JP2016089734A - 送風装置 - Google Patents

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正芳 宮原
Masayoshi Miyahara
正芳 宮原
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Abstract

【課題】扇風機等に用いられる送風装置において、より効率的な誘引作用を用いた送風を可能とすることを目的とする。
【解決手段】二重反転軸流送風機を用いた複数の高圧軸流送風手段1と、複数の高圧軸流送風手段1の風の吐出面4を同一方向として、複数の高圧軸流送風手段1を1列に並べて支持する支持体2を備えた構成にしたことにより、支持体2と平行となる平板状の吐出面4の側に直線的に向かう流路の曲がり基づく送風抵抗による損失が軽減された強い送風による空気の流れが得られ、この強い平板状の空気の流れの両面において周囲の空気に対する誘引作用により高圧軸流送風手段1の送風する空気と相まって高圧軸流送風手段1による送風よりも増倍された風量の送風が得られることから、より効率的な誘引作用を用いた送風を行うことができる送風装置を得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、送風空気を得るための送風装置に関するものである。
扇風機などの送風装置は過去長年にわたり電動機による回転駆動される羽根を備えて、より大風量の送風を得るためには羽根を大型化してより高出力となる電動機を用いて駆動させる手法が標準的であり定石であった。
しかしながら、このような手法を用いた送風装置にあって大型となる羽根の駆動や高出力の電動機の使用による電力の増大など効率面においては課題があった。
よって、近年においては一方向の線状に送風を行うことで周囲の空気を巻き込み、送風の同一方向に空気の流れを生じさせるいわゆる誘引作用を用いて送風空気の量を増大させることでより効率的な送風を行うようにしたものもある。
従来、この種の送風装置としては、本体の一部を突出させて1組の送風手段を内蔵し、送風空気を本体の外部表面に設けた線状の隙間を通して一方向に吹き出すものが知られている。このような構成によれば、吐出した空気の流れによる誘引作用を生じさせて、風量を増大させるものである(例えば、特許文献1参照)。
以下、その送風装置について図16を参照しながら説明する。
図16は装置を正面方向から見たときの部分切断図である。同図に示すように、全体を支える中空の基台100の内部にモーター101を下向きに固着して収め、このモーター101の回転軸102には送風羽根103を固着している。
また、基台100の上部にはキャップ状のネックピース104を回転可動に嵌着してあり、また下面には底板105を固着して、この底板105には中央部に吸気口106を開口し設けている。ネックピース104の下面は基台100の内部と連通した開口部107を備え、また上部の両側部には各吐気口108を備えている。この各吐気口108には円形環状で中空の吐風環109を嵌着している。この吐風環109の内面には前向き(図上の正面方向)となる全周にわたる環状開口隙間となる吐風用スリット110を形成している。
以上の構成において、モーター101に通電すると送風羽根103が回転することで周囲の空気が吸気口106を通して基台100の内部に吸入される。基台100に吸入された空気は上部方向に流され、ネックピース104の開口部107を通して両吐気口108にて分岐されて吐風環109の内側に流される。吐風環109の内側に流された空気は吐風用スリット110を通して強い風速となり、前方に吐出することとなり、この強い風速となる前方方向の空気の流れの誘引作用により吐風環109の内側の空気が動かされることとなる。
この結果、吐風環109が囲む空間の全体から風が吐出される状態となって吐風用スリット110から直接吐出されるよりもかなり多くの風量となる前方方向への送風が得られることとなる。
特開昭56−167897号公報
このような従来の送風装置においては、モーター101による送風羽根103の回転により基台100の内部に吸入される周囲の空気はネックピース104の両吐気口108にて分岐されて吐風環109の内側に流される。この吐風環109に流された空気は吐風用スリット110を通して強い風速となって前方に吐出される。吐風環109で囲まれる内側の空気を誘引効果により動かすことで吐風用スリット110から直接吐出されるよりもかなり多くの風量となる前方方向への送風が得られる構成となっていた。
よって、基台100側から吐風環109の内部に流される送風空気は、ネックピース104の両吐気口108により流路がほぼ90°に曲げられる。さらに、吐風用スリット110の狭い隙間による大きな送風抵抗の負荷に抗しながら吐風環109の外部に吐出させる必要があった。
このことから、送風用の羽根の存在感を抑制しながら強い送風を得ることはできるが送風空気の流路がほぼ90°に曲げられることで生じる大きな送風抵抗による損失を伴い、効率が低下するという課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、より効率的に誘引作用を用いた送風を行うことができる送風装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、複数の二重反転軸流送風機と、前記複数の二重反転軸流送風機の風の吐出面を同一方向として、前記複数の二重反転軸流送風機を1列に並べて支持する支持体を備えたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、複数の二重反転軸流送風機と、前記複数の二重反転軸流送風機の風の吐出面を同一方向として、前記複数の二重反転軸流送風機を1列に並べて支持する支持体を備えたことにより、複数の高圧軸流送風手段を風の吐出面を線状の1列に並べていることから同一方向の線状に複合した平板状の送風が行える。そして、二重反転軸流送風機は、吸気から吐出までの流路が略直線で回転を抑制した高効率の高圧送風が行えるので、送風空気の流路の全体に曲がりを伴うこと無く誘引作用を生じさせることができる。従って、送風抵抗による損失を低減したより効率的な誘引作用を用いた送風が行えるという効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1の送風装置の第1の構成例の全体を示す斜視図 同装置に用いる高圧軸流送風手段の構造を一部切り欠いて示す側面図 同装置に用いる高圧軸流送風手段の構造を示す斜視図 同装置の第2の構成例を示す斜視図 同装置の第1の構成例における送風状態を模式的に示す斜視図 同装置の第2の構成例における送風状態を模式的に構成の一部切り欠いて示す側面図 同装置の第3の構成例を示す斜視透過図 同装置の第3の構成例を一部切り欠いて示す平面図 同装置の第4の構成例を示す斜視透過図 同装置の第4の構成例を一部切り欠いて示す側面図 同装置の第3の構成例における送風状態を模式的に一部切り欠いて示す平面図 同装置の第4の構成例における送風状態を模式的に一部切り欠いて示す平面図 同装置の第5の構成例を一部切り欠いて示す平面図 同装置の第6の構成例を一部切り欠いて示す平面図 同装置の活用例の構成を一部切り欠いて示す平面図 従来の送風装置の全体構成を一部切り欠いて示す正面図
本発明の請求項1記載の送風装置は、複数の二重反転軸流送風機と、前記複数の二重反転軸流送風機の風の吐出面を同一方向として、前記複数の二重反転軸流送風機を1列に並べて支持する支持体を備えた構成を有する。これにより、複数の高圧軸流送風手段を風の吐出面を線状の1列に並べていることから同一方向の線状に複合した平板状の送風が行える。そして、二重反転軸流送風機は、吸気から吐出までの流路が略直線で回転を抑制した高効率の高圧送風が行えるので、送風空気の流路の全体に曲がりを伴うこと無く誘引作用を生じさせることができる。従って、送風抵抗による損失を低減したより効率的な誘引作用を用いた送風が行えるという効果を奏する。
また、前記複数の二重反転軸流送風機を内蔵して覆う外郭カバーを備え、前記外郭カバーは前記複数の二重反転軸流送風機の送風方向の前後を略直線状に連通させる給気開口と吹出し開口を備え、前記吹出し開口は前記給気開口に対して狭い面積となるようにすぼめた線状のスリット形状としたという構成にしてもよい。これにより、スリット形状とした吹出し開口からは、平板状の流速を増した空気の流れが得られる。この平板状の空気の流れの両面において、周囲の空気に対する誘引作用がさらに強く作用する。そのため、二重反転軸流送風機による送風よりもさらに増倍された風量の送風が得られることとなる。このように、より効率的な誘引作用を用いた送風を行うことができるという効果を奏する。
また、前記外郭カバーの吹出し開口のスリット形状を形成する外郭カバーの片側の一面のみを送風方向に延長させることで送風の空気の流れにより周囲の空気を送風方向に誘引するコアンダ面を形成したという構成にしてもよい。コアンダ面を流れる送風空気は、周囲の空気に対する誘引作用をおよぼすコアンダ効果を生じさせる。これにより、送風方向に対して周囲の空気がより多く動くこととなる。従って、二重反転軸流送風機による送風よりもさらにより増倍された風量の送風が得られることとなる。すなわち、流路が直線状で送風抵抗による損失が軽減された流速を増した送風空気とコアンダ効果が相まって周囲の空気に対する誘引作用がさらに効果的に得られることから、さらにより効率的な誘引作用を用いた送風を行うことができるという効果を奏する。
また、前記外郭カバーのスリット形状に形成した線状の吹出し開口に対して開口の中央を線状に2分割する平板状のコアンダ板を設け、前記コアンダ板は前記外郭カバーの内部から外部の送風方向に突出させた構成としても良い。
また、前記コアンダ板は送風方向の前後において厚さを紡錘形にすぼめた形状としたという構成にしてもよい。
コアンダ板上に形成される2面のコアンダ面を流れる送風空気は、周囲の空気に対する誘引作用をおよぼすコアンダ効果を生じさせる。これにより送風方向に対して周囲の空気がより多く動くこととなる。従って、二重反転軸流送風機による送風よりもさらにより増倍された風量の送風が得られることとなる。すなわち、流路が直線状で送風抵抗による損失が軽減された流速を増した送風空気と2面にて生じるコアンダ効果が相まって周囲の空気に対する誘引作用がさらに効果的に得られることから、さらにより効率的な誘引作用を用いた送風を行うことができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1から図3は同送風装置の第1の構成例を主として示しているものである。
図1に示すように、第1の構成例の送風装置は、複数の高圧軸流送風手段1を本体のフレームとなる1線状の支持体2によって並べて支持して配置することで装置の主要を成すものである。支持体2は送風装置の自立を支えるための台座5に固設している。すなわち、台座5に垂直に立てた支持体2に対して複数の高圧軸流送風手段1を1列に並べて配置したものである。
高圧軸流送風手段1は、吸気から吐出までの流路が略直線で回転を抑制した高効率の高圧送風の実施を特徴とする。高圧軸流送風手段1は吸気面3の側で空気を取り込み、吐出面4の側から風を吹き出すものであって、この吐出面4の側が同一方向に向くように並べて配置している。
ここで、高圧軸流送風手段1は、吐出面4と吸気面3のそれぞれの側に羽根6a,6bを一軸上に配置した二重反転軸流送風機である。そして、二重反転軸流送風機は、同様に一軸上に配置した回転駆動力を生じさせる電動機7a,7bにて羽根6a,6bを反対方向に回転させて、吸気面3から吐出面4の側に対すると空気の流れを生じさせるものである。羽根6a,6bは互いに反対方向に回転させたとき回転軸に沿った同一の吐出方向に送風を生じるように形成している。
このことから、吸気面3の側となる羽根6bによる回転を伴う送風の回転エネルギーは吐出面4の側の羽根6aの逆方向の回転によって送風のためのエネルギーへと変換される。
このような構成により、二重反転軸流送風機は、回転軸に沿った回転を伴う送風が特徴となる一般的な軸流送風機に対して、同一の印加電力に対して高効率で高圧の回転を伴わない送風を得ることができる。
さらには、二重反転軸流送風機による送風は吸気面3から吐出面4の側に電動機7a,7bの回転軸に沿って直線的に流れるために流路の曲がりによる送風抵抗に基づく損失の影響を受けない。そのため、遠心送風機や斜流送風機などの他の送風機構に対してより効率的となる特徴を備えている。
図2、図3に示すように、高圧軸流送風手段1には吸気面3の側に多数の細かい開口を設けた保護カバー8で覆い、羽根6bを保護している。また、吐出面4の側の羽根6aの周囲にはオリフィス枠9を配置することで回転遠心方向に対する風の漏れを抑制することにより回転軸方向の送風損失を防いでいる。
この保護カバー8とオリフィス枠9は電動機7a,7bと共に支持体2にて支持することにより高圧軸流送風手段1とおよび、送風装置の全体の構成を形成している。
なお、保護カバー8は送風機構を構成する必須部材では無いことから省いても良い。
なお、羽根6a,6bの径が大きく回転により危険が生じる等の不具合が懸念されるときには羽根6aの吐出面4の側にも保護カバー8を配置しても良い。
また、送風装置の全体の構成としては、図1において示した第1の構成例以外に、例えば図4に示しているように、支持体2を円形として、この円周上に、吐出面4を一方向に向けて高圧軸流送風手段1を並べた第2の構成例のような配置としたものでも良い。
このように、支持体2を円形としたものにあっては、例えば支持体2を台座5で支える代わりに複数本の支持線材10を用いて設置板11に接続する。そして、設置板11を家屋の天井面に固設して、高圧軸流送風手段1を天井面に平行に浮かせて支持することで一般的な天井扇として活用できる。
以上のような構成によれば、第1の構成例においては、図5に示しているように、1線状に並べた複数の高圧軸流送風手段1による送風に基づいて、支持体2と平行となる空気の流れ(図上、白抜き矢印で図示)を得ることができる。この空気の流れは、平板状の吸気面3から吐出面4の側に直線的に向かっており、流路の曲がりがなく、送風抵抗の損失が軽減された強い送風となっている。
また、第2の構成例においては、図6に示しているように、円環状に並べた複数の高圧軸流送風手段1による送風に基づいて、支持体2と平行となる空気の流れ(図上、白抜き矢印で図示)が得られる。この空気の流れは、円環状の吸気面3から吐出面4の側に直線的に向かっており、流路の曲がりがなく、送風抵抗の損失が軽減された強い送風となっている。
そして、この平板状、もしくは円環状の強い送風による空気の流れの両面において周囲の空気に対する誘引作用が働き、周囲の空気は送風の方向に対して順次、引きずられて動かされることなる(各図上、点描矢印で図示)。
この結果、高圧軸流送風手段1の送風する空気(白抜き矢印)と相まって送風方向に対して周囲の空気(点描矢印)が誘引作用により動くことにより、高圧軸流送風手段1が送り出す送風(白抜き矢印)よりも増倍された風量の送風が得られることとなる。
また、第3、および第4の構成例として、図7から図10に示しているように高圧軸流送風手段1を内蔵して覆う外郭カバー12を備えてもよい。この外郭カバー12は、複数の高圧軸流送風手段1の送風方向の前後を略直線状に連通させる給気開口13と吹出し開口14を設けたものである。
このとき、吹出し開口14は給気開口13に対して狭い面積となるようにすぼめたスリット形状とする。そして、吹出し開口14は、高圧軸流送風手段1の吐出面4に平行に形成する。
なお、外郭カバー12は支持体2に対して固設することで装置全体の構造を形成するものである。従って、本構成においては単独の高圧軸流送風手段1に備える保護カバー8とオリフィス枠9は不要となり、外郭カバー12の構造体において保護、およびオリフィスを兼ねることができる。
外郭カバー12の給気開口13には多数の細かい開口を設けた外郭保護カバー15で覆う構成とする。この外郭カバー12に備えられた外郭保護カバー15によって、高圧軸流送風手段1となる二重反転軸流送風機を構成する羽根6bを保護する。
また、高圧軸流送風手段1の吸気面3に近接させた位置で、高圧軸流送風手段1の吸気面3を羽根カバー16で覆うことでさらに羽根6bを保護する構成としてもよい。この羽根カバー16は、多数の細かい開口を設けたものである。
以上のような構成によれば、図11に示す第3の構成例のように、高圧軸流送風手段1による送風に基づいて、外郭カバー12の内部を給気開口13から吹出し開口14に直線的に向かう空気の流れ(図上、白抜き矢印で図示)を得ることができる。この空気の流れは、流路の曲がりがなく、送風抵抗の損失が軽減された平板状の強い送風となる。
また、図12に示す第4の構成例のように、高圧軸流送風手段1による送風に基づいて、外郭カバー12の内部を給気開口13から吹出し開口14に直線的に向かう空気の流れ(図上、白抜き矢印で図示)を得ることができる。この空気の流れは、流路の曲がりがなく、送風抵抗の損失が軽減された円環状の強い送風となっている。
吹出し開口14から吐出する空気の流れは、スリット形状に沿った平板状(あるいは支持体2を円形にしたものは円環状)の形態となる。ここで、吹出し開口14は、高圧軸流送風手段1の送風方向に向けて線状のスリット形状にすぼめていることから、吹出し開口14から吐出する空気の流れは、高圧軸流送風手段1の送風風速に対して流速を増す。
この吹出し開口14から吐出する流速を増した平板状(円環状)の強い送風による空気の流れの両面においては、周囲の空気に対する誘引作用がさらに強く作用することとなる。従って、より多くの周囲の空気が送風の方向に対して順次、引きずられて動かされる(図上、点描矢印で図示)。
この結果、高圧軸流送風手段1の送風する空気と相まって送風方向に対して周囲の空気が誘引作用により多く動くこととなって、高圧軸流送風手段1による送風よりもさらに増倍された風量の送風が得られることとなる。
また、図13にて第5の構成例として示しているように、外郭カバー12に設けた線状のスリット形状とした吹出し開口14において、スリット形状の長手方向の片側面のみを送風方向に平面状に延長させてもよい。延長させた面は、コアンダ面17となる。このコアンダ面17は、同面上を沿って流れる外郭カバー12の内部からの吐出された送風による空気の流れが周囲の空気を送風方向に引き込む誘引作用をおよぼす。そして、周囲の空気を送風方向に動かす作用をおよぼす、いわゆるコアンダ効果を果たすものである。
ここで、このコアンダ面17は吹出し開口14を形成する外郭カバー12の長手方向の2ヶ所となるどちらか一方を選定し設けるものであるが、この選定の違いにより作用と効果に大きな差は基本的に生じることはない。
さらには、図14にて第6の構成例として示しているように、吹出し開口14の長手方向に沿って2分するように、外郭カバー12の内部から外部に突出させた平板状のコアンダ板18を設けても良い。このコアンダ板18は、送風方向の前後を紡錘型にすぼませた構成として設けることもできる。
このコアンダ板18を付加した構成においては、コアンダ板18の両面の2面がコアンダ面17となる。
よって、コアンダ板18の両面がコアンダ面17となることから、コアンダ効果はコアンダ板18の両面において作用することとなるためにより大きな周囲の空気の送風方向に対する誘引作用を得ることができる。
以上のような構成によれば、このコアンダ面17を沿って外郭カバー12の外部に吹出し開口14から吐出される送風空気の流れ自体と相まって、このコアンダ面17を沿って流れる送風空気の流れに基づくコアンダ効果による誘引作用が加算されために周囲の空気に対して送風空気の流れ方向に対する誘引作用を強く働かせることができる。
この結果、コアンダ面17を設けてコアンダ効果を作用させれば高圧軸流送風手段1の送風する空気と相まって送風方向に対して周囲の空気が誘引作用により多く動くこととなって高圧軸流送風手段1による送風よりもさらにより増倍された風量の送風が得られることとなる。
上記のように、本実施の形態による送風装置は、二重反転軸流送風機からなる複数の高圧軸流送風手段1を1線状の支持体2に送風の吐出面4の側を同一方向に向けて配置している。高圧軸流送風手段1は、吸気から吐出までの流路が略直線で回転を抑制した高効率の高圧送風を特徴としている。
この構成により、吸気面3から吐出面4の側に直線的に向かい、流路の曲がりがなく、送風抵抗による損失が軽減された強い送風による空気の流れが得られる。この空気の流れは、支持体2と平行となる平板状の送風となっている。
この得られた強い平板状の空気の流れの両面においては、周囲の空気に対する誘引作用が働く。この結果、高圧軸流送風手段1の送風する空気と相まって高圧軸流送風手段1による送風よりも増倍された風量の送風が得られる。
よって、流路が直線状となる送風抵抗による損失が軽減された送風空気に基づいて、周囲の空気に対する誘引作用が得られることからより効率的な誘引作用を用いた送風を行うことができる送風装置を提供することができる。
また、高圧軸流送風手段1を内蔵して覆う外郭カバー12を備えて、送風方向の前後を略直線状に連通させる給気開口13と吹出し開口14を設けた構成とする。さらに、吹出し開口14は、送風の吐出方向にすぼめた線状のスリット形状とすることもできる。
この構成により、高圧軸流送風手段1から送風される空気は、外郭カバー12の内部を給気開口13から吹出し開口14に直線的に向かって流れる。そのため、流路の曲がりがなく、送風抵抗の損失が軽減された強い送風となって、外郭カバー12をすぼめてスリット形状としている吹出し開口14から平板状に流速を増して吐出する。
この吹出し開口14から吐出する空気の流れの両面においては、流速を増した平板状の強い送風となっている。そのため、周囲の空気に対する誘引作用がさらに強く作用し、高圧軸流送風手段1による送風よりもさらに増倍された風量の送風が得られる。
よって、流路が直線状であることから送風抵抗による損失が軽減され、且つ流速を増した送風空気に基づいて周囲の空気に対する誘引作用が得られる。そして、さらにより効率的な誘引作用を用いた送風を行うことができる送風装置を提供することができる。
また、スリット形状とした吹出し開口14を形成する外郭カバー12の長手方向の片側のみを送風方向に平面状に延長させるコアンダ面17を形成しても良い。あるいは、吹出し開口14を長手方向に沿って2分し、外郭カバー12の内部から外部に突出させる平板状のコアンダ板18を設けてもよい。このコアンダ板18は、上流側から下流側に向けてすぼまる紡錘型としてもよい。このコアンダ板18の両面は、コアンダ面17を形成している。
この結果、コアンダ面17に沿って流れる送風空気は、周囲の空気に対する誘引作用をおよぼすコアンダ効果を生じ、高圧軸流送風手段1の送風する空気と相まって送風方向に対して周囲の空気がより多く動くこととなる。よって、高圧軸流送風手段1による送風よりもさらにより増倍された風量の送風が得られる。
このように、流路が直線状となる送風抵抗による損失が軽減された流速を増した送風空気と、およびコアンダ効果が相まって周囲の空気に対する誘引作用がさらに効果的に得られる。すなわち、さらにより効率的な誘引作用を用いた送風を行うことができる送風装置を提供することができる。
なお、以上の説明においては電動機7a,7b以外の他の支持体2や外郭カバー12等の装置の各構成要素はその構成材については示していないが、装置の構造を維持できる強度や長期の耐久性を備えていればその材質を特定するものではなく樹脂や金属材等、各構成要素に適した材料を用いて構わない。
また、各高圧軸流送風手段1のオリフィス枠9間の直接接合や外郭カバー12との一体化構成等のモノコック構造とすることにより装置全体の構造を維持する支持体2と同等の機能を果たせることから、このような構成においては実体の支持体2は不要化できる。
また、各複数の高圧軸流送風手段1の間にそれぞれの送風空気の風路を分ける平板状の整流板を固設し配置することにより送風空気間の干渉を防げば乱流の発生を抑制できることからより低騒音で効率的な送風が可能となる。
また、外郭保護カバー15を外郭カバー12に対して着脱自在の構造として、その設けている多数の開口を微小化する、あるいは外郭保護カバー15の表面を通気性の不織布様のシートで覆うことで吸気する空気に含まれるホコリを捕集させれば外郭カバー12の内部と、高圧軸流送風手段1の構成部品をホコリによる汚染から保護できる。
また、羽根カバー16の吸気側に全面を覆い塞ぐ形態で空気中の微粒子状となるホコリの捕集が可能となる微細な通気開口を備えたフィルター19を配置した構成とすれば空気の送風に伴い、空気清浄機の機能も与えることができる。
さらに、外郭保護カバー15自体を空気中の微粒子状を捕集する機能を備えたフィルター材にて構成しても空気の送風に伴い、空気清浄機の機能も与えることができる。
本発明にかかる送風装置はより効率的な誘引作用を用いた送風を可能とするものであるので、家庭向けの扇風機や空気清浄機に使用される送風装置等として有用である。
1 高圧軸流送風手段
2 支持体
12 外郭カバー
13 給気開口
14 吹出し開口
17 コアンダ面
18 コアンダ板

Claims (5)

  1. 複数の二重反転軸流送風機と、
    前記複数の二重反転軸流送風機の風の吐出面を同一方向として、前記複数の二重反転軸流送風機を1列に並べて支持する支持体を備えてなる送風装置。
  2. 前記複数の二重反転軸流送風機を内蔵して覆う外郭カバーを備え、
    前記外郭カバーは前記複数の二重反転軸流送風機の送風方向の前後を略直線状に連通させる給気開口と吹出し開口を備え、
    前記吹出し開口は前記給気開口に対して狭い面積となるようにすぼめた線状のスリット形状とした請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記外郭カバーの吹出し開口のスリット形状を形成する外郭カバーの片側の一面のみを送風方向に延長させることで送風の空気の流れにより周囲の空気を送風方向に誘引するコアンダ面を形成したことを特徴とする請求項2に記載の送風装置。
  4. 前記外郭カバーのスリット形状に形成した線状の吹出し開口に対して開口の中央を線状に2分割する平板上のコアンダ板を設け、前記コアンダ板は前記外郭カバーの内部から外部の送風方向に突出させた請求項2に記載の送風装置。
  5. 前記コアンダ板は送風方向の前後において厚さを紡錘形にすぼめた形状としたことを特徴とする請求項4に記載の送風装置。
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JP2018123686A (ja) * 2017-01-30 2018-08-09 三菱電機株式会社 送風機
WO2019163934A1 (ja) 2018-02-23 2019-08-29 ダイキン工業株式会社 送風装置および空気調和装置

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