JP2016090641A - 複合機 - Google Patents

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JP2016090641A
JP2016090641A JP2014221304A JP2014221304A JP2016090641A JP 2016090641 A JP2016090641 A JP 2016090641A JP 2014221304 A JP2014221304 A JP 2014221304A JP 2014221304 A JP2014221304 A JP 2014221304A JP 2016090641 A JP2016090641 A JP 2016090641A
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蔚 張
Wei Chang
蔚 張
高志 星野
Takashi Hoshino
高志 星野
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Abstract

【課題】下側筐体内に浸入する液体によって画像形成ユニットに不具合が生じることを抑制できる複合機を提供する。【解決手段】第2サイドカバー71の第1上端縁71Uと、第2トップカバー79の第1側端縁79Rとは、対向位置F1で対向する。第2サイドカバー71における画像形成ユニット3に面する内壁面75には、樋部100と第1案内壁110と第2案内壁120とが設けられる。樋部100には、対向位置F1に対して下側にあり、かつ下向きに凹みながら第1上端縁71Uに並行して延びる凹部109と、接続部C1の下側に位置して凹部109の底面109Dから下向きに貫設された開口部107とが形成される。第1、2案内壁110、120は、開口部107における第1上端縁71Uが延びる方向の一端側及び他端側に隣接する位置から下向き、かつ互いに並行して延びながら、内壁面75から画像形成ユニット3に向かって突出する。【選択図】図5

Description

本発明は複合機に関する。
特許文献1に従来の複合機の例が開示されている。この複合機は、下側筐体と上側筐体と画像形成ユニットと画像読取ユニットとを備えている。上側筐体は、下側筐体に対して上側に配置されている。画像形成ユニットは、下側筐体内に収容され、シートに画像を形成する。画像読取ユニットは、上側筐体内に収容され、原稿から画像を読み取る。
上側筐体は、特許文献1の図2等に図示された第1トップカバーと、特許文献1の図1に図示された第1サイドカバーとを有している。第1トップカバーは、画像読取ユニットの上面を覆っている。第1トップカバーは、第1部材としての操作パネルと、第2部材としての枠体とを含んで構成されている。第1サイドカバーは、画像読取ユニットの左側面を覆っている。
下側筐体は、特許文献1の図1に図示された第2サイドカバーを有している。第2サイドカバーは、画像形成ユニットの左側面を覆っている。
特許文献1の図4等に図示されているように、上側筐体において、操作パネルと、操作パネルの裏側に配置された回路基板との間には、スカート部を有するラバーキーが設けられ、さらに、そのスカート部の下方には、溝部が設けられている。この画像形成装置では、ラバーキーや溝部によって、操作パネルにこぼれた液体を回路基板から遠ざかるように案内する。
特開2012−203989号公報
しかし、上記のような複合機では、上方からこぼれる液体が上記以外の経路でも伝わり得る。具体的には、上側筐体の上方から液体がこぼれると、その液体は、上側筐体の上面側から上側筐体の第1サイドカバーを伝わって垂れる。下側筐体の第2サイドカバーにおける上側筐体側の1辺を第1上端縁とすると、その液体は、第1上端縁の周辺にある隙間から下側筐体内に侵入し得る。そして、下側筐体内に浸入した液体が画像形成ユニットを構成する部品に付着すれば、画像形成ユニットに動作不良等や破損等の不具合を生じるおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、下側筐体内に浸入する液体によって画像形成ユニットに不具合が生じることを抑制できる複合機を提供することを目的とする。
発明者らは、複合機の上方からこぼれる液体が伝わる経路を鋭意検討し、特に、上側筐体の上面を覆う第1トップカバーの第1部材と第2部材とが第1サイドカバーよりも上側で接続する接続部を有すると、その接続部にある隙間に液体が溜まり易いことに注目した。また、発明者らは、その溜まった液体が第1サイドカバーを伝って垂れると、第2サイドカバーの第1上端縁の周辺にある隙間から下側筐体内に侵入し易いことに注目した。こうして、発明者らは、本発明をするに到った。
本発明の複合機は、下側筐体と、
前記下側筐体に対して上側に配置される上側筐体と、
前記下側筐体内に収容され、シートに画像を形成する画像形成ユニットと、
前記上側筐体内に収容され、原稿から画像を読み取る画像読取ユニットと、を備える複合機であって、
前記上側筐体は、前記画像読取ユニットの上面を覆う第1トップカバーと、
前記画像読取ユニットの第1側面を覆う第1サイドカバーと、を有し、
前記第1トップカバーは、第1部材と第2部材とを含んで構成され、
前記第1部材と前記第2部材とは、前記第1サイドカバーよりも上側で接続する接続部を有し、
前記下側筐体は、前記画像形成ユニットにおける前記第1側面と同じ側を向く第2側面を覆う第2サイドカバーと、
前記画像形成ユニットにおける前記第2側面とは反対側を向く第3側面を覆う第3サイドカバーと、
前記第2サイドカバーと前記第3サイドカバーとに挟まれる位置にあり、前記画像形成ユニットの上面を覆い、前記画像形成ユニットから排出されるシートを保持するシート保持部を有する第2トップカバーと、を有し、
前記第2サイドカバーにおける前記上側筐体側の1辺である第1上端縁と、前記第2トップカバーにおける前記第2サイドカバー側の1辺である第1側端縁とは対向位置で対向し、
前記第2サイドカバーにおける前記画像形成ユニットに面する内壁面には、樋部と第1案内壁と第2案内壁とが設けられ、
前記樋部には、前記対向位置に対して下側にあり、かつ下向きに凹みながら前記第1上端縁に並行して延びる凹部と、前記接続部の下側に位置して前記凹部の底面から下向きに貫設された開口部とが形成され、
前記第1案内壁は、前記開口部における前記第1上端縁が延びる方向の一端側に隣接する位置から下向きに延びながら、前記内壁面から前記画像形成ユニットに向かって突出し、
前記第2案内壁は、前記開口部における前記第1上端縁が延びる方向の他端側に隣接する位置から下向き、かつ前記第1案内壁と並行して延びながら、前記内壁面から前記画像形成ユニットに向かって突出していることを特徴とする。
本発明の複合機では、第2サイドカバーの第1上端縁と第2トップカバーの第1側端縁との間に隙間がある。第1部材と第2部材との接続部に溜まった液体が第1サイドカバーを伝って垂れると、第2サイドカバーの第1上端縁と第2トップカバーの第1側端縁との隙間から下側筐体内に侵入し易い。しかし、本発明の複合機では、第2サイドカバーの内壁面に樋部と第1案内壁と第2案内壁とが設けられている。このため、その浸入する液体は、樋部において、凹部に垂れて開口部を通過する。この際、凹部は、第1上端縁と第1側端縁とが対向する対向位置に対して下側にあるので、その液体が凹部に垂れ易い。また、開口部が接続部の下側に位置しているので、その液体は開口部を迅速に通過し、凹部から溢れ難い。そして、その液体は、第1案内壁と第2案内壁とを伝わって垂れ、下側筐体内の下側部分に好適に案内される。このため、その液体が画像形成ユニットを構成する部品に付着し難い。
したがって、本発明の複合機では、下側筐体内に浸入する液体によって画像形成ユニットに不具合が生じることを抑制できる。
樋部は、内壁面から第1上端縁と並行して延びながら、内壁面から画像形成ユニットに向かって突出する底壁と、対向位置よりも画像形成ユニットに接近する位置で底壁から立ち上がる側壁とを有していることが望ましい。凹部は、内壁面と底壁と側壁とに囲まれてなることが望ましい。そして、開口部は、底壁を上下方向に貫通していることが望ましい。このような具体的構成を備える樋部により、下側筐体内に浸入する液体を凹部から溢れさせることなく、開口部を迅速に通過させることができる。
第1案内壁及び第2案内壁は、第2サイドカバーの下端縁の近傍まで延びていることが望ましい。この構成によれば、第1、2案内壁によって、下側筐体内に浸入する液体を飛散させることなく、下側筐体の底部まで好適に案内できる。
下側筐体の底部には、下側筐体内と外部とを連通する連通穴が設けられていることが望ましい。そして、第1案内壁及び第2案内壁は、連通穴の近傍まで延びていることが望ましい。この構成によれば、第1、2案内壁によって、下側筐体内に浸入する液体を連通穴の近傍まで好適に案内でき、その案内された液体を連通穴を経由して外部に排出することができる。
第1案内壁及び第2案内壁は、第1上端縁が延びる方向に傾斜する傾斜部を含んでいることが望ましい。この構成によれば、第1、2案内壁を伝わって垂れる液体の速度が傾斜部によって遅くなるので、その液体が下側筐体の底部に当たって飛散することを抑制できる。
画像形成ユニットは、下側筐体内で内壁面に隣接する位置に配置される電気部品を有していることが望ましい。そして、第1案内壁及び第2案内壁は、電気部品から第1上端縁が延びる方向に離間していることが望ましい。この構成によれば、第1、2案内壁によって液体が電気部品から遠ざけられるので、電気部品に液体が付着して短絡等の不具合が生じることを抑制できる。
開口部の内周縁の一部は、内壁面に接していることが望ましい。この構成によれば、凹部に垂れた液体が内壁面を伝わりながら開口部を通過するので、液体が下側筐体内に飛散することを抑制できる。
樋部は、第1上端縁の一端側から他端側まで延びていることが望ましい。この構成によれば、第1部材と第2部材との接続部に対して第1上端縁が延びる方向にずれた位置で、第2サイドカバーの第1上端縁と第2トップカバーの第1側端縁との隙間から下側筐体内に侵入する液体についても、樋部及び第1、2案内壁によって、下側筐体内の下側部分に好適に案内できる。
接続部は、第1サイドカバー側から画像読取ユニットに向けて延びていることが望ましい。この構成によれば、長く延びる接続部に液体が一層溜まり易いけれども、樋部及び第1、2案内壁によって、その液体を下側筐体内の下側部分に好適に案内できる。
上側筐体は、下側筐体に対して上方に離間する開放位置に変位可能に下側筐体に支持され得る。この場合、上側筐体が開放位置に変位することによって露出する第2トップカバーに液体がこぼれて、その液体が第2サイドカバーの第1上端縁と第2トップカバーの第1側端縁との隙間から下側筐体内に浸入しても、樋部及び第1、2案内壁によって、その液体を下側筐体内の下側部分に好適に案内できる。
上側筐体は、下側筐体に対してヒンジを介して連結され、ヒンジの回動軸心周りに回動可能に下側筐体に支持され得る。また、上側筐体は、下側筐体に対して回動することにより、第1サイドカバーが第1上端縁に隣接する閉鎖位置と、第1サイドカバーが第1上端縁に対して上方に離間する開放位置とに変位可能であり得る。この場合において、上側筐体が閉鎖位置にあるときに、開口部が接続部の下側に位置していることが望ましい。複合機の上側筐体の上方から液体がこぼれる場合において、特に上側筐体が閉鎖位置にあると、接続部に集まる液体の量が多くなり易い。この点、上記構成によれば、上側筐体が閉鎖位置にあるときに、接続部の下側に位置する開口部によって、接続部から垂れて下側筐体内に浸入する液体を下側筐体内の下側部分に好適に案内できる。
第1部材は、上側筐体における第1上端縁が延びる方向の一端側に配置される操作パネルであることが望ましい。操作パネルは、一般的に、1機種の複合機に対してデザインや仕様が異なる複数品種が用意され、販売対象地域やグレード等に応じて交換可能となっている。このため、第1トップカバーに操作パネルと第2部材との接続部ができ、その接続部に液体が溜まり易い。この点、本発明の複合機では、樋部及び第1、2案内壁によって、その液体を下側筐体内の下側部分に好適に案内できる。
実施例の複合機の斜視図である。 図1から開閉カバーを取り除いた状態を示す複合機の斜視図である。 実施例の複合機の模式断面図である。 図3のA−A断面を示す模式断面図である。 第2サイドカバーの内壁面側を示す模式側面図である。 上側筐体が開放位置にある状態を示す複合機の側面図である。 図5のB−B断面を示す部分断面図である。 図4のZ部を示す部分断面図である。 図8のC−C断面を示す部分断面図である。 第2サイドカバーの樋部及び第1、2案内壁を示す部分上面図である。 複合機の上方からこぼれた液体が伝わる経路を説明する複合機の部分斜視図である。 複合機の上方からこぼれた液体が伝わる経路を説明する複合機の部分斜視図である。 変形例の複合機の斜視図である。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、実施例の複合機1は、本発明の複合機の具体的態様の一例である。図1では、複合機1の操作パネル85側を装置の前側と規定し、操作パネル85に向かった場合に左手に来る側を左側と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図2以降に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、複合機1が備える各構成要素について説明する。
<全体構成>
図1〜図6に示すように、複合機1は、下側筐体7と上側筐体8と開閉カバー9とを備えている。上側筐体8は、下側筐体7に対して上側に配置されている。開閉カバー9は、上側筐体8に対して上側に配置されている。また、複合機1は、図3及び図4に示すように、画像形成ユニット3と画像読取ユニット5とを備えている。画像形成ユニット3は、下側筐体7内に収容されている。画像読取ユニット5は、上側筐体8内に収容されている。
<上側筐体>
図2〜図9に示すように、上側筐体8は、スキャナーベース80、上側トップカバー89及びプラテンガラス8Gを有している。上側トップカバー89は、本発明の「第1トップカバー」の一例である。
図3、図4及び図7等に示すように、スキャナーベース80は、上方が開放された略箱形状の樹脂成形体である。スキャナーベース80の底壁は、前後方向及び左右方向に略平板状に延在するボトムカバー84とされている。
図4、図7及び図8に示すように、スキャナーベース80におけるボトムカバー84の右端縁から略垂直に立ち上がる右壁は、上側右面カバー81とされている。上側右面カバー81は、本発明の「第1サイドカバー」の一例である。図2及び図4に示すように、上側右面カバー81は、上側筐体8の右側の外装面を構成し、画像読取ユニット5の右側面5Rを覆っている。右側面5Rは、本発明の「画像読取ユニットの第1側面」の一例である。
図4に示すように、スキャナーベース80におけるボトムカバー84の左端縁から略垂直に立ち上がる左壁は、上側左面カバー83とされている。図4及び図6に示すように、上側左面カバー83は、上側筐体8の左側の外装面を構成し、画像読取ユニット5の左側面5Lを覆っている。
図3に示すように、スキャナーベース80におけるボトムカバー84の前端縁から略垂直に立ち上がる前壁は、上側前面カバー82とされている。図2及び図4に示すように、上側前面カバー82は、上側筐体8の前側の外装面を構成している。
図2〜図6、図8及び図9に示すように、上側トップカバー89は、操作パネル85と枠体87とを含んで構成されている。操作パネル85は、本発明の「第1部材」の一例である。枠体87は、本発明の「第2部材」の一例である。
図2及び図3に示すように、操作パネル85は、左右方向に長い略矩形板状の樹脂成形体である。操作パネル85は、スキャナーベース80の前側部分に上側から組み付けられて、画像読取ユニット5の上面のうちの前側部分を上側から覆っている。操作パネル85の前端縁85Aは、上側前面カバー82の上端縁82Uに上側から隣接している。図3及び図9に示すように、操作パネル85は、前端縁85Aから後向きに緩やかに上り傾斜した後に屈曲し、後端縁85Bまで略水平に延びている。
図2及び図3に示すように、操作パネル85の傾斜部分の略中央部には、タッチパネル85Pが組み付けられている。タッチパネル85Pは、複合機1の稼働状態や設定等を表示したり、ユーザからの入力を受け付けるユーザインターフェースである。
図2、図4及び図8に示すように、操作パネル85の右端縁85Rは、下向きに屈曲し、上側右面カバー81の上端縁81Uに上側から隣接している。図4及び図8に示すように、上側右面カバー81の上端縁81Uは、段状に細くなっており、操作パネル85の右端縁85Rに対して、画像読取ユニット5側から食い込んでいる。
図4及び図6に示すように、操作パネル85の左端縁85Lは、下向きに屈曲し、上側左面カバー83の上端縁83Uに上側から隣接している。図4に示すように、上側左面カバー83の上端縁83Uは、段状に細くなっており、操作パネル85の左端縁85Lに対して、画像読取ユニット5側から食い込んでいる。
図2に示すように、枠体87は、矩形状の開口が形成された枠状の樹脂成形体である。枠体87は、略水平に延在するプラテンガラス8Gの外周縁を上側から囲っている。枠体87は、スキャナーベース80の後側部分に上側から組み付けられている。枠体87は、プラテンガラス8Gとともに画像読取ユニット5の上面のうちの後側部分を上側から覆っている。図示は省略するが、プラテンガラス8Gは、スキャナーベース80に凸設されたリブと枠体87とによって挟持されている。
図2、図3及び図9に示すように、操作パネル85と枠体87とは、接続部C1を有している。接続部C1は、互いに並行して左右方向に延びる操作パネル85の後端縁85Bと枠体87の前端縁87Aとが前後方向で隣接する箇所である。
図11及び図12に拡大して示すように、接続部C1は、上側右面カバー81よりも上側で接続している。接続部C1の右端部は、上側右面カバー81の上端縁81Uに上側から隣接している。そして、接続部C1は、上側右面カバー81側から画像読取ユニット5に向けて、すなわち、左側に延び、上側左面カバー83よりも上側まで達している。図2及び図6に示すように、接続部C1の左端部は、上側左面カバー83の上端縁83Uに上側から隣接している。
図3及び図9に示すように、操作パネル85の後端縁85Bは、下向きに屈曲している。枠体87の前端縁87Aは、下向きに屈曲した後、操作パネル85の後端縁85Bを下側から受けるように上向きに折り返されている。
図2に示すように、枠体87の右端縁87Rは、下向きに屈曲し、上側右面カバー81の上端縁81Uに上側から隣接している。図示は省略するが、上側右面カバー81の段状に細くなる上端縁81Uは、枠体87の右端縁87Rに対しても、画像読取ユニット5側から食い込んでいる。
図6に示すように、枠体87の左端縁87Lは、下向きに屈曲し、上側左面カバー83の上端縁83Uに上側から隣接している。図示は省略するが、上側左面カバー83の段状に細くなる上端縁83Uは、枠体87の左端縁87Lに対しても、画像読取ユニット5側から食い込んでいる。
<下側筐体>
図4に示すように、下側筐体7は、内部フレーム7Fを有している。内部フレーム7Fは、画像形成ユニット3を支持している。
図1〜図6に示すように、下側筐体7は、下側右面カバー71、下側左面カバー73、下側トップカバー79及び下側前面カバー72を有している。下側右面カバー71は、本発明の「第2サイドカバー」の一例である。下側左面カバー73は、本発明の「第3サイドカバー」の一例である。下側トップカバー79は、本発明の「第2トップカバー」の一例である。
図2、図4及び図7に示すように、下側右面カバー71は、上側右面カバー81よりも下側に位置して、前後方向及び上下方向に略平板状に延在する樹脂成形体である。下側右面カバー71は、下側筐体7の右側の外装面を構成し、画像形成ユニット3の右側面3Rを覆っている。下側筐体7の右側の外装面は、上側筐体8の右側の外装面と略面一とされている。右側面3Rは、本発明の「画像形成ユニットにおける第1側面と同じ側を向く第2側面」の一例である。下側右面カバー71の上端縁、すなわち、下側右面カバー71における上側筐体8側の1辺を第1上端縁71Uとする。下側右面カバー71の第1上端縁71Uは、上側右面カバー81の下端縁81Dに下側から対向しつつ、前後方向に延びている。前後方向は、本発明の「第1上端縁が延びる方向」の一例である。
図2及び図4に示すように、下側右面カバー71の下端縁71Dは、下側筐体7の底部に位置している。図4に示すように、下側右面カバー71の下端縁71Dには、屈曲部71Fが形成されている。屈曲部71Fは、下端縁71Dから左側に屈曲して下側筐体7の底部に潜り込み、内部フレーム7Fに対向する位置に達している。
図4及び図5に示すように、下側筐体7の底部には、下側筐体7内と外部とを連通する連通穴141、142が設けられている。連通穴141は、下側右面カバー71の屈曲部71Fにに貫設された換気用のスリットである。図4に示すように、連通穴142は、下側右面カバー71の屈曲部71Fと下側筐体7の内部フレーム7Fとの隙間である。
図4に示すように、下側左面カバー73は、上側左面カバー83よりも下側に位置して、前後方向及び上下方向に略平板状に延在する樹脂成形体である。下側左面カバー73は、下側筐体7の左側の外装面を構成し、画像形成ユニット3の左側面3Lを覆っている。下側筐体7の左側の外装面は、上側筐体8の左側の外装面と略面一とされている。左側面3Lは、本発明の「画像形成ユニットにおける第2側面とは反対側を向く第3側面」の一例である。下側左面カバー73の上端縁73Uは、上側左面カバー83の下端縁83Dに下側から対向している。
図3及び図4に示すように、下側トップカバー79は、ボトムカバー84よりも下側で、前後方向及び左右方向に略段付き平板状に延在する樹脂成形体である。下側トップカバー79は、下側右面カバー71と下側左面カバー73とに左右方向から挟まれる位置にある。
下側トップカバー79は、画像形成ユニット3の上面を覆っている。下側トップカバー79における左右方向の略中央部には、下向きに凹む段部が形成されている。その段部の底面は、シート保持部78とされている。図3に示すように、シート保持部78は、画像形成ユニット3から排出されるシートSHを保持する。図1〜図3に示すように、ボトムカバー84とシート保持部78とに囲まれた略矩形状の空間は、下側筐体7の前側に開いている。これにより、ユーザがシート保持部78に保持されたシートSHを下側筐体7の前側から取り出すことができる。
図4及び図7に示すように、下側トップカバー79の右端縁、すなわち、下側トップカバー79における下側右面カバー71側の1辺を第1側端縁79Rとする。第1側端縁79Rは、下側右面カバー71の第1上端縁71Uに左側から対向しつつ、第1上端縁71Uと並行して前後方向に延びている。つまり、下側右面カバー71の第1上端縁71Uと、下側トップカバー79の第1側端縁79Rとは、図7に示す対向位置F1で対向している。第1側端縁79Rは、下向きに屈曲している。
図4に示すように、下側トップカバー79の左端縁79Lは、下側左面カバー73の上端縁73Uに右側から対向しつつ、上端縁73Uと並行して前後方向に延びている。
図1〜図3に示すように、下側前面カバー72は、複数の分割パネルからなり、下側筐体7の前側の外装面を構成している。下側前面カバー72は、ボトムカバー84とシート保持部78に囲まれてシートSHが排出される空間に対応する範囲が切り欠かれている。
<開閉カバー>
図1に示すように、開閉カバー9は、略平板状の樹脂成形体である。開閉カバー9の上面は、凹み等がない略平坦面とされている。図3に示すように、開閉カバー9は、上側筐体8の後面の上端縁部に対して図示しないヒンジを介して連結されている。開閉カバー9は、そのヒンジの回動軸心X9周りに回動可能に上側筐体8に支持されている。図1及び図3に示すように、開閉カバー9は、閉じた状態では、枠体87及びプラテンガラス8Gを上側から覆っている。そして、開閉カバー9は、その前端側が持ち上げられて回動軸心X9周りに揺動し、図3に二点鎖線で示す傾斜状態となることにより、プラテンガラス8Gの上方を開放する。
<下側筐体と上側筐体との連結構成>
図6に示すように、下側筐体7の下側トップカバー79には、左右一対のリンク収容部77、77が形成されている。両リンク収容部77、77は、下側トップカバー79において、シート保持部78より右側かつ上側でボトムカバー84に対向する部位と、シート保持部78より左側かつ上側でボトムカバー84に対向する部位とから下向きに凹んでいる。
両リンク収容部77、77には、リンクロッド77R、コイルバネ77S及びガイドレール77Gが収容されている。リンクロッド77Rの下端部は、ガイドレール77Gに係合している。リンクロッド77Rの上端部は、上側筐体8に連結されている。コイルバネ77Sは、リンクロッド77Rの下端部を後向きに付勢している。
図3及び図6に示すように、上側筐体8の後面の下端縁部は、下側筐体7の後面の上端縁部に対して、ヒンジ8Jを介して連結されている。上側筐体8は、ヒンジ8Jの回動軸心X8周りに回動可能に下側筐体7に支持されている。
図1〜図5に示す上側筐体8の位置は、閉鎖位置である。上側筐体8が閉鎖位置にある状態では、図4に示すように、上側右面カバー81の下端縁81Dが下側右面カバー71の第1上端縁71Uに上側から隣接し、上側左面カバー83の下端縁83Dが下側左面カバー73の上端縁73Uに上側から隣接している。
そして、図6に示すように、上側筐体8は、下側筐体7に対して回動することにより、開放位置に変位し、下側筐体7の下側トップカバー79に対して上方に離間する。上側筐体8が開放位置にある状態では、上側右面カバー81の下端縁81Dが下側右面カバー71の第1上端縁71Uに対して上方に離間し、上側左面カバー83の下端縁83Dが下側左面カバー73の上端縁73Uに対して上方に離間する。
上側筐体8が開放位置にある状態では、リンクロッド77Rがコイルバネ77S及びガイドレール77Gによって起立した状態に維持されて、上側筐体8が重力により下降することを阻止する。
<画像形成ユニット>
図3及び図4に示すように、画像形成ユニット3は、供給カセット3C、画像形成部3A及び図示しない搬送機構等を有している。供給カセット3Cは、画像が形成されるシートSHを収容する。供給カセット3Cは、下側筐体7内の底部に設けられている。画像形成部3Aは、供給カセット3Cより上側、かつシート保持部78より下側に位置している。画像形成ユニット3としては、レーザ方式、インクジェット方式等の周知のものが採用される。図示しない搬送機構は、供給カセット3C内のシートSHを一枚ずつ取り出して、図3に示すように、略S字状の搬送経路P1に沿って搬送し、排出口7Eからシート保持部78上に排出する。図示しない搬送機構によって搬送されるシートSHは、搬送経路P1の略水平に延びる部分において、画像形成部3Aを通過する。この間において、シートSHに対して画像が形成される。
図4〜図6に示すように、画像形成ユニット3は、画像形成部3A及び図示しない搬送機構等を作動させるため、低電圧電源E1、電動モータ及び制御基板等の電気部品を有している。低電圧電源E1は、本発明の「電気部品」の一例である。低電圧電源E1は、画像形成部3A及び図示しない搬送機構等に給電する。また、低電圧電源E1は、画像読取ユニット5やタッチパネル85Pにも給電する。
図4に示すように、低電圧電源E1は、内部フレーム7Fに支持されて、画像形成ユニット3の右側面3Rに沿って、前後方向及び上下方向に延在している。換言すると、低電圧電源E1は、下側筐体7内で、下側右面カバー71における画像形成ユニット3に面する内壁面75に隣接する位置に配置されている。
<画像読取ユニット>
図3に示すように、画像読取ユニット5は、いわゆるフラットベット方式のものである。上側筐体8に設けられたプラテンガラス8Gの上面は、画像を読み取られる原稿を下側から支持する。
上側筐体8内におけるプラテンガラス8Gよりも下側には、読取センサ5Sが収容されている。読取センサ5Sとしては、密着型イメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等の周知の画像読取センサが採用される。読取センサ5Sは、図示しないスライド機構により、プラテンガラス8Gの下面に沿いつつ、左右方向、すなわち、図3の紙面に対して垂直な方向に進退可能とされている。
上記構成である画像読取ユニット5では、開閉カバー9が図3に二点鎖線で示すようにプラテンガラス8Gの上方を開放する状態で、プラテンガラス8Gの上面に原稿が載置される。そして、原稿を支持するプラテンガラス8Gの下側で、読取センサ5Sが原稿の画像の一部を前後方向(主走査方向)に長いライン状に読み取りながら、左右方向(副走査方向)に移動する。こうして、画像読取ユニット5は、原稿の画像の全体を読み取る。
<樋部、第1案内壁及び第2案内壁の具体的構成>
図4、図5、図7及び図10に示すように、下側右面カバー71の内壁面75には、樋部100、第1案内壁110及び第2案内壁120が設けられている。樋部100、第1案内壁110及び第2案内壁120は、樹脂製の下側右面カバー71に一体成形されている。なお、下側左面カバー73にも、樋部100、第1案内壁110及び第2案内壁120と同様の樋部、第1案内壁及び第2案内壁が設けられ得るが、本実施例では割愛する。
樋部100は、底壁101と側壁103とを有している。
底壁101は、下側右面カバー71の内壁面75から第1上端縁71Uと並行して前後方向に延びるリブである。底壁101は、内壁面75から画像形成ユニット3に向かって、すなわち左向きに、略水平に突出している。図5及び図10に示すように、底壁101は、操作パネル85と枠体87との接続部C1の右端部に対して下側に位置する部位101Cが下向きに段状に凹んでいる。
図7に示すように、側壁103は、第1上端縁71Uと第1側端縁79Rとが対向する対向位置F1よりも画像形成ユニット3に接近する位置で、すなわち対向位置F1よりも左側の位置で、底壁101から略垂直に立ち上がるリブである。図5に示すように、側壁103も、底壁101と同様、第1上端縁71Uと並行して前後方向に延びている。図10に示すように、側壁103は、底壁101の部位101Cに隣接する部位103Cが左向きに段状に凹んでいる。
図5に示すように、下側右面カバー71の内壁面75の前端縁側には、取付部75Mが形成されている。取付部75Mは、下側右面カバー71の第1上端縁71Uから下端縁71Dまで上下方向に延び、かつ左向きに突出している。下側右面カバー71の内壁面75の後端縁側には、取付部75Nが形成されている。取付部75Nは、下側右面カバー71の第1上端縁71Uから下端縁71Dまで上下方向に延び、かつ左向きに突出している。取付部75M、75Nが締結部材等によって内部フレーム7Fに締結されることにより、下側右面カバー71が内部フレーム7Fに取り付けられる。
底壁101の前端側と側壁103の前端側とは、取付部75Mの上端側に接続している。底壁101の後端側と側壁103の後端側とは、取付部75Nの上端側に接続している。つまり、樋部100は、下側右面カバー71の第1上端縁71Uの前端側から後端側まで延びている。
図5、図7及び図10に示すように、樋部100には、凹部109と開口部107とが形成されている。
凹部109は、下側右面カバー71の内壁面75と、底壁101の上面と、側壁103の右面とに囲まれてなる。凹部109は、下向きに凹みながら第1上端縁71Uに並行して延びている。図7に示すように、凹部109は、第1上端縁71Uと第1側端縁79Rとが対向する対向位置F1に対して下側にある。図5に示すように、凹部109は、下側右面カバー71の第1上端縁71Uの前端側から後端側まで延びている。凹部109は、底壁101の部位101Cと、側壁103の部位103Cとによって、接続部C1の右端部に対して下側に位置する部分の容積が大きくされている。
図5、図7及び図10に示すように、開口部107は、底壁101を上下方向に貫通する略矩形状の穴である。図5に示すように、開口部107は、上側筐体8が閉鎖位置にあるときに、接続部C1の右端部に対して下側に位置している。開口部107は、凹部109の底面から下向きに貫設されている。図7及び図10に示すように、開口部107の内周縁107Eのうちの右側部分は、下側右面カバー71の内壁面75に接している。
図5、図7及び図10に示すように、第1案内壁110及び第2案内壁120はそれぞれ、下側右面カバー71の内壁面75から画像形成ユニット3に向かって、すなわち左向きに突出するリブである。
図5及び図7に示すように、第1案内壁110の上端側と第2案内壁120の上端側とは、底壁101の裏面に接続している。図10に示すように、第1案内壁110の上端側は、開口部107の内周縁107Eのうちの前側部分に対して前側から隣接している。第2案内壁120の上端側は、開口部107の内周縁107Eのうちの後側部分に対して後側から隣接している。
図5に示すように、第1案内壁110は、直線部111と傾斜部112とを含んでいる。直線部111は、底壁101の裏面から下向きに略垂直に延びて、内壁面75における上下方向の中間部に到る部分である。傾斜部112は、直線部111の下端に接続し、前側に傾斜しつつ下向きに延びる部分である。傾斜部112は、下向きに膨らむように湾曲している。傾斜部112の下端側は、前後方向において、取付部75Mの下端側の近傍まで延び、上下方向において、下側右面カバー71の下端縁71Dの近傍まで延びている。
第2案内壁120は、直線部121と傾斜部122とを含んでいる。直線部121は、底壁101の裏面から下向きに略垂直に延びて、内壁面75における上下方向の中間部に到る部分である。傾斜部122は、直線部121の下端に接続し、前側に傾斜しつつ下向きに延びる部分である。傾斜部122は、下向きに膨らむように湾曲している。傾斜部122の下端側は、前後方向において、取付部75Mの下端側の近傍まで延び、上下方向において、下側右面カバー71の下端縁71Dの近傍まで延びている。
第2案内壁120の直線部121及び傾斜部122は、第1案内壁110の直線部111及び傾斜部112に対して前後方向で所定の間隔を有しつつ、直線部111及び傾斜部112と並行して延びている。第1案内壁110及び第2案内壁120は、傾斜部112、122によって、低電圧電源E1から前側に離間している。傾斜部112、122の下端側は、連通穴141、142の近傍まで延びている。
<作用効果>
実施例の複合機1では、図7に示すように、下側右面カバー71の第1上端縁71Uと下側トップカバー79の第1側端縁79Rとの間に、すなわち対向位置F1に隙間がある。
図11に示すように、開閉カバー9が閉じた状態において、複合機1の上方から液体がこぼれ、例えば、開閉カバー9に垂れて複合機1の右側面に流れる場合、その液体は、上側筐体8における操作パネル85の右端縁85R、枠体87の右端縁87R及び上側右面カバー81を伝わり、さらに、下側筐体7の下側右面カバー71に向かって垂れる。
この際、その液体は、図11に細い破線の矢印で示すように、開閉カバー9と操作パネル85の右端縁85Rとの隙間、開閉カバー9と枠体87の右端縁87Rとの隙間、操作パネル85の右端縁85Rと上側右面カバー81の上端縁81Uとの隙間、及び枠体87の右端縁87Rと上側右面カバー81の上端縁81Uとの隙間を伝わり、操作パネル85と枠体87との接続部C1の右端部に溜まり易い。
また、図12に示すように、開閉カバー9が開いた状態において、複合機1の上方から液体がこぼれ、例えば、操作パネル85及び枠体87に垂れて複合機1の右側面に流れる場合、その液体は、図12に細い破線の矢印で示すように、操作パネル85の後端縁85Bと枠体87の前端縁87Aとが隣接する接続部C1を伝わり、接続部C1の右端部に溜まり易い。
そして、図11及び図12に太い破線の矢印で示すように、操作パネル85と枠体87との接続部C1の右端部に溜まった液体が上側右面カバー81を伝って垂れると、図7に破線の矢印で示すように、上側右面カバー81の下端縁81Dと下側右面カバー71の第1上端縁71Uとの隙間を経由し、下側右面カバー71の第1上端縁71Uと下側トップカバー79の第1側端縁79Rとの隙間から下側筐体7内に侵入し易い。
しかし、実施例の複合機1では、図5、図7及び図10に示すように、下側右面カバー71の内壁面75に、樋部100と第1案内壁110と第2案内壁120とが設けられている。樋部100は、上記構成である底壁101と側壁103とを有している。樋部100には、凹部109と開口部107とが形成されている。凹部109は、下側右面カバー71の内壁面75と底壁101の上面と側壁103の右面とに囲まれてなる。開口部107は、底壁101を上下方向に貫通している。
このため、その浸入する液体は、樋部100において、凹部109に垂れて開口部107を通過する。この際、凹部109は、第1上端縁71Uと第1側端縁79Rとが対向する対向位置F1に対して下側にあるので、その液体が凹部109に垂れ易い。また、開口部107が接続部C1の右端部に対して下側に位置しているので、その液体は開口部107を迅速に通過し、凹部109から溢れ難い。そして、その液体は、第1案内壁110と第2案内壁120とを伝わって垂れ、下側筐体7内の下側部分に好適に案内される。このため、その液体が画像形成ユニット3を構成する部品に付着し難い。
また、この複合機1では、図5に示すように、下側右面カバー71の下端縁71Dの近傍まで延びる第1案内壁110及び第2案内壁120により、下側筐体7内に浸入する液体を飛散させることなく、下側筐体7の底部まで好適に案内できる。
さらに、この複合機1では、図4及び図5に示すように、連通穴141、142の近傍まで延びる第1案内壁110及び第2案内壁120によって、下側筐体7内に浸入する液体を連通穴141、142の近傍まで好適に案内でき、その案内された液体を連通穴141、142を経由して外部に排出することができる。
また、この複合機1では、図5に示すように、第1案内壁110及び第2案内壁120を伝わって垂れる液体の速度が傾斜部112、122によって遅くなるので、その液体が下側筐体7の底部に当たって飛散することを抑制できる。
さらに、この複合機1では、図5に示すように、低電圧電源E1から第1上端縁71Uが延びる方向に、すなわち前側に離間する第1案内壁110及び第2案内壁120によって、液体が低電圧電源E1から遠ざけられるので、低電圧電源E1に液体が付着して短絡等の不具合が生じることを抑制できる。
また、この複合機1では、図10に示すように、開口部107の内周縁107Eのうちの右側部分は、下側右面カバー71の内壁面75に接している。これにより、凹部109に垂れた液体が下側右面カバー71の内壁面75を伝わりながら開口部107を通過するので、液体が下側筐体7内に飛散することを抑制できる。
さらに、この複合機1では、樋部100は、第1上端縁71Uの前端側から後端側まで延びている。これにより、操作パネル85と枠体87との接続部C1に対して第1上端縁が延びる方向、すなわち前後方向にずれた位置で、下側右面カバー71の第1上端縁71Uと下側トップカバー79の第1側端縁79Rとの隙間から下側筐体7内に侵入する液体についても、樋部100、第1案内壁110及び第2案内壁120によって、下側筐体7内の下側部分に好適に案内できる。
また、この複合機1では、図2及び図12に示すように、接続部C1は、上側右面カバー81側から画像読取ユニット5に向けて、すなわち、左向きに延びている。このため、この複合機1では、長く延びる接続部C1に液体が一層溜まり易いけれども、樋部100、第1案内壁110及び第2案内壁120によって、その液体を下側筐体7内の下側部分に好適に案内できる。
さらに、この複合機1では、上側筐体8は、図6に示すように、下側筐体7に対して上方に離間する開放位置に変位可能に下側筐体7に支持されている。このため、上側筐体8が開放位置に変位することによって露出する下側トップカバー79に液体がこぼれて、その液体が下側右面カバー71の第1上端縁71Uと下側トップカバー79の第1側端縁79Rとの隙間から下側筐体7内に浸入する場合がある。この場合であっても、複合機1では、樋部100、第1案内壁110及び第2案内壁120によって、その液体を下側筐体7内の下側部分に好適に案内できる。
また、この複合機1では、図5、図11及び図12に示すように、上側筐体8の上方から液体がこぼれる場合において、特に、上側筐体8が閉鎖位置にあると、接続部C1に集まる液体の量が多くなり易い。この点、この複合機1では、図5に示すように、上側筐体8が閉鎖位置にあるときに接続部C1の右端部に対して下側に位置する開口部107によって、接続部C1の右端部から垂れて下側筐体7内に浸入する液体を下側筐体7内の下側部分に好適に案内できる。
さらに、この複合機1では、第1部材が操作パネル85である。操作パネル85は、一般的に、1機種の複合機に対してデザインや仕様が異なる複数品種が用意され、販売対象地域やグレード等に応じて交換可能となっている。このため、図2、図9及び図12に示すように、上側トップカバー89に操作パネル85と枠体87との接続部C1ができ、その接続部C1に液体が溜まり易い。この点、この複合機1では、図5、図7及び図10に示す樋部100、第1案内壁110及び第2案内壁120によって、その液体を下側筐体7内の下側部分に好適に案内できる。
したがって、実施例の複合機1では、下側筐体7内に浸入する液体によって画像形成ユニット3に不具合が生じることを抑制できる。
また、この複合機1では、下側右面カバー71を熱可塑性樹脂の射出成形等によって製造する際、樋部100、第1案内壁110及び第2案内壁120を下側右面カバー71の内壁面75に容易に一体成形できる。この際、第1案内壁110及び第2案内壁120のためにスライドコアを設ける必要がないので、成形型を簡素化でき、ひいては、製造コストの低廉化を実現できる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例1の複合機1における開閉カバー9の代わりに、図13に示すように、自動原稿搬送機構が搭載された開閉カバー209を採用することもできる。この場合、開閉カバー209は、複数の部材やカバーが組み付けられてなり、各所にそれらの部材同士の接続部が設けられる。そして、操作パネル85と枠体87との接続部C1よりも上側に、例えば、図13に示す接続部C2が位置し得る。この場合、開閉カバー209の上方からこぼれた液体が接続部C2に溜まって垂れ易く、さらに、その垂れる液体が接続部C1に伝わって下方に垂れ易い。しかしながら、この変形例の複合機でも、図5、図7及び図10に示す樋部100、第1案内壁110及び第2案内壁120を備えることにより、下側筐体7内に浸入する液体によって画像形成ユニット3に不具合が生じることを抑制できる。
実施例では、傾斜部112、122が第1、2案内壁110、120の一部であるがこの構成には限定されない。例えば、傾斜部は、第1、2案内壁の全部であってもよい。また、傾斜部は、直線的に延びていてもよいし、蛇行していてもよい。
樋部の底壁及び側壁は、第2サイドカバーに一体成形されていなくてもよい。
本発明は複合機等に利用可能である。
1…複合機、7…下側筐体、8…上側筐体、SH…シート
3…画像形成ユニット、5…画像読取ユニット
85…第1部材(操作パネル)、87…第2部材(枠体)
89…第1トップカバー(上側トップカバー)
81…第1サイドカバー(上側右面カバー)
C1…第1部材と第2部材との接続部、71…第2サイドカバー(下側右面カバー)
73…第3サイドカバー(下側左面カバー)、78…シート保持部
71U…第2サイドカバーの第1上端縁、79R…第2トップカバーの第1側端縁
79…第2トップカバー(下側トップカバー)
5R…画像読取ユニットの第1側面(右側面)
3R…画像形成ユニットの第2側面(右側面)
3L…画像形成ユニットの第3側面(左側面)
F1…第1上端縁と第1側端縁とが対向する対向位置
75…第2サイドカバーの内壁面、100…樋部
110…第1案内壁、120…第2案内壁、109…凹部、107…開口部
101…底壁、103…側壁、71D…第2サイドカバーの下端縁
141、142…連通穴、112、122…傾斜部
E1…電気部品(低電圧電源)、107E…開口部の内周縁
8J…ヒンジ、X8…ヒンジの回動軸心

Claims (12)

  1. 下側筐体と、
    前記下側筐体に対して上側に配置される上側筐体と、
    前記下側筐体内に収容され、シートに画像を形成する画像形成ユニットと、
    前記上側筐体内に収容され、原稿から画像を読み取る画像読取ユニットと、を備える複合機であって、
    前記上側筐体は、前記画像読取ユニットの上面を覆う第1トップカバーと、
    前記画像読取ユニットの第1側面を覆う第1サイドカバーと、を有し、
    前記第1トップカバーは、第1部材と第2部材とを含んで構成され、
    前記第1部材と前記第2部材とは、前記第1サイドカバーよりも上側で接続する接続部を有し、
    前記下側筐体は、前記画像形成ユニットにおける前記第1側面と同じ側を向く第2側面を覆う第2サイドカバーと、
    前記画像形成ユニットにおける前記第2側面とは反対側を向く第3側面を覆う第3サイドカバーと、
    前記第2サイドカバーと前記第3サイドカバーとに挟まれる位置にあり、前記画像形成ユニットの上面を覆い、前記画像形成ユニットから排出されるシートを保持するシート保持部を有する第2トップカバーと、を有し、
    前記第2サイドカバーにおける前記上側筐体側の1辺である第1上端縁と、前記第2トップカバーにおける前記第2サイドカバー側の1辺である第1側端縁とは対向位置で対向し、
    前記第2サイドカバーにおける前記画像形成ユニットに面する内壁面には、樋部と第1案内壁と第2案内壁とが設けられ、
    前記樋部には、前記対向位置に対して下側にあり、かつ下向きに凹みながら前記第1上端縁に並行して延びる凹部と、前記接続部の下側に位置して前記凹部の底面から下向きに貫設された開口部とが形成され、
    前記第1案内壁は、前記開口部における前記第1上端縁が延びる方向の一端側に隣接する位置から下向きに延びながら、前記内壁面から前記画像形成ユニットに向かって突出し、
    前記第2案内壁は、前記開口部における前記第1上端縁が延びる方向の他端側に隣接する位置から下向き、かつ前記第1案内壁と並行して延びながら、前記内壁面から前記画像形成ユニットに向かって突出していることを特徴とする複合機。
  2. 前記樋部は、前記内壁面から前記第1上端縁と並行して延びながら、前記内壁面から前記画像形成ユニットに向かって突出する底壁と、
    前記対向位置よりも前記画像形成ユニットに接近する位置で前記底壁から立ち上がる側壁とを有し、
    前記凹部は、前記内壁面と前記底壁と前記側壁とに囲まれてなり、
    前記開口部は、前記底壁を上下方向に貫通している請求項1記載の複合機。
  3. 前記第1案内壁及び前記第2案内壁は、前記第2サイドカバーの下端縁の近傍まで延びている請求項1又は2記載の複合機。
  4. 前記下側筐体の底部には、前記下側筐体内と外部とを連通する連通穴が設けられ、
    前記第1案内壁及び前記第2案内壁は、前記連通穴の近傍まで延びている請求項3記載の複合機。
  5. 前記第1案内壁及び前記第2案内壁は、前記第1上端縁が延びる方向に傾斜する傾斜部を含んでいる請求項1乃至4のいずれか1項記載の複合機。
  6. 前記画像形成ユニットは、前記下側筐体内で前記内壁面に隣接する位置に配置される電気部品を有し、
    前記第1案内壁及び前記第2案内壁は、前記電気部品から前記第1上端縁が延びる方向に離間している請求項1乃至5のいずれか1項記載の複合機。
  7. 前記開口部の内周縁の一部は、前記内壁面に接している請求項1乃至6のいずれか1項記載の複合機。
  8. 前記樋部は、前記第1上端縁の一端側から他端側まで延びている請求項1乃至7のいずれか1項記載の複合機。
  9. 前記接続部は、前記第1サイドカバー側から前記画像読取ユニットに向けて延びている請求項1乃至8のいずれか1項記載の複合機。
  10. 前記上側筐体は、前記下側筐体に対して上方に離間する開放位置に変位可能に前記下側筐体に支持されている請求項1乃至9のいずれか1項記載の複合機。
  11. 前記上側筐体は、前記下側筐体に対してヒンジを介して連結され、前記ヒンジの回動軸心周りに回動可能に前記下側筐体に支持され、
    前記上側筐体は、前記下側筐体に対して回動することにより、前記第1サイドカバーが前記第1上端縁に隣接する閉鎖位置と、前記第1サイドカバーが前記第1上端縁に対して上方に離間する開放位置とに変位可能であり、
    前記上側筐体が前記閉鎖位置にあるときに、前記開口部が前記接続部の下側に位置している請求項1乃至9のいずれか1項記載の複合機。
  12. 前記第1部材は、前記上側筐体における前記第1上端縁が延びる方向の一端側に配置される操作パネルである請求項1乃至11のいずれか1項記載の複合機。
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