JP2016087782A - 薄肉ワークのチャッキング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄肉ワークを所望位置に位置付けて保持する薄肉ワークのチャッキング方法を提供すること。【解決手段】チャック本体4に間隔をおいて配設された複数の第1爪部材14と、複数の第1爪部材14の間に配設された複数の第2爪部材16を備えたチャック装置2を用いた薄肉ワークWのチャッキング方法。第1爪部材14を径方向に移動させるための第1シリンダ機構18を設け、複数の第2爪部材16を径方向に移動させるための第2シリンダ機構を設け、ワークWを保持するときには、第2流体圧回路機構からの低い圧力の圧力流体を第2シリンダ機構に供給して第2爪部材16を径方向内方に移動させてワークWを位置決め保持し、その後、第1流体圧回路機構からの高い圧力の圧力流体を第1シリンダ機構18に供給して第1爪部材14を径方向内方に移動させてワークWを挟持保持する。【選択図】図5

Description

本発明は、工作機械で加工する際に薄肉ワークをチャック装置でチャッキングする薄肉ワークのチャッキング方法に関する。
薄肉ワークをチャッキングするチャック装置として、チャック本体に周方向に間隔をおいて配設された複数の外爪と、これら複数の外爪の内側に周方向に間隔をおいて配設された複数の内爪とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このチャック装置では、複数の内爪にばねが設けられ、これらばねの弾性力によって複数の内爪が径方向外方に移動されて薄肉ワークの内側に作用する。また、複数の外爪に関連して流体圧回路機構が設けられ、流体圧回路機構の流体圧力によって複数の外爪が径方向内方に移動されて薄肉ワークの外側に作用する。
薄肉ワークをチャックするときには、まず、複数の内爪により薄肉ワークの内側が支持され、この支持は、ばねの弾性力を利用して弱い力で行われ、その後、複数の外爪により薄肉ワークの外側が保持され、この保持は、流体圧回路機構の流体圧を利用して強い力で行われ、加工時には、主として複数の外爪により保持される。
特開平7−156005号公報
しかしながら、このチャック装置では、次の通りの解決すべき問題がある。第1に、複数の内爪を薄肉ワークの内側に配設する構成であるために、この薄肉ワークの内径が小さくなると、複数の内爪を小さくしなければならず、内径の比較的小さい薄肉ワークに適用するのが難しくなる。第2に、複数の内爪により薄肉ワークを支持する際に、各内爪に設けたばねの弾性力を利用しているために、薄肉ワークに作用する各内爪の力を均一にするのが難しく、内爪の作用力が均一でない場合、薄肉ワークを所望位置に位置付けて複数の外爪で保持することが難しくなる。
本発明の目的は、薄肉ワークを所望位置に位置付けて保持することができる薄肉ワークのチャッキング方法を提供することである。
本発明の請求項1に記載の薄肉ワークのチャッキング方法は、スピンドルと一体的に回転駆動されるチャック本体、周方向に間隔をおいて配設され且つ径方向に移動自在に前記チャック本体に支持された複数の第1爪部材、前記複数の第1爪部材の間に配設され且つ前記径方向に移動自在に前記チャック本体に支持された複数の第2爪部材を備えたチャック装置を用いて薄肉ワークをチャッキングする薄肉ワークのチャッキング方法であって、
前記複数の第1爪部材を前記径方向に移動させるための第1シリンダ機構を設けるとともに、前記複数の第2爪部材を前記径方向に移動させるための第2シリンダ機構を設け、更に、第1圧力の圧力流体を供給するための第1流体圧回路機構と、前記第1圧力よりも低い第2圧力の圧力流体を供給するための第2流体圧回路機構とを設け、
薄肉ワークを保持するときには、前記第2流体圧回路機構からの圧力流体を前記第2シリンダ機構に供給し、前記第2シリンダ機構によって前記複数の第2爪部材を前記径方向内方に移動させて前記薄肉ワークを位置決めし、その後、前記第2流体圧回路機構からの圧力流体を前記第2シリンダ機構に供給した状態において、前記第1流体圧回路機構からの圧力流体を前記第1シリンダ機構に供給し、前記第1シリンダ機構によって前記複数の第1爪部材を前記径方向内方に移動させて前記薄肉ワークを挟持保持することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の薄肉ワークのチャッキング方法は、スピンドルと一体的に回転駆動されるチャック本体、周方向に間隔をおいて配設され且つ径方向に移動自在に前記チャック本体に支持された複数の第1爪部材、前記複数の第1爪部材の間に配設され且つ前記径方向に移動自在に前記チャック本体に支持された複数の第2爪部材を備えたチャック装置を用いて薄肉ワークをチャッキングする薄肉ワークのチャッキング方法であって、
前記複数の第1爪部材を前記径方向に移動させるための第1シリンダ機構を設けるとともに、前記複数の第2爪部材を前記径方向に移動させるための第2シリンダ機構を設け、更に、第1圧力の圧力流体を供給するための第1流体圧回路機構と、前記第1圧力よりも低い第2圧力の圧力流体を供給するための第2流体圧回路機構とを設け、
薄肉ワークを保持するときには、前記第2流体圧回路機構からの圧力流体を前記第2シリンダ機構に供給し、前記第2シリンダ機構によって前記複数の第2爪部材を前記径方向内方に移動させて前記薄肉ワークを位置決めし、次いで、前記第2流体圧回路機構からの圧力流体を前記第2シリンダ機構に供給した状態において、前記第1流体圧回路機構からの圧力流体を前記第1シリンダ機構に供給し、前記第1シリンダ機構によって前記複数の第1爪部材を前記径方向内方に移動させて前記薄肉ワークを挟持保持し、その後、前記第1流体圧回路機構からの圧力流体を前記第2シリンダ機構に供給し、前記第1流体圧回路機構からの圧力流体を前記複数の第2爪部材及び前記複数の第1爪部材に作用させて前記薄肉ワークを挟持保持することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の薄肉ワークのチャッキング方法では、前記複数の第1爪部材の挟持保持面は、前記薄肉ワークの外形形状に対応して円弧状に延びており、それらの挟持保持面の一部には、円弧状方向に延びる保持圧力逃し凹部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の薄肉ワークのチャッキング方法では、前記複数の第2爪部材の位置決め面は、前記薄肉ワークの外形形状に対応して円弧状に延びており、それらの位置決め面の一部には、円弧状方向に延びる位置決め圧力逃し凹部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の薄肉ワークのチャッキング方法は、スピンドルと一体的に回転駆動されるチャック本体、周方向に間隔をおいて配設され且つ径方向に移動自在に前記チャック本体に支持された複数の第1爪部材、前記複数の第1爪部材の間に配設され且つ前記径方向に移動自在に前記チャック本体に支持された複数の第2爪部材を備えたチャック装置を用いて薄肉ワークをチャッキングする薄肉ワークのチャッキング方法であって、
前記複数の第1爪部材を前記径方向に移動させるための第1シリンダ機構を設けるとともに、前記複数の第2爪部材を前記径方向に移動させるための第2シリンダ機構を設け、前記第1シリンダ機構に第1圧力の圧力流体を供給するように構成し、また前記第2シリンダ機構に前記第1圧力の圧力流体及び前記第1圧力よりも低い第2圧力の圧力流体を供給するように構成し、
薄肉ワークを保持するときには、前記第2圧力の圧力流体を前記第2シリンダ機構に供給し、前記第2シリンダ機構によって前記複数の第2爪部材を前記径方向内方に移動させて前記薄肉ワークを位置決めし、次いで、前記第2圧力の圧力流体を前記第2シリンダ機構に供給した状態において、前記第1圧力の圧力流体を前記第1シリンダ機構に供給し、前記第1シリンダ機構によって前記複数の第1爪部材を前記径方向内方に移動させて前記薄肉ワークを挟持保持し、その後、前記第1圧力の圧力流体を前記第2シリンダ機構に供給し、前記第1圧力の圧力流体を前記複数の第2爪部材及び前記複数の第1爪部材に作用させて前記薄肉ワークを挟持保持することを特徴とする。
更に、本発明の請求項6に記載の薄肉ワークのチャッキング方法は、スピンドルと一体的に回転駆動されるチャック本体、周方向に間隔をおいて配設され且つ径方向に移動自在に前記チャック本体に支持された複数の第1爪部材、前記複数の第1爪部材の間に配設され且つ前記径方向に移動自在に前記チャック本体に支持された複数の第2爪部材を備えたチャック装置を用いて薄肉ワークをチャッキングする薄肉ワークのチャッキング方法であって、
前記複数の第1爪部材を前記径方向に移動させて前記薄肉ワークを保持するための第1シリンダ機構を設けるとともに、前記複数の第2爪部材を前記径方向に移動させて前記薄肉ワークを保持するための第2シリンダ機構を設け、
更に、前記第1シリンダ機構に関連して第1流体圧回路機構を設け、前記第1流体圧回路機構からの圧力流体により前記第1シリンダ機構を介して前記複数の第1爪部材に第1挟持保持力を作用させるように構成し、また前記第2シリンダ機構に関連して第2流体圧回路機構を設け、前記第2流体圧回路機構からの圧力流体により前記第2シリンダ機構を介して前記複数の第2爪部材に前記第1挟持保持力及びこの第1挟持圧力よりも小さい第2挟持圧力を作用させるように構成し、
薄肉ワークを保持するときには、前記第2シリンダ機構によって前記複数の第2爪部材を前記径方向内方に移動させて前記薄肉ワークを前記第2挟持保持力でもって位置決めし、次いで、前記薄肉ワークを前記第2挟持保持力で位置決め保持した状態において、前記第1シリンダ機構によって前記複数の第1爪部材を前記径方向内方に移動させて前記薄肉ワークを前記第1挟持保持力でもって挟持保持し、その後、前記薄肉ワークを前記第1挟持保持力で挟持保持した状態において、前記第2シリンダ機構によって前記複数の第2爪部材に作用させて前記薄肉ワークを前記第1挟持保持力で挟持保持することを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の薄肉ワークのチャッキング方法によれば、チャック本体に周方向に間隔をおいて複数の第1爪部材が設けられているとともに、これら第1爪部材の間に第2爪部材が設けられ、また複数の第1爪部材を移動させるための第1シリンダ機構が設けられ、更に第2爪部材を移動させるための第2シリンダ機構が設けられ、薄肉ワークを保持するときには、第2流体圧回路機構からの圧力流体が複数の第2シリンダ機構に供給され、その後、第1流体圧回路機構からの圧力流体が複数の第1シリンダ機構に供給される。第2シリンダ機構からの第2圧力の圧力流体が供給されると、第2シリンダ機構によって複数の第2爪部材が径方向内方に移動して薄肉ワークに作用し、薄肉ワークが第2爪部材による低い圧力でもって保持され、薄肉ワークを所要の通りに位置決めすることができ、この位置決めの際における薄肉ワークの変形も抑えることができる。また、第1流体圧回路機構からの第1圧力の圧力流体が第1シリンダ機構に供給されると、第1シリンダ機構によって複数の第1爪部材が径方向内方に移動して薄肉ワークに作用し、第2爪部材で保持された状態において薄肉ワークが第1爪部材の高い圧力でもって保持され、第2爪部材でもって薄肉ワークの変形を抑えながら第1爪部材で確実に挟持保持することができる。加えて、複数の第1爪部材及び複数の第2爪部材が径方向内方に移動して薄肉ワークに作用するので、複数の第1及び第2爪部材並びにこれらに関連する構成を大きくすることができ、それらの設計、製作などが容易となる。
また、本発明の請求項2及び請求項5に記載の薄肉ワークのチャッキング方法によれば、薄肉ワークを保持するときには、第2圧力の圧力流体が第2シリンダ機構に供給され、その後、第2圧力の圧力流体を第2シリンダ機構に供給した状態において、この第2圧力よりも高い第1圧力の圧力流体が第1シリンダ機構に供給され、しかる後、第1圧力の圧力流体を第1シリンダ機構に供給した状態において、第1圧力の圧力流体が第2シリンダ機構に供給される。第2シリンダ機構からの第2圧力の圧力流体が供給されると、上述したように、第2爪部材による低い圧力でもってワークを位置決め保持することができ、また第2圧力よりも高い第1圧力の圧力流体が第1シリンダ機構に供給されると、上述したように、第2爪部材でもって薄肉ワークの変形を抑えながら第1爪部材の高い圧力でもって薄肉ワークを挟持保持することができる。更に、第1圧力の圧力流体が第2シリンダ機構に供給されると、第1爪部材で挟持保持した状態において第2爪部材でも高い圧力で保持され、その結果、加工時には第1及び第2爪部材により薄肉ワークを一層確実に挟持保持することができる。
また、本発明の請求項3に記載の薄肉ワークの加工方法によれば、第1爪部材の挟持保持面の一部に円弧状方向に延びる保持圧力逃し凹部が設けられているので、薄肉ワークを挟持保持したときに生じるおそれのある若干の変形をこの保持圧力逃し凹部でもって逃がすことができる。
更に、本発明の請求項4に記載の薄肉ワークのチャッキング方法によれば、第2爪部材の位置決め面の一部に円弧状方向に延びる位置決め圧力逃し凹部が設けられているので、薄肉ワークを位置決め保持したときに生じるおそれのある若干の変形をこの位置決め圧力逃し凹部でもって逃がすことができる。
更に、本発明の請求項6に記載の薄肉ワークのチャッキング方法によれば、薄肉ワークを保持するときには、第2シリンダ機構によって複数の第2爪部材を前記径方向内方に移動させて薄肉ワークを第1挟持保持力よりも小さい第2挟持保持力でもって位置決めするので、この薄肉ワークを変形することなく位置決め保持することができる。そして、このように位置決めした状態において、第1シリンダ機構によって複数の第1爪部材を径方向内方に移動させて薄肉ワークを第1挟持保持力でもって挟持保持し、その後、薄肉ワークを第1挟持保持力で挟持保持した状態において、第2シリンダ機構によって複数の第2爪部材に作用させて薄肉ワークを第1挟持保持力で挟持保持するので、この薄肉ワークを確実に挟持保持することができる。
本発明に従う薄肉ワークのチャッキング方法が適用されるチャック構造の一例を示す正面図。 図1のチャック構造を、薄肉ワークを保持した状態で示す断面図。 図1のチャック構造を、薄肉ワークを保持していない状態(第1及び第2爪部材が開状態)で示す、図2に対応する断面図。 図1のチャック構造における第2流体圧回路機構の一部を示す断面図。 図1のチャック装置を用いたチャッキング方法を説明するための簡略図。 第1爪部材の先端部を示す部分正面図。 図1のチャック構造に適用される流体制御系の一例を、第1及び第2爪部材を開状態に保持するときの圧力流体の流れを示す流体回路図。 図7の流体制御系において第2爪部材により薄肉ワークを位置決め保持するときの圧力流体の流れを示す流体回路図。 図7の流体制御系において第1爪部材により薄肉ワークを挟持保持するときの圧力流体の流れを示す流体回路図。 図7の流体制御系において第1及び第2爪部材により薄肉ワークを挟持保持するときの圧力流体の流れを示す流体回路図。
以下、添付図面を参照して、本発明に従うチャッキング方法の一実施例を、NC旋盤のチャック装置に適用して説明する。図1及び図2において、図示のチャック装置2は、被加工物としての薄肉ワークWが装着されるチャック本体4と、このチャック本体4と一体的に回動するスピンドル6とを備え、このスピンドル6が軸受手段を介して主軸ハウジングに回転自在に支持され、駆動源としての電動モータからの回動力により回転駆動される。
チャック本体4は、スピンドル6の前面(図2において右側面)側に取り付けられたチャック本体部8と、このチャック本体部8の前面(図2において右側面)側に取り付けられたチャックハウジング10とを備え、このチャックハウジング10の前面側にチャッキング爪手段12が配設されている。チャッキング爪手段12は、チャックハウジング10の前面側に周方向に実質上等間隔(即ち、周方向に120度の間隔)をおいて配設された複数(この形態では、3つ)の第1爪部材14と、これら第1爪部材14の間(この形態では、隣接する第1爪部材14の中間)に配設された複数(この形態では、3つ)の第2爪部材16とから構成されている。そして、複数の第1爪部材14に対応して、これら第1爪部材14を移動させるための第1シリンダ機構18が設けられているとともに、複数の第2爪部材16に対応して、これら第2爪部材16を移動させるための第2シリンダ機構20が設けられている。
この形態では、複数の第1爪部材14の各々に対応して第1シリンダ機構18が設けられ、各第1シリンダ機構18のシリンダ22側がチャックハウジング10の前面に取り付けられ、その出力ロッド24側に対応する第1爪部材14が装着されている。従って、第1シリンダ機構18の伸張側に後述するように圧力流体が供給されると、その出力ロッド24が伸張して第1爪部材14が径方向内方に移動し、また第1シリンダ機構18の収縮側に圧力流体が供給されると、その出力ロッド24が収縮して第1爪部材14が径方向外方に移動する。
また、複数の第2爪部材16に対応して1つの第2シリンダ機構20が設けられ、そのシリンダ本体30がスピンドル6の後端面(図2において左側端面)に取り付けられ、シリンダ本体30内に軸方向(図2において左右方向)に移動自在に収容されたピストン32(図4参照)が後述する移動伝達機構34を介して複数の第2爪部材16に駆動連結されている。従って、第2シリンダ機構20の伸張側に後述するように圧力流体が供給されると、そのピストン32が図2及び図4において右方に移動し、移動伝達機構34を介して第2爪部材16が径方向外方に移動し、また第2シリンダ機構20の収縮側に圧力流体が供給されると、そのピストン32が図2及び図4において左方に移動し、移動伝達機構34を介して第2爪部材16が径方向内方に移動する。
この形態では、図示の第2爪部材16は、チャックハウジング10に径方向に移動自在に装着された親爪部35を備え、この親爪部35の径方向内側先端部に子爪部36が取り付けられている。また、親爪部35の背面側には支持連結部38が取り付けられ、かかる支持連結部38が移動伝達機構34に連結されている。
主として図2及び図3を参照して、図示の移動伝達機構34は、第2シリンダ機構20のシリンダ本体30を貫通して軸方向に移動自在に配設された中空の移動ロッド40を備え、この移動ロッド40の先端(図2及び図3において右端)側に中空の中間連結部材42が装着され、この中間連結部材42の先端(図2及び図3において右端)側に中空の駆動部材44が装着され、かかる駆動部材44の先端側がチャックハウジング10の背面に取り付けられた支持スリーブ46の外周面に移動自在に支持されている。また、その後端(図2及び図3において左端)側がシリンダ本体30の突出部48に移動自在に支持されている。
更に、チャック本体部8には、第2爪部材16の各々に対応して揺動部材50が配設され、各揺動部材50が軸部材52を介して揺動自在に支持されている。駆動部材44の外周面には環状受け溝54が設けられ、各揺動部材50の第1アーム部56の先端部がこの環状受け溝54内に回動自在に受け入れられている。また、各第2爪部材16の支持連結部38の背面には受け溝部58が設けられ、対応する揺動部材50の第2アーム部60の先端部が第2爪部材16の受け溝部58に回動自在に受け入れられている。
このように構成されているので、第2シリンダ機構20の伸張側に後述するように圧力流体が供給されると、そのピストン32(図4参照)が図4において右方(チャック本体4に近接する方向)に移動し、このピストン32の移動に伴って移動ロッド40、中間連結部材42及び駆動部材44が図3に示すように移動する。このように駆動部材44が移動すると、この移動に伴って複数の揺動部材50が同時に矢印62(図3参照)で示す方向に揺動し、かかる揺動によって対応する第2爪部材16が径方向外方に移動し、複数の第2爪部材16は、図3に示す開放状態(即ち、薄肉ワークWを受け入れる状態)に保持される。また、第2シリンダ機構20の収縮側に圧力流体が供給されると、そのピストン32が図4において左方(チャック本体4から離隔する方向)に移動し、このピストン32の移動に伴って移動ロッド40、中間連結部材42及び駆動部材44が図2に示すように引き込まれるように移動する。このように駆動部材44が移動すると、この移動に伴って複数の揺動部材50が同時に矢印64(図2参照)で示す方向に揺動し、かかる揺動によって対応する第2爪部材16が径方向内方に移動し、複数の第2爪部材16は、図2に示す保持状態(即ち、薄肉ワークWを常時保持する状態)に保持される。
この実施形態では、複数の第1シリンダ機構18に関連して、第1圧力(例えば、0.2〜0.7Mpa程度)の圧力流体を供給するための第1流体圧回路機構72が設けられており、この第1流体圧回路機構72は第1回路接続部材74を備え、また第2シリンダ機構20に関連して、上記第1圧力よりも低い第2圧力(例えば、0.1〜0.5MPa程度)の圧力流体を供給するための第2流体圧回路機構76を備え、この第2流体圧回路機構76は第2回路接続部材78を備えている。この形態では、第2シリンダ機構20のシリンダ本体30の突出部48には第2回路接続部材78が取り付けられ、この第2回路接続部材78の後端部に第1回路接続部材74が取り付けられている。
第1回路接続部材74には、収縮側上流流路部80及び伸張側上流流路部82が設けられ、収縮側上流流路部80に収縮側ポート84が設けられ、伸張側上流流路82に伸張側ポート86が設けられている。また、この第1流体圧回路機構72は、上述した移動伝達機構34(具体的には、移動ロッド40、中間連結部材42及び駆動部材44)の径方向内方に規定された収縮側中間流路部88及び伸張側中間流路部90と、チャック本体4のチャックハウジング10に設けられた収縮側下流流路部92並びにこのチャックハウジング10及び支持スリーブ46に設けられた伸張側下流流路部94を含んでおり、収縮側上流流路部80、収縮側中間流路部88及び収縮側下流流路部92が第1収縮側流路の一部を構成し、また伸張側上流流路部82、伸張側中間流路部90及び伸張側下流流路部94が第1伸張側流路の一部を構成する。
更に説明すると、この形態では、収縮側中間流路部88は、相互に連結された第1内側管部材96及び第2内側管部材98の径方向内側に規定され、第1内側管部材96の端部が第1回路接続部材74の収縮側上流路部80に支持され、第2内側管部材98が支持スリーブ46の内周面に支持され、第2内側管部材98とチャックハウジング10との間に収縮側空間流路部100が設けられ、各第1シリンダ機構18の収縮側下流流路部92はこの収縮側空間流路部100に連通されている。また、伸張側中間流路部90は、第1内側管部材96の径方向外側に配設された外側管部材102などを利用して規定され、この外側管部材100の端部が第1回路接続部材74の伸張側上流流路部82に支持され、その他端側が第2内側管部材98の大径部104に設けられた大内径部に支持され、第1内側管部材96と第1外側管部材100との間の環状空間10と、第1内側管部材98の大径部104に設けられた貫通流路端部106と、第2内側管部材98と中間連結部材42との間の環状空間とにより構成される。そして、中間連結部材42と支持スリーブ46との間に伸張側環状空間流路部108が設けられ、各第1シリンダ機構18の伸張側下流流路94は、この伸張側環状空間流路部108に連通されている。
主として図4を参照して、第2回路接続部材78には、収縮側上流流路部112及び伸張側上流流路部114が設けられ、収縮側上流流路部112に収縮側ポート116が設けられ、伸張側上流流路114に伸張側ポート118が設けられている。また、この第2流体圧回路機構76は、第2シリンダ機構20のシリンダ本体30に設けられた収縮側下流流路部120及び伸張側下流流路部122を含み、伸縮側上流流路部112が伸縮側下流流路部120に連通され、また伸張側上流流路部114が伸張側下流流路部122に連通され、収縮側上流流路部112及び収縮側下流流路部120が第2収縮側流路(図7参照)の一部を構成し、伸張側上流流路部114及び伸張側下流流路部122が第2伸張側流路(図7参照)の一部を構成する。
上述したチャック装置による薄肉ワークWのチャッキングは、例えば、次のようにして行われる。図2〜図5を参照して、チャッキングするには、まず、図5(a)に示すように、チャック本体4の径方向中央領域(即ち、複数の第1爪部材14及び複数の第2爪部材16の中心領域)にローダ装置(図示せず)などによって加工すべき薄肉ワークWを位置付ける(薄肉ワークの位置付け工程)。そして、このように位置付けた状態にて、第2流体圧回路機構76の圧力流体供給源(図示せず)からの圧力流体(例えば、圧油)を第2シリンダ機構20の収縮側に供給する。
このように供給すると、圧力流体供給源(図示せず)からの圧力流体は、図2及び図4に示すように、第2回路接続部材78の収縮側ポート116に供給され、収縮側上流流路部112及び収縮側下流流路部120(即ち、第2収縮側流路)を通して第2シリンダ機構20の収縮側に供給される。このようにして第2シリンダ機構20の収縮側に圧力流体が供給されると、そのピストン32が図4において左方の収縮側に移動し、このピストン32の移動によって移動ロッド40、中間連結部材42及び駆動部材44を介して複数の揺動部材50が矢印64(図2参照)で示す方向に揺動し、かかる揺動によって対応する第2爪部材16が径方向内方に移動し、図5(b)で示すように、複数の第2爪部材16は、薄肉ワークWを位置決め保持する(薄肉ワークの位置決め保持工程)。
尚、第2シリンダ機構20の収縮側に圧力流体が供給されると、それらの伸張側からの流体は、伸張側下流流路部122及び伸張側上流流路部114(即ち、第2伸張側流路)を通し、伸張側ポート118から圧力流体供給源(図示せず)に戻る。
この位置決め保持状態においては、第2流体圧回路機構76から低い圧力の第2圧力P2でもって圧力流体が第2シリンダ機構30のピストン32に作用するので、小さい圧力でもって薄肉ワークWが位置決め保持され、位置決め保持する際の薄肉ワークWの変形を抑えることができる。
その後、このように位置決め保持した状態にて、第1流体圧回路機構72の圧力流体供給源(図示せず)からの圧力流体(例えば、圧油)を第1シリンダ機構18の伸張側に供給する。このように供給すると、圧力流体供給源(図示せず)からの圧力流体は、図2に示すように、第1回路接続部材74の伸張側ポート86に供給され、伸張側上流流路部82、伸張側中間流路部90を通して伸張側環状空間流路部108に流れ、この伸張側環状空間流路部108から対応する伸張側下流流路部94を通して(即ち、第1伸張側流路を通して)各第1シリンダ機構18の伸張側に供給される。このようにして複数の第1シリンダ機構18に圧力流体が供給されると、それらの出力ロッド24が伸張して第1爪部材14が径方向内方に移動し、図5(c)に示すように、複数の第1爪部材14は薄肉ワークWを挟持保持する(薄肉ワークの挟持保持工程)。
尚、複数の第1シリンダ機構18が伸張すると、それらの収縮側からの流体は、収縮側下流流路部92、収縮側空間流路部100、収縮側中間流路部88及び収縮側上流流路部80(即ち、第1収縮側流路)を通し、収縮側ポート84から圧力流体供給源(図示せず)に戻る。
その後、このように位置決め保持した状態にて、第2流体圧回路機構76の圧力流体供給源(図示せず)からの圧力流体(例えば、圧油)を第2シリンダ機構20の収縮側に供給する。
この挟持保持状態においては、第1流体圧回路機構72から高い圧力の第1圧力P1でもって圧力流体が第1シリンダ機構18の伸張側に作用するので、大きい圧力でもって薄肉ワークWが挟持保持され、この薄肉ワークWを確実に挟持保持することができる。また、複数の第1爪部材14による挟持保持の際には、複数の第2爪部材16が薄肉ワークWの外周面に作用しているので、この薄肉ワークWの変形を抑えながら確実に挟持保持することができる。
例えば、薄肉ワークWに対する加工が終了して取り出すには、第1流体圧回路機構72の圧力流体を第1シリンダ機構18の収縮側に供給するとともに、第2流体圧回路機構76の圧力流体を第2シリンダ機構20伸張側に供給すればよい。
第1流体圧回路機構72からの圧力流体がこのように供給されると、図3に示すように、圧力流体供給源(図示せず)からの圧力流体が第1回路接続部材74の収縮側ポート84に供給され、収縮側上流流路部80及び収縮側中間流路部88を通して収縮側空間流路部100に流れる。かく供給された圧力流体は、この収縮側空間流路部100から対応する収縮側下流流路部92を通して(即ち、第1収縮側流路を通して)各第1シリンダ機構18の収縮側に供給され、それらの出力ロッド24が収縮して第1爪部材14が径方向外方に移動し、図5(a)に示すように、複数の第1爪部材14は薄肉ワークWを開放する開放状態に保持される。尚、このとき、各第1シリンダ機構18の伸張側の流体は、伸張側下流流路部94、伸張側環状空間流路部108、伸張側中間流路部90、伸張側上流流路部82及び伸張側ポート86(即ち、第1伸張側流路)を通して戻される。
また、第2流体圧回路機構76からの圧力流体がこのように供給されると、図3に示すように、圧力流体供給源(図示せず)からの圧力流体が第2回路接続部材78の伸張側ポート118に供給され、伸張側上流流路部114及び伸張側下流流路部122(即ち、第2伸張側流路)を通して第2シリンダ機構20の伸張側に供給され、そのピストン32が図4において右方の伸張側に移動する。そして、このピストン32の移動によって移動ロッド40、中間連結部材42及び駆動部材44を介して複数の揺動部材50が矢印62(図3参照)で示す方向に揺動し、この揺動によって第2爪部材16が径方向外方に移動し、図5(a)で示すように、複数の第2爪部材16は、薄肉ワークWを開放する開放状態に保持される。尚、このとき、第2シリンダ機構20の収縮側の流体は、収縮側下流流路部120、収縮側上流流路部112及び収縮側ポート116(即ち、第2収縮側流路)を通して戻される。
以上、本発明に従うチャッキング方法の一実施例をNC旋盤のチャック装置に適用して説明したが、本発明はかかる実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変更乃至修正が可能である。
例えば、上述した実施例では、薄肉ワークWを複数の第2爪部材16により位置決め保持し(薄肉ワークの位置決め保持工程)、その後複数の第1爪部材14により挟持保持している(薄肉ワークの挟持保持工程)が、この挟持保持工程の後に、更に第1流体圧回路機構72からの圧力流体(即ち、第1圧力P1の圧力流体)を更に第2回路接続部材76の収縮側ポート116に供給するようにしてもよい(薄肉ワークの第2挟持保持工程)。
この第2挟持保持工程を実行すると、上述した記載から理解されるように、第1流体圧回路機構72からの圧力流体が第2シリンダ機構20の収縮側に供給され、この圧力流体の第1圧力P1が第2シリンダ機構20のピストン32に作用し、このピストン32に作用する圧力でもって第2爪部材16が薄肉ワークWに作用し、その結果、薄肉ワークWは、第1爪部材14によって確実に挟持保持されるとともに、これら第2爪部材16によっても確実に挟持保持され、この薄肉ワークWを一層確実に挟持保持することができる。尚、第1及び第2シリンダ機構18,20への圧力流体の供給制御は、後述する圧力流体制御系を用いて制御するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、図1などに示すように、第1爪部材14の先端面の形状がチャックキングする薄肉ワークWの外形(即ち、外周形状)に対応して円弧状に形成され、第1爪部材14の先端面の実質上全域が薄肉ワークWの外周面に作用して挟持保持する構成になっているが、このような構成に代えて、図6に示すように構成することもできる。図6において、この変形形態では、第1爪部材14Aの先端面は、薄肉ワークWの外形に対応して円弧状に形成され、この円弧状先端面の円弧方向の一部(この実施形態では,その中間部)にこの円弧方向に延びる凹部、即ち保持圧力逃し凹部140が設けられ、このような保持圧力逃し凹部140を設けることによって、この円弧状先端面の円弧方向両端部に保持作用部142,144が存在し、これら保持作用部142,144が薄肉ワークWの外周面に作用して挟持保持する。
このような第1爪部材14Aを用いた場合、第1爪部材14Aの先端面が広い範囲にわたって薄肉ワークWに作用することがなく、従って、この薄肉ワークWに若干の変形が生じたときにはかかる保持圧力逃し凹部140によってその圧力を逃がすことができ、大きな力でもって挟持保持する際に薄肉ワークWが大きく変形するのを抑えることができる。
この変形形態では、第1爪部材14Aに凹部(保持圧力逃し凹部)を設けているが、このような凹部は、第2爪部材16の先端面にも同様に設けることができる。この場合、第2爪部材16の円弧状先端面(薄肉ワークWの外形に対応した円弧状の先端面)の円弧方向の一部(例えば、その中間部)にこの円弧方向に延びる凹部、即ち位置決め圧力逃し凹部が設けられ、このような位置決め圧力逃し凹部を設けることによって、この円弧状先端面の円弧方向両端部に位置決め作用部が存在し、これら位置決め作用部が薄肉ワークWの外周面に作用して位置決め保持する。このように構成した場合、この薄肉ワークWに若干の変形が生じたときにはかかる位置決め圧力逃し凹部によってその圧力を逃がすことができ、位置決め保持する際に薄肉ワークWが大きく変形するのを抑えることができる。
また、上述した実施形態では、圧力流体として液体(例えば、圧油)を利用しているが、液体に代えて気体(例えば、圧縮空気)を利用するようにしてもよい。
更に、上述した実施形態では、複数の第1爪部材14については、それらの各々に対応して設けられた第1シリンダ機構18により移動させ、複数の第2爪部材16については、それらに対応して設けられた一つの第2シリンダ機構20により移動させているが、このような構成とは反対に、複数の第2爪部材16については、それらの各々に対応して第2シリンダ機構を設けて移動させ、複数の第1爪部材14については、それらに対応して一つの第1シリンダ機構を設けて同時に移動させるようにしてもよい。
更にまた、このようなチャッキング方法は、通常のNC旋盤などにも適用することができる。即ち、例えばNC旋盤のチャッキング本体に支持された複数の爪部材を第1爪部材として機能させ、このチャッキング本体に、複数の第1爪部材と別個に複数の第2爪部材及び第2シリンダ機構を設けるとともに、この第2シリンダ機構に関連して第2流体圧回路機構を設けるようにしてもよく、このように第2流体圧回路機構、第2シリンダ機構及び第2爪部材を付加することによって、通常のNC旋盤にも適用可能となる。
このようなチャッキング装置2は、図7〜図10に示す圧力流体制御系により作動制御するようにしてもよい。主として図7を参照して、図示の圧力流体制御系202は、複数の第1シリンダ機構18A(図7〜図10において1つのみ示す)を制御するための第1流体供給制御系204と、複数の第2シリンダ機構20A(図7〜図10において1つのみ示す)を制御するための第2流体供給制御系206と、第1及び第2流体供給制御系204,206に圧力流体を供給するための圧力流体供給源208とを含み、この圧力流体供給源208は、流体を溜めるための流体タンク210と、流体タンク210内の流体を圧力流体として供給するための流体ポンプ212を備えている。
まず、第1流体供給制御系204について説明すると、この第1流体供給制御系204は、流体ポンプ212に接続された第1流体供給流路214と、流体タンク210に接続された第1流体戻り流路216と、第1シリンダ機構18Aの収縮側に接続された第1収縮側流路218と、第1シリンダ機構18Aの伸張側に接続された第1伸張側流路220とを備えている。第1流体供給流路214には第1減圧弁217が配設され、この第1減圧弁217は、第1流体供給流路214を流れる流体の圧力を第1圧力P1(例えば、0.2〜0.7MPa程度)に設定する。
また、第1流体供給流路214及び第1流体戻り流路216と第1収縮側流路218及び第1伸張側流路220との間には、流路を切り換えるための第1流路切換弁222(例えば、電磁切換弁から構成される)が配設されている。この第1流路切換弁222は、図7及び図8に示す第1切換位置と、図9及び図10に示す第2切換位置とに選択的に位置付けられる。
この第1流路切換弁222が上記第1切換位置に位置するときには、第1供給側流路214と第1収縮側流路218とが連通され、圧力流体供給源208からの第1圧力P1の圧力流体が第1流体供給流路214及び第1収縮側流路218を通して第1シリンダ機構18Aの収縮側に送給されるともに、第1流体戻り流路216と第1伸張側流路220とが連通され、第1シリンダ機構18Aの伸張側の圧力流体が第1伸張側流路220及び第1流体戻り流路216を通して流体タンク210に戻され、これによって、第1シリンダ機構18Aは収縮される。また、第1流路切換弁222が上記第2切換位置に位置するときには、第1供給側流路214と第1伸張側流路220とが連通され、圧力流体供給源208からの第1圧力P1の圧力流体が第1流体供給流路214及び第1伸張側流路220を通して第1シリンダ機構18Aの伸張側に送給されるともに、第1流体戻り流路216と第1収縮側流路218とが連通され、第1シリンダ機構18Aの収縮側の圧力流体が第1収縮側流路218及び第1流体戻り流路216を通して流体タンク210に戻され、これによって、第1シリンダ機構18Aは伸張され、後述するように、複数の第1爪部材(図示せず)は、薄肉ワークを第1挟持保持力で挟持保持する。
次に、第2流体供給制御系206について説明すると、この第2流体供給制御系206は、圧力流体供給源208(上述のように第1流体供給制御系204の圧力流体供給源として機能している)の流体ポンプ212に接続された第2流体供給流路224と、圧力流体供給源208の流体タンク210に接続された第2流体戻り流路226と、第2シリンダ機構20Aの収縮側に接続された第2収縮側流路228と、第2シリンダ機構20Aの伸張側に接続された第2伸張側流路230と、第2流体供給流路224を流れる圧力流体の圧力を切換制御するための一対の流体中間流路232,234と、を備えている。
第2流体供給流路224には、第2減圧弁236及び第3減圧弁238が設けられており、第2減圧弁236は、第2流体供給流路224を流れる圧力流体の圧力を第1圧力P1に設定するためのものであり、第3減圧弁は、第2流体供給流路を流れる圧力流体の圧力を第1圧力よりも低い第2圧力P2(例えば、0.1〜0.5MPa程度)に設定するためのものである。
また、第2流体供給流路224及び第2流体戻し流路226と一対の流体中間流路232,234との間には、圧力切換弁240(例えば、電磁切換弁から構成される)が設けられ、この圧力切換弁240は、図7〜図9に示す第1切換位置と図10に示す第2切換位置とに選択的に位置付けられる。圧力切換弁240が上記第1切換位置にあるときには、第2流体供給流路224が一対の液体中間流路232,234に接続され、第2流体戻し流路226が一対の液体中間流路232,234に連通されることなく、第2流体供給流路224からの圧力流体が一対の流体中間流路232,234に送給される。また、圧力流体切換弁240が上記第2切換位置にあるときには、第2流体供給流路224が一方の流体中間流路234に接続され、第2流体供給流路224からの圧力流体がこの流体中間流路234に送給されるとともに、第2流体戻し流路246が他方の流体中間流路232に接続され、この流体中間流路232内の圧力流体が第2流体戻し流路226を通して流体タンク210に戻される。
また、流体中間流路232に関連して、分岐流路242が設けられ、この分岐流路242の一端側が流体中間流路232に接続され、その他端側が第3減圧弁238に接続されている。更に、流体中間流路232の所定部位(具体的には、分岐流路242との接続部位よりも下流側)にチェック弁244が設けられ、このチェック弁244は、圧力流体切換弁240から流出する圧力流体の流れを許容し、この圧力切換弁240に流入する圧力流体の流れを阻止する。
一対の流体中間流路232,234が合流する合流中間流路246及び第2流体戻し流路226と第2収縮側流路228及び第2伸張側流路230との間に第2流路切換弁248(例えば、電磁切換弁から構成される)が設けられている。この第2流路切換弁248は、図7に示す第1切換位置と、図8〜図10に示す第2切換位置とに選択的に位置付けられる。
この第2流路切換弁248が上記第1切換位置に位置するときには、合流中間流路246と第2伸張側流路230とが接続され、合流中間流路246からの圧力流体が第2伸張側流路230を通して第2シリンダ機構20Aの伸張側に送給されるとともに、第2収縮側流路228と第2流体戻し流路226とが接続され、第2シリンダ機構20Aの収縮側の圧力流体が第2収縮側流路228及び第2流体戻し流路226を通して流体タンク210に戻され、これによって、第2シリンダ機構20Aが伸張される。また、第2流路切換弁248が上記第2切換位置に位置するときには、合流中間流路246と第2収縮側流路228とが接続され、合流中間流路246からの圧力流体が第2収縮側流路228を通して第2シリンダ機構20Aの収縮側に送給されるとともに、第2伸張側流路230が第2流体戻し流路226に接続され、第2シリンダ機構20Aの伸張側の圧力流体が流体タンク210に戻され、これによって、第2シリンダ機構20Aが収縮される。このとき、合流中間流路246を通して第1圧力P1より小さい第2圧力P2の圧力流体が送給されると、複数の第2爪部材(図示せず)は、後述するように、薄肉ワークを第1挟持保持力よりも小さい第2挟持保持力でもって挟持保持し、またこの合流中間流路246を通して第1圧力の圧力流体が送給されると、複数の第2爪部材は、後述するように、この薄肉ワークを第1挟持保持力でもって挟持保持する。
この圧力流体制御系を用いた薄肉ワークのチャッキングは、次のように行われる。薄肉ワークをチャッキングする前の状態においては、第1及び第2流路切換弁222,248並びに圧力切換弁240は、図7に示す状態に保持される。即ち、第1流路切換弁222は第1切換位置に保持され、圧力流体供給源208からの圧力流体(第1減圧弁217により第1圧力P1に設定された圧力流体)が第1流体供給流路214及び第1収縮側流路218を通して第1シリンダ機構18Aの収縮側に送給されるとともに、第1シリンダ機構18Aの伸張側の圧力流体が第1伸張側流路220及び第2流体戻し流路216を通して流体タンク210に戻される。従って、第1シリンダ機構18Aは収縮され、第1シリンダ機構18Aの出力ロッドに取り付けられた第1爪部材(図示せず)は、径方向外方に移動した開放状態に保持される。
このとき、圧力切換弁240は第1切換位置に保持され、第2流体供給流路224からの圧力流体が一対の流体中間流路232,234に送給され、流体中間流路232を流れる圧力流体が分岐流路242を通して第3減圧弁238に作用し、これによって、この第3減圧弁238が圧力設定するように機能する。また、このとき、第2流路切換弁248は第1切換位置に保持され、合流中間流路246からの圧力流体が第2シリンダ機構20Aの伸張側に送給されるとともに、この第2シリンダ機構20Aの収縮側の圧力流体が第2流体戻し流路226を通して流体タンク210に戻される。
従って、圧力流体供給源208から第2流体供給流路224を通して供給される圧力流体は、第2減圧弁236を流れることによって第1圧力P1に設定され、その後第3減圧弁238を流れることによって第2圧力P2に設定され、この第2圧力P2の圧力流体が一対の流体中間流路232,234、合流中間流路246及び第2伸張側流路230を通して第2シリンダ機構20Aの伸張側に送給され、これによって、第2シリンダ機構20Aが伸張されて上述したようにして第2爪部材が径方向外方に移動した開放状態に保持される。
薄肉ワークをチャッキングする際の薄肉ワークの位置決め保持工程においては、図8に示すように、第1流路切換弁222が第1切換位置に、また圧力切換弁240が第1切換位置に保持した状態において、第2流路切換弁248が第2切換位置に切り換えられる。このように切り換えられると、合流中間流路246からの圧力流体が第2シリンダ機構20Aの収縮側に送給されるとともに、この第2シリンダ機構20Aの伸張側の圧力流体が第2流体戻し流路226を通して流体タンク210に戻される。従って、圧力流体供給源208からの圧力流体が第2圧力P2に設定された後に一対の流体中間流路232,234、合流中間流路246及び第2収縮側流路228を通して第2シリンダ機構20Aの収縮側に送給され、これによって、第2シリンダ機構20Aが収縮され、上述したようにして第2爪部材(図示せず)が径方向内方に移動して第2圧力P2、換言すると比較的小さい第2挟持保持力でもって薄肉ワークを位置決め保持する。
そして、第1爪部材によって薄肉ワークを挟持保持する薄肉ワークの挟持保持工程においては、図9に示すように、圧力切換弁240が第1切換位置に、また第2流路切換弁248が第2切換位置に保持された状態において、第1流路切換弁222が第2切換位置に位置付けられる。このように切り換えられると、圧力流体供給源208からの圧力流体が第1圧力P1に設定された後に第1伸張側流路220を通して第1シリンダ機構18Aの伸張側に送給されるとともに、この第1シリンダ機構18Aの収縮側の圧力流体が第1収縮側流路218及び第1流体戻し流路216を通して流体タンク210に戻され、これによって、第1シリンダ機構18Aが伸張され、第1爪部材(図示せず)は、第2爪部材により位置決め保持された薄肉ワークをこの第1圧力P1、換言すると比較的大きい第1挟持保持力でもって挟持保持する。
また、その後の薄肉ワークの第2挟持保持工程においては、図10に示すように、第1流路切換弁222が第2切換位置に、また第2流路切換弁248が第2切換位置に保持された状態において、圧力切換弁240が第2切換位置に切り換えられる。このように切り換えられると、流体中間流路232及び分岐流路242の圧力流体が第2流体戻し流路226を通して流体タンク210内に戻され、この分岐流路242を介して第3減圧弁238に作用する圧力流体の圧力が実質上ゼロ(零)となり、この第3減圧弁238が機能しなくなる。従って、圧力流体供給源208からの圧力流体は、第2減圧弁236により第1圧力P1に設定された状態で流体中間流路234,合流中間流路246及び第2収縮側流路228を通して第2シリンダ機構20Aの収縮側に送給され、第2爪部材(図示せず)は、第1爪部材により挟持保持された薄肉ワークを挟持保持するようになり、かくして、薄肉ワークは、第1及び第2爪部材により第1圧力P1、換言すると比較的大きい第1挟持保持力でもって挟持保持される。
チャック装置(即ち、第1及び第2爪部材)により挟持保持された薄肉ワークを開放するには、図7に示すように、第1及び第2流路切換弁222、248を第1切換位置付けるとともに、圧力切換弁240を第1切換位置に位置付ければよい。尚、このとき、圧力切換弁240については、第2切換位置に保持していてもよい。
上述した実施形態では、第1シリンダ機構18Aに第1圧力P1の圧力流体を送給して複数の第1爪部材(図示せず)により薄肉ワークを第1挟持保持力で挟持保持するように構成し、また第2シリンダ機構20Aに第2圧力P2(又は第1圧力P1)の圧力流体を送給して複数の第2爪部材(図示せず)により薄肉ワークを第2挟持保持力(又は第1挟持保持力)で保持するように構成しているが、第1シリンダ18A及び第2シリンダ20Aの大きさを変えるなどした場合においても、第1爪部材による第1挟持保持力と第2爪部材による第1及び第2挟持保持力を上述した関係に保つことにより所望の効果を達成することができる。
2 チャック装置
4 チャック本体
6 スピンドル
14 第1爪部材
16 第2爪部材
18,18A 第1シリンダ機構
20,20A 第2シリンダ機構
34 移動伝達機構
72 第1流体圧回路機構
76 第2流体圧回路機構
202 圧力流体制御系
204 第1流体供給制御系
206 第2流体供給制御系
208 圧力流体供給源
217 第1減圧弁
222 第1流路切換弁
236 第2減圧弁
238 第3減圧弁
240 圧力切換弁
248 第2流路切換弁










Claims (6)

  1. スピンドルと一体的に回転駆動されるチャック本体、周方向に間隔をおいて配設され且つ径方向に移動自在に前記チャック本体に支持された複数の第1爪部材、前記複数の第1爪部材の間に配設され且つ前記径方向に移動自在に前記チャック本体に支持された複数の第2爪部材を備えたチャック装置を用いて薄肉ワークをチャッキングする薄肉ワークのチャッキング方法であって、
    前記複数の第1爪部材を前記径方向に移動させるための第1シリンダ機構を設けるとともに、前記複数の第2爪部材を前記径方向に移動させるための第2シリンダ機構を設け、更に、第1圧力の圧力流体を供給するための第1流体圧回路機構と、前記第1圧力よりも低い第2圧力の圧力流体を供給するための第2流体圧回路機構とを設け、
    薄肉ワークを保持するときには、前記第2流体圧回路機構からの圧力流体を前記第2シリンダ機構に供給し、前記第2シリンダ機構によって前記複数の第2爪部材を前記径方向内方に移動させて前記薄肉ワークを位置決めし、その後、前記第2流体圧回路機構からの圧力流体を前記第2シリンダ機構に供給した状態において、前記第1流体圧回路機構からの圧力流体を前記第1シリンダ機構に供給し、前記第1シリンダ機構によって前記複数の第1爪部材を前記径方向内方に移動させて前記薄肉ワークを挟持保持することを特徴とする薄肉ワークのチャッキング方法。
  2. スピンドルと一体的に回転駆動されるチャック本体、周方向に間隔をおいて配設され且つ径方向に移動自在に前記チャック本体に支持された複数の第1爪部材、前記複数の第1爪部材の間に配設され且つ前記径方向に移動自在に前記チャック本体に支持された複数の第2爪部材を備えたチャック装置を用いて薄肉ワークをチャッキングする薄肉ワークのチャッキング方法であって、
    前記複数の第1爪部材を前記径方向に移動させるための第1シリンダ機構を設けるとともに、前記複数の第2爪部材を前記径方向に移動させるための第2シリンダ機構を設け、更に、第1圧力の圧力流体を供給するための第1流体圧回路機構と、前記第1圧力よりも低い第2圧力の圧力流体を供給するための第2流体圧回路機構とを設け、
    薄肉ワークを保持するときには、前記第2流体圧回路機構からの圧力流体を前記第2シリンダ機構に供給し、前記第2シリンダ機構によって前記複数の第2爪部材を前記径方向内方に移動させて前記薄肉ワークを位置決めし、次いで、前記第2流体圧回路機構からの圧力流体を前記第2シリンダ機構に供給した状態において、前記第1流体圧回路機構からの圧力流体を前記第1シリンダ機構に供給し、前記第1シリンダ機構によって前記複数の第1爪部材を前記径方向内方に移動させて前記薄肉ワークを挟持保持し、その後前記第1流体圧回路機構からの圧力流体を前記第2シリンダ機構に供給し、前記第1流体圧回路機構からの圧力流体を前記複数の第2爪部材及び前記複数の第1爪部材に作用させて前記薄肉ワークを挟持保持することを特徴とする薄肉ワークのチャッキング方法。
  3. 前記複数の第1爪部材の挟持保持面は、前記薄肉ワークの外形形状に対応して円弧状に延びており、それらの挟持保持面の一部には、円弧状方向に延びる保持圧力逃し凹部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の薄肉ワークのチャッキング方法。
  4. 前記複数の第2爪部材の位置決め面は、前記薄肉ワークの外形形状に対応して円弧状に延びており、それらの位置決め面の一部には、円弧状方向に延びる位置決め圧力逃し凹部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の薄肉ワークのチャッキング方法。
  5. スピンドルと一体的に回転駆動されるチャック本体、周方向に間隔をおいて配設され且つ径方向に移動自在に前記チャック本体に支持された複数の第1爪部材、前記複数の第1爪部材の間に配設され且つ前記径方向に移動自在に前記チャック本体に支持された複数の第2爪部材を備えたチャック装置を用いて薄肉ワークをチャッキングする薄肉ワークのチャッキング方法であって、
    前記複数の第1爪部材を前記径方向に移動させるための第1シリンダ機構を設けるとともに、前記複数の第2爪部材を前記径方向に移動させるための第2シリンダ機構を設け、前記第1シリンダ機構に第1圧力の圧力流体を供給するように構成し、また前記第2シリンダ機構に前記第1圧力の圧力流体及び前記第1圧力よりも低い第2圧力の圧力流体を供給するように構成し、
    薄肉ワークを保持するときには、前記第2圧力の圧力流体を前記第2シリンダ機構に供給し、前記第2シリンダ機構によって前記複数の第2爪部材を前記径方向内方に移動させて前記薄肉ワークを位置決めし、次いで、前記第2圧力の圧力流体を前記第2シリンダ機構に供給した状態において、前記第1圧力の圧力流体を前記第1シリンダ機構に供給し、前記第1シリンダ機構によって前記複数の第1爪部材を前記径方向内方に移動させて前記薄肉ワークを挟持保持し、その後、前記第1圧力の圧力流体を前記第2シリンダ機構に供給し、前記第1圧力の圧力流体を前記複数の第2爪部材及び前記複数の第1爪部材に作用させて前記薄肉ワークを挟持保持することを特徴とする薄肉ワークのチャッキング方法。
  6. スピンドルと一体的に回転駆動されるチャック本体、周方向に間隔をおいて配設され且つ径方向に移動自在に前記チャック本体に支持された複数の第1爪部材、前記複数の第1爪部材の間に配設され且つ前記径方向に移動自在に前記チャック本体に支持された複数の第2爪部材を備えたチャック装置を用いて薄肉ワークをチャッキングする薄肉ワークのチャッキング方法であって、
    前記複数の第1爪部材を前記径方向に移動させて前記薄肉ワークを保持するための第1シリンダ機構を設けるとともに、前記複数の第2爪部材を前記径方向に移動させて前記薄肉ワークを保持するための第2シリンダ機構を設け、
    更に、前記第1シリンダ機構に関連して第1流体圧回路機構を設け、前記第1流体圧回路機構からの圧力流体により前記第1シリンダ機構を介して前記複数の第1爪部材に第1挟持保持力を作用させるように構成し、また前記第2シリンダ機構に関連して第2流体圧回路機構を設け、前記第2流体圧回路機構からの圧力流体により前記第2シリンダ機構を介して前記複数の第2爪部材に前記第1挟持保持力及びこの第1挟持圧力よりも小さい第2挟持圧力を作用させるように構成し、
    薄肉ワークを保持するときには、前記第2シリンダ機構によって前記複数の第2爪部材を前記径方向内方に移動させて前記薄肉ワークを前記第2挟持保持力でもって位置決めし、次いで、前記薄肉ワークを前記第2挟持保持力で位置決め保持した状態において、前記第1シリンダ機構によって前記複数の第1爪部材を前記径方向内方に移動させて前記薄肉ワークを前記第1挟持保持力でもって挟持保持し、その後、前記薄肉ワークを前記第1挟持保持力で挟持保持した状態において、前記第2シリンダ機構によって前記複数の第2爪部材に作用させて前記薄肉ワークを前記第1挟持保持力で挟持保持することを特徴とする薄肉ワークのチャッキング方法。



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