JP2016090926A - トナー量推定装置、および画像形成装置 - Google Patents

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Kota Fujimori
仰太 藤森
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加余子 田中
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Natsumi Matsue
菜摘 松江
吉田 晃
Akira Yoshida
晃 吉田
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Kazufumi Kimura
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Abstract

【課題】正反射センサーの取り付けの精度や転写ベルトの走行ばたつき、ローラー偏心などの影響を受けずに転写ベルトに形成したトナーパッチのトナー量を正確に推定する【解決手段】用紙Sに転写されるトナー像が形成される中間転写ベルト20に少なくとも黒色トナーを含む複数色のトナーパッチを形成し、一つの光量調整の可能な光源61と、中間転写ベルト20からの反射光を受光する受光センサー62と、受光センサー62の出力に基づいてからトナー量を推定する信号処理演算手段65と、を備える。受光センサー62は、光源61から照射された光が中間転写ベルト20の表面で反射した際に正反射する光を受光可能、かつ互いに隣接する位置に配置された9個のセンサー71〜79を備え、信号処理演算手段65は、センサー71〜79のそれぞれの信号を処理、演算してトナー量を推定する。【選択図】図1

Description

本発明は、トナー量推定装置、および画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では出力媒体上の色や濃度を正しく再現するため、定着前のトナー量を適切にする必要がある。そこで転写ベルト上に所定のテスト用のトナーパッチを形成して、このトナーパッチのトナー量を検知し、画像形成条件を制御することがある。このトナー量の検知には反射型の光センサーが用いられるのが一般的である。
ここで、転写ベルトは、感光体からのトナーを適切に転写するために表面電気抵抗を適切な値にする必要があり、このためカーボン等の抵抗制御材料を混入するため、転写ベルトは通常黒色となる。従って、一般的なスキャナや濃度計のように光源を拡散反射して受光すると、転写ベルトと黒色トナーの感度差が十分に得られず、検知精度が悪くなる。そこで、転写ベルトの表面の光沢度を高くして、形成されたトナーとの光沢度の差を検知する正反射方式のものが用いられる。またカラートナーの場合は、同様に転写ベルトとトナーとの光沢度差により検知することができるが、より高濃度部(高明度部)を検知するため、スキャナや濃度計と同じように、光源を拡散受光するように配置することがある。
黒色トナー、カラートナーの両方を一つのセンサーで検知するためには、正反射と拡散反射を受光できる位置に2つ受光装置を設けることとなる。この場合、黒色トナーについては正反射受光して転写ベルトのトナー表面の光沢度の違いからトナー量を検知する、一方カラートナーについては、拡散受光部の出力を検知してトナー量を検知する。
また、さらにカラートナーをより精度よく検知するには、黒ベルト以外に明度が明らかな白基準を設けて補正を行うことや、黒トナーと同様に低濃度側ではトナー表面からの拡散光が明度上昇より大きくなる特性を利用して拡散出力を補正するものがある。これにより、光源の光量ばらつきや、取り付け位置による拡散光の変化により発生するトナー量検知のばらつきを防止する。
反射光の光軸のずれによるトナー濃度の検出結果への影響を補正する技術として、特許文献1には、トナー濃度センサーに近接して2つのLEDと2つのフォトダイオードが、転写ベルトから所定距離で、LEDから照射され転写ベルト表面で反射した光のフォトダイオードでの受光光量が等しくなるよう配置され、LEDを発光させ、転写ベルト表面からの反射光の、フォトダイオードでの受光光量のバランスによって、反射光の光軸のずれを検出し、そのずれに基づいてトナー濃度の検出結果を補正するものが記載されている。
また、特許文献2には、像担持体上に形成された黒以外のトナーパターン像に発光素子の光を照射し、その反射光量を受光素子で検出した結果によって作像条件を制御するトナー濃度検出・制御手段を備えた画像形成装置において、トナー濃度検出・制御手段は、像担持体表面からの正反射光量を受光する第1の受光素子と拡散反射光量を受光する第2の受光素子を備え、像担持体上のトナーが1層以下のときは第1の受光素子で正反射光量を検出し、その結果によってトナー濃度(トナー付着量)を算出し、像担持体上のトナーが1層以上のときは第2の受光素子で拡散反射光量を検出し、その結果によってトナー濃度(トナー付着量)を算出するものが記載されている。
上述のように、黒色転写ベルトの黒色トナーおよびカラートナーのトナー量を検知するときに、共に正反射受光が用いられることがある。しかし、正反射を受光センサーで検出する場合、受光センサーの取り付け状態や、転写ベルトの走行ばたつき、転写ベルトのセンサーへの対向部をローラーで支持している場合におけるローラーの偏心や円柱度により、センサーの光軸合わせが難しいという問題がある。
本発明は、正反射センサーの取り付けの精度や、転写ベルトの走行ばたつき、ローラー偏心などの影響を受けずに転写ベルトに形成したトナーパッチのトナー量を正確に推定することができるトナー量推定装置を提供することを目的とする。
本発明に係るトナー量推定装置は、記録媒体に転写されるトナー像が形成される像担持体に少なくとも黒色トナーを含む複数色のトナーパッチを形成するトナーパッチ形成手段と、一つの光量調整の可能な光源と、前記像担持体からの反射光を受光する受光装置と、前記受光装置の出力に基づいてからトナー量を推定する信号処理演算手段とを備え、前記複数色のトナー量を推定するトナー量推定装置において、前記受光装置は、光源から照射された光が前記像担持体の表面で反射した際に正反射する光を受光可能、かつ互いに隣接する位置に配置された複数の正反射受光部を備え、前記信号処理演算手段は、前記正反射受光部のそれぞれの出力信号を処理、演算して前記像担持体に形成されたトナーパッチのトナー量を推定することを特徴とする。
本発明によれば、正反射センサーの取り付けの精度や、転写ベルトの走行ばたつき、ローラー偏心などの影響を受けずに転写ベルトにしたトナー量を正確に推定することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係るトナー量推定装置を示す模式図である。 同トナー量推定装置におけるセンサーへの受光状態を示す模式図である。 同トナー量推定装置のセンサーにおける受光エリアを示す模式図である。 同トナー量推定装置の処理を示すフローチャートである。 正反射光位置の素子が傾いた場合のトナー量検知誤差の一例を示すグラフである。 受光センサーの傾き状態を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態に係るトナー量推定装置、および画像形成装置について説明する。
まず、本発明に係る画像形成装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。実施形態に係る画像形成装置1は、フルカラー画像が形成可能なタンデム型のカラー画像形成装置である。
画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の4色のカラートナー像を重ね合わせてカラー画像を形成する。画像形成装置1は、作像手段として4台の作像ユニット10Y、10M、10C、10Bkを備える。この作像ユニット10Y、10M、10C、10Bkから、中間転写ベルト20に各色のカラートナー像が一次転写される。中間転写ベルト20は、複数のローラー21、22、23、25、32、33にかけ回された無端状のベルト部材である。また、作像ユニット10Y、10M、10C、10Bkは、中間転写ベルト20上部走行辺に沿って並べて設けられている。複数のローラー21、22、23、25、32、33のうち符号21で示したローラーは駆動ローラーをなす。
各作像ユニット10Y、10M、10C、10Bkは、扱うトナーの色が異なるだけで、その構成は同一である。作像ユニット10Y、10M、10C、10Bkは、それぞれ像担持体としての感光体ドラム11と、この感光体ドラム11の周りに配置された帯電手段12と、現像装置13と、クリーニング装置14と、一次転写ローラー15とを備える。一次転写ローラー15は、感光体ドラム11に対向するように中間転写ベルト20の内側に配置され一次転写部を構成する。
また、本実施形態に係る画像形成装置1は、各作像ユニット10Y、10M、10C、10Bkごとに露光手段16を備えている。この露光手段16としては、例えばLED(Light Emitting Diode)等が帯電手段12と現像装置13の間に位置して配置されている。なお、露光手段としては、各作像ユニット10に共通の露光装置、例えばレーザー書き込み装置を用いることもできる。また、この画像形成装置1は、中間転写ベルト20の転写対向ローラーをなすローラー32に対向して二次転写部材である二次転写ローラー31が配置されている。この例では、中間転写ベルト20および二次転写ローラー31で転写ニップNを形成し、二次転写部30をなす。
二次転写ローラー31の上流側には記録媒体である用紙Sを移送する搬送部材である搬送ローラー対54が、図中左側には無端状のベルト55aを備える搬送装置55が配置されている。また、搬送装置55の、図中左側には定着装置40が設けられている。 この定着装置40は、加熱ローラー41と定着ローラー42とに掛け渡された定着ベルト43を有するベルト定着装置であり、定着ベルト43を挟んで定着ローラー42に加圧ローラー44が押しつけられている。
画像形成装置1内の下部には複数の用紙Sからなる用紙束を収納する給紙トレイ50が配置されている。給紙トレイ50には、給紙手段としてピックアップコロ51、分離給送ローラー52が配置されている。また、図1において、一点鎖線で示す用紙搬送経路中の適宜の位置には、搬送ローラー53が配置される。さらに、用紙ガイドが適宜設けられる。この他、必要に応じて、手差し給紙部や用紙反転部を設けることもできる。また、画像読取装置(スキャナ)や自動原稿給送装置(ADF)などを装着することも可能である。
次に画像形成装置1における画像形成動作について説明する。以下、各色の作像ユニット10Y、10M、10C、10Bkにおいて同一の動作をなす。各作像ユニット10Y、10M、10C、10Bkの各感光体ドラム11が図示しない駆動手段によって図中反時計方向に回転駆動され、感光体ドラム11の表面が帯電手段12によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された感光体表面には露光手段16からの走査光が照射され、これによって各作像ユニット10Y、10M、10C、10Bkの感光体ドラム11表面に静電潜像が形成される。
このとき、各感光体ドラム11に露光される画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように形成された静電潜像に現像装置13によって各色のトナーが付与され、トナー像として可視化される。また、中間転写ベルト20が図中時計回りに走行駆動され、各作像ユニット10において一次転写ローラー15の作用により感光体ドラム11から中間転写ベルト20に各色トナー像が順次重ね転写される。
このようにして中間転写ベルト20はその表面にフルカラーのトナー像を保持する。なお、作像ユニット10のいずれか一つを使用して単色画像を形成したり、複数の作像ユニットを用いて2色又は3色の画像を形成したりすることもできる。モノクロプリントの場合は、4個の作像ユニットのうち、図の一番右側の黒の作像ユニット10Bkを用いて画像形成を行う。
そして、トナー像を転写した後の感光体ドラム11表面に付着する残留トナーは、クリーニング装置14によって感光体ドラム表面から除去され、次いでその表面が図示しない除電器の作用を受けて表面電位が初期化されて次の画像形成に備える。一方、給紙トレイ50から用紙Sが搬送され、搬送ローラー対54によって、中間転写ベルト20上に保持されたトナー像とのタイミングを取って二次転写位置に向けて送り出される。
二次転写ローラー31によって中間転写ベルト20に形成されたトナー像が転写ニップNにおいて用紙Sに一括して転写される。トナー像を転写された用紙Sは搬送装置55によって定着装置40へと送られ、定着装置40を通過するとき、熱と圧力によってトナー像が用紙Sに溶融定着される。トナー像が定着された用紙Sは図示しない排紙トレイに排出される。画像形成装置1には、画像形成に際して実施形態に係るトナー量推定装置でトナー量が適正であるかが検知され、画像形成条件を調整する。
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態1に係るトナー量推定装置60について説明する。図2は本発明の実施形態1に係るトナー量推定装置を示す模式図、図3は正反射受光素子における反射光の状態を示す模式図、図4は同トナー量推定装置のセンサーにおける受光エリアを示す模式図である。
トナー量推定装置60は、一つの光量調整の可能な光源61と、中間転写ベルト20からの反射光を受光する受光装置である受光センサー62と、受光センサー62の出力に基づいてからトナー量を推定する信号処理演算手段65とを備える。そして、受光センサー62は、光源61から照射された光が中間転写ベルト20の表面で反射した際に正反射する光を受光可能、かつ互いに隣接する位置に配置された複数の正反射受光部である9つのセンサー71〜79を備える。そして、信号処理演算手段65がセンサー71〜79のそれぞれの信号を処理、演算してトナー量を推定する。
受光センサー62は、9区分に分けられ隣接したエリア「1」〜エリア「9」に配置されている。エリア「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」には、正反射受光素子であるセンサー71、72、73、74、75、76、77、78、79が配置されている。なお、図2において、中間転写ベルト20には、2つのトナーパッチ80が表示されている。トナーパッチ80は、作像ユニット10Y、10M、10C、10Bkのうちの所定のものをトナーパッチ形成手段として作動して複数色のものが作成できる。実施形態1に係るトナー量推定装置60では、黒色トナーによるトナーパッチを作成する。
実施形態1に係るトナー量推定装置60において、中間転写ベルト20は、図2に示すように、駆動ローラーであるローラー21と、ベルト支持ローラー64に支持されている。また、光源61と受光センサー62とは、信号処理演算手段65に接続されている。信号処理演算手段65は、受光センサー62からの信号を演算処理して、トナー量を推定する。
信号処理演算手段65は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えたコンピュータで構成することができる。信号処理演算手段65では、CPUで処理プログラムを実行することにより、各処理を実行する。また、信号処理演算手段65はテーブル66を備えている。テーブル66は、最終的に検出した電圧をトナー量に換算するために使用するLUT(Look up Table)である。
また、信号処理演算手段65は、光源61の光量を変更可能としている。さらに、この実施形態では、中間転写ベルト20の表面の明度は、L表色系においてL<30、かつ60°鏡面光沢度が光沢度80以上とする。
光源61は、波長950nmの赤外光を出射するLED(light emitting diode)で構成される。光源61から照射された光は中間転写ベルト20で反射され受光センサー62で受光される。このとき、中間転写ベルト20の表面からの反射光は、中間転写ベルト20の光沢度が高いため正反射される。図2中に、受光センサー62において、多くの光が投影される多光量領域63を斜線領域で示した。多光量領域63の周囲の環状の領域は、光量が少ない小光量領域(図2の符号63の外側。但し、符号64は支持ローラーと重複)である。図3(a)に示した状態は、受光センサー62の取り付けやベルト支持ローラー64が正しい位置にある場合である。多光量領域63は、受光センサー62の中央に位置する。
一方、図3(b)に示すように、受光センサー62の取り付け状態が不良であったり、ベルト支持ローラー64に偏心があったりすると、多光量領域63は、受光センサー62の中央からずれる。
次にトナー量推定装置60において、トナー量を推定する処理について説明する。図5はトナー量推定装置60の処理を示すフローチャートである。検知が開始されるとローラー21を駆動して中間転写ベルト20を回転させる(ステップS1)。同時に光源61を所定の光量Pで発光させる(ステップS2)。このとき各エリア「1」〜エリア「9」に配置されたセンサー71〜センサー79には中間転写ベルト20の上面から反射した光に比例した電流が流れる。そして、エリア「1」〜エリア「9」に配置されたセンサー71〜センサー79のそれぞれの出力回路には電流に比例した出力信号として出力電圧V1〜V9が出力される。信号処理演算手段65は、この出力電圧V1〜V9を読み取る(ステップS3)。
この出力電圧V1〜V9は予め想定される光量に見合った電圧が得られるようにゲインが決められている。ここでは0〜5Vの出力が得られるようにした。次に信号処理演算手段65は、V1〜V9の平均出力Vavgを求める(ステップS4)。平均出力はV1〜V9を加算した信号和値総和値(ΣVn)を、素子数「9」で除して得られる。
次に信号処理演算手段65は、この平均出力Vavgが予め定めた所定の基準平均値Vrefとなるように光源の光量を調整する(ステップS5、ステップS6)。ここでは基準平均値Vrefは、例えば“4V”とする。次に出力電圧V1〜V9の値を所定の信号基準値Vth1〜Vth9と比較する(ステップS7)。信号基準値Vth1〜Vth9は理想の位置(図3(a)の位置)になった状態でそれぞれのセンサー71〜79で得られる値から求められ、センサー71〜79ごとによって定められている。
センサー75で得られる出力電圧V5が最も電圧が高く、その周りのセンサーは受光面積によってその出力電圧がほぼ定まる。ここでは、V5が“1.5V”、V2、V4、V6、V8が“0.4V”、V1、V3、V7、V9が“0.3V”であったとする。次に各出力が信号基準値Vth1〜Vth9未満のものを除外する(ステップS8)。図3(b)に示す状態ではエリア「1」、エリア「4」、エリア「7」、エリア「8」、エリア「9」のセンサー(の出力値)は、信号基準値Vth1、Vth4、Vth7、Vth8、Vth9以下となって、以下の処理対象から除外される。
次に除外されなかったセンサー、すなわち、各信号基準値を越えたエリア「2」、エリア「3」、エリア「5」、エリア「6」のセンサー72、73、75、76に基づいて再び光量調整を行う(ステップS9、S10、S11、S12)。
即ち、信号処理演算手段65が、有効としたセンサー72、73、75、76の出力電圧V2、V3、V5、V6を読み取り(ステップS9)、これらの平均値Vavg2を算出し(ステップS10)する。この処理は、有効なセンサー72、73、75、76の出力電圧V2、V3、V5、V6を加算して、素子数「4」で除して求める。そして、この平均値Vavg2を予め定めた修正基準値Vref2と比較して(ステップS11)、光源61の光量を調整する(ステップS12)。この修正基準値Vref2は、上述した基準平均値Vrefと同じ値とすることができる。
次に、中間転写ベルト20を回転させつつトナーパッチ80を形成する(ステップS13)。そして、中間転写ベルト20の移動に伴い、トナーパッチ80が受光センサー62の読取部にくるタイミングで光量再調整時に選択したセンサー72、73、75、76、で出力を読み取る(ステップS14)。このとき、光源61の光量は調整した状態である。そして、エリア「2」、エリア「3」、エリア「5」、エリア「6」におけるセンサー72、73、75、76の出力電圧V2、V3、V5、V6を加算して、補正信号和値を求め、この補正信号和値をセンサーの数「4」で除して平均値Vavgspを求める。次に光量調整時の平均出力Vavgと平均値Vavgspとの比を求める。ここでは平均値Vavgsp=1.0Vとする。次に予め決定された信号処理演算手段65に内蔵したテーブル(LUT)66に格納されたデータに基づいてトナー量を推定する。テーブルの内容は例えば表1に示す通りである。
このようにして、最終的にトナーパッチ80のトナー量が推定できる。この値は、センサー正反射センサーの取り付けの精度や、転写ベルトの走行ばたつき、ローラー偏心などの影響を受けることがないので、転写ベルトに形成したトナー量を正確に推定することができる。なお受光センサー62のエリアの数、面積、センサー71〜79の感度等は、光源の反射特性や転写ベルトの光沢度、センサー取り付け位置の公差による正反射光受光特性に応じて決定する。また、転写ベルトの光沢むらの影響を軽減するため、副走査方向に配置される複数のエリアでの測定値を利用するとより効果を得ることができる。
ここで、受光センサーに傾き等が生じた場合の影響について説明する。図6はセンサーの取り付け角度が変更された状態におけるトナー量検知誤差の一例を示すグラフ、図7はセンサーの傾き状態を示す模式図である。図6に示すグラフは、図7に示すように、受光センサー62を、中間転写ベルト20の走行方向と直交する方向を軸としてあおり方向に傾けた場合のトナー量検出の誤差量を%で表したものである。図6に示すように、受光センサー62の取り付けのばらつきにより、理想的に配置した受光素子に拡散光が進入することで、転写ベルトの表面の正反射光と、トナー面からの正反射光の割合が変化し、トナー量推定誤差を生じることがわかる。
本実施形態に係るトナー量推定装置60によれば、このような取り付け誤差などにより光軸がずれた場合でも常に正反射を受光しているエリアを選択する。このため、誤差を低減できる。トナー量の検知誤差低減は、画像の色や濃度の適正化にとどまらず、電子写真作像プロセスを適切に制御することが可能となる。このため、プロセス設定のばらつきによる現像のかぶりや転写異常放電によりライン画像の「トナー飛び散り」、定着不足による「トナーはがれ」などの異常現象を抑制できる。これは転写ベルトが黒で正反射出力を用いないと黒色トナーの感度が十分に得られない場合に特に有効である。また、副走査方向に配置される複数のエリアでの測定値を利用するので、転写ベルトの光沢むらの影響を軽減することができる。
<実施形態2>
次に実施形態2に係るトナー量推定装置について説明する。実施形態2に係るトナー量推定装置は、カラートナー量を求めるため、実施形態1に係るトナー量推定装置60の構成に加えて、光源61の拡散受光領域に拡散反射受光部として拡散受光素子を備える。また、信号処理演算手段65は、拡散受光素子から拡散信号値を取得しカラートナー量を推定する。また、信号処理演算手段65は、信号処理演算手段65は、実施形態1と同様に受光センサー62の各センサー71〜79の出力値に基づいて黒色トナーのトナー量を算出する。
正反射を検出する場合は転写ベルトの面が完全に被覆している領域においては、感度がほぼなくなるが、拡散反射を検出する場合はトナー表面の明度変化により、さらに高濃度部のトナー量が検知できる。
以上のように、実施形態2に係るトナー量推定装置は、カラートナーのトナー量を拡散出力で検知する場合においても、正反射出力で拡散出力とトナー量の感度ばらつきを補正することができより高い効果が得られる。
1:画像形成装置
10Y、10M、10C、10Bk:作像ユニット(作像手段)
20:中間転写ベルト(像担持体)
30:二次転写部
31:二次転写ローラー
40:定着装置
50:給紙トレイ
60:トナー量推定装置
61:光源
62:受光センサー(受光装置)
65:信号処理演算手段
71〜79:センサー(正反射受光部)
80:トナーパッチ
特開2012−037258号公報 特開平11−174753号公報

Claims (6)

  1. 記録媒体に転写されるトナー像が形成される像担持体に少なくとも黒色トナーを含む複数色のトナーパッチを形成するトナーパッチ形成手段と、一つの光量調整の可能な光源と、前記像担持体からの反射光を受光する受光装置と、前記受光装置の出力に基づいてからトナー量を推定する信号処理演算手段とを備え、前記複数色のトナー量を推定するトナー量推定装置において、
    前記受光装置は、光源から照射された光が前記像担持体の表面で反射した際に正反射する光を受光可能、かつ互いに隣接する位置に配置された複数の正反射受光部を備え、
    前記信号処理演算手段は、前記正反射受光部のそれぞれの出力信号を処理、演算して前記像担持体に形成されたトナーパッチのトナー量を推定することを特徴とするトナー量推定装置。
  2. 前記信号処理演算手段は前記光源の光量を変更可能であり、
    前記トナーパッチが形成されていない状態での前記像担持体におけるそれぞれの前記正反射受光部からの出力信号の平均値が予め定めた基準平均値になるように前記光源の光量を調整し、
    次いで、それぞれの前記正反射受光部の出力信号のうち、それぞれについて予め定めた信号基準値を超える出力信号を出力した前記正反射受光部の出力信号の平均値を求め、
    この平均値が予め定めた修正基準値になるように前記光源の前記光量を調整し、
    さらに、前記像担持体に形成された前記トナーパッチについて取得した、前記予め定めた信号基準値を超える出力信号を出力した前記正反射受光部の出力信号を加算して補正信号和値とし、
    前記補正信号和値に基づいてトナー量を推定することを特徴とする請求項1に記載のトナー量推定装置。
  3. 記録媒体に転写されるトナー像が形成される像担持体に少なくとも黒色トナーを含む複数色のトナーパッチを形成するトナーパッチ形成手段と、一つの光量調整の可能な光源と、前記像担持体からの反射光を受光する受光装置と、前記受光装置の出力に基づいてからトナー量を推定する信号処理演算手段と、を備え、前記複数色のトナー量を推定するトナー量推定装置において、
    前記受光装置は、前記光源から照射された光が前記像担持体の表面で反射した際に正反射を受光できない位置に複数が配置される拡散反射受光部と、正反射する光を受光可能な位置でかつ互いに隣接するように配置される複数の正反射受光部と、を備え、
    前記信号処理演算手段は、前記拡散反射受光部および前記正反射受光部からのそれぞれの出力信号を処理、演算してトナー量を推定することを特徴とするトナー量推定装置。
  4. 前記信号処理演算手段は前記光源の光量を変更可能であり、
    前記トナーパッチが形成されていない状態での前記像担持体におけるそれぞれの前記正反射受光部の出力信号の平均値が予め定めた基準平均値になるように前記光源の光量を調整し、
    次いで、それぞれの前記正反射受光部の出力信号のうち、それぞれについて予め定めた信号基準値を超える出力信号を出力した前記正反射受光部の出力信号の平均値を求め、この平均値が予め定めた修正基準値になるように前記光源の前記光量を調整し、
    さらに、前記像担持体に形成された前記トナーパッチについて取得した、前記予め定めた信号基準値を超える出力信号を出力した前記正反射受光部の出力信号を加算して補正信号和値とし、
    同時に検出した前記拡散反射受光部の出力信号を拡散信号値と、前記補正信号和値とに基づいてトナー量を求めることを特徴とする請求項3に記載のトナー量推定装置。
  5. 前記像担持体の表面の明度は、L表色系においてL<30、かつ60°鏡面光沢度が光沢度80以上、であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のトナー量推定装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のトナー量推定装置と、前記像担持体に記録媒体に画像を形成するためのトナー像を形成する作像手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
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