JP2016091194A - 操作入力装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】操作入力装置10は、3次元空間内における操作者のジェスチャを認識して操作対象機器30への操作入力を受け付ける。操作入力として受け付ける有効ジェスチャは、走行速度が所定速度以上の場合に適用する高速時ジェスチャと、走行速度が所定速度未満の場合に適用する通常時ジェスチャとの間で切り替えられる。高速時ジェスチャは、通常時ジェスチャよりも短時間で完了するように設定される。
【選択図】図1
Description
例えば、下記特許文献1は、予め定めた複数の操作対象機器に対応して設けられた複数のジェスチャ領域にそれぞれ異なる色の光を照射し、複数のジェスチャ領域を撮影した撮影結果からジェスチャ操作を検出する共に当該ジェスチャ操作されたジェスチャ領域を検出する。そして、検出されたジェスチャ領域に対応する操作対象機器に対して、検出されたジェスチャ操作に対応する予め定めた操作を行うように制御する。
よって、運転動作をより慎重に行う必要がある場面、例えば高速走行時には、ジェスチャが短時間で完了するようにすることが好ましい。
一方で、短時間で完了するような簡易なジェスチャを常時採用すると、操作入力の誤認識率が高まる可能性がある。
請求項2の発明にかかる操作入力装置は、前記ジェスチャ決定手段は、1つの操作入力に対して、前記走行速度が所定速度以上の場合に適用する高速時ジェスチャと、前記走行速度が前記所定速度未満の場合に適用する通常時ジェスチャとを予め決定しておき、前記走行速度に基づいて前記有効ジェスチャを前記高速時ジェスチャと前記通常時ジェスチャとの間で切り替える、ことを特徴とする。
請求項3の発明にかかる操作入力装置は、前記操作入力は複数種類設定されており、前記ジェスチャ決定手段は、前記複数種類の操作入力を、前記走行速度に基づいて前記有効ジェスチャを前記高速時ジェスチャと前記通常時ジェスチャとの間で切り替える切替操作入力群と、前記走行速度が所定速度以上の場合には前記操作入力を禁止する禁止操作入力群と、に分けて設定する、ことを特徴とする。
請求項4の発明にかかる操作入力装置は、前記高速時ジェスチャは、前記通常時ジェスチャよりもジェスチャに要する時間またはジェスチャによって移動する部位の移動距離が短い、ことを特徴とする。
請求項5の発明にかかる操作入力装置は、前記有効ジェスチャは、ジェスチャ動作と、当該ジェスチャ動作が行われた前記3次元空間上の位置を示すジェスチャ領域とによって特定され、前記ジェスチャ領域は、前記3次元空間を少なくとも2つの座標軸方向に沿って複数の領域に分割したものである、ことを特徴とする。
請求項6の発明にかかる操作入力装置は、前記3次元空間には車両のステアリングホイールが配置されており、前記ジェスチャ領域は、前記3次元空間を前記ステアリングホイールの中心点を原点として前記車両の上下方向にほぼ沿った略上下方向軸、および前記車両の前後方向にほぼ沿った略前後方向軸に沿って分割したものであり、前記略上下方向軸に沿った空間は、前記ステアリングホイールの内周領域、前記ステアリングホイールの外縁領域、および前記外縁領域より上方の上方領域に分割され、前記略前後方向軸に沿った空間は、前記ステアリングホイールが運転者と対向する面である前面領域と、前記ステアリングホイールの車体への取り付け面である後面領域とに分割される、ことを特徴とする。
請求項7の発明にかかる操作入力装置は、前記3次元空間には車両のステアリングホイールが配置されており、前記ジェスチャ領域は、前記3次元空間を前記ステアリングホイールの中心点を原点として前記車両の上下方向にほぼ沿った略上下方向軸、前記車両の前後方向にほぼ沿った略前後方向軸、および前記車両の車幅方向にほぼ沿った略車幅方向軸に沿って分割したものであり、前記略上下方向軸に沿った空間は、前記ステアリングホイールの内周領域、前記ステアリングホイールの外縁領域、および前記外縁領域より上方の上方領域に分割され、前記略前後方向軸に沿った空間は、前記ステアリングホイールが運転者と対向する面である前面領域と、前記ステアリングホイールの車体への取り付け面である後面領域とに分割され、前記略車幅方向軸に沿った空間は、前記ステアリングホイールの中心点から一方の車側側の領域と、前記中心点から他方の車側側の領域とに分割される、ことを特徴とする。
請求項2の発明によれば、運転動作をより慎重に行う必要がある高速走行時と、運転動作に比較的余裕がある通常走行時とで操作入力として用いる有効ジェスチャを変更する。よって、車載機器の操作入力にジェスチャを用いる場合に、運転動作とジェスチャ動作とを並行して行いやすくすることができ、車両走行中の安全性を向上させることができる。
請求項3の発明によれば、複数種類の操作入力を切替操作入力群と禁止操作入力群とに分けて設定する。よって、例えば高速走行中は必要性が低い操作入力を禁止するなどして、高速走行時の有効ジェスチャの数を減らすことができ、高速走行時における操作者(運転者)の注意を走行動作に向けやすくすることができる。
請求項4の発明によれば、高速時ジェスチャは通常時ジェスチャよりもジェスチャに要する時間またはジェスチャによって移動する部位の移動距離が短いので、短時間で操作入力を完了することができ、操作者(運転者)の注意が操作入力に向く時間を短縮することができる。
請求項5の発明によれば、3次元空間内における操作者のジェスチャを認識して操作入力を受け付けるにあたって、予め定められた所定のジェスチャ動作を行ったか否かと、当該所定のジェスチャが行われた領域とに基づいて有効ジェスチャを特定する。よって、領域に区分されていない単一空間内でジェスチャを行う場合と比較して、操作入力の意図のない単なる動作を操作入力のジェスチャと誤認識する可能性を低減することができる。また、ジェスチャ領域は3次元空間を少なくとも2つの座標軸方向に沿って複数の領域に分割したものであるので、ジェスチャ動作を行う位置をより詳細に特定することができ、操作入力の認識率を向上させることができる。また、ジェスチャ動作とジェスチャ領域との組み合わせによって、操作入力の種類を増加させることができる。
請求項6および請求項7の発明によれば、車両のステアリングホイールが基準となって、操作者が座標軸方向を認識しやすくなり、ジェスチャ動作を容易かつ正確に行うことができる。
図1は、実施の形態にかかる操作入力装置10の構成を示すブロック図である。
実施の形態にかかる操作入力装置10は、図示しない車両に搭載されており、3次元空間S内における操作者のジェスチャを認識して車両内の車載機器30(操作対象機器)への操作入力を受け付ける。
本実施の形態では、3次元空間Sとは車両内の車室空間であり、特に運転席近傍のステアリングホイール20が配置された空間を指す。
また、本実施の形態では、ステアリングホイール20を基準として周囲の空間を複数の領域(ジェスチャ領域)に分割し、どの領域でどのようなジェスチャ(ジェスチャ動作)が行われたかによって、操作内容を識別する。
すなわち、操作入力装置10は、ジェスチャを用いた操作入力が行われる際に、ジェスチャ動作と、そのジェスチャ動作が行われた位置を示すジェスチャ領域によって操作入力の内容を特定する。
このように、ジェスチャ時に基準となる部材(ステアリングホイール20)を空間内で特定することによって、操作者(運転者)がジェスチャの基準となる位置を認識しやすく、操作を行いやすくすることができるとともに、操作入力装置10におけるジェスチャの認識率を向上させることができる。
図2に示すように、ステアリングホイール20は、環状のグリップ部22と、当該グリップ部22の中央に配置されたセンター部24と、当該センター部24から左右の径方向に延設されてセンター部24とグリップ部22とを接続する複数のスポーク部26と、を有している。
また、図3に示すように、ステアリングホイール20は、車室内前方の幅方向に延びて形成されているインストルメントパネル31からコラムカバー32を介して配設されている。
ステアリングホイール20は、コラムカバー32内でステアリングシャフト34の上端と連結されている 。ステアリングシャフト34は、筒状のステアリングコラム36内に回転自在に支持され、コラムカバー32内からインストルメントパネル31内にかけて延びている。
ステアリングコラム36には、ステアリングホイール20の角度を変更するチルト装置38がインストルメントパネル31内に設けられている。
本実施の形態では、3次元空間Sを3つの座標軸方向、すなわちステアリングホイール20の中心点を原点Oとして、車両の上下方向にほぼ沿った略上下方向軸であるX軸、車両の前後方向にほぼ沿った略前後方向軸であるZ軸、および車両の車幅方向にほぼ沿った略車幅方向軸であるY軸に沿って分割してジェスチャ領域を特定する。
ここで、車両の上下方向や前後方向等にほぼ沿ったとは、図3に示すようにステアリングホイール20は車両の前後方向に傾けて配置されている場合が多く、後述のようにステアリングホイール20の円環を基準として座標軸を設定した場合、車両の上下方向や前後方向に厳密には沿わないことを意味する。
なお、外縁領域X2は、例えばステアリングホイール20のグリップ部22の上端部22Aから上に数センチ程度(操作者の握りこぶしの高さ程度)までの領域である。
また、本実施の形態では、各領域X1〜X3を原点Oより上の空間にのみ設定している。これは、原点Oより下の空間は操作者の視界に入りにくく、操作が行いづらいためである。
しかしながら、図13Aに示すように、原点Oより下の空間にも各領域X1〜X3を設定してもよい。また、図13Bに示すように、原点Oより上の空間に設定された領域X1〜X3と、原点Oより下の空間に設定された領域X1〜X3(領域X1’〜X3’)とを別個の領域として設定してもよい。
上記の構成のうち、ジェスチャ決定手段12およびジェスチャ識別手段14は、車両ECU等の処理部によって構成される。車両ECUは、CPU、制御プログラムなどを格納・記憶するROM、制御プログラムの作動領域としてのRAM、各種データを書き換え可能に保持するEEPROM、周辺回路等とのインターフェースをとるインターフェース部などを含んで構成され、上記CPUが上記制御プログラムを実行することによって、ジェスチャ決定手段12またはジェスチャ識別手段14として機能する。
ジェスチャ決定手段12は、車両の走行速度に基づいて操作入力として受け付ける有効ジェスチャを決定する。
より詳細には、ジェスチャ決定手段12は、車両の走行速度が高速(所定速度以上)の場合には、操作者の注意を運転操作に対してより多く向ける必要があると判断して、操作者の注意がジェスチャを用いた操作入力に向く割合を低くするようなジェスチャを有効ジェスチャとして決定する。
本実施の形態では、有効ジェスチャを、ジェスチャ動作と、当該ジェスチャ動作が行われた3次元空間S上の位置を示すジェスチャ領域とによって特定する。
<1>すべての操作入力について、有効ジェスチャを通常時(走行速度が所定速度未満の時)のジェスチャよりも簡易な高速時ジェスチャに切り替える。
すなわち、1つの操作入力に対して、走行速度が所定速度以上の場合に適用する高速時ジェスチャと、走行速度が所定速度未満の場合に適用する通常時ジェスチャとを予め決定しておき、走行速度に基づいて有効ジェスチャを高速時ジェスチャと通常時ジェスチャとの間で切り替える。
ここで、高速時ジェスチャは、通常時ジェスチャよりもジェスチャに要する時間またはジェスチャによって移動する部位の移動距離が短いジェスチャに設定される。
<2>複数種類の操作入力のうち、一部の操作入力は有効ジェスチャを通常時ジェスチャから高速時ジェスチャに切り替え(切替操作入力群)、一部の操作入力は操作入力を禁止する(禁止操作入力群)。
すなわち、操作入力が複数種類設定されている場合、複数種類の操作入力を、走行速度に基づいて有効ジェスチャを高速時ジェスチャと通常時ジェスチャとの間で切り替える切替操作入力群(上記<1>と同様)と、走行速度が所定速度以上の場合には操作入力を禁止する禁止操作入力群と、に分けて設定する。
<3>高速走行時には有効ジェスチャをなくす。
すなわち、高速走行時にはジェスチャを用いた操作入力を全面的に禁止する。
なお、上記<1>または<2>の場合において、一部の操作入力の通常時ジェスチャと高速時ジェスチャとが同一のジェスチャであってもよい。
操作識別データベースDBは、3次元空間S内のどの領域でどのようなジェスチャ動作が行われたかによって、操作内容を識別するためのデータが記録されている。
図4は、操作識別データベースDBの内容を模式的に示す表である。
図4の表では、5種類の操作入力(第1の操作入力〜第5の操作入力)について、操作対象機器1481、操作内容1482、通常時ジェスチャ1483、高速時ジェスチャ1484がそれぞれ示されている。
ジェスチャ決定手段12は、車両の走行速度が所定速度未満の場合には通常時ジェスチャを、車両の走行速度が所定速度以上の場合には高速時ジェスチャを、有効ジェスチャとして決定する。
通常時ジェスチャ1483および高速時ジェスチャ1484は、ジェスチャ動作と、ジェスチャ動作が行われる領域(ジェスチャ領域)の2つの要素から特定される。
第1の操作入力の通常時ジェスチャは、ステアリングホイール20の上方領域X3かつ後面領域Z2で、操作者の手をグー(握りこぶし)からパー(手のひらを広げる)に変化させるジェスチャ動作を行うものである。
すなわち、図5に示すようにステアリングホイール20の上方のインストルメントパネル31寄りの領域に操作者の手Hを位置させて、手Hの形状をグーからパーへと変化させるジェスチャである。
なお、図5〜図7、図11において、図Aはステアリングホイール20の正面図であり、図Bはステアリングホイール20の側面図である。また、図8〜図10において、図Aと図Bは共にステアリングホイール20の正面図である。
また、第1の操作入力の高速時ジェスチャは、ステアリングホイール20の上方領域X3かつ後面領域Z2で、ステアリングホイール20に対して操作者の手をかざすジェスチャ動作を行うものである。
すなわち、図6に示すようにステアリングホイール20の上方で下向き(ステアリングホイール20向きに)操作者の手Hを広げるジェスチャである。
このように、高速時ジェスチャは通常時ジェスチャと比較して短時間に動作が完了するものになっている。
第2の操作入力の通常時ジェスチャは、操作者の手をステアリングホイール20の内周領域X1の前面領域Z1から後面領域Z2に移動させるジェスチャ動作を行うものである。
すなわち、図7に示すようにステアリングホイール20の内周に手をくぐらせるジェスチャである。
一方、第2の操作入力の高速時ジェスチャは設定されていない。すなわち、高速時には第2の操作入力は禁止となる。
高速時に禁止となる動作としては、例えば高速時に行うと走行時の安全性が低下する操作や、操作内容の緊急性が低く走行速度が所定速度以下になってから行うことが好ましい操作などが挙げられる。
第3の操作入力の通常時ジェスチャは、ステアリングホイール20の外縁領域X2に沿って操作者の手を右側領域Y1から左側領域Y2へと移動させ、さらに右側領域Y1へと戻すジェスチャ動作を行うものである。
すなわち、図8Aに示すように操作者の右手Hをステアリングホイール20の外縁に沿って車幅方向に往復させるジェスチャである。これは、操作者が左折操作をする際にステアリングホイール20を左側に回転させる動作を模擬している。
また、第3の操作入力の高速時ジェスチャは、操作者の右手Hをステアリングホイール20の外縁領域X2かつ前面領域Z1と後面領域Z2との境界付近で、グー(握りこぶし)からパー(手のひらを広げる)に変化させるジェスチャ動作を行うものである。
すなわち、図9に示すようにステアリングホイール20の保持位置で操作者の右手Hの形状をグーからパーへと変化させるジェスチャである。
このように、高速時ジェスチャは通常時ジェスチャと比較して、ジェスチャによって移動する部位(本実施の形態では操作者の手)の移動距離が短いものとなっている。
第4の操作入力の通常時ジェスチャは、ステアリングホイール20の外縁領域X2に沿って操作者の手を左側領域Y2から右側領域Y1へと移動させ、さらに左側領域Y2へと戻すジェスチャ動作を行うものである。
すなわち、図8Bに示すように操作者の左手Hをステアリングホイール20の外縁に沿って車幅方向に往復させるジェスチャである。これは、操作者が右折操作をする際にステアリングホイール20を右側に回転させる動作を模擬している。
また、第4の操作入力の高速時ジェスチャは、操作者の左手Hをステアリングホイール20の外縁領域X2かつ前面領域Z1と後面領域Z2との境界付近で、グー(握りこぶし)からパー(手のひらを広げる)に変化させるジェスチャ動作を行うものである。
すなわち、図10に示すようにステアリングホイール20の保持位置で操作者の左手Hの形状をグーからパーへと変化させるジェスチャである。
第5の操作入力は、ステアリングホイール20の内周領域X1かつ前面領域Z1で、ステアリングホイール20に対して手をかざすジェスチャ動作を行うものである。
すなわち、図11に示すようにステアリングホイール20に正対して操作者の手Hを広げるジェスチャである。
この第5の操作は、通常時ジェスチャ1483と高速時ジェスチャ1484とが同じ動作となっている。このように、例えば通常時ジェスチャ1483が比較的簡易なジェスチャである場合などは、必ずしも通常時ジェスチャ1483と高速時ジェスチャ1484とを異なる動作にしなくてもよい。
撮影手段13は、例えば赤外線カメラであり、夜間でも3次元空間内の映像を撮影可能とする。また、撮影手段13を複数のカメラ(ステレオカメラ等)で構成してもよい。
撮影手段13の設置位置は任意であるが、ステアリングホイール20および上述した各領域X1〜X3,Y1,Y2,Z1,Z2を撮影範囲に含むことができる位置とする。
ジェスチャ識別手段14は、動作識別手段140、領域識別手段142、操作内容特定手段144、および機器制御手段146を有する。
本実施の形態において、操作者とは運転者であり、動作を行う部分は手Hである。動作識別手段140は、公知の画像認識技術(パターン認識技術)を用いて撮影画像中に映る手を識別し、さらに手の各点の位置が時間経過とともにどのように変化するかに基づいて、手のジェスチャ動作を認識する。そして、ジェスチャ決定手段12で決定された有効ジェスチャのジェスチャ動作と一致するジェスチャ動作を行ったか否かを識別する。
領域識別手段142は、撮影画像中のステアリングホイール20の位置とジェスチャ動作時における操作者の手の位置との相対関係から、当該ジェスチャ動作が複数の領域X1〜X3,Y1,Y2,Z1,Z2のいずれで行われたかを識別する。
操作内容特定手段144は、動作識別手段140で識別されたジェスチャ動作の種類と、領域識別手段142で識別された領域との組み合わせが有効ジェスチャに一致するかを判断し、一致している場合には当該操作入力に対応する操作対象機器30への操作内容を特定する。
例えば、車両の走行速度が所定速度未満であり、有効ジェスチャが通常時ジェスチャとされている際に、動作識別手段140で識別されたジェスチャ動作が操作者の手の形状をグーからパーへと変化させるジェスチャ動作(第1の操作入力におけるジェスチャ動作)であったとする。
このとき、領域識別手段142で識別された領域がステアリングホイール20の上方領域X3かつ後面領域Z2である場合には、操作内容特定手段144は、第1の操作入力が行われたと判断し、車両のスモールランプおよびテールランプの点灯または消灯が操作内容であると特定する。
また、領域識別手段142で識別された領域がステアリングホイール20の内周領域X1や前面領域Z1などである場合には、該当する操作入力はないため、操作内容特定手段144は、操作入力なしと判定する。
すなわち、操作内容特定手段144は、動作識別手段140で識別されたジェスチャ動作と、領域識別手段142で識別された領域との組み合わせが、操作識別データベースDBに記録された有効ジェスチャのいずれかに一致した場合のみ、有効な操作入力として認識する。
例えば上記第1の操作入力が行われた場合には、機器制御手段146は、車両のスモールランプおよびテールランプに対して点灯および消灯を切り換える制御信号を出力する。
操作入力装置10は、車両の走行中は図12に示す処理をくり返し行う。
まず、速度検出手段11によって、車両の走行速度を検出する(ステップS800)。
つぎに、有効ジェスチャ決定手段12によって、ステップS800で検出された走行速度に基づいて有効ジェスチャを決定する(ステップS801)。すなわち、走行速度が所定速度未満の場合は通常時ジェスチャを有効ジェスチャとして決定し、走行速度が所定速度以上の場合は高速時ジェスチャを有効ジェスチャとして決定する。
動作識別手段140は、撮影手段13で撮影された撮影画像を解析し、操作者が有効ジェスチャに含まれるジェスチャ動作(有効なジェスチャ動作)を行ったか否かを判断する(ステップS803)。
操作者が有効ジェスチャに含まれるジェスチャ動作を行っていない場合は(ステップS803:No)、ステップS800に戻って以降の処理をくり返す。
また、操作者が有効ジェスチャに含まれるジェスチャ動作を行った場合は(ステップS803:Yes)、領域識別手段142によってジェスチャ動作を行った領域を特定する(ステップS804)。
つぎに、操作内容特定手段144は、操作者が行ったジェスチャ動作と当該ジェスチャ動作を行った領域との組み合わせが、いずれかの有効ジェスチャに一致するか否かを判断する(ステップS806)。
いずれかの有効ジェスチャに一致しない場合は(ステップS806:No)、ステップS800に戻って以降の処理をくり返す。
また、いずれかの有効ジェスチャに一致する場合は(ステップS806:Yes)、操作対象機器30および制御内容を特定し(ステップS808)、機器制御手段146によって操作対象機器30へと制御信号を出力する(ステップS810)。
その後、ステップS800に戻り、以降の処理をくり返す。
また、操作入力装置10によれば、前方の注視を要求される車両の運転中に入力部等を用いずに車載機器を操作することができ、車両運転中の安全性を向上させることができる。
また、操作入力装置10は、運転動作をより慎重に行う必要がある高速走行時と、運転動作に比較的余裕がある通常走行時とで操作入力として用いる有効ジェスチャを変更する。よって、車載機器の操作入力にジェスチャを用いる場合に、運転動作とジェスチャ動作とを並行して行いやすくすることができ、車両走行中の安全性を向上させることができる。
また、操作入力装置10は、複数種類の操作入力を切替操作入力群と禁止操作入力群とに分けて設定する。よって、例えば高速走行中は必要性が低い操作入力を禁止するなどして、高速走行時の有効ジェスチャの数を減らすことができ、高速走行時における操作者(運転者)の注意を走行動作に向けやすくすることができる。
高速時ジェスチャは通常時ジェスチャよりもジェスチャに要する時間またはジェスチャによって移動する部位の移動距離が短いので、短時間で操作入力を完了することができ、操作者(運転者)の注意が操作入力に向く時間を短縮することができる。
また、操作入力装置10は、3次元空間内における操作者のジェスチャを認識して操作入力を受け付けるにあたって、予め定められた所定のジェスチャ動作を行ったか否かと、当該所定のジェスチャが行われた領域とに基づいて操作入力の内容(操作対象機器の動作)を特定する。
よって、領域に区分されていない単一空間内でジェスチャを行う場合と比較して、操作入力の意図のない単なる動作を操作入力のジェスチャと誤認識する可能性を低減することができる。
また、ジェスチャ領域は3次元空間を少なくとも2つの座標軸方向に沿って複数の領域に分割したものであるので、ジェスチャ動作を行う位置をより詳細に特定することができ、操作入力の認識率を向上させることができる。また、ジェスチャ動作とジェスチャ領域との組み合わせによって、操作入力の種類を増加させることができる。
また、操作入力装置10では、車両のステアリングホイールが基準となって、操作者が座標軸方向を認識しやすくなり、ジェスチャ動作を容易かつ正確に行うことができる。
Claims (7)
- 3次元空間内における操作者のジェスチャを認識して操作対象機器への操作入力を受け付ける操作入力装置であって、
前記操作対象機器は車両に搭載された車載機器であり、
前記車両の走行速度を検出する速度検出手段と、
前記走行速度に基づいて前記操作入力として受け付ける有効ジェスチャを決定するジェスチャ決定手段と、
前記3次元空間を連続的に撮影する撮影手段と、
前記撮影手段によって撮影された撮影画像に基づいて、前記操作者が前記ジェスチャ決定手段によって決定された有効ジェスチャを行ったか否かを識別し、前記有効ジェスチャを行った際に、前記有効ジェスチャに対応する動作を前記操作対象機器に行わせる制御信号を出力するジェスチャ識別手段と、
を備えることを特徴とする操作入力装置。 - 前記ジェスチャ決定手段は、1つの操作入力に対して、前記走行速度が所定速度以上の場合に適用する高速時ジェスチャと、前記走行速度が前記所定速度未満の場合に適用する通常時ジェスチャとを予め決定しておき、前記走行速度に基づいて前記有効ジェスチャを前記高速時ジェスチャと前記通常時ジェスチャとの間で切り替える、
ことを特徴とする請求項1記載の操作入力装置。 - 前記操作入力は複数種類設定されており、
前記ジェスチャ決定手段は、前記複数種類の操作入力を、前記走行速度に基づいて前記有効ジェスチャを前記高速時ジェスチャと前記通常時ジェスチャとの間で切り替える切替操作入力群と、前記走行速度が所定速度以上の場合には前記操作入力を禁止する禁止操作入力群と、に分けて設定する、
ことを特徴とする請求項2記載の操作入力装置。 - 前記高速時ジェスチャは、前記通常時ジェスチャよりもジェスチャに要する時間またはジェスチャによって移動する部位の移動距離が短い、
ことを特徴とする請求項2または3記載の操作入力装置。 - 前記有効ジェスチャは、ジェスチャ動作と、当該ジェスチャ動作が行われた前記3次元空間上の位置を示すジェスチャ領域とによって特定され、
前記ジェスチャ領域は、前記3次元空間を少なくとも2つの座標軸方向に沿って複数の領域に分割したものである、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の操作入力装置。 - 前記3次元空間には車両のステアリングホイールが配置されており、
前記ジェスチャ領域は、前記3次元空間を前記ステアリングホイールの中心点を原点として前記車両の上下方向にほぼ沿った略上下方向軸、および前記車両の前後方向にほぼ沿った略前後方向軸に沿って分割したものであり、
前記略上下方向軸に沿った空間は、前記ステアリングホイールの内周領域、前記ステアリングホイールの外縁領域、および前記外縁領域より上方の上方領域に分割され、
前記略前後方向軸に沿った空間は、前記ステアリングホイールが運転者と対向する面である前面領域と、前記ステアリングホイールの車体への取り付け面である後面領域とに分割される、
ことを特徴とする請求項5記載の操作入力装置。 - 前記3次元空間には車両のステアリングホイールが配置されており、
前記ジェスチャ領域は、前記3次元空間を前記ステアリングホイールの中心点を原点として前記車両の上下方向にほぼ沿った略上下方向軸、前記車両の前後方向にほぼ沿った略前後方向軸、および前記車両の車幅方向にほぼ沿った略車幅方向軸に沿って分割したものであり、
前記略上下方向軸に沿った空間は、前記ステアリングホイールの内周領域、前記ステアリングホイールの外縁領域、および前記外縁領域より上方の上方領域に分割され、
前記略前後方向軸に沿った空間は、前記ステアリングホイールが運転者と対向する面である前面領域と、前記ステアリングホイールの車体への取り付け面である後面領域とに分割され、
前記略車幅方向軸に沿った空間は、前記ステアリングホイールの中心点から一方の車側側の領域と、前記中心点から他方の車側側の領域とに分割される、
ことを特徴とする請求項5記載の操作入力装置。
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