザによって変換後の画像は異なると考えられる。例えば、女性の顔画像に対し、色白の肌再現を好む人もいれば、肌彩度の高い健康的な再現を好む人もいるであろう。また、ユーザの中には、肌の明るい部分から暗い部分までの肌色の調子の微妙な変化にまで拘る人もいるだろう。
ユーザごとに撮影条件や画像変換処理の好みが異なりうることを鑑みると、ユーザの嗜好を反映した撮影をサポートし、ユーザの好みや拘りに応じて自動的に画像の変換処理を行う仕組みが提供されることが好ましい。
このような要請に対し、ユーザが設定した撮影条件又は画像処理条件に基づいて撮影又は画像処理を実行する技術が考案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、撮影された被写体の被写体情報に対応づけて撮影条件又は画像処理条件を記憶しておき、撮影時に検出された被写体情報により撮影条件又は画像処理条件を決定して撮影又は画像処理を実行する撮影装置及び撮影方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された撮影装置及び撮影方法では、ユーザが被写体情報と該被写体に対応したユーザの好みの撮影条件又は画像処理条件を予め登録する必要があるため、ユーザによっては操作が煩雑だと感じるという問題がある。
また、ユーザの嗜好は、撮影や画像処理の機会が増えるにつれて変化することも考えられる。例えば、ユーザが過去に殆ど使ったことのなかった技法を撮影や画像処理に用いたら気に入ってしまうような場合や、世の中のトレンド(流行)の変化に応じてユーザの嗜好が影響を受けるような場合がある。特許文献1に開示された撮影装置及び撮影方法では、ユーザが初期設定した被写体情報と撮影条件又は画像処理条件の関係は時間が経過しても変わらないため、ユーザの好みの変化に対応できないという問題がある。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、少ない負担でユーザの嗜好に応じた撮影又は画像変換が可能な撮影システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題に鑑み、被写体を撮影して画像データを取得する撮影手段と、前記画像データを表示装置に表示する表示手段と、前記表示手段が表示した前記画像データに対する画像変換の指示を受け付ける指示受け付け手段と、前記指示受け付け手段が受け付けた前記指示に従って前記画像データに画像変換を施す第1の画像変換手段と、前記第1の画像変換手段が施した画像変換の内容から画像に関する嗜好性情報を作成する嗜好性情報作成手段と、有する撮影システムを提供する。
少ない負担でユーザの嗜好に応じた撮影又は画像変換が可能な撮影システムを提供することができる。
撮影システムの構成図の一例である。 撮影装置のハードウェア構成図の一例である。 画像表示装置のハードウェア構成図の一例である。 撮影装置と画像表示装置とを含む撮影システムの機能構成を例示する図である。 撮影システムが画像処理情報を作成し画像処理情報から嗜好性情報を抽出する手順を示すフローチャート図の一例である。 共通画像変換処理に関しユーザ指示を受け付ける共通画像変換処理画面を例示する図である。 トリミング枠指定モードとぼかし領域設定モードの画面を例示する図である。 被写体情報が「人物」に関連する場合にユーザ指示を受け付ける被写体別画像変換処理画面を例示する図である(簡易調整)。 被写体情報が「人物」に関連する場合にユーザ指示を受け付ける被写体別画像変換処理画面を例示する図である(詳細調整)。 彩度調整に対するユーザ指示を受け付ける被写体別画像変換処理画面の一例を示す図である。 色相調整に対するユーザ指示を受け付ける被写体別画像変換処理画面の一例を示す図である。 被写体情報が「人物」である場合を例とした主被写体サイズ比率の算出例を説明する図である。 記憶部に蓄積された画像処理情報群、及び、画像処理情報群から生成された嗜好性情報を示す図の一例である。 記憶部に記憶された嗜好性情報を模式的に示す図の一例である。 撮影装置が嗜好性情報を反映させて撮影する手順を示すフローチャート図の一例である。 撮影条件に用いられる嗜好性情報と画像変換に用いられる嗜好性情報の一例を示す図である。 ズーム量ごとに部分ぼかし量とF値とを対応づける図の一例である。 撮影システムの概略構成図の一例である(実施例2)。 撮影装置と画像表示装置の機能が一筐体に組み込まれた一体型撮影装置の機能ブロック図の一例である。 撮影シテムの動作の概略を説明する図の一例である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
<本実施形態の概略>
始めに図20を用いて、本実施形態の撮影システム3の動作についてその概略を説明する。図20は、撮影システム3の動作の概略を説明する図の一例である。
(i)撮影装置1が撮影した画像データはスマートフォン2a(後述する画像表示装置の一例である)に送信される。
(ii)ユーザはスマートフォン2aに画像データを表示させ、好みの画像に変換するための指示を入力する。スマートフォン2aは、ユーザの指示従って画像変換を行う。
(iii)スマートフォン2aは画像変換の内容を示す画像処理情報を撮影装置1に送信する。
(iv)撮影装置1は画像処理情報から嗜好性情報を抽出する。嗜好性情報は撮影される画像に関するユーザの嗜好を表す情報である。本実施形態では、嗜好性情報は撮影条件に反映されるものと画像変換に反映されるものがある。
(v)撮影装置1は嗜好性情報を画像取得部と画像変換部に反映する。これにより、画像取得部は嗜好性情報が反映された撮影条件で撮影でき、画像変換部は嗜好性情報にしたがって画像変換することができる。
このように本実施形態の撮影システム3では、ユーザが好みの画像に変換するための指示を入力することで自動的に画像処理情報が作成されるため、ユーザは予め画像変換のための嗜好性情報を登録しておく必要がない。また、ユーザが好む画質が変化しても、ユーザが好む画像変換の結果から嗜好性情報が抽出され撮影条件と画像変換に反映されるので、撮影システム3は変化したユーザの嗜好に対応する画像を提供できる。
また、本実施形態の撮影システム3は撮影装置1における撮影時の撮影条件から嗜好性情報を抽出しない。これは、撮影条件を細かく設定せずに簡単な操作で撮影したいユーザを考慮したためである。このようなユーザは撮影条件を自動設定モードで設定することが多いため、記録された撮影条件がユーザの好みを反映しているとは限らない。すなわち、撮影条件から例えばスマートフォン2aがユーザの好みの撮影条件を抽出したとしても正しい嗜好性情報を抽出しているとは限らないため、ユーザの好みとは異なる撮影条件が抽出されるおそれがある。あるいは、ユーザが好みの画像に変換するために入力したユーザ指示から抽出される嗜好性情報とは異なる嗜好性情報が撮影条件から抽出される可能性が高いので、撮影条件から嗜好性情報を抽出することが無駄になるおそれがある。本実施形態の撮影システム3は、撮影時の撮影条件から嗜好性情報を抽出しないことで、ユーザの好みを反映した嗜好性情報を抽出しやすくなる。
<撮影システムの構成例>
図1は、本実施例に係る撮影システム3の構成図の一例を示す。本実施例の撮影システム3は、撮影装置1と画像表示装置2とを有している。撮影装置1と画像表示装置2は、有線接続又は無線接続の少なくともどちらかで通信することが可能であり、相互にデータの送受信が可能である。撮影装置1と画像表示装置2の通信は、1対1の通信の他、ネットワークを介した通信であってもよい。
撮影装置1としては、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラが挙げられるが、撮影手段が搭載されていればどのように呼ばれている製品でもよい。また、画像表示装置2としてはスマートフォン、タブレット型端末、汎用PC(Personal Computer)、携帯電話、又は、PDA(Personal Digital Assistant)等が挙げられるが、画像への画像処理を受け付けられる情報処理装置であればどのように呼ばれている製品でもよい。このような画像表示装置2としては、例えば、ウェアラブルPC、ゲーム機器、カーナビゲーション端末、プロジェクタなどの投影装置、電子黒板などが挙げられる。
<撮影装置のハードウェア構成>
図2は、撮影装置1のハードウェア構成図の一例である。撮影装置1は、ネットワークI/F部10、表示部11、操作部12、撮影部13、外部記憶装置I/F部14及び制御部15を有する。
制御部15は、バスを介して接続されたCPU(Central Processing Unit)17、記憶部18及びI/Oポート16を有している。制御部15はいわゆるマイクロコンピュータであり、本実施形態の説明に使用しない構成部品は省略されている。
ネットワークI/F部10、表示部11、操作部12、撮影部13、外部記憶装置I/F部14は、制御部15のI/Oポート16を介して制御部15と相互に接続されている。
CPU17は、制御部15が実行する撮影装置1の全体的な制御やデータの演算、加工を行う。記憶部18は、例えばROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等であり、制御部15が実行するソフトウェアのプログラム18aや画像データを記憶又は一時保存する記憶装置である。I/Oポート16は制御部15に対する入出力のインタフェースである。
ネットワークI/F部10はLAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)等のネットワークに対するインタフェースである。ネットワークが有線の場合、ネットワークI/F部10は有線用のLANカードやUSB(Universal Serial Bus) I/F等である。ネットワークが無線の場合、ネットワークI/F部10は無線用のLANカード、Bluetooth(登録商標)、又は、携帯電話網とのインタフェース等である。ネットワークI/F部10により撮影装置1はネットワークを介して画像表示装置2と通信(画像表示装置2へのデータ転送および画像表示装置2からのデータ受信)することができる。
表示部11は、例えば液晶や有機EL等のディスプレイであり、画像や操作用アイコン等を表示し、撮影装置1が有する機能をユーザが利用する際に各種設定を行うユーザインタフェースとして機能する。
操作部12は、例えばハードキーで構成されるキースイッチやダイヤル等である。また、操作部12は、表示部11の画面に重ねて設けられるタッチパネル等であってもよい。
撮影部13は、撮像素子やレンズ等で構成される画像情報の入力部である。被写体の像は、レンズを介した光学像として撮像素子で撮影され、AD(Analog Digital)変換器を経てアナログ信号からデジタル信号に変換される。
外部記憶装置I/F部14は、例えばフラッシュメモリ等の記憶媒体19と撮影装置1とのインタフェースである。外部記憶装置I/F部14は、例えばUSB I/F、SDメモリスロット等である。記憶媒体19は、例えばUSBメモリ、SDメモリなどのフラッシュメモリである。
記憶部18に記憶されるプログラム18aは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、撮影装置1のメーカ又は関連企業のサーバからダウンロードされたり、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録された状態で配布されたりする。
<画像表示装置のハードウェア構成>
図3は、画像表示装置2のハードウェア構成図の一例である。画像表示装置2は、バス215で相互に接続された撮像素子I/F211、CPU201、RAM205、入力装置202,外部I/F204、音声入出力I/F214、SSD209、ROM206、表示装置203、及び、ネットワークI/F207を有している。
CPU201はRAM205をワークエリアにしてフラッシュメモリ208に記憶されたプログラム208aを実行することで画像表示装置2全体の動作を制御する。RAM205はCPU201のワークエリアとして使用される。ROM206には画像表示装置2のOSの設定やネットワーク設定、プログラムやデータが格納される。入力装置202はユーザが画像表示装置2に各種操作信号を入力するためのユーザインタフェースである。表示装置203は画像表示装置2による処理結果や画像データを表示するためのディスプレイである。外部I/F204は、着脱可能な外部記憶媒体などの外部装置とのインタフェースである。
ネットワークI/F207はLAN、WAN又は携帯電話通信網などを利用してデータ伝送をするためのインタフェースである。SSD209は、CPU201の制御にしたがってフラッシュメモリ208に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。フラッシュメモリ208は画像読み取り装置に固定された記憶手段でありプログラム208aや画像データなどを記憶する。
撮像素子I/F211は、CPU201の制御に従って被写体を撮影して画像データを得る内蔵型のカメラ210の駆動を制御する。なお、画像表示装置2は撮像素子I/F211やカメラ210を有していなくてもよい。音声入出力I/F214は、CPU201の制御に従ってマイク212及びスピーカ213との間で音声信号の入出力を処理する。
フラッシュメモリ208に記憶されるプログラム208aは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、画像表示装置2のメーカや関連企業のサーバからダウンロードされたり、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録された状態で配布されたりする。
<機能について>
次に、図4を用いて撮影システム3の機能構成について説明する。図4は、撮影装置1と画像表示装置2とを含む撮影システム3の機能構成を例示する図である。
撮影装置1は、画像取得部20、被写体情報取得部21、データ転送部22、嗜好性抽出部23、及び、画像変換部24を有する。画像表示装置2は、表示兼操作部25、画像変換部26、及び、画像処理情報転送部27を有する。
撮影装置1が有する画像取得部20は、図2のCPU17が記憶部18に記憶されているプログラム18aを実行し撮影部13と協働することで実現される機能である。被写体情報取得部21、嗜好性抽出部23、及び、画像変換部24は図2のCPU17が記憶部18に記憶されているプログラム18aを実行することで実現される機能である。データ転送部22は図2のCPU17が記憶部18に記憶されているプログラム18aを実行しネットワークI/F部10と協働することで実現される機能である。
画像取得部20は撮影部13が撮影して得られた被写体の像Imgを取得して画像データPctを作成する。なお、後述するように、画像取得部20は嗜好性抽出部23により抽出された嗜好性情報Tstの一部を撮影条件に反映して撮影する。被写体情報取得部21は画像データPctから被写体の判別結果として被写体情報Objを取得する。データ転送部22は画像データPct及び被写体情報Objを画像表示装置2に送信する。嗜好性抽出部23は、画像表示装置2から送信された画像処理情報Infから嗜好性情報Tstを抽出する。画像変換部24は嗜好性情報Tstの一部である画像変換のための嗜好性情報Tstにしたがって画像データPctに画像変換を施す。なお、これらの機能の詳細は後述する。
画像表示装置2が有する表示兼操作部25は、図3のCPU201がフラッシュメモリ208に記憶されているプログラム208aを実行し表示装置203及び入力装置202と協働することで実現される機能である。画像変換部26は、図3のCPU201がフラッシュメモリ208に記憶されているプログラム208aを実行することで実現される機能である。画像処理情報転送部27は、図3のCPU201がフラッシュメモリ208に記憶されているプログラム208aを実行しネットワークI/F207と協働することで実現される機能である。
画像表示装置2の表示兼操作部25はユーザ指示Drtを受け付ける指示受け付け手段として機能する。画像変換部26はユーザ指示Drtに基づき画像データPctに画像変換を施す。画像処理情報転送部27は画像変換の内容を示す画像処理情報Infを撮影装置1に送信する。
なお、撮影装置1が有する画像変換部24と画像表示装置2が有する画像変換部26は同等の機能を提供する。
<撮影システムの処理の流れ>
図5は、撮影システム3が画像変換を行い画像処理情報Infから嗜好性情報Tstを抽出する手順を示すフローチャート図の一例である。すなわち、図5のフローチャート図は、撮影装置1により撮影された画像データPctに画像変換が施され、画像変換の内容を示す画像処理情報Infからユーザの嗜好分析を行う処理を示している。
以下では、図5のフローチャート図にしたがって順番に撮影装置1及び画像表示装置2が行う処理について説明する。また、必要に応じて図6〜14に例示する表示兼操作部25に表示される画面例を用いて説明する。
<<撮影および被写体情報の取得>>
・S1
ユーザが撮影装置1で撮影を行うと、画像取得部20が被写体の像Imgをデジタル信号に変換して画像データPctを取得する。
・S2
続いて、被写体情報取得部21は画像データPctの主被写体を判定し、被写体情報Objを作成する。主被写体とは、画像データ内に写された被写体のうちユーザが最も重要視して撮影した被写体またはシーンである。すなわち、主被写体は、画像データの最も広い範囲を占める被写体に関し、例えば人物(女性、男性、アップ、全体)、花、料理、車など、被写体の種類を分類したもの、又は、結婚式、スポーツ、舞台撮影、水中撮影など、撮影対象のシチュエーション(以下、シーンという)を分類したものである。主被写体とシーンの少なくとも一方が被写体情報Objの一例となる。
主被写体は、画像データPctから特徴量を抽出することで求めることができる。例えば、被写体情報取得部21は顔検出機能により顔を検出する。画像認識に用いられる特徴量としてHOG特徴量(Histogram of Oriented Gradient)やHaar-like特徴量が知られている。
検出された顔領域が画像全体に占める割合を求め、割合が所定値を越えた場合に、該画像の主被写体は「人物」であると判定する。さらに人物と判定された場合においても、検出された顔肌や目・口等の特徴量を分析して当該人物の性別(女性か男性か)までも分類したり、検出された顔のサイズや向き等から撮影法(アップ撮影か全体撮影か)までも分類したりできる。
また、シーンについてはGPS(Global Positioning System)などにより取得された位置情報を利用して、地図上の撮影位置からシーンを推定してもよい。例えば、結婚式場で撮影された画像は結婚式のシーンに分類され、競技場で撮影された画像はスポーツのシーンに分類され、劇場で撮影された画像は舞台撮影のシーンに分類され、海やプールで撮影された画像は水中撮影に分類される。
また、被写体情報Objを自動的に取得する方法について説明したが、撮影装置1の表示部11に予め記憶された主被写体の分類一覧を表示し、操作部12によりユーザが選択した最適な分類を受け付けてもよい。
<<画像データと被写体情報の転送>>
・S3
データ転送部22は画像データPctに画像データPctから取得された被写体情報Objを紐付けて画像表示装置2に送信する。送信するタイミングは制限されないが、撮影装置1はユーザの操作を受け付けて画像データPctを画像表示装置2に送信する。あるいは、撮影装置1と画像表示装置2と通信が確立すると撮影装置1が自動的に画像表示装置2に送信してもよい。
<<画像変換処理>>
・S4
画像表示装置2は画像データPct及び被写体情報Objを受信する。表示兼操作部25は画像データPctを表示する。次にユーザが画像表示装置2において、画像変換を開始するためのメニュー等を選択する。
・S5
画像変換部26は、表示兼操作部25に表示された画像データPctに対する画像変換をユーザ指示Drtに基づいて実行する。
図6は、共通画像変換処理に関しユーザ指示Drtを受け付ける共通画像変換処理画面6を例示する図である。共通画像変換処理画面6は表示兼操作部25に表示される。共通画像変換処理とは、被写体情報Objに依存しない一般的な画像変換処理である。共通画像変換処理画面6の上段には、変換処理対象となる画像データPctが表示され、画面下段には画像変換処理のユーザ指示Drtを受け付けるインタフェース61が表示される。
図6では、明るさ、コントラストの調整、画像の一部を切り取る処理(以下、「トリミング」と称する)、及び、背景などの所定部位をぼかす処理(以下、「部分ぼかし」と称する)が共通画像変換処理の例として挙げられている。これらの他、色味や彩度の調整、傾きや歪み補正、シャープネス強調処理、ハイライト(白とび部)やシャドー(影部)の強調処理等が可能であってもよい。
図6のインタフェース61は、明るさ調整62、コントラスト調整63、トリミング64、部分ぼかし65、決定ボタン67、戻るボタン68、画像変換画面切り替えボタン69で構成されている。
明るさ調整62とコントラスト調整63には、変換レベルの入力をユーザから受け付けるスライドバー621、631が表示されている。図6に示す例では、明るさ調整62のスライドバー621をユーザが右方向に動かすと画像全体が明るく、スライドバー621を左方向に動かすと画像全体が暗くなる。また、コントラスト調整63のスライドバー631をユーザが右方向に動かすと画像全体のコントラストが上がり、スライドバー631を左方向に動かすと画像全体のコントラストが下がる。
明るさ調整62とコントラスト調整63の各スライドバーの操作により、画像全体の明るさ及び/又はコントラストが連続的に変化する様になっている。ユーザは、タッチ操作またはキー操作等によりスライドバー621,631を左右に動かし、リアルタイムで変化する画像データPctを確認しながら所望の調整量を決定する。
明るさ調整62とコントラスト調整63にある「OFF」ボタン623,633は、各スライドバー621,631の操作で決定された夫々の調整量による画像変換処理をユーザがスライドバー621,631を操作することなく取り止めるためのボタンである。明るさ調整62とコントラスト調整63の夫々について、ユーザが「OFF」ボタン623,633を押すと、対応する変換処理を取り止め変換前の画像データPctが表示される。また、ユーザが「ON」ボタン622,632を押すと、該変換処理を反映させた画像データPctが表示される。
トリミング64の操作については、ユーザが「トリミング枠表示」ボタン641を押すと、画像変換部26はユーザが画像を切り取りたい領域を指定するためのトリミング枠指定モードに切り替わる。図7(a)は、トリミング枠指定モードの画面を例示する図である。
図7(a)で示す例では、画像変換部26は画像データPctに矩形枠70を重ねて表示する。ユーザがタッチ操作またはキー操作等により矩形枠70の位置やサイズや傾き等を変化させ、画像データPctを見ながらトリミング領域を具体的に指示できる。
ユーザが所望するトリミング領域を決定したら、図6のトリミング64の「OK」ボタン642を押す。画像変換部26は、指定された矩形枠70で囲まれる範囲の画像を切り取り、表示兼操作部25は共通画像変換処理画面6の上段にトリミングされた画像を拡大表示する。
部分ぼかし65の操作について説明する。まずユーザが「ぼかし領域設定」ボタン651を押すと、画像変換部26はユーザが画像データPctのぼかしたい領域を指定するためのぼかし領域設定モードに切り替わる。図7(b)は、ぼかし領域設定モードの画面を例示する図である。
図7(b)で示す例では、ユーザが画像データPctを見ながら、タッチ操作またはキー操作等によりぼかし領域71を指示すると、選択されたぼかし領域71が着色されたり、ぼかしを意味するパターンが重ねて表示されたりする。ユーザがぼかし領域71を設定する方法としては、例えば、ユーザがタッチ操作等により、所望するぼかし領域71の外周を所定の間隔で選択する方法がある。画像変換部26は、選択された座標を結ぶ領域をぼかし領域71として決定する。あるいは、ユーザがぼかし領域71の代表点を少なくとも1つ以上選択すると、選択点近傍の特徴量(例えばエッジ強度)に連続性がある領域を推測し、画像変換部26がぼかし領域71を自動的に抽出することもできる。
ユーザが所望するぼかし領域71を決定したら、ユーザは図6の部分ぼかし65のスライドバー652を操作して、ぼかし領域71をぼかすレベルを決定する。図6に示す例では、部分ぼかし65のスライドバー652を右方向に動かすとボケ量が大きくなり、スライドバー652を左方向に動かすと元の状態に近づく。ユーザは、タッチ操作またはキー操作等によりスライドバー652を左右に動かし、リアルタイムで変化する画像データPctを確認しながら所望の調整量を決定する。
このように、ユーザは共通画像変換処理画面6において、例えば明るさやコントラスト調整、トリミング処理、部分的なぼかし処理等を行うことができる。この画像変換後に、ユーザが画面上段にある「調整前」ボタン66を押すと、画像変換前の初期状態の画像データPctが表示され、画像変換前後の変化を視覚的に確認することができる。
さらに、各画像変換の操作過程において、ユーザが戻るボタン68を押すと、1つ前の状態に戻すことができる。
また、ユーザが決定ボタン67を押すと、決定ボタン67が押された時点までの画像変換内容と画像変換内容による画像変換が施された画像データPctがフラッシュメモリ208などに保存される。
共通画像変換処理画面6において、ユーザが画像変換画面切り替えボタン69を押すと、表示兼操作部25に表示される画面が被写体別画像変換処理を行うための被写体別画像変換処理画面に切り替わる。被写体別画像変換処理とは、被写体情報Objに依存した画像変換処理である。被写体別画像変換処理画面では被写体情報Objに適した画像変換項目が表示される。従って、画像変換の対象となる画像データPctの被写体情報Objによって、画像変換項目が異なり、画面構成も変わってくる。
図8と図9は、例えば被写体情報Objが「人物」に関連する場合の、表示兼操作部25に表示される被写体別画像変換処理画面8,9を例示する図である。
被写体情報Objが「人物」に関連する場合の被写体別画像変換処理は、主に肌再現を調整するための調整項目で構成されている。被写体別画像変換処理画面8,9は、調整項目が「簡易調整」と「詳細調整」に分けられている。簡易調整と詳細調整は、調整用画面が異なっている。図8が、簡易調整に対するユーザ指示Drtを受け付ける被写体別画像変換処理画面8を例示する図であり、図9が、詳細調整に対するユーザ指示Drtを受け付ける被写体別画像変換処理画面9を例示する図である。ユーザはタブ80の選択により図8と図9を切り替えることができる。
図8と図9に示す様に、表示兼操作部25の画面上段には変換処理対象となる画像データPctが表示され、画面下段には画像変換処理のユーザ指示Drtを受け付けるインタフェース81,90が表示される。既に図6の共通画像変換処理が実行されている場合には、変換処理の対象となる画像データPctは共通画像変換処理が施された後の画像データとなる。図8と図9に示す例では、図7(a)にて説明したトリミング後の画像データPctが表示されている。
図8の被写体別画像変換処理画面8では、インタフェース81に、彩度調整82、色相調整83、日焼け調整84、血色調整85、決定ボタン67、戻るボタン68、及び、画像変換画面切り替えボタン69が表示されている。彩度調整82、色相調整83、日焼け調整84及び血色調整85には、肌に対する変換レベルの入力をユーザから受け付けるスライドバー821,831,841,851が夫々表示されている。
図8に示す例では、ユーザが彩度調整82のスライドバー821を右方向に動かすと肌の彩度が上がり、スライドバー821を左方向に動かすと肌の彩度が下がり無彩色に近づく。また、ユーザが色相調整83のスライドバー831を右方向に動かすと肌色が黄色味にシフトし、スライドバー831を左方向に動かすと肌色が赤味にシフトする。また、ユーザが日焼け調整84のスライドバー841を右方向に動かすと日に焼けたような褐色な肌へ変化し、スライドバー841を左方向に動かすと色白な肌へ変化する。また、ユーザが血色調整85のスライドバー851を右方向に動かすと血色の良い肌色へ変化し、スライドバー851を左方向に動かすと血色の悪い(不健康そうな)肌色へ変化する。
これらそれぞれの調整項目における各スライドバー821,831,841,851の操作により、主に肌の再現が連続的に変化する様になっている。ユーザは、タッチ操作またはキー操作等によりスライドバー821,831,841,851を左右に動かし、リアルタイムで変化する画像データPctを確認しながら所望の調整量をそれぞれ決定する。
それぞれの調整項目にある「OFF」ボタン823,833,843,853は、各スライドバー821,831,841,851の操作で決定された夫々の調整量による画像変換処理を、ユーザがスライドバー821,831,841,851を操作することなく取り止めるためのボタンである。ユーザがそれぞれの調整項目にある「OFF」ボタン823,833,843,853を押すと、対応する調整項目の変換処理を瞬時に取り止め変換前の画像データPctを表示することができる。また、ユーザが「ON」ボタン822,832,842、852を押すと、各スライドバー821,831,841,851による調整を瞬時に反映させ変換後の画像データPctを表示させることができる。図8に示す例では、血色調整85の「OFF」ボタン853が押され、血色調整85のスライドバー851は操作できないことを示す視覚効果で表示されている。
図9に示す詳細調整の例では、インタフェース90は、肌色相ライン調整91、明度・色相分布グラフ92、決定ボタン67、戻るボタン68、及び、画像変換画面切り替えボタン69で構成されている。
肌色相ライン調整91は、明度・色相分布グラフ92により調整される。明度・色相分布グラフ92には肌領域のハイライトからシャドーまでの色度特性が詳細に示されている。明度・色相分布グラフ92に表示された肌色相ラインをユーザが自由に変形させることで、肌色相ラインの変形に応じた肌色変化を画像データPctに反映することができる。ユーザはタッチ操作またはキー操作等により肌色相ラインの形状を変化させ、リアルタイムで変化する画像データPctを確認しながら所望の調整を決定する。
図9に示す例では、調整前の肌色相ラインが破線、調整後の肌色相ラインが実線で示されており、調整による変化を定量的に見ることもできる。
調整前の肌色相ラインは、例えば変換対象となる画像データPctから肌領域を抽出し、該抽出された肌領域を構成している全要素の明度と色相の分布を求め、この分布の近似曲線等を算出することで求められる。
上述した肌色相ライン調整91によれば、肌のシャドー領域のみを赤味に寄せたり、肌のハイライト領域から余分な黄色味を除去したり、ユーザ要望に応じた明度範囲毎の微妙な肌色調整が可能となる。
ユーザが「OFF」ボタン913を押すと、肌色相ラインの形状の調整が瞬時に取り止められ変換前の画像データPctが表示される。また、ユーザが「ON」ボタン912を押すと、肌色相ラインの形状の調整が瞬時に有効になり変換後の画像データPctが表示される。
肌色相ライン調整91の画像変換は例えば以下のように行われる。画像変換部26は、例えば肌領域における明度と色相の関係を、調整前の肌色相ラインから調整後の肌色相ラインへと相対的にシフトさせるような変換パラメータをテーブルや変換式等の形式で算出する。そして、変換パラメータを変換対象となる画像データPctに適用することで画像変換する。
次に、被写体情報Objが「人物」以外の被写体別画像変換処理の例について説明する。
図10と図11は、例えば被写体情報Objが「花」に関連する場合の、表示兼操作部25に表示される被写体別画像変換処理画面310,311を例示する図である。被写体情報Objが「花」に関連する場合の被写体別画像変換処理は、全色相に対する彩度調整と色相調整とを有している。図10が彩度調整に対するユーザ指示Drtを受け付ける被写体別画像変換処理画面310を示し、図11が色相調整に対するユーザ指示Drtを受け付ける被写体別画像変換処理画面311を示す。図10の彩度調整と図11の色相調整の調整項目は、タブ100の選択により切り替えられる。
図10と図11に示すように、表示兼操作部25の画面上段には、変換処理対象となる画像データPctが表示され、画面下段には画像変換処理のユーザ指示Drtを受け付けるインタフェース101,110が表示される。既に共通画像変換処理が実行されている場合、変換処理対象となる画像データPctは共通画像変換処理が施された画像データPctとなる。
図10に示す彩度調整の例では、インタフェース101は、色相選択図102、選択色情報103、彩度調整スライドバー104、決定ボタン67、戻るボタン68、及び、画像変換画面切り替えボタン69を有している。
まず、色相選択図102において、ユーザはタッチ操作またはキー操作により、変換対象となる画像データ中の彩度を調整したい色を選択する。選択は、色相選択図102における各色を示す文字(Y,G,C,B,M,R)や各色の彩度調整量を示すプロット(図中黒丸)等を指定することで行われる。あるいは、画像データPctの任意点をユーザが指定することで、指定された箇所の色度情報から選択色(Y,G,C,B,M,R)を決定する方法としてもよい。図10に示す例では、ユーザが選択できる色は6種類(Y,G,C,B,M,R)となっているが、選択色の数および種類はこれに限定されるものではない。
ユーザが彩度を調整したい色を選択すると、該選択された色が選択色情報103に表示される。図10に示す例では、赤(R)が選択された状態を示す。
ユーザにより彩度調整したい色が選択されると、表示兼操作部25は次に彩度調整スライドバー104による、該選択色に対する彩度調整量の入力を受け付ける。図10に示す例では、ユーザが彩度調整スライドバー104を右方向に動かすと選択色の彩度が上がり、彩度調整スライドバー104を左方向に動かすと選択色の彩度が下がり無彩色に近づく。
彩度調整スライドバー104の操作により、選択色の彩度が連続的に変化する様になっており、ユーザはタッチ操作またはキー操作等により彩度調整スライドバー104を左右に動かし、リアルタイムで変化する画像データPctを確認しながら所望の調整量を決定する。
調整量が決定したら、ユーザは彩度調整スライドバー104の下にある「SET」ボタン105を押すことで、「SET」ボタン105を押した時点での選択色の彩度調整量が記憶される。この際、色相選択図102に黒丸と点線で示されている各色の彩度調整量を示すプロットのうち、選択色の彩度調整量を示すプロットも、決定された彩度調整量に応じて変更される。
その後、ユーザは必要に応じて、他の色の彩度調整量を上記した方法で決定する。
図11に示す色相調整の例を説明する。図11のインタフェース110は、色相選択図111、選択色情報112、色相調整スライドバー113、決定ボタン67、戻るボタン68、及び、画像変換画面切り替えボタン69で構成されている。
まず、色相選択図111において、ユーザはタッチ操作またはキー操作により、変換対象となる画像データ中の色相を調整したい色を選択する。選択方法は図10と同様である。
ユーザにより色相調整したい色が選択されると、次に、表示兼操作部25は色相調整スライドバー113により、該選択色に対する色相調整量の入力を受け付ける。図11に示す例では、色相選択図111に示された選択可能色が環状に整列しているとして、彩度調整スライドバー113を右方向に動かすと選択色の色相が環状整列を左回りに回す方向の色味にシフトし、色相調整スライドバー113を左方向に動かすと選択色の色相が環状整列を右回りに回す方向の色味にシフトする。つまり、選択色が赤(R)の場合に、ユーザが彩度調整スライドバー113を右方向に動かすと、変換対象の画像データPctの赤色領域の色相が黄色方向にシフトし、彩度調整スライドバー113を左方向に動かすと、赤色領域の色相がマゼンタ方向にシフトすることになる。
色相調整スライドバー113の操作により、選択色の色相が連続的に変化する様になっており、ユーザはタッチ操作またはキー操作等により色相調整スライドバー113を左右に動かし、リアルタイムで変化する画像データPctを確認しながら所望の調整量を決定する。
調整量が決定したら、ユーザが色相調整スライドバー113の下にある「SET」ボタン115を押すことで、「SET」ボタン115を押した時点での選択色の色相調整量が記憶される。この際、色相選択図111に黒丸と点線で示されている各色の色相調整量を示すプロットのうち、選択色の色相調整量を示すプロットも、決定された色相調整量に応じて変更される。この後は、必要に応じて、他の色の色相調整量を上記した方法で決定する。
このように被写体別画像変換処理においては、被写体情報Objに依存して、ユーザは被写体情報Objに特有の画像変換を行うことができる。画像変換後に、ユーザが画面上段にある「調整前」ボタン66を押すと、画像変換前の初期状態の画像データPctが表示され、画像変換前後の変化を視覚的に確認することができる。
図8から図11に示す様に被写体別画像変換処理では共通して、各画像変換の操作過程において、ユーザが戻るボタン68を押すと、1つ前の状態に戻すことができる。また、ユーザが決定ボタン67を押すと、決定ボタン67が押された時点までの画像変換内容と画像変換内容による画像処理が施された画像データPctがフラッシュメモリ208に保存される。
さらには、ユーザが画像変換画面切り替えボタン69を押すと、表示兼操作部25に表示される画面が図6の共通画像変換処理画面に切り替わる。
なお、被写体別画像変換処理画面は被写体情報Objにより自動的に表示されるが、ユーザは被写体情報Objに関係なく任意の被写体別画像変換処理画面を表示させることができる。
<<画像処理情報の転送>>
・S6
図5に戻って説明する。ステップS5にて、表示兼操作部25がユーザ指示Drtを受け付け、画像変換部26が画像変換を行うと、画像処理情報転送部27が画像処理情報Infを撮影装置1へ送信する。
画像処理情報Infは、ステップS2にて画像データPctから取得された被写体情報Objと、ステップS5にて画像データPctに対して実行された画像変換の内容とが紐付けられたデータである。
例えば、図6から図9で示した「人物」の画像データPctに対する画像変換を例にすると、画像処理情報Infは、「人物」という被写体情報Obj、並びに、図6の共通画像変換処理で確定された明るさ調整値、コントラスト調整値、トリミングによる主被写体サイズ比率、部分ぼかし量、図8、9の被写体別画像変換処理で確定された彩度調整値、色相調整値、日焼け調整値、血色調整値、及び、肌色相ライン情報を含む。
また、例えば、図10と図11で示した「花」に対する画像変換を例にすると、画像処理情報Infは、「花」という被写体情報Obj、並びに、図6の共通画像変換処理で確定された明るさ調整、コントラスト調整、トリミングによる主被写体サイズ比率、部分ぼかし量、図10、11の被写体別画像変換処理で確定された各色の彩度調整値、及び、各色の色相調整値を含む。
図12を用いて主被写体サイズ比率について説明する。図12は、被写体情報Objが「人物」である場合を例とした主被写体サイズ比率pの算出例を説明する図である。画像変換部26によりトリミング処理が実行された後の処理後画像120の縦長をh、横長をwとすると、処理後画像120の面積はS=h×wとなる。
処理後画像120に対して画像変換部26が顔検出処理を行い、検出された顔121の縦長をhf、横長をwfとする。抽出された顔121を囲む矩形領域の面積はSf=hf×wfとなる。
主被写体サイズ比率pは、例えば、p=Sf/S、p=hf/h又はp=wf/w等で算出される。つまり、主被写体サイズ比率pは、画像全体に対し、主被写体と特定された領域が占める比率である。
<<嗜好性情報の生成>>
・S7
図5に戻って説明する。嗜好性抽出部23は画像処理情報Infを記憶部18に記憶させる。
・S8
次に、嗜好性抽出部23は記憶部18に蓄積された少なくとも1つ以上の画像処理情報Infを分析し、ステップS2にて取得された被写体情報Objに対する嗜好性情報Tstを生成する。
図13は、記憶部18に蓄積された画像処理情報群130、及び、画像処理情報群130から生成された嗜好性情報Tstを示す図の一例である。図13では、被写体情報取得部21により被写体情報Objが「人物」であると判定された複数の画像データPct1〜3に対する3つの画像処理情報Infが蓄積されている。画像処理情報群130は、例えば、共有画像変換処理の項目である明るさ調整値、コントラスト調整値、主被写体サイズ比率、部分ぼかし量、さらには被写体別画像変換処理の項目である彩度調整値、色相調整値、日焼け調整値、血色調整値、及び、肌色相ライン情報を有している。
図13に示す例では、肌色相ライン情報は、肌明度Lに対する肌色相Hの関数(H=f(L))として記憶されているが、肌色相ライン情報の形態としてはこれに限定されるものではない。
嗜好性抽出部23は、被写体情報Objの分類毎に蓄積された画像処理情報群130から分類毎の嗜好性情報Tstを生成する。図13では、2種類の嗜好性情報Tstの生成法を説明する。
1つ目は、各調整値等の平均を算出して嗜好性情報Tstとする方法である。図13では下から2行目の嗜好性情報Tst1が平均に基づく嗜好性情報Tstである。肌色相ラインについては、例えば嗜好性抽出部23が3つの肌色相ラインを重畳させて、補間計算や近似計算によって平均的なラインを生成する。
例えば、図13の明るさ調整値によれば、画像データPct1、Pct2の画像処理情報Infでは「2」、画像データPct3では「3」となっているので、平均に基づく嗜好性情報Tstの明るさ調整値としては「2.3」が採用されている。
もう1つは、各調整値等においてユーザに最も採用された頻度が高い調整値を嗜好性情報Tstとする方法である。図13では、最下行の嗜好性情報Tst2が頻度に基づく嗜好性情報Tstである。
例えば、図13の明るさ調整値によれば、画像データPct1、Pct2の画像処理情報Infでは「2」、画像データPct3では「3」となっている。すなわち、ユーザによる調整頻度が高い調整値は「2」となるので、頻度に基づく嗜好性情報Tstの明るさ調整値としては「2」が採用されている。
なお、頻度が同じとなる調整値が存在する場合、例えば頻度が同じとなる値の平均を算出する。例えば明るさ調整値が「2」の画像処理情報Infが2つ、明るさ調整値が「3」の画像処理情報Infが2つあった場合、「2」と「3」の平均である「2.5」が頻度に基づく嗜好性情報Tstである。
また、肌色相ラインについては、最も頻度が高いもの直接、抽出することが困難なので、彩度調整値、色相調整値、日焼け調整値、及び、血色調整値のそれぞれにおいて最も頻度が高い調整値の画像処理情報Infを決定する。そして、4つの画像処理情報Infの中から重複している数が最も多い画像処理情報Infの肌色相ラインを頻度に基づく嗜好性情報Tstに採用する。例えば、彩度調整値、色相調整値、日焼け調整値、及び、血色調整値の全てで画像データPct1の画像処理情報Infが頻度に基づく嗜好性情報Tstに採用された場合、画像データPct1の画像処理情報Infの肌色相ラインが頻度に基づく嗜好性情報Tstに採用される。
・S9
嗜好性抽出部23は抽出した嗜好性情報Tstを被写体情報Objに対する最新の嗜好性情報Tstとして記憶部18に記憶する。
図14は、記憶部18に記憶された嗜好性情報Tstを模式的に示す図の一例である。嗜好性情報Tstは、被写体情報Objに対応づけて格納されており、最新嗜好性情報TstNと最新嗜好性情報TstNよりも古い旧嗜好性情報TstOとが存在する。なお、初めて嗜好性情報Tstが生成された場合には該嗜好性情報Tstが最新嗜好性情報TstNとなり、旧嗜好性情報TstOは存在しない。
最新嗜好性情報TstNよりも古い旧嗜好性情報TstOが増え続けると、記憶部18の記憶容量を圧迫するため、嗜好性抽出部23は最新嗜好性情報TstNが生成される度に旧嗜好性情報TstOを削除してもよい。また、記憶しておく旧嗜好性情報TstOの残数を決めておき、残数を越える場合に、古い方から旧嗜好性情報TstOを削除してもよい。
<嗜好性情報を反映した撮影>
次に、図15を用いて嗜好性情報を用いた撮影について説明する。図15は、撮影装置1が嗜好性情報を反映させて撮影する手順を示すフローチャート図の一例である。図15では、ユーザによる撮影の際に、嗜好性情報Tstに基づいた撮影条件を設定した撮影を自動的に行い、撮影後の画像データPctに対して嗜好性情報に基づいた画像変換処理を自動的に施す撮影装置1について説明する。これにより、撮影システム3はユーザの嗜好に近い画像を提供することができる。
・S11
まず、ユーザが撮影実行合図を入力する。撮影実行合図の入力とは、ユーザが例えば撮影装置1で撮影を行うためのシャッターボタン28を押すことである。シャッターボタン28を半押しすることで焦点などを合わせる撮影装置1の場合、半押しを撮影実行合図としてもよい。
・S12
次に、被写体情報取得部21が撮影対象となる被写体の被写体情報Objをリアルタイムに取得する。被写体情報Objの取得方法は、図5のステップS2における被写体情報Objの取得方法と同様であるため詳細説明は省略する。
・S13
画像取得部20は被写体情報Objに対応する嗜好性情報Tstを記憶部18から取得する。
・S14
次に、画像取得部20は嗜好性情報Tstに基づいて撮影装置1の撮影条件を設定する。
図16は、撮影条件に用いられる嗜好性情報Tstと画像変換に用いられる嗜好性情報Tstの一例を示す図である。図16に示すように、主に共通画像変換処理で設定される調整値(コントラスト調整値を除き)は撮影条件に反映され、被写体別画像変換処理で設定される調整値は画像変換に反映される。図示するように彩度調整値、色相調整値、日焼け調整値、血色調整値、肌色相ライン、及び、コントラスト調整値は、それぞれの調整値が具体的な変換値として画像変換のための嗜好性情報Tstとなる。なお、コントラスト調整値を撮影条件のレンズの絞り値に反映させてもよい。
撮影条件のための嗜好性情報について説明する。例えば、明るさ調整値から「ISO感度」や「露出補正量」が設定され、主被写体サイズ比率からレンズの「ズーム倍率」が設定され、部分ぼかし量から被写界深度に関連する「レンズの絞り値(F値)」が設定される。画像取得部20が明るさ調整値をどの程度の「ISO感度」や「露出補正量」に変換するかは、予めテーブルなどで対応づけられている。また、画像取得部20が主被写体サイズ比率から「レンズのズーム倍率」を決めるには以下のように処理する。まず、撮影対象となる被写体の像Imgから主被写体検出(人物の場合は顔検出等)を行う。そして、主被写体の画面内でのサイズ比率が、最新嗜好性情報TstNとして記憶された主被写体サイズ比率と一致するようにレンズのズーム倍率を変化させる。
また、部分ぼかし量から「レンズの絞り値(F値)」を決めるには、例えば図17に示すようなテーブルを使うことができる。図17はズーム量ごとに部分ぼかし量とF値とを対応づける図の一例である。図17のテーブルによれば、レンズのズーム倍率(横軸)が決まれば、部分ぼかし量(縦軸)からレンズの絞り値(F値)を決めることができる。
・S15
図15に戻って説明する。嗜好性情報Tstから撮影条件が作成されると、画像取得部20は撮影を実行して画像データPctを取得する。
・S16
次に、画像変換部24は画像取得部20が取得した画像データPctに対し、ステップS14で作成された画像変換のための嗜好性情報を用いて画像変換を行う。
・S17
画像変換部24は画像変換した画像データPctを記憶部18又は記憶媒体19に記憶して処理が終了する。この後、再度、図5のフローチャート図に基づく処理が行われる。撮影装置1は画像変換部24が画像変換した画像データPctと画像変換していない画像データPctを画像表示装置2に送信してもよい。また、この時、撮影装置1は画像変換に用いた嗜好性情報Tstを画像表示装置2に送信してもよい。
このように、ユーザによる画像変換と嗜好性情報Tstに基づく撮影及び画像変換とが繰り返されるにつれて、撮影装置1が画像表示装置2に送信した段階の画像データPctがユーザの好みの画質に近づく。したがって、ユーザは自動モードなどで撮影するだけで好みの画像が得られるようになる。
また、嗜好性情報Tstはユーザによる画像変換が行われる度に更新されるので、ユーザの嗜好が変化しても、撮影システム3はユーザの嗜好の変化に対応した撮影及び画像変換が可能となる。
本実施例では、他のユーザの嗜好性情報を用いて撮影が可能な撮影システム3について説明する。本実施例において、すでに同一の符号を付した構成要素については、同様の機能を果たすので、一度説明した構成要素の説明を省略あるいは相違点についてのみ説明する場合がある。
図18は、本実施例の撮影システム3の概略構成図の一例を示す。図18の撮影システム3では、ユーザが異なる少なくとも2つ以上の撮影装置1(図18では撮影装置B,C,D)及び少なくとも2つ以上の画像表示装置2(図18では画像表示装置A,E)が共有のデータベースサーバ170と通信可能になっている。データベースサーバ170は例えばクラウドコンピューティングシステムなどと呼ばれ、ネットワーク上に存在するがその物理的な配置は固定されていない。
なお、図18において、データベースサーバ170に接続する撮影装置1及び画像表示装置2の数は一例に過ぎずそれぞれ任意の数でよい。撮影装置B,C,D及び画像表示装置A,Eの機能構成は、実施例1と同等であるため説明を省略する。
本実施例に係る撮影システム3では、例えば画像表示装置Aは画像処理情報転送部27により画像処理情報Infをデータベースサーバ170に転送する(この処理を図18の符号171で示す)。一方、例えば撮影装置Bは、データ転送部22より嗜好性情報をデータベースサーバ170に転送する(この処理を図18の符号172で示す)。
図18に示すように、画像表示装置Aから転送された画像処理情報Infは、Inf(A1)、Inf(A2)、Inf(A3)等として、データベースサーバ170の仮想領域173に蓄積されていく。また、撮影装置Bから転送された嗜好性情報Tstは、Tst(B1)、Tst(B2)、Tst(B3)等として、データベースサーバ170の仮想領域174に蓄積されていく。
画像処理情報(Inf(A1)、Inf(A2)、Inf(A3))は、実施例1と同様、変換対象である画像データPctから取得された被写体情報Objと、該画像データPctに対して画像変換部26により実行された画像変換の内容とが紐付けられたものである。
嗜好性情報(Tst(B1)、Tst(B2)、Tst(B3))は、実施例1と同様、撮影装置1の記憶部18に蓄積された少なくとも1つ以上の画像処理情報Infから嗜好性抽出部23が抽出した嗜好性情報である。
画像表示装置Aによりデータベースサーバ170の仮想領域173に画像処理情報Infが蓄積され、撮影装置Bによりデータベースサーバ170の仮想領域174に嗜好性情報Tstがそれぞれ蓄積された状態であるとして説明する。撮影装置Bとは異なる撮影装置Cは、仮想領域173から任意の画像処理情報Infを取得する(この処理を図18の符号175で示す)。撮影装置Cはこの画像処理情報Infを新規の画像処理情報Infとして、最新嗜好性情報TstNを生成する材料とすることができる。
また、撮影装置B、Cとは異なる例えば撮影装置Dは、仮想領域174から任意の嗜好性情報Tstを取得する(この処理を図18の符号176で示す。)。撮影装置Dは取得した嗜好性情報Tstを撮影装置Dにおける新規嗜好性情報TstNとして記憶することができる。
さらに、画像表示装置Aとは異なる画像表示装置Eは、仮想領域173から任意の画像処理情報Infを取得する(この処理を図18の符号177で示す)。画像表示装置Eは取得した画像処理情報Infに基づいた画像変換を画像表示装置Eが保有する任意の画像データPctに適用することができる。
このように本実施例の撮影システム3によれば、画像表示装置2が作成した画像処理情報Inf及び撮影装置1が作成した嗜好性情報Tstを、他の画像表示装置2や撮影装置1が接続可能なデータベースサーバ170等に蓄積することで、他の画像表示装置2や撮影装置1との間で画像処理情報Infや嗜好性情報Tstの共有が可能となる。
つまり、任意のユーザがデータベースサーバ170等に接続することによって、他のユーザにより生成された画像処理情報Infや嗜好性情報Tstを取得できるようになるため、様々なユーザが新たな画像処理手法や画像表現を知る機会が増え、各人による新たな嗜好の発掘が促進される。
また、本実施例によれば、撮影装置1又は画像表示装置2はデータベースサーバ170等に蓄積された画像処理情報Infを取得でき、撮影装置1は嗜好性情報Tstを取得できるので、ユーザの嗜好の変化にも常時対応することが可能となる。
〔好適な変形例〕
実施例1では撮影装置1と画像表示装置2を有する撮影システム3を説明したが、撮影装置1と画像表示装置2の機能は一筐体に組み込まれていてもよい。
図19は、撮影装置1と画像表示装置2の機能が一筐体に組み込まれた一体型撮影装置4の機能ブロック図の一例を示す。一体型撮影装置4は、画像取得部20、被写体情報取得部21、表示兼操作部25、画像変換部24、及び、嗜好性抽出部23を有する。すなわち、図4と比較すると、筐体が1つであるため画像処理情報転送部27及びデータ転送部22を有していない。また、画像変換部24,26は1つの画像変換部24に集約されている。
図19のような一体型撮影装置4では、実施例1のように撮影装置1と画像表示装置2とが別々の装置である場合と比べ通信処理が省略できるが実質的な相違はない。すなわち、一体型撮影装置4は、撮影した画像データPctに対しユーザの操作により画像変換を行い、画像変換により得られた画像処理情報Infから嗜好性情報Tstを作成することができる。
なお、一体型撮影装置4はカメラ付きの情報処理装置であればよく、例えばデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、スマートフォン、タブレット型端末、汎用PC、携帯電話、PDA、ウェアラブルPC、ゲーム機器、カーナビゲーション端末、プロジェクタなどの投影装置、電子黒板などがある。
なお、図19のような一体型撮影装置4において、撮影装置1又は画像表示装置2が互いに着脱可能であってもよい。
また、撮影システム3が有する各機能はCPU17がプログラムを実行することで実現されると説明したが、一部の機能又は全ての機能がICなどのハードウェアで実現されてもよい。
また、図4で説明した撮影システム3の構成において撮影装置1と画像表示装置2が有する機能の配置は変更可能である。例えば、画像表示装置2が嗜好性抽出部23を有していてもよい。この場合、画像表示装置2が画像処理情報Infから嗜好性情報Tstを抽出し、画像表示装置2は嗜好性情報Tstを撮影装置1に送信する。また、撮影装置1は画像変換部24を有していなくてもよい。この場合、撮影装置1は嗜好性情報Tstを反映させて撮影した画像データPctを画像表示装置2に送信し、画像表示装置2が画像変換部26で画像変換を行う。
1 撮影装置
2 画像表示装置
3 撮影システム
20 画像取得部
21 被写体情報取得部
22 データ転送部
23 嗜好性抽出部
24、26 画像変換部
25 表示兼操作部
27 画像処理情報転送部
170 データベースサーバ
Inf 画像処理情報
Tst 嗜好性情報
Obj 被写体情報
特開2010−213090号公報

Claims (15)

  1. 被写体を撮影して画像データを取得する撮影手段と、
    前記画像データを表示装置に表示する表示手段と、
    前記表示手段が表示した前記画像データに対する画像変換の指示を受け付ける指示受け付け手段と、
    前記指示受け付け手段が受け付けた前記指示に従って前記画像データに画像変換を施す第1の画像変換手段と、
    前記第1の画像変換手段が施した画像変換の内容から画像に関する嗜好性情報を作成する嗜好性情報作成手段と、有する撮影システム。
  2. 前記嗜好性情報作成手段は、前記撮影手段の撮影条件に反映される前記嗜好性情報を作成するものであり、
    前記撮影手段は、前記嗜好性情報作成手段が作成した撮影条件に反映される前記嗜好性情報を反映させて被写体を撮影する請求項1に記載の撮影システム。
  3. 前記嗜好性情報作成手段は、前記撮影手段が取得した前記画像データを画像変換するための前記嗜好性情報を作成するものであり、
    前記撮影手段が撮影条件に反映される前記嗜好性情報を反映させて撮影した被写体の前記画像データに対し前記嗜好性情報に基づく画像変換を施す第2の画像変換手段を有する請求項2に記載の撮影システム。
  4. 前記嗜好性情報作成手段は、複数の前記画像データに対し前記第1の画像変換手段が施した複数の画像変換の調整値を画像変換の項目ごとに平均することで前記嗜好性情報を作成する請求項1〜3いずれか1項に記載の撮影システム。
  5. 前記嗜好性情報作成手段は、複数の前記画像データに対し前記第1の画像変換手段が施した複数の画像変換の調整値のうち、画像変換の項目ごとに頻度が最も高い前記調整値を特定することで前記嗜好性情報を作成する請求項1〜3いずれか1項に記載の撮影システム。
  6. 前記嗜好性情報は、前記第1の画像変換手段が前記画像データに画像変換を施す度に更新されることを特徴とする請求項4又は5に記載の撮影システム。
  7. 前記撮影手段が取得した前記画像データに撮影されている被写体又は被写体が撮影されたシーンを示す被写体情報を取得する被写体情報取得手段を有し
    前記嗜好性情報作成手段は、前記被写体情報に対応づけて前記嗜好性情報を作成するものであり、
    前記撮影手段は、前記被写体情報取得手段がリアルタイムに取得した前記被写体情報に対応づけられた前記嗜好性情報を撮影条件に反映させて被写体を撮影することを特徴とする請求項2に記載の撮影システム。
  8. 前記被写体情報取得手段は、前記画像データに含まれる被写体の特徴量を抽出して、前記特徴量に基づいて前記被写体情報を取得するか、又は、ユーザの入力によって前記被写体情報を取得することを特徴とする請求項7に記載の撮影システム。
  9. 前記被写体情報は、前記画像データにおいて主となる被写体を人物、花又は料理のいずれかに分類した情報、又は、前記画像データが撮影されたシーンを結婚式、スポーツ又は舞台撮影に分類した情報の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項7又は8に記載の撮影システム。
  10. ネットワークを介して通信可能な第1の蓄積手段に対し前記第1の画像変換手段が施した画像変換の内容を蓄積させるデータ送信手段を有し、
    前記嗜好性情報作成手段は前記第1の蓄積手段から取得した前記画像変換の内容を用いて前記嗜好性情報を作成する請求項1に記載の撮影システム。
  11. 前記第1の画像変換手段は、前記指示受け付け手段が受け付けた前記指示に従って前記画像データに画像変換を施すのでなく、前記第1の蓄積手段から取得した前記画像変換の内容に従って前記画像データに画像変換を施す請求項10に記載の撮影システム。
  12. 前記データ送信手段は、ネットワークを介して通信可能な第2の蓄積手段に対し前記嗜好性情報作成手段が作成した嗜好性情報を蓄積させ、
    前記撮影手段は、前記第2の蓄積手段から取得した前記嗜好性情報を撮影条件に反映させて被写体を撮影するものであり、
    前記撮影手段が撮影条件に反映される前記嗜好性情報を反映させて撮影した被写体の前記画像データに対し、前記第2の蓄積手段から取得した前記嗜好性情報に基づく画像変換を施す第2の画像変換手段を有する請求項10又は11に記載の撮影システム。
  13. 被写体を撮影して画像データを取得する撮影手段と、
    前記画像データを表示装置に表示する表示手段と、
    前記表示手段が表示した前記画像データに対する画像変換の指示を受け付ける指示受け付け手段と、
    前記指示受け付け手段が受け付けた前記指示に従って前記画像データに画像変換を施す第1の画像変換手段と、
    前記第1の画像変換手段が施した画像変換の内容から画像に関する嗜好性情報を作成する嗜好性情報作成手段と、有する情報処理装置。
  14. 撮影手段が、被写体を撮影して画像データを取得するステップと、
    表示手段が、前記画像データを表示装置に表示するステップと、
    指示受け付け手段が、前記表示手段が表示した前記画像データに対する画像変換の指示を受け付けるステップと、
    前記指示受け付け手段が受け付けた前記指示に従って前記画像データに画像変換を施す第1の画像変換ステップと、
    嗜好性情報作成手段が、前記第1の画像変換ステップにより施された画像変換の内容から画像に関する嗜好性情報を作成するステップと、有する撮影方法。
  15. 請求項14に記載の撮影方法を情報処理装置に実行させるための情報処理装置により読み取り可能なプログラム。
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