JP2016091722A - 短絡素子及びこれを用いた補償回路 - Google Patents

短絡素子及びこれを用いた補償回路 Download PDF

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Abstract

【課題】 より確実な短絡動作と短絡後の導通抵抗の安定化を実現し、確実にバイパス経路を形成することができるようにした短絡素子、およびこれを用いた補償回路を提供する。
【解決手段】 信号経路における短絡部20を短絡するための可溶導体5と発熱部10の通電経路におけるヒューズ部30の可溶導体6を分離し、かつ発熱部10の通電による加熱の作用において短絡部20とヒューズ部30の各可溶導体5,6間で加熱量に差を生じさせる構造を持たせ、短絡部20の可溶導体5の溶融の動作時間がヒューズ部30の可溶導体の溶断の動作時間より常に早くなるという関係を構造によって担保することで、短絡素子100としての安定した短絡動作を保証する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基板上に発熱抵抗体とヒューズエレメントを設けた短絡素子、及び、これを用いて電子機器内の異常部品のみを排除する補償回路に関する。
従来より、多数の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を光源として使用するLED照明装置では、一部の発光ダイオードが故障しても、照明装置として支障なく使用できるようにするために、直列接続されたLED素子の個々に短絡素子を並列に接続し、LEDの異常時に所定の電圧で短絡素子が短絡して、故障した発光ダイオード以外の発光ダイオードは継続して発光するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1の開示技術では、電極の間に金属層と絶縁障壁層とを交互に多数積層させてなるトンネル接合素子が短絡素子として用いられている。
また、充電して繰り返し利用することのできる二次電池の多くは、バッテリパックに加工されてユーザに提供される。特に重量エネルギー密度の高いリチウムイオン二次電池においては、ユーザ及び電子機器の安全を確保するために、一般的に、過充電保護、過放電保護等のいくつもの保護回路をバッテリパックに内蔵し、所定の場合にバッテリパックの出力を遮断する機能を有している。
この種の保護素子には、バッテリパックに内蔵されたFETスイッチを用いて出力のON/OFFを行うことにより、バッテリパックの過充電保護又は過放電保護動作を行うものがある。しかしながら、何らかの原因でFETスイッチが短絡破壊した場合、雷サージ等が印加されて瞬間的な大電流が流れた場合、あるいはバッテリセルの寿命によって出力電圧が異常に低下したり、逆に過大な異常電圧を出力した場合であっても、バッテリパックや電子機器は、発火等の事故から保護されなければならない。
そこで、このような想定し得るいかなる異常状態においても、バッテリセルの出力を安全に遮断するために、外部からの信号によって電流経路を遮断する機能を有するヒューズ素子からなる保護素子が用いられている。
このようなリチウムイオン二次電池等向けの保護回路の保護素子としては、電流経路上の第1の電極、発熱体引出電極、第2の電極間に亘って可溶導体を接続して電流経路の一部をなし、この電流経路上の可溶導体を、過電流による自己発熱、あるいは保護素子内部に設けた発熱体によって溶断するものがある。このような保護素子では、溶融した液体状の可溶導体を発熱体に繋がる導体層上に集めることにより電流経路を遮断する(例えば、特許文献2参照)。
また、例えば電機自動車等の駆動用電源として用いられる複数の電池セルを収納してなるバッテリパックでは、当該バッテリパック内において複数接続された電池セルを電流ライン上から切り離して、この切り離した電池セルに相当する回路部分を短絡させる際に、電流遮断素子や電池セル短絡素子が使用されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2007−12381号公報 特開2010−003665号公報 特開2001−35331号公報
ところで、本件出願人は、上記特許文献1に開示されているLED照明装置に対応することが可能な短絡素子にとして、外部からの信号により発熱体を動作させ、可溶導体を溶融させることにより、電流経路を遮断する機能と、回路を短絡する機能を有するヒューズ素子からなる短絡素子を先に提案している(例えば、特願2013−20756、特願2013−23171、特願2013−24643参照)。
上記短絡素子は、基本的に、通電により発熱する発熱体と、上記発熱体の発熱により溶融される可溶導体と、上記可溶導体の溶融により短絡される短絡部と、上記可溶導体の溶融により電流経路を遮断して上記発熱体の通電を停止させるヒューズ部を備える。
そして、この短絡素子は、異常検知機能を有する回路に搭載され、原理的に、次のように動作する。
(1)異常検知時に外部からの信号により動作し、通電により発熱体が発熱する。
(2)上記発熱体の発熱により可溶導体が溶融し、短絡部が短絡する。
(3)上記発熱体の発熱により可溶導体が溶融してヒューズ部の電流経路を遮断し、上記発熱体の通電を停止する。
(4)動作完了
このような動作を行う短絡素子では、(3)の遮断動作により発熱体の通電を停止すると、発熱体の温度は下がってしまうので、(2)の短絡動作よりも早く(3)の遮断動作が行われてしまうと、正常に(2)の短絡動作を行うことができなくなってしまう。したがって、(2)、(3)の動作順序を必ず守る必要がある。
しかしながら、1つの発熱体により短絡部とヒューズ部が同じように加熱されるので、短絡部とヒューズ部の可溶導体が同時に溶融してしまい、遮断動作と短絡動作に時間的な差が少ないために、短絡後の導通抵抗が不安定になる等、(2)の短絡動作に失敗する虞がある。
また、上記特許文献3の開示技術では、遮断動作と短絡動作を一つの電源を用いてスイッチで2つのヒーターを同時に通電して行っている。各動作が完了するまでの時間的な差について言及されていないが、2つのヒーターは動作完了後も電流は流れるままとなり、別の検出回路で動作の完了を検出してスイッチを改めて切る必要がある。
そこで、本発明の目的は、上述の如き実状に鑑み、より確実な短絡動作と短絡後の導通抵抗の安定化を実現し、確実にバイパス経路を形成することができるようにした短絡素子、およびこれを用いた補償回路を提供することにある。
本発明の他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下に説明される実施の形態の説明から一層明らかにされる。
本発明では、信号経路における短絡部を短絡するための可溶導体とヒーター経路におけるヒューズ部の可溶導体を分離する構造とし、かつヒーター通電による加熱の作用において短絡部とヒューズ部の各可溶導体間で加熱量に差を生じさせる構造を持たせ、短絡部の可溶導体の溶融の動作時間がヒューズ部の可溶導体の溶断の動作時間より常に早くなるという関係を構造によって担保することで、短絡素子としての安定した短絡動作を保証する。
すなわち、ヒーター通電時に、短絡部、ヒューズ部それぞれの可溶導体溶融の事象を独立にし、かつ短絡部の可溶導体が溶融してからヒューズ部の可溶導体が溶融するまでの時間差、すなわち短絡動作とヒューズ溶断動作の時間差を常に一定に確保することにより、短絡と溶断の機能発現(短絡後ヒーター切断)が安定化し、短絡素子としての確実な短絡動作を実現する。
本発明は、短絡素子であって、絶縁基板と、上記絶縁基板に設けられた発熱抵抗体からなる発熱部と、上記絶縁基板に互いに隣接して設けられた第1の電極および第2の電極と、上記発熱抵抗体の発熱により加熱されることによって溶融して上記第1の電極と上記第2の電極とを短絡する第1の可溶導体とからなる短絡部と、上記絶縁基板に上記第1の電極と隣接して設けられるとともに、上記発熱抵抗体に電気的に接続された第3の電極と、上記第1の電極と上記第3の電極の間に上記発熱抵抗体と直列接続された状態で設けられることにより上記発熱抵抗体に流す電流の電流経路を構成し、上記発熱抵抗体の発熱により加熱されることによって溶融して上記電流経路を遮断する第2の可溶導体とからなるヒューズ部とを備え、上記発熱部は、上記発熱抵抗体の発熱により、上記第1の可溶導体を上記第2の可溶導体よりも早く溶融させるように加熱量に差を持たせた構造を有することを特徴とする。
本発明に係る短絡素子において、上記発熱部は、例えば、発熱量の異なる2つの発熱抵抗体を用いて上記加熱量に差を持たせた構造を有するものとすることができる。
例えば、上記発熱部は、互いに抵抗値が異なる2つの発熱抵抗体を用いることにより、上記第1の可溶導体を上記第2の可溶導体よりも早く溶融させるように加熱量に差を持たせた構造とすることができる。上記互いに抵抗値が異なる2つの発熱抵抗体は、異なるパターン幅にすることにより形成することができる。また、上記発熱量の異なる2つの発熱抵抗体は、比抵抗が異なる抵抗材料で形成することができる。
また、本発明に係る短絡素子において、上記発熱部は、例えば、上記加熱量の異なる短絡部用発熱領域とヒューズ部用発熱領域を有する1つの発熱抵抗体を用いて上記加熱量に差を持たせた構造を有するものとすることができる。
例えば、上記発熱抵抗体は、上記短絡部用発熱領域と上記ヒューズ部用発熱領域の発熱量が異なるものとすることができる。例えば、上記発熱抵抗体は、上記短絡部用発熱領域は上記短絡部の直下に配置され、上記ヒューズ部用発熱領域は上記ヒューズ部の直下からずらして配置されることにより、上記加熱量に差を持たせた構造とすることができる。また、上記発熱抵抗体は、上記短絡部用発熱領域から上記短絡部までの距離を上記ヒューズ部用発熱領域から上記ヒューズ部までの距離よりも短くすることにより上記加熱量に差を持たせた構造とすることができる。
また、本発明に係る短絡素子において、上記発熱部は、例えば、上記短絡部に近接して設けられた1つの発熱抵抗体からなり、上記発熱抵抗体に近接している上記短絡部の上記第1の可溶導体を上記第2の可溶導体よりも早く溶融させるように加熱量に差を持たせた構造を有するものとすることができる。
さらに、本発明に係る短絡素子において、上記第1の電極と上記第2の電極とを短絡する上記第1の可溶導体は、上記第1の電極と上記第2の電極の少なくとも一方の電極上に設けられているものとすることができる。
本発明は、異常検知機能を有する回路に搭載された電子部品の異常時に上記電子部品を迂回するバイパス電流経路を短絡素子により形成する補償回路であって、上記短絡素子は、絶縁基板と、上記絶縁基板に設けられた発熱抵抗体からなる発熱部と、上記絶縁基板に互いに隣接して設けられた第1、第2の電極と、上記発熱抵抗体の発熱により加熱されることによって溶融して上記第1の電極と上記第2の電極とを短絡する第1の可溶導体とからなる短絡部と、上記絶縁基板に上記第1の電極と隣接して設けられるとともに、上記発熱抵抗体に電気的に接続された第3の電極と、上記第1の電極と上記第3の電極の間に上記発熱抵抗体と直列接続された状態で設けられることにより上記発熱抵抗体に流す電流の電流経路を構成し、上記発熱抵抗体の発熱により加熱されることによって溶融して上記電流経路を遮断する第2の可溶導体とからなるヒューズ部とを備え、上記発熱部は、上記発熱抵抗体の発熱により、上記第1の可溶導体を上記第2の可溶導体よりも早く溶融させるように加熱量に差を持たせた構造を有し、上記電子部品に上記短絡部が並列接続されていることを特徴とする。
本発明に係る補償回路において、上記バイパス電流経路は、上記短絡素子に直列接続された上記電子部品の内部抵抗相当のバイパス抵抗と上記短絡素子にて形成されるものとすることができる。
本発明では、信号経路における短絡部を短絡するための可溶導体とヒーター経路におけるヒューズ部の可溶導体を分離する構造とし、かつヒーター通電による加熱の作用において短絡部とヒューズ部の各可溶導体間で加熱量に差を生じさせる構造を持たせることにより、短絡部の可溶導体の溶融の動作時間がヒューズ部の可溶導体の溶断の動作時間より常に早くなるという関係を構造によって担保し、短絡素子としての安定した短絡動作を保証することができる。
したがって、本発明によれば、より確実な短絡動作と短絡後の導通抵抗の安定化を実現し、確実にバイパス経路を形成することができるようにした短絡素子、およびこれを用いた補償回路を提供することができる。
本発明を適用した短絡素子の構造を示す図であり、(A)は短絡素子の平面図、(B)は(A)における短絡素子のA−A線断面矢視図である。 上記短絡素子の等価的な回路構成を示す回路図であり、(A)は短絡素子の非作動時における回路状態を示し、(B)は短絡素子の作動時における回路状態を示す。 発熱抵抗体として発熱量の異なる2つの発熱抵抗体を用いた発熱部を備える短絡素子の平面図である。 上記短絡素子の動作状態を示す平面図であり、(A)は短絡部の第1の可溶導体の溶融により第1の電極と第2の電極とが短絡された状態を示し、(B)はヒューズ部の第2の可溶導体が溶融して発熱部に通電する電流経路が遮断された状態を示す。 上記短絡素子における発熱部の他の構成例を示す図であり、(A)は異なるパターン幅で形成された2つの発熱抵抗体により構成した発熱部の要部断面図、(B)は発熱部の回路構成を示す等価回路図である。 上記短絡素子における発熱部の他の構成例を示す図であり、(A)は比抵抗が異なる抵抗材料で形成された2つの発熱抵抗体により構成した発熱部の要部断面図、(B)は発熱部の回路構成を示す等価回路図である。 上記短絡素子における発熱部の他の構成例を示す図であり、(A)は1つの発熱抵抗体を台形状のパターンに形成した発熱部の平面図、(B)は1つの発熱抵抗体をT字形状のパターンに形成した発熱部の平面図、(C)は1つの発熱抵抗体をL字形状のパターンに形成した発熱部の平面図である。 上記短絡素子における発熱部の他の構成例を示す図であり、(A)は短絡部用発熱領域と第1の可溶導体との間隔をヒューズ部用発熱領域と第2の可溶導体との間隔よりも狭くした段差を有する構造の発熱部を備える短絡素子の断面図、(B)は第1の可溶導体を溶融させるための発熱抵抗体を絶縁基板の上面に配置し、第2の可溶導体を溶融させるための発熱抵抗体を絶縁基板の下面に配置した構造の発熱部を備える短絡素子の断面図である。 上記短絡素子における発熱部の他の構成例を示す図であり、上記短絡部に近接して設けられた1つの発熱抵抗体からなる発熱部を備える短絡素子の平面図である。 本発明に係る短絡素子を組み込んで補償回路を構成したLED照明装置の回路図である。 上記LED照明装置における補償回路の動作を示す回路図であり、(A)は発光ダイオードが正常に作動している正常時における電流の流れを示し、(B)は発光ダイオードが電気的に開放された異常時における電流の流れを示し、(C)は短絡素子が動作してバイパス電流経路が形成された状態における電流の流れを示す。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることはもちろんである。また、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることがある。具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
本発明は、例えば、図1の(A)、(B)に示すような構造の短絡素子100に適用される。図1の(A)は、短絡素子100の平面図を示し、図1の(B)は、(A)における短絡素子100のA−A線断面矢視図を示す。
この短絡素子100は、異常検知機能を有する回路に搭載される短絡素子であって、異常検知時に外部から通電されることにより発熱する発熱部10と、上記発熱部10の発熱により可溶導体が溶融してバイパス電流経路を形成する短絡部20と、上記発熱部10の発熱により可溶導体が溶融して上記発熱部10の電流経路を遮断するヒューズ部30を備える。
上記発熱部10は、絶縁基板1上に設けられた発熱抵抗体2からなる。
上記絶縁基板1は、たとえば、アルミナ、ガラスセラミックス、ムライト、ジルコニアなどの絶縁性を有する部材を用いて略方形状に形成されている。絶縁基板1は、その他にも、ガラスエポキシ基板、フェノール基板等のプリント配線基板に用いられる材料を用いてもよいが、ヒューズ溶断時の温度に留意する必要がある。
上記発熱抵抗体2は、比較的抵抗値が高く通電すると発熱する導電性を有する部材であって、たとえばW、Mo、Ru等からなる。これらの合金あるいは組成物、化合物の粉状体を樹脂バインダ等と混合して、ペースト状にしたものを絶縁基板1上にスクリーン印刷技術を用いてパターン形成して、焼成する等によって上記発熱抵抗体2は形成される。 上記発熱抵抗体2は、上記絶縁基板1上において絶縁層3により被覆されている。上記絶縁層3は、発熱抵抗体2の熱を効率よく伝える例えばガラス層からなる。
また、上記短絡部20は、上記絶縁層3上に互いに隣接して設けられた第1の電極4Aおよび第2の電極4Bと、上記発熱部10の発熱により加熱されることによって溶融して上記第1の電極4Aと上記第2の電極4Bとを短絡する第1の可溶導体5とからなる。
さらに、上記ヒューズ部30は、上記絶縁基板1上に設けられ、上記第2の電極4Bと所定の間隔をもって形成された第3の電極4Cと上記第2の電極4Bとの間を電気的に接続しており、上記第2の電極4Bと第4の電極4Dの間に上記発熱抵抗体2と直列接続された状態で設けられることにより上記発熱抵抗体2に流す電流の電流経路を構成し、上記発熱抵抗体2の発熱により加熱されることによって溶融して上記電流経路を遮断する第2の可溶導体6からなる。
第1、第2の可溶導体5,6は、発熱抵抗体2の発熱により速やかに溶融される低融点金属からなり、例えばSnを主成分とするPbフリーハンダを好適に用いることができる。また、第1、第2の可溶導体5,6は、低融点金属と、Ag、Cu又はこれらを主成分とする合金等の高融点金属との積層体であってもよい。高融点金属と低融点金属とを積層することによって、リフロー実装する場合に、リフロー温度が低融点金属層の溶融温度を超えて、低融点金属が溶融しても、可溶導体が溶断するに至らない。かかる可溶導体は、低融点金属に高融点金属をメッキ技術を用いて成膜することによって形成してもよく、他の周知の積層技術、膜形成技術を用いることによって形成してもよい。
なお、第1、第2の可溶導体5,6の酸化防止、及び第1、第2の可溶導体5,6の溶融時における濡れ性を向上させるために、第1、第2の可溶導体5,6の上にはフラックス7が塗布されている。この短絡素子100では、上記短絡部20の第1の電極4Aと上記第2の電極4Bとを短絡するための上記第1の可溶導体5は、2分割された可溶導体5A、5Bとして上記第1の電極4Aと第2の電極4Bの両電極上に設けられているが、上記第1の電極4Aと上記第2の電極4Bの少なくとも一方の電極上に設けられていればよい。
以上のように、この短絡素子100は、上記絶縁基板1上に設けられた上記発熱部10、短絡部20及びヒューズ部30を備える。
そして、この短絡素子100における上記発熱部10は、上記発熱抵抗体2に電流を流すことにより発生するジュール熱によって、上記第1の可溶導体5を上記第2の可溶導体6よりも早く溶融させるように加熱量に差を持たせる構造を有している。
上記発熱部10、短絡部20及びヒューズ部30は、図2の(A)、(B)の回路図に示すように、上記短絡部20の第2の電極4Bと上記ヒューズ部30の第3の電極4Cの間に上記ヒューズ部30の第2の可溶導体6が接続され、第2の電極4Bと第4の電極4Dの間に上記第2の可溶導体6と上記発熱抵抗体2が直列接続された短絡素子100を構成している。上記第1の電極4Aには第1の外部接続端子T1が設けられ、上記第2の電極4Bには第2の外部接続端子T2が設けられ、上記第4の電極4Dには第3の外部接続端子T3が設けられており、上記第1の外部接続端子T1と第2の電極4Bに上記短絡部20が接続され、上記第2の外部接続端子T2と第3の外部接続端子T3に上記発熱抵抗体2と上記ヒューズ部30の第1の可溶導体5とが直列接続されている。
上記短絡部20は、この短絡素子100の非作動時における回路状態を図2の(A)に示すように、第1の外部接続端子T1と第2の外部接続端子T2の間、すなわち、第1の電極4Aと第2の電極4Bの間が通常は絶縁状態になっており、また、この短絡素子100の作動時における回路状態を図2の(B)に示すように、第3の外部接続端子T3から通電されて発熱部10の発熱抵抗体2が発熱することにより、まず、第1の可溶導体5が加熱されて溶融し、上記第1の電極4Aと上記第2の電極4Bの間、すなわち、第1の外部接続端子T1と第2の外部接続端子T2の間が短絡されるようになっている。
そして、上記ヒューズ部30は、図2の(A)に示すように、この短絡素子100の非作動時には、発熱抵抗体2と直列接続された第2の可溶導体6を介して上記発熱抵抗体2に流す電流の電流経路を第2の外部接続端子T2と第3の外部接続端子T3の間、すなわち、上記第2の電極4Bと上記第4の電極4Dの間に構成しており、図2の(B)に示すように、この短絡素子100の作動時に、上記発熱部10の発熱抵抗体2が発熱することにより、上記第1の可溶導体5よりも遅れて加熱されて第2の可溶導体6が溶融し、上記電流経路を遮断するようになっている。
ここで、上記第1の可溶導体5を上記第2の可溶導体6よりも早く溶融させるように加熱量に差を持たせる構造は、例えば、図3に示すように、上記発熱抵抗体2として発熱量の異なる2つの発熱抵抗体2A,2Bを用いて構築することができる。
すなわち、上記短絡部10の第1の可溶導体5(5A,5B)の直下に設けられる発熱抵抗体2Aは、上記ヒューズ部30の第2の可溶導体6の直下に設けられる発熱抵抗体2Bよりも大きな発熱量としておくことにより、上記2つの発熱抵抗体2A,2Bを同時に通電して発熱させても、上記発熱抵抗体2Bよりも発熱量の大きな発熱抵抗体2Aが直下に設けられた上記短絡部20の第1の可溶導体5(5A,5B)は、上記発熱抵抗体2Bが直下に設けられた上記ヒューズ部30の第2の可溶導体6よりも早く溶融され、図4の(A)に示すように、上記短絡部20の第1の可溶導体5(5A,5B)の溶融により上記第1の電極4Aと上記第2の電極4Bとが短絡されてから、図4の(B)に示すように、上記ヒューズ部30の第2の可溶導体6が溶融して上記電流経路を遮断することになる。
上記2つの発熱抵抗体2A,2Bは、印加電圧が一定、すなわち、並列接続された状態では、抵抗値に発熱量が反比例するので、互いに抵抗値が異なるものとことするにより、発熱量の異なるものとすることができる。
そして、同じ抵抗材料で上記2つの発熱抵抗体2A,2Bを形成する場合、抵抗値は、発熱抵抗体のパターンの断面積が一定であれば長さに比例し、また、長さが一定であれば断面積に反比例するので、発熱抵抗体のパターンの断面積又は長さを異なることなるものとすることにより、発熱抵抗体2A,2Bは、互いに抵抗値が異なるものとすることができる。
例えば、図5の(A)に示すように、発熱抵抗体2A,2Bは、異なるパターン幅で形成され、発熱抵抗体2Aのパタ−ン幅を発熱抵抗体2Bのパタ−ン幅よりも広くしておくことにより、図5の(B)の等価回路図に示すように、発熱抵抗体2Aの抵抗値R1を発熱抵抗体2Bの抵抗値R2よりも小さくした並列接続回路を構成し、発熱抵抗体2Aの発熱量を発熱抵抗体2Bの発熱量よりも大きくすることができる。
ここで、図5の(A),(B)に示す異なるパターン幅で形成された発熱抵抗体2A,2Bを備える発熱部10を設けた短絡素子100の実施例サンプルと従来構造の発熱部を設けた短絡素子の従来例サンプルについて、発熱部の印加電力は同じにしてそれぞれの短絡時間とヒューズ切断時間を測定した結果を、次の表1に示す。
この表1より、実施例サンプルは、従来例サンプルよりも短絡時間とヒューズ切断時間との時間差が大きく、平均で4.5倍ほど長くなっており、短絡素子としての動作が安定していることがわかる。
また、上記2つの発熱抵抗体2A,2Bは、比抵抗の異なる抵抗材料で形成することにより互いに抵抗値が異なるものとすることもできる。例えば、銀を含有させることにより抵抗材料の比抵抗を調整することができる。
そして、例えば、図6の(A)に示すように、発熱抵抗体2A,2Bは、同形状のものであっても、発熱抵抗体2Aを発熱抵抗体2Bより比抵抗が小さい抵抗材料で形成することにより、図6の(B)の等価回路図に示すように、発熱抵抗体2Aの抵抗値R1を発熱抵抗体2Bの抵抗値R2よりも小さくした並列接続回路を構成し、発熱抵抗体2Aの発熱量を発熱抵抗体2Bの発熱量よりも大きくすることができる。
このように、上記発熱抵抗体2として発熱量の異なる2つの発熱抵抗体2A,2Bを用いて、上記第1の可溶導体5を上記第2の可溶導体6よりも早く溶融させるように加熱量に差を持たせる構造を構築することにより、短絡素子100は、短絡時間とヒューズ切断時間に確実に時間差を設けることができ、より確実な短絡動作を実現させることができる。
以上の説明では、上記2つの発熱抵抗体2A,2Bは、印加電圧が一定、すなわち、並列接続されるものとして説明したが、直列接続され一定電流が流されるものであってもよい。すなわち、一定電流が流される構成の場合には発熱抵抗体の抵抗値が大きい程、発熱量が多くなるので、発熱抵抗体2Aの抵抗値を大きくすることにより、上記第1の可溶導体5を上記第2の可溶導体6よりも早く溶融させるように加熱量に差を持たせる構造を構築することができる。
ここで、上記発熱部10は、上記加熱量の異なる上記短絡部用発熱領域と上記ヒューズ部用発熱領域を有する1つの発熱抵抗体を用いて上記加熱量に差を持たせた構造を有するものとすることもできる。
すなわち、上記発熱部10は、例えば図7の(A)に示すように、上記第1の可溶導体5を溶融させるための加熱を行う短絡部用発熱領域2Cと、上記第2の可溶導体6を溶融させるための加熱を行うヒューズ部用発熱領域2Dを有する1つの発熱抵抗体2を台形状のパターンに形成し、上記ヒューズ部用発熱領域2Dよりも短絡部用発熱領域2Cの抵抗値を小さくして、上記短絡部用発熱領域2C側に多くの電流を流すようにすることによって、上記第1の可溶導体5を上記第2の可溶導体6よりも早く溶融させるように加熱量に差を持たせる構造とすることができる。
また、例えば図7の(B)に示すように、上記第1の可溶導体5を溶融させるための加熱を行う短絡部用発熱領域2Cと、上記第2の可溶導体6を溶融させるための加熱を行うヒューズ部用発熱領域2Dを有する1つの発熱抵抗体2をT字形状のパターンを形成し、上記ヒューズ部用発熱領域2Dよりも短絡部用発熱領域2Cの長さを短くすることにより抵抗値を小さくして、上記短絡部用発熱領域2C側に多くの電流を流すようにすることによって、上記第1の可溶導体5を上記第2の可溶導体6よりも早く溶融させるように加熱量に差を持たせる構造とすることができる。
さらに、例えば図7の(C)に示すように、上記第1の可溶導体5を溶融させるための加熱を行う短絡部用発熱領域2Cと、上記第2の可溶導体6を溶融させるための加熱を行うヒューズ部用発熱領域2Dを有する1つの発熱抵抗体2をL字形状のパターンを形成し、上記短絡部用発熱領域2Cは上記短絡部20の直下に配置され、上記ヒューズ部用発熱領域2Dは上記ヒューズ部30の直下からずらして配置されることによって、上記第1の可溶導体5を上記第2の可溶導体6よりも早く溶融させるように加熱量に差を持たせる構造とすることができる。
また、上記発熱部10は、例えば図8の(A)に示すように、短絡部用発熱領域2Cと第1の可溶導体5との間隔をヒューズ部用発熱領域2Dを第2の可溶導体6との間隔よりも狭くした段差を有する絶縁層3の構造を採用することにより、上記第1の可溶導体5を上記第2の可溶導体6よりも早く溶融させるように加熱量に差を持たせる構造とすることもできる。
また、上記発熱部10は、例えば図8の(B)に示すように、第1の可溶導体5を溶融させるための発熱抵抗体2Aを絶縁基板1の上面に配置し、第2の可溶導体6を溶融させるための発熱抵抗体2Bを絶縁基板1の下面に配置した構造とすることにより、上記第1の可溶導体5を上記第2の可溶導体6よりも早く溶融させるように加熱量に差を持たせる構造とすることができる。
さらに、上記発熱部10は、例えば図9に示すように、上記短絡部20に近接して設けられた1つの発熱抵抗体2からなり、上記発熱抵抗体2に近接している上記短絡部20の上記第1の可溶導体5を上記ヒューズ部30の第2の可溶導体6よりも早く溶融させるように加熱量に差を持たせた構造を有するものとすることもできる。
上述の如き構成の短絡素子100では、上記発熱抵抗体2の発熱により、上記第1の可溶導体5を上記第2の可溶導体6よりも早く溶融させるように加熱量に差を持たせた構造を上記発熱部10が有しているので、短絡時間とヒューズ切断時間に確実に時間差を設けることができ、より確実な短絡動作を実現させることができる。
なお、上記短絡素子100では、上記短絡部20の第1の電極4Aと上記第2の電極4Bとを短絡するための上記第1の可溶導体5は、上記第1の電極4Aと第2の電極4Bの両電極上に設けられているが、上記第1の電極4Aと上記第2の電極4Bの少なくとも一方の電極上に設けられていればよい。
このような構成の短絡素子100は、異常検知機能を有する回路に搭載された電子部品の異常時に上記電子部品を迂回するバイパス電流経路を形成する短絡素子として用いられる。
すなわち、短絡素子100は、例えば、図10に示すように、LED照明装置200に組み込まれ、一つの発光ダイオード201に異常が起きた場合にも、当該発光ダイオード201を迂回するバイパス電流経路を形成する補償回路250を構成する。
このLED照明装置200は、 電流経路上に直列接続された複数の発光ダイオード201を備え、発光ダイオード201と、短絡素子100の第1の外部接続端子T1がバイパス抵抗202を介して発光ダイオード201のアノードに接続され、第2の外部接続端子T2が上記発光ダイオード201のカソードに接続され、第3の外部接続端子T3が上記発光ダイオード201のアノードに接続されることにより、発光ダイオード201と短絡素子100によりLEDユニット210を構成している。そして、このLED照明装置200は、複数のLEDユニット210が直列に接続されて構成されている。
バイパス抵抗202は、発光ダイオード201の内部抵抗相当の抵抗値を有する。また、短絡素子100の発熱部10の発熱抵抗体2の抵抗値は、発光ダイオード201の内部抵抗よりも大きい。したがって、発光ダイオード201が正常に作動している場合、このLED照明装置200では、図11の(A)に示すように、電流Iは短絡素子100側へは流れず、発光ダイオード201側に流れる。
しかし、発光ダイオード201に異常が現れて、電気的に開放されてしまうと、図11(B)に示すように、このLED照明装置200では、電流Iが短絡素子100のヒューズ部30側へ流れる。これにより、短絡素子100は、発熱部10の発熱抵抗体2が発熱し、第1の可溶導体5が溶融することによって、図11の(C)に示すように、第1の外部接続端子T1と第2の外部接続端子T2の間、すなわち、短絡部10の両電極4A、4Bが短絡され、バイパス電流経路が形成される。そして、上記発熱部10の発熱抵抗体2の発熱により、上記短絡部10の両電極4A、4Bが短絡されてから、第2の可溶導体6が溶断することにより、発熱部10の発熱抵抗体2への給電は停止される。
上記短絡素子100は、上記発熱抵抗体2の発熱により、上記第1の可溶導体5を上記第2の可溶導体6よりも早く溶融させるように加熱量に差を持たせた構造を上記発熱部10が有しており、短絡時間とヒューズ切断時間に確実に時間差を設け、より確実な短絡動作を行うことができ、このLED照明装置200において、一つの発光ダイオード201に異常が起きた場合にも、当該発光ダイオード201を迂回するバイパス電流経路を確実に形成する補償回路250を構成している。
この照明装置200では、上記補償回路250が動作することにより、故障した発光ダイオード201を迂回するバイパス電流経路が形成され、他の発光ダイオード201に電流を流して発光を継続することができる。すなわち、バイパス抵抗202を介して他の発光ダイオード201が直列接続された状態となり、故障した発光ダイオード201以外の発光ダイオード201は継続して発光することができる。上記バイパス抵抗202は、発光ダイオード201の内部抵抗相当の抵抗値を有するので、直列接続された複数の発光ダイオード201の電流経路の抵抗値は、上記補償回路250の動作前と動作後で同じ状態を維持することになり、故障した発光ダイオード201以外の発光ダイオード201の駆動状態が変化することはない。
なお、LED照明装置200において、一つの発光ダイオード201に異常が起きた場合にも、当該発光ダイオード201を迂回するバイパス電流経路を形成する補償回路250について説明したが、上記短絡素子100は、LED照明装置200への適用のみに限定されることなく、例えば電機自動車等の駆動用電源として用いられる複数の電池セルを収納してなるバッテリパック内において複数接続された電池セルを電流ライン上から切り離して、この切り離した電池セルに相当する回路部分を短絡させるなど、異常検知機能を有する回路に搭載された電子部品の異常時に上記電子部品を迂回するバイパス電流経路を形成する各種補償回路に適用することができる。
1 絶縁基板、2 発熱抵抗体、2A,2B 発熱抵抗体、2C 短絡部用発熱領域、2D ヒューズ部用発熱領域、3 絶縁層、4A 第1の電極、4B 第2の電極、4C 第3の電極、4D 第4の電極、5 第1の可溶導体、6 第2の可溶導体、7 フラックス、10 発熱部、20 短絡部、30 ヒューズ部、100 短絡素子、200 LED照明装置、201 発光ダイオード、202 バイパス抵抗、250 補償回路、T1 第1の外部接続端子、T2 第2の外部接続端子、T3 第3の外部接続端子

Claims (13)

  1. 絶縁基板と、
    上記絶縁基板に設けられた発熱抵抗体からなる発熱部と、
    上記絶縁基板上に互いに隣接して設けられた第1の電極および第2の電極と、上記発熱抵抗体の発熱により加熱されることによって溶融して上記第1の電極と上記第2の電極とを短絡する第1の可溶導体とからなる短絡部と、
    上記絶縁基板に設けられ、上記発熱抵抗体に電気的に接続された第3の電極と、上記第2の電極と上記第3の電極の間に上記発熱抵抗体と直列接続された状態で設けられることにより上記発熱抵抗体に流す電流の電流経路を構成し、上記発熱抵抗体の発熱により加熱されることによって溶融して上記電流経路を遮断する第2の可溶導体とからなるヒューズ部とを備え、
    上記発熱部は、上記発熱抵抗体の発熱により、上記第1の可溶導体を上記第2の可溶導体よりも早く溶融させるように加熱量に差を持たせた構造を有することを特徴とする短絡素子。
  2. 上記発熱部は、発熱量の異なる2つの発熱抵抗体を用いて上記加熱量に差を持たせた構造を有することを特徴とする請求項1記載の短絡素子。
  3. 上記発熱量の異なる2つの発熱抵抗体は、互いに抵抗値が異なることを特徴とする請求項2記載の短絡素子。
  4. 上記発熱量の異なる2つの発熱抵抗体は、異なるパターン幅で形成されていることを特徴とする請求項3記載の短絡素子。
  5. 上記発熱量の異なる2つの発熱抵抗体は、比抵抗が異なる抵抗材料で形成されていることを特徴とする請求項3記載の短絡素子。
  6. 上記発熱部は、上記加熱量の異なる短絡部用発熱領域とヒューズ部用発熱領域を有する1つの発熱抵抗体を用いて上記加熱量に差を持たせた構造を有することを特徴とする請求項1記載の短絡素子。
  7. 上記発熱抵抗体は、上記短絡部用発熱領域と上記ヒューズ部用発熱領域の発熱量が異なることを特徴とする請求項6記載の短絡素子。
  8. 上記発熱抵抗体は、上記短絡部用発熱領域は上記短絡部の直下に配置され、上記ヒューズ部用発熱領域は上記ヒューズ部の直下からずらして配置されていることを特徴とする請求項7記載の短絡素子。
  9. 上記発熱抵抗体は、上記短絡部用発熱領域から上記短絡部までの距離を上記ヒューズ部用発熱領域から上記ヒューズ部までの距離よりも短くしたことを特徴とする請求項7記載の短絡素子。
  10. 上記発熱部は、上記短絡部に近接して設けられた1つの発熱抵抗体からなり、上記発熱抵抗体に近接している上記短絡部の上記第1の可溶導体を上記第2の可溶導体よりも早く溶融させるように加熱量に差を持たせた構造を有することを特徴とする請求項1記載の短絡素子。
  11. 上記第1の電極と上記第2の電極とを短絡する上記第1の可溶導体は、上記第1の電極と上記第2の電極の少なくとも一方の電極上に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項記載の短絡素子。
  12. 異常検知機能を有する回路に搭載された電子部品の異常時に上記電子部品を迂回するバイパス電流経路を短絡素子により形成する補償回路であって、
    上記短絡素子は、絶縁基板と、上記絶縁基板に設けられた発熱抵抗体からなる発熱部と、上記絶縁基板上に互いに隣接して設けられた第1の電極および第2の電極と、上記発熱抵抗体の発熱により加熱されることによって溶融して上記第1の電極と上記第2の電極とを短絡する第1の可溶導体とからなる短絡部と、上記絶縁基板に設けられ、上記発熱抵抗体に電気的に接続された第3の電極と、上記第2の電極と上記第3の電極の間に上記発熱抵抗体と直列接続された状態で設けられることにより上記発熱抵抗体に流す電流の電流経路を構成し、上記発熱抵抗体の発熱により加熱されることによって溶融して上記電流経路を遮断する第2の可溶導体とからなるヒューズ部とを備え、上記発熱部は、上記発熱抵抗体の発熱により、上記第1の可溶導体を上記第2の可溶導体よりも早く溶融させるように加熱量に差を持たせた構造を有する
    ことを特徴とする補償回路。
  13. 上記バイパス電流経路は、上記短絡素子に直列接続された上記電子部品の内部抵抗相当のバイパス抵抗と上記短絡素子にて形成されることを特徴とする請求項12記載の補償回路。
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