JP2016089997A - 軸受の状態監視装置、軸受監視システム及び風力発電設備 - Google Patents

軸受の状態監視装置、軸受監視システム及び風力発電設備 Download PDF

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英之 筒井
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Abstract

【課題】静止荷重を受けることによる異常発生を抑制するように構成された軸受装置における軸受の状態監視装置及び軸受監視システム、並びにそれらを備える風力発電設備を提供する。
【解決手段】軸受装置1は、軸受30と、移動部40とを含む。軸受30は、内輪及び外輪がそれぞれ回転輪及び静止輪として構成される。移動部40は、負荷域移動機構42を含む。負荷域移動機構42は、静止輪である外輪の負荷域を移動可能に構成される。CMSコントローラ120は、静止輪である外輪の状態を監視し、その監視結果に基づいて、移動部40による外輪の負荷域の移動を指示するための信号を監視サーバ130へ出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、軸受の状態監視装置、軸受監視システム及び風力発電設備に関し、特に、交換作業が困難な軸受の状態監視装置、軸受監視システム及び風力発電設備に関する。
軸受装置には、回転動作に伴う荷重が加えられるが、動作停止時(静止時)においても自重などによるラジアル荷重(静止荷重)が加えられる。軸受装置に対する静止荷重は、軸受装置の構成に応じて内輪又は外輪の転走面において周方向における一部領域に加えられる。
転がり軸受を備える軸受装置では、内輪と回転軸とが嵌め合わされており、外輪と軸受装置のハウジングとが嵌め合わされている場合には、静止輪である外輪に静止荷重(外輪静止荷重)が加えられる。外輪において静止荷重を受ける領域(以下「負荷域」という。)は、周方向において外輪の一部に形成される。そのため、外輪負荷域は、転動体と外輪との間に形成される転がり接触部において外輪負荷域以外の他の領域と比べて負荷を受ける頻度が高く、金属疲労による剥離等の異常が発生しやすい。
内輪と固定軸とが嵌め合わされており、外輪と軸受装置において移動可能(たとえば回転可能)な部材とが嵌め合わされている場合には、静止輪である内輪に静止荷重(内輪静止荷重)が加えられる。内輪において静止荷重を受ける負荷域も、周方向において内輪の一部に形成される。そのため、内輪負荷域も、内輪と転動体との間に形成される転がり接触部において内輪負荷域以外の他の領域と比べて負荷を受ける頻度が高く、剥離等の異常が発生しやすい。
また、滑り軸受を備える軸受装置では、軸受が軸受装置のハウジングと嵌め合わされている場合には、軸受に静止荷重(軸受静止荷重)が加えられる。ここで、転がり軸受における上記外輪静止荷重を滑り軸受における軸受静止荷重と置き換えることができ、滑り軸受の摺動面が軸の摺動面と比べて摺動距離が長いために摩耗が進みやすい。
軸が軸受装置において固定されており、当該軸に対して軸受が相対的に移動可能に設けられている場合には、軸に静止荷重(軸静止荷重)が加えられる。ここで、滑り軸受を備える軸受装置では、上記内輪静止荷重を軸静止荷重と置き換えることができ、軸の摺動面が軸受の摺動面に比べて摺動距離が長いために摩耗が進みやすい。
これらのような軸受装置では、軸受交換が容易にかつ低コストで行える場合には、軸受に剥離等の異常発生や摩耗進行を受けて軸受寿命に達したとして軸受交換するのが一般的である。たとえば、特開2002−235754号公報には、軸受交換を容易に行うための分割軸受が記載されている。また、特開2004−011737号公報には、風車において軸受交換の頻度を減らすことを目的として、ショットピーリング処理が施された内輪を備える自動調心ころ軸受が記載されている。
特開2002−235754号公報 特開2004−011737号公報
しかしながら、大型の軸受装置や交換作業が困難な場所に設置されている軸受装置では、軸受交換が容易でなく高コストな場合がある。このような軸受装置の例としては、風力発電装置用軸受装置、潮力発電装置用軸受装置、大型船舶用軸受装置、大型トラック用軸受装置、大型タービン用軸受装置などがある。
特に、風力発電装置用軸受装置のドライブトレーンを構成する主軸受は、高所に配置されたナセル内に設けられているため、交換作業を行うにはドライブトレーン全体を地上に降ろす必要がある。また、主軸受を交換後のドライブトレーンを再びナセル内に設置し直す必要がある。そのため、軸受交換は非常に高コストであり、軸受交換を行わずに停止状態の風力発電装置をそのまま放置する場合もある。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、静止荷重を受けることによる異常発生を抑制するように構成された軸受装置における軸受の状態監視装置及び軸受監視システム、並びにそれらを備える風力発電設備を提供することである。
本発明の状態監視装置は、軸受装置における軸受の状態監視装置である。軸受装置の軸受は、内輪及び外輪を含む。内輪及び外輪の一方は、軸受の作動時に軸受の周方向に回転するように構成された回転輪であり、内輪及び外輪の他方は、軸受の作動時に軸受の周方向に回転しないように構成された静止輪である。静止輪の周方向の一部は、ラジアル荷重を受ける負荷域を含む。軸受装置は、移動部を含む。移動部は、静止輪の負荷域を移動可能に構成される。そして、状態監視装置は、監視部と、信号出力部とを備える。監視部は、静止輪の状態を監視する。信号出力部は、監視部の監視結果に基づいて、移動部による静止輪の負荷域の移動を指示するための信号を出力する。
また、本発明の軸受監視システムは、軸受装置と、軸受装置における軸受の状態監視装置とを備える。軸受装置の軸受は、内輪及び外輪を含む。内輪及び外輪の一方は、軸受の作動時に軸受の周方向に回転するように構成された回転輪であり、内輪及び外輪の他方は、軸受の作動時に軸受の周方向に回転しないように構成された静止輪である。静止輪の周方向の一部は、ラジアル荷重を受ける負荷域を含む。軸受装置は、静止輪の負荷域を移動可能に構成された移動部を含む。状態監視装置は、監視部と、信号出力部とを含む。監視部は、静止輪の状態を監視する。信号出力部は、監視部の監視結果に基づいて、静止輪の負荷域の移動を指示するための信号を移動部へ出力する。移動部は、信号出力部からの信号に基づいて静止輪の負荷域を移動するように構成される。
本発明によれば、静止輪において静止荷重を受けることによる異常発生を抑制し、軸受の長寿命化を実現することができる。
本発明の軸受監視システムが適用される機械設備の一例として示される風力発電設備の全体構成を概略的に示した図である。 実施の形態1による軸受監視システムの構成を機能的に示す機能ブロック図である。 実施の形態1における軸受装置を説明するための断面図である。 図3中の矢印IV−IVから見た断面図である。 図3中の矢印V−Vから見た断面図である。 図2に示す状態監視システム(CMS)コントローラの構成を機能的に示す機能ブロック図である。 CMSコントローラにより実行される処理の手順を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2におけるCMSコントローラの構成を機能的に示す機能ブロック図である。 実施の形態2におけるCMSコントローラにより実行される処理の手順を説明するためのフローチャートである。 実施の形態3による軸受監視システムの構成を機能的に示す機能ブロック図である。 図10に示すCMSコントローラにより実行される処理の手順を説明するためのフローチャートである。 外輪の変形例を説明するための図である。 外輪の他の変形例を説明するための図である。 軸受装置の変形例を説明するための断面図である。 図14中の矢印XV−XVから見た断面図である。 実施の形態4における軸受装置の遊星歯車機構を説明するための図である。 実施の形態4における軸受装置を説明するための断面図である。 図17中の線分XVIII−XVIIIにおける断面図である。 実施の形態4における軸受装置における固定軸を説明するための側面図である。 図19中の矢印XXから見た上面図である。 図19中の線分XXI−XXIにおける断面図である。 図19中の線分XXII−XXIIにおける断面図である。 図19中の線分XXIII−XXIIIにおける断面図である。 図17中の線分XXIV−XXIVにおける断面図である。 実施の形態4による風力発電装置を説明するための断面図である。 実施の形態4におけるCMSコントローラにより実行される処理の手順を説明するためのフローチャートである。 実施の形態5におけるCMSコントローラにより実行される処理の手順を説明するためのフローチャートである。 実施の形態6におけるCMSコントローラにより実行される処理の手順を説明するためのフローチャートである。 変形例3における軸受装置を説明するための断面図である。 図29中の線分XXX−XXXにおける断面図である。 変形例4における軸受装置を説明するための断面図である。 図31中の線分XXXII−XXXIIにおける断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。以下では、複数の実施の形態について説明するが、各実施の形態で説明された構成を適宜組合わせることは出願当初から予定されている。なお、以下の図面において同一又は相当する部分には同一の参照番号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
(風力発電設備の構成)
図1は、本発明の軸受監視システムが適用される機械設備の一例として示される風力発電設備の全体構成を概略的に示した図である。図1を参照して、風力発電設備は、風力発電装置100と、監視サーバ130と、通信サーバ132と、通信回線134とを含む。風力発電装置100は、当該装置に備えられる軸受(たとえば、主軸を受ける主軸受や、増速機に用いられる軸受等)の状態を状態監視システム(以下「CMS(Condition Monitoring System)」とも称する。)により監視し、監視データを無線又は有線により通信サーバ132へ出力する。
後ほど詳細に説明するが、この実施の形態1では、CMSの監視対象の軸受について静止輪である外輪の負荷域を移動可能な負荷域移動機構が設けられており、CMSによりその軸受の外輪の状態が監視される。そして、CMSの監視結果に基づいて、負荷域移動機構による外輪負荷域の移動を指示するための信号が通信サーバ132へ出力される。
通信サーバ132は、風力発電装置100から出力されたデータを受信し、受信したデータをインターネット等の通信回線134を介して監視サーバ130へ送信する。監視サーバ130は、通信サーバ132から通信回線134を介してデータを受信する。これにより、CMSの監視結果に基づいて、監視対象の軸受において静止輪の負荷域移動を指示するための信号が遠隔の監視サーバ130に通知され、メンテナンス作業者は、当該通知に応じて現場へ出向き、負荷域移動機構を作動させることにより外輪負荷域を移動させるメンテナンス作業を実施することができる。
図2は、実施の形態1による軸受監視システムの構成を機能的に示す機能ブロック図である。図2を参照して、軸受監視システムは、軸受装置1と、振動センサ110と、CMSコントローラ120と、監視サーバ130とを含む。
軸受装置1は、軸受30と、移動部40とを含む。軸受30は、転がり軸受であり、この実施の形態1では、内輪は、軸受30の作動時に軸受30の周方向に回転するように構成された回転輪であり、外輪は、軸受30の作動時に軸受30の周方向に回転しないように構成された静止輪である。なお、以下では、軸受30は、自動調心ころ軸受により構成されるものとして説明するが、軸受30はこれに限定されるものではなく、円筒ころ軸受や、玉軸受、円すいころ軸受等であってもよい。
移動部40は、軸受30の外輪(静止輪)の負荷域を移動可能に構成された負荷域移動機構42を含む。外輪には静止荷重が加わるところ、外輪において静止荷重を受ける負荷域は、周方向において外輪の一部(荷重条件によってその広さは異なる。)に形成される。このため、負荷域は、静止荷重を受けないその他の領域と比べて、金属疲労による剥離等の異常が発生しやすい。
そこで、この実施の形態1に従う軸受装置1では、静止輪である外輪を周方向に回転移動させることによって外輪の負荷域を移動するための負荷域移動機構42を設けたものである。この負荷域移動機構42を油圧アクチュエータ140により作動させることによって、軸受30の外輪負荷域を移動させ、軸受30の長寿命化を図ることができる。なお、負荷域移動機構42の詳細な構成については、後ほど詳しく説明する。
振動センサ110は、軸受30の振動を検出し、その検出値をCMSコントローラ120へ出力する。振動センサ110は、たとえば、圧電素子を用いた加速度センサによって構成される。
CMSコントローラ120は、振動センサ110によって検出される軸受30の振動データを収集する。CMSコントローラ120は、軸受30の振動データの他、種々のデータを収集可能であり、たとえば、軸受30の負荷を監視するために、風力発電装置100の発電量PWRや、主軸の回転数N(軸受30の回転数に相当する。)等のデータも収集する。そして、CMSコントローラ120は、収集されたデータに基づいて軸受30の状態を監視し、その監視結果を監視サーバ130へ出力する。
特に、CMSコントローラ120は、振動センサ110の検出信号に基づいて軸受30の外輪(静止輪)の状態を監視する。そして、CMSコントローラ120は、軸受30の外輪の異常を検知すると、外輪負荷域の移動を指示するための信号を監視サーバ130へ出力する。なお、CMSコントローラ120の詳細な構成については、後ほど詳しく説明する。
監視サーバ130は、CMSコントローラ120から出力される監視データを蓄積するとともに、表示装置や音声装置等の報知手段によって軸受30の状態を監視者に報知する。そして、軸受30の外輪負荷域の移動が必要であることを監視サーバ130において確認したメンテナンス作業者は、現場へ出向いて負荷域移動機構を作動させることにより、軸受30の外輪負荷域を移動させるメンテナンス作業を実施することができる。
なお、負荷域移動機構42による軸受30の外輪負荷域の移動は、油圧アクチュエータ140を用いて行なうことができる。油圧アクチュエータ140は、たとえば、電動油ポンプ、油タンク、負荷域の移動量を確認するための回転角度センサ等によって構成される。油圧アクチュエータ140は、メンテナンス作業時に作業者により運び込まれて負荷域移動機構42に接続されてもよいし、風力発電装置100に常時据え付けられていてもよい。
(軸受装置の構成)
図3〜図5は、図2に示した軸受装置1の構成を説明する図である。図3は、実施の形態1における軸受装置1を説明するための断面図である。図4は、図3中の矢印IV−IVから見た断面図であり、図5は、図3中の矢印V−Vから見た断面図である。
図3〜図5を参照して、はじめに、軸受装置1に概要について説明する。外輪32は、ハウジング20に嵌め合わされており、軸受30の作動時に回転しない静止輪である。外輪32は、複数の転動体33と接触する転走面を有する。外輪32は、軸受30の静止時におけるラジアル荷重(以下、単に静止荷重という)を受ける負荷域が軸受30の周方向(以下、単に周方向という)の一部に形成されており、軸受30は、外輪32に静止荷重が加えられるいわゆる外輪静止荷重の軸受である。
このような軸受30の外輪32における負荷域を、後述の外輪溝部34及び突出部材22によって構成される負荷域移動機構42(図2)により移動させることで、静止荷重が外輪32の周方向における一部の特定領域に加えられ続ける(言い換えると、負荷域が外輪32の周方向において特定の位置に固定される)ことを回避することができる。その結果、軸受寿命が長い軸受装置1を得ることができる。
なお、外輪32の負荷域の移動は、金属疲労が進行した先の使用時における負荷域と重ならない領域を新たな負荷域とするように移動させてもよいし、先の使用時における負荷域において最も大きな静止荷重を受けていた一部(最大面圧部)以外の領域と部分的に重なる領域を新たな負荷域とするように移動させてもよい。
いずれの場合にも、金属疲労が進行した先の使用時における負荷域(少なくとも最大面圧部)と重ならない領域を負荷域として、軸受の交換作業を行うことなく1つの軸受装置1を継続して使用することができ、軸受寿命が長い軸受装置1を提供することができる。
以下、軸受装置1の詳細な構成について説明する。軸受装置1は、回転軸10と、ハウジング20と、軸受30とを備える。軸受30は、内輪31と、外輪32と、複数の転動体33(たとえば球面ころ)とを含む。内輪31はその外周面に複数の転動体33と接触している転走面を有しており、外輪32はその内周面に複数の転動体33と接触している転走面を有している。
内輪31はその転走面よりも内側において回転軸10と嵌め合わされており、外輪32はその転走面よりも外側においてハウジング20と嵌め合わされている。内輪31と回転軸10とは、一体として回転可能に設けられている。外輪32とハウジング20とは、軸受30の稼働時には相対的な位置が変化しないようになっているが、負荷域移動機構によってメンテナンス時などに周方向において相対的に移動可能に設けられている。
外輪32においてハウジング20との接触面32Aには、周方向に延在する外輪溝部34が形成されている。外輪溝部34は周方向に延在しており、かつ周方向において端部を有している(全周に連なっていない)限りにおいて、周方向において任意の領域に任意の長さにわたって形成されていればよい。好ましくは、外輪溝部34は、外輪32とハウジング20との接触面32Aの大部分に渡って形成されている。このようにすれば、外輪溝部34が周方向に広く形成されているため、周方向における外輪32の移動可能範囲を長くとることができる。より好ましくは、外輪溝部34は周方向において複数形成されており、複数の外輪溝部34は回転軸10を挟んで対向するように配置されている。このようにすれば、外輪溝部34(の内部に形成される第1空間34A)に油圧アクチュエータ140によって油圧が供給されたときにも、油圧が外輪32に対し径方向に及ぼす力を相殺して、油圧が外輪32に対し周方向に及ぼす力を効果的に利用することができる。
外輪溝部34は、1つの軸受30の軸方向(以下、単に軸方向という)において、少なくとも1つ形成されていればよく、複数形成されていてもよい。外輪溝部34は、軸方向において外輪溝部34のハウジング20との接触面32A上の任意の位置に形成されていればよいが、たとえば軸方向における中央に形成されている。
なお、外輪溝部34の周方向における一方端部は、後述する第1空間34Aの周方向における固定端(突出部材22と第1空間34Aとの接続端面)以外の端部を構成し、その他方端部は、後述する第2空間34Bの周方向における固定端(突出部材22と第2空間34Bとの接続端面)以外の端部を構成している。
外輪溝部34の内部は、ハウジング20から突出する突出部材22により互いに独立し周方向に並ぶ第1空間34Aと第2空間34Bとに区分されている。つまり、第1空間34Aは、周方向に延びるように形成されており、周方向における一方の端部が突出部材22と第1空間34Aとの接続端面であって、他方の端部が外輪溝部34の周方向における一方端部である。また、第2空間34Bは、周方向に延びるように形成されており、周方向における一方の端部が突出部材22と第2空間34Bとの接続端面であって、他方の端部が外輪溝部34の周方向における他方端部である。
第1空間34Aが最も広がったときの第1空間34Aの周方向における両端部間と軸受30の軸心との成す角度は、ハウジング20に対して外輪32を移動可能な角度に相当し、たとえば160度程度とすることができる。
突出部材22は、外輪32とハウジング20との接触面32Aよりも回転軸10側に向かって突出している。突出部材22は、任意の構成を備えていればよいが、たとえば軸受30の周方向において外輪溝部34と嵌合可能に設けられている。このとき、突出部材22と外輪溝部34とが嵌合可能な領域は周方向にわたって広く形成されている。言い換えると、外輪溝部34の周方向に垂直な断面形状は周方向にわたって等しく設けられており、かつ外輪溝部34の周方向に垂直な断面形状と突出部材22の周方向に垂直な断面形状とが等しく設けられている。このようにすれば、油圧アクチュエータ140により第1空間34Aに油圧を供給して第1空間34Aを周方向に広げるときにも、突出部材22と外輪溝部34との嵌合状態を維持しながら外輪32をハウジング20に対して相対的に移動させることができる。
突出部材22には、第1空間34Aを外部と接続するための第1貫通孔23と、第2空間34Bを外部と接続するための第2貫通孔24とが形成されている。つまり、外輪溝部34の内部における第1貫通孔23の開口端と、外輪溝部34の内部における第2貫通孔24の開口端とは、周方向において互いに反対方向に向いて形成されている。第1貫通孔23と第2貫通孔24とは互いに独立している。
油圧アクチュエータ140は、突出部材22における第1貫通孔23を介して第1空間34Aに接続される。なお、第2空間34Bは、第2貫通孔24を介してハウジング20の外部に接続されている。油圧アクチュエータ140は、第1空間34Aを広げるように突出部材22を介して第1空間34Aに油圧を供給する。
次に、軸受装置1の作用効果について説明する。軸受装置1では、外輪32においてハウジング20との接触面32Aには、周方向に延在する外輪溝部34が形成されている。外輪溝部34の内部は、ハウジングから突出する突出部材22により互いに独立し周方向に並ぶ第1空間34Aと第2空間34Bとに区分されている。油圧アクチュエータ140は、第1空間34Aを広げるように第1空間34Aに突出部材22を介して油圧を供給する。
外輪溝部34は外輪32の転走面以外の面上に形成されているので、軸受30の回転動作を妨げることなく油圧アクチュエータ140により負荷域を移動可能である。さらに、第1空間34Aと第2空間34Bとは突出部材22により区分されているため、第1空間34Aの周方向における一方端はハウジング20に固定された突出部材22により軸受装置1において固定端として構成されている。第1空間34Aの他方端は、外輪32においてハウジング20との接触面上に設けられた外輪溝部34の端部であり、外輪32がハウジングに対して周方向において相対的に移動することにより、軸受装置1において周方向に移動可能に構成されている。そのため、油圧アクチュエータ140により第1空間34Aに油圧を供給することにより、上記他方端を突出部材22(上記一方端)から周方向において離れるように移動させることができる。その結果、たとえば金属疲労が進行した先の使用時における負荷域(少なくとも最大面圧部)と重ならない領域を負荷域とすることができ、交換作業を行うことなく1つの軸受装置1を継続して使用することができる。
また、突出部材22は、第2空間34Bと外部とをつなぐ第2貫通孔24を含んでいるため、第1空間34Aが周方向に広がって第1空間34Aの容積が大きくなることにより第2空間34Bの容積が小さくなっても、第2空間34Bに充填されていた媒体を外部に逃がすことができる。その結果、第2空間34Bの容積が小さくなる際に第2空間34B内の媒体が圧縮され、第2空間34Bの圧力が高まり、油圧アクチュエータ140による負荷域の移動が妨げられることを抑制することができる。
このように、外輪溝部34及び突出部材22によって構成される負荷域移動機構に油圧アクチュエータ140を接続して油圧を与えることによって、たとえば外径が1メートル以上ある大型の外輪32をわずかに移動(回転)させる場合にも、十分に大きなトルクを容易に発生させることができる。
軸受装置1は、軸受30を備えている様々な機械装置に適用可能であるが、特に軸受30の交換が容易に行えない機械装置に有利に適用される。この実施の形態1では、軸受装置1は、風力発電装置100に備えられており、回転軸10が旋回翼60の中心軸として構成される。
本実施の形態1に係る軸受装置1に備えられている軸受30は、上述のように、外輪32におけるハウジング20との接触面32Aに外輪溝部34が周方向に延びるように形成されている。
図3を参照して、軸受装置1は、外輪32とハウジング20との接触面20Aにおける摩擦力を低減させる摩擦力低減部50をさらに備えていてもよい。
ハウジング20において、外輪32との接触面20Aにはハウジング溝部25が形成されており、摩擦力低減部50は、ハウジング溝部25内に媒体(気体、液体など)を供給可能に設けられている。
ハウジング溝部25は、油圧アクチュエータ140により外輪32とハウジング20とを相対的に移動させる際に外輪32とハウジング20との間で摩擦力が生じる領域(たとえば軸受30よりも鉛直方向下方に位置する領域)の少なくとも一部上に形成される。ハウジング溝部25は、たとえば軸受30の周方向に延びるように形成される。ハウジング溝部25は、1つの軸受30において1以上の任意の数だけ形成されていればよいが、たとえば外輪溝部34と重ならない領域に複数形成されていてもよい。
このようにすれば、外輪32とハウジング20とがこれらの接触面20Aの少なくとも一部において媒体(気体、液体など)を介して接続されるため、外輪32とハウジング20との摩擦力を低減することができる。この結果、油圧アクチュエータ140による負荷域の移動を容易に行うことができる。
(CMSコントローラの構成)
図6は、図2に示したCMSコントローラ120の構成を機能的に示す機能ブロック図である。図6を参照して、CMSコントローラ120は、フィルタ112と、周波数分析部114及び診断部115を含む監視部116と、通信装置118とを含む。
フィルタ112は、振動センサ110から受ける軸受30の振動波形について、予め定められた周波数よりも高い信号成分を通過させ、低周波成分を遮断する。このフィルタ112は、軸受30の振動波形に含まれる直流成分を除去するために設けられたものである。なお、振動センサ110の検出信号が直流成分を含まないものであれば、フィルタ112を省略してもよい。
周波数分析部114は、直流成分が除去された軸受30の振動波形をフィルタ112から受ける。そして、周波数分析部114は、その受けた軸受30の振動波形に対して周波数分析を行ない、周波数分析結果を診断部115へ出力する。一例として、周波数分析部114は、フィルタ112から受ける軸受30の振動波形に対して高速フーリエ変換(FFT)処理を行ない、予め設定されたしきい値を超えるピーク周波数を診断部115へ出力する。
診断部115は、周波数分析部114の周波数分析結果に基づいて、軸受30の異常診断を実行する。転がり軸受によって構成される軸受30においては、内輪31、外輪32、転動体33又は保持器に欠陥が生じた場合、欠陥が生じた部位に応じた以下の特徴周波数を有する振動が発生する。
すなわち、転動体33の数をZ、軸の回転速度をfrとすると、内輪31に欠陥が生じた場合には、凡そ0.6×Z×frの特徴周波数を有する振動が発生し、外輪32に欠陥が生じた場合には、凡そ0.4×Z×frの特徴周波数を有する振動が発生する。また、転動体33に欠陥が生じた場合には、凡そ(4〜6)×frの特徴周波数を有する振動が発生し、保持器に欠陥が生じた場合には、凡そ0.4×frの特徴周波数を有する振動が発生する。
診断部115は、周波数分析部114の周波数分析結果を上記の各特徴周波数と比較することによって、軸受30の異常の有無を判定する。特に、この実施の形態1では、診断部115は、周波数分析部114の周波数分析結果に基づいて、静止輪である外輪32の異常診断を実行する。そして、外輪32の異常が検知されると、その旨が診断部115から通信装置118へ通知され、通信装置118は、軸受30の外輪負荷域の移動を指示するための信号を通信サーバ132を介して監視サーバ130(図1)へ出力する。
図7は、CMSコントローラ120により実行される処理の手順を説明するためのフローチャートである。図7を参照して、振動センサ110によって軸受30の振動が検出され(ステップS10)、CMSコントローラ120は、検出された振動波形に対して周波数分析を行なう(ステップS20)。
次いで、CMSコントローラ120は、振動波形の周波数分析結果に基づいて、軸受30の外輪32に異常が生じているか否かを判定する(ステップS30)。具体的には、振動波形の周波数分析結果において、凡そ0.4×Z×frの特徴周波数を有する振動が発生していると判断される場合に、外輪32に異常が生じているものと判定される。
そして、外輪32に異常が生じているものと判定されると(ステップS30においてYES)、CMSコントローラ120は、外輪32の負荷域移動を指示するための信号を通信装置118によって監視サーバ130へ出力する(ステップS40)。なお、外輪32に異常は生じていないものと判定されると(ステップS30においてNO)、ステップS40はスキップされ、ステップS50へ処理が移行される。なお、特に図示しないが、CMSコントローラ120は、外輪32の他、内輪31、転動体33及び保持器についても異常診断を行ない、その診断結果を監視サーバ130へ送信するようにしてもよい。
以上のように、この実施の形態1においては、軸受装置1は、静止輪である外輪32の負荷域を移動可能な負荷域移動機構42を備える。CMSコントローラ120は、外輪32の異常診断を行ない、外輪32に異常が生じているものと判定すると、軸受30の外輪負荷域の移動を指示するための信号を監視サーバ130へ出力する。これにより、適時のメンテナンス作業において、軸受30の外輪負荷域を移動させることができる。したがって、この実施の形態1によれば、軸受30の外輪32が静止荷重を受けることによる異常発生を抑制し、軸受30の長寿命化を実現することができる。
[実施の形態2]
上記の実施の形態1では、静止輪である外輪32に異常が生じていると診断された場合に、外輪32の負荷域の移動を指示するための信号がCMSコントローラ120から監視サーバ130へ出力されるものとしたが、外輪32に異常が生じていなくても、軸受30が受ける総負荷量(たとえば、軸受30が支持する軸の総回転数や風力発電装置100の総発電量等)に基づいて、或いは定期的に、外輪32の負荷域を移動するようにしてもよい。
この実施の形態2による軸受監視システムは、実施の形態1における軸受監視システムとCMSコントローラの構成が異なる。
図8は、実施の形態2におけるCMSコントローラ120Aの構成を機能的に示す機能ブロック図である。図8を参照して、このCMSコントローラ120Aは、監視部116Aと、通信装置118とを含む。
監視部116Aは、軸受30が受けた総負荷量を監視する。総負荷量とは、軸受30が稼働当初から受けた負荷の積算量であり、軸受30が受ける負荷は、たとえば、軸受30が支持する軸の回転数N(軸受30の回転数に相当する。)や、当該軸が回転することによって発電された発電量PWR等によって示され得る。すなわち、軸受30が受けた総負荷量は、軸受30の稼働当初からの総回転数や総発電量等によって示され得る。なお、回転数Nや発電量PWRは、それぞれ図示されない回転センサや電力センサによって検出される。
監視部116Aは、軸受30が支持する軸の回転数Nや、風力発電装置100の発電量PWRの検出値を受け、それらの値を積算することによって、軸受30が受けた総負荷量を算出する。そして、軸受30が受けた総負荷量が所定のしきい値を超えると、その旨が監視部116Aから通信装置118へ通知され、通信装置118は、軸受30の外輪負荷域の移動を指示するための信号を通信サーバ132を介して監視サーバ130(図1)へ出力する。
図9は、実施の形態2におけるCMSコントローラ120Aにより実行される処理の手順を説明するためのフローチャートである。図9を参照して、CMSコントローラ120Aは、軸受30が受ける負荷を検知する(ステップS110)。ここでは、軸受30が支持する主軸の回転数Nや風力発電装置100の発電量PWR等が、軸受30が受ける負荷として検知され得る。
次いで、CMSコントローラ120Aは、検知された負荷を積算することによって、軸受30が受けた総負荷量を算出する(ステップS120)。そして、CMSコントローラ120Aは、算出された総負荷量が所定のしきい値を超えたか否かを判定する(ステップS130)。このしきい値は、外輪32の異常発生に関する過去のデータや負荷実験等に基づいて決定され得る。
そして、総負荷量がしきい値を超えたものと判定されると(ステップS130においてYES)、CMSコントローラ120Aは、外輪32の負荷域移動を指示するための信号を通信装置118によって監視サーバ130へ出力する(ステップS140)。なお、総負荷量はしきい値を超えていないと判定されると(ステップS130においてNO)、ステップS140はスキップされ、ステップS150へ処理が移行される。
なお、上記においては、軸受30が受けた総負荷量がしきい値を超えると、外輪32の負荷域を移動するものとしたが、軸受30が受ける負荷の程度に拘わらず定期的に外輪32の負荷域を移動させてもよい。
以上のように、この実施の形態2によれば、軸受30に異常が発生する前であっても、軸受30が受けた総負荷量に基づいて、或いは定期的に、外輪32の負荷域を移動することによって、軸受30の異常発生を抑制し、軸受30の長寿命化を図ることができる。
[実施の形態3]
上記の実施の形態1,2では、静止輪である外輪32の負荷域の移動を指示するための信号がCMSコントローラ120(120A)から監視サーバ130へ出力され、設備のメンテナンス時に作業者が油圧アクチュエータ140を操作することにより外輪32の負荷域を移動させるものとした。
この実施の形態3では、軸受30の異常診断結果や軸受30が受けた総負荷量に基づいて、外輪32の負荷域の移動を指示するための信号がCMSコントローラ120(120A)から油圧アクチュエータへ出力され、外輪32の負荷域移動が自動で実施される。
図10は、実施の形態3による軸受監視システムの構成を機能的に示す機能ブロック図である。図10を参照して、この軸受監視システムは、軸受装置1Aと、振動センサ110と、CMSコントローラ120Bとを含む。
軸受装置1Aは、軸受30と、移動部40Aとを含み、移動部40Aは、負荷域移動機構42と、油圧アクチュエータ44とを含む。すなわち、この軸受装置1Aでは、油圧アクチュエータ44が移動部40Aの一部として設けられ、軸受装置1Aの構成要素として風力発電装置100に据え付けられる。そして、油圧アクチュエータ44は、軸受30の外輪32(図3〜図5)の負荷域移動を指示するための信号をCMSコントローラ120Bから受けると、外輪の負荷域を移動するように負荷域移動機構42へ油圧を出力する。なお、油圧アクチュエータ44のハード構成は、図2に示した油圧アクチュエータ140と同じである。
CMSコントローラ120Bは、振動センサ110の検出信号に基づいて軸受30の外輪(静止輪)の状態を監視する。そして、CMSコントローラ120Bは、軸受30の外輪の異常を検知すると、外輪負荷域の移動を指示するための信号を油圧アクチュエータ44へ出力する。これにより、CMSコントローラ120Bからの指令に基づいて、外輪負荷域の移動が自動で実施される。
図11は、図10に示したCMSコントローラ120Bにより実行される処理の手順を説明するためのフローチャートである。図11を参照して、このフローチャートは、図7に示したフローチャートにおいて、ステップS40に代えてステップS42を含む。
すなわち、ステップS30において外輪32に異常が生じているものと判定されると(ステップS30においてYES)、CMSコントローラ120Bは、外輪32の負荷域移動を指示するための信号を移動部40Aの油圧アクチュエータ44(図10)へ出力する(ステップS42)。なお、外輪32に異常は生じていないものと判定されたときは(ステップS30においてNO)、ステップS42はスキップされ、ステップS50へ処理が移行される。
なお、図10,11では、軸受30の異常診断結果に基づいて、外輪32の負荷域移動を指示するための信号がCMSコントローラ120Bから油圧アクチュエータ44へ出力されるものとしたが、実施の形態2に対応して、軸受30が受けた総負荷量に基づいて、或いは定期的に、外輪32の負荷域移動を指示するための信号をCMSコントローラ120Bから油圧アクチュエータ44へ出力するようにしてもよい。
以上のように、この実施の形態3によれば、外輪32の負荷域の移動を指示するための信号がCMSコントローラ120(120A)から油圧アクチュエータへ出力されるので、外輪32の負荷域移動を自動で実施することができる。
[変形例1]
上記の各実施の形態においては、外輪溝部34は軸方向における中央に形成されているが、図12及び図13を参照して、外輪溝部34は外輪32において径方向における厚みが相対的に厚い部分に設けられてもよい。たとえば、外輪32が軸方向における端部が中央部よりも厚く設けられている場合には、外輪溝部34は外輪32の軸方向における一方端の近傍或いは両端の近傍に形成されていてもよい。
外輪溝部34やハウジング溝部25が形成されていることにより、ラジアル荷重が負荷されたときの外輪32の変形量は若干大きくなる。このような変形量の微増が許容できない場合には、図12及び図13に示すように外輪32における厚肉部に外輪溝部34を形成することにより、当該変形量の増加を抑制することができる。
また、外輪溝部34は、外輪32における転走面以外の任意の面上に形成されていてもよく、たとえば外輪幅面(軸方向における端面)上に設けられていてもよい。このようにしても、ラジアル荷重が負荷されたときの外輪32の変形量増加を抑制することができる。
[変形例2]
上記の各実施の形態においては、軸受装置1(1A)は、転がり軸受の軸受30を備えるものとしたが、図14及び図15を参照して、滑り軸受70を備えていてもよい。この場合には、負荷域移動機構は、外輪72における負荷域を移動可能に設けられていればよい。たとえば、回転軸(転動軸)10と滑り接触する外輪72を上述の外輪32(図3)と同様の構成として設ければよい。すなわち、外輪72においてハウジング20との接触面72Aには、周方向に延在する外輪溝部74が形成される。外輪溝部74の内部は、ハウジング20から突出する突出部材22により互いに独立し周方向に並ぶ第1空間74Aと第2空間74Bとに区分される。そして、油圧アクチュエータ140(44)により、第1空間74Aを広げるように第1空間74Aに突出部材22を介して油圧を供給すればよい。
[実施の形態4]
再び図2を参照して、実施の形態1では、軸受装置1の軸受30は、内輪及び外輪がそれぞれ回転輪及び静止輪として構成されるものとしたが、この実施の形態4では、軸受装置1の軸受30#は、内輪及び外輪がそれぞれ静止輪及び回転輪として構成される。
そして、静止輪である内輪には、静止荷重が加わるところ、内輪において静止荷重を受ける負荷域は、周方向において内輪の一部(荷重条件によってその広さは異なる。)に形成される。このため、負荷域は、静止荷重を受けないその他の領域と比べて、金属疲労による剥離等の異常が発生しやすい。
そこで、この実施の形態4に従う軸受装置1では、静止輪である内輪を軸受の周方向に回転移動させることによって軸受30#の内輪の負荷域を移動可能な負荷域移動機構42#が設けられる。そして、負荷域移動機構42#を油圧アクチュエータ140により作動させることによって、軸受30#の内輪負荷域を移動させ、軸受30#の長寿命化を図ることができる。
(軸受装置の構成)
図16〜図24は、実施の形態4における軸受装置1の構成を説明する図である。まず図17を参照して、内輪231は、静止荷重を受ける負荷域が軸受30#の周方向Rの一部に形成されており、軸受30#は内輪231に静止荷重が加えられるいわゆる内輪静止荷重(あるいは軸静止荷重)の軸受である。軸受30#は、転がり軸受であり、この実施の形態4では、外輪232が軸受の作動時に軸受の周方向に回転する回転輪であり、内輪231が軸受の作動時に回転しない静止輪である。
このような軸受30#の内輪231における負荷域を、後述の間座溝部235、第1流通孔223、第2流通孔224、突出部材227及び穴228によって構成される負荷域移動機構42#(図2)により移動させることで、静止荷重が内輪231の周方向Rにおける一部の特定領域に加えられ続ける(言い換えると、負荷域が内輪231の周方向Rにおいて特定の位置に固定される)ことを回避することができる。その結果、軸受寿命が長い軸受装置1を得ることができる。
なお、内輪231の負荷域の移動は、金属疲労が進行した先の使用時における負荷域と重ならない領域を新たな負荷域とするように移動させてもよいし、先の使用時における負荷域において最も大きな静止荷重を受けていた一部(最大面圧部)以外の領域と部分的に重なる領域を新たな負荷域とするように移動させてもよい。
図16〜図24を参照して、軸受装置1は、固定軸221と、内輪231が固定軸221に固定されている軸受30#とを備える限りにおいて、任意の構成を備えていればよい。軸受装置1は、たとえば遊星歯車機構200(図16)を備える。
遊星歯車機構200は、太陽歯車210と、遊星歯車220と、遊星軸受30#と、内歯車240とを含む。太陽歯車210は、出力軸211(図17)と接合されている。
遊星歯車220は、遊星軸221と遊星軸受30#を介して接続されている。遊星軸221は、キャリア222(支持部)により支持されている。キャリア222は、軸受装置1において回転可能に設けられている。つまり、遊星歯車220は、キャリア222により公転可能に支持されている。
遊星軸受30#は、内輪231と、外輪232と、複数の転動体233(たとえば球面ころ)とを含む。内輪231はその外周面に複数の転動体233と接触している転走面を有しており、外輪232はその内周面に複数の転動体33と接触している転走面を有している。
内輪231はその転走面よりも径方向の内側において遊星軸221と嵌め合わされており、外輪232はその転走面よりも径方向の外側において遊星歯車220と嵌め合わされている。内輪231と遊星軸221とは、周方向Rにおいて相対的に移動可能であって、キャリア222によって公転可能に設けられている。外輪232と遊星歯車220とは互いに固定され一体として回転可能に設けられている。或いは、外輪232自体が遊星歯車220として構成されて回転可能に設けられていてもよい。なお、軸受装置1の作動時には、外輪232が周方向Rに回転する一方、内輪231は周方向Rに回転しないように構成されている。
軸受装置1において、軸受30#は1つの遊星軸221に任意の数だけ取り付けられていればよいが、たとえば1つの遊星軸221に2つの軸受30#が取り付けられている。2つの軸受30#は、たとえばその軸方向において間座234を挟んで平行に配置され、間座234により相対的に位置決めされている。
図17及び図24を参照して、間座234は、内輪231と同様に円環状に設けられており、その内部において遊星軸221と嵌め合わされている。間座234と内輪231とは、少なくとも周方向R及び軸受30#の径方向(以下、単に径方向という)において互いに固定され一体として移動可能に設けられている。内輪231と間座234とは、たとえば軸方向において嵌合可能に設けられている。たとえば、内輪231には軸方向において間座234と接続される面から軸方向に凹んだ凹部が設けられているとともに、間座234には軸方向において内輪231と接続される面から軸方向に突出した凸部が設けられており、間座234の凸部が内輪231の凹部に嵌合されることにより内輪231と間座234とが互いに固定され一体として移動可能に設けられていてもよい。また、内輪231に設けられた凸部と間座234に設けられた凹部とが嵌合されることにより内輪231と間座234とが互いに固定され一体として移動可能に設けられていてもよい。間座234において遊星軸21との接触面には、周方向Rに延在する間座溝部235が形成されている。
間座溝部235は周方向Rに延在しており、かつ周方向Rにおいて端部を有している(全周に連なっていない)限りにおいて、周方向Rにおいて任意の領域に任意の長さにわたって形成されていればよい。異なる観点から言えば、間座234の内周面234Aには、遊星軸221の外周面221Aと摺動する接触部236が周方向Rにおいて一部分に形成されている。好ましくは、間座溝部235は内輪231と遊星軸221との接触面の大部分に渡って形成されている。このようにすれば、間座溝部235が周方向Rに広く形成されているため、周方向Rにおける内輪231の移動可能範囲を長くとることができる。より好ましくは、間座溝部235は周方向Rにおいて複数形成されており、複数の間座溝部235は遊星軸221を挟んで対向するように配置されている。このようにすれば、間座溝部235(間座溝部235の内部に形成される第1空間235A)に油圧アクチュエータ140によって油圧が供給されたときにも、油圧が内輪231に対し径方向に及ぼす力を相殺して、油圧が内輪231に対し周方向Rに及ぼす力を効果的に利用することができる。
間座溝部235は、1つの軸受30#の軸方向(以下、単に軸方向という)において、少なくとも1つ形成されていればよく、複数形成されていてもよい。複数の間座溝部35は、それぞれ同一の構成を備えていてもよいし、異なっていてもよい。
間座溝部235は、軸方向において間座溝部235の遊星軸221との接触面上の任意の位置に形成されていればよいが、たとえば軸方向における中央に形成されている。
なお、間座溝部235の周方向Rにおける一方端部は、後述する第1空間235Aの周方向Rにおける固定端(突出部材227と第1空間235Aとの接続端面)以外の端部を構成し、その他方端部は、後述する第2空間235Bの周方向Rにおける固定端(突出部材227と第2空間235Bとの接続端面)以外の端部を構成している。
間座溝部235の内部は、遊星軸221から突出する突出部材227により互いに独立し周方向Rに並ぶ第1空間235Aと第2空間235Bとに区分されている。つまり、第1空間235Aは、周方向Rに延びるように形成されており、周方向Rにおける一方の端部が突出部材227と第1空間235Aとの接続端面であって、他方の端部が間座溝部235の周方向Rにおける一方端部である。また、第2空間235Bは、周方向Rに延びるように形成されており、周方向Rにおける一方の端部が突出部材227と第2空間235Bとの接続端面であって、他方の端部が間座溝部235の周方向Rにおける他方端部である。
ここで、間座234は、上述のように、内輪231と一体として周方向Rに移動可能に設けられているため、間座234及び内輪231は遊星軸221に対して相対的に移動可能である。そのため、間座234に設けられている間座溝部235と遊星軸221に対して位置決めされている突出部材227とは相対的な位置関係が変更可能に設けられている。間座溝部235と突出部材227との相対的な位置関係が変更されると、間座溝部235及び突出部材227の形状は一定であるため、第1空間235A及び第2空間235Bはそれぞれ一方が広がると他方が狭まるように変化する。
第1空間235Aが最も広がったときの第1空間235Aの周方向Rにおける両端部間と軸受30#の軸心との成す角度は、遊星軸221に対して内輪231を移動可能な角度に相当し、たとえば150度程度とすることができる。
突出部材227は、内輪231において第1の穴228Aから内輪231と遊星軸221との接触面よりも外輪232側に向かって突出している。突出部材227は、径方向における一方の端部が第1の穴228Aの内部において支持部材229により支持されている状態で、他方の端部が間座溝部235と軸方向において嵌合している。
第1の穴228Aは、遊星軸221において、突出部材227を収容可能であり、かつ周方向R及び軸方向において突出部材227を位置決め可能に設けられている。第1の穴228Aは、たとえば内輪231の軸心を通って径方向に延びるように設けられている。この場合には、第1の穴228Aは2つの突出部材227を収容可能であって、2つの突出部材227は第1の穴228Aから外輪232側に向かってそれぞれ突出している。
遊星軸221には、第1の穴228Aと連なるとともに第1の穴228Aと交差する方向、たとえば軸方向に延びる第2の穴228Bが形成されている。第2の穴228Bは、支持部材229を収容可能であって、周方向R及び径方向において支持部材229を位置決め可能に設けられている。第2の穴228Bは、遊星軸221の軸方向における端面に連なっており、遊星軸221と軸受30#及び間座234とを嵌め合わせている状態で支持部材229を遊星軸221に対して出し入れ可能とするように設けられている。
支持部材229は、第1の穴228Aの内部において突出部材227と接続されて突出部材227を径方向において支持可能に設けられている。突出部材227と支持部材229との接続面は、軸方向及び径方向に対して傾斜している。これにより、支持部材229を遊星軸221の軸方向Aにおける端面に開口した第2の穴228Bに挿入して第1の穴228Aの内部にまで押し込むことにより、第1の穴228Aの内部に収容されていた突出部材227を径方向に移動させて間座溝部235と嵌合するまで突出させることができる。
つまり、突出部材227は、支持部材229との接続の有無(支持部材229が第1の穴228Aの内部に挿入されているか否か)によって、遊星軸221の表面から突出した状態と、表面から突出しない状態とに変更可能に設けられている。
間座234において、突出部材227と間座溝部235とが嵌合可能な領域は周方向Rにわたって広く形成されている。言い換えると、間座溝部235の周方向Rに垂直な断面形状は周方向Rにわたって等しく設けられており、かつ間座溝部235の周方向Rに垂直な断面形状と突出部材227の周方向Rに垂直な断面形状とがほぼ等しく設けられている。このようにすれば、油圧アクチュエータ140により第1空間235Aに油圧を供給して第1空間235Aを周方向Rに広げるときにも、突出部材227と間座溝部235との嵌合状態を維持しながら内輪231及び間座234を遊星軸21に対して相対的に移動させることができる。
図18〜図20を参照して、遊星軸221には、第1空間235Aと外部とを接続するための第1流通孔223と、第2空間235Bと外部とを接続するための第2流通孔224とが形成されている。つまり、第1流通孔223及び第2流通孔224は、周方向Rにおいて突出部材227及び第1の穴228Aを挟むように配置されている。突出部材227を挟んで設けられている第1流通孔223と第2流通孔224とは、同一の間座溝部235に接続可能に設けられている。周方向Rにおいて複数の間座溝部235が形成されている場合には、第1流通孔223、第2流通孔224、突出部材227及び間座溝部235は、周方向Rにおいて回転対称に設けられているのが好ましい。
図23を参照して、油圧アクチュエータ140は、遊星軸221における第1流通孔223を介して第1空間235Aに接続可能に設けられている。軸受装置1には、たとえば油圧アクチュエータ140に接続されて油を流通可能なホースを第1流通孔223に接続するためのホース導入口251が形成されており、軸受装置1のメンテナンス時などにホース導入口251から上記ホースを導入して第1流通孔223に接続させてもよい。つまり、油圧アクチュエータ140は、軸受装置1の運転時などにおいては第1流通孔223と接続されていなくてもよい。なお、第2空間235Bは、第2流通孔224を介して軸受装置1の外部と接続されている。そして、油圧アクチュエータ140は、第1空間235Aを広げるように、遊星軸221を介して第1空間235Aに油圧を供給する。
次に、本実施の形態4における軸受装置1の作用効果について説明する。軸受装置1は、内輪231において遊星軸221との接触面には、周方向Rに延在する間座溝部235が形成されており、間座溝部235の内部は、遊星軸221から突出する突出部材227により互いに独立し周方向Rに並ぶ第1空間235Aと第2空間235Bとに区分されている。油圧アクチュエータ140は、第1空間235Aを広げるように、第1空間235Aに突出部材227を介して油圧を供給する。
このとき、間座溝部235は間座234上に(内輪231の転走面以外の面上に)形成されているので、軸受30#の回転動作を妨げることなく油圧アクチュエータ140により負荷域を移動可能である。さらに、第1空間235Aと第2空間235Bとは突出部材227により区分されているため、第1空間235Aの周方向Rにおける一方端は遊星軸221に固定された突出部材227により軸受装置1において固定端として構成されている。第1空間235Aの他方端は、間座234と遊星軸221との接触面上に設けられた間座溝部235の端部であり、内輪231及び間座234が遊星軸221に対して周方向Rにおいて相対的に移動可能であるため、軸受装置1において周方向Rに移動可能に構成されている。そのため、油圧アクチュエータ140により第1空間235Aに油圧を供給することにより、上記他方端を突出部材227(上記一方端)から周方向Rにおいて離れるように移動させることができる。
また、突出部材227は、支持部材229との接続の有無(支持部材229が第1の穴228Aの内部に挿入されているか否か)によって、遊星軸221の表面から突出した状態と、表面から突出しない状態とに変更可能に設けられている。そのため、遊星軸221と内輪231及び間座234とを嵌め合わせる際には突出部材227が遊星軸221の第1の穴228A内に収容されている状態とし、遊星軸221と内輪231及び間座34とを嵌め合わせた後に突出部材227と間座溝部235とを嵌合させることができる。その結果、キャリア222が軸方向に分割されているか、或いはキャリア222の穴が半径方向に分割されていなくても、遊星歯車機構を備える軸受装置1を組み立てることが可能であるため、軸受装置1は高強度で高い位置合わせ精度を有する遊星歯車機構200を備えることができる。
図17、図20及び図22を参照して、実施の形態4における軸受装置1は、内輪231と遊星軸221との接触面における摩擦力を低減させる摩擦力低減部260をさらに備えていてもよい。
遊星軸221において、内輪231との接触面には遊星軸溝部225が形成されている。遊星軸溝部225は、油圧アクチュエータ140により内輪231と遊星軸221とを相対的に移動させる際に内輪231と遊星軸221との間で摩擦力が生じる領域(たとえば軸受30#よりも鉛直方向上方に位置する領域)の少なくとも一部上に形成される。遊星軸溝部225は、たとえば周方向Rに延びるように形成されている。遊星軸溝部225は、1つの軸受30#において1以上の任意の数形成されていればよいが、たとえば間座溝部235と重ならない領域(第1の穴228Aが形成されていない領域)に複数形成されている。
遊星軸221には、遊星軸溝部225と外部とを接続するための第3流通孔226が形成されている。遊星軸溝部225は、第3流通孔226を介して摩擦力低減部260と接続されている。摩擦力低減部260は、第3流通孔226を介して遊星軸溝部225の内部に媒体を供給可能に設けられている。
このようにすれば、内輪231と遊星軸221とがこれらの接触面の少なくとも一部において媒体(気体、液体など)を介して接続されるため、内輪231と遊星軸221との摩擦力を低減することができる。この結果、油圧アクチュエータ140による負荷域の移動を容易に行うことができる。
実施の形態4における軸受装置1は、軸受30#を備えている様々な機械装置に適用可能であるが、特に軸受30#の交換が容易に行えない機械装置に有利に適用される。図25を参照して、この実施の形態4では、軸受装置1は、風力発電装置100においてブレード270の回転を増速するための増速機274に含まれており、ブレード270の回転はキャリア222(図17)を介して軸受装置1に入力され、太陽歯車210と一体の出力軸211(図17)から出力されるように設けられている。
このようにすれば、風力発電装置100は、軸受30#の交換作業が極めて高コストであり交換作業が困難であるために装置の寿命が軸受寿命に左右される機械装置であるが、機械装置自体を長寿命化することができる
(CMSコントローラの説明)
再び図6を参照して、この実施の形態4におけるCMSコントローラ120Cは、実施の形態1におけるCMSコントローラ120の構成において、診断部115に代えて診断部115Aを含む。
診断部115Aは、周波数分析部114の周波数分析結果に基づいて、軸受30の異常診断を実行する。特に、診断部115Aは、周波数分析部114の周波数分析結果に基づいて、静止輪である内輪231(図17)の異常診断を実行する。そして、内輪231の異常が検知されると、その旨が診断部115Aから通信装置118へ通知され、通信装置118は、軸受30#の内輪負荷域の移動を指示する信号を通信サーバ132を介して監視サーバ130(図1)へ出力する。
図26は、実施の形態4におけるCMSコントローラ120Cにより実行される処理の手順を説明するためのフローチャートである。図26を参照して、このフローチャートは、図7に示した実施の形態1におけるフローチャートにおいて、ステップS30,S40に代えてそれぞれステップS32,S44を含む。
すなわち、ステップSS20において、振動センサ110により検出された振動波形に対して周波数分析が行なわれると、CMSコントローラ120Cは、振動波形の周波数分析結果に基づいて、軸受30#の内輪231に異常が生じているか否かを判定する(ステップS32)。具体的には、振動波形の周波数分析結果において、凡そ0.6×Z×frの特徴周波数を有する振動が発生していると判断される場合に、内輪231に異常が生じているものと判定される。
そして、内輪231に異常が生じているものと判定されると(ステップS32においてYES)、CMSコントローラ120Cは、内輪231の負荷域移動を指示するための信号を通信装置118によって監視サーバ130へ出力する(ステップS44)。なお、内輪231に異常は生じていないものと判定されると(ステップS32においてNO)、ステップS44はスキップされ、ステップS50へ処理が移行される。なお、特に図示しないが、CMSコントローラ120Cは、内輪231の他、外輪232、転動体233及び保持器についても異常診断を行ない、その診断結果を監視サーバ130へ送信するようにしてもよい。
以上のように、この実施の形態4によっても、実施の形態1と同様の効果が得られる。
[実施の形態5]
上記の実施の形態4では、静止輪である内輪231に異常が生じていると診断された場合に、内輪231の負荷域の移動を指示するための信号がCMSコントローラ120Cから監視サーバ130へ出力されるものとしたが、内輪231に異常が生じていなくても、軸受30#が受けた総負荷量に基づいて、或いは定期的に、内輪231の負荷域を移動するようにしてもよい。
図27は、実施の形態5におけるCMSコントローラ120Dにより実行される処理の手順を説明するためのフローチャートである。図27を参照して、このフローチャートは、図9に示した実施の形態2におけるフローチャートにおいて、ステップS140に代えてステップS142を含む。
すなわち、ステップS130において、軸受30#が受けた総負荷量がしきい値を超えたものと判定されると(ステップS130においてYES)、CMSコントローラ120Dは、内輪231の負荷域移動を指示するための信号を通信装置118によって監視サーバ130へ出力する(ステップS142)。なお、総負荷量はしきい値を超えていないと判定されると(ステップS130においてNO)、ステップS142はスキップされ、ステップS150へ処理が移行される。
なお、上記においては、軸受30#が受けた総負荷量がしきい値を超えると、内輪231の負荷域を移動するものとしたが、軸受30#が受ける負荷の程度に拘わらず定期的に内輪231の負荷域を移動させてもよい。
以上のように、この実施の形態5によっても、実施の形態2と同様の効果が得られる。
[実施の形態6]
上記の実施の形態4,5では、静止輪である内輪231の負荷域の移動を指示するための信号がCMSコントローラ120C(120D)から監視サーバ130へ出力され、設備のメンテナンス時に作業者が油圧アクチュエータ140を操作することにより内輪231の負荷域を移動させるものとした。
この実施の形態6では、軸受30#の異常診断結果や軸受30#が受けた総負荷量に基づいて、内輪231の負荷域の移動を指示するための信号がCMSコントローラ120C(120D)から油圧アクチュエータへ出力され、内輪231の負荷域移動が自動で実施される。
図28は、実施の形態6におけるCMSコントローラ120Eにより実行される処理の手順を説明するためのフローチャートである。図28を参照して、このフローチャートは、図26に示したフローチャートにおいて、ステップS44に代えてステップS46を含む。
すなわち、ステップS32において内輪231に異常が生じているものと判定されると(ステップS32においてYES)、CMSコントローラ120Eは、内輪231の負荷域移動を指示するための信号を移動部40Aの油圧アクチュエータ44(図10)へ出力する(ステップS46)。なお、内輪231に異常は生じていないものと判定されたときは(ステップS32においてNO)、ステップS46はスキップされ、ステップS50へ処理が移行される。
なお、上記では、軸受30#の異常診断結果に基づいて、内輪231の負荷域移動を指示するための信号がCMSコントローラ120Eから油圧アクチュエータ44へ出力されるものとしたが、実施の形態5に対応して、軸受30#が受けた総負荷量に基づいて、或いは定期的に、内輪231の負荷域移動を指示するための信号をCMSコントローラ120Eから油圧アクチュエータ44へ出力するようにしてもよい。
以上のように、この実施の形態6によっても、実施の形態3と同様の効果が得られる。
[変形例3]
この変形例3では、軸受装置1の構成について、基本的には図16〜図24で説明した軸受装置1と同様の構成を備えるが、固定軸(遊星軸221)を支持する支持部(キャリア280)に設けられる支持部溝部を用いて、油圧アクチュエータ140(44)により内輪231の負荷域を周方向Rに移動可能とする点で、上述の軸受装置1と異なる。
図29及び図30を参照して、この変形例3における軸受装置1においては、遊星軸221は、周方向Rにおいて内輪231と一体として回転可能に設けられている。遊星軸221は、キャリア280により支持されている。遊星歯車220は、キャリア280により公転可能に支持されている。さらに、遊星軸221は、油圧アクチュエータ140(44)を作動させた時に、キャリア280に対して回転可能(自転可能)に設けられている。遊星軸221は、油圧アクチュエータ140(44)の非作動時、たとえば軸受装置1の運転動作時には、キャリア280に自転不能に支持されているのが好ましい。
キャリア280において遊星軸221との接触面には、周方向Rに延在する支持部溝部281が形成されている。支持部溝部281は周方向Rに延在しており、かつ周方向Rにおいて端部を有している(全周に連なっていない)限りにおいて、周方向Rにおいて任意の領域に任意の長さにわたって形成されていればよい。異なる観点から言えば、キャリア280の内周面280Aには、遊星軸221の外周面221Aと摺動する接触部282が周方向Rにおいて一部分に形成されている。つまり、接触部282は、支持部溝部281の底面に対して凸状に形成されている。
好ましくは、支持部溝部281はキャリア280と遊星軸221との接触面の大部分に渡って形成されている。このようにすれば、支持部溝部281が周方向Rに広く形成されているため、周方向Rにおける遊星軸221(内輪231)の移動可能範囲を長くとることができる。より好ましくは、支持部溝部281は周方向Rにおいて複数形成されており、複数の支持部溝部281は遊星軸221を挟んで対向するように配置されている。言い換えると、接触部282は周方向Rにおいて複数形成されており、複数の接触部282は遊星軸221を挟んで対向するように配置されている。
支持部溝部281は、1つの転がり軸受30#の軸方向において、少なくとも1つ形成されていればよく、複数形成されていてもよい。複数の支持部溝部281は、それぞれ同一の構成を備えていてもよいし、異なっていてもよい。
支持部溝部281は、軸方向において支持部溝部281の遊星軸221との接触面上の任意の位置に形成されていればよいが、たとえば軸方向における中央に形成されている。
遊星軸221には、支持部溝部281と軸方向において嵌合可能に設けられている凸部283が形成されている。凸部283の頂面は、キャリア280と遊星軸221との接触面を成している。好ましくは、凸部283は複数形成されており、複数の凸部283は遊星軸221を挟んで対向するように配置されている。
このようにすれば、油圧アクチュエータ140(44)によって支持部溝部281に油圧が供給されたときにも、油圧が遊星軸221に対し径方向に及ぼす力を相殺して、油圧が遊星軸221に対し周方向Rに及ぼす力のみを利用することができる。
なお、支持部溝部281の周方向Rにおける一方端部は第4空間281Aの周方向Rにおける固定端を構成し、その他方端部は第5空間281Bの周方向Rにおける固定端を構成している。
支持部溝部281の内部は、遊星軸221から突出する凸部283により互いに独立し周方向Rに並ぶ第4空間281Aと第5空間281Bとに区分されている。つまり、第4空間281A及び第5空間281Bは、それぞれ周方向Rに延びるように形成されており、周方向Rにおける一方の端部が凸部283により構成され、他方の端部が支持部溝部281により構成されている。
油圧アクチュエータ140(44)は、第4空間281Aを広げるように第4空間281Aに油圧を供給可能に設けられている。第4空間281Aと油圧アクチュエータ140(44)とは任意の方法により油を流通可能に設けられていればよいが、たとえば遊星軸221には周方向Rにおいて凸部283に近接する位置に第4空間281Aと外部とを接続する第4流通孔284が形成されており、油圧アクチュエータ140(44)は第4流通孔284を介して第4空間281Aに油圧を供給可能に設けられている。
キャリア280には、支持部溝部281と外部とを接続するための第5流通孔285が形成されている。第5流通孔285は、支持部溝部281の一方端部の近傍と外部とを接続するように設けられているのが好ましい。このとき、第4流通孔284及び第5流通孔285は、それぞれ1つずつが1つの支持部溝部281に接続されるとともに、いずれか一方が接触部282と凸部283との間に形成される第4空間281A又は第5空間281Bに接続されるように設けられている。
つまり、図16〜図24で説明した軸受装置1では、キャリア222に支持され固定された遊星軸221に対して内輪231及び間座234を周方向Rに回転させることにより負荷域を移動可能としているのに対し、この変形例3では、キャリア280に対して当該キャリア280に支持された遊星軸221及び内輪231を周方向Rに回転させることにより負荷域を移動可能としている。
このようにしても、内輪231における負荷域を所定のタイミングで移動可能であるため、内輪231において特定の領域が静止荷重を受け続けることにより当該領域に剥離等の異常が発生することを抑制することができる。
[変形例4]
上記の変形例3では、軸受30#は、転がり軸受であるとしたがこれに限られるものではなく、たとえば滑り軸受であってもよい。つまり、内輪231が滑り軸受の軸(遊星軸221)として構成されており、外輪232が遊星軸221と滑り接触する滑り軸受の軸受として構成されていてもよい。
図31及び図32を参照して、遊星歯車220は、滑り軸受の軸受と固定され一体として回転可能に設けられているか、或いは滑り軸受の軸受として構成されて回転可能に設けられている。遊星軸221は、固定部材として、滑り軸受の軸として設けられており、キャリア280により公転可能に支持されている。
この場合、内輪231としての遊星軸221に静止荷重を受ける負荷域が周方向Rの一部に形成されていることから、遊星軸受30#はいわゆる軸静止荷重の滑り軸受である。つまり、負荷域移動機構は、遊星軸221(内輪231)に形成されている負荷域を周方向Rに移動可能に設けられている。すなわち、負荷域移動機構は、遊星軸221をキャリア280に対して周方向Rに回転可能(自転可能)に設けられている。
たとえば、図31及び図32に示すように、遊星軸221において、キャリア280との接触面には遊星軸溝部286が形成されている。遊星軸溝部286は、第3流通孔287を介して摩擦力低減部と接続されている。摩擦力低減部は遊星軸溝部286の内部に媒体を供給可能に設けられていてもよい。
このようにすれば、滑り軸受30#の回転動作を妨げることなく油圧アクチュエータ140(44)により負荷域を移動可能である。その結果、金属疲労が進行した先の使用時における負荷域(少なくとも最大面圧部)と重ならない領域を負荷域とすることができ、交換作業を行うことなく1つの軸受装置1を継続して使用することができる。
今回開示された各実施の形態は、適宜組合わせて実施することも予定されている。そして、今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 軸受装置、10 回転軸、20 ハウジング、22 突出部材、23 第1貫通孔、24 第2貫通孔、25 ハウジング溝部、30,70 軸受、31 内輪、32,72 外輪、33 転動体、34,74 外輪溝部、34A,74A 第1空間、34B,74B 第2空間、40 移動部、50 摩擦力低減部、60 旋回翼、100 風力発電装置、200 遊星歯車機構、210 太陽歯車、211 出力軸、220 遊星歯車、221 遊星軸、221A 外周面、222,280 キャリア(支持部)、223 第1流通孔、224 第2流通孔、225 遊星軸溝部、226 第3流通孔、227 突出部材、228A 第1の穴、228B 第2の穴、229 支持部材、230 遊星軸受(転がり軸受、滑り軸受)、231 内輪、232 外輪、233 転動体、234 間座、235 間座溝部、235A 第1空間、235B 第2空間、236,282 接触部、240 内歯車、251 ホース導入口、260 摩擦力低減部、270 ブレード、281 支持部溝部、281A 第4空間、281B 第5空間、283 凸部、284 第4流通孔、285 第5流通孔。

Claims (8)

  1. 軸受装置における軸受の状態監視装置であって、
    前記軸受装置の軸受は、内輪及び外輪を含み、
    前記内輪及び前記外輪の一方は、前記軸受の作動時に前記軸受の周方向に回転するように構成された回転輪であり、
    前記内輪及び前記外輪の他方は、前記軸受の作動時に前記軸受の周方向に回転しないように構成された静止輪であり、
    前記静止輪の周方向の一部は、ラジアル荷重を受ける負荷域を含み、
    前記軸受装置は、前記静止輪の前記負荷域を移動可能に構成された移動部を含み、
    前記状態監視装置は、
    前記静止輪の状態を監視する監視部と、
    前記監視部の監視結果に基づいて、前記移動部による前記静止輪の前記負荷域の移動を指示するための信号を出力する信号出力部とを備える、軸受の状態監視装置。
  2. 前記軸受の振動を検出する振動センサをさらに備え、
    前記監視部は、前記振動センサの検出信号に基づいて前記静止輪の異常診断を実行し、
    前記信号出力部は、前記監視部の異常診断結果に基づいて前記信号を出力する、請求項1に記載の軸受の状態監視装置。
  3. 前記信号出力部からの前記信号を遠隔の監視サーバへ送信するための通信装置をさらに備える、請求項1又は請求項2に記載の軸受の状態監視装置。
  4. 軸受装置と、
    前記軸受装置における軸受の状態監視装置とを備え、
    前記軸受装置の軸受は、内輪及び外輪を含み、
    前記内輪及び前記外輪の一方は、前記軸受の作動時に前記軸受の周方向に回転するように構成された回転輪であり、
    前記内輪及び前記外輪の他方は、前記軸受の作動時に前記軸受の周方向に回転しないように構成された静止輪であり、
    前記静止輪の周方向の一部は、ラジアル荷重を受ける負荷域を含み、
    前記軸受装置は、前記静止輪の前記負荷域を移動可能に構成された移動部を含み、
    前記状態監視装置は、
    前記静止輪の状態を監視する監視部と、
    前記監視部の監視結果に基づいて、前記静止輪の前記負荷域の移動を指示するための信号を前記移動部へ出力する信号出力部とを含み、
    前記移動部は、前記信号出力部からの前記信号に基づいて前記静止輪の前記負荷域を移動するように構成される、軸受監視システム。
  5. 前記状態監視装置は、前記軸受の振動を検出する振動センサをさらに含み、
    前記監視部は、前記振動センサの検出信号に基づいて前記静止輪の異常診断を実行し、
    前記信号出力部は、前記監視部の異常診断結果に基づいて前記移動部へ前記信号を出力する、請求項4に記載の軸受監視システム。
  6. 前記移動部は、油圧アクチュエータを含む、請求項4又は請求項5に記載の軸受監視システム。
  7. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の軸受の状態監視装置を備える風力発電設備。
  8. 請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の軸受監視システムを備える風力発電設備。
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