JP2016089731A - ターボチャージャーの軸受ハウジング - Google Patents

ターボチャージャーの軸受ハウジング Download PDF

Info

Publication number
JP2016089731A
JP2016089731A JP2014225653A JP2014225653A JP2016089731A JP 2016089731 A JP2016089731 A JP 2016089731A JP 2014225653 A JP2014225653 A JP 2014225653A JP 2014225653 A JP2014225653 A JP 2014225653A JP 2016089731 A JP2016089731 A JP 2016089731A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressor
housing
side housing
turbine
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014225653A
Other languages
English (en)
Inventor
寿季 黒木
Toshiki Kuroki
寿季 黒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiho Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiho Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiho Kogyo Co Ltd filed Critical Taiho Kogyo Co Ltd
Priority to JP2014225653A priority Critical patent/JP2016089731A/ja
Publication of JP2016089731A publication Critical patent/JP2016089731A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Supercharger (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】コンプレッサ側ハウジングの温度上昇を防止することができるターボチャージャーの軸受ハウジングを提供する。
【解決手段】コンプレッサホイールとタービンホイールとを連結したシャフト20を回転可能に支持するターボチャージャーの軸受ハウジング100であって、タービンホイール側に配置されるタービン側ハウジング120と、タービン側ハウジング120と対向した状態でコンプレッサホイール側に配置されると共に、シャフト20を支持する軸受部111b及び軸受部111bに潤滑油を供給する潤滑油路150が形成されるコンプレッサ側ハウジング110と、を具備し、コンプレッサ側ハウジング110の対向面111a及びタービン側ハウジング120の対向面121aのうち少なくとも一方には、空気を内包する凹部111cが形成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、コンプレッサホイールとタービンホイールとを連結したシャフトを回転可能に支持するターボチャージャーの軸受ハウジングに関する。
従来、コンプレッサホイールとタービンホイールとを連結したシャフトを回転可能に支持するターボチャージャーの軸受ハウジングは公知となっている。このような軸受ハウジングは、ターボチャージャーの駆動時に排気ガスの影響で高温となったタービンハウジングから熱が伝わって高温となる。
特許文献1に記載の技術は、タービンハウジングのハウジング本体と、ハウジング本体に嵌め込まれ、タービンロータ(タービンホイール)と対向する端面部材との間に空間部を形成することにより、ハウジング本体の高温化を防止している。
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、タービンハウジングの端面部材以外の部分から軸受ハウジングに熱が伝わってしまう可能性がある。この場合、軸受ハウジングは、前記熱によってその温度が上昇して高温となる。このため、軸受ハウジングに供給される潤滑油等も高温となってしまい、スラッジ及びオイルコーキングが発生してしまう可能性がある。
このようなスラッジ及びオイルコーキングの発生を抑制するために、軸受ハウジング自体に温度上昇を防止するための手段が施される場合がある。この場合の手段としては、例えば、軸受ハウジングをコンプレッサ側ハウジングとタービン側ハウジングとの二つに分割し、タービン側ハウジングをコンプレッサ側ハウジングよりも熱が伝わり難い材料で構成すると共にコンプレッサ側ハウジングに潤滑油路及び軸受部を形成する。これにより、タービンホイール及びタービンハウジングからの熱をタービン側ハウジングで遮熱してコンプレッサ側ハウジングの温度上昇を防止し、スラッジ及びオイルコーキングの発生を抑制する。
このような場合においても、材料を変えてタービン側ハウジングからコンプレッサ側ハウジングに熱を伝わり難くしているだけであり、コンプレッサ側ハウジングの温度上昇を防止することに関して、さらに改善の余地があった。
特開2011−32871号公報
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、コンプレッサ側ハウジングの温度上昇を防止することが可能なターボチャージャーの軸受ハウジングを提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、コンプレッサホイールとタービンホイールとを連結したシャフトを回転可能に支持するターボチャージャーの軸受ハウジングであって、前記タービンホイール側に配置されるタービン側ハウジングと、前記タービン側ハウジングと対向した状態で前記コンプレッサホイール側に配置されると共に、前記シャフトを支持する軸受部及び前記軸受部に潤滑油を供給する潤滑油路が形成されるコンプレッサ側ハウジングと、を具備し、前記コンプレッサ側ハウジングの前記タービン側ハウジングと対向する面及び前記タービン側ハウジングの前記コンプレッサ側ハウジングと対向する面のうち少なくとも一方には、空気を内包する凹部が形成されるものである。
請求項2においては、前記タービン側ハウジングと前記コンプレッサ側ハウジングとの間に介装される遮熱部材をさらに具備し、前記凹部は、前記コンプレッサ側ハウジングの前記タービン側ハウジングと対向する面に形成されるものである。
請求項3においては、前記コンプレッサ側ハウジングの前記タービン側ハウジングと対向する面には、前記軸受部を冷却する冷却水を供給するための冷却水路が形成され、前記凹部は、前記冷却水路よりも前記シャフトに対して遠い側に配置されるものである。
請求項4においては、前記遮熱部材にはフッ素樹脂コーティングが施されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、コンプレッサ側ハウジングの温度上昇を防止することができる。
請求項2においては、コンプレッサ側ハウジングの温度上昇を防止することができる。
請求項3においては、コンプレッサ側ハウジングの温度上昇を防止することができる。
請求項4においては、コンプレッサ側ハウジングの温度上昇を防止することができる。
本発明の一実施形態に係るターボチャージャーの構成を示した側面断面図。 (a)コンプレッサ側ハウジングを示した正面図(b)コンプレッサ側ハウジングを示した側面断面図。 (a)タービン側ハウジングを示した背面図(b)タービン側ハウジングを示した側面断面図。 軸受ハウジングを示した側面断面図。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
まず、図1を参照して本発明の一実施形態に係るターボチャージャー10について説明する。
ターボチャージャー10は、エンジン(不図示)の排気ガスによって駆動して、前記エンジンのシリンダ(不図示)に圧縮空気を送り込むものである。ターボチャージャー10は、主としてシャフト20、軸受ハウジング100、すべり軸受30、スラスト軸受40、コンプレッサハウジング50及びタービンハウジング60を具備する。
シャフト20は、その長手方向を前後方向に向けて配置される。シャフト20の一端部(後端部)にはコンプレッサホイール21が固定され、シャフト20の他端部(前端部)にはタービンホイール22が固定される。このようにして、シャフト20はコンプレッサホイール21とタービンホイール22とを連結する。シャフト20は、後述する軸受ハウジング100を前後方向に貫通するようにして配置される。
軸受ハウジング100は、シャフト20を内包すると共にシャフト20を回転可能に支持するものである。軸受ハウジング100は、前後方向においてコンプレッサホイール21とタービンホイール22との間に配置される。
すべり軸受30は、シャフト20と軸受ハウジング100との間に介装され、当該シャフト20を滑らかに回転させるためのものである。
スラスト軸受40は、ターボチャージャー10の駆動時にシャフト20に作用するスラスト荷重を受けるためのものである。スラスト軸受40は、すべり軸受30の後方に配置される。
コンプレッサハウジング50は、コンプレッサホイール21を内包するものである。コンプレッサハウジング50は軸受ハウジング100の後部に固定され、コンプレッサホイール21を覆うように形成される。
タービンハウジング60は、タービンホイール22を内包するものである。タービンハウジング60は軸受ハウジング100の前部に固定され、タービンホイール22を覆うように形成される。
次に、軸受ハウジング100の構成について詳細に説明する。
軸受ハウジング100は、主としてコンプレッサ側ハウジング110、タービン側ハウジング120及び金属ガスケット130等を具備する。軸受ハウジング100は、タービン側ハウジング120、金属ガスケット130、コンプレッサ側ハウジング110を前方向から順番に並べて固定することで構成される。
コンプレッサ側ハウジング110は、軸受ハウジング100のうちコンプレッサホイール21側の部分を構成する部材である。コンプレッサ側ハウジング110は、主として本体部111及びフランジ部112を具備する。
図1及び図2に示すように、本体部111は、その軸線を前後方向に向けた略円柱状に形成された部分である。本体部111の下部には、上下方向に対して垂直な面である下面(底面)が形成される。すなわち、本体部111は、円柱状の部材の下部が切り欠かれたような形状(上部の外縁部が正面視において円弧状に形成されると共に下端部が左右方向に平行な直線状となるような形状)に形成される。本体部111には、対向面111a、軸受部111b及び凹部111cが形成される。
対向面111aは、本体部111の前端部に形成される前後方向に対して垂直な面である。対向面111aには、コンプレッサ側ハウジング110にタービン側ハウジング120を固定するための締結具が取り付けられる複数の孔部が形成される。
なお、図2(a)においては、対向面111aを見易くするために、対向面111a(より詳細には対向面111aの前記複数の孔部等が形成されていない部分)を網掛けで示している。
軸受部111bは、シャフト20を回転可能に支持する部分である。軸受部111bは、本体部111を前後方向に貫通するように形成された貫通孔により構成される。軸受部111bは、正面視略円形状に形成される。軸受部111bには、すべり軸受30が配置される。軸受部111bの後方には、スラスト軸受40が配置される。
凹部111cは、本体部111の対向面111aに形成される窪みである。凹部111cについては後で詳述する。
フランジ部112は、その板面を前後方向に向けた略円板状に形成された部分である。フランジ部112は、本体部111の後端部外周に当該本体部111と一体的に形成される。
図1及び図3に示すように、タービン側ハウジング120は、軸受ハウジング100のうちタービンホイール22側の部分を構成する部材である。タービン側ハウジング120は、コンプレッサ側ハウジング110よりも熱が伝わり難い(熱伝導率が低い)材料によって構成される。タービン側ハウジング120は、主としてフランジ部121及び肉厚部122を具備する。
フランジ部121は、その板面を前後方向に向けた略円板状に形成された部分である。フランジ部121は、タービン側ハウジング120の後部に形成される。フランジ部121には、対向面121aが形成される。
対向面121aは、フランジ部121の後端部に形成される前後方向に対して垂直な面である。対向面121aは、コンプレッサ側ハウジング110の対向面111aと略同一の外径を有する背面視略円形状に形成される。
肉厚部122は、略円板状に形成されたフランジ部121の中央部の板厚が、他の部分の板厚よりも厚くなるように形成された部分である。より詳細には、肉厚部122はその軸線を前後方向に向けた略円柱状に形成され、フランジ部121の前面から前方へと突出するように形成される。当該肉厚部122は、フランジ部121と一体的に形成される。肉厚部122には貫通孔122aが形成される。
貫通孔122aは、タービン側ハウジング120の肉厚部122を前後方向に貫通するように形成される。貫通孔122aは、背面視略円形状に形成される。
金属ガスケット130は、その板面を前後方向に向けた略円板状に形成される。金属ガスケット130の外縁部は、コンプレッサ側ハウジング110の本体部111の外縁部と略同一の形状(円形の下部が切り欠かれたような形状)となるように形成される。金属ガスケット130には、その板面を前後方向に貫通すると共に軸受部111bと略同一形状に形成される孔部が形成される。このような金属ガスケット130の表面には、フッ素樹脂コーティングが施される。
このように構成されるコンプレッサ側ハウジング110及びタービン側ハウジング120は、対向面111a・121aを合わせた状態で、ボルト等の締結具、又は拡散接合等によって締結(固定)される。このとき、金属ガスケット130は、コンプレッサ側ハウジング110とタービン側ハウジング120との間に介装される。これにより、コンプレッサ側ハウジング110及びタービン側ハウジング120の対向面111a・121aは、金属ガスケット130を介して対向する。
このように構成される軸受ハウジング100には、冷却水路140及び潤滑油路150が形成される。
冷却水路140は、軸受ハウジング100及びシャフト20を冷却するための冷却水を軸受ハウジング100内に供給するためのものである。冷却水路140は、主としてコンプレッサ側冷却水路141及びタービン側冷却水路142を具備する。
図2に示すように、コンプレッサ側冷却水路141は、コンプレッサ側ハウジング110の本体部111の対向面111aに形成される溝である。コンプレッサ側冷却水路141は、正面視において軸受部111bを中心とする円弧状に形成される。コンプレッサ側冷却水路141は、凹部111cよりもシャフト20に近い側(正面視において本体部111の径方向内側)に配置される(図1参照)。
図3に示すように、タービン側冷却水路142は、タービン側ハウジング120の対向面121aに形成される溝である。タービン側冷却水路142は、背面視において貫通孔122aを中心とする円弧状に形成される。当該タービン側冷却水路142は、正面視においてコンプレッサ側冷却水路141と重複するような形状となるように形成される。
図4に示すように、コンプレッサ側ハウジング110とタービン側ハウジング120とを締結(固定)すると、コンプレッサ側冷却水路141及びタービン側冷却水路142が互いに連通接続され、冷却水路140が形成される。
冷却水は、コンプレッサ側冷却水路141の周方向一端部から冷却水路140に供給され、コンプレッサ側冷却水路141及びタービン側冷却水路142を周方向に沿って流れた後で、コンプレッサ側冷却水路141の周方向他端部から外部へと排出される。
潤滑油路150は、軸受部111b及びスラスト軸受40を潤滑するための潤滑油を軸受ハウジング100内に供給するためのものである。潤滑油路150は、主として第一潤滑油路151及び第二潤滑油路152を具備する。
第一潤滑油路151は、上下方向に延びるように形成され、コンプレッサ側ハウジング110の本体部111の上面と軸受部111bとを連通する。第一潤滑油路151は、その上下中途部が分岐して、当該分岐した部分が後方向に延びるように形成される。前記分岐した部分の端部は、スラスト軸受40に形成される油路と接続される。
第二潤滑油路152は、コンプレッサ側ハウジング110の下面と軸受部111bとを連通するものである。第二潤滑油路152は、コンプレッサ側油路152a及びタービン側油路152bを具備する。
コンプレッサ側油路152aは、コンプレッサ側ハウジング110の本体部111の下面から上方向に延びるように形成され、その上端部が前後方向に分岐するように形成される。コンプレッサ側油路152aの上端部は、軸受部111bの下方に配置される。前記分岐した部分は、コンプレッサ側ハウジング110の前端部(対向面111a)からスラスト軸受40が配置される部分に亘って形成される。
タービン側油路152bは、タービン側ハウジング120の肉厚部122の後面を縦方向に切り欠いて形成される溝である。より詳細には、タービン側油路152bは、肉厚部122の後面の略中央部(貫通孔122a)から下方向に延びるように形成される。
コンプレッサ側ハウジング110とタービン側ハウジング120とを締結(固定)すると、コンプレッサ側油路152a及びタービン側油路152bが互いに連通接続され、第二潤滑油路152が形成される。また、第一潤滑油路151及び第二潤滑油路152によって潤滑油路150が形成される。
潤滑油は、第一潤滑油路151の上端部から潤滑油路150に供給され、第一潤滑油路151に沿って流れて軸受部111b及びスラスト軸受40に供給される。当該潤滑油は、軸受部111b(すべり軸受30)及びスラスト軸受40を潤滑した後で、タービン側油路152b及びコンプレッサ側油路152aを流れて外部へと排出される。
次に、コンプレッサ側ハウジング110に形成される凹部111cについてより詳細に説明する。
図2及び図4に示すように、凹部111cは、本体部111の対向面111aに形成される窪みであり、正面視において概ね環状に形成される。凹部111cの外縁部は、対向面111aの外縁部に沿うような形状(円形の下部が切り欠かれたような形状)に形成される。また、凹部111cの外縁部は、対向面111aに形成される前記複数の孔部等と干渉しないように、適宜径方向内側に延びるような形状に形成される。凹部111cの内縁部は、正面視において、軸受部111bを中心とすると共に軸受部111bよりも大きな略円形状に形成される。
コンプレッサ側ハウジング110とタービン側ハウジング120との間に金属ガスケット130を介装すると、対向面111aの凹部111cが形成されていない部分(図2(a)に示す網掛けで示す領域)と金属ガスケット130の後面とが接触する。
また、凹部111cは、金属ガスケット130によって前方が閉塞されて空気を内包する。このような凹部111cには、ターボチャージャー10の駆動時において冷却水及び潤滑油等が供給されず、常に空気が存在する空間が形成されている。
次に、ターボチャージャー10の動作について説明する。
前記エンジンの駆動に伴って、図1に示すターボチャージャー10のタービンハウジング60には、前記エンジンから排気ガスが供給される。タービンホイール22は、排気ガスによって回転される。シャフト20及びコンプレッサホイール21は、タービンホイール22と共に回転する。コンプレッサホイール21の回転によって、ターボチャージャー10は、コンプレッサハウジング50から前記シリンダに圧縮空気を供給する。
このようなターボチャージャー10の駆動時において、軸受部111b(すべり軸受30)及びスラスト軸受40には、潤滑油路150の第一潤滑油路151から潤滑油が供給される。これにより、すべり軸受30及びスラスト軸受40は、シャフト20を滑らかに回転させる。
ターボチャージャー10の駆動時において、タービンハウジング60は、排気ガスの影響で高温となる。このため、タービンハウジング60と固定されるタービン側ハウジング120には、タービンハウジング60から熱が伝わる。これによってタービン側ハウジング120は、その温度が上昇して高温となる。
コンプレッサ側ハウジング110とタービン側ハウジング120との間に介装される金属ガスケット130は、タービン側ハウジング120からの熱を遮断(遮熱)する。これにより、コンプレッサ側ハウジング110には、ターボチャージャー10の駆動時にタービン側ハウジング120からの熱が伝わり難くなる。このため、コンプレッサ側ハウジング110の温度上昇を防止することができ、コンプレッサ側ハウジング110が高温となり難くなる。
本実施形態においては、このような金属ガスケット130の表面にフッ素樹脂コーティングを施すことで、金属ガスケット130の熱伝導率がコーティング前の熱伝導率よりも低くなるようにしている。これにより、金属ガスケット130は、タービン側ハウジング120からの熱がコンプレッサ側ハウジング110へと、より伝わり難くすることができる。
コンプレッサ側ハウジング110には、このような金属ガスケット130を介してタービン側ハウジング120からの熱が伝わることとなる。
コンプレッサ側ハウジング110は、対向面111aに凹部111cを形成することで、金属ガスケット130との接触面積(図2(a)に網掛けで示す領域参照)を減少させている。これによって、軸受ハウジング100は、タービン側ハウジング120(金属ガスケット130)からの熱がコンプレッサ側ハウジング110へと伝わり難くすることができる。
また、凹部111cには空気が存在する空間が形成されるため、当該空気が存在する空間によってタービン側ハウジング120からの熱がコンプレッサ側ハウジング110へと、より伝わり難くすることができる。
これによれば、コンプレッサ側ハウジング110は、ターボチャージャー10の駆動時に高温となり難くなる。従って、潤滑油路150を流れる潤滑油もターボチャージャー10の駆動時に高温となり難くなる。このため、軸受ハウジング100は、コンプレッサ側ハウジング110及び潤滑油の温度上昇を防止してスラッジの発生を抑制することができる。
ここで、前記エンジン(ターボチャージャー10)が停止した場合において、潤滑油路150に溜まっていた潤滑油は、コンプレッサ側ハウジング110の残熱によって加熱されることとなる。
しかし、ターボチャージャー10の駆動時のタービン側ハウジング120からコンプレッサ側ハウジング110への熱の伝達(温度上昇)が抑制されているため、前記エンジンが停止した時点においてもコンプレッサ側ハウジング110の温度が低く抑えられている。従って、前記エンジンが停止した場合において、前記潤滑油がオイルコーキングが発生する温度にまで加熱されてしまうことを抑制することができる。このため、軸受ハウジング100は、前記エンジン停止後の潤滑油の温度上昇を防止してオイルコーキングの発生を抑制することができる。
また、軸受ハウジング100は、金属ガスケット130によってタービン側ハウジング120からの熱量を減らし、その後タービン側ハウジング120からの熱を凹部111cで伝わり難くすることができる。これにより、コンプレッサ側ハウジング110は、高温となり難くなる。
ここで、ターボチャージャー10の駆動時において、冷却水路140には軸受ハウジング100及びシャフト20を冷却するための冷却水が供給されている。
このような冷却水路140は、凹部111cよりもシャフト20に近い側に配置されている。これにより、軸受ハウジング100は、シャフト20の熱を冷却水によって効率的に奪うことができ、シャフト20及びコンプレッサ側ハウジング110の軸受部111bの周囲の冷却効率を向上させることができる。従って、コンプレッサ側ハウジング110は、高温となり難くなる。
以上の如く、本実施形態に係る軸受ハウジング100は、コンプレッサホイール21とタービンホイール22とを連結したシャフト20を回転可能に支持するターボチャージャー10の軸受ハウジング100であって、前記タービンホイール22側に配置されるタービン側ハウジング120と、前記タービン側ハウジング120と対向した状態で前記コンプレッサホイール21側に配置されると共に、前記シャフト20を支持する軸受部111b及び前記軸受部111bに潤滑油を供給する潤滑油路150が形成されるコンプレッサ側ハウジング110と、を具備し、前記コンプレッサ側ハウジング110の対向面111a(前記タービン側ハウジング120と対向する面)及び前記タービン側ハウジング120の対向面121a(前記コンプレッサ側ハウジング110と対向する面)のうち少なくとも一方には、空気を内包する凹部111cが形成されるものである。
このように構成することにより、コンプレッサ側ハウジング110の温度上昇を防止することができる。
また、前記タービン側ハウジング120と前記コンプレッサ側ハウジング110との間に介装される金属ガスケット130(遮熱部材)をさらに具備し、前記凹部111cは、前記コンプレッサ側ハウジング110の対向面111aに形成されるものである。
このように構成することにより、コンプレッサ側ハウジング110の温度上昇を防止することができる。
そして、前記コンプレッサ側ハウジング110の対向面111aには、前記軸受部111bを冷却する冷却水を供給するための冷却水路140が形成され、前記凹部111cは、前記冷却水路140よりも前記シャフト20に対して遠い側に配置されるものである。
このように構成することにより、コンプレッサ側ハウジング110の温度上昇を防止することができる。
そして、前記金属ガスケット130にはフッ素樹脂コーティングが施されるものである。
このように構成することにより、コンプレッサ側ハウジング110の温度上昇を防止することができる。
なお、本実施形態に係る金属ガスケット130は、本発明に係る遮熱部材の実施の一形態である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態において、凹部111cは、コンプレッサ側ハウジング110の対向面111aに形成されるものとしたが、本発明に係る凹部はこれに限定されるものでなく、タービン側ハウジング120の対向面121aに形成されていても良い。また、本発明に係る凹部は、コンプレッサ側ハウジング110の対向面111a及びタービン側ハウジング120の対向面121aにそれぞれ形成されていても良い。
また、本発明に係る凹部の形状は本実施形態に限定されるものでなく、正面視略矩形状や正面視略円形状等、任意の形状に形成することが可能である。
また、本発明に係る遮熱部材は本実施形態のような金属ガスケット130に限定されるものでなく、非金属の材料によって構成される適宜の部材であっても良い。また、本発明に係る遮熱部材の形状は、本実施形態に限定されるものでなく、正面視略円環形状や正面視略矩形状等、任意の形状に形成することが可能である。
また、本実施形態において、凹部111cは、冷却水路140よりもシャフト20に対して遠い側に配置されるものとしたが、本発明に係る凹部はこれに限定されるものでなく、冷却水路140よりもシャフト20に近い側に配置されていても良い。
10 ターボチャージャー
20 シャフト
21 コンプレッサホイール
22 タービンホイール
100 軸受ハウジング
110 コンプレッサ側ハウジング
111b 軸受部
111c 凹部
120 タービン側ハウジング
150 潤滑油路

Claims (4)

  1. コンプレッサホイールとタービンホイールとを連結したシャフトを回転可能に支持するターボチャージャーの軸受ハウジングであって、
    前記タービンホイール側に配置されるタービン側ハウジングと、
    前記タービン側ハウジングと対向した状態で前記コンプレッサホイール側に配置されると共に、前記シャフトを支持する軸受部及び前記軸受部に潤滑油を供給する潤滑油路が形成されるコンプレッサ側ハウジングと、
    を具備し、
    前記コンプレッサ側ハウジングの前記タービン側ハウジングと対向する面及び前記タービン側ハウジングの前記コンプレッサ側ハウジングと対向する面のうち少なくとも一方には、空気を内包する凹部が形成される、
    ターボチャージャーの軸受ハウジング。
  2. 前記タービン側ハウジングと前記コンプレッサ側ハウジングとの間に介装される遮熱部材をさらに具備し、
    前記凹部は、
    前記コンプレッサ側ハウジングの前記タービン側ハウジングと対向する面に形成される、
    請求項1に記載のターボチャージャーの軸受ハウジング。
  3. 前記コンプレッサ側ハウジングの前記タービン側ハウジングと対向する面には、
    前記軸受部を冷却する冷却水を供給するための冷却水路が形成され、
    前記凹部は、
    前記冷却水路よりも前記シャフトに対して遠い側に配置される、
    請求項2に記載のターボチャージャーの軸受ハウジング。
  4. 前記遮熱部材にはフッ素樹脂コーティングが施される、
    請求項2又は請求項3に記載のターボチャージャーの軸受ハウジング。
JP2014225653A 2014-11-05 2014-11-05 ターボチャージャーの軸受ハウジング Pending JP2016089731A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014225653A JP2016089731A (ja) 2014-11-05 2014-11-05 ターボチャージャーの軸受ハウジング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014225653A JP2016089731A (ja) 2014-11-05 2014-11-05 ターボチャージャーの軸受ハウジング

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016089731A true JP2016089731A (ja) 2016-05-23

Family

ID=56017978

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014225653A Pending JP2016089731A (ja) 2014-11-05 2014-11-05 ターボチャージャーの軸受ハウジング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016089731A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11300140B2 (en) 2017-12-25 2022-04-12 Mitsubishi Heavy Industries Engine & Turbocharger, Ltd. Compressor wheel and supercharger

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003119293A (ja) * 2001-10-12 2003-04-23 Reitekku:Kk 架橋フッ素樹脂複合材料およびその製造方法
JP2013209932A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Taiho Kogyo Co Ltd ターボチャージャーの軸受ハウジング

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003119293A (ja) * 2001-10-12 2003-04-23 Reitekku:Kk 架橋フッ素樹脂複合材料およびその製造方法
JP2013209932A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Taiho Kogyo Co Ltd ターボチャージャーの軸受ハウジング

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11300140B2 (en) 2017-12-25 2022-04-12 Mitsubishi Heavy Industries Engine & Turbocharger, Ltd. Compressor wheel and supercharger

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110034635B (zh) 轴封装置及旋转电机
JP5975698B2 (ja) ターボチャージャー
US9169738B2 (en) Shaft seal
EP2832971B1 (en) Turbocharger bearing housing
US20160032765A1 (en) Bearing compartment sealing system with passive cooling
US9803493B2 (en) Turbine bearing and seal assembly for a turbocharger
US20150037146A1 (en) Turbocharger
US20190162313A1 (en) Contactless labyrinth seal obtained by additive manufacturing
JP2013177942A (ja) すべり軸受装置
JP2013534584A (ja) カーボンガスケットと一体型のスムーズベアリングとを有しているタービンエンジン用の案内/シール装置
JP2018159462A (ja) ティルティングパッド軸受用の軸受パッド、ティルティングパッド軸受及び回転機械
US10396618B2 (en) Rotating electric machine with shaft-seal devices having partition plate
JP6024233B2 (ja) タービン発電機
JP2011137491A (ja) ティルティングパッドジャーナル軸受装置
JP2016089731A (ja) ターボチャージャーの軸受ハウジング
JP2017078435A (ja) シール構造
US11982316B2 (en) Device for distributing oil from a rolling bearing for an aircraft turbine engine
FR2971320A1 (fr) Systeme de protection contre les contaminants pour un arbre
US9791047B2 (en) Magnetic seal system with internal cooling
JP2016089735A (ja) ターボチャージャーの軸受ハウジング
EP2527693B1 (en) Shaft sealing structure and rotary fluid machine
JP2016037960A (ja) シャフトシールシステム及び排ガスターボチャージャ
RU2664750C2 (ru) Турбомашина с уплотнением для разделения рабочей среды и охлаждающей среды турбомашины и применение турбомашины
JP5902143B2 (ja) シャフトシール
JP2015203360A (ja) ターボチャージャ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180327

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181002